JP6471718B2 - モーター制御装置、画像形成装置、モーター制御方法、画像形成装置の制御方法 - Google Patents

モーター制御装置、画像形成装置、モーター制御方法、画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、モーター制御装置、像担持体を駆動するモーターをそのモーター制御装置によって制御する画像形成装置、モーター制御方法および画像形成装置の制御方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置において、ドラム状の像担持体を駆動するモーターに対する供給電力が調節され、これにより、前記像担持体の回転速度および回転方向の位置(向き)が制御される。
例えば、前記モーターが、前記モーターの目標位置と前記モーターの計測位置(検出位置)との差分が縮小する方向へ前記供給電力を調節するフィードバック制御によって制御されることが知られている(例えば、特許文献1参照)。前記目標位置は、基準パルス信号のエッジをカウントすることにより得られる。また、前記計測位置は、前記モーターの回転に同期したエンコーダーパルス信号のエッジをカウントすることにより得られる。前記エンコーダーパルス信号は、前記モーターに取り付けられたエンコーダーが出力する。
特開2013−162694号公報
ところで、前記基準パルス信号および前記エンコーダーパルス信号各々のカウント数の差分が、前記モーターのフィードバック制御の偏差として用いられる場合、1パルス未満の前記偏差が前記フィードバック制御における不感帯となる。この場合、前記偏差を1パルス未満に維持することが難しく、前記エンコーダーパルス信号に基づく位置計測の分解能が制約となり、前記モーターの位置を高精度で制御することが難しい。
一方、2つのパルス信号各々の発生周期の差分が、前記モーターのフィードバック制御の偏差として用いられることも考えられる。この場合、前記偏差が2つのパルス信号の一方の前記発生周期を超えると、前記目標位置と前記計測位置との差分の情報が失われる。そのため、前記モーターの起動時および停止時など、前記モーターの速度が変更される際に前記目標位置と前記計測位置との差分が大きくなると、前記モーターの位置を制御することができない。
本発明の目的は、モーターの回転速度が変更される場合でもモーターの位置を高精度で制御することができるモーター制御装置、画像形成装置、モーター制御方法および画像形成装置の制御方法を提供することにある。
本発明の一の局面に係るモーター制御装置は、目標周期検出部と、計測周期検出部と、偏差カウンター更新部と、周期記録部と、位相誤差算出部と、電力調節部とを備える。前記目標周期検出部は、基準パルス信号が発生するごとに、前回の前記基準パルス信号の発生時からの経過時間である目標周期を検出する。前記計測周期検出部は、モーターの回転に同期したエンコーダーパルス信号が発生するごとに、前回の前記エンコーダーパルス信号の発生時からの経過時間である計測周期を検出する。前記偏差カウンター更新部は、前記基準パルス信号が発生するごとに、予め定められた変数である偏差カウンターの値を予め定められた単位数値を加算した値に更新し、前記エンコーダーパルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値を、前記単位数値を減算した値に更新する。前記周期記録部は、前記基準パルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値が、前記エンコーダーパルス信号の位相に対して前記基準パルス信号の位相が遅れている位相遅れ状態を表す場合に、新たに検出された前記目標周期のデータをFIFOバッファーに記録し、前記エンコーダーパルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値が、前記エンコーダーパルス信号の位相に対して前記基準パルス信号の位相が進んでいる位相進み状態を表す場合に、新たに検出された前記計測周期のデータを前記FIFOバッファーに記録する。前記位相誤差算出部は、前記エンコーダーパルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値が前記位相遅れ状態を表す場合に、前回算出された位相誤差と、前記FIFOからの読み出しデータが表す周期と、新たに検出された前記計測周期とを予め定められた第1計算式に適用することによって前記位相誤差を算出する。さらに、前記位相誤差算出部は、前記基準パルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値が前記位相進み状態を表す場合に、前回算出された前記位相誤差と、前記FIFOバッファーからの読み出しデータが表す周期と、新たに検出された前記目標周期と、を予め定められた第1計算式に適用することによって前記位相誤差を算出する。前記電力調節部は、前記モーターに供給する電力を前記位相誤差が縮小する方向へ調節する。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体を駆動するモーターと、エンコーダーと、前記モーター制御装置とを備える。前記エンコーダーは、前記モーターの回転に同期したエンコーダーパルス信号を出力する。前記モーター制御装置は、前記モーターに供給する電力を調節する。
本発明の他の局面に係るモーター制御方法は、以下に示される複数の工程を含む。前記複数の工程の1つは、基準パルス信号が発生するごとに、前回の前記基準パルス信号の発生時からの経過時間である目標周期を検出する工程である。前記複数の工程の他の1つは、モーターの回転に同期したエンコーダーパルス信号が発生するごとに、前回の前記エンコーダーパルス信号の発生時からの経過時間である計測周期を検出する工程である。前記複数の工程の他の1つは、前記基準パルス信号が発生するごとに、予め定められた変数である偏差カウンターの値を予め定められた単位数値を加算した値に更新し、前記エンコーダーパルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値を、前記単位数値を減算した値に更新する工程である。前記複数の工程の他の1つは、前記基準パルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値が、前記エンコーダーパルス信号の位相に対して前記基準パルス信号の位相が遅れている位相遅れ状態を表す場合に、新たに検出された前記目標周期のデータをFIFOバッファーに記録し、前記エンコーダーパルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値が、前記エンコーダーパルス信号の位相に対して前記基準パルス信号の位相が進んでいる位相進み状態を表す場合に、新たに検出された前記計測周期のデータを前記FIFOバッファーに記録する工程である。前記複数の工程の他の1つは、前記エンコーダーパルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値が前記位相遅れ状態を表す場合に、前回算出された位相誤差と、前記FIFOからの読み出しデータが表す周期と、新たに検出された前記計測周期とを予め定められた第1計算式に適用することによって前記位相誤差を算出する工程である。前記複数の工程の他の1つは、前記基準パルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値が前記位相進み状態を表す場合に、前回算出された前記位相誤差と、前記FIFOバッファーからの読み出しデータが表す周期と、新たに検出された前記目標周期と、を予め定められた第2計算式に適用することによって前記位相誤差を算出する工程である。前記複数の工程の他の1つは、前記モーターに供給する電力を前記位相誤差が縮小する方向へ調節する工程である。
本発明の他の局面に係る画像形成装置の制御方法は、像担持体と、前記像担持体を駆動するモーターと、前記モーターの回転に同期したエンコーダーパルス信号を出力するエンコーダーとを備える画像形成装置を制御する方法である。この制御方法において、前記モーターに供給する電力が、前記モーター制御方法によって調節される。
本発明によれば、モーターの回転速度が変更される場合でもモーターの位置を高精度で制御することができるモーター制御装置、画像形成装置、モーター制御方法および画像形成装置の制御方法を提供することが可能になる。
図1は、第1実施形態に係る画像形成装置の構成図である。 図2は、第1実施形態に係るモーター制御装置のブロック図である。 図3は、第1実施形態に係るモーター制御装置における位相比較部のブロック図である。 図4は、第1実施形態に係るモーター制御装置の位相比較部が入力する基準パルス信号およびエンコーダーパルス信号のタイムチャートの一例を表す図である。 図5Aは、図4のタイムチャートにおける1つ目の基準パルス信号が入力されたときのFIFOバッファーのメモリーマップの一例を表す図である。 図5Bは、図4のタイムチャートにおける2つ目の基準パルス信号が入力されたときのFIFOバッファーのメモリーマップの一例を表す図である。 図6Aは、図4のタイムチャートにおける3つ目のエンコーダーパルス信号が入力されたときのFIFOバッファーのメモリーマップの一例を表す図である。 図6Bは、図4のタイムチャートにおける4つ目のエンコーダーパルス信号が入力されたときのFIFOバッファーのメモリーマップの一例を表す図である。 図6Cは、図4のタイムチャートにおける5つ目のエンコーダーパルス信号が入力されたときのFIFOバッファーのメモリーマップの一例を表す図である。 図7Aは、図4のタイムチャートにおける4つ目の基準パルス信号が入力されたときのFIFOバッファーのメモリーマップの一例を表す図である。 図7Bは、図4のタイムチャートにおける6つ目のエンコーダーパルス信号が入力されたときのFIFOバッファーのメモリーマップの一例を表す図である。 図7Cは、図4のタイムチャートにおける5つ目の基準パルス信号が入力されたときのFIFOバッファーのメモリーマップの一例を表す図である。 図8は、第2実施形態に係るモーター制御装置のブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
[第1実施形態]
第1実施形態に係る画像形成装置10は、電子写真方式の画像形成装置である。画像形成装置10は、例えば、プリンター、コピー機、ファクシミリーまたは複合機などである。
図1に示されるように、画像形成装置10において、シート供給部2が、シート9を1枚ずつ送り出し、シート搬送部3が、シート供給部2から供給されるシート9を搬送路30に沿って搬送する。シート9は、紙または封筒などのシート状の画像形成媒体である。
さらに、画像形成装置10において、画像形成部4が、搬送路30を移動中のシート9に画像を形成する。画像形成部4において、感光体41が回転し、帯電部42の帯電ローラー421が、感光体41に対向して回転することによって感光体41を帯電させる。なお、感光体41は像担持体の一例である。
さらに、光走査部5が、帯電した感光体41に静電潜像を書き込み、現像部43で回転する現像ローラー431が、前記静電潜像をとトナー像として現像する。さらに、転写部45が、感光体41上の前記トナー像を、搬送路30を移動中のシート9に転写する。さらに、定着部46が、シート9に形成された前記トナー像を加熱することによって前記トナー像をシート9に定着させる。
感光体41、帯電ローラー421および現像ローラー431などの回転体は、ギア機構401を介して連結されたモーター40によって駆動される。
モーター40は、サーボモーターであり、例えばDCブラシレスモーターなどのDCモーターである。モーター40にはエンコーダー400が取り付けられている。エンコーダー400は、モーター40の回転に同期したパルス信号であるエンコーダーパルス信号Peを出力する。
エンコーダーパルス信号Peは、モーター40が単位角度ずつ回転するごとに発生する。前記単位角度は、エンコーダー400の分解能によって定まる。エンコーダーパルス信号Peは、制御部8に入力される。
制御部8は、モーター40を制御するモーター制御装置80およびモーター40以外の機器を制御するその他制御部を含む。制御部8は、例えばMPU(Micro Processor Unit)、その他の半導体デバイスおよびその他の電子回路などの組合せにより構成される。また、制御部8が実行する各種の演算は、前記MPUが非一時的かつコンピューター読み取り可能なメモリーに記憶されたプログラムを実行することによって実現されることの他、論理演算回路などのハードウェアによって実現されることも考えられる。
モーター制御装置80は、モーター40への供給電力を調節することにより、モーター40の回転速度および回転方向の位置(向き)を制御する。即ち、モーター制御装置80は、モーター40の目標位置とモーター40の計測位置(検出位置)との差分が縮小する方向へ前記供給電力を調節するフィードバック制御を行う。前記目標位置は、後述する基準パルス信号Psとして与えられる(例えば、図2参照)。
ところで、基準パルス信号Psおよびエンコーダーパルス信号Pe各々のカウント数の差分が、モーター40のフィードバック制御の偏差として用いられる場合、1パルス未満の前記偏差が前記フィードバック制御における不感帯となる。この場合、前記偏差を1パルス未満に維持することが難しく、エンコーダーパルス信号Peに基づく位置計測の分解能が制約となり、モーター40の位置を高精度で制御することが難しい。
一方、2つのパルス信号Ps,Peの差分が、モーター40の前記フィードバック制御の偏差として用いられることも考えられる。この場合、前記偏差が2つの前記パルス信号Ps,Peの一方の前記発生周期を超えると、前記目標位置と前記計測位置との差分の情報が失われる。そのため、モーター40の起動時および停止時など、モーター40の速度が変更される際に前記目標位置と前記計測位置との差分が大きくなると、モーター40の位置を制御することができない。
一方、モーター制御装置80は、モーター40の回転速度が変更される場合でもモーター40の回転方向の位置を高精度で制御することができる。
[モーター制御装置80の詳細]
図2に示されるように、モーター制御装置80は、基準パルス生成部81、位相比較部82およびモーター電力調節部83などを備える。
基準パルス生成部81は、モーター40の回転方向の目標位置の基準となる基準パルス信号Psを生成する。例えば、基準パルス生成部81は、目標速度演算部811とローパスフィルター処理部812と電圧制御発振器813とを備える。目標速度演算部811は、感光体41を予め定められた規則に従って動作させるために必要なモーター40の回転速度である一次目標速度Vxを算出する。
ローパスフィルター処理部812は、一次目標速度Vxに相当するレベルの信号に対してローパスフィルター処理を施す。電圧制御発振器813は、前記ローパスフィルター処理後の二次目標速度Vyの信号に相当する周波数のパルス信号である基準パルス信号Psを生成する。
位相比較部82は、基準パルス信号Psとエンコーダーパルス信号Peとの位相差の積算値である位相誤差PHEを算出する。位相比較部82の詳細については後述する。
モーター電力調節部83は、モーター40に供給する電力を位相誤差PHEが縮小する方向へ調節する。例えば、モーター電力調節部83は、比例要素増幅器831、積分器832、積分要素増幅器833、加算器834、パルス幅変調部835およびモーター駆動回路836を備える。なお、位相誤差PHEが縮小する方向は、位相誤差PHEを0に収束させる方向または位相誤差PHEを無くす方向と換言することができる。
比例要素増幅器831は、位相誤差PHEに相当する信号を予め設定された比例ゲインで増幅することにより、位相誤差PHEの比例要素が反映される比例制御信号Xpを生成する増幅器である。
積分器832は、位相誤差PHEに相当する信号に積分処理を施す。また、積分要素増幅器833は、位相誤差PHEの積分値に相当する信号を予め設定された積分ゲインで増幅することにより、位相誤差PHEの積分要素が反映される積分制御信号Xiを生成する増幅器である。
加算器834は、比例制御信号Xpと積分制御信号Xiとを加算することによってモーター40への供給電力の大きさを表す給電量信号Xoを生成する。即ち、比例要素増幅器831、積分器832、積分要素増幅器833および加算器834は、いわゆるPI制御によってモーター40への供給電力を調節する制御部である。
パルス幅変調部835は、給電量信号Xoにパルス幅変調処理を施すことにより、給電量信号Xoのレベルに相当するデューティー比でパルス幅が調節されたパルス幅変調信号Pcを生成する。
モーター駆動回路836は、パルス幅変調信号Pcと同期したパルス状のモーター駆動用の電力信号である駆動パルス信号Pdを生成する回路である。駆動パルス信号Pdは前記モーター40に供給される。
即ち、パルス幅変調部835は、位相誤差PHEの比例要素および積分要素が反映される入力信号である給電量信号Xoに応じてモーター40に供給される駆動パルス信号Pdのデューティー比を調節する。これにより、モーター40への供給電力が、位相誤差PHEに応じて調節される。
なお、前述したように、モーター電力調節部83は、モーター40に供給する電力を位相誤差PHEが縮小する方向へ調節する工程を実行する。また、パルス幅変調部835は、モーター40に供給する電力を調整する工程において、少なくとも位相誤差PHEの比例要素が反映される入力信号である比例制御信号Xpに応じて、モーター40に供給される駆動パルス信号Pdのデューティー比を調節する工程を実行する。
[位相比較部82]
図3に示されるように、位相比較部82は、FIFOバッファー820、目標周期検出部821、計測周期検出部822、偏差カウンター更新部823、位相状態判定部824、周期記録部825および位相誤差算出部826を含む。
FIFOバッファー820は、複数のデータ格納部8200を有するファーストイン・ファーストアウト方式のデータ記憶媒体である(例えば、図5A,図5B参照)。例えば、FIFOバッファー820が、少なくとも3つのデータ格納部8200を有することが考えられる。
周期記録部825が最新のデータをFIFOバッファー820に記録し、位相誤差算出部826が、最古のデータをFIFOバッファー820から読み出す。位相誤差算出部826によって読み出された最古のデータは、FIFOバッファー820から消去される。
なお、前記最古のデータとは、FIFOバッファー820に記憶されている有効なデータのうち、最初に記録されたデータのことである。
図5A,図5Bなどに示される例では、FIFOバッファー820は、バッファー番号0〜15の16個のデータ格納部8200を含む。図5A,図5Bなどに示されるメモリーマップにおいて、バッファー番号4〜14のデータ格納部8200が省略されている。
なお、FIFO方式でデータの記録および読み出しが行われるリングバッファーなども、FIFOバッファー820の一例である。
以下の説明において、整数i,j,kは、それぞれ発生した基準パルス信号Psの番号、発生したエンコーダーパルス信号Peの番号および順次計算される位相誤差PHEの番号を表す。
目標周期検出部821は、基準パルス信号Psが発生するごとに前回の基準パルス信号Psの発生時からの経過時間である目標周期Trefを検出する。即ち、目標周期検出部821は、i番目の基準パルス信号Psが発生したときに、(i−1)番目の(図6参照)基準パルス信号Psの発生時点からの経過時間である目標周期Tref(i)を検出する。
計測周期検出部822は、エンコーダーパルス信号Peが発生するごとに前回のエンコーダーパルス信号Peの発生時からの経過時間である計測周期Tencを検出する。即ち、計測周期検出部822は、j番目の基準パルス信号Psが発生したときに、(j−1)番目のエンコーダーパルス信号Peの発生時点からの経過時間である計測周期Tenc(j)を検出する。
目標周期検出部821が実行する工程は、目標周期Trefを検出する工程の一例である。また、計測周期検出部822が実行する工程は、計測周期Tencを検出する工程の一例である。
なお、目標周期Trefおよび計測周期Tencのデータが、例えばミリ秒などの時間の単位の数値データであることの他、所定のクロック信号のカウントアップ数を表す数値データなどであることなども考えられる。
偏差カウンター更新部823は、基準パルス信号Psが発生するごとに、予め定められた変数である偏差カウンターCTの値を予め定められた単位数値を加算した値に更新する。さらに、偏差カウンター更新部823は、エンコーダーパルス信号Peが発生するごとに、偏差カウンターCTの値を、前記単位数値を減算した値に更新する。
本実施形態において、前記単位数値は1である。なお、前記単位数値が、例えば−1などの他の数値であることも考えられる。偏差カウンター更新部823が実行する工程は、偏差カウンターCTの値を更新する工程の一例である。
以下の説明において、エンコーダーパルス信号Peの位相に対して基準パルス信号Psの位相が進んでいる状態のことを位相進み状態と称し、エンコーダーパルス信号Peの位相に対して基準パルス信号Psの位相が遅れている状態のことを位相遅れ状態と称する。
前記位相進み状態および前記位相遅れ状態は、エンコーダーパルス信号Peの位相と基準パルス信号Psの位相との相対関係の一例である。
なお、エンコーダーパルス信号Peと基準パルス信号Psとが完全に同期している状態も考えられるが、便宜上、完全同期の状態は、前記位相進み状態であると仮定する。なお、前記完全同期の状態が、前記位相遅れ状態であると仮定されてもよい。
ここで、偏差カウンターCTの初期値が0であり、モーター制御装置80の初期状態が前記位相進み状態であるとする。この場合、基準パルス信号Psが発生するごとに、偏差カウンター更新部823によって更新された偏差カウンターCTの値が0より大きいことは前記位相遅れ状態を表し、同値が0以下であるであることは前記位相進み状態を表す。
一方、エンコーダーパルス信号Peが発生するごとに、偏差カウンター更新部823によって更新された偏差カウンターCTの値が0以上であることは前記位相遅れ状態を表し、同値が0未満であることは前記位相進み状態を表す。
なお、偏差カウンターCTの初期値が0であり、前記単位数値が−1である場合、基準パルス信号Ps発生ごとの更新後の偏差カウンターCTの値が0未満である、または、エンコーダーパルス信号Pe発生ごとの更新後の偏差カウンターCTの値が0以下である状態は前記位相遅れ状態であり、その他の状態が前記位相進み状態である。
位相状態判定部824は、偏差カウンターCTの値が前記位相遅れ状態および前記位相進み状態のいずれを表すかを判定する。便宜上、図4において、位相状態判定部824の判定結果STが前記位相遅れ状態であることが1と表記され、判定結果STが前記位相進み状態であることが0と表記されている。
具体的には、位相状態判定部824は、基準パルス信号Psが発生するごとに偏差カウンター更新部823によって更新された偏差カウンターCTの値が0より大きい、または、エンコーダーパルス信号Peが発生するごとに偏差カウンター更新部823によって更新された偏差カウンターCTの値が0以上である場合、前記位相遅れ状態が生じていると判定する。
一方、位相状態判定部824は、基準パルス信号Psが発生するごとに偏差カウンター更新部823によって更新された偏差カウンターCTの値が0以下、または、エンコーダーパルス信号Peが発生するごとに偏差カウンター更新部823によって更新された偏差カウンターCTの値が0未満である場合、前記位相進み状態が生じていると判定する。
周期記録部825は、基準パルス信号Psが発生するごとに、位相状態判定部824の判定結果STが前記位相遅れ状態である場合に、新たに検出された目標周期TrefのデータをFIFOバッファー820に記録する。
さらに、周期記録部825は、エンコーダーパルス信号Peが発生するごとに、位相状態判定部824の判定結果STが前記位相進み状態である場合に、新たに検出された計測周期TencのデータをFIFOバッファー820に記録する。
周期記録部825が実行する工程は、データをFIFOバッファー820に記録する工程の一例である。
位相誤差算出部826は、エンコーダーパルス信号Peが発生するごとに、位相状態判定部824の判定結果STが前記位相遅れ状態である場合に、FIFOバッファー820からデータを読み出す。読み出されるデータは、FIFOバッファー820に格納されている有効なデータのうち最古のデータである。
さらに、前記位相遅れ状態において、位相誤差算出部826は、前回算出された位相誤差PHE(k−1)と、FIFOバッファー820からの読み出しデータが表す周期Toutと、計測周期検出部822によって新たに検出された計測周期Tenc(j)とを(1)式に適用することによって位相誤差PHE(k)を算出する。
Figure 0006471718
位相誤差PHEの初期値は0である。なお、(1)式は、予め定められた第1計算式の一例である。
また、位相誤差算出部826は、基準パルス信号Psが発生するごとに、位相状態判定部824の判定結果STが前記位相進み状態である場合にも、FIFOバッファー820からデータを読み出す。読み出されるデータは、FIFOバッファー820に格納されている有効なデータのうち最古のデータである。
さらに、前記位相進み状態において、位相誤差算出部826は、前回算出された位相誤差PHE(k−1)と、FIFOバッファー820からの読み出しデータが表す周期Toutと、目標周期検出部821によって新たに検出された目標周期Tref(i)とを次の(2)式に適用することによって位相誤差PHE(k)を算出する。なお、(2)式は、予め定められた第2計算式の一例である。
Figure 0006471718
位相誤差算出部826が実行する以上の工程は、位相誤差PHEを算出する工程の一例である。
以下、図4のタイムチャートに示される基準パルス信号Psおよびエンコーダーパルス信号Peの例に基づいて、位相比較部82の具体的な処理の一例について説明する。
図4の例では、まず、1番目(i=1)の基準パルス信号Psが発生する。このとき、偏差カウンターCTの値が、初期値0から1にカウントアップされる。更新後の偏差カウンターCTが0より大きいため、位相状態判定部824の判定結果STが前記位相遅れ状態(=1)となる。
従って、周期記録部825が、新たに検出された1番目の目標周期Tref(1)のデータをFIFOバッファー820に記録する(図5A参照)。
次に、図4の例では、1番目(j=1)のエンコーダーパルス信号Peが発生する。このとき、偏差カウンターCTの値が、1から0にカウントダウンされる。更新後の偏差カウンターCTの値が0以上であるため、位相状態判定部824の判定結果STが前記位相遅れ状態(=1)に維持される。
従って、位相誤差算出部826が、前回の位相誤差PHE(0)と、FIFOバッファー820からの読み出しデータが表す周期Toutである目標周期Tref(1)と、新たに検出された1番目の計測周期Tenc(1)とを(1)式に適用することによって位相誤差PHE(1)を算出する。データが読み出された後のFIFOバッファー820は空になる。
なお、位相誤差PHE(i)を示す矢印が、図6の紙面に向かって右向きであることは前記位相遅れ状態を表し、位相誤差PHE(i)を示す矢印が、図6の紙面に向かって左向きであることは前記位相進み状態を表す。
次に、図4の例では、2番目(i=2)の基準パルス信号Psが発生する。このとき、偏差カウンターCTの値が、0から1にカウントアップされる。更新後の偏差カウンターCTの値が0より大きいため、位相状態判定部824の判定結果STが前記位相遅れ状態(=1)に維持される。
従って、周期記録部825が、新たに検出された2番目の目標周期Tref(2)のデータをFIFOバッファー820に記録する(図5B参照)。
次に、図4の例では、2番目(j=2)のエンコーダーパルス信号Peが発生する。このとき、偏差カウンターCTの値が、1から0にカウントダウンされる。更新後の偏差カウンターCTの値が0以上であるため、位相状態判定部824の判定結果STが前記位相遅れ状態(=1)に維持される。
従って、位相誤差算出部826が、前回算出された位相誤差PHE(1)と、FIFOバッファー820からの読み出しデータが表す周期Toutである目標周期Tref(2)と、新たに検出された2番目の計測周期Tenc(2)とを(1)式に適用することによって位相誤差PHE(2)を算出する。また、データが読み出された後のFIFOバッファー820は空になる。
次に、図4の例では、3番目(j=3)のエンコーダーパルス信号Peが発生する。このとき、偏差カウンターCTの値が、0から−1にカウントダウンされる。更新後の偏差カウンターCTの値が0未満であるため、位相状態判定部824の判定結果STが前記位相進み状態(=0)になる。
従って、周期記録部825が、新たに検出された3番目の計測周期Tenc(3)のデータをFIFOバッファー820に記録する(図6A参照)。
次に、図4の例では、3番目(i=3)の基準パルス信号Psが発生する。このとき、偏差カウンターCTの値が−1から0へカウントアップされる。更新後の偏差カウンターCTの値が0以下であるため、位相状態判定部824の判定結果STが前記位相進み状態(=0)に維持される。
従って、位相誤差算出部826が、前回算出された位相誤差PHE(2)と、FIFOバッファー820からの読み出しデータが表す周期Toutである計測周期Tenc(3)と、新たに検出された3番目の目標周期Tref(3)とを(2)式に適用することによって位相誤差PHE(3)を算出する。また、データが読み出された後のFIFOバッファー820は空になる。
次に、図4の例では、4番目(j=4)のエンコーダーパルス信号Peが発生する。このとき、偏差カウンターCTの値が、0から−1にカウントダウンされる。更新後の偏差カウンターCTの値が0未満であるため、位相状態判定部824の判定結果STが前記位相進み状態(=0)に維持される。
従って、周期記録部825が、新たに検出された4番目の計測周期Tenc(4)のデータをFIFOバッファー820に記録する(図6B参照)。
次に、図4の例では、5番目(j=5)のエンコーダーパルス信号Peが発生する。このとき、偏差カウンターCTの値が、−1から−2にカウントダウンされる。更新後の偏差カウンターCTの値が0未満であるため、位相状態判定部824の判定結果STが前記位相進み状態(=0)に維持される。
従って、周期記録部825が、新たに検出された5番目の計測周期Tenc(5)のデータをFIFOバッファー820に記録する(図6C参照)。
次に、図4の例では、4番目(i=4)の基準パルス信号Psが発生する。このとき、偏差カウンターCTの値が−2から−1へカウントアップされる。更新後の偏差カウンターCTの値が0以下であるため、位相状態判定部824の判定結果STが前記位相進み状態(=0)に維持される。
従って、位相誤差算出部826が、前回算出された位相誤差PHE(3)と、FIFOバッファー820からの読み出しデータが表す周期Toutである計測周期Tenc(4)と、新たに検出された4番目の目標周期Tref(4)とを(2)式に適用することによって位相誤差PHE(4)を算出する。また、データが読み出された後のFIFOバッファー820には、5番目の計測周期Tenc(5)のみが残る(図7A参照)。
次に、図4の例では、6番目(j=6)のエンコーダーパルス信号Peが発生する。このとき、偏差カウンターCTの値が、−1から−2にカウントダウンされる。更新後の偏差カウンターCTの値が0未満であるため、位相状態判定部824の判定結果STが前記位相進み状態(=0)に維持される。
従って、周期記録部825が、新たに検出された6番目の計測周期Tenc(6)のデータをFIFOバッファー820に記録する(図7B参照)。
次に、図4の例では、5番目(i=5)の基準パルス信号Psが発生する。このとき、偏差カウンターCTの値が−2から−1へカウントアップされる。更新後の偏差カウンターCTの値が0以下であるため、位相状態判定部824の判定結果STが前記位相進み状態(=0)に維持される。
従って、位相誤差算出部826が、前回算出された位相誤差PHE(4)と、FIFOバッファー820からの読み出しデータが表す周期Toutである計測周期Tenc(5)と、新たに検出された5番目の目標周期Tref(5)とを(2)式に適用することによって位相誤差PHE(5)を算出する。また、データが読み出された後のFIFOバッファー820には、6番目の計測周期Tenc(6)のみが残る(図7C参照)。
次に、図4の例では、6番目(i=6)の基準パルス信号Psが発生する。このとき、偏差カウンターCTの値が−1から0へカウントアップされる。更新後の偏差カウンターCTの値が0以下であるため、位相状態判定部824の判定結果STが前記位相進み状態(=0)に維持される。
従って、位相誤差算出部826が、前回算出された位相誤差PHE(5)と、FIFOバッファー820からの読み出しデータが表す周期Toutである計測周期Tenc(6)と、新たに検出された6番目の目標周期Tref(6)とを(2)式に適用することによって位相誤差PHE(6)を算出する。また、データが読み出された後のFIFOバッファー820は空になる。
次に、図4の例では、7番目(j=7)のエンコーダーパルス信号Peが発生する。このとき、偏差カウンターCTの値が、0から−1にカウントダウンされる。更新後の偏差カウンターCTの値が0未満であるため、位相状態判定部824の判定結果STが前記位相進み状態(=0)に維持される。
従って、周期記録部825が、新たに検出された7番目の計測周期Tenc(7)のデータをFIFOバッファー820に記録する。これ以降、位相比較部82は、基準パルス信号Psおよびエンコーダーパルス信号Peの発生状況に応じて同様の処理を繰り返す。
(1)式および(2)式は、順次検出される目標周期Tref(i)および計測周期Tenc(j)の差分を積算する式である。前記位相遅れ状態において、位相誤差PHE(k)の値が0以上となり、前記位相進み状態において、位相誤差PHE(k)の値が0未満となる。
前記差分の積算値である位相誤差PHE(k)は、モーター40の回転方向における目標位置に対する計測位置の誤差(位置誤差)に相当する。位相誤差PHEは、基準パルス信号Psの1周期未満の範囲内でのみ変化する一般的な位相差とは異なり、基準パルス信号Psの1周期分を超える範囲で変化し得る。
そして、順次算出される最新の位相誤差PHE(k)が、モーター電力調節部83へ入力される。これにより、モーター電力調節部83は、モーター40に供給する電力を位相誤差PHE(k)が縮小する方向へ調節する。なお、モーター電力調節部83が実行する工程は、モーター40に供給する電力を調節する工程の一例である。
モーター制御装置80が採用されれば、基準パルス信号Psおよびエンコーダーパルス信号Peの発生周期の差の積算値である位相誤差PHEが、モーター40のフィードバック制御の偏差として用いられる。そのため、位相誤差PHE(偏差)が1パルス未満の時間差であっても、その時間差が無くなる方向へモーター40への供給電力が調節される。そのため、エンコーダーパルス信号Peに基づく位置計測の分解能が制御性能の制約とならず、モーター40の位置を高精度で制御することができる。
さらに、前記位相遅れ状態または前記位相進み状態の拡大に応じて、複数の目標周期Trefまたは複数の計測周期Tencの一方を表す複数のデータがFIFOバッファー820に保存される。そのため、基準パルス信号Psおよびエンコーダーパルス信号Peの位相差(偏差)が、それら2つのパルス信号Ps,Peの一方の発生周期を超えても、正しい位相誤差PHEが算出される。
従って、モーター40の起動時および停止時など、モーター40の速度が比較的大きく変更される場合、即ち、前記目標位置と前記計測位置との差分が大きくなる場合でも、モーター40の位置を正しく制御することができる。
また、偏差カウンターCTが前記位相遅れ状態および前記位相進み状態のいずれを表すかに応じて、目標周期Trefおよび計測周期Tencの一方のデータが、選択的にFIFOバッファー820に保存される。そのため、目標周期Trefおよび計測周期Tencを保存するためのバッファーのサイズを小さくすることができる。
また、モーター電力調節部83において、パルス幅変調部835が、位相誤差PHEの比例要素が反映される入力信号(給電量信号Xo)に応じてモーター40に供給される駆動パルス信号Pdのデューティー比を調節する。このような制御は、位相誤差PHEを早く縮小させる制御として有効である。
本実施形態では、パルス幅変調部835は、さらに位相誤差PHEの積分要素も反映された入力信号(給電量信号Xo)に応じてモーター40に供給される駆動パルス信号Pdのデューティー比を調節する。これにより、モーター40の位置制御にオフセットが生じることを防止できる。
[第2実施形態]
次に、図8を参照しつつ、第2実施形態に係るモーター制御装置80Aにおけるモーター制御装置80と異なる点について説明する。図8において、図2に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。
モーター制御装置80Aは、モーター制御装置80の構成に目標速度検出部84、実測度検出部85、減算器86、速度フィードバック制御用増幅器87およびフィードフォワード制御用増幅器88が追加された構成を有している。
目標速度検出部84は、基準パルス信号Psの発生周期の逆数を算出することによってモーター40の目標回転速度を検出(算出)する。同様に、実測度検出部85は、エンコーダーパルス信号Peの発生周期の逆数を算出することによってモーター40の実回転速度を検出(算出)する。
減算器86は、前記目標回転速度と前記実回転速度との差分である速度偏差を算出する。速度フィードバック制御用増幅器87は、前記速度偏差に相当する信号を予め設定されたゲインで増幅することにより、前記速度偏差が反映される速度制御信号を生成する増幅器である。
前記フィードフォワード制御用増幅器88は、前記目標回転速度に相当する信号を予め設定されたゲインで増幅することにより、前記目標回転速度の変化の要素が反映されるフィードフォワード制御信号を生成する増幅器である。
前記速度制御信号および前記フィードフォワード制御信号は、加算器834によって比例制御信号Xpおよび積分制御信号Xiとともに加算され、給電量信号Xoに反映される。
なお、第2実施形態に係る画像形成装置は、画像形成装置10においてモーター制御装置80がモーター制御装置80Aに置き換えられた構成を備える。
以上に示されるように、モーター制御装置80Aは、位相誤差PHEに基づくフィードバック制御と並行して、モーター40の回転速度に基づくフィードバック制御およびフィードフォワード制御を行う。これにより、位相誤差PHEをより速やかに縮小させることができる。
[応用例]
モーター制御装置80,80Aにおいて、積分器832および積分要素増幅器833が省略されることも考えられなくはない。
なお、本発明に係るモーター制御装置、画像形成装置、モーター制御方法および画像形成装置は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
2 :シート供給部
3 :シート搬送部
4 :画像形成部
5 :光走査部
8 :制御部
9 :シート
10 :画像形成装置
30 :搬送路
40 :モーター
41 :感光体
42 :帯電部
43 :現像部
45 :転写部
46 :定着部
80,80A:モーター制御装置
81 :基準パルス生成部
82 :位相比較部
83 :モーター電力調節部
84 :目標速度検出部
85 :実測度検出部
86 :減算器
87 :速度フィードバック制御用増幅器
88 :フィードフォワード制御用増幅器
400 :エンコーダー
401 :ギア機構
421 :帯電ローラー
431 :現像ローラー
811 :目標速度演算部
812 :ローパスフィルター処理部
813 :電圧制御発振器
820 :FIFOバッファー
821 :目標周期検出部
822 :計測周期検出部
823 :偏差カウンター更新部
824 :位相状態判定部
825 :周期記録部
826 :位相誤差算出部
831 :比例要素増幅器
832 :積分器
833 :積分要素増幅器
834 :加算器
835 :パルス幅変調部
836 :モーター駆動回路
8200 :データ格納部
CT :偏差カウンター
PHE :位相誤差
Pc :パルス幅変調信号
Pd :駆動パルス信号
Pe :エンコーダーパルス信号
Ps :基準パルス信号
Tenc :計測周期
Tref :目標周期

Claims (6)

  1. 基準パルス信号が発生するごとに、前回の前記基準パルス信号の発生時からの経過時間である目標周期を検出する目標周期検出部と、
    モーターの回転に同期したエンコーダーパルス信号が発生するごとに、前回の前記エンコーダーパルス信号の発生時からの経過時間である計測周期を検出する計測周期検出部と、
    前記基準パルス信号が発生するごとに、予め定められた変数である偏差カウンターの値を予め定められた単位数値を加算した値に更新し、前記エンコーダーパルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値を、前記単位数値を減算した値に更新する偏差カウンター更新部と、
    前記基準パルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値が、前記エンコーダーパルス信号の位相に対して前記基準パルス信号の位相が遅れている位相遅れ状態を表す場合に、新たに検出された前記目標周期のデータをFIFOバッファーに記録し、前記エンコーダーパルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値が、前記エンコーダーパルス信号の位相に対して前記基準パルス信号の位相が進んでいる位相進み状態を表す場合に、新たに検出された前記計測周期のデータを前記FIFOバッファーに記録する周期記録部と、
    前記エンコーダーパルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値が前記位相遅れ状態を表す場合に、前回算出された位相誤差と、前記FIFOバッファーからの読み出しデータが表す周期と、新たに検出された前記計測周期とを予め定められた第1計算式に適用することによって前記位相誤差を算出し、前記基準パルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値が前記位相進み状態を表す場合に、前回算出された前記位相誤差と、前記FIFOバッファーからの読み出しデータが表す周期と、新たに検出された前記目標周期と、を予め定められた第2計算式に適用することによって前記位相誤差を算出する位相誤差算出部と、
    前記モーターに供給する電力を前記位相誤差が縮小する方向へ調節する電力調節部と、を備えるモーター制御装置。
  2. 前記電力調節部は、少なくとも前記位相誤差の比例要素が反映される入力信号に応じて前記モーターに供給される駆動パルス信号のデューティー比を調節するパルス幅変調部を有する、請求項1に記載のモーター制御装置。
  3. 像担持体と、
    前記像担持体を駆動するモーターと、
    前記モーターの回転に同期したエンコーダーパルス信号を出力するエンコーダーと、
    前記モーターに供給する電力を調節する請求項1または請求項2に記載のモーター制御装置と、を備える画像形成装置。
  4. 基準パルス信号が発生するごとに、前回の前記基準パルス信号の発生時からの経過時間である目標周期を検出する工程と、
    モーターの回転に同期したエンコーダーパルス信号が発生するごとに、前回の前記エンコーダーパルス信号の発生時からの経過時間である計測周期を検出する工程と、
    前記基準パルス信号が発生するごとに、予め定められた変数である偏差カウンターの値を予め定められた単位数値を加算した値に更新し、前記エンコーダーパルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値を、前記単位数値を減算した値に更新する工程と、
    前記基準パルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値が、前記エンコーダーパルス信号の位相に対して前記基準パルス信号の位相が遅れている位相遅れ状態を表す場合に、新たに検出された前記目標周期のデータをFIFOバッファーに記録し、前記エンコーダーパルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値が、前記エンコーダーパルス信号の位相に対して前記基準パルス信号の位相が進んでいる位相進み状態を表す場合に、新たに検出された前記計測周期のデータを前記FIFOバッファーに記録する工程と、
    前記エンコーダーパルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値が前記位相遅れ状態を表す場合に、前回算出された位相誤差と、前記FIFOバッファーからの読み出しデータが表す周期と、新たに検出された前記計測周期とを予め定められた第1計算式に適用することによって前記位相誤差を算出する工程と、
    前記基準パルス信号が発生するごとに、前記偏差カウンターの値が前記位相進み状態を表す場合に、前回算出された前記位相誤差と、前記FIFOバッファーからの読み出しデータが表す周期と、新たに検出された前記目標周期と、を予め定められた第2計算式に適用することによって前記位相誤差を算出する工程と、
    前記モーターに供給する電力を前記位相誤差が縮小する方向へ調節する工程と、を含むモーター制御方法。
  5. 前記モーターに供給する電力を調整する工程は、少なくとも前記位相誤差の比例要素が反映される入力信号に応じて前記モーターに供給される駆動パルス信号のデューティー比を調節する工程を含む、請求項4に記載のモーター制御方法。
  6. 像担持体と、前記像担持体を駆動するモーターと、前記モーターの回転に同期したエンコーダーパルス信号を出力するエンコーダーとを備える画像形成装置の制御方法であって、
    前記モーターに供給する電力が、請求項4または請求項5に記載のモーター制御方法によって調節される、画像形成装置の制御方法。
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