JP3036444U - 飲用蓋付きコップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストローを必要としなく、蓋に口を付けて都
合良く飲むことのできる飲用蓋付きコップを提供する。 【解決手段】 飲料を入れるコップと、それに容易に外
れないように被着できる飲口付きの飲用蓋とからなり、
飲用蓋には、上下唇で挾むことのできる口付部を端にお
いて突出して設け、その突出先端面に前記飲口が開口さ
れ、口付部から離れた箇所に細い通気孔が設けられてい
る。 【効果】 飲用蓋により衛生的であり、また、転倒して
も雫れる被害を少なくできる等の利点を有することはも
ちろん、口付部を上下唇で挾むようにして飲口を口に安
定して付けておくことができるので、揺れる車中や飛行
機中においても口から零すことなく都合良く飲むことが
できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、蓋をしたまま飲む用をなすことのできる飲用蓋付きコップに関す る。

【０００２】

【従来の技術】

人類は、様々なものをコップ、つまり飲用容器として使用してきており、時に は牛の角、瓢箪、竹等が使用されたこともあるが、最近では、ガラスコップ、磁 器コップ、金属コップ、木製コップ、紙コップ等が多く使用されている。その形 状は、普通には円筒形としてコップとしての概念ができており、それに脚がつい ていたり（リキュールグラス、ワイングラス等）、持ち手が付いていたりする（ ポンチグラス等）。また、ストロー差込み蓋付きコップも存在する。

【０００３】 ストロー差込み蓋付きコップは、それに被せる蓋にストローの差込み口が設け られているもので、飲用中においても蓋をしたままごみが入らないように衛生が 保持できることから使用される。また、飛行機やバスにおいては、誤ってコップ を座席テーブルから床へ転落させても、大きな被害を防げること等からも使用さ れる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のようなストロー差込み蓋付きコップによれば、ストロー を差し込んで使用することになる不便さがあり、また、飛行機等の中で使用され ると、それが揺れたときに、ストローの先に口付けが難しいだけでなく、その先 で眼を刺す危険があった。

【０００５】 この考案は、上記のような実情に鑑みて、ストローを必要としなく、蓋に口を 付けて都合良く飲むことのできる飲用蓋付きコップを提供することを目的とした 。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、この考案は、飲料を入れるコップと、それに容 易に外れないように被着できる飲口付きの飲用蓋とからなり、飲用蓋には、上下 唇で挾むことのできる口付部を端において突出して設け、その突出先端面に前記 飲口が開口され、口付部から離れた箇所に細い通気孔が設けられていることを特 徴とする飲用蓋付きコップを構成した。

【０００７】 上記の飲用蓋付きコップにおいて、飲用蓋を広く逆容器状に隆起させて形成し 、その内側に窪みを設けることによって口付部を形成してあることもある。

【０００８】 また、飲用蓋に、飲用時に鼻先が掛かる嵌合部を設けてあることもある。

【０００９】

【作 用】

飲用蓋付きコップを上記のように構成したから、これを使用する時には、蓋を したまま口付部を上下唇で挾みながらコップを傾けると、飲口から飲料が口の中 に確実に流れ込むので、口から飲料を零すおそれがなく、揺れ動く乗車中や飛行 機中においても安心して飲用することができる。

【００１０】 口付部は、飲用蓋の端に突出して形成されておれば、その形状を特に問うもの ではないが、ほゞ全面を逆コップ状に隆起させ、その一部を口付部としたときに は（請求項２）、他のコップを飲用蓋の上に重ねやすい。また、鼻先の嵌合部を 設けると（請求項３）、鼻に妨げられることなくコップを傾けやすく、また、コ ップが鼻先に掛かり安定する。

【００１１】

【実施例】

次に、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【００１２】 図１および図２は、一実施例を示したもので、その飲用蓋付きコップは、紙コ ップ１と、それに被着される飲用蓋２との組合せからなり、飲用蓋２が硬質樹脂 シートを真空成形したもので、それには飲口３が設けられている。

【００１３】 コップ１の上端縁には、一般の紙コップにおけると同じように折返し５が形成 されているので、飲用蓋２の周縁には、その折返し５に掛かる嵌合溝７が形成さ れ、そこでシールされるので、飲むために傾けても（図２）、蓋２の縁から飲料 が洩れることはなく、また、コップ１が倒れても蓋２が外れることもない。

【００１４】 飲用蓋２は、飲口３に口付けしやすくしたもので、一端に上唇８と下唇９とで 挾む突出した口付部１１を設け、その先端に飲口３が開口されている。この場合 は、蓋２の円周に沿って半円程度に円弧形に形成されているが、全周に沿って円 形に形成し、その一部が口付部とされていても良い。また、この飲用蓋２には、 飲料を飲むと入れ換えに空気を入れるために、通気孔１３が設けられている。

【００１５】 図３は、他の実施例を示したもので、嵌合溝７の形成箇所よりも内側を逆容器 状に隆起させ、さらにその内側に窪み１５を設けることによって、一端において 上下唇８，９で挾むことのできる口付部１１を形成したものである。このように すると、飲用蓋付きコップの上にさらに他の飲用蓋付きコップを重ねるのに好都 合である。

【００１６】 窪み１５は、口付部１１から先方へ順次幅狭く形成され、同図に矢印で示す如 く、窪み１５の先端に鼻先１９が嵌まる嵌合部１７が設けられる。このようにす ると、コップ１を大きく傾けるのに鼻先１９が妨げにならなく、また、唇８，９ と鼻先１９との両方に掛かるために、ぐらつかなく安定して傾けながら飲むこと ができる。

【００１７】 なお、上記いずれの実施例においても、飲口３が大きな一個の孔として形成し たので、飲口３にストローを差し込んで飲むこともできる。しかし、飲口３を細 い孔の集団として形成しても良く、そうすれば、飲む量が徐々となり長旅用に適 し、また転倒しても飲口３からの雫れが少なくなる。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案の飲用蓋付きコップによれば、飲用蓋により衛 生的であり、また、転倒しても雫れる被害を少なくできる等の利点を有すること はもちろん、口付部を上下唇で挾むようにして飲口を口に安定して付けておくこ とができるので、揺れる車中や飛行機中においても口から零すことなく都合良く 飲むことができるという優れた効果がある。

【００１９】 飲用蓋を広く逆容器状に隆起させて形成し、その内側に窪みを設けることによ って口付部を形成してあると（請求項２）、飲用蓋付きコップを安定して積み重 ねることができる。また、飲用蓋に、飲用時に鼻先が掛かる嵌合部を設けてある と（請求項３）、コップを大きく傾けても飲口に口付けがより安定するので、飲 用にさらに都合良くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す飲用蓋付きコップの
斜視図である。

【図２】同使用状態を示す断面図である。

【図３】他の実施例を示す飲用蓋付きコップの斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ コップ １ 飲用蓋 ３ 飲口 ８，９ 唇 １１ 口付部 １３ 通気孔 １５ 窪み １７ 嵌合部 １９ 鼻先

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 飲料を入れるコップと、それに容易に外
   れないように被着できる飲口付きの飲用蓋とからなり、
   飲用蓋には、上下唇で挾むことのできる口付部を端にお
   いて突出して設け、その突出先端面に前記飲口が開口さ
   れ、口付部から離れた箇所に細い通気孔が設けられてい
   ることを特徴とする飲用蓋付きコップ。
2. 【請求項２】 飲用蓋を広く逆容器状に隆起させて形成
   し、その内側に窪みを設けることによって口付部を形成
   したことを特徴とする請求項１記載の飲用蓋付きコッ
   プ。
3. 【請求項３】 飲用蓋に、飲用時に鼻先が掛かる嵌合部
   を設けたことを特徴とする請求項１または２記載の飲用
   蓋付きコップ。