JP6479378B2 - ダンパー付き耐力壁 - Google Patents
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また、垂直部材から壁幅方向の内側に突出するダンパーの突出端から立部材が立ち上がり、この立部材上端に設けられたダンパー側接合部材に斜材の下端を接合するため、直接斜材がダンパーに接合されるよりも、垂直部材芯と斜材芯との交点位置が高くなる。このため、ベースプレート面で垂直部材芯と斜材芯がずれることを回避する設計が可能になる。具体的にはベースプレート面に前記交点位置を位置させることができる。なお、ここで言うベースプレート面は、通常はベースプレートの下面とするが、建物の設計の都合などから、ベースプレートの上面とする場合もあり、さらに柱脚等の垂直部材の脚部の高さ範囲内の特定箇所をベースプレート面と称する場合がある。
前述のように、垂直部材から壁幅方向の内側に突出するダンパーの突出端から立部材が立ち上がり、この立部材上端に設けられたダンパー側接合部材に斜材の下端を接合することでも垂直部材芯と斜材芯との交点位置が高くなるが、前記ダンパー側接合部材が、前記ダンパーの突出する垂直部材側へ延出し、この延出する部分に前記斜材の下端を位置させることで、垂直部材芯と斜材芯との交点位置との交点位置がより高くなる。そのため、ベースプレート面で垂直部材芯と斜材芯がずれることの回避がより一層容易となる。また、斜材の断面の投影面内に前記ボルトを位置させることで、投影面の外側にボルトを位置させる場合に比べてコンパクト化が図れ、かつ上記のようにダンパー側接合部材が垂直部材側へ延出し、この延出した箇所でダンパー側接合部材と斜材側接合部材とがボルト接合されることになるため、ボルト締め用の工具がダンパーや立部材とできるだけ干渉しないようにしてボルト締め作業を行うことができ、ボルト締め作業が容易になる。
このように斜材側接合部材にねじ孔を設けて前記ボルト接合する場合、ナットが不要で構成が簡単になる。斜材側接合部材側をねじ孔とするので、ダンパー側接合部材にねじ孔を設ける場合と異なり、ボルトのねじ込み作業に斜材が干渉せず、作業性が良い。
また、前記斜材が角形パイプ等の閉鎖断面の部材からなる場合、斜材の下端開口が斜材側接合部材で閉鎖されるのを防ぐために、斜材側接合部材における斜材軸心近傍に水抜き孔を設ける必要があるが、この水抜き孔にタップを立てることで斜材側接合部材に前記ねじ孔を設けることができ、このねじ孔を水抜き孔に兼用できる。
この構成の場合、ウェブ部が壁面に対する出入り方向の傾斜部分を有する板状であるため、地震などにより建物に壁面に沿う水平方向の繰り返し荷重を受けたときに、せん断変形に曲げ成分が加わり、安定したエネルギー吸収と大きな変形能力が得られる。また、前記構成における一対の垂直材のうち、前記斜材接合用の垂直材が、前記立部材となるか、または前記立部材を接合する部材となるため、構成が簡素化される。
また、上記実施形態では請求項で言う「垂直部材」が柱である場合につき説明したが、
請求項で言う「垂直部材」は、柱に限られるものではなく、図11または図12に示すような束状の接合金物21Aであっても良い。これら図11、図12の例では、柱が1本または零本の耐力壁である。
2…平行板部
3…ウェブ部
4…柱接合用の垂直材
5…斜材接合用の垂直材(立部材)
6…ダンパー側接合部材
7…斜材側接合部材
10,11…ボルト
13A,13B…傾斜板部
14,16…ボルト挿通孔
15,17…ねじ孔
21…柱(垂直部材)
21A…接合金物(垂直部材)
30…ライナー
Claims (4)
- 互いに離れた一対の垂直部材と、これら一対の垂直部材における一方の垂直部材に上端が接合された斜材と、他方の垂直部材の下部ないし中間高さ部分から壁幅方向の内側に突出するダンパーと、このダンパーの突出端から立ち上がる立部材と、この立部材の上端に設けられて上面が前記斜材の軸心に対して垂直となる傾き姿勢のダンパー側接合部材と、前記斜材の下端に下面が前記斜材の軸心に対して垂直となる傾き姿勢に設けられて下面が前記ダンパー側接合板部材の上面に直接にまたはライナーを介して重なる斜材側接合部材と、前記ダンパー側接合部材と前記斜材側接合部材とに亘り前記斜材の軸心に沿う方向に挿通されて前記斜材側接合部材とダンパー側接合部材とを相互に引っ張り接合形式で接合するボルトとを備え、
前記ダンパー側接合部材が、前記立部材の上端面に接合されて前記他方の垂直部材側へ延出し、前記斜材側接合部材が前記斜材の下端に接合されて前記他方の垂直部材から遠ざかる方向に延出し、前記ダンパー側接合部材の前記立部材から延出する部分に前記斜材の下端が位置するように前記斜材側接合部材が前記ダンパー側接合部材に重なり、前記斜材の断面の前記斜材の軸心方向の投影面内に前記ボルトが位置するダンパー付き耐力壁。 - 請求項1に記載のダンパー付き耐力壁において、前記ダンパー側接合部材および前記斜材側接合部材がいずれも板材であるダンパー付き耐力壁。
- 請求項1または請求項2に記載のダンパー付き耐力壁において、前記ボルトは、前記ダンパー側接合部材に設けられたボルト挿通孔に挿通され、前記斜材側接合部材に設けられたねじ孔に螺合するダンパー付き耐力壁。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のダンパー付き耐力壁において、前記ダンパーは、対向配置された一対の平行板部と、これら一対の平行板部を連結したエネルギー吸収用の板状のウェブ部と、前記一対の平行板部に、これら平行板部の耐力壁幅方向の同じ側の端同士がそれぞれ結合された垂直部材接合用および斜材接合用の垂直材とを備え、前記ウェブ部が、前記平行板部に対して前記耐力壁の壁面の出入り方向に傾斜を成す一つまたは複数の傾斜板部により構成され、前記垂直部材接合用の垂直材で前記一方の垂直部材に接合され、前記斜材接合用の垂直材が、前記立部材となるか、または前記立部材を接合する部材となるダンパー付き耐力壁。
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