JP6476635B2 - ロボットの制御装置及び制御方法 - Google Patents

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本発明は、ロボットの制御装置及び制御方法に関する。
従来、ロボットのアームを駆動するサーボモータの速度パターンを、最大速度条件及び最大加減速度条件に基づいて最適化する方法がある(非特許文献1参照)。非特許文献1に記載の方法によれば、アームの各位置において最大の速度となるように速度パターンが作成されるため、アームの動作時間を短縮することができる。
The 2nd IFToMM Asian Conference on Mechanism and Machine Science November 7-10, 2012 "Planning manipulator trajectories under dynamics using minimum-time shortcuts" by Quang-Cuong Pham
ところで、非特許文献1に記載の方法では、最適の速度パターンを作成するための計算負荷が大きいため、自動運転時にリアルタイムで速度パターンを作成することができない。このため、非特許文献1に記載の方法は、自動運転に先立ちオフラインで予め作成した速度パターンを、ロボットの自動運転時の動作で再生するというように利用されている。
しかしながら、ベルトコンベア上を流れるワークの位置を特定してアームで掴むような動作では、その都度アームの動作が異なるため、オフラインで予め作成した速度パターンを用いることはできない。若しくは、膨大な量の速度パターンを事前に作成する必要があるため、現実的ではない。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、サーボモータの速度パターンを簡易な処理で最適化することにより、最適の速度パターンを自動運転時にリアルタイムで作成可能とすることを主たる目的とするものである。
第1の手段は、サーボモータにより駆動されるアームを備えるロボットの制御装置であって、前記サーボモータの動作開始位置から動作終了位置まで各位置における前記サーボモータの上限速度を算出する上限速度算出手段と、前記動作開始位置側から前記動作終了位置側へ各位置における速度にその位置における最大加速度を加算した第1速度を、前記第1速度に対応する前記上限速度を上限として算出する第1速度算出手段と、前記動作終了位置側から前記動作開始位置側へ各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第2速度を、前記第2速度に対応する前記上限速度を上限として算出する第2速度算出手段と、前記動作開始位置から前記動作終了位置までの各位置において、前記第1速度算出手段により算出された前記第1速度及び前記第2速度算出手段により算出された前記第2速度のうち低い方の速度を選択して前記サーボモータの速度パターンを作成する速度パターン作成手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、サーボモータの動作開始位置から動作終了位置まで各位置におけるサーボモータの上限速度が算出される。例えば、この上限速度は、サーボモータの仕様によるサーボモータの最大速度や、駆動されるアームの最大速度や最大加速度、コリオリ力によるトルク条件等に基づいて算出される。
そして、第1速度算出手段により、動作開始位置側から動作終了位置側へ各位置における速度にその位置における最大加速度を加算した第1速度が算出される。ただし、第1速度に対応する上限速度が上限とされるため、第1速度が上限速度を超える場合には、第1速度は上限速度に制限される。このため、第1速度は、上限速度を超えない範囲で最大の速度として算出され、最大速度条件を満たすことができる。
また、第2速度算出手段により、動作終了位置側から動作開始位置側へ各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第2速度が算出される。なお、最大減速度は、動作開始位置側から動作終了位置側へ移動する時の最大減速度であり、動作終了位置側から動作開始位置側へ移動する時においては第2速度の最大上昇量となる。ただし、第2速度に対応する上限速度が上限とされるため、第2速度が上限速度を超える場合には、第2速度は上限速度に制限される。このため、第2速度は、上限速度を超えない範囲で、最大の速度として算出され、最大速度条件を満たすことができる。
ここで、共通の位置において、例えば第1速度よりも第2速度が低い場合は、第1速度はその位置での最大減速度条件を満たさないこととなる。この点、動作開始位置から動作終了位置までの各位置において、第1速度及び第2速度のうち低い方の速度が選択されてサーボモータの速度パターンが作成される。このため、この速度パターンは、最大加減速度条件を満たすことができる。したがって、速度パターンを簡易な処理で最適化することができ、最適の速度パターンをリアルタイムで作成することが可能となる。
第2の手段では、前記第1速度算出手段は、前記動作開始位置から前記動作終了位置まで各位置における速度にその位置における最大加速度を加算した第1速度を、前記第1速度に対応する前記上限速度を上限として順次算出し、前記第2速度算出手段は、前記動作終了位置から前記動作開始位置まで各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第2速度を、前記第2速度に対応する前記第1速度を上限として順次算出し、前記速度パターン作成手段は、前記動作開始位置から前記動作終了位置までの各位置において、前記第2速度算出手段により算出された前記第2速度を用いて前記速度パターンを作成する。
上記構成によれば、第1速度算出手段により、動作開始位置から動作終了位置まで各位置における速度にその位置における最大加速度を加算した第1速度が、第1速度に対応する上限速度を上限として順次算出される。すなわち、動作開始位置から動作終了位置までの第1速度パターンが作成される。この第1速度パターンは、上限速度を超えない範囲で最大の速度として算出され、最大速度条件を満たすことができる。
また、第2速度算出手段により、動作終了位置から動作開始位置まで各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第2速度が、第2速度に対応する第1速度を上限として順次算出される。すなわち、動作終了位置から動作開始位置までの第2速度パターンが作成される。この第2速度パターンは、上限速度を超えない範囲で最大の速度として算出された第1速度を上限としており、最大速度条件を満たすことができる。
そして、速度パターン作成手段により、動作開始位置から動作終了位置までの各位置において、第2速度算出手段により算出された第2速度を用いて速度パターンが作成される。したがって、共通の位置において、第1速度よりも第2速度が低い場合は、第2速度が選択されて速度パターンが作成されることとなる。このため、この速度パターンは、最大加減速度条件を満たすことができる。
第3の手段では、前記第2速度算出手段は、前記動作終了位置から前記動作開始位置まで各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第2速度を、前記第2速度に対応する前記上限速度を上限として順次算出し、前記第1速度算出手段は、前記動作開始位置から前記動作終了位置まで各位置における速度にその位置における最大加速度を加算した第1速度を、前記第1速度に対応する前記第2速度を上限として順次算出し、前記速度パターン作成手段は、前記動作開始位置から前記動作終了位置までの各位置において、前記第1速度算出手段により算出された前記第1速度を用いて前記速度パターンを作成する。
上記構成によれば、動作終了位置から動作開始位置まで第2速度を算出した後に、動作開始位置から動作終了位置まで第1速度を算出する場合に、第2の手段と同様の作用効果を奏することができる。
第4の手段では、前記動作開始位置側から前記動作終了位置側へ各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第3速度を算出する第3速度算出手段と、前記第3速度算出手段により算出された前記第3速度が、前記第3速度に対応する前記上限速度よりも高くなる位置である超過位置と、前記超過位置から前記第3速度に各位置における最大減速度を順次加算した補正速度が、前記補正速度に対応する前記上限速度よりも低くなる位置である復帰位置とを算出する位置算出手段と、を備え、前記第1速度算出手段は、前記超過位置から前記復帰位置まで前記第1速度の算出を停止し、前記第2速度算出手段は、前記復帰位置から前記動作開始位置側へ各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第2速度を、前記第2速度に対応する前記上限速度を上限として算出する。
上記構成によれば、第3速度算出手段により、動作開始位置側から動作終了位置側へ各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第3速度が算出される。そして、第3速度算出手段により算出された第3速度が、第3速度に対応する上限速度よりも高くなる位置である超過位置が算出される。この超過位置は、最大減速度で減速しても速度が上限速度よりも高くなる位置であり、最大速度条件を満たすことができなくなる位置である。また、超過位置から第3速度に各位置における最大減速度を順次加算した補正速度が、補正速度に対応する上限速度よりも低くなる位置である復帰位置が算出される。この復帰位置は、超過位置から最大減速度で順次減速した場合に、速度が上限速度よりも低くなる位置であり、最大速度条件を満たすことができる位置である。
そこで、第1速度算出手段は、超過位置から復帰位置まで第1速度の算出を停止する。これにより、第1速度が上限速度を超える範囲について、第1速度の算出を停止することができ、不要な計算を省略することができる。そして、第2速度算出手段により、復帰位置から動作開始位置側へ各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第2速度が、第2速度に対応する上限速度を上限として算出される。したがって、超過位置から復帰位置までの範囲についても、速度パターンを作成することができる。なお、速度パターン作成手段は、動作開始位置から動作終了位置までの各位置において、第1速度及び第2速度のいずれかが算出されていない場合は、算出されている方の速度を選択して速度パターンを作成する。
第5の手段では、前記動作終了位置側から前記動作開始位置側へ各位置における速度にその位置における最大加速度を加算した第4速度を算出する第4速度算出手段と、前記第4速度算出手段により算出された前記第4速度が、前記第4速度に対応する前記上限速度よりも高くなる位置である超過位置と、前記超過位置から前記第4速度に各位置における最大加速度を順次加算した補正速度が、前記補正速度に対応する前記上限速度よりも低くなる位置である復帰位置とを算出する位置算出手段と、を備え、前記第2速度算出手段は、前記超過位置から前記復帰位置まで前記第2速度の算出を停止し、前記第1速度算出手段は、前記復帰位置から前記動作終了位置側へ各位置における速度にその位置における最大加速度を加算した第1速度を、前記第1速度に対応する前記上限速度を上限として算出する。
上記構成によれば、動作終了位置側から動作開始位置側へ第4速度を算出した後に、復帰位置から動作終了位置側へ第1速度を算出する場合に、第4の手段と同様の作用効果を奏することができる。
第6の手段は、サーボモータにより駆動されるアームを備えるロボットの制御方法であって、前記サーボモータの動作開始位置から動作終了位置まで各位置における前記サーボモータの上限速度を算出する上限速度算出工程と、前記動作開始位置側から前記動作終了位置側へ各位置における速度にその位置における最大加速度を加算した第1速度を、前記第1速度に対応する前記上限速度を上限として算出する第1速度算出工程と、前記動作終了位置側から前記動作開始位置側へ各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第2速度を、前記第2速度に対応する前記上限速度を上限として算出する第2速度算出工程と、前記動作開始位置から前記動作終了位置までの各位置において、前記第1速度算出工程で算出された前記第1速度及び前記第2速度算出工程で算出された前記第2速度のうち低い方の速度を選択して前記サーボモータの速度パターンを作成する速度パターン作成工程と、を備えることを特徴とする。
上記工程によれば、第1の手段と同様の作用効果を奏することができる。
ロボットシステムの概要を示す斜視図。 第1実施形態にかかる最適の速度パターンを作成する処理の概要を示すフローチャート。 最適の速度パターンを作成する処理の概要を示すグラフ。 最適の速度パターンを作成する処理の詳細を示すフローチャート。 最大速度条件不満足の状態と、最大減速度条件に基づく第2速度算出とを示すグラフ。 最適の速度パターンを作成する処理の変更例の概要を示すフローチャート。 第2実施形態にかかる最適の速度パターンを作成する処理の概要を示すフローチャート。 最適の速度パターンを作成する処理の概要を示すグラフ。 最適の速度パターンを作成する処理の詳細を示すフローチャート。 最適の速度パターンを作成する処理の詳細を示すフローチャート。 最適の速度パターンを作成する処理の詳細を示すフローチャート。 最適の速度パターンを作成する処理の変更例の概要を示すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、機械組立工場等において、機械等の組み立てを行うロボットシステムとして具体化している。
図1は、ロボットシステム10の概要を示す斜視図である。同図に示すように、ロボットシステム10は、ロボット20及びロボットコントローラ30を備えている。
ロボット20は、垂直多関節型のロボットであり、6つ(複数)の関節を有するアーム21、及び基台22を備えている。アーム21(被駆動部)は、先端にハンド部21aを有している。アーム21の各関節には、それぞれサーボモータ(25,26のみ表示)が設けられており、これらのサーボモータの回転によりアーム21が駆動される。各サーボモータには、その出力軸を制動する電磁ブレーキと、出力軸の回転角度に応じたパルス信号を出力するエンコーダとがそれぞれ設けられている。ロボット20は、アーム21を動作させることにより、ワークに対する部品の組付けやワークの搬送等の作業を行う。詳しくは、ロボット20は、ベルトコンベア上を流れるワーク(部品)の位置を特定して、ワークをアーム21で掴む動作を実行する。
コントローラ30(制御装置)は、CPU、ROM、RAM、データ記憶部、駆動回路、位置検出回路等を備えている。ROMは、ロボット20のシステムプログラムや動作プログラム等を記憶している。RAMは、これらのプログラムを実行する際にパラメータの値等を記憶する。データ記憶部は、ワーク認識用のカメラ(図示せず)から入力される画像データ等を記憶する。位置検出回路には、各エンコーダの検出信号がそれぞれ入力される。位置検出回路は、各エンコーダの検出信号に基づいて、各関節に設けられたサーボモータの回転角度を検出する。CPUは、動作プログラム(プログラム)を実行することにより、位置検出回路から入力される位置情報に基づいて、アーム21の各関節の回転角度を開始回転角度(動作開始位置)から終了回転角度(動作終了位置)まで制御する。本実施形態では、この制御に際して、各サーボモータの最適の速度パターンをリアルタイムで作成し、作成した速度パターンをロボット20の自動運転時の動作において実現する。
次に、図2のフローチャート及び図3のグラフを参照して、各サーボモータの最適の速度パターンを作成する処理の概要を説明する。この一連の処理は、コントローラ30によって実行される。
まず、最大速度条件に基づいて、動作開始位置から動作終了位置までの各位置における各サーボモータの上限速度v0を算出する(S11)。図3(a)に示すように、各サーボモータについて位置λに対する上限速度v0を算出する。
続いて、動作開始位置から動作終了位置まで上限速度v0を上限として、最大加速度で第1速度v1を算出する(S12)。図3(b)に示すように、動作開始位置から各位置における最大加速度を加算して第1速度v1を順次算出する。このとき、第1速度v1が上限速度v0未満でない場合は、第1速度v1を上限速度v0で制限し、第1速度v1を上限速度v0とする。
続いて、動作終了位置から動作開始位置まで第1速度v1を上限として、最大減速度で第2速度v2を算出する(S13)。図3(c)に示すように、動作終了位置から各位置における最大減速度を加算して第2速度v2を順次算出する。最大減速度は、動作開始位置側から動作終了位置側へ移動する時の最大減速度であり、後退積分においては第2速度v2の最大上昇量となる。このとき、第2速度v2が第1速度v1未満でない場合は、第2速度v2を第1速度v1(≦上限速度v0)で制限し、第2速度v2を第1速度v1とする。すなわち、第1速度v1及び第2速度v2のうち低い方の速度を選択する。
続いて、動作開始位置から動作終了位置まで、各位置における第2速度v2を用いて速度パターンを作成する(S14)。そして、この一連の処理を終了する(END)。
なお、S11の処理が上限速度算出手段(工程)としての処理に相当し、S12の処理が第1速度算出手段(工程)としての処理に相当し、S13の処理が第2速度算出手段(工程)としての処理に相当し、S14の処理が速度パターン作成手段(工程)としての処理に相当する。
次に、図4のフローチャートを参照して、各サーボモータの最適の速度パターンを作成する処理の詳細を説明する。この一連の処理は、コントローラ30によって実行される。
まず、最大速度条件に基づいて、動作開始位置から動作終了位置までの各位置における各サーボモータの上限速度v0を算出する(S21)。最大速度条件として、各サーボモータの仕様により定まる各サーボモータの最大速度や、アーム21の機械的特性により定まるアーム21の最大速度等を超えないことが要求される。そして、最大速度条件を満たすように、各位置における各サーボモータの上限速度v0を算出する。
続いて、現在位置から前進積分により最大加速度で第1速度v1を算出する(S22)。詳しくは、現在のステップ(現在位置)における第1速度v1に現在のステップにおける最大加速度を加算して、次のステップにおける第1速度v1を算出する。なお、前進積分開始時の現在のステップ(現在位置)はステップ0(動作開始位置:λ=0)であり、ステップ0における第1速度v1=0である。
続いて、算出された第1速度v1が、対応する上限速度v0未満であるか否か判定する(S23)。すなわち、共通のステップ(位置)において、第1速度v1が上限速度v0未満であるか否か判定する。この判定において、第1速度v1が、対応する位置における上限速度v0未満であると判定した場合(S23:YES)、次のステップにおける第1速度v1を、S22で算出した第1速度v1とする(S24)。一方、S23の判定において、第1速度v1が対応する上限速度v0未満でないと判定した場合(S23:NO)、次のステップにおける第1速度v1を対応する上限速度v0とする(S25)。すなわち、第1速度v1を上限速度v0で制限する。
続いて、前進積分のステップ(位置)を一つ進め(S26)、前進積分の位置が動作終了位置に到達したか否か判定する(S27)。この判定において、前進積分の位置が動作終了位置に到達していないと判定した場合(S27:NO)、S22〜S26の処理を再度実行する。一方、S27の判定において、前進積分の位置が動作終了位置に到達したと判定した場合(S27:YES)、現在位置から後退積分により最大減速度で第2速度v2を算出する(S28)。詳しくは、現在のステップ(現在位置)における第2速度v2に現在のステップにおける最大減速度(動作開始位置側への最大上昇量)を加算して、次のステップにおける第2速度v2を算出する。なお、後退積分開始時の現在のステップ(現在位置)はステップ0(動作終了位置:λ=1)であり、ステップ0における第2速度v2=0である。
続いて、算出された第2速度v2が、対応する第1速度v1未満であるか否か判定する(S29)。すなわち、共通のステップ(位置)において、第2速度v2が第1速度v1未満であるか否か判定する。この判定において、第2速度v2が、対応する位置における第1速度v1未満であると判定した場合(S29:YES)、次のステップにおける第2速度v2を、S28で算出した第2速度v2とする(S30)。一方、S29の判定において、第2速度v2が対応する第1速度v1未満でないと判定した場合(S29:NO)、次のステップにおける第2速度v2を対応する第1速度v1とする(S31)。すなわち、第2速度v2を第1速度v1(≦上限速度v0)で制限する。
続いて、後退積分のステップ(位置)を一つ進め(S32)、後退積分の位置が動作開始位置に到達したか否か判定する(S33)。この判定において、後退積分の位置が動作終了位置に到達していないと判定した場合(S33:NO)、S28〜S32の処理を再度実行する。一方、S33の判定において、後退積分の位置が動作開始位置に到達したと判定した場合(S33:YES)、動作開始位置から動作終了位置まで、各位置における第2速度v2を用いて速度パターンを作成する(S34)。そして、この一連の処理を終了する(END)。
なお、S21の処理が上限速度算出手段(工程)としての処理に相当し、S22〜S27の処理が第1速度算出手段(工程)としての処理に相当し、S28〜S33の処理が第2速度算出手段(工程)としての処理に相当し、S34の処理が速度パターン作成手段(工程)としての処理に相当する。
図5のグラフを参照して、最大速度条件不満足となる状態と、最大減速度条件に基づく第2速度v2の算出とを説明する。
図5(a)に示すように、前進積分により第1速度v1を算出する際に、最大減速度で減速しても第1速度v1が上限速度v0を超える点P1が生じる場合がある。この場合、点P1において、第1速度v1が最大速度条件を満たすことができなくなる。
この点、本実施形態によれば、図5(b)に示すように、後退積分により最大減速度で第2速度v2が算出される。第2速度v2は、点P2において第1速度v1(=上限速度v0)まで上昇することができなくなる。このため、点P2から点P3まで、最大減速度で算出された第2速度v2が選択されて速度パターンが作成される。その結果、速度パターンは最大加減速度条件を満たすとともに、最大速度条件を満たさなくなる点P1を避けることができる。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。
・動作開始位置側から動作終了位置側へ各位置における速度にその位置における最大加速度を加算した第1速度v1が算出される。ただし、第1速度v1に対応する上限速度v0が上限とされるため、第1速度v1が上限速度v0を超える場合には、第1速度v1は上限速度v0に制限される。このため、第1速度v1は、上限速度v0を超えない範囲で最大の速度として算出され、最大速度条件を満たすことができる。
・動作終了位置側から動作開始位置側へ各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第2速度v2が算出される。ただし、第2速度v2に対応する上限速度v0が上限とされるため、第2速度v2が上限速度v0を超える場合には、第2速度v2は上限速度v0に制限される。このため、第2速度v2は、上限速度v0を超えない範囲で、最大の速度として算出され、最大速度条件を満たすことができる。
・共通の位置(ステップ)において、第1速度v1よりも第2速度v2が低い場合は、第1速度v1はその位置での最大減速度条件を満たさないこととなる。この点、動作開始位置から動作終了位置までの各位置において、第1速度v1及び第2速度v2のうち低い方の速度が選択されてサーボモータの速度パターンが作成される。このため、この速度パターンは、最大加減速度条件を満たすことができる。したがって、速度パターンを簡易な処理で最適化することができ、最適の速度パターンをリアルタイムで作成することが可能となる。
・動作開始位置から動作終了位置まで各位置における速度にその位置における最大加速度を加算した第1速度v1が、第1速度v1に対応する上限速度v0を上限として順次算出される。すなわち、動作開始位置から動作終了位置までの第1速度v1パターンが作成される。この第1速度v1パターンは、上限速度v0を超えない範囲で最大の速度として算出され、最大速度条件を満たすことができる。
・動作終了位置から動作開始位置まで各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第2速度v2が、第2速度v2に対応する第1速度v1を上限として順次算出される。すなわち、動作終了位置から動作開始位置までの第2速度v2パターンが作成される。この第2速度v2パターンは、上限速度v0を超えない範囲で最大の速度として算出された第1速度v1を上限としており、最大速度条件を満たすことができる。
・動作開始位置から動作終了位置までの各位置において、第2速度v2を用いて速度パターンが作成される。したがって、共通の位置において、第1速度v1よりも第2速度v2が低い場合は、第2速度v2が選択されて速度パターンが作成されることとなる。このため、この速度パターンは、最大加減速度条件を満たすことができる。
なお、上記第1実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。
・図6は、各サーボモータの最適の速度パターンを作成する処理の変更例の概要を示すフローチャートである。ここでは、第1速度v1と第2速度v2との算出順序を、第1実施形態と逆にしている。この一連の処理は、コントローラ30によって実行される。
まず、最大速度条件に基づいて、動作開始位置から動作終了位置までの各位置における各サーボモータの上限速度v0を算出する(S11A)。動作終了位置から動作開始位置まで上限速度v0を上限として、最大減速度で第2速度v2を算出する(S12A)。動作開始位置から動作終了位置まで第2速度v2を上限として、最大加速度で第1速度v1を算出する(S13A)。動作開始位置から動作終了位置まで、各位置における第1速度v1を用いて速度パターンを作成する(S14A)。そして、この一連の処理を終了する(END)。
なお、S11Aの処理が上限速度算出手段(工程)としての処理に相当し、S12Aの処理が第2速度算出手段(工程)としての処理に相当し、S13Aの処理が第1速度算出手段(工程)としての処理に相当し、S14Aの処理が速度パターン作成手段(工程)としての処理に相当する。
そして、各サーボモータの最適の速度パターンを作成する処理の詳細は、図6のフローチャートの処理に沿って図4のフローチャートの処理を変更すればよい。こうした構成によれば、動作終了位置から動作開始位置まで第2速度v2を算出した後に、動作開始位置から動作終了位置まで第1速度v1を算出する場合に、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
・第1速度v1と第2速度v2とを並列に算出し、各位置において第1速度v1及び第2速度v2のうち低い方の速度を選択して速度パターンを作成してもよい。こうした構成によっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図5に示したように、最大速度条件を満たさなくなる点P1(超過位置)から、最大速度条件を満たす点P2(復帰位置)まで、第1速度v1を算出することなく第2速度v2を算出する。
図7のフローチャート及び図8のグラフを参照して、各サーボモータの最適の速度パターンを作成する処理の概要を説明する。この一連の処理は、コントローラ30によって実行される。
まず、最大速度条件に基づいて、動作開始位置から動作終了位置までの各位置における各サーボモータの上限速度v0を算出する(S41)。図8(a)に示すように、各サーボモータについて位置λに対する上限速度v0を算出する。
続いて、動作開始位置から動作終了位置側へ上限速度v0を上限として、最大加速度で第1速度v1を算出する(S42)。図8(b)に示すように、動作開始位置から各位置における最大加速度を加算して第1速度v1を順次算出する。このとき、第1速度v1が上限速度v0未満でない場合は、第1速度v1を上限速度v0で制限し、第1速度v1を上限速度v0とする。
続いて、最大速度条件を満たさなくなる超過位置(点P1)、及び最大速度条件を満たす復帰位置(点P2)を算出する(S43)。図8(c)に示すように、前進積分により第1速度v1を算出する際に、最大減速度で減速しても第1速度v1が上限速度v0を超える点P1を算出する。そして、図8(d)に示すように、点P1から最大減速度で減速を続けて、速度が上限速度v0未満となる点P2を算出する。
続いて、復帰位置から動作開始位置側へ上限速度v0を上限として、最大減速度で第2速度v2を算出する(S44)。図8(e)に示すように、点P2から動作開始位置側へ各位置における最大減速度を加算して第2速度v2を順次算出する。このとき、第2速度v2が上限速度v0未満でない場合は、第2速度v2を上限速度v0で制限し、第2速度v2を上限速度v0とする。第2速度v2の算出は、第2速度v2が第1速度v1よりも高くなるまで行う。
続いて、復帰位置(点P2)から動作終了位置まで上限速度v0を上限として、最大加速度で第1速度v1を算出する(S45)。図8(f)に示すように、点P2から各位置における最大加速度を加算して第1速度v1を順次算出する。このとき、第1速度v1が上限速度v0未満でない場合は、第1速度v1を上限速度v0で制限し、第1速度v1を上限速度v0とする。
続いて、動作終了位置から動作開始位置側へ第1速度v1を上限として、最大減速度で第2速度v2を算出する(S46)。図8(f)に示すように、動作終了位置から各位置における最大減速度を加算して第2速度v2を順次算出する。このとき、第2速度v2が第1速度v1未満でない場合は、第2速度v2を第1速度v1(≦上限速度v0)で制限し、第2速度v2を第1速度v1とする。すなわち、第1速度v1及び第2速度v2のうち低い方の速度を選択する。
続いて、動作開始位置から動作終了位置まで、各位置において第1速度v1及び第2速度v2のいずれかを用いて速度パターンを作成する(S47)。そして、この一連の処理を終了する(END)。
なお、S41の処理が上限速度算出手段(工程)としての処理に相当し、S42,S45の処理が第1速度算出手段(工程)としての処理に相当し、S43の処理が位置算出手段としての処理に相当し、S44,S46の処理が第2速度算出手段(工程)としての処理に相当し、S47の処理が速度パターン作成手段(工程)としての処理に相当する。
次に、図9〜11のフローチャートを参照して、各サーボモータの最適の速度パターンを作成する処理の詳細を説明する。この一連の処理は、コントローラ30によって実行される。
まず、最大速度条件に基づいて、動作開始位置から動作終了位置までの各位置における各サーボモータの上限速度v0を算出する(S51)。現在位置から前進積分により最大加速度で第1速度v1を算出する(S52)。なお、前進積分開始時の現在のステップ(現在位置)はステップ0(動作開始位置:λ=0)であり、ステップ0における第1速度v1=0である。算出された第1速度v1が、対応する上限速度v0未満であるか否か判定する(S53)。この判定において、第1速度v1が対応する上限速度v0未満であると判定した場合(S53:YES)、次のステップにおける第1速度v1を、S52で算出した第1速度v1とする(S54)。S51〜S54の処理は、図4のS21〜S24の処理と同一である。
一方、S53の判定において、第1速度v1が対応する上限速度v0未満でないと判定した場合(S53:NO)、第3速度v3を算出し、算出した第3速度v3が対応する上限速度v0未満であるか否か判定する(S55)。第3速度v3は、現在位置から前進積分により最大減速度で算出した速度である。この判定において、第3速度v3が、対応する位置における上限速度v0未満であると判定した場合(S55:YES)、次のステップにおける第1速度v1を対応する上限速度v0とする(S56)。すなわち、第1速度v1を上限速度v0で制限する。
続いて、前進積分のステップ(位置)を一つ進め(S57)、前進積分の位置が動作終了位置に到達したか否か判定する(S58)。この判定において、前進積分の位置が動作終了位置に到達していないと判定した場合(S58:NO)、S52〜S57の処理を再度実行する。一方、S58の判定において、前進積分の位置が動作終了位置に到達したと判定した場合(S58:YES)、図11の(3)終了位置からの処理へ進む。(3)終了位置からの処理については後述する。
また、S55の判定において、第3速度v3が対応する上限速度v0未満でないと判定した場合(S55:NO)、図10の(1)超過位置からの処理へ進む。そして、前進積分のステップ(位置)を一つ進めて、補正速度vrを算出する(S59)。補正速度vrは、超過位置(点P1)から第3速度v3に各位置における最大減速度を加算した速度である。すなわち、補正速度vr(初期値は第3速度v3)を最大減速度で前進積分する。
続いて、補正速度vrが、対応する上限速度v0未満であるか否か判定する(S60)。すなわち、補正速度vrが、最大速度条件を満たす速度(上限速度v0)まで低下したか否か判定する。この判定において、補正速度vrが、対応する位置における上限速度v0未満でないと判定した場合(S60:NO)、S59の処理を再度実行する。
一方、S60の判定において、補正速度vrが対応する上限速度v0未満であると判定した場合(S60:YES)、次のステップにおける第1速度v1を対応する上限速度v0とする(S61)。この位置が、図5(b)における点P2(復帰位置)となる。
続いて、現在位置から後退積分により最大減速度で第2速度v2を算出する(S62)。詳しくは、現在のステップ(現在位置)における第2速度v2に現在のステップにおける最大減速度(動作開始位置側への最大上昇量)を加算して、次のステップにおける第2速度v2を算出する。なお、後退積分開始時の現在のステップ(現在位置)はステップ0(復帰位置)であり、ステップ0における第2速度v2=上限速度v0である。
続いて、後退積分により第2速度v2を算出した位置に、既に算出されている第1速度v1が存在するか否か判定する(S63)。すなわち、図5(b)において、点P1(超過位置)から点P2(復帰位置)までは第1速度v1が算出されておらず、第2速度v2の後退積分が点P1(超過位置)まで進んだか否か判定する。この判定において、後退積分により第2速度v2を算出した位置に、既に算出されている第1速度v1が存在しないと判定した場合(S63:NO)、次のステップにおける第2速度v2を、S62で算出した第2速度v2とする(S65)。そして、後退積分のステップ(位置)を一つ進め(S66)、再度S62の処理を実行する。
一方、S63の判定において、後退積分により第2速度v2を算出した位置に、既に算出されている第1速度v1が存在すると判定した場合(S63:YES)、算出された第2速度v2が第1速度v1を超えているか否か判定する(S64)。すなわち、図5(b)において、点P1(超過位置)から点P3(交差位置)までは第2速度v2は第1速度v1未満であり、第2速度v2が第1速度v1を超える点P3まで到達したか否か判定する。この判定において、算出された第2速度v2が第1速度v1を超えていないと判定した場合(S64:NO)、S65の処理から再度実行する。
一方、S64の判定において、算出された第2速度v2が第1速度v1を超えていると判定した場合(S64:YES)、図9の(2)復帰位置からの処理へ進む。すなわち、図5(b)の点P2(復帰位置)から、S52〜S58の処理により再度第1速度v1を算出する。
また、図11の(3)終了位置からの処理へ進んだ場合は、現在位置から後退積分により最大減速度で第2速度v2を算出する(S67)。詳しくは、現在のステップ(現在位置)における第2速度v2に現在のステップにおける最大減速度(動作開始位置側への最大上昇量)を加算して、次のステップにおける第2速度v2を算出する。なお、後退積分開始時の現在のステップ(現在位置)はステップ0(動作終了位置:λ=1)であり、ステップ0における第2速度v2=0である。
続いて、算出された第2速度v2が、対応する第1速度v1を超えているか否か判定する(S68)。この判定において、第2速度v2が対応する第1速度v1を超えていないと判定した場合(S68:NO)、次のステップにおける第2速度v2を、S67で算出した第2速度v2とする(S69)。そして、後退積分のステップ(位置)を一つ進め(S70)、S67の処理から再度実行する。
一方、S68の判定において、第2速度v2が対応する第1速度v1超えていると判定した場合(S68:YES)、動作開始位置から動作終了位置まで各位置において、第1速度v1及び第2速度v2のうち低い方の速度を選択して速度パターンを作成する(S71)。そして、この一連の処理を終了する(END)。
なお、S51の処理が上限速度算出手段(工程)としての処理に相当し、S52〜S58の処理が第1速度算出手段(工程)としての処理に相当し、S55の処理が第3速度算出手段及び位置算出手段としての処理に相当し、S62〜S66,S67〜S70の処理が第2速度算出手段(工程)としての処理に相当し、S59〜S61の処理が位置算出手段としての処理に相当し、S71の処理が速度パターン作成手段(工程)としての処理に相当する。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。
・動作開始位置側から動作終了位置側へ各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第3速度v3が算出される。そして、算出された第3速度v3が、第3速度v3に対応する上限速度v0よりも高くなる位置である超過位置(点P1)が算出される。これにより、最大速度条件を満たすことができなくなる位置である超過位置を算出することができる。
・超過位置から第3速度v3に各位置における最大減速度を順次加算した補正速度vrが、補正速度vrに対応する上限速度v0よりも低くなる位置である復帰位置(点P2)が算出される。これにより、最大速度条件を満たすことができる位置である復帰位置を算出することができる。
・超過位置から復帰位置まで第1速度v1の算出が停止される。このため、第1速度v1が上限速度v0を超える範囲について、第1速度v1の算出を停止することができ、不要な計算を省略することができる。
・復帰位置から動作開始位置側へ各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第2速度v2が、第2速度v2に対応する上限速度v0を上限として算出される。したがって、超過位置から復帰位置までの範囲についても、速度パターンを作成することができる。
なお、上記第2実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。
・図7のフローチャートにおいて、復帰位置から動作開始位置側へ第2速度v2を算出する処理(S44)と、復帰位置から動作終了位置側へ第1速度v1を算出する処理(S45)とは、どちらの処理を先に行ってもよく、また両処理を並列で行ってもよい。
・図12は、各サーボモータの最適の速度パターンを作成する処理の変更例の概要を示すフローチャートである。ここでは、第1速度v1と第2速度v2との算出順序を、第2実施形態と逆にしている。この一連の処理は、コントローラ30によって実行される。
まず、最大速度条件に基づいて、動作開始位置から動作終了位置までの各位置における各サーボモータの上限速度v0を算出する(S41A)。動作終了位置から動作開始位置側へ上限速度v0を上限として、最大減速度で第2速度v2を算出する(S42A)。最大速度条件を満たさなくなる超過位置、及び最大速度条件を満たす復帰位置を算出する(S43A)。復帰位置から動作終了位置側へ上限速度v0を上限として、最大加速度で第1速度v1を算出する(S44A)。復帰位置から動作開始位置まで上限速度v0を上限として、最大減速度で第2速度v2を算出する(S45A)。動作開始位置から動作終了位置側へ第2速度v2を上限として、最大加速度で第1速度v1を算出する(S46A)。動作開始位置から動作終了位置まで、各位置において第1速度v1及び第2速度v2のいずれかを用いて速度パターンを作成する(S47A)。そして、この一連の処理を終了する(END)。
なお、S41Aの処理が上限速度算出手段(工程)としての処理に相当し、S42A,S45Aの処理が第2速度算出手段(工程)としての処理に相当し、S43Aの処理が位置算出手段としての処理に相当し、S44A,S46Aの処理が第1速度算出手段(工程)としての処理に相当し、S47Aの処理が速度パターン作成手段(工程)としての処理に相当する。
そして、各サーボモータの最適の速度パターンを作成する処理の詳細は、図12のフローチャートの処理に沿って図9〜11のフローチャートの処理を変更すればよい。こうした構成によれば、動作終了位置から動作開始位置側へ第2速度v2を算出した後に、動作開始位置から動作終了位置側へ第1速度v1を算出する場合に、第2実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
・図12のフローチャートにおいて、復帰位置から動作終了位置側へ第1速度v1を算出する処理(S44A)と、復帰位置から動作開始位置まで第2速度v2を算出する処理(S45A)とは、どちらの処理を先に行ってもよく、また両処理を並列で行ってもよい。
なお、上記各実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。
・ロボット20のアーム21の関節(サーボモータ)の数は、6つに限らず任意である。
・垂直多関節型のロボット20に代えて、水平多関節型のロボット等を採用することもできる。
20…ロボット、21…アーム、25,26…サーボモータ、30…コントローラ。

Claims (6)

  1. サーボモータにより駆動されるアームを備えるロボットの制御装置であって、
    前記サーボモータの動作開始位置から動作終了位置まで各位置における前記サーボモータの上限速度を算出する上限速度算出手段と、
    前記動作開始位置から前記動作終了位置まで各位置における速度にその位置における最大加速度を加算した第1速度を、前記第1速度に対応する前記上限速度を上限として算出する第1速度算出手段と、
    前記動作終了位置から前記動作開始位置まで各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第2速度を、前記第2速度に対応する前記上限速度を上限として算出する第2速度算出手段と、
    前記動作開始位置から前記動作終了位置までの各位置において、前記第1速度算出手段により算出された前記第1速度及び前記第2速度算出手段により算出された前記第2速度のうち低い方の速度を選択して前記サーボモータの速度パターンを作成する速度パターン作成手段と、
    を備えることを特徴とするロボットの制御装置。
  2. サーボモータにより駆動されるアームを備えるロボットの制御装置であって、
    前記サーボモータの動作開始位置から動作終了位置まで各位置における前記サーボモータの上限速度を算出する上限速度算出手段と、
    記動作開始位置から前記動作終了位置まで各位置における速度にその位置における最大加速度を加算した第1速度を、前記第1速度に対応する前記上限速度を上限として順次算出する第1速度算出手段と
    記動作終了位置から前記動作開始位置まで各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第2速度を、前記第2速度に対応する前記第1速度を上限として順次算出する第2速度算出手段と
    記動作開始位置から前記動作終了位置までの各位置において、前記第2速度算出手段により算出された前記第2速度を用いて速度パターンを作成する速度パターン作成手段と
    を備えることを特徴とするロボットの制御装置。
  3. サーボモータにより駆動されるアームを備えるロボットの制御装置であって、
    前記サーボモータの動作開始位置から動作終了位置まで各位置における前記サーボモータの上限速度を算出する上限速度算出手段と、
    記動作終了位置から前記動作開始位置まで各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第2速度を、前記第2速度に対応する前記上限速度を上限として順次算出する第2速度算出手段と
    記動作開始位置から前記動作終了位置まで各位置における速度にその位置における最大加速度を加算した第1速度を、前記第1速度に対応する前記第2速度を上限として順次算出する第1速度算出手段と
    記動作開始位置から前記動作終了位置までの各位置において、前記第1速度算出手段により算出された前記第1速度を用いて速度パターンを作成する速度パターン作成手段と
    を備えることを特徴とするロボットの制御装置。
  4. サーボモータにより駆動されるアームを備えるロボットの制御装置であって、
    前記サーボモータの動作開始位置から動作終了位置まで各位置における前記サーボモータの上限速度を算出する上限速度算出手段と、
    前記動作開始位置から前記動作終了位置まで各位置における速度にその位置における最大加速度を加算した第1速度を、前記第1速度に対応する前記上限速度を上限として算出する第1速度算出手段と、
    前記動作終了位置から前記動作開始位置まで各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第2速度を、前記第2速度に対応する前記上限速度を上限として算出する第2速度算出手段と、
    前記動作開始位置側から前記動作終了位置側へ各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第3速度を算出する第3速度算出手段と、
    前記第3速度算出手段により算出された前記第3速度が、前記第3速度に対応する前記上限速度よりも高くなる位置である超過位置と、前記超過位置から前記第3速度に各位置における最大減速度を順次加算した補正速度が、前記補正速度に対応する前記上限速度よりも低くなる位置である復帰位置とを算出する位置算出手段と、
    前記動作開始位置から前記動作終了位置までの各位置において、前記第1速度算出手段により算出された前記第1速度及び前記第2速度算出手段により算出された前記第2速度のうち低い方の速度を選択して前記サーボモータの速度パターンを作成する速度パターン作成手段と、
    を備え、
    前記第1速度算出手段は、前記超過位置から前記復帰位置まで前記第1速度の算出を停止することを特徴とするロボットの制御装置。
  5. サーボモータにより駆動されるアームを備えるロボットの制御装置であって、
    前記サーボモータの動作開始位置から動作終了位置まで各位置における前記サーボモータの上限速度を算出する上限速度算出手段と、
    前記動作開始位置から前記動作終了位置まで各位置における速度にその位置における最大加速度を加算した第1速度を、前記第1速度に対応する前記上限速度を上限として算出する第1速度算出手段と、
    前記動作終了位置から前記動作開始位置まで各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第2速度を、前記第2速度に対応する前記上限速度を上限として算出する第2速度算出手段と、
    前記動作終了位置側から前記動作開始位置側へ各位置における速度にその位置における最大加速度を加算した第4速度を算出する第4速度算出手段と、
    前記第4速度算出手段により算出された前記第4速度が、前記第4速度に対応する前記上限速度よりも高くなる位置である超過位置と、前記超過位置から前記第4速度に各位置における最大加速度を順次加算した補正速度が、前記補正速度に対応する前記上限速度よりも低くなる位置である復帰位置とを算出する位置算出手段と、
    前記動作開始位置から前記動作終了位置までの各位置において、前記第1速度算出手段により算出された前記第1速度及び前記第2速度算出手段により算出された前記第2速度のうち低い方の速度を選択して前記サーボモータの速度パターンを作成する速度パターン作成手段と、
    を備え、
    前記第2速度算出手段は、前記超過位置から前記復帰位置まで前記第2速度の算出を停止することを特徴とするロボットの制御装置。
  6. サーボモータにより駆動されるアームを備えるロボットを制御装置により制御する制御方法であって、
    前記制御装置は、
    前記サーボモータの動作開始位置から動作終了位置まで各位置における前記サーボモータの上限速度を算出する上限速度算出工程と、
    前記動作開始位置から前記動作終了位置まで各位置における速度にその位置における最大加速度を加算した第1速度を、前記第1速度に対応する前記上限速度を上限として算出する第1速度算出工程と、
    前記動作終了位置から前記動作開始位置まで各位置における速度にその位置における最大減速度を加算した第2速度を、前記第2速度に対応する前記上限速度を上限として算出する第2速度算出工程と、
    前記動作開始位置から前記動作終了位置までの各位置において、前記第1速度算出工程で算出された前記第1速度及び前記第2速度算出工程で算出された前記第2速度のうち低い方の速度を選択して前記サーボモータの速度パターンを作成する速度パターン作成工程と、
    実行することを特徴とするロボットの制御方法。
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