JP6466341B2 - 折り畳みフランジを有するフィルタ式フェースピースレスピレータ - Google Patents

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Description

本発明は、折り畳み外部フランジを有するフィルタ式フェースピースレスピレータに関し、このフランジは、マスク本体の周辺セグメントに整合する前縁部を有する。
レスピレータは、一般に、(1)不純物又は汚染物質が、着用者の呼吸器系に入ることを防ぐため、並びに(2)他の人又は他の物が、着用者によって吐き出された病原体及び他の汚染物質に曝されることから守るための、2つの一般的目的のうちの少なくとも一方のために、人の呼吸経路を覆って着用されるものである。第1の状況では、レスピレータは、着用者に対して有害な粒子を空気が含む環境内で、例えば、自動車車体修理工場内で着用される。第2の状況では、レスピレータは、他の人又は他の物に対する汚染のリスクが存在する環境内で、例えば、手術室又はクリーンルーム内で着用される。
これらの目的のいずれか(又は、双方)を満たすために、様々なレスピレータが設計されている。一部のレスピレータは、マスク本体自体が濾過機構として機能するため、「フィルタ式フェースピース」であるとして分類されている。取り付け可能なフィルタカートリッジ(例えば、米国再発行特許第39,493号(Yuschakら)を参照)又はインサート成型フィルタ要素(例えば、米国特許第4,790,306号(Braun)を参照)と共に、ゴム若しくはエラストマーのマスク本体を使用する、レスピレータとは異なり、フィルタ式フェースピースレスピレータは、フィルタカートリッジを装着又は交換する必要がないように、マスク本体全体の大部分を濾材で覆うように設計される。これらのフィルタ式フェースピースレスピレータは、一般に、2つの構成、すなわち、成型レスピレータ及び平坦折り畳み式レスピレータの構成うちの一方で提供される。
成型フィルタ式フェースピースレスピレータは、通常、マスク本体にそのカップ状構成を与えるために、熱結合繊維の不織布ウェブ、又は透かし編目のプラスチックメッシュを備えている。成型レスピレータは、使用中及び収納時の双方で、同じ形状を維持する傾向がある。それゆえ、これらのレスピレータは、収納及び輸送のために、平坦に折り畳むことはできない。成型フィルタ式フェースピースレスピレータを開示する特許の例としては、米国特許第7,131,442号(Kronzerら)、同第6,923,182号、同第6,041,782号(Angadjivandら)、同第4,807,619号(Dyrudら)、及び同第4,536,440号(Berg)が挙げられる。
平坦折り畳み式レスピレータは、その名が示すように、輸送及び収納のために、平坦に折り畳むことができる。それらのレスピレータはまた、使用するために、カップ状構成へと開くこともできる。平坦折り畳み式レスピレータの例は、米国特許第6,568,392号及び同第6,484,722号(Bostockら)、並びに同第6,394,090号(Chen)に示されている。
平坦折り畳み式レスピレータは、輸送及び収納のために、それらを平坦に折り畳むことができるという点で便利であるが、これらのレスピレータは、使用中に、それらのカップ状構成を維持することが、より困難になる傾向がある。それゆえ、平坦折り畳み式レスピレータは、それらのカップ状構成を使用中に維持するために役立つように、溶着線、継ぎ目、及び折り目を有して設計されている。補強部材もまた、マスク本体のパネル内に組み込まれている(米国特許出願公開第2001/0067700号(Duffyら)、同第2010/0154805号(Duffyら)、及び米国意匠特許第659,821号(Spooら)を参照)。平坦折り畳み式レスピレータは、それらが使用中に適切に適合するように、慎重に展開する必要がある。本発明は、以下で説明されるように、使用中の非成型フィルタ式フェースマスクの構造的一体性を改善する、更に別の方法を提供し、また、綺麗な外観を有し、その使用時の形態へと容易に配置される、呼吸用マスクも提供する。
本発明は、マスク本体及びハーネスを備える、新たなフィルタ式フェースピースレスピレータを提供する。マスク本体は、1つ以上の濾材層を含み、周辺部を有する、濾過構造体を備える。マスク本体はまた、マスク本体の対向する第1側部及び第2側部上に位置する、第1フランジ及び第2フランジも有する。第1フランジ及び第2フランジは、それぞれ前縁部を有し、各フランジは、マスク本体濾過構造体と接触して内向きに折り畳まれる。この接触は、マスク本体が使用時の形態にあるときに生じる。各フランジの前縁部は、それらのフランジが、濾過構造体と接触して内向きに折り畳まれるとき、マスク本体周辺部に整合するように構成される。
本発明は、マスク本体の対向側部上に位置するフランジが、内向きに折り畳まれて、その折り畳まれたフランジの前縁部が濾過構造体の周辺部に整合するように、濾過構造体に接触するという点で、既知のフィルタ式フェースピースレスピレータとは異なる。この内向きのフランジの折り畳みにより、並外れた構造的一体性を有するマスク本体を作り出すことが可能となる。このマスク本体は、優れた耐圧潰性を呈し、それゆえ、湿った暖かい空気への過度の露出にもかかわらず、その意図された構成を長期間にわたって維持することができる。マスク本体周辺部に対する、フランジの前縁部の整合は、結果として得られるレスピレータに対して、綺麗な仕上がりが達成されることを可能とし、その仕上がりは、審美的に好ましいものである。フランジとマスク本体との近接性はまた、使用時に、マスク本体が他の物体と衝突する機会も低減する。最終的に、この折り畳まれたフランジは、マスク本体に、成型マスク本体に近似する構造体を提供する。それゆえ、本発明のレスピレータは、着用者にとって身に着けることが容易である。また、マスク本体の上側部分が下側部分と接する場所に、曲線状又は円弧状の周辺部が提供される場合、マスク本体周辺部の全体の周りに、顔面に適合する滑らかな湾曲がもたらされる。
用語
下記の用語は、以下に定義されるような意味を有するものとする。
「備える(又は、備えている)」は、特許専門用語で標準であるような、その定義を意味し、「含む」、「有する」、又は「含有する」と概ね同義であるオープンエンド型の用語である。「備える」、「含む」、「有する」、及び「含有する」、並びにこれらの変形は、一般的に使用されるオープンエンド型の用語であるが、本発明はまた、「本質的に〜からなる」などの、より狭義の用語を使用して好適に説明することもでき、この用語は、本発明のレスピレータがその意図される機能を果たす際の性能に対して悪影響を及ぼすであろう物事又は要素のみを除外するという点で、オープンエンド型の用語に準ずる用語である。
「清浄な空気」とは、汚染物質を除去するために濾過された、ある体積の大気中の周囲空気を意味する。
「汚染物質」とは、(粉塵、ミスト、及びフュームを含む)粒子、及び/又は、一般には粒子と見なし得ないが(例えば、有機蒸気など)、空気中に浮遊し得る他の物質を意味する。
「横断方向寸法」とは、レスピレータを正面から見た場合に、レスピレータを左右に横切って、横方向に延びる寸法である。
「カップ状構成」とは、人の鼻及び口を適切に覆うことが可能な、任意の容器型の形状を意味する。
「外部気体空間」とは、吐き出された気体が、マスク本体及び/又は呼気弁を通過し、それらを越えた後に入る、周囲大気中の気体空間を意味する。
「フィルタ式フェースピース」とは、マスク本体自体が、マスク本体を通過する空気を濾過するように設計され、この目的を達成するためにマスク本体に取り付けられるか若しくはマスク本体内に成型された、別個の識別可能なフィルタカートリッジ又はインサート成型フィルタ要素が存在しないことを意味する。
「フィルタ」又は「濾過層」とは、通気性材料の1つ以上の層を意味し、これらの層は、その層を通過する空気流から、(粒子などの)汚染物質を除去する主目的に関して適応される。
「濾材」とは、通気性の構造体を意味し、その構造体を通過する空気から汚染物質を除去するように設計されたものである。
「濾過構造体」とは、空気を濾過する、概ね通気性の構成体を意味する。
「第1側部」とは、マスク本体を横断方向寸法に対して垂直に二分する平面の一方の側に位置する、マスク本体の区域を意味する。
「フランジ」とは、突出部を意味し、そのフランジが突出する本体に対して、構造的一体性又は強度を付与するものである。
「内向きに折り畳まれる」とは、それが延びる部分に向けて、曲げ戻されることを意味する。
「正面向きに」とは、マスク本体周辺部から離れる方向に延びることを意味する。
「ハーネス」とは、着用者の顔面上にマスク本体を支持する助けとなる構造体、又は部品の組み合わせを意味する。
「一体的」とは、同時に一体に製造されること、すなわち、1つの部分として一体に作製されることであって、後に一体に接合される別個に製造された2つの部分ではないことを意味する。
「内部気体空間」とは、マスク本体と人の顔面との間の空間を意味する。
「前縁部」とは、非取り付け縁部を意味する。
「境界線」とは、折り目、継ぎ目、溶着線、結合線、ステッチ線、ヒンジ線、及び/又はこれらの任意の組み合わせを意味する。
「主要部分」とは、マスク本体のカップ状部分を意味する。
「マスク本体」とは、人の鼻及び口を覆って適合するように設計され、外部気体空間から隔てられた内部気体空間を画定するために役立つ、通気性の構造体(その構造体の層及び部品を一体に接合する継ぎ目及び結合部を含む)を意味する。
「整合する」とは、同様の経路を実質的に辿ることを意味する。
「ノーズクリップ」とは、少なくとも着用者の鼻の周りの密封性を改善するように、マスク本体上での使用に関して適応される(ノーズフォーム以外の)機械的装置を意味する。
「周辺部」とは、マスク本体の外縁部を意味し、この外縁部は、レスピレータが人によって身に着けられている場合、一般に着用者の顔面の近位に配置される。
「プリーツ」とは、それ自体の上に折り返されるように設計されるか、又は折り返されている部分を意味する。
「ポリマー」及び「プラスチック」とは、それぞれ、主として1種以上のポリマーを含み、他の成分も同様に含有し得る材料を意味する。
「複数」とは、2つ以上を意味する。
「レスピレータ」とは、人によって着用されることにより、その着用者に、呼吸するための清浄な空気を提供する、空気濾過装置を意味する。
「第2側部」とは、マスク本体を横断方向寸法に対して垂直に二分する平面の一方の側に位置する、マスク本体の区域を意味する(第2側部は、第1側部に対向する)。
「密着適合」又は「密着して適合する」とは、本質的に気密な(又は、実質的に漏れのない)適合が、(マスク本体と着用者の顔面との間に)もたらされることを意味する。
「タブ」とは、別の構成要素の取り付けのための、十分な表面積を呈する部分を意味する。
「横方向に延びる」とは、概ね横断方向寸法に延びることを意味する。
人の顔面上に着用されている、本発明による平坦折り畳み式フィルタ式フェースピースレスピレータ10の正面斜視図である。 開かれる前の構成での、図1に示すレスピレータ10の底面図である。 図2の線3−3に沿った、マスク本体12の断面図である。 図3の線4−4に沿った、濾過構造体16の断面図である。 本発明に関連して使用することが可能な、マスク本体12の正面図である。 本発明によるレスピレータ10の左側面図である。 マスク本体ブランク67の底面図である。
本発明の実施では、フィルタ式フェースピースレスピレータが提供され、このレスピレータは、マスク本体の対向する第1側部及び第2側部上にそれぞれ配置された、第1フランジ及び第2フランジを有する。第1フランジ及び第2フランジは、マスク本体に改善された構造的一体性をもたらし、使用中に、そのマスク本体を着用者の口から離間配置されたカップ状構成に保つ点で、有益であることが見出されている。平坦折り畳み式レスピレータは、恒久的な顔面適合形状に成型されるものではないため、それらのレスピレータは、長期間にわたって着用された後、それらの所望の顔面適合構成を喪失する傾向を有し得る。例えば、着用者は、マスク本体を、使用中に外部の物体に不用意に衝突させる恐れがある。暖かい呼気中の湿気、及び周囲環境中の湿気が、マスクの剛性の喪失の一因となる場合もあり、このことにより、着用者の顔面にマスク本体内部が接触することを許容する恐れがある。内向きに折り畳まれてマスク本体の主要部分に接触する、第1フランジ及び第2フランジを提供することは、所望の、顔面から離れたカップ状顔面構成を維持する助けとなる。これらのフランジはまた、マスク本体の主要部分と接触してフランジが折り畳まれる場合に、少なくともその一部分に沿ってマスク本体周辺部に整合するように構成された、前縁部も有する。この曲線状周辺部に対する曲線状フランジの前縁部の整合により、審美性を改善する綺麗な外見がもたらされ、また、より着用者に快適となり得る、より丸みを帯びた顔面適合周辺部も作製される。
図1は、着用者が呼吸する清浄な空気を提供するための、本発明に関連して使用することが可能なフィルタ式フェースピースレスピレータ10の実施例を示す。フィルタ式フェースピースレスピレータ10は、マスク本体12及びハーネス14を含む。マスク本体12は、吸入された空気が、着用者の呼吸器系に入る前に通過しなければならない、濾過構造体16を有する。濾過構造体16は、着用者が清浄な空気を呼吸するように、周囲環境から汚染物質を除去する。マスク本体12は、上部18及び底部20を含む。上部18及び底部20は、境界線22によって隔てられる。この特定の実施形態では、境界線22は、マスク本体の中心部分を左右に横断して横方向に延びる、折り目又はプリーツである。マスク本体12はまた、上側セグメント24a及び下側セグメント24bを含む、周辺部24も含む。ハーネス14は、周辺部24aに隣接するステープル29によって、マスク本体12の上部18に固定される、第1の上側ストラップ26を有する。ハーネス14はまた、ステープル29によってフランジ30aに固定される、第2の下側ストラップ27も有する。
図2は、レスピレータ10が、マスク本体12の対向する側部31a及び側部31bにそれぞれ位置する、第1フランジ30a及び第2フランジ30bを有することを示す。平面32は、マスク本体12を二分して、第1側部31a及び第2側部31bを画定する。第2ストラップ27は、各フランジ30a及びフランジ30bにステープル留めされる。フランジ30a及びフランジ30bは、濾過構造体16に向けて内向きに、濾過構造体16と接触して折り畳まれる。フランジ30a及びフランジ30bは、ブラケット状区域34の範囲内で、マスク本体周辺部の下側セグメント24bに整合する、前縁部33をそれぞれ有する。各フランジは、典型的には、約1〜15平方センチメートル、より典型的には約2〜12平方センチメートル、更により典型的には約5〜10平方センチメートルの表面積を占める。一体的フランジは、フランジの剛性を高めるために、そのフランジ上に提供された溶着部又は結合部35を有し得る。あるいは、接着剤層を使用して、フランジの剛性を高めることもできる。これらのフランジは、フランジの主表面に沿って屈曲させた場合、少なくとも10メガパスカル(MPa)、より典型的には、少なくとも20MPaの曲げ弾性率を有し得る。上端部では、この曲げ弾性率は、典型的には100MPa未満、より典型的には60MPa未満である。フランジ30a、30bはまた、典型的には、マスク本体12上の境界線36a、36bから離れる方向に、少なくとも2ミリメートル(mm)、より典型的には少なくとも5mm、更により典型的には少なくとも1〜2センチメートル(cm)延びる。フランジ30a、30bは、マスク本体12の主要部分に、一体的又は非一体的に接続することができ、マスク本体濾過構造体16を構成する様々な層のうちの、1つ以上又は全てを含み得る。濾過構造体16とは異なり、フランジ30a、30bを構成する層は、圧縮することにより、それらの層をほぼ流体不透過性にすることができる。フランジ30a、30bは、マスク本体濾過構造体16を作製するために使用される材料の延出部分とすることができ、又は、硬質プラスチック若しくは半硬質プラスチックなどの別個の材料から作製することもできる。これらのフランジはまた、ブラケット状区域37の範囲内で、マスク本体周辺部24から内向きに延びることもできる。マスク本体周辺セグメント24bもまた、マスク本体12の様々な層を一体に接合するための、一連の結合部又は溶着部35を有し得る。それゆえ、この周辺セグメント24bは、流体透過性がそれほど高くはない場合がある。周辺セグメント24a(図1、図3、及び図5)もまた、様々な層を一体に接合するための、またノーズクリップの位置を維持するための、一連の結合部又は溶着部を有し得る。濾過構造体16の(周辺部から内側の)残部は、その拡張表面の大部分にわたって、完全な流体透過性とすることができるが、結合部、溶着部、又は折り目が存在する区域は、例外とされる可能性がある。マスク本体12はまた、マスク本体12の第1側部及び第2側部上に位置する、第1境界線36a及び第2境界線36bも含む。第1フランジ30a及び第2フランジ30bは、それぞれ、第1境界線36a及び第2境界線36bでマスク本体12に接合され、これらの境界線に概して平行な軸を中心として、回転させるか又は折り畳むことができる。前縁部33は、境界線36a、36bが周辺部24と接する場所で開始する。前縁部33は、マスク本体12を二分する平面に向けた方向に移動して、周辺部24に整合する。前縁部33は、その全長の約10〜50%にわたって、周辺部24に実質的に整合する。第1境界線36a及び第2境界線36bは、折り畳まれた状態で上面図又は底面図からマスク本体を見た場合に、マスク本体12の周辺部24aに対して垂直に延びる平面32から、角度αでオフセットしている。角度αは、0〜約60度、より典型的には約30〜45度とすることができる。底部20は、第1境界線36aから第2境界線36bまで横方向に延びる、1つ以上のプリーツ線を含み得る。
図3は、本発明による、マスク本体12のプリーツ状構成の実施例を示す。図示のように、マスク本体12の上側部分又はパネル18もまた、プリーツ22、38、及びプリーツ40を含み得る。マスク本体12の下側部分又はパネル20は、プリーツ22、42、44、46、48、50、及びプリーツ52を含み得る。プリーツ22は、マスク本体12の上側部分18と下側部分20とを隔てる。マスク本体12の下側部分20は、上側部分18と同じか、又はより大きい濾材表面積を含み得る。マスク本体12は、その周辺部に沿ってマスク本体に固定される、周辺ウェブ54を含み得る。周辺ウェブ54は、周辺セグメント24a、24bで、マスク本体を覆って折り畳むことができる。周辺ウェブ54はまた、周辺セグメント24a及び周辺セグメント24bの縁部の周りに折り畳まれて固定される、内側カバーウェブ58の延出部分とすることもできる。ノーズクリップ56は、濾過構造体16と周辺ウェブ54との間に、周辺部に隣接して、マスク本体の上側部分18の中央に配置することができる。ノーズクリップ56は、着用者の鼻の輪郭に適合するように、着用者によって手作業で適応させることが可能な、柔軟な金属又はプラスチックから作製することができる。
図4は、濾過構造体16が、内側カバーウェブ58、外側カバーウェブ60、及び濾過層62などの、1つ以上の層を含み得ることを示す。内側カバーウェブ58及び外側カバーウェブ60は、濾過層62を保護するため、及び濾過層62からの繊維が遊離してマスク内部に入り込むことを防止するために提供することができる。レスピレータの使用中、空気は、マスク内部に入り込む前に、層60、62、及び層58を順次通過する。マスク本体の内部気体空間内に配置された空気は、次いで、着用者によって吸入することができる。この空気は、着用者が吐き出すと、逆方向に、層58、62、及び層60を順次通過する。あるいは、呼気が、濾過構造体16を通過することなく、内部気体空間から迅速に排除されて外部気体空間に入ることを可能にするために、マスク本体上に呼気弁(図示せず)を提供することもできる。典型的には、カバーウェブ58及びカバーウェブ60は、濾過構造体の、特に着用者の顔面と接触する側で快適な感触をもたらす、不織布材料の選択肢から作製される。本発明の支持構造体に関連して使用することが可能な、様々なフィルタ層及びカバーウェブの構成体を、以下でより詳細に説明する。この濾過構造体はまた、層58、60、又は層62のうちの少なくとも1つ以上に対して、典型的には、外側カバーウェブ60の外側表面に対して並置された、構造的な網若しくはメッシュも有し得る。そのようなメッシュの使用は、米国特許出願公開第2010/0154806(A1)号で説明されている。着用者への適合及び快適性を向上させるために、エラストマーのフェースシールを、濾過構造体16の周辺部に固定することができる。そのようなフェースシールは、レスピレータが身に着けられているとき、着用者の顔面に接触するように、半径方向内向きに延び得る。フェースシールの例は、米国特許第6,568,392号(Bostockら)、同第5,617,849号(Springettら)、及び同第4,600,002号(Maryyanekら)、並びにカナダ特許第1,296,487号(Yard)で説明されている。マスク本体周辺部24はまた、密着適合を達成するために、鼻領域内で、それ自体の上に折り畳むことができる(米国特許出願公開第2011/0315144(A1)号を参照)。
図5は、使用時の形態でのマスク本体12を示す。使用中、フランジ30a、30bは、マスク本体12の第1側部及び第2側部と接触して配置される。フランジ30a、30bは、マスク本体に向けて内向きに折り畳むことができる。必要に応じて、マスク本体12、及び/又はフランジ30a、30bの接触側は、各フランジ30a、30bが、フランジの内側主表面64(図3)上でマスク本体12に固定されることを可能にする、固定手段を有し得る。そのような固定手段としては、接着剤、フックアンドループ型の締結具、ストラップ26を固定するステープル29(図1)、又は任意の他の好適な化学的、物理的、若しくは機械式の締結具を挙げることができる。フランジが、恒久的な方式で、マスク本体12の主要部分に物理的に固定される場合、レスピレータ10は、平坦折り畳み式レスピレータとしてよりも、成型レスピレータとして挙動する。すなわち、このレスピレータは、使用中にプリーツが展開されるにつれて拡張することが可能な、ある程度恒久的なカップ状構成を呈する。それゆえ、マスク本体に固定されたフランジ30a、30bを有する、本発明のレスピレータは、ある意味で、成型レスピレータと平坦折り畳み式レスピレータとの混成物である。
図6もまた、マスク本体12の濾過構造体16の底部20と接触して下向きに折り畳まれた、フランジ30aを示す。線36aに沿ったフランジ延出部分、及び、そのフランジ延出部分が濾過構造体16の底部20と接触して配置されることは、図示のカップ状構成に寄与する。マスク本体12は、長時間の湿潤環境内での使用の間、圧潰のリスクを伴うことなく、この所望の形状を維持することができる。図示のように、フランジ30aの前縁部33は、セグメント66内で、周辺セグメント24bの輪郭に整合する。典型的には、前縁部33は、少なくとも1cmの距離にわたって、より典型的には、少なくとも2cm、かつ最大で約3〜4cmの距離にわたって、マスク本体周辺部24に整合することになる。
濾過構造体
本発明に関連して使用される濾過構造体は、多種多様な形状及び構成を呈し得る。濾過構造体は、典型的には、支持構造体に対して、又は支持構造体内部に、適切に適合するように適応される。一般に、濾過構造体の形状及び構成は、マスク本体の全般的形状に対応する。濾過構造体は、濾過層及び2つのカバーウェブを含む、複数の層を有して示されているが、濾過構造体は、単に、濾過層又は濾過層の組み合わせのみを備える場合もある。例えば、プレフィルタを、より微細かつ選択的な下流の濾過層に対して上流に配置することができる。更には、濾過構造体を構成する繊維及び/又は様々な層の間に、活性炭などの吸着材料を配置することができる。更には、別個の微粒子濾過層を、吸着層と共に使用して、微粒子及び蒸気の双方に関する濾過を提供することができる。濾過構造体は、カップ状構成を提供する助けとなる、1つ以上の補強層を含み得る。濾過構造体はまた、その構造的一体性に寄与する、1つ以上の水平の境界線及び/又は垂直の境界線を有することも可能である。しかしながら、第1フランジ及び第2フランジは、本発明に従って使用する場合、そのような補強層及び境界線に対する必要性を、不要なものにすることができる。
本発明のマスク本体内で使用される濾過構造体は、粒子捕捉フィルタ、あるいは気体及び蒸気型フィルタのものとすることができる。濾過構造体はまた、フィルタ層の一方の側から他方への液体の移動を防止する、バリア層とすることにより、例えば、液体エアロゾル又は液体の飛沫(例えば、血液)が、フィルタ層を貫通することを防ぐこともできる。用途に応じて、同種の濾材又は異種の濾材の、複数の層を使用して、本発明の濾過構造体を構築することができる。本発明の積層マスク本体内で有益に採用することが可能なフィルタは、マスク着用者の呼吸労力を最小限に抑えるために、一般に、圧力低下が少ない(例えば、13.8cm毎秒の面速度で、約195〜295パスカル未満)。濾過層は、更に可撓性とすることができ、予期される使用条件下でそれらの構造を概ね保持するように、十分な剪断強度を有し得る。粒子捕捉フィルタの例としては、微細無機繊維(ガラス繊維など)又はポリマー合成繊維の、1つ以上のウェブが挙げられる。合成繊維ウェブとしては、メルトブローン法などのプロセスから製造される、エレクトレット帯電ポリマーマイクロファイバーを挙げることができる。帯電したポリプロピレンから形成されたポリオレフィンマイクロファイバーは、粒子捕捉用途に関して、特定の有用性を提供する。代替のフィルタ層は、呼吸空気から有害な気体又は悪臭のある気体を除去するための、吸着剤成分を含み得る。吸着剤は、接着剤、結合剤、若しくは繊維状構造体によってフィルタ層内に拘束される、粉末又は顆粒を含み得る(米国特許第6,334,671号(Springettら)及び同第3,971,373号(Braun)を参照)。吸着剤層は、繊維状発泡体又は網状発泡体などの基材をコーティングして、薄い凝集性層を形成することによって形成することができる。吸着剤材料としては、化学処理された活性炭若しくは未処理の活性炭、多孔質アルミナ−シリカ触媒基材、及びアルミナ粒子を挙げることができる。様々な構成に適合させることが可能な吸着濾過構造体の例は、米国特許第6,391,429号(Senkusら)で説明されている。
濾過層は、典型的には、所望の濾過効果を達成するように選択される。濾過層は、一般に、その濾過層を通過する気体流から、粒子及び/又は他の汚染物質を高い割合で除去する。繊維状フィルタ層に関しては、選択される繊維は、濾過される物質の種類に応じて決定され、典型的には、それらの繊維が成型作業工程中に一体に結合することがないように選択される。前述のように、濾過層は、様々な形状及び形態で提供することができ、典型的には、約0.2ミリメートル(mm)〜1センチメートル(cm)、より典型的には約0.3mm〜0.5cmの厚さを有し、また概して平面的なウェブとすることが可能であり、又は、拡張された表面積を提供するように、波形化することも可能である(例えば、米国特許第5,804,295号及び同第5,656,368号(Braunら)を参照)、濾過層はまた、接着剤又は任意の他の手段によって一体に接合された、複数の濾過層も含み得る。本質的には、濾過層を形成するための、既知の(又は、後に開発される)任意の好適な材料を、濾過材料として使用することができる。Wente,Van A.の「Superfine Termoplastic Fibers」(48 indus.Engn.Chem.1342以下参照(1956))で教示されているものなどの、メルトブローン繊維のウェブは、特に持続的帯電(エレクトレット)形態にある場合に、特に有用である(例えば、米国特許第4,215,682号(Kubikら)を参照)。これらのメルトブローン繊維は、約20マイクロメートル(μm)未満、典型的には約1〜12μmの有効繊維直径を有する、マイクロファイバーとすることができる(「ブローンマイクロファイバー」を表すBMFと称される)。有効繊維直径は、Davies,C.N.の「The Separation Of Airborne Dust Particles」(Institution Of Mechanical Engineers,London,Proceedings 1B,1952)に従って判定することができる。特に好ましいものは、ポリプロピレン、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、及びこれらの組み合わせから形成された繊維を含有する、BMFウェブである。米国再発行特許第31,285号(van Turnhout)で教示されているような帯電小繊維化フィルム繊維もまた、ロジン−ウール繊維ウェブ、及びガラス繊維若しくは溶液ブローンのウェブ、又は、特にマイクロフィルム形態の静電吹付け繊維と同様に、好適とすることができる。電荷は、米国特許第6,824,718号(Eitzmanら)、同第6,783,574号(Angadjivandら)、同第6,743,464号(Insleyら)、同第6,454,986号及び同第6,406,657号(Eitzmanら)、並びに同第6,375,886号及び同第5,496,507号(Angadjivandら)で開示されているように、繊維を水と接触させることによって、繊維に付与することができる。電荷はまた、米国特許第4,588,537号(Klasseら)で開示されているようなコロナ帯電によって、又は、同第4,798,850号(Brown)で開示されているような摩擦帯電によっても、繊維に付与することができる。また、ハイドロ帯電プロセスを通じて製造されたウェブの濾過性能を高めるために、添加剤を繊維内に含めることができる(米国特許第5,908,598号(Rousseauら)を参照)。具体的には、フッ素原子を、フィルタ層内の繊維の表面に配置することにより、油性ミスト環境での濾過性能を改善することができる(米国特許第6,398,847(B1)号、同第6,397,458(B1)号、及び同第6,409,806(B1)号(Jonesら)を参照)。エレクトレットBMF濾過層に関する典型的な坪量は、約10〜100グラム毎平方メートルである。例えば、第’507号特許(Angadjivandら)で説明されている技術に従って帯電させる場合、及びJonesらの特許で言及されるようにフッ素原子を含める場合、坪量は、それぞれ、約20〜40g/m及び約10〜30g/mとすることができる。
内側カバーウェブは、着用者の顔面に接触するための、滑らかな表面を提供するために使用することができ、外側カバーウェブは、マスク本体内に遊離繊維を封入するために、又は審美的理由から使用することができる。カバーウェブは、典型的には、実質的な濾過効果を濾過構造体に全く提供しないが、濾過層の外部(又は、上流)に配置される場合、プレフィルタとしての役割を果たすことができる。好適な程度の快適性を得るために、内側カバーウェブは、好ましくは比較的低い坪量を有し、比較的細い繊維から形成される。より具体的には、カバーウェブは、約5〜50g/m(典型的には10〜30g/m)の坪量を有するように作り上げることができ、それらの繊維は、3.5デニール未満(典型的には2デニール未満、より典型的には1デニール未満、ただし0.1デニール超)とすることができる。カバーウェブ内で使用される繊維は、多くの場合、約5〜24マイクロメートルの、典型的には約7〜18マイクロメートルの、より典型的には約8〜12マイクロメートルの平均繊維直径を有する。カバーウェブ材料は、ある程度(典型的には、必須ではないが、破断時で100〜200%)の弾性を有し得るものであり、可塑的に変形可能とすることができる。
カバーウェブに関して好適な材料は、ブローンマイクロファイバー(BMF)材料、特にポリオレフィンBMF材料、例えば、ポリプロピレンBMF材料(ポリプロピレンブレンド、及びポリプロピレンとポリエチレンとのブレンドも含む)とすることができる。カバーウェブ用のBMF材料を製造するための好適なプロセスは、米国特許第4,013,816号(Sabeeら)で説明されている。このウェブは、滑らかな表面、典型的には滑らかな表面のドラム又は回転しているコレクタ上に、繊維を収集することによって形成することができる(米国特許第6,492,286号(Berriganら)を参照)。スパンボンド繊維もまた、使用することができる。
典型的なカバーウェブは、ポリプロピレン、又は50重量%以上のポリプロピレンを含有するポリプロピレン/ポリオレフィンブレンドから作製することができる。これらの材料は、高い程度の柔軟性及び快適性を着用者に提供し、また、フィルタ材料がポリプロピレンBMF材料である場合、層間に接着剤を必要とすることなく、フィルタ材料に固定されたまま維持されることが見出されている。カバーウェブ内で使用するために好適なポリオレフィン材料としては、例えば、単一のポリプロピレン、2種のポリプロピレンのブレンド、並びにポリプロピレンとポリエチレンとのブレンド、ポリプロピレンとポリ(4−メチル−1−ペンテン)とのブレンド、及び/又はポリプロピレンとポリブチレンとのブレンドを挙げることができる。カバーウェブ用の繊維の一例は、Exxon Corporation製のポリプロピレン樹脂「Escorene 3505G」から作製され、約25g/mの坪量を提供し、0.2〜3.1の範囲の(繊維100本超で測定された、約0.8の平均を有する)繊維デニールを有する、ポリプロピレンBMFである。別の好適な繊維は、約25g/mの坪量を提供し、約0.8の平均繊維デニールを有する、ポリプロピレン/ポリエチレンBMFである(85パーセントの樹脂「Escorene3505G」及び15パーセントのエチレン/α−オレフィンコポリマー「Exact 4023」(同じくExxon Corporation製)を含む混合物から製造される)。好適なスパンボンド材料は、Corovin GmbH(Peine,Germany)より「Corosoft Plus20」、「Corosoft Classic20」、及び「Corovin PP−S−14」の商品名で入手可能なもの、並びに、J.W.Suominen OY(Nakila,Finland)より商品名「370/15」で入手可能な、カード処理ポリプロピレン/ビスコース材料である。
本発明で使用されるカバーウェブは、好ましくは、加工処理後にウェブ表面から突出する繊維が極めて少なく、それゆえ、滑らかな外側表面を有する。本発明で使用することが可能なカバーウェブの例は、例えば、米国特許第6,041,782号(Angadjivand)、同第6,123,077号(Bostockら)、及び国際公開第96/28216(A)号(Bostockら)で開示されている。
レスピレータ構成要素
ハーネスで使用されるストラップは、熱硬化性ゴム、熱可塑性エラストマー、編組み又は編込みされた織糸/ゴムの組み合わせ、非弾性の編組み構成要素などの、様々な材料から作製することができる。ストラップは、弾性の編組み材料などの、弾性材料から作製することができる。ストラップは、好ましくは、その全長の2倍を超えて拡張することができ、その弛緩状態に戻すことができる。ストラップはまた、恐らくは、その弛緩状態の長さの3倍又は4倍まで延びることも可能であり、張力が取り除かれると、全く損傷を受けることなく、その元の状態に戻ることができる。それゆえ、弾性限度は、好ましくは、弛緩状態時のストラップの長さの2倍、3倍、又は4倍以上である。典型的には、ストラップは、長さ約20〜30cm、幅3〜10mm、及び厚さ約0.9〜1.5mmである。ストラップは、連続ストラップとして第1タブから第2タブまで延びる場合があり、又は、ストラップは、更なる締結具若しくはバックルによって一体に接合することが可能な、複数の部分を有する場合もある。例えば、ストラップは、締結具によって一体に接合される、第1及び第2の部分を有する場合があり、この締結具は、マスク本体を顔面から取り外す際に、着用者によって素早く分離することが可能である。あるいは、ストラップは、着用者の耳の周りに配置されるループを形成することができる(例えば、米国特許第6,394,090号(Chenら)を参照)。本発明に関連して使用することが可能なストラップの例は、米国特許第6,332,465号(Xueら)に示されている。ストラップの1つ以上の部分を一体に接合するために使用することが可能な、締結機構又は留め金機構の例は、例えば以下の米国特許第6,062,221号(Brostromら)、同第5,237,986号(Seppala)、及び欧州特許第1,495,785(A1)号(Chien)に示されている。ハーネスはまた、周辺部の内側表面上に提供される、再利用可能キャリッジ(carriage)又は接着剤層の形態とすることもできる。
前述のように、内部気体空間から呼気を排除することを容易にするために、マスク本体に呼気弁を取り付けることができる。呼気弁の使用は、マスク内部からの暖かい湿った呼気を迅速に除去することによって、着用者の快適性を改善することができる。例えば、米国特許第7,188,622号、同第7,028,689号、及び同第7,013,895号(Martinら)、同第7,428,903号、同第7,311,104号、同第7,117,868号、同第6,854,463号、同第6,843,248号、及び同第5,325,892号(Japuntichら)、同第6,883,518号(Mittelstadtら)、及び同再発行特許第37,974号(Bowers)を参照されたい。本質的には、好適な圧力低下を提供し、かつマスク本体に適切に固定することが可能な任意の呼気弁を、本発明に関連して使用することにより、内部気体空間から外部気体空間へと呼気を迅速に送達することができる。
本発明で使用されるノーズクリップは、着用者の鼻を覆う適合を改善する助けとなる、本質的に任意の追加的部分とすることができる。着用者の顔面は、この鼻領域で提示されるため、ノーズクリップを使用して、この場所での適切な適合の達成を、より良好に支援することができる。ノーズクリップは、例えば、着用者の鼻の上、及び鼻が頬に接する場所で、所望の適合関係にマスクを保持するように成形することが可能な、アルミニウムなどの柔軟で極軟質の金属の帯を含み得る。好適なノーズクリップの例は、米国特許第5,558,089号及び同意匠特許第412,573号(Castiglione)に示されている。他のノーズクリップが、米国特許出願第12/238,737号(2008年9月26日出願)、米国公開第2007−0044803(A1)号(2005年8月25日出願)、及び同第2007−0068529(A1)号(2005年9月27日出願)で説明されている。
マスク圧縮強靭性試験
マスク圧縮強靭性試験を使用して、漸進的な圧砕荷重下での、マスクの耐圧潰性を判定した。楕円形プラットフォームに取り付けたマスク本体の周辺部で、試験を遂行した。このプラットフォームは、身に着けたレスピレータの周辺部と接触する際の、着用者の顔面の2次元平面をシミュレートするものとした。この固定具上にマスクを装着した状態で、その組立体を、圧縮試験装置内で垂直に位置合わせした。次いで、プラットフォームに平行に、かつマスク本体の中心軸に沿って位置合わせした、ロードセルに取り付けられたプレートを通じて、マスク本体に圧縮荷重を徐々に加えた。このプレートは、マスク本体への完全な接触が、圧縮サイクルの全体を通して維持されるように、マスク本体を、その周辺部全体の周りで限界を超えて拡張するように構成されるものとした。使用する試験装置は、Micro Systems(Scarsdale,New York)より入手可能な、TA−XT plusテクスチャーアナライザーとした。楕円形のマスク装着固定具は、140mmの長径の長さ、及び75mmの短径の長さ、並びに3mmの厚さを有するものとした。この固定具の周辺部に、マスク本体周辺部を固定した。プレートにマスク本体を固定した状態で、その組立体を試験装置内に強固に装着し、圧縮サイクルを開始した。圧縮プレートのクロスヘッド速度は5mm毎秒とし、圧縮荷重を、マスク本体との接触点から、25mmの圧砕点まで、重量グラム(g)で記録した。圧縮サイクル全体にわたる点で圧砕力を記録し、これらの点によって表される曲線下面積を算出して、力−変位曲線下面積として得た。この面積の値は、試験マスクの耐圧砕性又は圧砕強靭性の視点を与えるものであり、mm−gの単位で与えられる。
(実施例1)
レスピレータの組み立て
レスピレータの濾過構造体を、3層の不織布材料及び他のレスピレータ構成要素から形成した。本発明のマスクを、予備成形品作製及びマスク仕上げの、2つの作業工程で組み立てた。予備成形品作製の段階は、(a)不織布繊維ウェブの積層及び固定、(b)プリーツ折り目線の形成、並びに(c)周辺ウェブ材料及びノーズクリップの組み立ての工程を含むものとした。マスク仕上げの作業工程は、エンボス加工された折り目線に沿ったプリーツの折り畳み、マスク側縁部及び補強されたフランジ材料の双方の融着、最終形態の切り出し、並びにヘッドバンドの取り付けを含むものとした。
予備成形品作製の段階では、3層の不織布材料を、向かい合わせの向きで重ね合わせた。本実施例では、これらの層を形成する個々の材料を、以下の順序で組み立てた。
1.外側の網/スクリム
2.フィルタ材料
3.内側カバーウェブ
外側カバーウェブは、Leggett and Platt−Hanes Industries(Carthage,Missouri)製の17グラム/平方メートル(gms)のElite 050スクリムに結合された、Thermanet 5103網(Conwed(Minneapolis,MN)より入手可能)の積層体とした。この(図4の60として示される)外側カバーウェブは、熱及び圧縮を使用して、スクリム上に網のストランドを溶融結合する、熱接着工程で形成した。この外側カバーウェブは、0.12mmの全厚を有し、スクリムの厚さを0.10mmとした。予備成形品内で使用される(図4の62として示される)フィルタ材料は、35gmsの坪量、8%の硬度、及び4.75マイクロメートルの有効繊維サイズを有する、エレクトレット帯電ブローンマイクロファイバーポリプロピレンのウェブとした。内側カバーウェブ(図4の58)は、BBA Nonwovens(Charlotte,North Carolina)より入手可能な、17gmsのスパンボンドポリプロピレンのスクリムとした。予備成形品は、各材料の層を所望の順序で重ね合わせ、次いで、それらの層を20cm×33cmのシートに切り出し、点結合のパターンを使用して、一体に超音波溶着することによって作製した。1.6平方ミリメートルの個々のフェース面積を有し、約1cmのペグ中心間の間隔で格子状に配置構成された、平頂角型ペグを備えるアンビルに対して操作し、溶着装置の平坦なフェースのホーンを、約6MPaの接触圧力で、このアンビルに対して作動させた。これらの不織布の層を固定した状態で、プリーツの場所を画定する折り目線を、固定した不織布の層上にエンボス加工した。この折り目線のエンボス加工は、USM Corporation(Haverhill,Massachusetts)製のダイ打抜き機、Hytronic Cutting Machine Model Bを、15トン(13,608キログラムキログラム(kilograms kilograms))の力で、ルールダイと共に使用して行なった。このダイは、予備成形品の長さを横断する、円弧状縁部を有する9本のバーを有し、予備成形品にプレスすると、不織布層内に線を作り出すものとした。これらのエンボス加工された線は、接触点でウェブを一体に圧縮したが、その材料を融着又は貫通することはなかった。予備成形品作製作業の最終工程として、51gmsスパンボンドポリプロピレンのスクリムであるBBA Nonwovensの、幅4cm及び長さ36cmの周辺ウェブの帯を、予備成形品の上縁部及び底縁部に巻き付けて、所定の場所に超音波溶着した。4.1cmの接触表面積を有するアンビルに対して、指定のラム圧力及びホーン条件を使用して操作することにより、8.5MPaの接触圧力を生じさせて、予備成形品の材料を結合した。周辺ウェブ材料を結合するために使用されるアンビルの区域は、図7に示す溶着パターン35で配置構成された、1.6平方ミリメートルの個々のフェース面積を有する平頂角型ペグで構成されるものとした。溶着装置の平坦なフェースのホーンを、アンビルに対して作動させ、周辺ウェブを予備成形品に固定した。このプロセスを使用して、予備成形品の上部にノーズクリップを取り付け、予備成形品と周辺ウェブとの間にノーズクリップを封入した。ノーズクリップは、図1に示す形状を有する、可鍛性の、可塑的に変形可能なアルミニウムの帯(長さ9cm×幅0.5cm×厚さ1mm)とした。
マスク仕上げの作業工程では、図3に示すように、折り目線に沿ってプリーツを折り畳んだ。マスクの中央の折り目よりも上方に位置するプリーツは、マスクを開いた状態で、外部の折り目が下方を向くように折り畳まれたが、これは、着用時に、マスクの折り目内に不快な物が蓄積することを防ぐ助けとなるように、行われたものである。予備成形品が適切にプリーツ処理され、中央の折り目の周りで折り畳まれた状態で、マスク本体の側縁部(図2の36a及び36b)を融着するため、及び補強フランジ(図2の30a及び30b)の結合層を作り出すために、その予備成形品を超音波溶着した。フランジ材料を結合するためのアンビルの接触区域は、平頂角型ペグで構成されており、それらのペグは、図7に示す結合パターンを作り出すように、それらの平坦側面から1.27ミリメートル離間して配置された、1.6平方ミリメートルの個々のフェース面積を有するものとした。マスクの側縁結合部を形成するアンビルバーは、長さ95.25ミリメートル、及び幅9.525ミリメートルとした。平坦なフェースの溶着装置のホーンを、このアンビルに対して作動させることにより、溶着パターン結合されたフランジ層の形成を生じさせた。アンビルの傾斜バー要素が、マスク本体の側縁部を封止し、ピン溶着表面が、フランジ材料を融着させて堅固化した。マスク仕上げ作業の最終工程として、図7に示すように、補強フランジを、マスク本体ブランク67から所望の形状に切り出した。マスク本体の両側の、フランジの前縁部33の切断線は、開かれたマスクの本体上にフランジが折り返された場合に、それらのフランジの輪郭とマスクの周辺セグメント24aとが、縁部間で位置合わせされるように構成されるものとした。更には、周辺部24のセグメント70は、マスク本体が使用のために開かれる場合に、周辺部24に丸みを帯びた仕上げを提供する、円弧状の切断部(半径30〜50mm)を有するものとした。マスク本体12の上部18が、境界線36a、36bで下側部分20と接する場所の、周辺セグメント24a及び周辺セグメント24b(図1)に沿って、円弧状の切断部を提供した。この滑らかな円弧状曲線は、マスクを身に着けた際の顔面接触を改善するものであった。この円弧状の切断部はまた、前縁部が、少なくともその実質的な部分に沿って、周辺部に整合することも可能にした。マスクの前側72から後側74に向けて、輪郭線に沿ってフランジを切り出し、図7に示すような前縁部33を画定した。部分76と部分78との間の、フランジの切断縁部の輪郭部分は、約40ミリメートル(mm)の曲率半径を有するものとした。これらのフランジは、溶着線(図2の36a、36b)に垂直に測定される、その最も遠い範囲で幅2cm、及び溶着線36bの全長に延びる長さ6cmのものとし、1.8mmの公称厚さを有するものとした。角度αは、38度とした。これらのフランジは、マスク本体への取り付け線に平行な軸を中心に回転することが可能であり、使用中にマスク本体に向けて内向きに折り畳まれた場合に、より剛性のマスク本体を提供するものであった。
上述のように構築されたマスクの、改善された圧砕強靭性を実証するために、2つの条件、すなわち、支持フランジがマスク本体から自由である第1の条件、及び支持フランジがマスク本体に固定された第2の条件で、マスク圧縮強靭性試験を使用して、マスク本体を試験した。ステープル、接着剤、又は溶着で使用中(第2の条件)であるように、フランジが固定されたマスクをシミュレートするために、図6に示す場所と同様の場所で、マスク本体にフランジをステープル留めした。マスク本体からフランジが自由である、マスクの圧縮強靭性は、2302mm−gであると判定され、一方で、マスク本体に固定されたフランジを有する、同じマスクは、4675mm−gの圧縮強靭性、103%の改善を達成した。この2倍を超える圧縮強靭性の増大は、本発明の折り畳みフランジマスクで達成される効果を、明白に実証するものである。
本発明は、その趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更を採用することができる。したがって、本発明は、上記の説明に限定されるものではなく、以下の「特許請求の範囲」及びそのあらゆる等価物に記載される制約によって規制されるものとする。
本発明はまた、本明細書で具体的に開示されていない任意の要素の非存在下でも、好適に実施することができる。
上記で引用した全ての特許及び特許出願は、「背景技術」のセクションのものを含めて、全体として参照により本文書に組み込まれる。そのように組み込まれる文書での開示と、上記の明細書との間に、不一致又は矛盾が存在する限りにおいて、上記の明細書が優先されるものとする。

Claims (2)

  1. フィルタ式フェースピースレスピレータであって、
    (a)ハーネスと、
    (b)マスク本体と、を備え、
    前記マスク本体は、
    マスク本体の周辺部と、
    前記マスク本体の第1側部に位置する第1境界線、及び前記マスク本体の第2側部に位置する第2境界線と、
    上部及び下部であって、第1境界線及び第2境界線の各々で接する上部及び下部と、
    濾材の1つ以上の層を含む濾過構造体と、
    前記第1境界線で前記マスク本体と接合された第1フランジと、
    前記第2境界線で前記マスク本体と接合された第2フランジと、を備え、
    前記第1フランジ及び前記第2フランジが、それぞれ前縁部を有し、前記マスク本体が使用時の形態にあるときに、前記フランジのそれぞれが内向きに折り畳まれて、前記濾過構造体の底部と接触し、各フランジの前記前縁部が、前記フランジが前記濾過構造体と接触するように内向きに折り畳まれるときに、前記マスク本体の前記周辺部に整合するように構成される、マスク本体と、を備える、フィルタ式フェースピースレスピレータ。
  2. 前記周辺部が、上側セグメント及び底部セグメントを含み、各セグメントが、前記セグメントが互いに接する場所で曲線状であり、前記上側及び下側セグメントは、互いに前記第1境界線及び前記第2境界線で接する、マスク本体と、を備える、請求項1に記載のフィルタ式フェースピースレスピレータ。
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