JP6481322B2 - 直噴式エンジンの燃焼室構造 - Google Patents

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Description

本発明は直噴式エンジンの燃焼室構造に関し、更に詳しくは、スモークやCO等の発生を従来よりも低減することができる直噴式エンジンの燃焼室構造に関する。
一般に、直噴式エンジンの燃焼室構造は、ピストンの頂部中央に凹設されたリエントラントタイプのキャビティを備えている。そのような燃焼室構造においては、ピストンが圧縮上死点付近に達したときに、インジェクタからキャビティの内側側壁へ向けて噴射された燃料(以下、「燃料噴霧」という。)は、その多くが壁面にそって下方へ流れるが、曲線部と底壁直線部との間の不連続な箇所で速度が低下する。燃料噴霧の流速が低下すると、燃料濃度が濃くなって空気との混合が妨げられるため、燃焼時にスモークや一酸化炭素(CO)等が発生することになる。
そのような問題を解決するために、燃料噴霧の流れがキャビティー内で留まることがないように、キャビティの曲線部と底壁直線部との間に緩和曲線により規定された縦断面形状を有する底壁緩和曲線部を設けた燃焼室構造が提案されている(特許文献1を参照)。
上記の特許文献1に係る燃焼室構造について、発明者が鋭意研究を進めたところ、燃料噴霧と空気との混合を妨げる要因は、燃料噴霧の速度エネルギーがキャビティの壁面との摩擦により減衰されることによる燃料噴霧の流れの低下にもあることを見出した結果、本発明を完成させるに至ったものである。
特開2013−217306号公報
本発明の目的は、スモークやCO等の発生を従来よりも低減することができる直噴式エンジンの燃焼室構造を提供することにある。
上記の目的を達成する本発明の直噴式エンジンの燃焼室構造は、ピストンの頂面の中央
部に凹設され、前記ピストンの上方に配置されたインジェクタから燃料が噴射されるキャビティを備え、前記キャビティが、前記ピストンの径方向外側へ突出する円弧曲線により規定された縦断面形状を有する曲線部と、直線により規定された縦断面形状を有する前記キャビティの底壁に設けられた底壁直線部と、曲率半径が前記曲線部の縦断面形状を規定する円弧曲線の曲率半径から無限大まで連続的に変化する緩和曲線により規定された縦断面形状を有する前記キャビティの底壁における前記曲線部と前記底壁直線部との間に位置して設けられた底壁緩和曲線部と、を含む直噴式エンジンの燃焼室構造において、少なくとも前記底壁直線部の壁面を、前記噴射された燃料の電荷と反発する電荷を有する物質が吸着可能な材料コーティングしたことを特徴とするものである。
本発明の直噴式エンジンの燃焼室構造によれば、キャビティの大きな領域を占める底壁直線部において、燃料噴霧と壁面との間の摩擦が低くなり、燃料噴霧の移動速度が低下しなくなるので、燃料噴霧と空気との混合が促進されるため、スモークやCO等を従来よりも低減することができる。
本発明の実施形態からなる直噴式エンジンの燃焼室構造の構成を示すピストンの半断面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態からなる直噴式エンジンの燃焼室構造を示す。
この直噴式エンジンの燃焼室構造1(以下、単に「燃焼室構造」と言う。)は、基本的な構成を特許文献1に開示された発明と同一とするものであり、直噴式ディーゼルエンジンのピストン1の頂部中央に凹設されたキャビティ2を備えている。なお、キャビティ2の形状は、リエントラントタイプが好ましく例示されるが、これに限定されるものではなく、例えばトロイダルタイプやリップ付タイプであっても良い。
キャビティ2の内側の側壁3の下部には、側壁直線部4、側壁緩和曲線部5及び曲線部(窪み部)13が、順に連続して設けられている。
側壁緩和曲線部5は、その曲率半径が、側壁直線部4の縦断面形状を規定する直線の曲率半径(無限大)から、曲線部6の縦断面形状を規定する径方向外側に凸となる円弧曲線の曲率半径(一定)まで連続的に変化する緩和曲線により規定された縦断面形状を有している。つまり、側壁緩和曲線部5の縦断面形状を規定する緩和曲線の曲率半径は、その曲線区間内において側壁直線部4側から曲線部6側に行くに従って徐々に小さくなっている。
キャビティ2の底壁7には、底壁緩和曲線部8及び底壁直線部9が、曲線部6から径方向内側に形成された円錐台状の隆起部10へ向けて、順に連続して設けられている。
底壁緩和曲線部8は、その曲率半径が曲線部6の縦断面形状を規定する径方向外側に凸となる円弧曲線の曲率半径(一定)から、底壁直線部9の縦断面形状を規定する直線の曲率半径(無限大)まで連続的に変化する緩和曲線により規定された縦断面形状を有している。つまり、底壁緩和曲線部8の縦断面形状を規定する緩和曲線の曲率半径は、その曲線区間内において曲線部6側から底壁直線部9側に行くに従って徐々に大きくなっている。
上記の側壁緩和曲線部5及び底壁緩和曲線部8の縦断面形状を規定する緩和曲線としては、クロソイド曲線が好ましく例示されるが、これに限定されるものではなく、三次放物線(三次曲線)又はサインカーブ(サイン半波長逓減曲線)であっても良い。
上述したキャビティ2の内側の側壁3に向けて、ピストン1の上方に配置されたインジェクタ(図示せず)から噴射された燃料F(以下、「燃料噴霧F」という。)は、側壁直線部4及び側壁緩和曲線部5から、曲線部6を経て底壁緩和曲線部8及び底壁直線部9まで、壁面に沿って停止することなく連続的に流れつつ空気と混合する。
そして、燃焼室構造1のキャビティ2における少なくとも底壁直線部9の壁面には、燃料噴霧Fの電荷と反発する電荷を有する物質が吸着可能な材料11がコーティングされている。
キャビティ2内を流れる燃料噴霧Fは、その分子状態によりプラス又はマイナスの電荷を有している。具体的には、燃料噴霧Fの電荷は、燃料噴出孔の材質の帯電列がプラスの場合はマイナスとなる可能性が高くなり、帯電列がマイナスの場合はプラスとなる可能性が高くなる。従って、燃料噴霧Fの電荷と反発する電荷を有する物質は、燃料噴霧Fの電荷がマイナスであるときはマイナスに帯電する物質となる一方で、プラスであるときはプラスに帯電する物質となる。
このようにマイナスに帯電する物質を吸着可能な材料11としては、ガラスが例示される。また、プラスに帯電する物質を吸着可能な材料11としては、テフロン(デュポン社の登録商標)が例示される。
それらの材料11を底壁直線部9の壁面にコーティングする方法については、特に限定するものではないが、蒸着、焼結、浸漬、溶射やプラズマCVDなどが例示される。
このような表面加工を行うことで、キャビティ2の大きな領域を占める底壁直線部9において、燃料噴霧Fと壁面との間に生じる電気的反発力により両者の間の摩擦が低くなって、燃料噴霧Fの移動速度が低下しなくなるので、燃料噴霧Fと空気との混合が促進されるため、スモークやCO等を従来よりも低減することができるのである。
本発明の別の実施形態では、上記の燃焼室構造1のキャビティ2における少なくとも底壁直線部9の壁面には、周期表の第1族、第2族又は第14〜17族のいずれかに属する原子を含む金属からなる材料12がコーティングされている。なお、周期表の第1族、第2族又は第14〜17族のいずれかに属する原子を表面の結晶構造に含む材料12を用いるようにしても良い。
それらの材料12を底壁直線部9の壁面にコーティングする方法については、特に限定するものではないが、蒸着、焼結、浸漬、溶射やプラズマCVDなどが例示される。
このような材料12をコーティングする表面加工を行うことによっても、キャビティ2の大きな領域を占める底壁直線部9において、燃料噴霧Fと壁面との間に生じる電気的反発力により両者の間の摩擦を低くすることができる。
上記の2つの実施形態においては、上述した材料11、12を底壁直線部9以外の部分、例えば曲線部6及び底壁緩和曲線部8にもコーティングすることが可能である。
本発明における直噴式エンジンは、直噴式ディーゼルエンジンに限定されるものではなく、直噴式ガソリンエンジンであっても良い。
1 ピストン
2 キャビティ
3 側壁
4 側壁直線部
5 側壁緩和曲線部
6 曲線部
7 底壁
8 底壁緩和曲線部
9 底壁直線部
10 隆起部
11、12 材料
F 燃料噴霧

Claims (3)

  1. ピストンの頂面の中央部に凹設され、前記ピストンの上方に配置されたインジェクタから燃料が噴射されるキャビティを備え、前記キャビティが、前記ピストンの径方向外側へ突出する円弧曲線により規定された縦断面形状を有する曲線部と、直線により規定された縦断面形状を有する前記キャビティの底壁に設けられた底壁直線部と、曲率半径が前記曲線部の縦断面形状を規定する円弧曲線の曲率半径から無限大まで連続的に変化する緩和曲線により規定された縦断面形状を有する前記キャビティの底壁における前記曲線部と前記底壁直線部との間に位置して設けられた底壁緩和曲線部と、を含む直噴式エンジンの燃焼室構造において、
    少なくとも前記底壁直線部の壁面を、前記噴射された燃料の電荷と反発する電荷を有する物質が吸着可能な材料コーティングしたことを特徴とする直噴式エンジンの燃焼室構造。
  2. 少なくとも前記底壁直線部の壁面を、前記噴射された燃料の電荷と反発する電荷を有する物質が吸着可能な材料でコーティングする場合であって、前記材料がガラス又はテフロン(デュポン社の登録商標)である請求項1に記載の直噴式エンジンの燃焼室構造。
  3. 前記キャビティは、前記キャビティの側壁上部に設けられ、直線により規定された縦断面形状を有する側壁直線部と、前記キャビティの側壁に前記側壁直線部と前記曲線部との間に位置させて設けられ、曲率半径が無限大から前記曲線部の縦断面形状を規定する円弧曲線の曲率半径まで連続的に変化する緩和曲線により規定された縦断面形状を有する側壁緩和曲線部とを更に含む請求項1又は2に記載の直噴式エンジンの燃焼室構造。
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