JP6480779B2 - 伝送システム、送信装置および受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、伝送システム、送信装置および受信装置に関する。
中継制作などにおいて、例えば、収録現場や中継車に設けられた送信側の装置(送信装置)から、放送局や再生会場に設けられた受信側の装置(受信装置)にマルチチャンネル音響信号を伝送する場合、事前に手動により信号伝送の試験(チャンネルチェック)が行われる。チャンネルチェックの項目としては、(1)送信側と受信側とでチャンネルが合っているか否か(chチェック)、(2)信号のレベルが規定通りであるか否か(レベルチェック)、(3)チャンネル間の位相が揃っているか否か(位相チェック)、(4)SN比が確保されているか否か(S/Nチェック)の4つの項目がある。
従来、chチェックおよびレベルチェックは、送信側の担当者が複数のチャンネルのうちの1つのチャンネルに基準信号を送信し、受信側の担当者がそのチャンネルの信号のレベルメータを確認したり、聴感により確認したりすることで行われていた。そして、受信側において、チェックの結果が良好である(OKである)と判定されると、送信側にその旨を連絡し、送信側が別のチャンネルに基準信号を送信するということが、繰り返されていた。
また、位相チェックは、送信側から、基準としたチャンネルとチェック対象のチャンネルとに信号を送信し、受信側の担当者が、位相計やリサージュ波形を用いてチャンネル間の位相差を観測したり、聴感により確認したりすることで行われていた。
また、S/Nチェックは、送信側で信号の送信を停止し、受信側でノイズフロアを測定したり、聴感により確認したりすることで行われていた。
なお、特許文献1から特許文献3には、送信側から受信側への信号伝送の試験のための種々の方法が開示されている。
特許第3468196号 特許第2604261号 特開平4−316223号公報
上述した従来のチャンネルチェック方式では、送信側の担当者と受信側の担当者とが同時に対応する(各チェック項目に応じた操作を行う)必要がある。
ところで、近年、22.2マルチチャンネル(22.2ch)音響を始めとして、従来の2チャンネル、5.1チャンネルを上回る多数のチャンネルにより構成される音響コンテンツの制作が行われている。多数のチャンネルに対するチャンネルチェックを行う場合、従来のチャンネルチェック方式では、送信側の担当者と受信側の担当者とが同時に対応する必要があるため、チャンネルチェックによる作業負担の増大が問題となる。この問題は特に、ライブ伝送など時間に追われる制作現場では、大きな問題となる。
特許文献1から特許文献3においては、送信側および受信側における作業負担の増大を抑制しつつ、上述した4つの項目全てについてチェックを行うための方法については開示されていない。
本発明の目的は、上述した課題を解決し、信号伝送の試験に関する作業負担の増大の抑制を図ることができる伝送システム、送信装置および受信装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る伝送システムは、複数のチャンネルによって構成される信号を送信する送信装置と、前記送信装置により送信された信号を受信する受信装置とを備える伝送システムであって、前記送信装置は、前記受信装置との間の信号伝送の試験を行うためのチェック信号として、第1の期間では、予め定められた各チャンネルに固有の周波数の信号をチャンネルごとに生成し、第2の期間では、前記複数のチャンネルに共通の信号を生成し、第3の期間では、無信号とする信号生成部と、前記信号生成部により生成されたチェック信号を前記受信装置に送信する送信器と、を備え、前記受信装置は、前記送信装置により送信されたチェック信号を受信する受信器と、前記受信器により受信されたチェック信号に基づき、前記第1の期間においては、チャンネルごとに、該チャンネルに固有の周波数の信号が受信されたか否か、および、該チャンネルの信号のレベルが所定の範囲内であるか否かを判定し、前記第2の期間においては、前記複数のチャンネルの中から基準としたチャンネルと他のチャンネルそれぞれとの位相差が所定の範囲内であるか否かを判定し、前記第3の期間においては、前記複数のチャンネルそれぞれの雑音レベルが所定の閾値以下であるか否かを判定する判定部と、を備える。
また、本発明に係る伝送システムにおいて、前記第1の期間においては、チャンネルごとに異なるタイミングで順次、前記各チャンネルに固有の周波数の正弦波が送信されることが好ましい。
また、本発明に係る伝送システムにおいて、前記異なるタイミングで順次送信される正弦波の周波数は、送信される順に増加または減少することが好ましい。
また、本発明に係る伝送システムにおいて、前記第1の期間においては、前記複数のチャンネルそれぞれに、前記各チャンネルに固有の周波数の信号が同時に送信されることが好ましい。
また、本発明に係る伝送システムにおいて、前記第2の期間においては、複数の周波数成分から構成され、各々の周波数は整数比とならない信号が送信されることが好ましい。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る送信装置は、複数のチャンネルによって構成される信号を受信装置に送信する送信装置であって、前記受信装置との間の信号伝送の試験を行うためのチェック信号として、第1の期間では、予め定められた各チャンネルに固有の周波数の信号をチャンネルごとに生成し、第2の期間では、前記複数のチャンネルに共通の信号を生成し、第3の期間では、無信号とする信号生成部と、前記信号生成部により生成されたチェック信号を前記受信装置に送信する送信器と、を備える。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る受信装置は、複数のチャンネルによって構成される信号を送信する送信装置から信号を受信する受信装置であって、前記受信装置との間の信号伝送の試験を行うためのチェック信号として、第1の期間では、予め定められた各チャンネルに固有の周波数の信号を送信し、第2の期間では、前記複数のチャンネルに共通の信号を送信し、第3の期間では、無信号とする送信装置から前記チェック信号を受信する受信器と、前記受信器により受信されたチェック信号に基づき、前記第1の期間においては、チャンネルごとに、該チャンネルに固有の周波数の信号が受信されたか否か、および、該チャンネルの信号のレベルが所定の範囲内であるか否かを判定し、前記第2の期間においては、前記複数のチャンネルの中から基準としたチャンネルと他のチャンネルそれぞれとの位相差が所定の範囲内であるか否かを判定し、前記第3の期間においては、前記複数のチャンネルそれぞれの雑音レベルが所定の閾値以下であるか否かを判定する判定部と、を備える。
本発明に係る伝送システム、送信装置および受信装置によれば、信号伝送の試験に関する作業負担の増大の抑制を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る伝送システムの構成を示す図である。 図1に示す送信装置が送信するチェック信号の構成例を示す図である。 図1に示す送信装置が送信するチェック信号の他の構成例を示す図である。 図1に示す送信装置の要部構成の一例を示す図である。 図1に示す送信装置の要部構成の他の一例を示す図である。 図1に示す受信装置の要部構成の一例を示す図である。 図1に示す受信装置の要部構成の他の一例を示す図である。 チャンネルチェックによる判定結果の表示例を示す図である。 図1に示す受信装置の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る伝送システム1の構成を示す図である。
図1に示す伝送システム1は、送信装置10と、受信装置20とを備える。
送信装置10は、例えば、収録現場や中継車などの送信側に設けられる装置であり、複数のチャンネルによって構成される信号、例えば、22.2chフォーマットに対応した信号のチャンネルチェックを行うためのチェック信号を送信する。
受信装置20は、例えば、放送局や再生会場などの受信側に設けられる装置であり、送信装置10から送信されてきたチェック信号に基づき、チャンネルチェックを行う。
なお、送信装置10は、単体の装置として設けられてもよいし、音声卓やデジタルオーディオワークステーション(DAW)などのオーディオ機器や、デジタル信号が重畳されたHD−SDI(High Definition Serial Digital Interface)信号を生成するシグナルジェネレータなど、オーディオ信号を出力可能な機器に組み込まれてもよい。また、送信装置10は、オーディオ信号出力を備えるPC(Personal Computer)、もしくは、オーディオI/F(Interface)を接続したPC上のソフトウェアとして構成することも可能である。
また、受信装置20は、単体の装置として設けられてもよいし、音声卓やDAWなどのオーディオ機器や、デジタル信号が重畳されたHD−SDI信号から音声信号を分離するデマルチプレクサなど、オーディオ信号を受信可能な機器に組み込まれてもよい。また、受信装置20は、オーディオ信号入力を備えるPC、もしくは、オーディオI/Fを接続したPC上のソフトウェアとして構成することも可能である。
次に、チェック信号の構成について説明する。
図2は、チェック信号の仕様を示す図である。なお、本実施形態においては、22.2chフォーマットに対応した信号のチャンネルチェックを行うためのチェック信号を想定している。
図2に示すように、チェック信号は、24チャンネルからなる。そして、シーケンス番号(SEQ No.)の順番で、各チャンネルに、Length秒ずつ信号が、順次送信される。例えば、最初の1秒(SEQ No.1)では、1ch(FL)のみに,220Hzの正弦波が規定レベル(Level)−18dBFSで送信される。そして、次の1秒(SEQ No.2)では、2ch(FR)のみに,233Hzの正弦波が規定レベル(−18dBFS)で送信される。以下、同様にして、SEQ No.24では、24ch(BtFR)のみに、831Hzの正弦波が規定レベル(−18dBFS)で送信される。
22.2chフォーマットでは、4ch(LFE1)および10ch(LFE2)は、低域効果(LFE:Low Frequency Effects)用のチャンネルであるため、伝送帯域や再生帯域の上限が120Hzに制限されることがある。そのため、この帯域でもチェック信号が通過できるように、SEQ No.25では、4chのみに65Hzの正弦波が送信され、SEQ No.26では、10chのみに93Hzの正弦波が送信される。
このように、SEQ No.1〜SEQ No.26(第1の期間)では、チャンネルごとにそれぞれ異なるタイミングで、予め定められた各チャンネルに固有の周波数の信号(正弦波)が送信される。
SEQ No.27(第2の期間)では、全チャンネルに共通のピンクノイズ(Pink)が4秒間送信される。
SEQ No28(第3の期間)では、全チャンネルを4秒間、無音(Silence)とする(信号送信を停止する)。
送信装置10は、図2に示す仕様のチェック信号を送信し、受信装置20は、その信号を受信して、チャンネルチェックを行う。
SEQ No.1〜SEQ No.26(第1の期間)で送信される信号は、chチェックおよびレベルチェックに用いられる。通常、音声信号のレベルは、400Hzまたは1kHzの正弦波信号で規定される。そのため、この期間で送信される信号は、この周波数帯を大きく逸脱しない周波数であることが望ましい。また、チャンネル番号を識別するために、各チャンネルの周波数は異なる必要がある。
また、SEQ No.1〜SEQ No.24では、シーケンス番号が増えるほど、送信する正弦波の周波数を上げる。このように、順次送信される正弦波の周波数が、送信される順に増加(または減少)することで、受信側でchチェックを聴感により行うことができる。各チャンネル間での周波数の増減は、半音階(2の12乗根比)を使用し、聴感上、等間隔で変化するようにすることで、聴感によるchチェックが容易になる。図2に示す例では、SEQ No.1〜SEQ No.24では、半音ずつ周波数が上がっていくように受信側で聞こえれば、chチェックの結果は正常であると判定される。
上述したように、22.2chフォーマットでは、4chおよび10chは、帯域の上限が120Hzに制限されることがある。そのため、SEQ No.25では、4chのみに65Hzの正弦波を送信し、SEQ No.26では、10chのみに93Hzの正弦波を送信する。こうすることで、LFE用のスピーカを駆動することもできる。また、SEQ No.25で送信する正弦波の周波数(65Hz)よりも、SEQ No.26で送信する正弦波の周波数(93Hz)を上げることで、聴感によるchチェックが可能となる。
なお、聴感によるchチェックが不要な場合には、図3に示すように、各チャンネルに同時に、各チャンネルに固有の周波数の正弦波を送信してもよい。こうすることで、chチェックとレベルチェックとを同時に行うことができ、チェックに要する時間を短縮することができる。
SEQ No.27(第2の期間)で送信される信号は、位相チェックに用いられる。そのため、位相のずれが360°の倍数となった場合に誤判定とならないように、SEQ No.27で送信される信号は、複数の周波数成分から構成され、各々の周波数は単純な整数比とならないことが望ましい。このような信号として、本実施形態においては、ピンクノイズを用いている。
SEQ No.28では、受信装置20においてS/Nチェックが行われる。そのため、SEQ No.28では、送信装置10は、無音(無信号)とする。
送信装置10は、チェック信号を繰り返して送信する。こうすることで、受信装置20は、任意のタイミングでチャンネルチェックを行うことができる。
次に、送信装置10および受信装置20の構成について説明する。まず、送信装置10の構成について説明する。なお、上述したように、送信装置10は他の機器に組み込まれて構成されてもよい。そのため、送信装置10がチェック信号を生成して送信する機能以外の機能を備えることもあるが、他の機能に関する構成については、本発明とは直接関係しないため、説明を省略する。
送信装置10の構成としては、アナログ信号処理を主に用いる構成と、デジタル信号処理を主に用いる構成とが考えられる。以下では、各構成について説明する。
図4は、アナログ信号処理を主に用いる送信装置10の要部構成を示す図である。
図4に示す送信装置10は、外部制御正弦波発振器101と、ピンクノイズ発生器102と、切替器103と、送信器104と、ユーザーI/F106と、制御部107とを備える。外部制御正弦波発振器101、ピンクノイズ発生器102、切替器103および制御部107は、チェック信号を生成する信号生成部108を構成する。
外部制御正弦波発振器101は、正弦波を出力する発振器である。ここで、外部制御正弦波発振器101は、外部からの制御に応じて、発振周波数と出力信号レベルとを変更することができる。外部制御正弦波発振器101としては、例えば、電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)を用いることができる。
ピンクノイズ発生器102は、ピンクノイズを発生させる。
切替器103は、接点103a,103b,103cを備える。接点103aは、外部制御正弦波発振器101に接続される。接点103bは、ピンクノイズ発生器102に接続される。接点103cは、信号出力源と未接続である。切替器103は、制御部107の制御に従い、切替器103の出力を接点103a,103b,103cのいずれかに接続する。
切替器103の出力が接点103aに接続された場合には、外部制御正弦波発振器101から出力された正弦波が、切替器103を介して、送信器104に出力される。切替器103の出力が接点103bに接続された場合には、ピンクノイズ発生器102から出力されたピンクノイズが、切替器103を介して、送信器104に出力される。切替器103の出力が接点103cに接続された場合には、接点103cは信号出力源と未接続であるため、切替器103の出力は無信号となる。
送信器104は、切替器103から出力された信号を、アナログ回線およびデジタル回線を介して、受信装置20に送信する。具体的には、送信器104は、切替器103から出力された信号をそのまま、アナログ回線を介して、受信装置20に送信する。また、送信器104は、デジタル回線を介して、受信装置20に信号を送信するデジタル出力部105を有する。
デジタル出力部105は、切替器103から出力された信号を、デジタル回線のデジタルオーディオI/F(例えば、AES(Audio Engineering Society)3やMADI(Multichannel Audio Digital Interface)など)に適合するデジタル信号に変換(AD変換)して、受信装置20に送信する。
ここで、第1の期間においては、送信器104は、外部制御正弦波発振器101から出力されたチャンネルに固有の周波数を有する正弦波を、そのチャンネルで送信する。従って、送信器104は、周波数が220Hzの正弦波を、送信装置10の回線の1chで送信し、周波数が233Hzの正弦波を、送信装置10の回線の2chで送信し、以下、同様にして、各チャンネルに固有の周波数を有する正弦波を、各チャンネルで送信する。
また、第2の期間においては、送信器104は、ピンクノイズ発生器102から出力されたピンクノイズを、送信装置10の回線の全チャンネルで送信する。
ユーザーI/F106は、チェック信号の生成開始/停止の指示を受け付け、入力された指示に応じた信号を制御部107に出力する。チェック信号の生成開始/停止の指示を受け付けるための構成としては、スイッチなど種々のものがある。
制御部107は、チェック信号の生成開始の指示がユーザーI/F106に入力されると、チェック信号の第1から第3の期間ごとに、各部を制御する。制御部107は、チェック信号の仕様を予め記憶しており、記憶する仕様に基づき、各部の動作を制御する。
具体的には、制御部107は、第1の期間(SEQ No.1〜SEQ No.26)においては、切替器103の出力と接点103aとを接続する。また、制御部107は、各SEQ No.で規定された周波数とレベルの正弦波を外部制御正弦波発振器101に出力させる。したがって、制御部107は、外部制御正弦波発振器101に、SEQ No.1で規定されたレベル−18dBFS、周波数220Hzの正弦波をまず出力させ、Lengthで規定される1秒後には、SEQ No.2で規定された周波数233Hzの正弦波を出力させる。制御部107は、SEQ No.26までこの動作を繰り返す。
こうすることで、第1の期間では、外部制御正弦波発振器101から、各SEQ No.で規定された周波数の正弦波がシーケンス番号の順に出力され、切替器103を介して、送信器104により受信装置20に送信される。
第2の期間(SEQ No.27)では、制御部107は、切替器103の出力と接点103bとを接続する。また、制御部107は、ピンクノイズ発生器102に、Lengthで規定される4秒間、ピンクノイズを発生させる。こうすることで、ピンクノイズ発生器102から出力されたピンクノイズが、切替器103を介して、送信器104により受信装置20に送信される。
第3の期間(SEQ No.28)では、制御部107は、Lengthで規定される4秒間、切替器103の出力と接点103cとを接続する。接点103cは信号の出力源と未接続であるため、SEQ No.28では4秒間、無信号となる。
なお、ユーザーI/F106は、シーケンス番号(SEQ No.)、送信信号の状態(レベル、信号種別、正弦波の周波数など)、制御部107が記憶するチェック信号の仕様などを表示する機能、また、制御部107が記憶するチェック信号の仕様変更を受け付ける機能などを備えていてもよい。
次に、デジタル信号処理を主に用いる送信装置10の要部構成を、図5を参照して説明する。
図5に示す送信装置10は、ユーザーI/F111と、チェック信号仕様記憶部112と、制御部113と、送信器114とを備える。チェック信号仕様記憶部112および制御部113は、チェック信号を生成する信号生成部117を構成する。
ユーザーI/F111は、チェック信号の生成開始/停止の指示を受け付け、入力された指示に応じた信号を制御部113に出力する。
チェック信号仕様記憶部112は、チェック信号の仕様を記憶する。チェック信号仕様記憶部112は、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリなどで構成される。
制御部113は、チェック信号の生成開始の指示がユーザーI/F111に入力されると、チェック信号仕様記憶部112が記憶するチェック信号の仕様を参照し、各SEQ No.で規定される信号(正弦波、ピンクノイズ、無信号)に対応するデジタルオーディオデータを順次、送信器114に出力する。
送信器114は、制御部113から出力された信号を、アナログ回線およびデジタル回線を介して、受信装置20に送信する。具体的には、送信器114は、アナログ回線を介して、受信装置20に信号を送信するアナログ出力部115と、デジタル回線を介して、受信装置20に信号を送信するデジタル出力部116とを備える。
アナログ出力部115は、制御部113から出力されたデジタルオーディオデータをアナログ信号に変換(DA変換)して、受信装置20に送信する。
デジタル出力部116は、制御部113から出力されたデジタルオーディオデータを、デジタル回線のデジタルオーディオI/F(例えば、AES3やMADIなど)に適合するデジタル信号に変換して、受信装置20に送信する。
ここで、第1の期間においては、送信器114は、制御部113から出力されたチャンネルに固有の周波数を有する正弦波を、そのチャンネルで送信する。従って、送信器114は、周波数が220Hzの正弦波を、送信装置10の回線の1chで送信し、周波数が233Hzの正弦波を、送信装置10の回線の2chで送信し、以下、同様にして、各チャンネルに固有の周波数を有する正弦波を、各チャンネルで送信する。
また、第2の期間においては、送信器114は、制御部113から出力されたピンクノイズを、送信装置10の回線の全チャンネルで送信する。
なお、ユーザーI/F111は、シーケンス番号(SEQ No.)、送信信号の状態(レベル、信号種別、正弦波の周波数など)、チェック信号仕様記憶部112が記憶するチェック信号の仕様などを表示する機能、また、チェック信号仕様記憶部112が記憶するチェック信号の仕様変更を受け付ける機能などを備えていてもよい。
また、送信装置10は、アナログ回線を介してチェック信号を送信するための構成(アナログ出力)、および、デジタル回線を介してチェック信号を送信するための構成(デジタル出力)の両方を備える必要はない。送信装置10は、チェックしたい回線の種別に応じて、アナログ出力およびデジタル出力のいずれか一方だけを備えていてもよい。
次に、受信装置20の構成について説明する。なお、上述したように、受信装置20は他の機器に組み込まれて構成されてもよい。そのため、受信装置20がチェック信号を受信して、チャンネルチェックを行う機能以外の機能を備えることもあるが、他の機能に関する構成については、本発明とは直接関係しないため、説明を省略する。
受信装置20の構成としては、アナログ信号処理を主に用いる構成と、デジタル信号処理を主に用いる構成とが考えられる。まず、アナログ信号処理を主に用いる受信装置20の要部構成について、図6を参照して説明する。
図6に示す受信装置20は、受信器201と、ユーザーI/F203と、帯域通過フィルタ204と、ハイパスフィルタ205と、位相検出器206と、制御部207とを備える。帯域通過フィルタ204、ハイパスフィルタ205、位相検出器206および制御部207は、チャンネルチェックを行う判定部208を構成する。
受信器201は、アナログ回線およびデジタル回線を介して送信装置10から送信されてきたチェック信号を受信して各部に出力する。
具体的には、受信器201は、アナログ回線を介して送信されてきたチェック信号を、帯域通過フィルタ204、ハイパスフィルタ205、位相検出器206および制御部207に出力する。また、受信器201は、デジタル回線を介して送信装置10から送信されてきた信号を受信するデジタル入力部202を備える。
デジタル入力部202は、デジタル回線を介して送信されてきたデジタルオーディオI/F(例えば、AES3やMADIなど)に適合するデジタル信号(チェック信号)をアナログ信号に変換(DA変換)して、帯域通過フィルタ204および位相検出器206に出力する。
ユーザーI/F203は、チャンネルチェック開始/停止の指示を受け付け、入力された指示に応じた信号を制御部207に出力する。
帯域通過フィルタ204は、SEQ No.1〜SEQ No.26において送信される正弦波の各周波数を通過中心周波数f0とする複数の帯域通過フィルタから構成される。すなわち、帯域通過フィルタ204は、SEQ No.1で送信される正弦波の周波数220Hzを通過中心周波数f0とする1ch用帯域通過フィルタ、SEQ No.2で送信される正弦波の周波数233Hzを通過中心周波数f0とする2ch用帯域通過フィルタ、・・・SEQ No.26で送信される正弦波の周波数93Hzを通過中心周波数f0とする26ch用帯域通過フィルタから構成される。帯域通過フィルタ204を構成する各フィルタの出力は、制御部207に入力される。
ハイパスフィルタ205は、各チャンネルの信号のうち、カットオフ周波数fc以上の信号を通過させる。カットオフ周波数fcは、chチェックおよびレベルチェックのために送信されるどの正弦波の周波数よりも高いものとする。図6においては、カットオフ周波数fcが2kHzであるとする。
位相検出器206は、1chを基準とし、1chと他のチャンネルとの位相差を検出する複数の位相検出器から構成される。すなわち、位相検出器206は、1chと2chとの位相差を検出する1ch/2ch位相検出器、1chと3chとの位相差を検出する1ch/3ch位相検出器、・・・1chと26chとの位相差を検出する1ch/26ch位相検出器から構成される。位相検出器206を構成する各位相検出器の検出結果は、制御部207に入力される。
制御部207は、チャンネルチェック開始の指示がユーザーI/F203に入力されると、受信器201、帯域通過フィルタ204、ハイパスフィルタ205および位相検出器206の出力に基づいて、チャンネルチェックを行う。
以下では、制御部207によるチャンネルチェックの方法について、図2に示すチェック信号が用いられた場合を例として説明する。
SEQ No.1では、周波数220Hzの正弦波が1chで送信される。この信号が受信装置20において正常に1chで受信された場合には、1ch用帯域通過フィルタを通過して、制御部207に入力される。制御部207は、チェック信号の仕様を予め記憶している。制御部207は、チェック信号の仕様通りに、周波数220Hzの正弦波を1chで受信したことから、1chのchチェックの結果はOKであると判定する。一方、制御部207は、例えば、24ch用帯域通過フィルタから信号が出力された場合には、受信側の1chに送信側の24chが誤接続されており、1chのchチェックの結果はNGであると判定する。
また、制御部207は、受信器201から入力された信号に基づき、1chの信号のレベルを計測し、チェック信号の仕様に対して所定の範囲内であるか否か(例えば、−18dBFS±0.5db)を判定する。そして、制御部207は、1chの信号のレベルが所定の範囲内であると判定した場合には、1chのレベルチェックの結果はOKであると判定する。一方、制御部207は、1chの信号のレベルが所定の範囲内でないと判定した場合には、1chのレベルチェックの結果はNGであると判定する。
制御部207は、上述したchチェックおよびレベルチェックをSEQ No.26まで繰り返す。
このように、制御部207は、第1の期間(SEQ No.1〜SEQ No.26)においては、チャンネルごとに、そのチャンネルに固有の周波数の信号が受信されたか否かによりchチェックを行い、チャンネルの信号のレベルが所定の範囲内であるか否かによりレベルチェックを行う。
SEQ No.27では、ピンクノイズが全チャンネルで送信される。各チャンネルの受信信号は位相検出器206に入力される。位相検出器206では、基準とした1chに対する2ch〜26chそれぞれの位相差が検出され、検出結果が制御部207に入力される。なお、チャンネル間の位相差は、一般的な位相計の原理を用いれば、直流電圧として検出することができる。
制御部207は、1chに対するチェック対象のチャンネルの位相差が、所定の範囲内(例えば、0°±5°)であれば、チェック対象のチャンネルの位相チェックの結果はOKであると判定する。一方、制御部207は、1chに対するチェック対象のチャンネルの位相差が、所定の範囲内でなければ、チェック対象のチャンネルの位相チェックの結果はNGであると判定する。
このように、制御部207は、第2の期間(SEQ No.27)においては、基準としたチャンネルと他のチャンネルそれぞれとの位相差が所定の範囲内であるか否かにより位相チェックを行う。
上述したように、ハイパスフィルタ205のカットオフ周波数fcは、SEQ No.1〜SEQ No.26で送信される正弦波の周波数よりも高い。そのため、ハイパスフィルタ205から信号が入力されることで、制御部207は、送信装置10からピンクノイズが送信されていることを判別することができる。
SEQ No.28では、無信号となる(信号送信は停止される)。制御部207は、各チャンネルの雑音レベルが、所定の時間(例えば、3秒間)、所定の閾値以下(例えば、−80dBFS以下)であるか否かを判定する。制御部207は、チェック対象チャンネルの雑音レベルが、所定の時間、所定の閾値以下であれば、チェック対象チャンネルのS/Nチェックの結果はOKであると判定する。一方、制御部207は、チェック対象チャンネルの雑音レベルが、所定の時間、所定の閾値以下でなければ、チェック対象のチャンネルのS/Nチェックの結果はNGであると判定する。
このように、制御部207は、第3の期間(SEQ No.28)においては、各チャンネルにおける雑音レベルが所定の閾値以下であるか否かによりS/Nチェックを行う。
次に、デジタル信号処理を主に用いる受信装置20の要部構成について、図7を参照して説明する。
図7に示す受信装置20は、受信器211と、ユーザーI/F214と、チェック信号仕様記憶部215と、分析部216と、制御部217とを備える。チェック信号仕様記憶部215、分析部216および制御部217は、チャンネルチェックを行う判定部218を構成する。
受信器211は、アナログ回線およびデジタル回線を介して送信装置10から送信されてきたチェック信号を受信し、分析部216に出力する。受信器211は、アナログ回線を介して送信装置10から送信されてきた信号を受信するアナログ入力部212と、デジタル回線を介して送信装置10から送信されてきた信号を受信するデジタル入力部213とを備える。
アナログ入力部212は、アナログ回線を介して送信されてきたチェック信号をデジタル信号に変換(AD変換)して、分析部216に出力する。
デジタル入力部213は、デジタル回線を介して送信されてきた、デジタルオーディオI/F(例えば、AES3やMADIなど)に適合するデジタル信号を、デジタル音声データに復調して分析部216に出力する。
ユーザーI/F214は、チャンネルチェック開始/停止の指示を受け付け、入力された指示に応じた信号を制御部217に出力する。
チェック信号仕様記憶部215は、チェック信号の仕様を記憶する。チェック信号仕様記憶部215は、HDD、フラッシュメモリなどで構成される。
分析部216は、chチェック、レベルチェックおよびS/Nチェックのために、アナログ入力部212およびデジタル入力部213から出力された信号に対して、チャンネルごとにFFT(Fast Fourier Transform)などの周波数分析処理を行い、分析結果を制御部217に出力する。また、分析部216は、位相チェックを行うために、ピンクノイズに関して、1chと他のチャンネルとの相互相関関数を演算して、1chと他のチャンネルとの位相差を検出し、検出結果を制御部217に出力する。
制御部217は、チャンネルチェック開始の指示がユーザーI/F214に入力されると、チェック信号仕様記憶部215が記憶するチェック信号の仕様を参照し、分析部216の出力に基づき、チャンネルチェックを行う。
以下では、制御部217によるチャンネルチェックの方法について、図2に示すチェック信号が用いられた場合を例として説明する。
SEQ No.1では、周波数220Hz、−18dBFSの正弦波が1chで送信される。この信号が受信装置20において正常に1chで受信された場合には、分析部216による周波数分析処理により、220Hzに−18dBFSのスペクトルが検出される。制御部217は、チェック信号仕様記憶部215が記憶するチェック信号の仕様を読み出し、1chに関する分析結果と照合する。
具体的には、制御部217は、1chで受信した正弦波の周波数が所定の範囲内(例えば、220Hz±5%)であるか否かを判定する。制御部217は、1chで受信した正弦波の周波数が所定の範囲内であれば、周波数220Hzの正弦波が1chで受信されたと判定し、1chのchチェックの結果はOKであると判定する。一方、制御部217は、1chで受信した正弦波の周波数が所定の範囲内でなければ、1chのchチェックの結果はNGであると判定する。
また、制御部217は、1chで受信した正弦波のレベルが所定の範囲内(例えば、−18dBFS±0.5dB)であるか否かを判定する。制御部217は、1chで受信した正弦波のレベルが所定の範囲内であれば、1chのレベルチェックの結果はOKであると判定する。一方、制御部217は、1chで受信した正弦波のレベルが所定の範囲内でなければ、1chのレベルチェックの結果はNGであると判定する。
制御部217は、上述したchチェックおよびレベルチェックをSEQ No.26まで繰り返す。
このように、制御部217は、第1の期間(SEQ No.1〜SEQ No.26)においては、チャンネルごとに、チャンネルに固有の周波数の信号が受信されたか否かによりchチェックを行い、チャンネルの信号のレベルが所定の範囲内であるか否かによりレベルチェックを行う。
SEQ No.27では、ピンクノイズが全チャンネルで送信される。分析部216ではピンクノイズに基づき、1chと各チャンネルとの位相差が検出される。制御部217は、分析部216により検出された1chとチェック対象のチャンネルとの時間差(位相差)が所定の範囲内(例えば、±100マイクロ秒以内)であるか否かを判定する。制御部217は、1chとチェック対象のチャンネルとの時間差(位相差)が所定の範囲内であれば、チェック対象のチャンネルの位相チェックの結果はOKであると判定する。一方、制御部217は、1chとチェック対象のチャンネルとの時間差(位相差)が所定の範囲内でなければ、チェック対象のチャンネルの位相チェックの結果はNGであると判定する。
このように、制御部217は、第2の期間(SEQ No.27)においては、複数のチャンネルの中から基準としたチャンネルと他のチャンネルそれぞれとの位相差が所定の範囲内であるか否かにより位相チェックを行う。
SEQ No.28では、無信号となる(信号送信は停止される)。制御部217は、分析部216による周波数分析処理で得られるチャンネルの雑音レベルが、所定の時間(例えば、3秒間)、所定の閾値以下(例えば、−80dBFS以下)であるか否かを判定する。制御部217は、チェック対象のチャンネルの雑音レベルが、所定の時間、所定の閾値以下であれば、チェック対象のチャンネルのS/Nチェックの結果はOKであると判定する。一方、制御部207は、チェック対象のチャンネルの雑音レベルが、所定の時間、所定の閾値以下でなければ、チェック対象のチャンネルのS/Nチェックの結果はNGであると判定する。
このように、制御部217は、第3の期間(SEQ No.28)においては、各チャンネルにおける雑音レベルが所定の閾値以下であるか否かによりS/Nチェックを行う。
なお、受信装置20は、アナログ回線を介してチェック信号を受信するための構成(アナログ入力)、および、デジタル回線を介してチェック信号を受信するための構成(デジタル入力)の両方を備える必要はない。受信装置20は、チェックしたい回線の種別に応じて、アナログ出力およびデジタル出力のいずれか一方だけを備えていてもよい。
ユーザーI/F203,214は、各チェック項目においてOK/NGを判定するための閾値の設定を受け付ける機能、種々の情報を表示する機能などを備えていてもよい。
ユーザーI/F203,214が種々の情報を表示する機能を備える場合、制御部207,217は、各チェック項目の判定結果をユーザーI/F203,214に表示させてもよい。図8は、各チェック項目の判定結果の表示例を示す図である。
図8においては、7chおよび8chのchチェックの結果がNGであり、9chのレベルチェックの結果がNGであり、18chの位相チェックの結果がNGであり、20chのS/Nチェックの結果がNGであったとする。
制御部207,217は、各チャンネルについて、各チェック項目について検出された値を表示させるとともに、判定結果がNGであった項目については、判定結果がOKであった項目とは異なる形態(例えば、異なる色)で表示させる。
次に、受信装置20の動作について、図9に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図9においては、図6に示す受信装置20を例として説明する。
制御部207は、チャンネルチェック開始の指示がユーザーI/F203に入力されると、帯域通過フィルタ204およびハイパスフィルタ205の出力に基づき、受信器201からの入力信号を分析し(ステップS101)、入力信号が、正弦波であるか、ピンクノイズであるか、無信号であるかを判定する。なお、上述したように、制御部207は、ハイパスフィルタ205の出力に基づき、入力信号がピンクノイズであるか否かを判定することができる。制御部207は、入力信号が正弦波であると判定した場合には、帯域通過フィルタ204の出力に基づき、SEQ No.を判別する(ステップS102)。
ステップS102において、入力信号が正弦波であると判定した場合には、制御部207は、入力信号が、ステップS102で判別したSEQ No.で規定された周波数の正弦波であり、所定のレベルであるか否かを判定する(ステップS103)。すなわち、制御部207は、chチェックおよびレベルチェックを行う。
入力信号が判別したSEQ No.で規定された周波数の正弦波であり、所定のレベルであると判定した場合には(ステップS103:Yes)、制御部207は、ユーザーI/F203に、チェック対象のチャンネルについて、該当チェック項目(chチェックおよびレベルチェック)の判定結果としてOKを表示させる(ステップS104)。
入力信号が判別したSEQ No.で規定された周波数の正弦波でない、あるいは、所定のレベルでないと判定した場合には(ステップS103:No)、制御部207は、ユーザーI/F203に、チェック対象のチャンネルについて、該当チェック項目(chチェックあるいはレベルチェック)の判定結果としてNGを表示させる(ステップS105)。
ステップS102において、入力信号がピンクノイズであると判定した場合には、制御部207は、基準とした1chに対する各チャンネルの位相差が所定の範囲内であるか否かを判定する(ステップS106)。
1chに対するチェック対象のチャンネルの位相差が所定の範囲内であると判定した場合には(ステップS106:Yes)、制御部207は、ステップS104の処理に進み、ユーザーI/F203に、チェック対象のチャンネルの位相チェックの判定結果としてOKを表示させる。
1chに対するチェック対象のチャンネルの位相差が所定の範囲内でないと判定した場合には(ステップS106:No)、制御部207は、ステップS105の処理に進み、ユーザーI/F203に、チェック対象のチャンネルの位相チェックの判定結果としてNGを表示させる。
ステップS102において、無信号であると判定した場合には、制御部207は、各チャンネルの雑音レベルが、所定の時間、所定の閾値以下であるか否かを判定する(ステップS107)。
チェック対象チャンネルの雑音レベルが、所定の時間、所定の閾値以下であると判定した場合には(ステップS107:Yes)、制御部207は、ステップS104の処理に進み、ユーザーI/F203に、チェック対象のチャンネルのS/Nチェックの判定結果としてOKを表示させる。
チェック対象チャンネルの雑音レベルが、所定の時間、所定の閾値以下でないと判定した場合には(ステップS107:No)、制御部207は、ステップS105の処理に進み、ユーザーI/F203に、チェック対象のチャンネルのS/Nチェックの判定結果としてNGを表示させる。
ステップS104あるいはステップS105の処理の後、制御部207は、チャンネルチェック終了の指示がユーザーI/F203に入力されたか否かを判定する(ステップS108)。
チェック終了の指示が入力されたと判定した場合には(ステップS108:Yes)、制御部207は、チャンネルチェックを終了する。
チェック終了の指示が入力されていないと判定した場合には(ステップS108:No)、制御部207は、ステップS101の処理に戻る。
なお、図7に示す受信装置20の制御部217の動作も、制御部207の動作を略同じである。ただし、制御部217は、ステップS101において、分析部216の出力に基づき、入力信号が、正弦波であるか、ピンクノイズであるか、無信号であるかを判定する点、および、分析部216の出力に基づきチャンネルチェックを行う点が、制御部207と異なる。
このように本実施形態によれば、伝送システム1は、複数のチャンネルによって構成される信号を送信する送信装置10と、送信装置10により送信された信号を受信する受信装置20とを備える。送信装置10は、受信装置20との間の信号伝送の試験を行うためのチェック信号として、第1の期間では、予め定められた各チャンネルに固有の周波数の信号をチャンネルごとに送信し、第2の期間では、複数のチャンネルに共通の信号を送信し、第3の期間では、無信号とする。受信装置20は、チェック信号を受信し、受信したチェック信号に基づき、第1の期間においては、チャンネルごとに、該チャンネルに固有の周波数の信号が受信されたか否か、および、該チャンネルの信号のレベルが所定の範囲内であるか否かを判定し、第2の期間においては、複数のチャンネルの中から基準としたチャンネルと他のチャンネルそれぞれとの位相差が所定の範囲内であるか否かを判定し、第3の期間においては、複数のチャンネルそれぞれの雑音レベルが所定の閾値以下であるか否かを判定する。
そのため、チャンネルチェックの各項目を自動的に受信装置20においてチェックすることができるので、信号伝送の試験に関する作業負担の増大の抑制を図ることができる。
また、本実施形態によれば、第1の期間においては、チャンネルごとに異なるタイミングで順次、各チャンネルに固有の周波数の正弦波が送信される。そのため、聴感によるchチェックも可能となる。
また、本実施形態によれば、異なるタイミングで順次送信される正弦波の周波数は、送信される順に増加または減少する。そのため、各タイミングで送信される信号の音階が順に上がるまたは下がるようになるので、聴感によるchチェックが容易になる。
また、本実施形態によれば、第1の期間においては、複数のチャンネルそれぞれに、各チャンネルに固有の周波数の信号が同時に送信される。そのため、chチェックとレベルチェックとを同時に行うことができ、チェックに要する時間を短縮することができる。
また、本実施形態によれば、第2の期間においては、複数の周波数成分から構成され、各々の周波数は整数比とならない信号が送信される。そのため、位相のずれが360°の倍数となった場合にも、誤判定となることを防ぎ、判定精度の向上を図ることができる。
本発明を図面および実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形または修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形または修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各ブロックあるいは各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数のブロックあるいはステップを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
1 伝送システム
10 送信装置
20 受信装置
101 外部制御正弦波発振器
102 ピンクノイズ発生器
103 切替器
104,114 送信器
105,116 デジタル出力部
106,111,203,214 ユーザーI/F
107,113 制御部
108,117 信号生成部
112,215 チェック信号仕様記憶部
115 アナログ出力部
201,211 受信器
202,213 デジタル入力部
204 帯域通過フィルタ
205 ハイパスフィルタ
206 位相検出器
207,217 制御部
208,218 判定部
212 アナログ入力部
216 分析部

Claims (7)

  1. 複数のチャンネルによって構成される信号を送信する送信装置と、前記送信装置により送信された信号を受信する受信装置とを備える伝送システムであって、
    前記送信装置は、
    前記受信装置との間の信号伝送の試験を行うためのチェック信号として、第1の期間においては、予め定められた各チャンネルに固有の周波数の信号をチャンネルごとに生成し、第2の期間においては、前記複数のチャンネルに共通の信号を生成し、第3の期間においては、無信号とする信号生成部と、
    前記信号生成部により生成されたチェック信号を前記受信装置に送信する送信器と、
    を備え、
    前記受信装置は、
    前記送信装置により送信されたチェック信号を受信する受信器と、
    前記受信器により受信されたチェック信号に基づき、前記第1の期間においては、チャンネルごとに、該チャンネルに固有の周波数の信号が受信されたか否か、および、該チャンネルの信号のレベルが所定の範囲内であるか否かを判定し、前記第2の期間においては、前記複数のチャンネルの中から基準としたチャンネルと他のチャンネルそれぞれとの位相差が所定の範囲内であるか否かを判定し、前記第3の期間においては、前記複数のチャンネルそれぞれの雑音レベルが所定の閾値以下であるか否かを判定する判定部と、
    を備えることを特徴とする伝送システム。
  2. 請求項1記載の伝送システムにおいて、
    前記第1の期間においては、チャンネルごとに異なるタイミングで順次、前記各チャンネルに固有の周波数の正弦波が送信されることを特徴とする伝送システム。
  3. 請求項2記載の伝送システムにおいて、
    前記異なるタイミングで順次送信される正弦波の周波数は、送信される順に、増加または減少することを特徴とする伝送システム。
  4. 請求項1記載の伝送システムにおいて、
    前記第1の期間においては、前記複数のチャンネルそれぞれに、前記各チャンネルに固有の周波数の信号が同時に送信されることを特徴とする伝送システム。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の伝送システムにおいて、
    前記第2の期間においては、複数の周波数成分から構成され、各々の周波数は整数比とならない信号が送信されることを特徴とする伝送システム。
  6. 複数のチャンネルによって構成される信号を受信装置に送信する送信装置であって、
    前記受信装置との間の信号伝送の試験を行うためのチェック信号として、第1の期間では、予め定められた各チャンネルに固有の周波数の信号をチャンネルごとに生成し、第2の期間では、前記複数のチャンネルに共通の信号を生成し、第3の期間では、無信号とする信号生成部と、
    前記信号生成部により生成されたチェック信号を前記受信装置に送信する送信器と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
  7. 複数のチャンネルによって構成される信号を送信する送信装置から信号を受信する受信装置であって、
    前記受信装置との間の信号伝送の試験を行うためのチェック信号として、第1の期間では、予め定められた各チャンネルに固有の周波数の信号を送信し、第2の期間では、前記複数のチャンネルに共通の信号を送信し、第3の期間では、無信号とする送信装置から前記チェック信号を受信する受信器と、
    前記受信器により受信されたチェック信号に基づき、前記第1の期間においては、チャンネルごとに、該チャンネルに固有の周波数の信号が受信されたか否か、および、該チャンネルの信号のレベルが所定の範囲内であるか否かを判定し、前記第2の期間においては、前記複数のチャンネルの中から基準としたチャンネルと他のチャンネルそれぞれとの位相差が所定の範囲内であるか否かを判定し、前記第3の期間においては、前記複数のチャンネルそれぞれの雑音レベルが所定の閾値以下であるか否かを判定する判定部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
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