JP6464845B2 - 白色フィルム - Google Patents
白色フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6464845B2 JP6464845B2 JP2015053126A JP2015053126A JP6464845B2 JP 6464845 B2 JP6464845 B2 JP 6464845B2 JP 2015053126 A JP2015053126 A JP 2015053126A JP 2015053126 A JP2015053126 A JP 2015053126A JP 6464845 B2 JP6464845 B2 JP 6464845B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- white film
- inorganic particles
- bubbles
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
また、フィルム内部に多数の微細な気泡を含有させることによって白色化したフィルムは、高い反射性を有することから高い白色度を有するので、画像印字媒体、とりわけ昇華転写方式用の受像紙にも好ましく用いられている。
(1)気泡を含有する白色フィルムであって、同一気泡に有機粒子および無機粒子を含有する気泡の個数が全気泡個数の10%以上であり、比重が0.6以上0.8以下であることを特徴とする白色フィルム。
(2)無機粒子の粒径が有機粒子の粒径より小さく、有機粒子の表面に無機粒子が付着している(1)に記載の白色フィルム。
(3)無機粒子の粒径が有機粒子の粒径より小さく、気泡の内壁に無機粒子が付着している(1)に記載の白色フィルム。
(4)無機粒子が屈折率2.0以上であって、数平均粒径が1.5μm以下である(1)〜(3)のいずれかに記載の白色フィルム。
(5)無機粒子が10〜45重量%含有する(1)〜(4)のいずれかに記載の白色フィルム。
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキシレンジメチレン
テレフタレートなどは安価に入手でき、かつ製膜性も良好であるため、特に好適に用いる
ことができる。
無機粒子としては、たとえば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、酸化チタン(アナターゼ型、ルチル型)、酸化亜鉛、硫酸バリウム、硫化亜鉛、塩基性炭酸鉛、雲母チタン、酸化アンチモン、酸化マグネシウム、リン酸カルシウム、シリカ、アルミナ、マイカ、タルクが好適に用いられる。
(1)比重
白色フィルムを5cm×5cmの大きさに切りだし、JIS K7112(1980版)に基づいて電子比重計SD−120L(ミラージュ貿易(株)製)を用いて測定した。なお、白色フィルムについて5枚用意し、それぞれを測定し、その平均値でもって該白色フィルムの比重とした。
分光光度計U−3410((株)日立製作所)に、φ60積分球130−0632((株)日立製作所)(内面が硫酸バリウム製)および10°傾斜スペーサーを取りつけた状態で560nmの光反射率を求めた。なお、光反射率は白色フィルムにコーティング面がある場合はコーティング層側から計測して求めた値を当該白色フィルムの反射率とした。標準白色板には(株)日立計測器サービス製の部品番号210−0740(酸化アルミニウム)を用いた。なお、白色フィルムについて5枚用意し、それぞれを測定し、その平均値でもって該白色フィルムの反射率とした。
JIS K−7105(1981/03/01制定)に従い、ヘーズメーター(HGM−2、スガ試験機株式会社製)を使用して測定した。なお、白色フィルムについて5枚用意し、それぞれを測定し、その平均値でもって該白色フィルムの透過率とした。
ミクロトームを用いて白色フィルム断面を厚み方向に垂直に凍結切断し、その断面をイオンコーターで白金/パラジウムを蒸着して、日本電子(株)製電界放射走査型電子顕微鏡JSM−6700Fを用いて、倍率2,000倍で画像解析装置に取り込んだ。このとき、1画像中に気泡が150個以上入っており、1画像の大きさ(縦μm×横μm):70.4×53.02、解像度:1,280ピクセル×964ピクセルであった。取り込んだ画像から、全気泡について無機粒子および有機粒子を含有の有無を確認し、全気泡個数を母数とした無機粒子および有機粒子を含有する気泡の個数の割合を計算した。任意に5視野計測し、その平均値を同一気泡に有機粒子および無機粒子を含有する気泡の個数の割合とし、百分率で表記した。
(1)ポリエステル樹脂(a−1)
酸成分としてテレフタル酸を、グリコール成分としてエチレングリコールを用い、三酸化アンチモン(重合触媒)を得られるポリエステルペレットに対してアンチモン原子換算で300ppmとなるように添加し、重縮合反応を行い、極限粘度0.63dl/gのポリエチレンテレフタレートペレット(PET)を得た。
酸成分としてテレフタル酸を、グリコール成分としてエチレングリコールを用い、三酸化アンチモン(重合触媒)を得られるポリエステルペレットに対してアンチモン原子換算で300ppmとなるように添加し、重縮合反応を行い、極限粘度0.51dl/gのポリエチレンテレフタレートペレット(PET)を得た。
ポリエステル樹脂(a−2)を温度220℃、真空度0.5mmHgの条件の回転式の真空装置(ロータリーバキュームドライヤー)に入れ、20時間撹拌しながら加熱し続けることによって固相重合を行い極限粘度0.74dl/gのポリエチレンテレフタレートペレット(PET)を得た。
ガラス転移温度が178℃、メルトボリュームレートMVR(260℃/2.16kg)が4.5ml/10mimである環状オレフィン樹脂「TOPAS」(ポリプラスチック社製)を用いた。
融点が236℃、メルトフローレートMFR(260℃/5kg)が180g/10mimであるポリメチルペンテン樹脂「TPX」(三井化学社製)を用いた。
数平均粒径0.21μmのルチル型ニ酸化チタン粒子を用いた。
ポリエステル樹脂(a−2)を40重量部、非相溶樹脂(b−1)を30重量部および無機粒子(c)を30重量部を二軸押出機にて溶融混練行い、二酸化チタンおよびシクロオレフィンのマスターバッチ(M−1)を作成した。次にマスターバッチ(M−1)を40重量部およびポリエステル樹脂(a−3)を60重量部の混合物を180℃の温度で3時間真空乾燥した後に押出機(A)に供給し、280℃の温度で溶融押出後30μmカットフィルターにより濾過を行った後に、Tダイ複合口金に導入した。また、ポリエステル樹脂(a−1)を180℃の温度で3時間真空乾燥した後に押出機(B)に供給し、280℃の温度で溶融押出後30μmカットフィルターによりろ過を行った後に、Tダイ複合口金に導入した。
次いで、該Tダイ複合口金内で、ポリエステル層(B)がポリエステル層(A)の両表層に積層(B/A/B)されるよう合流せしめた後、シート状に共押出して溶融積層シートとし、該溶融積層シートを、表面温度25℃に保たれたドラム上に静電印加法で密着冷却固化させて未延伸積層フィルムを得た。続いて、該未延伸積層フィルムを100℃の温度に加熱したロール群で予熱した後、長手方向(縦方向)に3倍延伸した後に25℃の温度のロール群で冷却して一軸延伸フィルムを得た。その後、一軸延伸フィルムの両端をクリップで把持しながらテンター内で110℃にて長手方向に垂直な方向(横方向)に3.3倍延伸した。さらに引き続いて、テンター内の熱処理ゾーンで180℃ の熱処理を施し、さらに180℃で4%横方向に弛緩処理を行った後、次いで均一に徐冷後に巻き取って、厚み188μmおよび比重0.7の白色フィルムを得た。
マスターバッチ(M−1)を30重量部およびポリエステル樹脂(a−3)を70重量部の混合物を180℃の温度で3時間真空乾燥した後に押出機(A)に供給した以外は実施例1と同様にして厚み188μmおよび比重0.9の白色フィルムを得た。
マスターバッチ(M−1)を20重量部、マスターバッチ(M−2)を20重量部およびポリエステル樹脂(a−3)を60重量部含む混合物を180℃の温度で3時間真空乾燥した後に押出機(A)に供給した以外は実施例1と同様にして厚み188μmおよび比重0.7の白色フィルムを得た。
ポリエステル樹脂(a−2)を40重量部、非相溶樹脂(b−2)を30重量部および無機粒子(c)を30重量部を二軸押出機にて溶融混練行い、二酸化チタンおよびポリメチルペンテンのマスターバッチ(M−3)を作成した。次にマスターバッチ(M−3)を40重量部およびポリエステル樹脂(a−3)を60重量部含む混合物を180℃の温度で3時間真空乾燥した後に押出機(A)に供給した以外は実施例1と同様にして厚み188μmおよび比重0.6の白色フィルムを得た。
ポリエステル樹脂(a−3)を40重量部、非相溶樹脂(b−1)を30重量部および無機粒子(c)を30重量部を二軸押出機にて溶融混練行い、二酸化チタンおよびシクロオレフィンのマスターバッチ(M−2)を作成した。次にマスターバッチ(M−2)を40重量部およびポリエステル樹脂(a−1)を60重量部の混合物を180℃の温度で3時間真空乾燥した後に押出機(A)に供給した以外は実施例1と同様にして厚み188μmおよび比重0.7の白色フィルムを得た。
Claims (5)
- 気泡を含有する白色フィルムであって、同一気泡に有機粒子および無機粒子を含有する気泡の個数が全気泡個数の10%以上であり、比重が0.6以上0.8以下であることを特徴とする白色フィルム。
- 無機粒子の粒径が有機粒子の粒径より小さく、有機粒子の表面に無機粒子が付着している請求項1に記載の白色フィルム。
- 無機粒子の粒径が有機粒子の粒径より小さく、気泡の内壁に無機粒子が付着している請求項1に記載の白色フィルム。
- 無機粒子が屈折率2.0以上であって、数平均粒径が1.5μm以下である請求項1〜3のいずれかに記載の白色フィルム。
- 無機粒子が10〜45重量%含有する請求項1〜4のいずれかに記載の白色フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015053126A JP6464845B2 (ja) | 2014-03-28 | 2015-03-17 | 白色フィルム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014067696 | 2014-03-28 | ||
JP2014067696 | 2014-03-28 | ||
JP2015053126A JP6464845B2 (ja) | 2014-03-28 | 2015-03-17 | 白色フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015193818A JP2015193818A (ja) | 2015-11-05 |
JP6464845B2 true JP6464845B2 (ja) | 2019-02-06 |
Family
ID=54433135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015053126A Active JP6464845B2 (ja) | 2014-03-28 | 2015-03-17 | 白色フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6464845B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018025663A1 (ja) * | 2016-08-02 | 2018-02-08 | 東レ株式会社 | 成形用白色ポリエステルフィルム及びそれを用いた白色樹脂成形体 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3296021B2 (ja) * | 1993-05-14 | 2002-06-24 | 東洋紡績株式会社 | 空洞含有ポリエステルフィルム |
-
2015
- 2015-03-17 JP JP2015053126A patent/JP6464845B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015193818A (ja) | 2015-11-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TW527507B (en) | White film for surface light source | |
JP5564895B2 (ja) | 白色単層ポリエステルフィルム及びそれを用いた面光源反射部材 | |
JP5082951B2 (ja) | 反射板用ポリエステルフィルム | |
KR101813543B1 (ko) | 백색 필름 및 그것을 사용한 면광원 | |
JP2006072347A (ja) | 光反射フィルムおよびそれを用いた面光源 | |
JP2011209499A (ja) | 面光源反射板用白色ポリエステルフィルム及びそれを用いた液晶ディスプレイ用面光源反射板 | |
JP2005173546A (ja) | 光反射フィルムおよびそれを用いた面光源 | |
JP2003160682A (ja) | 光反射フィルム | |
JP7247887B2 (ja) | 白色ポリエステルフィルム | |
JP4345305B2 (ja) | 光反射フィルムおよびそれを用いた面光源 | |
JP2007140542A (ja) | 光反射フィルムとそれを用いた面光源 | |
JP2013120313A (ja) | 白色ポリエステルフィルム | |
JP5817165B2 (ja) | 反射板用白色積層ポリエステルフィルムおよびバックライト装置 | |
JP6464845B2 (ja) | 白色フィルム | |
JP2012137618A (ja) | 面光源反射板用白色ポリエステルフィルム | |
WO2015125644A1 (ja) | ポリエステルフィルム | |
JP2008309975A (ja) | 反射板用白色積層ポリエステルフィルム | |
JP4525055B2 (ja) | 光反射フィルムおよびそれを用いた面光源 | |
JP2015180535A (ja) | 白色積層フィルム | |
JP4923378B2 (ja) | 光反射フィルムおよびその製造方法 | |
JP2012207153A (ja) | 白色フィルム | |
CN107111014B (zh) | 直下型面光源用白色反射膜及使用该膜的直下型面光源 | |
JP2016045390A (ja) | 光反射フィルム | |
JP2014065817A (ja) | 2軸延伸フィルム | |
JP2015121590A (ja) | 直下型面光源用白色反射フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180130 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180808 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180821 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181015 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181211 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181224 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6464845 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |