JP6467268B2 - 遊星歯車機構 - Google Patents
遊星歯車機構 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6467268B2 JP6467268B2 JP2015072025A JP2015072025A JP6467268B2 JP 6467268 B2 JP6467268 B2 JP 6467268B2 JP 2015072025 A JP2015072025 A JP 2015072025A JP 2015072025 A JP2015072025 A JP 2015072025A JP 6467268 B2 JP6467268 B2 JP 6467268B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil passage
- joint
- peripheral surface
- shaft
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
更に、上記の特徴構成によれば、第三油路が内部に形成される第一部材は、回転軸のフランジ部の外周面に接合される第一接合部を備える。すなわち、第一部材が回転軸とは別部材とされるため、回転軸の外周面からのフランジ部の径方向の突出量を、第一部材が回転軸と一体的に形成される場合に比べて小さく抑えることができる。よって、フランジ部を備えた回転軸を、熱間鍛造に比べて成形精度の高い冷間鍛造によって形成された部品とすることが可能となる等、製造コストの低減を図ることができる。
以上のように、上記の特徴構成によれば、製造コストの低減を図ることが可能であると共に、ピニオン軸の内部の油路に対して油を効率良く供給することが可能な遊星歯車機構を実現することができる。
本発明に係るその他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
以上で説明した本発明の実施形態は、少なくとも以下の構成を備えている。
軸方向(L)に延びる回転軸(90)と、前記回転軸(90)と周方向(C)に一体回転するキャリヤ(2)と、を備えた遊星歯車機構(1)であって、前記回転軸(90)は、当該回転軸(90)の外周面に対して径方向(R)の外側に突出するフランジ部(92)を備え、前記キャリヤ(2)は、第一部材(10)、第二部材(20)、及びピニオン軸(30)を有するピニオンギヤ(5)を含み、前記第一部材(10)は、前記フランジ部(92)の外周面に接合される第一接合部(11)と、前記ピニオンギヤ(5)に対して前記軸方向(L)の一方側において前記ピニオン軸(30)を支持する第一軸支持部(12)と、を備え、前記第二部材(20)は、前記第一部材(10)に接合される第二接合部(21)と、前記ピニオンギヤ(5)に対して前記軸方向(L)の他方側において前記ピニオン軸(30)を支持する第二軸支持部(22)と、を備え、前記フランジ部(92)の内部に形成されて前記径方向(R)に延びる第一油路(41)と、前記ピニオン軸(30)の内部に形成された第二油路(42)とが、前記第一部材(10)の内部に形成された第三油路(43)を介して連通しており、前記第一油路(41)と前記第三油路(43)とは、前記フランジ部(92)の外周面と前記第一接合部(11)との接合面において接続されている。
更に、上記の構成によれば、第三油路が内部に形成される第一部材は、回転軸のフランジ部の外周面に接合される第一接合部を備える。すなわち、第一部材が回転軸とは別部材とされるため、回転軸の外周面からのフランジ部の径方向の突出量を小さく抑えることができる。よって、フランジ部を備えた回転軸を、熱間鍛造に比べて成形精度の高い冷間鍛造によって形成された部品とすることが可能となる等、製造コストの低減を図ることができる。
更に、上記の構成によれば、第一領域における溶接部の軸方向の深さが、第二領域における溶接部の軸方向の深さよりも浅くなる。よって、溶接部を形成することによって第一油路と第三油路との接続部における油の流通が阻害されることを回避しつつ、フランジ部の外周面と第一接合部との接合部における周方向の全域に亘って溶接部を適切に形成することができる。
2:キャリヤ
5:ピニオンギヤ
10:第一部材
11:第一接合部
12:第一軸支持部
20:第二部材
21:第二接合部
22:第二軸支持部
30:ピニオン軸
41:第一油路
42:第二油路
43:第三油路
49:幅広部
50:接合部
60:溶接部
71:第一領域
72:第二領域
90:回転軸
91:軸部
92:フランジ部
93:凹部
94:スプライン歯
C:周方向
L:軸方向
R:径方向
Claims (7)
- 軸方向に延びる回転軸と、前記回転軸と周方向に一体回転するキャリヤと、を備えた遊星歯車機構であって、
前記回転軸は、当該回転軸の外周面に対して径方向の外側に突出するフランジ部を備え、
前記キャリヤは、第一部材、第二部材、及びピニオン軸を有するピニオンギヤを含み、
前記第一部材は、前記フランジ部の外周面に接合される第一接合部と、前記ピニオンギヤに対して前記軸方向の一方側において前記ピニオン軸を支持する第一軸支持部と、を備え、
前記第二部材は、前記第一部材に接合される第二接合部と、前記ピニオンギヤに対して前記軸方向の他方側において前記ピニオン軸を支持する第二軸支持部と、を備え、
前記フランジ部の内部に形成されて前記径方向に延びる第一油路と、前記ピニオン軸の内部に形成された第二油路とが、前記第一部材の内部に形成された第三油路を介して連通しており、
前記第一油路と前記第三油路とは、前記フランジ部の外周面と前記第一接合部との接合面において接続され、
前記回転軸における前記軸方向の端部に、前記軸方向に窪む凹部が形成され、
前記凹部の内周面に、前記軸方向に延びるスプライン歯が形成され、
前記回転軸が、前記フランジ部と前記スプライン歯を有する前記凹部とを冷間鍛造によって当該回転軸の軸部と一体的に形成した冷間鍛造部品である遊星歯車機構。 - 前記フランジ部の外周面と前記第一接合部との接合部における前記周方向の全域に亘って溶接部が形成され、
前記第一油路と前記第三油路との接続部を含む前記周方向の領域を第一領域とし、前記第一油路と前記第三油路との接続部を含まない前記周方向の領域を第二領域として、
前記第一領域における前記溶接部の前記軸方向の深さが、前記第二領域における前記溶接部の前記軸方向の深さよりも浅い請求項1に記載の遊星歯車機構。 - 軸方向に延びる回転軸と、前記回転軸と周方向に一体回転するキャリヤと、を備えた遊星歯車機構であって、
前記回転軸は、当該回転軸の外周面に対して径方向の外側に突出するフランジ部を備え、
前記キャリヤは、第一部材、第二部材、及びピニオン軸を有するピニオンギヤを含み、
前記第一部材は、前記フランジ部の外周面に接合される第一接合部と、前記ピニオンギヤに対して前記軸方向の一方側において前記ピニオン軸を支持する第一軸支持部と、を備え、
前記第二部材は、前記第一部材に接合される第二接合部と、前記ピニオンギヤに対して前記軸方向の他方側において前記ピニオン軸を支持する第二軸支持部と、を備え、
前記フランジ部の内部に形成されて前記径方向に延びる第一油路と、前記ピニオン軸の内部に形成された第二油路とが、前記第一部材の内部に形成された第三油路を介して連通しており、
前記第一油路と前記第三油路とは、前記フランジ部の外周面と前記第一接合部との接合面において接続され、
前記フランジ部の外周面と前記第一接合部との接合部における前記周方向の全域に亘って溶接部が形成され、
前記第一油路と前記第三油路との接続部を含む前記周方向の領域を第一領域とし、前記第一油路と前記第三油路との接続部を含まない前記周方向の領域を第二領域として、
前記第一領域における前記溶接部の前記軸方向の深さが、前記第二領域における前記溶接部の前記軸方向の深さよりも浅い遊星歯車機構。 - 対象部位に溶接部を形成する溶接工程を、前記フランジ部の外周面と前記第一接合部との接合部を少なくとも1周するように当該接合部に沿って前記対象部位を前記周方向に連続的に移動させながら行う工程を第一溶接工程とし、
前記溶接工程を、前記第一油路と前記第三油路との接続部が形成された前記周方向の領域を除外しつつ前記フランジ部の外周面と前記第一接合部との接合部に沿って前記対象部位を前記周方向に移動させながら行う工程を第二溶接工程とし、
前記第一溶接工程及び前記第二溶接工程の双方の実行により、前記フランジ部の外周面と前記第一接合部との接合部において前記溶接部が前記周方向の全域に亘って形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の遊星歯車機構。 - 軸方向に延びる回転軸と、前記回転軸と周方向に一体回転するキャリヤと、を備えた遊星歯車機構であって、
前記回転軸は、当該回転軸の外周面に対して径方向の外側に突出するフランジ部を備え、
前記キャリヤは、第一部材、第二部材、及びピニオン軸を有するピニオンギヤを含み、
前記第一部材は、前記フランジ部の外周面に接合される第一接合部と、前記ピニオンギヤに対して前記軸方向の一方側において前記ピニオン軸を支持する第一軸支持部と、を備え、
前記第二部材は、前記第一部材に接合される第二接合部と、前記ピニオンギヤに対して前記軸方向の他方側において前記ピニオン軸を支持する第二軸支持部と、を備え、
前記フランジ部の内部に形成されて前記径方向に延びる第一油路と、前記ピニオン軸の内部に形成された第二油路とが、前記第一部材の内部に形成された第三油路を介して連通しており、
前記第一油路と前記第三油路とは、前記フランジ部の外周面と前記第一接合部との接合面において接続され、
対象部位に溶接部を形成する溶接工程を、前記フランジ部の外周面と前記第一接合部との接合部を少なくとも1周するように当該接合部に沿って前記対象部位を前記周方向に連続的に移動させながら行う工程を第一溶接工程とし、
前記溶接工程を、前記第一油路と前記第三油路との接続部が形成された前記周方向の領域を除外しつつ前記フランジ部の外周面と前記第一接合部との接合部に沿って前記対象部位を前記周方向に移動させながら行う工程を第二溶接工程とし、
前記第一溶接工程及び前記第二溶接工程の双方の実行により、前記フランジ部の外周面と前記第一接合部との接合部において前記溶接部が前記周方向の全域に亘って形成されている遊星歯車機構。 - 前記第一油路及び前記第三油路の少なくとも一方が、前記第一油路と前記第三油路との接続部側の端部に、当該端部から離れた部分よりも前記周方向の流路幅が大きい幅広部を有している請求項1から5のいずれか一項に記載の遊星歯車機構。
- 軸方向に延びる回転軸と、前記回転軸と周方向に一体回転するキャリヤと、を備えた遊星歯車機構であって、
前記回転軸は、当該回転軸の外周面に対して径方向の外側に突出するフランジ部を備え、
前記キャリヤは、第一部材、第二部材、及びピニオン軸を有するピニオンギヤを含み、
前記第一部材は、前記フランジ部の外周面に接合される第一接合部と、前記ピニオンギヤに対して前記軸方向の一方側において前記ピニオン軸を支持する第一軸支持部と、を備え、
前記第二部材は、前記第一部材に接合される第二接合部と、前記ピニオンギヤに対して前記軸方向の他方側において前記ピニオン軸を支持する第二軸支持部と、を備え、
前記フランジ部の内部に形成されて前記径方向に延びる第一油路と、前記ピニオン軸の内部に形成された第二油路とが、前記第一部材の内部に形成された第三油路を介して連通しており、
前記第一油路と前記第三油路とは、前記フランジ部の外周面と前記第一接合部との接合面において接続され、
前記第一油路及び前記第三油路の少なくとも一方が、前記第一油路と前記第三油路との接続部側の端部に、当該端部から離れた部分よりも前記周方向の流路幅が大きい幅広部を有している遊星歯車機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015072025A JP6467268B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 遊星歯車機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015072025A JP6467268B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 遊星歯車機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016191432A JP2016191432A (ja) | 2016-11-10 |
JP6467268B2 true JP6467268B2 (ja) | 2019-02-06 |
Family
ID=57245682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015072025A Active JP6467268B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 遊星歯車機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6467268B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7331689B2 (ja) | 2019-12-26 | 2023-08-23 | 株式会社アイシン | プラネタリキャリヤ用支持プレートの製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002192296A (ja) * | 2000-12-27 | 2002-07-10 | Kondoo Seikoo Kk | 底付スプライン穴の冷間鍛造法と冷間鍛造部品 |
JP2005233386A (ja) * | 2004-02-23 | 2005-09-02 | Mazda Motor Corp | 自動変速機の潤滑構造 |
JP2008106907A (ja) * | 2006-10-27 | 2008-05-08 | Aisin Aw Industries Co Ltd | 遊星歯車機構を備えた変速装置のプラネタリキャリヤ |
-
2015
- 2015-03-31 JP JP2015072025A patent/JP6467268B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016191432A (ja) | 2016-11-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2032836B1 (en) | Ring gear, internal combustion engine-starting torque-transmission mechanism, and method of manufacturing ring gear | |
JP6217023B2 (ja) | 差動装置及びその製造方法 | |
JP5033925B1 (ja) | キャリヤ | |
JP2015124874A5 (ja) | ||
JP6196271B2 (ja) | 溶接構造及び溶接構造の製造方法 | |
US10281006B2 (en) | Planetary gear mechanism | |
JP5303970B2 (ja) | キャリア組立体 | |
CN107676455B (zh) | 差动装置 | |
JP6487664B2 (ja) | 差動装置 | |
CN106895127B (zh) | 差动装置 | |
JP2016080152A5 (ja) | ||
JP2017075627A (ja) | スプライン継手 | |
JP6467268B2 (ja) | 遊星歯車機構 | |
US10415682B2 (en) | Differential case | |
US9695929B2 (en) | Speed change device | |
JP6706188B2 (ja) | 差動装置 | |
JP2016109297A (ja) | 差動装置 | |
JP2017116092A (ja) | 差動装置 | |
JP2016080153A (ja) | 差動装置及びその製造方法 | |
JP6705345B2 (ja) | 車両用動力伝達装置の支持構造 | |
JP6175017B2 (ja) | プラネタリギア | |
JP2016080151A (ja) | 差動装置 | |
JP2018053950A (ja) | ハイブリッド動力装置の出力軸の加工方法 | |
JP2017110757A (ja) | 差動装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171010 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180703 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180628 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180831 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181218 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190111 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6467268 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |