JP6482793B2 - 徐放剤用吸水性剤及びその製造方法 - Google Patents
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Description
(1−1)「吸水剤」
本発明における「吸水剤」とは、下記吸水性樹脂を80質量%、好ましくは90質量%以上含有する水性液のゲル化剤である。吸水性樹脂以外に、水、無機粒子等を0〜20質量%含んでいる。
本発明における「吸水性樹脂」とは、水膨潤性水不溶性の高分子ゲル化剤を意味し、以下の物性を有するものをいう。即ち、「水膨潤性」の指標として、ERT441.2−02(2002)で規定されるCRC(無加圧下吸水倍率)が5(g/g)以上、及び、「水不溶性」の指標として、ERT470.2−02(2002)で規定されるExt(水可溶分)が50重量%以下の物性を有する高分子ゲル化剤を意味する。
本発明における「ポリアクリル酸(塩)」とは、グラフト成分を任意に含み、繰り返し単位として、アクリル酸及び/又はその塩(以下、「アクリル酸(塩)」と称する)を主成分とする重合体を意味する。
「EDANA」とは、欧州不織布工業会(European Disposables and Nonwovens Associations)の略称であり、「ERT」とは、欧州標準の吸水性樹脂の測定法(EDANA Recommended Test Methods)の略称である。本発明では、特に断りのない限り、ERT原本(2002年改定)に準拠して、吸水性樹脂の物性を測定する。
「CRC」は、Centrifuge Retention Capacity(遠心分離機保持容量)の略称であり、無加圧下吸水倍率(「吸水倍率」と称することもある)を意味する。具体的には、不織布中の吸水性樹脂0.2gについて、大過剰の0.9重量%塩化ナトリウム水溶液に対して、30分間自由膨潤させた後、遠心分離機(250G)で水切りした後の吸水倍率(単位;g/g)である。
「Ext」は、Extractablesの略称であり、水可溶分を意味する。具体的には、吸水性樹脂1.0gについて、0.9重量%塩化ナトリウム水溶液200mlに対して、500rpmで16時間攪拌した後の溶解したポリマー量をpH滴定で測定した値(単位;重量%)である。
「AAP」は、Absorption Against Pressureの略称であり、加圧下吸水倍率を意味する。具体的には、吸水性樹脂0.9gについて、大過剰の0.9重量%塩化ナトリウム水溶液に対して、1時間、2.06kPa(0.3psi)荷重下で膨潤させた後の吸水倍率(単位;g/g)である。なお、本明細書では、荷重条件を4.83kPa(0.7psi)に変更して測定した。
「Residual Monomers」は、吸水性樹脂中に残存する単量体(モノマー)量(以下、「残存モノマー」と称する)を意味する。具体的には、吸水性樹脂1.0gについて、0.9重量%塩化ナトリウム水溶液200mlに対して、500rpmで1時間攪拌した後の溶解した残存モノマー量を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で測定した値(単位;ppm)である。
「Moisture Content」は、吸水性樹脂の含水率を意味する。具体的には、吸水性樹脂4.0gについて、105℃で3時間乾燥した際の乾燥減量から算出した値(単位;重量%)である。なお、本明細書では、吸水性樹脂を1.0g、乾燥温度を180℃に変更して測定した。
「PSD」とは、Particle Size Disributionの略称であり、ふるい分級により測定される粒度分布を意味する。なお、質量平均粒子径(D50)及び粒子径分布幅は欧州公告特許第0349240号明細書7頁25〜43行に記載された「(1) Average Particle Diameter and Distribution of Particle Diameter」と同様の方法で測定する。
吸水性樹脂の「通液性」とは、荷重下又は無荷重下での膨潤ゲルの粒子間を通過する液の流れ性のことをいい、代表的な測定方法として、SFC(Saline Flow Conductivity/生理食塩水流れ誘導性)や、GBP(Gel Bed Permeability/ゲル床透過性)がある。
本明細書において、範囲を示す「X〜Y」は「X以上、Y以下」を意味する。また、特に注釈のない限り、重量の単位である「t(トン)」は「Metric ton(メトリック トン)」を意味し、「ppm」は「重量ppm」又は「質量ppm」を意味する。更に、「重量」と「質量」、「重量部」と「質量部」、「重量%」と「質量%」は同義語として扱う。また、「〜酸(塩)」は「〜酸及び/又はその塩」、「(メタ)アクリル」は「アクリル及び/又はメタクリル」をそれぞれ意味する。
以下に、本発明にかかわる吸水剤の製造工程(2−1)〜(2−9)について示す。
本工程は、アクリル酸(塩)を主成分として含む水溶液(単量体水溶液)を調製する工程である。なお、単量体水溶液の代わりに、吸水物性を下げない程度に単量体のスラリーを用いてもよいが、便宜上単量体水溶液として説明する。
本発明では公知のアクリル酸が使用でき、このようなアクリル酸には通常重合禁止剤や不純物等の微量成分が含まれている。重合禁止剤としてはフェノール類が好ましく、メトキシフェノール類がより好ましい。また、その濃度は重合性や吸水性樹脂の色調から1〜200ppmが好ましく、10〜160ppmがより好ましい。不純物としては例えば米国特許公開公報第2008/0161512号明細書が参照される。
本発明において、アクリル酸(塩)と共に他の単量体を併用することもできる。当該他の単量体としては、水溶性または疎水性の不飽和単量体が挙げられ、より具体的には、米国特許出願公開第2005/215734号段落[0035]に記載の単量体(ただしアクリル酸を除く)が挙げられる。なお、本発明に係る吸水性樹脂には、上記水溶性又は疎水性の不飽和単量体を共重合成分とするものも含まれる。
本発明で得られる吸水性樹脂は、アクリル酸(塩)を架橋重合したポリアクリル酸(塩)であるが、当該ポリアクリル酸(塩)を得るために、アクリル酸を塩基性組成物で中和する工程(中和工程)を有することが好ましい。なお、本発明において「塩基性組成物」とは、塩基性化合物を含有する組成物を意味する。
本発明の中和工程として、単量体としてのアクリル酸に対する中和、又は、アクリル酸を架橋重合して得られる含水ゲル状架橋重合体に対する中和(後中和工程)が含まれる。いずれの場合であっても、中和工程は連続式でもバッチ式でも適用することができるが、好ましくは連続式である。好ましい装置、塩基性組成物、温度条件、滞留時間等の中和条件については、国際公開第2009/123197号や米国特許出願公開第2008/0194863号に開示された内容が好ましく適用される。
本発明で使用される内部架橋剤としては、アクリル酸と反応しうる置換基を2個以上もつ化合物であり、例えば米国特許第6241928号の第14カラムに記載の架橋剤が挙げられる。これらのうち、1種又は2種以上が用いられる。なお、得られる吸水性樹脂の吸水特性等を考慮して、2個以上の重合性不飽和基を有する化合物、さらには後述の乾燥温度程度で熱分解性をもつ化合物、特に(ポリ)アルキレングリコールジ(メタ)アクリレートを重合時に用いることが好ましい。
本発明においては、単量体水溶液を調製する際に、上述した物質以外に下記の物質を添加することもできる。具体的には、吸水性樹脂の諸物性を改善することを目的として、水溶性樹脂又は吸水性樹脂を好ましくは0〜50重量%、より好ましくは0〜20重量%を添加したり、各種の発泡剤(例えば、炭酸塩、アゾ化合物、気泡等)、界面活性剤、キレート剤、連鎖移動剤等を好ましくは0〜5重量%、より好ましくは0〜1重量%を添加したりすることもできる。これらの物質は単量体水溶液に添加する形態のみならず、重合途中に添加してもよい
本工程において、上述した各物質を混合することで単量体水溶液を調製する。その際、単量体水溶液中の単量体成分の濃度としては特に限定されないが、吸水性樹脂の物性の観点から10〜80質量%とすることが好ましく、20〜75質量%がより好ましく、30〜70質量%が更に好ましい。
本工程は、上記単量体調製工程で得られたアクリル酸(塩)系単量体水溶液を重合させて含水ゲル状架橋重合体(以下、「含水ゲル」と称する)を得る工程である。
本発明で使用される重合開始剤は、重合形態等によって適宜選択されるため、特に限定されないが、例えば、熱分解型重合開始剤、光分解型重合開始剤又はこれらの重合開始剤の分解を促進する還元剤を併用したレドックス系重合開始剤等が挙げられる。具体的には、米国特許7265190号の第5カラムに例示された重合開始剤のうち1種又は2種以上が用いられる。なお、取扱いのしやすさや、吸水性樹脂の物性面から、過酸化物又はアゾ化合物、さらには過酸化物、特に過硫酸塩を用いることが好ましい。
本発明で適用される重合方法は、特に限定されないが吸水特性や重合制御の容易性等の観点から、噴霧液滴重合、水溶液重合、逆相懸濁重合が好ましく、水溶液重合、逆相懸濁重合がより好ましく、水溶液重合が更に好ましい。中でも、連続水溶液重合が特に好ましく、連続ベルト重合でも連続ニーダー重合のいずれでもよい。
ただし、単量体水溶液の固形分濃度とは下記式で求められる値であり、重合系内の成分とは、単量体水溶液とグラフト成分、吸水性樹脂、その他固形物(例えば水不溶性微粒子等)であり、逆相懸濁重合における疎水性溶媒は含めない。
好ましい固形分上昇度は1質量%以上、より好ましくは2質量%以上である。
本工程は、上記重合工程で得られた含水ゲルを例えば、ニーダー、ミートチョッパー、カッターミル等のゲル粉砕機でゲル粉砕し、粒子状の含水ゲル(以下、「粒子状含水ゲル」と称する)を得る工程である。なお、上記重合工程がニーダー重合の場合、重合工程とゲル粉砕工程が同時に実施されている。
本工程は、上記重合工程及び/又はゲル粉砕工程で得られた粒子状含水ゲルを所望する樹脂固形分まで乾燥させて乾燥重合体を得る工程である。なお、当該樹脂固形分は、乾燥減量(吸水性樹脂1.0gを180℃で3時間加熱した際の質量変化)から求められ、80質量%以上が好ましく、85〜99質量%がより好ましく、90〜98質量%が更に好ましく、92〜97質量%が特に好ましい。
本工程は、上記乾燥工程で得られた乾燥重合体を粉砕(粉砕工程)し、所定範囲の粒度に調整(分級工程)して、吸水性樹脂粉末(表面架橋を施す前の、粉末状の吸水性樹脂を便宜上「吸水性樹脂粉末」と称する)を得る工程である。
本工程は、上述した工程を経て得られる吸水性樹脂粉末の表面層(吸水性樹脂粉末の表面から数10μmの部分)に、更に架橋密度の高い部分を設ける工程であり、吸水性樹脂粉末と表面架橋剤溶液とを混合して混合物を得る混合工程、当該混合物を加熱処理する加熱処理工程、必要により冷却する冷却工程から構成される。
本発明で使用され得る表面架橋剤としては、特に限定されないが、例えば、種々の有機又は無機の表面架橋剤が挙げられ、これらの中でも吸水性樹脂の物性や表面架橋剤の取扱い性の観点から、カルボキシル基と反応して共有結合を形成する有機表面架橋剤が好ましく挙げられる。より具体的には、米国特許7183456号の第9、10カラムに記載の1つないし2つ以上の表面架橋剤、及び必要により親水性有機溶媒を本発明に適用できる。トータルの表面架橋剤の使用量は、吸水性樹脂粉末100質量部に対し0.01〜10質量部が好ましく、0.01〜5質量部がより好ましい。また、表面架橋剤を添加する際水を使用することが好ましく、表面架橋剤は水溶液として添加されることが好ましい。水の使用量は、吸水性樹脂粉末100質量部に対し0.1〜20質量部が好ましく、0.5〜10質量部がより好ましい。必要により親水性有機溶媒を用いる場合の使用量は吸水性樹脂粉末100質量部に対し10質量部以内が好ましく、5質量部以内がより好ましい。以上の表面架橋剤(水溶液)に加え、後述の「再加湿工程」で用いる添加剤をそれぞれ5質量部以内の範囲で表面架橋剤(水溶液)と混合して、又は別途本工程中に添加してもよい。
本発明の表面架橋工程での表面架橋剤溶液の添加・混合方法は、特に限定されないが、表面架橋剤及び溶媒としての水、親水性有機溶媒又はこれらの混合物を予め用意した後、吸水性樹脂粉末に対して、噴霧又は滴下して添加し混合することが好ましく、噴霧して添加し混合することがより好ましい。
上述した表面架橋剤溶液を添加・混合された吸水性樹脂粉末は加熱処理され、その後、必要に応じて冷却処理される。加熱には公知の乾燥機が適用できるが、好ましくはパドルドライヤーである。加熱温度は80〜250℃が好ましく、100〜220℃がより好ましい。
本工程は、上記表面架橋工程で得られた吸水性樹脂粒子に、下記の多価金属塩化合物、ポリカチオン性ポリマー、キレート剤、無機還元剤、ヒドロキシカルボン酸化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の添加剤を添加する工程である。
本発明において、得られる吸水性樹脂の吸水速度(Vortex)向上、通液性(SFC)向上や吸湿時の流動性等の観点から、多価金属塩及び/又はカチオン性ポリマーを添加することが好ましい。
本発明において、得られる吸水性樹脂の着色防止や劣化防止の観点から、キレート剤を更に添加することができる。
本発明において、得られる吸水性樹脂の着色防止や劣化防止、残存モノマー低減の観点から、無機還元剤を更に添加することができる。
本発明において、得られる吸水性樹脂の着色防止の観点から、α−ヒドロキシカルボン酸化合物を更に添加することができる。なお、「α−ヒドロキシカルボン酸化合物」とは、分子内にヒドロキシル基を有するカルボン酸又はその塩のことで、α位にヒドロキシル基を有するヒドロキシカルボン酸である。
上述した添加剤以外の添加剤を、吸水剤に種々の機能を付与させるため、添加することができる。例えば、界面活性剤、リン原子を有する化合物、酸化剤、有機還元剤、国際特許公開第2011/040530号パンフレットの「〔5〕水不溶性無機微粒子」に記載された水不溶性無機微粒子、金属石鹸等の有機粉末、消臭剤、抗菌剤、パルプや熱可塑性繊維等が挙げられる。なお、上記界面活性剤は、国際公開第2005/075070号に開示された界面活性剤が好ましく適用される。
上述した工程以外に、造粒工程、整粒工程、微粉除去工程、微粉の再利用工程等を必要に応じて設けることができる。また、輸送工程、貯蔵工程、梱包工程、保管工程等の1種又は2種以上の工程を更に含んでもよい。ここで整粒工程とは、表面架橋工程以降の微粉除去工程や吸水性樹脂が凝集し、所望の大きさを超えた場合に分級、粉砕を行う工程を含む。また、微粉の再利用工程は微粉をそのまま、又は微粉造粒工程で大きな含水ゲルにして、吸水性樹脂の製造工程のいずれかの工程で添加する工程を含む。
本発明の吸水剤は、芳香剤、消臭剤、除菌剤等において、薬剤を徐々に空気中へ放散することで機能を果たす用途が好ましく、二酸化塩素を揮散させる除菌剤用途がより好ましく、使用直前に薬剤液と吸水剤とを混合する用途において特に好ましい。
好適な薬剤液吸収量は、徐放剤として用いられる薬剤液量と吸水性樹脂量とのバランスにより定めることが出来る。ただし、薬剤液吸収量が低い場合には、(a)一定の薬剤液量に対して吸水性樹脂を大量使用する、あるいは(b)吸水性樹脂の使用量を少なくするために高濃度の薬剤液を使用する、必要がある。(a)の場合には、薬剤液を吸収した吸水性樹脂が膨潤しながらゲル状となり、未吸収の薬剤液の移動を阻害する、いわゆるゲルブロッキング現象を起こして、薬剤液吸収に長時間かかる事がある。また、(b)の場合には、薬剤濃度が高くなった結果、薬剤の揮散量が増加し、必要以上に大気中の薬剤濃度が高くなる事がある。
本発明の吸水性樹脂の薬剤液吸収速度は、0.18(g/g/s)以上が好ましく、0.20(g/g/s)以上がより好ましく、0.22(g/g/s)以上が更に好ましく、0.25(g/g/s)以上が特に好ましい。上限値は特に限定されないが、5.0(g/g/s)以下が好ましく、3.0(g/g/s)以下がより好ましい。
本発明に係る製造方法で得られる吸水性樹脂は、粒子状が好ましく、不定形であると上記薬液吸収速度が高くなるため、より好ましい。本発明の吸水性樹脂の粒度は、質量平均粒子径(D50)は200〜700μmが好ましく、250〜600μmがより好ましく、250〜500μmが更に好ましく、300〜450μmが特に好ましい。また、粒子径300μm未満の粒子の割合は20質量%より多いことが好ましく、30質量%より多いことがより好ましく、40質量%より多いことが更に好ましく、粒子径850μm以上の粒子の割合は0〜20質量%が好ましく、0〜15質量%がより好ましく、0〜10質量%が更に好ましい。
本発明の吸水性樹脂のゲル粒子間空隙液保持能力は、80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、95%以上であることが更に好ましく、100%であることが特に好ましい。ゲル粒子間空隙液保持能力が90%より小さい場合、薬剤液吸収後の放散量が少なくなる場合があり、目的の機能を果たす用途使用には適さない。
本発明の吸水性樹脂の白化指数は、3以下であることが好ましく、2以下であることがより好ましく、1であることが更に好ましい。白化指数が4の場合、薬剤液吸収後の放散量が少なくなる場合があり、目的の機能を果たす用途使用には適さない。
本発明の徐放剤は、使用直前に薬剤液と吸水性樹脂とを混合して用いるタイプが好ましく、二酸化塩素を主たる薬剤として揮散する薬剤液を用いる除菌剤用が好ましい。
[テスト液(薬剤液)の調整]
テスト液は、イオン交換水97.255質量部に亜塩素酸ナトリウム(関東化学株式会社製)2.42質量部と無水リン酸二水素ナトリウム(和光純薬工業株式会社)0.325質量部を溶解させることで作成した。
本発明に係る吸水性樹脂の粒度は、欧州特許0349240号に開示された測定方法に準じて行った。
吸水性樹脂0.20gを不織布製の袋(120×180mm)に均一に入れヒートシールした後、25±3℃に調温しテスト液2L中に浸漬した。30分経過後、袋を引上げ、10分間吊り下げて水切りを行った。その後、袋の質量W9[g]を測定した。同様の操作を、吸収体を入れずに行い、そのときの袋の質量W10[g]を測定した。下記式1にしたがって吸収体の絶対吸収量(g)を算出した。
(式1) 吸収量=((W9−W10)/0.20)−1
吸水性樹脂1.00gを25mlガラス製ビーカー(直径32〜34mm、高さ50mm)に入れた。この際、ビーカーに入れた吸水性樹脂の上面が水平となるようにした(必要により、慎重にビーカーをたたく等の処置を行うことで吸水性樹脂表面を水平にしてもよい。)。
(式2) W6[g] = W4−W5
(式3) 吸水速度[g/g/s] = W6/(ts×吸水性樹脂の質量[g])
前記吸水速度測定開始後、10分経過した後、吸水性樹脂がテスト液を吸収後の25mlビーカーの真上より目視し、液吸収後の吸水性樹脂全体の面積(直径32〜34mmの面積)に対して液吸収後の吸水性樹脂が白く見える部分の面積割合を以下のように4段階で求めた。
白化指数2:白く見える部分の面積割合が全体の面積に対して、0%より多く、33%(全体の3分の1)より少ない
白化指数3:白く見える部分の面積割合が全体の面積に対して、33%(全体の3分の1)以上で、66%(全体の3分の2)より少ない
白化指数4:白く見える部分の面積割合が全体の面積に対して、66%(全体の3分の1)より多い
吸水性樹脂0.500gを試験管(内径14mm、高さ125mm、厚さ1mm)に入れた。次にテスト液(25℃±2℃)を8.50g試験管内に素早く注ぎ込んだ。テスト液を注ぎ込んだ時点から10分後、試験管の底面から吸収した吸水性樹脂表面に置き換わった上面までの高さ(高さH1(単位:mm))と、液吸収後の吸水性樹脂が白く見える部分の高さ(高さH2(単位:mm))を測定した。下記式4によりゲル粒子間空隙液保持能力を求めた。
(式4) ゲル粒子間空隙液保持能力[%]=H1/(H1+H2)×100
75モル%の中和率を有するアクリル酸ナトリウムの水溶液5500g(単量体濃度38質量%)に、ポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数9)7.5gを溶解し反応液〔a001〕とした。次に、この反応液〔a001〕を窒素ガス雰囲気下で30分間脱気したのち、内容積10Lのシグマ型羽根を2本有する双腕型のジャケット付きステンレス製ニーダーに蓋を付けて形成した反応器に、上記反応液を供給し、反応液温を30℃に保ちながら反応器内に窒素ガスを吹き込み、系内の溶存酸素が1ppm以下となるように窒素置換した。
製造例1記載のポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数9)量7.5gを2.8gに変更して反応液〔a002〕とし、製造例1記載の方法と同様にして、乾燥物〔b012〕を得た。
製造例1記載のポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数9)7.5gをトリメチロールプロパントリアクリレート(分子量296)3.5gに変更して反応液〔a003〕とし、製造例1記載の方法と同様にして、乾燥物〔b013〕を得た。
製造例3記載のトリメチロールプロパントリアクリレート(分子量296)量3.5gを3.2gに変更して反応液〔a004〕とし、製造例3記載の方法と同様にして、乾燥物〔b014〕を得た。
製造例1記載のポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数9)量7.5gを4.4gに変更して反応液〔a005〕とし、製造例1記載の方法と同様にして、乾燥物〔b015〕を得た。
製造例2記載の混合物加熱処理温度を180℃から195℃に変更した以外は製造例2と同様にして吸水性樹脂〔A660〕を得た。
製造例1記載のポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキシドの平均付加モル数9)量7.5gを2.2gに変更して反応液〔a007〕とし、製造例1記載の方法と同様にして、乾燥物〔b017〕を得た。
製造例1で得られた粒子状吸水剤〔A111〕を吸水剤1として、諸物性を表1に記載した。
製造例2で得られた粒子状吸水剤〔A221〕を吸水剤2として、諸物性を表1に記載した。
製造例5で得られた粒子状吸水剤〔A551〕を比較吸水剤1として、諸物性を表1に記載した。
製造例6で得られた粒子状吸水剤〔A661〕を吸水剤3として、諸物性を表1に記載した。
製造例7で得られた粒子状吸水剤〔A771〕を比較吸水剤2として、諸物性を表1に記載した。
製造例3で得られた粒子状吸水剤〔A331〕を比較吸水剤3として、諸物性を表1に記載した。
製造例4で得られた粒子状吸水剤〔A441〕を比較吸水剤4として、諸物性を表1に記載した。
Claims (4)
- 徐放剤に用いられる吸水剤であって、
表面架橋されたポリアクリル酸(塩)である吸水性樹脂を含み、
質量平均粒子径(D50)が250〜500μmであり、粒子径300μm未満の粒子の割合が20質量%より多く、かつ粒子径850μm以上の粒子の割合が0〜20質量%であり、
下記評価方法により、気温25℃±2℃、相対湿度50%RHの条件下でそれぞれ求められる薬剤液吸収速度が0.18[g/g/s]以上であり、ゲル粒子間空隙液保持能力が90%以上であり、薬剤液吸収量が41(g/g)以上であり、
徐放成分として二酸化塩素及び/又は亜塩素酸塩を含む水溶液を用いた徐放剤用途に用いられる吸水剤。
(ここで、薬剤液吸収速度は、25mlガラス製ビーカーに入れた吸水性樹脂1.00gの上面を水平にした後、亜塩素酸ナトリウム(2.42質量%)及び無水リン酸二水素ナトリウム(0.325質量%)を含む水溶液であるテスト液(23±0.2℃)W6[g]を注ぎ込んだ後、このビーカー中のテスト液上面を約20°の角度で目視し、注ぎ込んだテスト液が吸水性樹脂と接触後、テスト液表面が、このテスト液を吸収した吸水性樹脂表面に置き換わるまでの時間ts[秒]とを用いて、下記式3により求められる。
(式3) 吸水速度[g/g/s]=W6/(ts×吸水性樹脂の質量[g])
ゲル粒子間空隙液保持能力は、試験管(内径14mm、高さ125mm、厚さ1mm)に入れた吸水性樹脂0.500gに、亜塩素酸ナトリウム(2.42質量%)及び無水リン酸二水素ナトリウム(0.325質量%)を含む水溶液であるテスト液(25±2℃)8.50gを注いだ後、10分後に、この試験管の底面から吸収した吸水性樹脂表面に置き換わった上面までの高さ(高さH1(単位:mm))と、液吸収後の吸水性樹脂が白く見える部分の高さ(高さH2(単位:mm))とを測定し、下記式4により求められる。
(式4)ゲル粒子間空隙液保持能力[%]=H1/(H1+H2)×100
薬剤液吸収量は、吸水性樹脂0.20gを含む不織布製の袋(120×180mm)を、亜塩素酸ナトリウム(2.42質量%)及び無水リン酸二水素ナトリウム(0.325質量%)を含む水溶液であるテスト液(25±3℃)2Lに30分間浸漬後、10分間水切りしたときの質量W9[g]と、吸水性樹脂を含まない不織布製の袋を用いて同様の操作をおこなったときの質量W10[g]とを測定し、下記式1により求められる。
(式1) 吸収量=((W9−W10/0.20)−1)) - 気温25℃±2℃、相対湿度50%RHの条件下で、下記評価方法により求められる白化指数が3以下である、請求項1に記載の吸水剤。
(ここで、白化指数とは、上記薬剤液吸収速度の測定開始から10分経過後に、上記ビーカーの真上より目視したときの、液吸収後の吸水性樹脂全体の面積(直径32〜34mmの面積)に対する、液吸収後の吸水性樹脂が白く見える部分の面積割合であり、白く見える部分の面積割合が無い場合を白化指数1とし、白く見える部分の面積割合が全体の面積に対して、0%より多く33%(全体の3分の1)より少ない場合を白化指数2とし、白く見える部分の面積割合が全体の面積に対して、33%(全体の3分の1)以上で、66%(3分の2)より少ない場合を白化指数3とする。) - 表面架橋されたポリアクリル酸(塩)である吸水性樹脂を含み、その質量平均粒子径が250〜500μmであり、粒子径300μm未満の粒子の割合が20質量%より多く、かつ粒子径850μm以上の粒子の割合が0〜20質量%であり、下記評価方法により、気温25℃±2℃、相対湿度50%RHの条件下でそれぞれ求められる薬剤液吸収速度が0.18[g/g/s]以上で、ゲル粒子間空隙液保持能力が90%以上であり、薬剤液吸収量が41以上である吸水剤の使用であって、
除放性分として二酸化塩素及び/又は亜塩素酸塩を含む水溶液を用いた徐放剤としての使用。
(ここで、薬剤液吸収速度は、25mlガラス製ビーカーに入れた吸水性樹脂1.00gの上面を水平にした後、亜塩素酸ナトリウム(2.42質量%)及び無水リン酸二水素ナトリウム(0.325質量%)を含む水溶液であるテスト液(23±0.2℃)W6[g]を注ぎ込んだ後、このビーカー中のテスト液上面を約20°の角度で目視し、注ぎ込んだテスト液が吸水性樹脂と接触後、テスト液表面が、このテスト液を吸収した吸水性樹脂表面に置き換わるまでの時間ts[秒]とを用いて、下記式3により求められる。
(式3) 吸水速度[g/g/s]=W6/(ts×吸水性樹脂の質量[g])
ゲル粒子間空隙液保持能力は、試験管(内径14mm、高さ125mm、厚さ1mm)に入れた吸水性樹脂0.500gに、亜塩素酸ナトリウム(2.42質量%)及び無水リン酸二水素ナトリウム(0.325質量%)を含む水溶液であるテスト液(25±2℃)8.50gを注いだ後、10分後に、この試験管の底面から吸収した吸水性樹脂表面に置き換わった上面までの高さ(高さH1(単位:mm))と、液吸収後の吸水性樹脂が白く見える部分の高さ(高さH2(単位:mm))とを測定し、下記式4により求められる。
(式4)ゲル粒子間空隙液保持能力[%]=H1/(H1+H2)×100
薬剤液吸収量は、吸水性樹脂0.20gを含む不織布製の袋(120×180mm)を、亜塩素酸ナトリウム(2.42質量%)及び無水リン酸二水素ナトリウム(0.325質量%)を含む水溶液であるテスト液(25±3℃)2Lに30分間浸漬後、10分間水切りしたときの質量W9[g]と、吸水性樹脂を含まない不織布製の袋を用いて同様の操作をおこなったときの質量W10[g]とを測定し、下記式1により求められる。
(式1) 吸収量=((W9−W10/0.20)−1)) - 気温25℃±2℃、相対湿度50%RHの条件下で、下記評価方法により求められる白化指数が3以下である、請求項3に記載の吸水剤の使用。
(ここで、白化指数とは、上記薬剤液吸収速度の測定開始から10分経過後に、上記ビーカーの真上より目視したときの、液吸収後の吸水性樹脂全体の面積(直径32〜34mmの面積)に対する、液吸収後の吸水性樹脂が白く見える部分の面積割合であり、白く見える部分の面積割合が無い場合を白化指数1とし、白く見える部分の面積割合が全体の面積に対して、0%より多く33%(全体の3分の1)より少ない場合を白化指数2とし、白く見える部分の面積割合が全体の面積に対して、33%(全体の3分の1)以上で、66%(3分の2)より少ない場合を白化指数3とする。)
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