JP6474159B2 - 廃石膏ボードの処理方法及び処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、廃石膏ボードの処理方法及び処理装置に関し、特に、廃石膏ボードをセメント原料等として再生処理する方法等に関する。
従来、石膏ボードは、建築物の解体や改装の際に廃材として廃棄され、不燃物として最終処分場に埋め立て処理されていたが、この廃石膏ボードの排出量は年々増加傾向にあるため、最終処分場の逼迫に鑑み、廃石膏ボードの二水石膏をセメントの石膏成分として利用している。
例えば、特許文献1には、廃石膏ボードの破砕物をクリンカクーラ内のセメントクリンカ上に投入し、この破砕物をII型無水石膏に変化させると共に、廃石膏ボードが含有する石膏ボード原紙や界面活性剤等の有機物を熱分解することで、廃石膏ボードをセメントの石膏成分として利用する方法が提案されている。
上記特許文献1に記載の方法では、破砕物に含まれる粉体は、クリンカクーラに投入した際にセメントキルンから仮焼炉等へ飛散し、セメントキルンの窯尻のSO3濃度を増加させるという理由で処理対象から除外している。しかし、廃石膏ボードの破砕物のうち、このような粉体は破砕物全体の約50%を占めるため、この方法では廃石膏ボードの半量程度しか処理することができなかった。
一方、特許文献2には、廃石膏ボードの石膏ボード原紙を機械的に剥がした後に粉砕した粉末状の二水石膏を、窯前に設けた吹き込みノズルを通じて空気流と共に導入することで、廃石膏ボードの全量をセメントクリンカ中の成分として利用する方法が提案されている。
特開2006−56723号公報 特開2011−26174号公報
しかし、上記特許文献2に記載の方法では、廃石膏ボードが含有する二水石膏を粉末状に粉砕するために多量のエネルギーを要するため、処理コストの面で改善の余地があった。
そこで、本発明は、上記従来技術における問題点に鑑みてなされたものであって、廃石膏ボードの全量を低コストで再生処理することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、廃石膏ボードの処理方法であって、廃石膏ボードを破砕し、該破砕物を粗粒と細粒とに分級し、該細粒をセメントキルンの窯前バーナより吹き込み、前記粗粒をセメントキルンに付設されたクリンカクーラに投入することを特徴とする。
本発明によれば、破砕物を分級して得られた細粒のみをセメントキルンの窯前に吹き込むため、廃石膏ボードの全量を粉末状に粉砕する場合に比較して粉砕に要するエネルギーが激減し、処理コストを大幅に低減することができる。また、粗粒をセメントキルンに付設されたクリンカクーラに投入することで、廃石膏ボードの全量をセメント焼成装置で処理することができる。ここで、前記分級の分級点を5mm以上30mm以下とすることができる。
また、本発明は、廃石膏ボードの処理装置であって、廃石膏ボードを破砕する破砕機と、該破砕機から排出された破砕物を粗粒と細粒とに分級する分級機と、該細粒をセメントキルンに吹き込む窯前バーナと、前記粗粒をセメントキルンに付設されたクリンカクーラに投入する投入装置とを備えることを特徴とする。本発明によれば、上記発明と同様に、粉砕に要するエネルギーが激減し、処理コストを大幅に低減することができる。また、粗粒をセメントキルンに付設されたクリンカクーラに投入することで、廃石膏ボードの全量をセメント焼成装置で処理することができる。前記分級機として、篩い選別機又は比重差選別機を用いることができる。
以上のように、本発明によれば、廃石膏ボードの全量を低コストで再生処理することができる。
本発明に係る廃石膏ボードの処理装置の一実施の形態を示す概略図である。
次に、本発明に係る廃石膏ボードの処理装置の一実施の形態について、図1を参照しながら説明する。
廃石膏ボードの処理装置1は、廃石膏ボードWを破砕する破砕機2と、破砕機2から排出された破砕物CWを粗粒Cと細粒Fとに分級する分級機3と、細粒Fをセメントキルンの窯前に吹き込む窯前バーナ4と、粗粒Cをセメントキルンに付設されたクリンカクーラに投入する投入装置5とで構成される。
破砕機2は、粉砕ロールやハンマーを用いたもの、回転刃に破砕対象物を押しつけて削り取るように破砕する一軸破砕機等を用いることができ、複数の異なる型の破砕機を直列に配置してもよい。
分級機3は、篩い選別機、風力選別機等の比重差選別機等を用いることができ、分級点を例えば5mmに設定する。この分級点は、5mm以上30mm以下に設定することができる。
窯前バーナ4は、セメントキルンに設けられた微粉炭等を燃焼させるための主バーナを用いてもよく、別途細粒Fをセメントキルンに吹き込むための専用のバーナを設けてもよい。
次に、上記構成を有する廃石膏ボードの処理装置1の動作について、同図を参照しながら説明する。
受け入れた廃石膏ボードWを破砕機2に供給して破砕する。破砕機2から排出された破砕物CWを分級機3に供給し、5mmを超える粗粒Cと5mm以下の細粒Fとに分級する。分級機3から排出された細粒Fを窯前バーナ4を介してセメントキルンの窯前へ吹き込む。これにより、従来のように廃石膏ボードの全量を粉末状となるまで粉砕する必要がなく、処理コストを低減することができる。また、窯前へ吹き込む石膏は細粒の方が反応が早く、熱分解によって生じたSO3がクリンカに取り込まれ易いため、セメントキルンの窯尻のSO3の増加を抑制することができる。
一方、分級機3からの粗粒Cを投入装置5を介してクリンカクーラに投入し、クリンカと共にセメント粉砕装置で粉砕する。これにより、廃石膏ボードWの全量をセメント焼成装置で処理することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、廃石膏ボードWを破砕した後粗粒Cと細粒Fとに分級し、細粒Fのみをセメントキルンの窯前バーナ4よりセメントキルン内に吹き込み、粗粒Cをセメントキルンに付設されたクリンカクーラに投入することで、廃石膏ボードWの全量を低コストで再生処理することができる。
1 廃石膏ボードの処理装置
2 破砕機
3 分級機
4 窯前バーナ
5 投入装置
C 粗粒
CW 破砕物
F 細粒
W 廃石膏ボード

Claims (4)

  1. 廃石膏ボードを破砕し、
    該破砕物を粗粒と細粒とに分級し、
    該細粒をセメントキルンの窯前バーナより吹き込み、
    前記粗粒をセメントキルンに付設されたクリンカクーラに投入することを特徴とする廃石膏ボードの処理方法。
  2. 前記分級の分級点を5mm以上30mm以下とすることを特徴とする請求項1に記載の廃石膏ボードの処理方法。
  3. 廃石膏ボードを破砕する破砕機と、
    該破砕機から排出された破砕物を粗粒と細粒とに分級する分級機と、
    該細粒をセメントキルンに吹き込む窯前バーナと、
    前記粗粒をセメントキルンに付設されたクリンカクーラに投入する投入装置とを備えることを特徴とする廃石膏ボードの処理装置。
  4. 前記分級機として、篩い選別機又は比重差選別機を用いることを特徴とする請求項3に記載の廃石膏ボードの処理装置。
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