[管理システムの構成]
図1は、実施例に係る管理サーバを含む管理システムの機能構成の一例を示す図である。実施例に係る管理サーバ1は、例えば、団体の会員が所有する物品の保管要求を端末2より受け付けると、物品を特定する物品情報の物品の賃貸サイトへの公開処理と、物品の保管代金の会員から団体への支払処理とを実行する。管理サーバ1は、賃貸サイトに公開された物品情報に応じた物品の団体の他の会員による賃借要求を端末3より受け付けると、物品の他の会員への貸出処理と、物品の貸出代金の他の会員から団体への支払処理とを含む賃借処理を実行する。そして、管理サーバ1は、会員からの物品の保管中止要求を端末2より受け付けると、保管代金の団体から会員への払戻処理を実行する。すなわち、管理サーバ1は、団体の会員が所有する物品を団体が預かる(保管する)預かりサービスと、団体の会員が団体に預けられた物品をレンタルするレンタルサービスと、を含むシェアリングサービスを行う。なお、団体の会員でない者が団体の会員になるためには、管理サーバ1にアカウントを登録することが必要である。
図1に示すように、管理システム9は、管理サーバ1と、端末2,3と、情報管理端末4と、外部サービス5とを有する。
管理サーバ1は、端末2、端末3および情報管理端末4とネットワーク6を介して相互に通信可能に接続される。また、管理サーバ1は、外部サービス5とネットワーク6を介して相互に通信可能に接続される。ここでいうネットワーク6は、例えば、WiFi(Wireless Fidelity)(登録商標)であるが、これに限定されず、キャリア網などその他の通信網であっても良い。なお、管理サーバ1の構成は、後述するものとする。
端末2は、物品を預ける(保管する)側の端末の一例である。端末2は、例えばスマートフォンなどの携帯電話機であるが、これに限定されず、タブレット端末などの携帯可能なパーソナルコンピュータであっても良い。一例として、端末2は、団体へのアカウントを管理サーバ1に登録したり、団体に預ける物品の預かりを管理サーバ1に依頼したり、物品の保管代金の支払処理のリクエストを管理サーバ1に送信したりできればその他の種類の端末であっても良い。なお、端末2の構成は、後述するものとする。
端末3は、物品を借りる(賃借する)側の端末の一例である。端末3は、例えばスマートフォンなどの携帯電話機であるが、これに限定されず、タブレット端末などの携帯可能なパーソナルコンピュータであっても良い。一例として、端末3は、団体へのアカウントを管理サーバ1に登録したり、団体に預けられた物品のレンタル予約を管理サーバ1に依頼したり、物品のレンタル料金の支払処理のリクエストを管理サーバ1に送信したりできればその他の種類の端末であっても良い。なお、端末3の構成は、後述するものとする。
情報管理端末4は、シェアリングサービスを管理する端末の一例である。情報管理端末4は、例えば、タブレット端末などの携帯可能なパーソナルコンピュータであっても良いし、携帯可能でないパーソナルコンピュータであっても良い。一例として、情報管理端末4は、管理サーバ1に対して各種情報を問い合わせることができればその他の種類の端末であっても良い。ここでいう各種情報とは、例えば、団体に登録されたアカウント情報であったり、各種の支払情報であったり、物品のレンタル予約の予約情報であったり、物品の在庫情報であったり、物品の配送情報であったりする。
外部サービス5は、シェアリングサービスを実現するために用いられる外部のサービスである。外部サービス5は、例えば、アカウントサービス51、支払いサービス52および配達サービス53を含む。アカウントサービス51は、アカウント登録の際に必要な各種処理を代行するサービスである。支払いサービス52は、支払いの際に行われる取引可否の判定処理、送金処理、決済処理および払い戻し処理などの支払処理を代行するサービスである。支払いサービス52は、例えば、クレジットカードや電子マネーなどのそれぞれの信用取引情報システムや、銀行のネット口座振替システムに対応する。配達サービス53は、配達の際に必要な各種処理を代行するサービスである。なお、外部サービス5は、例えば、団体が現行で利用するサービスを適用すれば良い。
[シェアリングサービスの一例]
ここで、管理サーバ1が実行するシェアリングサービスの一例を、図2を参照して説明する。図2は、実施例に係る管理サーバが実行するシェアリングサービスの一例を示す図である。図2に示すように、シェアリングサービスには、管理サーバ1と、預かる側のクライアントの端末2と、借りる側のクライアントの端末3とが含まれる。なお、預ける側のクライアントおよび借りる側のクライアントは、団体の会員であるとする。
管理サーバ1は、預ける側のクライアントの端末2から、クライアントが所有する物品の物品情報を含む物品の倉庫使用依頼(物品の保管要求)を受け付ける(s110)。ここでは、預ける側のクライアントの端末2から一眼レフ4点セットの物品の物品情報を含む物品の倉庫使用依頼が受け付けられたとする。また、物品の物品情報には、例えば、物品を撮像した画像が含まれる。すると、管理サーバ1は、物品の物品情報を用いて物品の状態や物品のレンタル料(利用料)を決定し、決定した物品のレンタル料や物品の状態を含む物品情報を、預かりリストに格納する。
そして、管理サーバ1は、預ける側のクライアントの端末2から、物品の倉庫使用料の支払処理リクエストを受け付ける(s120)。物品の倉庫使用料は、物品を団体の倉庫に保管するための保管代金のことをいう。ここでは、物品の倉庫使用料は、例えば、団体への出資金として毎月支払われる。物品の倉庫使用料は、物品の大きさに応じて異なり、物品の保管に用いられる面積1畳あるいは体積1立方メートルに対応する口数である。ここでは、例えば、面積1畳につき5口である。管理サーバ1は、外部サービス5の支払いサービス52に支払処理の代行を依頼する。これにより、管理サーバ1は、外部サービス5の支払いサービス52を通じて、団体に物品の倉庫使用料をプールする。
そして、管理サーバ1は、預ける側のクライアントの端末2から、物品の倉庫使用停止依頼を受け付けると、団体からクライアントへ倉庫使用料の払戻処理を実行する(s130)。これにより、管理サーバ1は、クライアントが所有する不要な物品を団体に預けるために、物品を預けるクライアントに、倉庫を実質0円で使用させることができる。なお、管理サーバ1は、団体から預ける側のクライアントへ、毎年、出資金に対応する配当金の支払処理を実行する。この配当金は、倉庫を使用する期間が長ければ長い程、多くなる。かかる配当金の仕組みは、団体の現行の仕組みを利用すれば良い。これにより、管理サーバ1は、物品を預けるクライアントに、物品を預けることで、利益を与えることができる。
そして、管理サーバ1は、預ける側のクライアントの端末2から、物品の倉庫使用依頼の際に、運送依頼処理リクエスト(運送要求)を受け付けると、物品をクライアントの自宅で集荷するために、運送の調整処理を実行する(s140)。管理サーバ1は、預ける側のクライアントの端末2から、物品の倉庫使用停止依頼の際に、運送依頼処理リクエストを受け付けると、物品をクライアントの自宅へ返却するために、運送の調整処理を実行する(s140)。
管理サーバ1は、借りる側のクライアントの端末3から、物品のレンタル(賃借)要求を受け付けると、レンタルする物品の貸出処理を実行する(s150)。ここでは、クライアントが一眼レフ4点セットの物品をレンタルしたいとする。管理サーバ1は、クライアントの端末3の表示部に、一眼レフ4点セットの画像や1日1000円のレンタル料などを表示させる。このレンタル料は、預けられた際に決定される料金である。
そして、管理サーバ1は、借りる側のクライアントの端末3から、物品のレンタル料の支払処理リクエストを受け付ける(s160)。物品のレンタル料は、予約期間に応じて加算される。管理サーバ1は、外部サービス5の支払いサービス52に支払処理の代行を依頼する。これにより、管理サーバ1は、例えば、会員からの出資金のみならず物品のレンタル料を利益として計上することができ、新しい店舗、新しい倉庫などの設備投資をすることができる。
そして、管理サーバ1は、借りる側のクライアントの端末3から、物品のレンタル(賃借)要求の際に、運送依頼処理リクエストを受け付けると、物品をクライアントの自宅まで配達するために、運送の調整処理を実行する(s170)。管理サーバ1は、借りる側のクライアントの端末3から、物品の返却要求の際に、運送依頼処理リクエストを受け付けると、クライアントの自宅で物品を返却するために、運送の調整処理を実行する(s170)。
このようにして、管理サーバ1が実行するシェアリングサービスは、会員から保管を依頼された物品の他の会員への貸し出しを、保管代金の決済を含めて実現する技術を提供することができる。
[管理サーバの構成]
図3は、実施例に係る管理サーバの構成を示す機能ブロック図である。図3に示すように、管理サーバ1は、通信部11と、API(Application Programming Interface)制御部12と、制御部13と、記憶部14とを有する。
通信部11は、ネットワーク6(図1参照)を介して端末2,3、情報管理端末4および外部サービス5と通信を行う。通信部11には、ファイアウォールが適用される。通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。
API制御部12は、シェアリングサービスのアプリを外部の端末2,3,4から利用できるように、外部の端末とシェアリングサービス基盤との間のインタフェースを制御する。
制御部13は、CPU(Central Processing Unit)などの電子回路に対応する。そして、制御部13は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。ここでは、制御部13は、例えば、シェアリングサービス基盤のアプリによって処理を実行する。制御部13は、アカウント管理制御部131、預かり予約管理制御部132、レンタル予約管理制御部133、在庫管理制御部134、支払管理制御部135、預かり停止制御部136および配送管理制御部137を有する。加えて、制御部13は、値段決定部138およびデータベース制御部139を有する。なお、預かり予約管理制御部132は、保管処理部の一例である。レンタル予約管理制御部133は、賃借処理部の一例である。預かり停止制御部136は、保管中止処理部の一例である。
記憶部14は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。記憶部14は、アカウントデータ141、支払データ142、配達リソースデータ143、予約データ144、預かりリストデータ145および在庫データ146を有する。
アカウントデータ141は、団体に属する会員のアカウントに関する情報である。アカウントデータ141は、会員ごとの、会員情報、シェア会員情報および支払情報を含む。会員情報は、団体に入会した会員の情報である。シェア会員情報は、団体の会員の中でシェアリングサービスに加入した会員の情報である。支払情報は、団体の会員の支払いに関する情報である。なお、アカウントデータ141は、アカウント管理制御部131によって生成される。
ここで、アカウントデータ141のデータ構造の一例を、図4を参照して説明する。図4は、実施例に係るアカウントデータのデータ構造の一例を示す図である。図4に示すように、アカウントデータ141は、会員ID(IDentification)141a、氏名141b、住所141c、生年月日141d、店舗141e、パスワード141f、入会日141g、シェア会員フラグ141h、シェア入会日141i、支払手段141jおよび支払番号141kを含む。
会員ID141aは、会員を一意に識別する識別情報である。会員ID141aは、ログインの際に使用される。氏名141bは、会員の氏名である。住所141cは、会員の住所である。生年月日141dは、会員の生年月日である。店舗141eは、会員が入会した店舗名である。パスワード141fは、ログインの際に使用されるパスワードである。入会日141gは、入会した年月日である。なお、会員ID141a、氏名141b、住所141c、生年月日141d、店舗141e、パスワード141fおよび入会日141gは、会員情報の一例である。
シェア会員フラグ141hは、団体の会員がシェアリングサービスに加入したことを示すフラグである。一例として、シェア会員フラグ141hが「1」の場合には、団体の会員がシェアリングサービスに加入したことを示す。一例として、シェア会員フラグ141hが「−」の場合には、団体の会員がシェアリングサービスに加入していないことを示す。シェア加入日141iは、団体の会員がシェアリングサービスに加入した年月日である。なお、シェア会員フラグ141hおよびシェア加入日141iは、シェア会員情報の一例である。
支払手段141jは、支払いの際に用いられる手段を示す。支払手段141jは、例えば、クレジットカード、電子マネー、銀行の区別を示す。支払番号141kは、支払手段141jに応じた個別の番号を示す。なお、支払手段141jおよび支払番号kは、支払情報の一例である。
一例として、会員ID141aが「1000」である場合に、氏名141bとして「山田 太郎」、住所141cとして「東京都大田区蒲田・・・」、生年月日141dとして「1980/5/8」、店舗141eとして「蒲田」、パスワード141fとして「********」、入会日141gとして「2018/1/1」を記憶している。加えて、シェア会員フラグ141hとして「1」、シェア加入日141iとして「2018/4/1」、支払手段141jとして「クレジットカード」、支払番号141kとして「xxxxxxxx」を記憶している。
図3に戻って、支払データ142は、物品を予約した(借りた)会員の支払い情報である。なお、支払データ142は、支払管理制御部135によって生成される。
ここで、支払データ142のデータ構造の一例を、図5を参照して説明する。図5は、実施例に係る支払データのデータ構造の一例を示す図である。図5に示すように、支払データ142は、会員ID142a、物品ID142b、支払価格142cおよび支払日142dを含む。会員ID142aは、物品をレンタル予約した(借りた)会員または物品を預けた会員を一意に識別する識別情報である。物品ID142bは、物品を一意に識別する識別情報である。支払価格142cは、例えば、物品をレンタル予約する(借りる)際にレンタル料として支払われる価格である。また、支払価格142cは、例えば、物品を預ける際に物品の倉庫使用料として支払われる価格である。支払日142dは、物品のレンタル料または物品の倉庫使用料が支払われた年月日である。
一例として、会員ID142aが「1000」である場合に、物品ID142bとして「バーベキューセット−020」、支払価格142cとして「3000」、支払日142dとして「2018/5/1」を記憶している。
図3に戻って、配達リソースデータ143は、物品を配達する際の配達リソースの情報である。なお、配達リソースデータ143は、配送管理制御部137によって生成される。
ここで、配達リソースデータ143のデータ構造の一例を、図6を参照して説明する。図6は、実施例に係る配達リソースデータのデータ構造の一例を示す図である。図6に示すように、配達リソースデータ143は、物品ID143aおよび会員ID143bを含む。物品ID143aは、物品を一意に識別する識別情報である。会員ID143bは、会員を一意に識別する識別情報である。
一例として、物品ID143aが「バーベキューセット−020」である場合に、会員ID143bとして「1000」を記憶している。
図3に戻って、予約データ144は、物品を予約した(借りた)会員の予約情報である。なお、予約データ144は、レンタル予約管理制御部133によって生成される。
ここで、予約データ144のデータ構造の一例を、図7を参照して説明する。図7は、実施例に係る予約データのデータ構造の一例を示す図である。図7に示すように、予約データ144は、レンタル会員ID144a、物品ID144bおよび予約期間144cを含む。レンタル会員ID144aは、物品をレンタル予約した(借りた)会員を一意に識別する識別情報である。物品ID144bは、物品を一意に識別する識別情報である。予約期間144cは、物品を予約した予約期間である。
一例として、レンタル会員ID144aが「1000」である場合に、物品ID144bとして「バーベキューセット−020」、予約期間144cとして「2018/5/4−2018/5/5」を記憶している。
図3に戻って、預かりリストデータ145は、団体がシェア会員から預かっている物品の一覧表の情報である。なお、預かりリストデータ145は、預かり予約管理制御部132によって生成される。
ここで、預かりリストデータ145のデータ構造の一例を、図8を参照して説明する。図8に示すように、預かりリストデータ145は、物品ID145a、物品名145b、預かり会員ID145c、預かり状況145d、画像145e、物品の大きさ145f、状態145g、レンタル料金145h、相場価格145iおよび預かり日145jを含む。
物品ID145aは、物品を一意に識別する識別情報である。物品名145bは、物品の名称である。物品名145bには、物品の名称の他、メーカや型番などを含んでも良い。預かり会員ID145cは、物品を預けるシェア会員を一意に識別するIDである。預かり状況145dは、預かりの状況である。預かり状況145dが「預」である場合には、団体がシェアリングシステム上で預かり、団体が倉庫に保管している状況を示す。預かり状況145dが「仮」である場合には、団体がシェアリングシステム上で預かったが、団体が倉庫にまだ保管していない状況を示す。
画像145eは、物品の画像である。画像145eは、預ける側の端末3から物品情報が送信される場合には、物品情報に含まれる画像であれば良い。また、画像145eは、物品が倉庫に保管された場合には、改めて撮像された画像であっても良い。物品の大きさ145fは、物品の縦、横、高さの大きさを示す。状態145gは、物品の状態を示す。レンタル料金145hは、シェアリングシステムで物品ID145aが示す物品をレンタルする場合の料金を示す。相場価格145iは、同じ物品をレンタルする場合の相場の価格を示す。預かり日145jは、物品をシェアリングシステム上で預かった年月日を示す。なお、状態145g、レンタル料金145hおよび相場価格145iは、例えば、値段決定部138によって決定される。
一例として、物品ID145aが「カメラ−001」である場合に、物品名145bとして「一眼レフ4点セット(メーカ:kkk、型番:xxxxx)」、預かり会員ID145cとして「4326」、預かり状況145dとして「預」、画像145eとして「・・・・・」、物品の大きさ145fとして「50・40・60」を記憶している。また、状態145gとして「良」、レンタル料金145hとして「1000」、相場価格145iとして「5000」、預かり日145jとして「yyyy.mm.dd」を記憶している。
図3に戻って、在庫データ146は、団体がシェア会員から預かっている物品の在庫状況の情報である。なお、在庫データ146は、在庫管理制御部134によって生成される。
ここで、在庫データ146のデータ構造の一例を、図9を参照して説明する。図9に示すように、在庫データ146は、物品ID146a、物品名146b、物品の大きさ146c、預かり会員ID146d、レンタル会員ID146eおよび在庫状況146fを含む。
物品ID146aは、物品を一意に識別する識別情報である。物品名146bは、物品の名称である。物品名146bには、物品の名称の他、メーカや型番などを含んでも良い。物品の大きさ146cは、物品の縦、横、高さの大きさを示す。預かり会員ID146dは、物品を預けた会員を一意に識別するIDである。レンタル会員ID146eは、物品をレンタル予約した(借りた)会員を一意に識別する識別情報である。在庫状況146fは、物品の在庫の状況である。在庫状況146fが「入庫」である場合には、倉庫に物品が入庫された状況であることを示す。在庫状況146fが「出庫」である場合には、倉庫に物品が出庫された状況であることを示す。在庫状況146fが「出庫予定」である場合には、現に倉庫に物品が有るが、まもなく倉庫から出庫される状況であることを示す。
一例として、物品ID146aが「カメラ−001」である場合に、物品名146bとして「一眼レフ4点セット(メーカ:kkk、型番:xxxxx)」、物品の大きさ146cとして「50・40・60」を記憶している。また、預かり会員ID146dとして「4326」、レンタル会員ID146eとして「」、在庫状況146fとして「入庫」を記憶している。
図3に戻って、アカウント管理制御部131は、アカウントの管理を制御する。
例えば、アカウント管理制御部131は、団体に入会するクライアントの会員登録の制御を行う。一例として、アカウント管理制御部131は、クライアントの端末2,3から会員登録依頼を受け付けると、会員登録を依頼したクライアントに会員IDを割り当てる。アカウント管理制御部131は、会員登録依頼に含まれる会員情報を会員IDに対応付けて、アカウントデータ141に保存する。アカウント管理制御部131は、割り当てられた会員IDをクライアント端末2,3に通知する。会員情報には、例えば、氏名、住所、生年月日、店舗、パスワードが含まれる。会員IDおよびパスワードが、会員登録を依頼したクライアントの団体会員のアカウントとなる。
また、アカウント管理制御部131は、団体の会員である場合には、シェアリングサービスに加入する会員の登録の制御を行う。一例として、アカウント管理制御部131は、アカウントを用いてログインに成功した場合には、団体の会員であると判断する。そして、アカウント管理制御部131は、クライアントの端末2,3からシェアリングサービスの会員を示すシェア会員の登録依頼を受け付けると、シェア会員情報を、アカウントデータ141の、アカウントに含まれる会員ID141aに対応付けて設定する。シェア会員情報には、例えば、シェア会員フラグおよびシェア加入日が含まれる。すなわち、アカウント管理制御部131は、会員ID141aに対応するシェア会員フラグ141hに、シェア会員であることを示すフラグ(「1」)を設定するとともに、シェア加入日141iに、加入した年月日を設定する。
加えて、アカウント管理制御部131は、登録されたシェア会員の支払情報の登録の制御を行う。一例として、アカウント管理制御部131は、クライアントの端末2,3から支払情報の登録依頼を受け付けると、当該支払情報を、アカウントデータ141の、アカウントに含まれる会員ID141aに対応付けて設定する。支払情報には、例えば、支払手段および支払番号が含まれる。すなわち、アカウント管理制御部131は、会員ID141aに対応する支払手段141jに、支払情報に含まれる支払手段を設定するとともに、支払番号141kに、支払情報に含まれる支払番号を設定する。
預かり予約管理制御部132は、シェア会員が所有する物品の保管要求を端末2から受け付けると、保管される物品の物品情報を預かりリストデータ145に追加する。物品の保管要求は、物品の倉庫使用依頼に対応する。例えば、預かり予約管理制御部132は、物品の物品情報を含む物品の倉庫使用依頼を端末2から受け付ける。物品情報には、一例として、会員ID、物品を撮像した画像、物品名、物品の大きさが含まれる。預かり予約管理制御部132は、物品情報が示す物品の値段を、値段決定部138に問い合わせる。加えて、預かり予約管理制御部132は、物品情報が示す物品が予め定められた預かり条件を満たすか否かを判定する。ここでいう預かり条件とは、物品の預かりを受け付けることができる条件のことをいう。預かり条件の一例として、壊れていないこと、所定の重さ以内であること、所定の大きさ以内であることなどが挙げられる。この預かり条件は、予め設定されるが、適宜変更できる。預かり予約管理制御部132は、物品情報が示す物品が預かり条件を満たす場合には、値段決定部138によって決定された値段、相場価格および状態と、物品情報と、を預かりリストデータ145に追加する。加えて、預かり予約管理制御部132は、預かり状況145dに「仮」を設定する。なお、「仮」は、団体がシェアリングシステム上で預かったが、団体が倉庫にまだ保管していない状況を示す。
また、預かり予約管理制御部132は、物品の保管代金のシェア会員から団体への支払処理を実行する。物品の保管代金は、物品の倉庫使用料に対応する。例えば、預かり予約管理制御部132は、物品の倉庫使用料の支払処理リクエストをシェア会員の端末2から受け付けると、支払管理制御部135に対して、当該支払処理リクエストの処理を依頼することで、物品の倉庫使用料の支払処理を実行する。支払処理リクエストには、例えば、対象のシェア会員の会員ID、対象物品の物品IDおよび対象物品の倉庫使用料が含まれる。
また、預かり予約管理制御部132は、預けられた物品の賃貸サイトへの公開処理を実行する。例えば、預かり予約管理制御部132は、預かりリストデータ145に追加された物品の物品情報をシェア会員に公開するために、当該物品の物品情報を含むウェブページを、団体が管理する所定の賃貸サイトに蓄積する。これにより、預かり予約管理制御部132は、預けられた物品を、シェア会員に対して公開することができる。
また、預かり予約管理制御部132は、物品の保管を依頼したシェア会員の端末2から当該物品の運送依頼を受け付けると、当該物品をシェア会員の自宅から団体の倉庫へ運送させるために、当該物品の運送の調整処理を実行する。例えば、預かり予約管理制御部132は、物品の保管を依頼したシェア会員の端末2から当該物品の運送依頼処理リクエストを受け付けると、配送管理制御部137に対して、当該運送依頼処理リクエストの処理を依頼することで、当該物品の運送の調整処理を実行する。運送依頼処理リクエストには、例えば、対象のシェア会員の会員IDおよび対象物品の物品IDが含まれる。
レンタル予約管理制御部133は、賃貸サイトに公開された物品の団体の他のシェア会員による賃借要求を端末3より受け付けると、物品の他のシェア会員への貸出処理を実行する。物品の賃借要求は、物品のレンタル要求に対応する。例えば、レンタル予約管理制御部133は、物品のレンタル要求を端末3から受け付けると、当該物品の在庫状況を在庫管理制御部134に問い合わせる。レンタル予約管理制御部133は、問い合わせた結果、物品の在庫状況が「入庫」である場合には、レンタル要求を受け付けたシェア会員のレンタルかごに、レンタルする物品の物品情報を追加する。
また、レンタル予約管理制御部133は、物品の貸出代金の他のシェア会員から団体への支払処理を実行する。物品の貸出代金は、物品のレンタル料に対応する。例えば、レンタル予約管理制御部133は、物品のレンタル料の支払処理リクエストをシェア会員の端末3から受け付けると、支払管理制御部135に対して、当該支払処理リクエストの処理を依頼することで、物品のレンタル料の支払処理を実行する。支払処理リクエストには、例えば、対象のシェア会員の会員ID、対象物品の物品IDおよび対象物品のレンタル料が含まれる。そして、レンタル予約管理制御部133は、在庫データ146に対して、レンタルする物品の在庫状況146fを、倉庫から出庫される予定であることを示す「出庫予定」に設定する。
また、レンタル予約管理制御部133は、物品の賃借を要求したシェア会員の端末3から当該物品の運送依頼を受け付けると、当該物品を団体の倉庫から当該シェア会員の自宅へ運送させるために、当該物品の運送の調整処理を実行する。例えば、レンタル予約管理制御部133は、物品のレンタルを要求したシェア会員の端末3から当該物品の運送依頼処理リクエストを受け付けると、配送管理制御部137に対して、当該運送依頼処理リクエストの処理を依頼することで、当該物品の運送の調整処理を実行する。運送依頼処理リクエストには、例えば、対象のシェア会員の会員IDおよび対象物品の物品IDが含まれる。
在庫管理制御部134は、シェアリングサービスでシェアリングされる物品の在庫の管理を制御する。例えば、在庫管理制御部134は、レンタル予約管理制御部133から物品の在庫状況の問い合わせを受け付けると、在庫データ146を参照して、対象物品の物品ID146aに対応する在庫状況146fを取得する。在庫管理制御部134は、取得した在庫状況をレンタル予約管理制御部133に返却する。また、在庫管理制御部134は、物品の保管を依頼したシェア会員の端末2または情報管理端末4から対象物品の在庫状況の問い合わせを受け付けると、在庫データ146を参照して、対象物品の物品ID146aに対応する在庫状況146fを取得する。在庫管理制御部134は、取得した在庫状況を問い合わせ元に返却する。
支払管理制御部135は、預かり物品または借りる物品における支払い管理を制御する。
例えば、支払管理制御部135は、預かり予約管理制御部132から物品の倉庫使用料の支払処理リクエストを受け付けると、以下の処理を行う。この支払処理リクエストには、例えば、対象の会員ID、対象物品の物品IDおよび対象物品の倉庫使用料が含まれる。支払管理制御部135は、アカウントデータ141を参照して、支払処理リクエストに含まれる会員ID141aに対応する支払手段141jおよび支払番号141kを取得する。支払管理制御部135は、取得した支払手段に応じた、対象物品の倉庫使用料の支払処理を、外部サービス5の支払いサービス52に依頼する。
また、支払管理制御部135は、レンタル予約管理制御部133から物品のレンタル料の支払処理リクエストを受け付けると、以下の処理を行う。この支払処理リクエストには、例えば、対象の会員ID、対象物品の物品IDおよび対象物品のレンタル料が含まれる。支払管理制御部135は、アカウントデータ141を参照して、支払処理リクエストに含まれる会員ID141aに対応する支払手段141jおよび支払番号141kを取得する。支払管理制御部135は、取得した支払手段に応じた、対象物品のレンタル料の支払処理を、外部サービス5の支払いサービス52に依頼する。
また、支払管理制御部135は、支払処理が完了すると、会員ID、物品ID、支払価格および支払日を含む支払処理情報を支払データ142に保存する。
預かり停止制御部136は、物品の保管中止要求を端末より受け付けると、保管代金の団体からシェア会員への払い戻し処理を含む保管中止処理を実行する。物品の保管中止は、物品の倉庫使用停止に対応する。例えば、預かり停止制御部136は、物品の倉庫使用停止依頼をシェア会員の端末2から受け付けると、預かりリストデータ145から当該物品の物品情報を削除する。預かり停止制御部136は、物品の倉庫使用料の払い戻し処理リクエストをシェア会員の端末2から受け付けると、外部サービス5の支払いサービス52に払い戻し処理を依頼することで、物品の倉庫使用料の払い戻し処理を実行する。
また、預かり停止制御部136は、物品の保管中止を依頼したシェア会員の端末2から当該物品の運送依頼を受け付けると、当該物品を団体の倉庫からシェア会員の自宅へ運送させるために、当該物品の運送の調整処理を実行する。例えば、預かり停止制御部136は、物品の使用停止を依頼したシェア会員の端末2から当該物品の運送依頼処理リクエストを受け付けると、配送管理制御部137に対して、当該運送依頼処理リクエストの処理を依頼することで、当該物品の運送の調整処理を実行する。運送依頼処理リクエストには、例えば、対象のシェア会員の会員IDおよび対象物品の物品IDが含まれる。
配送管理制御部137は、端末2,3から物品の運送依頼処理リクエストを受け付けると、対象物品の運送ルートおよび運送スケジュールを調整する。
例えば、配送管理制御部137は、預かり予約管理制御部132から対象物品の運送依頼処理リクエストを受け取ると、対象物品におけるシェア会員の自宅から団体の倉庫への運送ルートおよび運送スケジュールを調整する。配送管理制御部137は、対象物品の運送が完了すると、預かりリストデータ145から対象物品の物品IDに対する物品情報を取得し、在庫データ146に追加する。配送管理制御部137は、対象物品の物品IDに対する在庫状況146fを「入庫」に設定するとともに、預かり会員ID146dを対象のシェア会員の会員IDに設定する。加えて、配送管理制御部137は、預かりリストデータ145について、対象物品の物品IDに対する預かり状況145dを「預」に更新する。なお、「預」は、団体が倉庫に保管している状況を示す。
また、配送管理制御部137は、レンタル予約管理制御部133から対象物品の運送依頼処理リクエストを受け取ると、対象物品における団体の倉庫からシェア会員の自宅への運送ルートおよび運送スケジュールを調整する。配送管理制御部137は、対象物品の運送が完了すると、在庫データ146について、在庫状況146fを「出庫」に設定するとともに、レンタル会員ID146eを対象のシェア会員の会員IDに設定する。
また、配送管理制御部137は、預かり停止制御部136から対象物品の運送依頼処理リクエストを受け取ると、対象物品における団体の倉庫からシェア会員の自宅への運送ルートおよび運送スケジュールを調整する。配送管理制御部137は、対象物品の運送が完了すると、在庫データ146について、対象物品の物品IDに対するレコードを削除する。加えて、配送管理制御部137は、預かりリストデータ145について、対象物品の物品IDに対するレコードを削除する。
値段決定部138は、物品の値段(レンタル料)を決定する。例えば、値段決定部138は、預かり予約管理制御部132から対象物品の画像および物品名を取得する。値段決定部138は、対象物品の画像および物品名を参照して、物品の新旧の程度を判定する。また、値段決定部138は、対象物品の画像と、あらかじめ定められた画像群の中から得られる、対象物品の物品名と同一物品名の画像とを照合し、汚れの程度を決定する。また、値段決定部138は、対象物品の物品名から人気度を分析する。そして、値段決定部138は、物品の新旧の程度、汚れの程度および人気度に基づいて、対象物品の値段を決定する。なお、画像の照合処理は、いかなる画像マッチング処理を利用しても良い。人気度の分析処理は、いかなる分析処理を利用しても良い。また、値段決定部138は、AI(Artificial Intelligence)技術を用いて、対象物品の値段を決定しても良い。
データベース制御部139は、記憶部14に記憶された各種データベースを制御する。例えば、データベース制御部139は、各制御部からの読み出し要求に応じて、読み出し要求に対するデータを該当するデータベースから読み出す。データベース制御部139は、各制御部からの書き込み要求に応じて、書き込み要求に対するデータを該当するデータベースに書き込む。また、データベース制御部139は、端末2,3または情報管理端末4からの読み出し要求に応じて、読み出し要求に対するデータを該当するデータベースから読み出す。
[端末の構成]
図10は、実施例に係る端末の構成を示す機能ブロック図である。図10に示すように、端末2は、通信部21と、入力部22と、表示部23と、制御部24とを有する。なお、端末3は、端末2と同様の構成であるため、その説明を省略する。
通信部21は、ネットワーク6(図1参照)を介して管理サーバ1と通信を行う。通信部21は、例えば、NICなどによって実現される。
入力部22は、例えば端末2の所持者から各種の入力操作を受け付ける。なお、入力部22としては、例えば、キーボード、マウスやタッチパネルなどを用いることができる。
表示部23は、各種の情報を表示する。表示部23は、例えば、液晶パネルであるが、これに限定されず、電子ペーパーであっても良く、情報を表示できれば、その他の種類の表示機器であっても良い。
制御部24は、CPUなどの電子回路に対応する。そして、制御部24は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。ここでは、制御部24は、シェアリングサービス基盤の端末側のアプリによって処理を実行するものとする。
次に、シェアリングサービスの各種処理のシーケンスの一例を、図11〜図16を参照して説明する。
[アカウント管理のシーケンス]
図11は、実施例に係るアカウント管理のシーケンスの一例を示す図である。
図11に示すように、クライアントの端末2,3では、制御部24(34)が、アカウント登録を開始すると、管理サーバ1にサーバ側トランザクション開始を依頼する(ステップS11)。すると、管理サーバ1では、アカウント管理制御部131が、アカウント登録を開始する(ステップS12)。
端末2,3では、制御部24(34)が会員であるか否を判定する(ステップS13)。例えば、クライアントからログインの依頼または会員登録の依頼を受け付けた制御部24(34)は、依頼に基づいて、会員であるか否かを判定する。
会員でないと判定した場合には(ステップS13;No)、制御部24(34)は、会員登録を行う(ステップS14)。例えば、会員登録の依頼を受け付けた場合には、会員でないと判断し、制御部24(34)は、会員登録を行う。そして、制御部24(34)は、クライアントによって入力された会員情報を含む会員登録依頼を管理サーバ1に転送する(ステップS15)。
管理サーバ1では、アカウント管理制御部131が、会員登録依頼を受け付けると、会員登録依頼に含まれる会員情報が正しいか否かを判定する(ステップS16)。会員情報が正しくないと判定した場合には(ステップS16;No)、アカウント管理制御部131は、再入力をクライアントの端末2,3に指令すべく、ステップS15に移行する。一方、会員情報が正しいと判定した場合には(ステップS16;Yes)、アカウント管理制御部131は、会員情報をアカウントデータ141に保存する(ステップS17)。
端末2,3では、一方、会員であると判定した場合には(ステップS13;Yes)、制御部24(34)は、シェア会員になるか否かを判定する(ステップS18)。例えば、ログインの依頼を受け付け、ログインに成功した場合には、会員であると判断し、制御部24(34)は、シェア会員登録の依頼を受け付けたか否かにより、シェア会員になるか否かを判定する。
シェア会員にならないと判定した場合には(ステップS18;No)、すなわち、シェア会員登録の依頼を受け付けていない場合には、制御部24(34)は、アカウント登録を終了すべく、ステップS23に移行する。
一方、シェア会員になると判定した場合には(ステップS18;Yes)、すなわち、シェア会員登録の依頼を受け付けた場合には、制御部24(34)は、シェア会員情報登録を行う。そして、制御部24(34)は、クライアントによって入力されたシェア会員情報を含むシェア会員の登録依頼を管理サーバ1に転送する(ステップS19)。
管理サーバ1では、アカウント管理制御部131が、シェア会員の登録依頼を受け付けると、登録依頼に含まれるシェア会員情報が正しいか否かを判定する(ステップS20)。シェア会員情報が正しくないと判定した場合には(ステップS20;No)、アカウント管理制御部131は、再入力をクライアントの端末2,3に指令すべく、ステップS19に移行する。一方、シェア会員情報が正しいと判定した場合には(ステップS20;Yes)、アカウント管理制御部131は、シェア会員情報をアカウントデータ141に保存する(ステップS21)。そして、アカウント管理制御部131は、アカウント登録を終了すべく、クライアント端末2,3にサーバ側トランザクション終了を通知する(ステップS22)。
すると、端末2,3では、制御部24(34)が、アカウント登録を終了する(ステップS23)。
[支払情報登録のシーケンス]
図12は、実施例に係る支払情報登録のシーケンスの一例を示す図である。なお、支払情報登録処理は、例えば、シェア会員情報が登録された後に行われる。
図12に示すように、クライアントの端末2,3では、制御部24(34)が、支払情報登録を開始すると、管理サーバ1にサーバ側トランザクション開始を依頼する(ステップS31)。すると、管理サーバ1では、アカウント管理制御部131が、支払情報登録を開始する(ステップS32)。
端末2,3では、制御部24(34)が、クライアントによって入力される支払い手段を判定する(ステップS33)。支払い手段がクレジットカードであると判定された場合には(ステップS33;クレジットカード)、制御部24(34)は、クライアントによって入力されたクレジットカード情報を含む支払情報の登録依頼を管理サーバ1に転送する(ステップS34)。支払い手段が電子マネーであると判定された場合には(ステップS33;電子マネー)、制御部24(34)は、クライアントによって入力された電子マネー情報を含む支払情報の登録依頼を管理サーバ1に転送する(ステップS35)。支払い手段が口座引き落としであると判定された場合には(ステップS33;口座引き落とし)、制御部24(34)は、クライアントによって入力された銀行口座情報を含む支払情報の登録依頼を管理サーバ1に転送する(ステップS36)。
管理サーバ1では、アカウント管理制御部131が、支払情報の登録依頼を受け付けると、当該支払情報をアカウントデータ141に保存する(ステップS37)。そして、アカウント管理制御部131は、支払情報登録を終了すべく、クライアント端末2,3にサーバ側トランザクション終了を通知する(ステップS38)。
すると、端末2,3では、制御部24(34)が、支払情報登録を終了する(ステップS39)。
[預かり予約管理のシーケンス]
図13は、実施例に係る預かり予約管理のシーケンスの一例を示す図である。
図13に示すように、クライアントの端末2では、制御部24が、預かりサービスを開始すると、管理サーバ1にサーバ側トランザクション開始を依頼する(ステップS41)。すると、管理サーバ1では、預かり予約管理制御部132が、預かりサービスを開始する(ステップS42)。
端末2では、制御部24が倉庫使用を開始するか否かを判定する(ステップS43)。例えば、制御部24は、倉庫使用依頼を受け付けたか否かにより、倉庫使用を開始するか否かを判定する。倉庫使用を開始しないと判定した場合には(ステップS43;No)、すなわち、倉庫使用依頼を受け付けていない場合には、制御部24は、預かりサービスを終了すべく、ステップS55に移行する。
一方、倉庫使用を開始すると判定した場合には(ステップS43;Yes)、すなわち、倉庫使用依頼を受け付けた場合には、制御部24は、預ける物品の情報登録を行う(ステップS44)。そして、制御部24は、クライアントによって入力された物品情報を含む物品の倉庫使用依頼を管理サーバ1に転送する。
管理サーバ1では、物品の倉庫使用依頼を受け付けた預かり予約管理制御部132が、当該物品の値段を決定する(ステップS45)。例えば、預かり予約管理制御部132は、倉庫使用依頼に含まれる物品情報が示す物品の値段を値段決定部138に問い合わせることで、当該物品の値段を決定する。
預かり予約管理制御部132は、物品情報が示す物品が預かり条件を満たすか否かを判定する(ステップS46)。物品が預かり条件を満たさないと判定した場合には(ステップS46;No)、預かり予約管理制御部132は、当該物品を預からないと判断し、ステップS48に移行する。
一方、物品が預かり条件を満たすと判定した場合には(ステップS46;Yes)、預かり予約管理制御部132は、当該物品を預かると判断し、当該物品の情報を預かりリストデータ145に追加する(ステップS47)。例えば、預かり予約管理制御部132は、値段決定部138によって決定された値段、相場価格、および状態と、物品の倉庫使用依頼に含まれる物品情報と、を預かりリストデータ145に追加する。そして、預かり予約管理制御部132は、ステップS48に移行する。
端末2では、ステップS48において、制御部24が、他に預ける物品があるか否かを判定する(ステップS48)。他に預ける物品があると判定した場合には(ステップS48;Yes)、制御部24は、他に預ける物品の情報を登録すべく、ステップS44に移行する。
一方、他に預ける物品がないと判定した場合には(ステップS48;No)、制御部24は、支払い依頼を受け付けると、預ける物品の倉庫使用料の支払処理リクエストを管理サーバ1に転送する(ステップS49)。
管理サーバ1では、支払処理リクエストを受け付けた預かり予約管理制御部132は、支払処理を実行する。例えば、預かり予約管理制御部132は、支払管理制御部135に対して、支払処理リクエストの処理を依頼することで、物品の倉庫使用料の支払処理を実行する(ステップS50)。
そして、預かり予約管理制御部132は、預けられた物品の公開処理を実行する(ステップS51)。例えば、預かり予約管理制御部132は、預かりリストデータ145に追加された物品の物品情報を含むウェブページを、団体が管理する所定の賃貸サイトに蓄積することで、当該物品の公開処理を実行する。
続いて、端末2では、制御部24が、運送依頼を受け付けると、預ける物品の運送依頼処理リクエストを管理サーバ1に転送する(ステップS52)。
管理サーバ1では、運送依頼処理リクエストを受け付けた預かり予約管理制御部132は、トラック・配達員の調整処理を実行する(ステップS53)。すなわち、預かり予約管理制御部132は、預ける物品を端末2のシェア会員の自宅から団体の倉庫へ運送させるために、トラック・配達員の調整処理を実行する。例えば、預かり予約管理制御部132は、配送管理制御部137に対して、運送依頼処理リクエストの処理を依頼することで、預ける物品の運送の調整処理を実行する。
そして、預かり予約管理制御部132は、預かりサービスを終了すべく、クライアントの端末2にサーバ側トランザクション終了を通知する(ステップS54)。
すると、端末2では、制御部24が、預かりサービスを終了する(ステップS55)。
[預かり停止のシーケンス]
図14は、実施例に係る預かり停止のシーケンスの一例を示す図である。
図14に示すように、クライアントの端末2では、制御部24が、預かり停止を開始すると、管理サーバ1にサーバ側トランザクション開始を依頼する(ステップS61)。すると、管理サーバ1では、預かり停止制御部136が、預かり停止を開始する(ステップS62)。
端末2では、制御部24が倉庫使用を停止するか否かを判定する(ステップS63)。例えば、制御部24は、倉庫使用停止依頼を受け付けたか否かにより、倉庫使用を停止するか否かを判定する。倉庫使用を停止しないと判定した場合には(ステップS63;No)、すなわち、倉庫使用停止依頼を受け付けていない場合には、制御部24は、預かり停止を終了すべく、ステップS71に移行する。
一方、倉庫使用を停止すると判定した場合には(ステップS63;Yes)、すなわち、倉庫使用停止依頼を受け付けた場合には、制御部24は、シェア会員を解約するか否かを判定する(ステップS64)。例えば、制御部24は、シェア会員解約の依頼を受け付けたか否かにより、シェア会員を解約するか否かを判定する。
シェア会員を解約しないと判定した場合には(ステップS64;No)、制御部24は、払い戻し依頼をしないで、ステップS67に移行する。
一方、シェア会員を解約すると判定した場合には(ステップS64;Yes)、制御部24は、払い戻し依頼を受け付けると、物品の倉庫使用料の払い戻し処理リクエストを管理サーバ1に転送する(ステップS65)。
管理サーバ1では、払い戻し処理リクエストを受け付けた預かり停止制御部136が、払い戻し処理を実行する(ステップS66)。例えば、預かり停止制御部136は、外部サービス5の支払いサービス52に対して、払い戻し処理を依頼することで、物品の倉庫使用料の払い戻し処理を実行する。そして、預かり停止制御部136は、ステップS67に移行する。
ステップS67において、預かり停止制御部136は、預かりリストデータ145から対象物品の情報を削除する(ステップS67)。
続いて、端末2では、制御部24が、運送依頼を受け付けると、預ける物品の運送依頼処理リクエストを管理サーバ1に転送する(ステップS68)。
管理サーバ1では、運送依頼処理リクエストを受け付けた預かり停止制御部136は、トラック・配達員の調整処理を実行する(ステップS69)。すなわち、預かり停止制御部136は、預けられた物品を団体の倉庫から端末2のシェア会員の自宅へ運送させるために、トラック・配達員の調整処理を実行する。例えば、預かり停止制御部136は、配送管理制御部137に対して、運送依頼処理リクエストの処理を依頼することで、預けられた物品の運送の調整処理を実行する。
そして、預かり停止制御部136は、預かり停止を終了すべく、クライアント端末2にサーバ側トランザクション終了を通知する(ステップS70)。
すると、端末2では、制御部24が、預かり停止を終了する(ステップS71)。
[レンタル予約管理のシーケンス]
図15は、実施例に係るレンタル予約管理のシーケンスの一例を示す図である。
図15に示すように、クライアントの端末3では、制御部34が、レンタルサービスの利用を開始すると、管理サーバ1にサーバ側トランザクション開始を依頼する(ステップS81)。すると、管理サーバ1では、レンタル予約管理制御部133が、レンタルサービスの利用を開始する(ステップS82)。
端末3では、制御部34が、物品の予約(レンタル)要求であるか、物品の返却要求であるかを判定する(ステップS83)。物品の返却要求であると判定した場合には(ステップS83;返却)、制御部34は、ステップS92に移行する。
一方、物品の予約(レンタル)要求であると判定した場合には(ステップS83;予約)、制御部34は、クライアントにレンタルしたい物品を選択させる(ステップS84)。そして、制御部34は、クライアントによって選択された、レンタルしたい物品のレンタル要求を管理サーバ1に転送する。
管理サーバ1では、物品のレンタル要求を受け付けたレンタル予約管理制御部133が、当該物品の在庫確認処理を実行する(ステップS85)。例えば、レンタル予約管理制御部133は、レンタル要求の物品の在庫状況を在庫管理制御部134に問い合わせることで、当該物品の在庫確認処理を実行する。
レンタル予約管理制御部133は、レンタル要求の物品について、在庫が有るか否かを判定する(ステップS86)。レンタル要求の物品について、在庫が無いと判定した場合には(ステップS86;No)、レンタル予約管理制御部133は、当該物品の物品情報をレンタルかごに追加しないで、ステップS88に移行する。
一方、レンタル要求の物品について、在庫が有ると判定した場合には(ステップS86;Yes)、レンタル予約管理制御部133は、当該物品の物品情報をレンタルかごに追加する(ステップS87)。そして、レンタル予約管理制御部133は、ステップS88に移行する。
ステップS88において、端末3では、制御部34が、他にレンタルしたい物品があるか否かを判定する(ステップS88)。他にレンタルしたい物品があると判定した場合には(ステップS88;Yes)、制御部34は、次の物品を選択させるべく、ステップS84に移行する。
一方、他にレンタルしたい物品がないと判定した場合には(ステップS88;No)、制御部34は、支払い依頼を受け付けると、レンタルしたい物品のレンタル料の支払処理リクエストを管理サーバ1に転送する(ステップS89)。
管理サーバ1では、支払処理リクエストを受け付けたレンタル予約管理制御部133は、支払処理を実行する。例えば、レンタル予約管理制御部133は、支払管理制御部135に対して、支払処理リクエストの処理を依頼することで、レンタル物品のレンタル料の支払処理を実行する(ステップS90)。
そして、レンタル予約管理制御部133は、在庫データ146に対して、レンタル物品の在庫状況146fを、倉庫から出庫される予定であることを示す「出庫予定」に設定する(ステップS91)。そして、レンタル予約管理制御部133は、ステップS92に移行する。
ステップS92において、端末3では、制御部34が、ステップS83から移行した後に運送依頼を受け付けると、レンタルした物品を返却すべく、運送依頼処理リクエストを管理サーバ1に転送する。制御部34が、ステップS91から移行した後に運送依頼を受け付けると、レンタルしたい物品をレンタルすべく、運送依頼処理リクエストを管理サーバ1に転送する。(ステップS92)。
管理サーバ1では、運送依頼処理リクエストを受け付けたレンタル予約管理制御部133は、トラック・配達員の調整処理を実行する(ステップS93)。すなわち、レンタル予約管理制御部133は、レンタルした物品を返却する場合には、レンタル物品を端末3のシェア会員の自宅から団体の倉庫へ運送させるために、トラック・配達員の調整処理を実行する。レンタル予約管理制御部133は、レンタルしたい物品をレンタルする場合には、レンタル物品を団体の倉庫から端末3のシェア会員の自宅へ運送させるために、トラック・配達員の調整処理を実行する。例えば、レンタル予約管理制御部133は、配送管理制御部137に対して、運送依頼処理リクエストの処理を依頼することで、レンタル物品の運送の調整処理を実行する。
そして、レンタル予約管理制御部133は、レンタルサービスの利用を終了すべく、クライアントの端末3にサーバ側トランザクション終了を通知する(ステップS94)。
すると、端末3では、制御部34が、レンタルサービスの利用を終了する(ステップS95)。
[支払管理のシーケンス]
図16は、実施例に係る支払管理のシーケンスの一例を示す図である。なお、支払管理処理は、預かり予約管理処理から、物品の倉庫使用料の支払処理リクエストを受け付ける。また、支払管理処理は、レンタル予約管理処理から、物品のレンタル料の支払処理リクエストを受け付ける。
図16に示すように、管理サーバ1では、支払管理制御部135が、支払処理リクエストに含まれる会員IDに対応する支払手段を判定する(ステップS101)。例えば、支払管理制御部135は、アカウントデータ141を参照して、支払処理リクエストに含まれる会員IDに対応する支払手段141jおよび支払番号141kを取得し、取得した支払手段141jを判定する。
管理サーバ1では、支払手段がクレジットカードであると判定された場合には(ステップS101;クレジットカード)、支払管理制御部135は、クレジットカード支払処理を実行する(ステップS102)。例えば、支払管理制御部135は、取得した支払手段の支払番号に関し、支払処理リクエストに含まれる対象物品のレンタル料または倉庫使用料の支払処理を、外部サービス5の支払いサービス52に依頼する。支払手段が電子マネーであると判定された場合には(ステップS101;電子マネー)、支払管理制御部135は、電子マネー支払処理を実行する(ステップS103)。支払手段が口座引き落としであると判定された場合には、(ステップS101;口座引き落とし)、支払管理制御部135は、銀行支払処理を実行する(ステップS104)。例えば、支払管理制御部135は、取得した支払手段の支払番号に関し、支払処理リクエストに含まれる対象物品のレンタル料または倉庫使用料の支払処理を、外部サービス5の支払いサービス52に依頼する。そして、支払管理制御部135は、支払処理が完了すると、ステップS106に移行する。
店舗側では、支払手段が現金であると判定された場合には(ステップS101;現金)、POSシステムが支払処理を実行する(ステップS105)。そして、POSシステムは、支払処理が完了すると、ステップS106に移行する。
ステップS106において、管理サーバ1では、支払管理制御部135が、支払処理情報を支払データ142に保存する(ステップS106)。支払処理情報には、例えば、会員ID,物品ID、支払価格および支払日が含まれる。そして、支払管理制御部135は、支払管理処理を終了する。
[アカウント登録の画面遷移の一例]
図17は、実施例に係る端末のアカウント登録の画面遷移の一例を示す図である。図17に示すように、端末2(3)では、表示部23(33)にアカウント登録画面G1が表示されている。アカウント登録画面G1には、会員IDおよびパスワードを入力可能なそれぞれのテキストボックスb1、b2と、ログインボタンb3と、会員登録ボタンb4とが含まれる。
クライアントが団体の会員でない場合には、クライアントによって会員登録ボタンb4が押下されると、端末2(3)では、制御部24(34)が、画面を、会員情報を入力する画面(図示せず)に遷移させる。かかる画面で、クライアントが会員情報を入力すると、端末2(3)が、入力された会員情報を管理サーバ1に転送することで、会員登録が完了する。
一方、クライアントが団体の会員である場合には、クライアントによってテキストボックスb1に会員IDが入力され、テキストボックスb2にパスワードが入力され、ログインボタンb3が押下されるとする。すると、管理サーバ1がログイン認証に成功すると、クライアントがシェア会員でない場合には、端末2(3)では、制御部24(34)が、画面を、シェア会員になるか否かの画面G2に遷移させる。
画面G2には、シェア会員登録ボタンb5が含まれる。クライアントによってシェア会員登録ボタンb5が押下されると、端末2(3)では、制御部24(34)が、画面を、シェア会員登録の画面(図示せず)に遷移させる。かかる画面で、クライアントがシェア会員情報を入力すると、端末2(3)が、入力されたシェア会員情報を管理サーバ1に転送することで、シェア会員登録が完了する。
[預かり予約管理の画面遷移の一例]
図18は、実施例に係る端末の預かり予約管理の画面遷移の一例を示す図である。
図18に示すように、端末2では、表示部23にシェアリングサービス画面G3が表示されている。シェアリングサービス画面G3には、預かり予約ボタンb11と、レンタル予約ボタンb12とが含まれる。物品を預けたいクライアントによって預かり予約ボタンb11が押下されると、端末2では、制御部24が、画面を、預かりサービス画面G4に遷移させる。
預かりサービス画面G4には、倉庫使用開始ボタンb13と、倉庫使用停止ボタンb14とが含まれる。クライアントによって倉庫使用開始ボタンb13が押下されると、端末2では、制御部24が、画面を、画面G5に遷移させる。
画面G5には、追加ボタンb15と、お支払いボタンb16とが含まれる。画面G5で、クライアントが預けたい物品の情報登録を行うべく、預けたい物品の物品名や画像を入力する。そして、クライアントが追加ボタンb15を押下すると、制御部24が、預けたい物品の情報登録をすべく、当該物品の倉庫使用依頼を管理サーバ1に転送する。そして、クライアントによってお支払いボタンb16が押下されると、端末2では、制御部24が、画面を、お支払い画面G6に遷移させる。
お支払い画面G6には、預けたい物品の物品名と、預けたい物品を保管するための倉庫使用料と、続けるボタンb17とが含まれる。クライアントによって続けるボタンb17が押下されると、端末2では、制御部24が、倉庫使用料の支払い処理リクエストを管理サーバ1に転送する。そして、制御部24は、画面を、運送依頼画面G7に遷移させる。
運送依頼画面G7には、運送依頼ボタンb18が含まれる。クライアントによって運送依頼ボタンb18が押下されると、端末2では、制御部24が、預ける物品の運送依頼処理リクエストを管理サーバ1に転送する。これにより、端末2は、管理サーバ1に、預ける物品を端末2のクライアントの自宅から団体の倉庫へ運送させるために、トラック・配達員の調整処理を実行させることができる。
一方、預かりサービス画面G4において、クライアントによって倉庫使用停止ボタンb14が押下されると、端末2では、制御部24が、画面を、払い戻し画面G8に遷移させる。払い戻し画面G8には、倉庫に保管された物品の物品名と、払い戻される倉庫使用料と、続けるボタンb19とが含まれる。クライアントによって続けるボタンb19が押下されると、端末2では、制御部24が、倉庫使用料の払い戻し処理リクエストを管理サーバ1に転送する。そして、制御部24は、画面を、運送依頼画面G7に遷移させる。これにより、端末2は、管理サーバ1に、預けられた物品を団体の倉庫から端末2のクライアントの自宅へ運送させるために、トラック・配達員の調整処理を実行させることができる。
[レンタル予約管理の画面遷移の一例]
図19は、実施例に係る端末のレンタル予約管理の画面遷移の一例を示す図である。
図19に示すように、端末3では、表示部33にシェアリングサービス画面G3が表示されている。物品をレンタルしたいクライアントによってレンタル予約ボタンb12が押下されると、端末3では、制御部34が、画面を、レンタルサービス画面G9に遷移させる。
レンタルサービス画面G9には、予約ボタンb21と、返却ボタンb22とが含まれる。クライアントによって予約ボタンb21が押下されると、端末3では、制御部34が、画面を、画面G10に遷移させる。画面G10には、検索キーを入力するテキストボックスと、お預かりリストと、お支払いボタンb24とが含まれる。例えば、クライアントが検索キーを入力すると、検索キーに対応する物品のお預かりリストが表示される。ここでは、クライアントが、検索キーとして「バーベキューセット」を入力した場合のお預かりリストが表示されている。クライアントが、お預かりリストの中のレンタルしたい物品を選択(ボタンb23を押下)すると、制御部24は、選択した物品のレンタル要求を管理サーバ1に転送する。クライアントは、他にレンタルしたい物品がある場合には、お預かりリストの中のレンタルしたい物品を、さらに選択すれば良い。そして、クライアントによってお支払いボタンb24が押下されると、端末3では、制御部34が、画面を、お支払い画面G11に遷移させる。
お支払い画面G11には、レンタルする物品の物品名と、予約期間を入力するテキストボックスb25,b26と、予約期間に応じたレンタル料と、続けるボタンb27とが含まれる。クライアントによって続けるボタンb27が押下されると、端末3では、制御部34が、レンタル料の支払い処理リクエストを管理サーバ1に転送する。そして、制御部34は、画面を、運送依頼画面G7に遷移させる。
運送依頼画面G7には、クライアントによって運送依頼ボタンb18が押下されると、端末3では、制御部34が、レンタル物品の運送依頼処理リクエストを管理サーバ1に転送することになる。これにより、端末3は、管理サーバ1に、レンタル物品を団体の倉庫から端末3のクライアントの自宅へ運送させるために、トラック・配達員の調整処理を実行させることができる。
一方、レンタルサービス画面G9において、クライアントによって返却ボタンb22が押下されると、端末3では、制御部34が、画面を、運送依頼画面G7に遷移させる。これにより、端末3は、管理サーバ1に、レンタル物品を端末3のクライアントの自宅から団体の倉庫へ返却させるために、トラック・配達員の調整処理を実行させることができる。
[実施例の効果]
このようにして、管理サーバ1は、団体の会員が所有する物品の保管要求を端末2より受け付けると、物品を特定する物品情報の物品の賃貸サイトへの公開処理と、物品の保管代金の会員から団体への支払処理とを実行する。管理サーバ1は、賃貸サイトに公開された物品情報に応じた物品の団体の他の会員による賃借要求を端末3より受け付けると、物品の他の会員への貸出処理と、物品の貸出代金の他の会員から団体への支払処理とを実行する。管理サーバ1は、会員からの物品の保管中止要求を端末2より受け付けると、保管代金の団体から会員への払戻処理を実行する。かかる構成によれば、管理サーバ1は、会員から保管を依頼された物品の他の会員への貸し出しを、保管代金の決済を含めて実現する技術を提供することができる。また、管理サーバ1は、団体の中で、会員が所有する物品を有効活用でき、ひいては、団体の会員の数や出資金を増加させることができる。また、管理サーバ1は、団体の会員が所有する不要な物品を団体に保管することで、団体の会員の断捨離を実現できる。また、管理サーバ1は、団体の他の会員が所有していないが使いたい物品を、当該他の会員に、使いたいときに賃借させることができる。
また、管理サーバ1は、物品情報を受け付けると、受け付けた物品情報に基づき、物品が保管条件を満たすか否かを判定する。管理サーバ1は、物品が保管条件を満たす場合には、物品情報を記憶部14の預かりリストデータ145に格納する格納処理を実行する。かかる構成によれば、管理サーバ1は、保管条件を用いることで、物品の保管を制限することができる。すなわち、管理サーバ1は、例えば、壊れている物品や、重い物品、大きい物品など保管する物品に規制をかけることができる。
また、管理サーバ1は、記憶部14に記憶された在庫データ146を参照し、賃借要求がされた物品の在庫が有るか否かを判定する。管理サーバ1は、物品の在庫が有る場合には、物品の他の会員への貸出処理を実行する。かかる構成によれば、管理サーバ1は、団体に在庫が有る物品を容易に貸し出すことができる。
また、管理サーバ1は、保管要求に対応付けられた運送要求を受け付けると、所定の保管場所への物品の運送指示を出力する。かかる構成によれば、管理サーバ1は、団体の会員が物品を団体の倉庫に保管する場合に、会員による物品の持ち込みの手間を省くことができる。
また、管理サーバ1は、賃借要求に対応付けられた運送要求を受け付けると、他の会員への物品の運送指示を出力する。かかる構成によれば、管理サーバ1は、団体の他の会員が物品を賃借する場合に、他の会員による物品の持ち出しの手間を省くことができる。
また、管理サーバ1は、保管中止要求に対応付けられた運送要求を受け付けると、会員への物品の運送指示を出力する。かかる構成によれば、管理サーバ1は、団体の会員が物品を返却する場合に、会員による物品の返却の手間を省くことができる。
[その他]
なお、管理サーバ1は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーションなどの情報処理装置に、上記した絵はリングサービス基盤の各機能を搭載することによって実現することができる。
また、図示した装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、装置の分散・統合の具体的態様は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、預かり予約管理制御部132と預かり停止制御部136とを1個の部として統合しても良い。一方、支払管理制御部135を、物品の倉庫使用料を支払う制御部と、物品のレンタル料を支払う制御部とに分散しても良い。また、記憶部14を管理サーバ1外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしても良い。
また、上記実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図1に示した管理サーバ1と同様の機能を実現する管理プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図20は、管理プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
図20に示すように、コンピュータ200は、各種演算処理を実行するCPU203と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置215と、表示装置209を制御する表示制御部207とを有する。また、コンピュータ200は、記憶媒体からプログラム等を読取るドライブ装置213と、ネットワークを介して他のコンピュータとの間でデータの授受を行う通信制御部217とを有する。また、コンピュータ200は、各種情報を一時記憶するメモリ201と、HDD(Hard Disk Drive)205を有する。そして、メモリ201、CPU203、HDD205、表示制御部207、ドライブ装置213、入力装置215、通信制御部217は、バス219で接続されている。
ドライブ装置213は、例えばリムーバブルディスク211用の装置である。HDD205は、管理プログラム205aおよび管理処理関連情報205bを記憶する。
CPU203は、管理プログラム205aを読み出して、メモリ201に展開し、プロセスとして実行する。かかるプロセスは、管理サーバ1の各機能部に対応する。管理処理関連情報205bは、アカウントデータ141、支払データ142、配達リソースデータ143、予約データ144、預かりリストデータ145、在庫データ146に対応する。そして、例えばリムーバブルディスク211が、管理プログラム205a等の各情報を記憶する。
なお、管理プログラム205aについては、必ずしも最初からHDD205に記憶させておかなくても良い。例えば、コンピュータ200に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、光磁気ディスク、IC(Integrated Circuit)カード等の「可搬用の物理媒体」に当該プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ200がこれらから管理プログラム205aを読み出して実行するようにしても良い。