JP6478799B2 - プロペラファンおよびプロペラファンの製造方法 - Google Patents

プロペラファンおよびプロペラファンの製造方法 Download PDF

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本発明は、換気扇および送風機等に用いられるプロペラファンに関する。
換気扇および送風機等に用いられるプロペラファンには、金属製のものがある。金属製のプロペラファンは、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2008−208792号公報
金属製のプロペラファンの製造には、ダイカスト成型が用いられる場合がある。ダイカスト成型によって製造することで、形状の自由度の向上および寸法精度の向上、またこれに伴う強度の向上を図ることができる。また、ダイカスト成型は、大量生産を行いやすい製造方法である。しかしながら、ダイカスト成型では、金属の凝固収縮時にひけおよびクラックが発生する場合がある。プロペラファンの強度低下につながるひけおよびクラックの発生は、極力抑えることが好ましい。
例えば、プロペラファンの翼の根元部には、他の部分よりも大きな応力が発生しやすいため、根元部を厚肉に成型して、強度の向上が図られる場合がある。翼の根元部を厚肉に成型した場合には、厚肉部分での材料の凝固が遅れることで、ひけおよびクラックが発生しやすくなる。また、ひけおよびクラックの発生を抑えるために、金型への溶湯の充填圧力を高めた場合には、装置の大型化および金型の寿命の低下によって、製造コストが上昇してしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、翼の根元部での強度の確保を図りつつ、製造コストを抑えてひけおよびクラックの発生を抑えることのできるプロペラファンを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ダイカスト成型されるプロペラファンであって、筒状形状を呈する側面部と、側面部の一端を覆う天面部と、を有して、側面部の中心軸を中心に回転されるボスと、側面部から突出形成された翼と、を備え、翼は、側面部との境界部分である根元部が、ボスの回転方向における前方側端部および後方側端部のいずれか一方のほうが、天面部との距離が小さくなっており、天面部には、ボスの他の領域よりも厚い厚肉部が形成され、厚肉部は、天面部のうちダイカスト成型の溶湯入口となる部分と、根元部のうち前方側端部と後方側端部との中心位置よりも天面部との距離が小さい領域である天面側領域との間に設けられることを特徴とする。
本発明にかかるプロペラファンによれば、翼の根元部での強度の確保を図りつつ、製造コストを抑えてひけおよびクラックの発生を抑えることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかるプロペラファンの正面図 実施の形態1にかかるプロペラファンの背面図 図1に示すプロペラファンのA−A断面図 図2に示すプロペラファンのB−B断面図 実施の形態1にかかるプロペラファンの正面図であって、ダイカスト工程を説明する図 実施の形態1にかかるプロペラファンの斜視図であって、ダイカスト工程を説明する図 図2に示すB−B断面図に相当する図であって、ダイカスト工程を説明する図 実施の形態1にかかるプロペラファンの翼の根元部を拡大した部分拡大断面図 比較例にかかるプロペラファンの翼の根元部を拡大した部分拡大断面図であって、溶湯の凝固過程を説明する図 実施の形態1にかかるプロペラファンの翼の根元部のうち天面側領域部分を拡大した部分拡大断面図であって、溶湯の凝固過程を説明する図 実施の形態2にかかるプロペラファンの背面図 実施の形態2にかかるプロペラファンの背面斜視図 実施の形態3にかかるプロペラファンの正面図 実施の形態3にかかるプロペラファンの背面図 図14に示すC−C断面図 実施の形態3にかかるプロペラファンの背面斜視図 実施の形態4にかかるプロペラファンの正面図 実施の形態4にかかるプロペラファンの正面斜視図 実施の形態4にかかるプロペラファンの背面図 図17に示すD−D断面図 図19に示すE−E断面図 実施の形態5にかかるプロペラファンの背面図 実施の形態5にかかるプロペラファンの背面斜視図 実施の形態6にかかるプロペラファンの正面図 実施の形態6にかかるプロペラファンの背面図 図25に示すF−F断面図 実施の形態6にかかるプロペラファンの背面斜視図
以下に、本発明の実施の形態にかかるプロペラファンを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかるプロペラファンの正面図である。図2は、実施の形態1にかかるプロペラファンの背面図である。プロペラファン1は、ボス2と複数の翼3とを備える。プロペラファン1は、金属製でありダイカスト成型によってボス2と翼3とが一体に形成される。ボス2は、筒状形状を呈する側面部25と、側面部25の一端を覆う天面部26とを有する。ボス2は、側面部25の中心軸27を中心に回転される。翼3は、側面部25の外周面に突出形成されている。
ボス2の回転に伴って、翼3も回転する。以下の説明において、ボス2および翼3の回転を、単にプロペラファン1の回転ともいう。プロペラファン1は、矢印Xに示す方向に回転することで、図1における紙面奥側に向かう気流を発生させる。翼3のうち、プロペラファン1の回転方向における前方側となる端部を前方側端部31とし、後方側となる端部を後方側端部32とする。また、翼3のうち、ボス2の側面部25との境界部分を根元部33とし、根元部33の反対側を先端部34とする。
図3は、図1に示すプロペラファン1のA−A断面図である。図3では、翼3の根元部33の断面形状が示されている。翼3の根元部33は、前方側端部31のほうが、後方側端部32よりも、天面部26との距離が小さくなっている。これは、中心軸27に垂直な平面に対して根元部33が傾斜しているとも換言できる。ここで、根元部33のうち、前方側端部31と後方側端部32との中心位置40よりも天面部26との距離が小さい領域、すなわち中心位置40よりも前方側端部31側となる領域を、天面側領域39とする。
図4は、図2に示すプロペラファン1のB−B断面図である。図4に示すように、翼3の厚さは、翼3の先端部34から根元部33にかけてゆるやかに厚肉化しており、翼3においては根元部33が最も厚肉となる。
図5は、実施の形態1にかかるプロペラファン1の正面図であって、ダイカスト工程を説明する図である。図6は、実施の形態1にかかるプロペラファン1の斜視図であって、ダイカスト工程を説明する図である。図7は、図2に示すB−B断面図に相当する図であって、ダイカスト工程を説明する図である。
図5に示すように、ダイカスト成型における溶湯入口である流入口4が、ボス2の天面部26に設けられている。また、図5に示す矢印Yは、ダイカスト成型における溶湯の流れを示している。溶湯は、流入口4から流入して、放射状に分流され、天面部26、側面部25、翼3の根元部33、翼3の先端部34へと流れる。本実施の形態では、流入口4は1つ形成され、中心軸27と重なる位置に設けられている。図6に示すように、流入口4部分では、天面部26から突出して溶湯が硬化するが、この部分は機械加工等によって最終的に除去され、図示しないモータの軸等を通す孔が形成される。
図2、図4および図7に示すように、天面部26には、ボス2の他の領域よりも厚い厚さtbossで形成された厚肉部5が設けられる。厚肉部5の厚さは、翼3の根元部33の厚さtfan以上となっている。厚肉部5は、天面側領域39と流入口4との間に設けられる。本実施の形態では、流入口4から天面側領域39に向けて延びている。また、天面部26の内側を隆起させて厚肉部5が形成された例を示しているが、天面部26の外側を隆起させて厚肉部5が形成されてもよい。
ここで、翼3の根元部33の厚さの定義について説明する。図8は、実施の形態1にかかるプロペラファン1の翼3の根元部33を拡大した部分拡大断面図である。図8に示すように、プロペラファン1の根元部33は、翼3の圧力面35、翼3の負圧面36、側面部25の外側面21、外側面21と圧力面35の交点に設けられる圧力面ラウンド37、外側面21と負圧面36の交点に設けられる負圧面ラウンド38により構成されている。
ここで、負圧面36と負圧面ラウンド38との交点を中心とし、圧力面35または圧力面ラウンド37に正接するように描く仮想円41の最小値をRとする。また、圧力面35と圧力面ラウンド37の交点を中心とし、負圧面36または負圧面38に正接するように描く仮想円42の最小値をRとする。そして、最小値Rと最小値Rの小さい方を、翼3の根元部33の肉厚tfanと定義してもよい。
または、外側面21の延長線と圧力面35の延長線との仮交点をP、外側面21の延長線と負圧面36の延長線との仮交点をQとした場合の、仮交点Pと仮交点Qとの距離Rを根元部33の肉厚tfanと定義としてもよい。
次に、ボス2に厚肉部5を設けたことによって得られる効果について図面を用いて説明する。図9は、比較例にかかるプロペラファン100の翼103の根元部133を拡大した部分拡大断面図であって、溶湯の凝固過程を説明する図である。図10は、実施の形態1にかかるプロペラファン1の翼3の根元部33のうち天面側領域39部分を拡大した部分拡大断面図であって、溶湯の凝固過程を説明する図である。なお、図9および図10は、金型に溶湯を射出してから一定時間経過後の状態を示している。また、図9および図10において、ボス2,102および翼3,103の内部でハッチングされた部分は、溶湯が凝固した固相を示しており、ハッチングされていない部分は、溶湯が凝固する前の液相を示している。
比較例にかかるプロペラファン100では、ボス102に厚肉部5が形成されていない。この場合、天面部126が早期に凝固して固相化される。そのため、溶湯射出後の増圧は根元部133に印加されにくい。また、天面部126が早期に凝固することで、根元部133は、翼103における溶湯の最終凝固点になりやすい。そのため、天面部126の凝固後に、根元部133の内部に液相が残存することで、根元部133の凝固時に根元部133に圧力が印加されず、凝固収縮によるひけおよびクラックが生じやすくなる。
一方、本実施の形態のようにボス2に厚肉部5を構成することによって、厚肉部5が液相である時間が長くなり、根元部33の凝固後に天面部26の厚肉部5を凝固させることができる。これは、最終凝固点を、翼3からボス2側に移動させたとも換言できる。厚肉部5が液相である時間が長くなることで、溶湯射出後の増圧が根元部33に印加されやすくなる。そのため、根元部33が凝固する際に、液相である厚肉部5を介して根元部33に圧力が印加されやすくなり、凝固収縮によるひけおよびクラックが発生しにくくなる。
特に、厚肉部5は、溶湯射出後の増圧の起点となる流入口4と、根元部33の天面側領域39との間に設けられるため、流入口4と天面側領域39との間が液相となっている状態、すなわち溶湯射出後の増圧が天面側領域39に印加される状態で、天面側領域39で溶湯を凝固させることができる。したがって、天面側領域39での凝固収縮によるひけおよびクラックの発生をより確実に抑制することができる。また、ひけおよびクラックの発生を抑制することで、歩留まりの向上を図り、製造コストの抑制を図ることができる。
また、プロペラファン1の起動および運転時において、翼3のうち天面側領域39には、ボス2に比べて大きな応力が発生する。上述したように、最終凝固点では、凝固収縮によるひけおよびクラックが発生しやすくなっている。ひけおよびクラックが発生した箇所は、強度が低下する。本実施の形態では、最終凝固点を応力の発生の少ないボス2に移動させることによって、最終凝固点でひけおよびクラックが発生した場合であっても、大きな応力が発生しにくいため、プロペラファン1が破損しにくくなる。したがって、プロペラファン1の信頼性の向上を図ることができる。また、多少のひけおよびクラックが許容できるようになれば、歩留まりのより一層の向上を図ることができる。また、金型への充填圧力を高めずにひけおよびクラックの発生を抑えることができるため、製造装置の大型化および金型の寿命の低下による製造コストの上昇を抑えることができる。
実施の形態2.
図11は、実施の形態2にかかるプロペラファン1の背面図である。図12は、実施の形態2にかかるプロペラファン1の背面斜視図である。
図11に示すように、実施の形態2にかかるプロペラファン1は、流入口4から天面側領域39に向けて延びる厚肉部5が、ボス2の天面部26から側面部25にかけて形成される。天面部26だけでなく側面部25にも厚肉部5を形成することで、より確実に根元部33から流入口4の間を液相とした状態で、根元部33を凝固させることができる。
なお、図12に示すように、側面部25において中心軸27に沿った方向の全域に厚肉部5を形成してもよいがこれに限られない。例えば、側面部25のうち天面部26側から翼3の根元部33が形成される位置までの範囲だけに厚肉部5を形成してもよい。なお、厚肉部5を、側面部25において中心軸27に沿った方向の全域に形成した場合には、金型からプロペラファン1を押し出すための押しピン接触位置として厚肉部5を利用しやすくなる。
実施の形態3.
図13は、実施の形態3にかかるプロペラファン1の正面図である。図14は、実施の形態3にかかるプロペラファン1の背面図である。図15は、図14に示すC−C断面図である。図16は、実施の形態3にかかるプロペラファン1の背面斜視図である。
実施の形態3にかかるプロペラファン1では、溶湯入口である流入口4が複数形成されている。流入口4は、中心軸27を中心とする円周上に等間隔で設けられている。実施の形態3では、流入口4の数と翼3の数が一致しているが、これに限られない。流入口4の数が翼3の数の整数倍であってもよいし、流入口4の数と翼3の数とが異なっていてもよい。
厚肉部5は、天面側領域39から最も近い流入口4との間に設けられる。天面側領域39には、最も近い流入口4に射出された溶湯が流入しやすく、最も近い流入口4からの増圧が印加されやすいため、天面側領域39から最も近い流入口4との間に厚肉部5を設けることで、より確実に最終凝固点をボス2側に移動させて、ひけおよびクラックの発生の抑制、プロペラファン1の信頼性の向上、および歩留まりの向上を図ることができる。
また、上記実施の形態1,2で例示したように、厚肉部5は、天面部26のみに形成されてもよいし、天面部26から側面部25にわたって形成されていてもよい。また、側面部25における中心軸27に沿った全域に厚肉部5が形成されてもよいし、側面部25のうち天面部26側から翼3の根元部33が形成される位置までの範囲だけに厚肉部5が形成されてもよい。
実施の形態4.
図17は、実施の形態4にかかるプロペラファン1の正面図である。図18は、実施の形態4にかかるプロペラファン1の正面斜視図である。図19は、実施の形態4にかかるプロペラファン1の背面図である。図20は、図17に示すD−D断面図である。図21は、図19に示すE−E断面図である。
実施の形態4では、上記実施の形態1から3と異なり、翼3の根元部33は、後方側端部32のほうが、前方側端部31よりも、天面部26との距離が小さくなっている。実施の形態4では、根元部33のうち、前方側端部31と後方側端部32との中心位置40よりも天面部26との距離が小さい領域、すなわち中心位置40よりも後方側端部32側となる領域を、天面側領域39とする。
実施の形態4でも、上記実施の形態1と同様に、天面側領域39と流入口4との間となる天面部26に厚肉部5が設けられる。これにより、最終凝固点をボス2側に移動させて、ひけおよびクラックの発生の抑制、プロペラファン1の信頼性の向上、および歩留まりの向上を図ることができる。
実施の形態5.
図22は、実施の形態5にかかるプロペラファン1の背面図である。図23は、実施の形態5にかかるプロペラファン1の背面斜視図である。図23に示すように、実施の形態5にかかるプロペラファン1は、流入口4から天面側領域39に向けて延びる厚肉部5が、ボス2の天面部26から側面部25にかけて形成される。天面部26だけでなく側面部25にも厚肉部5を形成することで、より確実に根元部33から流入口4の間を液相とした状態で、根元部33を凝固させることができる。
なお、図23に示すように、側面部25において中心軸27に沿った方向の全域に厚肉部5を形成してもよいがこれに限られない。例えば、側面部25のうち天面部26側から翼3の根元部33が形成される位置までの範囲だけに厚肉部5を形成してもよい。なお、厚肉部5を、側面部25において中心軸27に沿った方向の全域に形成した場合には、金型からプロペラファン1を押し出すための押しピン接触位置として厚肉部5を利用しやすくなる。
実施の形態6.
図24は、実施の形態6にかかるプロペラファン1の正面図である。図25は、実施の形態6にかかるプロペラファン1の背面図である。図26は、図25に示すF−F断面図である。図27は、実施の形態6にかかるプロペラファン1の背面斜視図である。
実施の形態6にかかるプロペラファン1では、溶湯入口である流入口4が複数形成されている。流入口4は、中心軸27を中心とする円周上に等間隔で設けられている。実施の形態6では、流入口4の数と翼3の数が一致しているが、これに限られない。流入口4の数が翼3の数の整数倍であってもよいし、流入口4の数と翼3の数とが異なっていてもよい。
厚肉部5は、天面側領域39から最も近い流入口4との間に設けられる。天面側領域39には、最も近い流入口4に射出された溶湯が流入しやすく、最も近い流入口4からの増圧が印加されやすいため、天面側領域39から最も近い流入口4との間に厚肉部5を設けることで、より確実に最終凝固点をボス2側に移動させて、ひけおよびクラックの発生の抑制、プロペラファン1の信頼性の向上、および歩留まりの向上を図ることができる。
また、上記実施の形態1から5で例示したように、厚肉部5は、天面部26のみに形成されてもよいし、天面部26から側面部25にわたって形成されていてもよい。また、側面部25における中心軸27に沿った全域に厚肉部5が形成されてもよいし、側面部25のうち天面部26側から翼3の根元部33が形成される位置までの範囲だけに厚肉部5が形成されてもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 プロペラファン、2 ボス、3 翼、4 流入口、5 厚肉部、21 外側面、22 内側面、25 側面部、26 天面部、27 中心軸、31 前方側端部、32 後方側端部、33 根元部、34 先端部、35 圧力面、36 負圧面、37 圧力面ラウンド、38 負圧面ラウンド、39 天面側領域、40 中心位置。

Claims (6)

  1. ダイカスト成型されるプロペラファンであって、
    筒状形状を呈する側面部と、前記側面部の一端を覆う天面部と、を有して、前記側面部の中心軸を中心に回転されるボスと、
    前記側面部から突出形成された翼と、を備え、
    前記翼は、前記側面部との境界部分である根元部が、前記ボスの回転方向における前方側端部および後方側端部のいずれか一方のほうが、前記天面部との距離が小さくなっており、
    前記天面部には、前記ボスの他の領域よりも厚い厚肉部が形成され、
    前記厚肉部は、前記天面部のうち前記ダイカスト成型の溶湯入口となる部分から、前記根元部のうち前記前方側端部と前記後方側端部との中心位置よりも前記天面部との距離が小さい領域である天面側領域にかけて設けられることを特徴とするプロペラファン。
  2. 前記溶湯入口は、前記中心軸と重なる位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載のプロペラファン。
  3. 複数の前記溶湯入口が、前記中心軸を中心とする円周上に等間隔で設けられ、
    前記厚肉部は、前記天面側領域と、その天面側領域から最も近い前記溶湯入口との間に設けられることを特徴とする請求項1に記載のプロペラファン。
  4. 前記厚肉部は、前記溶湯入口から延びることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のプロペラファン。
  5. 前記厚肉部は、前記天面部から前記側面部にわたって形成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のプロペラファン。
  6. 筒状形状を呈する側面部と、前記側面部の一端を覆う天面部と、を有して、前記側面部の中心軸を中心に回転されるボスと、前記側面部から突出形成された翼と、を備え、ダイカスト成型により製造されるプロペラファンの製造方法であって、
    前記翼は、前記側面部との境界部分である根元部が、前記ボスの回転方向における前方側端部および後方側端部のいずれか一方のほうが、前記天面部との距離が小さくなっており、
    前記天面部に、前記ダイカスト成型の溶湯入口を設け、
    前記溶湯入口から、前記根元部のうち前記前方側端部と前記後方側端部との中心位置よりも前記天面部との距離が小さい領域である天面側領域にかけて前記ボスの他の領域よりも厚い厚肉部を形成し、
    前記溶湯入口から溶湯を流入させてダイカスト成型することを特徴とするプロペラファンの製造方法。
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