JP6481094B1 - 飲み口付き蓋体 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な操作により大きな飲み口を形成でき、ストローを使用せずに液単体又は氷等含む固液混合体でも注出良好に摂食可能な、飲み口付き蓋体を提供する。【解決手段】本発明に係る飲み口付き蓋体1は、有底筒状のカップ2の上部にある開口部を覆うように設置され、平面視円形の外観を有しており、天面1aと、その周縁から下方に延設されカップ2に外嵌される側面1bとから構成され、天面1aにおいて突出する第1の凸部3,第2の凸部4が形成されている。第1の凸部3の第1の中央側凸部3aは押圧され凹むことで飲み口付き蓋体1を開口し、氷等の固形物が開口部から流出し難くするストッパーとしての役割を担うとともに、第1の周縁側凸部3bは飲料を摂食し易い飲み口となる。第2の凸部4は第2の中央側凸部4aを押圧して凹ませることで開口し、これが空気口となって飲料等を注出良好に摂食可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、ストローを使用せず、かつ氷等に注出を邪魔されることなく、液体飲料を摂食できる飲み口付き蓋体に関する。
軽量で、様々な形に成形加工することが容易なプラスチック材料は、生活用品、産業機器等の様々な分野において活用され、我々の生活には無くてはならない必須材料となっている。このようなプラスチック材料は、世界的に見ても年々生産量が増加しており、今後も増加し続けると考えられる。その一方で、プラスチック廃棄物も同時に増加し、現在では処理が追い付かないほどになってきている。
このようなプラスチック廃棄物に関し、最近ではマテリアルリサイクル,ケミカルリサイクル,サーマルリサイクルといった各種リサイクル手法により、再度製品としたり、燃料として活用したりすることも行われ始めている。しかしながら、プラスチック廃棄物の量は膨大であり、リサイクルされているプラスチック廃棄物は全体のほんの一部で、多くに対しては依然埋め立てや海洋投棄が行われている。
プラスチック廃棄物のほとんどはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート,ポリスチレン等の汎用プラスチックであり、これらは水,紫外線等により脆化するものの分解するわけではない。そのため、海洋等にばら撒かれたプラスチック廃棄物は、そのまま海中又は海面上を浮遊したり、波の衝撃等により砕けたりしながら微細化する。このような海洋に漂うプラスチック廃棄物(マイクロプラスチック)が、現在様々な問題を引き起こしている。
例えば、浮遊するプラスチック廃棄物を餌と間違え摂食した鯨類,ウミガメ類など様々な海洋生物,および鳥類が物理的な摂食阻害を引き起こして衰弱していたケースや、プラスチック由来の毒性を有する化学物質が体内に蓄積された魚が発見されたケースも報告され始めている。このように、海洋生態系全体にプラスチック廃棄物による汚染が広がりつつあり、魚等を摂食する我々人間にとっても、如何にして海洋生態系を保護するかが大きな課題となってきている。
このような背景から、近年ではプラスチック材料の使用量を減らそうとする動きが世界的に起こり始めている。例えば、大量に製造されながら、使い捨てのため廃棄物として大量に発生しているプラスチック製のストロー、スプーン等に対し、その使用を禁止し、生分解性プラスチック材料といった環境負荷の小さな材料をベースとする代替品が活用され始めている。
このような背景を考慮し、本願出願人はプラスチック製ストローといったプラスチック部品を用いずに内容物を摂食することができる、蓋付プラスチックカップについて鋭意検討してきた。
なお、そのような蓋付きプラスチックカップとして、特許文献1に「蓋体付きカップ容器および飲食品包装体」という名称で、蓋付きカップの発明が既に開示されている。
特許文献1に記載されるこの蓋体付きカップは、カップの開口部に内部を密封するための密封シートが貼られ、この密封シートを覆うように設置された有頂筒状の蓋体とから構成されたものであり、さらにこの蓋体の天板には密封シートを破る突片を持ち、蓋体と連結する可動片が形成されている。
このような構成により、蓋体に形成されている可動片を上方から押圧すれば、可動片が下方に沈み込み蓋体に飲み口となる開口部が形成され、さらに可動片を押圧することによって突片が密封シートに穴を開けるという作用も有する。さらに下方に可動片を押し込むことで、カップの開口部の周縁に形成された密封シートの残片をカップの内壁に押し倒すという作用も有する。
以上の作用により、特許文献1記載の蓋付きカップでは、蓋体の可動片を押圧することで簡単に飲み口を形成でき、さらに密封されたカップも開封できるため、所有者は簡単に内容物を摂食することができる。さらに、可動片がカップの開口部内に突出する密封シートの残片をカップの内壁に押し倒すため、内容物の流路を密封シートの残片が阻害しなくなり、良好な注出が可能になるという効果も有する。
また、特許文献2には、「開封機能付キャップ及び包装体」という名称で、蓋付きカップの発明が開示されている。ここでの蓋付きカップは、特許文献1と同様に、上部の開口部にカップを密封する密封シートが形成され、このカップの密封シートを覆うように設置された有頂筒状の蓋体とから構成され、さらに蓋体の天板には密封シートを破る突き刺し具と、この突き刺し具を押圧するための引き上げ具が隣接して形成されている。
このような構成により、蓋体であるキャップに形成されている引き上げ具の一端を持ち上げれば、突き刺し具を下方に押圧するという作用を有する。また、突き刺し具を下方に移動させることで蓋体が開口し、加えて突き刺し具が密封シートを破るという作用を有する。また、突き刺し具に隣接してロック用の突起が形成され、突起を通過して下方に沈み込んだ突き刺し具はこの突起に引っ掛かり、上方に戻らないようになるという作用を有する。
以上のような作用により、特許文献2記載の蓋付きカップであれば、蓋体の引き上げ具の一端を上方に持ち上げ、突き刺し具を下方に押し下げることで、簡単に飲み口を形成することが可能となる。同時に密封シートに穴を開けて開封することも可能なため、所有者は簡単に内容物を摂食することができる。さらに、突き刺し具は押し下げることで固定されるため、突き刺し具が再び上方に戻ることはなく、飲み口は開いたままとなり良好な注出を可能とする。
特許第5835695号公報 特許第4815849号公報
しかしながら、特許文献1に開示された蓋付きカップでは、押圧された可動片が密封シートに穴を開けた後に、密封シート残片を押えて流路を確保するものの、可動片が常にカップの内壁と接触した状態となるため、そもそも可動片自体が内容物の注出を阻害しており、良好な注出を妨げているという課題もあった。
さらに、可動片の固定は係止片が係止凸部に対して乗り越え係止によって担保されており、薄い係止片の変形等があれば可動片が固定できず、可動片が飲料の流れによって振動する等の不具合を生じてしまう課題があった。
一方、特許文献2に記載の蓋付きカップも、突き刺し具を押圧して飲み口を形成しながら、さらに密封シートに穴を開けて内容物を摂食できるようにするものであるが、突き刺し具を押圧する際に引き上げ具を引き上げた後、再び下げるという作業が必要なため、摂食の際に手間取るという課題もあった。また、突き刺し具等が形成されている蓋体を保護する外蓋も必要とするため、ストロー同様に海洋等に流出し易い小さなプラスチック廃棄物を増やしてしまうという課題があった。
さらに、何より特許文献1及び2に開示される発明は、蓋の構造が複雑であることから、使用方法に関して何ら記載されていないと、その開口方法自体が分かり難く使用勝手の悪いものとなり、老若男女を問わず気軽に簡単に飲料を摂ることができない可能性が高いという課題があった。さらに、蓋の製造も複雑化し、コストも多くかかることが容易に想像できてしまうという課題があった。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであって、その目的は密封シートを使用せず、長期に鮮度を維持する必要のない飲料用の蓋付きカップを対象として、簡単な操作により大きな飲み口を形成でき、形成後の状態の維持も確実かつ容易であり、プラスチック製ストローといったプラスチック部品を使用せずとも氷を含む飲料等を注出良好に摂取可能な、飲み口付き蓋体を提供することにある。
上記目的を達成するための第1の発明である飲み口付き蓋体は、有底筒状のカップの開口部を覆う飲み口付き蓋体であって、天面と、この天面から延設されカップの開口部の周縁を覆う側面とを有し、天面は、上方に突出する第1の凸部を有し、この第1の凸部の表面には天面の中央側と周縁側に分ける方向に横断する、連続する又は不連続な第1のスリットが設けられ、この第1のスリットによって天面の中央側に分けられた第1の中央側凸部は、天面の周縁側に分けられた第1の周縁側凸部を残して、天面から下方に凹部を形成するように可動であることを特徴とする。
ここで、連続するスリットとは、凸部の一方の端から他方の端まですべてスリットが形成されていることを意味し、不連続なスリットとは凸部の一方の端から他方の端までのうち、一部でスリットが途切れるように形成されていることを意味する。なお、スリットが途切れている「一部」の箇所の状態については特に限定しないが、スリットと相まって、押圧によって容易に切断可能な状態であることを要することは言うまでもない。
このような構成であれば、第1のスリットが連続となる場合は第1の凸部において天面の中央側にある第1の中央側凸部が押圧されることで下方に凹み、天面に第1のスリットを端部とする開口部を形成するという作用を有する。また、第1のスリットが不連続な場合も、第1の凸部において天面の中央側にある第1の中央側凸部が押圧されることで、スリット間の「一部」は簡単に切断されながら下方に凹み、天面にスリットを端部とする開口部を形成するという作用を有する。
また、第1の中央側凸部に指で触れる程度の力が加わっても、凸部を形成する面はその力を天面で支持するように作用する。一方、この第1の中央側凸部は、指で押し込むような力が加わった場合には変形して撓み、表裏反転し先の第1の中央側凸部と天面を基準として対称な凹部を形成するように作用する。このような凹部が形成されると、今度は凹部の変形に対して天面で支持されるように作用するため、元の凸部のように変形させるには再度凹部を形成した際に要した力と同等の力が必要であり、一度形成された凹部は容易に表裏反転することはなく、形状が維持されるという作用を有する。
次に、第2の発明では、第1の発明である飲み口付き蓋体において、第1の周縁側凸部の第1のスリットを構成する端部は、カップの内側に反った第1の鍔部を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、第1の周縁側凸部において第1のスリットを構成している端面が、蓋体の外表面側に剥き出しにならないという作用を有する。
そして、第3の発明では、第1の発明である飲み口付き蓋体において、第1のスリットに代えて、切断可能な第1の薄肉部を備えることを特徴とする。
ここで、この第1の薄肉部の「薄肉」とは、第1の凸部の他の部位に比べて厚さが薄いことを意味し、第1の薄肉部は指の押圧程度で破断可能な厚さを有するものとなる。
このような構成であれば、第1の薄肉部においては、第1の凸部表面の天面の中央側と周縁側が少なくとも連なっている構造を呈するという作用を有する。さらに、第1の薄肉部では厚さが薄く断面積が小さくなる等により、そこに荷重が加わることで薄肉ではない他部位に比べて容易に破断され易くなるという作用を有する。
なお、第1の発明における第1のスリットに代えて切断可能な第1の薄肉部を備えるので、この第1の薄肉部においても連続する薄肉部と不連続な薄肉部が存在する。「連続する」と「不連続な」に関する定義はスリットの場合と同様である。なお、第3の発明においても「一部」は特に限定しないが、薄肉部と相まって、押圧によって容易に切断可能な状態であることを要することは言うまでもない。
また、第1の発明と同様に、第1の中央側凸部を押すことで表裏反転して先の第1の中央側凸部と天面を基準として対称な凹部を形成するので、凹部を形成した後に元の凸部のように変形させるには再度凹部を形成した際に要した力と同等の力が必要であり、凹部が容易に維持されるという作用を有する。
また、第4の発明では、第3の発明である飲み口付き蓋体において、第1の周縁側凸部の第1の薄肉部を構成する端部は、カップの内側に反った第2の鍔部を備えることを特徴とする。このような構成であれば、第1の薄肉部が押圧により破断した際に、第1の周縁側凸部の破断面が、蓋体の外表面側に剥き出しにならないという作用を有する。
加えて、第5の発明では、第1乃至第4の発明である飲み口付き蓋体において、天面には、カップ内に空気を導入する空気孔を備えることを特徴とする。このような構成であれば、蓋付きカップ内に空気が出入りし易くなるという作用を有する。
最後に、第6の発明では、第5の発明である飲み口付き蓋体において、空気孔は、天面から上方に突出する第2の凸部であって、この第2の凸部の表面には天面の中央側と周縁側に分ける方向に横断する、連続する又は不連続な第2のスリット又は切断可能な第2の薄肉部が設けられ、この第2のスリット又は切断可能な第2の薄肉部によって天面の中央側に分けられた第2の中央側凸部は、天面の周縁側に分けられた第2の周縁側凸部を残して、天面から下方に凹部を形成するように可動であることを特徴とする。
ここで、この第2の薄肉部の「薄肉」とは、上述する第1の薄肉部と同様に第2の凸部の他の部位に比べて厚さが薄いことを意味し、第2の薄肉部は指の押圧程度で破断可能な厚さを有するものとなる。
このような構造であれば、第2の凸部において、第2の中央側凸部が押圧されることで凹み(薄肉部の場合は破断しながら凹み)、開口部を形成するという作用を有する。さらに、この開口部によって、蓋付きカップ内に空気が出入りし易くなるという作用を有する。
さらに、第1や第3の発明と同様に、第2の中央側凸部を押すことで表裏反転して先の第2の中央側凸部と天面を基準として対称な凹部を形成するので、凹部を形成した後に元の凸部のように変形させるには再度凹部を形成した際に要した力と同等の力が必要であり、凹部が容易に維持されるという作用を有する。第6の発明においても「連続する」や「不連続な」あるいは「一部」の定義やその作用は第1の発明等と同様である。
第1の発明である飲み口付き蓋体によれば、天面に形成されている第1の凸部において、連続又は不連続な第1のスリットにより分けられた第1の中央側凸部と第1の周縁側凸部のうち、第1の中央側凸部が指で押圧されることで表裏反転して凹部を形成する。この結果、蓋体に飲み口となる開口部を形成でき、その凹部は表裏反転前に作用した程度の力で初めて凸部となることから、飲料の流出等による力の作用程度では変形することなく、凹部の形態の維持が容易であるという効果を有する。また、内容物が氷を含む場合に、この凹んだ第1の中央側凸部が開口部より流出しようとする氷を止めるため、液体のみを開口部より流出でき、使用者にとって良好な注出ができるという効果を有する。しかも、開口部の形成と氷の堰き止めの形成が同時にワンタッチで可能であるので、利便性が高く容易に利用できる。
また、第1の周縁側凸部は、内容物を摂食する際において上方に開口した状態となり、かつその端部は使用者に向かって凸状となるので、使用者の下唇に当接容易であり、飲料を摂食し易くなる。また、蓋体付きカップを多少傾けても内容物が第1の周縁側凸部でせき止められて溢れ難く、端部の形状によって液切れもよくなるという効果を有する。
次に、第2の発明である飲み口付き蓋体によれば、飲み口となる第1の周縁側凸部の鋭利な第1のスリットの端面が剥き出しにならないため、内容物を摂食する際に唇が切れたりするのを防ぐという効果を有する。さらに、持ち運ぶ際に誤ってこの端面に手指等が触れても、怪我をすることがないという効果も有する。
そして、第3の発明である飲み口付き蓋体によれば、第1のスリットのように蓋体を貫通して形成されていないため、第1の薄肉部を介して第1の凸部表面の天面の中央側と周縁側が少なくとも連なった状態となり、スリットの場合とは異なり、飲み口付き蓋体の使用・未使用の判断がされ易いという衛生上優れた効果を発揮する。また、薄肉部なので破断され易く、指で押圧するだけで簡単に開封できるため、スリットの場合と同様に簡単に内容物を摂食できるという効果を有する。
また、第1のスリットの設けられた蓋体の場合、荷重により蓋体が変形していると鋭利な第1のスリットの端面が露出することもある。そのような状態にある蓋体を取り出す場合、誤って手指を切る可能性もあるが、第1のスリットの代わりに第1の薄肉部を設けている蓋体であれば、怪我をする可能性も低減させることが可能である。その他、薄肉部に起因する効果以外の効果は第1の発明と同様である。
さらに、第4の発明である飲み口付き蓋体によれば、第1の薄肉部が破断した際に、その破断面には非常に薄く鋭利な材料断片(バリ)が残存し易くなるが、このような場合であっても、唇が触れる第1の周縁側凸部においては破断面が蓋体の外表面側に配置されないため、内容物を摂食する際に怪我をし難くなるという効果を有する。
加えて、第5の発明である飲み口付き蓋体によれば、空気孔を備えることで、第1の凸部を開口して形成された飲み口より内容物を注出する際に、空気孔より内部に容易に空気が流入する。このため飲み口を塞ぐ程度にカップを傾けて内容物を注出しようとしても、注出が悪くなり摂食し難くなることがなくなる。なお、第1の凸部の表面に第1の薄肉部が設けられた蓋体に空気孔を設ける場合、内容物の密閉性が低下するとも考えられるが、内容物が熱い飲料の場合には飲料と蓋体の間に形成される空気層の膨張による圧力を逃がすことができる。
最後に、第6の発明である飲み口付き蓋体によれば、第2の凸部において第2の中央側凸部を押圧して開口部を形成すれば空気孔となるため、第1の凸部を開口して形成された飲み口より内容物を注出する際に、この第2の凸部による空気孔より内部に空気が流入し、飲み口を塞ぐ程度にカップを傾けても、内容物の注出が悪くなることがない。
さらに、第1の凸部と第2の凸部の表面に、第1のスリット,第2のスリットではなく、第1の薄肉部,第2の薄肉部が形成されている場合、それぞれの薄肉部が何れも破断される前であれば内容物は密閉された状態となるため、これらスリットが形成されている場合に比べて内容物の品質を保持できるという効果も有する。加えて、密閉されることにより、運搬の際に容器が揺れても内容物が漏れ出すことがないという効果も有する。
(a)は本発明の第1の実施の形態に係る飲み口付き蓋体の実施例であり、カップに蓋体を設置した際の外観斜視図となり、(b)は同図(a)の平面図である。 (a)は本発明の第1の実施の形態に係る飲み口付き蓋体の実施例の外観斜視図であり、(b)は同図(a)の2つある凸部の一方の一部を押圧し、蓋体の天面が開口された状態を示すものである。 本発明の第2の実施の形態に係る飲み口付き蓋体の実施例の外観斜視図である。 (a)は本発明の第3の実施に係る飲み口付き蓋体の実施例の側断面図であり、(b)は同図(a)の2つある凸部のそれぞれ一部を押圧し、蓋体の天面が開口された状態を示すものである。 本発明の第3の実施に係る飲み口付き蓋体が装着されたカップから、内容物を注出する状態を示す側断面図である。 (a)は第3の実施の形態に係る飲み口付き蓋体の実施例の側断面図であり、同図(b),(c)は同図(a)の円内の拡大図であり、同図(b)は第1のスリットが形成されたものであり、同図(c)は第1の薄肉部が形成されたものである。 (a)は本発明の第4の実施の形態に係る飲み口付き蓋体の実施例の外観斜視図であり、(b)は同図(a)の2つある凸部の一方の一部を押圧した状態を示している。
以下、本発明の飲み口付き蓋体について、図1乃至図7を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る飲み口付き蓋体の実施例であって、図1(a)はその飲み口付き蓋体をカップに設置した際の外観斜視図を示しており、図1(b)は同図(a)の平面図である。
図1(a)に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る飲み口付き蓋体1は、有底筒状のカップ2の上部にある開口部を覆うように設置される。この飲み口付き蓋体1は、平面視円形の外観を有しており(図1(b)参照)、天面1aと、この周縁から下方に延設されてカップの開口部の周縁に外嵌される側面1bとから構成される。さらに天面1aの周縁において、上方に突出する第1の凸部3,第2の凸部4が形成されている。なお、詳細は後述するが、第1の凸部3は飲み口となるため、空気孔となる第2の凸部4に比べ大きいものとしている。しかし、大きさは任意に決めることが可能であり、第1の凸部3に比べて第2の凸部4が大きなものであっても良い。
次に、第1の凸部3,第2の凸部4の形状について、図1(b)をもとに詳細に説明する。飲み口付き蓋体1の天面1a上に形成されている第1の凸部3,第2の凸部4は、平面視した時の形状が何れも天面1aの半径を対称軸とする線対称形状を有し、略扇形となる。加えて、これら第1の凸部3,第2の凸部4には、天面1aの中央側に位置する第1の中央側凸部3a,第2の中央側凸部4aと、天面1aの周縁側に位置する第1の周縁側凸部3b,第2の周縁側凸部4bとに分断されるように、それぞれ第1のスリット3c,第2のスリット4cが設けられている。
ここでの第1のスリット3c,第2のスリット4cは、何れも連続して貫通形成されたものではなく、一部でスリットが途切れるように形成された不連続なものであっても良いが、この不連続なスリットは凸部の表面を押圧することで簡単にスリット全体が切断されるものに限る。なぜなら、押圧してもスリット全体が切断され難いような場合、第1の凸部3,第2の凸部4を指で押圧するだけで簡単に開口して飲み口等を形成できるという本発明の特徴が失われるためである。したがって、一部が不連続なスリットの場合にあっては、途切れた「一部」が切断され易くなるように、その「一部」の幅を小さくしたり、薄肉化したりして押圧時に切断し易くしておく必要がある。
次に、図2は本発明の第1の実施の形態に係る飲み口付き蓋体の実施例であって、図2(a)はその外観斜視図であり、図2(b)は同図(a)の2つある凸部のうち、第1の凸部3の第1の中央側凸部3aのみが押圧されて凹んだ状態を示すものである。このように構成された飲み口付き蓋体1であれば、図2(a)から図2(b)に変化させたように、第1の中央側凸部3a,第2の中央側凸部4a、および第1の周縁側凸部3b,第2の周縁側凸部4bを、任意に押圧により下方へ凹ませることができるという作用を有する。そして、第1の凸部3,第2の凸部4において、第1の中央側凸部3a,第2の中央側凸部4a、又は第1の周縁側凸部3b,第2の周縁側凸部4bの何れかを凹ませれば、表裏反転して先の凸部と天面1aを基準として対称な凹部を容易に形成して、飲み口付き蓋体1が開口するという作用も有する。
また、一旦凹んで形成されるこれら凹部は、その頂部を先の押圧方向とは逆向きに再度凹部を形成した際に要した力と同等の力により押圧することで、再び表裏反転して元に戻すことができる。なお、その押圧する力が非常に弱い場合、例えば内容物が飲み口付き蓋体1に触れる程度であれば、凹部を変形させて撓むことはなく、再び元の状態に戻ることはない。すなわち、蓋体の裏面側から指で押圧しない限り、元の位置に容易に戻らず、凹部の形態が容易に維持されるという作用も有する。なお、使用する材料の硬さ、凸部の肉厚や形状によって、押圧し易さ、表裏反転時の形状保持性は変わるため、これらに注意しながら蓋体を設計しなければならない。
以上のような作用により、飲み口付き蓋体1は、比較的大きな第1の凸部3の第1の中央側凸部3aを押圧すれば飲み口5が形成され、押圧されていない第1の周縁側凸部3bは使用者側に凸状に形成されているので、下唇を当てて内容物を簡単に摂食することができるという効果を有する。
ここで、飲み口5を形成する際に第1の中央側凸部3aを押圧することとしたのは、唇を当て易い大きさであること以外に、内容物を摂食する場合にカップを傾けると、第1の周縁側凸部3bの第1のスリット3cによる端面部が上方に向き、丁度第1の周縁側凸部3bが内容物の堰堤のようになるからである。つまり、容器を多少傾けても、この堰堤となる第1の周縁側凸部3bの存在により内容物が飲み口5より下方に零れ難くなり、摂食し易くするという効果があると考えられる。しかも、第1の中央側凸部3aのみを押圧して凹んだ状態とすることだけで、第1の中央側凸部3aによる飲み口形成効果と第1の周縁側凸部3bによる堰堤効果を同時に発揮することが可能である。
加えて、この第1の周縁側凸部3bの端面部の形状は円弧状であるため、容器を傾けた際に内容物は略円弧の端面の中央に集められながら流出するようになり、内容物が口の中に入り易くなるという効果も有する。これらの効果から、飲み口5を形成する際は、第1の中央側凸部3aを押圧して飲み口付き蓋体1を開口するものとしている。
さらに、第1の凸部3を開口させると同時に、第2の凸部4も開口させて空気孔6が形成されれば、空気孔6より内部に容易に空気が流入するようになる。これにより飲み口5が内容物で塞がる程度にカップを傾けても、注出量が緩慢になることなく摂食できるという効果を有する。なお、空気孔6と同じ効果を得る目的であれば、飲み口付き蓋体1は図3に示すような形状であっても良い。
図3は本発明の第2の実施の形態に係る飲み口付き蓋体の実施例の外観斜視図である。なお、本発明の第1の実施の形態に係る飲み口付き蓋体1と共通する構成については、同じ名称を用いている。本発明の第2の実施の形態に係る飲み口付き蓋体7は、飲み口付き蓋体1と同様に天面1a上に第1の凸部3が形成されたものであるが、第2の凸部4の代わりに飲み口付き蓋体2を貫通するように形成される空気孔8が形成されている。このような構成であれば、飲み口付き蓋体1と同様にカップ内に空気が流入し易くなるため、内容物の注出が良好になるという効果を有する。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る飲み口付き蓋体について、図4乃至図6をもとに説明する。
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る飲み口付き蓋体の実施例に関するものであり、図4(a)はその側断面図であり、図4(b)は図4(a)において第1の凸部,第2の凸部の一部を押圧して下方に凹ませて凹部を形成して開口させた状態を示すものである。一方、図5は、本発明の第3の実施に係る飲み口付き蓋体の実施例について、カップに装着されて内容物(氷を含んだ飲料)を注出する状態を示した側断面図である。なお、図5においては、内容物の配置を明瞭にするため、説明に必要な構成にのみ符号を付している。
ここで、本発明の第3の実施の形態に係る飲み口付き蓋体9は、上述する飲み口付き蓋体1,7と共通した構成も有しており、このような構成については同じ名称を用いることとし、同じ構成により生じる作用・効果については説明を省略する。なお、後述する第1の中央側凸部3aの作用・効果は、上述する飲み口付き蓋体1,7も有するものとなる。
図4(a)に示すように、飲み口付き蓋体9の天面1aに形成された第1の凸部3は、カップの内側に反った第1の鍔部3dを備え、図示していないがこの第1の鍔部3dの先端は第1のスリット3cに沿って形成され、第2の凸部4には第2のスリット4cが形成されている。そして、上述した飲み口付き蓋体1と同様に、図4(b)に示すように第1の中央側凸部3a,第2の中央側凸部4aは指で押圧することで凹み、それぞれ第1の凸部3と第2の凸部4の開口部を内側から覆うように配置される。ここで、第1の中央側凸部3aが凹んで凹部となった第1の凸部3は飲み口5となり、第2の中央側凸部4aが凹んで凹部となった第2の凸部4は空気孔6となる。
次に、凹んだ第1の中央側凸部3aについての作用・効果を説明する。図5に示すように、飲料10と氷11が入った飲み口付き蓋体9の設置されたカップ2が傾けられると、飲み口5より飲料10と、氷11が飲み口5より流出しようとする。
しかしながら、飲料10より低密度となる氷11は飲料10の液面付近に存在するため、飲料10の量が多い場合、氷11は飲み口5に近づくことができず、飲料10のみが優先的に流出する。そして、飲料10の減少に伴い飲み口5付近に氷11が集合するものの、飲み口5を覆う第1の中央側凸部3aにより流出が抑制される。つまり、押圧されて凹んだ第1の中央側凸部3aは、上述した特許文献1,2に記載の構成のように蓋の一部がカップの内壁に常に接触して飲料10の流路を狭めたりするものではなく、氷11といった浮上物の流出をより効果的に抑える働きがある。
したがって、第1の中央側凸部3aは氷11に対するストッパーとなり、飲料10のみを飲み口5より流出させるという効果を有する。つまり、飲料の残量によらず、良好な注出が可能になる。
なお、押圧された第1の中央側凸部3aの凹部は、飲料10,氷11が接触する程度の力で押されても、振動したり変形したりするなどして元々の第1の中央側凸部3aの形状に戻ることはない。第1の中央側凸部3aによって形成される凹部は湾曲した構造により天面1aによって支持されるため、カップ側からの微小な力では撓み難く、第1の中央側凸部3aによって凹部を形成した際に要した程度の力が加わらない限り、表裏反転することはないためである。したがって、流路形状が変化し難いため、摂食時に注出量が安定するという効果もある。
ここで、使用する氷11のサイズによっては、第1の中央側凸部3aの氷を抑えるストッパーとしての効果が低減する場合もある。例えば、図5において、氷11のサイズが飲み口5の穴よりも小さい場合には、氷11が比較的に早く流出し始めると考えられる。したがって、飲み口付き蓋体9の効果を最大限に発揮するために、設計段階において使用する氷11のサイズを考慮し、第1の凸部3の形状,第1のスリット3cの形状を確定しておくことが望ましい。これにより、簡単に開口でき、飲料10が摂食し易い、最適な飲み口付き蓋体9を作ることが可能になる。
次に、第1の凸部3に形成されているカップの内側に反った第1の鍔部について説明する。図6(a)は第3の実施の形態に係る飲み口付き蓋体の実施例の側断面図であり、図6(b),(c)は何れも図6(a)の円内の拡大図であり、図6(b)は第1のスリット3cが形成され、図6(c)は第1のスリット3cのように貫通しない第1の薄肉部3eが形成されたものである。
なお、上述したように、ここでの第1のスリット3cは連続するものであっても、一部が貫通しておらず、したがってスリットが不連続なものであっても良い。また、ここでの第1の薄肉部3eにおいても、押圧することで切断が容易であれば、連続するものであっても、薄肉部が不連続なものであっても良く、薄肉部とスリットの組み合わせであっても良い。なお、第2のスリット4cに代えて連続する薄肉部、又は不連続な薄肉部としてもよい。
図6(a)に示す第1の凸部3において、第1のスリット3cは図6(b)に示すように丁度カップの内側に反った第1の鍔部3dの先端に形成されている。したがって、飲み口5を形成するため第1の中央側凸部3aを押圧して凹ませても、第1の周縁側凸部3bのスリットの端面は蓋体の外表面側へ露出しないという作用を有する。この第1の周縁側凸部3bは、カップ内の内容物を摂食する際に唇の触れる部分でもあり、第1のスリット3cの端面が露出しないことで摂食時に唇が切れたりするのを防ぐという効果を有する。さらに、持ち運ぶ際に誤って第1の周縁側凸部3bに手指等が触れて、怪我をすることがないという効果を有する。また、今後軽量化のため薄肉化することで、第1の周縁側凸部3bの端部が非常に鋭利な刃となる可能性もあるが、このような場合でも第1のスリット3cの端面が露出しないため安全である。
また、第1のスリット3cの代わりに、図6(c)に示す第1の薄肉部3eが形成されていても良い。この第1の薄肉部3eも、丁度カップの内側に反った第2の鍔部3fの先端に形成され、この場合も上述する図6(b)に示す第1のスリット3cが形成されている場合と同じ作用・効果を有する。
この第1の薄肉部3e(全域に亘ってスリットが含まれないものに限る)に特有な作用・効果として、凸部表面の天面の中央側と周縁側が連続した構造を呈し、第1の薄肉部3eでは厚さが薄く断面積が小さくなる等により、そこに荷重が加わることで薄肉ではない他部位に比べて容易に破断され易くなるという作用を有する。
このような作用により、第1の薄肉部3eが形成されていれば(さらに、第2の凸部4の第2のスリット4cが第2の薄肉部であれば)、飲み口付き蓋体9の使用・未使用の判断がされ易いという衛生上優れた効果を発揮する。また、薄肉であるため破断され易く、第1のスリット3cと同様に押圧するだけで簡単に開封でき、内容物を摂食できる。
加えて、第1のスリット3c,第2のスリット4cの設けられた飲み口付き蓋体9の場合、荷重により飲み口付き蓋体9が変形していると鋭利な第1のスリット3c,第2のスリット4cの端面が露出することもある。そのような状態にある飲み口付き蓋体9をカップ2に装着するために取り出す場合、作業時に手指を切る可能性もあるが、薄肉部を設けている飲み口付き蓋体9であれば、変形しても露出しないため怪我をする可能性も低減する。
最後に、上述する飲み口付き蓋体1,7,9において形成される第1の凸部3,飲み口付き蓋体1,9において形成される第2の凸部4は、何れも平面視扇形を示す形状であるが、特に形状を限定するものではなく、押圧して下方に凹み、その状態を維持できるものであれば良い。例えば、図7に示すようなものが他の例として挙げられる。
図7は、本発明の第4の実施の形態に係る飲み口付き蓋体の実施例に関したものであり、図7(a)はその外観斜視図であり、図7(b)は図7(a)の第1の凸部の一部を押圧した状態を示している。なお、本発明の第4の実施の形態に係る飲み口付き蓋体12は、上述する飲み口付き蓋体1,7,9と共通する構成も有しており、このような構成については同じ名称を用い、また同じ構成により生じる既に説明した作用・効果については詳細な記載を省略する。
図7(a)に示す本発明の第4の実施の形態に係る飲み口付き蓋体12において、ここでは図示しないが天面1aに形成されている第1の凸部3,第2の凸部4は何れも平面視略ひし型の略四角錐の形状を示し、連続又は不連続な第1のスリット3c,第2のスリット4cにより第1の中央側凸部3a,第2の中央側凸部4a、第1の周縁側凸部3b,第2の周縁側凸部4bが形成されている。
このような構成であるため、図7(b)に示すように、飲み口付き蓋体1と同様に第1の中央側凸部3a,第2の中央側凸部4aが押圧により凹むことで(ここでは第1の中央側凸部3aのみ凹むものとなる)、簡単に飲み口5,空気孔6を形成することができる。そして、飲み口付き蓋体1と同様にカップ内に容易に空気が流入でき、内容物の注出が良好になるという効果を有する。
本実施の形態においては第1のスリット3c,第2のスリット4cを形成したものを示したが、もちろん、第1のスリット3c,第2のスリット4cに代えて連続する薄肉部、又は不連続な薄肉部を形成してもよい。
本発明の請求項1乃至請求項6に記載された発明は、液単体又は氷等を含むような固液混合体となる飲料を手軽に摂食する際に用いる、カップの蓋体として利用可能である。
1…飲み口付き蓋体 1a…天面 1b…側面 2…カップ 3…第1の凸部 3a…第1の中央側凸部 3b…第1の周縁側凸部 3c…第1のスリット 3d…第1の鍔部 3e…第1の薄肉部 3f…第2の鍔部 4…第2の凸部 4a…第2の中央側凸部 4b…第2の周縁側凸部 4c…第2のスリット 5…開口部 6…空気孔 7…飲み口付き蓋体 8…空気孔 9…飲み口付き蓋体 10…飲料 11…氷 12…飲み口付き蓋体

Claims (6)

  1. 有底筒状のカップの開口部を覆う飲み口付き蓋体であって、
    天面と、この天面から延設され前記カップの開口部の周縁を覆う側面と、を有し、
    前記天面は、上方に突出する第1の凸部を有し、この第1の凸部の表面には前記天面の中央側と周縁側に分ける方向に横断する、連続する又は不連続な第1のスリットが設けられ、
    この第1のスリットによって前記天面の中央側に分けられた第1の中央側凸部は、前記天面の周縁側に分けられた第1の周縁側凸部を残して、前記天面から下方に凹部を形成するように可動であることを特徴とする飲み口付き蓋体。
  2. 前記第1の周縁側凸部の前記第1のスリットを構成する端部は、前記カップの内側に反った第1の鍔部を備えることを特徴とする請求項1記載の飲み口付き蓋体。
  3. 前記第1のスリットに代えて、切断可能な第1の薄肉部を備えることを特徴とする請求項1記載の飲み口付き蓋体。
  4. 前記第1の周縁側凸部の前記第1の薄肉部を構成する端部は、前記カップの内側に反った第2の鍔部を備えることを特徴とする請求項3記載の飲み口付き蓋体。
  5. 前記天面には、前記カップ内に空気を導入する空気孔を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の飲み口付き蓋体。
  6. 前記空気孔は、前記天面から上方に突出する第2の凸部であって、この第2の凸部の表面には前記天面の中央側と周縁側に分ける方向に横断する、連続する又は不連続な第2のスリット又は切断可能な第2の薄肉部が設けられ、
    前記第2のスリット又は切断可能な前記第2の薄肉部によって前記天面の中央側に分けられた第2の中央側凸部は、前記天面の周縁側に分けられた第2の周縁側凸部を残して、前記天面から下方に凹部を形成するように可動であることを特徴とする請求項5記載の飲み口付き蓋体。
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