JP6476004B2 - 所定量の液体ベースの物質、特に生物学的物質を保存するためのストロー - Google Patents

所定量の液体ベースの物質、特に生物学的物質を保存するためのストロー Download PDF

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Description

本発明は、所定量の液体ベースの物質、特に生物学的物質、たとえば動物の純粋な精液または希釈した精液あるいは胚の入った保存培地などを保存するためのストローに関する。
このようなストローは、従来、たとえば内径1.6mmまたは2.5mmの細い管と、この細い管に挿入されたストッパーとで形成されることが知られている。
充填された状態で、ストッパーは、管の第1の端の近くに配置され、ストロー内で、一定量の物質がストッパーと管の第2の端との間に配置される。
ストローの中を満たすために、管のストッパーに近い第1の端は真空源と連通して配置されるのに対し、第2の端は、ストローに導入される物質が入った容器と連通して配置される。最初にストッパーと第2の端との間にある空気がストッパーを通って吸引され、上記の物質はストッパーに達するまで管の中を進む。ストッパーが液密であるため、この物質は、ストッパーを通過することができない。
必要であれば、充填後、ストローの片端または両端を封止して閉じ、冷所にて保存する。
ストローを空にするには、必要であれば、封止した端部を切断して内容物を解凍した後、ストッパーに最も近い端を通して、ストッパーに接するまで棒を管の中に挿入する。この棒を使用して、ストッパーから最も遠い端に向かってピストンのようにストッパーを摺動させ、もともとストローの中に入っていた一定量の物質がその端から排出されるようにする。
ストローストッパーは通常、もともとフランス特許第995.878号(英国特許第669,265号に対応)に記載された三部材型である、すなわち、繊維質の物質で作られ粉体を封入する2つの栓で形成され、この粉体は、液体と接触すると、ストッパーが液密になるよう管壁に付着する不浸透性のペーストまたはゲルに変化する。
フランス特許出願第2 651 676号には、組紐によって一緒に束ねられた複数の第1の繊維と複数の第2の繊維とで構成されるストッパーが提案され、複数の第1の繊維は、液体の作用下で重合可能な繊維で構成され、複数の第2の繊維は、毛管作用によって液体を移動させる繊維で構成されている。液体の作用下で重合可能な繊維は、従来の三部材型ストッパーの粉体と同じ材料で製造されている。
米国特許第5,868,178号と対応するフランス特許第2 753 367号には、外側栓の長さが内側栓の長さの少なくとも2倍である三部材型ストッパーが提案されている。
欧州特許出願第0 873 726号には、疎水性の微孔質物質の一体型の円柱でストッパーを形成することが提案されている。
米国特許出願第2001/0014376号および米国特許第6,416,611号にそれぞれ対応するフランス特許出願第2 771 285号および同第2 784 572号には、実質的に同軸のオリフィスが穿孔された硬質のインサートと、当該インサートのオリフィスを内側から封止するためにインサートと併用される疎水性の微孔質膜によってストッパーを構成することが提案されている。
米国特許第6,203,489号に対応するフランス特許出願第2 781 662号には、気体透過可能な分散形態で存在するゲル化物質の化合物を含み、かつ、支持用繊維の化合物を含む繊維質の栓によってストッパーを構成し、支持用繊維の化合物と一体のストッパーを形成するために水を含有する物質とゲル化物質とを接触させた後にゲル化物質の膨潤が可能なように、支持用繊維の化合物全体にゲル化物質の化合物を細かく分散させることが提案されている。ゲル化物質は、従来の三部材型ストッパーの粉体と同一の材料で作られている。ゲル化物質は、管を完全に満たすよう液体中に存在する水分を吸収して膨潤した後、一体のストッパーを形成するために支持用繊維の化合物と結合しながらゲル化状態に達する。
米国特許出願第2002/0183653および同第2002/0188222号にそれぞれ対応するフランス特許出願第2 824 255および同第2 824 256号には、粉体および繊維以外に、非吸収性要素すなわち、編組糸のスリーブで覆われた熱可塑性材料のコアと、粉体に分散させた非吸収性物質とをストッパーに加えることが提案されている。
国際特許出願第WO 2010/070533号には、たとえば国際特許出願公開第WO 2010/070533号に記載されているような自己封止性の焼結微孔質物質の一体型の円柱でストッパーを作る、すなわち、微孔質マトリックスと、当該微孔質マトリックスに支持された高吸水性物質の粒子とでストッパーを構成し、これによって湿った状態の中でも固有の機械的コヒーレンスを有する(粒子が分離した状態にならない)ユニットを与えることが提案されている。
本発明の目的は、簡便かつ便利で、製造コストがかからず、使用効率のよいストローを提供することにある。
これを達成するために、本発明は以下のものを提案する、すなわち、第1の端と第2の端との間に延在し、かつ、液密かつ気体透過可能な膨潤栓を有する管を備える、水を含有する液体ベースの物質(特に生物学的物質)を所定量で保存するためのストローであって、前記膨潤栓は、管の第1の端の近くで管内に配置され、管の第1の端のほうを向いた第1の端と、管の第2の端のほうを向いた第2の端との間に延在し、繊維質の支持体と、支持体と組み合わされた膨潤体と、を備え、前記膨潤体は、液体ベースの物質との接触時に吸水によって膨潤し、前記膨潤栓および前記管は、液体ベースの物質が膨潤栓(15)の第2の端を通って膨潤栓(15)と接触した後に膨潤栓が液体ベースの物質の通過を遮断し、膨潤栓の第1の端を押すことで膨潤栓が管内を管の第2の端に向かって摺動できるように、構成され、ここで、前記膨潤栓は、少なくともその第2の端の近くで、液体ベースの物質が膨潤栓の第2の端に到達した後、膨潤栓の第2の端からの長さが2mm〜3mmの膨潤栓の第1の部分が管の第2の端を通って管から出る一方で、膨潤栓の第2の部分が管内にとどまった場合に、膨潤栓の第1の部分が密集した状態から解放されて、膨潤栓の第2の端の直径が管の内径の少なくとも1.5倍になるまで広がるように、前記管によって膨潤が制限された状態になるよう構成されていることを特徴とする、ストローである。
膨潤栓の管から出た部分が広がるのは、膨潤が制限されていたせいによる張力を管がもたらさなくなって、このように張力を受けなければ、膨潤栓の管から出た部分は、密集した状態から解放されるからである。
本発明は、高吸水性の特定の物質、特にSAPとして知られる超吸水性ポリマーは、湿った状態では結合剤ではないどころか、むしろ吸収できる相当量の水がゆえに実質的に液体になる傾向があるが、それにもかかわらず、ストローの管によって膨潤が好適に制限されれば、膨潤栓においてストローストッパーを形成するための膨潤体として振る舞うことができる、という観察結果に基づいている。
事実、ストローの管によって膨潤を好適に制限すると、膨潤体は、液体の通過を遮断できるほど圧密状態になり得るとともに、膨潤栓に機械強度を与えるのに対し、単に繊維質である支持体と、実質的に液体になる傾向を有する膨潤体とは、それら自体だけでは、湿った状態の膨潤栓に機械強度を与えることができないことが見いだされている。この点について、膨潤栓の管から出ている上述した部分(これはすでに密集した状態から解放されている)において、膨潤体は、たとえば単に拭うだけで、容易に繊維質の支持体から離れることに注意されたい。
上述した広がるという特徴は、膨潤栓が、その第2の端の近くで、管によって好適に制限された膨潤状態を有するときに得られることが確認された。
上述した広がりの特徴は、管によって制限された膨潤状態を反映する役割を果たすだけである。本発明によるストローが、物質の保存時のもとの位置では、物質の排出完了時に管から出てくることなくストロー内にとどまる膨潤栓とともに用いられることは、十分に理解されている。
フランス特許出願第2 781 662号に記載のストローの膨潤栓では、湿った状態の膨潤体が結合剤になるため、膨潤栓が管内を摺動するときの管の壁に沿った膨潤栓の粘着が維持され、膨潤栓は一体の要素となる点に注意されたい。
また、上述した国際特許出願第WO 2010/070533号に記載された自己封止性の焼結微孔質物質の一体型の円柱として作られたストッパーでは、微孔質マトリックスが吸水性の高い物質を保持するため、ストッパーが管内を摺動するときの管の壁に沿ったストッパーの粘着が維持される点に注意されたい。
対照的に、本発明によるストローの膨潤栓では、制限された膨潤の状態がなければ、繊維質の支持体と膨潤体は、それら自体だけは、膨潤体が液体を吸収しても互いにしっかりと保持することができない。上述したように、密集した状態から解放された状態では、膨潤体は、たとえば単に拭うだけで、容易に繊維質の支持体から離れる。膨潤体が圧密され、繊維質の支持体と組み合わされた状態のままでいられることを確実にするのは、管によって制限された膨潤である。
本発明によるストローの膨潤栓は、特に高い膨潤動態(吸水速度)を持ちやすく、この場合、驚くべきことだが、膨潤体が液体ベースの物質の通過を速やかに遮断するので、膨潤栓に消費される液体ベースの物質の量が極めて少ないことが見て取れるだろう。この点で本発明はフランス特許出願第2 781 662号に記載された膨潤栓とは異なっており、同出願の膨潤栓では、ゲル化物質が従来の三部材型ストッパーの粉体と同一の物質で作られているため、吸収される物質の量に関する性能は従来の三部材型ストッパーの場合と似ている。
本発明によるストローの膨潤栓は、比較的簡便かつ便利で、製造コストがかからず、いずれにしろ、国際特許出願第WO 2010/070533号に記載されているような自己封止性の焼結微孔質物質の一体型の円柱をはるかに超えている点に注意されたい。
最後に、膨潤栓の膨潤が制限された状態は、ストローの管に対して比較的しっかりと適所に維持される膨潤栓につながり、いずれにしろ、国際特許出願第WO 2010/070533号に記載されているような自己封止性の焼結微孔質物質の一体型の円柱で達成されるものをはるかに超えている点に注意されたい。
本発明によるストローの実施形態の有利な特徴によれば、以下のいずれかが成り立つ:
−膨潤栓は、糸を組み合わせて形成される編組である;
−膨潤栓は、ストローの管の断面1mm2あたり8〜11本の糸を有する;
−膨潤栓は、長さ1mmあたりの重量が0.8〜1.2mgである;
−膨潤栓は、20重量%〜30重量%の膨潤体を含む;
−膨潤体は、自らの体積の数百倍の体積の水分を吸収できるよう構成された超吸水性ポリマーである;
−膨潤体は、ポリアクリル酸ナトリウムである;
−膨潤栓は、各々が支持用繊維と膨潤繊維を含む糸を組み合わせて形成され、前記支持体は、支持用繊維によって形成され、前記膨潤体は、膨潤繊維によって形成されている;
−膨潤栓は、事前に液体ベースの物質と接触していない状態で、第1のあらかじめ定められた色であり、前記物質と接触しているときには、第1の色の色相とは異なる色相の第2のあらかじめ定められた色である;
−膨潤栓は、乾燥状態では非フルオロフォアであり、水に溶解されるとフルオロフォアである塩を含む;
−前記塩は、フルオレセイン塩、Rhodamine B塩、Rhodamine 6G塩、Eriochrome(登録商標) Cyanine Rの塩を含む群の一部をなす;
−ストローは、管の第1の端のほうを向いた第1の端と、管の第2の端のほうを向いた第2の端との間に延在する気体透過可能かつ液体透過可能なバリア栓をさらに備え、膨潤栓の第2の端およびバリア栓の第1の端は、互いに当接して配置され、前記膨潤栓および前記バリア栓は、膨潤栓の第1の端とバリア栓の第2の端との間に延在するストッパーを形成している;
−バリア栓は、糸を組み合わせて形成された編組であり、膨潤栓は、糸を組み合わせて形成された編組であり、バリア栓は、膨潤栓よりも多くの糸を含む;
−バリア栓は、各々が繊維を含む糸と、糸を疎水性にするコーティングとを組み合わせて形成されている;および/または
−糸を疎水性にするためのコーティングは、フッ素化樹脂を含む。
以下、添付の図面を参照して例示の目的で非限定的に、以下に示す実施形態の説明をもって、本発明の開示を継続する。
空の状態での本発明によるストローの長手方向断面の概略図である。 図1と同様の図であるが、ストローに内容物が満ちた状態を示す図である。 図2と同様の図であるが、装填された一定量の物質を排出した後のストローを示す図である。 図3と同様の図であるが、ストッパーがあらかじめ定められた形で部分的に管の外に出たときの、ストッパーの状態を示す図である。 ストローのストッパーによって構成される膨潤栓の概略断面図である。 膨潤栓を形成する糸のうち1本の概略断面図である。 ストローのストッパーによって構成されるバリア栓の概略断面図である。 バリア栓を形成する糸のうち1本の概略断面図である。 本発明によるストローの第1の変形例に対する、図1、図2、図5、図7と同様の図である。 本発明によるストローの第1の変形例に対する、図1、図2、図5、図7と同様の図である。 本発明によるストローの第1の変形例に対する、図1、図2、図5、図7と同様の図である。 本発明によるストローの第1の変形例に対する、図1、図2、図5、図7と同様の図である。 本発明によるストローの第2の変形例に対する、図2および図6と同様の図である。 本発明によるストローの第2の変形例に対する、図2および図6と同様の図である。
図1に示されるストロー10は、管11とストッパー12とを備える。
管11は、従来法によって、ここでは透明な押出成形プラスチック材料で作られ、ここでは内径約1.6mm、長さ約133mmである。
管11の外径は、約2mmである。
管11は、端13と端14との間に延在している。
ストッパー12は、膨潤栓15およびバリア栓16によって形成されている。
膨潤栓15は、管11の端13のほうを向いた端17と管11の端14のほうを向いた端18との間に延在している。
バリア栓16は、管11の端13のほうを向いた端19と管11の端14のほうを向いた端20との間に延在している。
膨潤栓15の端18とバリア栓16の端19は互いに当接して配置されている。
ストッパー12は、膨潤栓15の端17とバリア栓16の端20との間に延在している。
詳細については後述するが、膨潤栓15は、繊維質の支持体と、繊維質の支持体と組み合わされた膨潤体と、を備え、前記膨潤体は、水を含有する液体との接触時に吸水によって膨潤し、その結果、膨潤栓15が気体透過可能かつ液密になる。
膨潤栓15は、従来の三部材型ストッパーと同じ機能を果たすことができるが、膨潤栓15は、管11の中に挿入できれば十分である(かつ、第1の繊維質の栓、さらにはゲル化粉体、そして第2の繊維質の栓は挿入の必要がない)ため、ストローの製造は従来よりも単純かつ簡便であることに、注意されたい。
バリア栓16は、繊維質である。これは、気体透過可能かつ液体透過可能である。
図1に示される初期状態では、ストッパー12は管11の端13の近くに配置されており、満たされた状態のとき、ストロー10内で保存されるべき一定量の物質22(図2)は、ストッパー12と、ストッパー12から最も遠い管11の端14との間になければならない。物質22は、水を含有する液体ベースである。
ストロー10を満たすには、端13を真空源と連通させつつ、端14を、ストローに導入予定の物質22の入った容器と連通させる。
ストッパー12と端14との間に最初に含まれていた空気は、ストッパー12を通って吸引されるが、物質22は、管11の端14のほうを向いたバリア栓16の端20すなわち、図1および図2の右側に示されるストッパー12の端を通って、管11の中でストッパー12に到達するまで前進する。
物質22は、バリア栓16を通り、管11の端14のほうを向いた膨潤栓15の端18すなわち、図1および図2の右側に示される端を通って、膨潤栓15に到達する。
物質22との接触時、膨潤栓15の端18の近くにある領域23は、管11によって制限された膨潤状態となり、これが物質22の通過を遮断する。
その後、このストロー10を図2に示される内容物の満ちた状態にする。
栓15によって制限された膨潤の領域23は比較的短く、ここでは端18から約3mmであるのが観察されるであろう。
実際、液体ベースの物質22との接触時における膨潤栓15の膨潤動態は、膨潤が端18から比較的短い距離(ここでは約3mm)にだけ生じさえすれば、液体の通過を遮断するには十分な制限膨潤状態に達するようなものであることが、見いだされている。
驚くべきことだが、膨潤動態が速い、すなわち、大量の液体を極めて高速に吸収できる膨潤体を使用しても、膨潤栓15は液体ベースの物質22を大量に吸収しないどころか、反対に、液体の通過を遮断しての制限膨潤状態に達する速度で、吸収される液体の量は控えめであり、たとえばストロー10に導入される物質22の量の約3%である。
膨潤栓15が、管11によって制限された膨潤の状態になる結果として、膨潤栓15がストロー10の管11に対して適所で比較的強固に維持されることになる点に注意されたい。
特に、栓15は、ストロー10の取り扱い時に満たされた状態に維持可能であり、物質22の凍結時にも管11内に残留する。
必要であれば、充填後、ストローの端13および14を封止して閉じ、冷所にて保存する。
ストロー10を空にするには、必要であれば、封止した端部を切断して内容物を解凍した後、膨潤栓15の端17すなわち、図1から図3の左に示される栓12の端に接するまで、棒25(図3)を管11の中に挿入する。
この棒を使用して、栓12を端14に向かってピストンのように摺動させ、これによって、ストローに導入してあった一定量の物質22がその端から排出される。
管11が封止されている場合に、一定量の物質22を排出する前に封止部分を切断するときに、端14は、初期位置にあるか、初期位置に対して後ろにずれている。
図3は、一定量の物質22の排出完了時のストロー10を示す。ここではバリア栓16の端20は、管11の端14のほうを向いたストッパー12の端を形成しており、端14と同一平面上にある。
棒25をさらにストッパー12に対して押すと、バリア栓16は管11を離れ、その後に膨潤栓15が管11から外に出る。
図4に示される構成では、膨潤栓15の部分26が、すでに管11から出ている。ここで、部分26の長さlは約2mmである。
管11から出た膨潤栓15の部分26の長さlを2〜3mmとすることによって、部分26が、膨潤が制限された領域23(この領域は長さ約3mmである)の範囲に収まることが確実になる。
管11から出たらすぐに、部分26は密集した状態から解放される。密集した状態からの解放が起こるのは、膨潤が制限されていたせいによる張力を管11がもたらさなくなったからである。この密集した状態からの解放がゆえ、端18は、概ね凸形になり、部分26の横面は概ね円錐台形になる。このようにして、部分26が広がるのである。広がりが完了したら、端18の輪郭は、ここでは直径dが約4mmとなる。
膨潤栓15の部分26については上述してあり、極めて概略的に図4に示されていることに注意されたい。膨潤栓15の部分26が密集した状態から解放されるため、その実際の輪郭は、図示し、説明する大まかな輪郭の周囲に不規則さを見せている。
実用上、図4に示される構成は、ストロー10を図3に示されるように空にした後、このストロー10を水平面に置き、端18から長さlだけ膨潤栓15が管11から出るまでストッパー12を押すことによって得られる。長さlの測定を容易にするために、水平面は、たとえば、1ミリメートル方眼紙で形成されている。
部分26は、管11から出たあとに密集した状態から解放されるため、ストロー10を水平面に置いても、部分26の形状には影響がないか、あってもわずかである。
上述したように、部分26が密集から解放された状態になると、膨潤体は、容易に支持体から離れる。
図4に示される構成から始めて、ストロー10をそれが載っている表面で転がすと、その上で部分26が転がった結果、膨潤体がその表面に付着する。
バリア栓16は、ストロー10内で、湿った状態の膨潤体が膨潤栓15にとどまるようにするのに有用であり、バリア栓16は、これが物質22に向かって通過するのを防ぐ。
バリア栓16が管11内にあるとき、これはわずかに圧縮されており、よって、図4に示されるように管11から出ると、わずかに圧縮がとかれることに注意されたい。
ここで、管11の外でのバリア栓16の直径は、管11の内径より百分の数ミリだけ大きい。
以下、図5および図6を参照して、膨潤栓15について詳細に説明する。
膨潤栓15は、糸32(図6)を組み合わせることで形成される編組である。ここでは、膨潤栓15は、コア30およびコア30を囲むカバー31に配置された、19本の同一の糸で形成されている。
コア30は、互いに平行に配置された3本の糸で形成されている。
カバー31は、断面が環状である。これは、各々が2本の糸を含む8つのストランドに分配された16本の編組糸で形成されている。
膨潤栓15を形成する糸32の1本が、図6に極めて概略的に断面で示されている。
糸32は、支持用繊維33と、膨潤繊維34とを含む。
糸32を製造するために、支持用繊維33および膨潤繊維34は、ツイスト紡績によって周知の方法で組まれている。
ここでは、支持用繊維33は、ポリエステルおよび/またはビスコースの不連続なフィラメントであり、割れがなく毛羽だってもいない。膨潤繊維34は、ポリアクリル酸ナトリウムの不連続なフィラメントであり、割れがなく毛羽だってもいない。
ポリアクリル酸ナトリウムは、自らの体積の数百倍の体積の水分を吸収できる超吸水性ポリマー(SAP)である。
ポリアクリル酸ナトリウムは、殺精子作用はないため、動物の精液と接するのに適していることに注意されたい。
膨潤繊維34は、ここでは、長さが最長で6mmである。
支持用繊維33は、比較的通気性がある。このため、これらの繊維は気体透過性である。
さらに、支持用繊維33の通気性のある特徴は、糸32が、ふわふわした輪郭を持ち、これはストローが空の状態(膨潤栓15が乾燥状態)のときに膨潤栓15を管11内に維持するのに望ましいことを意味する。
支持用繊維33は、比較的圧密状態である繊維34が占める体積に比して、糸32の比較的大きな体積を占めている。
この構成は、糸32の液体吸収速度にとって望ましい。支持用繊維33の通気性のある特徴と、支持用繊維33が占める大きな体積がゆえ、それぞれの糸32が大量の液体で湿ることを可能にして、液体を膨潤繊維34に極めてすみやかに供給できる。
上述したように(コア30およびカバー31)配置された糸32を組み合わせて形成される膨潤栓15では、糸32の支持用繊維33によって、繊維質の支持体が形成され、糸32の膨潤繊維34によって、膨潤体が形成されている。
上述したように、図4に示される構成から始めて、ストロー10をそれが載っている表面で転がすと、その上で部分26が転がった結果、膨潤体がその表面に付着する。
表面に配置された膨潤体には、棒形の要素があるが、これは大量の液体を吸収した膨潤繊維34である。
ここで、乾燥状態において、糸32は、支持用繊維33が75重量%、膨潤繊維34が25重量%である。
結果として、膨潤栓15は、乾燥状態において、75%の繊維質の支持体と25%の膨潤体とを含む。
膨潤栓が乾燥状態のままでいるには、周囲空気の湿度が50%未満のままでなければならないことを、理解されたい。
膨潤体が25%という割合が比較的低いことが、観察されるであろう。
それにもかかわらず、驚くべきことに、重量の割合がさらに高い(45%など)場合よりも、膨潤栓15の膨潤動態がより良好である(一層すみやかに膨潤する)ことが確認された。これはおそらく、重量での割合が高くなると、交換表面が小さくなり、液体が膨潤体に達するのに一層時間がかかるという事実に由来する。
概して、膨潤体の割合が20重量%〜30重量%であるときに、膨潤栓が良好な膨潤動態を呈することが確認された。
実用上、膨潤栓15を乾燥状態(ストロー内が空の状態で納品された時)で秤量した後、糸がまとまったままになるようにして膨潤栓15を水透過性のケースに入れ、次いで膨潤体(これは事実上、湿った状態の液体であり、よって、洗浄によって除去される)を除去するために全体を洗浄し、それによって繊維質の支持体だけを含む残った糸を乾燥状態で秤量することによって、膨潤栓15における膨潤体の含有量を見つけることは可能である。
ここでは、膨潤栓15は、長さ1mmあたりの乾燥重量が約1.07mgである。
概して、膨潤栓15は、長さ1mmあたりの重量が0.8〜1.2mgのときに、きわめて良く機能することが、確認されている。
以下、図7および図8を参照して、バリア栓16について詳細に説明する。
バリア栓16は、コア35およびコア35を囲むカバー36に配置された、ここでは32本の同一の糸で形成された編組である。
コア35は、互いに平行に配置された2本の糸で形成されている。
カバー36は、断面が環状である。これは、各々が2本の糸を含む6つのストランドと各々が3本の糸を含む6つのストランドに分割された30本の編組糸で形成されている。
バリア栓16を形成する糸37の1本が、図8に極めて概略的に断面で示されている。
糸37は、糸32の支持用繊維33と類似の繊維38で形成され、コーティング39によって、糸37が疎水性になっている。
ここでは、コーティング39は、フッ素化樹脂のものである。
糸37がコーティング39によって疎水性にされるため、バリア栓16は、撥水作用を有する。
実用上、物質22は特定の速度でストッパー12に到達するため、この撥水作用は物質22がバリア栓16を通過して膨潤栓15に達するのを妨げない。
バリア栓16を物質22が通るとき、糸37は、液体を吸収せず、膨潤栓15の膨潤が制限された領域23が形成されて液体ベースの物質の通過が遮断された後、バリア栓16は、自らの隙間にある液体を保持することなく、これを、バリア栓16の端20と管11の端14との間にある一定量の液体物質に戻す。
結果として、液体物質は、バリア栓16によって消費されることがないか、消費されたとしてもきわめてわずかである。
図9および図10に示されるストロー10の変形例は、以下の点を除いて図1から図8を参照して説明したばかりのストロー10と同様である:
−膨潤栓15が上記より短く、ここでは長さ(その端17と端18との間の距離)が約3mmである。
−管11の内径が上記より大きく、ここでは約2.5mmである。
−同様に、膨潤栓15およびバリア栓16は、上記より直径が大きい。
管11の外径は、約3mmである。
ここで、図9および図10に示されるストロー10の膨潤栓15は、図1から図4に示されるストロー10の膨潤栓15と比べると、同じ種類の糸32で作られているが、その本数がより多い。
より詳細には、図11に示されるように、図9および図10に示されるストロー10の膨潤栓15は、ここでは、各々が2本の糸を含む12のストランドに分割された16本の編組糸で形成されたコア30と、各々が2本の糸を含む12のストランドに分割された24本の編組糸で形成された、コア30を囲む、断面が環状のカバー31に配置された48本の同一の糸で形成された編組である。
ここで、バリア栓16は、図1から図4に示されるストロー10のバリア栓16の糸37と同様であるが、この糸より太い糸37で作られている。
より詳細には、図12に示されるように、図9および図10に示されるストロー10のバリア栓16は、ここでは、互いに平行に配置された4本の糸で形成されたコア35と、各々が2本の糸を含む12のストランドに分割された24本の糸で形成された、コア35を囲む、断面が環状のカバー36に配置された、28本の同一の糸で形成された糸である。
膨潤栓15の長さ(その端17と端18との間の距離)が約3mmであるため、ここでは同じく約3mmである膨潤が制限された領域23が、図10に示されるように、膨潤栓15の全長にわたって延在している。
端18から長さ約2mmほど管11から出ている膨潤栓15の一部は、図4に示される部分26のように広がっている。
広がりが完了したら、端18の輪郭は、ここでは直径dが約6mmとなる。
概して、管11から出た膨潤栓15の部分の長さlを2〜3mmとすることによって、管11から出ているその部分が全体にわたって、膨潤が制限された領域23(この領域は長さ約3mmである)の範囲に収まることが確実になる。
広がりを観察するために、膨潤栓15の一部を、管11の中に保持しなければならない。たとえば、図1から図4に示されるストロー10の栓15では、管から出ている部分は、長さlが3mmであってもよい。これは、膨潤栓15のほうが長いためである。図9および図10に示されるストロー10の膨潤栓15では、管から出ている部分は、長さが3mm(これは膨潤栓15の長さである)未満でなければならない。
膨潤栓15を形成している糸32は組紐になってるため、糸32を互いに保持できるが、糸32の両端の近くでは、きわめて容易に編組がとけた状態になって互いに分離してもよい点に注意されたい。
膨潤栓15の管から出ている部分は、図1から図4に示されるストロー10の場合と、図9および図10に示されるストロー10の場合の両方とも、端18に近い。このため、糸32の組紐は、糸32、より詳細にはその残りの部分が、膨潤繊維34の膨潤後に、互いに離れた状態になるのを妨げない。
実際には、一般的に、端(18など)からの長さが2mm〜3mmである部分(23など)の端(18など)は広がって、その直径が管の内径の最大3倍に達してもよい。
一般に、ストロー(10など)は、膨潤栓(15など)の端(18など)からの長さが2mm〜3mmである部分(23など)が、その端(18など)の直径が管の内径の少なくとも1.5倍になるまで広がると、きわめて良く機能することが確認された。
たとえば、図1から図4に示されるストロー10の場合、その内径は約1.6mmであり、端18の直径は、少なくとも2.4mmである。図9および図10に示されるストロー10の場合、その内径は約2.5mmであり、端18の直径は、少なくとも3.7mmである。
こうすれば、膨潤体の膨潤は、管11によって好適に制限される。
膨潤栓15の膨潤体は、その膨潤をこのように管11によって制限すると、膨潤が制限された領域23に機械強度を与えつつ、液体ベースの物質22の通過を遮断できるほど圧密状態になる。
特に、ストロー10を空にするために、膨潤栓15が管11の中に滑り込んでも、膨潤栓15は、一体となったままである(膨潤体および繊維質の支持体が互いに保持されている)。
膨潤栓15によって実現される液体ベースの物質22の遮断は、上述したように特にすみやかに起こるが、このような遮断は、動作速度が極めて高くなる(1時間あたり最大で数千ストロー)こともある自動装置でストロー10の中を満たすのに、特に適していることに注意されたい。
図9および図10に示されるストロー10では、ストッパーが短めであるため、液体ベースの物質の保存のために利用できる空間を最大限にすることができる。
図1から図4に示されるストロー10では、ストッパー12の長さすなわち、膨潤栓15の端17とバリア栓16の端20との間の距離は約10mmであり、管11の端14と膨潤栓15の端17との間の距離は約7mmであることに、注意されたい。
このため、図1から図4に示されるストロー10は、従来のストローと全く同じように使用できる。特に、空にするために、従来の精液注入器に入れることができる。
管の内径が約1.6mm、よって管の内側断面が約2mm2である図1から図4に示されるストロー10では、膨潤栓15には糸32が19本ある、すなわち、管の断面1mm2あたり糸が9.5本であり、管の内径が約2.5mm、よって管の内側断面が約5mm2である図9および図10に示されるストロー10では、栓15には糸が48本ある、すなわち、管の断面1mm2あたり糸が9.6本であることが観察されるであろう。
概して、膨潤栓15は、ストローの管の断面1mm2あたり糸が8〜11本のときに、きわめて良く機能することが、確認されている。
糸37のコーティング39を例外として、図1から図4に示されるストロー10のバリア栓16と、図9および図10に示されるストロー10のバリア栓16は、従来の三部材型ストッパーの繊維質の栓のうちの1つとほぼ類似の構成である。
変形例として、バリア栓16は、もうひとつの類似のバリア栓と置きかわっており、その糸37は、糸を疎水性にするコーティング39を含まない。
この場合、バリア栓16は、液体に対する撥水作用を持たない。
ストローの中が満たされたら、膨潤栓15は、好適な方法で、数時間すなわち、ストローの充填から凍結まで、あるいは人工授精でそれを直接使うまでの通常の時間にわたって、液体ベースの物質22の通過を遮断しつづける。
膨潤栓15による液体ベースの物質22の通過の遮断は、絶対的なものでもなければ、永久的なものでもないことを、理解されたい。
たとえば、ストロー10の中が満たされた状態で、このストローを周囲温度下すなわちストローの通常の使用条件から外れて数時間をこえて放置すると、おそらくは糸32に沿った毛管作用によって、少量の液体ベースの物質が膨潤が制限された領域23を越えて膨潤栓15に広がる。
ストローが凍結されたら、物質22は固体状態になるため、その通過を遮断する必要はなくなる。
図13に示されるストロー10の変形例は、図14に示される膨潤栓15を形成する糸32が、図6に示される糸32と似ているが、乾燥状態と湿った状態の間で色相が変わるコーティング40を含むこと以外は、図1から図4に示されるストロー10と同様である。
空の状態では、図13に示されるストロー10の膨潤栓15は、図1に示されるストロー10の膨潤栓15と外見が同じである。
中が満たされた状態では、図13に示されるストローの栓15の膨潤が制限された領域23は、乾燥状態での栓15の外見とは異なっている。
より詳細には、図13に示されるストロー10が空の状態のとき、膨潤栓15は、第1の色であり、図13に示されるストロー10の中が満たされた状態のとき、膨潤栓15の湿った部分(膨潤が制限された領域23)は第2の色である。
ここでは、第1の色(空の状態)の色相は茶色っぽい白であるのに対し、第2の色(中が満たされた状態)の色相は緑がかった黄色である。
たとえば、ストローが空の状態のときの、管11を通して見える膨潤栓15の色は、Pantone(登録商標) 155Uであり、ストローの中が満たされた状態(図13)での、管11を通して見える膨潤栓15の領域23の色は、Pantone(登録商標) 395Cである。
ここで、色の色相は、この色を有する物体によって放出される光の波長(または虹色の場合は単一の波長)と対応することが、想起される。色相は、色の成分のうちの1つにすぎず、光度および彩度など、他のパラメーターに依存する。
乾燥状態と湿った状態での膨潤栓15の色相の変化は、色相変化コーティング40の存在によるものである。
ここでは、コーティング40は、フルオレセインナトリウム塩である。
フルオレセインナトリウム塩は、殺精子作用はないため、動物の精液と接するのに適していることに注意されたい。
フルオレセインナトリウム塩は以下の式
を有し、CAS番号518−47−8で識別されることが知られている。
また、フルオレセインナトリウム塩は、水に溶解されているとフルオロフォア塩である、すなわち、蛍光を放出できるが、乾燥状態では非フルオロフォア塩であることも知られている。
図13に示されるストロー10の膨潤栓15が乾燥状態のとき、フルオレセインナトリウム塩は、乾燥状態であるがゆえに蛍光を放出しない。この膨潤栓が湿った状態になると、フルオレセインナトリウム塩は、部分33に含まれる水に溶解されて、蛍光を放出する。
膨潤栓15の部分23の色相の変化は、蛍光が加わることによるものである。
フルオレセインナトリウム塩が存在するおかげで、膨潤栓15は、ストッパー12と物質22との接触のインジケーターとなる部分を形成する。膨潤栓15は、事前に液体ベースの物質22と接触していない状態で、第1のあらかじめ定められた色であり、膨潤栓15が物質22と接触しているときには、第1の色の色相とは色相の異なる第2のあらかじめ定められた色である。
膨潤栓15によって形成される、物質22との接触のインジケーターとなる部分は、ストロー10の中が正しく満たされたことを確認するのに有用であり、より詳細には、ストッパー12が物質22によって正しく湿ったことを確認するのに有用である。
ストローの正しい充填の制御は、ストッパー12の膨潤栓15が第2のあらかじめ定められた色の色相、すなわち、本例でいえば緑がかった黄色の色相を帯びていることを単に確認するだけで、オペレーターが可視的に行うことができる。
ストロー10の正しい充填は、自動的に確認することも可能である。
膨潤栓15の変形例では、乾燥状態にあるフルオレセインナトリウム塩のコーティング40が、乾燥状態でフルオロフォアではないが水に溶解されるとフルオロフォアとなるような、乾燥状態では塩である別の製品に置きかわっている。
これは、たとえば、別のフルオレセイン塩であるRhodamine B塩、Rhodamine 6G塩、および/またはEriochrome(登録商標) Cyanine Rの塩である。
Rhodamine Bは、以下の式
を有し、CAS番号81−88−9で識別されることが知られている。
Rhodamine 6Gは、以下の式
を有し、CAS番号989−38−8で識別されることが知られている。
Eriochrome(登録商標) Cyanine Rは、以下の式
を有し、CAS番号64−18−9で識別されることが知られている。
1つ以上のこれらの製品を選択することで、湿った状態での膨潤栓15の色相を調節可能である。
他の変形例では、膨潤栓15の色を調整するコーティング40などの作用剤は、フルオロフォアではない着色剤である。
フルオロフォアではなく着色剤である色調整剤は、たとえば、メチレンブルーまたはα−ズリン(zurine)である。
このような着色剤製品は、乾燥状態では、膨潤栓15を形成している他の部分の色に影響がないか、あってもわずかである。しかし、膨潤栓15が湿ると、着色剤部分は、その色合いを膨潤栓15の残りの部分に伝える。
他の変形例では、膨潤栓15の色の変化は、水以外の液体、たとえば、動物の精液の保存液または希釈液に含まれる成分などとの接触時に生じる。
他の変形例では、11などの管の材料は無色透明(transparent)ではなく、たとえばわずかに色がついた透明(translucent)である。
図示していない変形例では、膨潤栓15の糸32は、図6および図14に示される糸との相違は、たとえば膨潤体の統合が、支持用繊維33などの繊維のコーティング、たとえばこのような支持用繊維を構成する糸を含浸させる、あるいはホットコーティングによってによってなされるか、マルチフィラメント支持用繊維とシングルフィラメント膨潤繊維の同時押出によって、あるいは、マルチフィラメント支持用繊維とシングルフィラメント膨潤繊維との密な混合によってなされる、という点である。
他の変形例(図示せず)では、膨潤栓15は長さが異なり、図1から図4に示されるストロー10の膨潤栓15と比べて、たとえばより長いか、またはより短い。
他の変形例(図示せず)では、ストッパー12は、膨潤栓15だけで形成されている(バリア栓16が存在しない)。
他の変形例(図示せず)では、15などの膨潤栓を形成している32などの糸を、たとえば撚るなど組紐以外の手段で組み合わせ、かつ/または、支持用繊維33を、たとえばポリアミドまたはポリプロピレンなど、ポリエステルおよび/またはビスコース以外の材料で作る。
状況に応じて、多数の他の変形例が可能であり、この点で、本発明は、図示したり説明した例に限定されるわけではないことが想起される。

Claims (15)

  1. 第1の端(13)と第2の端(14)との間に延在し、かつ、気体透過可能かつ液密な膨潤栓(15)を有する管(11)を備える、水を含有する液体ベースの物質(22)(特に生物学的物質)を所定量で保存するためのストローであって、
    前記膨潤栓(15)は、前記管(11)の第1の端(13)の近くで前記管(11)内に配置され、前記管(11)の前記第1の端(13)のほうを向いた第1の端(17)と、前記管(11)の前記第2の端(14)のほうを向いた第2の端(18)との間に延在し、繊維質の支持体と、前記支持体と組み合わされた膨潤体と、を備え、
    前記膨潤体は、前記液体ベースの物質(22)との接触時に吸水によって膨潤し、
    前記膨潤栓(15)および前記管(11)は、前記液体ベースの物質(22)が前記膨潤栓(15)の第2の端(18)を通って前記膨潤栓(15)に到達した後に前記膨潤栓(15)が前記液体ベースの物質(22)の通過を遮断し、かつ、前記膨潤栓(15)の第1の端(17)を押すことで前記膨潤栓(15)が前記管(11)内を前記管(11)の前記第2の端(14)に向かって摺動できるように、構成され、ここで、
    前記膨潤栓(15)は、少なくともその第2の端(18)の近くで、前記液体ベースの物質(22)が前記膨潤栓(15)の第2の端(18)に到達した後、前記膨潤栓(15)の前記第2の端(18)からの長さが2mm〜3mmの前記膨潤栓(15)の第1の部分(26)が、前記管(11)の前記第2の端(14)を通って前記管(11)から出る一方で、前記膨潤栓(15)の第2の部分が前記管(11)内にとどまった場合に、前記膨潤栓(15)の前記第1の部分(26)が密集した状態から解放されて、前記膨潤栓(15)の前記第2の端(18)の直径(d)が、前記管(11)の内径の少なくとも1.5倍になるまで広がるよう、前記管(11)によって膨潤が制限された状態になるように、構成されていることを特徴とする、ストロー。
  2. 前記膨潤栓(15)は、糸(32)を組み合わせて形成される編組であることを特徴とする、請求項1に記載のストロー。
  3. 前記膨潤栓(15)は、前記ストロー(10)の前記管(11)の断面1mmあたり8〜11本の糸を有することを特徴とする、請求項2に記載のストロー。
  4. 前記膨潤栓(15)は、長さ1mmあたりの重量が0.8〜1.2mgであることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のストロー。
  5. 前記膨潤栓(15)は、20重量%〜30重量%の膨潤体を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載のストロー。
  6. 前記膨潤体は、自らの体積の数百倍の体積の水を吸収できるよう構成された超吸水性ポリマーであることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載のストロー。
  7. 前記膨潤体は、ポリアクリル酸ナトリウムであることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載のストロー。
  8. 前記膨潤栓(15)は、各々が支持用繊維(33)と膨潤繊維(34)を含む糸を組み合わせて形成され、前記支持体は、前記支持用繊維(33)によって形成され、前記膨潤体は、前記膨潤繊維(34)によって形成されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載のストロー。
  9. 前記膨潤栓(15)は、事前に前記液体ベースの物質(22)と接触していない状態で、第1のあらかじめ定められた色であり、前記物質(22)と接触しているときには、前記第1の色の前記色相とは色相の異なる第2のあらかじめ定められた色であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載のストロー。
  10. 前記膨潤栓(15)は、前記乾燥状態ではフルオロフォアではなく、水に溶解されるとフルオロフォアである塩を含むことを特徴とする、請求項9に記載のストロー。
  11. 前記塩は、フルオレセイン塩、Rhodamine B塩、Rhodamine 6G塩、Eriochrome Cyanine Rの塩を含む群の一部をなすことを特徴とする、請求項10に記載のストロー。
  12. 前記管(11)の前記第1の端(13)のほうを向いた第1の端(19)と、前記管(11)の前記第2の端(14)のほうを向いた第2の端(20)との間に延在する気体透過可能かつ液体透過可能なバリア栓(16)をさらに備え、前記膨潤栓(15)の前記第2の端(18)および前記バリア栓(16)の前記第1の端(19)は、互いに当接して配置され、前記膨潤栓(15)および前記バリア栓(16)は、前記膨潤栓(15)の前記第1の端(17)と前記バリア栓(16)の前記第2の端(20)との間に延在するストッパー(12)を形成していることを特徴とする、請求項1から11のいずれか1項に記載のストロー。
  13. 前記バリア栓(16)は、糸(37)を組み合わせて形成された編組であり、前記膨潤栓(15)は、糸(32)を組み合わせて形成された編組であり、前記バリア栓(16)は、前記膨潤栓(15)よりも多くの糸を含むことを特徴とする、請求項12に記載のストロー。
  14. 前記バリア栓(16)は、各々が繊維(38)を含む前記糸(37)と、前記糸(37)を疎水性にするコーティング(39)とを組み合わせて形成されていることを特徴とする、請求項12または13のいずれか1項に記載のストロー。
  15. 前記糸(37)を疎水性にするための前記コーティング(39)は、フッ素化樹脂を含むことを特徴とする、請求項14に記載のストロー。
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