JP6467265B2 - 基板処理装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。図2は、図1の基板処理装置の模式的斜視図である。図1の基板処理装置100は、基板に処理液として薬液を用いた処理(以下、薬液処理と呼ぶ。)を行う。基板処理装置100は、インデクサ部10、処理部20および補助部30を備える。インデクサ部10には、インデクサロボット11が設けられる。薬液処理前の基板が、カセットに収容された状態でインデクサ部10に搬入される。インデクサロボット11は、カセットから薬液処理前の基板を取り出し、その基板を後述の搬送ロボット15に渡す。また、インデクサロボット11は、後述の搬送ロボット15から薬液処理後の基板を受け取り、その基板をカセットに戻す。
図4は、処理用循環配管P1〜P4の温度維持部50の構成について説明するための図である。図4(a)には、薬液が流れる方向に対して垂直な断面が示され、図4(b)には、薬液が流れる方向に対して平行な断面が示される。図4(a)に示すように、温度維持部50は、第1管51、第2管52、第3管53および断熱材55を含む。第1管51、第2管52および第3管53は3重管を構成し、第1管51の外周面を取り囲むように第2管52が設けられ、第2管52の外周面を取り囲むように第3管が設けられる。断熱材55は、第3管53の外周面を覆うように設けられる。断熱材55としては、例えば発泡ポリエチレンが用いられる。
(3−1)
図5は、温度維持部50の変形例を示す図である。図5の例について、図4の例と異なる点を説明する。図5(a)には、薬液が流れる方向に対して垂直な断面が示され、図5(b)には、薬液が流れる方向に対して平行な一部切り欠き断面が示される。
上記実施の形態では、温度維持部50に空気層ARが形成されるが、本発明はこれに限らない。図6は、温度維持部50の他の変形例を示す図である。図6の例について、図4の例と異なる点を説明する。図6の例では、第1管51と第2管52との間に復路Prが設けられ、第2管52の外周面を覆うように断熱材55が設けられる。第3管53は設けられない。このように、往路Psと復路Prとの間に空気層ARが設けられなくてもよい。本例においても、往路Psを取り囲むように復路Prが設けられるので、構成の複雑化およびコストの増加を抑制しつつ適切な温度の薬液を基板に供給することができる。また、温度維持部40の小型化および部品点数の削減が可能である。空気層ARの代わりに、熱伝導率が低い他の気体、液体または固体からなる層が往路Psと復路Prとの間に設けられてもよい。
上記実施の形態では、往路Psを取り囲むように復路Prが設けられるが、本発明はこれに限らない。復路Prを取り囲むように往路Psが設けられてもよい。この場合も、復路Prを流れる薬液によって往路Psを流れる薬液の温度変化が抑制される。それにより、構成の複雑化およびコストの増加を抑制しつつ適切な温度の薬液を基板に供給することができる。
上記実施の形態では、第3管53または第2管52の外周面を覆うように断熱材55が設けられるが、往路Psを流れる薬液の温度変化が抑制されるのであれば、断熱材55が設けられなくてもよい。この場合、温度維持部40の小型化および部品点数の削減が可能となる。
上記実施の形態では、基板の薬液処理を行うための薬液が処理液として用いられるが、本発明はこれに限らない。例えば、基板の洗浄処理を行うための洗浄液または基板のリンス処理を行うためのリンス液が処理液として用いられてもよい。洗浄液およびリンス液は、例えば純水である。
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各構成要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
[2]参考形態
(1)本参考形態に係る基板処理装置は、基板に処理液を用いた処理を行う処理部と、処理液を貯留する処理液貯留部と、処理液貯留部に貯留される処理液の温度調整を行う温度調整部と、処理液貯留部と処理部との間で処理液を循環させる処理用循環配管と、処理用循環配管に接続され、基板に処理液を導く分岐配管とを備え、処理用循環配管は、分岐配管が接続される部分よりも上流側の第1の流路と、分岐配管が接続される部分よりも下流側の第2の流路とを含み、第1の流路の少なくとも一部および第2の流路の少なくとも一部は、処理液の温度変化を抑制する温度維持部を構成し、温度維持部において、第1および第2の流路のうち一方の流路は、第1および第2の流路のうち他方の流路を取り囲むように設けられる。
この基板処理装置においては、処理液貯留部に貯留される処理液の温度が温度調整部により調整されつつ処理用循環配管を通して処理液貯留部と処理部との間で処理液が循環される。この場合、第1の流路を通して処理液貯留部から処理部に処理液が導かれ、第2の流路を通して処理部から処理液貯留部に処理液が戻される。また、第1の流路から分岐配管を通して基板に処理液が導かれることにより、基板の処理が行われる。温度維持部において、第1および第2の流路のうち一方の流路が、他方の流路を取り囲むように設けられる。そのため、第2の流路を流れる処理液によって第1の流路を流れる処理液の温度変化が抑制される。したがって、構成の複雑化およびコストの増加を抑制しつつ適切な温度の処理液を基板に供給することができる。
(2)一方の流路は、第2の流路であり、他方の流路は、第1の流路であってもよい。この場合、第1の流路を取り囲むように第2の流路が設けられるので、第2の流路を流れる処理液によって第1の流路を流れる処理液の温度変化がより効果的に抑制される。
(3)温度維持部は、第1の管状部材と、第1の管状部材の外面を取り囲むように設けられる第2の管状部材とを含み、第1の管状部材の内部に他方の流路が形成され、第1の管状部材の外面と第2の管状部材の内面との間に一方の流路が形成されてもよい。この場合、簡単な構成で効果的に第1の流路を流れる処理液の温度変化が抑制される。
(4)温度維持部は、第2の管状部材の内部において第1の管状部材の外面を取り囲むように設けられる第3の管状部材をさらに含み、第1の管状部材の外面と第3の管状部材の内面との間に空気層が形成され、第3の管状部材の外面と第2の管状部材の内面との間に一方の流路が形成されてもよい。
この場合、空気の熱伝導率は低いので、空気層によって第1の流路から第2の流路への熱伝導が抑制される。そのため、第1の流路を流れる処理液の温度変化がより効果的に抑制される。
(5)温度維持部は、第1の管状部材と、第1の管状部材の周囲で螺旋状に延びるように設けられる第2の管状部材とを含み、第1の管状部材の内部に他方の流路が形成され、第2の管状部材の内部に一方の流路が形成されてもよい。
この場合、第2の管状部材の表面積を小さくすることができるので、一方の流路から周囲への熱伝導を抑制することができ、一方の流路を流れる処理液の温度変化を抑制することができる。それにより、第1の流路が一方の流路である場合には、第1の流路を流れる処理液の温度変化を抑制することができる。また、第2の流路が一方の流路である場合には、第2の流路を流れる処理液による第1の流路を流れる処理液の保温効果を維持することができる。
20 処理部
21 処理室
30 補助部
31 液循環室
41 薬液タンク
42 ポンプ
43 温調装置
44 フィルタ
51 第1管
52 第2管
53 第3管
54 第4管
55 断熱材
100 基板処理装置
P1,P2,P3,P4 処理用循環配管
PC 循環配管
Pd 分岐配管
Pr 復路
Ps 往路
Rd 分岐部
U1,U2,U3,U4 処理室群
Claims (5)
- 基板に処理液を用いた処理を行う処理部と、
処理液を貯留する処理液貯留部と、
前記処理液貯留部に貯留される処理液の温度調整を行う温度調整部と、
前記処理液貯留部と前記処理部との間で処理液を循環させる処理用循環配管と、
前記処理用循環配管に接続され、基板に処理液を導く分岐配管とを備え、
前記処理用循環配管は、
前記分岐配管が接続される部分よりも上流側の第1の流路と、
前記分岐配管が接続される部分よりも下流側の第2の流路とを含み、
前記処理部による基板の処理時に、前記第1の流路を通して前記処理液貯留部から前記処理部に処理液が導かれるとともに、前記第2の流路を通して前記処理部から処理液貯留部に処理液が戻されるように構成され、
前記第1の流路の少なくとも一部および前記第2の流路の少なくとも一部は、処理液の温度変化を抑制する温度維持部を構成し、
前記温度維持部において、前記第1および第2の流路のうち一方の流路は、前記第1および第2の流路のうち他方の流路を取り囲むように設けられる、基板処理装置。 - 前記一方の流路は、前記第2の流路であり、前記他方の流路は、前記第1の流路である、請求項1記載の基板処理装置。
- 前記温度維持部は、
第1の管状部材と、
前記第1の管状部材の外面を取り囲むように設けられる第2の管状部材とを含み、
前記第1の管状部材の内部に前記他方の流路が形成され、
前記第1の管状部材の外面と前記第2の管状部材の内面との間に前記一方の流路が形成される、請求項1または2記載の基板処理装置。 - 基板に処理液を用いた処理を行う処理部と、
処理液を貯留する処理液貯留部と、
前記処理液貯留部に貯留される処理液の温度調整を行う温度調整部と、
前記処理液貯留部と前記処理部との間で処理液を循環させる処理用循環配管と、
前記処理用循環配管に接続され、基板に処理液を導く分岐配管とを備え、
前記処理用循環配管は、
前記分岐配管が接続される部分よりも上流側の第1の流路と、
前記分岐配管が接続される部分よりも下流側の第2の流路とを含み、
前記第1の流路の少なくとも一部および前記第2の流路の少なくとも一部は、処理液の温度変化を抑制する温度維持部を構成し、
前記温度維持部において、前記第1および第2の流路のうち一方の流路は、前記第1および第2の流路のうち他方の流路を取り囲むように設けられ、
前記温度維持部は、
第1の管状部材と、
前記第1の管状部材の外面を取り囲むように設けられる第2の管状部材と、前記第2の管状部材の内部において前記第1の管状部材の外面を取り囲むように設けられる第3の管状部材とを含み、
前記第1の管状部材の内部に前記他方の流路が形成され、
前記第1の管状部材の外面と前記第3の管状部材の内面との間に空気層が形成され、
前記第3の管状部材の外面と前記第2の管状部材の内面との間に前記一方の流路が形成される、基板処理装置。 - 前記温度維持部は、
第1の管状部材と、
前記第1の管状部材の周囲で螺旋状に延びるように設けられる第2の管状部材とを含み、
前記第1の管状部材の内部に前記他方の流路が形成され、
前記第2の管状部材の内部に前記一方の流路が形成される、請求項1または2記載の基板処理装置。
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