JP2008298902A - 広告表示システム，広告表示装置及び広告表示方法 - Google Patents

Abstract

【課題】電子広告サービスの効率的な提供を可能にするとともに、高信頼な広告表示システム，広告表示装置及び、広告表示方法を提供する。
【解決手段】時刻，媒体自身の位置情報、及び、広告の表示サイズのいずれか、又は、全部の情報を持たせた電子表示装置と、季節，期間，時間，表示場所，表示サイズの各条件、あるいはこの組合せ条件に従って、前記電子表示媒体に広告情報を配信する。
【効果】広告の提示を効率良くかつタイムリーに提供可能とするとともに、広告効果の把握が可能となる。また、電子広告表示システムの信頼性の向上も実現できる。
【選択図】図１

Description

本発明は、広告表示システム，広告表示装置及び広告表示方法に係り、特に、電子ペーパ等の電子媒体を利用した広告表示に好適な広告表示システム，広告表示装置及び広告表示方法に関する。

従来の広告は、紙等に広告情報を印刷したものを屋内外に掲示しているのが一般的であるが、近年は電子表示媒体に広告情報を表示させ、表示する広告の情報を変化させることができる電子広告方法が提案されている。このような技術は、例えば、特開２００３−１６２２４５号公報に記載されている。

特開２００３−１６２２４５号公報

従来の紙による広告や電子広告方法は、季節，期間，時間，表示場所の条件によって表示内容を変更する場合、その都度広告のシートや広告データを変更しなければならず広告変更作業に費用・時間がかかる他、タイムリーな広告をしずらいとの問題があった。また、広告を一方的に流すものであり、広告の効果を把握できないという不都合もあった。

一方、広告情報の配信サーバー側で、全電子表示媒体の表示内容を一括制御するシステムにおいては、電子表示媒体が多くなればなるほど配信サーバーの負荷が重くなり、また、この重たい負荷ゆえにサーバーがダウンした場合、電子表示媒体が広告情報を表示できなくなるという問題があった。

本発明の目的は、電子広告サービスの効率的な提供を可能にするとともに、高信頼な広告表示システム，広告表示装置及び、広告表示方法を提供することにある。

上記目的を達成するために、本発明では、配信サーバーが、広告表示情報に対応して広告条件情報を記憶手段に蓄積し、前記記憶手段から該当する広告表示情報と共に広告条件情報を配信データとして配信し、前記電子表示装置が、配信データを広告表示情報及び広告条件情報として受信し、前記受信した広告条件情報を所定の情報と比較し、前記比較結果に基づいて前記受信した広告表示情報を表示する。また、広告表示情報を配信する配信サーバーから、配信された広告表示情報を受信して表示する電子表示方法において、前記広告表示情報と共に前記広告表示情報に対応した広告条件情報が配信データとして配信されるものであり、配信データを広告表示情報及び広告条件情報として受信し、前記受信した広告条件情報を所定の情報と比較し、前記比較結果に基づいて前記受信した広告表示情報を表示する。

具体的には、時刻，媒体自身の位置情報、及び、広告の表示サイズのいずれか、又は、全部の情報を持たせた電子表示装置と、季節，期間，時間，表示場所，表示サイズの各条件、あるいはこの組合せ条件に従って、前記電子表示装置に広告情報を配信する配信サーバーで構成した。

また、電子表示装置は、書き込みと消去が可能なメモリを搭載し、時計と位置検出機能，広告表示サイズ情報を持ち、サーバーから配信された広告表示条件と広告情報をメモリに予め記憶しておくことにより、広告表示条件に合致しているか否かを自ら判断して広告を表示させる。

本発明によれば、広告を効率良くかつ高信頼で提供可能となる。特に、システム全体の信頼性の向上が実現できる。

本発明を実施するための最良の形態を図を用いて説明する。図１には全体システムを示す。

広告情報を配信する配信サーバー１１と、配信サーバー１１に広告表示時間，表示場所，表示サイズの各条件を指定する端末１３と、広告情報、及び、該当広告に関連する割引情報を登録しておくデータベース１２でサーバー側のシステムを構成する。

すなわち、端末１３（端末１…ｎ）のそれぞれは、広告データ２５（あるいは、広告表示情報２と称する。以下同様）を、通信回線１０１（１）〜１０１（ｎ）を介して、広告条件情報（広告表示時間（曜日，時間），表示場所，表示サイズの各条件等）と共に配信サーバー１１に送信する。配信サーバー１１は、このデータにて送信された情報を受信して配信データベース１０２に蓄積する。この蓄積は、各広告データ２５のそれぞれに対して、期間２１，曜日２２，時間２３，場所２４及び識別コード２６及び表示サイズ（図示せず）のそれぞれが対応されるように配信データベース１０２が記憶される。

広告は、電子表示媒体１５（電子表示媒体１…ｎ）を電車内１６１，バス内１６２，タクシー内１６３等の公共交通機関や街中の看板１６４，１６５，バス停１６６等に設置し、配信サーバー１１からネットワーク１４を介して配信された条件付広告データを電子表示媒体１５（電子表示媒体１…電子表示媒体ｎ）（あるいは、電子表示装置と称する。以下同様）側で、条件に合った場合に表示する。すなわち、配信サーバー１１は電子表示媒体１５に条件付データ配信を行う。

配信サーバー１１から送信する広告情報のデータ構成（配信データテーブル２７）を図２に示す。このように、このデータは端末１３（端末１…端末ｎ）から送信されたものを蓄積して得られる。

データは期間２１，曜日２２，時間２３，場所２４，広告データ２５，識別コード２６で構成する。

期間２１は広告を表示する期間を格納する。曜日２２は、広告を表示する曜日を格納する。指定しなければ毎日表示する。また、平日のみ広告表示，日祭日のみ広告表示の指定も出来る。時間２３は、広告を表示する時間を格納する。指定しなければ２４ｈ広告を表示する。一日に複数の時間帯を指定することも出来る。場所２４は広告を表示するエリアを格納する。指定しなければ配信サーバー１１が配信する全電子表示媒体に広告を表示する。広告データ２５は表示する広告のデータを格納する。識別コード２６は表示する広告の内容を識別するためのコードを格納する。識別コードは、英数字の組合せや、２次元バーコード等でも良い。

広告情報を表示する電子広告媒体の構成を図３に示す。

図３に示すように、電子表示媒体１５は広告情報を表示するディスプレイ３２（具体的には電子ペーパで構成），広告情報及び広告表示条件等を記憶する書き込み消去が可能なメモリ３５，ＣＰＵ３４，メモリ３５，制御部３７，通信回線３６及び位置検出部３８に電力を供給する電源３３、配信サーバー１１及び通信回路３６を介して受け取った情報（メモリ３５に一時的に記憶）等を処理し配信された条件に従って広告情報を処理するＣＰＵ３４、ＣＰＵ３４の指令に従ってディスプレイ３２と表示制御する制御部３７，配信サーバーと通信するための通信回線３６，電子表示媒体がどこに存在しているかを検出するための位置検出部３８で構成する。制御部３７はソフトウエアで実現する方が望ましい。

電子表示媒体１５に広告を表示するとき、図４に示すように広告の内容を識別する識別コード４１を併せてディスプレイ３２に表示する。この識別コード４１は、配信サーバー１１から識別コード２６として配信されたものである。識別コード４１を表示することにより、広告を見たユーザーが携帯電話などの携帯端末を利用して識別コード４１を配信サーバー１１に通知するので、広告配信者は広告を見たという情報を集めることができる。広告配信者は広告効果を数字で知ることができるため、多くのユーザーに広告を見てもらった場合、広告料金を広告主に請求する際、広告効果分を考慮した課金が可能となる。識別コード４１は、端末１０３（端末１…端末ｍ）からネットワーク１４を介して配信サーバー１１に送信される。

識別コード４１を通知する方法としては、携帯電話のカメラ機能を利用して識別コード４１を読み取り、携帯電話に表示されたアドレスにアクセスして通知する。あるいは、メールに貼り付けて送付しても良い。

配線サーバー１１は、受け取った識別コード４１に基づいて、割引券のデータを演算する。識別コード４１を通知したユーザーは、配信サーバー１１から広告の内容に一致する表品の割引券の特典を識別コード４１を配信した携帯端末１０３（端末１…端末ｍ）で受け取ることができ、その割引券を提示することにより商品の割引を受けることが出来る。特典は、割引券だけではなく、集めると割引特典が受けられるポイントでも良い。

配信サーバー１１が条件に従って広告情報を配信する手順と、条件により広告料金を計算する概略手順を図５に用いて説明する。

配信する広告データ，割引情報は既に配信データベース１０２に登録してあるものとする。

配信サーバー１１に処理要求があったら、配信データの新規登録か否かを判断する（Ｓ５０１）。新規登録の場合、広告表示条件を受け付けて過去に登録してある広告表示条件と条件が重ならないかチェックする。広告表示サイズによっては１つの電子表示媒体１５に複数の広告を表示することが可能であるため、広告表示サイズを併せてチェックする（Ｓ５０２）。もし、広告表示条件が重なった場合（Ｓ５０３）１つの電子表示媒体１５に別の広告情報を表示できないため、その旨メッセージを出力して（Ｓ５４１）広告表示条件を変更するか否かを問い合わせる（Ｓ５４２）。もし、広告表示条件の変更が不可であれば新規登録は一旦処理を終了する。

広告表示条件を変更した場合は、再度広告表示条件を受け付けて過去に登録してある広告表示条件と条件が重ならないかチェックする（Ｓ５０２）。広告表示条件の重なりが無ければ次に配信場所指定の有無を確認する（Ｓ５０４）。配信場所の指定がある場合は、指定された配信場所と地図データを基に配信エリアを算出して（Ｓ５０５）、算出したエリアを場所２４として配信データテーブル２７にセットする（Ｓ５０６）。場所の指定が無ければ（Ｓ５０５）（Ｓ５０６）の処理をスキップして次の処理に進む。

次に、配信期間，曜日，時間に関する条件を確認する（Ｓ５０７）。配信期間だけ指定がある場合は、配信期間だけを配信データテーブル２７にセットして、（Ｓ５０９）の処理に移る。配信期間に加えて、曜日、または、時間帯、あるいはその両方の指定がある場合は、配信期間とともに指定された曜日，時間帯を配信データテーブル２７にセットする（Ｓ５０８）。このようにして期間２１，曜日２２，時間２３がセットされる。

次に、広告情報を電子表示媒体１５に表示する際の表示サイズ指定条件を確認する（Ｓ５０９）。サイズ指定がある場合は、指定のサイズを配信データテーブル２７にセットする（Ｓ５１０）。サイズ指定が無い場合は、（Ｓ５１０）をスキップして次の処理に進む。

各条件の設定が終わったら、該当する広告情報のデータ（広告データ２５）と広告の識別コード２５を配信データテーブル２７にセットする（Ｓ５１１）。以上で、広告情報の配信データの準備が完了する。

広告情報の配信データ準備が完了した広告表示条件を基に広告の課金金額を計算する（Ｓ５１２）。課金金額は、広告料金単価に広告表示サイズと広告表示時間の合計を係数として乗算して求める。前記した広告効果分を考慮した課金とする場合は、広告料金単価に反映させる。

なお、広告料金の計算は、配信条件が確定した時点、または、配信データを送信後に実行しても良い。

最後に、新規登録した配信データテーブル２７のデータを電子表示媒体１５に向けて送信する（Ｓ５１３）。このとき、電子表示媒体１５が配信データを受け取ったという信号を返信させれば、配信サーバー１１側で確実に送信できたことがチェックできる。

配信サーバー１１から送信されたデータを電子表示媒体１５で表示するための概略フローを図６に示す。

電子表示媒体１５は通常、過去に受信した広告情報データと広告表示条件をメモリ３５に格納して場所，時間帯等の条件に合った時点でディスプレイ３２に広告情報を表示するとともに、配信サーバー１１からの受信待ち状態にある。

電子表示媒体１５は配信サーバー１１からのデータを受信（Ｓ６０１）したら、広告表示条件を確認し（Ｓ６０２）、自電子表示媒体宛のデータでなければ何もせずに終了する。自電子表示媒体宛のデータであれば、受信したデータをメモリ３５に格納する。

次に、自電子表示媒体の場所と現在の時間を確認し（Ｓ６０３）、メモリ３５に格納されているデータをチェックして広告表示条件に合致した（Ｓ６０４）データがあればディスプレイ３２に該当データを表示する（Ｓ６０５）。まず、送信された広告条件情報として期間２１を電子表示媒体１５に備わった内部時計（図示せず）の情報と比較する。例えば、期間２１が２００７年１月１日から２００７年１２月３１日までであり、比較日が２００７年５月１日であれば、期間内と判断する（すなわち条件に合致したと判断する）。次に、広告条件情報として曜日２２と比較する。

曜日２２は、広告を表示する曜日を格納するものであり、指定しなければ毎日表示する。また、平日のみ広告表示，日祭日のみ広告表示の指定もできる。このように、広告条件情報として曜日２２と合致したかで判断する。そして、期間２１あるいは曜日２２が合致すれば、さらにこれらの条件として、時間２３について条件判断する。時間２３は、広告を表示する時間が格納するものであり、指定がなければ２４ｈ広告を表示する。なお、一日に複数の時間帯を指定することもできる。

次に、広告条件情報として場所２４を位置検出部３８で検出した位置情報と比較する。なお、詳述しないが、期間２１が曜日２２と、場所２４とでは、ＡＮＤ条件が整った場合に表示するが、ＯＲ条件が整えば表示するように配信サーバーから指示情報が送信することができる。以上のように、配信サーバー１１からの配信データにおける広告条件情報が電子表示媒体１５の広告条件情報と合致すれば、電子表示媒体１５は、配信サーバー１１からの配信データにおける広告データ２５をディスプレイ３２に表示する。なお、広告条件情報として情報のサイズを付加して用いても良い。場所２４は広告を表示するエリアが格納される。指定しなければ配信サーバー１１が配信する全電子表示媒体に広告を表示する。これにより、電子表示媒体１５が広告表示条件に従って自律的に広告情報を表示することができる。

なお、電子表示媒体１５はディスプレイ３２の動作時間（あるいは、書き替え回数）を記憶し、該内容が予め定められた以上になった場合に、配信サーバー１１に対して、寿命警告が情報を送信する。

また、配信期間を過ぎた広告情報データと広告表示条件はメモリ３５から削除してゴミデータを溜めないように定期的にチェックと削除処理を実行させる。

電子広告表示システムの構成を示す図である。 広告情報の配信データ構成を示す図である。 電子表示媒体ユニットの詳細図である。 広告情報に付加する識別コードを説明する図である。 広告データ配信処理のフローを示す図である。 電子広告媒体の広告表示制御フローを示す図である。

符号の説明

１１ 広告情報配信サーバー
１４ ネットワーク
１５ 電子表示媒体
１０２ 配信データベース

Claims (11)

1. 広告表示情報を配信する配信サーバーと、前記配信された広告表示情報を受信して表示する電子表示装置とを有する電子広告システムにおいて、前記配信サーバーは、前記広告表示情報と広告条件情報を対応づけて蓄積する記憶手段と、前記記憶手段から該当する広告表示情報と共に広告条件情報を配信データとして配信する配信手段とを有しており、前記電子表示装置は、配信データを広告表示情報及び広告条件情報として受信する受信手段と、前記受信した広告条件情報を所定の情報と比較する比較手段と、前記比較結果に基づいて前記受信した広告表示情報を表示する表示手段とを有することを特徴とする広告表示システム。
2. 前記電子表示装置は、前記所定の情報として、少なくとも、時刻，媒体自身の位置情報又は広告の表示サイズのいずれかの情報を持ち、前記配信サーバーは、配信する広告条件情報として、少なくとも、季節，期間，時間，表示場所，過去の広告履歴又は表示サイズのいずれかを含むことを特徴とする広告表示システム。
3. 請求項１において、少なくとも、表示時間，表示場所又は表示サイズのいずれかに従って広告料金を計算する計算手段を有することを特徴とする広告表示システム。
4. 請求項１において、前記電子表示装置は、広告情報に識別コードを付加して電子表示媒体に表示するように構成され、前記配信サーバーに、携帯端末から通知された前記識別コードに係る情報が収集されることを特徴とする広告表示システム。
5. 請求項４において、前記配信サーバーに通知した利用者に対して割引またはポイント等の特典を付与することを特徴とする広告表示システム。
6. 請求項１において、前記電子表示装置は、前記所定の広告条件情報として、場所又は時間帯の情報を持ち、前記条件に合致したことを判断して、広告表示することを特徴とする広告表示システム。
7. 請求項１において、前記電子表示装置は、交通機関など移動体の室内に設置され、公共交通機関の運行時刻に応じた周辺の広告情報を表示することを特徴とする広告表示システム。
8. 請求項６において、広告情報を表示する場所として、少なくとも地域，建物と乗り物への電子表示媒体の設置位置又は高さ方向の設置位置であることを特徴とする広告表示システム。
9. 広告表示情報を配信する配信サーバーから、配信された広告表示情報を受信して表示する電子表示装置において、前記広告表示情報と共に前記広告表示情報に対応した広告条件情報が配信データとして配信されるものであり、配信データを広告表示情報及び広告条件情報として受信する受信手段と、前記受信した広告条件情報を所定の情報と比較する比較手段と、前記比較結果に基づいて前記受信した広告表示情報を表示する表示手段とを有することを特徴とする広告表示装置。
10. 配信サーバーが、広告表示情報に対応して広告条件情報を記憶手段に蓄積し、前記記憶手段から該当する広告表示情報と共に広告条件情報を配信データとして配信し、
    前記電子表示装置が、配信データを広告表示情報及び広告条件情報として受信し、前記受信した広告条件情報を所定の情報と比較し、前記比較結果に基づいて前記受信した広告表示情報を表示する広告表示方法。
11. 広告表示情報を配信する配信サーバーから、配信された広告表示情報を受信して表示する電子表示方法において、前記広告表示情報と共に前記広告表示情報に対応した広告条件情報が配信データとして配信されるものであり、配信データを広告表示情報及び広告条件情報として受信し、前記受信した広告条件情報を所定の情報と比較し、前記比較結果に基づいて前記受信した広告表示情報を表示する広告表示方法。

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