JP6482415B2 - アキュームレータ - Google Patents

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Description

本発明は、カーエアコン、ルームエアコン、冷凍機等のヒートポンプ式冷凍サイクル(以下、ヒートポンプシステムと称する)に使用されるアキュームレータ(気液分離器)に関する。
一般に、カーエアコン等を構成するヒートポンプシステム200は、図6に例示される如くに、圧縮機210、室外熱交換器220、室内熱交換器230、膨張弁260、四方切換弁240等に加えて、アキュームレータ250を備えている。
かかるシステム200においては、冷房運転と暖房運転の切り換え(流路切換)を四方切換弁240で行うようにされ、冷房運転時には、図6(A)に示される如くのサイクルで冷媒が循環され、このときは室外熱交換器220が凝縮器として働くとともに、室内熱交換器230が蒸発器として働く。一方、暖房運転時には、図6(B)に示される如くのサイクルで冷媒が循環され、このときは室外熱交換器220が蒸発器として働くとともに、室内熱交換器230が凝縮器として働く。どちらの運転時にも、アキュームレータ250には、蒸発器(室内熱交換器230又は室外熱交換器220)から低温低圧の気液混成状態の冷媒が四方切換弁240を介して導入される。
アキュームレータ250は、例えば、流入口及び流出口が設けられた蓋部材によりその上面開口が気密的に閉塞された有底円筒状のタンク、このタンクの内径より小径の笠状あるいは逆立薄鉢状の気液分離体、一端側が流出口に連結され、他端側開口が気液分離体の下面近くに位置せしめられた例えばU字状の流出管等を有し、アキュームレータ250に導入された冷媒は、前記気液分離体に衝突して放射状に拡散されて液相冷媒と気相冷媒とに分離され、液相冷媒はタンク内周面を伝うように流下してタンク下部に溜まるとともに、気相冷媒はU字状流出管を介して圧縮機210の吸入側に吸入される。
また、このようなシステム200において使用される冷媒には、圧縮機210の摺動部分の潤滑等に供されるオイル(冷凍機油)が混入されており、該オイルも気相冷媒と共に圧縮機210の吸入側に吸入されて循環せしめられる(特許文献1を参照)。
一方、システム(圧縮機)の運転停止時には、オイルを含む液相冷媒がアキュームレータのタンクの下部に溜まるが、オイルとして冷媒と相溶性が無くかつ冷媒より比重が小さいものが使用されている場合には、液相冷媒とオイルとの比重及び粘性の相違により、二層に分離、すなわち、上側にオイル層、下側に液相冷媒層が形成される。
このような二層分離状態において、システム(圧縮機)を起動すると、タンク内の圧力が急速に低下するため、液相冷媒が突発的に激しく沸騰(以下、突沸と称する)して大きな衝撃音が発生するという問題が生じていた。
かかる突沸現象及びそれに伴う衝撃音の発生原因としては、圧縮機の起動時にタンク内(圧縮機吸入側)の圧力が低下しても、ある時点までは、オイル層が冷媒層の蓋となっているため(オイル層には突沸現象は生じない)、前記突沸現象の発生は抑えられるが、オイル層より上側(の気相冷媒)とそれより下側(の液相冷媒)との圧力差が所定圧以上となったとき、液相冷媒が一気に爆発的に沸騰するために発生すると推察される(圧縮機での突沸現象についての説明が記載されている特許文献1も参照されたい)。
また、圧縮機の停止時においてオイルと液相冷媒が上記のように二層分離状態とならない場合、つまり、圧縮機の停止時においてもオイルと液相冷媒が混合状態のままである場合、あるいは、オイルとして冷媒と相溶性が無くかつ冷媒より比重が大きいものが使用されて、上側に液相冷媒層、下側にオイル層が形成される場合でも、冷媒やオイルの種類・性状等の条件次第では、液相冷媒が一気に爆発的に沸騰する前記突沸現象及びそれに伴う衝撃音が発生することがある。
このような突沸現象及びそれに伴う衝撃音の発生を抑えるための方策として、前記特許文献1には、レシプロエンジンを駆動源とする圧縮機に回転制御機能を有するモータを搭載し、圧縮機の起動時に定格周波数より低い回転数で運転することが提案されている。
特開2001−248923号公報
上記した如くに、圧縮機の起動時における回転数を下げることにより、タンク内の圧力低下が緩やかになり、オイル層より下側の液相冷媒が徐々に抜け出し、オイル層より上側(の気相冷媒)とそれより下側(の液相冷媒)との圧力差が抑えられるので、前記した突沸現象及びそれに伴う衝撃音の発生が抑えられる。しかし、上記従来の提案技術では、実際に冷房運転や暖房運転を行うために、圧縮機の起動後に所定時間が経過したらその回転数を定格周波数(回転数)に戻す必要があり、圧縮機(及びそれを備えたヒートポンプシステム)の運転制御が煩雑になるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、圧縮機の周波数を下げることを要さずに、突沸現象及びそれに伴う衝撃音の発生を確実に抑えることのできるアキュームレータを提供することにある。
前記の目的を達成すべく、本発明に係るアキュームレータは、蒸発器に繋がる流入口及び圧縮機吸入側に繋がる流出口が設けられたタンクと、前記流出口内に移動可能に配在された弁体及び電気的駆動力により前記弁体を前記流出口内で移動させるための駆動部を有する電気的駆動弁とを備え、前記駆動部による前記弁体の移動に伴って前記流出口の流路面積が調整されるようにされていることを特徴としている。
好ましい態様では、前記流出口は、下部小径部と上部大径部とからなる段付きの縦穴と前記上部大径部に連なる横穴とから構成される。
前記弁体は、好ましくは、前記縦穴に移動可能に内挿される。
好ましい態様では、前記弁体の外径は、前記下部小径部より大径かつ前記上部大径部より小径に設定される。
別の好ましい態様では、前記駆動部は、前記タンクの上面側に設けられる。
他の好ましい態様では、前記電気的駆動弁の駆動状態を制御するコントローラを備え、前記コントローラは、前記圧縮機の起動時に前記流出口の流路面積が全開時の流路面積より小さくなるように前記電気的駆動弁の前記弁体の移動もしくは位置を制御する。
前記電気的駆動弁は、好ましくは、電動弁又は電磁弁で構成される。
本発明に係るアキュームレータでは、電気的駆動弁の駆動部による弁体の移動に伴って圧縮機吸入側に繋がる流出口の流路面積が調整されるようにされているので、圧縮機の起動時に当該圧縮機の周波数を下げることを要さずに、タンク内の圧力低下を緩やかにでき、例えばオイル層より上側(の気相冷媒)とそれより下側(の液相冷媒)との圧力差を抑えることができ、そのため、圧縮機の周波数を下げることを要さずに、圧縮機の起動時における突沸現象及びそれに伴う衝撃音の発生を抑えることができる。
本発明に係るアキュームレータの一実施形態(圧縮機起動時の状態)を示す縦断面図。 図1に示すアキュームレータの圧縮機通常運転時の状態を示す縦断面図。 図1のV−V矢視線に従う拡大断面図。 図1に示すアキュームレータにおける流出口の流路面積の変化の説明に供される要部拡大斜視図。 本発明に係るアキュームレータの他例を示す要部拡大縦断面図。 ヒートポンプシステムの一例を示し、(A)は冷房運転時の冷媒流れ(サイクル)を示す概略構成図、(B)は暖房運転時の冷媒流れ(サイクル)を示す概略構成図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は、本発明に係るアキュームレータの一実施形態を示す縦断面図であり、それぞれ圧縮機起動時の状態及び圧縮機通常運転時の状態を示す図である。
図示実施形態のアキュームレータ1は、前述した図6に示される如くの、例えば電気自動車用カーエアコンを構成するヒートポンプシステム200におけるアキュームレータ250として用いられるもので、ステンレスあるいはアルミ合金等の金属製の有底円筒状のタンク10を有し、このタンク10の上面開口は、同じ金属製の蓋部材12により気密的に閉塞されている。なお、本実施形態のアキュームレータ1は、例えば、図示のように縦置き、つまり、蓋部材12を上(天)側、タンク10の底部を下(地)側にして設置される。
また、本実施形態のアキュームレータ1が採用されたヒートポンプシステムにおいては、システム(圧縮機)の運転停止時には、オイルを含む液相冷媒がタンク10内に溜まるが、液相冷媒とオイルとの比重及び粘性の相違により、二層に分離(すなわち、オイルとして冷媒と相溶性が無くかつ冷媒より比重が小さいものが使用されている場合には、上側にオイル層、下側に液相冷媒層が形成され、オイルとして冷媒と相溶性が無くかつ冷媒より比重が大きいものが使用されている場合には、上側に液相冷媒層、下側にオイル層が形成)されるようになっている。
蓋部材12は、蒸発器(室内熱交換器230又は室外熱交換器220)に繋がる流入口15が設けられた左半部12Aと、圧縮機210の吸入側に繋がる流出口16が設けられた右半部12Bとから構成される。前記右半部12Bには、上下方向にそれぞれ上方凸部11と下方凸部13とが突設されており、該右半部12Bの内部に、タンク10内に連なる下部小径部16aと該下部小径部16aより大径の上部大径部16bとからなる段付き(段差部17)の縦穴16Aと、該縦穴16A(の上部大径部16b)の上部に連なる横穴16Bとからなるクランク状の流出口16が形成されている。ここでは、前記横穴16Bは、上部大径部16bと同径に形成されている。前記流出口16における横穴16Bは、圧縮機210の吸入側に繋がる。
前記流出口16の下部(下部小径部16a)には、流出管30の一端側(上端部)がかしめや圧入等により連結されている。
前記流出管30は、その上端部が流出口16の下部にかしめや圧入等により連結されて垂下された金属製のインナーパイプ31と、該インナーパイプ31の上部を露出するように該インナーパイプ31の外周に配在された合成樹脂製の有底のアウターパイプ32とからなる二重管構造とされ、アウターパイプ32の下端部は、オイルストレーナ40のケース42における内周段差付き上部42aに圧入等により内嵌固定されている。インナーパイプ31の下端は、アウターパイプ32の底部32bより多少上側に位置せしめられ、アウターパイプ32の上端は蓋部材12(の下方凸部13)より多少下側に位置せしめられている。アウターパイプ32の底部32bの中央には、オイル戻し孔35が形成されている。オイル戻し孔35の孔径は例えば1mm前後に設定されている。
前記オイルストレーナ40は、タンク10の底部に圧接気味に載せ置かれて固定されており、図3を併せて参照すればよくわかるように、合成樹脂製の有底円筒状のケース42と該ケース42にインサート成形により一体化された円筒状の網目部材からなるフィルタ45とからなっている。ケース42は、前記アウターパイプ32の下端部が内嵌固定された内周段差付き上部42aと、底板部42cと、この底板部42cの外周に等角度間隔で立設された4本の柱状部42bと、この柱状部42bの上端部と下端部とを含む、所定の肉厚及び帯幅を有する円環帯状の埋込部42d、42dと、を有している。この上下の埋込部42d、42dに、フィルタ45の上下の端部がインサート成形時に一体化されて封止され、また、フィルタ45における柱状部42b部分もインサート成形時に当該柱状部42bに一体化されて封止されている。言い換えれば、4本の柱状部42bと上下の埋込部42d、42dとにより側面視矩形の4つの窓44が画成され、この各窓44部分にフィルタ45が張られていることになる。なお、4本の柱状部42bには型抜き用の勾配が付けられているが、4本の柱状部42bと上下の埋込部42d、42dの半径方向の幅は略等しくされている。
アウターパイプ32から露出したインナーパイプ31の上部には、インナーパイプ31とアウターパイプ32の上端部とで形成された円環状の上端開口を覆うように、タンク10の内径より小径の笠状あるいは逆立薄鉢状の気液分離体20が外嵌されている。
前記気液分離体20は、流入口15に対向するとともに前記インナーパイプ31が挿通される挿通穴22が形成された円板状の天井部21と、該天井部21の外周から下方に延びる円筒状の側壁部23とを有する。前記挿通穴22にインナーパイプ31が挿通された状態で、前記天井部21が、蓋部材12の下方凸部13(の底面)とインナーパイプ31の上部外周に形成された環状突起31aとにより挟持されることで、前記気液分離体20は前記タンク10内に位置決めされて固定されている。
一方、蓋部材12(の右半部12B)には、前記流出口16における冷媒流量を制御する(言い換えれば、流路面積を調整する)ための電動弁(電気的駆動弁)50が載置されて締結等により固定されている。
前記電動弁50は、基本構成は従来知られた構成であるが、主に、蓋部材12の右半部12Bの上面側に配設されたステータ等からなる駆動部53と、右半部12Bの上部に設けられた嵌挿穴14に上下方向に摺動自在に挿通され、その下端が流出口16(の縦穴16A)まで延びる弁軸52と、該弁軸52の下端に連結固定された短円柱状の弁体51とを備える。ここでは、前記短円柱状の弁体51の外径は、縦穴16Aにおける下部小径部16aより大径かつ上部大径部16bより小径に設定されるとともに、上部大径部16bの開口面積S2から弁体51の平面視での面積を差し引いた面積S3が、下部小径部16aの開口面積S1より小さくなるように、各部の寸法が設定されている(図4参照)。これにより、駆動部53により生成される電気的駆動力を利用して、前記弁体51が、流出口16を構成する縦穴16Aの上部大径部16b内に上下方向で移動可能に配在(内挿)される。
また、前記電動弁50には、例えば圧縮機210の運転状態(回転数)等に応じて、該電動弁50の駆動状態、具体的には、流出口16内での弁体51の移動もしくは位置を制御すべく、マイクロコンピュータを内蔵するコントローラ55が付設されている。
前記コントローラ55は、圧縮機210の起動時には、図1に示される如くに、弁体51を上部大径部16bにおける下端近傍に位置せしめ、圧縮機210の通常運転時、具体的には、起動後にシステム上で突沸が発生しないと考えられる時間が経過した時には、図2に示される如くに、弁体51を上部大径部16bにおける横穴16Bの高さに位置せしめるようになっている。
次に、上記の如くの構成を有する本実施形態のアキュームレータ1の動作並びに作用効果を説明する。
前述したように、圧縮機210の停止時には、オイルを含む液相冷媒がタンク10の下部に溜まるが、液相冷媒とオイルとの比重及び粘性の相違により、二層に分離された状態(図示例では、上側にオイル層、下側に液相冷媒層が形成された状態)となっている。
この二層分離状態において、圧縮機210を起動すると、タンク10上部に滞留する気相冷媒が流出管30及び流出口16を介して圧縮機210の吸入側に吸入され、タンク10内の上部空間の圧力が下がり始めるとともに、圧縮機210から吐出された冷媒が前述した図6に示される如くのサイクルで循環せしめられる。
この場合、蒸発器(室内熱交換器230又は室外熱交換器220)から冷媒が流入口15を介してタンク10内に導入され、気液分離体20に衝突して放射状に拡散されて液相冷媒(オイルを含む)と気相冷媒とに分離され、液相冷媒は、タンク10内周面を伝うように流下してタンク10内に溜まる。一方、気相冷媒は、気液分離体20の内側を通り、アウターパイプ32の上端開口からその内部を下降した後、その底部32bで折り返され、インナーパイプ31の下端側開口からその内部を上昇して流出口16に導かれる。このとき、アウターパイプ32の底部32bに設けられたオイル戻し孔35を通じて、タンク10内に溜まったオイルが吸引され、ここでオイル成分を含んだ気相冷媒となって前記流出口16から圧縮機210の吸入側に吸入されて循環せしめられる。なお、オイルストレーナ40のフィルタ45を通る際に、オイルに混じっているスラッジ等の異物が取り除かれる。
ここで、本実施形態では、前述した如くに、圧縮機210の起動時において、コントローラ55から送られてくる制御信号により、弁体51が上部大径部16bにおける下端近傍、言い換えれば、流出口16の縦穴16Aにおける下部小径部16aと上部大径部16bとで形成される段差部17付近まで下降されており、流出口16の流路面積が全開時の流路面積(ここでは、下部小径部16aの開口面積S1に相当)より小さくされている。すなわち、図4を参照すればよく理解されるように、圧縮機210の起動時における流出口16の流路面積は、上部大径部16bの内周面と弁体51の外周面とで画成される径方向で所定の幅を有する円環状の面積(上部大径部16bの開口面積S2から弁体51の平面視での面積を差し引いた面積S3であって、下部小径部16aの開口面積S1より小さい面積)とされている。
このように、本実施形態のアキュームレータ1では、圧縮機210の起動時に、流出口16の流路面積が全開時(圧縮機210の通常運転時)の流路面積より小さくされ、圧縮機210の吸引力が抑えられるので、タンク10内の圧力低下を緩やかにでき、オイル層より上側(の気相冷媒)とそれより下側(の液相冷媒)との圧力差を抑えることができ、そのため、圧縮機210の周波数を下げることを要さずに、アキュームレータ1側で圧縮機210の起動時における突沸現象及びそれに伴う衝撃音の発生を抑えることができる。
一方、圧縮機起動後の通常運転時には、前述した如くに、コントローラ55から送られてくる制御信号により、弁体51が上部大径部16bにおける横穴16Bの高さまで上昇され、前記流出口16が全開とされ(ここでは、流出口16の流路面積は下部小径部16aの開口面積S1とされ)、これにより、圧縮機210の吸入側に吸入される冷媒の流量が確保される。
また、本実施形態のアキュームレータ1では、冷暖房の切り換え時においても、上述した突沸現象及びそれに伴う衝撃音が発生することが考えられるが、前記電動弁50により流出口16における弁体51の移動もしくは位置を精緻に制御することにより、前記突沸現象及びそれに伴う衝撃音の発生を抑えられるとともに、タンク10内に溜まった液相冷媒やオイルが流出管30の上端開口からその内部に直接流れ込んで圧縮機210の吸入側に吸入されてしまうこと(この現象を、液バックと称する)を防止できるといった効果も見込まれる。
なお、流出口16における冷媒流量を制御するための電気的駆動弁としては、前記電動弁50に代えて、圧縮機210の起動時において流出口16の流路面積が全開時の流路面積より小さくなる位置に弁体51を位置せしめ、圧縮機210の通常運転時において流出口16が全開となる位置に弁体51を位置せしめる電磁弁等の流量制御弁を採用してもよいことは当然である。
また、上記実施形態では、弁体51による冷媒流量制御を簡略化するために、下面(先端面)が平坦面からなる短円柱状の弁体51を採用しているが、例えば、弁体51の下面は、円錐面や円錐台面、曲面などから形成してもよい。その場合、例えば、図5に示される如くに、下部小径部16aと上部大径部16bとの間の段差部17(の上端部)と弁体51の先端面との間で、流出口16の流路面積(開度)を制御するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、インナーパイプとアウターパイプとからなる二重管構造とされた流出管を採用しているが、本発明は、一端側が流出口に連結され、他端側開口が気液分離体の下面近くに上向きで位置せしめられた例えばU字状等の流出管を備えたアキュームレータにも適用し得ることは言うまでも無い。
1 アキュームレータ
10 タンク
12 蓋部材
12A 左半体
12B 右半体
14 嵌挿穴
15 流入口
16 流出口
16A 縦穴
16B 横穴
16a 下部小径部
16b 上部大径部
17 段差部
20 気液分離体
21 天井部
23 側壁部
30 流出管
31 インナーパイプ
32 アウターパイプ
35 オイル戻し孔
40 オイルストレーナ
42 ケース
45 フィルタ
50 電動弁(電気的駆動弁)
51 弁体
52 弁軸
53 駆動部
55 コントローラ

Claims (7)

  1. 蒸発器に繋がる流入口及び圧縮機吸入側に繋がる流出口が設けられたタンクと、前記流出口内に移動可能に配在された弁体及び電気的駆動力により前記弁体を前記流出口内で移動させるための駆動部を有する電気的駆動弁とを備え、
    前記駆動部による前記弁体の移動に伴って前記流出口の流路面積が調整されるようにされていることを特徴とするアキュームレータ。
  2. 前記流出口は、下部小径部と上部大径部とからなる段付きの縦穴と前記上部大径部に連なる横穴とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のアキュームレータ。
  3. 前記弁体は、前記縦穴に移動可能に内挿されていることを特徴とする請求項2に記載のアキュームレータ。
  4. 前記弁体の外径は、前記下部小径部より大径かつ前記上部大径部より小径に設定されていることを特徴とする請求項3に記載のアキュームレータ。
  5. 前記駆動部は、前記タンクの上面側に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のアキュームレータ。
  6. 前記電気的駆動弁の駆動状態を制御するコントローラを備え、
    前記コントローラは、前記圧縮機の起動時に前記流出口の流路面積が全開時の流路面積より小さくなるように前記電気的駆動弁の前記弁体の移動もしくは位置を制御することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のアキュームレータ。
  7. 前記電気的駆動弁は、電動弁又は電磁弁で構成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のアキュームレータ。
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