JP6467649B2 - 制御弁 - Google Patents

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Description

本発明は制御弁に関し、特に可動部にダイヤフラムを介在させる制御弁に関する。
制御弁には、その可動部に可撓性のダイヤフラムを介在させるものがある。このダイヤフラムは、ボディ内を第1圧力室と第2圧力室とに仕切り、感圧部材として機能したり、あるいはシール部材として機能する。前者の場合、ダイヤフラムは、第1圧力室と第2圧力室との差圧に感応して変位し、弁体に開弁又は閉弁方向の駆動力を付与する。
このような制御弁では、例えば弁体と可動体とがダイヤフラムを間に挟むように組み付けられる(例えば特許文献1参照)。この構成では、弁体から延びる軸部がダイヤフラムの中央を貫通し、可動鉄心と連結される。あるいは、弁体とダイヤフラムとが一体成形され、ピストンから延びる弁軸に弁体が嵌合されるものもある(例えば特許文献2参照)。このようなダイヤフラムは、一般にゴム等の弾性体からなる。
あるいは、金属フィルム等からなるダイヤフラムの片面側にディスクを溶接し、そのディスクに対して弁体を連結するものもある(例えば特許文献3参照)。ダイヤフラムの両面側にそれぞれディスクを配置し、その一方のディスクに対して弁体を連結するものもある(例えば特許文献4参照)。
特開2014−66340号公報 特開2012−17830号公報 特開2008−39262号公報 特開2012−107641号公報
ところで、制御弁の用途、構造、設置対象によっては、ダイヤフラムの受圧径を小さくしつつ、弁体のストロークを大きく確保したい場合がある。しかしながら、特許文献1の構成では、ダイヤフラムの中央で弁体と可動鉄心とを締結しなければならないため、そのダイヤフラムの受圧径を小さくするのは困難である。また、その締結部の外側に位置するコルゲート部だけで大きな変位を得るのは難しい。また、ダイヤフラムの中央に貫通孔を成形し、さらに弁体と可動鉄心のそれぞれに締結構造を成形する必要があるなど、加工コストや組付コストが嵩むといった問題もある。
一方、特許文献2の構成では、ダイヤフラムの中央に弁体を設ける構成であるため、そのダイヤフラムの受圧径を小さくするのは困難である。また、ダイヤフラムをゴムにて形成するため、その受圧径を小さくするほど剛性が高まり、十分な変位を得るのが困難となる。特許文献3,4の構成においても、ダイヤフラムの中央にディスクが剛に接合され、その接合部分の変形が拘束されるため、ダイヤフラムの受圧径を小さくするのは困難である。また、ディスクの外側に位置するコルゲート部だけで大きな変位を得るのは難しい。
本発明の目的は、ダイヤフラムの受圧径に対して弁体のストロークを大きく確保できる制御弁を提供することにある。
本発明のある態様は制御弁である。この制御弁は、流体通路が形成され、その流体通路の途中に弁孔を有するボディと、ボディ内にて弁孔に接離して弁部を開閉する弁体と、ボディ内を第1圧力室と、その第1圧力室よりも低圧となり得る第2圧力室とに仕切り、弁体の軸線方向に変位可能な樹脂フィルムからなるダイヤフラムと、第1圧力室に配置され、弁体と一体変位可能な第1可動体と、第2圧力室に配置され、ダイヤフラムの中央部を間に挟むようにして第1可動体と一体に接続された第2可動体と、第1可動体をダイヤフラムに向けて付勢するための第1付勢部材と、第2可動体をダイヤフラムに向けて付勢するための第2付勢部材と、を備える。
第2可動体は、ダイヤフラムとの対向面中央部に形成され、軸線に対して垂直であり、ダイヤフラムに当接する平坦面と、平坦面の半径方向外側に連続して形成され、ダイヤフラムから離れる側に向けて傾斜し、弁体の開閉動作に応じてダイヤフラムに着脱する傾斜面と、を有する。傾斜面の面積は、平坦面の面積よりも大きい。
この態様によると、ダイヤフラムが樹脂フィルムからなるため、その受圧径を小さくしても十分な可撓性を確保することができる。一方、各可動体を付勢部材によりダイヤフラムに押し付けるのみの構成をとるため、各可動体によるダイヤフラムの変位の拘束を抑制することができる。特に第2可動体については、ダイヤフラムとの対向面に傾斜部を設け、ダイヤフラムに対して着脱する構成としたため、その着脱部においてダイヤフラムの拘束を回避することができる。その結果、ダイヤフラムの受圧径を小さくしても、そのダイヤフラムにおいて変形可能な部分を大きくとることができる。このことが、ダイヤフラムの変位ひいては弁体のストロークの確保につながる。すなわち、この態様によれば、各可動体とダイヤフラムとの接続構造と、第2可動体の形状との相乗効果により、ダイヤフラムの受圧径に対して弁体のストロークを大きく確保することができる。
本発明によれば、ダイヤフラムの受圧径に対して弁体のストロークを大きく確保可能な制御弁を提供することができる。
第1実施形態に係る制御弁の構成を表す断面図である。 制御弁の動作を表す図である。 第1実施形態に係るダイヤフラムおよびその周辺構造を模式的に表す図である。 比較例に係るダイヤフラムおよびその周辺構造を模式的に表す図である。 第2実施形態に係る制御弁のダイヤフラム周辺の構成を表す部分拡大断面図である。 弁体のダイヤフラムとの当接部の構造を模式的に表す図である。 第3実施形態に係る制御弁の構成を表す断面図である。 第3実施形態に係る制御弁の構成を表す断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る制御弁の構成を表す断面図である。制御弁1は、流体の順方向の流れに対しては小さな差圧で開弁可能な構成を有し、燃料電池システムに適用される。この燃料電池システムは、燃料極および空気極を含むセルスタックを備える。空気極の上流側通路には電磁弁が配置される。その電磁弁は、ブロワを介して導入される空気の空気極への導入を許容又は遮断する。
制御弁1は、空気極の下流側通路に設けられ、セルスタックから排出された空気の導出を許容又は遮断する開閉弁として機能するとともに、下流側からセルスタックへの空気の逆流を防止する逆止弁としても機能する。制御弁1は、その設置対象がこのような燃料電池システムである関係上、可能な限りコンパクトであることが望まれる。一方、空気の十分な流量を得るために、弁ストロークを十分に確保する必要がある。
制御弁1は、内部通路が形成されたボディ5を有し、そのボディ5の上端開口部を閉止するように有底円筒状の蓋体6が組み付けられている。ボディ5は、第1ボディ7と第2ボディ9とを上下に組み付けて構成される。第1ボディ7の一側面には、セルスタックから排出された空気の入口となる第1ポート10(入口ポート)が設けられ、その反対側面にはその空気の出口となる第2ポート12(出口ポート)が設けられている。第1ポート10と第2ポート12とをつなぐ流体通路の中途には弁孔14が設けられている。
弁孔14の上流側の空間(つまりボディ5と蓋体6とにより囲まれる空間)は、ダイヤフラム18により上下に仕切られている。ダイヤフラム18は、その外周縁部が第1ボディ7と第2ボディ9とに挟まれるようにして支持されている。ダイヤフラム18の下側の空間が弁室20を形成し、第1ポート10に連通している。ダイヤフラム18の上側の空間は背圧室22を形成し、大気に連通している。ダイヤフラム18は、弁室20と背圧室22との差圧に応じて軸線方向に変位する。弁室20には弁体24が配設されている。弁体24が弁孔14に接離して弁部を開閉する。
弁室20の底部中央には円ボス部26が隆起し、その円ボス部26を貫通するように弁孔14が形成されている。弁孔14は、蓋体6の軸線に沿って設けられ、連通路28を介して第2ポート12と連通している。円ボス部26の上端面には弁座30が形成されている。弁室20の上流側には、第1ポート10と弁室20とを連通させる連通孔32および連通路34が形成されている。
弁体24は、本体36と弁部材38とを連結部材40により軸線方向に連結して構成されている。本体36および連結部材40はステンレス等の金属材からなり、弁部材38は弾性体(例えばゴム)からなる。本体36は円板状をなし、その上面中央から上方に突出する円柱状の作動連結部37を有する。作動連結部37の上端面がダイヤフラム18の下面(片側面)に当接する。弁体24(より詳細には作動連結部37)は、「第1可動体」として機能する。
弁部材38は円板状をなし、本体36よりもやや小さな外径をする。連結部材40は有底円筒状をなし、弁部材38および本体36を順次挿通させるようにして両者を連結する。連結部材40の内径は、本体36の外径とほぼ等しい。連結部材40の底部に弁部材38を載置した状態で連結部材40に対して本体36を組み付けることにより、それらが一体に固定される。連結部材40の底部には、弁部材38を弁座30に向けて露出させるための円孔が設けられている。弁部材38が弁座30に着脱して弁部を開閉する。
ダイヤフラム18は、高分子樹脂材料からなる円形のフィルムに熱成形を施して得られ、その中央部が上方に膨出した凸形状を有する。その凸状の膨出部43が、差圧に感応して軸線方向に変位可能(変形可能)な感圧部となっている。なお、高分子樹脂材料としては、例えば、ポリイミド(PI)、ポリアミド(PA)、ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等を採用することができる。ここで、薄膜樹脂フィルムを用いるのは、ダイヤフラム18を小さく構成しても可撓性を失わないため、必要な弁ストロークを確保し易く、制御弁1の小型化に都合が良いためである。なお、ゴムは生産上肉薄化に限界があり、有効受圧径の小さなものを実現しようとすると剛性が大きくなり、弁ストロークを確保できなくなる可能性があるため、本実施形態では採用しない。
第1ボディ7の上半部は、段付円筒状をなし、上方に向かって一段拡径された拡径部42を有する。第2ボディ9は、下部に小径部44を有する段付円板状をなし、拡径部42に挿通されるようにして第1ボディ7に組み付けられている。第2ボディ9の中央には比較的大きな挿通孔50が形成され、その内方が背圧室22を形成している。挿通孔50には、ダイヤフラム18の膨出部43およびディスク48が挿通されている。
ダイヤフラム18は、その膨出部43よりも外側部分が第2ボディ9の下面に沿うように組み付けられている。ダイヤフラム18の外周縁部が軸線に対して平行に屈曲されて環状に成形され、第2ボディ9の小径部44と嵌合する嵌合部45を形成している。その嵌合部45と拡径部42との間には、シール用のOリング46が介装されている。このような構成により、膨出部43は、第2ボディ9の内壁(内周部の下端)を支点として背圧室22の側に膨出する。ダイヤフラム18は、少なくともその支点と膨出部53の角部とに変曲点を有し、それら複数の変曲点を中心とした変形により軸線方向に大きな変位を確保することができる。
蓋体6は、ステンレス材をプレス成形して得られ、有底段付円筒状をなす。蓋体6の中央部が上方に突出し、背圧室22としての空間を確保している。蓋体6は、第2ボディ9を上方から押さえつつ、拡径部42の外側に嵌合するようにして第1ボディ7に組み付けられ、その先端開口部が内方に加締められることにより第1ボディ7に固定されている。
ディスク48は、段付円板状をなし、その下面中央部がダイヤフラム18の上面(反対側面)に当接するように設けられている。ディスク48は、ダイヤフラム18の変形に伴って挿通孔50内を軸線方向に変位する「第2可動体」として機能する。すなわち、ディスク48は、弁体24との間にダイヤフラム18の中央部を挟むようにして、弁体24と一体変位可能に構成されている。ディスク48は、蓋体6の上底面に係止されることによりその上方への変位が規制される。すなわち、蓋体6の上底面が、ダイヤフラム18の開弁方向への変位を規制するための「ストッパ」として機能する。
ディスク48の上面には、半径方向に延びる連通溝54が形成されている。一方、拡径部42の側面には上下方向の連通溝56が形成され、第2ボディ9の上面には半径方向の連通溝58が形成されている。弁部の全開状態においては、これらの連通溝54,56,58が互いに連通することにより、蓋体6との間に連通路60を形成する(図2参照)。連通溝56が設けられたことにより、蓋体6の先端部と拡径部42との間に開口部62が形成されるため、連通路60の一端は大気に開放される。また、連通路60の他端は背圧室22に連通する。このような構成により、背圧室22を大気に連通させることができ、背圧室22内の圧力(「基準圧力P0」に該当する)を大気圧に保つことができる。基準圧力P0は、下流側圧力P2以下(本実施形態では下流側圧力P2よりも低圧)となる。
第1ボディ7と連結部材40との間には、スプリング64が介装されている。スプリング64は、弁体24をダイヤフラム18に向けて開弁方向に付勢する「第1付勢部材」として機能する。一方、蓋体6の上底中央部とディスク48の上面との間には、スプリング66が介装されている。スプリング66は、ディスク48をダイヤフラム18に向けて閉弁方向に付勢する「第2付勢部材」として機能する。
以上の構成において、ダイヤフラム18の有効受圧径Bが、弁体24の弁部におけるシール部径Aよりも十分に大きくなるように構成されている。これにより、弁部の前後差圧(P1−P2)が小さく変化するだけで、弁部を閉弁状態から全開状態へ、また全開状態から閉弁状態へ切り替えることができる。
次に、制御弁1の基本動作について説明する。図2は、制御弁の動作を表す図であり、弁部の全開状態を示す。既に説明した図1は、閉弁状態を示す。なお、弁部の前後差圧、つまり上流側圧力P1と下流側圧力P2との差圧(P1−P2)は、弁体24に対して閉弁方向に作用する。一方、上流側圧力P1と基準圧力P0との差圧(P1−P0)は、ダイヤフラム18に対して開弁方向に作用する。このため、以下では説明の便宜上、差圧(P1−P2)を閉方向差圧(P1−P2)と呼び、差圧(P1−P0)を開方向差圧(P1−P0)と呼ぶことがある。
図示しないブロワが停止され、燃料電池のセルスタックに空気が供給されていない状態では、基本的に閉方向差圧(P1−P2)は小さく、開方向差圧(P1−P0)も小さい。このため、図1に示すように、スプリング66の付勢力により弁体24が弁座30に着座し、閉弁状態となる。なお、スプリング66の荷重は、仮に下流側圧力P2が上流側圧力P1よりも高くなったとしても、それが設計上想定される範囲にあれば、弁体24を閉弁状態に維持できる程度に設定されている。
ブロワが駆動されてセルスタックに空気が供給されると、閉方向差圧(P1−P2)が大きくなるが、開方向差圧(P1−P0)も大きくなる。ただし、上述したように開弁方向の有効受圧径Bのほうが閉弁方向の有効受圧径Aよりも大きいため(B>A)、弁体24が開弁動作を開始する。そして、図2に示すように、弁部が全開状態となる。この開弁動作開始から全開状態に到るまでの過程で閉弁方向の有効受圧径が減少し、あるポイントでゼロとなる。このため、弁体24は、このポイントから一気に全開状態へ変位する。このようにして制御弁1が全開状態となることで、セルスタックに空気が安定に供給され、電力エネルギーが取り出される。
そして、ブロワが停止されると、それとともにセルスタックの上流側に配置された電磁弁が閉弁される。それによって開方向差圧(P1−P0)が小さくなるため、スプリング66の付勢力により弁体24が閉弁動作を開始する。それにより、図1に示したように閉弁状態となる。この閉弁動作開始から閉弁状態に到るまでの過程のあるポイントから閉方向差圧(P1−P2)が突如作用する。このため、弁体24は、このポイントから一気に閉弁状態へ変位する。この閉弁状態となる瞬間において閉方向差圧(P1−P2)が残存する形となるため、閉弁状態においても上流側圧力P1を下流側圧力P2よりも高く保つことができる。すなわち、システムの停止時にセルスタック周辺の圧力を大気よりも高い状態に保持することができ、セルスタックへの異物の流入を防止することができる。
次に、本実施形態の特徴的構成の詳細について説明する。図3は、第1実施形態に係るダイヤフラムおよびその周辺構造を模式的に表す図である。(A)は弁体24およびディスク48の対向面の形状を示す。同図上段がディスク48を示し、下段が弁体24(作動連結部37)を示す。説明の便宜上、ダイヤフラム18を省略している。(B)は閉弁状態を示し、(C)は開弁状態を示す。図4は、比較例に係るダイヤフラムおよびその周辺構造を模式的に表す図である。(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す。(C)は比較例における問題を表すダイヤフラム周辺の平面図である。
図3(A)に示すように、本実施形態では、ディスク48の下端面(ダイヤフラム18との対向面)が、ダイヤフラム18(膨出部43)の上面中央部と当接し得る当接面となっている。その下端面中央部は、ディスク48の軸線L1に対して垂直な平坦面70となっている。その平坦面70の半径方向外側に連続するようにテーパ面72(傾斜面)が形成されている。テーパ面72は、ダイヤフラム18から離れる側に向けて傾斜する。一方、弁体24の上端面(作動連結部37の先端面であり、ダイヤフラム18との対向面)は、ダイヤフラム18の下面中央部と当接し得る当接面となっている。その上端面中央部は、弁体24の軸線L2に対して垂直で平坦な接続面74となっている。
図3(B)および(C)にも示すように、ディスク48の平坦面70と、作動連結部37の接続面74との間にダイヤフラム18の中央部がしっかりと挟まれる。それにより、弁体24,ダイヤフラム18,ディスク48が一体化されている。ディスク48の軸線L1と弁体24の軸線L2は、通常、ダイヤフラム18の軸線Lに一致する。ダイヤフラム18が差圧ΔP(=P1−P0)を受けることにより、弁体24,ダイヤフラム18およびディスク48が、軸線方向に一体変位する。
ディスク48の平坦面70は、弁部の開閉状態にかかわらず、常にダイヤフラム18に当接する。一方、テーパ面72は、閉弁時においてはダイヤフラム18に当接するようになり、差圧ΔPが大きいほどその当接面積は増える(図3(B)参照)。また、テーパ面72は、開弁時においては、その大部分がダイヤフラム18から離脱する(図3(C)参照)。すなわち、テーパ面72は、弁体24の開閉動作に応じてダイヤフラム18に着脱する。
本実施形態において、テーパ面72の面積(領域bを含む環状の面積)は、平坦面70の面積(領域aを含む円形状の面積)よりも大きい。ただし、テーパ面72の外径rは、ダイヤフラム18の有効受圧径Bよりも小さい(r<B)。このようにして、ディスク48においてダイヤフラム18に着脱する部分(傾斜面)を大きくしている。図3(B)に示すように、閉弁によりディスク48が下死点に到達したときにテーパ面72がダイヤフラムの上面の曲率にほぼ沿うように、圧力値等の条件を考慮してテーパ面72の角度θが設定されている。
このような構成により、図3(B)に示すように、閉弁作動時にはテーパ面72がダイヤフラム18を受け止め、そのダイヤフラム18の押圧力をディスク48における大きな面積に分散する。それにより、ダイヤフラム18の上面に局所荷重が作用し難くしている。つまり、ディスク48の下面外周端によりダイヤフラム18に対して応力集中が生じることを防止又は抑制している。一方、図3(C)に示すように、開弁作動時にはテーパ面72の大部分がダイヤフラム18から離脱することにより、その非拘束領域f(変形可能領域)を大きくし、ダイヤフラム18の変位ひいては弁体24のストロークを大きく確保できるようにしている。
一方、接続面74の面積(領域cを含む円形状の面積)は、平坦面70の面積よりも大きい。このようにすることで、ディスク48の平坦面70が、ダイヤフラム18に対して常に密着できるようにし、その平坦面70を基点(ダイヤフラム18への密着が維持される固定点)とするテーパ面72の着脱動作を安定に維持できるようにしている。また、接続面74を比較的大きくすることで、弁体24とダイヤフラム18との同軸度を安定に維持し易くし、弁体24の軸線方向への安定な作動を維持できるようにしている。
これに対し、図4(A)および(B)に示す比較例では、ディスク148において平坦面70に連続するテーパ面が形成されていない。平坦面70の周縁部がR面取りされているものの、その径方向の長さを実質的に有しないため、本実施形態のような傾斜面の効果を得ることができない。すなわち、図4(A)に示すように、例えば閉弁状態において差圧ΔPが大きくなると、平坦面70の周縁部(R面取り部)がダイヤフラム18の上面に局所荷重を作用させる。このため、弁部が開閉を繰り返すにつれ、ダイヤフラム18に応力集中による変形が生じる可能性がある。例えば図4(C)に示すように、状況によってダイヤフラム18の上面が多角形状に変形し(二点鎖線参照)、その一部の頂点から割れcrを生じさせることが確認されている。言い換えれば、本実施形態によれば、上述した傾斜面(テーパ面72)の形成およびその大きさの設定により、比較例のような問題を回避することができる。
以上に説明したように、本実施形態によれば、ダイヤフラム18が樹脂フィルムからなるため、その有効受圧径Bを小さくしてもその剛性が高まることがなく、可撓性を確保することができる。一方、スプリング64,スプリング66によって弁体24,ディスク48がそれぞれダイヤフラム18に押し付けられるため、それらを剛に連結する必要がない。特にディスク48のダイヤフラム18との対向面にテーパ面72を設け、ダイヤフラム18に対して着脱する構成としたため、その着脱部においてダイヤフラム18の拘束を回避することができる。その結果、ダイヤフラム18の受圧径を小さくしても、そのダイヤフラム18において変形可能な部分を相対的に大きくとることができる。このことが、ダイヤフラム18の変位ひいては弁体24のストロークを大きく確保できることにつながる。すなわち、ダイヤフラム18の有効受圧径Bに対して弁体24のストロークを大きく確保することができる。
[第2実施形態]
本実施形態の制御弁は、弁体におけるダイヤフラムとの当接面にも傾斜面を設けた点で第1実施形態と相異する。以下では第1実施形態との相異点を中心に説明し、第1実施形態とほぼ同様の構成については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図5は、第2実施形態に係る制御弁のダイヤフラム周辺の構成を表す部分拡大断面図である。(A)は閉弁状態を示し、(B)は開弁状態を示す。図6は、弁体のダイヤフラムとの当接部の構造を模式的に表す図である。(A)は弁体のダイヤフラムとの対向面の形状を示す。(B)はダイヤフラムの組み付け工程の一部を示す。(C)は第1実施形態におけるダイヤフラムの組み付け工程の一部を示す。
図5(A)に示すように、制御弁201は、弁体224を構成する本体236の構成が第1実施形態と異なる。すなわち、作動連結部237におけるダイヤフラム18との当接面が、ディスク48におけるダイヤフラム18との当接面と同程度に大きくされている。具体的には図6(A)に示すように、作動連結部237の上端面中央部が、弁体224の軸線L2に対して垂直で平坦な接続面74となっている。その接続面74の半径方向外側に連続するようにテーパ面272(傾斜面)が形成されている。テーパ面272は、ダイヤフラム18から離れる側に向けて傾斜する。なお、弁体224(より詳細には作動連結部237)は、「第1可動体」として機能する。
図5(A)および(B)に示すように、ディスク48の平坦面70と、作動連結部237の接続面74との間にダイヤフラム18の中央部がしっかりと挟まれる。それにより、弁体224,ダイヤフラム18,ディスク48が一体化されている。接続面74は、弁部の開閉状態にかかわらず、常にダイヤフラム18に当接する。一方、テーパ面272は、弁部の全開時においてはその全域にわたってほぼ沿うようにダイヤフラム18に当接し(図5(B)参照)、閉弁時においては、その大部分がダイヤフラム18から離脱する(図5(A)参照)。すなわち、テーパ面272は、弁体224の開閉動作に応じてダイヤフラム18に着脱する。
図6(A)および(B)に示すように、テーパ面272の面積(領域c2を含む環状の面積)は、接続面74の面積(領域c1を含む円形状の面積)よりも大きい。ただし、テーパ面272の外径rcは、ダイヤフラム18の有効受圧径Bよりも小さい(rc<B)。このようにして、作動連結部237においてダイヤフラム18に着脱する部分(傾斜面)を大きくしている。図5(B)に示すように、弁部の全開により作動連結部237が上死点に到達したときにテーパ面272がダイヤフラムの下面の曲率にほぼ沿うように、テーパ面272の角度θ2が設定されている。
このような構成により、図5(B)に示すように、弁部の全開時にテーパ面272がダイヤフラム18を受け止め、そのダイヤフラム18の押圧力を作動連結部237における大きな面積に分散する。それにより、ダイヤフラム18の下面に局所荷重が作用し難くしている。つまり、弁部の全開時に作動連結部237の上面外周端によりダイヤフラム18に対して応力集中が生じることを防止又は抑制している。一方、閉弁状態と全開状態との間の作動状態においては、ディスク48のテーパ面72および作動連結部237のテーパ面272の大部分がダイヤフラム18から離脱することにより、その非拘束領域(変形可能領域)を大きくし、ダイヤフラム18の変位ひいては弁体224のストロークを大きく確保できるようにしている。
また、作動連結部237にテーパ面272を形成したことが、制御弁の組み立て時におけるダイヤフラム18の意図しない局所変形を防止する。すなわち、制御弁201の組み立てにおいては、第1ボディ7に対してスプリング64および弁体224を組み付けた後、ダイヤフラム18を第2ボディ9に組み付けた組立体を、第1ボディ7の上端開口部に組み付ける。このとき、弁体224は、スプリング64の付勢力に付勢されるため、図2に示した弁部の全開状態よりもさらに上方(開弁側)に変位しており(図6(B)参照)、その状態からダイヤフラム18により下方に押し下げられることになる。このため、ダイヤフラム18は、作動連結部237からの反力に耐えなければならないところ、テーパ面272がダイヤフラム18をその湾曲形状に概ね沿うように受け止めるため、ダイヤフラム18の下面に局所荷重が作用し難くなる。
これに対し、図6(C)に示す構成では、作動連結部37に接続面74と連続するテーパ面(傾斜面)が形成されていないため、その37の上面外周端によりダイヤフラム18の下面に局所荷重が作用し易くなる。言い換えれば、本実施形態ではテーパ面272(傾斜面)を設けたことにより、制御弁201の組み立て時にそのテーパ面272が全域にわたってダイヤフラム18に沿うように当接し、そのような局所荷重が発生し難くなるようにしている。すなわち、制御弁201の組み立て時においても、作動連結部237の上面外周端によりダイヤフラム18に対して応力集中が生じることを防止又は抑制している。
[第3実施形態]
本実施形態の制御弁は、ソレノイド駆動の電磁弁である点で第1,第2実施形態と相異する。以下では第1,第2実施形態との相異点を中心に説明する。図7および図8は、第3実施形態に係る制御弁の構成を表す断面図である。図7は閉弁状態を示し、図8は開弁状態を示す。
図7に示すように、制御弁301は、ボディ305(第1ボディ307,第2ボディ309)の上端開口部を閉止するようにソレノイド303が組み付けられた常閉型の電磁弁(非通電時に閉弁状態となる弁)である。ソレノイド303は、円筒状のボビン310と、ボビン310に巻回された電磁コイル312と、電磁コイル312を取り囲むヨーク314と、ボビン310の上半部に同軸状に固定された固定鉄心316と、ボビン310の内方にて固定鉄心316と軸線方向に対向配置される可動鉄心318とを含む。可動鉄心318は、ボビン310の下半部に挿通されている。
ヨーク314は、ボビン310を下方から支持する第1ヨーク320と、ソレノイド303の構成部品を上方から囲う第2ヨーク322とを組み付けて構成される。第1ヨーク320は円板状をなし、第2ボディ309の上端部に組み付けられている。第1ヨーク320、ボビン310、固定鉄心316、第2ボディ309およびダイヤフラム18に囲まれる空間により背圧室22が形成されている。
第2ヨーク322は、板状の磁性体を凸状に曲げ成形して得られたものであり、その両端部がそれぞれボディ305の上面にボルト350を介して固定されている。これにより、第2ヨーク322の下面が第1ヨーク320の上面を押さえる形となり、第1ヨーク320および第2ボディ309の脱落が防止されている。また、第2ヨーク322が上方から固定鉄心316の上面を押さえる形となり、ソレノイド303の構成部品の脱落が防止されている。
固定鉄心316は段付円柱状をなし、ボビン310の上半部に圧入されている。固定鉄心316の上端中央には凸状の接続部324が突設されており、第2ヨーク322の上端中央に形成された接続孔326と嵌合している。固定鉄心316の下端部は、外径が下方に向かって段階的に小さくなる段付形状とされている。
一方、可動鉄心318は、有底円筒状をなし、ボビン310の下半部に挿通される第1鉄心部360と、ボビン310の下方に配置される第2鉄心部362とを有する。第1鉄心部360は円筒状をなし、その上端開口部が固定鉄心316の下端外周縁部と対向する。第2鉄心部362は、可動鉄心318の底部近傍において半径方向外向きに延出するフランジ部からなる。可動鉄心318の底部は、第1実施形態におけるディスク48を形成し、固定鉄心316との間にスプリング66を介装する。
以上の構成において、図7に示すように、ソレノイド303がオフの状態(非通電状態)では、固定鉄心316と可動鉄心318との間に吸引力が作用しない。このため、弁部は第1実施形態と同様に開閉動作する。一方、図8に示すように、ソレノイド303がオン(通電状態)にされると、固定鉄心316と可動鉄心318(第1鉄心部360)との間に吸引力が作用する。また、可動鉄心318(第2鉄心部362)と第1ヨーク320との間にも吸引力が作用する。このため、スプリング66の付勢力に抗して可動鉄心318が上方(開弁方向)に動作する。その結果、閉弁状態であっても弁部を強制的に開弁させることができる。
本実施形態によれば、制御弁が電磁弁であるものの、弁体224および可動鉄心318におけるダイヤフラム18との当接面が、第2実施形態における弁体224、ディスク48のぞれぞれの当接面と同様の形状を有する。このため、第2実施形態と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、弁部の駆動機構の態様にかかわらず、ダイヤフラム18の受圧径に対して弁体224のストロークを大きく確保することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はその特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
上記実施形態では、ダイヤフラムを軸線方向一方の側に凸状に膨出させる構成を例示した。変形例においては、ダイヤフラムを概ねフラットな形状としてもよい。また、そのフラットな形状の所定位置にコルゲーション部(波形状)を有するものとしてもよい。
上記実施形態では、ディスクおよび作動連結部においてダイヤフラムと着脱する傾斜面をテーパ面とする例を示した。変形例においては、例えばR形状(曲面形状)その他の傾斜面としてもよい。
上記実施形態では、第1ポート10を流体の入口ポートとし、第2ポート12を流体の出口ポートとする例を示した。変形例においては、第2ポート12を流体の入口ポートとし、第1ポート10を流体の出口ポートとし、弁体を弁孔の下流側に配置してもよい。
上記実施形態では、蓋体とボディとの間に連通路60を設け、背圧室22を大気に連通させる例を示した。変形例においては、連通路60を設けることなく、背圧室22に基準ガスを封入するなどして基準圧力に保持してもよい。その場合、基準圧力は、弁孔の下流側圧力以下(好ましくは下流側圧力より低圧)とする。
上記実施形態では、燃料電池システムにおけるセルスタックの下流側に上記制御弁を設置する例を示したが、セルスタックの上流側に設置してもよい。また、上記実施形態では、空気極を経由する流体通路に上記制御弁を設置する例を示したが、燃料極を経由する流体通路に設置してもよい。
上記実施形態では、上記制御弁を燃料電池システムに適用する例を示したが、その他のシステムに適用してもよい。特に流体通路を流れる流体の圧力が比較的小さいシステムに好適である。
上記実施形態では述べなかったが、ダイヤフラムの受圧径に対して弁体のストロークを大きく確保する観点からは、上述したダイヤフラムの凸形状に注目することができる。この制御弁は、感圧部として凸状の膨出部を有し、例えば以下のように特定される。
この制御弁は、流体通路が形成され、その流体通路の途中に弁孔を有するボディと、ボディ内にて弁孔に接離して弁部を開閉する弁体と、ボディ内を第1圧力室と第2圧力室とに仕切り、弁体の軸線方向に変位可能なダイヤフラムと、第1圧力室に配置され、弁体と一体変位可能な第1可動体と、第2圧力室に配置され、ダイヤフラムの中央部を間に挟むようにして第1可動体と一体に接続された第2可動体と、第1可動体をダイヤフラムに向けて付勢するための第1付勢部材と、第2可動体をダイヤフラムに向けて付勢するための第2付勢部材と、を備える。ダイヤフラムは、樹脂フィルムからなり、ボディの内壁を支点として第2圧力室(又は第1圧力室)の側に膨出する膨出部を有する。第1可動体と第2可動体とが、膨出部の中央を挟むようにして接続されている。
この態様によると、ダイヤフラムが樹脂フィルムからなるため、その受圧径を小さくしてもその剛性が高まることがなく、可撓性を確保することができる。さらに、そのダイヤフラムがボディの内壁を支点として第2圧力室(又は第1圧力室)の側に膨出する凸状に形成されているため、少なくともその支点と膨出部の角部とに変曲点を有し、それら複数の変曲点を中心とした変形により軸線方向に大きな変位を確保することができる。
一方、各可動体が付勢部材によってそれぞれダイヤフラムに押し付けられるため、それらを剛に連結する必要がない。そのため、各可動体の少なくとも一部をダイヤフラムに対して着脱する構成としてよく、その着脱部においてダイヤフラムの拘束を回避することができる。その結果、ダイヤフラムの受圧径を小さくしても、そのダイヤフラムにおいて変形可能な部分を相対的に大きくとることができる。このことが、ダイヤフラムの変位ひいては弁体のストロークを大きく確保できることにつながる。すなわち、この態様によれば、ダイヤフラムの凸形状と各可動体との接続構造との相乗効果により、ダイヤフラムの受圧径に対して弁体のストロークを大きく確保することができる。
第1可動体は、膨出部との対向面の中央部に形成され、軸線に対して垂直で平坦な接続面と、接続面の半径方向外側に連続して形成され、膨出部から離れる側に向けて傾斜し、弁体の開閉動作に応じてダイヤフラムに着脱する着脱面と、を有するものでもよい。
この制御弁は、第2可動体を第1可動体とは反対側にて係止することにより、弁体の軸線方向一方への変位を規制する第1ストッパをさらに備えてもよい。着脱面は、第2可動体が第1ストッパにより係止されたときに、膨出部の湾曲形状に沿う角度に設定されているのが好ましい。ただし、着脱面の外径は、ダイヤフラムの有効受圧径よりも小さくなるように構成される。
第2可動体は、膨出部との対向面の中央部に形成され、軸線に対して垂直な平坦面と、平坦面の半径方向外側に連続して形成され、膨出部から離れる側に向けて傾斜し、弁体の開閉動作に応じてダイヤフラムに着脱する傾斜面と、を有するものでもよい。
この制御弁は、第1可動体を第2可動体とは反対側にて係止することにより、弁体の軸線方向他方への変位を規制する第2ストッパをさらに備えてもよい。傾斜面は、第1可動体が第2ストッパにより係止されたときに、膨出部の湾曲形状に沿う角度に設定されるのが好ましい。なお、弁体のストロークをより大きく確保するために、膨出部の底部周縁部に沿ってコルゲーション部が設けられてもよい。
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
1 制御弁、5 ボディ、10 第1ポート、12 第2ポート、14 弁孔、18 ダイヤフラム、20 弁室、22 背圧室、24 弁体、30 弁座、37 作動連結部、43 膨出部、48 ディスク、64 スプリング、66 スプリング、70 平坦面、72 テーパ面、74 接続面、201 制御弁、224 弁体、237 作動連結部、272 テーパ面、301 制御弁、303 ソレノイド、305 ボディ、316 固定鉄心、318 可動鉄心。

Claims (6)

  1. 流体通路が形成され、その流体通路の途中に弁孔を有するボディと、
    前記ボディ内にて前記弁孔に接離して弁部を開閉する弁体と、
    前記ボディ内を第1圧力室と、その第1圧力室よりも低圧となり得る第2圧力室とに仕切り、前記弁体の軸線方向に変位可能な樹脂フィルムからなるダイヤフラムと、
    前記第1圧力室に配置され、前記弁体と一体変位可能な第1可動体と、
    前記第2圧力室に配置され、前記ダイヤフラムの中央部を間に挟むようにして前記第1可動体と一体に接続された第2可動体と、
    前記第1可動体を前記ダイヤフラムに向けて付勢するための第1付勢部材と、
    前記第2可動体を前記ダイヤフラムに向けて付勢するための第2付勢部材と、
    を備え、
    前記第1可動体および前記第2可動体は、前記第1付勢部材および前記第2付勢部材によって押し付けられるのみの態様で前記ダイヤフラムと当接し、
    前記第2可動体は、
    前記ダイヤフラムとの対向面中央部に形成され、軸線に対して垂直であり、前記ダイヤフラムに当接する平坦面と、
    前記平坦面の半径方向外側に連続して形成され、前記ダイヤフラムから離れる側に向けて傾斜し、前記弁体の開閉動作に応じて前記ダイヤフラムに着脱する傾斜面と、
    を有し、
    前記傾斜面の面積が、前記平坦面の面積よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする制御弁。
  2. 前記傾斜面の外径が、前記ダイヤフラムの有効受圧径よりも小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の制御弁。
  3. 前記弁体は、前記弁孔の開口端に形成された弁座に着脱して前記弁部を開閉し、
    前記弁体が前記弁座に着座することにより前記第2可動体の閉弁方向への変位が規制されたときに、前記傾斜面が前記ダイヤフラムの対向面の曲率にほぼ沿うように、前記傾斜面の角度が設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の制御弁。
  4. 前記第1可動体は、前記ダイヤフラムとの対向面中央部に軸線に対して垂直で平坦な接続面を有し、その接続面が前記ダイヤフラムを間に挟んで前記平坦面と接続されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の制御弁。
  5. 前記第1可動体は、前記接続面の半径方向外側に連続して形成され、前記ダイヤフラムから離れる側に向けて傾斜し、前記第1可動体の開閉動作に応じて前記ダイヤフラムに着脱する着脱面を有することを特徴とする請求項4に記載の制御弁。
  6. 前記ダイヤフラムは、前記ボディ内において前記弁孔を境とする一方の側の空間を、前記第1圧力室として前記流体通路を形成する弁室と、前記第2圧力室として前記流体通路を形成しない背圧室とに仕切り、
    前記第1可動体および前記弁体が、前記弁室に配置され、
    開弁状態においては、前記背圧室の圧力が、前記弁室の圧力よりも低い基準圧力に保持されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の制御弁。
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