JP6476824B2 - 超音波溶着装置およびシート状物の超音波溶着方法 - Google Patents

超音波溶着装置およびシート状物の超音波溶着方法 Download PDF

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Description

本発明は、超音波溶着装置およびシート状物の超音波溶着方法に関する。
複数の包装物が連結した連結包装物において、大きな力や切断器具などを要することなく、上記の連結部で各包装物を切り離すことができる連結包装物が要求されている。
ここで、上記のような連結包装物を得る手段としては、連結包装物の連結部にミシン線を設けることが知られており、具体的には、例えば、超音波溶着にて2枚のシート状物の一部を線状に貼り合わせた後に、その貼り合わせ部位に超音波カッターなどを用いて断続的に切り込みを入れていく手法などが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開第2001−010005号公報
特許文献1に記載された連結包装物の連結部の作製方法では、2枚のシート状物の一部を線状に貼り合わせる工程およびその貼り合わせ部位に断続的に切り込みを入れていく工程を独立して行わなければならず、その作製には生産性に劣るとの課題がある。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑み、超音波溶着装置の超音波発信受け部材の超音波発振部材に対向する面の形状を特定のものとすることで、2枚のシート状物の一部を線状に貼り合わせる工程およびその貼り合わせ部位に断続的に切り込みを入れていく工程を同時に行うことができ、連結包装物の生産性の向上に資する超音波溶着装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明によれば、
(1)超音波を放射する面C1を有する超音波発振部材と、多角形の平板であって、厚み方向に平行な側面の1つの側面A1が前記超音波発振部材の超音波を放射する面C1に対向するように配置された超音波振動受け部材と、を備え、前記超音波振動受け部材は、その面方向に平行な2つの多角形の面の少なくとも一方の面B1に、前記側面A1に露出する1つまたは複数の凸部および/または凹部が形成されている超音波溶着装置が提供される。
また、(2)本発明の好ましい形態によれば、前記側面A1の、前記超音波振動受け部材の厚さ方向の長さの最大値と最小値の差が0.4mm以上4.0mm以下である、(1)の超音波溶着装置が提供される。
また、(3)本発明の好ましい形態によれば、前記凸部および/または凹部の、前記側面A1に垂直な方向の長さが2.0mm以上50.0mm以下である(1)または(2)の超音波溶着装置が提供される。
また、(4)超音波を放射する面C2を有する超音波発振部材と、円板であって、面方向に平行な2つの円形の面のそれぞれの中心を通る軸で回転自在に保持され、厚み方向に平行な側面A2が前記超音波発振部材の超音波を放射する面C2に対向するように配置された超音波振動受け部材と、を備え、前記超音波振動受け部材は、その面方向に平行な2つの円形の面の少なくとも一方の面B2に、前記側面A2に露出する1つまたは複数の凸部および/または凹部が形成されている、超音波溶着装置が提供される。
また、(5)前記側面A2の、前記超音波振動受け部材の厚さ方向の長さの最大値と最小値の差が0.4mm以上4.0mm以下である、(4)の超音波溶着装置が提供される。
また、(6)本発明の好ましい形態によれば、前記凸部および/または凹部の、前記面B2の円周辺から中心に向かう方向の長さが2.0mm以上50.0mm以下である、(4)または(5)の超音波溶着装置が提供される。
また、(7)(1)から(6)のいずれかの超音波溶着装置を用いた被溶着物の製造方法であって、少なくとも2枚以上のシート状物を前記超音波発振部材と前記超音波振動受け部材との間に導入する工程と、前記2枚以上のシート状物の溶着させる部位同士を接触させる工程と、前記超音波発振部材と前記超音波振動受け部材の間で超音波振動による摩擦熱によって前記2枚以上のシート状物の前記溶着させる部位を溶融させる工程と、を有する被溶着物の製造方法が提供される。
また、(8)(1)から(3)のいずれかの超音波溶着装置を用いた被溶着物の製造方法であって、少なくとも2枚以上のシート状物を前記超音波発振部材と前記超音波振動受け部材との間に導入する工程と、前記2枚以上のシート状物の溶着させる部位同士を接触させる工程と、前記超音波発振部材を、前記側面A1と前記面C1とが対向する位置関係を保ちつつ、側面A1に平行な方向に移動させながら、前記面C1から前記側面A1に向かって超音波を放射させ、超音波振動による摩擦熱によって前記2枚以上のシート状物の前記溶着させる部位を溶融させる工程と、
を有する被溶着物の製造方法が提供される。
また、(9)(4)から(6)のいずれかの超音波溶着装置を用いた被溶着物の製造方法であって、少なくとも2枚以上のシート状物を前記超音波発振部材と前記超音波振動受け部材との間に導入する工程と、前記2枚以上のシート状物の溶着させる部位同士を接触させる工程と、前記超音波振動受け部材をその中心を通る軸で回転させ、かつ前記超音波発振部材と前記超音波振動受け部材とを、前記側面A2と前記面C2とが対向する位置関係を保ちつつ、前記超音波振動受け部材の面方向に平行な方向に移動させながら、前記面C2から前記側面A2に向かって超音波を放射させ、超音波振動による摩擦熱によって前記2枚以上のシート状物の前記溶着させる部位を溶融させる工程と、を有する被溶着物の製造方法が提供される。
本発明によれば、超音波溶着装置の超音波発信受け部材の超音波発振部材に対向する面の形状を特定のものとすることで、2枚のシート状物の一部を線状に貼り合わせる工程およびその貼り合わせ部位に断続的に切り込みを入れていく工程を同時に行うことができ、連結包装物の生産性の向上に資する超音波溶着装置を提供することが可能となる。
本発明の超音波溶着装置の一例の概念図である。 本発明の第1の実施形態における超音波溶着装置の超音波発振部材および超音波振動受け部材の概念図である。 本発明の第2の実施形態における超音波溶着装置の超音波発振部材および超音波振動受け部材の概念図である。 本発明の超音波溶着装置による被包装物の包装過程の一部を示す概念図である。 本発明の超音波溶着装置による被包装物の包装過程の一部を示す概念図である。 本発明の超音波溶着装置による被包装物の包装過程の一部を示す概念図である。 本発明の超音波溶着装置による被包装物の包装過程の一部を示す概念図である。 本発明の超音波溶着装置による被包装物の包装過程の一部を示す概念図である。 本発明の超音波溶着装置による被包装物の包装過程の一部を示す概念図である。 本発明の超音波溶着装置による被包装物の包装過程の一部を示す概念図である。
本発明の超音波溶着装置は、超音波溶着装置の超音波発信受け部材の超音波発振部材に対向する面の形状を特定のものとすることで、2枚のシート状物の一部を線状に貼り合わせる工程およびその貼り合わせ部位に断続的に切り込みを入れていく工程を同時に行うことができ、連結包装物の生産性の向上に資するものである。
以下、本発明の実施形態例を、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の超音波溶着装置の一例の概念図である。上記の超音波溶着装置は、超音波発振部材1、超音波振動受け部材2、2つの包装機構3、受け皿4、2つのシート状物巻出ロール5、2つのガイドロール6、および押し込みガイド7を備える。上記2つのシート状物巻出ロールからはシート状物8が巻き出され、被包装物9は、超音波発振部材1および超音波振動受け部材2の間かつ2つの包装機構3の間で、押し込みガイド7により、シート状物8に押し込まれる。次に、押し込みガイド7が上方に移動した後、2つの包装機構3の各々が中央付近に移動し、被包装物9の左右上方にあるシート状物を被包装物の上方中央付近で接触させる。次に、超音波発振部材1および超音波振動受け部材2の各々が中央付近に移動しシート状物8の上記の接触部分に超音波を放射することで、シート状物8の上記の接触部分を溶着する。
また、本発明の超音波溶着装置が備える超音波発振部材とは、超音波を放射する面C1を有するものであり、その具体例として、超音波を発生させる超音波振動発振部材と、上記の超音波振動発振部材に接触しており、超音波振動発振部材の発生させた振動を伝達して超音波を放射する面C1を有する超音波伝達部材とからなるものが挙げられる。
次に、図2は、本発明の第1の実施形態における超音波溶着装置(以下、第1の超音波溶着装置とする。)の超音波発振部材13および超音波振動受け部材10の概念図である。第1の超音波溶着装置の備える超音波振動受け部材10は長方形の平板であり、厚み方向に平行な側面の1つの側面A1が、前記超音波発振部材の超音波を放射する面C1に対向するように配置されている。また、上記の超音波振動受け部材には、その面方向に平行な2つの長方形の面の一方の面B1に、上記の側面A1に露出する2つの凹部が形成されている。また、超音波発振部材13は、超音波振動受け部材10の側面A1に平行かつ超音波振動受け部材10の厚み方向に垂直な方向(具体的には、図2に示す、第1の実施形態における超音波発振部材の移動方向14)に移動する。ここで、超音波発振部材13の面C1と、その面に対向する超音波振動受け部材の側面A1の一部との間で超音波の共振がおこる。
本発明の超音波溶着装置の備える超音波振動受け部材10は上記のとおりであり、その側面A1の形状が特徴的なものとなっている。すなわち、その側面A1の形状は、超音波振動受け部材10の厚み方向の幅が均一ではなく、上記の2つの凹部が形成された部分における厚み方向の幅が、凹部が形成されていない部分における厚み方向の幅に比べ小さくなっている。ここで、超音波振動受け部材10の側面A1の形状を上記のようなものとすることで、超音波振動受け部材10の厚み方向の幅が小さい部分では、強い共振効果によりシート状物に伝達される振動エネルギーが集中されて摩擦発熱が高まるため、その部分に配されるシート状物の溶着(溶融)の程度が高くなり、その部分でシート状物は部分的に切断され、その繋ぎ強度は弱いものとなる。すなわち、シート状物のその部分においては、超音波振動のみで、溶着と切断を同時に達成することができる。一方で、超音波振動受け部材10の凹部が形成されていない部分で、凹部が形成された部分に比べ厚み方向の幅が大きい部分では、上記の厚み方向の幅が小さい部分に比べ、共振効果は弱くなり、シート状物に伝達される振動エネルギーによる摩擦発熱も低くなる。そのため、その部分に配されるシート状物の溶着(溶融)の程度は高くなり過ぎず、切断までされることはなく、その部分の繋ぎ強度は比較的強いものとなる。超音波振動受け部材10の、厚さ方向の幅の多い部分と小さい部分で上記のとおりの繋ぎ強度の差が生じるため、超音波を照射されたシート状物の部分には、溶着および切断が行われている部分と溶着のみされている部分とが交互に配されることとなり、ミシン目が形成されることとなる。なお、用いるシート状物によっては、シート状物は必ずしも部分的に切断されている必要はなく、部分的にシート状物の溶着(溶融)の程度を高めることで、その部分の繋ぎ強度が溶着(溶融)の程度を高めていないシート状物の部分の繋ぎ強度よりも弱くなっていればよい。
また、第1の超音波溶着装置では、上記のとおり凹部を有する超音波振動受け部材を用いているが、それを上記の超音波振動受け部材をその面方向に平行な2つの長方形の面の一方の面B1に上記の側面A1に露出する凸部が形成されている超音波振動受け部材に代替したとしても、凸部が形成されている部分と凸部が形成されていない部分とで上記の側面A1の厚み方向の幅が異なるため、上記と同様の理由によりミシン目が形成されることとなる。
また、上記の超音波発振部材13は、その面C1の大きさが、面C1の上記の側面A1への投影像が側面A1の超音波振動受け部材10の面方向に平行な2つの辺からはみ出す大きさであることが好ましい。すなわち、本発明の超音波溶着装置において、超音波発振部材13と超音波振動受け部材10が配された状態で、超音波振動受け部材10の側面A1の厚み方向の幅の領域が、超音波発振部材13の面C1の厚み方向の幅の領域内に含まれることが好ましい。なお、超音波振動受け部材10の側面A1の厚み方向と超音波発振部材13の面C1の厚み方向は同じ方向である。上記のような構成とすることで、超音波発振部材13と超音波振動受け部材10との間の超音波の共振において超音波の発散がより抑制され、溶着対象のシート状物により効率的に振動エネルギーを伝達することができる。
また、第1の超音波溶着装置の超音波振動受け部材10の側面A1の、上記の超音波振動受け部材の厚さ方向の長さの最大値と最小値の差が0.4mm以上4.0mm以下であることが好ましい。上記の超音波振動受け部材10の厚さ方向の長さの最大値と最小値の差を0.4mm以上とすることで、溶着のみされている部分と溶着および切断が行われている部分の差異をより明白にできる。一方で、上記の超音波振動受け部材10の厚さ方向の長さの最大値と最小値の差を4.0mm以下とすることで、2つのシート状物を接着より適した程度にまで溶融させることができる。
また、第1の超音波溶着装置の超音波振動受け部材10に形成される凸部および/または凹部の、上記の側面A1に垂直な方向の長さは、2.0mm以上50.0mm以下であることが好ましい。超音波振動受け部材10は、超音波発振部材13から放射される超音波を受ける部材であり、お互いが接し合う位置関係であるため、使用するにつれて、その側面A1は摩耗していく。ここで、摩耗が進むと超音波振動受け部材10に形成された凸部および/または凹部が消失し、側面A1の厚み方向の幅に差が無くなり、上記の効果が得られなくなる。すなわち、超音波振動受け部材10に形成される凸部および/または凹部の、上記の側面A1に垂直な方向の長さを2.0mm以上とすることで長期使用後においても、上記の効果を得ることができる。一方で、超音波振動受け部材10に形成される凸部および/または凹部の、上記の側面A1に垂直な方向の長さの上限は特に限定されないが、超音波発振受け部材の加工上の都合等から50.0mm以下とすることが好ましい。
第1の超音波溶着装置の超音波振動受け部材10に形成される凸部および/または凹部間の好ましいピッチ15については、超音波発振部材13の第1の実施形態における超音波発振部材の移動方向14への移動の速度ないしは、超音波発振部材13および超音波振動受け部材10の間を走行させるシート状物の走行の速度に依存するため特に限定されるものではないが、例えば、超音波発振部材13の第1の実施形態における超音波発振部材の移動方向14への移動の速度が40〜200mm/secである場合には、第1の超音波溶着装置の超音波振動受け部材10に形成される凸部および/または凹部間の好ましいピッチ15は、超音波振動受け部材10のその厚み方向に垂直方向の長さの10%以上50%以下の長さであることが好ましい。また、凸部および/または凹部の形状については、直線的な凸部および/または凹部に限定するものでなく、厚み方向の最大値と最小値が上述の関係を満たすものであれば、本発明の効果を奏するものであれば丸みを帯びたものであってもよい。
次に、図3は、本発明の第2の実施形態における超音波溶着装置(以下、第2の超音波溶着装置とする。)の超音波発振部材20および超音波振動受け部材16の概念図である。第2の超音波溶着装置の備える超音波振動受け部材16は円板であり、面方向に平行な2つの円形の面のそれぞれの中心を通る軸で回転自在に保持され、厚み方向に平行な側面A2が前記超音波発振部材20の超音波を放射する面C2に対向するように配置されている。
また、上記の超音波振動受け部材16には、その面方向に平行な2つの円形の面の一方の面B2に、上記の側面A2に露出する1つの凸部が形成されている。
また、第2の超音波溶着装置が有する超音波発振部材20と、超音波振動受け部材16は同じ方向に同期して平行移動する(具体的には、図3に示すように、超音波発振部材は第2の実施形態における超音波発振部材の移動方向21に移動し、超音波振動受け部材は第2の実施形態における超音波振動受け部材の移動方向22に移動する)。さらに、超音波振動受け部材16は、2つの超音波振動受け部材固定機構19に挟まれ保持されており、かつ、その面方向に平行な2つの円形の面のそれぞれの中心を通る軸で回転自在となっている。また、超音波振動受け部材16は、第2の実施形態における超音波振動受け部材の移動方向22に移動しながらその面方向に平行な2つの円形の面のそれぞれの中心を通る軸を中心に回転するものである。従って、上記の凸部の有無により、超音波発振部材20の面C2に対向している側面A2の超音波振動受け部材16の厚さ方向の幅は、超音波振動受け部材16の第2の実施形態における超音波振動受け部材の移動方向22への移動の程度にともない変化することとなる。すなわち、上記のとおりの機構とすることで、第1の超音波溶着装置で記載した理由と同様の理由によりミシン目を形成することができる。なお、用いるシート状物によっては、シート状物は必ずしも部分的に切断されている必要はなく、部分的にシート状物の溶着(溶融)の程度を高めることで、その部分の繋ぎ強度が溶着(溶融)の程度を高めていないシート状物の部分の繋ぎ強度よりも弱くなっていればよい。
また、第2の超音波溶着装置では、上記のとおり凸部を有する超音波振動受け部材を用いているが、それを上記の超音波振動受け部材をその面方向に平行な2つの円形の面の一方の面B2に上記の側面A2に露出する凹部が形成されている超音波振動受け部材に代替したとしても、凹部が形成されている部分と凹部が形成されていない部分とで上記の側面A2の厚み方向の幅が異なるため、上記と同様の理由によりミシン目が形成されることとなる。
また、上記の超音波発振部材20は、その面C2の大きさが、面C2の上記の側面A2への投影像が側面A2の超音波振動受け部材16の面方向に平行な2つの辺からはみ出す大きさであることが好ましい。すなわち、本発明の超音波溶着装置において、超音波発振部材20と、超音波振動受け部材16が配された状態で、超音波振動受け部材の側面A2の厚み方向の幅の領域が、超音波発振部材20の面C2の厚み方向の幅の領域内に含まれることが好ましい。なお、超音波振動受け部材16の側面A2の厚み方向と超音波発振部材20の面C2の厚み方向は同じ方向である。上記のような構成とすることで、超音波発振部材20と超音波振動受け部材16との間の超音波の共振において超音波の発散がより抑制され、溶着対象のシート状物により効率的に振動エネルギーを伝達することができる。
また、第2の超音波溶着装置の超音波振動受け部材16の側面A2の、上記の超音波振動受け部材16の厚さ方向の長さの最大値と最小値の差が0.4mm以上4.0mm以下であることが好ましい。上記の超音波振動受け部材16の厚さ方向の長さの最大値と最小値の差を0.4mm以上とすることで、溶着のみされている部分と溶着および切断が行われている部分の差異をより明白にできる。一方で、上記の超音波振動受け部材16の厚さ方向の長さの最大値と最小値の差を4.0mm以下とすることで、2つのシート状物を接着より適した程度にまで溶融させることができる。
また、第2の超音波溶着装置の超音波振動受け部材16に形成される凸部および/または凹部の、前記面B2の円周辺から中心に向かう方向の長さが、2.0mm以上50.0mm以下であることが好ましい。超音波振動受け部材16は、超音波発振部材20から放射される超音波を受ける部材であり、使用するにつれて、その側面A2は摩耗していく。ここで、摩耗が進むと超音波振動受け部材16に形成された凸部および/または凹部が消失し、側面A2の厚み方向の幅に差が無くなり、上記の効果が得られなくなる。すなわち、超音波振動受け部材16に形成される凸部および/または凹部の、前記面B2の円周辺から中心に向かう方向の長さを2.0mm以上とすることで長期使用後においても、上記の効果を得ることができる。一方で、超音波振動受け部材10に形成される凸部および/または凹部の、上記の側面A2に垂直な方向の長さの上限は特に限定されないが、超音波発振受け部材の加工上の都合等から50.0mm以下とすることが好ましい。
次に、本発明の超音波溶着装置を用いた被包装物のシート状物による包装方法について説明する。本発明の超音波溶着装置を用いることで、複数の包装物がミシン目により連結された連結包装物を効率良く得ることができる。
ここで、図4〜図10は、本発明の超音波溶着装置による被包装物の包装課程の一部を示す概念図である。
まず、図4に示すとおり、2つのシート状物巻出ロール23からシート状物24が巻き出され、第1の被包装物29は、超音波発振部材25および超音波振動受け部材26との間かつ2つの包装機構27の間で、押し込みガイド30により、シート状物24に押し込まれる。ここで、図4に示す実施形態の例においては、超音波発振部材25および超音波振動受け部材26との間かつ2つの包装機構27の間に、1枚のシート状物24が折り返すように導入されているが、超音波発振部材25および超音波振動受け部材26との間を局所的にみれば、2枚のシート状物が超音波発振部材25および超音波振動受け部材26との間に導入されている。従って、図4に示す実施形態の例においても、2枚以上のシート状物が超音波発振部材25および超音波振動受け部材26との間に導入されていることとなる。また、図4に示す実施形態の例に限定されることなく、それぞれ独立した2枚以上のシート状物を超音波発振部材および超音波振動受け部材との間に導入する工程も、2枚以上のシート状物を超音波発振部材および超音波振動受け部材との間に導入する工程となる。
次に、図5に示すとおり、押し込みガイド30が上方に移動した後、2つの包装機構27の各々が中央付近に移動し、第1の被包装物29の左右上方にあるシート状物の溶着させる部位同士を、第1の被包装物29の上方中央付近で接触させる。
次に、図6に示すとおり、超音波発振部材および超音波振動受け部材の各々が中央付近に移動して、シート状物24の上記の接触部分に超音波を放射することで、シート状物24の上記の接触部分を溶着し、包装物にミシン目の第1の溶着部分31を形成する。ここで、第1の超音波溶着装置においては、超音波発振部材を、その面C1と超音波振動受け部材の側面A1とが対向する位置関係を保ちつつ、側面A1に平行な方向に移動させながら、上記の面C1から上記の側面A1に向かって超音波を放射させ、超音波振動による摩擦熱によって上記のミシン目の第1の溶着部分31を形成する。また、第2の超音波溶着装置においては、超音波振動受け部材をその中心を通る軸で回転させ、かつ超音波発振部材と超音波振動受け部材とを、超音波振動受け部材の側面A2と超音波発振部材の面C2とが対向する位置関係を保ちつつ、超音波振動受け部材の面方向に平行な方向に移動させながら、上記の面C2から上記の側面A2に向かって超音波を放射させ、超音波振動による摩擦熱によって上記のミシン目の第1の溶着部分31を形成する。
次に、図7に示すとおり、超音波発振部材25および超音波振動受け部材26の各々が中央付近から外側に移動すると共に、2つの包装機構27の各々も中央付近から外側に移動する。また、第2の被包装物32を、第1の包装物29の上方に用意する。
次に、図8に示すとおり、2つのシート状物巻出ロール23からシート状物24が巻き出され、第2の被包装物32は、超音波発振部材25および超音波振動受け部材26との間かつ2つの包装機構27の間で、押し込みガイド30により、シート状物24に押し込まれる。
次に、図9に示すとおり、押し込みガイド30が上方に移動した後、2つの包装機構27の各々が中央付近に移動し、第2の被包装物32の左右上方にあるシート状物の溶着させる部位同士を、第2の被包装物32の上方中央付近で接触させる。
次に、図10に示すとおり、超音波発振部材25および超音波振動受け部材26の各々が中央付近に移動して、シート状物24の上記の接触部分に超音波を放射することで、シート状物24の上記の接触部分を溶着し、包装物にミシン目の第2の溶着部分34を形成する。
図7〜図10に示す工程を1回以上繰り返すことで、2つ以上の包装物が連結された連結包装物を得ることができ、得られた連結包装物の連結部はミシン目の溶着部分となっているため、大きな力や切断器具などを要することなく、上記の連結部で各包装物を切り離すことができる。
本発明は、超音波溶着装置およびシート状物の超音波溶着方法に関し、特に、複数の包装物が連結した連結包装物の製造に有効に用いることができる。また、被包装物、シート状物および包装物については、特に限定されることはないが、被包装物としては中空糸膜、シート状物としては不織布および包装物としては浄水器カートリッジの部材などをそれぞれ挙げることができる。
1:超音波発振部材
2:超音波振動受け部材
3:包装機構
4:受け皿
5:シート状物巻出ロール
6:ガイドロール
7:押し込みガイド
8:シート状物
9:被包装物
10:超音波振動受け部材
13:超音波発振部材
14:第1の実施形態における超音波発振部材の移動方向
15:ピッチ
16:超音波振動受け部材
19:超音波振動受け部材固定機構
20:超音波発振部材
21:第2の実施形態における超音波発振部材の移動方向
22:第2の実施形態における超音波振動受け部材の移動方向
23:シート状物巻出ロール
24:シート状物
25:超音波発振部材
26:超音波振動受け部材
27:包装機構
29:第1の被包装物
30:押し込みガイド
31:第1の溶着部分
32:第2の被包装物
34:第2の溶着部分
A1:側面A1
A2:側面A2
B1:面B1
B2:面B2

Claims (9)

  1. 溶着および切断が行われている部分と溶着のみされている部分とが交互に配されたミシン目を形成するための超音波溶着装置であって、
    超音波を放射する面C1を有する超音波発振部材と、
    多角形の平板であって、厚み方向に平行な側面の1つの側面A1が前記超音波発振部材の超音波を放射する面C1に対向するように配置された超音波振動受け部材と、を備え、
    前記超音波振動受け部材は、その面方向に平行な2つの多角形の面の少なくとも一方の面B1に、前記側面A1に露出する1つまたは複数の凸部および/または凹部が形成されている、超音波溶着装置。
  2. 前記側面A1の、前記超音波振動受け部材の厚さ方向の長さの最大値と最小値の差が0.4mm以上4.0mm以下である、請求項1の超音波溶着装置。
  3. 前記凸部および/または凹部の、前記側面A1に垂直な方向の長さが2.0mm以上50.0mm以下である、請求項1または2の超音波溶着装置。
  4. 溶着および切断が行われている部分と溶着のみされている部分とが交互に配されたミシン目を形成するための超音波溶着装置であって、
    超音波を放射する面C2を有する超音波発振部材と、
    円板であって、面方向に平行な2つの円形の面のそれぞれの中心を通る軸で回転自在に保持され、厚み方向に平行な側面A2が前記超音波発振部材の超音波を放射する面C2に対向するように配置された超音波振動受け部材と、を備え、
    前記超音波振動受け部材は、その面方向に平行な2つの円形の面の少なくとも一方の面B2に、前記側面A2に露出する1つまたは複数の凸部および/または凹部が形成されている、超音波溶着装置。
  5. 前記側面A2の、前記超音波振動受け部位の厚さ方向の長さの最大値と最小値の差が0.4mm以上4.0mm以下である、請求項4の超音波溶着装置。
  6. 前記凸部および/または凹部の、前記面B2の円周辺から中心に向かう方向の長さが2.0mm以上50.0mm以下である、請求項4または5の超音波溶着装置。
  7. 請求項1から6のいずれかの超音波溶着装置を用いた被溶着物の製造方法であって、
    少なくとも2枚以上のシート状物を前記超音波発振部材と前記超音波振動受け部材との間に導入する工程と、
    前記2枚以上のシート状物の溶着させる部位同士を接触させる工程と、
    前記超音波発振部材と前記超音波振動受け部材の間で超音波振動による摩擦熱によって前記2枚以上のシート状物の前記溶着させる部位を溶融させる工程と、
    を有する被溶着物の製造方法。
  8. 請求項1から3のいずれかの超音波溶着装置を用いた被溶着物の製造方法であって、
    少なくとも2枚以上のシート状物を前記超音波発振部材と前記超音波振動受け部材との間に導入する工程と、
    前記2枚以上のシート状物の溶着させる部位同士を接触させる工程と、
    前記超音波発振部材を、前記側面A1と前記面C1とが対向する位置関係を保ちつつ、面側A1に平行な方向に移動させながら、前記面C1から前記側面A1に向かって超音波を放射させ、超音波振動による摩擦熱によって前記2枚以上のシート状物の前記溶着させる部位を溶融させる工程と、
    を有する被溶着物の製造方法。
  9. 請求項4から6のいずれかの超音波溶着装置を用いた被溶着物の製造方法であって、
    少なくとも2枚以上のシート状物を前記超音波発振部材と前記超音波振動受け部材との間に導入する工程と、
    前記2枚以上のシート状物の溶着させる部位同士を接触させる工程と、
    前記超音波振動受け部材をその中心を通る軸で回転させ、かつ前記超音波発振部材と前記超音波振動受け部材とを、前記側面A2と前記面C2とが対向する位置関係を保ちつつ、前記超音波振動受け部材の面方向に平行な方向に移動させながら、前記面C2から前記側面A2に向かって超音波を放射させ、超音波振動による摩擦熱によって前記2枚以上のシート状物の前記溶着させる部位を溶融させる工程と、
    を有する被溶着物の製造方法。
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