JP6469408B2 - 二次電池充電制御装置および二次電池充電制御方法 - Google Patents

二次電池充電制御装置および二次電池充電制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、二次電池充電制御装置および二次電池充電制御方法に関するものである。
従来、車両に搭載された鉛蓄電池等の二次電池の充電状態を制御する場合、二次電池の充電率SOC(State of Charge)を算出し、算出した充電率SOCが所定の閾値以上になるように制御することが行われている。
近年では、車両の減速時にオルタネータの発電電圧を高く設定することで、車両の運動エネルギを電気エネルギに変換して二次電池に蓄え、燃費性能を向上させることが行われている。例えば、特許文献1には、回生発電開始からt秒経過後の充電電流値Aと予め設定した閾値範囲の上下限値B1,B2を比較し、A>B1のときは二次電池の充電率SOCが小さいと推定して放電量を回生発電で得られた充電量より少なくし、A<B2のときは二次電池の充電率SOCが大きいと推定して放電量を回生発電で得られた充電量より多くすることで、充電率SOCを一定に保つ技術が開示されている。
特開2007−318888号公報
ところで、特許文献1に開示されるように、従来においては、二次電池の充電率SOCを一定に保つように制御が実行される場合が多い。しかしながら、二次電池に充電可能な電力量は、二次電池の経年変化に応じて減少していくことから、充電率SOCが目標値付近に制御されている場合であっても、エンジンが始動できなくなる場合がある。また、エンジンの温度が低い場合には、潤滑油の粘性が増すので、充電率SOCが目標値付近に制御されているにも拘わらず、エンジンを始動できない場合があるという問題点がある。
本発明は、車両のエンジンを確実に始動することが可能な二次電池充電制御装置および二次電池充電方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、車両に搭載される二次電池の充電状態を制御する二次電池充電制御装置において、前記車両のスタータモータによってエンジンを始動する際に、前記二次電池が前記スタータモータに対して給電する能力を示す値を推定する推定手段と、前記推定手段によって推定された前記給電能力を示す値が所定の閾値よりも小さい場合には、前記二次電池を充電電流が増加するように制御を行うとともに、前記二次電池の充電率を示す値が所定の閾値よりも大きくなった場合には充電電流が減少するように制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記給電能力を示す値と前記充電率を示す値の相関関係から、前記二次電池の基準容量および基準温度における前記充電率を示す値を求め、前記二次電池の容量による補正と、前記エンジンを始動する際の温度による補正を行って前記充電率を示す値を求める、ことを特徴とする。
このような構成によれば、車両のエンジンを確実に始動することが可能となる。
また、本発明は、前記制御手段は、前記給電能力を示す値と前記充電率を示す値の相関関係から、前記充電率に関する前記所定の閾値を求め、求めた前記所定の閾値に基づいて制御を行うことを特徴とする。
このような構成によれば、二次電池の劣化に応じて閾値を変えることで、二次電池の劣化状態によらず適切な充電制御を行うとこができる。
前記制御手段は、前記給電能力を示す値に応じてオルタネータが発生する電圧を制御することで、前記充電電流を増減させることを特徴とする。
このような構成によれば、オルタネータの発電電圧を制御することで充電状態を確実に制御することができる。
また、本発明は、車両に搭載される二次電池の充電状態を制御する二次電池充電制御装置において、前記車両のスタータモータによってエンジンを始動する際に、前記二次電池が前記スタータモータに対して給電する能力を示す値を推定する推定手段と、前記推定手段によって推定された前記給電能力を示す値の大小に基づいて前記二次電池の充電状態を制御する制御手段と、アイドリング時に前記エンジンを停止するアイドリングストップ手段と、を有し、前記推定手段は、前記アイドリングストップ手段によって前記エンジンを停止した後に、前記エンジンを始動する際に、前記スタータモータに流れる電流の実測値に基づいて、イグニッションスイッチによって前記エンジンを始動する際とは別の第2の前記給電能力を示す値を算出し、前記アイドリングストップ手段は、前記推定手段によって推定された第2の前記給電能力を示す値と、アイドリングストップ時用の閾値とを比較して、次回のアイドリング時に前記エンジンを停止するか否かを判定する、ことを特徴とする。
また、本発明は、前記推定手段は、前記スタータモータに流れる電流の値と前記二次電池の内部抵抗の値とを乗算することで得られる値と、前記二次電池の開回路電圧の値とを加算することで得られる値に基づいて前記給電能力を示す値を推定することを特徴とする。
このような構成によれば、給電能力を正確に示す値を求めることができる。
また、本発明は、前記推定手段は、前記二次電池の充電率と前記開回路電圧の相関関係から、前記開回路電圧を求めることを特徴とする。
このような構成によれば、簡単な演算によって求めることができる充電率から開回路電圧を求めることができる。
また、本発明は、前記二次電池の充電率は、前記二次電池に流れる電流を累積加算して求めたリアルタイムの充電率であることを特徴とする。
このような構成によれば、二次電池のリアルタイムの充電率に基づいて制御を行うことができるので、刻々と変化する二次電池の状態を反映した充電制御が可能になる。
また、本発明は、車両に搭載される二次電池の充電状態を制御する二次電池充電方法において、前記車両のスタータモータによってエンジンを始動する際に、前記二次電池が前記スタータモータに対して給電する能力を示す値を推定する推定ステップと、前記推定ステップにおいて推定された前記給電能力を示す値の大小に基づいて前記二次電池の充電状態を制御する制御ステップと、前記推定ステップにおいて推定された前記給電能力を示す値が所定の閾値よりも小さい場合には、前記二次電池を充電電流が増加するように制御を行うとともに、前記二次電池の充電率を示す値が所定の閾値よりも大きくなった場合には充電電流が減少するように制御する制御ステップと、を有し、前記制御ステップは、前記給電能力を示す値と前記充電率を示す値の相関関係から、前記二次電池の基準容量および基準温度における前記充電率を示す値を求め、前記二次電池の容量による補正と、前記エンジンを始動する際の温度による補正を行って前記充電率を示す値を求める、ことを特徴とする。
また、本発明は、車両に搭載される二次電池の充電状態を制御する二次電池充電方法において、前記車両のスタータモータによってエンジンを始動する際に、前記二次電池が前記スタータモータに対して給電する能力を示す値を推定する推定ステップと、前記推定ステップにおいて推定された前記給電能力を示す値の大小に基づいて前記二次電池の充電状態を制御する制御ステップと、アイドリング時に前記エンジンを停止するアイドリングストップステップと、を有し、前記推定ステップは、前記アイドリングストップステップにおいて前記エンジンを停止した後に、前記エンジンを始動する際に、前記スタータモータに流れる電流の実測値に基づいて、イグニッションスイッチによって前記エンジンを始動する際とは別の第2の前記給電能力を示す値を算出し、前記アイドリングストップステップは、前記推定ステップにおいて推定された第2の前記給電能力を示す値と、アイドリングストップ時用の閾値とを比較して、次回のアイドリング時に前記エンジンを停止するか否かを判定する、ことを特徴とする。
本発明によれば、車両のエンジンを確実に始動することが可能な二次電池充電制御装置および二次電池充電方法を提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る二次電池充電制御装置の構成例を示す図である。 図1の制御部の詳細な構成例を示すブロック図である。 図1に示す第1実施形態において実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図3に示すステップS15の昇圧充電の詳細な処理の一例を説明するフローチャートである。 図3に示すステップS15の昇圧充電の他の詳細な処理の一例を説明するフローチャートである。 図5に示すフローチャートの動作を説明するための図である。 本発明の第2実施形態の動作を説明するためのフローチャートの一例である。 本発明の第3実施形態の動作を説明するためのフローチャートの一例である。 SOFとSOCの関係を示す図である。 本発明の第4実施形態の動作を説明するためのフローチャートの一例である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)第1実施形態の構成の説明
図1は、本発明の第1実施形態に係る二次電池充電制御装置を有する車両の電源系統を示す図である。この図において、二次電池充電制御装置1は、制御部10、電圧センサ11、電流センサ12、温度センサ13、および、放電回路15を主要な構成要素としており、二次電池14の充電状態を制御する。ここで、制御部10は、電圧センサ11、電流センサ12、および、温度センサ13からの出力を参照し、二次電池14の状態を検出するとともに、オルタネータ16の発電電圧を制御することで二次電池14の充電状態を制御する。また、制御部10は、エンジン17がアイドリング状態になった場合にはエンジン17を停止し、走行開始する場合にはスタータモータ18を制御してエンジン17を再始動する。電圧センサ11は、二次電池14の端子電圧を検出し、制御部10に通知する。電流センサ12は、二次電池14に流れる電流を検出し、制御部10に通知する。温度センサ13は、二次電池14自体または周囲の環境温度を検出し、制御部10に通知する。放電回路15は、例えば、直列接続された半導体スイッチと抵抗素子等によって構成され、制御部10によって半導体スイッチがオン/オフ制御されることにより二次電池14を間欠的に放電させる。
二次電池14は、例えば、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、または、リチウムイオン電池等によって構成され、オルタネータ16によって充電され、スタータモータ18を駆動してエンジンを始動するとともに、負荷19に電力を供給する。オルタネータ16は、エンジン17によって駆動され、交流電力を発生して整流回路によって直流電力に変換し、二次電池14を充電する。
エンジン17は、例えば、ガソリンエンジンおよびディーゼルエンジン等のレシプロエンジンまたはロータリーエンジン等によって構成され、スタータモータ18によって始動され、トランスミッションを介して駆動輪を駆動し、車両に推進力を与えるとともに、オルタネータ16を駆動して電力を発生させる。スタータモータ18は、例えば、直流電動機によって構成され、二次電池14から供給される電力によって回転力を発生し、エンジン17を始動する。負荷19は、例えば、電動ステアリングモータ、デフォッガ、シートヒータ、イグニッションコイル、カーオーディオ、および、カーナビゲーション等によって構成され、二次電池14からの電力によって動作する。
図2は、図1に示す制御部10の詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、制御部10は、CPU(Central Processing Unit)10a、ROM(Read Only Memory)10b、RAM(Random Access Memory)10c、通信部10d、I/F(Interface)10eを有している。ここで、CPU10aは、ROM10bに格納されているプログラム10baに基づいて各部を制御する。ROM10bは、半導体メモリ等によって構成され、プログラム10ba等を格納している。RAM10cは、半導体メモリ等によって構成され、プログラムbaを実行する際に生成されるデータや、後述する数式またはテーブル等のパラメータ10caを格納する。通信部10dは、上位の装置であるECU(Electronic Control Unit)等との間で通信を行い、検出した情報または制御情報を上位装置に通知する。I/F10eは、電圧センサ11、電流センサ12、および、温度センサ13から供給される信号をデジタル信号に変換して取り込むとともに、放電回路15、オルタネータ16、および、スタータモータ18等に駆動電流を供給してこれらを制御する。
(B)第1実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の第1実施形態の動作について説明する。本発明の第1実施形態では、運転者が図示しないイグニッションスイッチをオンの状態に操作し、スタータモータ18によってエンジン17を始動する際に、二次電池14がスタータモータ18に対して給電する能力を示すSOF(State of Function)を推定し、この給電能力SOFの値を参照して、二次電池14の充電状態を制御する。給電能力SOFは、例えば、以下の式(1)によって定義することができる。ここで、式(1)の右辺のOCV(Open Circuit Voltage)は開回路電圧を示し、より詳細には、エンジン17を停止してから所定の時間(例えば、数時間)が経過し、二次電池14の分極や成層化が緩和された際に測定した二次電池14の端子電圧である。Riは二次電池14の内部抵抗であり、エンジン17を停止した後に、二次電池14の状態が安定した際に、放電回路15によって二次電池14を間欠的にパルス放電させ、その際の電圧および電流を電圧センサ11および電流センサ12によって測定し、電圧および電流の変化から内部抵抗を求めることができる。もちろん、これ以外の方法で内部抵抗Riを求めるようにしてもよい。Isはエンジン17を始動する際にスタータモータ18に流れる始動電流を示す。ここで、電流の符号は、二次電池14を充電する方向をプラスとし、放電する方向をマイナスとする。スタータモータ18に流れる電流は、スタータモータ18に電力の供給を開始した直後に最大ピーク電流(突入電流)が流れ、その後は、エンジン17のピストンが上死点に達する毎にピーク電流が流れる。Isとしては、最大ピーク電流を用いてもよいし、最大ピーク電流の次に現れるピーク電流(回転開始後の最初の上死点における電流であり、スタータモータ18のトルクが最も大きくなるポイント(最大トルクポイント)の電流)を用いてもよい。もちろん、それ以降のピークを用いてもよい。
SOF=OCV+Ri×Is ・・・(1)
ここで、開回路電圧OCVは、二次電池14のSOCと相関性を有しており、SOCの増加に応じてOCVが増加する。始動電流Isは、エンジン17の温度が低い場合には、エンジン17を潤滑するための潤滑油の粘性が増加するため、増加する傾向がある。また、内部抵抗Riは、二次電池14の経年変化に応じて増加(例えば、数倍程度に増加)する傾向があるとともに、二次電池14のSOCによっても若干変化する傾向がある。
第1実施形態では、運転者によってエンジン17が停止されてから一定時間(例えば、数時間)が経過すると、制御部10は、電圧センサ11の出力を参照し、二次電池14の開回路電圧OCVを測定する。また、制御部10は、放電回路15を制御して、二次電池14をパルス状に放電させ、そのときの電圧および電流を電圧センサ11および電流センサ12によって検出し、これらの時間的変化から二次電池14の内部抵抗Riを算出する。このようにして測定した開回路電圧OCVおよび内部抵抗Riは、温度センサ13によって測定された温度に応じて補正された後、RAM10cにパラメータ10caとして格納される。なお、温度に応じて補正する方法としては、開回路電圧OCVを例に挙げると、温度と開回路電圧OCVの対応関係を示すテーブルまたは数式を準備し、これらのテーブルまたは数式に基づいて補正することができる。内部抵抗Riについても同様の方法によって補正することができる。
運転者が車両に搭乗し、図示しないイグニッションスイッチをオンの状態にすると、スタータモータ18が回転を開始する。制御部10は、電流センサ12の出力を参照し、始動電流Isを測定する。なお、始動電流Isとしては、例えば、前述した最大トルクポイントの電流を用いることができる。
始動電流Isが検出されると、制御部10は、エンジン17の停止時に求めた開回路電圧OCVおよび内部抵抗RiをRAM10cから取得し、始動電流Isとともに前述した式(1)に代入し、給電能力SOFを求める。一例として、始動電流Isが−500Aであり、内部抵抗Riが5mΩであり、また、OCVが13Vとすると、SOFは、10.5V(=13−5×10−3×500)となる。
給電能力SOFが検出されると、制御部10は、判断の基準となるSOFであるSOF_S(以下、「基準給電能力SOF_S」と称する)と比較し、SOF<SOF_Sである場合には、給電能力が低下しているため、次回の始動時にエンジン17を再始動できない可能性があることから、制御部10は、オルタネータ16の発電電圧を昇圧する。これにより、二次電池14の給電能力が向上するので、次回の始動時にエンジン17を再始動できないことを防止できる。なお、基準給電能力SOF_Sとしては、例えば、9Vを用いることができる。先ほどの例では、SOF=10.5Vであるので、SOF≧SOF_S(10.5≧9)と判定される。SOF≧SOF_Sである場合には、給電能力は十分であるとして、オルタネータ16の発電電圧を昇圧せずに通常の電圧で二次電池14を充電する。オルタネータ16の電圧を昇圧する方法としては、例えば、走行中、減速中、および、アイドリング中のそれぞれの電圧を、通常よりも0.5〜1V程度高く設定する方法がある。あるいは、給電能力SOFと基準給電能力SOF_Sの差の大小に応じて発電電圧を昇圧するようにしてもよい。
なお、オルタネータ16の電圧を昇圧するのではなく、負荷19への電力の供給を減少させることで、二次電池14の給電能力を向上させるようにしてもよい。例えば、シートヒータ、エアコン、デフォッガのように、安全性に影響を与えず、消費電力が大きい負荷に対する電力の供給を減らすか、あるいは、停止することによって、二次電池14の給電能力を向上させるようにしてもよい。また、信号待ち時、渋滞時等において、エンジン17のアイドリングを停止することで、燃費性能を向上するいわゆる「アイドリングストップ機能」の実行を保留するようにしてもよい。アイドリングストップ機能の実行を保留することで、アイドリングストップ後にエンジン17を再始動する際にスタータモータ18に供給する電力を削減し、二次電池14の給電能力を向上させることができる。
つぎに、図3〜図6を参照して、第1実施形態の詳細な動作について説明する。図3は、図1に示す制御部10において実行される処理の一例を説明するフローチャートである。図3に示すフローチャートは、例えば、エンジン17の停止中に所定の周期で実行される。図3に示すフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS10では、制御部10は、図示しないイグニッションスイッチがオンの状態になったか否かを判定し、オンの状態になったと判定した場合(ステップS10:Yes)にはステップS11に進み、それ以外の場合(ステップS10:No)には処理を終了する。例えば、運転者が車両に搭乗して、図示しないイグニッションスイッチを操作してオンの状態にした場合にはYesと判定してステップS11に進む。
ステップS11では、制御部10は、エンジン17の始動時の電圧、電流、および、温度を電圧センサ11、電流センサ12、および、温度センサ13によって検出する。なお、電圧および電流については所定の周期で複数回測定し、これらの時間的変化から最大トルクポイントを特定し、始動電流Isとする。
ステップS12では、制御部10は、給電能力SOFを算出する。より詳細には、制御部10は、エンジン17が停止されてから所定の時間が経過し、二次電池14の状態が安定したときに測定してRAM10cに格納している開回路電圧OCVおよび内部抵抗Riと、ステップS11で検出した始動電流Isを式(1)に代入して給電能力SOFを算出する。
ステップS13では、制御部10は、基準給電能力SOF_Sを設定する。例えば、基準給電能力SOF_Sとして9Vを設定する。なお、エンジン17の排気量または二次電池14の初期容量等に応じて基準給電能力SOF_Sを適切な値に設定するようにしてもよい。
ステップS14では、制御部10は、SOF<SOF_Sを満たすか否かを判定し、条件を満たすと判定した場合(ステップS14:Yes)にはステップS15に進み、それ以外の場合(ステップS14:No)にはステップS16に進む。より詳細には、例えば、SOFが9V未満の場合にはステップS15に進み、9V以上の場合にはステップS16に進む。
ステップS15では、制御部10は、オルタネータ16の発電電圧を昇圧して充電する昇圧充電処理を実行する。なお、この処理の詳細は、図4を参照して後述する。
ステップS16では、制御部10は、オルタネータ16の発電電圧を昇圧しないで充電する通常充電処理を実行する。なお、この処理の詳細も後述する。
ステップS17では、制御部10は、運転者がイグニッションスイッチをオフの状態に操作したか否かを判定し、オフの状態に操作したと判定した場合(ステップS17:Yes)には処理を終了し、それ以外の場合(ステップS17:No)にはステップS14に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返す。例えば、車両を停車した後、運転者がイグニッションスイッチをオフの状態に操作した場合にはYesと判定して処理を終了する。
つぎに、図4を参照して、図3のステップS15に示す昇圧充電処理の一例を説明する。図4に示すフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS20では、制御部10は、例えば、車速パルスを参照し、車両が走行中か否かを判定し、走行中であると判定した場合(ステップS20:Yes)にはステップS21に進み、それ以外の場合(ステップS20:No)にはステップS22に進む。
ステップS21では、制御部10は、オルタネータ16の発電電圧を14Vに設定し、元の処理に復帰(リターン)する。これにより、走行時における発電電圧が14Vに設定される。
ステップS22では、制御部10は、例えば、車速パルスを参照し、車両が減速中か否かを判定し、減速中であると判定した場合(ステップS22:Yes)にはステップS23に進み、それ以外の場合(ステップS22:No)にはステップS24に進む。
ステップS23では、制御部10は、オルタネータ16の発電電圧を15Vに設定し、元の処理に復帰(リターン)する。これにより、減速時(回生時)における発電電圧が15Vに設定される。
ステップS24では、制御部10は、オルタネータ16の発電電圧を13Vに設定し、元の処理に復帰(リターン)する。これにより、アイドリング時における発電電圧が13Vに設定される。
なお、図3のステップS16に示す通常充電処理は、図4に示すステップS21、ステップS23、および、ステップS24の設定電圧をそれぞれ低く設定することで実現できる。例えば、ステップS21の発電電圧を14Vから13.5Vに変更し、ステップS23の発電電圧を15Vから14.5Vに変更し、ステップS24の発電電圧を13Vから12.5Vに変更することで実現できる。もちろん、これら以外の電圧に設定してもよい。このように、車両の走行状況に応じてオルタネータ16の発電電圧を変更することにより、減速時には二次電池14への充電効率を高め、加速、定速走行時には二次電池14から負荷19へ供給することで、エンジン17の負荷を軽減し、燃費を向上させることができる。
以上の処理によれば、給電能力SOFと基準給電能力SOF_Sとを比較し、比較結果に応じて発電電圧を変更するようにしたので、例えば、給電能力SOFの値が低下している場合には発電電圧を昇圧して速やかに充電を行うことで、エンジン17の再始動ができなくなることを防止できる。特に、二次電池14が経年変化によって劣化している場合には、SOCが高い場合であっても、給電能力SOFが低下してエンジン17が再始動できなくなるときがあるが、そのような場合であっても給電能力SOFに応じて充電制御を行うことで、再始動ができなくなることを防止できる。
なお、図4に示す処理では、車両の走行状態に応じてオルタネータ16の発電電圧を設定するようにしたが、例えば、図5に示すように、給電能力SOFの値の大小に応じて発電電圧を設定するようにしてもよい。図5に示すフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS30では、制御部10は、SOF<aであるか否か判定し、この条件を満たす場合(ステップS30:Yes)にはステップS31に進み、それ以外の場合(ステップS30:No)にはステップS32に進む。図6は給電能力SOFと発電電圧の関係の一例を示す図である。この図の横軸は給電能力SOFを示し、縦軸は発電電圧を示している。また、太い実線は給電能力SOFとそのSOF値における好ましい発電電圧との関係の一例を示している。この図6の関係を元にして、例えば、給電能力SOFがa未満の場合(SOF<aの場合)には発電電圧をV3とし、給電能力SOFがa以上かつb未満の場合(a≦SOF<bの場合)には発電電圧をV2とし、給電能力SOFがb以上の場合(b≦SOFの場合)には発電電圧をV1と設定してよい。但し、V1,V2,V3は、V1<V2<V3の関係を有する。
ステップS31では、制御部10は、オルタネータ16の発電電圧を15V(=V3)に設定し、元の処理に復帰(リターン)する。
ステップS32では、制御部10は、SOF<bであるか否かを判定し、この条件を満たす場合(ステップS32:Yes)にはステップS33に進み、それ以外の場合(ステップS32:No)にはステップS34に進む。
ステップS33では、制御部10は、オルタネータ16の発電電圧を14.5V(=V2)に設定し、元の処理に復帰(リターン)する。
ステップS34では、制御部10は、オルタネータ16の発電電圧を13.5V(=V1)に設定し、元の処理に復帰(リターン)する。
以上の処理によれば、給電能力SOFの値の大小に応じて、発電電圧を設定することで、給電能力SOFが低下している場合には発電電圧をより高く設定することで、二次電池14の給電能力を向上させ、エンジン17を再始動できなくなることを防ぐことができる。また、給電能力SOFに応じて発電電圧を設定することで、燃費性能が低下することを防止できる。なお、図5を昇圧充電処理として使用する場合には、通常充電処理としては、例えば、常に13Vで充電することができる。もちろん、これ以外の電圧に設定してもよいことはいうまでもない。
(C)第2実施形態の説明
つぎに、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の構成は、図1と同様であるが、制御部10において実行される処理が一部異なっている。以下では、第2実施形態の動作の概要を説明した後に、図7に示すフローチャートを参照して詳細な動作を説明する。
第1実施形態では、エンジン17の始動時に求めた給電能力SOFを用いて充電制御するため、昇圧充電によって二次電池14の充電率が増加した場合でも、充電制御は変化しない。一方、第2実施形態では、エンジン17の始動後は、SOCから求めたOCVを式(1)に代入してリアルタイムのSOFを求める。すなわち、SOCとOCVの間には後述する式(2)および式(3)の相関関係があるので、まず、エンジン17が停止されている際にOCVを求め、求めたOCVを式(2)適用してSOCを求める。そして、このSOCに対して、二次電池14に流れる電流を積分して得られる電荷量を加算することで、その時点におけるリアルタイムのSOCを得る。このようなSOCから、式(3)の相関関係に基づいてリアルタイムのOCVを求め、式(1)に代入することで、二次電池14のリアルタイムの給電能力SOFを得ることができる。このようにして求めた給電能力SOFを用いて充電制御することで、昇圧充電によって給電能力SOFが回復した場合には、通常充電に移行させ、燃料消費を抑えることができる。
つぎに、図7を参照して、第2実施形態の詳細な動作について説明する。図7は、第2実施形態において実行される処理の一例を説明するフローチャートである。なお、図7において、図3と対応する部分には同一の符号を付してその説明は省略する。図7の例では、図3と比較すると、ステップS40〜S43の処理が追加されている。これら以外は図3と同様であるので、ステップS40〜S43を中心に説明する。
ステップS40では、制御部10は、充電率SOCを算出する。より詳細には、エンジン17の始動前、すなわち、エンジン17を停止してから所定の時間が経過した際に測定した開回路電圧OCVを以下の式(2)に代入することで、充電率SOCを算出する。なお、α,βは二次電池14の種類等によって定まる所定の定数である。
SOC=α・OCV+β ・・・(2)
ステップS41では、制御部10は、その時点におけるリアルタイムの充電率SOCを求める。より詳細には、ステップS40において求めたSOCに対して、二次電池14に入出力される電流を積分して得られる値を加算することで、その時点におけるリアルタイムのSOCを求めることができる。
ステップS42では、制御部10は、充電率SOCから開回路電圧OCVを算出する。より詳細には、前述した式(2)を変形して以下の式(3)とすることで、SOCからOCVを求めることができる。そして、ステップS41で求めたSOCを式(3)に代入することで、その時点のOCVを正確に求めることができる。
OCV=(SOC−β)/α ・・・(3)
ステップS43では、制御部10は、ステップS42で求めた開回路電圧OCVを式(1)に代入することで、その時点における給電能力SOFを算出する。より詳細には、ステップS42で求めたその時点におけるOCVと、エンジン17の停止時に求めた内部抵抗Riと、エンジン17の始動時に求めた始動電流Isを式(1)に代入することでSOFを求めることができる。
そして、ステップS17において、イグニッションスイッチがオフの状態にされていないと判定した場合(ステップS17:No)にはステップS14に戻る。ステップS14では、ステップS43において算出された給電能力SOFと基準給電能力SOF_Sとの比較により、昇圧充電するか通常充電するかが判定される。例えば、エンジン17の始動時には給電能力SOFが基準給電能力SOF_S未満であると判定されて昇圧充電が実行され、その結果、給電能力SOFが向上し、SOF≧SOF_Sとなった場合には通常充電に移行する。このため、給電能力SOFが向上した場合には、オルタネータ16の発電電圧の昇圧を停止することによって、エンジン17の負荷を軽減し、燃費性能が低下することを防止できる。
以上に説明したように、本発明の第2実施形態によれば、充電率SOCから開回路電圧OCVを求め、求めたOCVからSOFを算出するようにしたので、昇圧充電によって給電能力が向上した場合には、通常充電に移行することで、エンジン17の負荷を軽減し、燃費性能を向上させることができる。
(D)第3実施形態の説明
つぎに、発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態の構成は、図1と同様であるが、制御部10において実行される処理が一部異なっている。以下では、第3実施形態の動作の概要を説明した後に、図8を参照して詳細な動作を説明する。
第3実施形態では、給電能力SOFが基準給電能力SOF_S未満である場合には、強昇圧充電を実行し、給電能力SOFが基準給電能力SOF_S以上で、かつ、充電率SOCが基準充電率SOC_S未満である場合には弱昇圧充電を実行し、さらに、給電能力SOFが基準給電能力SOF_S以上で、かつ、充電率SOCが基準充電率SOC_S以上である場合には通常充電を実行する。なお、弱昇圧充電とは通常充電よりも昇圧した高い電圧によって充電することを示し、強昇圧充電とは弱昇圧充電よりも昇圧した高い電圧によって充電することを示す。このような処理によれば、給電能力SOFが基準給電能力SOF_S未満である場合にはエンジン17が再始動できなくなる可能性があるので、強昇圧充電によって早急に充電を行うことができる。また、SOCの上昇に応じて、弱昇圧充電から通常充電に切り換えることで、エンジン17にかかる負荷を軽減し、燃費性能を改善することができる。
つぎに、第3実施形態の詳細な動作について説明する。図8は、第3実施形態において実行される処理の一例を説明するフローチャートである。なお、図8において、図7と対応する部分には同一の符号を付してその説明は省略する。図8の例では、図7と比較すると、ステップS50〜S53の処理が追加されている。これら以外は図7と同様であるので、ステップS50〜S53を中心に説明する。
ステップS50では、制御部10は、強昇圧充電を実行する。より詳細には、図4または図5に示す充電処理を実行する。なお、図4または図5よりも発電電圧を高く設定するようにしてもよい。これにより、二次電池14は急速に充電される。
ステップS51では、制御部10は、弱昇圧充電を実行する。より詳細には、図4または図5に示す充電処理よりも発電電圧を低く設定した充電処理を実行する。より詳細には、例えば、図4または図5よりも発電電圧を0.25V程度低く設定した充電処理を実行する。もちろん、0.25V以外の電圧でもよい。これにより、二次電池14は強昇圧充電よりも遅いものの、通常充電よりも迅速に充電がなされる。
ステップS52では、制御部10は、ステップS41で求めた充電率SOCと、SOCの基準値である基準充電率SOC_Sを比較し、SOC<SOC_Sが成立する場合(ステップS52:Yes)にはステップS14に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS52:No)にはステップS53に進む。例えば、ステップS41において、二次電池14に入出力される電流を積分して得たSOCが、SOC<SOC_Sの条件を満たす場合(ステップS52:Yes)にはステップS14に戻り、それ以外の場合にはステップS53に進む。より詳細には、例えば、SOC_S=80%とすると、SOCが80%未満の場合にはYesと判定してステップS14に戻って同様の処理を繰り返し、それ以外の場合にステップS53に進む。
ステップS53では、制御部10は、通常処理を実行する。より詳細には、図4または図5に示すフローチャートに示す電圧の値を、弱昇圧充電よりもさらに低く設定した電圧によって充電する。具体的には、図4または図5に示すフローチャートに示す電圧の値を、例えば、0.5V程度低くした電圧で充電する。もちろん、0.5V以外の電圧でもよい。
以上の処理によれば、給電能力SOFが基準給電能力SOF_S未満である場合には、強昇圧充電を実行して急速に給電能力を高め、給電能力SOFが基準給電能力SOF_S以上になった場合であって、充電率SOCが基準充電率SOC_S未満である場合には弱昇圧充電を実行して充電率を高め、そして、給電能力SOFが基準給電能力SOF_S以上になった場合であって、充電率SOCが基準充電率SOC_S以上になった場合には通常充電に移行するようにしたので、SOFだけでなくSOCも参照して充電制御を行うことで、充電率の増加に応じてエンジン17にかかる負荷を軽減し、燃費性能が低下することを防止できる。
なお、以上の説明では、ステップS17において、イグニッションスイッチがオフの状態にされていないと判定した場合(ステップS17:No)にはステップS53に戻るようにしたが、SOC(またはSOF)が再度低下する場合を想定して、ステップS41に戻るようにしてもよい。
また、以上の説明では、充電率SOCは、二次電池14に流れる電流を積分して求めた値を累積加算することで得るようにしたが、例えば、SOFとSOCの相関関係から求めるようにしてもよい。図9は、SOFとSOCの関係を示す図である。図9(A)は初期容量が小さい二次電池と大きい二次電池のSOFとSOCの関係を示している。また、図9(B)は環境温度が低い場合と高い場合における二次電池のSOFとSOCの関係を示している。SOFからSOCを求めるためには、例えば、基準温度および基準容量におけるSOFとSOCの関係からSOCを求め、温度と容量に基づいて補正を行うことで、正確なSOCを求めることができる。このようにして求めたSOCを用いて図8の処理を実行することで、効率よく充電を行うことができる。なお、SOFとSOCの相関関係から充電率SOCを求め、この求めた充電率SOCに対して二次電池14に流れる電流を積分して求めた値を累積加算することで最新の充電率SOCを求めるようにしてもよい。
(E)第4実施形態の説明
つぎに、発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態の構成は、図1と同様であるが、制御部10において実行される処理が一部異なっている。以下では、第4実施形態の動作の概要を説明した後に、図10を参照して詳細な動作を説明する。
第4実施形態では、アイドリング時にエンジン17を停止する、いわゆる「アイドリングストップ」を実行する際には、二次電池14の給電能力として、前述したSOFではなく、別途求めたSOF2を用いてエンジン17を再始動可能か否か判定する。より詳細には、式(1)に示すように、給電能力SOFには始動電流Isが含まれている。この始動電流Isは、エンジン17の温度が高い場合は低い場合に比較して、その値が小さくなる。例えば、運転者が搭乗してイグニッションスイッチをオンにしてエンジン17を始動する際には、エンジン17の温度が環境温度と略同じであるため、潤滑油の粘性が高い状態であることから、Isとしては数百アンペア程度の電流が流れる。しかし、アイドリングストップを実行する場合、エンジン17の温度は高い状態であり、潤滑油の粘性が低下した状態であることから、イグニッションスイッチによってエンジン17を始動する場合に比較してIsは低い値となる。この結果、アイドリングストップ時に測定される給電能力は、イグニッションスイッチによってエンジン17を始動する時に測定される給電能力に比較して高い値を有する。そこで、第4実施形態では、アイドリングストップを実行する場合には、別途求めた給電能力SOF2を用いることで、アイドリングストップ後にエンジン17を再始動できるか否かを正確に判断することができるとともに、エンジン17を再始動できるにも拘わらず、アイドリングストップが実行されずに燃料が消費されることを防ぐことができる。
つぎに、第4実施形態の詳細な動作について説明する。第4実施形態では、前述した図3、図7、または、図8に示す処理のいずれかが実行されるとともに、並行して図10に示す処理が実行される。以下では、図10に示す処理を中心に説明する。図10に示すフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS60では、制御部10は、エンジン17がアイドリング中であるか否かを判定し、アイドリング中である場合(ステップS60:Yes)にはステップS61に進み、それ以外の場合(ステップS60:No)には処理を終了する。例えば、運転者がアクセルペダルから足を離して、ブレーキペダルを踏んでいる場合またはパーキングブレーキが操作されている場合には、アイドリング中であると判断して、ステップS61に進む。
ステップS61では、制御部10は、アイドリングストップ用の給電能力SOF2を既に算出済みか否かを判定し、算出済みであると判定した場合(ステップS61:Yes)にはステップS63に進み、それ以外の場合(ステップS61:No)にはステップS62に進む。より詳細には、イグニッションスイッチを操作してエンジン17を始動した後に、アイドリングストップが実行されると、後述するように、ステップS67においてSOF2が算出されるので、その場合には算出済みである(Yes)と判定してステップS63に進み、SOF2が算出されていない場合にはNoと判定してステップS62に進む。
ステップS62では、制御部10は、図7に示すステップS40またはステップS42で算出されたSOFの値を、初期値としてSOF2に代入する。これにより、アイドリングストップがまだ実行されていない場合には、イグニッションスイッチを操作してエンジン17が始動された際に検出されたSOFの値がSOF2に初期値として代入される。
ステップS63では、制御部10は、給電能力SOF2と基準給電能力SOF2_Sとを比較し、SOF2>SOF2_Sが成立するか否かを判定し、成立する場合(ステップS63:Yes)にはステップS64に進み、それ以外の場合(ステップS63:No)には処理を終了する。なお、基準給電能力SOF2_Sは、例えば、基準給電能力SOF_Sと同じ値に設定してもよいし、あるいは、アイドリングストップは走行中に繰り返し実行される可能性があるので、SOF_Sよりも大きい値に設定してもよい。
ステップS64では、制御部10は、エンジン17を停止する。これによって、アイドリング時の燃料消費を削減することができるので、燃費性能を向上することができる。
ステップS65では、制御部10は、エンジン17を始動する操作がなされたか否かを判定し、始動する操作がなされたと判定した場合(ステップS65:Yes)にはステップS66に進み、それ以外の場合(ステップS65:No)には同様の処理を繰り返す。例えば、運転者がブレーキペダルから足を離した場合には、Yesと判定してステップS66に進む。
ステップS66では、制御部10は、始動時の電圧、電流、および、温度を電圧センサ11、電流センサ12、および、温度センサ13によって検出する。
ステップS67では、制御部10は、給電能力SOF2を算出する。より詳細には、制御部10は、イグニッションスイッチをオンの状態にしてエンジン17を始動する前に測定した開回路電圧OCVおよび内部抵抗Riと、ステップS66で検出した始動電流Is(アイドリングストップ時の始動電流)を式(1)に代入して給電能力SOF2を算出する。なお、開回路電圧OCVについては、図7のステップS42において算出されたOCVを用いてSOF2を算出するようにしてもよい。なお、アイドリングストップが実行され、ステップS67においてSOF2が算出されると、2回目以降の処理では、ステップS61ではYesと判定してステップS63に進むことになる。
以上の処理によれば、アイドリングストップ後にエンジン17を再始動する際に求めた給電能力SOF2を用いてアイドリングストップを実行するか否かを判定することができる。このため、エンジン17の温度が高い状態における給電能力SOF2を用いてアイドリングストップの実行性を判定できるので、アイドリングストップ後に再始動ができるにも拘わらず、アイドリングストップが実行されないことを防止できる。
また、運転者がイグニッションスイッチをオフの状態にしてエンジン17を停止した後に、エンジン17を再始動できるか否かについては、図3、図7、または、図8の処理により、アイドリングストップとは別の給電能力SOFを用いて判断するようにしたので、エンジン17の温度が低下した場合でも再始動を確実に行うことができる。
(C)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の各実施形態では、式(1)を用いて給電能力SOFを算出するようにしたが、これ以外の式を用いて算出するようにしてもよい。例えば、開回路電圧OCVではなく、エンジン17の動作時、アイドリング時、または、アイドリングストップ時の電圧を用いるようにしたり、使用環境等によっては、開回路電圧OCVとして固定値を用いたり、あるいは、式(1)から開回路電圧OCVを省略したりするようにしてもよい。また、始動電流Isではなく、車両が停止している際にステアリング操作を行う、いわゆる「据え切り」が行われた際に流れる電流を用いるようにしてもよい。
また、図4では、車両の状態に応じてオルタネータ16の発電電圧を調整するようにしたが、車両の状態に拘わらず発電電圧を調整するようにしてもよい。また、図5では、給電能力SOFに応じて発電電圧を段階的に調整するようにしたが、無段階で調整するようにしてもよい。
また、図7では、給電能力SOFと基準給電能力SOF_Sとの大小関係に応じて、昇圧充電または通常充電を選択するようにしたが、例えば、給電能力SOFに応じて無段階で発電電圧を調整するようにしてもよい。
また、図8では、給電能力SOFと基準給電能力SOF_Sとの大小関係に加え、充電率SOCと基準充電率SOC_Sの大小関係に基づいて、強昇圧充電、弱昇圧充電、および、通常充電を選択するようにしたが、給電能力SOFおよび充電率SOCの状態に応じて、発電電圧を無段階で調整するようにしてもよい。あるいは、値が異なる2つの基準充電率SOC_S1,SOC_S2を設定し、SOCが基準充電率SOC_S1未満になった場合には充電電流を増加させ、SOCが基準充電率SOC_S2以上となった場合には充電電流を減少または停止させる制御を行うようにしてもよい。このような制御によれば、単一の基準充電率SOC_Sを用いる場合に比較して、充電電流が頻繁に増減することで二次電池14の寿命が短縮することを防止できる。また、基準充電率SOC_S、SOC_S1、および、SOC_S2は固定値とするのではなく、例えば、二次電池14の劣化状態に応じて変化する可変値としてもよい。具体的には、例えば、基準給電能力SOF_SまたはSOF2_Sと、SOF・SOC間の相関関係に基づいて基準充電率を定めたり、二次電池14の劣化を示すSOH(State of Health)または劣化に応じて値が増加する内部抵抗Riに基づいて基準充電率を定めたりするようにしてもよい。このように、SOF、SOH、または、Ri等に基づいて基準充電率を定めることで、二次電池14の劣化が生じても、確実なエンジン17の始動性を保ちつつ充電率SOCの管理ができるため好ましい。
また、図10のステップS67では、エンジン17が停止時に求めたOCVを用いてSOF2を算出するようにしたが、式(3)に基づいて、SOCからOCVを求めるようにしてもよい。そのような方法によれば、リアルタイムのSOF2を求めることができるとともに、リアルタイムのSOF2に基づいてアイドリングストップの可否の判断を正確に行うことができる。
また、以上の各実施形態では、オルタネータ16の電圧を調整することで、二次電池14の給電能力を調整するようにしたが、負荷19に供給される電流を減少させることで、二次電池14の充電電流が増加するようにしてもよい。なお、本明細書中において「充電電流」とは、オルタネータ16から二次電池14に流れる電流から、負荷19に流れる電流を減算したものと定義することができる。負荷19に供給される電流を減少させる方法としては、例えば、負荷19の種類に応じて優先順位を付与し、給電能力が低下している場合には優先順位が低い負荷への給電を減少させるか停止する方法がある。例えば、安全走行への寄与が高低に応じて優先順位を付与し、優先順位が低い、例えば、シートヒータ、空調、デフォガ等については、供給する電力を低減させたり、あるいは、停止したりするようにしてもよい。
また、図10では、制御部10がアイドリングストップを実行する場合を例に挙げて説明したが、アイドリングストップの実行は、他の制御部が実行するようにしてもよい。
1 二次電池充電制御装置
10 制御部(推定手段、制御手段、アイドリングストップ手段)
10a CPU
10b ROM
10c RAM
10d 表示部
10e I/F
11 電圧センサ
12 電流センサ
13 温度センサ
14 二次電池
15 放電回路
16 オルタネータ
17 エンジン
18 スタータモータ
19 負荷

Claims (9)

  1. 車両に搭載される二次電池の充電状態を制御する二次電池充電制御装置において、
    前記車両のスタータモータによってエンジンを始動する際に、前記二次電池が前記スタータモータに対して給電する能力を示す値を推定する推定手段と、
    前記推定手段によって推定された前記給電能力を示す値が所定の閾値よりも小さい場合には、前記二次電池を充電電流が増加するように制御を行うとともに、前記二次電池の充電率を示す値が所定の閾値よりも大きくなった場合には充電電流が減少するように制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記給電能力を示す値と前記充電率を示す値の相関関係から、前記二次電池の基準容量および基準温度における前記充電率を示す値を求め、前記二次電池の容量による補正と、前記エンジンを始動する際の温度による補正を行って前記充電率を示す値を求める、
    ことを特徴とする二次電池充電制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記給電能力を示す値と前記充電率を示す値の相関関係から、前記充電率に関する前記所定の閾値を求め、求めた前記所定の閾値に基づいて制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の二次電池充電制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記給電能力を示す値に応じてオルタネータが発生する電圧を制御することで、前記充電電流を増減させることを特徴とする請求項1または2に記載の二次電池充電制御装置。
  4. 車両に搭載される二次電池の充電状態を制御する二次電池充電制御装置において、
    前記車両のスタータモータによってエンジンを始動する際に、前記二次電池が前記スタータモータに対して給電する能力を示す値を推定する推定手段と、
    前記推定手段によって推定された前記給電能力を示す値の大小に基づいて前記二次電池の充電状態を制御する制御手段と、
    アイドリング時に前記エンジンを停止するアイドリングストップ手段と、を有し、
    前記推定手段は、前記アイドリングストップ手段によって前記エンジンを停止した後に、前記エンジンを始動する際に、前記スタータモータに流れる電流の実測値に基づいて、イグニッションスイッチによって前記エンジンを始動する際とは別の第2の前記給電能力を示す値を算出し、
    前記アイドリングストップ手段は、前記推定手段によって推定された第2の前記給電能力を示す値と、アイドリングストップ時用の閾値とを比較して、次回のアイドリング時に前記エンジンを停止するか否かを判定する、
    ことを特徴とする二次電池充電制御装置。
  5. 前記推定手段は、前記スタータモータに流れる電流の値と前記二次電池の内部抵抗の値とを乗算することで得られる値と、前記二次電池の開回路電圧の値とを加算することで得られる値に基づいて前記給電能力を示す値を推定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の二次電池充電制御装置。
  6. 前記推定手段は、前記二次電池の充電率と前記開回路電圧の相関関係から、前記開回路電圧を求めることを特徴とする請求項5に記載の二次電池充電制御装置。
  7. 前記二次電池の充電率は、前記二次電池に流れる電流を累積加算して求めたリアルタイムの充電率であることを特徴とする請求項1、2、または、6のいずれか1項に記載の二次電池充電制御装置。
  8. 車両に搭載される二次電池の充電状態を制御する二次電池充電方法において、
    前記車両のスタータモータによってエンジンを始動する際に、前記二次電池が前記スタータモータに対して給電する能力を示す値を推定する推定ステップと、
    前記推定ステップにおいて推定された前記給電能力を示す値の大小に基づいて前記二次電池の充電状態を制御する制御ステップと、
    前記推定ステップにおいて推定された前記給電能力を示す値が所定の閾値よりも小さい場合には、前記二次電池を充電電流が増加するように制御を行うとともに、前記二次電池の充電率を示す値が所定の閾値よりも大きくなった場合には充電電流が減少するように制御する制御ステップと、を有し、
    前記制御ステップは、前記給電能力を示す値と前記充電率を示す値の相関関係から、前記二次電池の基準容量および基準温度における前記充電率を示す値を求め、前記二次電池の容量による補正と、前記エンジンを始動する際の温度による補正を行って前記充電率を示す値を求める、
    ことを特徴とする二次電池充電制御方法。
  9. 車両に搭載される二次電池の充電状態を制御する二次電池充電方法において、
    前記車両のスタータモータによってエンジンを始動する際に、前記二次電池が前記スタータモータに対して給電する能力を示す値を推定する推定ステップと、
    前記推定ステップにおいて推定された前記給電能力を示す値の大小に基づいて前記二次電池の充電状態を制御する制御ステップと、
    アイドリング時に前記エンジンを停止するアイドリングストップステップと、を有し、
    前記推定ステップは、前記アイドリングストップステップにおいて前記エンジンを停止した後に、前記エンジンを始動する際に、前記スタータモータに流れる電流の実測値に基づいて、イグニッションスイッチによって前記エンジンを始動する際とは別の第2の前記給電能力を示す値を算出し、
    前記アイドリングストップステップは、前記推定ステップにおいて推定された第2の前記給電能力を示す値と、アイドリングストップ時用の閾値とを比較して、次回のアイドリング時に前記エンジンを停止するか否かを判定する、
    ことを特徴とする二次電池充電制御方法。
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