JP2010088342A - 高血圧発症に関する一塩基多型(snp)マーカー及びその使用方法 - Google Patents

高血圧発症に関する一塩基多型(snp)マーカー及びその使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010088342A
JP2010088342A JP2008261318A JP2008261318A JP2010088342A JP 2010088342 A JP2010088342 A JP 2010088342A JP 2008261318 A JP2008261318 A JP 2008261318A JP 2008261318 A JP2008261318 A JP 2008261318A JP 2010088342 A JP2010088342 A JP 2010088342A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
snp
hypertension
gene
polymorphism
risk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008261318A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010088342A5 (ja
Inventor
Jun Imai
潤 今井
Takayoshi Okubo
孝義 大久保
Hirohito Metoki
弘仁 目時
Yumiko Watanabe
悠美子 渡邉
Tetsuo Miki
哲郎 三木
Yasuhiro Tawara
康玄 田原
Tomohiro Katsuya
友宏 勝谷
Toshio Ogiwara
俊男 荻原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku University NUC
Osaka University NUC
Ehime University NUC
Original Assignee
Tohoku University NUC
Osaka University NUC
Ehime University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku University NUC, Osaka University NUC, Ehime University NUC filed Critical Tohoku University NUC
Priority to JP2008261318A priority Critical patent/JP2010088342A/ja
Publication of JP2010088342A publication Critical patent/JP2010088342A/ja
Publication of JP2010088342A5 publication Critical patent/JP2010088342A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

【課題】高血圧発症に関する一塩基多型(SNP)マーカー及びその使用方法の提供
【解決手段】高血圧発症に関するSNPマーカーが、RGS2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs3767489)、ADD1遺伝子におけるC/A多型SNP(rs番号:rs4961)、CACNA2D2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs2236957)、及び、CAT遺伝子におけるC/T多型SNP(rs番号:rs769214)のうちの少なくとも2つのSNPsからなり、前記高血圧発症に関するSNPマーカーの使用方法が、被検試料を準備する準備工程と、前記被検試料について前記少なくとも2つのSNPsをタイピングするタイピング工程と、前記タイピング工程の結果に基づき高血圧発症のリスクを判定する判定工程とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、高血圧発症に関する一塩基多型(SNP)マーカー及びその使用方法に関する。
高血圧は、脳心血管疾患(冠動脈疾患、脳卒中など)や慢性腎疾患等の主要な危険因子であるため、高血圧の予防は、社会的・公衆衛生的に重要な課題である。また、近年、メタボリックシンドロームなどといった生活習慣病が注目され、その予防や早期発見の重要性が叫ばれている。高血圧は多因子疾患であり、その発症には環境因子と遺伝因子との相
互作用が重要な役割を果たすと考えられている。高血圧の環境因子としては、例えば、加齢、肥満、ストレス、塩分過摂取等が挙げられる。一方、高血圧の遺伝因子(SNPs)としては、古典的高血圧感受性遺伝子の15SNPs(特許文献1〜4)及び高血圧の遺伝子マーカーの38SNPs(特許文献5及び非特許文献1)が知られている。
前記高血圧感受性遺伝子は、ACE、ADD1、ADRB2、ADRB3、AGT、ALAP、ALDH2、BDKRB2、CAT、CMA1、EDN1、GNB3、LEPR、及びSCNN1Aの各遺伝子を含む。また、前記高血圧の遺伝子マーカーのSNPsは、CYP17、EXOSC3、ACCN1、KCNMB4、KCNIP2、ATP2A3、RAC2、CD3EAP、CALCR、ATP10D、GNA14、PTHR1、ATP2B1、HLA−DMB、SLC13A1、SLC2A11、GNAI2、CACNA2D2、PRKWNK1、SLC22A7、KCNN1、SLC21A6、CACNA1E、SLC26A8、ERCC1、DLGAP2、COL4A1、GUCA1C、ATP10C、HCN4、PTPRT、FGF2、CHGA、PPP1R1B、ADORA1、RGS19IP1、RGS20、及び、RGS2の各遺伝子に存在することが知られている。
特開2004−222503号公報 特開2004−113094号公報 特開2004−33051号公報 特開2004−24125号公報 特開2007−143504号公報 Kohara K, Tabara Y, Nakura J, et al. Identification of hypertension-susceptibility genes and pathways by a systemic multiple candidate gene approach: The Millennium Genome Project for Hypertension. Hypertens Res 2008; 31: 203-212.
上述した従来の高血圧の遺伝因子は、主に、白衣効果などのバイアスを含む随時血圧を用いた横断研究に基づくものであった。例えば、前述の高血圧の遺伝子マーカー(特許文献5及び非特許文献1)は、随時血圧を用いた横断研究により高血圧の有病(罹患)の有無を検討した結果見出された有意差のある38SNPsに基づく。すなわち、前記38SNPsは、高血圧罹患者(ケース)群と正常血圧対照者(コントロール)群とで比較した場合に、対立遺伝子頻度、優性モデル、劣性モデル、および、遺伝子型頻度の少なくとも1つにおいて有意差があるものとして見出されたものである。
しかしながら、高血圧の発症予測という観点から予測性の高い高血圧発症に関するマーカーを得るためには、随時血圧よりも、白衣効果などのバイアスがなく再現性が良好な家庭血圧に基づくことが好ましい。また、高血圧の発症予測するためのマーカーという観点からは、正常血圧又は正常高値の人を対象とした縦断的な前向き研究に基づくことが好ましい。
そこで、本発明は、家庭血圧を用いた前向き研究に基づく高血圧発症に関するSNPマーカー及びその使用方法を提供する。
本発明は一つの態様において、高血圧発症に関する一塩基多型(SNP)マーカーの使用方法であって、前記高血圧発症に関するSNPマーカーが、RGS2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs3767489)、ADD1遺伝子におけるC/A多型SNP(rs番号:rs4961)、CACNA2D2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs2236957)、及び、CAT遺伝子におけるC/T多型SNP(rs番号:rs769214)からなる群から選択される少なくとも2つのSNPsからなり、被検試料を準備する準備工程と、前記被検試料について前記少なくとも2つのSNPsをタイピングするタイピング工程と、前記タイピング工程の結果に基づき高血圧発症のリスクを判定する判定工程とを含む、高血圧発症に関するSNPマーカーの使用方法である。ここで、「rs番号」とは、米国バイオテクノロジー情報センター(National Center for Biotechnology Information;NCBI)SNPデータベースのrs番号をいう。
本発明はその他の態様において、「本発明の高血圧発症SNPマーカーの使用方法」に使用するためのSNPマーカーであって、RGS2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs3767489)、ADD1遺伝子におけるC/A多型SNP(rs番号:rs4961)、CACNA2D2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs2236957)、及び、CAT遺伝子におけるC/T多型SNP(rs番号:rs769214)からなる群から選択される少なくとも2つからなる。
本発明はさらにその他の態様において、本発明の高血圧の発症リスクを検査するキットであって、RGS2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs3767489)、ADD1遺伝子におけるC/A多型SNP(rs番号:rs4961)、CACNA2D2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs2236957)、及び、CAT遺伝子におけるC/T多型SNP(rs番号:rs769214)からなる群から選択される少なくとも2つからなる高血圧発症に関するSNPマーカーのSNPsをタイピングするためのポリヌクレオチド、プローブ、及びDNAマイクロアレイの少なくとも1つを含む高血圧発症リスク検査キットである。
本発明によれば、例えば、高血圧発症のリスクをリスク多型の数に応じて予測することが可能となり、高血圧の発症予防や早期発見に貢献できる。
[高血圧発症に関するSNPマーカー]
本発明において、高血圧発症に関するSNPマーカーとは、高血圧の発症に関する遺伝因子の目印(マーカー)となるSNP又はその組合せをいう。
本発明において、「高血圧」とは、循環系障害やその他の障害結果を誘発する恐れのあるレベルにまで全身の動脈圧が一過性に又は持続的に高まった状態をいい、その定義は特に限定されないが、例えば、家庭血圧において、収縮期血圧(SBP)が135mmHg以上、拡張期血圧(DBP)が85mmHg以上の状態(降圧薬服用含む)をいう。また、本発明において、「高血圧」とは、好ましくは、本態性高血圧である。
一塩基多型(SNP)とは、一般的には、遺伝子の塩基配列が一ヶ所だけ異なる状態及びその部位をいう。また、多型とは、一般的には、母集団中1%以上の頻度で存在する2以上の対立遺伝子(アレル)をいう。本発明において、「SNP」は、好ましくは、公共データベースに登録されたSNPであって、そのリファレンス番号から特定できるSNPである。前記公共データベースとしては、例えば、NCBI(NLM、NIH)のSNPデータベースや、IMS−JST(東京大学、科学技術振興財団)のJSNP(商標)データベース等が挙げられる。本発明におけるSNPは、前記公共データベースのリファレンス番号であるrs番号(NCBI SNPデータベース)及びIMS−JST番号(JSNP(商標)データベース)により特定できる。
本発明の高血圧発症に関するSNPマーカーは、下記の平均12年に渡る長期前向きコホート研究に基づく。以下に、前記研究の概要を示す。
/対象/
ベースライン時では、現在の岩手県花巻市大迫町の一般地域住民(40歳〜79歳)の高血圧症でない(正常血圧・降圧薬非服用である)577名を対象とした。家庭血圧測定・遺伝子解析への同意を得た。平均測定間隔12年後の追跡調査では、前記577名のうち、403名(平均年齢56歳、男性割合29%)が家庭血圧を再測定した。追跡調査時には、150名(37%)が高血圧を発症していた。
/家庭血圧/
測定条件(朝):起床後1時間以内、朝食前、排尿後、降圧薬服用前、2分間の安静後、座位にて測定。4週間に測定した各個人の平均値を家庭血圧とした。なお、ベースライン家庭血圧及び追跡調査家庭血圧における測定回数は、22.7(8.4)及び24.2(5.0)[平均(標準偏差)]であった。
家庭血圧装置:商品名:HEM401C又はHEM7471C(Omron社製)
/高血圧の定義/
家庭血圧において、収縮期血圧(SBP)が135mmHg以上、拡張期血圧(DBP)が85mmHg以上の状態(降圧薬服用含む)。
/遺伝子解析/
上述した古典的高血圧感受性遺伝子の15SNPs及び高血圧の遺伝子マーカーの38SNPsの計53SNPsのうち51SNPsについてタイピングを行い解析した。タイピングは、TaqMan(商標)プローブアッセイにて行った。
/データ収集と解析/
家庭血圧と同時に、喫煙状況、糖尿病・高脂血症・脳心血管疾患の既往歴、及び、降圧薬服用についての情報を得た。遺伝子型と高血圧との関連性は、ベースライン家庭血圧、年齢、性別、肥満(BMI≧25)、喫煙状況(現在喫煙、以前喫煙、又は、一切なし)、及び、糖尿病・高脂血症・脳心血管疾患の既往歴により補正した多重ロジスティック回帰分析により行った。
SNPと高血圧発症との関連性は、4つのモデル(マイナーアレル優性、マイナーアレル劣性、マイナーアレル付加、及び、マイナーアレル頻度モデル)を用いて検討し、各SNPについて、ロジスティック回帰モデルにおいて最も高血圧発症の尤度が高かったモデルを選択した。
変数は、適宜、分散分析(ANOVA)、共分散分析(ANCOVA)及びカイ二乗検定を用いて行った。統計分析は、SASソフトウエア、Ver.9.1(SAS Institute社製)を用いた。パラメトリックデータは、平均(標準偏差)で示した。P値が0.05未満(P<0.05)を統計的に有意とした。
/ベースライン特性/
上記長期前向きコホート研究で得られたベースライン特性を下記表1に示す。下記表1において、最終的な正常血圧維持者と高血圧発症者との間の統計的有意性は、連続変数についてはt検定を用い、分類変数についてはカイ二乗検定を用いて比較した。下記表1からは、年齢、BMI、SBP、及びDBPにおいて、高血圧発症者が有意に高かったことが示される。
Figure 2010088342
/高血圧の発症と関連する4つのSNPs/
上記長期前向きコホート研究の結果、交絡因子で補正した後においても有意かつ独立して高血圧の発症と関連する4つのSNPsが同定された。具体的には、RGS2(regulator of G-protein signaling 2)遺伝子(NM_002923)近傍のSNP(rs番号:rs3767489、IMS−JST番号:IMS−JST122001)、ADD1(α-adducin 1)遺伝子(NM_176801)のSNP(rs番号:rs4961、IMS−JST番号:IMS−JST010969)、CACNA2D2(calcium channel voltage-dependent, alpha2/delta subunit2)遺伝子(NM_006030)のSNP(rs番号:rs2236957、IMS−JST番号:IMS−JST017440)、及び、CAT(catalase)遺伝子(NM_001752)のSNP(rs番号:rs769214、IMS−JST番号:IMS−JST081670)の4つである。なお、本発明において、「rs番号」及び「IMS−JST番号」は、それぞれ、NCBI SNPデータベース(dbSNP BUILD129)及びJSNP(商標)データベースにおけるSNPのリファレンス番号のことをいう。また、各遺伝子におけるNM番号(NM_○○○○○○)は、各遺伝子のmRNA配列を特定するNCBIのヌクレオチドデータベースのアクセッション番号である。高血圧の発症と有意かつ独立に関連する4つのSNPsについての結果の詳細を下記2に示す。
Figure 2010088342
上記表2は、ベースライン家庭血圧、年齢、性別、肥満(BMI≧25)、喫煙状況(現在喫煙、以前喫煙、又は、一切なし)、及び、糖尿病・高脂血症・脳心血管疾患の既往歴により補正した多重ロジスティック回帰分析の結果、独立して有意であった4つのSNPsを示す。また、上記表2において、Major及びminorはアレルの頻度を示し、NはSNPのタイピングに成功した対象者の数を示し、「SeqID」は配列表の配列番号示す。前記配列表には、前記NCBI SNPデータベースに登録されている前記SNPの多型部位及びその周辺の塩基配列(FASTA形式)が記載される。
上記表2に示すとおり、RGS2のAA型はGA型及びGG型と比較して1.8倍(P=0.01)、ADD1のAA型はAC型及びCC型と比較して1.9倍(P=0.02)、CACNA2D2のAA型はそれ以外と比較して1.7倍(P=0.02)、CATのTT型及びTC型はCC型と比較して1.6倍(P=0.04)、高血圧発症リスクが高値だった。
RGS2、ADD1、CACNA2D2、CATにおける遺伝子型の頻度を下記表3−1〜表3−4に示す。
Figure 2010088342
Figure 2010088342
Figure 2010088342
Figure 2010088342
上記表3−1〜3−4において、データは平均(標準偏差)又は対象者の割合(%)で示され、統計的有意は、t検定、ANOVA又はカイ二乗検定で判定した。ΔBPは、(追跡時家庭血圧−ベースライン家庭血圧)の値であり、「追跡時に治療中」は、追跡調査時に降圧薬治療をしていることを示し、「高血圧発症」の基準は上述した家庭血圧に基づくものである。P*は、3つのグループにおけるANOVA又はカイ二乗検定のP値を示し、P†は、2つのグループ;GG+GAvsAA(RGS2、CACNA2D2)、CC+CAvsAA(ADD1)、TT+TCvsCC(CAT)におけるt検定又はカイ二乗検定のP値を示す。
上記表3−1〜3−4に示す各遺伝子型におけるアレルの遺伝子頻度は、ハーディー・ワインベルグの法則を満たしていた。また、それぞれのアレル頻度は(報告のないCATのSNPを除き)、JSNP(商標)のータベースに報告されるアレル頻度と似ていた。また、ベースライン家庭血圧では遺伝子型で差異はなかったが、追跡調査では、RGS2のAA型、ADD1のAA型、CACNA2D2のAA型、及び、CATのTT+TC型において、家庭血圧が高くなっていた。同様に、高血圧の発症率も、これらの遺伝子型では他の遺伝子型よりも多かった。
/リスク多型の集積と高血圧発症リスク/
それぞれのSNPにおいて高血圧発症リスクの高かったRGS2のAA型、ADD1のAA型、CACNA2D2のAA型、CATのTT及びTC型をリスク多型とし、リスク多型の集積と高血圧発症との関連を検討したところ、これらのリスク多型の数が集積するほど血圧上昇度が有意に大きく(P=0.02/0.009)、リスク多型の数が増加するごとに1.6倍、2.6倍、4.6倍、16.2倍(P=0.2、0.01、0.001、0.006)と高血圧発症リスクが増大した。その結果を下記表4及び図1に示す。
Figure 2010088342
上記表4において、データは平均(標準偏差)又は対象者の割合(%)で示され、統計的有意は、t検定、ANOVA又はカイ二乗検定で判定した。ΔBPは、(追跡時家庭血圧−ベースライン家庭血圧)の値であり、リスク多型の数は、RGS2(AA=1、GA or GG=0)、ADD1(AA=1、AC or CC=0)、CACNA2D2(AA=1、GA or GG=0)及び、CAT(TC or TT=1、CC=0)の和で計算した。また、上記表4に示すとおり、リスク多型の数とΔBP値との間には有意な関係があり(P=0.02/0.001)、高血圧の発症率は、リスク多型の数が増加するとともに有意に増加した(P=0.02)。また、図1は、ベースライン家庭血圧、年齢、性別、肥満(BMI≧25)、喫煙状況(現在喫煙、以前喫煙、又は、一切なし)、及び、喫煙状況、糖尿病・高脂血症・脳心血管疾患の既往歴により補正した、リスク多型の数で規定される5つのグループの高血圧発症のリスクについてのオッズ比及び95%信頼区間を示す。
すなわち、本発明は、一つの態様において、高血圧発症に関するSNPマーカー(以下、「本発明のSNPマーカー」ともいう)であって、RGS2遺伝子近傍のA/G多型SNP(rs番号:rs3767489、IMS−JST番号:IMS−JST122001、本発明において「RGS2におけるSNP」ともいう)、ADD1遺伝子のC/A多型SNP(rs番号:rs4961、IMS−JST番号:IMS−JST010969、本発明において「ADD1におけるSNP」ともいう)、CACNA2D2遺伝子のA/G多型SNP(rs番号:rs2236957、IMS−JST番号:IMS−JST017440、本発明において「CACNA2D2におけるSNP」ともいう)、及び、CAT遺伝子のC/T多型SNP(rs番号:rs769214、IMS−JST番号:IMS−JST081670、本発明において「CATにおけるSNP」ともいう)の4つのSNPsのうちの少なくとも2つからなる。
本発明のSNPマーカーは、上述したとおり、家庭血圧を用いた追跡研究に基づくから、例えば、従来の随時血圧を用いた横断研究に基づく遺伝子マーカーに比べて高血圧発症の予測能が向上しているという効果を奏する。また、本発明のSNPマーカーによれば、高血圧発症のリスクをリスク多型の数に応じて予測することが可能となり、高血圧の発症予防や早期発見に貢献できるという効果を奏する。とりわけ、本発明のSNPマーカーは、例えば、現時点で40歳〜79歳で、正常血圧や正常高値の人が12年間以内に高血圧になる可能性を予測する場合に、その予測性に極めて優れるという効果を奏する。
なお、家庭血圧と随時血圧との比較として、下記表5を参照できる。下記表5に示すとおり、家庭血圧には、白衣効果を排除できる点、再現性が高い点、測定頻度が高くなる点などの利点があるため、随時血圧に基づく場合よりも家庭血圧に基づく場合の方が高血圧発症の予測性が向上することとなる。
Figure 2010088342
本発明のSNPマーカーとなる2つのSNPsの組合せとしては、特に制限されず、RGS2とADD1とのSNPsの組合せ、RGS2とCACNA2D2とのSNPsの組合せ、RGS2とCATとのSNPsの組合せ、ADD1とCACNA2D2とのSNPsの組合せ、ADD1とCATとのSNPsの組合せ、CACNA2D2とCATとのSNPsの組合せが挙げられる。
本発明のSNPマーカーは、高血圧発症の予測性を高める観点から、前記4つのSNPsのうち3つからなることが好ましく、前記4つのSNPsのすべてからなることがより好ましい。本発明のSNPマーカーが3つのSNPsの組合せからなる場合、その組合せは特に制限されず、RGS2とADD1とCACNA2D2とのSNPsの組合せ、RGS2とADD1とCATとのSNPsの組合せ、ADD1とCACNA2D2とCATとのSNPsの組合せ、RGS2とCACNA2D2とCATとのSNPsの組合せが挙げられる。
本発明のSNPマーカーに含まれうる4つのSNPsそれぞれについてのリスク多型は、上記表2及び表3に基づき、高血圧発症の予測性向上の点から、前記RGS2のSNPについてはAA型、前記ADD1のSNPについてはAA型、前記CACNA2D2のSNPについてはAA型、及び、前記CATのSNPについてはTT及びTC型とすることが好ましい。
本発明のSNPマーカーは、一実施形態において、後述する本発明の高血圧発症に関するSNPマーカーの使用方法に使用するためのSNPマーカーである。
なお、本発明は、その他の態様として、前記4つのSNPsの少なくとも1つからなる本発明の高血圧発症に関するSNPマーカーであってもよい。上述したとおり、前記4つのSNPsは、家庭血圧に基づくものであり、いずれか1つのSNPであっても従来よりも予測能が高い高血圧の発症の予測に使用できる。
[高血圧発症に関するSNPマーカーの使用方法]
本発明は、その他の態様において、高血圧発症に関するSNPマーカーの使用方法(以下、「本発明のSNPマーカーの使用方法」ともいう)であって、前記高血圧発症に関するSNPマーカーは、RGS2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs3767489)、ADD1遺伝子におけるC/A多型SNP(rs番号:rs4961)、CACNA2D2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs2236957)、及び、CAT遺伝子におけるC/T多型SNP(rs番号:rs769214)のうちの少なくとも2つのSNPsからなり、被検試料を準備する準備工程と、前記被検試料について前記少なくとも2つのSNPsをタイピングするタイピング工程と、前記タイピング工程の結果に基づき高血圧発症のリスクを判定する判定工程とを含む高血圧発症に関するSNPマーカーの使用方法である。
本発明のSNPマーカーの使用方法は、上述したとおり、家庭血圧を用いた追跡研究に基づく本発明のSNPマーカーを使用するから、例えば、従来の随時血圧を用いた横断研究に基づく遺伝子マーカー等を用いた場合よりも、高血圧発症の予測能がより向上した判定が行えるという効果を奏する。また、本発明のSNPマーカーの使用方法によれば、高血圧発症のリスクをリスク多型の数に応じて判定することが可能となり、高血圧の発症予防や早期発見に貢献できるという効果を奏する。とりわけ、本発明のSNPマーカーの使用方法は、例えば、現時点で40歳〜79歳で、正常血圧や正常高値の人が12年間以内に高血圧になる可能性を予測する場合に、その予測性に極めて優れるという効果を奏する。
本発明のSNPマーカーの使用方法における前記高血圧発症に関するSNPマーカーは、上述した本発明のSNPマーカーを使用できる。
本発明のSNPマーカーの使用方法では、まず、前記準備工程において、被検試料を準備する。前記被検試料としては、ヒトの核酸若しくはゲノムDNAを含むもの又は核酸若しくはゲノムDNAであって、例えば、血液や体液等の生体試料や、そこから調製された核酸やゲノムDNA等が挙げられる。生体試料の採取方法、採取部位等は、特に制限されず、また、核酸やゲノムDNAの調製方法も従来公知の方法を適用でき、特に制限されない。なお、前記被検試料は、ヒトから得られたものであることが好ましい。前記ヒトとしては特に限定されないが、例えば、日本人などが挙げられる。
次に、前記タイピング工程において、本発明のSNPマーカーである少なくとも2つのSNPsをタイピングする。本発明において「SNPのタイピング」とは、ゲノム上の位置が明らかとなっている前記SNPの多型部位がどの塩基であるかを同定することであって、例えば、AとGとから構成されるSNPを対立遺伝子で見た場合、その被検試料の被検者の遺伝子型が、AA、AG、GGのいずれであるかを同定することをいう。SNPのタイピング方法は、特に制限されず、従来公知の方法により行うことができる。SNPタイピング方法としては、例えば、プライマー伸張法と蛍光法とを組み合わせた方法(TDIアッセイ、DOLアッセイ、基板上で行うプライマーアレイ単一塩基伸張法、Luminexアッセイなど)、リアルタイムPCRと蛍光法とを組み合わせた方法(例えば、TaqMan(商標)PCR法など)、PCRを用いない蛍光法(Invader(商標)アッセイなど)、プライマー伸張法とマススペクトルとを組み合わせた方法(PINPOINT法、PROBE法、VEST法、Survivorアッセイ、GOOD法など)、PCRとマススペクトルとを組み合わせた方法(hMC反応法など)が挙げられる。SNPタイピングは、当業者であれば、配列表の配列番号1〜4の塩基配列などを参照し、上記の公知の方法により適宜SNPタイピングできる。
前記タイピング工程において、タイピングするSNPsの数は、高血圧発症の予測性を高める観点から、前記4つのSNPsのうち3つからなることが好ましく、前記4つのSNPsからなることがより好ましい。使用するSNPsの数が2又は3のときのSNPsの組合せについては上述のとおりである。
そして、前記判定工程において、前記タイピング工程の結果に基づき高血圧発症のリスクを判定する。前記判定工程における判定は、上記表2及び表3に基づき、高血圧発症の予測性向上の点から、前記RGS2のSNPのリスク多型をAA型、前記ADD1のSNPのリスク多型をAA型、前記CACNA2D2のSNPのリスク多型をAA型、及び、前記CATのSNPのリスク多型をTT及びTC型とすることを含むことが好ましい。そして、前記判定工程における判定は、上記表4に基づき、高血圧発症のさらなる予測性向上の点から、前記リスク多型の数が増加するほど、高血圧発症のリスクが増加すると判定することを含むことが好ましい。また、前記判定は、肥満(BMI≧25)、喫煙状況、及び、糖尿病・高脂血症・脳心血管疾患の既往歴などの情報を考慮して行ってもよい。さらに、前記判定工程は、判定した結果を、紙、磁気記録媒体などに記録する工程を伴ってもよい。
前記判定としては、例えば、リスク多型が1個だった場合には、高血圧の発症リスクが、リスク多型が0個の場合よりも「約1.6倍」高まる、あるいは、「やや高い」と判定してもよい。また、リスク多型が2個だった場合には、高血圧の発症リスクが、リスク多型が0個の場合よりも「約2.6倍」高まる、あるいは、「高い」と判定してもよい。また、リスク多型が3個だった場合には、高血圧の発症リスクが、リスク多型が0個の場合よりも「約4.7倍」高まる、あるいは、「より高い」と判定してもよい。そして、リスク多型が4個だった場合には、高血圧の発症リスクが、リスク多型が0個の場合よりも「約16.9倍」高まる、あるいは、「非常に高い」と判定してもよい。高血圧発症リスクの高さの指標の段階は、本発明のSNPマーカーに含まれるSNPsの数に応じて設定でき、例えば、リスク多型が0個の場合を含めて3〜5段階に設定できる。なお、上記の「やや高い」「高い」「より高い」「非常に高い」は、リスクの高さを示す4段階の指標の例示である。高血圧発症リスクの指標は、例えば、リスクの高い順すなわちリスク多型が多い順(又は低い順すなわちリスク多型が少ない順)に「A」「B」「C」「D」「E」という表示であってもよい。
なお、本発明は、その他の態様として、前記4つのSNPsのうち少なくとも1つのSNPからなる高血圧発症に関するSNPマーカーの使用方法であってもよい。上述したとおり、前記4つのSNPsは、家庭血圧に基づくものであり、いずれか1つのSNPであっても従来よりも予測能が高い高血圧の発症の予測に使用できる。
[高血圧発症リスク検査キット]
本発明は、さらにその他の態様として、高血圧の発症リスクを検査するキット(以下、「本発明のキット」ともいう)であって、RGS2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs3767489)、ADD1遺伝子におけるC/A多型SNP(rs番号:rs4961)、CACNA2D2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs2236957)、及び、CAT遺伝子におけるC/T多型SNP(rs番号:rs769214)のうちの少なくとも2つからなる高血圧発症に関するSNPマーカーのSNPsをタイピングするためのポリヌクレオチド、プライマー、プローブ、及びDNAマイクロアレイの少なくとも1つを含む、高血圧発症リスク検査キットである。
SNPsをタイピングするためのポリヌクレオチド、プライマー、プローブ及びDNAマイクロアレイとしては、上述した従来公知のSNPタイピング方法に適したものが挙げられる。当業者であれば、配列表の配列番号1〜4の塩基配列を参照し、上記の公知の方法により適宜必要なポリヌクレオチド、プライマー、プローブ及びDNAマイクロアレイの少なくとも1つを準備できる。なお、タイピングするSNPsの数は、高血圧発症の予測性を高める観点から、前記4つのSNPsのうち3つからなることが好ましく、前記4つのSNPsからなることがより好ましい。使用するSNPsの数が2又は3のときのSNPsの組合せについては上述のとおりである。本発明のキットは、SNPタイピング方法に応じて、適宜、試薬等を含むことが好ましい。
本発明のキットは、さらに、説明書を含んでもよく、前記説明書には、前記RGS2のSNPのリスク多型をAA型、前記ADD1のSNPのリスク多型をAA型、前記CACNA2D2のSNPのリスク多型をAA型、及び、前記CATのSNPのリスク多型をTT及びTC型とすること、及び又は、リスク多型の保有数の増加にともない高血圧発症のリスクが高まることが記載されることが好ましい。
本発明のキットの好ましい一実施形態は、本発明のSNPマーカーの使用方法に使用するためのキットである。
なお、本発明は、その他の態様として、前記4つのSNPsの少なくとも1つからなる高血圧発症に関するSNPマーカーをタイピングするためのポリヌクレオチド、プライマー、プローブ、及びDNAマイクロアレイの少なくとも1つを含む高血圧発症リスク検査キットである。上述したとおり、前記4つのSNPsは、家庭血圧に基づくものであり、いずれか1つのSNPであっても従来よりも予測能が高い高血圧の発症の予測に使用できる。
[連鎖不均衡SNP]
本発明は、さらにその他の態様として、本発明のSNPマーカーに含まれうる上記4つのSNPsとそれぞれ連鎖不均衡を示すSNPsを、前記4つのSNPsに換えて使用した、高血圧発症に関するSNPマーカーの使用方法に関する。すなわち、本発明は、高血圧発症に関するSNPマーカーの使用方法であって、前記高血圧発症に関するSNPマーカーが、RGS2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs3767489)と連鎖不均衡を示すSNP、ADD1遺伝子におけるC/A多型SNP(rs番号:rs4961)と連鎖不均衡を示すSNP、CACNA2D2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs2236957)と連鎖不均衡を示すSNP、及び、CAT遺伝子におけるC/T多型SNP(rs番号:rs769214)と連鎖不均衡を示すSNPのうちの少なくとも2つのSNPsからなり、被検試料を準備する準備工程と、前記被検試料について前記少なくとも2つのSNPsをタイピングするタイピング工程と、前記タイピング工程の結果に基づき高血圧発症のリスクを判定する判定工程とを含む、高血圧発症に関するSNPマーカーの使用方法にも関する。当業者であれば、RGS2、ADD1、CACNA2D2及びCATのそれぞれのSNPと連鎖不均衡を示すSNPを選択することは適宜可能である。この態様の本発明の詳細は、SNPが連鎖不均衡SNPであること以外は、上述した本発明のSNPマーカーの使用方法と同様である。
[予防・診断方法]
本発明は、さらにその他の態様において、高血圧発症リスク診断方法及び高血圧の予防方法であって、本発明のSNPマーカーの使用方法により対象の高血圧発症リスクを判定することを含む診断及び予防方法に関する。本発明によりもたらされる高血圧発症リスク情報により、高血圧の早期発見及び発症予防が可能となる。
以上、説明したとおり、本発明は、例えば、高血圧の予防・診断を含む、医療・公衆衛生・健康管理の分野で有用である。
図1は、高血圧の発症リスクが、リスク多型の数にしたがって増加することを示すグラフの一例である。

Claims (7)

  1. 高血圧発症に関する一塩基多型(SNP)マーカーの使用方法であって、
    前記高血圧発症に関するSNPマーカーは、RGS2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs3767489)、ADD1遺伝子におけるC/A多型SNP(rs番号:rs4961)、CACNA2D2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs2236957)、及び、CAT遺伝子におけるC/T多型SNP(rs番号:rs769214)からなる群から選択される少なくとも2つのSNPsからなり、
    被検試料を準備する準備工程と、前記被検試料について前記少なくとも2つのSNPsをタイピングするタイピング工程と、前記タイピング工程の結果に基づき高血圧発症のリスクを判定する判定工程とを含む、高血圧発症に関するSNPマーカーの使用方法。
  2. 前記判定工程における判定が、前記RGS2遺伝子のSNP(rs番号:rs3767489)のリスク多型をAA型、前記ADD1遺伝子のSNP(rs番号:rs4961)のリスク多型をAA型、前記CACNA2D2遺伝子のSNP(rs番号:rs2236957)のリスク多型をAA型、及び、前記CAT遺伝子のSNP(rs番号:rs769214)のリスク多型をTT型及びTC型とすることを含む、請求項1記載の高血圧発症に関するSNPマーカーの使用方法。
  3. 前記判定工程における判定が、前記リスク多型の数が増加するほど、高血圧発症のリスクが増加すると判定することを含む、請求項2記載の高血圧発症に関するSNPマーカーの使用方法。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の高血圧発症に関するSNPマーカーの使用方法に使用するSNPマーカーであって、RGS2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs3767489)、ADD1遺伝子におけるC/A多型SNP(rs番号:rs4961)、CACNA2D2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs2236957)、及び、CAT遺伝子におけるC/T多型SNP(rs番号:rs769214)からなる群から選択される少なくとも2つからなるSNPマーカー。
  5. 高血圧の発症リスクを検査するキットであって、RGS2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs3767489)、ADD1遺伝子におけるC/A多型SNP(rs番号:rs4961)、CACNA2D2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs2236957)、及び、CAT遺伝子におけるC/T多型SNP(rs番号:rs769214)からなる群から選択される少なくとも2つからなる高血圧発症に関するSNPマーカーのSNPsをタイピングするためのポリヌクレオチド、プライマー、プローブ、及びDNAマイクロアレイの少なくとも1つを含む、高血圧発症リスク検査キット。
  6. さらに、説明書を含み、前記説明書には、前記RGS2遺伝子のSNP(rs番号:rs3767489)のリスク多型をAA型、前記ADD1遺伝子のSNP(rs番号:rs4961)のリスク多型をAA型、前記CACNA2D2遺伝子のSNP(rs番号:rs2236957)のリスク多型をAA型、及び、前記CAT遺伝子のSNP(rs番号:rs769214)のリスク多型をTT型及びTC型とし、リスク多型の保有数の増加にともない高血圧発症のリスクが高まることが記載される、請求項5記載の高血圧発症リスク検査キット。
  7. 高血圧発症に関する一塩基多型(SNP)マーカーの使用方法であって、
    前記高血圧発症に関するSNPマーカーは、RGS2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs3767489)と連鎖不均衡を示すSNP、ADD1遺伝子におけるC/A多型SNP(rs番号:rs4961)と連鎖不均衡を示すSNP、CACNA2D2遺伝子におけるA/G多型SNP(rs番号:rs2236957)と連鎖不均衡を示すSNP、及び、CAT遺伝子におけるC/T多型SNP(rs番号:rs769214)と連鎖不均衡を示すSNPからなる群から選択される少なくとも2つのSNPsからなり、
    被検試料を準備する準備工程と、前記被検試料について前記少なくとも2つのSNPsをタイピングするタイピング工程と、前記タイピング工程の結果に基づき高血圧発症のリスクを判定する判定工程とを含む、高血圧発症に関するSNPマーカーの使用方法。
JP2008261318A 2008-10-08 2008-10-08 高血圧発症に関する一塩基多型(snp)マーカー及びその使用方法 Pending JP2010088342A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008261318A JP2010088342A (ja) 2008-10-08 2008-10-08 高血圧発症に関する一塩基多型(snp)マーカー及びその使用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008261318A JP2010088342A (ja) 2008-10-08 2008-10-08 高血圧発症に関する一塩基多型(snp)マーカー及びその使用方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010088342A true JP2010088342A (ja) 2010-04-22
JP2010088342A5 JP2010088342A5 (ja) 2011-11-24

Family

ID=42251721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008261318A Pending JP2010088342A (ja) 2008-10-08 2008-10-08 高血圧発症に関する一塩基多型(snp)マーカー及びその使用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010088342A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102039529B1 (ko) * 2019-01-31 2019-11-01 주식회사 에스씨엘헬스케어 대사증후군의 위험인자 예측용 단일염기다형성 및 이의 용도

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007143504A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Ehime Univ 高血圧の遺伝子マーカー

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007143504A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Ehime Univ 高血圧の遺伝子マーカー

Non-Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6013033195; Hypertens.Res.,Vol.31,No.2(Feb.2008)p.203-212 *
JPN6013033197; 分子心血管病,Vol.6,No.4(2005)p.339-348 *
JPN6013033199; Database dbSNP Short Genetic Variations [online],Submitted SNP(ss) Details: ss 75381645, RefSNP(rs#) *
JPN6013033200; Database dbSNP Short Genetic Variations [online],Submitted SNP(ss) Details: ss 74889174, RefSNP(rs#) *
JPN6013033202; Database dbSNP Short Genetic Variations [online],Submitted SNP(ss) Details: ss 96008571, RefSNP(rs#) *
JPN6013033204; Database dbSNP Short Genetic Variations [online],Submitted SNP(ss) Details: ss 75046082, RefSNP(rs#) *
JPN6013033206; Vas.Med.,Vol.2,No.2(2006)p.106-112 *
JPN6013033207; Circulation,Vol.114,No.18,Suppl.S(2006)p.536 *
JPN6013033210; Hum.Genet.,Vol.109(2001)p.95-98 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102039529B1 (ko) * 2019-01-31 2019-11-01 주식회사 에스씨엘헬스케어 대사증후군의 위험인자 예측용 단일염기다형성 및 이의 용도

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102158717B1 (ko) Cd163l1 유전자의 단일염기다형성을 포함하는 뇌동맥류 진단용 snp 마커
JP5608944B2 (ja) 高血圧感受性遺伝子群の同定
WO2014202541A1 (en) Method for predicting a treatment response to a crhr1 antagonist and/or a v1b antagonist in a patient with depressive and/or anxiety symptoms
JP2004113094A (ja) 高血圧のリスク診断方法
JP5427352B2 (ja) ヒト体脂肪量と関連する遺伝子多型に基づく肥満発症リスクの判定方法
JP5578536B2 (ja) 高血圧の遺伝的リスク検出法
JP2010088342A (ja) 高血圧発症に関する一塩基多型(snp)マーカー及びその使用方法
KR102252926B1 (ko) 항정신병약물 유발성 체중 증가에 대한 유전자 마커 및 그의 사용 방법
KR102158721B1 (ko) Rnf144a 유전자의 단일염기다형성을 포함하는 뇌동맥류 진단용 snp 마커
KR102158715B1 (ko) Olfml2a 유전자의 단일염기다형성을 포함하는 뇌동맥류 진단용 snp 마커
KR102158713B1 (ko) Gba 유전자의 단일염기다형성을 포함하는 뇌동맥류 진단용 snp 마커
KR20170142461A (ko) 치주질환 위험도 평가용 유전자 마커
KR101546069B1 (ko) 대사증후군 예측용 snp 마커 및 이의 용도
JP6516128B2 (ja) 抗甲状腺薬誘発性無顆粒球症リスクを判定するための検査方法及び判定用キット
JP5489146B2 (ja) 肥満の遺伝的リスク検出法
KR102650359B1 (ko) 약물 과민반응 진단용 snp 및 이를 이용한 진단 방법
KR102158723B1 (ko) Spcs3 유전자의 단일염기다형성을 포함하는 뇌동맥류 진단용 snp 마커
KR102158719B1 (ko) Loc102724084 유전자의 단일염기다형성을 포함하는 뇌동맥류 진단용 snp 마커
KR102158725B1 (ko) Mink1 유전자의 단일염기다형성을 포함하는 뇌동맥류 진단용 snp 마커
KR102158724B1 (ko) Lingo2 유전자의 단일염기다형성을 포함하는 뇌동맥류 진단용 snp 마커
KR102158722B1 (ko) Flj45964 유전자의 단일염기다형성을 포함하는 뇌동맥류 진단용 snp 마커
KR102158714B1 (ko) Tcf24 유전자의 단일염기다형성을 포함하는 뇌동맥류 진단용 snp 마커
KR102158716B1 (ko) Arhgap32 유전자의 단일염기다형성을 포함하는 뇌동맥류 진단용 snp 마커
JP5002746B2 (ja) 抗うつ薬に対する反応性予測に有用な遺伝子多型
KR101972359B1 (ko) 한국인의 지질관련 대사성 질환의 위험 예측용 다형성 마커, 이를 이용한 지질관련 대사성 질환의 위험 예측 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111005

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130704

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131029