JP2009167834A - 気体圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】気体圧縮機において、より簡易な製造工程で製造することができるとともに、OCRを一層低く抑制することができる油分離器を有するものとする。
【解決手段】サイクロンブロック70(油分離器)は、略筒状の本体部71と内筒部72とがダイキャストにより一体に形成されているとともに、本体部71とは別体に形成された、下側端部71dを閉じる底壁プレート73(板状部材、端壁部)とを有し、底壁プレート73は、本体部71の筒部71aに形成された開口71bから本体部71に挿入されて、挿入方向後端部73bがリヤサイドブロック20(圧縮機本体)の外面29aに当接し、内筒部72の上端開口72aの上方に上端開口72aを覆う庇部71eが本体部71に形成されて、上端開口72aから上方に流出する冷媒ガスGを衝突させ、冷凍機油Rの分離を促進させる。
【選択図】図1

Description

本発明は気体圧縮機に関し、詳細には、圧縮機本体から吐出された圧縮気体から油分を遠心分離する油分離器の改良に関する。
従来より、空気調和システム(以下、空調システムという。)には、冷媒ガスなどの気体を圧縮して、空調システムに気体を循環させるための気体圧縮機(コンプレッサ)が用いられている。
ここで、一般的なコンプレッサは、気体を圧縮して吐出する圧縮機本体と、この圧縮機本体から吐出された圧縮気体から油分を分離する油分離器とを備えた構成となっている。
油分離器としては、例えば、一端が端壁部で閉じられた筒状の本体部と、本体部と略同心であって本体部の内側に設けられた筒状の内筒部とを有して、本体部の内周面と内筒部の外周面との間に、圧縮気体の旋回流を形成して前記油分を遠心分離させるとともに、内筒部の内側空間に、端壁部で反射した圧縮気体を通過させるものが知られている(特許文献1)。
そして、上記特許文献1に示された油分離器は、本体部と端壁部とはダイキャストにより一体的に形成されており、内筒部はパイプ部材により形成され、そのパイプ部材の一部が拡径されて本体部に圧入されることで、パイプ部材は本体部に固定されているとともに、パイプの端部にフランジが形成されて、このフランジが本体部にボルトで締結又は加締められることによって、本体部への固定を強固なものとしている。
特開2000−170681号公報
しかし、上述した圧入を行うためには、本体部の孔の内径寸法とパイプの拡径部の外周径の寸法とを精度よく管理する必要がある。また圧入される面の面粗度も管理する必要がある。さらに、加締め加工やボルト締結を行う工程も必要である。
このため、油分離器は比較的簡単な構造でありながら、これらの工程の存在により製造コストに与える影響は大きいものとなっている。
さらに、上述した遠心分離だけでは分離しきれなかった油分をさらに分離して、OCR(Oil Content Rate;オイル循環率)を一層低く抑えることが望まれている。
すなわち、遠心分離方式の油分離器の分離効率は、気流の旋回速度等に依存しているため、圧縮機の全稼動範囲の条件下で一定した分離効率を有するものではなく、分離能力が悪化する場合も発生し、これを抑制する必要がある。
つまり、旋回流の速度が遅いときは、遠心力が低下するため油分離効率が低下し、一方、旋回流の速度が速いときは、遠心力が増大するため油分離効率自体は向上するものの、一旦分離された油分が、気流の勢いによって再度巻き上げられやすくなり、結果的に油分が気流によって持ち出されることになる。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、より簡易な製造工程で製造することができるとともに、OCRを一層低く抑制することができる油分離器を有する気体圧縮機を提供することを目的とする。
本発明に係る気体圧縮機は、端壁部を有しない本体部と内筒部とを一体に形成することで、圧入工程および加締め工程若しくは締結工程を無くして、製造コストを低減するとともに、内筒部の上端開口の上方に気体を衝突させる庇部を設けて、油分離効率を一層高めたものである。
すなわち、本発明に係る気体圧縮機は、圧縮機本体と、前記圧縮機本体に組み付けられた、前記圧縮機本体から吐出された圧縮気体から油分を分離する油分離器とを備え、
前記油分離器は、略筒状の本体部と、前記本体部と略同心であって前記本体部の内側に設けられた筒状の内筒部と、前記本体部の一方の端部を閉じる端壁部とを有し、前記本体部の内周面と前記内筒部の外周面との間に、前記圧縮気体の旋回流を形成して前記油分を遠心分離させるとともに、前記内筒部の内側空間に、前記端壁部で反射した前記圧縮気体を通過させるものであり、前記本体部と前記内筒部とは一体に形成され、前記内筒部の上端開口の上方に、前記上端開口を覆う庇部が前記本体部に形成され、前記端壁部は前記本体部および前記内筒部とは別体に形成された板状部材であることを特徴とする。
このように構成された気体圧縮機によれば、本体部と内筒部とが一体に形成されているため、両者を圧入および加締め若しくは締結する必要がなく、製造コストの低減を図ることができる。
ここで、本体部と内筒部とを一体に形成するためには、端壁部が本体部とは別体である必要があるが、端壁部は別体の板状の部材であり、従来における内筒部であるパイプ部材を形成するよりも簡単に製造することができ、しかも、例えばこの端壁部に油抜き用の孔を形成する必要がある場合であっても、板状部材の外形をプレスで打ち抜く際に同時に、あるいは鋳造する場合にあってはその孔を鋳型で予め形成することができるため、製造コストの上昇要因とはならない。
なお、本体部と内筒部とを一体に形成する具体的な工法としては、ダイキャストによる一体成形などを適用することができる。
このように、本発明に係る気体圧縮機によれば、より簡易な製造工程で製造することができる油分離器を有するものとすることができる。
さらに、遠心分離によって油分がある程度分離された後の気体は、内筒部の上端開口から上方に向けて流れるが、内筒部の上端開口の上方には、上端開口を覆う庇部が形成されているため、上端開口から上昇した気体は、この庇部に衝突し、気体になお混在されている油分が、この衝突によって庇部に凝集し、気体から分離される。
したがって、本発明に係る気体圧縮機によれば、油分離効率を向上させて、OCRを一層低く抑えることができる。
本発明に係る気体圧縮機においては、前記本体部の下部に、その筒状の軸に略直交する面に沿ってその周壁を貫通した開口が形成され、前記端壁部は、前記本体部に形成された前記開口から前記本体部に挿入して配設されていることが好ましい。
このように好ましい構成の気体圧縮機によれば、板状部材を本体部の下部の周壁の開口から挿入する工程が従来よりも増えるが、この工程は、従来におけるパイプ部材を圧入および加締め若しくは締結する工程に比べて、極めて簡単な工程であるため、全体として、従来よりも製造コストを大幅に低減することができる。
また、本発明に係る気体圧縮機においては、本体部の前記開口は、前記圧縮機本体の外面に向いて形成され、前記圧縮機本体に前記油分離器が組み付けられた状態で、前記端壁部が前記本体部に挿入されている状態における前記端壁部の挿入方向後端部が、前記圧縮機本体の外面に近接または当接していることが好ましい。
このように好ましい構成の気体圧縮機によれば、油分離器を圧縮機本体に組み付けることによって、圧縮機本体の外面が、板状部材の挿入方向後端部に近接または当接するため、板状部材が本体部から挿入方向反対向きに移動するのを抑制または阻止することができ、これによって、板状部材を本体部に保持させることができるが、板状部材を本体部に保持させる工程は、油分離器を圧縮機本体に組み付けることによって同時に完了するため、板状部材を本体部に保持させる工程を新たに追加する必要がなく、製造工程の増加を回避することができる。
本発明に係る気体圧縮機においては、内筒部の上端開口と庇部との間に形成されている空間に、油分の凝集を促進させるフィルターが配設されていることが好ましい。
このように好ましい構成の気体圧縮機によれば、油分が混在した気体がフィルターを通過する際に、油分はフィルターによって凝集が促進されるため、気体からの油分離効率を一層向上させることができる。
なお、フィルターとしては、細い金属線をメッシュ状等に編んで形成され、あるいは多数本の細い金属線を金ダワシのように渾然と丸めて形成されたデミスターフィルターを始めとして、公知の種々のフィルターを適用することができる。
本発明に係る気体圧縮機によれば、本体部と内筒部とが一体に形成されているため、両者を圧入および加締め若しくは締結する必要がなく、製造コストの低減を図ることができるとともに、内筒部の上端開口から上昇した気体は、上端開口の上方に形成された庇部に衝突することで、油分がさらに分離されて、OCRを一層低く抑えることができる。
以下、本発明の気体圧縮機に係る最良の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る気体圧縮機の一実施形態であるベーンロータリ式コンプレッサ100を示す縦断面図である。
図示のコンプレッサ100は、例えば、冷却媒体の気化熱を利用して冷却を行なう空気調和システム(以下、単に空調システムという。)の一部として構成され、この空調システムの他の構成要素である凝縮器、膨張弁、蒸発器等(いずれも図示を省略する。)とともに、冷却媒体の循環経路上に設けられている。
そして、コンプレッサ100は、空調システムの蒸発器から取り入れた気体状の冷却媒体としての冷媒ガスG(気体)を圧縮し、この圧縮された冷媒ガスGを空調システムの凝縮器に供給する。凝縮器は、圧縮された冷媒ガスGを液化させ、高圧で液状の冷媒として膨張弁に送出する。
高圧で液状の冷媒は、膨張弁で低圧化され、蒸発器に送出される。低圧の液状冷媒は、蒸発器において周囲の空気から吸熱して気化し、この気化熱との熱交換により蒸発器周囲の空気を冷却する。
また、コンプレッサ100は、ケース11とフロントヘッド12とからなるハウジング10の内部に収容され、回転軸51が回転することにより冷媒ガスG(気体、圧縮気体)を圧縮する圧縮機本体60と、圧縮機本体60に組み付けられた、圧縮機本体60から吐出された高圧の冷媒ガスGから冷凍機油R(油分)を分離するサイクロンブロック70(油分離器)と、圧縮機本体60の回転軸51に伝達すべき回転駆動力を断接する駆動力断接部80とを備えた構成である。
ハウジング10内に収容された圧縮機本体60は、軸回りに回転駆動される回転軸51と、この回転軸51と一体的に回転する円柱状のロータ50と、ロータ50の外周面の外方を取り囲む断面輪郭略楕円形状の内周面49を有するとともに両端が開放されたシリンダ40と、ロータ50の外周に、外方に向けて突出可能に埋設され、その突出側の先端がシリンダ40の内周面49の輪郭形状に追従するように突出量が可変とされ、回転軸51回りに等角度間隔でロータ50に埋設された5枚の板状のベーン58と、シリンダ40の両側開放端面の外側からそれぞれ開放端面を覆うように固定されたフロントサイドブロック30およびリヤサイドブロック20とからなる。
そして、2つのサイドブロック20,30、ロータ50、シリンダ40、および回転軸51の回転方向に相前後する2つのベーン58,58によって画成された各圧縮室48の容積が、回転軸51の回転にしたがって増減を繰り返すことにより、各圧縮室48に吸入された冷媒ガスGを圧縮して吐出するように構成されている。
なお、ロータ50の両端面側からそれぞれ突出した回転軸51の部分のうち一方の部分は、フロントサイドブロック30の軸受部32に軸支されるとともに、フロントヘッド12を貫通して外方まで延びている。
同様に回転軸51の突出部分のうち他方の側は、リヤサイドブロック20の軸受部22により軸支されている。
ケース11は、一端が閉塞された筒状体を呈し、フロントヘッド12は、このケース11の開放された他端側の開放部分を覆うように組み付けられて、ハウジング10の内部に収容空間を形成している。
駆動力断接部80は、ラジアルボールベアリング14を介してフロントヘッド12のボスの外側で回転自在に支持されたプーリ82と、プーリ82の内部に形成された環状空間内に配置され、フロントヘッド12に固定された電磁コイル81と、回転軸51に固定され、電磁コイル81への通電によって発生した磁力によりプーリ82の側壁82aに当接してプーリ82と一体的に回転するアーマチュア83とを備えている。
フロントヘッド12には、蒸発器から低圧の冷媒ガスGが吸入される吸入ポート12aが形成されており、この吸入ポート12aには、冷媒ガスGの逆流を防ぐ逆止弁12bが配設されている。
そして、この吸入ポート12aは、ハウジング10の内部に収容された圧縮機本体60のフロントサイドブロック30とフロントヘッド12との間に形成された吸入室34に連通し、冷媒ガスGは、吸入室34から吸入孔31を介して圧縮機本体60の圧縮室48内に吸引される。
一方、ケース11には、圧縮機本体60で圧縮された高圧の冷媒ガスGを凝縮器に吐出する吐出ポート11aが形成されている。
そして、この吐出ポート11aは、ハウジング10の内部に収容された圧縮機本体60のリヤサイドブロック20とケース11との間に形成された吐出室21に連通し、冷媒ガスGは、圧縮機本体60の圧縮室48内からサイクロンブロック70を介して吐出室21に吐出される。
サイクロンブロック70は、圧縮機本体60のうちリヤサイドブロック20の外面29aに、図示を略したボルト等の締結部材等で組み付けられており、略筒状の本体部71と、本体部71と略同心であって本体部71の内側に設けられた筒状の内筒部72と、本体部71の下側端部71d(図2参照)を閉じる端壁部としての底壁プレート73(板状部材)とを有し、本体部71の内周面と内筒部72の外周面との間に、圧縮室48から吐出された冷媒ガスGの旋回流を形成して冷凍機油Rを遠心分離させるとともに、内筒部72の内側空間に、底壁プレート73で反射した冷媒ガスGを通過させるものである。
ここで、本体部71と内筒部72とは、接続部71gを介して、ダイキャストにより一体に形成されている。
また、本体部71は、図2に示すように、その筒部71a(筒状)の軸Cに略直交する面に沿ってその筒部71a(周壁)を貫通して開口71bが形成されている。この開口71bは、筒部71aの内周径よりも大きく外周径よりも小さい幅であり、この結果、本体部71の内周面のうち下側端部71d近傍には、図示略水平に延びる、底壁プレート73を案内する溝71cが形成されている。
そして、本体部71および内筒部72とは別体に形成された底壁プレート73は、この開口71bから、溝71cに沿って矢印M方向に向かって本体部71内に挿入され、この挿入された状態では、本体部71の底壁として機能する。
ここで、本体部71の開口71bは、圧縮機本体60のリヤサイドブロック20の外面29aに向いて形成され、サイクロンブロック70が圧縮機本体60に対して矢印M′方向に組み付けられた状態(図1)で、底壁プレート73が本体部71に挿入されている状態における底壁プレート73の挿入方向後端部73bが、リヤサイドブロック20の外面29aに当接(または近接でもよい)している。
この結果、リヤサイドブロック20の外面29aは、底壁プレート73を本体部71に挿入した状態に保持(挿入した状態から、図1の矢印M′方向に移動(脱落)するのを抑制または阻止)している。
また、内筒部72の上端開口72aの上方に、この上端開口72aを平面視で覆う庇部71eが本体部71に形成されている。すなわち、庇部71eは、内筒部72の内部空間を上昇して上端開口72aから上方に流出する冷媒ガスGが衝突する位置に形成されている。
このように構成された本実施形態に係るコンプレッサ100によれば、サイクロンブロック70の本体部71と内筒部72とは、ダイキャストにより一体に形成されているため、これら両者71,72を従来のように圧入および加締め若しくは締結する必要がなく、製造コストの低減を図ることができる。
また、サイクロンブロック70の端壁部となる底壁プレート73は、平板状の部材であるため、例えばプレスによって打ち抜くだけで簡単に形成することができ、従来の油分離器において本体部と別体に形成される部品であるパイプ部材(内筒部)を形成するよりも、簡単に製造することができる。
もちろん底壁プレート73が鋳造されたものであっても、従来のように、内筒部としてのパイプ部材を形成し、このパイプ部材に圧入用の拡径部やフランジ部を形成するよりも簡易に製造することができる。
しかも、この底壁プレート73に、サイクロンブロック70の内部から冷凍機油Rを排出するために形成される油抜き用の孔73aを形成したものであっても、底壁プレート73の外形をプレスで打ち抜く際に同時に、あるいは鋳造する場合にあってはその孔73aを鋳型で予め形成することができるため、製造コストの上昇要因とはならない。
また、底壁プレート73を本体部71の筒部71aから挿入する工程は、従来よりも増える工程ではあるが、この工程は、従来におけるパイプ部材を圧入および加締め若しくは締結する工程に比べて、極めて簡単な工程であるため、全体として、従来よりも製造コストを大幅に低減することができる。
さらに、本体部71と内筒部72とが従来のように圧入によって一体化されているものではないため、両者71,72間の圧入代が不要となり、不要となった圧入代に相当する長さ分だけ内筒部72の上端縁位置すなわち接続部71gの位置を従来よりも低い位置に設定することができる。この結果、内筒部72の上端開口72aの上方空間を従来よりも広く確保することができ、この空間的に余裕のある上方空間に、上述した庇部71eを形成することができる。
そして、遠心分離によって冷凍機油Rがある程度分離された後の冷媒ガスGは、内筒部72の内側空間を上昇して上端開口72aから吐出し、この庇部71eに衝突するが、この衝突によって、冷媒ガスGになお混在されている冷凍機油Rが庇部71eに凝集して冷媒ガスGから分離される。したがって、油分離効率が向上する。
以上のように、本実施形態に係るコンプレッサ100によれば、より簡易な製造工程で製造することができるとともに、OCRを一層低く抑えることができるサイクロンブロック70を有するものとすることができる。
さらに、本実施形態に係るコンプレッサ100によれば、サイクロンブロック70を矢印M′方向に向けて圧縮機本体60に組み付けることによって、リヤサイドブロック20の外面29a(圧縮機本体の外面)が、底壁プレート73の挿入方向後端部73bに当接(または近接)するため、底壁プレート73が本体部71から挿入方向反対向きM′に移動するのを阻止または抑制することができ、これによって、底壁プレート73を本体部71に保持させることができるが、底壁プレート73を本体部71に保持させる工程は、サイクロンブロック70を圧縮機本体60に組み付けることによって同時に完了するため、底壁プレート73を本体部71に保持させる工程を新たに追加する必要がなく、製造工程の増加を回避することができる。
また、本実施形態に係るコンプレッサ100においては、図2に示すように、内筒部72の上端開口72aと庇部71eとの間に形成されている空間71fに、冷凍機油Rの凝集を促進させるデミスターフィルター74を配設した構成を採用することもできる。
このようにデミスターフィルター74を配設した構成のコンプレッサ100によれば、冷凍機油Rがなお混在した冷媒ガスGがデミスターフィルター74を通過する際に、冷凍機油Rはデミスターフィルター74によって凝集が促進されるため、冷媒ガスGからの油分離効率を一層向上させることができる。
なお、デミスターフィルター74は、細い金属線をメッシュ状等に編んで形成され、あるいは多数本の細い金属線を金ダワシのように渾然と丸めて形成されたものであるが、本発明においては、デミスターフィルターに代えて、他の種類のフィルターを適用することもできる。
上述した本実施形態のコンプレッサ100は、ベーンロータリ形式の気体圧縮機であるが、本発明に係る気体圧縮機は、実施形態のベーンロータリ形式のものに限定されるものではなく、他の形式の気体圧縮機、例えば、斜板往復動形式やスクロール形式の気体圧縮機にも適用することができる。
本発明に係る気体圧縮機の一実施形態であるベーンロータリ式コンプレッサを示す縦断面図である。 図1におけるサイクロンブロックを示す断面図である。
符号の説明
20 リヤサイドブロック(圧縮機本体の一部)
29a 外面
70 サイクロンブロック(油分離器)
71 本体部
71a 筒部
71b 開口
71d 下側端部
71e 庇部
71f 空間
71g デミスターフィルター
72 内筒部
72a 上端開口
73 底壁プレート(板状部材、端壁部)
73b 挿入方向後端部
74 デミスターフィルター
100 コンプレッサ(気体圧縮機)

Claims (4)

  1. 圧縮機本体と、前記圧縮機本体に組み付けられた、前記圧縮機本体から吐出された圧縮気体から油分を分離する油分離器とを備え、
    前記油分離器は、略筒状の本体部と、前記本体部と略同心であって前記本体部の内側に設けられた筒状の内筒部と、前記本体部の一方の端部を閉じる端壁部とを有し、前記本体部の内周面と前記内筒部の外周面との間に、前記圧縮気体の旋回流を形成して前記油分を遠心分離させるとともに、前記内筒部の内側空間に、前記端壁部で反射した前記圧縮気体を通過させるものであり、
    前記本体部と前記内筒部とは一体に形成され、
    前記内筒部の上端開口の上方に、前記上端開口を覆う庇部が前記本体部に形成され、
    前記端壁部は、前記本体部および前記内筒部とは別体に形成された板状部材であることを特徴とする気体圧縮機。
  2. 前記本体部の下部に、その筒状の軸に略直交する面に沿ってその周壁を貫通した開口が形成され、
    前記端壁部は、前記本体部に形成された前記開口から前記本体部に挿入して配設されていることを特徴とする請求項1に記載の気体圧縮機。
  3. 前記本体部の前記開口は、前記圧縮機本体の外面に向いて形成され、前記圧縮機本体に前記油分離器が組み付けられた状態で、前記端壁部が前記本体部に挿入されている状態における前記端壁部の挿入方向後端部が、前記圧縮機本体の外面に近接または当接していることを特徴とする請求項2に記載の気体圧縮機。
  4. 前記内筒部の上端開口と前記庇部との間に形成されている空間に、前記油分の凝集を促進させるフィルターが配設されていることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載の気体圧縮機。
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