JP6481476B2 - 照明装置 - Google Patents

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本発明は、例えば車両用計器に搭載され、前面パネルに設けられた複数の光透過部を照明するため照明装置に関するものである。
従来より、この種の照明装置にあっては、例えば下記特許文献1に記載されているものが知られている。この特許文献1に記載の照明装置は、例えば図6、図7に示すように、第1の光透過部1aに第1のインジケータ意匠(第1の表示部)1bが形成されるとともに第2の光透過部1cに第2のインジケータ意匠(第2の表示部)1dが形成された前面パネル1と、第1の光透過部1aに背後側に配置される矩形状の第1のカラーレンズ2と、第2の光透過部1cに背後側に配置される矩形状の第2のカラーレンズ3と、第1のカラーレンズ2を通じて第1の光透過部1aを照明する第1の光源4と、第2のカラーレンズ3を通じて第2の光透過部1cを照明する第2の光源5と、第1の光源4から発せられる第1の照明光4aを第1のカラーレンズ2に導くための第1の照明空間部6aと第2の光源5から発せられる第2の照明光5aを第2のカラーレンズ3に導くための第2の照明空間部6bと第1、第2の光源4、5を取り囲む本体部6cとを有する樹脂製のケース体6とを備え、例えば第1の光透過部1aと第2の光透過部1cとは上下に並設されているものである。
そして、この場合、前面パネル1の母材である基板1eにおいて、各光透過部1a、1c及び各インジケータ意匠1b、1dを除いた箇所に黒色印刷層1fが設けられ、また本体部6cには、第1の照明空間部6aと第2の照明空間部6bとを仕切る仕切壁6dと、第1のカラーレンズ2における周縁部分2aの全周を支持する枠状の第1の支持部6eと、第2のカラーレンズ3における周縁部分3aの全周を支持する枠状の第2の支持部6fとが一体形成された構成となっている。
特開平10−267701号公報
上述した従来の照明装置の場合、ケース体6の本体部6cに一体形成された枠状の第1、第2の支持部6e、6fを用いて、各カラーレンズ2、3(各周縁部分2a、3a全周)をそれぞれ支持する構成となっているが、このような構成の場合、仕切壁6dと対面している第1の支持部6eの第1の仕切壁側支持部6gと、同様に仕切壁6dと対面している第2の支持部6fの第2の仕切壁側支持部6hとが本体部6cに一体形成されることに起因して、各インジケータ意匠(各表示部)1b、1dの意匠面が小さくなり(つまり図6中、上下方向に沿った各光透過部1a、1cの意匠面の幅寸法V1、V2が小さくなり)、当該意匠面のデザイン上の自由度が低下してしまうという問題点がある。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、第1、第2の表示部の意匠面を大きく確保して、当該意匠面のデザイン上の自由度の向上させることが可能な照明装置の提供を目的とするものである。
本発明は、第1の光透過部に第1の表示部が形成されるとともに第2の光透過部に第2の表示部が形成された表示パネルと、前記第1の光透過部に背後に配置される第1の着色部材と、前記第2の光透過部に背後に配置される第2の着色部材と、前記第1の着色部材を通じて前記第1の光透過部を照明する第1の光源と、前記第2の着色部材を通じて前記第2の光透過部を照明する第2の光源と、前記第1の光源から発せられる第1の照明光を前記第1の着色部材に導くための第1の照明空間部と前記第2の光源から発せられる第2の照明光を前記第2の着色部材に導くための第2の照明空間部と前記第1、第2の光源を取り囲む本体部とを有するケース体とを備え、前記本体部には、前記第1の照明空間部と前記第2の照明空間部とを仕切る仕切壁と、前記仕切壁側に位置する箇所を除いた前記第1の着色部材の外縁部箇所を支持する第1の支持部と、前記仕切壁側に位置する箇所を除いた前記第2の着色部材の外縁部箇所を支持する第2の支持部とが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、初期の目的を達成でき、第1、第2の表示部の意匠面を大きく確保して、当該意匠面のデザイン上の自由度の向上させることが可能な照明装置を提供できる。
本発明の実施形態による車両用計器の正面図。 図1のA−A断面図(ハッチングは省略)。 図1のB−B断面図。 同実施形態によるケース体の一部と第1、第2の光源とを示す斜視図。 同実施形態の変形例による表示パネルを取り除いた状態の車両用計器の要部正面図。 従来技術による照明装置の正面図。 図6のY−Y断面図。
以下、図1〜図4を用いて、本発明の実施形態を車両用計器に搭載されるインジケータ表示部を照明するための照明装置に適用した場合を例に挙げて説明する。
図1において、本実施形態による車両用計器は、指針式表示部10と、表示器20と、インジケータ表示部30とから主に構成されている。
指針式表示部10は、車両の走行速度を表示する速度計からなり、車両用計器の左方側に位置しており、図2に示すように線状に延びる指針11と、この指針11を作動させる計器ムーブメントからなる駆動装置12と、この駆動装置12を導通装着してなる回路基板13と、指針11と配線基板13との間に位置し、指針11によって指示される目盛等の計測値表示部14aを有する表示板(表示パネル)14とで主に構成され、表示板14の背後側に設けられる回路基板13上には、指針11及び表示板14に対応する複数の発光素子15と、インジケータ表示部30に対応する複数個の光源(後述する)とが搭載されている。
そして、この場合、指針11は発光素子15の点灯によりその照射光を受けて発光可能な光透過材料により形成され、また表示板14の計測値表示部14a(図1参照)は発光素子15の点灯によりその照射光を受けて発光するよう光透過性材料(例えば白色系の透光性インク)により形成されている。
回路基板13は、例えばガラスエポキシ系基材に所定の配線パターンが施された硬質配線基板からなり、駆動装置12と、発光素子15と、駆動装置12と発光素子15と前記光源と表示器20の制御を行う制御手段(図示せず)と、抵抗やコンデンサ等の各種電子部品(図示せず)とが前記配線パターンに導通接続されている。
また、回路基板13の前方側には、例えば白色系の合成樹脂材料にて形成されたケース体16が設けられており、このケース体16には、発光素子15を収納しそれらの光を指針11及び表示板14側に案内する照明室が複数形成されている。なお、ケース体16は、表示板14を保持する保持体としての機能を有している。
表示板14は、その母材となる薄板状の光透過性の基板Pと、この基板Pの表面(または背面)に印刷等によって形成される上述した計測値表示部14aと、この計測値表示部14aの背景を形成する背景部14bとから主に構成されている。計測値表示部14aは、例えば白色系の透光性インクを用いて印刷形成され、背景部14bは、例えば黒色系の遮光性インクを用いて基板Pの表面(または背面)に印刷形成されている。
表示器20は、燃費情報等の各種車両情報を表示する液晶表示パネルからなり、車両用計器の略中央部に位置しており、表示器20に対応する表示板14箇所には、前記各種車両情報を臨ませるための矩形状の開口窓部40が開口形成されている。
インジケータ表示部30は、図3に示すように上述した表示板14と、第1の着色部材31と、第2の着色部材32と、第1の光源33と、第2の光源34と、上述したケース体16とから主に構成されている。
表示板14には、開口窓部14cの右方側において、第1の光透過部14dと第2の光透過部14eとが上下に並設された状態で形成されている(図1参照)。これら各光透過部14d、14eは、背景部14bの印刷にあたり各光透過部14d、14eとなる部分を抜き印刷することにより、背景部14bを形成する印刷層が形成されない略矩形状の抜き印刷部として形成されている。
そして、この場合、第1の光透過部14dの略中央部に第1のインジケータ意匠からなる第1の表示部D1が印刷形成されているとともに第2の光透過部14eの略中央部に第2のインジケータ意匠からなる第2の表示部D2が印刷形成されている。第1の表示部D1は、第1の光透過部14dの表面(または背面)に設けられた例えば白色のハイビーム表示からなり、第2の表示部D2は、第2の光透過部14eの表面(または背面)に設けられた例えば白色のニュートラル表示からなる(図1参照)。
このように本例における表示板14は、第1の光透過部14dに第1の表示部D1が形成されるとともに第2の光透過部14eに第2の表示部D2が形成された構成となっている。
第1の着色部材31は、適宜色(例えば青色)に着色された矩形平板状のカラーレンズからなり、第1の光透過部14dの背後側(直下)に配置され、この場合、第1の着色部材31の外形形状は、第1の光透過部14dの外形形状と同一であるものとする。つまり、このことは、視認者側から表示板14(車両用計器)を正視したときに、第1の光透過部14dと第1の着色部材31とが完全に重なっていることを意味している。
また、第1の着色部材31の背面にはダイヤ状の反射面(図示せず)が複数形成されており、この反射面は第1の光源33から発せられる第1の照明光L1をあらゆる方向に拡散させる光拡散機能を有している。
なお、31aは、第1の着色部材31の周縁に沿って形成される外縁部を示しており、ここでの詳細図示は省略するが、4辺に設けられる外縁部31aのうち、ケース体16に備えられる後述する仕切壁側に位置している(面している)外縁部31a箇所を除いた3辺の外縁部31a箇所が、ケース体16に備えられる後述する第1の支持部によって支持される。
第2の着色部材32は、適宜色(例えば緑色)に着色された矩形平板状のカラーレンズからなり、第2の光透過部14eの背後側(直下)に配置され、この場合、第2の着色部材32の外形形状は、第2の光透過部14eの外形形状と同一であるものとする。つまり、このことは、視認者側から表示板14(車両用計器)を正視したときに、第2の光透過部14eと第2の着色部材32とが完全に重なっていることを意味している。
また、第2の着色部材32の背面にはダイヤ状の反射面(図示せず)が複数形成されており、この反射面は第2の光源34から発せられる第2の照明光L2をあらゆる方向に拡散させる光拡散機能を有している。
なお、32aは、第2の着色部材32の周縁に沿って形成される外縁部を示しており、ここでの詳細図示は省略するが、4辺に設けられる外縁部32aのうち、前記仕切壁側に位置している(面している)外縁部32a箇所を除いた3辺の外縁部32a箇所が、ケース体16に備えられる後述する第2の支持部によって支持される。
第1の光源33は、適宜色の光(例えば白色光)を発するチップ型発光ダイオードからなり、第1の着色部材31に対応する回路基板13上に実装(配設)されている。この場合、第1の光源33は、第1の着色部材31を通じて第1の光透過部14dを照明するための発光体である。
第2の光源34は、適宜色の光(例えば白色光)を発するチップ型発光ダイオードからなり、第2の着色部材32に対応する回路基板13上に実装(配設)されている。この場合、第2の光源34は、第2の着色部材32を通じて第2の光透過部14eを照明するための発光体である。
また、ケース体16は、図4に示すように第1の光源33から発せられる第1の照明光L1を第1の着色部材31に導くための第1の照明空間部16aと、第2の光源34から発せられる第2の照明光L2を第2の着色部材32に導くための第2の照明空間部16bと、第1、第2の光源33、34を取り囲むように設けられる略枠状の本体部16cとを有している。
そして、この場合、(インジケータ表示部30の筐体を構成する)本体部16cには、第1の照明空間部16aと第2の照明空間部16bとを仕切る(区画する)ための立壁形状からなる仕切壁16dと、当該仕切壁16d側に位置する箇所を除いた第1の着色部材31の外縁部31a箇所を支持する第1の支持部16eと、仕切壁16d側に位置する箇所を除いた第2の着色部材32の外縁部32a箇所を支持する第2の支持部16fとが設けられている。
仕切壁16dは、この場合、図4に示すように、その両端部が第1の支持部16eと第2の支持部16fとでそれぞれ挟まれるような構成となっている。
第1の支持部16eは、第1の照明空間部16aに対応する本体部16cの内壁面箇所から第1の照明空間部16a側に向けて隆起形成(突出形成)された略コの字形状の立壁部からなり、第1の支持部16eの前面壁部は、本体部16cの前面壁よりも一段低い位置に位置しており、この略コの字状に形成された第1の支持部16eの前面壁部上に、矩形状の第1の着色部材31に備えられる3辺の外縁部31aが載置される。
第2の支持部16fは、第2の照明空間部16bに対応する本体部16cの内壁面箇所から第2の照明空間部16b側に向けて隆起形成(突出形成)された略コの字形状の立壁部からなり、第2の支持部16fの前面壁部は、本体部16cの前面壁よりも一段低い位置に位置しており、この略コの字状に形成された第2の支持部16fの前面壁部上に、矩形状の第2の着色部材32に備えられる3辺の外縁部32aが載置される。
以上のように、本実施形態では第1の光源33から発せられる第1の照明光L1を第1の着色部材31に導くための第1の照明空間部16aと第2の光源34から発せられる第2の照明光L2を第2の着色部材32に導くための第2の照明空間部16bと各光源33、34を取り囲む本体部16cとを有するケース体16とを備え、本体部16cには、第1の照明空間部16aと第2の照明空間部16bとを仕切る仕切壁16dと、仕切壁16d側に位置する箇所を除いた第1の着色部材31の外縁部31a箇所を支持する第1の支持部16eと、仕切壁16d側に位置する箇所を除いた第2の着色部材32の外縁部32a箇所を支持する第2の支持部16fとが設けられているものである。
従って、ケース体の仕切壁側に2つのカラーレンズ(着色部材)の周縁部分を支持する仕切壁側支持部(図7中、符号6g、6h参照)をぞれぞれ設けていた従来の構成と比べて、当該2つの仕切壁側支持部が廃止された分だけ、図1中、上下方向に沿った第1、第2の光透過部14d、14eの意匠面を大きく確保することができる。
すなわち、従来の照明装置の場合、ケース体に設けられる両照明空間部の間に、仕切壁と、上記の2つの仕切壁側支持部(図7中、符号6g、6h参照)とが介在していたのに対し、本実施形態では、当該2つの仕切壁側支持部が廃止されたことに伴い、ケース体16に設けられる両照明空間部16a、16bの間に仕切壁16dのみが介在する構成となるため、図1中、上下方向に沿った第1、第2の光透過部14d、14eの意匠面を大きく確保することができ(つまり図1中、上下方向に沿った各光透過部14d、14eの意匠面の幅寸法W1、W2は、図7中、符号6g、6hで示す2つの仕切壁側支持部が廃止された分だけ従来構成の幅寸法V1、V2よりも幅広くなり)、当該意匠面のデザイン上の自由度の向上させることが可能となる。
また本実施形態では、第1の着色部材31及び第2の着色部材32が矩形状である例について説明したが、例えば図5に示すように仕切壁16d側の外縁部31a(以下、下側の外縁部31a箇所と言う)とは反対側に位置する上側の外縁部31a箇所に、外方(上方)に向けて突出する凸形状からなる複数個(もしくは単一の)の第1の突起部31bを設け、仕切壁16d側の外縁部32a(以下、上側の外縁部32a箇所と言う)とは反対側に位置する下側の外縁部32a箇所に、外方(下方)に向けて突出する凸形状からなる複数個(もしくは単一の)の第2の突起部32bを設け、第1の突起部31bを本体部16cの第1内壁面C1に当接させるとともに第2の突起部32bを本体部16cの第2内壁面C2に当接させる構成としてもよい。
このように構成することで、下側の外縁部31a箇所が仕切壁16dと隙間なく密着するとともに、上側の外縁部32a箇所が仕切壁16dと隙間なく密着することから、第1、第2の光透過部14d、14eの発光ムラを極力抑制することができるという利点がある。
なお、本発明は、上述の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、実施形態及び図面に変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、各着色部材31、32の形状(外形形状)が矩形状である例について説明したが、各着色部材31、32の形状は、三角形状や少なくとも相対する1組の辺が非平行の四角形状、多角形状(例えば六角形)等のあらゆる形状を採用することができ、この場合、第1の支持部16eの形状は、仕切壁16d側に位置する(面している)外縁部31aの1辺を除いた外縁部31a箇所を支持しているような形状であればよく、同様に第2の支持部16fの形状は、仕切壁16d側に位置する(面している)外縁部32aの1辺を除いた外縁部32a箇所を支持しているような形状であればよい。
14 表示板(前面パネル)
14c 第1の光透過部
14d 第2の光透過部
16 ケース体
16a 第1の照明空間部
16b 第2の照明空間部
16c 本体部
16d 仕切壁
16e 第1の支持部
16f 第2の支持部
30 インジケータ表示部
31 第1の着色部材
31a 第1の着色部材の外縁部
32 第2の着色部材
32a 第2の着色部材の外縁部
33 第1の光源
34 第2の光源
D1 第1の表示部
D2 第2の表示部
L1 第1の照明光
L2 第2の照明光

Claims (1)

  1. 第1の光透過部に第1の表示部が形成されるとともに第2の光透過部に第2の表示部が形成された表示パネルと、
    前記第1の光透過部に背後に配置される第1の着色部材と、
    前記第2の光透過部に背後に配置される第2の着色部材と、
    前記第1の着色部材を通じて前記第1の光透過部を照明する第1の光源と、
    前記第2の着色部材を通じて前記第2の光透過部を照明する第2の光源と、
    前記第1の光源から発せられる第1の照明光を前記第1の着色部材に導くための第1の照明空間部と前記第2の光源から発せられる第2の照明光を前記第2の着色部材に導くための第2の照明空間部と前記第1、第2の光源を取り囲む本体部とを有するケース体とを備え、
    前記本体部には、
    前記第1の照明空間部と前記第2の照明空間部とを仕切る仕切壁と、
    前記仕切壁側に位置する箇所を除いた前記第1の着色部材の外縁部箇所を支持する第1の支持部と、
    前記仕切壁側に位置する箇所を除いた前記第2の着色部材の外縁部箇所を支持する第2の支持部とが設けられていることを特徴とする照明装置。
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