JP6472032B1 - 電気化学セル - Google Patents

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Abstract

【課題】より簡単な構成で、外装体の外周端面を被覆することで、信頼性の高い電気化学セルを提供する。
【解決手段】電極体2と、金属層21,41及び金属層21,41を被覆する樹脂層22,23,42,43を有するラミネート材10,11を含み、電極体2を封止する外装体3と、外装体3の周囲を取り囲み、外装体3のうち、少なくともラミネート材10,11の外周端面を被覆する収縮チューブ4と、を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、電気化学セルに関する。
各種デバイスの電源等には、非水電解質二次電池や電気二重層キャパシタ等の電気化学セルが利用されている。この種の電気化学セルとして、電極体を被覆する外装体にラミネートフィルムを用いる、いわゆるラミネートタイプの電気化学セルが知られている。ラミネートフィルムは、例えば金属層と、金属層を被覆する樹脂層と、を備えている。
ラミネートフィルムによって電極体を封止するには、ラミネートフィルムによって電極体を被覆した後、ラミネートフィルムのうち電極体の周囲で重ね合わされた重合部分に位置する樹脂層同士を溶着する。
ところで、ラミネートタイプの電気化学セルにあっては、外装体の外周端面で金属層が露出していると、電気化学セルの信頼性が低下する要因となる。
これに対して、従来では、外装体の重合部分を内向きに折り込む構成(例えば、下記特許文献1参照)や、外装体の外周端面に絶縁テープを貼り付ける構成等が検討されている。
特開2009−224147号公報
しかしながら、近時では、より簡単に外装体の外周端面を被覆する構成が求められている。
本発明は、より簡単な構成で、外装体の外周端面を被覆することで、信頼性の高い電気化学セルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る電気化学セルは、電極体と、金属層及び前記金属層を被覆する樹脂層を有するとともに、外周端面に前記金属層が露出するラミネート材を含み、前記電極体を封止する外装体と、前記外装体の周囲を取り囲み、前記外装体のうち、少なくとも前記ラミネート材の前記外周端面を被覆する収縮チューブと、を備え、前記外装体は、前記収縮チューブの軸方向から見た平面視外形が円形状に形成されている
本態様によれば、収縮チューブを収縮させるだけで、ラミネート材の外周端面を被覆できる。そのため、従来のように外装体の重合部を折り込んだり、外装体の外周端面に絶縁テープを貼り付けたりする構成に比べて、より簡単にラミネート材の外周端面を被覆できる。これにより、ラミネート材の外周端面で金属層が露出するのを抑制し、信頼性の高い電気化学セルを提供できる。
また、本態様によれば、外装体の平面視外形が円形状に形成されているため、外装体の全周に対して収縮チューブを均一に収縮させることができる。そのため、より簡単、確実にラミネート材の外周端面を被覆できる。
本発明の一態様に係る電気化学セルにおいて、電極体と、金属層及び前記金属層を被覆する樹脂層を有するとともに、外周端面に前記金属層が露出するラミネート材を含み、前記電極体を封止する外装体と、前記外装体の周囲を取り囲み、前記外装体のうち、少なくとも前記ラミネート材の前記外周端面を被覆する収縮チューブと、を備え、前記外装体のうち、前記収縮チューブの軸方向を向く開口部から露出する部分には、前記外装体の内部で前記電極体に接続されるとともに、前記外装体の外部に露出する引出電極が配設されていてもよい。
本態様によれば、外装体のうち、収縮チューブの開口部から露出する部分に、引出電極が配設されているため、引出電極を露出させるための孔等を収縮チューブに形成する必要がない。そのため、より簡単、確実にラミネート材の外周端面を被覆できる。
本発明の一態様に係る電気化学セルにおいて、電極体と、金属層及び前記金属層を被覆する樹脂層を有するとともに、外周端面に前記金属層が露出するラミネート材を含み、前記電極体を封止する外装体と、前記外装体の周囲を取り囲み、前記外装体のうち、少なくとも前記ラミネート材の前記外周端面を被覆する収縮チューブと、を備え、前記外装体は、第1ラミネート材及び第2ラミネート材により前記電極体を挟み込んで、前記電極体を収容する収容部と、前記収容部の周囲を取り囲むとともに、前記第1ラミネート材及び前記第2ラミネート材の前記樹脂層同士が溶着された重合部と、を備え、前記重合部は、前記収容部の外周面に沿って屈曲され、前記収縮チューブは、前記重合部を取り囲む囲繞部と、前記囲繞部における両端部から内側に突設され、前記外装体を挟み込む一対の内向部と、を有していてもよい。
本態様によれば、重合部が収容部の外周面に沿って屈曲されているため、収容部から離間する方向への重合部の突出量を小さくすることができる。これにより、電気化学セルの小型化を図ることができる。
しかも、外装体が収縮チューブの内向部によって挟み込まれているため、外装体に対する収縮チューブの軸方向の移動を抑制できる。これにより、収縮チューブの抜け等を抑制できる。
本発明の一態様に係る電気化学セルにおいて、前記収縮チューブは、熱収縮チューブであってもよい。
本態様によれば、収縮チューブに熱収縮チューブを用いることで、外装体の外形に倣って収縮チューブを簡単に収縮させることができる。しかも、外装体に対して所望の密着力で外装体に収縮チューブを密着させることができるので、ラミネートタイプの電気化学セルに対して過大な荷重が作用するのを抑制できる。
本発明の一態様に係る電気化学セルにおいて、前記収縮チューブの融点は、前記樹脂層の融点よりも低くなっていてもよい。
本態様によれば、収縮チューブによる外装体の被覆工程において、樹脂層が予期せず溶融するのを抑制できる。これにより、電気化学セルの信頼性をより向上させることができる。
本発明の一態様によれば、より簡単な構成で、外装体の外周端面を被覆することができ、信頼性の高い電気化学セルを提供することができる。
実施形態に係る二次電池の斜視図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図2のIII部に相当する拡大断面図である。 被覆工程を説明するための工程図である。 被覆工程を説明するための工程図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、本発明に係る電気化学セルとして、非水電解質二次電池の一種であるリチウムイオン二次電池(以下、単に「二次電池」という。)を例に挙げて説明する。以下の説明に用いる図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
[二次電池]
図1は、実施形態に係る二次電池1の斜視図である。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。
図1、図2に示すように、本実施形態の二次電池1は、いわゆるボタン型である。二次電池1は、電極体2(図2参照)と、外装体3と、収縮チューブ4と、を主に備えている。
<電極体>
図2に示すように、電極体2は、負極電極5及び正極電極6がセパレータ(不図示)を挟んで積層された、いわゆる積層型とされている。本実施形態の電極体2は、負極電極5及び正極電極6が互いに交差する方向からつづら折りされることで、互い違いに積層されている。電極体2は、積層方向の第1側を向く面(図2における最上層)が正極電極6により構成され、積層方向の第2側を向く面(図2における最下層)が負極電極5により構成されている。
なお、電極体2は、積層方向から見た平面視外形が円形状に形成されている。本実施形態では、平面視において、電極体2の中心を通り積層方向に沿って延びる軸線を中心軸Oとする。以下の説明において、中心軸Oに沿う方向を軸方向といい、中心軸Oに直交する方向を径方向といい、中心軸O回りに周回する方向を周方向という場合がある。但し、電極体2の平面視外形は、円形状に限らず、矩形状等、適宜変更が可能である。
電極体2の種類は、適宜変更が可能である。例えば電極体2は、つづら折り以外の積層型であってもよく、捲回型やペレット型等であってもよい。捲回型の電極体は、負極電極と正極電極とがセパレータを挟んで捲回されたものである。ペレット型の電極体は、セパレータの両側に負極電極と正極電極とを備えたものである。
<外装体>
図3は、図2のIII部に相当する拡大断面図である。
図3に示すように、外装体3は、2枚のラミネートフィルム(第1ラミネート材10及び第2ラミネート材11)が電極体2を間に挟んで軸方向に重ね合わされて構成されている。第1ラミネート材10は、金属層21と、金属層21の両側に積層された内側樹脂層22及び外側樹脂層23と、を有している。
金属層21は、例えばステンレスやアルミニウム等の外気や水蒸気を遮断する金属材料により形成されている。
内側樹脂層22は、各ラミネート材10,11を重ね合わせた際に、外装体3の内面を構成する。内側樹脂層22は、例えばポリオレフィンのポリエチレンやポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いて形成される。ポリオレフィンとしては、例えば高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)や低圧法高密度ポリエチレン(HDPE)、インフレーションポリプロピレン(IPP)フィルム、無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルム、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム、直鎖状短鎖分岐ポリエチレン(L−LDPE、メタロセン触媒仕様)の何れかの材質を用いることができる。特に、ポロプロピレン樹脂が好ましい。
外側樹脂層23は、各ラミネート材10,11を重ね合わせた際に、外装体3の外面を構成する。外側樹脂層23は、例えば上述のポリオレフィンや、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン等を用いて形成される。内側樹脂層22及び外側樹脂層23は、接合層(不図示)を介して金属層21にそれぞれ接合(熱溶着や接着剤等)される。
図1、図2に示すように、第1ラミネート材10は、電極体2を軸方向の第1側から覆っている。第1ラミネート材10は、有頂筒状の包囲部31と、第1張出部32と、を有している。包囲部31の頂壁部31aにおいて、径方向の中央部には、頂壁部31aを軸方向に貫通する第1貫通孔33が形成されている。
図2に示すように、頂壁部31aの内面には、第1シーラントリング37を介して第1引出部(引出電極)38が熱溶着されている。第1シーラントリング37は、シーラントフィルムがリング状に形成されたものである。シーラントフィルムは、ポリオレフィンのポリエチレンやポリプロピレン等の熱可塑性樹脂により形成されている。図示の例において、第1シーラントリング37の内径は、第1貫通孔33の外径よりも小さくなっている。
第1引出部38は、例えばアルミニウムにより形成されている。第1引出部38の内面(軸方向の第2側を向く面)は、電極体2の正極電極6に接続されている。第1引出部38の外面(軸方向の第1側を向く面)には、正極端子(引出電極)39が配設(例えば、溶接等)されている。正極端子39は、ニッケル等により形成されている。正極端子39は、第1シーラントリング37の内側、及び第1貫通孔33を通じて外装体3の外部に露出している。
第1張出部32は、包囲部31を全周に亘って取り囲む筒状に形成されている。第1張出部32は、包囲部31の周壁部31bにおいて、軸方向の第2側端縁から軸方向の第1側に向けて屈曲されている。すなわち、第1張出部32は、径方向から見た側面視で包囲部31の周壁部31bに重なり合っている。
図3に示すように、第2ラミネート材11は、金属層41と、金属層41の両側に積層された内側樹脂層42及び外側樹脂層43と、を有している。なお、第2ラミネート材11の構成や材料等は、第1ラミネート材10と同様である。
図2に示すように、第2ラミネート材11は、電極体2及び第1ラミネート材10を内側に収容する有底筒状に形成されている。具体的に、第2ラミネート材11は、蓋部45と、第2張出部46と、を有している。
蓋部45は、上述した包囲部31の開口部を軸方向の第2側から覆っている。蓋部45における径方向の中央部には、蓋部45を軸方向に貫通する第2貫通孔48が形成されている。
蓋部45の内面には、第2シーラントリング51を介して第2引出部(引出電極)52が接続(例えば、熱溶着)されている。第2シーラントリング51は、第1シーラントリング37と同等の構成をなしている。
第2引出部52は、例えば銅により形成されている。第2引出部52の内面(軸方向の第1側を向く面)は、電極体2の負極電極5に接続されている。第2引出部52の外面(軸方向の第2側を向く面)には、負極端子(引出電極)55が配設(例えば、溶接等)されている。負極端子55は、ニッケル等により形成されている。負極端子55は、第2シーラントリング51の内側、及び第2貫通孔48を通じて外装体3の外部に露出している。
第2張出部46は、蓋部45を全周に亘って取り囲む筒状に形成されている。第2張出部46は、蓋部45の外周縁から軸方向の第1側に向けて屈曲されている。第2張出部46は、第1張出部32に径方向の外側から重なり合っている。
本実施形態の外装体3は、第1ラミネート材10の包囲部31及び第2ラミネート材11の蓋部45により画成された部分が、電極体2を収容する収容部58を構成している。収容部58内には、電解質溶液が充填されている。
第1張出部32及び第2張出部46が、収容部58の周囲で互いに重ね合わされた重合部59を構成している。外装体3は、重合部59において、各張出部32,46の内側樹脂層22,42同士が互いに溶着されることで、電極体2を封止している。なお、本実施形態の二次電池1は、外装体3の外周端面(重合部59の外周端面)が、軸方向の第1側を向いている。
図1、図2に示すように、収縮チューブ4は、軸線Oと同軸に配置された筒状とされている。収縮チューブ4は、外装体3の周囲を全周に亘って取り囲んでいる。本実施形態において、収縮チューブ4は、加熱することで径方向に収縮する、いわゆる熱収縮チューブである。収縮チューブ4としては、例えばフッ素樹脂(FEP)や軟質難燃性塩化ビニル樹脂等が好適に用いられる。特に、本実施形態の収縮チューブ4は、各ラミネート材10,11の樹脂層22,23,42,43よりも融点が低い材料を用いることが好ましい。なお、収縮チューブ4は、筒状に一体に形成されているものでもよく、例えば熱収縮フィルムを筒状に形成したもの等であってもよい。
図3に示すように、収縮チューブ4は、囲繞部61と、第1内向部62と、第2内向部63と、を有している。
囲繞部61は、重合部59の周囲を全周に亘って取り囲んでいる。囲繞部61の内周面は、重合部59の外周面(第2ラミネート材11)に密接していることが好ましい。但し、囲繞部61の内周面と、重合部59の外周面と、が径方向で離間していてもよい。
第1内向部62は、軸方向から見た平面視でリング状に形成されている。第1内向部62は、囲繞部61の軸方向の第1側端縁から径方向の内側に突設されている。具体的に、第1内向部62は、重合部59を跨って包囲部31の頂壁部31aまで達している。第1内向部62は、重合部59及び頂壁部31aに対して軸方向の第1側から密接していることが好ましい。これにより、外装体3の外周端面(重合部59の外周端面)は、第1内向部62によって軸方向の第1側から被覆されている。なお、第1内向部62の内径は、重合部59の内径よりも小さく、上述した正極端子39の外径よりも大きければよい。すなわち、第1内向部62は、正極端子39を露出させた状態で、少なくとも重合部59を覆っていればよい。
第2内向部63は、平面視外形が第1内向部62と同等のリング状に形成されている。但し、第2内向部63は、第1内向部62と異形状であってもよい。
第2内向部63は、囲繞部61の軸方向の第2側端縁から径方向の内側に突設されている。第2内向部63は、蓋部45の外周部分を軸方向の第2側から被覆している。第2内向部63は、蓋部45に軸方向の第2側から密接していることが好ましい。なお、第2内向部63の内径は、重合部59の内径よりも小さく、上述した負極端子55の外径よりも大きければよい。
このように、本実施形態の収縮チューブ4は、各内向部62,63によって外装体3を軸方向で挟持している。これにより、外装体3に対する収縮チューブ4の軸方向の移動が規制されている。但し、収縮チューブ4は、少なくとも外装体3の外周端面を覆う構成であればよい。この場合、収縮チューブ4は、例えば第2内向部63を有さない構成であってもよい。
[二次電池の製造方法]
次に、上述した二次電池1の製造方法について説明する。以下の説明では、収縮チューブ4による外装体3の被覆工程について主に説明する。図4、図5は、被覆工程を説明するための工程図である。
図4に示すように、本実施形態の被覆工程は、以下で説明する被覆装置80を用いて行う。被覆装置80は、ベース部81と、回転テーブル82と、加熱部(不図示)と、を有している。
ベース部81には、モータやギアボックス等の機構部が搭載されている。ベース部81には、上方に向けて出力軸83が立設されている。出力軸83は、機構部の駆動力によって軸線C回りに回転可能に構成されている。
回転テーブル82は、上述した出力軸83の上端部に連結されている。回転テーブル82は、軸線C回りに出力軸83と一体で回転する。回転テーブル82上には、スペーサ84が載置される。なお、スペーサ84の高さは、上述した第2内向部63の径方向の長さに相当している。スペーサ84の外径は、第2内向部63の内径よりも小さくなっている。
加熱部は、回転テーブル82にセットされる収縮チューブ4に対して側方(軸線Cに直交する径方向)から温風を供給可能に構成されている。
図4、図5に示すように、上述した被覆装置80を用いて被覆工程を行うには、まず外装体3による封止工程を経た二次電池(以下、二次電池素材100という。)を回転テーブル82のスペーサ84上にセットする。具体的には、二次電池素材100の軸方向の第1側が上方を向き、かつ二次電池素材100の中心軸Oと出力軸83の軸線Cとが同軸になるように、二次電池素材100をセットする。これにより、二次電池素材100の外周部分と、回転テーブル82と、の間に上下方向の隙間をあけた状態で、二次電池素材100がスペーサ84上にセットされる。
続いて、収縮前の収縮チューブ(以下、未収縮チューブ101という。)を回転テーブル82上にセットする。具体的に、未収縮チューブ101の軸方向を出力軸83の軸線Cに沿わせた状態で、外装体3の周囲を取り囲むように、未収縮チューブ101を回転テーブル82上にセットする。このように、二次電池素材100がスペーサ84上にセットされ、未収縮チューブ101が回転テーブル82上に直接セットされることで、二次電池素材100に対する未収縮チューブ101の上下方向の位置決めが行われる。なお、未収縮チューブ101は、内径が一様に形成されている。
次に、回転テーブル82を回転させながら、加熱部によって未収縮チューブ101を加熱する。具体的に、回転テーブル82を回転させると、二次電池素材100及び未収縮チューブ101が軸線C回りに一体で回転する。この状態で、未収縮チューブ101に対して加熱部から温風を供給する。なお、温風の温度は、外装体3の樹脂層22,23,42,43の融点よりも低い温度(例えば、60℃〜90℃程度)に設定されている。
未収縮チューブ101は、温風によって加熱されることで、主に径方向の内側に向けて収縮する。具体的に、未収縮チューブ101は、上下方向の中央部が重合部59の外周面に密着した後、上下方向の両端部が二次電池素材100を軸方向の両側から挟み込む。これにより、重合部59の外周端面が第1内向部62によって被覆される。なお、加熱部は、未収縮チューブ101の収縮具合に応じて未収縮チューブ101に対して接近離間させることが好ましい。
以上により、本実施形態の二次電池1が完成する。
本実施形態では、外装体3の外周端面を収縮チューブ4によって被覆する構成とした。
この構成によれば、収縮チューブ4を収縮させるだけで、外装体3(ラミネート材10,11)の外周端面を被覆できる。そのため、従来のように外装体の重合部を折り込んだり、外装体の外周端面に絶縁テープを貼り付けたりする構成に比べて、より簡単に外装体3の外周端面を被覆できる。これにより、外装体3の外周端面で金属層21,41が露出するのを抑制し、信頼性の高い二次電池1を提供できる。
本実施形態では、外装体3の平面視外形が円形状に形成されているため、外装体3の全周に対して収縮チューブ4を均一に収縮させることができる。そのため、より簡単、確実に外装体3の外周端面を被覆できる。
本実施形態では、外装体3のうち、各内向部62,63の内側で露出する部分(収縮チューブ4の開口部)に、端子39,55が露出しているため、端子を露出させるための孔等を収縮チューブ4に形成する必要がない。そのため、より簡単、確実に外装体3の外周端面を被覆できる。
本実施形態では、重合部59が収容部58の外周面に沿って屈曲されているため、重合部59の収容部58からの径方向での突出量を小さくすることができる。これにより、二次電池1の小型化を図ることができる。
しかも、外装体3が収縮チューブ4の内向部62,63によって軸方向の両側から挟持されているため、外装体3に対する収縮チューブ4の軸方向の移動を抑制できる。これにより、収縮チューブ4の抜け等を抑制できる。
本実施形態では、収縮チューブ4に熱収縮チューブを用いることで、外装体3の外形に倣って収縮チューブ4を簡単に収縮させることができる。しかも、外装体3に対して所望の密着力で外装体3に収縮チューブ4を密着させることができるので、ラミネートタイプの二次電池1に対して過大な荷重が作用するのを抑制できる。
本実施形態では、収縮チューブ4の融点が外装体3の樹脂層22,23,42,43の融点よりも低く設定されている。そのため、被覆工程において、樹脂層22,23,42,43が予期せず溶融するのを抑制できる。これにより、二次電池1の信頼性をより向上させることができる。
(その他の変形例)
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、電気化学セルの一例として、二次電池1を例に挙げて説明したが、キャパシタや一次電池であってもよい。
上述した実施形態では、第1ラミネート材10及び第2ラミネート材11が分離している構成について説明したが、この構成のみに限られない。一枚のラミネートフィルムを折り曲げて、第1ラミネート材10及び第2ラミネート材11としてもよい。
上述した実施形態では、外装体3の全体がラミネート材10,11により形成された構成について説明したが、この構成のみに限られない。外装体3の少なくとも一部がラミネート材により構成されていればよい。
上述した実施形態では、収縮チューブ4が熱収縮チューブである構成について説明したが、この構成のみに限られない。収縮チューブ4は、外装体3を囲繞した状態で縮径する構成であればよい。この場合、収縮チューブ4は、紫外線等によって収縮してもよい。また、収縮チューブ4は、ゴム材料等であってもよい。
上述した実施形態では、電極体2の中心軸Oと、収縮チューブ4の軸線と、を同軸に配置した場合について説明したが、この構成のみに限られない。電極体2の中心軸Oと、収縮チューブ4の軸線と、を交差(例えば、直交)させてもよい。
上述した実施形態では、外装体3の重合部59が収容部58の外周面に沿って屈曲された構成について説明したが、この構成のみに限られない。重合部59が収容部58から径方向の外側に突設されていてもよい。この場合においても、重合部59の外周端面を収縮チューブ4で被覆することで、上述した実施形態と同様の作用効果を奏する。
上述した実施形態では、外装体3の平面視外形が円形状に形成されている構成について説明したが、この構成のみに限らず、矩形状や三角形状等であってもよい。
上述した実施形態では、第1ラミネート材10の包囲部31を有頂筒状に形成した構成について説明したが、この構成のみに限られない。有頂筒状の第1ラミネート材10と、有底筒状の第2ラミネート材11を重ね合わせて収容部58を形成してもよい。
上述した実施形態では、各ラミネート材10,11の貫通孔33,48を通じて端子39,55を露出させる構成について説明したが、この構成に限られない。例えば、重合部59において、第1ラミネート材10及び第2ラミネート材11の間を通じて端子を外装体3の外側に引き出してもよい。この場合、端子を挿通させる挿通孔を収縮チューブ4に形成してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせても構わない。
1…二次電池(電気化学セル)
2…電極体
3…外装体
4…収縮チューブ
10…第1ラミネート材
11…第2ラミネート材
21…金属層
22…内側樹脂層
23…外側樹脂層
38…第1引出部(引出電極)
39…正極端子(引出電極)
41…金属層
42…内側樹脂層
43…外側樹脂層
52…第2引出部(引出電極)
55…負極端子(引出電極)
58…収容部
59…重合部
61…囲繞部
62…第1内向部
63…第2内向部

Claims (5)

  1. 電極体と、
    金属層及び前記金属層を被覆する樹脂層を有するとともに、外周端面に前記金属層が露出するラミネート材を含み、前記電極体を封止する外装体と、
    前記外装体の周囲を取り囲み、前記外装体のうち、少なくとも前記ラミネート材の前記外周端面を被覆する収縮チューブと、を備え
    前記外装体は、前記収縮チューブの軸方向から見た平面視外形が円形状に形成されている電気化学セル。
  2. 電極体と、
    金属層及び前記金属層を被覆する樹脂層を有するとともに、外周端面に前記金属層が露出するラミネート材を含み、前記電極体を封止する外装体と、
    前記外装体の周囲を取り囲み、前記外装体のうち、少なくとも前記ラミネート材の前記外周端面を被覆する収縮チューブと、を備え、
    前記外装体のうち、前記収縮チューブの軸方向を向く開口部から露出する部分には、前記外装体の内部で前記電極体に接続されるとともに、前記外装体の外部に露出する引出電極が配設されている電気化学セル。
  3. 電極体と、
    金属層及び前記金属層を被覆する樹脂層を有するとともに、外周端面に前記金属層が露出するラミネート材を含み、前記電極体を封止する外装体と、
    前記外装体の周囲を取り囲み、前記外装体のうち、少なくとも前記ラミネート材の前記外周端面を被覆する収縮チューブと、を備え、
    前記外装体は、
    第1ラミネート材及び第2ラミネート材により前記電極体を挟み込んで、前記電極体を収容する収容部と、
    前記収容部の周囲を取り囲むとともに、前記第1ラミネート材及び前記第2ラミネート材の前記樹脂層同士が溶着された重合部と、を備え、
    前記重合部は、前記収容部の外周面に沿って屈曲され、
    前記収縮チューブは、
    前記重合部を取り囲む囲繞部と、
    前記囲繞部における両端部から内側に突設され、前記外装体を挟み込む一対の内向部と、を有している電気化学セル。
  4. 前記収縮チューブは、熱収縮チューブである請求項1から請求項の何れか1項に記載の電気化学セル。
  5. 前記収縮チューブの融点は、前記樹脂層の融点よりも低くなっている請求項に記載の電気化学セル。
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