JP6471436B2 - 撮像装置、測色装置および画像形成装置 - Google Patents

撮像装置、測色装置および画像形成装置 Download PDF

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本発明は、撮像装置、測色装置および画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置がインクなどの色材を用いて記録媒体に形成したパターン(パッチ)を二次元イメージセンサにより撮像し、得られたパターンのRGB値を標準色空間における表色値(測色値)に変換することで、パターンの測色を行う測色装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の測色装置は、筐体外部の被写体である測色対象のパターンを筐体内部に配置された基準チャートとともに二次元イメージセンサにより撮像し、得られた画像データに基づいて測色対象のパターンの測色値を算出する。この際、二次元イメージセンサから被写体までの光路長と基準チャートまでの光路長との差が被写界深度より大きくなると、被写体と基準チャートの双方にピントの合った画像を撮像できない。そこで特許文献1に記載の測色装置では、光路長変更部材を用いて基準チャートまでの光路長を被写体までの光路長に近づけることにより、両者の光路長差が被写界深度の範囲内となるようにしている。
しかし、特許文献1に記載の測色装置の構成では、例えば、被写体となるパターンが形成された記録媒体の種類や形状に応じて測色装置と記録媒体との間の隙間の大きさを変えた場合など、二次元イメージセンサから被写体までの光路長が変化した場合に、この被写体までの光路長と基準チャートまでの光路長との差が被写界深度よりも大きくなってしまう懸念がある。
上述した課題を解決するために、本発明は、測色対象の被写体と対向する面に開口部が設けられた筐体と、前記筐体の内部に配置された基準チャートと、前記被写体および前記基準チャートを照明する光源と、前記光源により照明された前記被写体および前記基準チャートを含む光学像を反射する少なくとも一つの反射部材と、前記反射部材で反射された前記光学像を撮像する二次元イメージセンサと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、二次元イメージセンサから被写体までの光路長が変化した場合であっても、被写体までの光路長と基準チャートまでの光路長との差を被写界深度の範囲内とすることができるという効果を奏する。
図1は、画像形成装置の内部を透視して示す斜視図である。 図2は、画像形成装置の内部の機械的構成を示す上面図である。 図3は、キャリッジを昇降させる昇降機構の一例を説明する図である。 図4は、キャリッジに搭載される記録ヘッドの配置例を説明する図である。 図5−1は、測色カメラの縦断面図(図5−3および図5−4中のX1−X1線断面図)である。 図5−2は、測色カメラの縦断面図(図5−3および図5−4中のX2−X2線断面図)である。 図5−3は、筐体を構成する基板の内面側を図5−1中のX3方向に見た平面図である。 図5−4は、筐体の底面部を図5−1中のX4方向に見た平面図である。 図6は、基準チャートの具体例を示す図である。 図7は、画像形成装置の制御機構の概略構成を示すブロック図である。 図8は、測色カメラの制御機構の一構成例を示すブロック図である。 図9は、第1変形例の測色カメラの縦断面図である。 図10−1は、移動機構の一例を説明する平面図である。 図10−2は、図10−1中のX5−X5線断面図である。 図11は、第2変形例の測色カメラの縦断面図である。 図12は、第3変形例の測色カメラの縦断面図である。 図13は、第1ミラーおよび第2ミラーのサイズを説明する図である。 図14は、第4変形例の測色カメラの縦断面図である。 図15は、第5変形例の測色カメラの縦断面図である。 図16は、第6変形例の測色カメラの縦断面図である。 図17は、第7変形例の測色カメラの縦断面図である。 図18は、測色システムの概略構成を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る撮像装置、測色装置および画像形成装置について詳しく説明する。なお、以下で説明する実施形態では、本発明を適用した画像形成装置の一例としてシリアルヘッド方式のインクジェットプリンタを例示するが、本発明は、記録媒体に画像を形成する様々なタイプの画像形成装置に対して広く適用可能である。
<画像形成装置の機械的構成>
まず、図1乃至図4を参照しながら、本実施形態の画像形成装置100の機械的構成について説明する。図1は、画像形成装置100の内部を透視して示す斜視図、図2は、画像形成装置100の内部の機械的構成を示す上面図、図3は、キャリッジ5を昇降させる昇降機構の一例を説明する図、図4は、キャリッジ5に搭載される記録ヘッド6の配置例を説明する図である。
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、主走査方向(図中矢印A方向)に往復移動するキャリッジ5を備える。キャリッジ5は、主走査方向に沿って延設された主ガイドロッド3により支持されている。また、キャリッジ5には連結片5aが設けられている。連結片5aは、主ガイドロッド3と平行に設けられた副ガイド部材4に係合し、キャリッジ5の姿勢を安定化させる。
キャリッジ5には、図2に示すように、例えば4つの記録ヘッド6y,6m,6c,6kが搭載されている。記録ヘッド6yは、イエローのインクを吐出する記録ヘッドである。記録ヘッド6mは、マゼンタのインクを吐出する記録ヘッドである。記録ヘッド6cは、シアンのインクを吐出する記録ヘッドである。記録ヘッド6kは、ブラックのインクを吐出する記録ヘッドである。以下、これら記録ヘッド6y,6m,6c,6kを総称する場合は、記録ヘッド6という。記録ヘッド6は、インク吐出面が下方(記録媒体M側)に向くように、キャリッジ5に支持されている。
記録ヘッド6にインクを供給するためのインク供給体であるカートリッジ7は、キャリッジ5には搭載されず、画像形成装置100内の所定の位置に配置されている。カートリッジ7と記録ヘッド6とは図示しないパイプで連結されており、このパイプを介して、カートリッジ7から記録ヘッド6に対してインクが供給される。
キャリッジ5は、駆動プーリ9と従動プーリ10との間に張架されたタイミングベルト11に連結されている。駆動プーリ9は、主走査モータ8の駆動により回転する。従動プーリ10は、駆動プーリ9との間の距離を調整する機構を有し、タイミングベルト11に対して所定のテンションを与える役割を持つ。キャリッジ5は、主走査モータ8の駆動によりタイミングベルト11が送り動作されることにより、主走査方向に往復移動する。キャリッジ5の主走査方向の移動は、例えば図2に示すように、キャリッジ5に設けられたエンコーダセンサ13がエンコーダシート14のマークを検知して得られるエンコーダ値に基づいて制御される。
また、本実施形態の画像形成装置100は、記録ヘッド6の信頼性を維持するための維持機構15を備える。維持機構15は、記録ヘッド6のインク吐出面の清掃やキャッピング、記録ヘッド6からの不要なインクの排出などを行う。
記録ヘッド6のインク吐出面と対向する位置には、図2に示すように、プラテン16が設けられている。プラテン16は、記録ヘッド6から記録媒体M上にインクを吐出する際に、記録媒体Mを支持するためのものである。本実施形態の画像形成装置100は、キャリッジ5の主走査方向の移動距離が長い広幅機である。このため、プラテン16は、複数の板状部材を主走査方向(キャリッジ5の移動方向)に繋いで構成している。記録媒体Mは、図示しない副走査モータによって駆動される搬送ローラにより挟持され、プラテン16上を、図中矢印Bで示す副走査方向(主走査方向と直交する方向)に間欠的に搬送される。
記録媒体Mが腰の強い用紙や折れ用紙などの場合、プラテン16から記録媒体Mが浮き上がって搬送される場合がある。このとき、記録媒体Mが記録ヘッド6のインク吐出面に接触すると記録ヘッド6の破損に繋がる虞がある。そこで、画像形成装置100は、プラテン16からの浮きが発生しやすい記録媒体Mへの対策として、キャリッジ5を昇降させる昇降機構を備えており、浮きが発生しやすい記録媒体Mを使用する際には記録媒体Mから記録ヘッド6のインク吐出面との間の距離を大きく取ることができるようにしている。なお、キャリッジ5の昇降とは、記録媒体Mに対して近接離間する方向へのキャリッジ5の移動をいう。
昇降機構は、たとえば図3に示すように、キャリッジ昇降モータ17の駆動により偏心カム18を変位させてキャリッジ5を昇降させる構成である。すなわち、キャリッジ昇降モータ17の回転により、キャリッジ昇降モータ17の回転軸に取り付けられたギア17aが偏心カム18の軸18aを回転させる。軸18aは偏心カム18の中心から変位した位置に設けられているため、軸18aが回転すると偏心カム18が変位する。キャリッジ5は、偏心カム18に当接しているため、偏心カム18の変位に伴って図中矢印で示す方向に昇降する。なお、図3に示す昇降機構はあくまで一例であり、キャリッジ5を昇降できる機能であればどのような構成であってもよい。
記録ヘッド6は、複数のノズル列を備えており、プラテン16上を搬送される記録媒体M上にノズル列からインクを吐出することで、記録媒体Mに画像を形成する(画像形成部)。本実施形態では、キャリッジ5の1回の走査で記録媒体Mに形成できる画像の幅を多く確保するため、図4に示すように、キャリッジ5に、上流側の記録ヘッド6と下流側の記録ヘッド6とを搭載している。また、ブラックのインクを吐出する記録ヘッド6kは、カラーのインクを吐出する記録ヘッド6y,6m,6cの2倍の数だけキャリッジ5に搭載している。また、記録ヘッド6y,6mは左右に分離して配置されている。これは、キャリッジ5の往復動作で色の重ね順を合わせ、往路と復路とで色が変わらないようにするためである。なお、図4に示す記録ヘッド6の配列は一例であり、図4に示す配列に限定されるものではない。
本実施形態の画像形成装置100を構成する上記の各構成要素は、外装体1の内部に配置されている。外装体1にはカバー部材2が開閉可能に設けられている。画像形成装置100のメンテナンス時やジャム発生時には、カバー部材2を開けることにより、外装体1の内部に設けられた各構成要素に対して作業を行うことができる。
本実施形態の画像形成装置100は、記録媒体Mを副走査方向に間欠的に搬送し、記録媒体Mの副走査方向の搬送が停止している間に、キャリッジ5を主走査方向に移動させながら、キャリッジ5に搭載された記録ヘッド6のノズル列からプラテン16上の記録媒体M上にインクを吐出して、記録媒体Mに画像を形成する。
特に、画像形成装置100の色調整を行う調整時には、記録ヘッド6からプラテン16上の記録媒体M上にインクを吐出して多数の測色用パターンを形成し、この測色用パターンの測色を行う。測色用パターンは、画像形成装置100が実際にインクを用いて記録媒体Mに形成するものであり、画像形成装置100に固有の特性を反映している。したがって、多数の測色用パターンの測色値を用いて、画像形成装置100に固有の特性を記述したデバイスプロファイルを生成、あるいは修正することができる。そして、このデバイスプロファイルに基づいて標準色空間と機器依存色との間の色変換を行うことで、画像形成装置100は再現性の高い画像を出力することができる。
本実施形態の画像形成装置100は、記録媒体Mに形成した測色用パターンの画像を撮像して測色値を算出する機能を持った測色カメラ20(撮像装置、測色装置)を備える。測色カメラ20は、図2および図3に示すように、記録ヘッド6が搭載されたキャリッジ5に支持されている。そして、測色カメラ20は、記録媒体Mの搬送およびキャリッジ5の移動により測色用パターンが形成された記録媒体M上を移動して、測色用パターンと対向する位置にきたときに、画像の撮像を行う。そして、撮像により得られた測色用パターンのRGB値に基づいて、測色用パターンの測色値を算出する。
<測色カメラの具体例>
次に、図5−1乃至図5−4を参照しながら、測色カメラ20の具体例について詳細に説明する。図5−1乃至図5−4は、測色カメラ20の機械的構成の一例を示す図であり、図5−1は、測色カメラ20の縦断面図(図5−3および図5−4中のX1−X1線断面図)、図5−2は、測色カメラ20の縦断面図(図5−3および図5−4中のX2−X2線断面図)、図5−3は、筐体23を構成する基板22の内面側を図5−1中のX3方向に見た平面図、図5−4は、筐体23の底面部23aを図5−1中のX4方向に見た平面図である。
測色カメラ20は、枠体21と基板22とを組み合わせて構成された筐体23を備える。枠体21は、筐体23の上面となる一端側が開放された有底筒状に形成されている。基板22は、枠体21の開放端を閉塞して筐体23の上面部を構成するように枠体21に締結され、枠体21と一体化されている。なお、筐体23の構成はこの例に限らず、例えば基板22を筐体23から分離して筐体23内部の任意の位置に配置する構成であってもよい。
筐体23は、その底面部23aが所定の隙間を介してプラテン16上の記録媒体Mと対向するように、キャリッジ5に固定される。記録媒体Mと対向する筐体23の底面部23aには、記録媒体Mに形成された測色用パターンCP(被写体)を筐体23の内部から撮影可能にするための開口部24が設けられている。
筐体23の内部には、画像を撮像する二次元イメージセンサ25が設けられている。二次元イメージセンサ25は、CCDセンサまたはCMOSセンサなどの撮像素子や結像レンズなどを備え、受光面が筐体23の底面部23a側に向くように、例えば基板22の内面側(部品実装面)に実装されている。
筐体23の底面部23aの内面側には、開口部24と隣り合うようにして、基準チャート40が配置されている。基準チャート40は、測色用パターンCPの測色を行う際に、二次元イメージセンサ25により測色用パターンCPとともに撮像されるものである。つまり、基準チャート40は、筐体23の外部の測色用パターンCPとともに、二次元イメージセンサ25の撮像範囲に含まれるように、筐体23の内部に配置されている。なお、基準チャート40の詳細については後述する。
また、筐体23の内部には、測色用パターンCPの測色を行う際に二次元イメージセンサ25の撮像範囲を概ね均一に照明するための照明光源26が設けられている。照明光源26としては、例えばLED(Light Emitting Diode)が用いられる。本実施形態では、照明光源26として2つのLEDを用いている。これら照明光源26として用いるLEDは、例えば、二次元イメージセンサ25に近い位置に配置され、基板22の内面側に実装される。ただし、照明光源26は、二次元イメージセンサ25の撮像範囲を概ね均一に照明できる構成であればよく、また、必ずしも基板22に直接実装されていなくてもよい。また、本実施形態では、照明光源26としてLEDを用いているが、光源の種類はLEDに限定されるものではない。例えば、有機ELなどを照明光源26として用いるようにしてもよい。有機ELを照明光源26として用いた場合は、太陽光の分光分布に近い照明光が得られるため、測色精度の向上が期待できる。
また、二次元イメージセンサ25および照明光源26と対向する筐体23の底面部23a側には、照明光源26からの光の正反射光が二次元イメージセンサ25に入射することを防止する拡散板27が配置されている。二次元イメージセンサ25に強い正反射光が入射すると、画像内の明るさを一定に保つ二次元イメージセンサ25の自動露出調整機能が正常に働かず、正反射光を受光した領域以外の画像領域の輝度が極端に低下して、測色用パターンCPの測色時に正常な測色を行うことができなくなる。また、各画素における電荷が飽和すると隣接した画素に電荷が移り、実在しない像が作られてしまうこともある。拡散板27は、照明光源26からの光を拡散することで強い正反射光が二次元イメージセンサ25に入射することを防止し、このような飽和現象を避ける効果がある。
また、本実施形態の測色カメラ20には、筐体23の底面部23aに設けられた開口部24を閉塞するミスト防止ガラス28が設けられている。本実施形態の測色カメラ20は、上述したように、記録ヘッド6が搭載されたキャリッジ5に支持されている。このため、開口部24が開放された状態であると、画像形成時に発生する霧(ミスト)状の微小なインク粒子が開口部24を介して筐体23の内部に入り込み、二次元イメージセンサ25や照明光源26、基準チャート40などに付着して、測色用パターンCPの測色時に正常な測色を行えなくなる懸念がある。そこで、本実施形態の測色カメラ20では、筐体23の底面部23aに設けられた開口部24をミスト防止ガラス28で閉塞することにより、画像形成時に発生したミスト状のインク粒子が筐体23の内部に入り込むことを防止している。
ミスト防止ガラス28は、照明光源26の光に対して十分な透過率を有する光透過部材であり、開口部24の全体を覆うことができる大きさの板状に形成されている。ミスト防止ガラス28は、例えば、開口部24の端縁に形成されたスリットに沿って装着され、開口部24の全面を閉止する。ミスト防止ガラス28を装着するためのスリットは、筐体23の側面部にて開口している。この筐体23の側面部からミスト防止ガラス28を挿入してスリットに沿って装着することができる。また、ミスト防止ガラス28は、筐体23の側面部から取り外すこともでき、適宜交換が可能である。
また、筐体23の内部には、照明光源26により照明された測色用パターンCP(被写体)および基準チャート40を含む光学像を反射して二次元イメージセンサ25に入射させる反射部材が設けられている。本実施形態では、この反射部材として、反射面を向い合せて配置された一対のミラー(反射鏡)を用いる。以下、一対のミラーのうちの一方を第1ミラー31(第1反射部材)といい、一対のミラーのうちの他方を第2ミラー32(第2反射部材)という。
第1ミラー31は、例えば、反射面が筐体23の開口部24および基準チャート40と対向するように、基板22の内面側に配置される。一方、第2ミラー32は、反射面が基板22側を向くように、筐体23の底面部23aの内面側に配置される。つまり、第1ミラー31と第2ミラー32は、反射面を向かい合わせるようにして、筐体23の平面部である基板22および底面部23aに対して平行に配置される。
このような配置とすることで、照明光源26により照明された測色用パターンCPおよび基準チャート40を含む光学像は、図5−1中に一点鎖線で示すように、第1ミラー31で反射された後に第2ミラー32でさらに反射されて二次元イメージセンサ25に入射する。つまり、二次元イメージセンサ25は、第1ミラー31と第2ミラー32とで順次反射された測色用パターンCPおよび基準チャート40の光学像を撮像する。
このとき、二次元イメージセンサ25から測色用パターンCPまでの光路長と基準チャート40までの光路長は、従来技術のように、測色用パターンCPの光学像を反射させずに基準チャート40までの光路長を測色用パターンCPまでの光路長に近づける構成と比べて、およそ3倍になる。
ここで、二次元イメージセンサ25の被写界深度DFは、下記式(1)のように表される。式(1)中のLrとLfはそれぞれ後方被写界深度と前方被写界深度であり、二次元イメージセンサ25の結像レンズの焦点距離をf、絞り値をFNo.、許容錯乱円半径をδ、被写体距離(光路長)をLとすると、それぞれ下記式(2)および式(3)で表される。
DF=Lr+Lf ・・・(1)
Lr=(δ×FNo.×L)/(f−δ×FNo.×L) ・・・(2)
Lf=(δ×FNo.×L)/(f+δ×FNo.×L) ・・・(3)
上記式(1)〜(3)で示されるように、被写体距離(光路長)Lが長くなるほど二次元イメージセンサ25の被写界深度が深くなり、合焦範囲が指数関数的に広がる。そのため、二次元イメージセンサ25は、測色用パターンCPまでの光路長と基準チャート40までの光路長とが等しくなくても、ある程度の幅をもって、測色用パターンCPと基準チャート40の双方にピントの合った画像を撮像することができる。換言すると、本実施形態の構成により、二次元イメージセンサ25から測色用パターンCPまでの光路長と基準チャート40までの光路長との双方を延ばすことによって、二次元イメージセンサ25が測色用パターンCPと基準チャート40の双方にピントの合った画像を撮像する上で許容される光路長差を広げることができる。したがって、例えば、昇降機構によりキャリッジ5を昇降させることにより二次元イメージセンサ25から測色用パターンCPまでの光路長が変化した場合であっても、測色用パターンCPまでの光路長と基準チャート40までの光路長との差を被写界深度の範囲内として、測色用パターンCPと基準チャート40の双方にピントの合った画像を撮像することができる。
また、本実施形態の測色カメラ20の構成では、反射部材を構成する第1ミラー31および第2ミラー32と基準チャート40とがすべて筐体23の平面部に対して平行に配置されるため、組み付けが容易である。また、従来技術のように筐体23の平面部に対して斜めに正確に位置決めする必要がある部材がないため、成形品の加工精度がよく位置決め精度が向上する。そのため、組み付け不良や部品の加工精度の低さによる撮像範囲のずれが生じにくくなる。
また、本実施形態の測色カメラ20の構成では、従来技術のように筐体23の平面部に対して斜めに配置される部材がないため、従来技術の構成と比べて空間の制約が少ない。このため、例えば、第1ミラー31と第2ミラー32に同じサイズのミラーを用いることができ、コスト減にもつながる。この場合、図5−1に示したように、第2ミラー32の反射面において、測色用パターンCPおよび基準チャート40の光学像を反射しない領域に重なるように上述した拡散板27を配置することで、第2ミラー32で正反射した正反射光が二次元イメージセンサ25に入射することを防止できる。
<基準チャートの具体例>
次に、図6を参照しながら、測色カメラ20の筐体23内部に配置される基準チャート40について詳細に説明する。図6は、基準チャート40の具体例を示す図である。
図6に示す基準チャート40は、測色用の基準パッチを配列した複数の基準パッチ列41〜44、ドット径計測用パターン列46、距離計測用ライン45、およびチャート位置特定用マーカ47を有する。
基準パッチ列41〜44は、YMCKの1次色の基準パッチを階調順に配列した基準パッチ列41と、RGBの2次色の基準パッチを階調順に配列した基準パッチ列42と、グレースケールの基準パッチを階調順に配列した基準パッチ列43と、3次色の基準パッチを配列した基準パッチ列44と、を含む。ドット径計測用パターン列46は、大きさが異なる円形パターンが大きさ順に配列された幾何学形状測定用のパターン列であり、記録媒体Mに形成された画像のドット径の計測に用いることができる。
距離計測用ライン45は、複数の基準パッチ列41〜44やドット径計測用パターン列46を囲む矩形の枠として形成されている。チャート位置特定用マーカ47は、距離計測用ライン45の四隅の位置に設けられていて、各基準パッチの位置を特定するためのマーカとして機能する。二次元イメージセンサ25により撮像される基準チャート40の画像から、距離計測用ライン45とその四隅のチャート位置特定用マーカ47を特定することで、基準チャート40の位置および各基準パッチやパターンの位置を特定することができる。
測色用の基準パッチ列41〜44を構成する各基準パッチは、測色カメラ20の撮像条件を反映した色味の基準として用いられる。なお、基準チャート40に配置されている測色用の基準パッチ列41〜44の構成は、図6に示す例に限定されるものではなく、任意の基準パッチ列を適用することが可能である。例えば、可能な限り色範囲が広く特定できる基準パッチを用いてもよいし、また、YMCKの1次色の基準パッチ列41や、グレースケールの基準パッチ列43は、画像形成装置100に使用されるインクの測色値のパッチで構成されていてもよい。また、RGBの2次色の基準パッチ列42は、画像形成装置100で使用されるインクで発色可能な測色値のパッチで構成されていてもよく、さらに、Japan Color等の測色値が定められた基準色票を用いてもよい。
なお、本実施形態では、一般的なパッチ(色票)の形状の基準パッチ列41〜44を有する基準チャート40を用いているが、基準チャート40は、必ずしもこのような基準パッチ列41〜44を有する形態でなくてもよい。基準チャート40は、測色に利用可能な複数の色が、それぞれの位置を特定できるように配置された構成であればよい。
本実施形態の測色カメラ20では、測色用パターンCPの測色を行う際に、二次元イメージセンサ25が、照明光源26による照明下で、記録媒体Mに形成された測色用パターンCPと筐体23内部の基準チャート40とを同時に撮像する。そして、撮像により得られた画像データを用いて測色用パターンCPの測色値を算出する。この際、筐体23外部の測色用パターンCPと筐体23内部の基準チャート40との双方にピントの合った画像を撮像できるように、測色用パターンCPおよび基準チャート40を含む光学像を第1ミラー31と第2ミラー32とで順次反射させて二次元イメージセンサ25に入射させる。なお、ここでの同時に撮像とは、測色用パターンと基準チャート40とを含む1フレームの画像データを取得することを意味する。つまり、画素ごとのデータ取得に時間差があっても、1フレーム内に測色用パターンCPと基準チャート40とを含む画像データを取得すれば、測色用パターンCPと基準チャート40とを同時に撮像したことになる。
なお、以上説明した測色カメラ20の機械的構成は一例であり、これに限らない。本実施形態の測色カメラ20は、測色用パターンCPおよび基準チャート40を含む光学像を少なくとも一つの反射部材で反射して二次元イメージセンサ25に入射させる構成であればよく、上記の構成に対して様々な変形や変更が可能である。測色カメラ20の変形例については後述する。
<画像形成装置の制御機構の概略構成>
次に、図7を参照しながら、本実施形態の画像形成装置100の制御機構の概略構成について説明する。図7は、画像形成装置100の制御機構の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る画像形成装置100は、図7に示すように、CPU101、ROM102、RAM103、記録ヘッドドライバ104、主走査ドライバ105、副走査ドライバ106、制御用FPGA(Field-Programmable Gate Array)110、記録ヘッド6、測色カメラ20、エンコーダセンサ13、主走査モータ8、および副走査モータ12を備える。CPU101、ROM102、RAM103、記録ヘッドドライバ104、主走査ドライバ105、副走査ドライバ106、および制御用FPGA110は、メイン制御基板120に搭載されている。記録ヘッド6、エンコーダセンサ13、および測色カメラ20は、上述したようにキャリッジ5に搭載されている。
CPU101は、画像形成装置100の全体の制御を司る。例えば、CPU101は、RAM103を作業領域として利用して、ROM102に格納された各種の制御プログラムを実行し、画像形成装置100における各種動作を制御するための制御指令を出力する。
記録ヘッドドライバ104、主走査ドライバ105、副走査ドライバ106は、それぞれ、記録ヘッド6、主走査モータ8、副走査モータ12を駆動するためのドライバである。
制御用FPGA110は、CPU101と連携して画像形成装置100における各種動作を制御する。制御用FPGA110は、機能的な構成要素として、例えば、CPU制御部111、メモリ制御部112、インク吐出制御部113、センサ制御部114、およびモータ制御部115を備える。
CPU制御部111は、CPU101と通信を行って、制御用FPGA110が取得した各種情報をCPU101に伝えるとともに、CPU101から出力された制御指令を入力する。
メモリ制御部112は、CPU101がROM102やRAM103にアクセスするためのメモリ制御を行う。
インク吐出制御部113は、CPU101からの制御指令に応じて記録ヘッドドライバ104の動作を制御することにより、記録ヘッドドライバ104により駆動される記録ヘッド6からのインクの吐出タイミングを制御する。
センサ制御部114は、エンコーダセンサ13から出力されるエンコーダ値などのセンサ信号に対する処理を行う。
モータ制御部115は、CPU101からの制御指令に応じて主走査ドライバ105の動作を制御することにより、主走査ドライバ105により駆動される主走査モータ8を制御して、キャリッジ5の主走査方向への移動を制御する。また、モータ制御部115は、CPU101からの制御指令に応じて副走査ドライバ106の動作を制御することにより、副走査ドライバ106により駆動される副走査モータ12を制御して、プラテン16上の記録媒体Mの副走査方向への移動を制御する。
なお、以上の各部は、制御用FPGA110により実現する制御機能の一例であり、これら以外にも様々な制御機能を制御用FPGA110により実現する構成としてもよい。また、上記の制御機能の全部または一部を、CPU101または他の汎用のCPUにより実行されるプログラムにより実現する構成であってもよい。また、上記の制御機能の一部を、制御用FPGA110とは異なる他のFPGAやASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの専用のハードウェアにより実現する構成であってもよい。
記録ヘッド6は、CPU101および制御用FPGA110により動作制御される記録ヘッドドライバ104により駆動され、プラテン16上の記録媒体Mにインクを吐出し、画像の形成を行う。
エンコーダセンサ13は、エンコーダシート14のマークを検知して得られるエンコーダ値を制御用FPGA110に出力する。このエンコーダ値は制御用FPGA110からCPU101へと送られて、例えば、キャリッジ5の位置や速度を計算するために用いられる。CPU101は、このエンコーダ値から計算したキャリッジ5の位置や速度に基づき、主走査モータ8を制御するための制御指令を生成して出力する。
測色カメラ20は、上述したように、画像形成装置100の色調整時に、記録媒体Mに形成された測色用パターンを基準チャート40とともに撮像し、撮像画像から得られる測色用パターンのRGB値と基準チャート40の各基準パッチのRGB値とに基づいて、測色用パターンの測色値(標準色空間における表色値であり、例えばL色空間におけるL値)を算出する。測色カメラ20が算出した測色用パターンの測色値は、制御用FPGA110を介してCPU101に送られる。なお、測色用パターンの測色値を算出する具体的な方法としては、例えば特開2013−051671号公報に開示される方法を利用することができる。
<測色カメラの制御機構の構成>
次に、図8を参照しながら、測色カメラ20の制御機構について具体的に説明する。図8は、測色カメラ20の制御機構の一構成例を示すブロック図である。
測色カメラ20は、図8に示すように、上述した二次元イメージセンサ25および照明光源26のほか、光源駆動制御部51、タイミング信号発生部52、フレームメモリ53、平均化処理部54、測色演算部55および不揮発性メモリ56を備える。これらの各部は、例えば、測色カメラ20の筐体23の上面部を構成する基板22に実装されている。
二次元イメージセンサ25は、当該二次元イメージセンサ25に入射した光を電気信号に変換して、照明光源26により照明された撮像範囲の画像データを出力する。二次元イメージセンサ25は、光電変換により得られたアナログ信号をデジタルの画像データにAD変換し、その画像データに対してシェーディング補正やホワイトバランス補正、γ補正、画像データのフォーマット変換などの各種の画像処理を行った後に出力する機能を内蔵している。二次元イメージセンサ25の各種動作条件の設定は、CPU101からの各種設定信号に従って行われる。なお、画像データに対する各種の画像処理は、その一部あるいは全部を二次元イメージセンサ25の外部で行うようにしてもよい。
光源駆動制御部51は、二次元イメージセンサ25による画像の撮像時に、照明光源26を点灯させるための光源駆動信号を生成して、照明光源26に供給する。
タイミング信号発生部52は、二次元イメージセンサ25による撮像開始のタイミングを制御するタイミング信号を生成し、二次元イメージセンサ25に供給する。
フレームメモリ53は、二次元イメージセンサ25から出力された画像を一時的に格納する。
平均化処理部54は、測色用パターンCPの測色を行う際に、二次元イメージセンサ25から出力されてフレームメモリ53に一時的に格納された画像から、測色用パターンCPを映した領域と、基準チャート40の各基準パッチを映した領域とを抽出する。そして、平均化処理部54は、測色用パターンCPの領域の画像データを平均化して、得られた値を測色用パターンのRGB値として測色演算部55に出力するとともに、各基準パッチの領域の画像データを各々平均化して、得られた値を各基準パッチのRGBとして測色演算部55に出力する。
測色演算部55は、平均化処理部54の処理によって得られた測色用パターンCPのRGB値と、基準チャート40の各基準パッチのRGB値とに基づいて、測色用パターンCPの測色値を算出する。測色演算部55が算出した測色用パターンの測色値は、メイン制御基板120上のCPU101へと送られる。なお、測色演算部55は、例えば特開2013−051671号公報に開示される方法により測色用パターンの測色値を算出できるため、ここでは測色演算部55の処理の詳細な説明は省略する。
不揮発性メモリ56は、測色演算部55が測色用パターンの測色値を算出するために必要な各種データなどを記憶する。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態の測色カメラ20は、例えば、昇降機構によりキャリッジ5を昇降させて測色カメラ20と測色用パターンCPが形成された記録媒体Mとの間の隙間を変化させた場合など、二次元イメージセンサ25から測色用パターンCPまでの光路長が変化した場合であっても、測色用パターンCPまでの光路長と基準チャート40までの光路長との差を二次元イメージセンサ25の被写界深度の範囲内として、測色用パターンCPと基準チャート40の双方にピントの合った画像を撮像することができる。したがって、この測色用パターンCPと基準チャート40の双方にピントの合った画像を用いて、測色用パターンCPの測色を精度よく行うことができる。
また、本実施形態の画像形成装置100は、記録媒体Mに形成した測色用パターンCPに対する測色を、測色カメラ20を用いて高精度に行うことができるので、適切な色調整を行って再現性の高い画像を形成することができる。
<測色カメラの変形例>
次に、本実施形態の測色カメラ20の変形例(第1乃至第7変形例)について説明する。以下では、第1変形例の測色カメラ20を測色カメラ20A、第2変形例の測色カメラ20を測色カメラ20B、第3変形例の測色カメラ20を測色カメラ20C、第4変形例の測色カメラ20を測色カメラ20D、第5変形例の測色カメラ20を測色カメラ20E、第6変形例の測色カメラ20を測色カメラ20F、第7変形例の測色カメラ20を測色カメラ20Gとそれぞれ表記する。なお、各変形例において、上述した測色カメラ20と共通の構成要素には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
<第1変形例>
図9は、第1変形例の測色カメラ20Aの縦断面図であり、図5−1に示した測色カメラ20の縦断面図と同じ位置の断面図である。
第1変形例の測色カメラ20Aでは、反射部材を構成する第1ミラー31と第2ミラー32との間の距離(反射面間の距離)が、上述した測色カメラ20と比べて短くされている。第1ミラー31と第2ミラー32との間の距離を短くすることで、二次元イメージセンサ25から測色用パターンCPおよび基準チャート40までの光路長が短くなり、二次元イメージセンサ25の被写界深度は狭まるものの、容易に小型化が可能となる。
上述した測色カメラ20の構成は、最終的に、筐体23の開口部24(開口部24を介して観測される測色用パターンCP)と開口部24と隣り合って筐体23内部に配置された基準チャート40とが、二次元イメージセンサ25の撮像範囲に入ることが制約になる。したがって、レイアウトの自由度が高く、第1変形例の測色カメラ20Aのように、必要な被写界深度に合わせて第1ミラー31と第2ミラー32との間の距離を短くし、装置の小型化を実現することができる。
また、反射部材を構成する第1ミラー31と第2ミラー32は、少なくともいずれかを筐体23の平面部である基板22や底面部23aに対して平行移動できるように組み付けることで、撮像範囲のズレ補正が容易に可能である。
第2ミラー32を筐体23の底面部23aに対して平行移動させる移動機構の一例を図10−1および図10−2に示す。図10−1は、第2ミラー32を筐体23の底面部23aに対して図中の矢印C方向に平行移動させる移動機構の一例を説明する図であり、図10−2は、図10−1中のX5−X5線断面図である。
図10−1および図10−2に例示する移動機構は、筐体23に設けられた一対のリブ61により第2ミラー32を挟み込んで、枠体21の側面部に挿入されたネジ64の操作により、第2ミラー32を図中矢印C方向に平行移動させる構成である。第2ミラー32は、突起62に支持されたバネ63の作用により、ネジ64側に付勢されている。この状態でネジ64を締め込むことにより、第2ミラー32はバネ63を圧縮させながら突起62に近づく方向に平行移動する。一方、ネジ64を緩めると、バネ63が伸長して第2ミラー32が突起62から離れる方向に平行移動する。この際、第2ミラー32は一対のリブ61によって挟み込まれた状態となっているため、図中の矢印C方向とは異なる方向への移動が規制される。
図10−1および図10−2に例示したような移動機構を第1ミラー31側にも設けることにより、第1ミラー31を基板22に対して平行移動させることができる。また、一対のリブ61を筐体23の平面部に対して垂直方向に延びる形状とし、ネジ64により第1ミラー31や第2ミラー32を筐体23の平面部に対して垂直方向に押し込む構成とすることで、第1ミラー31や第2ミラー32を垂直方向に移動させることもできる。第1ミラー31や第2ミラー32を筐体23の平面部に対して垂直方向に移動できるように組み付けることで、被写界深度の調整が容易になる。
<第2変形例>
図11は、第2変形例の測色カメラ20Bの縦断面図であり、図5−1に示した測色カメラ20の縦断面図と同じ位置の断面図である。
第2変形例の測色カメラ20Bは、反射部材として、基板22側に配置された単一のミラー30を用いた例である。この構成の場合、二次元イメージセンサ25は、筐体23の底面部23a側に配置される。第2変形例の測色カメラ20Bでは、測色用パターンCPと基準チャート40を含む光学像は、ミラー30により反射されて二次元イメージセンサ25に入射する。光学像の反射が一度だけとなるため、二次元イメージセンサ25から測色用パターンCPおよび基準チャート40までの光路長は上述した測色カメラ20よりも短くなる。
測色カメラ20Bを測色用パターンCPが形成された記録媒体Mに十分に近づけることができる場合など、必要とされる被写界深度が狭い場合には、第2変形例の測色カメラ20Bのように、測色用パターンCPと基準チャート40を含む光学像をミラー30で一度だけ反射して二次元イメージセンサ25に入射させる構成とすることで、部品点数を削減して構成を簡素化することができる。また、これとは逆に、反射部材として3つ以上のミラーを用い、測色用パターンCPと基準チャート40を含む光学像をこれらのミラーで順次反射させて二次元イメージセンサ25に入射させる構成とした場合には、ミラーの数に応じて被写界深度を指数関数的に広げることができる。
<第3変形例>
図12は、第3変形例の測色カメラ20Cの縦断面図であり、図5−1に示した測色カメラ20の縦断面図と同じ位置の断面図である。
第3変形例の測色カメラ20Cは、反射部材を構成する第1ミラー31および第2ミラー32により、測色用パターンCPと基準チャート40を含む光学像をそれぞれ2回以上反射する構成である。すなわち、第1ミラー31は、第2ミラー32で反射された光学像をさらに反射し、第2ミラー32は第1ミラー31で2回以上反射された光学像をさらに反射して二次元イメージセンサ25に入射させる。図12に示す例では、測色用パターンCPと基準チャート40を含む光学像を第1ミラー31と第2ミラー32とでそれぞれ2回ずつ反射させて二次元イメージセンサ25に入射させている。
光路長を延ばして被写界深度を広げるために有効な方法として、ミラーの数を増やす方法については上述したが、第1ミラー31と第2ミラー32のように反射面を向かい合わせて平行に配置されるミラーを用いる場合、これら第1ミラー31と第2ミラー32のサイズを大きくし、それぞれ光学像を2回以上反射させることにより、同様の効果が得られる。また、このように構成することにより、レイアウト上の自由度は減るものの、部品点数の削減によるコスト低減や、部品一体化による組み付け精度の向上が期待できる。
図13は、測色用パターンCPと基準チャート40を含む光学像を2回ずつ反射する場合に必要とされる第1ミラー31および第2ミラー32のサイズを説明する図である。第1ミラー31と第2ミラー32とで測色用パターンCPと基準チャート40を含む光学像を2回ずつ反射する構成の場合、反射により折れ曲がる光学像の光路を展開すると図13のようになる。図中のL1は二次元イメージセンサ25と第2ミラー32の反射面との間の距離であり、L2は第1ミラー31の反射面と第2ミラー32の反射面との間の距離であり、L3は第1ミラー31と測色用パターンCPとの間の距離である。また、図中のM1は光学像の光路中における第1ミラー31の位置を示し、M2は光学像の光路中における第2ミラー32の位置を示している。また、図中のAは、測色用パターンCPと基準チャート40を含む光学像の範囲を示している。
第1ミラー31に求められるサイズは、測色用パターンCPと基準チャート40を含む光学像を最初に反射する領域と、第2ミラー32により反射された光学像をさらに反射する領域との双方を包含できるサイズ(図中のS1)となる。また、第2ミラー32に求められるサイズは、第1ミラー31により最初に反射された光学像を反射する領域と、第1ミラー31により再度反射された光学像をさらに反射する領域との双方を包含できるサイズ(図中のS2)となる。したがって、図中のS1以上のサイズの第1ミラー31と、図中のS2以上のサイズの第2ミラー32とを組み合わせて反射部材を構成することにより、上述した測色カメラ20よりもさらに被写界深度を広げることができる。
<第4変形例>
図14は、第4変形例の測色カメラ20Dの縦断面図であり、図5−1に示した測色カメラ20の縦断面図と同じ位置の断面図である。
第4変形例の測色カメラ20Dは、測色用パターンCPと基準チャート40を含む光学像を反射する反射面70aを有する三角プリズム70を反射部材として用いる例である。三角プリズム70は、図14に示すように、直交する2つの面のそれぞれに対して45度の角度で傾斜する傾斜面を反射面70aとしている。この三角プリズム70は、測色用パターンCPと基準チャート40を含む光学像を反射面70aで反射することにより、その光路を直角に曲げて光路長を延ばすことができる。また、プリズムは研磨可能であるため、研磨により三角プリズム70の反射面70aの面精度を高めることができる。したがって、測色用パターンCPと基準チャート40を含む光学像を二次元イメージセンサ25に精度よく入射させることができ、二次元イメージセンサ25の撮像範囲の余裕度が低いときなどに特に有効である。
<第5変形例>
図15は、第5変形例の測色カメラ20Eの縦断面図であり、図5−1に示した測色カメラ20の縦断面図と同じ位置の断面図である。
第5変形例の測色カメラ20Eは、反射部材として台形プリズム71を用い、筐体23の開口部24を覆う位置に、この台形プリズム71を配置した例である。台形プリズム71は、上述した三角プリズム70と同様に、測色用パターンCPと基準チャート40を含む光学像を反射面71aで反射することにより、その光路を直角に曲げて光路長を延ばすことができる。また、台形プリズム71は、筐体23の開口部24を覆う位置に配置されるため、上述したミスト防止ガラス28が不要となり、部品点数の削減にも繋がる。
<第6変形例>
図16は、第6変形例の測色カメラ20Fの縦断面図であり、図5−1に示した測色カメラ20の縦断面図と同じ位置の断面図である。
第6変形例の測色カメラ20Fは、上述した第4変形例の測色カメラ20Dと同様に、反射部材として三角プリズム70を用いている。また、第6変形例の測色カメラ20Fは、二次元イメージセンサ25に測色用パターンCPや記録媒体Mでの正反射光を入射させるための正反射光源80が設けられている。クリアインクを用いて測色用パターンCPを形成した場合、このクリアインクで形成された測色用パターンCPでの正反射光を二次元イメージセンサ25で撮像し、その画像を解析することにより、クリアインクを吐出する記録ヘッド6におけるノズルの吐出不良を検知することができる。また、記録媒体Mでの正反射光を二次元イメージセンサ25で撮像し、その画像を解析することにより、記録媒体Mの光沢度を求めることができ、記録媒体Mの種類を判定することができる。このような正反射光を発生させるための光源が正反射光源80である。なお、測色用パターンCPの測色時には、正反射光源80は消灯する。
正反射光源80は通常、広範囲に発光しており、その光が二次元イメージセンサ25に直接入射すると、上述したノズルの吐出不良の検査や記録媒体Mの種類の判定を適切に行うことができない。第6変形例の測色カメラ20Fでは、反射部材として三角プリズム70を用いることで、正反射光源80から被写体(測色用パターンCPや記録媒体M)への光を透過しつつ、正反射光源80から二次元イメージセンサ25に直接向かう光は反射させて、二次元イメージセンサ25に入射させない構成としている。なお、測色用パターンCPの測色時における光学像の光路は、上述した第4変形例の測色カメラ20Dと同様である。
第6変形例の測色カメラ20Fにおいて、三角プリズム70は、直交する2つの面70b,70cのうち、一方の面70bが二次元イメージセンサ25に対向し、他方の面70cが被写体(測色用パターンCPや記録媒体M)と対向し、反射面70aが正反射光源80と対向するように配置されている。そして、正反射光源80は、三角プリズム70の二次元イメージセンサ25側の面70bに対して臨界角以上の入射角で光が入射し、かつ、三角プリズム70の被写体側の面70cに対して臨界角未満の入射角で光が入射する位置に配置されている。
三角プリズム70と正反射光源80とをこのような位置関係で配置することにより、正反射光源80から被写体に向かう光は三角プリズム70を透過して被写体に照射され、その正反射光を三角プリズム70の反射面70aで反射して、二次元イメージセンサ25に入射させることができる。また、正反射光源80から二次元イメージセンサ25に直接向かう光を、三角プリズム70の二次元イメージセンサ25側の面70bで全反射させ、二次元イメージセンサ25に入射させないようにすることができる。
正反射光源80から二次元イメージセンサ25に直接向かう光を二次元イメージセンサ25に入射させないようにする方法としては、例えば、正反射光源80と二次元イメージセンサ25との間に光を遮断する部材を配置する方法も考えられる。しかし、この方法では三角プリズム70とは別の部材を追加配置する必要があり、部品点数の増加やレイアウトの自由度低下に繋がる。これに対し、第6変形例の測色カメラ20Fでは、三角プリズム70の機能により、正反射光源80から二次元イメージセンサ25に直接向かう光を二次元イメージセンサ25に入射させないようにすることができるため、省スペース・低コスト化を実現できる。
<第7変形例>
図17は、第7変形例の測色カメラ20Gの縦断面図であり、図5−1に示した測色カメラ20の縦断面図と同じ位置の断面図である。
第7変形例の測色カメラ20Gは、第6変形例の測色カメラ20Fにおける三角プリズム70に代えて、ビームスプリッタ90を反射部材として用いた例である。このビームスプリッタ90は、正反射光源80と被写体(測色用パターンCPや記録媒体M)との間に位置する一部の領域90aがハーフミラーとして構成されている。
この構成により、正反射光源80から被写体に向かう光は、ビームスプリッタ90のハーフミラーとして構成された領域90aを透過して被写体に照射される。一方、正反射光源80から二次元イメージセンサ25に直接向かう光や、被写体からの反射光はすべて反射する。したがって、正反射光源80の点灯時に被写体での正反射光を二次元イメージセンサ25に入射させることができる。なお、測色用パターンCPの測色時における光学像の光路は、上述した第4変形例の測色カメラ20Dと同様である。
<その他の変形例>
上述した実施形態では、シリアルヘッド方式のインクジェットプリンタとして構成された画像形成装置100を例示したが、本発明は上述した例に限らず、様々なタイプの画像形成装置に対して有効に適用可能である。例えば、ラインヘッド方式のインクジェットプリンタに本発明を適用する場合は、記録媒体Mの搬送方向と直交する方向に、複数の測色カメラ20を並べて配置する構成としてもよい。また、電子写真方式の画像形成装置に本発明を適用する場合は、少なくとも定着後の記録媒体Mの搬送経路のいずれかの位置に、複数の測色カメラ20を記録媒体Mの搬送方向と直交する方向に並べて配置する構成としてもよい。
また、上述した実施形態では、測色用パターンCPの測色値を算出する機能を測色カメラ20に持たせるようにしているが、測色カメラ20の外部で測色用パターンCPの測色値を算出するようにしてもよい。例えば、画像形成装置100のメイン制御基板120に実装されたCPU101や制御用FPGA110が、測色用パターンCPの測色値を算出するように構成することができる。この場合、測色カメラ20は、測色用パターンCPの測色値の代わりに、測色用パターンCPや基準チャート40のRGB値を、CPU101や制御用FPGA110に送る構成となる。つまり、測色カメラ20は、測色値を算出する機能を持たない撮像装置として構成される。
また、上述した実施形態では、測色カメラ20が画像形成装置100の機構を利用して測色用パターンCPが形成された記録媒体M上を移動するようにしているが、測色カメラ20を画像形成装置100から分離して、独自の移動機構により測色用パターンCPが形成された記録媒体M上を移動する構成としてもよい。つまり、上述した実施形態は、画像形成装置100に測色装置としての機能を持たせた例であるが、測色装置を画像形成装置100とは異なる独立した装置として構成し、この測色装置により、画像形成装置100が形成した測色用パターンCPの測色値を算出するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、測色用パターンCPの測色値を算出する機能を、測色カメラ20を含む画像形成装置100に持たせるようにしているが、測色用パターンCPの測色値の算出は、必ずしも画像形成装置100内部で実行する必要はない。例えば、図18に示すように、画像形成装置100と外部装置300とが通信可能に接続された画像形成システム(測色システム)を構築し、測色用パターンCPの測色値を算出する測色演算部55の機能を外部装置300に持たせて、外部装置300において測色値の算出を行うようにしてもよい。つまり、測色システムは、画像形成装置100に設けられた撮像装置200(上述した測色カメラ20から測色演算部55の機能を除いた構成)と、外部装置300に設けられた測色演算部55と、これら撮像装置200と測色演算部55(画像形成装置100と外部装置300)とを接続する通信手段400と、を備えた構成となる。外部装置300は、例えば、DFE(Digital Front End)と呼ばれるコンピュータを用いることができる。また、通信手段400は、有線や無線によるP2P通信のほか、LANやインターネットなどのネットワークを利用した通信などを利用することができる。
上記の構成の場合、例えば、画像形成装置100は、撮像装置200の撮像画像から得られる測色用パターンCPのRGB値および基準チャート40の各基準パッチのRGB値を、通信手段400を利用して外部装置300に送信する。外部装置300は、画像形成装置100から受信した測色用パターンCPのRGB値や基準チャート40の各基準パッチのRGB値を用いて測色用パターンCPの測色値を算出し、算出した測色用パターンCPの測色値に基づいて、画像形成装置100の特性を記述したデバイスプロファイルを生成あるいは修正する。そして、外部装置300は、このデバイスプロファイルを、通信手段400を利用して画像形成装置100に送信する。画像形成装置100は、外部装置300から受信したデバイスプロファイルを保持し、画像形成を行う際には、このデバイスプロファイルに基づいて画像データを補正し、補正後の画像データに基づいて画像形成を行う。これにより、画像形成装置100は色再現性の高い画像形成を行うことができる。
また、外部装置300が、測色用パターンCPの測色値に基づいて生成した画像形成装置100のデバイスプロファイルを保持し、外部装置300において画像データの補正を行うようにしてもよい。すなわち、画像形成装置100は、画像形成を行う際に、画像データを外部装置300に送信する。外部装置300は、画像形成装置100から受信した画像データを、自身が保持する画像形成装置100のデバイスプロファイルに基づいて補正し、補正した画像データを画像形成装置100に送信する。画像形成装置100は、外部装置300から受信した補正後の画像データに基づいて画像形成を行う。これにより、画像形成装置100は色再現性の高い画像形成を行うことができる。
また、画像形成装置100から外部装置300に対して測色用パターンCPのRGB値および基準チャート40の各基準パッチのRGB値を送信する代わりに、撮像装置200が撮像した撮像画像そのものを送信するようにしてもよい。この場合は、外部装置300は、画像形成装置100から受信した撮像画像から測色用パターンCPのRGB値や基準チャート40の各基準パッチのRGB値を求め、得られたRGB値を用いて測色用パターンCPの測色値を算出する。
なお、上述した本実施形態に係る画像形成装置100や測色カメラ20(撮像装置200)を構成する各部の制御機能は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成を用いて実現することができる。本実施形態に係る画像形成装置100や測色カメラ20を構成する各部の制御機能をソフトウェアにより実現する場合は、画像形成装置100や測色カメラ20(撮像装置200)が備えるプロセッサが処理シーケンスを記述したプログラムを実行する。プロセッサにより実行されるプログラムは、例えば、画像形成装置100や測色装置内部のROMなどに予め組み込まれて提供される。また、プロセッサが実行するプログラムを、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disc)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供するようにしてもよい。
また、プロセッサにより実行されるプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、プロセッサにより実行されるプログラムを、インターネットなどのネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
以上、本発明の具体的な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で様々な変形や変更を加えながら具体化することができる。
5 キャリッジ
6 記録ヘッド
20 測色カメラ
23 筐体
24 開口部
25 二次元イメージセンサ
26 照明光源
30 ミラー
31 第1ミラー
32 第2ミラー
40 基準チャート
55 測色演算部
70 三角プリズム
71 台形プリズム
80 正反射光源
90 ビームスプリッタ
100 画像形成装置
200 撮像装置
M 記録媒体
CP 測色用パターン
特開2012−63271号公報

Claims (14)

  1. 測色対象の被写体と対向する面に開口部が設けられた筐体と、
    前記筐体の内部に配置された基準チャートと、
    前記被写体および前記基準チャートを照明する光源と、
    前記光源により照明された前記被写体および前記基準チャートを含む光学像を反射する少なくとも一つの反射部材と、
    前記反射部材で反射された前記光学像を撮像する二次元イメージセンサと、を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記反射部材は、反射面を向い合せて配置された第1反射部材および第2反射部材を有し、前記第1反射部材で反射した前記光学像を前記第2反射部材でさらに反射して前記二次元イメージセンサに入射させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1反射部材は前記第2反射部材で反射された前記光学像をさらに反射し、前記第2反射部材は前記第1反射部材で2回以上反射された前記光学像をさらに反射して前記二次元イメージセンサに入射させることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記反射部材は、前記筐体の平面部に対して平行に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記反射部材を前記平面部に対して平行な方向に移動させる移動機構をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記反射部材は、前記光学像を反射する反射面を有する反射鏡であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の撮像装置。
  7. 前記反射部材は、前記光学像を反射する反射面を有するプリズムであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 前記プリズムは、直交する2つの面のそれぞれに対して45度の角度で傾斜する傾斜面を前記反射面とした三角プリズムであることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記プリズムは、前記筐体の内部において前記開口部を覆う位置に配置されていることを特徴とする請求項7または8に記載の撮像装置。
  10. 前記被写体の正反射光を前記二次元イメージセンサに入射させるための正反射光源をさらに備え、
    前記プリズムは、前記2つの面の一方が前記二次元イメージセンサに対向し、前記2つの面の他方が前記被写体と対向し、前記反射面が前記正反射光源と対向するように配置され、
    前記正反射光源は、前記2つの面の一方に対して臨界角以上の入射角で光が入射し、かつ、前記2つの面の他方に対して臨界角未満の入射角で光が入射する位置に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  11. 前記被写体の正反射光を前記二次元イメージセンサに入射させるための正反射光源をさらに備え、
    前記反射部材は、前記正反射光源から前記二次元イメージセンサに向かう光を反射し、かつ、前記正反射光源から前記被写体に向かう光を透過するとともに前記被写体の正反射光を反射して前記二次元イメージセンサに入射させるビームスプリッタであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  12. 前記開口部と前記基準チャートとの境界線は、前記光源と前記二次元イメージセンサを結ぶ線と平行であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の撮像装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の撮像装置と、
    前記二次元イメージセンサにより撮像された前記光学像の画像データに基づいて、前記被写体の測色値を算出する測色演算部と、を備えることを特徴とする測色装置。
  14. 請求項13に記載の測色装置と、
    色材を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成部と、を備え、
    前記被写体は、前記画像形成部が前記記録媒体に形成した画像であることを特徴とする画像形成装置。
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