JP6480224B2 - 質量測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物品の速度が変化している間にその物品の質量を測定する質量測定装置に関する。
ばね秤や電子秤では、重力加速度以外の加速度の影響を排除するため、物品を静止させた状態でその質量を測定している。しかし、最近では、ロボットハンドで物品を移動させる機会が増え、それに伴い、物品を持ち上げた際に、その質量を検出して、後処理に利用したいという要求がある。
この要求に応えるために、本出願人は、下記特許文献に開示されるような一連の質量測定装置を開発してきた。この質量測定装置は、移動中の物品に作用する力を検出する力センサと、物品を把持するロボットハンドと、物品を加速しながら移動させるロボットアームと、移動中の物品に作用する加速度を検出する加速度センサとを備えて、物品の速度が変化する間に、その物品に作用する力と加速度から物品の質量を測定しようとするものである。
特開2013−079931号公報 特開2013−174503号公報 特開2013−174570号公報 特開2013−185846号公報 特開2013−185847号公報 特開2013−185848号公報 特開2013−195200号公報
ところが、ロボットにこの質量測定装置を組み込むときは、ロボットの動きと質量測定装置の測定動作とを整合させる必要がある。例えば、ロボットが物品を持ち上げ、そのときの物品質量に基づいてそれを仕分けようとするときは、物品が持ち上げられたときに、質量測定装置がその質量を測定してその結果をロボットに返し、ロボットは、それに基づいて物品の仕分け先を決めて移動させる、という一連の連携動作を必要とする。
本発明は、そうした要求に応えようとするもので、質量測定装置をロボットに組み込むときに、ロボットと連携動作のできる質量測定装置とそれを備えたロボットシステムを提供することを課題とする。
本発明に係る質量測定装置は、ロボットに組み込まれ、該ロボットよって物品が速度変化している間に該物品に作用する力と加速度から該物品の質量を測定する質量測定装置であって、
前記物品に作用する力を検出する力センサと、
前記物品に作用する加速度を検出する加速度センサと、
前記各センサの出力を入力する制御部と、
前記ロボットと交信する交信手段とを備え、
前記制御部は、前記ロボットから前記物品の移動を知らせる同期信号を受信すると、前記各センサの出力に基づいて前記物品の質量を求め、その結果を前記ロボットに送信することを特徴とする。
例えば、ロボットが物品を持ち上げ、そのときの物品質量に基づいてそれを仕分けようとするときは、ロボットが物品を持ち上げるタイミングで同期信号を出力する。制御部がそれを受信すると、そのときから各センサ出力を入力して物品の質量を求め、求めた質量をロボットに送信する。これにより、ロボットが物品を持ち上げた直後にその物品の質量を得ることができるから、次の仕分け動作に円滑に移行することができる。
持ち上げられた物品の質量mは、次の計算式から求めることができる。
m=S{(Fm/Fa)−(Fmz/Faz)}
ここで、Sはスパン係数。Fmは質量mの物品を移動させている時の力センサの出力。Faは、そのときの加速度センサの出力である。また、Fmzは、ロボットを無負荷にして移動させた時の力センサの出力。Fazは、そのときの加速度センサの出力である。また、スパン係数Sと、無負荷時における各センサの出力比(Fmz/Faz)は、初期設定において設定登録される値である。したがって、物品が持ち上げられたときの各センサの出力比(Fm/Fa)を求めれば、物品の質量mを求めることができる。
図1は、ロボットが物品を持ち上げるときの力センサと加速度センサの出力波形の一例を示したものである。ただし、この図では、各センサ出力をフィルタリングし、初期荷重もゼロに設定した波形を示している。このときのロボットの動きは、物品を掴んでそれを加速しながら所定速度まで持ち上げる加速工程(T1)と、所定速度に到達した時点から減速しながらさらに上昇を続けて停止させる減速工程(T2)とからなる。
こうした動きの中で物品の質量を求めるときは、高い測定精度が要求されなければ、図1の加減速期間(T1+T2)中のどのタイミングであっても、同一タイミングの各センサ出力を用いることにより、物品の質量を求めることができる。
しかし、力センサの出力と加速度センサの出力には、若干の位相差があるから、高い測定精度が要求されるときは、位相差の影響が最も少ない各センサ出力の最大値や最小値を使用するのが良い。最大値は、センサ出力が増加から減少に転じる時点(図1ではa点)で現れ、最小値は、センサ出力が減少から増加に転じる時点(図1ではb点)で現れるから、制御部は、ロボットから同期信号を受信すると、各センサ出力を逐次入力しながら、各出力のピーク値a又はボトム値bを検出していき、それらが検出できると、それらを使用して物品の質量を求める。或いは、検出した各センサ出力のピーク値aとボトム値bの偏差に基づいて物品の質量を求める。
これにより、各センサ出力の位相のズレによる影響を最小限に抑えることができる。また、各出力の最大値と最小値の偏差に基づいて物品の質量を求めると、各出力の零点の変動による影響を排除することができる。
例えば、図1の力センサ出力のピーク値をa、ボトム値をb、零点(基準値)をcとすると、 最大値Fmax=a−c 最小値Fmin=b−c
となるから、 最大値と最小値の偏差Fmは、
Fm=(a−c)−(b−c)=a−b
となる。この式の右辺では、零点cの項が消去されるから、変動する零点の影響を排除することができる。加速度センサの場合も同様である。
ロボットから送信される同期信号には、図2(a)に示すような物品の移動を知らせる信号や、図2(b)に示すような物品の加減速期間を知らせる信号がある。後者の加減速期間を知らせる信号は、物品の移動開始と同時に出力されるから、図2(a)の移動を知らせるトリガーとしての役割も併せ持つ信号である。また、各センサ出力の最大値や最小値は、図1に示すように、物品の加減速中に現れるから、同期信号としては、その加減速期間(T1+T2)を表す図2(b)の信号の方がより好ましいと言える。
ロボットから図2(a)の同期信号が出力されるときは、制御部がそれを受信した直後から、各センサ出力を逐次入力しながらピーク値a又はボトム値bを検出していき、それらが検出できた時点でそれらの値から物品の質量を求める。或いは、検出したピーク値aとボトム値bの偏差に基づいて物品の質量を求める。
ただし、図1では、理想的な出力波形を示しており、実際には、持ち上げるときの物品の姿勢や形状、さらには、持ち上げられた物品の内容物の振動等によって、各センサの出力波形は複雑に変化する。図3は、その一例を示したもので、このケースでは、加速領域と減速領域にそれぞれ波形の山が2つ現れているから、各センサ出力の最初のピーク値dと最初のボトム値eを見つけた時点で物品の質量を求めると、測定精度は向上しない。
これに対し、図2(b)の加減速期間を表す同期信号の場合は、その期間中に検出した最大のピーク値(図3ではf点)と、最小のボトム値(図3ではg点)を使って物品の質量を求めることができるから、精度の高い測定値を得ることができる。
図2(b)の同期信号を受信する場合は、制御部は、その信号を受信した時点から各センサ出力を逐次入力しながら、各出力の転換点(図3ではd〜i)を順次検出していく。そして、加減速期間(T1+T2)が終了すると、それまでに検出した転換点の中の最大値fと最小値gを使って物品の質量を求める。これにより、図3のように、出力波形に幾つもの山や谷が現れる場合でも、その中の最大値と最小値を使用することができるから、より高い精度の測定が可能になる。また、ロボットが加減速期間を変化させた場合でも、それに応じた測定が可能になる。
なお、図3においても、各センサ出力をフィルタリングし、初期荷重もゼロに設定した波形を示している。また、図2(b)の同期信号は、ON時間で加減速期間を知らせるものであるが、これに代えて、図2(c)に示すような、加減速期間の始期と終期を知らせる同期信号であっても良い。
ロボットから図2(a)の同期信号が出力される場合は、次の方法により、図2(b)の加減速期間に相当する時間を監視時間として自動設定することができる。
例えば、ロボットをテスト運転させて、通常運転時と同様な動きで物品を持ち上げさせる。そして、制御部が図2(a)の同期信号を受信すると、制御部はその時点からソフトタイマーを作動させると同時に、各センサ出力を逐次入力しながら、前述と同様に各センサ出力の最大値と最小値を検出していく。そして、それらが検出できた時点で、ソフトタイマーを停止させ、そのときのタイマーの計測時間を監視時間として設定する。そして、通常運転に戻れば、制御部が同期信号を受信する度に、監視時間をソフトタイマーに設定して作動させ、ソフトタイマーがタイムアップすると、その間に検出された各センサ出力の最大値又は最小値、或いは、最大値と最小値の偏差に基づいて物品の質量を求める。
或いは、ロボットから同期信号とともに加減速時間そのものをデータとして受け取り、受け取った加減速時間で、毎回、フトタイマーのタイマー時間を設定するようにしても良い。こうすれば、加減速時間が毎回変わるような場合にも対応することができる。
以上の方法は、監視時間を自動設定する方法であるが、次のような方法で手動設定することもできる。
例えば、ロボットのテスト運転時に、各センサの出力波形を表示させる表示手段と、表示された各センサの出力波形から各センサ出力の最大値と最小値が含まれる期間を物品の質量測定のための監視時間として設定する設定手段とを設ける。そして、例えば、ロボットから同期信号を受信すると、その時点からの各センサ出力を表示手段に表示させ、その状態でロボットを動かして、通常運転時と同様な動きで物品を持ち上げさせる。そして、表示手段に表示された各センサの出力波形を確認しながら、同期信号受信時点から各センサ出力の最大値と最小値が含まれるまでの経過時間を読み取り、それを監視時間として設定する。この方法によれば、最大値と最小値の現れるタイミングが多少ずれても、監視時間を多目に設定することにより、余裕を持たせることができる。
本発明に係るロボットシステムは、物品を把持するロボットハンドと、該ロボットハンドを移動させて把持された物品を持ち上げるロボットアームと、ロボットハンドとロボットアームとを駆動制御するコントローラとを備えたロボットと、前述の質量測定装置とからなり、
前記質量測定装置の力センサは、ロボットハンドとロボットアームとの間に介在され、加速度センサは、ロボットハンドに取り付けられ、さらに、前記コントローラには、前記質量測定装置と交信する交信手段が設けられていることを特徴とする。
これにより、ロボットハンドは物品を掴み、ロボットアームはそれを持ち上げて移動させることができるから、そのときに、物品に作用する力が力センサで検出され、同時に物品に作用する加速度が加速度センサで検出される。質量測定装置の制御部は、各センサの出力に基づいて物品の質量を求め、求めた質量をロボットに返す。それに基づいてロボットは、物品を仕分けたり選別したりする。
本発明によれば、ロボットの動きと質量測定装置の測定動作とを連携させることができるから、例えば、ロボットが持ち上げた物品の質量に応じてそれを仕分ける場合であっても、ロボットの動きを止めずに円滑な仕分け動作をさせることができる。したがって、ロボットに物品の質量に応じた仕分けや選別をさせることができるから、ロボットの利用分野を広げることができる。
物品を持ち上げたときの各センサの出力波形の一例。 ロボットから出力される同期信号の一例。 各センサ出力に複数の山と谷が現れるときの出力波形の一例。 本発明の一実施形態に係るロボットシステムの概略構成図。 上記実施形態で使用するロボットハンドの一例を示す概略構成図。 上記ロボットシステムの構成ブロック図。 上記ロボットシステムの操作画面の一例。 同期信号受信時からの出力波形を表示させている表示画面の一例。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)ロボットシステムの基本構成
図4は、本発明の一実施形態に係る質量測定装置10と、それが組み込まれたロボット20とを備えたロボットシステム100の概略構成図を示す。この図において、質量測定装置10は、移動中の物品Qに作用する力を検出する力センサ11と、物品Qに作用する加速度を検出する加速度センサ12とを備えている。一方、ロボット20は、ロボットアーム21と、物品Qを把持するロボットハンド22とを備えている。
力センサ11としては、例えば、歪みゲージ式ロードセルが使用される。歪ゲージ式ロードセルは、物品Qの負荷によって自由端側が固定端側に対して相対的に変位し、それによってロードセルに生ずる機械的歪を電気信号に変換するものである。その電気信号は図示しない増幅回路と、A/D変換器と、デジタルフィルタとを介して後述の制御部30にデジタル信号として出力されるようになっている。
加速度センサ12としては、例えば、歪みゲージ式ロードセルの他、MEMS型の小型加速度センサ、及び一般的な市販の加速度センサのいずれかが適宜採用される。この加速度センサ12にも、図示しない増幅回路と、A/D変換器と、デジタルフィルタが組み込まれ、後述の制御部30にデジタル信号として出力されるようになっている。この加速度センサ12とロボットハンド22は、力センサ11の自由端側に取り付けられている。
ロボットアーム21は、ロボットハンド22を3次元的に移動させるもので、その先端部23には、力センサ11の一端が固定されている。このロボットアーム21としては、例えば、多関節ロボットやパラレルリンクロボット等が採用可能である。
ロボットハンド22は、物品Qを把持するもので、図4のロボットハンド22は、モータで駆動されるフィンガータイプの一例を示すが、これに代えて、図5に示すような負圧で物品Qを吸着保持するエアー吸着タイプを使用することができる。図4のフィンガータイプは、物品Qが固形物である場合に適し、図5のエアー吸着タイプは、例えば、袋詰め商品のように、形状が一定しない場合に適する。
図5は、このエアー吸着タイプの概略構成図を示したものである。このタイプは、アルミニウム製の箱Bにシリコンゴム製の蛇腹状の吸着パッドPを取り付けて、吸着パッドPと箱B内とを連通させたものである。このアルミニウム製の箱B内を負圧に保持することにより、各吸着パッドPで物品Qを吸着保持する。また、多数の吸着パッドPで複数の物品Qを同時に把持する場合もあるので、吸着パッドの数、形状、配置等は、物品Qの種類に応じて適宜変更される。したがって、物品Qの種類に応じてロボットハンド22も複数種類用意され、これらを物品Qの種類に応じて使い分けている。
(2)制御系の基本構成
図6は、ロボットシステム100の制御系の構成ブロック図を示す。この図において、質量測定装置10の力センサ11と加速度センサ12の各出力端は、制御部30に接続されて、力センサ11からは、物品に作用する力がデジタル信号として入力され、加速度センサ12からは、物品に作用する加速度がデジタル信号として入力されるようになっている。この制御部30は、コンピュータで構成され、内蔵メモリに記憶された各種プログラムを実行することにより、後述の機能を実現する。また、この制御部30には、ロボット20側と交信する交信手段31が設けられ、さらに操作表示部13が接続されている。
交信手段31は、ロボット20側の交信手段25から同期信号を受信するとともに、測定した物品の質量を交信手段25に返信するもので、シリアルやパラレルの通信ケーブルを介して交信手段25と接続されている。
操作表示部13は、タッチパネルで構成され、初期設定画面において、各センサ11、12の出力波形を表示する表示画面(表示手段14)と、前述の監視時間を設定する設定画面(設定手段15)が表示されるようになっている。また、この操作表示部13には、「スパンキー」や「ゼロキー」が設けられている。
制御部30は、プログラムを実行することにより、速度が変化している物品の質量を次の計算式から求める。
m=S{(Fm/Fa)−(Fmz/Faz)}
ここで、Sはスパン係数。Fmは、質量mの物品を移動させている時の力センサ11の出力、Faは、そのときの加速度センサ12の出力である。また、Fmzは、ロボットハンド22を無負荷状態にして移動させた時の力センサ11の出力、Fazは、そのときの加速度センサ12の出力である。
また、スパン係数Sは、以下の関係式で表される係数である。
S=ms/{(Fms/Fas)−(Fmz/Faz)}
ここで、msは、スパン分銅の質量、Fmsは、そのスパン分銅をロボットハンド22が持ち上げたときの力センサ11の出力、Fasは、そのときの加速度センサ12の出力である。FmzやFazは、前述と同様、ロボットハンド22を無負荷状態にして移動させたときの力センサ11の出力と、そのときの加速度センサ12の出力である。
これらのスパン係数Sや出力比(Fmz/Faz)は、初期設定において、後述の監視時間を設定した後に、次のような操作によって設定登録される。
まず、質量msのスパン分銅を用意し、次に「スパンキー」を押す。すると、ロボットハンド22が質量msのスパン分銅を持ち上げて降ろす。その間、力センサ11からは、Fmsが出力され、加速度センサ12からは、Fasが出力されるから、制御部30は、そのときの出力比(Fms/Fas)を記憶する。
続いて、「ゼロキー」を押すと、ロボットハンド22は、何も持たずに、すなわち、無負荷状態で上下動する。その間、力センサ11からはFmzが出力され、加速度センサ12からはFazが出力されるから、制御部30は、その出力比(Fmz/Faz)を記憶する。
一方、ロボットコントローラ24は、コンピュータで構成され、ロボットアーム21とロボットハンド22の各駆動モータと電気的に接続されて、それらを駆動制御するようになっている。また、このコントローラ24は、質量測定装置10と交信する交信手段25を備え、また、ロボットの起動停止を行う図示しない操作部と接続されている。
ロボットコントローラ24は、内蔵のプログラムを実行することにより、ロボットアーム21とロボットハンド22に種々の動作をさせる。例えば、物品Qの質量に応じてそれを仕分けさせるときは、ロボットハンド22が物品Qを掴みに行き、それを掴むと、それをロボットアーム21で上昇させる。その上昇工程の直前に、交信手段25から図2の同期信号が制御部30に送信される。制御部30が同期信号を受信すると、各センサ11、12の出力を逐次入力しながら、各センサ出力の最大値と最小値を検出していき、それらが検出されると、最大値と最小値の偏差に基づいて物品Qの質量を求め、その結果をロボットコントローラ24に送信する。ロボットコントローラ24は、受信した質量に基づいてその物品Qの仕分け先を決めて移動させる。
図7は、操作表示部13に表示される初期設定画面の一例を示している。この図において、波形確認キー130がタッチされると、各センサ11、12のフィルタリング後の出力波形が新たなウインドウ(表示手段14)に表示される。また、スパン調整キー131がタッチされると、前述のスパン調整が開始されるようになっている。
監視時間は、図2(a)の同期信号を受信してから、各センサ出力の最大値と最小値が現れるまでの十分な時間を設定するもので、監視時間の入力欄132をタッチして数字キーで数値を入力すれば、監視時間が設定できるようになっている。
開始時間は、物品の質量を精度よく測定するための測定開始タイミングを設定するもので、開始時間の入力欄133をタッチして数字キーで数値を入力すれば、開示時間が設定できるようになっている。この開始時間を設けているのは、同期信号の受信直後から各センサ11、12の出力を質量測定に利用すると、ロボット20の動きによっては、不必要なノイズ信号が現れるので、それを無視するための時間である。したがって、この開始時間が設定されると、同期信号を受信しても、この開始時間の間は、各センサ出力が無視され、その時間経過から各センサ出力に基づいて出力の最大値と最小値が検出される。
スパン係数を求めるときは、軽い物品や重い物品の設定欄134、135に、必要な質量が設定される。重い物品の設定欄135には、スパン分銅の質量が設定されるが、この実施形態では、実際の物品Qをスパン分銅として使用するため、その物品質量が設定できるようになっている。また、軽い物品の設定欄134に質量が設定されると、スパン分銅の質量としては、重い物品質量と軽い物品質量の偏差が設定されるようになっている。また、軽い物品の設定欄134にゼロが設定されると、ロボットハンド22が物品を掴まずに無負荷で移動し、そのときの出力比(Fmz/Faz)を求めるようになっている。また、スパン係数表示欄136には、前述の操作によって算出されたスパン係数が表示されるようになっている。
次に、監視時間の手動設定について説明する。
まず、操作表示部13を操作して図7の初期設定画面を表示させる。次にロボット20を始動させて通常運転時と同様な動きで物品Qの持ち上げ動作を繰り返させる。その状態で、波形確認キー130をタッチすると、ロボット20が物品Qを持ち上げる度に同期信号を出力するから、制御部30は、それを受信した直後から、新たなウインドウ(表示手段14)に、例えば、図8に示すような各センサ11、12の出力波形を表示する。
この図8を見ると、同期信号を受信した時刻(時間軸上で0時)からT0時間が経過するまでは、ロボットハンド22が物品Qを押さえながら掴んだと思われるノイズ信号が現れているから、この時間T0を開始時間として図7の開始時間設定欄133に設定する。
続いて、各センサ出力の最大値と最小値が明瞭に表われている時間Tを読み取って、それを監視時間Tとして図7の監視時間設定欄132に設定する。この場合において、繰り返し表示される最大値と最小値の現れるタイミングが多少ずれる場合は、そのずれが十分収まる時間幅に設定しておくと良い。
以上の設定が終了すると、通常モードに戻してロボット20を起動させる。すると、制御部30は、ロボット20が物品Qを掴む度に同期信号を受信するから、その時点から開始時間T0を計測するソフトタイマーをスタートさせ、それがタイムアップすると、次に監視時間Tを計測するソフトタイマーをスタートさせると同時に、各センサ出力を逐次入力しながら、各センサ出力の転換点を順次検出していく。そして、監視時間Tのソフトタイマーがタイムアップすると、それまでに検出した転換点の中で、最大値と最小値を使って両者の偏差で物品Qの質量を求め、それをロボット20側に送信する。
ロボット20側は、その質量に基づいて仕分け先を特定し、それに基づいて持ち上げた物品Qを所定の仕分け先に搬送して放出する。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、その他の形態も採用可能である。
10 質量測定装置
11 力センサ
12 加速度センサ
13 操作表示部
14 表示手段
15 設定手段
20 ロボット
21 ロボットアーム
22 ロボットハンド
24 ロボットコントローラ
25 交信手段
30 制御部
31 交信手段
100 ロボットシステム

Claims (7)

  1. ロボットに組み込まれ、該ロボットよって物品の速度が変化している間に、該物品に作用する力と加速度から該物品の質量を測定する質量測定装置であって、
    前記物品に作用する力を検出する力センサと、
    前記物品に作用する加速度を検出する加速度センサと、
    前記各センサの出力を入力する制御部と、
    前記ロボットと交信する交信手段とを備え、
    前記制御部は、前記ロボットから前記物品の移動を知らせる同期信号を受信すると、前記各センサの出力に基づいて前記物品の質量を求め、その結果を前記ロボットに返信することを特徴とする質量測定装置。
  2. 前記制御部は、前記同期信号を受信すると、前記各センサ出力の最大値又は最小値、或いは、最大値と最小値の偏差に基づいて前記物品の質量を求めることを特徴とする請求項1に記載の質量測定装置。
  3. 請求項1に記載の同期信号に物品を加減速する期間の情報を含ませ、前記制御部は、該同期信号を受信すると、その加減速期間中の各センサ出力の最大値又は最小値、或いは、最大値と最小値の偏差に基づいて前記物品の質量を求めることを特徴とする請求項1に記載の質量測定装置。
  4. 前記制御部は、前記各センサ出力の最大値と最小値を検出すると、それらを検出するまでの前記同期信号受信時からの経過時間を前記物品の質量測定のための監視時間として設定し、それ以降は、前記監視時間中の前記各センサ出力の最大値又は最小値、或いは、最大値と最小値の偏差に基づいて物品の質量を求めることを特徴とする請求項2に記載の質量測定装置。
  5. 前記監視時間を、前記ロボットのテスト運転時に設定することを特徴とする請求項4に記載の質量測定装置。
  6. 前記ロボットのテスト運転時に、前記同期信号を受信してからの前記各センサ出力を表示させる表示手段と、表示された各センサ出力から各センサ出力の最大値と最小値が含まれる期間を物品の質量測定のための監視時間として設定する設定手段とをさらに備え、
    前記制御部は、前記ロボットの通常運転において、前記同期信号を受信すると、前記監視時間中の各センサ出力の最大値又は最小値、或いは、最大値と最小値の偏差に基づいて物品の質量を求めることを特徴とする請求項1に記載の質量測定装置。
  7. 物品を把持するロボットハンドと、
    該ロボットハンドを移動させるロボットアームと、
    前記ロボットハンドと前記ロボットアームとを駆動制御するコントローラと、
    を備えたロボットと、
    請求項1から6の何れかに記載の質量測定装置とからなり、
    前記質量測定装置の力センサは、前記ロボットハンドと前記ロボットアームとの間に設けられ、前記質量測定装置の加速度センサは、前記ロボットハンドに設けられ、さらに、前記コントローラには、前記質量測定装置と交信する交信手段が設けられているロボットシステム。
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