JP6473906B2 - 製袋容器及び製袋容器の製造方法 - Google Patents

製袋容器及び製袋容器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、可撓性を有する製袋容器に関し、特に、ミネラルウォータ、ジュース、アルコール等との飲料等や醤油、みりん等の液体調味料、味噌汁、コーンスープ等の液状又はスラリー状の流体、或いは、工業用のり、ボンド等のスラリー状又はゲル状の流体を取り出し可能に収容する製袋容器及び製袋容器の製造方法に関する。
従来、液体飲料や液体調味料等が、可撓性のシート材を製袋して成る製袋容器に封入されて構成される流体入り製袋容器は一般的に普及しており、工場や飲食店、家庭等で広く使用されている。その中でも大量の消費を伴う収容物である流体の場合には、輸送効率や交換効率の合理化のために、大容量の製袋容器が採用されるケースが少なくない。ところが、収容物を流体とする場合には、空隙が殆ど無いために、流体自体が有する密度と流体容器が有する密度とに差が殆ど無く、従って、大容量化に伴って線形に重量が増す。そのため、大容量の流体を収容して成る製袋容器製品は、著しく重く、取り扱いが困難となる。更に、このような製袋容器自体は、使用後の廃棄物を減容するため、薄い可撓性を有するシート材から製袋して構成されているため、流体収容後も製袋容器は柔らかく軟体物の様相を呈するため、持ち上げることが困難であることは元より、安定させて置くことさえ難しく、取り扱いがし難いものとなっている。
特開平7−108277号公報
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、大容量の内容量であっても容易に持ち上げたり、移動させたり出来、安定配置させることが可能で取り扱いが容易な製袋容器及びこの製袋容器の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る製袋容器は、対向する二面を成す可撓性シート材を備え、上記二面を成す可撓性シート材の平面視において、該二面を成す可撓性シート材間の空間であって、周囲が封止されて囲繞されて成る収容部と、上記収容部を挟んで対向する、上記可撓性シート材の両端のそれぞれに把手部が外方に向かって延設され、上記二面を成す可撓性シート材の両端であって、上記襠部は、それぞれ前記二面を成す可撓性シート材間に設けられ、前記収容部の中央に向かって所定深さで折り込まれて成り、上記収容部を囲繞する接合部であって、上記把手部を設けて成る対向する辺部は、該収容部側から外方に向かって凸状を成す略く字形状に上記接合されるく字形接合辺部と、上記く字形接合辺部の頂点部を通り、且つ、上記把手部の延設方向に対して略直交する方向に沿って上記可撓性シート材を横断して略直線的に、上記対向する二面を成す可撓性シート材どうしが接合されて成る接合端辺部とを有し、上記把手部は、上記可撓性シート材の表裏に貫通した切り込み状及び/又は切り欠き状の取手貫通部を有し、上記把手部の付根部分をなす上記接合端辺部から該把手部の上記貫通部までの距離が、該把手部を設けていない側の上記可撓性シートの両端間の距離の略半分よりも長く設定され、上記襠部の把手部延設方向の端部近傍に、それぞれ接合貫通口が形成されることを特徴とする。
前記襠部の折り込み深さは、該襠部を設けて成る前記両端間の距離の略半分に設定されることを特徴とする。
前記収容部上であって、前記二面を成す可撓性シート上には、該収容部の内外に連通するスパウト部材が配設されることを特徴とする。
本発明によれば、流体等の収容物を収容した製袋容器が、大容量或いは大重量であっても、収容部を挟む両端に把手部が設けられているので、ユーザーは両手を用いてそれぞれ把手部を把持して収容物を収容して成る当該製袋容器を持ち上げることが可能である。また、把手部を設けたのと異なる、例えば、把手部と直交する両端部に互いに対向する襠部を設けたことにより、対向した二つの把手部を設けることと、襠部を設けて安定性を保持しながらも大容量化するということを両立可能としている。また、略く字形に形成したく字形接合辺部を設けたことで、襠部を設けた際には特に、収容物を収容して立体化させた際の強度を高め、使用状態における製袋容器の安定性を向上することが出来るという効果がある。また、襠部の折り込み深さを、襠部を設けた対向する両端間の距離の略半分にすることを可能としたことにより、収容部の大容量化を最大化することを可能としている。また、収容部には、内外に連通したスパウト部材を配設したことにより、収容物の外部からの充填を容易化することを実現している。
空の状態の製袋容器を示した平面図である。 空の状態の製袋容器を示した側面図である。 満水の状態の製袋容器を示した斜視図である。 製袋容器の運搬及び保管時の一連の動作を示した概要図である。 製袋容器を給液装置に装着する際の一連の動作を示した概要図である。 製袋容器を示した分解斜視図である。 製袋容器の製造方法を示した斜視図である。 ホルダを示した正面断面図である。 製袋容器を給液装置に装着する前の状態を示した正面断面図である。 製袋容器を給液装置に装着した状態を示した正面断面図である。
以下、本発明を適用した製袋容器について図面を参照して説明する。ここでは、ウォータサーバに内蔵される製袋容器を例に説明する。
本発明を適用した製袋容器1は、図1乃至図3に示すように、ミネラルウォータ等の流体が内部に収容可能な収容部40と、収容部40の側面部に設けられた一対の把手部41,41と、収容部40の把手部41と直交する側面部に設けられた襠部(ガゼット部)42とを有する、折り畳み可能なフィルム状の袋であって、図1及び図2に示すように、折目22に沿って完全に折り畳まれた完全折畳形態や、折目22が少し展張された半容積形態や、図3に示すように、折目22が完全に展張された直方体状や立方体状の完全展張形態等に設けることが出来る。
そして、製袋容器1は、例えば、図4に示すように、完全折畳形態の内部に流体が充填されて完全展張形態とされ、搬送箱100等に収納されてユーザのもとに搬送される。次いで、製袋容器1は、図4に示すように、ユーザ等によって搬送箱100から取り出されて、図5に示すように、ウォータサーバ等の給液装置110のトップカバ−も兼ねるホルダ120に収納される。次いで、製袋容器1は、ホルダ120に収納された状態で、給液装置110の装置本体111の上面111a等に形成されたジョイント部材112と連結されて、給液装置110に着脱可能に装着され、内部に収容されている流体を給液装置110に内蔵されている貯留容器(不図示)等に供給する。
具体的に、製袋容器1は、図1乃至図3に示すように、対向する二面を成す可撓性シート材10a,10b間の空間であって、周囲が封止されて囲繞されて成る収容部40と、収容部40を挟んで対向し、外方に向かって延設された把手部41,41とを備えている。
収容部40は、ミネラルウォータ等の流体が内部に収容されると、直方体状や立方体状をなすように設けられている。また、収容部40を構成する対向する二面を成す可撓性のシート材10a,10bは、一方側を成す第一の可撓性シート材10aと、第一の可撓性シート材10aに対向する他方側を成す第二の可撓性シート材10bとによって構成されている。
また、収容部40は、二面を成す可撓性シート材10a,10bの両端であって、把手部41を設けたのと異なる互いに対向する両端のそれぞれに設けられる襠部42,42を有している。
襠部42は、それぞれ二面を成す可撓性シート材10a,10b間に設けられ、収容部40の中央に向かって所定深さで折り込まれて成る。襠部42の折り込み深さは、例えば、襠部42を設けて成る両端間の距離の略半分に設定される。そして、襠部42は、それぞれ二面を成す可撓性シート材10a,10bとは異なる、可撓性を有する第三の可撓性シート材20aと、可撓性を有する第四の可撓性シート材20bとによって構成されている。
また、製袋容器1は、第一乃至第四の可撓性シート材同士10a,10b,20a,20bが互いに対向する内側面同士の所定部のみが接合されて整体されている。
例えば、製袋容器1は、収容部40を囲繞する接合部であって、把手部41を設けて成る対向する辺部に、収容部40側から外方に向かって凸状を成す略く字形状に接合されるく字形接合辺部33が設けられている。
更に、製袋容器1は、く字形接合辺部33の頂点部33aを通り、且つ、把手部41の延設方向に対して略直交する方向に沿って可撓性シート材10a,10b,20a,20bを横断して略直線的に、対向する二面を成す可撓性シート材10a,10b,20a,20b同士が全て一体に接合されて成る接合端辺部32を有する。そして、この接合端辺部32は、把手部41の付根部分を成す。
また、把手部41は、可撓性シート材の表裏に貫通した切り込み状及び/又は切り欠き状の取手貫通部43を有して構成されている。更に、例えば、把手部41の付根部分から把手部41の取手貫通部43までの距離が、把手部41を設けていない側の第三及び第四の可撓性シート材20a,20bの両端間の距離の略半分よりも長く設定されている。
また、収容部40上であって、二面を成す第一の可撓性シート材10a上には、収容部40の内外に連通するスパウト部材50が配設されている。例えば、このスパウト部材50の配設位置は、収容部40の平面視において中央部に設定されている。
ここで、第一乃至第四の可撓性シート材10a,10b,20a,20bは、例えば、可撓性を有する可撓性素材によって構成され、製袋容器1は、可撓性を有するソフト容器であり、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド(ナイロン)、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂材料で形成された合成樹脂シートを用いて製袋した容器である。なお、製袋容器1に用いる合成樹脂シートは、同種又は異種の複数のシートの積層シートであっても良く、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等の積層シートを用いることが出来る。更に、第一乃至第四の可撓性シート材10a,10b,20a,20bは、対向する二面を有し、ヒートシール性の高い高ヒートシール面と、ヒートシール面と反対側のヒートシール性の低い低ヒートシール面とを有している。更に、内部に収容する流体を水とする場合には、水と接する面は、臭いの発生しにくい素材を選択することが好ましい。
また、製袋容器1は、図6に示すように、対向配置された第一の可撓性シート材10a及び第二の可撓性シート材10bと、これら第一の可撓性シート材10a及び第二の可撓性シート材10b間に配置され、折目22を中心に折り畳み可能な第三の可撓性シート材20a及び第四の可撓性シート材20bとを備えている。
第一の可撓性シート材10a及び第二の可撓性シート材10bは、それぞれ矩形状のフィルムであって、ヒートシート性の高い高ヒートシール面11,11同士を向かい合わせて、対向配置されている。第三の可撓性シート材20a及び第四の可撓性シート材20bは、第三及び第四の可撓性シート材20a,20bの幅方向の中心に設けられた折目22を中心にヒートシート性の高い高ヒートシール面21が外側に配置されるように山折りに折り畳まれた略矩形状のフィルムであって、折目22を中心に内側に向けて折り畳まれるように、第一の可撓性シート材10a及び第二の可撓性シート材10b間に、第三及び第四の可撓性シート材20a,20bの長さ方向と第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの長さ方向とを一致させつつ第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの幅方向に並べて配置されている。
そして、第一の可撓性シート材10a、第二の可撓性シート材10b、第三の可撓性シート材20a、第四の可撓性シート材20bは、次に示すようにヒートシールされて接合されることで、袋状をなすように形成されている。
第一の可撓性シート材10a及び第二の可撓性シート材10bは、それぞれ、図1及び図6に示すように、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの幅方向の縁部がヒートシールされて、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの幅方向の縁部と第三及び第四の可撓性シート材20a,20bの幅方向の縁部との間に第一接合縁部30が形成されている。これにより、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bは、それぞれ、第三及び第四の可撓性シート材20a,20bと接合されている。具体的に、第一の可撓性シート材10aの幅方向の縁部は、第三の可撓性シート材20a及び第四の可撓性シート材20bの折目22よりも一方側の幅方向の縁部と接合され、第二の可撓性シート材10bの幅方向の縁部は、第三の可撓性シート材20a及び第四の可撓性シート材20bの折目22よりも他方側の幅方向の縁部と接合されている。
更に、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bは、それぞれ、図1及び図6に示すように、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの長さ方向の縁部がヒートシールされて、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの長さ方向の縁部と第三及び第四の可撓性シート材20a,20bの長さ方向の縁部との間に第二接合縁部31が形成されている。これにより、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bは、それぞれ、第三及び第四の可撓性シート材20a,20bと接合されている。具体的に、第一の可撓性シート材10aの長さ方向の縁部は、第三及び第四の可撓性シート材20a,20bの折目22よりも一方側の長さ方向の縁部と接合され、第二の可撓性シート材10bの長さ方向の縁部は、第三及び第四の可撓性シート材20a,20bの折目22よりも他方側の長さ方向の縁部と接合されている。
更に、第三及び第四の可撓性シート材20a,20bには、図1及び図6に示すように、長さ方向の端部近傍であって折目22に対して対象の位置に、それぞれ、第一及び第二の可撓性シート材10a,10b同士を接触させるための接合貫通口23が形成されている。従って、第一の可撓性シート材10aは、長さ方向の縁部がヒートシールされる際に第三及び第四の可撓性シート材20a,20bの接合貫通口23を介して他方の第二の可撓性シート材10bの縁部と接触されて、第二の可撓性シート材10bと接合されている。なお、接合貫通口23は、第一及び第二の可撓性シート材10a,10b同士を接触させることが出来れば、長孔状、矩形状、円形状、多角形状等、如何なる形状であっても良い。更に、接合貫通口23は、対象の位置に一個形成されることに限定されるものではなく、二個以上形成されるようにしても良い。
更に、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bには、図1及び図6に示すように、それぞれ、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの長さ方向の両端部から所定長さ内側の位置に、外方に向かって凸状を成す略く字形状にヒートシールされて、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bと第三及び第四の可撓性シート材20a,20bとの間にく字形接合辺部33が形成されている。
更に、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bは、図1及び図6に示すように、それぞれ、く字形接合辺部33の頂点部を通り、且つ、把手部41の延設方向に対して略直交する方向(第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの幅方向)に沿って略直線的にヒートシールされて、第一の可撓性シート材10a、第二の可撓性シート材10b、と第三の可撓性シート材20a、第四の可撓性シート材20bを横断して接合端辺部32が形成されている。これにより、第一乃至第四の可撓性シート材10a,10b,20a,20bが全て一体に接合されている。
以上のように、第一乃至第四の可撓性シート材10a,10b,20a,20bは、ヒートシールされて第一接合縁部30及び接合端辺部32が形成されて接合されることで、袋状をなすように形成されている。具体的に、第一乃至第四の可撓性シート材10a,10b,20a,20bと第一接合縁部30と接合端辺部32とく字形接合辺部33とで囲繞される空間が袋状をなして、図3に示すように、内部に流体が収容可能な収容部40となる。
また、図1及び図6に示すように、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの長さ方向の端部近傍の第二接合縁部31と接合端辺部32との間には、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの幅方向に沿って長尺な切り込み状及び/又は切り欠き状の第一乃至第四の可撓性シート材10a,10b,20a,20bの表裏に貫通した取手貫通部43が形成されている。図3に示すように、製袋容器1の収容部40内に流体が収容されて直方体状や立方体状の完全展張形態になると、第一乃至第四の可撓性シート材10a,10b,20a,20bの接合端辺部32よりも長さ方向の端部側の部分は、収容部40の側面部40e,40fから第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの長さ方向に外方に張り出して、製袋容器1を梱包作業者が搬送箱100に梱包する際や搬送箱100からユーザが取り出す際などに把持する把手部41となる。すなわち、接合端辺部32は、把手部41の付根部分を成す。これにより、梱包作業者は、把手部41の取手貫通部43に指等を入れて、両手で取手貫通部43よりも端部側(外側)の部位から成る取手部44を把持することで、製袋容器1を容易に搬送箱100に梱包することが出来る。更に、ユーザは、把手部41の取手貫通部43に指等を入れて、両手で取手貫通部43よりも端部側(外側)の部位から成る取手部44を把持することで、製袋容器1を容易に搬送箱100から取り出すことが出来る。
更に、図1及び図3に示すように、把手部41は、接合端辺部32から、製袋容器1が完全展張形態となって全体として直方体状や立方体状となった場合の第一主面部40a(第二主面部40b)と側面部40e,40fとの境界線Bまでの長さよりも長くなるように形成される。具体的に、把手部41は、製袋容器1が完全展張形態となって収容部40の全体として直方体状や立方体状となった場合に第二主面部40b側に折り曲げたときに、取手貫通部43が第二主面部40b上に配置されるような長さに形成されている。把手部41を折り曲げた際に取手貫通部43が第二主面部40b上に配置されずに側面部40e,40f上に配置されていると、製袋容器1を搬送箱100から取り出す際にユーザの手が搬送箱100と干渉して把手部41を把持し難く、更に、製袋容器1を搬送箱100に収納する際に作業者の手が搬送箱100と干渉して収納し難い。
また、図1及び図6に示すように、一方の第一の可撓性シート材10a上は、第一主面部40aの長さ方向及び幅方向の略中心に位置に、収容部40の内外に連通し、流体を製袋容器1内に充填すると共に内部に収容した流体を外部に供給する際の注ぎ口となり、給液装置110のジョイント部材112と接続する接続部ともなるスパウト部材50が接合等されて一体に取り付けられている。なお、このスパウト部材50は、例えば製袋容器1の内部にミネラルウォータ等の流体が収容された後にキャップや栓等の閉塞手段51(図9及び図10参照。)によって開封可能に閉塞される。
以上のような構成を有する製袋容器1は、スパウト部材50等から収容部40内に流体が収容されると、図3に示すように、折目22が完全に展張された完全展張形態となって収容部40が全体として直方体状や立方体状となる。この際、第一の可撓性シート材10a及び第二の可撓性シート材10bは、直方体状や立方体状の収容部40のスパウト部材50を有する第一主面部40a、第一主面部40aと対向する第二主面部40b、第一主面部40a(第二主面部40b)の長さ方向の左側面部40e及び右側面部40fを構成する。第三の可撓性シート材20a及び第四の可撓性シート材20bは、第一主面部40a(第二主面部40b)の幅方向の前側面部40c及び後側面部40dを構成する。更に、第一乃至第四の可撓性シート材10a,10b,20a,20bは、左側面部40e及び右側面部40fに形成される一対の把手部41,41を構成する。また、製袋容器1は、完全展張形態となって収容部40が全体として直方体状や立方体状となっているので、収容部40の第一主面部40a及び第二主面部40bが平坦に形成されている。従って、製袋容器1は、収容部40の平坦な第一主面部40aや第二主面部40bを床等に当接させて配置することで、安定させて置くことが出来、安定的に保管及び搬送することが出来る。
また、製袋容器1は、完全展張形態となった場合に収容部40が全体として立方体状となることがより好ましい。この場合、図1に示すように、一方の第一の可撓性シート材10aのスパウト部材50から第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの幅方向の端部までの長さを「L」としたときに、第一の可撓性シート材10aのスパウト部材50から第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの長さ方向の第一主面部40aと側面部40e,40fとの境界線Bまでの長さと、この境界線Bから接合端辺部32までの長さとを、同じ「L」とし、接合端辺部32から第一の可撓性シート材10aの長さ方向の端部までの長さを、「L」よりも長い「L+α」とする。すなわち、第一の可撓性シート材10aは、全体として、幅方向の長さが「2L」となり、長さ方向の長さが「6L+2α」となる。更に、スパウト部材50は、収容部40の平面視において中央部に配置される。同様に、第二の可撓性シート材10bは、全体として、幅方向の長さを「2L」とし、長さ方向の長さを「6L+2α」とし、第二主面部40bと側面部40e,40fとの境界線B,B間の長さを「2L」と、境界線Bから接合端辺部32までの長さとを、「L」とし、接合端辺部32から第二の可撓性シート材10bの長さ方向の端部までの長さを、「L」よりも長い「L+α」とする。第三の可撓性シート材20a及び第四の可撓性シート材20bは、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bと同様に、全体として、幅方向の長さを「2L」とし、長さ方向の長さを「6L+2α」とする。更に、第三及び第四の可撓性シート材20a,20bは、折目22から幅方向の端部までの長さを「L」とする。以上のように、可撓性シート材10a,10b,20a,20bを設けることで、製袋容器1は、完全展張形態となった場合に全体として立方体状となる。
次に、製袋容器1の製造方法ついて説明する。
先ず、第一の可撓性シート材10aの適宜部位にスパウト部材取付穴が穿設されると共に、このスパウト部材取付穴にスパウト部材50が接合される。
具体的に、製袋容器1を構成する長尺状の第一の可撓性シート材10aは、取付穴穿設手段(不図示)によって、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの長さ方向に所定の間隔をあけてスパウト部材取付穴が連続的に穿設されて、各スパウト部材取付穴にスパウト接合手段(不図示)によってスパウト部材50が連続的に接合される。一例としては、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの幅方向の中心から端部までの長さを「L」としたときに、第一の可撓性シート材10aに、「6L+2α」の長さ毎にスパウト部材取付穴が穿設されて、各スパウト部材取付穴にスパウト部材50が接合される。
更に、製袋容器1を構成する長尺状の第三第四の可撓性シート材20a,20bは、接合貫通口形成手段(不図示)によって、長さ方向に所定の間隔をあけて第一及び第二の可撓性シート材10a,10b同士を接触させるための接合貫通口23が形成される。
次いで、製袋容器1を構成する長尺状の第一乃至第四の可撓性シート材10a,10b,20a,20bが搬送ローラ(不図示)によって搬送されると共に、位置決めされつつ、重ね合わされて、次のように配置される。
具体的に、図7に示すように、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bは、ヒートシート性の高い高ヒートシール面11,11同士を向かい合わせて対向して配置される。ここでは、第一の可撓性シート材10aが上方に配置され、第二の可撓性シート材10bが下方に配置されている。なお、第一の可撓性シート材10aが下方に配置され、第二の可撓性シート材10bが上方に配置されるようにしても良い。更に、製袋容器1を構成する長尺状の第三及び第四の可撓性シート材20a,20bは、第三及び第四の可撓性シート材20a,20bの幅方向の略中心に設けられた折目22を中心に第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの幅方向の中央に向かって凸状となるように山折りに二つ折りされて、ヒートシート性の高い高ヒートシール面21が外側に配置された状態で、互いの山部が内側で互いに対向するように、第一及び第二の可撓性シート材10a,10b間に、第三及び第四の可撓性シート材20a,20bの長さ方向と第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの長さ方向とを一致させつつ第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの幅方向に並べて配置される。
次いで、第一の可撓性シート材10a、第二の可撓性シート材10b、第三の可撓性シート材20a、第四の可撓性シート材20bが、接合手段(不図示)によって、ヒートシール等されて適宜部位同士が接合されて、内部に流体が収容可能な収容部40が形成される。
具体的に、図7に示すように、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの幅方向の縁部が第一接合手段(不図示)によってそれぞれ接合されて、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの幅方向の縁部と第三及び第四の可撓性シート材20a,20bの幅方向の縁部との間に第一接合縁部30が形成されて、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの幅方向の縁部が第三及び第四の可撓性シート材20a,20bの幅方向の縁部とそれぞれ接合される。
更に、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bに、第二接合手段(不図示)によって、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの長さ方向に所定の間隔をあけて第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの幅方向に沿って直線的に接合されて、図7に示すように、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bと第三及び第四の可撓性シート材20a,20bとの間に第二接合縁部31が形成されて、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bが第三及び第四の可撓性シート材20a,20bと第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの長さ方向に所定の間隔をあけてそれぞれ接合される。更に、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bは、第三及び第四の可撓性シート材20a,20bの接合貫通口23を介して接触されて、互いに接合される。一例としては、第二接合縁部31は、第一及び第二の可撓性シート材10a,10b及び第三及び第四の可撓性シート材20a,20bに、各スパウト部材50から第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの長さ方向の一端側に3L+αの長さだけ偏倚した位置に形成されると共に、他端側に3L+αの長さだけ偏倚した位置に、それぞれ所定の幅を有して形成される。
更に、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの長さ方向の所定の位置に、第三接合手段(不図示)によって、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの幅方向に沿って略直線的に接合されて、図7に示すように、接合端辺部32が連続的に形成されて、第一乃至第四の可撓性シート材10a,10b,20a,20bの全てが一体に接合される。一例としては、接合端辺部32は、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bに、各スパウト部材50から第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの長さ方向の一端側に「2L」の長さだけ偏倚した位置に形成されると共に、他端側に「2L」の長さだけ偏倚した位置に、それぞれ所定の幅を有して形成される。
更に、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの長さ方向の所定の位置に、第四接合手段(不図示)によって、略直線的に接合されて、図7に示すように、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの長さ方向に対して外方に向かって凸状をなす、く字形状(V字形状)のく字形接合辺部33が形成されて、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bが第三及び第四の可撓性シート材20a,20bとそれぞれ接合される。
次いで、第一乃至第四の可撓性シート材10a,10b,20a,20bには、所定部位に、把手部を成す切り込み状及び/又は切り欠き状の取手貫通部43が取手貫通部形成手段(不図示)によって形成される。一例としては、取手貫通部43は、第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの第二接合縁部31と接合端辺部32との間の長さ方向の両端部近傍にそれぞれ幅方向に沿って形成される。
次いで、第一乃至第四の可撓性シート材10a,10b,20a,20bは、切断手段(不図示)によって、所定の長さに連続的に切断される。一例としては、第一乃至第四の可撓性シート材10a,10b,20a,20bは、各スパウト部材50から第一及び第二の可撓性シート材10a,10bの長さ方向の一端側に3L+αの長さ位置で切断されると共に、他端側に3L+αの長さ位置で切断され、全体として「6L+2α」の長さに形成される。
以上のようにして、製袋容器1は、製造することが出来、上述した一連の工程を連続的に行うことで、連続的に作出されて量産することが出来る。
次に、製袋容器1が上述したように製造されてからユーザのウォータサーバ等の給液装置110に装着されるまでの一連の動作について説明する。
先ず、製袋容器1は、飲料メーカー等によって、スパウト部材50等を介して収容部40内に流体が収容されると、図1に示すような完全折畳形態から、図3に示すような折目22が完全に展張された完全展張形態となって、収容部40が直方体状や立方体状となる。
次いで、製袋容器1は、図4に示すように、梱包作業者等によって、搬送箱100等に収納されて梱包される。具体的に、製袋容器1は、直方体状又は立方体状の収容部40の第二主面部40b側に折り曲げられて把手部41が把持されて、スパウト部材50を有する第一主面部40aが下方に向けられて挿入面として挿入されて、搬送箱100に収納されて梱包される。この際、製袋容器1は、把手部41の取手貫通部43が収容部40の第二主面部40b上に配置されるようにしておく。
次いで、搬送箱100に梱包された製袋容器1は、図4に示すように、上下が反転されて、平坦な第二主面部40bを下方に向けた状態で保管され、その後、搬送作業者等によって、ユーザのもとに搬送される。この際、製袋容器1は、保管時と同様に、平坦な第二主面部40bを下方に向けた状態で搬送される。そして、製袋容器1は、ユーザによって、平坦な第二主面部40bを下方に向けた状態で保管される。
次いで、製袋容器1は、図4に示すように、ユーザ等によって搬送箱100から取り出される。具体的に、製袋容器1は、ユーザ等によって上下が反転されて、平坦な第二主面部40bが下方を向いた状態から上方を向いた状態に設けられる。次いで、製袋容器1は、把手部41の取手貫通部43が第二主面部40b上に配置されているので、ユーザ等によって把手部41が把持されて上方に持ち上げられて搬送箱100から取り出される。
次いで、製袋容器1は、図5に示すように、ユーザ等によって給液装置110のホルダ120に収納される。そして、ホルダ120に収納された製袋容器1は、ユーザ等によって、給液装置110の装置本体111の上面111a等に形成されたジョイント部材112と連結されて、給液装置110に着脱可能に装着される。
ここで、ホルダ120は、図8に示すように、内部に製袋容器1が収納可能な収納部123を有する上面が開口された箱部材121と、この箱部材121の上面の開口を閉塞する蓋部材122とで構成されている。箱部材121は、直方体状又は立方体状に形成され、上面が開口されており、この開口から内部の収納部123に製袋容器1が収納される。蓋部材122は、板状に形成されており、箱部材121と別体又はヒンジ部等を介して一体に設けられ、箱部材121の開口を開放可能に閉塞する。
また、箱部材121の底面部121bには、図8に示すように、製袋容器1のスパウト部材50が挿通されて底面部121bの下方から露出させるホルダ貫通孔124が形成されている。このホルダ貫通孔124の内周面部には、スパウト部材50に取り付けられた閉塞手段51の外周面部又はスパウト部材50の外周面部に形成された凸状又は凹状のスパウト嵌合部52に嵌合される凸状のホルダ嵌合部124aが形成されている。このホルダ嵌合部124aは、例えば、ホルダ貫通孔124の内周部にリング状に形成されている。そして、ホルダ嵌合部124aは、図9に示すように、製袋容器1が収納部123に収容されてスパウト部材50及び閉塞手段51がホルダ貫通孔124に挿通されると、閉塞手段51又はスパウト部材50のスパウト嵌合部52に嵌合される。これにより、製袋容器1は、スパウト部材50に取り付けられた閉塞手段51と給液装置110のジョイント部材112とが連結される際にジョイント部材112によって上方に押圧されても、ホルダ120に対して上方に移動することを防止出来、確実に閉塞手段51とジョイント部材112とを連結させることが出来る。その一方で、ホルダ嵌合部124aは、製袋容器1を収納部123から取り出すために、製袋容器1が所定の力以上で上方に持ち上げられると、一時的に外側に広がり、閉塞手段51又はスパウト部材50のスパウト嵌合部52との嵌合状態が解除される。
また、図8に示すように、箱部材121の底面部121bは、ホルダ貫通孔124に近接するに連れて下方に下がるように傾斜している。これにより、箱部材121の底面部121bは、閉塞手段51及びスパウト部材50をホルダ貫通孔124に挿通する際に、閉塞手段51及びスパウト部材50をホルダ貫通孔124に導くガイド部として機能し、閉塞手段51及びスパウト部材50をホルダ貫通孔124に容易且つ確実に挿通させることが出来る。
また、図8に示すように、箱部材121の底面部121bの縁部の全周には、下方に張り出した張出部125が形成されている。この張出部125は、図9に示すように、給液装置110の装置本体111の上面111aを含む上端部が内部に挿入されると共に、張出部125の先端部が、上面111aの縁部に形成された係合段部113と係合される。これにより、製袋容器1は、ホルダ120に収納された製袋容器1を給液装置110に装着する際に、例えば閉塞手段51及びスパウト部材50の中心軸とジョイント部材112の中心軸とが一致するように位置決めされる。
また、図8に示すように、箱部材121の側面部121cの底面部121b側には、内側に凹んで張出部125内に突設された把持係合部126が形成されている。この把持係合部126は、例えば、箱部材121の対向する一対の側面部121c又は全ての側面部121cに形成されている。そして、把持係合部126は、ホルダ120をユーザ等が給液装置110から取り外す際又は取り付ける際に外側から指を入れることが出来て把手部として機能する。更に、把持係合部126は、張出部125内に向けて突設されているので、図9及び図10に示すように、ホルダ120に収納された製袋容器1を給液装置110に装着するために張出部125内に給液装置110の装置本体111の上端部が挿入される際に、上面111aの把持係合部126と対向する位置に形成された凹状の本体嵌合部114に嵌合される。これにより、製袋容器1は、ホルダ120に収納された製袋容器1を給液装置110に装着する際に、例えば、閉塞手段51及びスパウト部材50の中心軸とジョイント部材112の中心軸とが一致するように位置決めされる。
すなわち、製袋容器1は、ユーザ等によって、ホルダ120の把持係合部126が把持されて、ホルダ120が給液装置110から取り外されて、箱部材121から蓋部材122が取り外されて、箱部材121の上面が開口される。その後、製袋容器1は、ユーザ等によって、把手部41が把持されて、スパウト部材50を有する収容部40の第一主面部40aが下方に向けられて挿入面として箱部材121の収納部123に挿入されて、閉塞手段51又はスパウト部材50のスパウト嵌合部52がホルダ貫通孔124のホルダ嵌合部124aと嵌合される。その後、製袋容器1は、ユーザ等によって、蓋部材122で箱部材121の開口が閉塞されることで、ホルダ120に収納される。
次いで、製袋容器1は、ユーザ等によって、張出部125内に給液装置110の装置本体111の上端部を挿入させて位置決めされると共に、張出部125内に向けて突設された把持係合部126が給液装置110の装置本体111の上面111aに形成された本体嵌合部114に嵌合されて位置決めされつつ、張出部125の先端部が、上面111aの係合段部113と係合されることで、給液装置110の装置本体111の上面111aに装着される。この際、製袋容器1は、スパウト部材50に取り付けられた閉塞手段51と給液装置110のジョイント部材112とが連結される。その後、製袋容器1は、ジョイント部材112を介して、内部に収容されている流体を給液装置110に内蔵されている貯留容器(不図示)等に供給する。そして、製袋容器1は、内部に収容している流体の減少に伴って、折目22を中心に漸次折り畳まれて減容することで、外気の出入りを伴うことなく最後まで流体を貯留容器(不図示)に流すことが出来る。
以上のような製袋容器1は、収容部40を挟む両端に把手部41,41が設けられているので、ユーザー等は両手を用いてそれぞれ把手部41,41を把持することで、収容した流体等の収容物が大容量或いは大重量であっても、収容物を収容して成る当該製袋容器1を容易に持ち上げることが出来る。従って、製袋容器1は、容易に製袋容器1を搬送箱100から取り出すことが出来、容易に製袋容器1を搬送箱100に収納することが出来る。よって、製袋容器1は、大容量の内容量であっても容易に持ち上げたり、移動させたり出来、容易に取り扱うことが出来る。
また、製袋容器1は、把手部41を設けたのと異なる、例えば、把手部41と直交する両端部に互いに対向する襠部42,42を設けたことにより、対向した二つの把手部41,41を設けることと、襠部42,42を設けて安定性を保持しながらも大容量化することを両立出来る。
また、製袋容器1は、略く字形に形成したく字形接合辺部33を設けたことで、襠部42を設けていても、収容物を収容して立体化させた際の強度を高めることが出来、使用状態における製袋容器1の安定性を向上することが出来る。
また、製袋容器1は、襠部42の折り込み深さを、襠部42を設けた対向する両端間の距離の略半分にすることを可能としたことにより、収容部の大容量化を最大化することが出来る。
また、製袋容器1は、収容部40に内外に連通したスパウト部材50を配設したことにより、収容物の外部から容易に充填することが出来る。
また、製袋容器1は、可撓性素材を用いて、容積を可変とする容量可変容器として構成したことで、外気の出入りを伴うことなく給液装置の貯留槽に対して流体を供給させることが可能となり、また、製袋容器1は、流体が吐出されても、容量可変容器の容積が変化するだけで内部に外気が取り入れられることがない。従って、本発明によれば、極めて簡易で低コストな構成でありながら、製袋容器内に雑菌が侵入することを防止することが出来、長期に亘って良好な衛生状態を維持することが出来る。
また、把手部41の付根部分から把手部41の取手貫通部43までの距離が、把手部41を設けていない側の可撓性シート20a,20bの両端間の距離の略半分よりも長く設定されている。すなわち、把手部41は、製袋容器1が完全展張形態となって収容部40が全体として直方体状や立方体状となった場合に取手貫通部43が第二主面部40b上に配置されるような長さに形成されている。従って、製袋容器1は、梱包作業者の手が搬送箱100に干渉することを防止出来るので、容易に製袋容器1を搬送箱100に収納することが出来、更に、ユーザの手が搬送箱100に干渉することを防止出来るので、容易に製袋容器1を搬送箱100から取り出すことが出来る。よって、製袋容器1は、大容量の内容量であっても容易に持ち上げたり、移動させたり出来、容易に取り扱うことが出来る。
また、製袋容器1は、ホルダ120に収納され、ホルダ120を介して給液装置110に着脱可能に装着されるので、可撓性素材によって構成される可撓性を有する容器であっても、容易に位置決めすることが出来る。従って、製袋容器1は、正確且つ確実に、ジョイント部材112に装着することが出来る。
また、製袋容器1は、収容部が内部に流体が収容されると立方体をなすので、90度角度を異ならせてもホルダ120内に収納することが出来、作業性が良い。更に、製袋容器1は、ホルダ120も同様に立方体をなすように形成することで、90度角度を異ならせても給液装置110に装着することが出来、作業性が良い。
なお、製袋容器1は、第一乃至第四の可撓性シート材10a,10b,20a,20bの4つの部材で構成されることに限定されるものではなく、一対の面状部と一対のマチ部とを有する一つの筒状部材で構成されるようにしても良い。すなわち、第一接合縁部30を形成する工程が省略することが出来、作業性が良い。
また、製袋容器1は、流体として、水やミネラルウォータ等の他に、ジュース、アルコール等との飲料等や醤油、みりん等の液体調味料、味噌汁、コーンスープ等の液状又はスラリー状の流体、或いは、工業用のり、ボンド等のスラリー状又はゲル状の流体を取り出し可能に収容するようにしても良い。
また、給液装置110は、ジョイント部材112が装置本体111の上面111aの凹部又は上面111aに取り付けられることに限定されるものではなく、装置本体111の下部に形成された空間部内の一側面又はこの空間部内に摺動機構によって摺動可能に設置された摺動板上に取り付けられるようにしても良い。この場合には、下部に形成された空間部に製袋容器1を収納することが出来るので、ジョイント部材112が装置本体111の上面111aの凹部又は上面111aに取り付けられている場合よりも、製袋容器1を持ち上げる負担を軽減することが出来、容易に製袋容器1の取り付けを行うことが出来る。
1 製袋容器、10a 第一の可撓性シート材、10b 第二の可撓性シート材、11 ヒートシール面、20a、第三の可撓性シート材、20b 第四の可撓性シート材、21 ヒートシール面、22 折目、23 接合貫通口、30 第一接合縁部、31 第二接合縁部、32 接合端辺部、33 く字形接合辺部、33a 頂点部、40 収容部、40a 第一主面部、40b 第二主面部、40c 前側面部、40d 後側面部、40e 左側面部、40f 右側面部、41 把手部、42 襠部、43 取手貫通部、44 取手部、50 スパウト部材、51 閉塞手段、52 スパウト嵌合部、100 搬送箱、110 給液装置、111 装置本体、111a 上面、112 ジョイント部材、113 係合段部、114 本体嵌合部、120 ホルダ、121 箱部材、121b 底面部、121c 側面部、122 蓋部材、123 収納部、124 ホルダ貫通孔、124a ホルダ嵌合部、125 張出部、126 把持係合部

Claims (3)

  1. 対向する二面を成す可撓性シート材を備え、上記二面を成す可撓性シート材の平面視において、該二面を成す可撓性シート材間の空間であって、周囲が封止されて囲繞されて成る収容部と、上記収容部を挟んで対向する、上記可撓性シート材の両端のそれぞれに把手部が外方に向かって延設され、上記二面を成す可撓性シート材の両端であって、上記把手部を設けたのと異なる互いに対向する両端のそれぞれに設けられる襠部を有し、上記可撓性シート材同士は、互いに対向する内側面どうしの所定部のみが接合されて整体される製袋容器であって、
    上記襠部は、それぞれ前記二面を成す可撓性シート材間に設けられ、前記収容部の中央に向かって所定深さで折り込まれて成り、
    上記収容部を囲繞する接合部であって、上記把手部を設けて成る対向する辺部は、該収容部側から外方に向かって凸状を成す略く字形状に上記接合されるく字形接合辺部と、上記く字形接合辺部の頂点部を通り、且つ、上記把手部の延設方向に対して略直交する方向に沿って上記可撓性シート材を横断して略直線的に、上記対向する二面を成す可撓性シート材どうしが接合されて成る接合端辺部とを有し、
    上記把手部は、上記可撓性シート材の表裏に貫通した切り込み状及び/又は切り欠き状の取手貫通部を有し、
    上記把手部の付根部分をなす上記接合端辺部から該把手部の上記貫通部までの距離が、該把手部を設けていない側の上記可撓性シートの両端間の距離の略半分よりも長く設定され
    上記襠部の把手部延設方向の端部近傍に、それぞれ接合貫通口が形成されることを特徴とする製袋容器。
  2. 前記襠部の折り込み深さは、該襠部を設けて成る前記両端間の距離の略半分に設定されることを特徴とする請求項に記載の製袋容器。
  3. 前記収容部上であって、前記二面を成す可撓性シート上には、該収容部の内外に連通するスパウト部材が配設されることを特徴とする請求項1又は2に記載の製袋容器。
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