JP6465305B2 - 再生装置、再生システム、及び、再生装置の制御方法 - Google Patents

再生装置、再生システム、及び、再生装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、再生装置、再生システム、及び、再生装置の制御方法に関する。
動画像を含むコンテンツを再生する再生装置がある。再生装置は、ネットワーク経由で受信する、又は、当該再生装置内の記憶装置に記憶している動画像データに基づいて動画像を再生する。再生される動画像に含まれる画像フレームには、当該画像フレームを再生装置により再生するタイミングを示すタイミング情報が付加されており、再生装置は、各画像フレームに付加されているタイミング情報に基づいて各画像フレームを再生することで動画像を再生する。
特許文献1は、コンテンツの送信する送信装置(親機)と、コンテンツを受信及び再生する再生装置(子機)とで、再生タイミングを同期させる技術を開示する。
特許第5418003号公報
しかしながら、再生装置は、一般的に複数の回路又は機能ブロックにより構成されている。そのため、複数の回路又は機能ブロック間の動作タイミングによっては、再生装置によりコンテンツを再生している最中に再生されるフレームの欠落又は重複が発生し、視聴効果が低下するという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、再生されるコンテンツ中のフレームの欠落又は重複の発生を抑制する再生装置等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る再生装置は、複数のフレームを含むコンテンツを表示装置により再生させるための再生装置であって、第一カウンタ値を生成するための第一発振器と、前記第一発振器が生成するクロック信号に基づいて第一カウンタ値を増加させる第一カウンタと、前記複数のフレームのうちから、前記第一カウンタ値に基づいて選択される一のフレームを出力用メモリに順次格納する格納部と、前記表示装置用の垂直同期信号を生成するための第二発振器であって、発振周波数が可変である第二発振器と、前記第一発振器が生成するクロック信号と、前記第二発振器が生成するクロック信号との位相を一致させるように前記第二発振器の発振周波数を制御する位相制御部と、前記第二発振器が生成するクロック信号に基づいて垂直同期信号を生成し、生成した前記垂直同期信号と、前記出力用メモリに保持されているフレームとを前記表示装置に出力する信号出力部とを備える。
これによれば、再生装置は、第一発振器が生成するクロック信号と第二発振器が生成するクロック信号との位相を一致させる制御により、出力用メモリに順次格納されるフレームのそれぞれを、欠落又は重複なく表示装置に出力する。仮に第一発振器が生成するクロック信号と第二発振器が生成するクロック信号との位相が一致していないとすれば、表示装置に出力する時間間隔(つまり、垂直同期信号の間隔)のうちに出力用メモリにフレームが2回格納されることで、再生するフレームに欠落が生じたり、表示装置に出力する時間間隔のうちに出力用メモリにフレームが1回も格納されないことで、再生するフレームに重複が生じたりすることがあり得る。よって、再生装置は、上記クロック信号の位相を一致させるよう制御することで、再生されるコンテンツ中のフレームの欠落又は重複の発生を抑制することができる。
また、前記位相制御部は、前記第二発振器が生成するクロック信号に基づいて第二カウンタ値を増加させる第二カウンタと、前記第一カウンタ値と前記第二カウンタ値との差分に応じた信号を生成する比較器と、前記比較器が生成した信号に基づいて前記第二発振器の発振周波数を制御する発振制御部とを有する。
これによれば、再生装置は、第一発振器が生成するクロック信号と第二発振器が生成するクロック信号との位相を、それぞれのクロック信号に基づいて加算されるカウンタ値の差分に基づいて、一致させるように具体的に制御する。これにより、再生装置は、再生されるコンテンツ中のフレームの欠落又は重複の発生を抑制することができる。
また、前記再生装置は、さらに、所定時間ごとに増加するマスタカウンタ値を外部から複数回受信する受信部と、(a)前記受信部が受信した前記マスタカウンタ値を前記第一カウンタ値及び前記第二カウンタ値に設定し、(b)前記マスタカウンタ値と前記第一カウンタ値とが同期するように前記第一カウンタ値の増加速度を増減させる制御を前記第一カウンタに行い、かつ、(c)前記制御を前記第二カウンタに行う調整部とを備える。
これによれば、再生装置は、上記クロック信号をさらに外部の装置(同期装置ともいう)から受信するマスタカウンタ値と同期させる。これにより、再生装置は、同期装置からの指示に基づいてコンテンツの再生を開始することができる。複数の再生装置が1つの同期装置からマスタカウンタ値を受信する構成とすれば、複数の再生装置が同期してコンテンツの再生を開始することができる。
また、前記第二発振器は、前記第二発振器に印加される電圧に基づいて発振周波数が可変であり、前記比較器は、前記第一カウンタ値と前記第二カウンタ値との差分に応じた電圧を生成し、前記発振制御部は、前記比較器が生成した電圧を低周波透過フィルタを介して前記第二発振器に印加することで前記第二発振器の発振周波数を制御する。
これによれば、再生装置は、電圧制御発振器を用いて、第一発振器が生成するクロック信号と第二発振器が生成するクロック信号との位相を一致させるよう具体的に制御する。
また、前記複数のフレームのそれぞれは、前記複数のフレームのそれぞれにおいて共通の位置に位置するテロップ部分であって、前記コンテンツの再生の際に前記テロップ部分内において所定方向に等速移動する文字を含むテロップ部分を有する。
これによれば、再生装置は、テロップ部分を有するコンテンツを再生する際に、再生されるコンテンツ中のフレームの欠落又は重複の発生を抑制することができる。これにより、コンテンツを視認する視認者にとって視聴効果の低下が抑制される。
また、前記複数のフレームのそれぞれには、前記コンテンツの再生の際に当該フレームを再生すべきタイミングを示すカウンタ値である再生カウンタ値が付加されており、前記再生装置は、さらに、前記複数のフレームを記憶している記憶部を備え、前記格納部は、前記記憶部が記憶している前記複数のフレームに含まれるフレームであって、当該フレームに付加されている再生カウンタ値を含む所定範囲に前記第一カウンタ値が含まれるフレームを、前記一のフレームとして前記出力用メモリに格納する。
これによれば、格納部は、再生カウンタ値に基づいて選択されるフレームを記憶部から読み出し出力用メモリに格納する。これにより複数のフレームが順次、欠落又は重複なく再生されることで、コンテンツが適切に再生される。
また、本発明の一態様に係る再生システムは、上記の再生装置と、前記再生装置に前記マスタカウンタ値を送信する同期装置とを備える。
これによれば、上記再生装置と同様の効果を奏する。
また、本発明の一態様に係る再生装置の制御方法は、複数のフレームを含むコンテンツを表示装置により再生させるための再生装置の制御方法であって、前記再生装置は、第一カウンタ値を生成するための第一発振器と、前記第一発振器が生成するクロック信号に基づいて第一カウンタ値を増加させる第一カウンタと、前記表示装置用の垂直同期信号を生成するための第二発振器であって、発振周波数が可変である第二発振器とを備え、前記制御方法は、前記複数のフレームのうちから、前記第一カウンタ値に基づいて選択される一のフレームを出力用メモリに順次格納する格納ステップと、前記第一発振器が生成するクロック信号と、前記第二発振器が生成するクロック信号との位相を一致させるように前記第二発振器の発振周波数を制御する位相制御ステップと、前記第二発振器が生成するクロック信号に基づいて垂直同期信号を生成し、生成した前記垂直同期信号と、前記出力用メモリに保持されているフレームとを前記表示装置に出力する信号出力ステップとを含む。
これによれば、上記再生装置と同様の効果を奏する。
なお、本発明は、装置として実現できるだけでなく、その装置を構成する処理手段をステップとする方法として実現したり、それらステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したり、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体として実現したり、そのプログラムを示す情報、データ又は信号として実現したりすることもできる。そして、それらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネット等の通信ネットワークを介して配信してもよい。
本発明にかかる再生装置は、再生されるコンテンツ中のフレームの欠落又は重複の発生を抑制することができる。
図1は、実施の形態に係る再生システムの構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態に係る同期装置の構成を示すブロック図である。 図3は、関連技術に係る再生装置の構成を示すブロック図である。 図4は、実施の形態に係る再生装置の構成を示すブロック図である。 図5は、実施の形態に係る位相制御部等の動作を示すタイミング図である。 図6は、実施の形態に係る再生装置が出力する垂直同期信号と出力フレームとを、関連技術におけるものと比較して示す説明図である。 図7は、実施の形態に係る調整部の非同期状態における処理を示すフロー図である。 図8は、実施の形態に係る調整部の準同期状態における処理を示すフロー図である。 図9は、実施の形態に係る調整部の同期状態における処理を示すフロー図である。 図10は、実施の形態に係る再生装置が再生するコンテンツの具体例の説明図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。
なお、同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、コンテンツを再生する場合に、再生されるコンテンツ中のフレームの欠落又は重複の発生を抑制することができる再生装置等について説明する。なお、以下において、本実施の形態における再生装置の動作と、従来の関連技術における再生装置の動作とを対比しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る再生システム1の構成図である。
図1に示されるように、再生システム1は、同期装置10と、再生装置20及び21と、表示装置30及び31とを備える。また、同期装置10と、再生装置20及び21とは、LAN(Local Area Network)40を介して相互に通信可能に接続されている。
同期装置10は、再生装置20及び21がコンテンツを同期して再生するための情報(以降、同期情報ともいう)を、LAN40を介して再生装置20及び21に送信する装置である。
再生装置20は、同期装置10から受信する同期情報に基づいて動画像を含むコンテンツ(以降、単にコンテンツともいう)を再生する再生装置である。上記コンテンツは、複数の静止画の画像フレーム(以降、単にフレームともいう)を含んでおり、複数のフレームが所定のタイミングで順次再生されることで動画像が再生される。複数のフレームのそれぞれには、コンテンツの再生の際に当該フレームを再生すべきタイミングを示すカウンタ値である相対カウンタ値が付加されている。相対カウンタ値は、例えば、60fps(frame per second)の速度でフレームが順次再生されるように付加されており、例えば、90000分の1秒ごと(90kHz)にカウンタ値が1ずつ増加するカウンタを用いる場合には各フレームに1500おきの相対カウンタ値が付加されている。先頭フレームには相対カウンタ値としてゼロが設定される。
再生装置20が再生するコンテンツは、予め再生装置20内の記憶装置に記憶されているコンテンツであってもよいし、再生装置20に接続される可搬型記憶装置に記憶されているコンテンツであってもよい。また、上記コンテンツに含まれるフレームが、当該フレームの再生時点までに、LAN40経由で他の装置又は記憶媒体などから受信して記憶されたものであってもよい。
再生装置21は、再生装置20と同様に、コンテンツを再生する装置である。以降の説明では、再生装置20について主に説明するが、同様の説明が再生装置21にも成立する。再生装置20及び21それぞれは、同期装置10から受信する同期再生のための情報に基づいてコンテンツを再生することで、同期してコンテンツを再生する。
なお、同期装置10がさらに再生装置20と同じ機能を有することにしてもよい。つまり、再生装置20と同期装置10との機能を有する再生装置(同期再生装置ともいう)により再生システム1を構成してもよい。この場合、複数の同期再生装置がLAN40に接続され、複数の同期再生装置のうちの一台が固定的に又は動的に同期装置10の機能を発揮し、上記一台を除く同期再生装置が再生装置20の機能を発揮するように制御されてもよい。このようにすれば、再生装置20と同期装置10という各種別の装置を用いてシステム構築及び保守運用をする代わりに、同期再生装置という1つの種別の装置を用いてシステム構築及び保守運用をすることができ、コスト及び障害耐性の観点で利点がある。
表示装置30及び31は、それぞれ、再生装置20及び21から送信される画像信号に基づいて画像を表示する表示装置である。表示装置30及び31は、それぞれ、再生装置20及び21と画像信号を伝送することができる信号線、例えば、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)規格に従う信号線で接続されている。なお、再生装置20が表示装置30を含む構成としてもよい。再生装置21と表示装置31とについても同様である。
再生システム1において、再生装置20及び21は、同期装置10から受信する情報に基づいてコンテンツを再生することでコンテンツを同期して再生する。また、再生装置20及び21は、当該装置内部での複数の回路又は機能ブロックの動作タイミングの調整により、再生されるコンテンツ中のフレームの欠落又は重複の発生を抑制する。
図2は、本実施の形態に係る同期装置10の構成を示すブロック図である。
図2に示されるように、同期装置10は、時刻管理部101と、制御部102と、送信部103と、カウンタ管理部104とを備える。
時刻管理部101は、現在時刻を示す時刻情報を管理するタイマである。時刻管理部101は、具体的には、「2001年1月1日1時1分1秒」というように、年月日及び時分秒の単位を用いて時刻を表現する形式(時分秒形式)の時刻情報を管理している。時刻管理部101は、所定時間間隔(例えば、0.01秒)ごとに時刻情報を示す数値を加算することで時刻情報を更新する。なお、時分秒形式の時刻情報における時刻の最小単位はどのようなものであってもよく、例えば、1秒、又は、0.01秒とすることができる。
制御部102は、カウンタ管理部104が管理しているカウンタ値を再生装置20に送信する処理部である。制御部102は、所定の時間間隔(例えば2秒)で、カウンタ管理部104がその時点で管理しているカウンタ値を送信部103を介して再生装置20に繰り返し送信する。制御部102が上記のように送信するカウンタ値は、再生装置20及び21等がコンテンツを同期して再生するための情報であり、同期情報に相当する。また、同期情報に含まれるカウンタ値のことをマスタカウンタ値又は同期カウンタ値ともいう。
また、制御部102は、所定の時刻にコンテンツの再生を開始させる指示を利用者等から受け付け、コンテンツの再生を開始させるカウンタ値を再生装置20に送信する。制御部102は、上記指示を利用者等から受け付けると、上記指示を受け付けた時刻情報と、上記指示を受け付けたときの時刻管理部101の時刻情報との差分時間を算出し、この差分時間に基づいて、再生装置20がコンテンツの再生を開始させるカウンタ値(以降、開始カウンタ値ともいう)を算出する。そして、制御部102は、算出した開始カウンタ値を送信部103により再生装置20に送信する。なお、この通知を受け取った再生装置20は、自装置が管理しているカウンタ値が開始カウンタ値に一致するときにコンテンツの再生を開始するよう制御される。
送信部103は、LAN40を通じて再生装置20に通信データを送信する通信インタフェースである。なお、送信部103は、IEEE802.3規格等に適合する有線LANインタフェースであってもよいし、IEEE802.11a、b、g、n規格等に適合する無線LANインタフェースであってもよい。
カウンタ管理部104は、カウンタ値を保持しており、カウンタ値を増加させるとともに、所定の時間間隔でカウンタ値を再生装置20に提供する処理部である。カウンタ管理部104は、発振器105と、カウンタ106とを有する。
発振器105は、所定の電圧が印加されることで20MHz程度で振動する電気信号であるクロック信号を生成する発振器であり、例えば、水晶発振器である。発振器105の発振周波数は、時間経過に対して設計上一定であるが、動作時には規定値(例えば20MHz)を含む許容範囲内(例えば100ppm以内)で温度変化等の要因により変動し得る。
カウンタ106は、カウンタ値を保持しており、発振器105が生成したクロック信号を分周することで、所定の時間間隔でカウンタ値を増加させる加算器である。カウンタ106がカウンタ値を増加させる時間間隔は、例えば、90000分の1秒(90kHz)である。カウンタ106がカウンタ値を増加させる時間間隔は、発振器105の発振周波数の変動により変動し得る。
図3は、関連技術に係る再生装置50の構成を示すブロック図である。ここで、関連技術とは、本実施の形態に係る再生装置20に関連する従来技術を指しており、再生装置50は、後述する再生装置20の位相制御部201を備えない点等で再生装置20と異なる。
図3に示されるように、再生装置50は、カウンタ制御部501と、出力部502とを備える。
カウンタ制御部501は、同期装置10からLAN40を介してマスタカウンタ値を受信し、受信したマスタカウンタ値と再生装置50のカウンタ値とを同期させるとともに、再生装置50のカウンタ値に基づいて表示装置30に出力するためのフレームを選択する処理部である。カウンタ制御部501は、発振器211と、カウンタ212と、受信部213と、調整部214と、記憶部215と、格納部216とを備える。なお、カウンタ値の同期とは、2以上のカウンタ値が同一の値をとり、時間経過に伴って同一のタイミングで別の同一の値に変化することをいう。
発振器211は、所定の電圧が印加されることで20MHz程度で振動する電気信号であるクロック信号を生成し、カウンタ値を生成するための発振器であり、例えば、水晶発振器である。発振器211の発振周波数は、時間経過に対して設計上一定であるが、動作時には規定値(例えば20MHz)を含む許容範囲内(例えば100ppm以内)で、温度変化等の要因により変動し得る。
カウンタ212は、発振器211が生成したクロック信号を所定の分周比で分周することで、所定の時間間隔でカウンタ値を増加させる加算器である。例えば、カウンタ212がカウンタ値を増加させる時間間隔は、90000分の1秒(90kHz)である。カウンタ212がカウンタ値を増加させる時間間隔は、発振器211の発振周波数の変動により変動し得る。
受信部213は、同期装置10からLAN40を介してマスタカウンタ値を受信する。受信部213は、LAN40に通信可能に接続される通信インタフェース(例えば、IEEE802.3規格等に適合する有線LANインタフェース、又は、IEEE802.11a、b、g、n規格等に適合する無線LANインタフェース)を有しており、この通信インタフェースを用いてマスタカウンタ値を受信する。同期装置10がマスタカウンタ値を複数回送信するので、受信部213は、マスタカウンタ値を複数回受信する。
調整部214は、マスタカウンタ値とカウンタ212のカウンタ値とを同期させるようにカウンタ212を制御する処理部である。具体的には、調整部214は、受信部213が受信したマスタカウンタ値をカウンタ212に設定する。また、調整部214は、マスタカウンタ値とカウンタ212のカウンタ値との差分を小さくすることで、両カウンタが同期するようにカウンタ212のカウンタ値の増加速度を増減させる制御をカウンタ212に行う。この制御は、例えば、カウンタ212の分周比を増減させることで行われ、分周比を大きくするほどカウンタ値の増加速度が低下する。
記憶部215は、コンテンツに含まれる複数のフレームを記憶している記憶装置である。なお、記憶部215は、コンテンツに含まれる複数のフレームの全てを予め記憶していてもよいし、コンテンツに含まれる複数のフレームのそれぞれを、順次、LAN40を介して受信して記憶していてもよい。また、記憶部215に記憶されている複数のフレームのそれぞれには、当該フレームが再生されるタイミングを示す再生カウンタ値が付加されている。再生カウンタ値は、当該フレームに付加されている相対カウンタ値に開始カウンタ値を加えた値として算出されるものである。
格納部216は、記憶部215が記憶している複数のフレームのうちから、カウンタ212のカウンタ値に基づいて選択される一のフレームを出力用メモリ221に順次格納する処理部である。具体的には、格納部216は、カウンタ212のカウンタ値を監視しており、記憶部215が記憶している複数のフレームに含まれるフレームであって、当該フレームに付加されている再生カウンタ値を含む所定範囲(以降、メモリ格納許可範囲ともいう)にカウンタ212のカウンタ値が含まれるフレームを出力用メモリ221に格納する。メモリ格納許可範囲は、例えば、再生カウンタ値±500の範囲とすることができる。なお、格納部216が新たなフレームを出力用メモリ221に格納するときには、その時点で既に出力用メモリ221に格納されているフレームは破棄される。
出力部502は、垂直同期信号を生成し、生成した垂直同期信号とともにカウンタ制御部501が選択したフレームを表示装置30に出力する処理部である。
出力部502は、出力用メモリ221と、発振器222と、同期信号生成部223と、信号出力部224とを備える。
出力用メモリ221は、コンテンツに含まれる複数のフレームのうち表示装置30に出力すべき一のフレームが一時的に格納される記憶装置である。出力用メモリ221には、格納部216により選択されたフレームが格納される。また、出力用メモリ221に格納されたフレームは、信号出力部224により読み出される。
発振器222は、所定の電圧が印加されることで、25MHz程度で振動する電気信号であるクロック信号を生成し、表示装置30用の垂直同期信号を生成するための発振器であり、例えば、水晶発振器である。発振器222は、発振器211と同一種別の水晶発振器を用いることができるが、発振器222の発振周波数は、個体差及び温度変化などにより発振器211の発振周波数と異なる。また、発振器222及び発振器211それぞれが生成するクロック信号の位相を同期させる機構が存在しないので、発振器222及び発振器211それぞれが生成するクロック信号の位相は互いに独立である。
同期信号生成部223は、表示装置30に出力するための垂直同期信号を生成する処理部である。同期信号生成部223は、発振器222が生成するクロック信号を分周することで、所定の周波数(例えば、60Hz)のクロック信号を垂直同期信号として生成する。そのため、発振器222の発振周波数が変動すれば、この変動に応じて垂直同期信号の周波数が、例えば59.5Hz又は60.5Hzというように変動する。
信号出力部224は、垂直同期信号、及び、画像を示す信号(以下、画像信号ともいう)を表示装置30に出力する処理部である。信号出力部224は、同期信号生成部223が生成した垂直同期信号を表示装置30に出力する。また、信号出力部224は、出力用メモリ221に格納されているフレームを読み取り、当該フレームを示す画像信号を生成し、生成した画像信号を垂直同期信号に同期させて表示装置30に出力する。なお、フレームを示す画像信号を出力することを、単に「フレームを出力する」とも表現する。
上記のように、再生装置50において、発振器211が生成するクロック信号の位相と、発振器222が生成するクロック信号の位相とは互いに独立である。そのため、信号出力部224が表示装置30に画像信号を出力する時間間隔のうちに出力用メモリ221にフレームが2回格納されることで、再生するフレームに欠落が生じたり、上記時間間隔のうちに出力用メモリ221にフレームが1回も格納されないことで、再生するフレームに重複が生じたりすることがあり得る。
図4は、本実施の形態に係る再生装置20の構成を示すブロック図である。再生装置20は、関連技術に係る再生装置50の構成要素のうちの一部と同一の構成要素、再生装置50の構成要素のうちの一部を変形した構成要素、及び、再生装置50が備えていない新たな構成要素を備えている。なお、再生装置20が備える構成要素のうち、再生装置50と同一のものについては、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図4に示されるように、再生装置20は、発振器211と、カウンタ212と、受信部213と、記憶部215と、格納部216と、出力用メモリ221と、同期信号生成部223と、信号出力部224とを備える。これらは、再生装置50におけるものと同一である。なお、発振器211は、第一発振器に相当する。
また、再生装置20は、発振器225と、調整部217とを備える。これらは、それぞれ、再生装置50の発振器222と調整部214とに対応するものであるが、機能が一部異なる。これらについて以下で説明する。
発振器225は、発振器222(図3参照)に相当し表示装置30用の垂直同期信号を生成するための発振器であり、所定の電圧が印加されることで、電圧に応じた周波数で振動する電気信号であるクロック信号を生成する電圧制御発振器である。発振器225は、例えば、水晶振動子と可変容量ダイオードとにより構成される。例えば、発振器225には、0.15Vから2.5Vの範囲内の電圧が印加され、印加された電圧に応じて、印加された電圧が高いほど高い周波数で発振し、規定値(例えば1.25V)の電圧が印加されるときに25MHzで振動する。発振器225は、後述する位相制御部201(発振制御部233)により上記範囲内の電圧が印加される。なお、発振器225は、第二発振器に相当する。
調整部217は、調整部214と同様にマスタカウンタ値とカウンタ212のカウンタ値とを同期させるようにカウンタ212を制御することに加えて、この制御をカウンタ231(後述)にも行う。具体的には、調整部217は、受信部213が受信したマスタカウンタ値をカウンタ212及びカウンタ231に設定する。また、調整部217は、マスタカウンタ値とカウンタ212のカウンタとが同期するようにカウンタ212の分周比を変動させるように設定することでカウンタ値の増加速度を増減させる制御をカウンタ212に行うとともに、これと同じ分周比をカウンタ231にも設定する。
調整部217は、上記のとおり同期装置10からLAN40を通じて通信によりマスタカウンタ値を受信するが、この通信に遅延が生じ得る。そのため、調整部217がマスタカウンタ値を受信した場合に、受信したマスタカウンタ値を用いて上記処理を行うと、通信の遅延の影響により、カウンタ212のカウンタ値とマスタカウンタ値との同期が適切に行われない可能性がある。
そこで、調整部217は、同期装置10からマスタカウンタ値を定常的に受信しているか否かに応じて、非同期状態、準同期状態、及び、同期状態の3つの状態を取り得る。非同期状態とは、調整部217が同期装置10からマスタカウンタ値を受信していないことにより、カウンタ212のカウンタ値がマスタカウンタ値と同期していない状態をいう。同期状態とは、調整部217がマスタカウンタ値を繰り返し受信することにより、カウンタ212のカウンタ値がマスタカウンタ値と同期している状態をいう。準同期状態とは、調整部217がマスタカウンタ値を受信していない状態において、少数のマスタカウンタ値を受信した状態をいい、非同期状態から同期状態に遷移する途上の状態である。調整部217は、上記3つの状態のそれぞれにおいて異なる動作を行う。これらの状態の動作については後で詳しく説明する。
再生装置20は、さらに、位相制御部201を備える。位相制御部201は、発振器211が生成するクロック信号と、発振器225が生成するクロック信号との位相を一致させるように発振器225の発振周波数を制御する処理部である。
位相制御部201は、カウンタ231と、比較器232と、発振制御部233とを備える。
カウンタ231は、発振器225が生成したクロック信号を分周することで、所定の時間間隔でカウンタ値を増加させる加算器である。カウンタ231がカウンタ値を増加させる時間間隔は、例えば、発振器225の発振周波数が20MHzのときに90000分の1秒(90kHz)である。カウンタ231がカウンタ値を増加させる時間間隔は、発振器225の発振周波数の変動に応じて変動する。
比較器232は、カウンタ212のカウンタ値と、カウンタ231のカウンタ値とを比較し、これらのカウンタ値の差分に応じた信号を生成する処理部である。具体的には、比較器232は、カウンタ212のカウンタ値と、カウンタ231のカウンタ値とが同一のときには0Vの電圧を生成する。また、カウンタ212のカウンタ値が、カウンタ231のカウンタ値より大きい場合に、その差分に応じた正の電圧を生成し、カウンタ212のカウンタ値が、カウンタ231のカウンタ値より小さい場合に、その差分に応じた負の電圧を生成する。このように生成される電圧信号は、上記2つのカウンタ値の差分を振幅とし、上記2つのカウンタ値が互いに異なる時間をパルス幅とする、符号付きのPWM(Pulse Width Modulation)信号と見ることもできる。なお、電圧の絶対値及び符号等については上記は一例であり、本発明は上記に限定されない。
発振制御部233は、比較器232が生成して出力した電圧を取得し、0.5Vから2.5Vの範囲の信号に変換するとともに低周波透過フィルタ等を用いて平滑化した信号を生成し、生成した信号を発振器225に印加する。
以上の構成により、位相制御部201は、カウンタ212及びカウンタ231のカウンタ値を用いて、発振器211が生成するクロック信号と、発振器225が生成するクロック信号との位相を一致させるように制御する。以降において、再生装置20の動作タイミングについて詳細に説明する。
図5は、本実施の形態に係る位相制御部201等の動作を示すタイミング図である。
図5には、(a)カウンタ212のカウンタ値、(b)カウンタ231のカウンタ値、(c)比較器232の出力電圧値、及び、(d)発振制御部233の出力電圧値の経時的変化が同一の時間軸を用いて示されている。図5は、上記各カウンタ値及び各出力電圧値が、時間経過に伴って右方向へ変化することを示しており、2つの期間である期間81及び82について上記各カウンタ値及び各出力電圧値の具体例を示している。
期間81は、調整部217が同期装置10から受信したマスタカウンタ値を、カウンタ212及びカウンタ231に設定した後の期間を示している。調整部217が上記マスタカウンタ値をカウンタ212及びカウンタ231に設定した後では、カウンタ212及びカウンタ231それぞれのカウンタ値は概ね一致しているものの、カウンタ値が増加するタイミングが異なっている。
具体的には、期間81内では、カウンタ212のカウンタ値がカウンタ231のカウンタ値に対して概ね時間Δt1だけ早く進む状態であることが示されている(図5の(a)及び(b))。この場合、比較器232は、1カウントごとに時間幅Δt1の正のパルスを有する電圧を出力する(図5の(c))。そして、発振制御部233は、比較器232が出力した電圧値を0V〜2.5Vの範囲に変換し、かつ、平準化した電圧を生成する(図5の(d))。
発振制御部233が生成した電圧が発振器225に印加されると、発振器225の発振周波数が上昇し、カウンタ231の増加速度が上昇する。
発振器225に対する上記の制御により、カウンタ231のカウンタ値の増加速度が上昇することで、期間81より後の期間82では、カウンタ212のカウンタ値がカウンタ231のカウンタ値に対して概ね時間Δt2(Δt2<Δt1)だけ早く進むように変化する。
上記の制御を継続することで、カウンタ212のカウンタ値とカウンタ231のカウンタ値とが同じタイミングで切り替わる状態になる。この状態では、発振器211及び発振器225それぞれが生成するクロック信号の位相が一致している。この状態では、比較器232の出力電圧値が0Vの一定値となり(パルスがなくなり)、発振器225には規定値の電圧が印加されることでこの状態が維持される。
その後、温度変化などの要因により発振器211及び発振器225それぞれが生成するクロック信号の位相にずれが生じると、カウンタ212のカウンタ値とカウンタ231のカウンタ値との切り替わりのタイミングに差分が生じる。すると、再び上記の制御がなされ、同じタイミングで切り替わる状態に制御される。このようにカウンタ212のカウンタ値とカウンタ231のカウンタ値とを用いて、発振器211と発振器225との位相が一致するように制御される。
図6は、本実施の形態に係る再生装置20が出力する垂直同期信号と出力フレームとを、関連技術におけるものと比較して示す説明図である。
図6には、(a)カウンタ212のカウンタ値と、(b)出力用メモリ221内のフレームと、関連技術(再生装置50)における(c)同期信号生成部223が出力する垂直同期信号、及び、(d)信号出力部224が出力するフレームと、再生装置20における(e)同期信号生成部223が出力する垂直同期信号、及び、(f)信号出力部224が出力するフレームとが同一の時間軸を用いて示されている。また、後述するフレームA、B、C及びDには、それぞれ、1500、3000、4500及び6000の再生カウンタ値が付加されているとする。各フレームのメモリ格納許可範囲は、当該フレームの再生カウンタ値±500の範囲とする。
格納部216は、カウンタ212のカウンタ値を監視しており、カウンタ212のカウンタ値が1000になることでフレームAのメモリ格納許可範囲に入ると、記憶部215からフレームAを読み出して出力用メモリ221に格納する。これ以降も、カウンタ212のカウンタ値が2500、4000及び5500になると、上記と同様に、フレームB、C及びDを出力用メモリ221に格納する(図6の(a)及び(b))。カウンタ212のカウンタ値は、発振器211が生成するクロック信号に基づいて加算される。
このとき、関連技術における再生装置50により生じ得る事象について、図6の(c)及び(d)を参照しながら説明する。
再生装置50の同期信号生成部223が生成する垂直同期信号は、発振器222が生成するクロック信号に基づいて生成されたものであり、発振器222が生成するクロック信号と、発振器211が生成するクロック信号とは互いに独立である。より具体的には、発振器222が生成するクロック信号と、発振器211が生成するクロック信号とは、個体差により周期が異なり、また、位相が互いに独立である。例えば、発振器222が生成するクロック信号の周波数が、発振器211が生成するクロック信号の周波数より大きい場合、出力用メモリ221内のフレームが変更される時間間隔より、垂直同期信号の時間間隔の方が短くなる(図6の(c))。その結果、図6の(d)のように、信号出力部224が同一のフレーム(フレームB)を2度出力する、つまり、出力フレームの重複が生じ得る。コンテンツを視認している者にとっては、上記のフレームだけが他のフレームの2倍の時間表示される、又は、動画像が一時的に停止するように見え、不自然さを感じる。
なお、発振器222が生成するクロック信号の周波数が、発振器211が生成するクロック信号の周波数より小さい場合には、出力用メモリ221内のフレームが変更される時間間隔より、垂直同期信号の時間間隔の方が長くなる(不図示)。その結果、信号出力部224が出力するフレームに欠落が生じ得る。この場合、コンテンツを視認している者にとっては、1つのフレームが表示されない、又は、動画像が一時的に早く進むように見え、不自然さを感じる。
次に、本実施の形態における再生装置20が出力するフレームについて、図6の(e)及び(f)を参照しながら説明する。
再生装置20の同期信号生成部223が生成する垂直同期信号は、発振器225が生成するクロック信号に基づいて生成されたものであり、発振器225が生成するクロック信号の位相と、発振器211が生成するクロック信号との位相とが、一致するように位相制御部201により制御されている。そのため、出力用メモリ221内のフレームが変更される時間間隔と、垂直同期信号の時間間隔とが一致する(図6の(e))。その結果、図6の(f)のように、信号出力部224が出力するフレームに重複又は欠落が発生することが抑制される。
このようにして、再生装置20は、コンテンツを再生する場合に、再生されるコンテンツ中のフレームの欠落又は重複の発生を抑制する。
次に、調整部217の、非同期状態、準同期状態、及び、同期状態の3つの状態間の状態遷移について、図7、図8及び図9を参照しながら説明する。
図7は、本実施の形態に係る調整部217の非同期状態における処理を示すフロー図である。
ステップS101において、調整部217は、受信部213を通じて同期装置10からマスタカウンタ値を受信したか否かを判定する。調整部217がマスタカウンタ値を受信したと判定した場合(ステップS101でYes)には、ステップS102へ進む。一方、調整部217がマスタカウンタ値を受信していないと判定した場合(ステップS101でNo)には、調整部217は、再びステップS101を実行する。つまり、調整部217は、マスタカウンタ値を受信するまでステップS101で待機する。
以上のように、調整部217は、非同期状態において、マスタカウンタ値を受信するまで待機状態をとり、マスタカウンタ値を受信すると準同期状態に遷移する。
ステップS102において、調整部217は、準同期状態へ遷移する。
図8は、本実施の形態に係る調整部217の準同期状態における処理を示すフロー図である。
ステップS201において、調整部217は、受信部213が受信したマスタカウンタ値をカウンタ212及びカウンタ231に設定する。ここで、カウンタ212に設定されるカウンタ値は、非同期状態から準同期状態に遷移した後でステップS201が初めて実行される場合には、非同期状態でのステップS101において受信したマスタカウンタ値である。また、後述するステップS204の次にステップS201が実行される場合には、直近のステップS202で受信したマスタカウンタ値である。
ステップS202において、調整部217は、受信部213を通じて同期装置10からマスタカウンタ値を受信したか否かを判定する。調整部217がマスタカウンタ値を受信したと判定した場合(ステップS202でYes)には、ステップS203へ進む。一方、調整部217がマスタカウンタ値を受信していないと判定した場合(ステップS202でNo)には、調整部217は、再びステップS202を実行する。つまり、調整部217は、マスタカウンタ値を受信するまでステップS202で待機する。
ステップS203において、調整部217は、カウンタ212のカウンタ値を取得する。
ステップS204において、調整部217は、ステップS202で受信したマスタカウンタ値と、ステップS203で受信したカウンタ212のカウンタ値との差分が所定範囲内であるか否かを判定する。上記差分が所定範囲内であると判定した場合(ステップS204でYes)には、ステップS205へ進む。一方、上記差分が所定範囲を逸脱していると判定した場合(ステップS204でNo)には、ステップS201へ進む。
ステップS205において、調整部217は、同期状態へ遷移する。
以上のように、調整部217は、準同期状態において、非同期状態のときを含めて1回以上受信したマスタカウンタ値をカウンタ212に設定し、マスタカウンタ値とカウンタ212のカウンタ値との差分が所定範囲内に収まるよう制御する。
図9は、本実施の形態に係る調整部217の同期状態における処理を示すフロー図である。
ステップS301において、調整部217は、受信部213を通じて同期装置10からマスタカウンタ値を受信したか否かを判定する。調整部217がマスタカウンタ値を受信したと判定した場合(ステップS301でYes)には、ステップS302へ進む。一方、調整部217がマスタカウンタ値を受信していないと判定した場合(ステップS301でNo)には、調整部217は、再びステップS301を実行する。つまり、調整部217は、マスタカウンタ値を受信するまでステップS301で待機する。
ステップS302において、調整部217は、カウンタ212のカウンタ値を取得する。
ステップS303において、調整部217は、ステップS301で受信したマスタカウンタ値と、ステップS302で取得したカウンタ212のカウンタ値との差分を小さくするように、カウンタ212の分周比を設定し、これと同じ分周比をカウンタ231にも設定する。
ステップS303の処理を終えたら、再びステップS301を実行する。
以上のように、調整部217は、同期状態において、繰り返しマスタカウンタ値を受信し、カウンタ212のカウンタ値がマスタカウンタ値と同期して加算されるようにカウンタ212及びカウンタ231を制御する。
以上の一連の処理により、調整部217は、同期装置10から受信したマスタカウンタ値と、カウンタ212のカウンタ値とが同期するようカウンタ212を制御する。また、これと並行して、発振器211が生成するクロック信号と、発振器225が生成するクロック信号との位相を一致させるよう、位相制御部201が発振器225の発振周波数を制御する。これにより、再生装置20は、通信遅延が生じ得る通信によって受信するマスタカウンタ値に、カウンタ212のカウンタ値を同期させることができ、その結果、マスタカウンタ値に同期して信号出力部224により表示装置30にフレームを出力することができる。
図10は、実施の形態に係る再生装置20が再生するコンテンツの具体例(コンテンツ300)の説明図である。
図10には、コンテンツ300を構成する複数フレームのうちの3つのフレーム301、302及び303が示されている。コンテンツ300は、時間経過とともに、図10における左のフレームから右のフレームへと順に進む。コンテンツ300に含まれる各フレームは、各フレーム内の共通の位置に位置するテロップ部分311と、テロップでない部分312とを含む。
テロップ部分311は、文字を含み、コンテンツ300の再生中にテロップ部分311に含まれている文字が時間経過とともに等速で所定方向へ移動する。具体的には、文字は、「おはようございます。今日も元気に過ごしましょう。」というようなものであり、この文字が等速で左に進む(スクロールする)。なお、文字は、図形又は記号などであってもよい。
テロップ部分311は、コンピュータによる画像処理等によって、1フレームごとに所定の画素数だけ所定方向に進むように生成されたものである。よって、コンテンツ300の再生の際にフレームの欠落又は重複があると、視認者にとっては、テロップ部分311内の文字が一時的に速く進む、又は、一時的に停止するように視認される。
このように、テロップ部分311は、視認者にとって等速に進むように視認される前提で生成されるものであり、多数のフレームが欠落又は重複なく再生される中で、少数のフレームの欠落又は重複があると、少数のフレームの欠落又は重複が視認者に認識されやすい。
一方、テロップでない部分312は、撮影などにより取得された動画像であり、テロップ部分311とは独立に進行する動画像で構成される。撮影などにより取得された動画像では、動画像上の被写体の動きが等速であることが少ないので、たとえフレームの欠落又は重複があったとしても、視認者に認識されにくい。
再生装置20によれば、再生されるコンテンツ300中のフレームの欠落又は重複の発生を抑制することができる。その結果、特に、テロップ部分311の文字が移動する速度が一時的に早く又は遅くなることが抑制され、上記文字が等速に進むようになることで、視認者にとって視聴効果の低下が抑制される。
以上のように、本実施の形態の再生装置は、第一発振器が生成するクロック信号と第二発振器が生成するクロック信号との位相を一致させることで、出力用メモリに順次格納されるフレームのそれぞれを、欠落又は重複なく表示装置に出力する。仮に第一発振器が生成するクロック信号と第二発振器が生成するクロック信号との位相が一致していないとすれば、表示装置に出力する時間間隔のうちに出力用メモリにフレームが2回格納されることで、再生するフレームに欠落が生じたり、表示装置に出力する時間間隔のうちに出力用メモリにフレームが1回も格納されないことで、再生するフレームに重複が生じたりすることがあり得る。よって、再生装置は、上記クロック信号の位相を一致させるよう制御することで、再生されるコンテンツ中のフレームの欠落又は重複の発生を抑制することができる。
また、再生装置は、第一発振器が生成するクロック信号と第二発振器が生成するクロック信号との位相を、それぞれのクロック信号に基づいて加算されるカウンタ値の差分に基づいて、一致させるよう具体的に制御する。これにより、再生装置は、再生されるコンテンツ中のフレームの欠落又は重複の発生を抑制することができる。
また、再生装置は、上記クロック信号をさらに外部の装置(同期装置ともいう)から受信するマスタカウンタ値と同期させる。これにより、再生装置は、同期装置からの指示に基づいてコンテンツの再生を開始することができる。複数の再生装置が1つの同期装置からマスタカウンタ値を受信する構成とすれば、複数の再生装置が同期してコンテンツの再生を開始することができる。
再生装置は、電圧制御発振器を用いて第一発振器が生成するクロック信号と第二発振器が生成するクロック信号との位相を一致させるよう具体的に制御する。
また、再生装置は、テロップを有するコンテンツを再生する際に、再生されるコンテンツ中のフレームの欠落又は重複の発生を抑制することができる。これにより、コンテンツを視認する視認者にとって視聴効果の低下が抑制される。
また、格納部は、再生カウンタ値に基づいて選択されるフレームを記憶部から読み出し出力用メモリに格納する。これにより複数のフレームが順次、欠落又は重複なく再生されることで、コンテンツが適切に再生される。
以上、本発明の再生装置等について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、再生されるコンテンツ中のフレームの欠落又は重複の発生を抑制することができる再生装置に利用可能である。
1 再生システム
10 同期装置
20、21、50 再生装置
30、31 表示装置
40 LAN
81、82 期間
101 時刻管理部
102 制御部
103 送信部
104 カウンタ管理部
105、211、222、225 発振器
106、212、231 カウンタ
213 受信部
201 位相制御部
214、217 調整部
215 記憶部
216 格納部
221 出力用メモリ
223 同期信号生成部
224 信号出力部
232 比較器
233 発振制御部
300 コンテンツ
301、302、303 フレーム
311 テロップ部分
312 テロップでない部分
501 カウンタ制御部
502 出力部

Claims (6)

  1. 複数のフレームを含むコンテンツを表示装置により再生させるための再生装置であって、
    第一カウンタ値を生成するための第一発振器と、
    前記第一発振器が生成するクロック信号に基づいて第一カウンタ値を増加させる第一カウンタと、
    前記複数のフレームのうちから、前記第一カウンタ値に基づいて選択される一のフレームを出力用メモリに順次格納する格納部と、
    前記表示装置用の垂直同期信号を生成するための第二発振器であって、発振周波数が可変である第二発振器と、
    前記第一発振器が生成するクロック信号と、前記第二発振器が生成するクロック信号との位相を一致させるように前記第二発振器の発振周波数を制御する位相制御部と、
    前記第二発振器が生成するクロック信号に基づいて垂直同期信号を生成し、生成した前記垂直同期信号と、前記出力用メモリに保持されているフレームとを前記表示装置に出力する信号出力部とを備え
    前記位相制御部は、
    前記第二発振器が生成するクロック信号に基づいて第二カウンタ値を増加させる第二カウンタと、
    前記第一カウンタ値と前記第二カウンタ値との差分に応じた信号を生成する比較器と、
    前記比較器が生成した信号に基づいて前記第二発振器の発振周波数を制御する発振制御部とを有し、
    前記再生装置は、さらに、
    所定時間ごとに増加するマスタカウンタ値を外部から複数回受信する受信部と、
    (a)前記受信部が受信した前記マスタカウンタ値を前記第一カウンタ値及び前記第二カウンタ値に設定し、(b)前記マスタカウンタ値と前記第一カウンタ値とが同期するように前記第一カウンタ値の増加速度を増減させる制御を前記第一カウンタに行い、かつ、(c)前記制御を前記第二カウンタに行う調整部とを備える
    再生装置。
  2. 前記第二発振器は、前記第二発振器に印加される電圧に基づいて発振周波数が可変であり、
    前記比較器は、
    前記第一カウンタ値と前記第二カウンタ値との差分に応じた電圧を生成し、
    前記発振制御部は、
    前記比較器が生成した電圧を低周波透過フィルタを介して前記第二発振器に印加することで前記第二発振器の発振周波数を制御する
    請求項に記載の再生装置。
  3. 前記複数のフレームのそれぞれは、前記複数のフレームのそれぞれにおいて共通の位置に位置するテロップ部分であって、前記コンテンツの再生の際に前記テロップ部分内において所定方向に等速移動する文字を含むテロップ部分を有する
    請求項1又は2に記載の再生装置。
  4. 前記複数のフレームのそれぞれには、前記コンテンツの再生の際に当該フレームを再生すべきタイミングを示すカウンタ値である再生カウンタ値が付加されており、
    前記再生装置は、さらに、
    前記複数のフレームを記憶している記憶部を備え、
    前記格納部は、
    前記記憶部が記憶している前記複数のフレームに含まれるフレームであって、当該フレームに付加されている再生カウンタ値を含む所定範囲に前記第一カウンタ値が含まれるフレームを、前記一のフレームとして前記出力用メモリに格納する
    請求項1〜のいずれか1項に記載の再生装置。
  5. 請求項に記載の再生装置と、
    前記再生装置に前記マスタカウンタ値を送信する同期装置とを備える
    再生システム。
  6. 複数のフレームを含むコンテンツを表示装置により再生させるための再生装置の制御方法であって、
    前記再生装置は、
    第一カウンタ値を生成するための第一発振器と、
    前記第一発振器が生成するクロック信号に基づいて第一カウンタ値を増加させる第一カウンタと、
    前記表示装置用の垂直同期信号を生成するための第二発振器であって、発振周波数が可変である第二発振器とを備え、
    前記制御方法は、
    前記複数のフレームのうちから、前記第一カウンタ値に基づいて選択される一のフレームを出力用メモリに順次格納する格納ステップと、
    前記第一発振器が生成するクロック信号と、前記第二発振器が生成するクロック信号との位相を一致させるように前記第二発振器の発振周波数を制御する位相制御ステップと、
    前記第二発振器が生成するクロック信号に基づいて垂直同期信号を生成し、生成した前記垂直同期信号と、前記出力用メモリに保持されているフレームとを前記表示装置に出力する信号出力ステップとを含み、
    前記位相制御ステップは、
    前記第二発振器が生成するクロック信号に基づいて第二カウンタ値を第二カウンタにより増加させる増加ステップと、
    前記第一カウンタ値と前記第二カウンタ値との差分に応じた信号を生成する比較ステップと、
    前記比較ステップで生成した信号に基づいて前記第二発振器の発振周波数を制御する発振制御ステップとを含み、
    前記制御方法は、さらに、
    所定時間ごとに増加するマスタカウンタ値を外部から複数回受信する受信ステップと、
    (a)前記受信ステップで受信した前記マスタカウンタ値を前記第一カウンタ値及び前記第二カウンタ値に設定し、(b)前記マスタカウンタ値と前記第一カウンタ値とが同期するように前記第一カウンタ値の増加速度を増減させる制御を前記第一カウンタに行い、かつ、(c)前記制御を前記第二カウンタに行う調整ステップとを含む
    制御方法。
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