JP6477252B2 - オーステナイト系耐熱合金および耐熱耐圧部材 - Google Patents

オーステナイト系耐熱合金および耐熱耐圧部材 Download PDF

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Description

本発明は、オーステナイト系耐熱合金および耐熱耐圧部材に係り、特に、クリープ破断強度に優れる高強度オーステナイト系耐熱合金およびそれからなる耐熱耐圧部材に関する。
従来、高温環境下で使用されるボイラおよび化学プラント等においては、装置用材料としてSUS304H、SUS316H、SUS321H、SUS347H等の18−8系オーステナイトステンレス鋼が使用されてきた。
しかし、近年、高効率化のために蒸気の温度と圧力とを高めた超々臨界圧ボイラの新設が世界中で進められている。このような高温環境下における装置の使用条件が著しく過酷化し、それに伴って使用材料に対する要求性能が厳しくなってきた。そして、従来用いられてきた18−8系オーステナイトステンレス鋼では高温強度、特にクリープ破断強度が著しく不足する状況となっている。
そこで、各種合金元素を最適量含有させることにより、クリープ破断強度を改善したオーステナイト系ステンレス鋼が発明されてきた。しかしながら、最近、例えば火力発電用ボイラの分野では、蒸気温度を700℃以上に高める計画が推進されるようになってきた。この場合、使用される部材の温度は700℃を遙かに超えることとなる。そのため、新たに改良されたオーステナイト系ステンレス鋼でもクリープ破断強度および耐食性が不十分となってきた。
上記の厳しい要求に対して、特許文献1には優れたクリープ破断強度と熱間加工性とを有するオーステナイト系耐熱合金が開示されている。
国際公開第2009/154161号
特許文献1では、Crを28〜38%、Niを40%を超えて60%以下で含有させることによって、最適量のα−Crを析出させて、さらにW、TiおよびZrを含有させ、AlおよびPの含有量を適切に制御することにより、クリープ破断強度と熱間加工性とに優れたオーステナイト系耐熱合金を得ることが可能となる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、700℃でのクリープ破断強度に優れる合金部材を得ることは可能であるが、例えば、750℃でのクリープ破断強度に優れる合金部材が得られるか明らかでない。そのため、近年益々高まる700℃を超える温度での高強度化の要請に対して十分に応えられているとはいえない。
本発明は上記の問題を解決し、750℃での高いクリープ破断強度を安定的に発現するオーステナイト系耐熱合金およびそれからなる耐熱耐圧部材を提供することを目的とする。
本発明者らが700℃を超える温度での高強度化を達成するために鋭意検討を重ねた結果、以下の知見を得るに至った。
(a)前述のように、Crを28〜38%、Niを40%を超えて60%以下で含有させることによって、最適量のα−Crを析出させて、さらにW、TiおよびZrを含有させ、AlおよびPの含有量を適切に制御することにより、クリープ破断強度と熱間加工性とに優れたオーステナイト系耐熱合金を得ることができる。
(b)ここで、Nは合金を溶製する際に不可避的に混入する元素であるが、Nは強化元素であるTiおよびZrを消費するため、極力低減することが望まれる。しかしながら、実機溶製では、Nの過度の低減は経済性を著しく損なわせる。
(c)N含有量を極端に低減させなくても、N含有量に応じてTiおよびZrの含有量を調整するとともに、適正量のBを含有させることによって、700℃を超える環境でのクリープ破断強度を向上させることができる。
本発明は、上記の知見に基づいてなされたものであり、下記のオーステナイト系耐熱合および耐熱耐圧部材を要旨とする。
(1)化学組成が、質量%で、
C:0.02%を超えて0.15%以下、
Si:2.0%以下、
Mn:3.0%以下、
P:0.03%以下、
S:0.01%以下、
Cr:28.0〜38.0%、
Ni:40.0%を超えて60.0%以下、
W:3.0%を超えて15.0%以下、
Ti:0.05〜1.0%、
Zr:0.005〜0.2%、
Al:0.01〜0.3%、
N:0.02%以下、
Mo:0.5%未満、
B:0.005%以下、
Co:0〜20.0%、
残部:Feおよび不純物であり、
下記の(i)式および(ii)式を満足する、オーステナイト系耐熱合金。
(1.9Ti+15Zr)/6.5N≧25.0 ・・・(i)
0.015C≦B ・・・(ii)
但し、式中の各元素記号は、合金中に含まれる各元素の含有量(質量%)を表す。
(2)前記化学組成が、質量%で、さらに下記の<1>〜<3>のグループから選択される1以上のグループに属する1種以上の元素を含有する、上記(1)に記載のオーステナイト系耐熱合金。
<1>Nb:1.0%以下、V:1.5%以下およびHf:1.0%以下
<2>Mg:0.05%以下、Ca:0.05%以下およびREM:0.5%以下
<3>Ta:8.0%以下、Re:8.0%以下、Ir:5.0%以下、Pd:5.0%以下、Pt:5.0%以下およびAg:5.0%以下
上記(1)または(2)に記載のオーステナイト系耐熱合金からなる、耐熱耐圧部材。
本発明のオーステナイト系耐熱合金は、クリープ破断強度に優れ、それを素材とすることによって、750℃での高いクリープ破断強度を安定的に発現する耐熱耐圧部材を得ることができる。そのため、本発明の耐熱耐圧部材は、高温環境下で使用されるボイラおよび化学プラント等の装置用材料として好適に用いることができる。
以下、本発明の各要件について詳しく説明する。
1.化学組成
各元素の限定理由は下記のとおりである。なお、以下の説明において含有量についての「%」は、「質量%」を意味する。
C:0.02%を超えて0.15%以下
Cは、炭化物を形成して高温環境下で使用される際に必要となる引張強さおよびクリープ破断強度を確保する作用を有する。この効果を発揮させるためには、0.02%を超える量のCを含有させる必要がある。しかしながら、C含有量が0.15%を超えると、固溶化熱処理後の未固溶炭化物の量が増加するだけで、高温強度の向上に寄与しなくなり、さらに、靱性など他の機械的性質および溶接性も劣化させる。したがって、C含有量は0.02%を超えて0.15%以下とする。Cは、0.03%を超えて含有させるのが好ましく、0.05%を超えて含有させるのがより好ましい。また、C含有量は0.13%以下であるのが好ましく、0.12%以下であるのがより好ましい。
Si:2.0%以下
Siは、脱酸元素として含有される。また、Siは、耐酸化性、耐水蒸気酸化性等を高めるためにも有効な元素である。しかしながら、Si含有量が多くなって、特に、2.0%を超えると、σ相等の金属間化合物の生成を促進するので、高温における組織の安定性が劣化して靱性および延性の低下を招く。さらに、溶接性および熱間加工性も低下する。したがって、Si含有量は2.0%以下とする。靱性および延性が重視される場合には、Si含有量は1.0%以下にすることが好ましい。なお、他の元素で脱酸作用が十分確保されている場合、特にSi含有量について下限を設ける必要はない。しかし、脱酸作用、耐酸化性、耐水蒸気酸化性等を重視する場合は、Si含有量は0.05%以上とするのが好ましく、0.1%以上とするのがより好ましい。
Mn:3.0%以下
Mnは、Siと同様に脱酸作用を有するとともに、合金中に不可避的に含有されるSを硫化物として固定して熱間加工性を改善する作用を有する。しかしながら、Mn含有量が3.0%を超えると、σ相等の金属間化合物の析出を助長するので、組織安定性および高温強度などの機械的性質が劣化する。したがって、Mn含有量は3.0%以下とする。Mn含有量は2.0%以下であるのが好ましく、1.5%以下であるのがより好ましい。なお、Mn含有量について下限を設ける必要はないが、熱間加工性改善作用を重視する場合、Mn含有量は0.1%以上とするのが好ましく、0.2%以上とするのがより好ましい。
P:0.03%以下
Pは、不純物として合金中に不可避的に混入し、熱間加工性を低下させる。特に、P含有量が0.03%を超えると、熱間加工性の低下が著しくなる。したがって、P含有量を0.03%以下とする。
S:0.01%以下
Sは、Pと同様に不純物として合金中に不可避的に混入し、熱間加工性を低下させる。特に、S含有量が0.01%を超えると、熱間加工性の低下が著しくなる。したがって、S含有量を0.01%以下とする。なお、良好な熱間加工性を確保したい場合には、S含有量は0.005%以下とするのが好ましく、0.003%以下とするのがより好ましい。
Cr:28.0〜38.0%
Crは、耐酸化性、耐水蒸気酸化性、耐高温腐食性などの耐食性改善作用を有する。さらに、Crは、α−Cr相として析出してクリープ破断強度を高めるため、本発明においては必須の元素である。しかしながら、その含有量が28.0%未満では、これらの効果が得られない。一方、Cr含有量が多くなって、特に、38.0%を超えると、熱間加工性が劣化し、さらに、σ相の析出などによる組織の不安定化を招く。したがって、Cr含有量は28.0〜38.0%とする。なお、30.0%を超える量のCrを含有させることが好ましい。
Ni:40.0%を超えて60.0%以下
Niは、安定なオーステナイト組織を確保するために必須の元素である。28.0〜38.0%のCrを含有する本発明において、σ相の析出を抑制するとともにα−Cr相を安定に析出させるためには、40.0%を超える量のNiを含有させる必要がある。しかしながら、Ni含有量が過剰になって、特に、60.0%を超えると、Crの含有量によってはα−Cr相が十分に析出せず、さらに、経済性も損なわれる。したがって、Ni含有量は40.0%を超えて60.0%以下とする。
W:3.0%を超えて15.0%以下
Wは、マトリックスに固溶して固溶強化元素としてクリープ破断強度の向上に寄与するばかりでなく、FeW型のLaves相またはFe型のμ相として析出し、クリープ破断強度を大幅に向上させる極めて重要な元素である。さらに、Wは、28.0〜38.0%のCrを含有する本発明において析出するα−Cr相中に固溶して、高温での長時間使用中のα−Cr相の成長粗大化を抑制し、長時間側でのクリープ破断強度の急激な低下を抑止する作用を有する。しかしながら、W含有量が3.0%以下では、前記した効果が得られない。一方、15.0%を超える量のWを含有させても、前記の効果が飽和してコストが嵩むだけであり、しかも、組織安定性および熱間加工性が劣化する。したがって、W含有量は3.0%を超えて15.0%以下とする。W含有量は13.0%以下とするのが好ましい。なお、クリープ破断強度の向上効果をさらに重視する場合、6.0%を超える量のWを含有させるのが好ましい。
Ti:0.05〜1.0%
Tiは、α−Cr相の析出を促進させてクリープ破断強度を高める重要な元素である。特に、Tiを後述のZrと複合して含有させることで、α−Cr相の析出が一層促進されて、クリープ破断強度をより高めることが可能になる。しかしながら、Ti含有量が0.05%未満では十分な効果が得られず、一方、1.0%を超えると熱間加工性が低下する。したがって、Ti含有量は0.05〜1.0%とする。Ti含有量は0.1%以上とするのが好ましく、0.2%以上とするのがより好ましい。また、Ti含有量は0.9%以下とするのが好ましく、0.5%以下とするのがより好ましい。
Zr:0.005〜0.2%
Zrは、Tiと同様に、α−Cr相の析出を促進させてクリープ破断強度を高める重要な元素である。特に、Zrを上述のTiと複合して含有することで、α−Cr相の析出が一層促進されて、クリープ破断強度をより高めることが可能になる。しかしながら、Zr含有量が0.005%未満では十分な効果が得られず、一方、0.2%を超えると熱間加工性が低下する。したがって、Zr含有量は0.005〜0.2%とする。Zr含有量は0.01%以上であるのが好ましい。また、Zr含有量は0.1%以下であるのが好ましく、0.05%以下であるのがより好ましい。
Al:0.01〜0.3%
Alは、脱酸作用を有する元素であり、その効果を発揮するには0.01%以上の含有量が必要である。なお、Alを多量に含有させることによって、γ’相が析出してクリープ破断強度を高めることができるが、本発明においては、適正量のW、TiおよびZrを含有させ、α−Cr相とLaves相等による複合析出強化でクリープ破断強度を飛躍的に高めることができるため、γ’相による強化は不要である。しかも、Al含有量が0.3%を超えると、熱間加工性、延性および靱性が劣化することがある。そのため、Al含有量を0.01〜0.3%とする。
N:0.02%以下
前述のように、本発明においては、α−Cr相の析出促進のためにZrおよびTiを必須の元素として含有させている。通常の溶解法では不可避的に含まれる元素であるNは、ZrNおよびTiNを形成し、ZrおよびTiを消費してしまう。このことを避けるためには、N含有量は極力低減する必要がある。しかしながら、N含有量の極端な低減は、特殊溶解法の適用または高純度原料の使用を必要とし経済性を損なう。したがって、N含有量は0.02%以下とする。なお、N含有量は0.015%以下であるのが好ましい。
本発明においては、Ti、ZrおよびNの含有量がそれぞれ、上記で規定した化学組成の範囲内にあって、かつ、下記(i)式を満たす必要がある。上述のように、α−Cr相の析出を促進するTiおよびZrはNと結びつきやすく、それぞれTiNおよびZrNとなって消費されるため、有効なTiおよびZrの量を確保する必要があるためである。
(1.9Ti+15Zr)/6.5N≧25.0 ・・・(i)
但し、式中の各元素記号は、合金中に含まれる各元素の含有量(質量%)を表す。
Mo:0.5%未満
従来、Moは、マトリックスに固溶して、固溶強化元素としてクリープ破断強度の向上に寄与する元素として、Wと同等の作用を有する元素と考えられてきた。しかしながら、本発明者らの検討によって、前述した量のWとCrとを含む合金にMoが複合して含まれている場合には、長時間使用した際にσ相が析出することがあり、このため、クリープ破断強度、延性および靱性の低下をきたすことがあることが判明した。よって、Mo含有量は極力低くすることが望ましく、0.5%未満とする。なお、Mo含有量は0.2%未満に制限することが好ましい。
B:0.005%以下
Bは、B単体で粒界に、または炭窒化物中に存在し、高温での使用中における粒界強化による粒界すべり抑制および炭窒化物の微細分散析出促進によって、高温強度およびクリープ破断強度を向上させる作用を有する。しかしながら、B含有量が0.005%を超えると、溶接性が劣化する。したがって、B含有量は0.005%以下とする。
また、本発明においては、高温強度およびクリープ破断強度を向上させるため、C含有量との関係において、下記(ii)式を満たす必要がある。
0.015C≦B ・・・(ii)
但し、式中の各元素記号は、合金中に含まれる各元素の含有量(質量%)を表す。
Co:0〜20.0%
Coは、Niと同様にオーステナイト組織を安定にする作用を有するとともに、クリープ破断強度の向上にも寄与する元素であるので、前記の効果を得るためにCoを含有させてもよい。しかしながら、20.0%を超えてCoを含有させても上記の効果が飽和してコストが嵩むばかりであり、しかも、熱間加工性も低下する。したがって、Co含有量は20.0%以下とする。なお、Co含有量は15.0%以下とすることが好ましい。一方、前記したCoのオーステナイト組織を安定にする効果およびクリープ破断強度の向上効果を確実に得るためには、Co含有量を0.05%以上とすることが好ましく、0.5%以上とすることがより好ましい。
本発明のオーステナイト系耐熱合金の化学組成において、残部はFeおよび不純物である。ここで「不純物」とは、合金を工業的に製造する際に、鉱石、スクラップ等の原料、製造工程の種々の要因によって混入する成分であって、本発明に悪影響を与えない範囲で許容されるものを意味する。
本発明のオーステナイト系耐熱合金には、さらに、下記の<1>〜<3>のグループから選択される1以上のグループに属する1種以上の元素を含有させてもよい。
<1>Nb:1.0%以下、V:1.5%以下およびHf:1.0%以下
<2>Mg:0.05%以下、Ca:0.05%以下およびREM:0.5%以下
<3>Ta:8.0%以下、Re:8.0%以下、Ir:5.0%以下、Pd:5.0%以下、Pt:5.0%以下およびAg:5.0%以下
<1>のグループの元素であるNb、VおよびHfは、いずれも高温強度およびクリープ破断強度を向上させる作用を有する。このため、より大きな高温強度およびクリープ破断強度を得たい場合には、これらの元素の1種以上を以下の範囲で積極的に含有させてもよい。
Nb:1.0%以下
Nbは、炭窒化物を形成して高温強度およびクリープ破断強度を向上させるとともに結晶粒を微細化して延性を向上させる作用を有する。このため、これらの効果を得るためにNbを含有させてもよい。しかしながら、Nb含有量が1.0%を超えると、熱間加工性および靱性が低下する。したがって、含有させる場合のNbの量は1.0%以下とする。Nb含有量は0.9%以下とするのがより好ましい。一方、上記の効果を確実に得るためには、Nb含有量は0.05%以上とするのが好ましく、0.1%以上とするのがより好ましい。
V:1.5%以下
Vは、炭窒化物を形成して高温強度およびクリープ破断強度を向上させる作用を有する。このため、これらの効果を得るためにVを含有させてもよい。しかしながら、V含有量が1.5%を超えると、耐高温腐食性が低下し、さらに脆化相の析出に起因した延性および靱性の劣化をきたす。したがって、含有させる場合のVの量は1.5%以下とする。V含有量は1.2%以下とするのがより好ましい。一方、上記の効果を確実に得るためには、V含有量は0.02%以上とするのが好ましく、0.04%以上とするのがより好ましい。
Hf:1.0%以下
Hfは、炭窒化物として析出強化に寄与し高温強度およびクリープ破断強度を向上させる作用を有するので、これらの効果を得るためにHfを含有させてもよい。しかしながら、Hf含有量が1.0%を超えると、加工性および溶接性が損なわれる。したがって、含有させる場合のHfの量は1.0%以下とする。Hf含有量は0.8%以下とするのがより好ましく、0.5%以下とするのがさらに好ましい。一方、上記の効果を確実に得るためには、Hf含有量は0.01%以上とするのが好ましく、0.02%以上とするのがより好ましい。
上記のNb、VおよびHfの合計含有量は3.5%以下であってもよいが、2.7%以下であることがより好ましい。
<2>のグループの元素であるMg、CaおよびREMは、いずれもSを硫化物として固定して熱間加工性を向上させる作用を有する。このため、より良好な熱間加工性を得たい場合には、これらの元素の1種以上を以下の範囲で積極的に含有させてもよい。
Mg:0.05%以下
Mgは、合金中に不可避的に含有されるSを硫化物として固定して熱間加工性を改善する作用を有するので、この効果を得るためにMgを含有させてもよい。しかしながら、Mg含有量が0.05%を超えると、清浄性が低下し、かえって熱間加工性および延性が損なわれる。したがって、含有させる場合のMgの量は0.05%以下とする。Mg含有量は0.02%以下とするのがより好ましく、0.01%以下とするのがさらに好ましい。一方、上記の効果を確実に得るためには、Mg含有量は0.0005%以上とするのが好ましく、0.001%以上とするのがより好ましい。
Ca:0.05%以下
Caは、熱間加工性を阻害するSを硫化物として固定して熱間加工性を改善する作用を有するので、この効果を得るためにCaを含有させてもよい。しかしながら、Ca含有量が0.05%を超えると、清浄性が低下し、かえって熱間加工性および延性が損なわれる。したがって、含有させる場合のCaの量は0.05%以下とする。Ca含有量は0.02%以下とするのがより好ましく、0.01%以下とするのがさらに好ましい。一方、上記の効果を確実に得るためには、Ca含有量は0.0005%以上とするのが好ましく、0.001%以上とするのがより好ましい。
REM:0.5%以下
REMは、Sを硫化物として固定して熱間加工性を改善する作用を有する。また、REMには、鋼表面のCr保護皮膜の密着性を改善し、特に、繰り返し酸化時の耐酸化性を改善する作用、さらには、粒界強化に寄与して、クリープ破断強度およびクリープ破断延性を向上させる作用もある。しかしながら、REM含有量が0.5%を超えると、酸化物などの介在物が多くなり加工性および溶接性が損なわれる。したがって、含有させる場合のREMの量は0.5%以下とする。REM含有量は0.3%以下とするのがより好ましく、0.15%以下とするのがさらに好ましい。一方、上記の効果を確実に得るためには、REM含有量は0.0005%以上とするのが好ましく、0.001%以上とするのがより好ましく、0.002%以上とするのがさらに好ましい。
なお、REMは、Sc、Yおよびランタノイドの合計17元素を指し、前記REMの含有量はこれらの元素の合計含有量を意味する。
上記のMg、CaおよびREMの合計含有量は0.6%以下であってもよい。
<3>のグループの元素であるTa、Re、Ir、Pr、PtおよびAgは、いずれもマトリックスであるオーステナイトに固溶して固溶強化作用を有する。このため、固溶強化作用よって、一層高い強度を得たい場合には、これらの元素の1種以上を以下の範囲で積極的に含有させてもよい。
Ta:8.0%以下
Taは、マトリックスであるオーステナイトに固溶するとともに、炭窒化物を形成して、高温強度およびクリープ破断強度を向上させる作用を有する。このため、これらの効果を得るためにTaを含有させてもよい。しかしながら、Ta含有量が8.0%を超えると、加工性および機械的性質が損なわれる。したがって、含有させる場合のTaの量は8.0%以下とする。Ta含有量は7.0%以下とするのがより好ましく、6.0%以下とするのがさらに好ましい。一方、上記の効果を確実に得るためには、Ta含有量は0.01%以上とするのが好ましく、0.1%以上とするのがより好ましく、0.5%以上とするのがさらに好ましい。
Re:8.0%以下
Reは、マトリックスであるオーステナイトに固溶して、高温強度およびクリープ破断強度を向上させる作用を有するので、これらの効果を得るためにReを含有させてもよい。しかしながら、Re含有量が8.0%を超えると、加工性および機械的性質が損なわれる。したがって、含有させる場合のReの量は8.0%以下とする。Re含有量は7.0%以下とするのがより好ましく、6.0%以下とするのがさらに好ましい。一方、上記の効果を確実に得るためには、Re含有量は0.01%以上とするのが好ましく、0.1%以上とするのがより好ましく、0.5%以上とするのがさらに好ましい。
Ir:5.0%以下
Irは、マトリックスであるオーステナイトに固溶するとともに、含有量に応じて一部は微細な金属間化合物を形成して、高温強度およびクリープ破断強度を向上させる作用を有する。このため、これらの効果を得るためにIrを含有させてもよい。しかしながら、Ir含有量が5.0%を超えると、加工性および機械的性質が損なわれる。したがって、含有させる場合のIrの量は5.0%以下とする。Ir含有量は4.0%以下とするのがより好ましく、3.0%以下とするのがさらに好ましい。一方、上記の効果を確実に得るためには、Ir含有量は0.01%以上とするのが好ましく、0.05%以上とするのがより好ましく、0.1%以上とするのがさらに好ましい。
Pd:5.0%以下
Pdは、マトリックスであるオーステナイトに固溶するとともに、含有量に応じて一部は微細な金属間化合物を形成して、高温強度およびクリープ破断強度を向上させる作用を有する。このため、これらの効果を得るためにPdを含有させてもよい。しかしながら、Pd含有量が5.0%を超えると、加工性および機械的性質が損なわれる。したがって、含有させる場合のPdの量は5.0%以下とする。Pd含有量は4.0%以下とするのがより好ましく、3.0%以下とするのがさらに好ましい。一方、上記の効果を確実に得るためには、Pd含有量は0.01%以上とするのが好ましく、0.05%以上とするのがより好ましく、0.1%以上とするのがさらに好ましい。
Pt:5.0%以下
Ptも、マトリックスであるオーステナイトに固溶するとともに、含有量に応じて一部は微細な金属間化合物を形成して、高温強度およびクリープ破断強度を向上させる作用を有するので、これらの効果を得るためにPtを含有させてもよい。しかしながら、Pt含有量が5.0%を超えると、加工性および機械的性質が損なわれる。したがって、含有させる場合のPtの量は5.0%以下とする。Pt含有量は4.0%以下とするのがより好ましく、3.0%以下とするのがさらに好ましい。一方、上記の効果を確実に得るためには、Pt含有量は0.01%以上とするのが好ましく、0.05%以上とするのがより好ましく、0.1%以上とするのがさらに好ましい。
Ag:5.0%以下
Agは、マトリックスであるオーステナイトに固溶するとともに、含有量に応じて一部は微細な金属間化合物を形成して、高温強度およびクリープ破断強度を向上させる作用を有する。このため、これらの効果を得るためにAgを含有させてもよい。しかしながら、Agの含有量が5.0%を超えると、加工性および機械的性質が損なわれる。したがって、含有させる場合のAgの量は5.0%以下とする。Ag含有量は4.0%以下とするのがより好ましく、3.0%以下とするのがさらに好ましい。一方、上記の効果を確実に得るためには、Ag含有量は0.01%以上とするのが好ましく、0.05%以上とするのがより好ましく、0.1%以上とするのがさらに好ましい。
2.耐熱耐圧部材の製造方法
上述のように、本発明のオーステナイト系耐熱合金を素材とすることによって、750℃での高いクリープ破断強度を安定的に発現する耐熱耐圧部材を得ることができる。本発明の耐熱耐圧部材は、例えば以下に示す加熱工程、最終加工工程および最終熱処理工程を順に施すことによって製造することが可能であるが、これに制限されるものではない。
2−1.加熱工程
加熱工程において、熱間または冷間による後述の最終加工工程の前に、少なくとも1回、1050〜1250℃に加熱することによって、加工中に析出した合金中の析出物を十分に固溶させる。
加熱温度が1050℃未満の場合には、加熱後の合金中に安定なTiまたはBを含む未固溶炭窒化物または酸化物が存在するようになる。その結果、これが次の最終加工工程において不均一な歪みを蓄積させる原因となり、後述の最終熱処理工程において再結晶を不均一にする。また、未固溶炭窒化物または酸化物それ自体が均一な再結晶を阻害してしまう。一方、加熱温度が1250℃を超えると、高温粒界割れおよび延性低下を引き起こすことがある。加熱温度は1150℃以上とするのがより好ましく、1230℃以下とするのがより好ましい。
2−2.最終加工工程
加熱工程の後、熱間または冷間による断面減少率10%以上の最終加工を施す。最終加工は、後述の最終熱処理工程において再結晶を促進させるために歪みを付与する目的で行う。この加工の断面減少率が10%未満の場合は、再結晶に必要な歪みを付与することが難しくなる。断面減少率は20%以上とすることがより好ましい。なお、断面減少率は大きいほどよいので上限は規定しないが、通常の加工での最大値は90%程度である。また、この加工工程は製品の寸法を決定する工程でもある。
上記の最終加工が熱間加工の場合、熱間加工の終了温度は、炭化物析出温度域での不均一な変形を避けるため、1000℃以上とするのが好ましい。また、加工後の冷却条件には特別な制約はないが、熱間加工終了後は、粗大な炭窒化物の析出を抑えるために、500℃までの温度域を0.25℃/s以上の極力速い冷却速度で冷却することが望ましい。
上記の最終加工が冷間加工の場合、冷間加工は最終として一度でもよいが複数回行ってもよい。複数回行う場合は、途中熱処理後冷間加工を行うが、上記の加熱工程での加熱温度および最終加工工程での冷間加工の断面減少率は、少なくとも最終の冷間加工およびその前の途中熱処理で満足すればよい。
2−3.最終熱処理工程
最終加工工程後に、1100〜1250℃の範囲内の温度に加熱保持した後冷却する最終熱処理を行う。この熱処理の加熱温度が1100℃よりも低いと、十分な再結晶が起こらない。また、結晶粒が扁平な加工組織となり、クリープ強度が低くなる。一方、加熱温度が1250℃を超えると、高温粒界割れおよび延性低下を引き起こすことがあるので、最終製品熱処理の温度は、1100〜1250℃とする。最終熱処理工程における加熱温度は、加熱工程における加熱温度よりも10℃以上高くすることが好ましい。
なお、本発明の耐熱耐圧部材は、耐食性の観点からはあえて細粒組織にする必要はないが、細粒組織にしたい場合は、熱間加工終了温度から10℃以上低い温度、または上述の途中熱処理温度から10℃以上低い温度で最終熱処理を行えばよい。この最終熱処理後は、粗大な炭窒化物の析出を抑制するために、1℃/s以上の極力速い冷却速度で冷却することが好ましい。
以下、実施例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
表1に示す化学組成を有する供試合金1〜9ならびにAおよびBを、高周波真空溶解炉を用いて溶製し、30kgのインゴットを得た。
Figure 0006477252
表1中の合金1〜9は、化学組成が本発明で規定する範囲内にある本発明例の合金である。一方、合金AおよびBは、それぞれ上記(i)式および(ii)式を満たしておらず、本発明の規定から外れる比較例の合金である。
このようにして得たインゴットを、1150℃に加熱した後、仕上げ温度が1000℃となるように熱間鍛造して、厚さ15mmの板材とした。この厚さ15mmの板材を用いて、1160℃で軟化熱処理を施した後、10mmまで冷間圧延し、さらに、1190℃で30分保持してから水冷した。
上記の工程で得た厚さ10mmの各板材の一部を用いて、厚さ方向中心部から、長手方向に平行に、直径が6mmで標点距離が30mmの丸棒引張試験片を機械加工により作製し、クリープ破断試験を実施した。クリープ破断試験は700〜800℃において種々の応力で試験を行い、Larson-Millerパラメータ法を用いて750℃、10,000時間のクリープ破断強度を求めた。
表1に、上記の試験結果をあわせて示す。表1から分かるように、本発明例の合金1〜9は、750℃におけるクリープ破断強度が100MPa以上と良好である。それに対して、本発明で規定する範囲から外れた比較例の合金AおよびBは、本発明例の合金1〜9と比べて、クリープ破断強度が劣る結果となった。
本発明のオーステナイト系耐熱合金は、クリープ破断強度に優れ、それを素材とすることによって、750℃での高いクリープ破断強度を安定的に発現する耐熱耐圧部材を得ることができる。そのため、本発明の耐熱耐圧部材は、高温環境下で使用されるボイラおよび化学プラント等の装置用材料として好適に用いることができる。

Claims (3)

  1. 化学組成が、質量%で、
    C:0.02%を超えて0.15%以下、
    Si:0.31〜2.0%、
    Mn:3.0%以下、
    P:0.03%以下、
    S:0.01%以下、
    Cr:28.0〜38.0%、
    Ni:40.0%を超えて60.0%以下、
    W:3.0%を超えて15.0%以下、
    Ti:0.05〜1.0%、
    Zr:0.005〜0.2%、
    Al:0.01〜0.3%、
    N:0.02%以下、
    Mo:0.5%未満、
    B:0.005%以下、
    Co:0〜20.0%、
    残部:Feおよび不純物であり、
    下記の(i)式および(ii)式を満足する、オーステナイト系耐熱合金。
    (1.9Ti+15Zr)/6.5N≧25.0 ・・・(i)
    0.015C≦B ・・・(ii)
    但し、式中の各元素記号は、合金中に含まれる各元素の含有量(質量%)を表す。
  2. 前記化学組成が、質量%で、さらに下記の<1>〜<3>のグループから選択される1以上のグループに属する1種以上の元素を含有する、請求項1に記載のオーステナイト系耐熱合金。
    <1>Nb:1.0%以下、V:1.5%以下およびHf:1.0%以下
    <2>Mg:0.05%以下、Ca:0.05%以下およびREM:0.5%以下
    <3>Ta:8.0%以下、Re:8.0%以下、Ir:5.0%以下、Pd:5.0%以下、Pt:5.0%以下およびAg:5.0%以下
  3. 請求項1または請求項2に記載のオーステナイト系耐熱合金からなる、耐熱耐圧部材。
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