JP6466790B2 - 缶蓋および缶体 - Google Patents

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Description

本発明は、缶蓋および缶体に関する。
タブによってパネルの一部が押圧されることでスコア線にてパネルの破断が起こり、飲み口として機能する開口が形成される飲料缶が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭51−82188号公報
飲料缶などでは、例えば、開口の形成のためのスコア線が缶蓋に形成される。そして、開口の形成に際しては、操作者の指や操作者が操作するタブによって缶蓋の一部が押圧される。これにより、スコア線にて缶蓋の一部が破断し、缶蓋に開口が形成される。
ここで、缶蓋を押圧する押圧荷重がスコア線に伝わりにくいと、スコア線における缶蓋の破断が生じにくくなり、開口が形成されにくくなる。
本発明の目的は、缶蓋に形成されたスコア線にて缶蓋に破断を生じせるための荷重がスコア線に対してより伝わりやすくすることにある。
本発明が適用される缶蓋は、第1の面と当該第1の面とは反対側に位置する第2の面とを有する基板と、前記基板に形成され、且つ、一方向に沿って延びるように形成されたビードと、前記基板に形成されるとともに前記ビードを横切るように形成され、当該基板の破断を促すスコア線と、前記ビードのうちの前記スコア線が横切る部分よりも当該ビードの一方端側に位置し、前記基板の一部により構成され、操作者により押圧される被押圧部と、を備える缶蓋である。
ここで、前記ビードのうちの前記スコア線が横切る部分の幅が、当該ビードの他の部分の幅よりも小さくなっていることを特徴とすることができる。この場合、ビードのうちのスコア線が横切る部分の幅とビードの他の部分の幅とが等しくなっている場合に比べ、スコア線における基板の破断を生じやすくすることができる。
また、前記ビードは、畝状に形成され、互いに対向する二つの側部と、当該二つの側部を接続する接続部が設けられ、前記ビードを横切る前記スコア線は、前記二つの側部、前記接続部に形成されていることを特徴とすることができる。
また、前記スコア線は、前記ビードの予め定められた横切り部位を横切り、前記被押圧部を挟み前記横切り部位が設けられている側とは反対側には、前記基板の剛性を部分的に弱める弱め部が形成され、前記被押圧部が操作者によって押圧されると、前記一方端側の方が前記横切り部位よりも多く沈むように構成されたことを特徴とすることができる。この場合、弱め部が設けられていない場合に比べ、スコア線における基板の破断を生じやすくすることができる。
また、前記弱め部の一部が、当該弱め部における他の部分よりも変形しにくくなっていることを特徴とすることができる。この場合、弱め部の一部が他の部分よりも変形しにくくなっていない場合に比べ、被押圧部の過度の変位を抑えられるようになる。
また、本発明を缶体として捉えた場合、本発明が適用される缶体は、内容物を収容した缶本体と、当該缶本体の開口を塞ぐ缶蓋とを備えた缶体であって、前記缶蓋は、第1の面と当該第1の面とは反対側に位置する第2の面とを有する基板と、前記基板に形成され、且つ、一方向に沿って延びるように形成されたビードと、前記基板に形成されるとともに前記ビードを横切るように形成され、当該基板の破断を促すスコア線と、前記ビードのうちの前記スコア線が横切る部分よりも当該ビードの一方端側に位置し、前記基板の一部により構成され、操作者により押圧される被押圧部と、を備える缶体である。
本発明によれば、缶蓋に形成されたスコア線にて缶蓋に破断を生じせるための荷重がスコア線に対してより伝わりやすくなる。
本実施形態の缶体の斜視図である。 缶蓋の正面図である。 図2のIII−III線における缶蓋の断面図である。 被押圧部が操作者により押圧された際の基板の状態を示した図である。 スコア線における基板の破断が進行した後の缶蓋の状態を示した図である。 舌片状部位の押圧が行われた後の缶蓋の状態を示した図である。 缶蓋の他の構成例を示した図である。 図7にて示した伸長抑制部を拡大した図である。 (A)、(B)は、スコア線の頂部を拡大した図である。 缶蓋の他の構成例を示した図である。 図10にて示した缶蓋の変形例を示した図である。 缶蓋の他の構成例を示した図である。 図12のXIII−XIII線におけるビードの断面図である。 スコア線および弱め部の図示を省略した状態の缶蓋を示した図である。 図12のXV−XV線における缶蓋の断面図である。 基板の破断が生じた後の基板の状態を示した図である。 基板の破断が生じた後の基板の状態を示した図である。 基板の破断が生じた後の基板の状態を示した図である。 図12にて示した缶蓋の変形例を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態の缶体100の斜視図である。
缶体100には、円筒状の缶本体110が設けられている。さらに、缶体100には、缶本体110の一方の端部に位置する開口を塞ぐ缶蓋(蓋部材)200が設けられている。さらに、缶蓋200の反対側には、底部(不図示)が設けられている。
なお、以下の説明では、缶体100として、飲料缶を例示するが、缶体100は、飲料缶に限定されるものではない。
図2は、缶蓋200の正面図である。
缶蓋200には、円盤状の基板(パネル)210が設けられている。基板210には、スコア線220が形成されている。
スコア線220は、基板210の面上に形成された溝により構成され、被押圧部280が操作者(ユーザ)によって押圧された際に、基板210の破断を促す。
基板210は、第1面221と、この第1面221とは反対側に位置する第2面222(図2では不図示)とを有する。スコア線220は、第1面221側に形成されている。
スコア線220は、基板210の径方向における中央部側から基板210の外周縁側に向かって膨らむように形成されている。また、スコア線220は、U字状に形成され、一端部220Aおよび他端部220Bを有する。さらに、スコア線220は、一端部220Aおよび他端部220Bが位置する側とは反対側に、頂部223を有する。
本実施形態では、スコア線220にて、基板210が破断し、これにより、缶蓋200に、飲み口(開口)が形成される。
スコア線220の頂部223では、スコア線220が部分的に曲がり、スコア線220の曲率が部分的に大きくなっている。付言すると、スコア線220の頂部223では、スコア線220の一部が、スコア線220により囲まれた領域内へ入り込んでいる。
これにより、本実施形態では、被押圧部280が操作者によって押圧された際、頂部223に応力が集中し、頂部223にて、基板210が最初に破断する。
さらに、本実施形態では、スコア線220の外側であって頂部223に対峙する箇所に、第1面221側に向かって凸となるように形成されたビード231が設けられている。
ビード231は、いわゆるエンボス加工により構成され、基板210の剛性を部分的に高める。
スコア線220には、頂部223と一端部220Aとの間に第1部位225が設けられ、頂部223と他端部220Bとの間に第2部位226が設けられている。
第1部位225と第2部位226は、頂部223側から一端部220A、他端部220Bに向かって進行するのに従い互いに接近する。
また、第1部位225は、第1仮想直線2Aを挟んで相対する2つの領域のうちの一方の領域に配置されている。より具体的には、第1部位225は、頂部223と基板210の径方向における中央部CPとを通る第1仮想直線2Aを挟んで相対する2つの領域のうちの一方の領域に配置されている。
また、第2部位226は、第1仮想直線2Aを挟んで相対する2つの領域のうちの他方の領域に配置されている。
なお、本実施形態では、第2仮想直線2Bも存在する。この第2仮想直線2Bは、基板210の中央部CPを通り、また、第1仮想直線2Aに対して直交する。
さらに、本実施形態では、一端部220Aと他端部220Bとの間には、スコア線220が形成されていない不連続部227が設けられている。
本実施形態では、スコア線220にて基板210が破断することで、舌片状の部位(以下、「舌片状部位」と称する)が形成され、この舌片状部位が、缶体100の内部に曲げ入れられる。この際、舌片状部位は、不連続部227を介して、基板210に接続される。これにより、舌片状部位の基板210からの離脱が防止される。
さらに、本実施形態では、基板210の剛性を部分的に弱める弱め部270が設けられている。弱め部270は、スコア線220により囲まれた領域内に設けられている。
また、弱め部270は、長円状(環状)に形成されている。さらに、弱め部270は、長軸が第1仮想直線2Aに沿うように配置されている。
ここで、本実施形態では、環状に形成された弱め部270の内側の部分が、被押圧部280として機能し、缶蓋200に飲み口が形成される際には、操作者の指によってこの被押圧部280が直接押圧される。
そして、被押圧部280が押圧されると、基板210のうちの弱め部270が設けられている箇所が伸長(変形)し、被押圧部280が缶体100の内部へ入り込む。言い換えると、被押圧部280が、缶蓋200の第2面222側へ変位する。
ここで、本実施形態では、被押圧部280が操作者によって押圧されると、被押圧部280が基板210の第2面222側へ変位するが、本実施形態では、弱め部270を設けることで、被押圧部280の第2面222側への変位量を、弱め部270が無い場合に比べて増加させている。
さらに説明すると、基板210は金属製であり、単に基板210を押しても、基板210は凹みにくいが、本実施形態では、弱め部270の内側が変位しやすくなっており、被押圧部280が押圧されると、弱め部270の内側にて、基板210が凹む。
図3は、図2のIII−III線における缶蓋200の断面図である。
弱め部270では、基板210が引き延ばされ、他の部分よりも基板210の肉厚が小さくなっている。さらに、弱め部270では、基板210の山折りおよび谷折りが行われ、基板210の径方向に山および谷が並んでいる。言い換えると、弱め部270は、波形に形成されている。さらに説明すると、弱め部270は、アコーデオンの蛇腹部のように、折り返しの形状を有し、変形しやすくなっている。
さらに、本実施形態では、弱め部270とビード231との間を、スコア線220が通過する。
なお、本実施形態では、基板210に対して折り処理を行うことで、基板210に波形形状を付与したが、折り処理に限らず、基板210を部分的に曲げる曲げ処理を基板210に対して行って、基板210に波形形状を付与してもよい。
図4は、被押圧部280が操作者により押圧された際の基板210の状態を示した図である。
被押圧部280が操作者により押圧されると、被押圧部280が第2面222側へ変位する。このとき、本実施形態では、弱め部270が伸長し、操作者は、より軽い力で、被押圧部280の押圧(押し込み)を行える。
付言すると、本実施形態では、弱め部270が伸長部として機能し、被押圧部280が操作者により押圧されると、弱め部270が伸長し、これにより、被押圧部280が第2面222側へ変位する。
被押圧部280が押圧され、被押圧部280が第2面222側へ変位すると、図4に示すように、基板210のうちの、ビード231と弱め部270との間に位置する部分(基板210の一部)が傾斜するととともに、この部分に曲げ応力が加わる。
より具体的には、符号4Aで示す部分(以下、「傾斜部分4A」と称する)が傾斜する。また、この傾斜部分4Aには、この傾斜部分4Aが図中上方に向かって凸となるようにこの傾斜部分4Aを曲げる曲げ応力が作用する。
付言すると、本実施形態では、スコア線220よりも図中左側に位置するビード231は、当初の位置を保つ一方で、スコア線220よりも図中右側に位置する弱め部270は、第2面222側へ変位する。
この結果、ビード231と弱め部270との間に位置する傾斜部分4Aが傾斜する。より具体的には、水平方向に対して傾斜する。さらに説明すると、基板210の本体部分が延びている方向に対して傾斜する。
そして、本実施形態では、この傾斜部分4Aを横切るようにスコア線220が形成され、スコア線220は、傾斜部分4Aにおいて切欠き溝として構成され、傾斜部分4Aに曲げ応力が作用すると、この部位に応力が集中し、この部位から破断しやすくなる。
さらに、本実施形態では、この傾斜部分4Aに、応力が集中する頂部223(図2参照)が位置する。この結果、本実施形態では、傾斜部分4Aにて、基板210の破断がまず生じるようになる。
なお、本実施形態では、傾斜部分4Aが図4で示すように傾斜した際、この傾斜部分4Aは、矢印4Bで示す一方向に向かって進むに従い下るように傾斜する。
一方で、スコア線220のうちの傾斜部分4Aを通過する部位は、この一方向と交差する方向に向かって進行して、傾斜部分4Aを通過する。
傾斜部分4Aにて基板210の破断が生じた後、基板210の破断は、第1部位225(図2参照)および第2部位226に沿って進行する。
これにより、図5(スコア線における基板の破断が進行した後の缶蓋の状態を示した図)に示すように、舌片状部位290が形成される。
その後、図6(舌片状部位の押圧が行われた後の缶蓋の状態を示した図)に示すように、基板210の第2面222側へ舌片状部位290が押し込まれ、缶蓋200に、飲み口が形成される。
ここで、本実施形態の構成では、タブを用いずに、缶蓋200に飲み口を形成できる。タブを用いない場合(缶蓋200にタブが設けられていない場合)、より安価に、缶蓋200を提供できる。
ここで、現在広く使用されている飲料缶では、タブが取り付けられた缶蓋が用いられている。タブを有した缶蓋の製造にあたっては、通常、径方向における中央部付近に突起を有する基板を用意する。また、板材の打ち抜きなどを行って、貫通孔を有した基材を形成した後、この基材の外周縁にカール加工を施して、タブを形成する。
そして、タブの貫通孔に対して、基板に形成された突起を通し、さらに、この突起の先端を潰す。これにより、基板に対してタブが固定される。既存の缶蓋は、通常、基板の製作とタブの製作とが別々に行われ、その後、基板に対してタブが取り付けられる。
今日では、ステイオンタブが主流となり、缶蓋からタブが離脱して周辺環境を汚すという不具合がほとんど起きなくなったが、タブを使用しない缶蓋を提供できれば、このような不具合の発生をより確実に抑えられる。また、タブを使用しなければ、缶蓋の製造コストは低下する。さらに、タブを有する缶蓋では、タブに起因する設計上の制約が生じ、飲み口の大きさや形状に制約が生じやすくなる。
これに対し、本実施形態の構成では、タブを省略でき、製造工程の簡素化、コストの低減が図れる。また、缶蓋の設計の自由度を高められる。
図7は、缶蓋200の他の構成例を示した図である。
この構成例では、弱め部270に、4箇所の伸長抑制部271を設けている。
伸長抑制部271は、弱め部270における基板210の伸長を抑制する。
これにより、弱め部270のうちの、伸長抑制部271が設けられている部分は、他の部分よりも変形しにくくなる。
さらに説明すると、本実施形態では、弱め部270は、予め定められた経路に沿って延びるように形成されているが、図7にて示す構成例では、弱め部270の長手方向における一部が、長手方向における他の部分よりも変形しにくくなっている。
ここで、缶体100が落下することがあり、この場合、地面と缶体100との衝突により、内容物(飲料缶の場合は飲料)が、缶蓋200の内側(第2面222側)から缶蓋200を押圧する。かかる場合、缶蓋200の外側方向へ(第1面221側へ)、被押圧部280が押圧され、基板210の一部が缶蓋200の外側へ突出するおそれがある。
伸長抑制部271は、弱め部270における基板210の伸長を抑制して、この突出を抑える。
図8は、図7にて示した伸長抑制部271を拡大した図である。
伸長抑制部271は、山および谷を有した弱め部270における山と山とのピッチ、および、谷と谷とのピッチを小さくすることで形成する。付言すると、波形に形成された弱め部270の1ピッチ当たりの距離を小さくすることで形成する。
なお、この構成例では、このようにピッチを小さくしたが、山と谷との離間距離を小さくしてもよい。付言すると、波の深さを小さくしてもよい。
図9(A)、(B)は、スコア線220の頂部223を拡大した図である。
本実施形態では、上記のとおり、また、図9(A)に示すように、スコア線220の頂部223において、スコア線220の曲率を部分的に大きくしている。付言すると、本実施形態では、スコア線220の頂部223に位置する一部が、スコア線220により囲まれた領域内へ入り込んでいる。
これにより、本実施形態では、缶蓋200に飲み口が形成される際、頂部223に応力が集中し、頂部223にて、基板210の破断が生じやすくなる。
図9(B)は、スコア線220の頂部223の他の構成例を示している。
この構成例では、スコア線220の頂部223にて、スコア線220が屈曲している。
より具体的には、スコア線220の頂部223には、2つの直線状部位223A、223Bが設けられ、この2つの直線状部位223A、223Bが互いに交差している。さらに、2つの直線状部位223A、223Bは、スコア線220により囲まれた領域内に向かって進行し、この領域内にて互いに交差している。
この構成例でも、頂部223に応力が集中し、頂部223にて、基板210の破断が生じやすくなる。
図10は、缶蓋200の他の構成例を示した図である。
図10にて示す構成例では、スコア線220が、半円状に形成されている。
付言すると、この構成例では、一端部220Aおよび他端部220Bが、第2仮想直線2Bよりも図中左側に位置しており、図2にて示したスコア線220に比べ、第1仮想直線2Aが延びる方向におけるスコア線220の全長が小さくなっている。
付言すると、本実施形態では、スコア線220の内側に位置する部位が舌片状部位290となるが、図10にて示す構成例では、第1仮想直線2Aが延びる方向における舌片状部位290の長さが、図2にて示した構成に比べ小さくなる。
その一方で、図10にて示す構成例では、第2仮想直線2Bが延びる方向におけるスコア線220の全長(舌片状部位290の幅)は、図2にて示したスコア線220よりも大きくなっている。
図10にて示した缶蓋200では、舌片状部位290の長さを小さくしている。その一方で、飲み口の面積を確保するため、スコア線220の曲率半径を大きくし、舌片状部位290の幅を大きくしている。
ここで、図2で示した構成例では、舌片状部位290が長くなるため、操作者が舌片状部位290を缶体100の内部に押し込む際の、舌片状部位290の押し込み量が大きくなる。この場合、操作者の指が、缶体100の内部の飲料に触れやすくなる。
これに対し、図10にて示す構成例では、舌片状部位290の押し込み量が小さくなり、操作者の指が飲料に触れにくくなる。
また、図10にて示す構成例では、弱め部270は、スコア線220に対応させて、第2仮想直線2Bよりも左側の領域に形成している。
さらに、この構成例では、弱め部270は、長円状ではなく、U字状に形成され、一端部275、他端部276、頂部277を有する。
一端部275および他端部276は、第2仮想直線2B側に位置し、頂部277は、スコア線220の頂部223側に位置する。
図11は、図10にて示した缶蓋200の変形例を示した図である。
この構成例では、上記と同様に、伸長抑制部271を設けている。
この構成例では、図2にて示した構成例に比して短く形成された弱め部270に対応させて、伸長抑制部271の数を減らし、伸長抑制部271を2つ設けている。
図12は、缶蓋200の他の構成例を示した図である。
この構成例では、図12に示すように、ビード231が、一方向に沿って延びるように形成されている。具体的には、第1仮想直線2Aに沿って延びるように形成されている。
そして、この構成例では、このビード231を横切るように、スコア線220が形成されている。
さらに、この構成例では、ビード231の幅が部分的に小さくなる幅狭部(括れ部)231Aが設けられ、スコア線220は、この幅狭部231Aの部分を横断する。
なお、この構成例では、ビード231の、一方端231B側および他方端231C側のうちの、一方端231B側が被押圧部280として機能し、この一方端231B側が操作者より押圧される。
付言すると、本実施形態では、基板210のうち、幅狭部231Aよりも一方端231B側に位置する部分が被押圧部280として機能し、この部分が操作者より押圧される。
また、この構成例では、スコア線220の第1部位225、第2部位226は、互いに平行となるように配置されているとともに、不連続部227に達する手前側で互いに接近する。さらに、第1部位225と第2部位226とを接続する第3部位229が設けられている。第3部位229は、直線状に形成され、ビード231の幅狭部231Aを通過する。
被押圧部280の周囲且つスコア線220よりも内側には、弱め部270が設けられている。弱め部270は、U字状に形成され、一端部275、他端部276、および、頂部277を有する。
一端部275および他端部276は、スコア線220の第3部位229側に位置し、頂部277は、第2仮想直線2B側に位置する。
図13は、図12のXIII−XIII線におけるビード231の断面図である。
ビード231は、いわゆるエンボス加工により構成され、金型を基板210に押し当てることで形成される。
ビード231は、畝状(溝状)に形成され、基板210のうちのビード231が形成されている箇所には、互いに対向する二つの側部215,216、この二つの側部215,216を接続する接続部217が設けられる。スコア線220は、この二つの側部215,216、接続部217に形成されている。
また、ビード231は、基板210の第2面222側から第1面221側に向かって凸となる形状であればよく、ビード231の断面形状は、このような矩形でなくても、例えば半円形または三角形であってもよい。
図14は、スコア線220および弱め部270の図示を省略した状態の缶蓋200を示した図である。
この構成例では、基板210の一部が凹んでおり(第2面222側へ凹んでおり)、基板210に凹部210Aが形成されている。これにより、この凹部210Aが形成された箇所は、基板210の他の部分よりも低くなっている。
そして、この構成例では、この凹部210A内に、弱め部270(図12参照)、スコア線220が形成される。
図15は、図12のXV−XV線における缶蓋200の断面図である。
図15に示すように、また、上記にて説明したように、この構成例では、ビード231に設けられた接続部217に、スコア線220が形成されている。
さらに、ビード231の図中右側に、弱め部270が設けられている。弱め部270は、上記と同様、波形の形状を有している。
ここで、被押圧部280が操作者によって押圧されると、図15の破線で示すように、ビード231に設けられた接続部217が傾斜する。
より具体的には、水平方向に対して傾斜する。さらに説明すると、被押圧部280が押圧される前に接続部217が延びていた方向(基板210の本体部分が延びている方向)に対して、接続部217が傾斜する。また、接続部217には、図中上方に向かって接続部217が凸となるように曲げ応力が作用する。
さらに説明すると、この構成例では、被押圧部280を挟み、幅狭部231A(スコア線220が横切る横切り部位)が位置する側とは反対側に、弱め部270が形成されている。このため、被押圧部280が操作者によって押圧されると、一方端231B側の方が幅狭部231Aよりも多く沈むように基板210が変形する。
これにより、破線で示すように、接続部217(基板210の一部)が図中右肩下がりとなるように傾斜する。
さらに、本実施形態では、接続部217にスコア線220が形成されている。付言すると、基板210のうちの傾斜する部分に対して、スコア線220が形成されている。
ここで、接続部217が傾斜する際、接続部217は、矢印15Aで示す一方向に向かって進むに従い下るように傾斜する。一方で、スコア線220のうちの接続部217を通過する部位は、この一方向と交差する方向に向かって進行して、接続部217を通過する。
そして、この場合、スコア線220を構成する溝が拡げられるように、基板210が変形する。また、ビード231の幅狭部231A(図12も参照)によりさらに応力が集中してかかり、これにより、接続部217のうちのスコア線220が横切る部分で、基板210の破断がまず生じるようになる。
さらに説明すると、この構成例では、ビード231は、二つの側部215,216(図13参照)および接続部217を有し、その断面形状が略矩形状となっている。
これにより、基板210のうちのビード231が形成されている箇所は、曲げ剛性が高められている。より具体的には、ビード231の一方端231Bと他方端231Cとを近づけようとする曲げに対する剛性が高められている。
この場合、被押圧部280が押圧されて被押圧部280へ押圧荷重が作用した際、この押圧荷重が幅狭部231A(図12参照)へ作用しやすくなり、より小さい押圧荷重で、幅狭部231Aにおける基板210の破断を生じさせることができるようになる。
図16〜図18は、基板210の破断が生じた後の基板210の状態を示した図である。
幅狭部231Aにて基板210に破断が生じると、図16に示すように、ビード231の一方端231B側が基板210の第2面222側へ変位する。なお、このとき、弱め部270が伸長する。
そして、スコア線220における基板210の破断がさらに進行すると、図17に示すように、舌片状部位290が生じる。その後、舌片状部位290が操作者によりさらに押圧され、図18に示すように、不連続部227にて舌片状部位290が折り曲げられる。これにより、缶蓋200に飲み口が形成される。
図19は、図12にて示した缶蓋200の変形例を示した図である。
この変形例では、上記と同様、弱め部270に伸長抑制部271を設けている。具体的には、弱め部270の頂部277側に、2つの伸長抑制部271を設けている。なお、この伸長抑制部271は、上記と同様、波形の形状を有している。
100…缶体、110…缶本体、200…缶蓋、210…基板、215…側部、216…側部、217…接続部、220…スコア線、221…第1面、222…第2面、231…ビード、231B…一方端、270…弱め部、280…被押圧部

Claims (5)

  1. 第1の面と当該第1の面とは反対側に位置する第2の面とを有する基板と、
    前記基板に形成され、且つ、一方向に沿って延びるように形成されたビードと、
    前記基板に形成されるとともに前記ビードを横切るように形成され、当該基板の破断を促すスコア線と、
    前記ビードのうちの前記スコア線が横切る部分よりも当該ビードの一方端側に位置し、前記基板の一部により構成され、操作者により押圧される被押圧部と、
    を備え
    前記ビードのうちの前記スコア線が横切る部分の幅が、当該ビードの他の部分の幅よりも小さい缶蓋。
  2. 第1の面と当該第1の面とは反対側に位置する第2の面とを有する基板と、
    前記基板の前記第2の面側から前記第1の面側に向かって突出し、且つ、一方向に沿って延びるように形成されたビードと、
    前記基板の前記第1の面側に形成されるとともに前記ビードを横切るように形成され、当該基板の破断を促すスコア線と、
    前記ビードのうちの前記スコア線が横切る部分よりも当該ビードの一方端側に位置し、前記基板の一部により構成され、当該基板の前記第1の面側に位置し、操作者により押圧される被押圧部と、
    を備え
    前記ビードは、前記第2の面側から前記第1の面側に向かって突出し、当該ビードには、互いに対向する二つの側部と、当該二つの側部を接続する接続部が設けられ、
    前記ビードを横切る前記スコア線は、前記二つの側部、前記接続部に形成されている缶蓋。
  3. 第1の面と当該第1の面とは反対側に位置する第2の面とを有する基板と、
    前記基板に形成され、且つ、一方向に沿って延びるように形成されたビードと、
    前記基板に形成されるとともに前記ビードを横切るように形成され、当該基板の破断を促すスコア線と、
    前記ビードのうちの前記スコア線が横切る部分よりも当該ビードの一方端側に位置し、前記基板の一部により構成され、操作者により押圧される被押圧部と、
    を備え
    前記スコア線は、前記ビードの予め定められた横切り部位を横切り、
    前記被押圧部を挟み前記横切り部位が設けられている側とは反対側には、前記基板の剛性を部分的に弱める弱め部が形成され、
    前記被押圧部が操作者によって押圧されると、前記一方端側の方が前記横切り部位よりも多く沈むように構成された缶蓋。
  4. 前記弱め部の一部が、当該弱め部における他の部分よりも変形しにくくなっていることを特徴とする請求項に記載の缶蓋。
  5. 内容物を収容した缶本体と、当該缶本体の開口を塞ぐ缶蓋とを備えた缶体であって、
    前記缶蓋は、
    第1の面と当該第1の面とは反対側に位置する第2の面とを有する基板と、
    前記基板に形成され、且つ、一方向に沿って延びるように形成されたビードと、
    前記基板に形成されるとともに前記ビードを横切るように形成され、当該基板の破断を促すスコア線と、
    前記ビードのうちの前記スコア線が横切る部分よりも当該ビードの一方端側に位置し、前記基板の一部により構成され、操作者により押圧される被押圧部と、
    を備える缶体。
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