JP6467983B2 - 分離膜モジュール及びその補修方法 - Google Patents

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Description

本発明は溶液や混合気体等の流体から一部の成分を分離するために用いられる分離膜モジュールと、その補修方法に関する。
溶液又は混合気体中の成分を分離するための機器として分離膜モジュールが知られている。この分離膜モジュールに用いる管状分離膜は、管状の多孔質セラミック支持体と、該支持体の外周面に設けられたゼオライト等からなる多孔質の分離膜とを有する。溶液や混合気体等の流体から特定の成分を分離するためには、溶液の流体を分離膜エレメントの一方(外面)に接触させて、もう一方(内面)を減圧することにより、特定の成分を気化させ分離する方法や、溶液を気化させて気体状態で分離膜に接触させて、非接触面側を減圧して特定成分を分離する方法、加圧状態の混合気体を分離膜に接触させて特定の成分を分離する方法などが知られている(特許文献1,2)。
特許文献2に、固定部材に複数の管状部材をねじ込みにより固定し、これらの管状部材の挿入部にそれぞれゼオライト膜の一端を嵌合させた構造が記載されている。
特開2013−39546号公報 特開2011−152507号公報
管状分離膜がハウジング内に設置された分離膜モジュールにおいて、一部、例えば1本の管状分離膜に損傷が生じ、被処理流体が2次側(透過側)にリークした場合、従来は分離膜モジュールへの被処理流体の供給を停止し、損傷した管状分離膜を交換する必要があり、分離膜モジュールの運転停止時間が長いものとなっていた。
本発明は、一部の管状分離膜に損傷が生じた場合、短時間で対処し、運転を再開することができる分離膜モジュール及びその補修方法を提供することを目的とする。
本発明の分離膜モジュールは、筒状のハウジングと、該ハウジング内に配置された複数の管状分離膜とを有し、被処理流体が該ハウジング内に供給され、管状分離膜を透過した流体が取り出される分離膜モジュールにおいて、該ハウジングに開閉可能な開閉部が設けられており、該開閉部を介して該管状分離膜の透過流体取出部に閉塞部材が装着可能となっているものである。
本発明の分離膜モジュールの補修方法は、かかる分離膜モジュールの補修方法であって、管状分離膜に損傷が生じた場合、前記開閉部を開け、損傷した管状分離膜の透過流体取出部に閉塞部材を装着するものである。
本発明の分離膜モジュール及びその補修方法にあっては、一部の管状分離膜に損傷が生じた場合、ハウジングの開閉部を開け、損傷が生じた管状分離膜の透過流体取出部を閉塞部材で閉塞する。これにより、損傷した管状分離膜の2次側にリークした被処理流体が他の健全な管状分離膜の透過流体に混入することが防止される。
従って、本発明の分離膜モジュール及び補修方法によると、一部の管状分離膜に損傷が生じても、短時間のうちに被処理流体の透過流体への混入を遮断し、分離膜モジュールの運転を再開することができる。
実施の形態に係る分離膜モジュールのハウジング軸心線方向に沿う断面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 エンド管及び支持板の拡大断面図である。 閉塞部材による閉塞状態を示す断面図である。 閉塞部材による閉塞状態を示す断面図である。 膜分離システムのフロー図である。
図1〜6を参照して、本発明の一実施の形態に係る分離膜モジュールについて説明する。
この分離膜モジュール1は、筒軸心方向を上下方向とした円筒状ハウジング2と、ハウジング2の軸心線と平行方向に配置された複数の管状分離膜3と、ハウジング2内の下部に設けられた支持板5と、ハウジング2の下端に取り付けられたボトムカバー6A及び上端に取り付けられたトップカバー6Bと、支持板5と平行にハウジング2内の下部及び上部にそれぞれ配置された第1のバッフル(整流板)7及び第2のバッフル(整流板)8等を有する。第1のバッフル7は支持板5の上側に配置されている。
この実施の形態では、ハウジング2の下端及び上端側とボトムカバー6A及びトップカバー6Bの外周縁にそれぞれ外向きのフランジ2a,2b,6b,6cが設けられ、ボルト(図示略)によってこれらが固定されている。支持板5の周縁部は、ハウジング2の内周面に周設された支持座2tに支持されている。支持板5の下面外周部と支持座2tの上面との間にシール部材が介在されている。
この実施の形態では、管状分離膜3の下端にエンド管4が連結され、管状分離膜3の上端にエンドプラグ20が連結されている。なお、図1〜3では、管状分離膜は7本のみ示されているが、実際は図4のように多数本設けられている。また、2本以上の管状分離膜3がジョイント管(図示略)によって連結された管状分離膜連結体とされていてもよい。
ハウジング2の下部の外周面に被処理流体の流入口9が設けられ、上部の外周面に非透過流体の流出口10が設けられている。流入口9は、支持板5と第1のバッフル7との間の室11に臨むように設けられている。流出口10は、第2のバッフル8の上側の室12に臨むように設けられている。バッフル7,8間は膜分離を行うための主室13となっている。
底部の支持板5から複数のロッド14が立設され、該ロッド14にバッフル7,8が支持されている。ロッド14の下端には雄ねじが刻設されており、支持板5の雌ねじ穴に螺着されている。バッフル7,8はロッド14に外嵌された鞘管14A,14B(図4)によって所定高さに支持されている。鞘管14Aは、支持板5とバッフル7との間に配置されている。鞘管14Bは、バッフル7,8間に配置されている。バッフル8は、鞘管14Bの上端面に載設され、ロッド14の上端に螺着されたナットによって固定されている。バッフルの数はこの実施の形態に限定されるものではなく、3枚以上のバッフルを使用してもよい。
バッフル7,8の外周面とハウジング2の内周面との間には、Oリング、Vパッキン、Cリングなどのシール部材を介在させてもよい。
各バッフル7,8には、管状分離膜3を挿通させるための円形の挿通孔7a,8aが設けられており、管状分離膜3、エンド管4及びエンドプラグ20の連結体が各挿通孔7a,8aに挿通されている。挿通孔7a,8aの口径は、管状分離膜3、エンド管4及びエンドプラグ20の直径(外径)よりも大きく、挿通孔7a,8aの内周面と、エンド管4及びエンドプラグ20の外周面との間に全周にわたって間隙があいている。
支持板5の上面側には、管状分離膜3に連結されたエンド管4の下端が差し込まれた差込穴5aが設けられている。差込穴5aは、円柱形であり、支持板5の上面から厚み方向の途中まで延在している。差込穴5aの穴底は、小孔5bと大孔5cとを介して支持板5の下側の流出室16に臨んでいる。
各エンド管4の管孔4aは、小孔5b及び大孔5cを介して、ボトムカバー6Aと支持板5との間の流出室16に連通している。ボトムカバー6Aには、分離された透過流体の取出口6aが設けられている。
図示は省略するが、エンド管4の下端近傍の外周面に溝が周設され、フッ素ゴム、フッ素樹脂などよりなるOリングが装着されている。また、エンド管4の下端面にもエンド管4の管孔4aと同心状の溝が周設され、Oリングが装着されている。これらのOリングが差込穴の内周面と差込穴5aの穴底面に密着することによりエンド管4の外面と差込穴5aとの間のシールが行われる。なお、エンド管4の外周面のOリングと下端面のOリングとは、いずれか一方のみが設けられてもよい。
図5の通り、エンド管4の上端部は小径部4gとなっており、管状分離膜3の下部に差し込まれている。この小径部4gの外周面に周設された溝にOリングが装着されている。また、管状分離膜3の下端面とエンド管4の段差面との間にもOリングが介在されている。エンド管4と管状分離膜3の接続部は、上記のようなOリングを使用せず、熱収縮チューブを用いることでシールしてもよいし、Oリングを使用した上にさらに熱収縮チューブを用いてもよい。
管状分離膜3の上端にエンドプラグ20が連結されている。エンドプラグ20は円柱状またはこれの一部を削った形状であり、管状分離膜3の上端を封止している。エンドプラグ20の下端には、管状分離膜3内に差し込まれた小径部が設けられている。エンドプラグ20と管状分離膜3との間はOリングによってシールされている。また、エンドプラグ20と管状分離膜3は、Oリングを使用せず、熱収縮チューブを用いることでシールしてもよいし、Oリングを使用した上にさらに熱収縮チューブを用いてもよい。
なお、エンドプラグ20の重量軽減を図るために、エンドプラグ20の上端面から凹所20vが凹設されている。凹所20vの底部とエンドプラグ20の側周面とを連通するドレン抜き孔を設けてもよい。
この実施の形態では、ボトムカバー6Aが開閉部を構成し、差込穴5a、小孔5b及び大孔5cによって支持板5の「孔」が構成されている。この実施の形態では、小孔、大孔としているが、この実施の形態によらず5b及び5cは同じ径(大きさ)であっても、5bが5cよりも大きくてもよい。
この実施の形態では、管状分離膜3の上端側にエンドプラグ20を配置しているので、管状分離膜3、エンドプラグ20、及びエンド管4に対し、それらの端面同士が押し付けられる方向に荷重がかかっている。
ただし、本発明では、エンド管4及び支持板5を管状分離膜3の上端側に配置し、エンドプラグ20を管状分離膜3の下端側に配置してもよい。この場合、エンドプラグ20を上方に付勢するためのスプリング等の付勢部材を設けることにより、管状分離膜3、エンドプラグ20、及びエンド管4に対し、それらの端面同士が押し付けられる方向に荷重を加えることが好ましい。
この実施の形態では、管状分離膜3、エンド管4及びエンドプラグ20の連結体の該エンド管4の下端部を、支持板5に設けた差込穴5aに差し込んで管状分離膜3、エンド管4及びエンドプラグ20の連結体を支持板5に立設する。差込穴5aにエンド管4の下端部を差し込むだけでエンド管4と支持板5とを気密ないし液密状に容易に連結することができる。また、差込穴5aが円柱形であるので、支持板5に差込穴5aを穿設する作業は容易であり、支持板5の製作も容易である。従って、分離膜モジュールの製作工期の短縮及び製作コストの低減を図ることができる。
このように構成された分離膜モジュール1において、被処理流体は流入口9からハウジング2の室11内に導入され、バッフル7の挿通孔7aの内周面とエンド管4の外周面との間の間隙を通って主室13に流入し、主室13を通った後、バッフル8の挿通孔8aとエンドプラグ20との間隙を通って室12に流出する。主室13を流れる間に被処理流体の一部の成分が管状分離膜3を透過して管状分離膜3内から流出室16及び取出口6aを介して取り出される。透過しなかった流体は、流出口10から分離膜モジュール1外に流出する。取出口6aは、ボトムカバー6Aではなく、流出室16と接するハウジング側に設置されていてもよい。
主室13内の流れと管状分離膜3内の流れは並流であっても、向流であっても差し支えなく、被処理流体の流入口9と流出口10とは入れ替えても差し支えない。
分離膜モジュール1は、図1のようにトップカバー6B側を上にして使用してもよく、またボトムカバー6A側を上にして使用しても差し支えない。また、ボトムカバー6Aとトップカバー6Bを結ぶ方向が略水平方向となるように、分離膜モジュール1を横置きに設置して使用しても差し支えない。
この実施の形態では、管状分離膜3を平行に多数本配列設置しており、膜面積が大きいので、効率良く膜分離が行われる。
この実施の形態では、管状分離膜3の上下両端に連結されたエンド管4とエンドプラグ20がそれぞれバッフル7,8の挿通孔7a,8aに差し込まれている。そのため、管状分離膜3が振動ないし揺動してエンド管4及びエンドプラグ20が挿通孔7a,8aの内周面に当接してもゼオライト膜が損傷することがなく、長期にわたって安定して運転を行うことができる。
この分離膜モジュール1において、1本又は少数本の管状分離膜3に損傷が生じた場合、被処理流体が当該管状分離膜3内に流入して透過流体に混入することになる。このような管状分離膜の損傷が生じた場合、ハウジング2内への被処理流体の流入を停止させた後、ボトムカバー6Aをハウジング2から取り外す。そして、管状分離膜3が差し込まれた差込穴5aに連なる大孔5cに対して閉塞部材を装着する。この閉塞部材の一例について図5,6を参照して説明する。
図5(a)では、ゴム、合成樹脂等の軟質材よりなるプラグ状閉塞部材31を大孔5cに押し込んでいる。この閉塞部材31には、大孔5cに差し込まれる部分の側周面が鋸歯状断面形状となっており、大孔5cに差し込み易く、且つ大孔5cから抜けにくい構造となっている。閉塞部材31の後端にはフランジ部31aが設けられている。このフランジ部31aが支持板5の底面に密着するまで閉塞部材31を大孔5cに押し込むことにより、閉塞部材31が規定深さまで押し込まれたことを確認することができる。
図5(b)では、閉塞部材は、大孔5c内の奥部に押し込まれた円盤状のパッキン32と、大孔5cにセルフタップ方式によってねじ込まれたビス33とで構成されている。パッキン32を大孔5c内に押し込んだ後、ビス33を大孔5cに差し込み、強力に押しながら回すことにより、ビス33の先端外周面のおねじを大孔5cの内周面に食い込ませつつ螺進させてビス33を大孔5cに装着する。ビス33の頭部33aが支持板5の底面に密着するまでビス33を螺進させ、パッキン32を小孔5bと大孔5cとの境界の段差面に押し付ける。
図5(c)では、閉塞部材はパッキン32と金属等よりなるプラグ34とで構成されている。パッキン32を大孔5c内に押し込んだ後、プラグ34の小径部34aを大孔5cに差し込み、大径部34bが支持板5の底面に重なるまで押し込んで、パッキン32を上記段差面に押し付ける。この状態で、大径部34bを支持板5に対し溶接又はろう付けなどの固着手段35によって固定する。
図5(d)では、閉塞部材はパッキン36とボルト37とで構成されている。パッキン36は円柱状であり、下端面から上方にめねじ孔36aが凹設されている。パッキン36の直径は大孔5cよりも若干大きい。このパッキン36を大孔5c内に押し込んだ後、めねじ孔36aにボルト37をねじ込み、パッキン36の下部を拡径させ、パッキン36の外周面を大孔5cの内周面に密着させる。
図6の閉塞部材は、プラグ38とOリング39とで構成されている。プラグ38の外周面に溝が周設され、この溝にOリング39が装着されている。Oリング39付きプラグ38を大孔5cに差し込み、Oリング39を大孔5cの内周面に密着させる。プラグ38のフランジ部38aを支持板5の底面に溶接、ろう付けなどの固着手段35によって固着する。また、大孔5cへのプラグ38の差し込みはねじ式としてもよいし、前記溶接、ろう付けに代わり、シールテープなどでシールしてもよい。
本発明の分離膜モジュールは、流体量、あるいは目的の分離度、濃縮度によって連結して使用することができる。流体量が多い場合または目的の分離度・濃縮度が高く1つのモジュールでは処理が十分できない場合には出口から出た流体をさらにもう一つのモジュールの入口に入るように配管を接続して使用することが好ましい。また分離度、濃縮度に応じてさらに連結して目的の分離度・濃縮度とすることができる。
本発明の分離膜モジュールを並列に設置して流体を分岐してガスを供給してもよい。この時さらに並列したそれぞれのモジュールに直列でモジュールを設置することもできる。並列としたモジュールを直列とする場合、供給ガス量が直列方向に低下し線速が低下するので、適宜線速を保つように並列の設置数を減少させることが好ましい。
モジュールを直列に配置する場合の透過した成分はモジュール毎に排出しても良く、モジュール間を連結して集合させて排出しても良い。
図7は、複数の分離膜モジュール1を並列に設置した膜分離システムのフロー図である。被処理流体は、配管40から分岐配管41,42,43を介して各分離膜モジュール1の流入口9に供給され、非透過流体は流出口10から配管51,52,53及び集合配管50を介して流出する。各分離膜モジュール1内で管状分離膜3を透過した透過流体は、取出口6aから配管61,62,63及び集合配管60を介して取り出される。
被処理流体の供給用の分岐配管41,42,43にはそれぞれバルブV,V,Vと圧力センサP,P,Pが設けられている。配管51,52,53には、バルブV11,V12,V13と圧力センサP11,P12,P13が設けられている。透過流体用配管61,62,63にはバルブV21,V22,V23と圧力センサP21,P22,P23が設けられている。
定常運転中には、バルブV〜V、V11〜V13、V21〜V23はすべて開となっている。なお、運転開始時には、バルブV〜Vの開度を徐々に増大させ、分離膜モジュール1への被処理流体の供給圧力を徐々に高くするのが好ましい。
いずれかの分離膜モジュール1において、一部の管状分離膜3に損傷が生じた場合、例えば図7の最も左側の分離膜モジュール1において一部の管状分離膜3に損傷が生じた場合、当該分離膜モジュール1の透過流体流出配管の圧力センサP23の圧力が上昇するので、管状分離膜3の損傷が検知される。そして、バルブV、V13、V23を閉とした後、この分離膜モジュール1のボトムカバー6Aをハウジング2から取り外し、損傷が生じている管状分離膜3に対応する大孔5cを閉塞部材で閉塞する。この場合、バルブV、V13、V23を閉とした後、必要に応じて分離膜モジュール1内のガスを不活性ガスや空気に置換してもよい。
なお、どの管状分離膜が損傷したかについては、バルブV,V又はV(最も左側の分離膜モジュール1の場合バルブV)を小開度にて開け、被処理流体をハウジング2内に供給する、もしくは別のガス(加圧ガス)と共に、石鹸液を支持板5の底面に塗り、石鹸液膜の破裂状況から判定することができる。石鹸液膜を用いる代りに、線香などの発煙物質からの発煙を利用して損傷した管状分離膜の特定を行ってもよい。また、大孔5cからのガスの流出音に基づいて損傷した管状分離膜の概略的な特定を行ってもよい。
損傷した管状分離膜3に連なる大孔5cを閉塞した後、ボトムカバー6Aを再装着し、定常運転に復帰する。
このように、一部の管状分離膜3に損傷が生じても、その管状分離膜3が連なる大孔5cを閉塞部材で閉塞することにより、短時間で定常運転に復帰することができる。また、図7のように、複数の分離膜モジュール1を並列設置している場合には、損傷が生じた分離膜モジュール1のみを運転停止とし、他の分離膜モジュール1については定常通りの運転を継続することができる。
上記説明では、圧力センサP21,P22又はP23の検出圧力に基づいて管状分離膜の損傷を検知しているが、膜透過差圧P−P21,−P22又はP−P23によって管状分離膜の損傷を検知してもよい。また、圧力センサの代りに、又は圧力センサと共に、配管61〜63にメタン、水素、二酸化炭素などの特定成分を検知するガスセンサを設けておき、特定成分濃度の変動に基づいて管状分離膜の損傷を検知するようにしてもよい。
以下、本発明の分離膜モジュールを構成する各部材の好適な材料等について説明する。
エンド管4及びエンドプラグ20の材料としては金属、セラミックス、樹脂など、流体を透過させないものが例示されるが、これに限定されない。バッフル7,8及びジョイント管の材質は、通常、ステンレスなどの金属材料であるが、分離条件における耐熱性と供給、透過成分に対する耐性があれば特に限定されず、用途によっては、樹脂材料など他の材質に変更可能である。
管状分離膜3は、好ましくは、管状の多孔質支持体と、該多孔質支持体の外周面に形成された無機分離膜としてのゼオライト膜とを有する。この管状の多孔質支持体の材質としては、シリカ、α−アルミナ、γ−アルミナ、ムライト、ジルコニア、チタニア、イットリア、窒化珪素、炭化珪素などを含むセラミックス焼結体や金属焼結体の無機多孔質支持体が挙げられる。その中でもアルミナ、シリカ、ムライトのうち少なくとも1種を含む無機多孔質支持体が好ましい。多孔質支持体表面が有する平均細孔径は特に制限されるものではないが、細孔径が制御されているものが好ましく、通常0.02μm以上、好ましくは0.05μm以上、さらに好ましくは0.1μm以上であり、通常20μm以下、好ましくは10μm以下、さらに好ましくは5μm以下の範囲が好ましい。
多孔質支持体の表面においてゼオライトを結晶化させゼオライト膜を形成させる。
ゼオライト膜を構成する主たるゼオライトは、通常、酸素6−10員環構造を有するゼオライトを含み、好ましくは酸素6−8員環構造を有するゼオライトを含む。
ここでいう酸素n員環を有するゼオライトのnの値は、ゼオライト骨格を形成する酸素とT元素で構成される細孔の中で最も酸素の数が大きいものを示す。例えば、MOR型ゼオライトのように酸素12員環と8員環の細孔が存在する場合は、酸素12員環のゼオライトとみなす。
酸素6−10員環構造を有するゼオライトの一例を挙げれば、AEI、AEL、AFG、ANA、BRE、CAS、CDO、CHA、DAC、DDR、DOH、EAB、EPI、ESV、EUO、FAR、FRA、FER、GIS、GIU、GOO、HEU、IMF、ITE、ITH、KFI、LEV、LIO、LOS、LTN、MAR、MEP、MER、MEL、MFI、MFS、MON、MSO、MTF、MTN、MTT、MWW、NAT、NES、NON、PAU、PHI、RHO、RRO、RTE、RTH、RUT、SGT、SOD、STF、STI、STT、TER、TOL、TON、TSC、TUN、UFI、VNI、VSV、WEI、YUG等がある。
ゼオライト膜は、ゼオライトが単独で膜となったものでも、前記ゼオライトの粉末をポリマーなどのバインダー中に分散させて膜の形状にしたものでも、各種支持体上にゼオライトを膜状に固着させたゼオライト膜複合体でもよい。ゼオライト膜は、一部アモルファス成分などが含有されていてもよい。
ゼオライト膜の厚さとしては、特に制限されるものではないが、通常、0.1μm以上であり、好ましくは0.6μm以上、さらに好ましくは1.0μm以上である。また通常100μm以下であり、好ましくは60μm以下、さらに好ましくは20μm以下の範囲である。
ただし、本発明はゼオライト膜以外の分離膜を有した管状分離膜を用いてもよい。
管状分離膜3の外径は、好ましくは3mm以上、より好ましくは6mm以上、さらに好ましくは10mm以上、好ましくは20mm以下、より好ましくは18mm以下、さらに好ましくは16mm以下である。外径が小さすぎると管状分離膜の強度が十分でなく壊れやすくなることがあり、大きすぎるとモジュール当りの膜面積が低下する。
管状分離膜3のうちゼオライト膜で覆われた部分の長さは好ましくは20cm以上、好ましくは200cm以下である。
本発明の分離膜モジュールにおいて、管状分離膜は、単管式でも多管式でもよく、通常1〜3000本、特に50〜1200本配置され、管状分離膜同士の最短距離は、2mm〜10mmとなるように配置されることが好ましい。ハウジングの大きさ、管状分離膜の本数は処理する流体量によって適宜変更されるものである。
本発明の分離膜モジュールにおいて、分離または濃縮の対象となる被処理流体としては、分離膜によって分離または濃縮が可能な複数の成分からなる気体または液体の混合物であれば特に制限はなく、如何なる混合物であってもよいが、気体の混合物に使用することが好ましい。
分離または濃縮にはパーベーパレーション法(浸透気化法)、ベーパーパーミエーション法(蒸気透過法)と呼ばれる分離または濃縮方法を用いることができる。パーベーパレーション法は、液体の混合物をそのまま分離膜に導入する分離または濃縮方法であるため、分離または濃縮を含むプロセスを簡便なものにすることができる。
本発明において、分離または濃縮の対象となる混合物が、複数の成分からなる気体の混合物である場合、気体の混合物としては、例えば、二酸化炭素、酸素、窒素、水素、メタン、エタン、エチレン、プロパン、プロピレン、ノルマルブタン、イソブタン、1−ブテン、2-ブテン、イソブテン、トルエンなどの芳香族系化合物、六フッ化硫黄、ヘリウム、一酸化炭素、一酸化窒素、水などから選ばれる少なくとも1種の成分を含むものが挙げられる。これらの気体成分からなる混合物のうち、パーミエンスの高い気体成分は、分離膜を透過し分離され、パーミエンスの低い気体成分は供給ガス側に濃縮される。
1 分離膜モジュール
2 ハウジング
3 管状分離膜
4 エンド管
5 支持板
5a 差込穴
5c 大孔
6A ボトムカバー
6B トップカバー
6a 取出口
7,8 バッフル
7a,8a 挿通孔
9 流入口
10 流出口
11,12 室
13 主室
14 ロッド
16 流出室
20 エンドプラグ
31 閉塞部材
32,36 パッキン

Claims (6)

  1. 筒状のハウジングと、
    該ハウジング内に配置された複数の管状分離膜と
    を有し、
    該管状分離膜は、管状の無機多孔質支持体と、該無機多孔質支持体の外周面に設けられたゼオライト膜とを有し、
    被処理流体が該ハウジング内に供給され、管状分離膜を透過した流体が取り出される分離膜モジュールにおいて、
    該ハウジングに開閉可能な開閉部が設けられており、
    該開閉部を介して該管状分離膜の透過流体取出部に閉塞部材が装着可能となっており、
    該閉塞部材は、ボルト又はビスを有することを特徴とする分離膜モジュール。
  2. 請求項1において、前記管状分離膜の一端部にエンド管が接続され、
    該エンド管は、前記ハウジングを横断するように設置された支持板に支持されている分離膜モジュールであって、
    該支持板に孔が設けられ、前記エンド管が該孔の一端側に差し込まれており、
    該孔の他端側に前記閉塞部材が装着可能とされていることを特徴とする分離膜モジュール。
  3. 請求項2において、前記開閉部は、前記支持板と対面するように前記ハウジングに設けられたボトムカバー又はトップカバーであることを特徴とする分離膜モジュール。
  4. 請求項2又は3において、前記閉塞部材は、前記孔内に配置されるパッキンと、前記孔にねじ込まれて該パッキンを押圧するビスとを有することを特徴とする分離膜モジュール。
  5. 請求項2又は3において、前記閉塞部材は、
    前記孔に押し込まれるパッキンであって、押し込み方向の後端面に凹設された雌ねじ孔を有するパッキンと、
    該雌ねじ孔にねじ込まれ、該パッキンを拡径させるボルトと
    を有することを特徴とする分離膜モジュール。
  6. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の分離膜モジュールの補修方法であって、
    管状分離膜に損傷が生じた場合、前記開閉部を開け、損傷した管状分離膜の透過流体取出部に閉塞部材を装着することを特徴とする分離膜モジュールの補修方法。
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