JP6467094B1 - 広告システム - Google Patents

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Abstract

【課題】測位デバイスおよび通信デバイスを用い、物理空間上を移動する移動物体を視覚的な広告情報の発信源として用いることにより、広告を行うシステムを提供する。
【解決手段】移動物体としてのレンタルサイクル12に、広告情報を視覚的に表示する広告表示装置32と、レンタルサイクル12の現在位置を測定するGPS測位部と、そのレンタルサイクル現在位置を表す位置情報を複数人の携帯端末90に向けてブロードキャスト方式で送信する発信部とを搭載する。各通行人の携帯端末90は、前記位置情報を受信し、携帯端末90の現在位置を通行人の現在位置として測定し、測定された通行人現在位置と、前記位置情報に基づくレンタルサイクル現在位置とを携帯端末90の画面上に表示し、その携帯端末90がレンタルサイクル12を捕捉すると、その通行人に所定の特典を付与する。
【選択図】図1

Description

本発明は、測位デバイスおよび通信デバイスを用い、物理空間上を移動する移動物体を視覚的な広告情報の発信源として用いることにより、広告を行う技術に関する。
物理空間上を移動する移動物体を視覚的な広告情報の発信源として用いることにより、広告を行う技術が既に存在する。
特許文献1には、個人に車両を運転させて現実空間上を移動させることにより、その車両を利用して広告活動を行う技術が開示されている。
具体的には、この文献に記載の技術によれば、個人所有の車両に広告部(例えば、その個人が好みで選んだ企業の商品を広告するためのステッカー)および識別部(例えば、前記個人を識別するためのバーコード)が装着される。
その車両が特定の施設に到着すると、その車両の前記識別部が、特定の施設に設置されているデバイスによって読み取られる。その結果、その車両が特定の施設に到着したこと(その車両の運転者が広告活動を行っていること)と、その車両の運転者が誰であるのかが判明する。その後、その運転者には、広告活動の代償として、すなわち、特典として、将来の商品購入時に有効なクーポン、割引きなどが付与される。
特表2003−514256号公報
特許文献1に記載の技術に対し、本発明者は、現実空間上で不特定に移動するターゲットをプレイヤが同じ現実空間上で追跡し、プレイヤがターゲットを捕捉するとその代償としてプレイヤが特典を獲得するという追跡ゲームを提案した。
さらに、本発明者は、その追跡ゲームを用いたビジネスとして、ターゲットをプレイヤが捕捉すると、そのターゲットから広告情報がプレイヤに提供され、その代償として、その広告情報の広告主であって前記追跡ゲームのスポンサ企業から利益を得るビジネス・モデルを提案した。
以上の知見を背景にして、本発明は、測位デバイスおよび通信デバイスを用いて、物理空間上を移動する移動物体を視覚的な広告情報の発信源として用いることにより、広告を行う技術を提供することを課題としてなされたものである。
その課題を解決するために、本発明の一側面によれば、物理空間上を移動する移動物体を視覚的な広告情報の発信源として用いて、前記移動物体の近傍に居る不特定の複数人の通行人に対して広告を行う広告システムであって、
前記移動物体に、
前記広告情報を視覚的に表示する広告表示装置と、
前記移動物体の現在位置を時々刻々測定する移動物体測位部と、
その移動物体現在位置を表す移動物体位置情報をリアルタイムで複数人の携帯端末に向けてブロードキャスト方式で送信する送信部と、
発信機と
が搭載され、
当該広告システムは、各通行人の携帯端末と通信可能な管理サーバを含み、
各通行人の携帯端末に、
前記移動物体位置情報を受信する受信部と、
当該携帯端末の現在位置を通行人の現在位置として測定する通行人測位部と、
測定された通行人現在位置と、前記受信した移動物体位置情報に基づく移動物体現在位置とを当該携帯端末の画面上に表示する表示部と、
前記移動物体の前記発信機から受信した信号に基づき、当該携帯端末と前記発信機との距離を測定し、その測定された距離が所定範囲内に入ると、当該携帯端末が前記移動物体を捕捉したことを検出する検出部と、
その捕捉の事実を表すデータを前記管理サーバに送信する送信部と
が搭載され、
前記管理サーバは、前記捕捉の事実を表すデータを受信すると、前記移動物体を捕捉した携帯端末の通行人に付与すべき特典を決定し、その決定された特典を表すデータを、前記移動物体を捕捉した携帯端末に送信する広告システムが提供される。
ここに、一実施態様においては、前記携帯端末が、さらに、前記発信機から受信した信号から発信機IDを取得するID取得部を含み、
前記携帯端末の前記送信部が、前記取得された発信機IDと共に前記捕捉の事実を表すデータを前記管理サーバに送信する
別の実施態様においては、前記携帯端末が、さらに、前記発信機から受信した信号から発信機IDを取得するID取得部を含み、
前記携帯端末の前記送信部が、前記取得された発信機IDと共に前記捕捉の事実を表すデータを前記管理サーバに送信し、
その管理サーバは、受信した発信機IDに応じた広告情報を表すデータを前記携帯端末に送信する広告情報送信部を含む
また、本発明の別の側面によれば、物理空間上を移動する移動物体を視覚的な広告情報の発信源として用いて、前記移動物体の近傍に居る不特定の複数人の通行人に対して広告を行う広告システムであって、
前記移動物体に、
前記広告情報を視覚的に表示する広告表示装置と、
前記移動物体の現在位置を時々刻々測定する移動物体測位部と、
その移動物体現在位置を表す移動物体位置情報をリアルタイムで複数人の携帯端末に向けてブロードキャスト方式で送信する送信部と
が搭載され、
各通行人の携帯端末に、
前記移動物体位置情報を受信する受信部と、
当該携帯端末の現在位置を通行人の現在位置として測定する通行人測位部と、
測定された通行人現在位置と、前記受信した移動物体位置情報に基づく移動物体現在位置とを当該携帯端末の画面上に表示する表示部と、
当該携帯端末が前記移動物体を捕捉したことを検出する検出部と
が搭載され、
前記捕捉が検出されると、前記移動物体を捕捉した各携帯端末を使用する通行人に所定の特典が付与される広告システムが提供される。
本発明によって下記の各態様が得られる。各態様は、項に区分し、各項には番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、本発明が採用し得る技術的特徴の一部およびそれの組合せの理解を容易にするためであり、本発明が採用し得る技術的特徴およびそれの組合せが以下の態様に限定されると解釈すべきではない。すなわち、下記の態様には記載されていないが本明細書には記載されている技術的特徴を本発明の技術的特徴として適宜抽出して採用することは妨げられないと解釈すべきなのである。
さらに、各項を他の項の番号を引用する形式で記載することが必ずしも、各項に記載の技術的特徴を他の項に記載の技術的特徴から分離させて独立させることを妨げることを意味するわけではなく、各項に記載の技術的特徴をその性質に応じて適宜独立させることが可能であると解釈すべきである。
(1) 現実空間上で不特定に移動するターゲットをプレイヤが同じ現実空間上で追跡し、プレイヤがターゲットを捕捉するとその代償としてプレイヤが特典を獲得するという追跡ゲームをプレイヤが行うことを可能にする追跡ゲーム・システムであって、
前記ターゲットに、そのターゲットの現在位置を測定し、その測定されたターゲット現在位置を表すターゲット位置情報をリアルタイムでかつブロードキャスト方式でプレイヤの携帯端末に向けて送信するターゲット測位部が搭載され、
前記携帯端末に、
当該携帯端末の現在位置をプレイヤの現在位置として測定するプレイヤ測位部と、
測定されたプレイヤ現在位置と、前記ターゲットから受信したターゲット位置情報に基づくターゲット現在位置とを当該携帯端末の画面上に表示する表示部と、
当該携帯端末が前記ターゲットを捕捉したことを検出する検出部と
が搭載された追跡ゲーム・システム。
(2) 前記ターゲット測位部は、前記ターゲット現在位置を測定するGPS測位部を含み、
前記プレイヤ測位部は、前記プレイヤ現在位置を測定するGPS測位部を含む(1)項に記載の追跡ゲーム・システム。
(3) 前記ターゲット測位部は、前記ターゲットに固有の識別コードを表す信号を、前記携帯端末によって近距離通信方式で受信可能な状態で発信する発信機を含み、
前記検出部は、前記発信機から受信した信号から、その発信機が搭載されているターゲットを認証するとともに、そのターゲットと前記携帯端末との距離を測定し、その測定された距離が所定距離より短い場合に、前記捕捉を検出するように構成される(1)または(2)項に記載の追跡ゲーム・システム。
(4) 各プレイヤの携帯端末は、自プレイヤの現在位置を表す自プレイヤ位置情報を他のプレイヤの携帯端末に送信するとともに、他プレイヤの現在位置を表す他プレイヤ位置情報を他のプレイヤの携帯端末から受信し、
各プレイヤの携帯端末は、その受信した他プレイヤ位置情報に基づき、他プレイヤの現在位置を、自プレイヤの現在位置および前記ターゲットの現在位置と共に前記画面上に表示し、
各プレイヤの携帯端末が他のいずれのプレイヤよりも早い時刻に前記ターゲットを捕捉した場合に、そのプレイヤが勝者として前記特典を獲得する(1)ないし(3)項のいずれかに記載の追跡ゲーム・システム。
(5) さらに、プレイヤがいずれかのターゲットを捕捉すると、そのターゲットごとに予め割り当てられている広告情報を、そのターゲットを捕捉したプレイヤにダイレクトに提供するダイレクト広告提供装置を含む(1)ないし(4)項のいずれかに記載の追跡ゲーム・システム。
(6) 前記ダイレクト広告提供装置は、前記携帯端末と通信可能な管理サーバに搭載され、前記携帯端末から前記捕捉を受信すると、前記広告情報を表すデータを、前記ターゲットを捕捉したプレイヤの前記携帯端末にユニキャスト方式で送信する(5)項に記載の追跡ゲーム・システム。
(7) さらに、各ターゲットに搭載され、そのターゲットに予め割り当てられている広告情報を、そのターゲットを捕捉したプレイヤであるか否かを問わず、そのターゲットの近傍に位置する不特定の複数人の潜在消費者に無差別に表示する無差別広告提供装置を含む(1)ないし(6)項のいずれかに記載の追跡ゲーム・システム。
(8) 前記特典は、前記追跡ゲームのスポンサがその追跡ゲームを経済的に支援する程度に応じて増加する価値を有する(1)ないし(7)項のいずれかに記載の追跡ゲーム・システム。
(9) 前記特典は、前記ターゲットに固有のマスコット・キャラクタを表示するデータ、または商品もしくはサービスを購入するための商品券、クーポン券もしくは割引券もしくはそれらの権利を含む(1)ないし(8)項のいずれかに記載の追跡ゲーム・システム。
(10) 前記特典は、プレイヤが前記ターゲットを前記携帯端末上で発見した時刻からそのターゲットを捕捉した時刻までの時間または移動距離に応じて増加する価値を有する(1)ないし(9)項のいずれかに記載の追跡ゲーム・システム。
(11) 前記ターゲットに、前記携帯端末のリーダによって読み取り可能なデータが装着され、
前記検出部は、前記リーダが前記データを読み取ったときに、前記捕捉を検出する(1)ないし(10)項のいずれかに記載の追跡ゲーム・システム。
(12) (1)ないし(11)項のいずれかに記載の携帯端末を実施するためにその携帯端末のコンピュータによって実行されるプログラム。
本項および他の項に係るプログラムは、例えば、それの機能を果たすためにコンピュータにより実行される指令の組合せを意味するように解釈したり、それら指令の組合せのみならず、各指令に従って処理されるファイルやデータをも含むように解釈することが可能であるが、それらに限定されない。
また、このプログラムは、それ単独でコンピュータにより実行されることにより、所期の目的を達するものとしたり、他のプログラムと共にコンピュータにより実行されることにより、所期の目的を達するものとすることができるが、それらに限定されない。後者の場合、本項に係るプログラムは、データを主体とするものとすることができるが、それに限定されない。
(13) (12)項に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。
この記録媒体は種々な形式を採用可能であり、例えば、フレキシブル・ディスク等の磁気記録媒体、CD、CD−ROM等の光記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、ROM等のアンリムーバブル・ストレージ等のいずれかを採用し得るが、それらに限定されない。
(14) 前記ターゲットは、物理空間上を移動する移動物体である(1)ないし(11)項のいずれかに記載の追跡ゲーム・システム。
(15) 前記移動物体は、自転車、自動車、自動二輪車、娯楽用もしくは競技用のゴーカート、買い物カート、ベビーカー、手押し車、車いすまたはゴルフカートであって、各々、対応するステーションに、貸出しのために保管されるものを含む(14)項に記載の追跡ゲーム・システム。
(16) 前記移動物体は、借主に貸与されるレンタルサイクルを含む(15)項に記載の追跡ゲーム・システム。
(17) 前記レンタルサイクルがいずれかのプレイヤによって捕捉されると、その捕捉されたレンタルサイクルの借主に第2の特典が付与される(16)に記載の追跡ゲーム・システム。
(18) 物理空間上を移動する移動物体を視覚的な広告情報の発信源として用いて、前記移動物体の近傍に居る不特定の複数人の通行人に対して広告を行う広告システムであって、
前記移動物体に、
前記広告情報を視覚的に表示する広告表示装置と、
前記移動物体の現在位置を時々刻々測定する移動物体測位部と、
その移動物体現在位置を表す移動物体位置情報をリアルタイムで複数人の携帯端末に向けてブロードキャスト方式で送信する送信部と
が搭載され、
各通行人の携帯端末に、
前記移動物体位置情報を受信する受信部と、
当該携帯端末の現在位置を通行人の現在位置として測定する通行人測位部と、
測定された通行人現在位置と、前記受信した移動物体位置情報に基づく移動物体現在位置とを当該携帯端末の画面上に表示する表示部と、
当該携帯端末が前記移動物体を捕捉したことを検出する検出部と
が搭載され、
前記捕捉が検出されると、前記移動物体を捕捉した各携帯端末を使用する通行人に所定の特典が付与される広告システム。
この広告システムは、物理空間上を移動する移動物体を視覚的な広告情報の発信源として用いることにより、広告を行う技術に関する。
ここに、「物理空間上を移動する移動物体」は、自然物(例えば、移動性を有する人間そのもの、動物など)であるか人工物(例えば、移動性を有する工業製品など)であるかを問わない。また、その「物理空間」は、陸上に存在するか、空中に存在するか、海上に存在するか、水中に存在するか、宇宙空間内に存在するかを問わない。
さらに、この広告システムは、広告情報を、マスメディアを用いて広告を行う場合より、潜在消費者の関心を引きやすい方法(マスメディアによる場合より、各瞬間に同じ広告情報を共有し得る広告ターゲットの層が絞られた方法)で、かつ、各潜在消費者の携帯端末を介して各潜在消費者に対して発信することにより、広告情報をより高い浸透度で複数人の潜在消費者に拡散することを課題としてなされたものである。
その結果、この広告システムによれば、既存の通信インフラを利用し、かつ、広告情報を高効率で複数人の潜在消費者に発信することが可能となり、よって、広告費用の割に大きな広告効果を得ることが容易となるという効果が得られる。
(19) 前記移動物体は、人工物であり、その人工物は、自転車、自動車、自動二輪車、娯楽用もしくは競技用のゴーカート、買い物カート、ベビーカー、手押し車、車いすまたはゴルフカートを含む(18)項に記載の広告システム。
(20) 前記広告表示装置は、前記移動物体に搭載され、前記広告情報を静止画として表示する表示物、または、前記広告情報を動画として表示する表示器(例えば、液晶ディスプレイ)を含む(18)または(19)項に記載の広告システム。
(21) さらに、各携帯端末と通信可能な管理サーバに搭載され、前記移動物体がいずれかの携帯端末によって捕捉されると、その携帯端末に対して前記広告情報および/または別の広告情報を表すデータをユニキャスト方式(宛先を指定して送信する方式)でダイレクトに送信する広告情報送信部を含む(18)ないし(20)項のいずれかに記載の広告システム。
(22) (18)ないし(21)項のいずれかに記載の携帯端末を実施するためにその携帯端末のコンピュータによって実行されるプログラム。
(23) (22)項に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。
図1は、本発明の例示的な一実施形態に従う追跡ゲーム・システムを、そのシステムを用いてプレイヤが追跡ゲームを行う様子と共に概念的に表す図である。
図2(a)−図2(c)は、図1に示す追跡ゲームの実行中、携帯端末の画面上に表示される画像の時間的変化を概念的に表す図である。
図3は、図1に示すシステム全体のハードウエア構成を概念的に表す図である。
図4は、図1に示すターゲット関連サブシステムSBTのハードウエア構成を概念的に表す図である。
図5は、図4に示す発信機のハードウエア構成を概念的に表す図である。
図6は、図5に示す発信機のコンピュータによって実行されるプログラム(以下、「アプリケーション」ともいう。他のプログラムについても同様である)の一例を概念的に表すフローチャートである。
図7は、図4に示すGPSコントローラのプロセッサによって実行されるプログラムの一例を概念的に表すフローチャートである。
図8は、図3に示す携帯端末を概念的に表す機能ブロック図である。
図9は、図8におけるステーション・データメモリに記憶されるステーション・データファイルを表形式で概念的に表す図である。
図10は、図8における自転車データメモリに記憶される自転車データファイルを表形式で概念的に表す図である。
図11は、図3に示す管理サーバを概念的に表す機能ブロック図である。
図12は、携帯端末と管理サーバとによってそれぞれ実行される追跡ゲーム・アプリケーションの一例を概念的に表すフローチャートである。
以下、本発明のいくつかの例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1には、本発明の例示的な一実施形態に従う追跡ゲーム・システム(以下、単に「システム」という。)10が概念的に表されている。
そのシステム10は、追跡ゲームを実行することを可能にする。その追跡ゲームは、概略的には、ターゲットとプレイヤとにそれぞれ搭載された測位・通信デバイスを用いることにより、現実空間上で不特定に移動するターゲットをプレイヤが同じ現実空間上で追跡するというゲームである。この追跡ゲームにおいては、プレイヤがターゲットを捕捉するとその代償としてプレイヤが特典を獲得する。
ここに、「ターゲット」は、物理空間上を移動する移動物体であり、その移動物体は、自然物(例えば、移動性を有する人間そのもの、動物など)であるか人工物(例えば、移動性を有する工業製品など)であるかを問わない。また、その「物理空間」は、陸上に存在するか、空中に存在するか、海上に存在するか、水中に存在するか、宇宙空間内に存在するかを問わない。
具体的には、その追跡ゲームは、GPS測位部28(図3参照)を有する携帯端末90のユーザであるプレイヤが、その携帯端末90を用いて、ターゲットとしてのレンタルサイクル12を画面上で仮想的に追跡しつつ、現実空間上で追跡するように実行される。
図2には、その追跡ゲームの実行中、プレイヤの携帯端末90の画面上に表示される代表的な一連の画像が時系列的に概念的に表されている。
ここに、「プレイヤがターゲットを捕捉する」という文言は、例えば、プレイヤがターゲットに、手の届く範囲内に、または1m,2m,3m,4mまたは5mより近い所定範囲内に接近することを意味するように解釈したり、プレイヤがターゲットに、自身の手で直接的に、または、自身の携帯端末90を介して間接的に接触することを意味するように解釈することが可能である。
今回の追跡ゲームが実行されるモードには、一人のプレイヤが他のプレイヤが存在しない状態で単独でプレイする単独プレイモードと、複数人のプレイヤが互いに競い合う対戦モードとが存在し、各プレイヤは、それら2種類のモードのいずれかを選択することが可能である。
本実施形態においては、その追跡ゲームが、純粋に追跡ゲームとして行われるのではなく、移動物体としてのターゲットを視覚的な広告情報の発信源として用いて、前記移動物体または移動物体の近傍に居る不特定の複数人の通行人に対して広告を行うことも目的として行われるようになっている。その意味において、このシステム10は、広告システムでもあるのである。
さらに、本実施形態においては、ターゲットが、広告業者ではない個人が運転する移動物体であり、一例においては、図示しないいずれかのステーションにおいて貸し出されたレンタルサイクル(移動物体としての工業製品または人工物の一例)12である。そのレンタルサイクル12は、やがてその使用が終了すると、そのユーザにより、貸出が行われたステーションと同じステーションかまたは別のステーションに返却される。
レンタルサイクル12の借主は、追跡ゲームにおいて、自身がプレイヤによって追跡される可能性があることを予め知らされる。したがって、レンタルサイクル12の借主は、運転中に、突然、プレイヤによって追跡されたために恐怖を感じるという状況を経験せずに済む。ただし、そのように事前に借主に追跡可能性について告知することは、本発明を実施するために不可欠なことではない。
図3に示すように、このシステム10は、ハードウエア構成として、ターゲットに関連付けられるターゲット関連サブシステムSBTと、プレイヤに関連付けられるプレイヤ関連サブシステムSBPと、管理センタ40に関連付けられる管理センタ関連サブシステムSBMとを有する。
ターゲット関連サブシステムSBTは、追跡ゲームに直接関連する部分と、追跡ゲームに直接関連しない部分とを有する。
追跡ゲームに直接関連する部分は、ターゲットの位置情報を時々刻々リアルタイムに取得し、最新の位置情報をブロードキャスト方式(宛先を指定しないで無差別に送信する方式)で複数人のプレイヤに向けて送信するように構成される。具体的には、追跡ゲームに直接関連する部分は、後に詳述するように、GPS測位部28と、発信機30とを有する。
一方、追跡ゲームに直接関連しない部分は、広告表示装置32(図1参照)を有し、一例においては、ターゲットに搭載され、広告情報を静止画として表示する表示物(例えば、印刷物)、または、広告情報を動画として表示する表示器(例えば、液晶ディスプレイ)である。その広告表示装置32は、ターゲットと一緒に移動する移動式の広告媒体であり、また、前述の「無差別広告提供装置」の一例である。
広告表示装置32の一例は、図1に示すように、レンタルサイクル12に装着されている物入れかご34の前面(および/または側面)に装着されている印刷物としての広告媒体である。
ここで、図1および図2を参照することにより、追跡ゲームの基本的な内容を説明すれば、ターゲットは、現実空間上で各瞬間に任意の位置に存在する。ターゲットの位置情報が、時々刻々、ターゲットから複数人のプレイヤに向けてブロードキャストされる。その位置情報は、図1においては、近距離通信も遠距離通信も可能なGPS測位信号であってGPS測位部28から発信されるものと、近距離通信しか可能でない発信機信号であって発信機30から発信されるものとを有するが、GPS測位信号のみであってもよい。
各プレイヤにおいては、自身の携帯端末90が前記位置情報(この段階では、GPS測位信号のみ)を受信すると、携帯端末90は、そのGPS測位信号に基づく自身の現在位置(図においては、黒塗りの三角形の図形で示す)と共に、ターゲットの現在位置(図においては、黒塗りの丸印で示す)を、携帯端末90の画面上に表示しようとする。
その後、図2(a)に示すように、通常は偶然に、携帯端末90画面上に、プレイヤ現在位置とターゲット現在位置とが同時に出現し始めることになる。このタイミングが、プレイヤが初めて、自身の近傍に居るターゲットを発見したタイミングであり、同時に、今回の追跡が開始されるタイミングである。
続いて、図2(b)に示すように、プレイヤは、不特定に移動するターゲットを現実空間上で追跡すべく、例えば、歩くか、自転車に乗るか、自動車に乗るかなどして、地上を移動する。その間、プレイヤは、ターゲットから前記位置情報(この段階でも、GPS測位信号のみ)を逐次取得し、その位置情報により、プレイヤがターゲットに接近することが支援される。
やがて、図2(c)に示すように、プレイヤは、ターゲットを直接目視し、現実空間上で実際に発見する。
さらにターゲットに接近すると、プレイヤおよび携帯端末90は、ターゲットの発信機30を中心とする有効受信エリア(例えば、0m(発信機30との接触状態)から2mまでの範囲内の距離のレンジ)内に進入する。その有効受信エリアへの進入に先立ち、携帯端末90は、発信機信号の受信をすでに開始している。なぜなら、発信機30は、有効受信エリアより広い範囲を受信可能エリア(最大受信エリア)として割り当てられているからである。携帯端末90が前記有効受信エリア内に進入すると、携帯端末90がターゲットを捕捉したと判定する。
追跡ゲームが単独プレイモードで実行される場合には、プレイヤがターゲットを捕捉すると、その代償として、プレイヤは特典を獲得する。その特典の獲得を動機として、プレイヤは、積極的に、この追跡ゲームに参加しようとすることが期待される。
一例においては、その特典が、ターゲットに固有のマスコット・キャラクタを表示するデータを管理サーバ50から携帯端末90が受信し、プレイヤが、その携帯端末90の画面上に、そのマスコット・キャラクタを表示する権利を得るということである。
別の例においては、その特典が、商品もしくはサービスを購入するための商品券、クーポン券もしくは割引券もしくはそれらの権利または現金もしくは換金可能なチケットである。
さらに別の例においては、その特典が、プレイヤが、ターゲットを携帯端末90上で発見した時刻からそのターゲットを捕捉した時刻までの時間または移動距離に応じて増加する価値を有するものである。
さらに別の例においては、その特典が、この追跡ゲームのスポンサ(または、レンタルサイクルをレンタルするビジネスのスポンサ)がこの追跡ゲームを経済的に支援する程度が高いほど増加する価値を有するものである。
さらに別の例においては、プレイヤがターゲットを捕捉すると、プレイヤは、ターゲットであるレンタルサイクル12の広告表示装置32を見て、広告情報を取得することが期待される。その結果、レンタルサイクル12は、移動可能な広告媒体として機能することが期待されるのである。この例においては、広告表示装置32が前述の「無差別広告提供装置」の一例を構成する。
さらに別の例においては、プレイヤがターゲットを捕捉したことを携帯端末90から受信すると、管理サーバ50が、広告情報を表すデータをユニキャスト方式で、そのプレイヤの携帯端末90に送信する。その結果、プレイヤは、ターゲットを捕捉したプレイヤしか獲得できない広告情報を取得するという追加の特典も獲得することになる。
この例においては、管理サーバ50のうち、前記捕捉に応答して広告情報データをユニキャスト方式で、前記捕捉に成功したプレイヤの携帯端末90に個別に送信する部分が、前記「ダイレクト広告提供装置」の一例を構成する。
これに対し、追跡ゲームが対戦モードで実行される場合には、各プレイヤの携帯端末90は、自プレイヤの現在位置を表す自プレイヤ位置情報を他のプレイヤの携帯端末90に送信するとともに、他プレイヤの現在位置を表す他プレイヤ位置情報を他のプレイヤの携帯端末90から受信する。
各プレイヤの携帯端末90は、その受信した他プレイヤ位置情報に基づき、他プレイヤの現在位置を、自プレイヤの現在位置およびターゲットの現在位置と共に画面上に表示する。各プレイヤが他のいずれのプレイヤよりも早い時刻に自身の携帯端末90でターゲットを捕捉した場合に、そのプレイヤが勝者として前述のような特典を獲得する。
次に、図4を参照することにより、前述のターゲット関連サブシステムSBTを具体的に説明する。
ターゲット関連サブシステムSBTは、前述のように、ターゲットの現在位置を測定するターゲット測位部として、GPS測位部28を有する。
そのGPS測位部28は、GPS用の複数の衛星からGPS信号を受信するGPS受信機42と、そのGPS受信機42を制御するGPSコントローラ44と、受信したGPS信号に基づいて測定されたターゲット現在位置を表す信号をGPS測位信号としてリアルタイムでかつブロードキャスト方式でプレイヤの携帯端末90に向けて送信する通信機46とを有する。
ターゲット関連サブシステムSBTは、さらに、前述のように、発信機30を有する。その発信機30は、ターゲットに固有の識別コードを表す信号を発信機信号として、携帯端末90によって近距離通信方式で受信可能な状態で発信するように構成されている。
<発信機>
発信機30は、固有の識別信号を外部からのトリガ信号を要することなく能動的に、局地的に、かつ、供給電力が不足しない限り永続的に発信する。
発信機30は、一般に、識別信号としてのビーコン信号を発信するビーコン装置、無線標識などの名称でも知られている装置である。発信機30は、一例においては、原信号を変調することにより、対応するステーションIDを表す識別信号を生成し、その生成された識別信号を、IR信号、Bluetooth(登録商標)信号、NFC(近距離無線通信)信号などとして局地的に発信する。
次に、機能ブロック図である図5を参照してハードウエア構成を説明するに、発信機30は、プロセッサ100およびそのプロセッサ100によって実行される複数のアプリケーションを記憶するメモリ102を有するコンピュータ104を主体として構成されている。
発信機30は、さらに、電源としての交換可能な使い捨て電池106を有している。電池106に代えて、充電可能な電池を採用したり、外部電源としての商用電源を採用することが可能である。
発信機30は、さらに、自身に固有の正規発信機ID(「発信機コード」の一例)を表す識別信号を生成して発信する発信部108を有している。
発信部108は、電池106によって作動させられるとともに、コントローラ110によって制御される。そのコントローラ110は、コンピュータ100によって制御される。
次に、図6を参照して発信機30のソフトウエア構成を説明するに、発信機30のプロセッサ100は、図6にフローチャートで概念的に表されているプログラムを反復的に実行する。
各回のプログラムの実行時には、まず、ステップS1において、メモリ102から、発信機30に対応する正規発信機IDが読み込まれる。正規発信機IDは、1台のレンタルサイクル12に固有な自転車IDに1対1に対応する。
次に、ステップS2において、電池106の残量が推定される。
続いて、ステップS3において、前記読み込まれた正規発信機IDと、前記推定された電池残量とが反映されるように、原信号(例えば、搬送信号)を変調するための信号がコントローラ110に対して出力される。そのコントローラ110は、発信部108を制御し、その結果、発信部108は、今回発信すべき識別信号を生成する。
その後、ステップS4において、その生成された識別信号が発信部108から発信される。続いて、ステップS1に戻る。
なお付言するに、発信機30において、発信機IDまたは自転車IDと電池残量とのうち少なくともIDが反映されるように識別信号を生成するアルゴリズムまたは手順は、図6に示すアルゴリズムまたは手順とは異なるものを採用することが可能である。
<GPSコントローラのソフトウエア構成>
図7には、図4に示すGPSコントローラ44のプロセッサ(図示しない)によって実行されるプログラムの一例がフローチャートで表されている。
このプログラムは、ターゲット関連サブシステムSBTの動作中、繰返し実行される。各回の実行時には、まず、ステップS11において、GPS受信機42からGPS信号を受信する。次に、ステップS12において、その受信したGPS信号に基づき、ターゲットの現在位置(経緯度)を測定する。続いて、ステップS13において、その測定されたターゲット現在位置を表すGPS測位信号を通信機46から送信する。
<発信機の受信レンジの設定>
発信機30には、2種類の受信エリアが割り当てられる。それらは、前述の受信可能エリアと、前述の有効受信エリア(以下、「受信レンジ」ともいう。)である。
それらエリアは、いずれも、発信機30を発信源とする円で概して定義される。受信可能エリアは、最大受信半径(例えば、約50m)を有するのに対し、有効受信エリアは、有効受信半径(例えば、0mの半径から、約50m以下の半径までの範囲)を有する。最大受信半径は不変値であるのに対し、有効受信半径は、携帯端末90によって随時変更可能な可変値である。
受信可能エリアは、発信機30の電力供給が正常である場合に、発信機30からの識別信号が到達可能なエリア、すなわち、そのエリア内に存在する限り、携帯端末90がその識別信号を受信可能なエリアを意味する。
これに対し、有効受信エリアは、受信可能エリアの最大受信半径より小さい有効受信半径を有している。最大受信半径は、任意に設定することが不可能であるのに対し、有効受信半径は、携帯端末90によって任意に設定することが可能である。
すなわち、最大受信半径は、ハードウエアによって決まる受信限度を意味するのに対し、有効受信半径は、ソフトウエアによって決まる受信限度を意味するということが可能なのである。
携帯端末90は、それが受信した識別信号を発信したときの発信機30との距離を測定する。その距離測定値は、有効受信半径を超えることもあれば、超えないこともある。そして、その距離測定値が受信有効半径を超えないときは、携帯端末90が有効受信エリア内に存在するときであるのに対し、その距離測定値が受信有効半径を超えるときは、携帯端末90が受信可能エリア内には存在するが有効受信エリア内には存在しないときである。
携帯端末90は、図12のうちの一部にフローチャートで概念的に表す追跡ゲーム・アプリケーションを起動させることにより、前記距離測定値が有効受信半径の設定値以下であるか否かを判定し、その設定値以下であると判定すると、携帯端末90が現在、有効受信エリア(受信レンジ)内に位置するから、携帯端末90は、「発信機30からの識別信号を有効に受信した(以下、単に「識別信号を受信した」ともいう。)」と判定する。
これに対し、携帯端末90は、前記距離測定値が前記設定値より大きいと判定すると、携帯端末90が現在、発信機30の有効受信エリア外に位置するから、携帯端末90は、「発信機30からの識別信号を有効に受信していない(以下、単に「識別信号を受信していない」ともいう。)」と判定する。
すなわち、本実施形態においては、携帯端末90が有効受信エリア外に位置する場合には、実際には、携帯端末90が識別信号を受信しているにもかかわらず、みかけ上、携帯端末90は識別信号を受信していないこととしてソフトウエア上で取り扱われることになるのである。
<ユーザの携帯端末>
概略的に説明すれば、携帯端末90は、自身の現在位置をプレイヤの現在位置として測定するプレイヤ測位部(GPS受信機152)と、その測定されたプレイヤ現在位置と、ターゲットのGPS測位部28から受信したターゲット位置情報に基づくターゲット現在位置とを携帯端末90の画面上に表示する表示部136と、携帯端末90の現在位置とターゲットの現在位置との間の距離に基づき、携帯端末90がターゲットを捕捉したことを検出する検出部とを有するように構成されている。
その検出部は、発信機30から受信した信号から、その発信機30が搭載されているターゲットを認証する(識別する)とともに、そのターゲットと携帯端末90との距離を測定し、その測定された距離が所定距離(有効受信距離、受信レンジ)より短い場合に、前記捕捉を検出するように構成される。
次に、機能ブロック図である図8を参照してユーザの携帯端末90のハードウエア構成を説明するに、携帯端末90は、プロセッサ130およびそのプロセッサ130によって実行される複数のアプリケーションを記憶するメモリ132を有するコンピュータ134を主体として構成されている。
前述の追跡ゲームを行うことを希望するユーザは、自身の携帯端末90に、図12に示す追跡ゲーム・アプリケーションを管理サーバ50からダウンロードし、それにより、その追跡ゲームにプレイヤとして参加できる。プレイヤは、前述の単独プレイモードと対戦モードのうちのいずれかを選択して追跡ゲームに参加することになる。
この携帯端末90は、さらに、情報を、画面(面積が有限で可変または不変であるウィンドウを有する)上に表示する表示部(例えば、液晶ディスプレイ)136と、GPS測位部28、発信機30および管理サーバ50からの信号を受信する受信部138と、信号を生成してその信号を管理サーバ50に送信する送信部140とを有する。
この携帯端末90は、さらに、ユーザからデータやコマンドを入力するための入力部150を有する。その入力部150は、例えば、所望の情報(例えば、コマンド、データなど)を携帯端末90に入力するためにユーザによって操作可能な操作部を有する。その操作部としては、ユーザによって操作可能なアイコン(例えば、仮想的なボタン)を表示するタッチスクリーン、ユーザによって操作可能な物理的な操作部(例えば、キーボード、キーパッド、ボタンなど)、音声を感知するマイクなどがあるが、これらに限定されない。
この携帯端末90は、さらに、GPS(衛星測位システム)受信機152を有する。GPS受信機152は、よく知られているように、複数のGPS衛星から複数のGPS信号を受信し、それらGPS信号に基づき、GPS受信機152の地球上における位置(緯度、経度および高度)を三角測量によって測定する。すなわち、この携帯端末90は、衛星を利用する測位機能を有するのである。
図8に示すように、メモリ132は、地図データメモリ161、ステーション・データメモリ163および自転車データメモリ165を含む複数のデータメモリを有する。
地図データメモリ161には、ユーザの現在位置に応じて、ユーザの携帯端末90が管理サーバ50または別の地図データベース(図示しない)からダウンロードした地図データが一時的に記憶される。その地図データに基づき、表示部136の画面上に地図(「部分地図」の一例)が表示される。その画面上に表示される地図は、ユーザが移動するにつれて時々刻々変化する。
図9に概念的に表すように、ステーション・データメモリ163には、複数のステーションIDと複数のステーション位置データとの対応関係が、管理サーバ50からダウンロードされて記憶されることが可能である。複数のステーションIDは、システム10によって集中的に管理される複数のステーション20にそれぞれ対応している。また、複数のステーション位置データは、それぞれ、対応するステーション20の地上位置の経緯度(緯度X,経度Y)を表す。
ステーション・データメモリ163は、複数のステーション20に対応する複数のステーション位置データが、それに対応する複数のステーションIDと共に一時的に記憶される。
図10に概念的に表すように、図8の自転車データメモリ165には、複数のステーションIDと複数の自転車IDと複数の正規発信機IDと複数のアイコン・データとの対応関係が、管理サーバ50からダウンロードされて記憶されることが可能である。複数の自転車12のうちのいずれかが携帯端末90によって発見されれば、それに対応する1つの自転車IDが決まり、ひいては、それに対応する1つの正規発信機IDが決まる。
ここに、「アイコン・データ」は、携帯端末90によって発見されたターゲット(複数個存在する場合もある)の現在位置を画面上に表示する際に、前記地図上にオーバーレイ表示されるアイコン(固有の図形)を表示するためのデータである。
このアイコンは、例えば、ターゲットごとに異なる図形として画面上に表示される。アイコンは、例えば、前記広告情報(例えば、スポンサ企業のシンボルマーク)を反映する図形として画面上に表示される。
このアイコンが、ターゲットごとに割り当てられた広告情報を表す場合には、携帯端末90のうち、その携帯端末90がターゲットを発見するとそのターゲットに割り当てられた広告情報をメモリ132から読み出して(または、管理サーバ50からダウンロードして)携帯端末90の画面上に表示する部分が、前述の「ダイレクト広告提供装置」の一例を構成する。
ここに、「携帯端末90がターゲットを発見する」という文言は、例えば、図2(a)に例示するように、画面上にプレイヤの現在位置とターゲットの現在位置との両方が表示される状態が実現されることを意味するように解釈したり、プレイヤの現在位置とターゲットの現在位置との間の距離が閾値以下である状態が実現されることを意味するように解釈することが可能である。
ここに、プレイヤの現在位置とターゲットの現在位置との間の距離は、例えば、携帯端末90により、GPS受信機152のGPS測位信号と、ターゲットから受信したGPS測位信号とに基づいて測定されることが可能である。
<管理サーバ>
次に、機能ブロック図である図11を参照して管理サーバ50のハードウエア構成を説明するに、管理サーバ50は、プロセッサ160およびそのプロセッサ160によって実行される複数のアプリケーションを記憶するメモリ162を有するコンピュータ164を主体として構成されている。
この管理サーバ50は、さらに、情報を表示する表示部(例えば、液晶ディスプレイ)166と、携帯端末90からの信号を受信する受信部168と、信号を生成してその信号を携帯端末90に送信する送信部170と、現在時刻を計測する時計172とを有する。
<追跡ゲームのシーケンス>
ターゲットにおいては、GPS測位部28がGPS測位信号を継続的にブロードキャスト方式で送信し、それと並行して、発信機30が発信機信号を継続的にブロードキャスト方式で送信する。
携帯端末90においては、まず、ステップ101において、管理サーバ50にログインするためのログイン・リクエストが、今回のユーザを識別するためのユーザIDおよびパスワードと共に管理サーバ50に送信される。
これに対し、管理サーバ50は、ステップS201において、前記ログイン・リクエストをユーザIDおよびパスワードと共に受信する。続いて、管理サーバ50は、ステップS202において、前述のステーション・データおよび自転車データをメモリ162において検索する。その後、管理サーバ50は、ステップS203において、その検索されたデータを携帯端末90に送信する。
これに対し、携帯端末90は、ステップS102において、管理サーバ50から前記データを受信する。続いて、ステップS103において、その受信したデータをメモリ102に保存する。
続いて、携帯端末90は、ステップS104において、ターゲットのGPS測位部28からGPS測位信号を受信する。その後、携帯端末90は、ステップS105において、その受信したGPS測位信号のうちターゲットを識別するための情報に基づき、ターゲットを識別する。ターゲットの通信機46は、GPS測位信号を、そのターゲットの識別信号と一緒に、携帯端末90に送信するように設計されている。
その後、携帯端末90は、ステップS106において、受信したGPS測位信号に基づき、ターゲットの現在位置(経緯度)を測定する。続いて、携帯端末90は、ステップS107において、前記識別されたターゲットに対応するアイコン・データをメモリ102において検索する。
その後、携帯端末90は、ステップS108において、その検索されたアイコン・データに基づき、地図を表示している画面上に、対応するアイコンを今回のターゲットの現在位置を表す位置にオーバーレイ表示する。
続いて、携帯端末90は、ステップS109において、携帯端末90が発信機信号を受信したか否か、すなわち、携帯端末90が発信機の受信可能エリア内に位置しているか否かを判定する。今回は、携帯端末90が発信機信号を未だ受信していないと判定されたと仮定すると、ステップS109の判定がNOとなり、ステップS104に戻る。
ステップS104−S109の実行が繰り返された結果、ステップS109の判定がYESとなると、携帯端末90は、ステップS110において、受信した発信機信号に基づき、携帯端末90と発信機30との距離を測定し、その測定値が有効受信半径(受信レンジ)より小さいか否かを判定する。
今回は、携帯端末90が発信機30を有効に受信していないと判定されたと仮定すると、ステップS110の判定がNOとなり、ステップS104に戻る。
ステップS104−S110の実行が繰り返された結果、ステップS110の判定がYESとなると、携帯端末90は、ステップS111において、前記受信した発信機信号を復調し、その復調された発信機信号によって表される発信機IDを解読し、それにより、ターゲットを識別する。
その識別されたターゲットは、ステップS106において識別されたターゲットと一致するはずである。不一致である場合には、何らかの異常が発生した可能性があるという理由で、このアプリケーションが直ちに終了する。
そのような異常が発生しなかった場合には、携帯端末90は、ステップS112において、携帯端末90がターゲットを捕捉したと判定し、続いて、ステップS113において、その捕捉の事実を画面上に表示する。その後、携帯端末90は、ステップS114において、その捕捉の事実を今回の発信機ID(またはターゲットID)およびプレイヤのユーザIDと共に管理サーバ50に送信する。
これに対し、管理サーバ50は、ステップS204において、その捕捉の代償としてプレイヤに付与すべき特典を決定する。メモリ162には、今回の追跡ゲーム中に達成された条件と特典との間の対応関係がテーブルとして記憶されている。管理サーバ50は、このステップS204において、その対応関係に従い、今回のプレイヤが今回の追跡ゲーム中に達成した条件に対応する特典を決定する。
続いて、管理サーバ50は、ステップS205において、決定された特典を、プレイヤに関連付けて、メモリ162に保存する。その後、管理サーバ50は、ステップS206において、その決定された特典を表すデータを携帯端末90に送信する。
一例においては、このステップS206においては、さらに、管理サーバ50が、ターゲットに割り当てられた広告情報をユニキャスト方式で携帯端末90に送信する。広告情報は、メモリ162に、発信機IDまたはターゲットIDに関連付けて予め保存されている。その結果、この例においては、プレイヤは、前記特典と、今回のターゲットに割り当てられた広告情報とを取得することになる。
これに対し、携帯端末90は、ステップS115において、管理サーバ50から特典を表すデータを、前記広告情報を表すデータと共に受信し、それにより、プレイヤは特典を獲得したことを知る。続いて、携帯端末90は、ステップS116において、その獲得した特典を、管理サーバ50から受信した広告情報と一緒にかまたはそれとは別に、画面上に表示する。
続いて、携帯端末90は、ステップS117において、管理サーバ50からのログアウトを要求するログアウト・リクエストを管理サーバ50に送信する。
これに対し、管理サーバ50は、ステップS207において、そのログアウト・リクエストを受信する。続いて、管理サーバ50は、ステップS208において、そのログアウト・リクエストの受信が正常に完了したことを表す確認応答信号ACKを携帯端末90に送信する。
これに対し、携帯端末90は、ステップS118において、その確認応答信号ACKを管理サーバ50から受信する。
本実施形態においては、ターゲットに搭載されたGPS測位部28がGPS測位信号(第1の位置情報信号)を継続的にブロードキャスト方式で送信する一方、同じターゲットに搭載された発信機30が発信機信号(第2の位置情報信号)を継続的にブロードキャスト方式で送信する。
それらGPS測位信号も発信機信号も、携帯端末90にとっては、プレイヤをターゲットに誘導することを支援する信号(位置情報信号)である点で、互いに共通する。
しかし、本実施形態においては、GPS測位信号が、携帯端末90が、プレイヤとターゲットとの間の距離の時間的変化を連続的に検出するための信号として用いられるのに対し、発信機信号が、携帯端末90が、プレイヤとターゲットとの間の距離の時間的変化を段階的に(例えば、受信レンジ内か否か)、かつ、GPS測位信号より高精度で検出するための信号として用いられる。
その意味において、本実施形態においては、ターゲットに搭載された発信機30が、同じターゲットに搭載されたGPS測位部28とは異なり、あたかも、プレイヤに近接する状態にあるか否かに応じて出力信号が変化する近接スイッチとして機能するようになっている。
以上説明したいくつかの実施形態は、種々の変更を加えた状態で実施することが可能であり、例えば、携帯端末90によるデータ処理のうちの少なくとも一部と同じデータ処理を管理サーバ50によって実行するように改良したり、逆に、管理サーバ50によるデータ処理のうちの少なくとも一部と同じデータ処理を携帯端末90によって実行するように改良することが可能である。
また、上述のいくつかの実施形態においては、ターゲットに搭載された発信機30からの信号に基づき、携帯端末90によって測定されたプレイヤとターゲットとの間の距離が基準値以下となったときに、携帯端末90が、プレイヤがターゲットを実際に(すなわち、物理的に、現実空間内で)捕捉したと判定する。
これに対し、別の例においては、携帯端末90が、データを読み取るリーダ(例えば、イメージリーダ)を搭載し、これに対し、ターゲットは、そのリーダによって読み取り可能なデータ(例えば、1次元バーコード、2次元バーコード(例えばQRコード(登録商標))など)を、そのリーダによってアクセス可能な位置に搭載する。
この場合、プレイヤが携帯端末90のうちの前記リーダを、前記データであってターゲットに装着されているものにかざす(前記データに対面するように前記データに接近させる)かまたは接触させ、それにより、前記リーダが前記データを読み取ることを可能とする。
このとき、携帯端末90は、前記リーダが前記データを正常に読み取ったと判定すると、プレイヤがターゲットを捕捉したと判定する。
この例においては、前記データが、そのデータが割り当てられているターゲットのIDを表す部分を有しない態様を採用したり、有する態様を採用することが可能である。
後者の態様においては、例えば、携帯端末90が、前記データを読み取ると、そのデータが装着されているターゲットのIDを識別し、その識別結果と、図12に示すステップ105による識別結果との照合を行うことが可能である。その照合に成功したときにはじめて、携帯端末90は、プレイヤがターゲットを捕捉したと判定する。
ところで、上述のいくつかの実施形態においては、ターゲットの一例として、借主に貸与されるレンタルサイクルが使用される。
一般に、レンタルサイクルは、基本的には、自動車や自動二輪車などの他の交通手段(移動物体の一例)より多数の通行人が居る場所を、より遅い速度で、かつ、通行人により近い位置を移動する可能性が高い。
この可能性は、レンタルサイクルは、1台のレンタルサイクルが単位時間当たりに移動する際にそのレンタルサイクルを目視する通行人の数が他の交通手段の場合より多いという可能性と、そのレンタルサイクルに装着された広告看板(広告媒体、広告情報など)を各通行人が他の交通手段の場合より視覚的に鮮明に、かつ、長時間目視し、その結果、広告看板を正確に記憶し易いという可能性を招来する。
そうすると、レンタルサイクルの方が他の交通手段より、潜在的な消費者にダイレクトに広告情報を提供でき、よって、宣伝広告効果が優れていることが分かる。
また、レンタルサイクルの運営は、民間企業によって行われる場合があるが、公共団体(例えば、市役所など)によって行われる場合もある。後者の場合、その運営主体は、通常、レンタルサイクルの運営費用を、レンタルサイクルの借主が支払うレンタル料金によって負担しようとする。しかし、レンタルが公益目的である以上、レンタル料金をそれほど高額に設定できない。そのため、運営主体は、総運営費用のうちレンタル料金の収益分のみではカバーできない費用を税金などの他の財源によって補填することが必要となる。
この場合、例えば、その運営主体が、レンタルサイクルのスポンサを例えば民間企業などから募り、応募してきたスポンサに資金を提供してもらい、一方、スポンサには、その代償として、レンタルサイクルを用いてそのスポンサの商品やサービスの宣伝広告を行う権利を付与するというビジネスモデルが提案される。
また、レンタルサイクルは、レンタカーと同様に、それらを運営する主体の所有物であって、個人の所有物ではない。そのため、運営主体は、そのレンタルサイクルの借主の好みなどの事情とは無関係に、その運営主体の都合のみで、各レンタルサイクルに装着する広告看板を選択したり交換することを自由に行い得る。その結果、レンタルサイクルの場合には、個人所有のターゲットより、多様なスポンサを獲得することが容易となる。
以上要するに、ターゲットとしてレンタルサイクルを選択すると、他の交通手段を選択した場合より、レンタルサイクルの運営の経済性を向上させることが容易となるという効果が得られる。
とはいえ、本発明を実施するために、ターゲットは、レンタルサイクルの他にも、レンタカーなどの他のレンタル移動物体を選んでもよく、レンタルを目的としない他の移動物体を選んでも、個人所有の移動物体を選んでもよい。
また、本発明を実施するために、別のターゲットとして、自然界に存在する物体であって動くもの(例えば、人間そのもの、動物、浮遊物体、流動物体など)を選んでもよい。
本実施形態においては、プレイヤがターゲットを捕捉すると、その代償として特典(第1の特典)がプレイヤに付与される。このとき、捕捉されたターゲットであるレンタルサイクル12の借主(運転者)にも、捕捉された代償として特典(第2の特典)を付与してもよい。
具体的には、例えば、プレイヤがターゲットを捕捉すると、携帯端末90が、プレイヤが捕捉したレンタルサイクル12の自転車IDを含む情報を管理サーバ50に送信する。
その情報を受信すると、管理サーバ50が、自転車IDとレンタルサイクル12の借主に固有のユーザIDまたはその借主の携帯端末90の宛先(例えば、電話番号、メールアドレスなど)との間の関係であってメモリ162に予め保存されているものに従い、今回受信した自転車IDに対応する今回の借主の携帯端末90を検索する。
さらに、管理サーバ50は、その検索された携帯端末90に向けてユニキャスト方式で、所定の特典がその借主に付与されたことを表す情報を送信する。
この追跡ゲームにおいて、プレイヤによってレンタルサイクル12が捕捉されれば、その代償として特典がそのレンタルサイクル12の借主に付与されるため、その借主も積極的に追跡ゲームに参加することが奨励される。
さらに、この例においては、当然に、借主が、この追跡ゲームにおいて、プレイヤによって追跡される可能性があることと、プレイヤによって捕捉されれば借主に特典が付与されることとを予め告知されることになる。
ところで、以上説明した追跡ゲーム・システム10は、追跡ゲームというゲームの要素と、潜在的な消費者にダイレクトに広告情報を提供するという広告の要素とが合体したものであるが、広告の要素を重視すれば、この追跡ゲーム・システム10は、広告システム10として把握し直すことが可能である。
具体的には、この広告システム10は、広告業者であるか否かを問わず運転者によって運転される移動物体(工業製品のみならず、自然界に存在する物体、例えば、人間そのものでも、動物でもよい)を視覚的な広告情報の発信源として用いて、前記移動物体の近傍に居る不特定の複数人の通行人に対して広告を行うシステムである。
ここに、「移動物体」の一例は、前述のレンタルサイクル12であり、また、「不特定の複数人の通行人」の一例は、前述の複数人のプレイヤである。
この広告システム10においては、前記移動物体に、前記広告情報を視覚的に表示する広告表示装置と、前記移動物体の現在位置を時々刻々測定する移動物体測位部と、その移動物体現在位置を表す移動物体位置情報をリアルタイムで複数人の携帯端末に向けてブロードキャスト方式で送信する送信部とが搭載される。
ここに、「広告表示装置」の一例は、前述の広告表示装置32であり、また、「移動物体測位部」の一例は、前述のGPS測位部28のうちのGPS受信機42であり、また、「送信部」の一例は、前述の通信機46である。
この広告システム10においては、さらに、各通行人の携帯端末90に、前記移動物体位置情報を受信する受信部と、携帯端末90の現在位置を通行人の現在位置として測定する通行人測位部と、測定された通行人現在位置と、前記受信した移動物体位置情報に基づく移動物体現在位置とを携帯端末90の画面上に表示する表示部と、携帯端末90が前記移動物体を捕捉したことを検出する検出部とが搭載される。
ここに、「受信部」の一例は、前述の受信部138であり、また、「通行人測位部」の一例は、前述のGPS受信機152であり、また、「表示部」の一例は、前述の表示部136であり、また、「検出部」の一例は、携帯端末90のうち、図12におけるステップS109−S112を実行する部分である。
この広告システム10においては、さらに、前記捕捉が検出されると、前記移動物体を捕捉した各携帯端末90を使用する通行人に所定の特典が付与される。その特典付与は、例えば、管理サーバ50のうち、図12におけるステップS204−206を実行する部分によって実行される。
この広告システム10においては、さらに、各通行人の携帯端末90と通信可能な管理サーバ50に搭載された広告情報送信部が設けられる。この広告情報送信部は、前記移動物体がいずれかの携帯端末90によって捕捉されると、その携帯端末90に対して前記広告情報および/または別の広告情報を表すデータをユニキャスト方式でダイレクトに送信するように構成される。
以上、本発明のいくつかの実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、前記[発明の概要]の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。

Claims (4)

  1. 物理空間上を移動する移動物体を視覚的な広告情報の発信源として用いて、前記移動物体の近傍に居る不特定の複数人の通行人に対して広告を行う広告システムであって、
    前記移動物体に、
    前記広告情報を視覚的に表示する広告表示装置と、
    前記移動物体の現在位置を時々刻々測定する移動物体測位部と、
    その移動物体現在位置を表す移動物体位置情報をリアルタイムで複数人の携帯端末に向けてブロードキャスト方式で送信する送信部と
    発信機と
    が搭載され、
    当該広告システムは、各通行人の携帯端末と通信可能な管理サーバを含み、
    各通行人の携帯端末に、
    前記移動物体位置情報を受信する受信部と、
    当該携帯端末の現在位置を通行人の現在位置として測定する通行人測位部と、
    測定された通行人現在位置と、前記受信した移動物体位置情報に基づく移動物体現在位置とを当該携帯端末の画面上に表示する表示部と、
    前記移動物体の前記発信機から受信した信号に基づき、当該携帯端末と前記発信機との距離を測定し、その測定された距離が所定範囲内に入ると、当該携帯端末が前記移動物体を捕捉したことを検出する検出部と
    その捕捉の事実を表すデータを前記管理サーバに送信する送信部と
    が搭載され、
    前記管理サーバは、前記捕捉の事実を表すデータを受信すると、前記移動物体を捕捉した携帯端末の通行人に付与すべき特典を決定し、その決定された特典を表すデータを、前記移動物体を捕捉した携帯端末に送信する広告システム。
  2. 前記移動物体は、人工物であり、その人工物は、自転車、自動車、自動二輪車、娯楽用もしくは競技用のゴーカート、買い物カート、ベビーカー、手押し車、車いすまたはゴルフカートを含む請求項1に記載の広告システム。
  3. 前記広告表示装置は、前記移動物体に搭載され、前記広告情報を静止画として表示する表示物、または、前記広告情報を動画として表示する表示器を含む請求項1または2に記載の広告システム。
  4. 前記管理サーバ、前記移動物体がいずれかの携帯端末によって捕捉された事実を表すデータをそのいずれかの携帯端末から受信すると、その携帯端末に対して前記広告情報および/または別の広告情報を表すデータをユニキャスト方式でダイレクトに送信する広告情報送信部を含む請求項1ないし3のいずれかに記載の広告システム。
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