JP6466068B2 - エキスパンションジョイント - Google Patents

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Description

本発明は、躯体間に設置されるエキスパンションジョイントに関するものである。
躯体間に架設する通路を施工するときに、地盤震動や風圧による躯体の動きに追従して動くエキスパンションジョイントがあった。この種のものとして、特開2009−74237号公報に開示されるものがあり、このエキスパンションジョイントは、躯体間に水平移動自在な状態で足場を架設し、屋外側と通路側に配置される複数の手摺をほぼ水平方向にスライド自在に取り付けてある。さらに、上記の手摺のうち躯体と隣接するものをヒンジや蝶番などに代表される回動連結部と被回動連結部で躯体と連結し、その軸部を中心とする自在な回動及び軸部に沿って上下の移動をそれぞれ可能としている。この軸部における回動と上下動により、躯体に隣接する側の手摺が回動連結部と被回動連結部との連動によって躯体の動きに追従することになる。
特開2009−74237号公報
上記のようなエキスパンションジョイントは、手摺を躯体に連結する回動連結部と被回動連結部が、手摺と躯体間の上下に数箇所配置してあることから、エキスパンションジョイントが高所に設置してある場合には、上記の回動連結部と被回動連結部に容易に足を掛けることができるようになり、このことから、手摺を登った幼児などが転落する危険性があった。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、人が転落する危険性がなく、しかも、躯体との一体性を醸し出す外観意匠性の高いエキスパンションジョイントを提供することにある。
本発明のうち請求項1記載の発明は、躯体間の動きに追従して可動連結するエキパンションジョイントであって、足場と、複数の手摺と、躯体と手摺を連結する回動連結部と、被回動連結部を備えており、足場は、躯体間に跨って水平移動が自在な状態で配置してあり、手摺は、笠木と下桟と縦桟とからなり、一方の手摺と他方の手摺は、水平方向にスライド自在に嵌合してあり、回動連結部と被回動連結部は、被回動連結部に設けた軸部を中心として垂直軸回りに回動自在であるとともに、軸部に沿って上下に移動自在に連結してあって、手摺と躯体間の間隙に一組配置してあり、回動連結部は、屋外側と通路側の何れか一方側に位置する軸受側壁部と、軸受側壁部に形成したものであって軸部に嵌合する軸受け溝と、軸部および軸受け溝を他方側から覆い且つ被回動連結部との間隙に常に配置される軸外周側壁部を設けてあり、被回動連結部は、一方側に位置する軸部支持片を有しており、軸部支持片は、根元部に対して先端部が他方側へ屈曲していてその先端に軸部を形成してあり、軸部は、常に軸受側壁部と軸部支持片との間隙に位置するものであり、回動連結部の軸受側壁部と被回動連結部の軸部支持片の根元部が面一となる状態で、回動連結部と被回動連結部の軸部支持片の根元部との間に回動スペースが形成されることを特徴とする。
本発明のうち請求項2記載の発明は、躯体間の動きに追従して可動連結するエキスパンションジョイントであって、足場と、進行方向の両側に設けた複数の手摺と、回動連結部と、被回動連結部とを備えており、足場は、躯体間に跨って水平移動が自在な状態で配置してあり、手摺は、上桟と下桟と縦桟とからなり、進行方向両側のうち一側の一方の手摺と他方の手摺同士は、水平方向にスライド自在に嵌合してあり、一方の手摺および他方の手摺は、それぞれ一方の躯体および他方の躯体と、回動連結部と被回動連結部によって被回動連結部に設けた軸部を中心として垂直軸回りで回動自在に連結してあり、進行方向両側のうち他側の一方の手摺と他方の手摺同士は、回動連結部と被回動連結部によって被回動連結部に設けた軸部を中心として垂直軸回りで回動自在に連結してあるとともに、軸部に沿って上下に移動自在に連結してあり、一方の手摺および他方の手摺は、それぞれ一方の躯体および他方の躯体にスライド自在に嵌合しており、手摺間および手摺と躯体間に取り付けられる回動連結部と被回動連結部は、手摺間および手摺と躯体間の各々の間隙に一組配置してあり、回動連結部は、屋外側と通路側の何れか一方側に位置する軸受側壁部と、軸受側壁部に形成したものであって軸部に嵌合する軸受け溝と、軸部および軸受け溝を他方側から覆い且つ被回動連結部との間隙に常に配置される軸外周側壁部を設けてあり、被回動連結部は、一方側に位置する軸部支持片を有しており、軸部支持片は、根元部に対して先端部が他方側へ屈曲していてその先端に軸部を形成してあり、軸部は、常に軸受側壁部と軸部支持片との間隙に位置するものであり、回動連結部の軸受側壁部と被回動連結部の軸部支持片の根元部が面一となる状態で、回動連結部と被回動連結部の軸部支持片の根元部との間に回動スペースが形成されることを特徴とする。
本発明のうち請求項1と2記載の発明によれば、手摺と躯体、および各手摺を連結する回動連結部が手摺と躯体間、および各手摺間の間隙に一つだけ配置してあることから、人が手摺の可動連結箇所に足を掛けることができず、これにより、幼児などが手摺を乗り越えて落下する危険性がなくなり、結果、安全なエキスパンションジョイントの運用ができる。また、回動連結部の軸外周側壁部が、軸部および軸受け溝を覆い且つ被回動連結部との間隙に常に配置されることで、手摺の回動状態が変化しても連結箇所は常に同一の連続的な意匠となる。これにより、軸部が見えず、さらに、躯体と手摺、および手摺間が視覚的に連続的な意匠となることから、エキスパンションジョイントの外観意匠性が向上する。
本実施によるエキスパンションジョイントを示す(a)は、躯体と手摺の回動連結箇所を拡大した正面図であり、(b)は、(a)のA−A線断面図である。 本実施によるエキスパンションジョイントを示すものであり、図1(a)の躯体と手摺の回動連結箇所の一部を簡略化して示す斜視図である。 本実施によるエキスパンションジョイントの全体を示す平面図である。 (a)〜(c)は、図3中Bを拡大して躯体と手摺の回動連結箇所の作動状態を示す平面図である。 (a)〜(e)は、本実施によるエキスパンションジョイントの作動状態を示す平面図である。 本発明のエキスパンションジョイントの他の実施形態の全体を示す平面図である。 (a)〜(c)は、図6中Cを拡大して手摺間の回動連結箇所の作動状態を示す平面図である。 (a)〜(e)は、本発明のエキスパンションジョイントの他の実施形態の作動状態を示す平面図である。 本発明のエキスパンションジョイントの他の実施形態の一方の手摺と一方の躯体の壁面との嵌合状態を示す縦断面図である。
以下、本発明のエキシパンションジョイントの実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施によるエキスパンションジョイントは、図2と図3のように、足場2と、一方と他方の二枚の手摺3a,3bと、回動連結部4と、被回動連結部5とから構成してある。足場2は、一方の躯体1aと他方の躯体1bの間の渡り廊下を構成するものであり、通路の一部を構成するために盤状をなすとともに、通路進行方向の一端側部を一方の躯体1aの通路端部に、通路進行方向に対して直交方向にスライド自在に取り付けてある。さらに、足場2の通路進行方向の他端側部は、他方の躯体1bの通路端部に載置してあり、他方の躯体1bが動いても足場2が一緒に動かない構造となっている。また、二枚の手摺3a,3bは、引違い戸のように通路進行方向にスライド自在に嵌合してある。さらに、回動連結部4は、一方の手摺3aの一方の躯体1a側と、他方の手摺3bの他方の躯体1b側のそれぞれに取り付けてあり、一方及び他方の躯体1a,1b側のそれぞれに設けてある被回動連結部5と連結し、上記した足場2とは独立して二枚の手摺3a,3bを垂直軸回りに回動自在としている。
上記の手摺3a,3bは、図1(a)(b)のように、笠木6と下桟7と複数の縦桟8,8aとから構成される矩形に框組みされたものである。笠木6は、長尺な中空形材を使用しており、笠木6の通路側または屋外側のいずれかの側壁部には、嵌合部9または被嵌合部10のいずれかが笠木6の長手方向に沿ってレールのように連続して設けてある。嵌合部9は、笠木6の側部からほぼ水平に突出しており、その先端部が丸く膨らんだ形状をなしている。被嵌合部10は、笠木6の側壁部の長手方向に沿って延長する溝状をなしており、上記の嵌合部9と凹凸に嵌合したときに、スライドのための僅かなクリアランスを残し、ほぼ一致した形状をなすものである。下桟7は、笠木6とほぼ平行に配置してあり、本実施のものでは、断面ほぼ矩形状をなす中空押出形材が使用されている。また、下桟7の側部には、上記の笠木6と同一形状をなす嵌合部9または被嵌合部10のいずれかが、下桟7の長手方向に連続して設けてある。縦桟8,8aは、笠木6と下桟7の間に配置してあり、下桟7から笠木6を支えるものであり、笠木6及び下桟7の長手方向に間隔をあけて複数設けてある。また、手摺3a,3bの通路進行方向の両側端に配置される縦桟8aは、他の縦桟8よりも径が太く形成してあり、一方または他方の躯体1a,1bとの対向面側に回動連結部4を取り付けている。
回動連結部4は、図2のように、軸受側壁部11と、軸外周側壁部12と、軸受側壁部11と軸外周側壁部12とを連結する支持壁部13及び手摺固定片14とから構成される中空押出形材である。軸受側壁部11は、被回動連結部5の軸部19を受けるための半円形状の軸受け溝15を有しており、一方または他方の躯体1a,1b側に向かうに従い通路側に向けて傾斜している。軸外周側壁部12は、軸受側壁部11の軸受け溝15を中心として外周側に膨らむ半円弧状に彎曲したものである。そして、上記の軸受側壁部11の傾斜によって、回動連結部4は、全体の形状が軸部19よりも一方または他方の躯体1a,1b側の一部が通路側に偏るものとなっている。これにより、回動連結部4は、被回動連結部5との間に回動スペースSが生まれるので、回動連結部4の回動範囲が確保される。
被回動連結部5は、一方または他方の躯体1a,1b側に設置された方立22に固定してあり、この方立22の一側面に固定する方立固定片16と、方立固定片16の屋外側端部から一方または他方の手摺3a,3b側に突出する軸部支持片17と、方立固定片16の通路側端部から軸部支持片17とほぼ平行して突出する遮視片18とからなっている。さらに、上記の軸部支持片17の先端には軸部19を有している。この軸部19は、軸部支持片17の先端から正円形状に丸く膨らんで形成してあり、その軸部19に回動連結部4の軸受け溝15を嵌合することにより、回動連結部4が軸部19の外周に沿って回動することになる。さらに、軸部支持片17は、通路側に僅かに屈曲しており、遮視片18と方立固定片16との間隙に回動連結部4を入り込ませることにより、一方または他方の手摺3a,3bが回動したときに、回動連結部4が軸部19から離脱しない構造となる。また、被回動連結部5は、回動連結部4よりも上下に長く形成してあり、さらに、被回動連結部5の上側の小口は上側規制蓋35で隠蔽してあるとともに、下側の小口は底側規制蓋36で隠蔽してある。これにより、回動連結部4は、平時は底側規制蓋36に載置され、上部に上下動スペースPを残して手摺3a,3bを支持する。その上下動スペースPにより、被回動連結部5の上側規制蓋35から底側規制蓋36までの上下の形成範囲内で軸部19に沿って一方または他方の手摺3a,3bが移動自在となる。
上記のように構成したエキスパンションジョイントは、一方の躯体1aと他方の躯体1bが揺動したときに、各躯体1a,1bの動きに合わせて被回動連結部5の軸部19を中心に回動連結部4が一方の手摺3aと他方の手摺3bとともに垂直軸回りに回動する。さらに、回動連結部4が被回動連結部5の上下の形成範囲内で軸部19に沿って上下に移動自在になることから、各手摺3a,3bが上下に移動自在となる。このとき、被回動連結部5の遮視片18と一方または他方の手摺3a,3bの縦桟8aの間に、図1のように、回動連結部4の軸外周側壁部12は、一方または他方の手摺3a,3bの下桟7から笠木6までの高さに近い範囲で配置されることから、一方または他方の躯体1a,1bと一方または他方の手摺3a,3bの間に形成される隙間のほとんどが隠蔽される。これにより、一方または他方の躯体1a,1bと一方または他方の手摺3a,3bの間隙に足を入れるスペースがなくなり、人が足を掛けて手摺3a,3bを登りにくくなることから、使用者の安全性が確保される。さらに、一方または他方の躯体1a,1bと一方または他方の手摺3a,3bの間に軸外周側壁部12が常に配置されることで、一方または他方の躯体1a,1bと一方または他方の手摺3a,3bは、その連結箇所が目立ちにくく一体的で、且つ連続的な外観意匠を奏することになり、したがって、躯体1a, 1b間のエキスパンションジョイントを施工する渡り廊下の外観の美観が向上する。
また、本実施によるエキスパンションジョイントを構成する一方の手摺3aと他方の手摺3bのスライド嵌合構造について説明する。
図1(b)を参照すれば、一方の手摺3aを構成する笠木6と下桟7には、他方の手摺3bと対向する側に、それぞれ嵌合部9が設けてある。この嵌合部9は、笠木6の側壁面からほぼ水平に突出しており、笠木6とは一体成形してあるとともに、笠木6の長手方向に連続して形成されている。これに対して他方の手摺3bを構成する笠木6と下桟7には、上記の嵌合部9と嵌合する被嵌合部10が設けてある。この被嵌合部10は、嵌合部9を呑み込む溝形状をなしており、嵌合部9と同様に、笠木6の長手方向に連続して設けてある。これにより、一方の手摺3aと他方の手摺3bは、各手摺3a,3bの長手方向にスライド自在に嵌合されるが、各手摺3a,3bが通路側と屋外側に離れる方向には離脱しない構造となっている。
図5(a)〜(e)に示すものは、本実施によるエキスパンションジョイントの作動状態を示すものである。
図5(b)は、一方の躯体1aと他方の躯体1b間が最も狭まったときの状態を示すものである。このときには、各躯体1a,1bと各手摺3a,3bは、ほぼ直交した位置関係にあり、各手摺3a,3bは、通路側と屋外側に重なった状態で配置される。
図5(c)(d)は、一方の躯体1aと他方の躯体1bが通路側と屋外側の相反する方向に揺れたときの状態を示すものである。このときには、一方の躯体1aと他方の躯体1bの方立22と手摺3a,3bを連結する回動連結部4が被回動連結部5の軸部19で回動し、各手摺3a,3bが斜めに向いて一方の躯体1aと他方の躯体1b間の架設状態を維持する。さらに、一方の手摺3aと他方の手摺3bとのスライドによって、複雑に変化する躯体1a,1b間の間隔の拡がりや狭まりに対して逐次対応することになる。
図5(e)は、一方の躯体1aと他方の躯体1b間が最大に拡がったときの本実施によるエキスパンションジョイントの状態である。本実施のエキスパンションジョイントが対応できる躯体1a,1b間の間隔は、最大で手摺3a,3bの1枚分の範囲まで対応が可能となるが、このときに、一方の手摺3aは、躯体1a,1b間に配置され、他方の手摺3bは他方の躯体1b側に配置される。さらに、回動連結部4と被回動連結部5は、一方または他方の躯体1a,1bに設置した方立22と手摺3a,3bの間に配置され、回動連結部4が各躯体1a,1bとそれに対応する各手摺3a,3bの間から露出することにより、躯体1a,1bと手摺3a,3bが連続的な外観意匠となる。
尚、躯体1a,1bは、上記のように水平方向の動きに伴って上下に揺動するものであるが、回動連結部4が被回動連結部5の形成範囲内で軸部19に沿って上下に移動自在であることから、各手摺3a,3bの浮き上がりや沈み込みにも柔軟に対応できる構造となっている。
次に、本発明のエキスパンションジョイントの他の実施形態として、通路の進行方向の片側の手摺33a,33bがL字型に連結されるものである。
本実施のエキスパンションジョイントは、図6のように、通路の両側に配置される手摺3a,3b,33a,33bのうち、一側の手摺3a,3bは、上記の実施形態と同様に二枚の各手摺3a,3bでスライド嵌合するものとし、他側の手摺33a,33bは、二枚の手摺33a,33bを回動自在及び上下動自在に連結したものである。
一側の手摺3a,3bについては、上記実施形態と同様の構造であることから説明を省略する。そして、他側の手摺33a,33bについては、図9のように、一方の躯体1aの壁面31に、壁面31に沿ってほぼ水平に延長するレール材32が設けてあり、そのレール材32には嵌合部20が設けてある。これに対して一方の手摺33aには、被嵌合部21が設けてあり、一方の躯体側1aのレール材32に一方の手摺33aがスライド自在に嵌合される。また、一方の手摺33aの通路側端部には、上記の実施形態と同じ構造の回動連結部4が取り付けてあり、回動連結部4には、他方の手摺33bに取り付けてある被回動連結部5が回動自在且つ上下動自在に連結する。さらに、他方の手摺33bは、一方の手摺33aとほぼ同一の構成なので図示は省略するが、他方の躯体1bの通路側の壁面34に嵌合部20を有するレール材32を設け、他方の手摺33bには、上記の嵌合部20と嵌合する被嵌合部21を設けてある。これにより、他方の手摺33bは、他方の躯体1bの通路側の壁面34のレール材32に沿って進路進行方向にスライド自在に嵌合される。
上記のように形成することにより、本実施によるエキスパンションジョイントは、躯体1a,1b間の動きにより、図8(a)〜(e)のように作動する。
図8(b)は、躯体1a,1b間が最も狭まったときの状態を示すものである。このときに、図8(a)と比較し、一側の手摺3a,3bは、他方の手摺3a,3bがスライドして一方の手摺3aと通路側と屋外側に重なる状態で一方の躯体1a側に配置される。また、他側の手摺33a,33bは、一方の手摺33aがレール材32に沿ってスライドして一方の躯体1aの壁面31の屋外側にし、さらに、他方の手摺33bは、他方の躯体1bの通路側の壁面34に沿ってスライドして通路進行方向の奥側に移動する。さらに、図8(e)のものは、躯体1a,1b間が最も拡がった状態を示すものであり、一側および他側の手摺3a,3b,33a,33bのうち、それぞれの他方の手摺3b,33bと足場2が躯体1a,1b間にほぼ全長に亘って配置される。
図8(c)(d)は、一方の躯体1aと他方の躯体1bが通路側と屋外側の相反する方向に揺れたときの状態を示すものである。このときには、図8(a)と比較し、一方の躯体1aと他方の躯体1bの方立22と手摺3a,3bを連結する回動連結部4が被回動連結部5の軸部19で回動し、各手摺3a,3bが斜めに向いて一方の躯体1aと他方の躯体1b間の足場2の架設を維持する(図7(a)(b)(c)もあわせて参照)。さらに、一方の手摺3aと他方の手摺3bとのスライドによって、上記の躯体1a,1b間の変化に加えて躯体1a,1b間の間隔の拡がりや狭まりの変化に対しても追従する。
上記した躯体1a,1b間の様々な動きに対し、各躯体1a,1bの方立22と一側の手摺3a,3b間、および、他側の手摺33a,33b間をそれぞれ連結する回動連結部4と被回動連結部5の配置状態について説明する。躯体1a,1b間の動きがいずれの状態の場合でも、回動連結部4が一側の手摺3a,3bにおける躯体1a,1bと一方の手摺3aまたは他方の手摺3b間、および、他側の手摺33a,33bにおける一方の手摺33aと他方の手摺33b間のそれぞれに、常に間隙を塞ぐ状態で配置される。このことから、渡り廊下の通路側では、回動連結部4が遮って上記の間隙に人が足を入れることができず、さらに、足を掛ける箇所がなくなることで人が不用意に手摺3a,3b,33a,33bを登りにくくなり、転落等の事故を防ぐことができる。さらに、躯体1a,1bと一側の手摺3a,3b間、および他側の手摺33a,33b間の間隙に回動連結部4が配置されることでエキスパンションジョイントの外観意匠性が向上する。
本発明のエキスパンションジョイントは、一側の手摺3a,3bとその対応する躯体1a,1b間、さらに、他側の手摺33a,33b間の隙間に人が足を入れ、回動連結部4にその足を掛けることのできない構造であればよい。具体的に、上記各実施形態のように、回動連結部4の設置される範囲を笠木6と下桟7より僅かに狭くしてもよいし、あるいは、笠木6の上端面から下桟7の下端面に至る範囲とするものでもよい。また、回動連結部4の軸外周側壁部12の形状は、上記各実施形態では手摺3a,3b,33a,33bの回動したときの意匠的な変化を抑えるために彎曲状としているが、手摺3a,3b,33a,33bの回動を妨げない形状であれば特に限定するものではない。手摺3a,3b,33a,33bの荷重に対する耐久性を確保できるものであれば、躯体1a,1bと手摺3a,3b,33a,33bと、手摺3a,3b,33a,33b間をほとんど塞ぐ範囲で回動自在に連結する手段を問わない。
1a 一方の躯体
1b 他方の躯体
2 足場
3a 一方の手摺(一側の手摺)
3b 他方の手摺(一側の手摺)
4 回動連結部
5 被回動連結部
6 笠木
7 下桟
8,8a 縦桟
9,20 嵌合部
10,21 被嵌合部
11 軸受側壁部
12 軸外周側壁部
13 支持壁部
14 手摺固定片
15 軸受け溝
16 方立固定片
17 軸部支持片
18 遮視片
19 軸部
22 方立
31 一方の躯体の壁面
32 レール材(嵌合部)
33a 一方の手摺(他側の手摺)
33b 他方の手摺(他側の手摺)
34 他方の躯体の壁面
35 上側規制蓋
36 底側規制蓋
P 上下動スペース
S 回動スペース

Claims (2)

  1. 躯体間の動きに追従して可動連結するエキパンションジョイントであって、
    足場と、複数の手摺と、躯体と手摺を連結する回動連結部と、被回動連結部を備えており、
    足場は、躯体間に跨って水平移動が自在な状態で配置してあり、
    手摺は、笠木と下桟と縦桟とからなり、一方の手摺と他方の手摺は、水平方向にスライド自在に嵌合してあり、
    回動連結部と被回動連結部は、被回動連結部に設けた軸部を中心として垂直軸回りに回動自在であるとともに、軸部に沿って上下に移動自在に連結してあって、手摺と躯体間の間隙に一組配置してあり、
    回動連結部は、屋外側と通路側の何れか一方側に位置する軸受側壁部と、軸受側壁部に形成したものであって軸部に嵌合する軸受け溝と、軸部および軸受け溝を他方側から覆い且つ被回動連結部との間隙に常に配置される軸外周側壁部を設けてあり、
    被回動連結部は、一方側に位置する軸部支持片を有しており、軸部支持片は、根元部に対して先端部が他方側へ屈曲していてその先端に軸部を形成してあり、軸部は、常に軸受側壁部と軸部支持片との間隙に位置するものであり、
    回動連結部の軸受側壁部と被回動連結部の軸部支持片の根元部が面一となる状態で、回動連結部と被回動連結部の軸部支持片の根元部との間に回動スペースが形成されることを特徴とするエキスパンションジョイント。
  2. 躯体間の動きに追従して可動連結するエキスパンションジョイントであって、
    足場と、進行方向の両側に設けた複数の手摺と、回動連結部と、被回動連結部とを備えており、
    足場は、躯体間に跨って水平移動が自在な状態で配置してあり、
    手摺は、上桟と下桟と縦桟とからなり、
    進行方向両側のうち一側の一方の手摺と他方の手摺同士は、水平方向にスライド自在に嵌合してあり、一方の手摺および他方の手摺は、それぞれ一方の躯体および他方の躯体と、回動連結部と被回動連結部によって被回動連結部に設けた軸部を中心として垂直軸回りで回動自在に連結してあり、
    進行方向両側のうち他側の一方の手摺と他方の手摺同士は、回動連結部と被回動連結部によって被回動連結部に設けた軸部を中心として垂直軸回りで回動自在に連結してあるとともに、軸部に沿って上下に移動自在に連結してあり、一方の手摺および他方の手摺は、それぞれ一方の躯体および他方の躯体にスライド自在に嵌合しており、
    手摺間および手摺と躯体間に取り付けられる回動連結部と被回動連結部は、手摺間および手摺と躯体間の各々の間隙に一組配置してあり、
    回動連結部は、屋外側と通路側の何れか一方側に位置する軸受側壁部と、軸受側壁部に形成したものであって軸部に嵌合する軸受け溝と、軸部および軸受け溝を他方側から覆い且つ被回動連結部との間隙に常に配置される軸外周側壁部を設けてあり、
    被回動連結部は、一方側に位置する軸部支持片を有しており、軸部支持片は、根元部に対して先端部が他方側へ屈曲していてその先端に軸部を形成してあり、軸部は、常に軸受側壁部と軸部支持片との間隙に位置するものであり、
    回動連結部の軸受側壁部と被回動連結部の軸部支持片の根元部が面一となる状態で、回動連結部と被回動連結部の軸部支持片の根元部との間に回動スペースが形成されることを特徴とするエキスパンションジョイント。
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