JP6767099B2 - アキュームレータ - Google Patents

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Description

本発明は、カーエアコン、ルームエアコン、冷凍機等のヒートポンプ式冷凍サイクル(以下、ヒートポンプシステムと称する)に使用されるアキュームレータ(気液分離器)に関する。
一般に、カーエアコン等を構成するヒートポンプシステム200は、図9に例示される如くに、圧縮機210、室外熱交換器220、室内熱交換器230、膨張弁260、四方切換弁240等に加えて、アキュームレータ250を備えている。
かかるシステム200においては、冷房運転と暖房運転の切り換え(流路切換)を四方切換弁240で行うようにされ、冷房運転時には、図9(A)に示される如くのサイクルで冷媒が循環され、このときは室外熱交換器220が凝縮器として働くとともに、室内熱交換器230が蒸発器として働く。一方、暖房運転時には、図9(B)に示される如くのサイクルで冷媒が循環され、このときは室外熱交換器220が蒸発器として働くとともに、室内熱交換器230が凝縮器として働く。どちらの運転時にも、アキュームレータ250には、蒸発器(室内熱交換器230又は室外熱交換器220)から低温低圧の気液混成状態の冷媒が四方切換弁240を介して導入される。
アキュームレータ250は、例えば、流入口及び流出口が設けられた蓋部材によりその上面開口が気密的に閉塞された有底円筒状のタンク、このタンクの内径より小径の笠状あるいは逆立薄鉢状の気液分離体、上端側が流出口に連結されたインナーパイプと該インナーパイプの外周に配在された有底のアウターパイプとからなる二重管構造とされた流出管等を有する。アキュームレータ250に導入された冷媒(圧縮機210の摺動部分の潤滑等に供されるオイル(冷凍機油)が混入されている冷媒)は、前記気液分離体に衝突して放射状に拡散されて液相冷媒(オイルを含む)と気相冷媒とに分離され、液相冷媒はタンク内周面を伝うように流下してタンク下部に溜まるとともに、気相冷媒はアウターパイプの上端開口からその内部を下降した後、その底部で折り返され、インナーパイプの下端側開口からその内部を上昇して流出口に導かれる。このとき、アウターパイプの底部に設けられたオイル戻し孔を通じて、タンク下部に溜まったオイルが吸引され、ここでオイル成分を含んだ気相冷媒となって前記流出口から圧縮機210の吸入側に吸入されて循環せしめられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−077606号公報
ところで、オイルを含む液相冷媒は粘性が高いため、流出管(アウターパイプ)の周囲では上方に吸い上げられて液面が高くなることが本発明者等によって確認されている。また、例えば電気自動車用カーエアコン等として使用される場合には、車両走行時の振動等により液相冷媒の液面が波打って高くなるとともに、システム(圧縮機)起動時に、液相冷媒が突発的に激しく沸騰(突沸ともいう)して液相冷媒の液面が一時的に高くなる場合もある。そのため、上記従来の構造においては、気液分離体により分離されてタンク内に貯留された液相冷媒が、気相冷媒とともにアウターパイプの上端開口からその内部に直接流れ込んで圧縮機の吸入側に吸入されてしまう(この現象を、液バックと称する)可能性があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、液バックを確実に防止することのできるアキュームレータを提供することにある。
前記の目的を達成すべく、本発明に係るアキュームレータは、流入口及び流出口が設けられたタンクと、一端側が前記流出口に連結され、他端側が前記タンク内において上向きに開口された流出管とを有するアキュームレータであって、前記流出管に外嵌された、前記流入口に対向する天井部を有し、かつ、前記流出管における他端側開口を覆う笠状あるいは逆立薄鉢状の気液分離体と、該気液分離体の笠状あるいは逆立薄鉢状の形状により形成される内側空間内に設けられ、前記流出管における前記他端側開口の周りから横方向もしくは横方向から下側に傾いた方向に延びる液バック防止板と、を備え、前記液バック防止板が該液バック防止板の中心から偏心した位置において前記流出管に外嵌されることにより、前記流出管における前記他端側開口は、前記液バック防止板の外周の一部分に近接して設けられており、前記液バック防止板は、前記気液分離体の笠状あるいは逆立薄鉢状の形状により形成される下部開口を実質的に覆うとともに、該液バック防止板の外周の前記一部分において前記気液分離体に当接し且つ該液バック防止板の外周から僅かに内側において前記一部分に通気孔を有しておらず、該液バック防止板の外周の前記一部分を避けた部位において前記気液分離体から離間することにより、又は該液バック防止板の外周から僅かに内側において前記一部分を避けた部位に通気孔を有することにより、気相冷媒の流路を確保していることを特徴としている。
前記液バック防止板は、好ましくは、前記流出管に固定される。
好ましい態様では、前記液バック防止板の外周が全周に亘って前記気液分離体に当接している、又は、前記液バック防止板の外周の部が前記気液分離体から離間している。
別の好ましい態様では、前記液バック防止板は、前記流出管と別体形成される。
前記液バック防止板は、好ましくは、前記気液分離体に固定される。
好ましい態様では、前記液バック防止板の外周が全周に亘って前記気液分離体に当接している、又は、前記液バック防止板の外周の一部が前記気液分離体から離間している。
別の好ましい態様では、前記液バック防止板は、前記気液分離体と別体形成される。
前記流出管は、好ましくは、前記流出口に連結されて前記タンク内に垂設されたインナーパイプと、該インナーパイプの外周に配在されたアウターパイプとからなる二重管構造とされ、前記液バック防止板は、前記アウターパイプの上端部に設けられる。
本発明に係るアキュームレータでは、流出管における上向きの他端側開口の周りに、横方向もしくは横方向から下側に傾いた方向に延びる液バック防止板が設けられているので、流出管の周囲で吸い上げられた液相冷媒(オイルを含む)が流出管の他端側開口からその内部に直接流れ込んでしまうこと(液バック)を確実に防止することができる。
また、流出管に外嵌された笠状あるいは逆立薄鉢状の気液分離体の内側に液バック防止板が配在されることにより、気液分離体に衝突して放射状に拡散され、タンク内周面を伝うように流下した液相冷媒(オイルを含む)が、液バック防止板の上面側を通って他端側開口からその内部に直接流れ込んでしまうことを確実に防止することができる。
本発明に係るアキュームレータの第1実施形態を示す縦断面図。 図1のU−U矢視線に従う拡大断面図。 図1のV−V矢視線に従う拡大断面図。 第1実施形態のアキュームレータの他例を示す図であり、(A)は要部拡大縦断面図、(B)は(A)のU−U矢視線に従う拡大断面図。 第1実施形態のアキュームレータの更なる他例を示す図であり、(A)は要部拡大縦断面図、(B)は(A)のU−U矢視線に従う拡大断面図。 第1実施形態のアキュームレータの更なる他例を示す図であり、(A)は要部拡大縦断面図、(B)は(A)のU−U矢視線に従う拡大断面図。 第1実施形態のアキュームレータの更なる他例を示す図であり、(A)は要部拡大縦断面図、(B)は(A)のU−U矢視線に従う拡大断面図。 本発明に係るアキュームレータの第2実施形態を示す図であり、(A)は要部拡大縦断面図、(B)は(A)のU−U矢視線に従う拡大断面図。 ヒートポンプシステムの一例を示し、(A)は冷房運転時の冷媒流れ(サイクル)を示す概略構成図、(B)は暖房運転時の冷媒流れ(サイクル)を示す概略構成図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明に係るアキュームレータの第1実施形態を示す縦断面図であり、図2は、図1のU−U矢視線に従う拡大断面図である。
図示第1実施形態のアキュームレータ1は、前述した図9に示される如くの、例えば電気自動車用カーエアコンを構成するヒートポンプシステム200におけるアキュームレータ250として用いられるもので、ステンレスあるいはアルミ合金等の金属製の有底円筒状のタンク10を有し、このタンク10の上面開口は、同じ金属製の蓋部材12により気密的に閉塞されている。なお、本実施形態のアキュームレータ1は、例えば、図示のように縦置き、つまり、蓋部材12を上(天)側、タンク10の底部を下(地)側にして設置される。
また、本実施形態のアキュームレータ1が採用されたヒートポンプシステムにおいては、システム(圧縮機)の運転停止時には、オイルを含む液相冷媒がタンク10内に溜まるが、液相冷媒とオイルとの比重及び粘性の相違により、二層に分離(すなわち、オイルとして冷媒と相溶性が無くかつ冷媒より比重が大きいものが使用されている場合には、上側に液相冷媒層、下側にオイル層が形成され、オイルとして冷媒と相溶性が無くかつ冷媒より比重が小さいものが使用されている場合には、上側にオイル層、下側に液相冷媒層が形成)されるようになっている。
蓋部材12には、流入口15と段付きの流出口16とが並設されており、流出口16の段付き下部に流出管30の一端側(上端部)がかしめや圧入等により連結されている。
前記流出管30は、その上端部が流出口16の段付き下部にかしめや圧入等により連結されて前記タンク10内に垂下された金属製のインナーパイプ31と、該インナーパイプ31の上部を露出するように該インナーパイプ31の外周に配在された金属あるいは合成樹脂製等の有底のアウターパイプ32とからなる二重管構造とされる。インナーパイプ31の下部は、アウターパイプ32の下部内周面に押出し成形、溶接、溶着、接着等により一体に形成された複数(図示例では、等角度間隔に設けられた4個)のリブ33の内側に嵌入されて支持されており、アウターパイプ32の下端部は、オイルストレーナ40のケース42における内周段差付き上部42aに圧入等により内嵌固定されている。インナーパイプ31の下端は、アウターパイプ32の底部32bより多少上側に位置せしめられ、アウターパイプ32の上端は蓋部材12より多少下側に位置せしめられている。アウターパイプ32の底部32bの中央に設けられた下方に延びる延出部34には、オイル戻し孔35が形成されている。オイル戻し孔35の孔径は例えば1mm前後に設定されている。
前記オイルストレーナ40は、タンク10の底部に圧接気味に載せ置かれて固定されており、図3を併せて参照すればよくわかるように、合成樹脂製の有底円筒状のケース42と該ケース42にインサート成形により一体化された円筒状の網目部材からなるフィルタ45とからなっている。ケース42は、前記アウターパイプ32の下端部が内嵌固定された内周段差付き上部42aと、底板部42cと、この底板部42cの外周に等角度間隔で立設された4本の柱状部42bと、この柱状部42bの上端部と下端部とを含む、所定の肉厚及び帯幅を有する円環帯状の埋込部42d、42dと、を有している。この上下の埋込部42d、42dに、フィルタ45の上下の端部がインサート成形時に一体化されて封止され、また、フィルタ45における柱状部42b部分もインサート成形時に当該柱状部42bに一体化されて封止されている。言い換えれば、4本の柱状部42bと上下の埋込部42d、42dとにより側面視矩形の4つの窓44が画成され、この各窓44部分にフィルタ45が張られていることになる。なお、4本の柱状部42bには型抜き用の勾配が付けられているが、4本の柱状部42bと上下の埋込部42d、42dの半径方向の幅は略等しくされている。
アウターパイプ32から露出したインナーパイプ31の上部には、インナーパイプ31とアウターパイプ32の上端部とで形成された上向きかつ円環状の上端開口(流出管30における他端側開口)36を覆うように、タンク10の内径より小径の笠状あるいは逆立薄鉢状の気液分離体20が外嵌されている。
前記気液分離体20は、流入口15に対向するとともに前記インナーパイプ31が挿通される挿通穴22が形成された円板状の天井部21と、該天井部21の外周から下方に延びる円筒状の側壁部23とを有する。前記挿通穴22にインナーパイプ31が挿通された状態で、前記天井部21が、蓋部材12に形成された下方凸部13(の底面)とインナーパイプ31の上部外周に形成された環状突起31aとにより挟持されることで、前記気液分離体20は前記タンク10内に位置決めされて固定されている。また、ここでは、前記側壁部23は、アウターパイプ32の上端部より下方まで延びている。
また、本実施形態では、前記上端開口36の周り、具体的には、前記アウターパイプ32の上端部に、円板状の液バック防止板50が外嵌されてかしめ等により固定されている。この液バック防止板50は、気液分離体20(の側壁部23)の内径より小径に形成されており、アウターパイプ32の上端部の外周から横方向に延びるとともに、その外周は前記側壁部23から離間している。すなわち、液バック防止板50とその外側に配置された気液分離体20の側壁部23との間には、(全周に亘って)圧力損失をあまり受けない程度の所定の隙間Gが設けられている。
次に、上記した如くの構成を有する第1実施形態のアキュームレータ1の動作を説明する。
前述したように、圧縮機210の停止時には、オイルを含む液相冷媒がタンク10の下部に溜まるが、液相冷媒とオイルとの比重及び粘性の相違により、二層に分離された状態となっている。
この二層分離状態において、圧縮機210を起動すると、タンク10上部に滞留する気相冷媒が流出管30及び流出口16を介して圧縮機210の吸入側に吸入され、タンク10内の上部空間の圧力が下がり始めるとともに、圧縮機210から吐出された冷媒が前述した図9に示される如くのサイクルで循環せしめられる。
この場合、蒸発器(室内熱交換器230又は室外熱交換器220)から冷媒が流入口15を介してタンク10内に導入され、気液分離体20に衝突して放射状に拡散されて液相冷媒(オイルを含む)と気相冷媒とに分離され、液相冷媒は、タンク10内周面を伝うように流下してタンク10内に溜まる。一方、気相冷媒は、液バック防止板50と気液分離体20(の側壁部23)との間の隙間Gを通って気液分離体20の内側に進入し、アウターパイプ32の上端開口36からその内部を下降した後、その底部32bで折り返され、インナーパイプ31の下端側開口からその内部を上昇して流出口16に導かれる。このとき、アウターパイプ32の底部32bに設けられたオイル戻し孔35を通じて、タンク10内に溜まったオイルが吸引され、ここでオイル成分を含んだ気相冷媒となって前記流出口16から圧縮機210の吸入側に吸入されて循環せしめられる。なお、オイルストレーナ40のフィルタ45を通る際に、オイルに混じっているスラッジ等の異物が取り除かれる。
かかる構成を有する本実施形態のアキュームレータ1では、流出管30における上向きの上端開口36の周り、具体的には、前記アウターパイプ32の上端部に、横方向に延びる円板状の液バック防止板50が設けられているので、流出管30(のアウターパイプ32)の周囲で吸い上げられた液相冷媒(オイルを含む)が流出管30の上端開口36からその内部に直接流れ込んでしまうこと(液バック)を確実に防止することができる。
また、流出管30に外嵌された笠状あるいは逆立薄鉢状の気液分離体20の内側に液バック防止板50が配在されることにより、気液分離体20に衝突して放射状に拡散され、タンク10内周面を伝うように流下した液相冷媒(オイルを含む)が、液バック防止板50の上面側を通って上端開口36からその内部に直接流れ込んでしまうことを確実に防止することができる。
<第1実施形態のアキュームレータ1の変形形態>
上記第1実施形態では、液バック防止板50が流出管30と別体に形成されているが、図4に示される如くに、液バック防止板50Aを流出管30(のアウターパイプ32)と一体に形成してもよい。これにより、当該アキュームレータ1Aの部品点数を削減することができる。ここで、液バック防止板50Aと流出管30のアウターパイプ32とは、合成樹脂製、金属製等とすることができる。
また、上記第1実施形態では、液バック防止板50が流出管30(のアウターパイプ32)の外周から横方向に延びる円板状を有しているが、図5に示される如くに、液バック防止板50Bを横方向から下側に傾いた方向に延びる逆円錐状に形成してもよい。これにより、液バック防止板50Bに液相冷媒が付着した場合でも、その液相冷媒をタンク10内に溜まった液相冷媒に円滑に戻すことができる。
また、上記第1実施形態では、液バック防止板50の外周部分が全周に亘って気液分離体20(の側壁部23)から離間しているが、図6及び図7に示される如くに、液バック防止板50C、50Dの外周部分を気液分離体20(の側壁部23)に当接させてもよい。この場合、気相冷媒の流路を確保する(言い換えれば、流入口15と上端開口36とを連通する)ために、図6に示される如くに、液バック防止板50Cの外周部分の一部(図示例では、液バック防止板50Cの外周に沿うようにスリット状に設けられた4つの長扇型状部)を切り欠いて(言い換えれば、液バック防止板50Cの外周部分の一部を気液分離体20から離間させて)通気孔51Cを形成してもよい。また、図7に示される如くに、液バック防止板50Dの外周部分より僅かに内側の部分(図示例では、液バック防止板50Dの外周に沿うようにスリット状に設けられた4つの長扇型状部)を切り欠いて(すなわち、液バック防止板50Dの外周部分を全周に亘って気液分離体20に当接させたままで)通気孔51Dを形成してもよい。これにより、液バック防止板50C、50Dの外周部分を部分的に或いは全体的に気液分離体20で支持することができ、例えば当該液バック防止板50C、50Dの振動を抑えて耐久性を高めることができる。
[第2実施形態]
図8は、本発明に係るアキュームレータの第2実施形態を示す図であり、図8(A)は要部拡大縦断面図、図8(B)は図8(A)のU−U矢視線に従う拡大断面図である。
図示第2実施形態のアキュームレータ2は、第1実施形態のアキュームレータ1に対し、液バック防止板の固定構成のみが異なり、他の部分はほぼ同一構成である。すなわち、第1実施形態のアキュームレータ1では、液バック防止板50が流出管30(のアウターパイプ32)に支持固定されていたが、本第2実施形態のアキュームレータ2では、液バック防止板60が気液分離体20に支持固定されている。
詳細には、本実施形態における液バック防止板60は、気液分離体20(の側壁部23)の内径とほぼ同径に形成されており、該液バック防止板60の外周が合成樹脂製あるいは金属製等の気液分離体20(の側壁部23)の下端にかしめ等により固定されている。そして、液バック防止板60に形成された嵌挿穴62に、流出管30のアウターパイプ32の上端部が内嵌されている。なお、この場合、嵌挿穴62とアウターパイプ32との間に、液相冷媒の通過を防止するシール材を介装してもよい。
また、液バック防止板60の外周より僅かに内側の部分には、気相冷媒を通す(言い換えれば、流入口15と上端開口36とを連通する)ための複数の通気孔(図示例では、液バック防止板60の外周に沿うように形成された平面視長扇型状の4つの通気孔)61が穿設されている。
かかる構成とされた第2実施形態のアキュームレータ2においても、第1実施形態のものと同様に、流出管30における上向きの上端開口36の周り、具体的には、前記アウターパイプ32の上端部に、横方向に延びる円板状の液バック防止板60が設けられているので、流出管30(のアウターパイプ32)の周囲で吸い上げられた液相冷媒(オイルを含む)が流出管30の上端開口36からその内部に直接流れ込んでしまうこと(液バック)を確実に防止することができる。
なお、図示は省略するが、本第2実施形態においても、上記第1実施形態において図4〜図7に基づき説明したのと同様の変更を加えることができることは当然である。すなわち、例えば液バック防止板と気液分離体20とを合成樹脂製あるいは金属製とし、液バック防止板を気液分離体20と(別体ではなく)一体に形成してもよいし、液バック防止板を横方向から下側に傾いた方向に延びる逆円錐状に形成してもよい。また、液バック防止板の外周部分を全周に亘って気液分離体20(の側壁部23)に当接させるのではなく、液バック防止板の外周部分の一部を部分的に気液分離体20に当接させ、その外周部分の一部を気液分離体20から離間させてもよい。なお、その場合には、液バック防止板の外周部分の一部と気液分離体20(の側壁部23)との間の隙間を介して気相冷媒を通す(言い換えれば、流入口15と上端開口33とを連通する)ことができるので、前記した液バック防止板60の外周近傍に設けられた通気孔61を省略してもよい。
また、上記第1及び第2実施形態では、インナーパイプとアウターパイプとからなる二重管構造とされた流出管を採用しているが、本発明は、一端側が流出口に連結され、他端側開口が気液分離体の下面近くに上向きで位置せしめられた例えばU字状等の流出管を備えたアキュームレータにも適用し得ることは言うまでも無い。
1 アキュームレータ(第1実施形態)
2 アキュームレータ(第2実施形態)
10 タンク
12 蓋部材
15 流入口
16 流出口
20 気液分離体
21 天井部
23 側壁部
30 流出管
31 インナーパイプ
32 アウターパイプ
35 オイル戻し孔
40 オイルストレーナ
42 ケース
45 フィルタ
50 液バック防止板(第1実施形態)
60 液バック防止板(第2実施形態)

Claims (8)

  1. 流入口及び流出口が設けられたタンクと、一端側が前記流出口に連結され、他端側が前記タンク内において上向きに開口された流出管とを有するアキュームレータであって、
    前記流出管に外嵌された、前記流入口に対向する天井部を有し、かつ、前記流出管における他端側開口を覆う笠状あるいは逆立薄鉢状の気液分離体と、
    該気液分離体の笠状あるいは逆立薄鉢状の形状により形成される内側空間内に設けられ、前記流出管における前記他端側開口の周りから横方向もしくは横方向から下側に傾いた方向に延びる液バック防止板と、を備え、
    前記液バック防止板が該液バック防止板の中心から偏心した位置において前記流出管に外嵌されることにより、前記流出管における前記他端側開口は、前記液バック防止板の外周の一部分に近接して設けられており、
    前記液バック防止板は、前記気液分離体の笠状あるいは逆立薄鉢状の形状により形成される下部開口を実質的に覆うとともに、該液バック防止板の外周の前記一部分において前記気液分離体に当接し且つ該液バック防止板の外周から僅かに内側において前記一部分に通気孔を有しておらず、該液バック防止板の外周の前記一部分を避けた部位において前記気液分離体から離間することにより、又は該液バック防止板の外周から僅かに内側において前記一部分を避けた部位に通気孔を有することにより、気相冷媒の流路を確保していることを特徴とするアキュームレータ。
  2. 前記液バック防止板は、前記流出管に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のアキュームレータ。
  3. 前記液バック防止板の外周が全周に亘って前記気液分離体に当接している、又は、前記液バック防止板の外周の一部が前記気液分離体から離間していることを特徴とする請求項2に記載のアキュームレータ。
  4. 前記液バック防止板は、前記流出管と別体形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のアキュームレータ。
  5. 前記液バック防止板は、前記気液分離体に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のアキュームレータ。
  6. 前記液バック防止板の外周が全周に亘って前記気液分離体に当接している、又は、前記液バック防止板の外周の一部が前記気液分離体から離間していることを特徴とする請求項5に記載のアキュームレータ。
  7. 前記液バック防止板は、前記気液分離体と別体形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のアキュームレータ。
  8. 前記流出管は、前記流出口に連結されて前記タンク内に垂設されたインナーパイプと、該インナーパイプの外周に配在されたアウターパイプとからなる二重管構造とされ、
    前記液バック防止板は、前記アウターパイプの上端部に設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のアキュームレータ。
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