JP6474198B2 - 内臓脂肪蓄積感受性の判定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒトの内臓脂肪蓄積に関連する遺伝子を用いたヒトの内臓脂肪蓄積に対する感受性の判定に関する。
肥満の原因は様々であるが、中でも生活習慣や食生活によるものが多いと考えられている。例えば、食生活の欧米化による高カロリーな食事、食べる時間や食べ方が不規則であること、食抜き、早食い、遅い夕食、または運動不足などが肥満を助長すると言われている。肥満は、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病や、メタボリックシンドロームなどと密接に関係している。肥満は、メタボリックシンドロームや生活習慣病を引き起こしたり悪化させる原因となり得、さらに、それらの疾患によって血管が傷ついたり脆くなることにより、動脈硬化を引き起こし、その結果、心筋梗塞や脳卒中などの重大な疾病へと進む原因となり得る。
肥満の指標としては、ボディ・マス・インデックス(BMI:kg/cm2)がよく知られている。BMIは、身長と体重の値から算出できる最も簡便な肥満の指標である。しかしながら、BMIからは、身体の組成や身体脂肪分布を知ることはできない(非特許文献1)。一方、多くの文献が、内臓脂肪量の蓄積が、耐糖能、脂質代謝異常、高血圧の発症に関連することを報告している(非特許文献2〜4)。現在では、内臓脂肪量を反映する腹囲径は、日本におけるメタボリックシンドロームの診断の第1の基準となっている(非特許文献5)。このことから、単にBMIを低減することよりも、内臓脂肪の蓄積を予防または改善することが、肥満およびそれにより生じる様々な疾病の予防と改善にとってより重要である。
近年のゲノム解析技術の飛躍的進歩にともなって、疾患と遺伝的要因との関連性が徐々に解明されつつある。特に最近では、一遺伝子の変異や異常に起因するいわゆる遺伝病だけではなく、糖尿病、高血圧等の生活習慣病をはじめとする頻度の高いありふれた疾患(Common Disease)を含む、浸透率(Penetrance:ある遺伝子に変異を有する個体がある疾患を発症する割合)の低さを特徴とする多遺伝子性疾患についても、罹患同胞対連鎖解析等のノンパラメトリック連鎖解析手法を用いた原因遺伝子の探索が頻繁に行われている(例えば、非特許文献6を参照)。さらに、ありふれた疾患の疾患関連遺伝子の変異が頻度の高い遺伝子多型(Common Variant)であり、その変異は健常者にも存在するが、患者における保有率が有意に高いという仮説(Common Disease-Common Variant仮説)に基づいて、一塩基多型(Single Nucleotide Polymorphism:SNP)などの遺伝子多型を用いた連鎖不平衡解析によるありふれた疾患の原因遺伝子の探索が、世界中で精力的に行われている(例えば、非特許文献7を参照)。
上述のように、肥満の発症には様々な要因があるが、生活習慣が原因の肥満には、肥満遺伝子が密接にかかわっていることが近年報告されている(非特許文献8〜11)。例えば、FTO(fat mass and obesity associated gene)、MCR4(melanocortin-4 receptor)、LEPR(leptin receptor)、β3AR(beta 3 adrenergic receptor)等のいくつかの遺伝子が、BMIや臀部径、体重との相関を報告されている。つまり、肥満の原因の多くは生活習慣や食生活ではあるが、同じ生活習慣や食生活を送っていても肥満遺伝子を持ったヒトの方が肥満になりやすい。そのため、自身の肥満遺伝子の状態を把握し、それに合わせて生活習慣や食生活を見直すことが出来れば、肥満の予防および改善をより有効に実施することが可能になる。
GIP(Gastric inhibitory polypeptide、又はGlucose-dependent insulinotropic polypeptide)は、グルカゴン・セクレチンファミリーに属する消化管ホルモンの1つである。GIPは、インクレチンとして知られており、脂質や糖質の摂食時に小腸に存在するK細胞より分泌され、膵β細胞においてグルコースによるインスリン分泌を促進したり、脂肪組織において糖質や脂質の取り込みを亢進する(非特許文献12、13)。さらに、GIP受容体欠損マウスを高脂肪食にて飼育した場合、高脂肪食による肥満が抑制されること(非特許文献12)、GIP阻害剤投与やGIP産生阻害により肥満が抑制されること(非特許文献14、15)が報告されている。したがって、GIPやGIP受容体は肥満と関連があると考えられ、GIPの産生や機能を失わせることは、肥満の改善やエネルギー代謝向上につながると考えられる。
GIP受容体の遺伝子については、rs11671644(非特許文献16)、rs1800437(非特許文献17)、およびrs2287019(非特許文献18、19)において、多型と肥満との関連性が報告されている。一方、特許文献1には、GIP遺伝子上のSNP、rs2291725、rs937301およびrs3809770を肥満の診断に使用できることが記載されている。
国際公開公報第2005/090600号
Obesity: Preventing and Managing the Global Epidemic, Report of a WHO Consultation on Obesity, Geneva, 3-5 June 1997, World Health Organization, 1998 Diabetes, 38:304-309, 1989 Metabolism, 36:54-59, 1987 Hypertension, 16:484-490, 1990 厚生労働省ホームページ [www.mhlw.go.jp/] Nature Genetics, 13:161-166, 1996 Nature Genetics, 26:76-80, 2000 Nature Genetics, 40:768-775, 2008 PLoS Genetics, 3:1200-1210, 2007 PLoS ONE 2, art. no. e1361, 2007 Biochem. Biophys. Res. Comm., 295:207-222, 2002 Nature Medicine, 8:738-742, 2002 Diabetes Metab. Rev., 13:3-13, 1997 Diabetologia, 50:1752-1762, 2007 J. Biol. Chem., 283:18365-18376, 2008 Nature Genetics, 44:302-306, 2012 European Journal of Endocrinology, 163:259-264, 2010 Nature Genetics, 42:937-948, 2010 International Journal of Obesity, 36:159-163, 2012
本発明は、ヒトの内臓脂肪蓄積に関連する内臓脂肪蓄積感受性遺伝子、ならびに当該遺伝子を指標としたヒトの内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性、または内臓脂肪量増大やそれに起因する疾患の発症の危険性の判定に関する。
本発明者らは、ヒトの内臓脂肪の蓄積状態を決定付ける遺伝的要因を調べた結果、特定のSNP(rs9904288およびrs2287019)の型が、内臓脂肪蓄積と相関しており、当該SNPを指標として、ヒトの内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性を判定することができることを見出した。
すなわち本発明は、被験者より採取されたDNA含有試料に含まれるDNA上のdbSNP:ID rs9904288で表されるSNPの型を検出することを含む、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の高い被験者より採取されたDNA含有試料の判定方法を提供する。
また本発明は、被験者より採取されたDNA含有試料に含まれるDNA上のdbSNP:ID rs9904288で表されるSNPの型を検出することを含む、内臓脂肪量増大の危険性の高い被験者より採取されたDNA含有試料の判定方法を提供する。
また本発明は、被験者より採取されたDNA含有試料に含まれるDNA上のdbSNP:ID rs9904288で表されるSNPの型を検出することを含む、内臓脂肪蓄積に起因する疾患または状態の発症の危険群に属する被験者より採取されたDNA含有試料の判定方法を提供する。
本発明は、ヒトの内臓脂肪の蓄積状態を反映し、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性を判定する際の指標として使用することができる遺伝子多型を提供する。本発明は、ヒトの内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性や、内臓脂肪量増大の危険性を判定するための新たな方法を提供するものである。
2222名の被験者における、rs9904288およびrs2287019における内臓脂肪増加アレル保有数の分布と、各保有数群における内臓脂肪面積。棒グラフは各保有数群の人数を示す。内臓脂肪面積は、平均値とその標準誤差で示す。
本明細書において、「生活習慣病」とは、厚生労働省の基準によれば、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」と定義される疾患である。生活習慣病としては、糖尿病、インスリン抵抗性、高血圧症、高脂血症や脂肪肝などの脂質代謝異常、肥満症、および動脈硬化症や、心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中、心臓病などの心血管疾患などが挙げられる。
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)は、内臓脂肪の過剰な蓄積により高血糖、高血圧または脂質異常などの異常が引き起こされた状態であり、厚生労働省の基準では、「内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上を併せもった状態」として定義されている。したがって日本におけるメタボリックシンドロームの診断は、内臓脂肪蓄積の指標である腹囲径を第1の基準としている。腹囲径が基準値を超え、さらに脂質異常、高血圧および高血糖のうち2つ以上に該当した場合に、患者は、メタボリックシンドロームの診断が下される。メタボリックシンドロームの患者は、生活習慣病発症の危険群である。
本明細書における塩基配列(ヌクレオチド配列)、核酸などの略号による表示は、IUPAC−IUB規定(IUPAC-IUB communication on Biological Nomenclature, Eur. J. Biochem., 138:9-37, 1984)、「塩基配列又はアミノ酸配列を含む明細書等の作製のためのガイドライン」(特許庁編)などの、当該分野で慣用される記号で記載されている。
本明細書において「デオキシリボ核酸(DNA)」は、2本鎖DNAのみならず、それを構成するセンス鎖及びアンチセンス鎖という各1本鎖DNAを包含する。本明細書において「遺伝子」は、特に言及しない限り、ヒトゲノムDNAを含む2本鎖DNA、1本鎖DNA(センス鎖)および当該センス鎖と相補的な配列を有する1本鎖DNA(アンチセンス鎖)、ならびにそれらの断片のいずれをも包含する。また、本明細書で「遺伝子」とは、特に言及しない限り、調節領域、コード領域、エクソン、及びイントロンを区別することなく示すものとする。
また、本明細書において、「ヌクレオチド」、「オリゴヌクレオチド」および「ポリヌクレオチド」は、核酸と同義であって、DNA、及びRNAの両方を含むものとする。当該DNAには、cDNA、ゲノムDNAおよび合成DNAのいずれもが含まれる。また当該RNAには、total RNA、mRNA、rRNA及び合成のRNAのいずれもが含まれる。また、「ヌクレオチド」、「オリゴヌクレオチド」および「ポリヌクレオチド」は2本鎖であっても1本鎖であってもよく、ある配列を有する「ヌクレオチド」(または「オリゴヌクレオチド」、「ポリヌクレオチド」)といった場合、特に言及しない限り、これに相補的な配列を有する「ヌクレオチド」(または「オリゴヌクレオチド」、「ポリヌクレオチド」)も包括的に意味するものとする。さらに、「ヌクレオチド」(または「オリゴヌクレオチド」、「ポリヌクレオチド」)がRNAである場合、配列表に示される塩基記号「T」は「U」と読み替えられるものとする。
本明細書において、塩基配列およびアミノ酸配列の配列同一性は、リップマン−パーソン法(Lipman−Pearson法;Science,1985,227:1435−41)によって計算される。具体的には、遺伝情報処理ソフトウェアGenetyx−Win(Ver.5.1.1;ソフトウェア開発)のホモロジー解析(Search homology)プログラムを用いて、Unit size to compare(ktup)を2として解析を行うことにより算出される。
本明細書において、塩基配列上の「相当する位置」の特定は、塩基配列を決定することで特定できる。方法として、特異的な塩基での化学的な切断を利用するマキサム−ギルバート法や酵素によるDNA鎖合成をヌクレオチドアナログにより阻害することにより、塩基配列を明らかにするジデオキシ法(サンガー法)がある。
本明細書において「遺伝子多型」とは、ある遺伝子座に存在する塩基配列の異なる2つ以上の遺伝的に決定された対立遺伝子を指す。具体的には、ヒトの集団において、ある一個体のゲノム配列を基準として、他の1または複数の個体ゲノム中の特定部位に、1又は複数のヌクレオチドの置換、欠失、挿入、転位、逆位などの変異が存在するとき、その変異が当該1または複数の個体に生じた突然変異でないことが統計学的に確実か、または当該個体内特異変異でなく、1%以上の頻度で集団内に存在することが遺伝学的に証明される場合、その変異を「遺伝子多型」とする。「遺伝子多型」のうち、1個の塩基が他の塩基に置換されたことによる多型が、一塩基多型(Single Nucleotide Polymorphism:SNP)である。
本明細書に記載されているSNPは、NCBIのSNPデータベース(dbSNP)のID番号(rs#)により表記されている。本明細書に記載されているSNPに関する情報(ゲノム上の座位、近傍の遺伝子、多型の型、周辺の塩基配列など)は、dbSNPのウェブページ(www.ncbi.nlm.nih.gov/SNP/)上から入手することができる。
本発明者らは、ヒトの内臓脂肪の蓄積状態を決定付ける遺伝的要因を見出だすことを目的として、日本人2222名を対象にゲノム解析をおこなった。その結果、GIP(Gastric inhibitory polypeptide、又はGlucose-dependent insulinotropic polypeptide)遺伝子近傍のdbSNP:ID rs9904288で表されるSNP、およびGIP受容体(以下、GIPRとも称する)遺伝子近傍のdbSNP:ID rs2287019で表されるSNPの型が、それぞれ、個体の内臓脂肪量との相関性を有していることが明らかとなった。本発明者らによるさらなる解析の結果、上記SNPのrs9904288:C、rs2287019:Cが、内臓脂肪蓄積に関連している内臓脂肪増大のリスクアレル(以下、内臓脂肪増大アレルとも称する)であることも見出された。被験者における上記SNPの型を調べることで、より詳細には、被験者における上記内臓脂肪増大アレルの有無や保有数を調べることで、該被験者の内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性を判定したり、または該被験者の内臓脂肪量が今後増大する可能性を判定したりすることが可能になる。
したがって、一実施形態において、本発明は、被験者のDNA上のdbSNP:ID rs9904288で表されるSNPおよび/またはdbSNP:ID rs2287019で表されるSNPの型を検出することを含む、被験者の内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の判定方法を提供する。
別の実施形態において、本発明は、被験者のDNA上のdbSNP:ID rs9904288で表されるSNPおよび/またはdbSNP:ID rs2287019で表されるSNPの型を検出することを含む、被験者の内臓脂肪量増大の危険性を判定する方法を提供する。
上記本発明の方法においては、判定の指標として、被験者のDNA上のdbSNP:ID rs9904288で表されるSNPおよびdbSNP:ID rs2287019で表されるSNPのうちの少なくとも1つが使用される。すなわち、本発明においては、上記2つのSNP:rs9904288およびrs2287019を、いずれか単独で、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性や、内臓脂肪量増大の危険性の判定のための指標として用いてもよいが、2つのSNPを組み合わせて、該判定のための指標として用いてもよい。すなわち、本発明においては、rs9904288およびrs2287019のいずれか一方、または両方のSNPの型が検出され得る。
本発明において、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性や、内臓脂肪量増大の危険性の判定のための指標使用されるSNP:rs9904288およびrs2287019には、それぞれ以下の型が存在する。
rs9904288:C/C、C/T、およびT/T
rs2287019:C/C、C/T、およびT/T
このうち、rs9904288においては、Cが内臓脂肪増大アレルである。すなわち、rs9904288にCを有する被験者は、内臓脂肪量が増大する可能性が高い。また、rs9904288により多くの数のCを有する被験者は、内臓脂肪量が増大する可能性がより高くなる。一方、rs2287019においては、Cが内臓脂肪増大アレルである。すなわち、rs2287019にCを有する被験者は、内臓脂肪量が増大する可能性が高い。また、rs2287019により多くの数のCを有する被験者は、内臓脂肪量が増大する可能性がより高くなる。逆に、rs9904288にTを有する被験者は内臓脂肪量が増大する可能性がより低く、また、rs9904288により多くの数のTを有する被験者は、内臓脂肪量が増大する可能性がより低くなる。一方、rs2287019にTを有する被験者は内臓脂肪量が増大する可能性がより低く、またrs2287019により多くの数のTを有する被験者は、内臓脂肪量が増大する可能性がより低くなる。
本発明においては、上記2つのSNP:rs9904288およびrs2287019は、各々単独で、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性や、内臓脂肪量増大の危険性の判定のための指標として用いてもよいが、2つのSNPを組み合わせて、それらの判定のための指標として用いてもよい。2つのSNPを組み合わせて指標に用いる場合、より精度の高いリスク判定が可能になるため好ましい。
例えば、rs9904288を単独で指標とする場合、各被験者からは、最大で2個(rs9904288:C/C)、1個(rs9904288:C/T)、または最低0個(rs9904288:T/T)の内臓脂肪増大アレルが検出され得る。内臓脂肪増大アレル(C)の数が多いほど、被験者は、内臓脂肪量が増大するリスクがより高いと判定される。逆に、Tの数が多いほど、被験者は、内臓脂肪量が増大するリスクがより低いと判定される。
また例えば、rs2287019を単独で指標とする場合、各被験者からは、最大で2個(rs2287019:C/C)、1個(rs2287019:C/T)、または最低0個(rs2287019:T/T)の内臓脂肪増大アレルが検出され得る。内臓脂肪増大アレル(C)の数が多いほど、被験者は、内臓脂肪量が増大するリスクがより高いと判定される。逆に、Tの数が多いほど、被験者は、内臓脂肪量が増大するリスクがより低いと判定される。
また例えば、rs9904288およびrs2287019の両方を指標とする場合、各被験者からは、最大で4個(rs9904288:C/Cおよびrs2287019:C/C)、3個(rs9904288:C/Cおよびrs2287019:C/T、またはrs9904288:C/Tおよびrs2287019:C/C)、2個(rs9904288:C/Cおよびrs2287019:T/T、rs9904288:T/Tおよびrs2287019:C/C、またはrs9904288:C/Tおよびrs2287019:C/T)、1個(rs9904288:T/Tおよびrs2287019:C/T、またはrs9904288:C/Tおよびrs2287019:T/T)、または最低0個(rs9904288:T/Tおよびrs2287019:T/T)の内臓脂肪増大アレルが検出され得る。内臓脂肪増大アレルの数が多いほど、被験者は、内臓脂肪量が増大するリスクがより高いと判定され、逆に、内臓脂肪増大アレルの数が少ないほど、被験者は、内臓脂肪量が増大するリスクがより低いと判定される。
さらに、本発明の方法においては、上記rs9904288および/またはrs2287019に加えて、dbSNP:ID rs55669001(C/T)で表されるSNPまたはdbSNP:ID rs11650936(C/G)で表されるSNPを判定の指標としてさらに用いてもよい。rs55669001やrs11650936は、それら単独では内臓脂肪蓄積の指標とならないが、上記rs9904288やrs2287019と組み合わせることによって、本発明の方法における判定の指標として用いることができる。これらの組み合わせ指標により、rs9904288またはrs2287019を単独で指標とする場合と比べて、判定の精度を向上させることができる。例えば、rs9904288とrs55669001、またはrs2287019とrs11650936、またはrs9904288とrs2287019とrs55669001を組み合わせて指標とし、これらのSNPの型を検出する。次いで、リスクアレル(rs9904288:C、rs2287019:C、rs55669001:T、rs11650936:G)の存在の有無、またはその保有数に基づいて、被験者の内臓脂肪蓄積感受性や内臓脂肪量が増大する危険性の高さを判定することができる。
上記本発明の方法においては、被験者よりDNA含有試料を採取し、必要に応じて、当該DNA含有試料からゲノムDNAを抽出する。次いで、当該試料に含まれるゲノムDNA上の、本発明の方法で判定の指標として使用され得るSNP:rs9904288および/またはrs2287019、必要に応じてさらにrs55669001またはrs11650936、の型の検出を行う。当該被験者としては、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の判定を必要とする者、内臓脂肪量増大の危険性の判定を必要とする者、または内臓脂肪蓄積に起因する疾患や状態、例えば、メタボリックシンドロームや生活習慣病などの危険群と診断された者もしくは診断される可能性のある者が挙げられる。あるいは、健常であるが、健康維持または体型維持の観点から、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性や内臓脂肪量増大の危険性の判定を所望する者も、本発明の方法の被験者に含まれる。
上記被験者より採取されるDNA含有試料としては、細胞を含む生体試料、例えば、全血、血漿、白血球画分等の血液由来試料、皮膚、粘膜等の組織やその細胞またはそれらの培養物、および尿、糞便、唾液等の体液や分泌液、などが挙げられる。このうち、血液由来試料が好ましい。上記生体試料は、一般的な臨床検査用検体の調製手順に従って採取することができる。例えば、血液由来試料は、市販の全血、血漿、白血球画分等の採取用の採血管を用いて採血し、調製することができる。
DNA含有試料からのゲノムDNAの抽出と、ゲノムDNA上におけるSNPの型の検出は、公知の方法(例えば、Birren Bruce et al., Genome Analysis, Vol. 4 / A Laboratory Manual: Mapping Genomes, Cold Spring Harbor Laboratory, NY, 1999)を用いて行うことができる。例えば、SNPの型判定(SNPタイピング)の方法としては、PCR−SSCP、PCR−RLFP、PCR−SSO、PCR−ASP、ダイレクトシークエンス法、SNaPshot、dHPLC、Sniper法、MALDI−TOF/MS法などを用いた方法が挙げられる。こうしたSNPタイピングの方法は、当業者に周知である(例えば、野島博編、「ゲノム創薬の最前線」、p44−54、羊土社、2001を参照)。また、SNPタイピングのための試薬やキットは、市販されている。例えば、TaqMan(登録商標)SNP Genotyping Assays(アプライドバイオシステムズ製)を利用したSNPタイピングは、本発明の方法におけるSNP型の検出のための効果的な手段として挙げることができる。
本発明の方法において、上記判定の指標として使用され得るSNPの型を検出する場合、SNPタイピングのためのプライマー、プローブ等は、GIP遺伝子またはGIPR遺伝子の近傍領域に存在する当該SNPを特異的に検出するように設計されることが好ましい。本発明の方法で判定の指標として使用され得るSNPの周辺領域の配列は、dbSNP(www.ncbi.nlm.nih.gov/SNP/)上で公開されている。例えば、rs9904288およびrs2287019については表1のとおりである。
当業者は、上記配列をもとに、検出すべきSNPのタイピングのための適切なプライマーやプローブを設計することができる。本発明の方法でrs9904288またはrs2287019におけるSNPの型を検出に使用され得るSNPタイピングのためのプローブとしては、配列番号1または2で示される塩基配列の部分配列であって、表1に示したrs9904288またはrs2287019の多型部位の塩基(配列番号1または2の27番位に相当する位置におけるCまたはT)を含み、かつその塩基長が約15〜約30である塩基配列からなるオリゴヌクレオチドを挙げることができる。好ましくは、配列番号1または2で示される塩基配列の27番塩基の5〜24塩基上流から5〜24塩基下流までの塩基配列からなる約15〜約30塩基長のオリゴヌクレオチド、より好ましくは7〜15塩基上流から7〜15塩基下流までの塩基配列からなる約15〜約30塩基長のオリゴヌクレオチドであって、但し該27番塩基に相当する位置の塩基がCまたはTであるオリゴヌクレオチドを挙げることができる。
あるいは、本発明の方法でrs9904288またはrs2287019におけるSNPの型を検出に使用され得るSNPタイピングのためのプローブとしては、配列番号1または2で示される塩基配列の部分配列と少なくとも90%、例えば90%以上、好ましくは93%以上、より好ましくは94%以上、さらに好ましくは95%以上、なお好ましくは96%以上同一な塩基配列であって、配列番号1または2で示される塩基配列の27位に相当する位置にrs9904288またはrs2287019の多型部位の塩基(CまたはT)を含み、かつその塩基長が約15〜約30である塩基配列からなるオリゴヌクレオチドを挙げることができる。好ましくは、配列番号1または2で示される塩基配列の27番塩基の5〜24塩基上流から5〜24塩基下流まで、より好ましくは7〜15塩基上流から7〜15塩基下流までの塩基配列と90%以上、好ましくは93%以上、より好ましくは94%以上、さらに好ましくは95%以上、なお好ましくは96%以上同一な塩基配列であって、配列番号1または2で示される塩基配列の27位に相当する位置にrs9904288またはrs2287019の多型部位の塩基(CまたはT)を含み、かつその塩基長が約15〜約30である塩基配列からなるオリゴヌクレオチドを挙げることができる。
さらに、本発明の方法でrs9904288またはrs2287019におけるSNPの型を検出に使用され得るSNPタイピングのためのプローブとしては、上記に挙げたオリゴヌクレオチドの100%相補鎖を挙げることができる。
本発明で検出され得る他のSNP:rs55669001またはrs11650936のSNPタイピングのためのプライマーやプローブについても、上記と同様に、dbSNPからの情報をもとに設計することができる。
代表的なSNPタイピングのためのプローブは、その5'末端がFAMやVICなどの蛍光色素で、3'末端がTAMRAなどのクエンチャー(消光物質)でそれぞれ標識されており、そのままの状態ではクエンチャーが蛍光エネルギーを吸収するため蛍光は検出されない。好ましくは、該プローブは双方のアリルについて調製される。また一括検出のためには、互いに蛍光波長の異なる蛍光色素(例えば、一方のアレルをFAM、他方をVIC)で標識することが好ましい。該プローブはまた、プローブからのPCR伸長反応が起こらないように3'末端はリン酸化されてもよい。
SNPタイピングにおいては、ゲノムDNA(鋳型)、上記プローブ、該プローブとハイブリダイズする領域を含むゲノムDNAの部分配列を増幅するように設計されたプライマー、およびDNAポリメラーゼとともにPCRを行う。反応中、プローブは鋳型DNAとハイブリダイズし、同時にPCRプライマーからの伸長反応が起こる。伸長反応が進むと、DNAポリメラーゼの5'ヌクレアーゼ活性により鋳型DNAとハイブリダイズしたプローブが切断されるため、プローブの蛍光色素が遊離してクエンチャーの影響を受けなくなり、蛍光が検出される。鋳型の増幅により、蛍光強度は指数関数的に増大する。各標識からの蛍光の強度を測定することで、SNPの型を調べることができる。例えば、配列番号1で示される塩基配列で示されるゲノムDNAにおける塩基の多型の検出において、当該塩基を含むアリル特異的オリゴヌクレオチド(約15〜約30塩基長;CアリルはFAMで、TアリルはVICでそれぞれ5'末端標識し、3'末端はいずれもTAMRAで標識)をプローブとして用いた場合、被験者のジェノタイプがCCあるいはTTであれば、それぞれFAMあるいはVICの強い蛍光強度を認め、他方の蛍光はほとんど認められない。一方、被験者のジェノタイプがCTであれば、FAM及びVIC両方の蛍光が検出される。
本発明によるSNPタイピングの好ましい手順を以下に例示する。被験者からDNA含有試料として血液(白血球)又は口腔粘膜を採取し、Gentra Puregene Blood Kit(QIAGEN)などのゲノムDNA抽出キットを用いて該試料からゲノムDNAを抽出する。その後、当該ゲノムDNA上のSNP:rs9904288および/またはrs2287019の型の検出を、例えばTaqMan(登録商標)SNP Genotyping Assays(Life Technologies社製)およびKAPA PROBE FAST qPCR kit(Kapa Biosystems社製)を利用し、PRISM Sequence Detection System 7900HT(Life Technologies社製)を用いたTaqMan(登録商標)PCR法に従って行う。上記rs9904288のCアレルおよびrs2287019のCアレル数を加算することで、内臓脂肪蓄積に対するリスクを判定することが可能となる。なお、プライマーの配列としては、配列番号1または2で示される塩基配列の27番塩基の10塩基上流から10塩基下流までの塩基配列と90%以上、好ましくは95%以上同一である塩基配列からなり、該27番塩基に相当する位置の塩基がCまたはTであるオリゴヌクレオチドを用いる。
本発明においては、上記のような手順でrs9904288および/またはrs2287019のSNP型を検出し、次いで被験者が内臓脂肪増大アレル(rs9904288:C、rs2287019:C)を保有するか否かを調べる。内臓脂肪増大アレルを保有する被験者は、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性が高い、または内臓脂肪量増大の危険性が高い被験者として判定される。
また本発明においては、上記のような手順で行われたrs9904288および/またはrs2287019のSNP型の検出結果から、被験者が保有する内臓脂肪蓄積に対するリスクアレル(rs9904288:C、rs2287019:C)の数を計算する。必要に応じて、さらにrs55669001またはrs11650936のリスクアレル(rs55669001:T、rs11650936:G)の保有数との合計数を計算してもよい。上記リスクアレルの保有数の多さは、該被験者の内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の高さを反映する。また上記リスクアレルの保有数の多さは、該被験者の内臓脂肪量増大の危険性の高さを反映する。すなわち、上記リスクアレルの保有数がより多い被験者は、より内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性が高い、またはより内臓脂肪量増大の危険性が高い被験者として判定される。逆に、上記リスクアレルの保有数がより少ない被験者は、より内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性が低い、またはより内臓脂肪量増大の危険性が低い被験者として判定される。
したがって、さらなる実施形態において、本発明は、被験者のDNA上のdbSNP:ID rs9904288で表されるSNPおよび/またはdbSNP:ID rs2287019で表されるSNPの型を検出することを含む、被験者の内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の高さの判定方法を提供する。
さらなる実施形態において、本発明は、被験者のDNA上のdbSNP:ID rs9904288で表されるSNPおよび/またはdbSNP:ID rs2287019で表されるSNPの型を検出することを含む、被験者の内臓脂肪量増大の危険性の高さを判定する方法を提供する。
さらに別の実施形態において、本発明は、被験者のDNA上のdbSNP:ID rs9904288で表されるSNPおよび/またはdbSNP:ID rs2287019で表されるSNPの型を検出することを含む、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の高いもしくは低い被験者の判定方法を提供する。
さらに別の実施形態において、本発明は、被験者のDNA上のdbSNP:ID rs9904288で表されるSNPおよび/またはdbSNP:ID rs2287019で表されるSNPの型を検出することを含む、内臓脂肪量増大の危険性の高いもしくは低い被験者の判定方法を提供する。
本発明のなお別の実施形態は、被験者より採取されたDNA含有試料に含まれるDNA上のrs9904288および/またはrs2287019で表されるSNPの型を検出することを含む、内臓脂肪量増大の危険性の高いもしくは低い被験者より採取されたDNA含有試料の判定方法である。
本発明のなお別の実施形態は、被験者より採取されたDNA含有試料に含まれるDNA上のrs9904288および/またはrs2287019で表されるSNPの型を検出することを含む、内臓脂肪量増大の危険性の高いもしくは低い被験者より採取されたDNA含有試料の判定方法である。
上記方法の手順は、上述した手順と同様である。すなわち、被験者よりDNA含有試料を採取し、必要に応じて、当該DNA含有試料からゲノムDNAを抽出した後、当該試料に含まれるゲノムDNA上のSNP:rs9904288および/またはrs2287019の型の検出が行われる。次いで、内臓脂肪増大アレル(rs9904288:C、rs2287019:C)の有無および保有数に基づいて、当該被験者が、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性が高い、もしくは内臓脂肪量増大の危険性が高い者であるか否か、または当該DNA含有試料が、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性が高いもしくは内臓脂肪量増大の危険性が高い者から採取された試料であるか否かが判定される。必要に応じて、上記内臓脂肪増大アレルとrs55669001またはrs11650936のリスクアレル(rs55669001:T、rs11650936:G)との合計保有数を判定の基準としてもよい。
上記本発明の方法により、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性が高いと判定された者、または内臓脂肪量増大の危険性が高いと判定された者は、内臓脂肪蓄積に起因する疾患や状態、例えばメタボリックシンドロームや生活習慣病の発症の危険群であり、またそれらの疾患や状態が進行または重篤化し易い群であり、あるいは、疾患に到らない場合でも、内臓脂肪の蓄積による肥満を引き起こしやすい群である。
したがって、本発明のさらに別の実施形態は、被験者がメタボリックシンドロームや生活習慣病などの内臓脂肪蓄積に起因する疾患や状態の発症の危険群、または当該疾患や状態が進行しやすい群であるか否かを診断する方法である。本発明のなお別の実施形態は、被験者が、内臓脂肪の蓄積による肥満を引き起こしやすい群であるか否かを判定する方法である。これらの方法は、被験者のDNA上のdbSNP:ID rs9904288で表されるSNPおよび/またはdbSNP:ID rs2287019で表されるSNPの型を検出することを含む。
上記方法の手順は、上述した手順と同様である。すなわち、被験者よりDNA含有試料を採取し、必要に応じて、当該DNA含有試料からゲノムDNAを抽出した後、当該試料に含まれるゲノムDNA上のSNP:rs9904288および/またはrs2287019の型の検出が行われる。内臓脂肪増大アレル(rs9904288:C、rs2287019:C)の保有数の多い被験者は、内臓脂肪蓄積に起因する疾患や状態の発症の危険群、または当該疾患や状態が進行しやすい群であると診断される。あるいは、内臓脂肪増大アレルの保有数の多い被験者は、内臓脂肪の蓄積による肥満を引き起こしやすい群であると判定される。必要に応じて、上記内臓脂肪増大アレルとrs55669001またはrs11650936のリスクアレル(rs55669001:T、rs11650936:G)との合計保有数を判定の基準としてもよい。
本発明のさらに別の実施形態は、上記診断方法において、メタボリックシンドロームや生活習慣病などの内臓脂肪蓄積に起因する疾患や状態の発症の危険群、または当該疾患や状態が進行しやすい群であると診断された被験者を、上記疾患や状態が発症または進行しないように処置することを含む、当該被験者における当該疾患や状態の発症や進行の抑制方法である。当該被験者に対する、当該疾患や状態の発症や進行を抑制するための処置としては、投薬療法、運動療法、食事療法、生活習慣改善指導などが挙げられる。これらの処置は、組み合わせて行われるとより効果的であり好ましい。これらの処置は、医師や療法士などの指示のもとに行われる。例えば、投薬療法であれば、医師の指示のもと、患者の疾患の状態に合わせて適切な種類および量の医薬が投与され得る。
本発明の例示的実施形態として、さらに以下の組成物、製造方法、用途あるいは方法を本明細書に開示する。但し、本発明はこれらの実施形態に限定されない。
<1>被験者より採取されたDNA含有試料に含まれるDNA上のdbSNP:ID rs9904288および/またはdbSNP:ID rs2287019で表されるSNPの型を検出することを含む、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の高いもしくは低い被験者より採取されたDNA含有試料の判定方法。
<2>被験者のDNA上のdbSNP:ID rs9904288および/またはdbSNP:ID rs2287019で表されるSNPの型を検出することを含む、被験者の内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の判定方法。
<3>被験者のDNA上のdbSNP:ID rs9904288および/またはdbSNP:ID rs2287019で表されるSNPの型を検出することを含む、被験者の内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の高さの判定方法。
<4>被験者のDNA上のdbSNP:ID rs9904288および/またはdbSNP:ID rs2287019で表されるSNPの型を検出することを含む、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の高いもしくは低い被験者の判定方法。
<5>被験者より採取されたDNA含有試料に含まれるDNA上のdbSNP:ID rs9904288および/またはdbSNP:ID rs2287019で表されるSNPの型を検出することを含む、内臓脂肪量増大の危険性の高いもしくは低い被験者より採取されたDNA含有試料の判定方法。
<6>被験者のDNA上のdbSNP:ID rs9904288および/またはdbSNP:ID rs2287019で表されるSNPの型を検出することを含む、被験者の内臓脂肪量増大の危険性を判定する方法。
<7>被験者のDNA上のdbSNP:ID rs9904288および/またはdbSNP:ID rs2287019で表されるSNPの型を検出することを含む、被験者の内臓脂肪量増大の危険性の高さを判定する方法。
<8>被験者のDNA上のdbSNP:ID rs9904288および/またはdbSNP:ID rs2287019で表されるSNPの型を検出することを含む、内臓脂肪量増大の危険性の高いもしくは低い被験者の判定方法。
<9>被験者より採取されたDNA含有試料に含まれるDNA上のdbSNP:ID rs9904288および/またはdbSNP:ID rs2287019で表されるSNPの型を検出することを含む、内臓脂肪蓄積に起因する疾患または状態の発症の危険群に属する被験者より採取されたDNA含有試料の判定方法。
<10>被験者のDNA上のdbSNP:ID rs9904288および/またはdbSNP:ID rs2287019で表されるSNPの型を検出することを含む、内臓脂肪蓄積に起因する疾患または状態の発症の危険群に属する被験者を判定する方法。
<11>好ましくは以下をさらに含む、<1>記載の方法:
上記rs9904288で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPの型がT/Tである場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の低い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPのCアレルの数がより多い場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性のより高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPのTアレルの数がより多い場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性のより低い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;
上記rs2287019で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;
上記rs2287019で表されるSNPの型がT/Tである場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の低い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;
上記rs2287019で表されるSNPのCアレルの数がより多い場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性のより高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;または
上記rs2287019で表されるSNPのTアレルの数がより多い場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性のより低い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること。
<12>好ましくは以下をさらに含む、<2>〜<4>のいずれか1に記載の方法:
上記rs9904288で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の高い被験者であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPの型がT/Tである場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の低い被験者であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPのCアレルの数がより多い場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性のより高い被験者であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPのTアレルの数がより多い場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性のより低い被験者であると判定すること;
上記rs2287019で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の高い被験者であると判定すること;
上記rs2287019で表されるSNPの型がT/Tである場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の低い被験者であると判定すること;
上記rs2287019で表されるSNPのCアレルの数がより多い場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性のより高い被験者であると判定すること;または
上記rs2287019で表されるSNPのTアレルの数がより多い場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性のより低い被験者であると判定すること。
<13>好ましくは以下をさらに含む、<5>記載の方法:
上記rs9904288で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪量増大の危険性の高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPの型がT/Tである場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪量増大の危険性の低い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPのCアレルの数がより多い場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪量増大の危険性のより高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPのTアレルの数がより多い場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪量増大の危険性のより低い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;
上記rs2287019で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪量増大の危険性の高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;
上記rs2287019で表されるSNPの型がT/Tである場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪量増大の危険性の低い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;
上記rs2287019で表されるSNPのCアレルの数がより多い場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪量増大の危険性のより高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;または
上記rs2287019で表されるSNPのTアレルの数がより多い場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪量増大の危険性のより低い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること。
<14>好ましくは以下をさらに含む、<6>〜<8>のいずれか1に記載の方法:
上記rs9904288で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、上記被験者を、内臓脂肪量増大の危険性の高い被験者であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPの型がT/Tである場合に、上記被験者を、内臓脂肪量増大の危険性の低い被験者であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPのCアレルの数がより多い場合に、上記被験者を、内臓脂肪量増大の危険性のより高い被験者であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPのTアレルの数がより多い場合に、上記被験者を、内臓脂肪量増大の危険性のより低い被験者であると判定すること;
上記rs2287019で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、上記被験者を、内臓脂肪量増大の危険性の高い被験者であると判定すること;
上記rs2287019で表されるSNPの型がT/Tである場合に、上記被験者を、内臓脂肪量増大の危険性の低い被験者であると判定すること;
上記rs2287019で表されるSNPのCアレルの数がより多い場合に、上記被験者を、内臓脂肪量増大の危険性のより高い被験者であると判定すること;または
上記rs2287019で表されるSNPのTアレルの数がより多い場合に、上記被験者を、内臓脂肪量増大の危険性のより低い被験者であると判定すること。
<15>好ましくは以下をさらに含む、<9>記載の方法:
上記rs9904288で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に起因する疾患もしくは状態の発症の危険群、または当該疾患もしくは状態が進行しやすい群に属する被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPのCアレルの数がより多い場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に起因する疾患もしくは状態の発症または進行をより引き起こしやすい群に属する被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;
上記rs2287019で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に起因する疾患もしくは状態の発症の危険群、または当該疾患もしくは状態が進行しやすい群に属する被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;または
上記rs2287019で表されるSNPのCアレルの数がより多い場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に起因する疾患もしくは状態の発症または進行をより引き起こしやすい群に属する被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること。
<16>好ましくは以下をさらに含む、<10>記載の方法:
上記rs9904288で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に起因する疾患もしくは状態の発症の危険群、または当該疾患もしくは状態が進行しやすい群に属する被験者であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPのCアレルの数がより多い場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に起因する疾患もしくは状態の発症または進行をより引き起こしやすい群に属する被験者であると判定すること;
上記rs2287019で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に起因する疾患もしくは状態の発症の危険群、または当該疾患もしくは状態が進行しやすい群に属する被験者であると判定すること;または
上記rs2287019で表されるSNPのCアレルの数がより多い場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に起因する疾患もしくは状態の発症または進行をより引き起こしやすい群に属する被験者であると判定すること。
<17>好ましくは、上記DNA上のdbSNP:ID rs9904288およびrs2287019で表されるSNPの型を検出することと、以下の工程とをさらに含む、<1>記載の方法:
上記rs9904288で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cであり、かつ上記rs2287019で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPの型がT/Tであり、かつ上記rs2287019で表されるSNPの型がT/Tである場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の低い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPのCアレルの数と、上記rs2287019で表されるSNPのCアレルの数との合計数がより多い場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性のより高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;または
上記rs9904288で表されるSNPのTアレルの数と、上記rs2287019で表されるSNPのTアレルの数との合計数がより多い場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性のより低い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること。
<18>好ましくは、上記DNA上のdbSNP:ID rs9904288およびrs2287019で表されるSNPの型を検出することと、以下の工程とをさらに含む、<2>〜<4>のいずれか1に記載の方法:
上記rs9904288で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cであり、かつ上記rs2287019で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の高い被験者であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPの型がT/Tであり、かつ上記rs2287019で表されるSNPの型がT/Tである場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の低い被験者であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPのCアレルの数と、上記rs2287019で表されるSNPのCアレルの数との合計数がより多い場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性のより高い被験者であると判定すること;または
上記rs9904288で表されるSNPのTアレルの数と、上記rs2287019で表されるSNPのTアレルの数との合計数がより多い場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性のより低い被験者であると判定すること。
<19>好ましくは、上記DNA上のdbSNP:ID rs9904288およびrs2287019で表されるSNPの型を検出することと、以下の工程とをさらに含む、<5>記載の方法:
上記rs9904288で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cであり、かつ上記rs2287019で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪量増大の危険性の高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPの型がT/Tであり、かつ上記rs2287019で表されるSNPの型がT/Tである場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪量増大の危険性の低い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPのCアレルの数と、上記rs2287019で表されるSNPのCアレルの数との合計数がより多い場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪量増大の危険性のより高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;または
上記rs9904288で表されるSNPのTアレルの数と、上記rs2287019で表されるSNPのTアレルの数との合計数がより多い場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪量増大の危険性のより低い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること。
<20>好ましくは、上記DNA上のdbSNP:ID rs9904288およびrs2287019で表されるSNPの型を検出することと、以下の工程とをさらに含む、<6>〜<8>のいずれか1に記載の方法:
上記rs9904288で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cであり、かつ上記rs2287019で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、上記被験者を、内臓脂肪量増大の危険性の高い被験者であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPの型がT/Tであり、かつ上記rs2287019で表されるSNPの型がT/Tである場合に、上記被験者を、内臓脂肪量増大の危険性の低い被験者であると判定すること;
上記rs9904288で表されるSNPのCアレルの数と、上記rs2287019で表されるSNPのCアレルの数との合計数がより多い場合に、上記被験者を、内臓脂肪量増大の危険性のより高い被験者であると判定すること;または
上記rs9904288で表されるSNPのTアレルの数と、上記rs2287019で表されるSNPのTアレルの数との合計数がより多い場合に、上記被験者を、内臓脂肪量増大の危険性のより低い被験者であると判定すること。
<21>好ましくは、上記DNA上のdbSNP:ID rs9904288およびrs2287019で表されるSNPの型を検出することと、以下の工程とをさらに含む、<9>記載の方法:
上記rs9904288で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cであり、かつ上記rs2287019で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に起因する疾患もしくは状態の発症の危険群、または当該疾患もしくは状態が進行しやすい群に属する被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること;または
上記rs9904288で表されるSNPのCアレルの数と、上記rs2287019で表されるSNPのCアレルの数との合計数がより多い場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に起因する疾患もしくは状態の発症または進行をより引き起こしやすい群に属する被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること。
<22>好ましくは、上記DNA上のdbSNP:ID rs9904288およびrs2287019で表されるSNPの型を検出することと、以下の工程とをさらに含む、<10>記載の方法:
上記rs9904288で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cであり、かつ上記rs2287019で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に起因する疾患もしくは状態の発症の危険群、または当該疾患もしくは状態が進行しやすい群に属する被験者であると判定すること;または
上記rs9904288で表されるSNPのCアレルの数と、上記rs2287019で表されるSNPのCアレルの数との合計数がより多い場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に起因する疾患もしくは状態の発症または進行をより引き起こしやすい群に属する被験者であると判定すること。
<23>好ましくは以下をさらに含む、<1>記載の方法:
上記DNA上のdbSNP:ID rs9904288およびrs55669001で表されるSNPの型を検出すること;および
上記rs9904288で表されるSNPのCアレルの数と、上記rs55669001で表されるSNPのTアレルの数との合計数がより多い場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性のより高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること。
<24>好ましくは以下をさらに含む、<2>〜<4>のいずれか1に記載の方法:
上記DNA上のdbSNP:ID rs9904288およびrs55669001で表されるSNPの型を検出すること;および
上記rs9904288で表されるSNPのCアレルの数と、上記rs55669001で表されるSNPのTアレルの数との合計数がより多い場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性のより高い被験者であると判定すること。
<25>好ましくは以下をさらに含む、<5>記載の方法:
上記DNA上のdbSNP:ID rs9904288およびrs55669001で表されるSNPの型を検出すること;および
上記rs9904288で表されるSNPのCアレルの数と、上記rs55669001で表されるSNPのTアレルの数との合計数がより多い場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪量増大の危険性のより高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること。
<26>好ましくは以下をさらに含む、<6>〜<8>のいずれか1に記載の方法:
上記DNA上のdbSNP:ID rs9904288およびrs55669001で表されるSNPの型を検出すること;および
上記rs9904288で表されるSNPのCアレルの数と、上記rs55669001で表されるSNPのTアレルの数との合計数がより多い場合に、上記被験者を、内臓脂肪量増大の危険性のより高い被験者であると判定すること。
<27>好ましくは以下をさらに含む、<9>記載の方法:
上記DNA上のdbSNP:ID rs9904288およびrs55669001で表されるSNPの型を検出すること;および
上記rs9904288で表されるSNPのCアレルの数と、上記rs55669001で表されるSNPのTアレルの数との合計数がより多い場合に、上記DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に起因する疾患もしくは状態の発症または進行をより引き起こしやすい群に属する被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること。
<28>好ましくは以下をさらに含む、<10>記載の方法:
上記DNA上のdbSNP:ID rs9904288およびrs55669001で表されるSNPの型を検出すること;および
上記rs9904288で表されるSNPのCアレルの数と、上記rs55669001で表されるSNPのTアレルの数との合計数がより多い場合に、上記被験者を、内臓脂肪蓄積に起因する疾患もしくは状態の発症または進行をより引き起こしやすい群に属する被験者であると判定すること。
<29>好ましくは、上記SNPの型の検出が、下記(1)〜(9)のいずれかから選択されるオリゴヌクレオチドをプライマーまたはプローブとして用いたSNPタイピングによって行われる<1>〜<28>のいずれか1に記載の方法:
(1)配列番号1で示される塩基配列の部分配列であって、但し配列番号1の27位に相当する位置の塩基がCまたはTである配列からなる15〜30塩基長のオリゴヌクレオチド;
(2)配列番号1で示される塩基配列の27番塩基(但し、該27番塩基はCまたはTである)の5〜24塩基上流から5〜24塩基下流までの塩基配列からなる15〜30塩基長のオリゴヌクレオチド;
(3)配列番号1で示される塩基配列の27番塩基(但し、該27番塩基はCまたはTである)の7〜15塩基上流から7〜15塩基下流までの塩基配列からなる15〜30塩基長のオリゴヌクレオチド;
(4)配列番号2で示される塩基配列の部分配列であって、但し配列番号2の27位に相当する位置の塩基がCまたはTである配列からなる15〜30塩基長のオリゴヌクレオチド;
(5)配列番号2で示される塩基配列の27番塩基(但し、該27番塩基はCまたはTである)の5〜24塩基上流から5〜24塩基下流までの塩基配列からなる15〜30塩基長のオリゴヌクレオチド;
(6)配列番号2で示される塩基配列の27番塩基(但し、該27番塩基はCまたはTである)の7〜15塩基上流から7〜15塩基下流までの塩基配列からなる15〜30塩基長のオリゴヌクレオチド;
(7)上記(1)〜(3)のいずれかと少なくとも90%同一であって、かつ配列番号1で示される塩基配列の27位に相当する位置の塩基がCまたはTである塩基配列からなる15〜30塩基長のオリゴヌクレオチド;
(8)上記(4)〜(6)のいずれかと少なくとも90%同一であって、かつ配列番号2で示される塩基配列の27位に相当する位置の塩基がCまたはTである塩基配列からなる15〜30塩基長のオリゴヌクレオチド;または
(9)上記(1)〜(8)記載のオリゴヌクレオチドの100%相補鎖。
<30>下記(1)〜(9)のいずれかから選択されるオリゴヌクレオチドの、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性、内臓脂肪量増大の危険性、または内臓脂肪蓄積に起因する疾患もしくは状態の発症の危険群を判定するためのSNPタイピング用プライマーまたはプローブとしての使用:
(1)配列番号1で示される塩基配列の部分配列であって、但し配列番号1の27位に相当する位置の塩基がCまたはTである配列からなる15〜30塩基長のオリゴヌクレオチド;
(2)配列番号1で示される塩基配列の27番塩基(但し、該27番塩基はCまたはTである)の5〜24塩基上流から5〜24塩基下流までの塩基配列からなる15〜30塩基長のオリゴヌクレオチド;
(3)配列番号1で示される塩基配列の27番塩基(但し、該27番塩基はCまたはTである)の7〜15塩基上流から7〜15塩基下流までの塩基配列からなる15〜30塩基長のオリゴヌクレオチド;
(4)配列番号2で示される塩基配列の部分配列であって、但し配列番号2の27位に相当する位置の塩基がCまたはTである配列からなる15〜30塩基長のオリゴヌクレオチド;
(5)配列番号2で示される塩基配列の27番塩基(但し、該27番塩基はCまたはTである)の5〜24塩基上流から5〜24塩基下流までの塩基配列からなる15〜30塩基長のオリゴヌクレオチド;
(6)配列番号2で示される塩基配列の27番塩基(但し、該27番塩基はCまたはTである)の7〜15塩基上流から7〜15塩基下流までの塩基配列からなる15〜30塩基長のオリゴヌクレオチド;
(7)上記(1)〜(3)のいずれかと少なくとも90%同一であって、かつ配列番号1で示される塩基配列の27位に相当する位置の塩基がCまたはTである塩基配列からなる15〜30塩基長のオリゴヌクレオチド;
(8)上記(4)〜(6)のいずれかと少なくとも90%同一であって、かつ配列番号2で示される塩基配列の27位に相当する位置の塩基がCまたはTである塩基配列からなる15〜30塩基長のオリゴヌクレオチド;または
(9)上記(1)〜(8)記載のオリゴヌクレオチドの100%相補鎖。
<31>好ましくは、上記<9>、<10>、<15>、<16>、<21>、<22>、<27>、および<28>〜<30>において、上記内臓脂肪蓄積に起因する疾患もしくは状態は、メタボリックシンドローム、生活習慣病、または内臓脂肪の蓄積による肥満である。
以下、実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。
実施例1
(1)内臓脂肪蓄積感受性SNPの同定
自治医科大学附属病院健診センターにて一般人間ドックを受診した、日本の関東地方在住の日本人3013人からインフォームドコンセントを行い、本研究における利用の承諾を取得した2222名について、GIP遺伝子またはGIPR遺伝子のSNPと、内臓脂肪面積、腹囲径、およびBMIとの遺伝的関連性について解析を行った。対象者を表2に示す。各対象者の内臓脂肪面積は、Computed Tomography(CT)解析と強い相関を示すことが確認されているインピーダンズ法に基づいた内臓脂肪計(DIABETES CARE, 28:451-453, 2005)を用いて測定した。また、各対象者の腹囲径、および身長と体重を測定し、BMIを算出した。
各対象者より採取した全血から白血球を単離し、そこからGentra Puregene Blood Kit(QIAGEN)を用いてゲノムDNAを抽出した。GIPおよびGIPR遺伝子のSNPタイピングには、TaqMan(登録商標)SNP Genotyping Assays(Life Technologies社製)およびKAPA PROBE FAST qPCR kit(Kapa Biosystems社製)を利用し、PRISM Sequence Detection System 7900HT(Life Technologies社製)を用いて、TaqMan(登録商標)PCR法に従って行った。上記手順は、それぞれのキットおよび機器に添付のマニュアルに従って行った。解析したSNPを表3および表4に示す。
上記SNPと内臓脂肪面積、腹囲径およびBMIとの関連は、性別や年齢などで調節した直線重回帰モデルで検証した。尚、遺伝様式はadditive modelと仮定した。今回タイピングした8つのSNPはいずれもHardy-Weinberg平衡からの逸脱は認められなかった(P>0.35)。各GIPR遺伝子のSNPと内臓脂肪面積、腹囲径およびBMIとの関連性については、有意水準をp<0.05に設定した。一方、GIP遺伝子に関しては、6種類のSNP調査をしたため、第1種の過誤を回避するためのBonferroni補正を施し、有意水準をP<0.0083に設定した。
その結果、GIP遺伝子およびその近傍に位置する6種類のSNPのうち、rs9904288のCアレル(アレル1)の保持者は、BMI、腹囲径には関連性がないものの、内臓脂肪面積が大きいことと有意に関連していた。一方、他の5種類のSNPは、内臓脂肪面積、腹囲径およびBMIのいずれとも有意な関連性が認められなかった(表5上)。また、GIPR遺伝子およびその近傍に位置するSNPのうち、rs2287019のCアレル(アレル2)の保持者は、BMIおよび腹囲径が大きく、さらに内臓脂肪面積が大きいことが示された。一方、rs55669001は同様な傾向が認められたが、内臓脂肪面積、腹囲径およびBMIのいずれとも有意な差が認められなかった(表5下)。したがって、上記rs9904288のCアレルおよびrs2287019のCアレルは、内臓脂肪蓄積に対するリスクアレル(すなわち内臓脂肪増大アレル)であることが示された。
(2)内臓脂肪増大アレル保有数と内臓脂肪面積との関連性
各対象者について、内臓脂肪増大アレルの合計保有数と内臓脂肪面積との関連性を解析した。結果、内臓脂肪増大アレルの保有数が多い対象者ほど内臓脂肪面積が大きい傾向がみられ、その遺伝的関連は各SNPに対して個別に関連解析を行った場合(rs9904288:P=0.004、rs2287019:P=0.008)と比較しても更に強力であった(図1:直線重回帰分析,P=0.00047)。
同様に、GIP遺伝子のSNPであるrs9904288のリスクアレル(内臓脂肪増大アレル:C)とGIPR遺伝子のSNPであるrs55669001のリスクアレル(Tアレル)の合計保有数を各対象者について算出し、これと内臓脂肪面積との関連性を解析した。その結果、リスクアレルの保有数が多い対象者ほど、内臓脂肪面積が大きい傾向がみられた(直線重回帰分析、P=0.0015)。さらに、GIP遺伝子のSNPであるrs11650936のリスクアレル(Gアレル)とGIPR遺伝子のSNPであるrs2287019のリスクアレル(内臓脂肪増大アレル:C)の合計保有数を各対象者について算出し、これと内臓脂肪面積との関連性を解析した。その結果、リスクアレルの保有数が多い対象者ほど、内臓脂肪面積が大きい傾向がみられた(直線重回帰分析、P=0.0016)。しかしながら、上記2つのリスクアレルの組み合わせは、rs9904288およびrs2287019の2SNPの内臓脂肪増大アレル(それぞれCアレルとCアレル)の組み合わせよりも内臓脂肪面積との関連は弱かった(表6)。
以上の結果より、rs9904288とrs2287019が内臓脂肪蓄積感受性SNPであり、かつrs9904288のCアレルおよびrs2287019のCアレルが内臓脂肪蓄積に対するリスクアレルであることが示された。これらのリスクアレルの有無または保有数を調べることで、内臓脂肪蓄積への遺伝的感受性が高い被験者、または内臓脂肪を蓄積し易い被験者を判定することができる。特に、上記2つのSNPを組み合わせて指標として用いることにより、判定の精度を大きく向上させることができる。また上記の結果より、上記rs9904288またはrs2287019のリスクアレルに加えて、さらにrs55669001のTアレルまたはrs11650936のGアレルを判定の指標として用いることによって、当該rs9904288またはrs2287019を単独で指標とする場合よりも精度のよい判定ができることが示された。

Claims (5)

  1. 被験者より採取されたDNA含有試料に含まれるDNA上の、配列番号1の27位に相当する位置におけるSNPであるrs9904288で表されるSNPの型を検出すること、および、
    該rs9904288で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、該DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定するか、または、該rs9904288で表されるSNPのCアレルの数がより大きい場合に、該DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性のより高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること、
    を含む、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の高い被験者より採取されたDNA含有試料の判定方法。
  2. 被験者より採取されたDNA含有試料に含まれるDNA上の、配列番号1の27位に相当する位置におけるSNPであるrs9904288で表されるSNPの型と、配列番号2の27位に相当する位置におけるSNPであるrs2287019で表されるSNPの型とを検出すること、および、
    該rs9904288で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cであり、かつ該rs2287019で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、該DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定するか、または、該rs9904288で表されるSNPのCアレルの数と、該rs2287019で表されるSNPのCアレルの数との合計数がより大きい場合に、該DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性のより高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること、
    を含む、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の高い被験者より採取されたDNA含有試料の判定方法。
  3. 被験者より採取されたDNA含有試料に含まれるDNA上の、配列番号1の27位に相当する位置におけるSNPであるrs9904288で表されるSNPの型と、配列番号3の27位に相当する位置におけるSNPであるrs55669001または配列番号8の27位に相当する位置におけるSNPであるrs11650936で表されるSNPの型とを検出すること、および、 該rs9904288で表されるSNPのCアレルの数と、該rs55669001で表されるSNPのTアレルの数または該rs11650936で表されるSNPのGアレルの数との合計数がより大きい場合に、該DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性のより高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること、
    を含む、内臓脂肪蓄積に対する遺伝的感受性の高い被験者より採取されたDNA含有試料の判定方法。
  4. 被験者より採取されたDNA含有試料に含まれるDNA上の、配列番号1の27位に相当する位置におけるSNPであるrs9904288で表されるSNPの型を検出すること、および、
    該rs9904288で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、該DNA含有試料を、内臓脂肪量増大の危険性の高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定するか、または、該rs9904288で表されるSNPのCアレルの数がより大きい場合に、該DNA含有試料を、内臓脂肪量増大の危険性のより高い被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること、
    を含む、内臓脂肪量増大の危険性の高い被験者より採取されたDNA含有試料の判定方法。
  5. 被験者より採取されたDNA含有試料に含まれるDNA上の、配列番号1の27位に相当する位置におけるSNPであるrs9904288で表されるSNPの型を検出すること、および、
    該rs9904288で表されるSNPの型がC/TもしくはC/Cである場合に、該DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に起因する疾患または状態の発症の危険群に属する被験者より採取されたDNA含有試料であると判定するか、または、該rs9904288で表されるSNPのCアレルの数がより大きい場合に、該DNA含有試料を、内臓脂肪蓄積に起因する疾患または状態が発症もしくは進行しやすい被験者より採取されたDNA含有試料であると判定すること、
    を含む、内臓脂肪蓄積に起因する疾患または状態の発症の危険群に属する被験者より採取されたDNA含有試料の判定方法。
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