JP6472037B1 - 患部特定システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】対象者Aの患部の位置を特定する患部特定システムであって、特定の方向に照射される第一レーザー光L1を出力する第一レーザー光出力部11と、表示面Dを介して座標系を表示する座標系表示部2と、対象者Aの頭部Hを固定する頭部固定部3と、を備え、頭部固定部3は、第一レーザー光出力部11と座標系表示部2との間に配置されていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
また、位置決めアセンブリを患者の頭部に取り付ける作業が、治療毎に必要となることから、多くの患者に適用する際に非効率となる。
さらに、装置全体も大掛かりで高価なものとなることから、導入可能な施設が制限される。
対象者の患部の位置を特定する患部特定システムであって、
特定の方向に照射される第一レーザー光を出力する第一レーザー光出力部と、表示面を介して座標系を表示する座標系表示部と、対象者の頭部を固定する頭部固定部と、を備え、
前記頭部固定部は、第一レーザー光出力部と前記座標系表示部との間に配置されていることを特徴とする。
治療機器の前記患部への当接を補助する当接補助ユニットを備え、
前記当接補助ユニットは、特定の方向に照射される第二レーザー光を出力する第二レーザー光出力部と、筒状体と、略長方形状の板状体と、を有し、
前記筒状体は、その軸方向と前記板状体の長手方向とが略平行となるように、前記板状体の平面に連結され、
前記板状体は、少なくともその一方の短手方向端面が、前記筒状体の一方の開口端から突出するように形成されていることを特徴とする。
対象者の頭部を頭部固定部により固定し、
前記頭部を、特定の方向に照射される第一レーザー光を出力する第一レーザー光出力部と表示面を介して二次元の座標系を表示する座標系表示部との間に配置し、
前記第一レーザー光を、頭部の所定の位置に照射し、
前記頭部の固定位置を記録し、
前記頭部を、前記第一レーザー光の光路外に移動させることで、前記表示面に前記第一レーザー光を照射させ
前記第一レーザー光が照射されている位置座標を記録することを特徴とする。
前記筒状体は、その軸方向と前記板状体の長手方向とが略平行となるように、前記板状体の平面に連結され、
前記板状体は、その一方の短手方向端面が、前記筒状体の一方の開口端から突出するように形成されている当接補助ユニットにおいて
前記筒状体を、その中心軸が前記所定の位置と一致するように固定し、
前記第二レーザー光を、前記長手方向と略平行となるように前記所定の位置に向けて照射することを特徴とする。
また、本実施形態において、対象者の患部の位置は、以下に示す第一工程及び第二工程を実施する前段階として、10−20EEG SYSTEMと呼ばれる国際基準を用いた測定技法により、予め特定されている。本実施形態は、予め特定された患部の位置を数値化することで、患部の位置を、効率的かつ正確に繰り返し特定するためのシステムに関するものである。
また、第一レーザー光L1は、出力部11の一側面から、地面と水平となるように出力される。ここで、第一レーザー光L1の照射方向を、照射方向d1とする。
さらに、出力部11の上面には、対象物までの距離や照射角度等を表示する表示部11aと、電源の入り切りや周辺環境の撮影等を行う操作部11bと、が設けられている。
脚部12aは、それぞれの全長を調節可能なスライド機構を有している。
調節部12cは、出力部11の底面からの高さ及び出力部11の垂直・水平方向の傾きを自在に調節することができる。
なお、支持部12は、操作時のぶれがなく、設置面に完全に固定できるものであれば、三脚に限定されない。
なお、座標系表示部2は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等電子ディスプレイを表示面Dとし、電子機器を用いて2次元座標系を表示する構成としても良い。
なお、表示面Dのマス目の大きさや数はこれに限定されず、患部Xの位置を、より高い精度で数値化するために、さらに小さいマス目のグリッド座標系を用いても良い。
また、本実施形態において、第一レーザー光出力部1から座標系表示部2までの距離は、2.0150m〜2.0250m、頭部固定部3から座標系表示部2までの距離は、0.7550m〜0.7650mとなるように設計されているが、これに限定されず、患部Xの位置を、より高い精度で数値化するために、各部間の距離を、さらに長く設計しても良い。
例えば、本実施形態においては、第一レーザー光L1が照射されているマス目が1マス変化した際の患部の位置の変化は、1mm〜2mm程度となる。
まず、本実施形態に係る患部特定システムの使用者は、患部Xの位置を数値化する第一工程を実施する際、対象者Aを椅子33に着座させ、頭部Hを載置台31に載置させる。
なお、使用者は、頭部Hを載置台31の中心に正確に載置するために、顎載置部31b及び額当接部31cの中央に目印p1を、シール等で付しておく。なお、各目印p1は、正面から見た際の、垂直方向における位置が一致している。
このとき、使用者は、対象者Aが頭部Hの顎を顎載置部31bに載置し、額を額当接部31cに当接した際、以下の3点を全て満たすように、顎載置部31bの高さの調節を行う。
(1)額当接部31cに当接する額の当接面積が、略最大となること
(2)額当接部31cが、眉毛の上方辺りで当接すること
(3)顎が、顎当接部31fに密着すること
顎載置部31bを、上記(1)〜(3)を満たすような高さに調節した後、再度、対象者Aに、頭部Hを載置台31に載置してもらう。
なお、顎を顎当接部31fに密着させた際、対象者Aの口は完全に閉じた状態とし、以下に示す患部Xへの第一レーザー光L1の照射が終了するまで、この状態を継続させておく。
なお、使用者は、対象者Aの目に直接第一レーザー光L1が照射されないように、基台32に、シール等で目印p2を付しておき、対象者Aには、第一レーザー光L1の照射中に、目印p2を見るように指示しておく。
そして、使用者は、第一レーザー光L1が照射されている表示面Dの位置座標を記録する。
例えば、本実施形態の場合、図4に示すように、第一レーザー光L1が照射されているマス目の位置座標N2は、X座標が22、Y座標が40であるから、使用者は、(22,40)というように記録しておく。
そして、使用者は、第二工程を実施するにあたり、特定した患部Xの位置を、第一照射ポイントP1として印を付しておく。
アライメントポイントapは、表示面Dにおける一つの位置座標であり、図4では斜線により示している。x軸アライメントエリアaxは、アライメントポイントapのx座標と同一のx座標を有するマス目により形成される領域で、図4では、その境界線を一点鎖線で示している。y軸アライメントエリアayは、アライメントポイントapのy座標と同一のy座標を有するマス目により形成される領域で、図4では、その境界線を二点鎖線で示している。
本実施形態では、アライメントポイントapは、(45、12)である。
そして、使用者は、第一レーザー光L1をアライメントポイントapに照射した際、第一レーザー光L1が、正面から見た顎当接部31fの垂直方向の中心線を通る様に、頭部固定部の位置を調節しておく。
また、使用者は、出力部11の垂直方向の角度を変化させ、第一レーザー光L1の照射位置を垂直方向に移動させた際、第一レーザー光L1が、常にy軸アライメントエリアayに照射されるように、表示面Dの壁Wに対する傾きを調節しておく。
詳述すれば、使用者は、出力部11の第一レーザー光L1が出力される一側面に、表示面Dから反射した第一レーザー光L1が照射されるように出力部11の角度を調節する。そして、使用者は、一側面における第一レーザー光L1が出力されているポイントと、表示面Dから反射した第一レーザー光L1が照射されたポイントと、が、一側面上で一致するように出力部11の高さ及び角度を調節する。一側面上で一致しているか否かの判断を行う際、例えば、壁Wに取り付けられた鏡(図示せず)を介して、一側面を目視する方法が考えられる。
即ち、使用者は、第一レーザー光出力部1から座標系表示部2までの距離を、上記した2.0150m〜2.0250m等予め決められた距離に設定し、同一の表示面Dを用いて上記した調節作業を行うことで、同一のシステムを簡易に増設でき、頭部位置N1及び位置座標N2といった対象者固有の値を、他の施設間で共有しておくことができる。
即ち、第二レーザー光出力部41は、略直方体状であり、上面に、対象物までの距離や照射角度等を表示する表示部41aと、電源の入り切りや周辺環境の撮影等を行う操作部41bが設けられている。ここで、第二レーザー光L2の照射方向を、照射方向d2とする。
板状体43は、例えば、定規が好適に用いられる。
連結部材Tは、帯状のテープが好適に用いられるが、ねじ等金具やゴム紐等弾性材料であっても良く、特に限定されない。
また、第二レーザー光出力部41の底面は、板状体43の平面と平行である。
また、第二レーザー光出力部41の底面と板状体43の平面との間に、適宜嵩高部材sを挟み、第二レーザー光L2の光路が、筒状体42の中心軸と一致するように構成されている。
治療機器である刺激用コイルCを当接する第二工程の実施手順について、図7を用いて説明する。
なお、使用者は、第二工程の実施に際して、頭部Hの位置を確保するために、対象者Aを、ヘッドレストRを備えた椅子に着座させ、頭部HをヘッドレストRに密着させておくことが好ましい。
また、第二レーザー光出力部41は、フレキシブルアーム(図示せず)により、高さや角度を自在に調節可能な態様で、頭部Hの上方に配置されている。
そして、使用者は、照射方向d2と板状体43の長手方向と、が平行となるようにして、第二レーザー光L2を第一照射ポイントP1に照射する(図7(a))。
そして、使用者は、照射方向d2と刺激用コイルCの当接面C1aと、が垂直となるように、刺激用コイルCの傾きを調節する。
さらに、使用者は、第二レーザー光L2が、第二照射ポイントP2の中心に照射されるように、刺激用コイルCの、第二レーザー光L2に対する位置を調節する。
こうすることで、第一照射ポイントP1の中心と第二照射ポイントP2の中心と、が一直線上に並ぶこととなる(図7(b))。
これにより、使用者は、当接面C1aを頭部Hに当接させてから、帯状体を図7(c)に記載の矢印e方向に牽引することで、刺激用コイルCを、頭部Hに押し付ける態様で、固定することができる。
さらに、刺激用コイルCの頭部Hへの押し付けの程度によっては、第一照射ポイントP1と第二照射ポイントP2の位置がずれる場合もあるが、この際には、当接補助ユニット4を用いて、即座に位置の調節を行うことができる。
従って、本発明は、産業上の利用可能性が極めて高いものである。
11 出力部
12 支持部
2 座標系表示部
3 頭部固定部
31 載置台
32 基台
33 椅子
4 当接補助ユニット
41 第二レーザー光出力部
42 筒状体
43 板状体
C 刺激用コイル
C1 治療ヘッド
C2 刺激発生部
C3 グリップ部
C4 接続部
A 対象者
H 頭部
X 患部
D 表示面
L1 第一レーザー光
L2 第二レーザー光
P1 第一照射ポイント
P2 第二照射ポイント
N1 頭部位置
N2 位置座標
F 平板
W 壁
S 固定具
T 連結部材
R ヘッドレスト
B 帯状体
Claims (8)
- 対象者の患部の位置を特定する患部特定システムであって、
特定の方向に照射される第一レーザー光を出力する第一レーザー光出力部と、表示面を介して座標系を表示する座標系表示部と、対象者の頭部を固定する頭部固定部と、を備え、
前記頭部固定部は、第一レーザー光出力部と前記座標系表示部との間に配置されていることを特徴とする患部特定システム。 - 前記対象者は、前記第一レーザー光の照射方向と対峙することを特徴とする、請求項1に記載の患部特定システム。
- 前記頭部固定部は、前記頭部が固定される位置を調節する位置調節部を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の患部特定システム。
- 前記座標系は、二次元のグリッド座標系であることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の患部特定システム。
- 治療機器の前記患部への当接を補助する当接補助ユニットを備え、
前記当接補助ユニットは、特定の方向に照射される第二レーザー光を出力する第二レーザー光出力部と、筒状体と、略長方形状の板状体と、を有し、
前記筒状体は、その軸方向と前記板状体の長手方向とが略平行となるように、前記板状体の平面に連結され、
前記板状体は、少なくともその一方の短手方向端面が、前記筒状体の一方の開口端から突出するように形成されていることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載の患部特定システム。 - 前記板状体の他方の短手方向端面は、前記筒状体の他方の開口端から突出しないように形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の患部特定システム。
- 対象者の頭部を頭部固定部により固定し、
前記頭部を、特定の方向に照射される第一レーザー光を出力する第一レーザー光出力部と表示面を介して二次元の座標系を表示する座標系表示部との間に配置し、
前記第一レーザー光を、頭部の所定の位置に照射し、
前記頭部の固定位置を記録し、
前記頭部を、前記第一レーザー光の光路外に移動させることで、前記表示面に前記第一レーザー光を照射させ
前記第一レーザー光が照射されている位置座標を記録することを特徴とする、患部特定方法。 - 特定の方向に照射される第二レーザー光を出力する第二レーザー光出力部と、筒状体と、略長方形状の板状体と、を有し、
前記筒状体は、その軸方向と前記板状体の長手方向とが略平行となるように、前記板状体の平面に連結され、
前記板状体は、その一方の短手方向端面が、前記筒状体の一方の開口端から突出するように形成されている当接補助ユニットにおいて
前記筒状体を、その中心軸が前記所定の位置と一致するように固定し、
前記第二レーザー光を、前記長手方向と略平行となるように前記所定の位置に向けて照射することを特徴とする、請求項7に記載の患部特定方法。
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