JP6468242B2 - 抜枠造型機 - Google Patents

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Description

本開示は、抜枠造型機に関する。
特許文献1は、鋳枠を有しない無枠式の鋳型を造型する抜枠造型機を開示する。この造型機は、模型が設置されるマッチプレートを狭持する一組の上鋳枠及び下鋳枠と、鋳型砂を供給する供給機構と、鋳型砂を圧縮するスクイズ機構とを備える。造型機は、下鋳枠を上鋳枠へ近づけ、上鋳枠及び下鋳枠でマッチプレートを挟み込ませる。この状態で、造型機は、供給機構を動作させることにより、上鋳枠及び下鋳枠により形成された上下の造型空間へ鋳型砂を供給させる。造型機は、スクイズ機構を動作させることにより、上下の造型空間の鋳型砂を圧縮させる。上記工程を経て、上鋳型及び下鋳型が同時に造型される。
この造型機の供給機構は、圧縮空気を用いて上下の造型空間に鋳型砂を供給する。供給機構は、圧縮空気源に連通し、鋳型砂を貯留する上サンドタンクと、上鋳枠の上部に配置され、上サンドタンクに静的に接続された上ブローヘッドとを有する。圧縮空気源から吹き込まれた圧縮空気は、上サンドタンクに貯留された鋳型砂を上ブローヘッドへ供給し、上ブローヘッドの鋳型砂を上鋳枠により画成された上造型空間へ供給する。同様に、供給機構は、圧縮空気源に連通し、鋳型砂を貯留する下サンドタンクと、下鋳枠の下部に配置され、上下に移動し、所定位置で下サンドタンクに接続される下ブローヘッドとを有する。圧縮空気源から吹き込まれた圧縮空気は、下サンドタンクに貯留された鋳型砂を下ブローヘッドへ供給し、下ブローヘッドの鋳型砂を下鋳枠へ供給する。
この抜枠造型機のスクイズ機構は、上下に向き合った上スクイズシリンダ及び下スクイズシリンダを備える。上スクイズシリンダが上造型空間の鋳型砂に下向きの圧力を加え、下スクイズシリンダが下造型空間の鋳型砂に上向きの圧力を加える。これにより、鋳型砂の硬度が高まる。
特開昭54−51930号公報
特許文献1記載の抜枠造型機においては、模型形状や鋳型砂のCB(Compactability)によって造型される鋳型の厚さが変化するため、下ブローヘッドの目標の高さが鋳型の厚さに応じて変化する。このため、状況によって下ブローヘッドの接続口と下サンドタンクの接続口とがずれるおそれがある。この場合、鋳型砂の流れが一様とならないことから、下サンドタンク内で砂詰まりが発生するおそれがある。このような砂詰まりは、低いCBの鋳型砂を用いることで回避することができる。しかし、低いCBに調整された鋳型砂が、鋳型の造型性や鋳物製品の品質に対して最適な鋳型砂ではない場合もある。本技術分野では、優れた鋳型又は鋳物製品を造型する抜枠造型機が望まれている。
本発明の一側面に係る抜枠造型機は、無鋳枠の上鋳型及び下鋳型を造型する抜枠造型機であって、上鋳枠と、上鋳枠の下方に配置され、上鋳枠とともにマッチプレートを狭持可能な下鋳枠と、上鋳枠の上方に配置され、圧縮空気源に接続され、その下端部が開口され、その内部に鋳型砂を貯留する上サンドタンクと、上サンドタンクの下端部に取り付けられ、上サンドタンクから上鋳枠内へ連通する少なくとも1つの供給口が形成された上プレートと、圧縮空気源に接続され、その内部に鋳型砂を貯留し、貯留した鋳型砂を排出する第1接続口を有する第1下サンドタンクと、下鋳枠の下方に配置され、その上端部が開口され、第1下サンドタンクの第1接続口に接続可能な第2接続口を有し、第1下サンドタンクから供給され下鋳枠内へ供給される鋳型砂を貯留する第2下サンドタンクと、第2下サンドタンクの上端部に取り付けられ、第2下サンドタンクから下鋳枠内へ連通する少なくとも1つの供給口が形成された下プレートと、第2下サンドタンクを上下方向に移動させて、上プレート及び下プレートでスクイズを行う駆動部と、第1下サンドタンクを上下方向に移動させる調整駆動部と、第1下サンドタンクの高さ位置を検出する第1検出器と、第2下サンドタンクの高さ位置を検出する第2検出器と、第1検出器及び第2検出器の検出結果に基づいて、第1接続口と第2接続口との高さ位置が一致するように駆動部及び調整駆動部を動作させる制御部と、を備える。
この抜枠造型機は、調整駆動部を動作させる制御部により、第2下サンドタンクの第2接続口の高さと一致するように、第1下サンドタンクの第1接続口の高さを調整することができる。これにより、第1接続口と第2接続口との連結部分の鋳型砂の流れが一様となり、砂詰まりが発生することを抑制することができる。よって、砂詰まりを考慮して鋳型砂のCBを調整する必要がなくなり、鋳型の造型性や鋳物製品の品質に対して最適な鋳型砂を用いることができ、結果として優れた鋳型及び鋳物製品を得ることができる。
一実施形態において、上プレート、上鋳枠及びマッチプレートにより、上鋳型を造型する上造型空間が形成され、上プレートを介して上サンドタンクに貯留された鋳型砂が上造型空間に充填され、駆動部により所定高さに移動された第2下サンドタンクに取り付けられた下プレート、下鋳枠及びマッチプレートにより、下鋳型を造型する下造型空間が形成され、調整駆動部により第1下サンドタンクの第1接続口の高さが第2下サンドタンクの第2接続口の接続位置に調整されて第1下サンドタンクに貯留された鋳型砂が第2下サンドタンクに供給され、下プレートを介して第2下サンドタンクに貯留された鋳型砂が下造型空間に充填され、上造型空間及び下造型空間に鋳型砂が充填された状態で、駆動部が第2下サンドタンクを上方に移動させることで、上プレート及び下プレートでスクイズを行ってもよい。
このように構成した場合、分割された第2下サンドタンクのみを上下に移動させて下鋳枠への鋳型砂の充填及びスクイズを実現することができるため、一体型の下鋳枠用のサンドタンクを採用した場合と比べて、荷重のアンバランスによる傾きを軽減することができる。
一実施形態に係る抜枠造型機は、下盛枠を備え、下造型空間は、下プレート、下鋳枠、下盛枠及びマッチプレートにより形成されてもよい。このように構成した場合、下鋳枠のストロークを短くすることができる。このため、この抜枠造型機は、下盛枠を備えない場合と比べて装置高さが低い造型機とすることができるとともに、一組の上鋳型及び下鋳型の造型時間を短縮することができる。
一実施形態において、上サンドタンク及び第1下サンドタンクは、内面に圧縮空気が流通可能な複数の孔を有する透過部材が設けられていてもよい。このように構成した場合、透過部材の全面を介して側方から貯留空間へ圧縮空気が供給されるため、鋳型砂の流動性が向上する。この状態でさらに圧縮空気により上鋳枠又は下鋳枠へ鋳型砂が吹き込まれることにより、鋳型砂の吹込抵抗を減らすことができる。よって、圧縮空気源の電力消費を抑制することができるとともに、砂詰まりが発生することを抑制することができる。
一実施形態に係る抜枠造型機は、第1検出器により前回のスクイズ完了時に検出された第1下サンドタンクの高さ位置、及び、第2検出器により前回のスクイズ完了時に検出された第2下サンドタンクの高さ位置を前回の造型結果として記憶する記憶部を備え、制御部は、記憶部に記憶された前回の造型結果に基づいて、次の砂充填時における第1下サンドタンクの高さ位置及び第2下サンドタンクの高さ位置を決定してもよい。このように構成した場合、前回の造型結果に基づいて第2下サンドタンクの高さ位置が決定されるため、第1接続口と第2接続口との高さ位置をより正確に合わせることができる。
一実施形態に係る抜枠造型機は、上鋳枠の高さ位置を検出する第3検出器と、下盛枠の高さ位置を検出する第5検出器とを備え、上プレートは、高さ位置が固定されており、制御部は、第3検出器によりスクイズ完了時に検出された上鋳枠の高さ位置に基づいて、スクイズ完了時の上鋳型の厚さを認識するとともに、第2検出器及び第5検出器によりスクイズ完了時に検出された下プレートの高さ位置及び下盛枠の高さ位置に基づいて、スクイズ完了時の下鋳型の厚さを認識し、認識された上鋳型及び下鋳型の厚さに基づいて、次の砂充填時の上鋳枠の高さ位置、下プレートの高さ位置、下盛枠の高さ位置、第1下サンドタンクの高さ位置、及び、第2下サンドタンクの高さ位置を決定してもよい。このように構成した場合、前回の造型結果に基づいて第2下サンドタンクの高さ位置が決定されるため、第1接続口と第2接続口との高さ位置をより正確に合わせることができる。
一実施形態において、第3検出器は、上鋳枠又は上鋳枠と共に移動する部材に取り付けられた磁石と、固定フレームに取り付けられ、上下方向に延びる長手部材からなり、磁石との間に生じた磁界を検出する検出部と、を備えてもよい。このように構成した場合、非接触で上鋳枠の位置を認識することができる。
一実施形態において、第5検出器は、下盛枠又は下盛枠と共に移動する部材に取り付けられた磁石と、固定フレームに取り付けられ、上下方向に延びる長手部材からなり、磁石との間に生じた磁界を検出する検出部と、を備えてもよい。このように構成した場合、非接触で下盛枠の位置を認識することができる。
一実施形態において、第1検出器は、第1下サンドタンク又は第1下サンドタンクと共に移動する部材に取り付けられた磁石と、固定フレームに取り付けられ、上下方向に延びる長手部材からなり、磁石との間に生じた磁界を検出する検出部と、を備えてもよい。このように構成した場合、非接触で第1下サンドタンクの位置を認識することができる。
一実施形態において、第2検出器は、第2下サンドタンク又は第2下サンドタンクと共に移動する部材に取り付けられた磁石と、固定フレームに取り付けられ、上下方向に延びる長手部材からなり、磁石との間に生じた磁界を検出する検出部と、を備えてもよい。このように構成した場合、非接触で第2下サンドタンクの位置を認識することができる。
本発明の種々の側面及び実施形態によれば、優れた鋳型又は鋳物製品を造型する抜枠造型機が提供される。
一実施形態に係る抜枠造型機の正面側の斜視図である。 一実施形態に係る抜枠造型機の正面図である。 一実施形態に係る抜枠造型機の左側面側の概要図である。 第1下サンドタンクと第2下サンドタンクとが接続した状態の部分断面図である。 第1下サンドタンクと第2下サンドタンクとが接続した状態の平面図である。 第1下サンドタンクの第1接続口の概要図である。 封止機構の部分拡大断面図である。 下プレートの上面側の斜視図である。 下プレートの下面側の斜視図である。 図8のX−X線に沿った断面図である。 上プレートの下面側の斜視図である。 上プレートの上面側の斜視図である。 図11のXIII−XIII線に沿った断面図である。 ブッシュを説明する概要図である。 図14の断面図である。 ブッシュの取り外しを説明する平面図である。 ブッシュの取り外しを説明する断面図である。 一実施形態に係る抜枠造型機の造型処理を説明するフローチャートである。 シャトルイン処理を説明する概要図である。 枠セット処理を説明する概要図である。 エアレーション処理を説明する概要図である。 スクイズ処理を説明する概要図である。 抜型処理を説明する概要図である。 シャトルアウト処理を説明する概要図である。 枠合せ処理を説明する概要図である。 枠抜処理を説明する概要図である。 第1枠分離処理(前半)を説明する概要図である。 モールド押出処理を説明する概要図である。 第2枠分離処理(後半)を説明する概要図である。 一実施形態に係る抜枠造型機の制御装置の機能ブロック図である。 第1検出器の一例を示す上面図である。 第1検出器の一例を示す正面図である。 一実施形態に係る抜枠造型機の目標設定処理を説明するフローチャートである。
以下、添付図面を参照して実施形態について説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。以下では、水平方向をX軸及びY軸の方向とし、鉛直方向(上下方向)をZ軸の方向とする。
[抜枠造型機の概要]
図1は、一実施形態に係る抜枠造型機1の正面側の斜視図である。抜枠造型機1は、無鋳枠の上鋳型及び下鋳型を造型する造型機である。図1に示されるように、抜枠造型機1は、造型部A1及び搬送部A2を備えている。造型部A1は、上下方向(Z軸方向)に動作可能な箱形状の上鋳枠及び下鋳枠が配置されている。搬送部A2は、模型が配置されたマッチプレートを造型部A1へ導入する。造型部A1の上鋳枠及び下鋳枠は、互いに近接するように移動して、マッチプレートを狭持する。上鋳枠内及び下鋳枠内には、鋳型砂が充填される。上鋳枠内及び下鋳枠内に充填された鋳型砂は、造型部A1に備わるスクイズ機構によって上下方向から加圧されて上鋳型及び下鋳型が同時に形成される。その後、上鋳枠から上鋳型が、下鋳枠から下鋳型がそれぞれ抜き取られ、装置外へ搬出される。このように、抜枠造型機1は、無鋳枠の上鋳型及び下鋳型を造型する。
[フレーム構造]
図2は、一実施形態に係る抜枠造型機1の正面図である。図3は、一実施形態に係る抜枠造型機1の左側面側の概要図である。図2及び図3に示されるように、抜枠造型機1は、上フレーム10、下フレーム11、及び、上フレーム10と下フレーム11とを連結する4本のガイド12を備える。ガイド12は、その上端部が上フレーム10に連結され、その下端部が下フレーム11に連結される。上フレーム10、下フレーム11、及び、4本のガイド12によって、上述した造型部A1のフレームが構成されている。
造型部A1のフレームの側方(X軸の負の方向)には、搬送部A2の支持フレーム13(図2)が配置されている。また、造型部A1のフレームの側方(Y軸の正の方向)には、上下方向に延びる支持フレーム14(図3)が配置されている。支持フレーム14は、後述する第1下サンドタンクを支持する。
[上鋳枠及び下鋳枠]
抜枠造型機1は、上鋳枠15を備える。上鋳枠15は、上端部及び下端部が開口された箱形状の枠体である。上鋳枠15は、4本のガイド12に移動可能に取り付けられている。上鋳枠15は、上フレーム10に取り付けられた上鋳枠シリンダ16によって支持され、上鋳枠シリンダ16の動作に応じてガイド12に沿って上下動する。
抜枠造型機1は、上鋳枠15の下方に配置された下鋳枠17を備える。下鋳枠17は、上端部及び下端部が開口された箱形状の枠体である。下鋳枠17は、4本のガイド12に移動可能に取り付けられている。下鋳枠17は、上フレーム10に取り付けられた2本の下鋳枠シリンダ18(図2)によって支持され、下鋳枠シリンダ18の動作に応じてガイド12に沿って上下動する。以下では、ガイド12に囲まれた領域を造形位置ともいう。
上鋳枠15と下鋳枠17との間には、マッチプレート19が搬送部A2から導入される。マッチプレート19は、その両面に模型が配置された板状部材であり、上鋳枠15と下鋳枠17との間を進退する。具体的な一例として、搬送部A2の支持フレーム13には、造形位置へ向かうレールと、レール上に配置されたローラ付の搬送プレート20と、搬送プレート20を動作させる搬送シリンダ21を備えている。マッチプレート19は、搬送プレート20上に配置され、搬送シリンダ21の動作によって、造形位置であって上鋳枠15と下鋳枠17との間に配置される。上鋳枠15及び下鋳枠17は、配置されたマッチプレート19を上下方向から狭持可能である。以下では、支持フレーム13上の領域を退避位置ともいう。
[サンドタンク]
抜枠造型機1は、上鋳枠15の上方に配置された上サンドタンク22を備える。上サンドタンク22は、上フレーム10に取り付けられている。より具体的には、上サンドタンク22は、上フレーム10に静的に固定されている。上サンドタンク22は、その内部に上鋳枠15に供給するための鋳型砂を貯留する。上サンドタンク22は、その上端部及び下端部が開口されている。上サンドタンク22の上端部には、板状の遮蔽部材を水平方向(X軸の正負の方向)にスライドさせるスライドゲート23が設けられている。スライドゲート23の動作により、上サンドタンク22の上端部は、開閉可能に構成されている。また、上サンドタンク22の上方には、鋳型砂を投入する鋳型砂投入シュート24が固定配置されている。鋳型砂投入シュート24については後述する。スライドゲート23が開状態のときに、鋳型砂は鋳型砂投入シュート24を介して上サンドタンク22へ供給される。
上サンドタンク22の下端部は開口されており、下端部の開口に上プレート25(図3)が取り付けられる。上プレート25は、板状部材であり、上サンドタンク22から上鋳枠15内へ連通する少なくとも1つの供給口を有する。上サンドタンク22内の鋳型砂は、上プレート25の供給口を介して上鋳枠15内に供給される。上プレート25は、上鋳枠15の開口の大きさと略同一である。上鋳枠15が上方向に移動することにより、上プレート25は上鋳枠15内に進入する。上鋳枠15が下方向に移動することにより、上プレート25は上鋳枠15内から退出する。このように、上プレート25は、上鋳枠15内に進退可能に構成されている。上プレート25の詳細は後述する。
上サンドタンク22は、圧縮空気源(不図示)に接続されている。具体的な一例としては、上サンドタンク22は、その上部に圧縮空気を供給する配管26(図2)が接続されており、配管26を介して圧縮空気源と接続している。配管26には、電空比例弁27(図2)が設けられている。電空比例弁27は、圧縮空気の供給及び停止を切り替えるだけでなく、バルブ開度を出力側の圧力に応じて自動調整する。このため、所定圧力の圧縮空気が上サンドタンク22に供給される。スライドゲート23が閉状態のときに、上サンドタンク22の上部から供給された圧縮空気は上サンドタンク22の下部に向けて送り込まれる。上サンドタンク22内の鋳型砂は、圧縮空気とともに上プレート25の供給口を介して上鋳枠15内に供給される。
また、上サンドタンク22は、その内面に圧縮空気が流通可能な複数の孔を有する透過部材22a(図3)が設けられている。これにより、透過部材22aの全面を介して圧縮空気が内部空間全体に供給されるため、鋳型砂の流動性が向上する。透過部材22aは多孔質材料で形成されていてもよい。上サンドタンク22は、その側部に、圧縮空気を供給する配管(不図示)と、圧縮空気を排気する配管29(図2)と、が接続されている。配管29には、鋳型砂を通過させず、圧縮空気を透過させるフィルタが設けられており、鋳型砂が上サンドタンク22外へ排気されることを回避することができる。
抜枠造型機1は、下鋳枠17内に供給される鋳型砂を貯留する下サンドタンクを備える。下サンドタンクは、一例として第1下サンドタンク30(図3)及び第2下サンドタンク31(図3)に分割されている。第1下サンドタンク30は、上サンドタンク22の側方に配置されている。第1下サンドタンク30は、その内部に下鋳枠17に供給するための鋳型砂を貯留する。
第1下サンドタンク30は、支持フレーム14に支持されており、支持フレーム14に設けられた上下に延びるガイド12A(図1)に移動可能に取り付けられている。より具体的には、第1下サンドタンク30は、上フレーム10に取り付けられた下タンクシリンダ(調整駆動部)32(図3)によって支持され、下タンクシリンダ32の動作に応じてガイド12Aに沿って上下動する。
第1下サンドタンク30は、その上端部が開口されている。第1下サンドタンク30の上端部には、板状の遮蔽部材を水平方向(X軸の正負の方向)にスライドさせるスライドゲート33(図3)が設けられている。スライドゲート33の動作により、第1下サンドタンク30の上端部は、開閉可能に構成されている。また、第1下サンドタンク30の上方には、鋳型砂を投入するためのホッパ34(図3)が固定配置されている。ホッパ34と鋳型砂投入シュート24との接続関係については後述する。スライドゲート33が開状態のときに、鋳型砂はホッパ34を介して第1下サンドタンク30へ供給される。
第1下サンドタンク30の下端部は水平方向(Y軸の負の方向)に屈曲しており、先端部には、貯留した鋳型砂を排出する第1接続口35(図3)が形成されている。第1接続口35は、後述する第2下サンドタンク31の第2接続口と、所定の高さ(接続位置)で接続可能に構成されている。鋳型砂は、第1接続口35を介して第2下サンドタンク31へ供給される。また、第1下サンドタンク30の先端部には上下方向に延びる第1閉塞板36が設けられている。後述する第2下サンドタンク31の第2接続口は、接続位置に位置していないときに第1閉塞板36によって遮蔽される。
第1下サンドタンク30は、圧縮空気源(不図示)に接続されている。具体的な一例としては、第1下サンドタンク30は、その上部に圧縮空気を供給する配管(不図示)が接続されており、配管を介して圧縮空気源と接続している。配管には、電空比例弁(不図示)が設けられている。このため、所定圧力の圧縮空気が第1下サンドタンク30に供給される。スライドゲート33が閉状態のときであって、後述する第2下サンドタンク31の第2接続口が接続位置にある場合に、第1下サンドタンク30の上部から圧縮空気が供給される。圧縮空気は、第1下サンドタンク30の下部に向けて送り込まれ、第1下サンドタンク30内の鋳型砂は、圧縮空気とともに第1接続口35を介して第2下サンドタンク31内に供給される。
また、第1下サンドタンク30は、その内面に圧縮空気が流通可能な複数の孔を有する透過部材30aが設けられている。これにより、透過部材30aの全面を介して圧縮空気が内部空間全体に供給されるため、鋳型砂の流動性が向上する。透過部材30aは多孔質材料で形成されていてもよい。第1下サンドタンク30は、その側部に圧縮空気を排気する配管30bが接続されている。配管30b(図3)には、鋳型砂を通過させず、圧縮空気を透過させるフィルタが設けられており、鋳型砂が第1下サンドタンク30外へ排気されることを回避することができる。
第2下サンドタンク31は、下鋳枠17の下方に配置される。第2下サンドタンク31は、その内部に下鋳枠17に供給するための鋳型砂を貯留する。第2下サンドタンク31は、4本のガイド12に移動可能に取り付けられ、上下方向に延びるスクイズシリンダ(駆動部)37によって上下動可能に支持されている。
第2下サンドタンク31の側部には、第1下サンドタンクの第1接続口35に接続可能な第2接続口38(図3)が形成されている。第2接続口38は、第1下サンドタンク30の第1接続口35と、所定の高さ(接続位置)で接続可能に構成されている。接続位置とは、第1接続口35及び第2接続口38とが接続する高さであり、具体的には、第1接続口35及び第2接続口38が同軸に配置される位置である。第1接続口35及び第2接続口38は、上下方向に沿った接続面で接続される。
図4は、第1下サンドタンク30と第2下サンドタンク31とが接続した状態の部分断面図である。図5は、第1下サンドタンク30と第2下サンドタンク31とが接続した状態の平面図である。図4及び図5に示されるように、第1下サンドタンク30及び第2下サンドタンク31は、第1接続口35と第2接続口38とが所定の接続位置で接続することにより、互いに連通した状態となる。鋳型砂は、第1接続口35及び第2接続口38を介して第1下サンドタンク30から第2下サンドタンク31へ供給される。また、第2下サンドタンク31の第2接続口38には上下方向に延びる第2閉塞板39(図3〜図5)が設けられている。第1下サンドタンク30の第1接続口35の両側部には、第2閉塞板39を案内するガイドレール71が設けられている。第2閉塞板39がガイドレール71によって案内されることで、第1接続口35及び第2接続口38は、互いに傾くことなく接続位置に案内される。第1下サンドタンク30の第1接続口35は、接続位置に位置していないときに第2閉塞板39によって遮蔽される。
なお、抜枠造型機1は、第1接続口35及び第2接続口38の接続面を気密に封止する封止機構を備えてもよい。例えば、封止機構は第1接続口35側に設けられる。図6は、第1下サンドタンク30の第1接続口35の概要図であり、開口された側から第1接続口35を見た図である。図6に示されるように、第1接続口35は、第1下サンドタンク30の内部に連通する開口35aを備える。封止機構は、シール部材72及び保持部材73を備える。シール部材72は、開口35aを囲む環状の部材である。シール部材72は、その内部に気体を導入可能なチューブ形状を呈し、かつ、可撓性を有する。保持部材73は、開口35aを囲む環状の部材であり、第2閉塞板39に当接する。第2閉塞板39が当接する保持部材73の表面には、シール部材72を収容可能な溝が形成されている。図7は、封止機構の部分拡大断面図である。図7に示されるように、シール部材72は、第2閉塞板39が当接する保持部材73の表面から突出しない程度に収容されている。保持部材73には、シール部材72へ連通する気体導入口73a(図4〜図7)が形成されている。シール部材72は、その内部に気体が導入されると膨張し、保持部材73の表面から突出して第1接続口35及び第2接続口38の接続面を気密に封止する。なお、抜枠造型機1は、図4〜図7に示される封止機構以外の封止機構を採用してもよい。
第2下サンドタンク31の上端部は開口されており、上端部の開口に下プレート40(図3)が取り付けられる。下プレート40は、板状部材であり、第2下サンドタンク31から下鋳枠17内へ連通する少なくとも1つの供給口を有する。第2下サンドタンク31内の鋳型砂は、下プレート40の供給口及び後述する下盛枠を介して下鋳枠17内に供給される。下プレート40の詳細は後述する。
[下盛枠]
抜枠造型機1は、一例として下盛枠41を備える。下盛枠41は、下鋳枠17の下方に配置される。下盛枠41は、上端部及び下端部が開口された箱形状の枠体である。下盛枠41の上端部の開口は、下鋳枠17の下端部の開口と接続する。下盛枠41は、その内部に第2下サンドタンク31を収容可能に構成されている。下盛枠41は、第2下サンドタンク31に固定された下盛枠シリンダ42によって上下動可能に支持されている。下プレート40は、下盛枠41及び下鋳枠17の開口の大きさと略同一である。なお、上下動可能な下盛枠41は、その内部に第2下サンドタンク31及び下プレート40を収容した位置が原位置(初期位置)であり、下降端となる。下盛枠41が上方向に移動することにより、下プレート40は下盛枠41内から退出する。上方向に移動した下盛枠41が下方向に移動することにより、下プレート40は下盛枠41内に進入する。このように、下プレート40は、下盛枠41内に進退可能(入出可能)に構成されている。この抜枠造型機1は、下盛枠41を備えることにより下鋳枠17のストロークを短くすることができるので、下盛枠41を備えない場合と比べて装置高さが低い抜枠造型機とすることができる。また、この抜枠造型機1は、下盛枠41を備えることにより下鋳枠17のストロークを短くすることができるので、一組の上鋳型及び下鋳型の造型時間を短縮することができる。
なお、抜枠造型機1は、下盛枠41を備えなくてもよい。この場合、下プレート40は下鋳枠17内に進退可能(入出可能)に構成される。上下動可能な下鋳枠17は、下降端が原位置(初期位置)である。つまり、下プレート40は、上方向に移動する下鋳枠17よりも相対的に上方向に移動することにより下鋳枠17内に進入する。下プレート40は、下鋳枠17よりも相対的に下方向に移動することにより、下鋳枠17内から退出する。
[造型空間及びスクイズ]
上鋳型の造型空間(上造型空間)は、上プレート25、上鋳枠15及びマッチプレート19により形成される。下鋳型の造型空間(下造型空間)は、下プレート40、下鋳枠17及びマッチプレート19により形成される。上造型空間及び下造型空間は、上鋳枠シリンダ16、下鋳枠シリンダ18及びスクイズシリンダ37を動作させて、上鋳枠15及び下鋳枠17が所定高さでマッチプレートを狭持したときに形成される。なお、抜枠造型機1が下盛枠41を備える場合には、下造型空間は、下プレート40、下鋳枠17、下盛枠41及びマッチプレート19により形成されてもよい。
上造型空間には、上プレート25を介して上サンドタンク22に貯留された鋳型砂が充填される。下造型空間には、下プレート40を介して第2下サンドタンク31に貯留された鋳型砂が充填される。上造型空間及び下造型空間に充填される鋳型砂のCBは、30%〜42%の範囲で設定され得る。また、上造型空間及び下造型空間に充填される鋳型砂の圧縮強さは、8N/cm〜15N/cmの範囲で設定され得る。なお、模型形状や鋳型砂のCB(Compactability)によって造型される鋳型の厚さが変化するため、第2下サンドタンク31の目標の高さが鋳型の厚さに応じて変化する。つまり、第2下サンドタンク31の第2接続口38の高さが変化する。このとき、下タンクシリンダ32により、第1下サンドタンク30の第1接続口35の高さが第2下サンドタンク31の第2接続口38の接続位置に調整される。このような調整は、後述する制御装置50(図3)によって実現され得る。
スクイズシリンダ37は、上造型空間及び下造型空間に鋳型砂が充填された状態で、第2下サンドタンク31を上方に移動させることで、上プレート25及び下プレート40でスクイズを行う。これにより、上造型空間の鋳型砂に圧力が加わり、上鋳型が形成される。これと同時に、下造型空間の鋳型砂に圧力が加わり、下鋳型が形成される。
[鋳型砂投入シュート]
鋳型砂投入シュート24は、上端部が開口され、下端部が2つに分岐している。上端部には、切替ダンパ43が設けられている。切替ダンパ43は、分岐された下端部の何れか一方に鋳型砂が落下するように傾斜方向が変化する。また、鋳型砂投入シュート24の一方の下端部は上サンドタンク22の上部に固定され、鋳型砂投入シュート24の他方の下端部はホッパ34内に収容され、固定されない。このように、第1下サンドタンク30側の下端部が固定されないことにより、下タンクシリンダ32は、第1下サンドタンク30の第1接続口35の高さを、上サンドタンク22とは独立に制御することができる。
[下プレートの詳細]
図8は、下プレート40の上面側の斜視図である。図9は、下プレート40の下面側の斜視図である。図10は、図8のX−X線に沿った断面図である。図8〜図10に示されるように、下プレート40は、少なくとも1つの供給口40aを有する。図中では、一例として、15個の供給口40aが形成されている。それぞれの供給口40aの内面は、下プレート40の下面40bの開口よりも下プレート40の上面40cの開口の方が狭くなるように傾斜している。このような形状(逆向きのテーパー形状)により、スクイズ時に、供給口40aにおいて鋳型砂が強く圧縮されることを回避することができる。つまり、このような形状は、次回の砂供給の際に、砂が供給口40aに詰まることを回避することができる。
また、下プレート40の下面40bには、1又は複数の供給口40aに向かって傾斜する傾斜面を有する突起40dが設けられている。突起40dは、XZ平面の断面が略三角形である。突起40dの傾斜面の傾斜は、供給口40aの内面と同一の傾斜である。これにより、突起40dによって鋳型砂がスムーズに供給口40aへ供給される。また、突起40dが設けられることによって、供給口40a間に鋳型砂が滞留することを回避できる。
下プレート40の上面40cには、ノズル板(ノズル)44又は閉塞板45が配置されてもよい。ノズル板44は、板状部材であり、供給口に連通する開口44aが形成されている。開口44aの内面の傾斜は、供給口40aの傾斜と同一であってもよいし、異なる傾斜であってもよい。また、開口44aの形成位置は、適宜設定することができる。例えば、ノズル板44の中心からX軸方向又はY軸方向に変位させた位置に開口44aを形成し、供給口40aと開口44aとを同軸にしないことにより、噴射方向を水平方向にシフトさせることができる。これにより、例えば模型に深い位置が存在する場合、深い位置に鋳型砂を供給するようにノズル板44を配置することができる。さらに、開口44aの開口向き(開口の軸の向き)を上下方向に対して角度を持たせることで、噴射方向を制御することもできる。これにより、複雑な模型であっても鋳型砂を確実に充填することができる。閉塞板45は、板状部材であり、開口は形成されていない。閉塞板45は、複数の供給口40aから予め選択された供給口を塞ぐために用いられる。例えば、模型に浅い位置が存在する場合、浅い位置に対応する供給口40aを塞ぐように配置される。このように、ノズル板44及び閉塞板45は、模型に応じて適宜選択され得る。また、ノズル板44及び閉塞板45は、例えば、同じ厚さで形成され、それぞれの上面が同一平面上に位置する。これにより、完成した上下鋳型を装置外に押し出すことができる。
[上プレートの詳細]
図11は、上プレート25の下面側の斜視図である。図12は、上プレート25の上面側の斜視図である。図13は、図11のXIII−XIII線に沿った断面図である。図11〜図13に示されるように、上プレート25は、少なくとも1つの供給口25aを有する。図中では、一例として、15個の供給口25aが形成されている。それぞれの供給口25aの内面は、上プレート25の上面25cの開口よりも上プレート25の下面25bの開口の方が狭くなるように傾斜している。このような形状(逆向きのテーパー形状)により、スクイズ時に、供給口25aにおいて鋳型砂が強く圧縮されることを回避することができる。つまり、このような形状は、鋳型砂が重力落下しない程度にスクイズ時で固めるとともに、次回の砂供給の際に、砂が供給口25aに詰まることを回避することができる。
また、上プレート25の上面25cには、1又は複数の供給口25aに向かって傾斜する傾斜面を有する突起25dが設けられている。突起25dは、XZ平面の断面が略三角形である。突起25dの傾斜面の傾斜は、供給口25aの内面と同一の傾斜である。これにより、突起25dによって鋳型砂がスムーズに供給口25aへ供給される。また、突起25dが設けられることによって、供給口25a間に鋳型砂が滞留することを回避できる。
上プレート25の下面25bには、ノズル板(ノズル)46又は閉塞板47が配置されてもよい。ノズル板46は、板状部材であり、供給口に連通する開口46aが形成されている。開口46aの内面の傾斜は、供給口25aの傾斜と同一であってもよいし、異なる傾斜であってもよい。また、開口46aの形成位置は、適宜設定することができる。例えば、ノズル板46の中心からX軸方向又はY軸方向に変位させた位置に開口46aを形成し、供給口25aと開口46aとを同軸にしないことにより、噴射方向を水平方向にシフトさせることができる。これにより、例えば模型に深い位置が存在する場合、深い位置に鋳型砂を供給するようにノズル板46を配置することができる。さらに、開口46aの開口向き(開口の軸の向き)を上下方向に対して角度を持たせることで、噴射方向を制御することもできる。これにより、複雑な模型であっても鋳型砂を確実に充填することができる。閉塞板47は、板状部材であり、開口は形成されていない。閉塞板47は、複数の供給口25aから予め選択された供給口を塞ぐために用いられる。例えば、模型に浅い位置が存在する場合、浅い位置に対応する供給口25aを塞ぐように配置される。このように、ノズル板46及び閉塞板47は、模型に応じて適宜選択され得る。
[ブッシュ]
上鋳枠15、下鋳枠17、及び第2下サンドタンク31は、筒状のブッシュによって4本のガイド12に移動可能に取り付けられている。一例として上鋳枠15について説明する。図14は、ブッシュ49を説明する概要図である。図15は、図14の断面図である。図14及び図15に示されるように、上鋳枠15は、その上下端にブッシュ49が取り付けられることにより、ガイド12に移動可能に取り付けられている。筒状のブッシュ49は、複数の部材を結合して構成されてもよい。具体的には、ブッシュ49は、軸方向に平行な面で半割された部材を結合して構成されてもよい。図16は、半割されたブッシュ49の取り外しを説明する平面図である。図17は、半割されたブッシュ49の取り外しを説明する断面図である。図16及び図17に示されるように、半割されたブッシュ49を用いることで、上鋳枠15、下鋳枠17、及び第2下サンドタンク31をガイド12から取り外すことなく、ブッシュ49だけを取り外して交換できるので、メンテナンス性に優れている。
[制御装置]
抜枠造型機1は、制御装置50を備えてもよい。制御装置50は、プロセッサなどの制御部、メモリなどの記憶部、入力装置、表示装置などの入出力部、ネットワークカードなどの通信部などを備えるコンピュータであり、抜枠造型機1の各部、例えば鋳型砂供給系、圧縮空気供給系、駆動系及び電源系等を制御する。この制御装置50では、入力装置を用いて、オペレータが抜枠造型機1を管理するためにコマンドの入力操作等を行うことができ、また、表示装置により、抜枠造型機1の稼働状況を可視化して表示することができる。さらに、制御装置50の記憶部には、抜枠造型機1で実行される各種処理をプロセッサにより制御するための制御プログラムや、造型条件に応じて抜枠造型機1の各構成部に処理を実行させるためのプログラムが格納される。
[造型処理]
本実施形態に係る造型処理について概説する。図18は、一実施形態に係る抜枠造型機の造型処理を説明するフローチャートである。図18に示される造型処理は、一組の上鋳型及び下鋳型を造型する処理である。図18に示される造型処理は、抜枠造型機1の姿勢が原位置(初期位置)であることを条件の1つとして自動起動される。抜枠造型機1の姿勢が原位置でない場合には、手動で動作させて原位置まで移動させる。図3に示された抜枠造型機1の姿勢(原位置)で、自動起動ボタンが押されると、図18に示される造型処理が開始される。
造型処理が開始された場合、最初に、シャトルイン処理(S12)が行われる。図19は、シャトルイン処理を説明する概要図である。図19に示されるように、シャトルイン処理では、搬送シリンダ21が、マッチプレート19を載置した搬送プレート20を造型位置へ移動させる。
次に、枠セット処理(S14)が行われる。図20は、枠セット処理を説明する概要図である。図20に示されるように、枠セット処理では、上鋳枠シリンダ16、下鋳枠シリンダ18(図2)、下盛枠シリンダ42及びスクイズシリンダ37が造型する鋳型の厚さに合わせて伸縮する。これにより、上鋳枠15が所定位置に移動するとともに、下鋳枠17がマッチプレート19に当接し、その後、マッチプレート19を載せた下鋳枠17が所定位置に移動することで、上鋳枠15及び下鋳枠17の間にマッチプレート19が狭持された状態となる。そして、第2下サンドタンク31及び下盛枠41が上昇し、下盛枠41が下鋳枠17に当接する。また、下タンクシリンダ32が伸縮し、第1下サンドタンク30を上下方向に移動させることで、第1下サンドタンク30の第1接続口35の高さが第2下サンドタンク31の第2接続口38の高さと一致する状態となる。このとき、上造型空間及び下造型空間は、制御装置50で決定された状態(高さ)になっている。
次に、エアレーション処理(S16)が行われる。図21は、エアレーション処理を説明する概要図である。図21に示されるように、エアレーション処理では、封止機構が第1下サンドタンク30の第1接続口35と第2下サンドタンク31の第2接続口38とを封止する。そして、上サンドタンク22のスライドゲート23、及び、第1下サンドタンク30のスライドゲート33が閉とされ、圧縮空気源及び電空比例弁が上サンドタンク22及び第1下サンドタンク30内に圧縮空気を供給する。これにより、鋳型砂を流動させながら、上造型空間及び下造型空間に鋳型砂が充填される。一例として、設定された圧力及び時間を満たした場合、エアレーション処理が終了する。
次に、スクイズ処理(S18)が行われる。図22は、スクイズ処理を説明する概要図である。図22に示されるように、スクイズ処理では、エアレーション処理(S16)で動作させた封止機構が封止を解除し、スクイズシリンダ37がさらに伸長することにより、第2下サンドタンク31がさらに上昇する。これにより、第2下サンドタンク31に取り付けられた下プレート40が下盛枠41内に進入し、下造型空間内の鋳型砂を圧縮するとともに、上プレート25が上鋳枠15内に進入し、上造型空間の鋳型砂を圧縮する。スクイズシリンダ37が油圧回路で制御されている場合には、例えば油圧回路の油圧が設定された油圧と等しいと判定することができるときに、スクイズ処理が終了する。なお、スクイズ処理中であって、上鋳枠シリンダ16、下鋳枠シリンダ18及び下盛枠シリンダ42が油圧回路で制御されている場合、各シリンダはフリー回路に設定される。これによって、各シリンダはスクイズ力に負けて収縮する。
次に、抜型処理(S20)が行われる。図23は、抜型処理を説明する概要図である。図23に示されるように、抜型処理では、下盛枠シリンダ42が収縮して下盛枠41を下降させる。その後、スクイズシリンダ37が収縮して、第2下サンドタンク31を下降させ、それに続いて、マッチプレート19及び搬送プレート20を載置した下鋳枠17を下降させる。そして、上鋳枠15から模型の抜型が行われる。下鋳枠17が固定部(不図示)まで下降したとき、マッチプレート19及び搬送プレート20が固定部に支持される。これにより、下鋳枠17から模型の抜型が行われる。
次に、シャトルアウト処理(S22)が行われる。図24は、シャトルアウト処理を説明する概要図である。図24に示されるように、シャトルアウト処理では、搬送シリンダ21が収縮することにより、搬送プレート20を退避位置へ移動させる。図24に示された状態で、必要であれば中子が上鋳枠15又は下鋳枠17に配置される。
次に、枠合せ処理(S24)が行われる。図25は、枠合せ処理を説明する概要図である。図25に示されるように、枠合せ処理では、下鋳枠シリンダ18が収縮し、スクイズシリンダ37が伸長することにより、下鋳枠17及び第2下サンドタンク31を上昇させて、枠を合わせる。
次に、抜枠処理(S26)が行われる。図26は、抜枠処理を説明する概要図である。図26に示されるように、抜枠処理では、上鋳枠シリンダ16及び下鋳枠シリンダ18が収縮することにより、上鋳枠15及び下鋳枠17を上昇端まで上昇させて、抜枠を行う。
次に、第1枠分離処理(S28)が行われる。図27は、第1枠分離処理(前半)を説明する概要図である。図27に示されるように、第1枠分離処理では、第2下サンドタンク31の下プレート40上に鋳型を載置した状態で、スクイズシリンダ37が収縮し、第2下サンドタンク31を下降させる。このとき、下鋳枠シリンダ18が伸長し、下鋳枠17を下降させるとともに、鋳型を搬出する際に邪魔にならない位置で停止させる。
次に、モールド押出処理(S30)が行われる。図28は、モールド押出処理を説明する概要図である。図28に示されるように、モールド押出処理では、押出シリンダ48(図2参照)が伸長することで、上鋳型及び下鋳型を装置外(例えば造型ライン)へ搬出する。
次に、第2枠分離処理(S32)が行われる。図29は、第2枠分離処理(後半)を説明する概要図である。図29に示されるように、第2枠分離処理では、下鋳枠シリンダ18が伸長し、下鋳枠17を原位置に戻す。
以上で、一組の上鋳型及び下鋳型を造型する処理を終了する。
[第1下サンドタンクの位置調整]
上述した枠セット処理(S14)において行われた第1下サンドタンク30の位置調整の詳細を説明する。位置調整は、制御装置50によって実現する。図30は、一実施形態に係る抜枠造型機1の制御装置50の機能ブロック図である。図30に示されるように、制御装置50は、第1検出器51、第2検出器52、第3検出器53、第4検出器54、第5検出器55及び下タンクシリンダ32に接続されている。なお、制御装置50は、第1検出器51〜第5検出器55の全てに接続されている必要はない。制御装置50は、例えば、第1検出器51及び第2検出器52のみに接続されていてもよいし、第3検出器53〜第5検出器55のみに接続されていてもよい。また、抜枠造型機1は、第1検出器51〜第5検出器55の全てを備えている必要はない。
第1検出器51は、第1下サンドタンク30の高さ位置を検出する。図31は、第1検出器51の一例を示す上面図である。図32は、第1検出器51の一例を示す正面図である。図31及び図32に示されるように、第1検出器51は、磁石60及び磁界検出部61を備える。磁石60は、第1下サンドタンク30と共に移動する部材62,63に取り付けられる。磁石60は、第1下サンドタンク30に直接取り付けられてもよい。磁石60は、その一部が切り欠かれた環状部材である。磁界検出部61は、固定フレームである支持フレーム14に取り付けられ、上下方向に延びる長手部材からなり、磁石60との間に生じた磁界を検出する。磁界検出部61は、第1下サンドタンク30の移動方向に沿って設けられている。磁石60は、その内部に磁界検出部61が位置するように配置される。第1下サンドタンク30とともに磁石60が移動するため、第1検出器51は、磁界位置を検出することにより第1下サンドタンク30の高さ位置(絶対位置)を検出することができる。
第2検出器52は、第2下サンドタンク31(下プレート40)の高さ位置を検出する。第2検出器52の構成は第1検出器51と同一であるので説明を省略する。なお、第2検出器52の場合、一例として、第2下サンドタンク31に磁石60が設けられ、造型部A1のフレームなどの固定部材に磁界検出部61が設けられる。
第3検出器53は、上鋳枠15の高さ位置を検出する。第3検出器53の構成は第1検出器51と同一であるので説明を省略する。なお、第3検出器53の場合、一例として、上鋳枠15に磁石60が設けられ、造型部A1のフレームなどの固定部材に磁界検出部61が設けられる。
第4検出器54は、下鋳枠17の高さ位置を検出する。第4検出器54の構成は第1検出器51と同一であるので説明を省略する。なお、第4検出器54の場合、一例として、下鋳枠17に磁石60が設けられ、造型部A1のフレームなどの固定部材に磁界検出部61が設けられる。
第5検出器55は、下盛枠41の高さ位置を検出する。第5検出器55の構成は第1検出器51と同一であるので説明を省略する。なお、第5検出器55の場合、一例として、下盛枠41に磁石60が設けられ、造型部A1のフレームなどの固定部材に磁界検出部61が設けられる。
制御装置50は、認識部70、制御部80及び記憶部90を備える。認識部70は、第1検出器51の検出結果に基づいて、移動中の第1下サンドタンク30の高さ位置(第1接続口35の高さ位置)及び移動完了を認識する。認識部70は、第2検出器52の検出結果に基づいて、移動中の第2下サンドタンク31の高さ位置(第2接続口38の高さ位置)及び移動完了を認識する。認識部70は、第3検出器53の検出結果に基づいて、移動中の上鋳枠15の高さ位置及び移動完了を認識する。認識部70は、第4検出器54の検出結果に基づいて、移動中の下鋳枠17の高さ位置及び移動完了を認識する。認識部70は、第5検出器55の検出結果に基づいて、移動中の下盛枠41の高さ位置及び移動完了を認識する。このように、認識部70は、検出器の結果に基づいて、各構成要素の移動中の高さ位置及び移動完了を認識することができる。また、認識部70は、第3検出器53によりスクイズ完了時に検出された上鋳枠15の高さ位置に基づいて、スクイズ完了時の上鋳型の厚さを認識することもできる。また、認識部70は、第2検出器によりスクイズ完了時に検出された第2下サンドタンク31(下プレート40)の高さ位置、及び、第5検出器55によりスクイズ完了時に検出された下盛枠41の高さ位置に基づいて、スクイズ完了時の下鋳型の厚さを認識することもできる。
認識部70は、第3検出器53によりスクイズ完了時に検出された上鋳枠15の高さ位置、第2検出器によりスクイズ完了時に検出された第2下サンドタンク31(下プレート40)の高さ位置、及び、第5検出器55によりスクイズ完了時に検出された下盛枠41の高さ位置を造型結果として記憶部90に記憶させる。このとき、認識部70は、造型条件と造型結果とを関連付けて記憶部90に記憶させてもよい。造型条件とは、造型する際に予め設定された条件であり、例えば、模型の型番、模型形状、各構成要素の目標高さ位置などである。このように、認識部70及び記憶部90は、実績情報を取得して記憶する。
制御部80は、記憶部90に記憶された前回の造型結果に基づいて、次の砂充填時における上鋳枠15の高さ位置及び下盛枠41の高さ位置を決定する。このように、制御部80は、第3検出器53及び第5検出器55の検出結果に基づいて、フィードバック制御を行う。
なお、認識部70は、第3検出器53及び第5検出器55の検出結果だけでなく、第1検出器51〜第5検出器55から選択される他の組合せの検出結果、全ての検出結果、又は、上鋳型及び下鋳型の厚さを造型結果として記憶部90に記憶してもよい。この場合、制御部80は、記憶部90に記憶された造型結果に基づいて上述したフィードバック制御とは異なるフィードバック制御を行うことができる。例えば、制御部80は、スクイズ完了時において第1検出器51により検出された第1下サンドタンク30の高さ位置(第1接続口35の高さ位置)と、スクイズ完了時において第2検出器52により検出された第2下サンドタンク31の高さ位置(第2接続口38の高さ位置)に基づいて、次の砂充填時における第1下サンドタンク30の高さ位置及び第2下サンドタンク31の高さ位置を決定してもよい。これにより、制御部80は、第1検出器51及び第2検出器52の検出結果に基づいて、第1接続口35と第2接続口38との高さ位置が一致するようにスクイズシリンダ37及び下タンクシリンダ32を動作させることができる。
図33は、一実施形態に係る抜枠造型機1の目標設定処理を説明するフローチャートである。図33に示される処理は、枠セット処理(S14)において実行される。最初に、制御部80は、情報取得処理(S40)として、記憶部90に記憶された前回の造型結果を取得する。次に、制御部80は、目標値設定処理(S42)として、第1接続口35の高さ位置の目標値を決定する。制御部80は、例えば、前回の第1接続口35の高さ位置と前回の第2接続口38の高さ位置とに差分が存在する場合には、差分を打ち消すように第1接続口35の高さ位置の目標値を決定する。以上で、抜枠造型機1の目標設定処理を終了する。
以上、本実施形態に係る抜枠造型機1によれば、下タンクシリンダ32を動作させる制御部80により、第2下サンドタンク31の第2接続口38の高さと一致するように、第1下サンドタンク30の第1接続口35の高さを調整することができる。これにより、第1接続口35と第2接続口38との連結部分の鋳型砂の流れが一様となり、砂詰まりが発生することを抑制することができる。よって、砂詰まりを考慮して鋳型砂のCBを調整する必要がなくなり、鋳型の造型性や鋳物製品の品質に対して最適な鋳型砂を用いることができ、結果として優れた鋳型及び鋳物製品を得ることができる。
また、本実施形態に係る抜枠造型機1によれば、分割された第2下サンドタンク31のみを上下に移動させて下鋳枠17への鋳型砂の充填及びスクイズを実現することができる。第1下サンドタンク30が第2下サンドタンク31に固定接続された一体型のサンドタンクを採用した場合、タンクの左側に右側よりも荷重が加わることになるため、タンクを上昇させるときの角度と下降させるときの角度とが異なるおそれがある。このような角度の差異は、パターンから鋳型を外す際に抜型不良を起こすおそれがある。これに対して、本実施形態に係る抜枠造型機1によれば、荷重のアンバランスによる傾きを軽減できるため、結果として優れた鋳型及び鋳物製品を得ることができる。
また、本実施形態に係る抜枠造型機1によれば、透過部材22a,30aの全面を介して側方から貯留空間へ圧縮空気が供給されるため、鋳型砂の流動性が向上する。この状態でさらに圧縮空気により上鋳枠又は下鋳枠へ鋳型砂が吹き込まれることにより、鋳型砂の吹込抵抗を減らすことができる。よって、圧縮空気源の電力消費を抑制することができるとともに、砂詰まりが発生することを抑制することができる。
また、本実施形態に係る抜枠造型機1によれば、前回の造型結果に基づいて第2下サンドタンク31の高さ位置が調整されるため、第1接続口35と第2接続口38との高さ位置をより正確に合わせることができる。
また、本実施形態に係る抜枠造型機1によれば、非接触で第1下サンドタンク30及び第2下サンドタンク31の位置を認識することができる。
さらに、本実施形態に係る抜枠造型機1によれば、上造型空間及び下造型空間に充填される鋳型砂は、CBが30%〜42%、鋳型砂の圧縮強さが8N/cm〜15N/cmの範囲に設定された鋳型砂であるため、優れた鋳型及び鋳物製品を得ることができる。
なお、上述した実施形態は本発明に係る抜枠造型機の一例を示すものである。本発明に係る抜枠造型機は、実施形態に係る抜枠造型機1に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で、実施形態に係る抜枠造型機1を変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
例えば、上記実施形態において、上サンドタンク22は上フレーム10に固定されている例を説明したが、上サンドタンク22は移動可能に構成されていてもよい。
また、上記実施形態において、制御装置50は、第1検出器51及び第2検出器52の検出結果を用いて、第1下サンドタンク30及び第2下サンドタンク31の移動速度を制御してもよい。同様に、制御装置50は、第3検出器53、第4検出器54及び第5検出器55の検出結果を用いて、上鋳枠15、下鋳枠17及び下盛枠41の移動速度を制御してもよい。例えば、制御装置50は、目標位置まで近づいてきたことを検知(所定位置から所定距離以内に位置したことを検知)した場合、移動速度を所定値下げてもよい。このように制御することにより、接触時の影響の緩和と上鋳型及び下鋳型の造型時間の短縮とを両立することができる。
1…抜枠造型機、12…ガイド、15…上鋳枠、16…上鋳枠シリンダ、17…下鋳枠、18…下鋳枠シリンダ、19…マッチプレート、22…上サンドタンク、25…上プレート、22a,30a…透過部材、30…第1下サンドタンク、31…第2下サンドタンク、32…下タンクシリンダ、35…第1接続口、36…第1閉塞板、37…スクイズシリンダ、38…第2接続口、39…第2閉塞板、40…下プレート、41…下盛枠、42…下盛枠シリンダ、50…制御装置、44,46…ノズル板、45,47…閉塞板、51…第1検出器、52…第2検出器、53…第3検出器、54…第4検出器、55…第5検出器、60…磁石、61…磁界検出部、70…認識部、80…制御部、90…記憶部。

Claims (10)

  1. 無鋳枠の上鋳型及び下鋳型を造型する抜枠造型機であって、
    上鋳枠と、
    前記上鋳枠の下方に配置され、前記上鋳枠とともにマッチプレートを狭持可能な下鋳枠と、
    前記上鋳枠の上方に配置され、圧縮空気源に接続され、その下端部が開口され、その内部に鋳型砂を貯留する上サンドタンクと、
    前記上サンドタンクの下端部に取り付けられ、前記上サンドタンクから前記上鋳枠内へ連通する少なくとも1つの供給口が形成された上プレートと、
    圧縮空気源に接続され、その内部に鋳型砂を貯留し、貯留した鋳型砂を排出する第1接続口を有する第1下サンドタンクと、
    前記下鋳枠の下方に配置され、その上端部が開口され、前記第1下サンドタンクの第1接続口に接続可能な第2接続口を有し、前記第1下サンドタンクから供給され前記下鋳枠内へ供給される鋳型砂を貯留する第2下サンドタンクと、
    前記第2下サンドタンクの上端部に取り付けられ、前記第2下サンドタンクから前記下鋳枠内へ連通する少なくとも1つの供給口が形成された下プレートと、
    前記第2下サンドタンクを上下方向に移動させて、前記上プレート及び前記下プレートでスクイズを行う駆動部と、
    前記第1下サンドタンクを上下方向に移動させる調整駆動部と、
    前記第1下サンドタンクの高さ位置を検出する第1検出器と、
    前記第2下サンドタンクの高さ位置を検出する第2検出器と、
    前記第1検出器及び前記第2検出器の検出結果に基づいて、前記第1接続口と前記第2接続口との高さ位置が一致するように前記駆動部及び前記調整駆動部を動作させる制御部と、
    を備える抜枠造型機。
  2. 前記上プレート、前記上鋳枠及び前記マッチプレートにより、前記上鋳型を造型する上造型空間が形成され、前記上プレートを介して前記上サンドタンクに貯留された鋳型砂が前記上造型空間に充填され、
    前記駆動部により所定高さに移動された前記第2下サンドタンクに取り付けられた前記下プレート、前記下鋳枠及び前記マッチプレートにより、前記下鋳型を造型する下造型空間が形成され、前記調整駆動部により前記第1下サンドタンクの前記第1接続口の高さが前記第2下サンドタンクの前記第2接続口の接続位置に調整されて前記第1下サンドタンクに貯留された鋳型砂が前記第2下サンドタンクに供給され、前記下プレートを介して前記第2下サンドタンクに貯留された鋳型砂が前記下造型空間に充填され、
    前記上造型空間及び前記下造型空間に鋳型砂が充填された状態で、前記駆動部が前記第2下サンドタンクを上方に移動させることで、前記上プレート及び前記下プレートでスクイズを行う、請求項1に記載の抜枠造型機。
  3. 下盛枠を備え、
    前記下造型空間は、前記下プレート、前記下鋳枠、前記下盛枠及び前記マッチプレートにより形成される請求項2に記載の抜枠造型機。
  4. 前記上サンドタンク及び前記第1下サンドタンクは、内面に圧縮空気が流通可能な複数の孔を有する透過部材が設けられている請求項1〜3の何れか一項に記載の抜枠造型機。
  5. 前記第1検出器により前回のスクイズ完了時に検出された前記第1下サンドタンクの高さ位置、及び、前記第2検出器により前回のスクイズ完了時に検出された前記第2下サンドタンクの高さ位置を前回の造型結果として記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶された前回の造型結果に基づいて、次の砂充填時における前記第1下サンドタンクの高さ位置及び前記第2下サンドタンクの高さ位置を決定する請求項1〜4の何れか一項に記載の抜枠造型機。
  6. 前記上鋳枠の高さ位置を検出する第3検出器と、
    前記下盛枠の高さ位置を検出する第5検出器と
    を備え、
    前記上プレートは、高さ位置が固定されており、
    前記制御部は、
    前記第3検出器によりスクイズ完了時に検出された前記上鋳枠の高さ位置に基づいて、スクイズ完了時の前記上鋳型の厚さを認識するとともに、前記第2検出器及び前記第5検出器によりスクイズ完了時に検出された前記下プレートの高さ位置及び前記下盛枠の高さ位置に基づいて、スクイズ完了時の前記下鋳型の厚さを認識し、
    認識された前記上鋳型及び前記下鋳型の厚さに基づいて、次の砂充填時の前記上鋳枠の高さ位置、前記下プレートの高さ位置、前記下盛枠の高さ位置、前記第1下サンドタンクの高さ位置、及び、前記第2下サンドタンクの高さ位置を決定する請求項3に記載の抜枠造型機。
  7. 前記第3検出器は、
    前記上鋳枠又は前記上鋳枠と共に移動する部材に取り付けられた磁石と、
    固定フレームに取り付けられ、上下方向に延びる長手部材からなり、前記磁石との間に生じた磁界を検出する検出部と、
    を備える請求項6に記載の抜枠造型機。
  8. 前記第5検出器は、
    前記下盛枠又は前記下盛枠と共に移動する部材に取り付けられた磁石と、
    固定フレームに取り付けられ、上下方向に延びる長手部材からなり、前記磁石との間に生じた磁界を検出する検出部と、
    を備える請求項6又は7に記載の抜枠造型機。
  9. 前記第1検出器は、
    前記第1下サンドタンク又は前記第1下サンドタンクと共に移動する部材に取り付けられた磁石と、
    固定フレームに取り付けられ、上下方向に延びる長手部材からなり、前記磁石との間に生じた磁界を検出する検出部と、
    を備える請求項1〜8の何れか一項に記載の抜枠造型機。
  10. 前記第2検出器は、
    前記第2下サンドタンク又は前記第2下サンドタンクと共に移動する部材に取り付けられた磁石と、
    固定フレームに取り付けられ、上下方向に延びる長手部材からなり、前記磁石との間に生じた磁界を検出する検出部と、
    を備える請求項1〜9の何れか一項に記載の抜枠造型機。
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