JP6464117B2 - 回転子部材、回転子、及び電動機 - Google Patents

回転子部材、回転子、及び電動機 Download PDF

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Description

本発明は、回転子部材、回転子、及び電動機に関し、特に、磁石表面貼付型の電動機を構成する回転子部材、回転子、及びそれらを備える電動機に関する。
同期電動機の回転子部材は、筒状のスリーブ部と、スリーブ部の径方向外側において周方向に並ぶように配置されて、全体で筒状の磁石セグメント群を構成する複数の磁石セグメント(永久磁石)と、を備える。スリーブ部の内周面は、テーパ面を有する。このような回転子部材のスリーブ部の内周面により取囲まれる空間に、円筒形状を有する回転軸部が圧入により挿入されて、電動機の回転子は構成されている。
このような回転子を有する同期電動機を回転させる場合に、磁石セグメントの固定においては、回転子の回転時の遠心力に十分耐え得るように、何らかの補強を施す必要がある。一般的には、例えば、炭素繊維やガラス繊維、或いはチタンなどの非磁性金属により構成され磁石セグメントを保持する保持部材を、磁石セグメントに被せるといった補強構造が採られる。具体的には、例えば、高速回転用途の同期電動機では、磁石セグメントは、磁石セグメントの外周面に被せられた炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の保持部材としての筒状部材と、スリーブ部と、の間で挟持される(特許文献1参照)。
特開2014−212680号公報
上記特許文献1に記載の同期電動機の回転子では、スリーブ部の内周面のテーパ率と、当該内周面に当接する回転軸部の外周面のテーパ率と、は同一である。このような上記特許文献1に記載の同期電動機の回転子の製造の際に、保持部材としての筒状部材を磁石セグメントの外周面に組み付ける作業は容易ではない。
組みつけ易さを優先させて、例えば、筒状部材と磁石セグメントとの間に隙間を形成して、いわゆる隙間嵌めによる組み付けを行うと、当該隙間がそのままスリーブ部の無駄な拡径になる。また、圧入時の圧力(トン数)を無駄に大きくすることになり、スリーブ部が破断する問題や、分解し難さの問題を生ずることが考えられる。また、回転子が組み付けられる前の段階の、回転子部材が組み立てられた段階において、筒状部材が固定されず動いたり、抜けたりする問題が生ずることが考えられる。これは、回転子部材が単体で取引されるビルトインタイプのモータの場合には、特に問題となる。
逆に、筒状部材と磁石セグメントの間を隙間のない締り嵌めとすると、磁石セグメントの外周面に筒状部材が嵌装されてゆく際に、圧入が進行するにつれて摩擦面積が増大するため圧入力が増大し、圧入途中で筒状部材を押せなくなるか、或いは、無理に押し続けると、筒状部材そのものがその圧入力に耐えられずに破壊されてしまう問題が考えられる。
特に、磁石セグメント群の軸心に直交する断面における磁石セグメント群の外周面の形状が真円ではない場合であって、筒状部材の軸心に直交する断面における筒状部材の内周面の形状が真円の円筒形状に形成されている場合には、磁石セグメントの外周面に筒状部材を被せて組み付ける際に、磁石セグメント群を構成する磁石セグメントの外周面の形状に沿う形に、予め何らかの方法で筒状部材を変形させてから嵌め合わせる作業が必要である。しかしこの作業は、変形に精度が要求され難易度が高く、工数がかかる問題が考えられる。
また、他の方法として、筒状部材の内周面の形状が磁石セグメントの外周面の形状に倣った形状とされた筒状部材を用いる方法が考えられる。しかし、この方法の場合には、スリーブ部に無駄な拡径量を与えないようにするために、筒状部材の内周面形状を高い寸法精度で仕上げる必要がある。より精度良く仕上げれば仕上げるほど、スリーブ部の無駄な拡径量を減らすことができる。しかし、このような高い精度での仕上げは、製造における難易度が高く、コストが高くなる問題がある。
本発明は、回転子部材の製造時に、筒状部材の磁石セグメントの外周面への組み付けを容易とし、スリーブ部の拡径を抑え、筒状部材をスリーブ部に対して確実に固定することが可能な、回転子部材、回転子、及びこれらを有する電動機を提供することを目的とする。
本発明に係る、回転子部材(例えば、後述の回転子部材300、300A)は、電動機(例えば、後述の電動機100)の回転軸部(例えば、後述の回転軸部200)に圧入によって固定される回転子部材であって、軸方向第1の側の第1端部(例えば、後述の第1端部302)と、軸方向第2の側の第2端部(例えば、後述の第2端部303)とを有する、筒状のスリーブ部(例えば、後述のスリーブ部301)と、前記スリーブ部の径方向外側において周方向に並ぶように配置された複数の磁石セグメント(例えば、後述の磁石セグメント311)と、前記複数の磁石セグメントを前記径方向外側から覆い、前記スリーブ部との間で前記複数の磁石セグメントを挟持する筒状部材(例えば、後述の筒状部材321、321A)と、を備え、前記スリーブ部の内周面は、前記第1端部から前記第2端部に向かう方向に於いて一定の割合で連続的に前記スリーブ部の内径が増加する内周テーパ面(例えば、後述のテーパ状内周面306)を有し、前記スリーブ部の外周面は、少なくとも前記内周テーパ面が存在する前記スリーブ部の軸方向区間において、前記第1端部から前記第2端部に向かう方向に於いて一定の割合で連続的に前記スリーブ部の外径が減少する外周テーパ面(例えば、後述のテーパ状外周面304)を有し、前記スリーブ部に前記回転軸部が圧入される前の状態の前記回転子部材においては、複数の前記磁石セグメントの外周面は、前記第1端部から前記第2端部に向かう方向に於いて一定の割合で連続的に前記回転軸部の外径が減少する外周テーパ面を有し、複数の前記磁石セグメントの外周面(例えば、後述の外周面317)と前記筒状部材の内周面(例えば、後述の内周面324)との間には、隙間が生じており、前記スリーブ部に前記回転軸部が圧入された後の状態の前記回転子部材においては、複数の前記磁石セグメントの外周面と前記筒状部材の内周面との間には隙間が生じておらず、複数の前記磁石セグメントの外周面と前記筒状部材の内周面とは面当接する。
また、本発明に係る回転子は、上記回転子部材と、前記回転子部材の前記スリーブ部に圧入される回転軸部と、を有する電動機の回転子であって、前記回転軸部の外周面の部分であって、前記スリーブ部に前記回転軸部が圧入されたときに前記スリーブ部の内周テーパ面が当接する部分は、前記第1端部から前記第2端部に向かう方向に於いて一定の割合で連続的に前記回転軸部の外径が増加する外周テーパ面(例えば、後述のテーパ状外周面202)を有し、前記スリーブ部に前記回転軸部が圧入される前の状態の前記回転子部材における、前記回転子部材の前記スリーブ部の内周テーパ面のテーパ率をt1とし、前記回転子部材の前記スリーブ部の外周テーパ面のテーパ率をt2とし、前記スリーブ部に前記回転軸部が圧入される前の状態の前記回転軸部における、前記回転子の前記回転軸部の外周テーパ面のテーパ率をt3としたときに、t1+t2=t3の関係を有する。また、本発明に係る電動機は、上記回転子を有する。
本発明によれば、回転子部材の製造時に、筒状部材の磁石セグメントの外周面への組み付けを容易とし、スリーブ部の拡径を抑え、筒状部材をスリーブ部に対して確実に固定することが可能な、回転子部材、回転子、及びこれらを有する電動機を提供することができる。
第1実施形態に係る電動機100を示す断面図である。 第1実施形態に係る回転子400を示す、スリーブ部301の軸方向視の断面図である。 第1実施形態に係る回転子部材300を示す、スリーブ部301の軸心を含む面で切った断面図である。 第1実施形態に係る回転子部材300の筒状部材321を磁石セグメント311の外周面317に組み付けている様子を示す、スリーブ部301の軸心を含む面で切った断面図である。 第1実施形態に係る回転子部材300の筒状部材321を磁石セグメント311の外周面317に組み付けた様子を示す、スリーブ部301の軸心を含む面で切った断面図である。 第1実施形態に係る回転子部材300のスリーブ部301に回転軸部200を挿入している様子を示す、スリーブ部301の軸心を含む面で切った断面図である。 第1実施形態に係る回転子部材300のスリーブ部301に回転軸部200を挿入した様子を示す、スリーブ部301の軸心を含む面で切った断面図である。 第2実施形態に係る回転子400Aを示す、スリーブ部301の軸方向視の断面図である。
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係る電動機100を示す断面図である。図2は、第1実施形態に係る回転子400を示す、スリーブ部301の軸方向視の断面図である。図3は、第1実施形態に係る回転子部材300を示す、スリーブ部301の軸心を含む面で切った断面図である。
以下の説明においては、説明の便宜上、電動機100の回転軸部200の軸心に沿う方向を軸方向とし、図1における左方を軸方向前方、右方を軸方向後方と定義する。
回転電機としての電動機100は、同期電動機により構成されており、内部空間101を形成するハウジング102と、ハウジング102の内部空間101に静止して配置される固定子110と、固定子110の径方向内側に回転可能に設置された回転子400と、を備える。固定子110は、固定子鉄心103と、固定子鉄心103に巻回されたコイル104と、を有する。固定子鉄心103は、例えば電磁鋼板の薄板が積層されて作製される。
固定子110からは、コイル104に電気的に接続された動力線(図示せず)が引き出されている。動力線は、ハウジング102に設けられた貫通孔を介して、電動機100の外部に設置された動力源(図示せず)に接続される。
回転子400は、内部空間101において軸方向に延びる回転軸部200と、回転軸部200の径方向外側に固定される回転子部材300と、を有する。
回転軸部200は、図1等に示すように、軸心(中心軸線)Oと、軸心Oと同心の中心孔201と、を有する筒状の部材である。本実施形態では、電動機100として工作機械の主軸に用いられるビルトインモータを想定しているため、回転軸部200に中心孔201が形成されているが、これに限定されない。回転軸部200は、中心孔201が形成されていない中実材で作られてもよい。
回転軸部200の軸心Oは、電動機100の回転軸心である。回転軸部200の軸方向前方側の部分は、ハウジング102の前方側の壁部に取り付けられた軸受(図示せず)を介して、ハウジング102に回転可能に支持される。同様に、回転軸部200の軸方向後方側の部分は、ハウジング102の後方側の壁部に取り付けられた軸受(図示せず)を介して、ハウジング102に回転可能に支持される。
回転軸部200は、テーパ状外周面202を有する。テーパ状外周面202は、回転軸部200の外周面の部分であって、スリーブ部301に回転軸部200が圧入されたときに、後述するテーパ状外周面202が当接する回転軸部200の外周面の部分に位置している。スリーブ部301に回転軸部200が圧入される前の状態で、テーパ状外周面202は、テーパ率t3を有している。テーパ率t3の値は、例えば1/100程度である。回転軸部200の軸方向前方側の部分203および段差部204は、製造時の利便性のために設けられている。テーパ状外周面202は、軸方向後端205から、軸方向前端206まで連続して延びている。テーパ状外周面202の軸方向後端205の軸方向後方には、軸方向に沿って直線状に延びる円筒状の外周面207が形成されている。
突き当て用の部分203および段差部204は、製造時に組付け作業をし易くするために形成されている。突き当て用の部分203は、軸方向に沿って延びる円筒状の外周面を有しており、テーパ状外周面202の軸方向前端206との間で段差部204を形成するように、テーパ状外周面202から回転軸部200の径方向外側に突出する。
回転子部材300は、図2等に示すように、筒状のスリーブ部301と、スリーブ部301の径方向外側において、周方向に並ぶように配置されて、全体で筒状の磁石セグメント群を構成する複数の磁石セグメント311と、磁石セグメント311を径方向外側から覆う、筒状部材321と、を有する。磁石セグメント311は、製造の都合や磁石の成形の都合に応じて軸方向に複数に分割されてもよく、本実施形態では、図3に示すように、軸方向に3分割されている。
図1等に示すように、スリーブ部301は、軸心(中心軸線)Oを有する筒状の部材である。スリーブ部301は、軸方向第1の側としての軸方向後方側の第1端部302と、軸方向第2の側としての軸方向前方側の第2端部303と、軸方向に沿って延びるテーパ状外周面304及びテーパ状内周面306と、を有する。スリーブ部301の軸方向後端の、テーパ状外周面304から径方向外側に突出する凸部305は、製造時に磁石の軸方向の位置を揃え易くするために形成されている。
スリーブ部301は、例えばSS400またはS45Cといった、磁性体の金属材料から作製される。また、スリーブ部301の径方向におけるスリーブ部301の厚さは、スリーブ部301を回転軸部200に圧入する作業を容易とするために、より薄くすることが好ましい。例えば、スリーブ部301は、最も厚みが薄い部分において、1mm〜2mmの厚みを有する。
図3に示すように、内周テーパ面としてのテーパ状内周面306においては、第1端部302から第2端部303に向かう方向に於いて一定の割合で連続的にスリーブ部301の内径が増加する。テーパ状内周面306は、第1端部302から第2端部303まで連続して延びており、且つ、軸方向後側の第1端部302から、軸方向前側の第2端部303に至るまで、スリーブ部301の内径が不連続的に小さくなる部分を含まない。換言すれば、テーパ状内周面306においては、第1端部302から第2端部303までの全域に亘って、スリーブ部301の軸方向前方に向かうにつれてテーパ状内周面306の半径が徐々に大きくなっている。
テーパ状内周面306は、スリーブ部301に磁石セグメント311及び筒状部材321が組み付けられ回転子部材300が組み立てられた後の状態であって、回転子部材300のスリーブ部301に回転軸部200が圧入される前の状態では、テーパ率t3よりも小さい値を有するテーパ率t1のテーパ面を構成する。第1端部302から第2端部303に至るまでのテーパ状内周面306の途中の部分に、局部的にテーパ状内周面306の半径が小さくなる部分は存在しない。
また、スリーブ部301の外周面は、テーパ状内周面306が存在する軸方向区間において、第1端部302から第2端部303に向かう方向に於いて一定の割合で連続的にスリーブ部301の外径が減少する外周テーパ面としてのテーパ状外周面304を有する。テーパ状外周面304は、凸部305の前端から第2端部303まで連続して延びており、且つ、軸方向後側の凸部305の前端から、軸方向前側の第2端部303に至るまで、スリーブ部301の外径が不連続的に大きくなる部分を含まない。換言すれば、テーパ状外周面304は、凸部305の前端から第2端部303までの全域に亘って、軸方向前方に向かうにつれてその半径が徐々に小さくなっている。
テーパ状外周面304は、スリーブ部301に回転軸部200が圧入される前の状態では、テーパ率t3よりも小さい値を有するテーパ率t2のテーパ面を構成する。第1端部302から第2端部303に至るまでの途中の部分に、局部的にテーパ状外周面304の半径が大きくなる部分は存在しない。テーパ率t1、t2、t3は、
t1+t2=t3
の関係を有する。
電動機100においては、回転軸部200の軸心Oと、スリーブ部301の軸心Oとが一致するように、スリーブ部301は、回転軸部200のテーパ状外周面202上に固定される。スリーブ部301の第2端部303と、突き当て用の部分203の段差部204とは当接している。第2端部303におけるテーパ状内周面306の半径Rと、軸方向前端206におけるテーパ状外周面202の半径とは、略同じである。また、第1端部302におけるテーパ状内周面306の半径Rと、軸方向後端205の近傍の部分であって第1端部302におけるテーパ状内周面306が当接しているテーパ状外周面202の半径とは、略同じである。スリーブ部301のテーパ状内周面306と、回転軸部200のテーパ状外周面202とは、大きな面圧で互いに密着している。スリーブ部301は、回転軸部200によって、スリーブ部301の径方向外側に向かって押圧されている。
磁石セグメント311は、所定の曲率半径の内径を有する略円弧状の磁石片により構成されている。具体的には、磁石セグメント311は、図2、図3等に示すように、軸方向前方側の端面312、および軸方向後方側の端面313と、磁石セグメント群の周方向一方側の端面314、および磁石セグメント群の周方向他方側の端面315と、径方向内側の内周面316、および径方向外側の外周面317とを有する。
内周面316は、所定の曲率半径を有する円弧面であって、端面312を形成する一辺であって磁石セグメント群の径方向内側の一辺と、端面313を形成する一辺であって磁石セグメント群の径方向内側の一辺と、を接続するように、磁石セグメント群の軸方向に沿って延びている。外周面317は、磁石セグメント群の周方向に沿って延びる滑らかな曲線で構成されている。磁石セグメント群の周方向における磁石セグメント311の端部の部分は、図2等に示すように、端縁に近づくにつれて、内周面316に外周面317が近づくように、厚さが薄く構成されている。
図1、図2に示すように、筒状部材321は、軸方向に延びる形状を有する筒状の部材である。具体的には、筒状部材321は、軸方向前方側の端面322、および軸方向後方側の端面323と、筒状部材321の内周面324および外周面325とを有している。筒状部材321は、完全な円筒形状を有しておらず、磁石セグメント群の周方向において隣接する複数の磁石セグメント311の間の空間に対向する部分及びその近傍においては、図2に示すように、他の筒状部材321の部分と比較して半径が小さくなる非円筒形状を有している。
筒状部材321は、筒状部材321の周方向へ僅かに伸びることは可能であるが、径方向外側に向かって膨張するような変形に対して、強い強度を有しており、筒状部材321の半径(直径)は変化し難い。また、筒状部材321は、磁束による発熱や、磁束の漏れによる性能低下を防止する観点から、非磁性材料から作製されることが好ましい。さらに、筒状部材321は、回転によって生じる遠心力を小さくするために、小さい密度を有することが好ましい。
例えば、筒状部材321の材料としては、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、炭化ケイ素繊維、ボロン繊維、チタン合金繊維、超高分子量ポリエチレン、またはポリブチレンテレフタレート繊維といった、比強度(単位密度当りの引張強度)に優れた材料が好適である。また、筒状部材321の材料として、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、炭化ケイ素繊維、ボロン繊維、チタン合金繊維、超高分子量ポリエチレン、またはポリブチレンテレフタレート繊維を使用したFRP(繊維強化樹脂)、もしくは、これらの幾つかを組み合わせた複合材も好適である。また、筒状部材321の材料として、オーステナイト系のステンレスやチタン、またはチタン合金等の非磁性金属を用いてもよい。本実施形態では、筒状部材321の材料としては、CFRP(炭素繊維強化樹脂)が用いられる。
図1及び図2から分かるように、回転子部材300のスリーブ部301のテーパ状外周面304上においては、計12個の磁石セグメント311が配置されている。具体的には、図2のAに示す磁石セグメント群の周方向位置において、3つの磁石セグメント311が磁石セグメント群の軸方向に隣り合うように配置されている。同様に、図2のB、C、およびDに示す磁石セグメント群の周方向位置において、それぞれ、3つの磁石セグメント311が磁石セグメント群の軸方向に隣り合うように配置されている。
前述のように、スリーブ部301のテーパ状外周面304は、スリーブ部301に回転軸部200が圧入される前の状態では、テーパ率t3よりも小さい値を有するテーパ率t2のテーパ面を構成する。このため、磁石セグメント311の外周面317は、磁石セグメント群の軸方向に沿って当該軸方向に対してテーパ率t2のテーパ面を構成する。これにより、筒状の磁石セグメント群においては、磁石セグメント311の外周面317は、図4に示す1番右に配置された磁石セグメント311の右端部において外径が最も大きく、図4に示す1番左に配置された磁石セグメント311の左端部において外径が最も小さい。
このように、本実施形態に係る回転子部材300においては、6対の磁石セグメント311が、スリーブ部301のテーパ状外周面304上において、スリーブ部301の周方向に略等間隔で配列するように配置されている。軸方向後方側に位置する磁石セグメント311の各々は、図1等に示すように、例えばスリーブ部301に凸部305等の構造が設けられることによって、軸方向の位置を揃えて配置される。
スリーブ部301の周方向に6対、計12個の磁石セグメント311から構成される磁石セグメント群の径方向外側には、全ての磁石セグメント311をスリーブ部301の径方向外側から、覆うと共に締め付けるように、筒状部材321が設けられている。筒状部材321の内径の最大値は、磁石セグメント群の周方向における磁石セグメント311の最も厚い部分を通る回転子400の直径における、磁石セグメント311の一方の外周面317から回転子400の中心を通り他方の外周面317に至るまでの長さと略同じ長さを有している。
そして、上述したように、図1に示すように電動機100においては、スリーブ部301は、回転軸部200によって、スリーブ部301の径方向外側に向かって押圧されている。この押圧により、スリーブ部301は、径方向外側に変形しようとし、磁石セグメント311の各々を、磁石セグメント群の径方向外側に向かって押圧する。
これに対して、筒状部材321は、上述したように、筒状部材321の径方向外側に向かって膨張するような変形に対して強い強度を有している。したがって、筒状部材321の周方向に生ずる筒状部材321の張力によって、磁石セグメント311から加えられる圧力を受け止め、その反力として、磁石セグメント311を磁石セグメント群の径方向内側に向けて押し返す。このため、磁石セグメント311は、スリーブ部301と筒状部材321との間で、強固に挟持される。これにより、電動機100の駆動時において、回転子部材300が高速で回転した場合においても、磁石セグメント311が、スリーブ部301および筒状部材321に対して相対移動することが抑えられる。
次に、図1、図2等を参照して、電動機100の動作について説明する。電動機100の外部に設置された動力源から、動力線を介してコイル104に電流が流されると、固定子110によって、軸心Oの周りに回転磁界が生成される。回転子部材300の磁石セグメント311は、固定子110によって生成される回転磁界によって磁石セグメント群の周方向に電磁力を受ける。その結果、回転子部材300は、回転軸部200とともに一体的に回転する。
次に、図4、図5を参照して、回転子400の製造工程における、スリーブ部301への磁石セグメント311及び筒状部材321の組み付けについて説明する。
図4は、第1実施形態に係る回転子部材300の筒状部材321を磁石セグメント311の外周面317に組み付けている様子を示す、スリーブ部301の軸心を含む面で切った断面図である。図5は、第1実施形態に係る回転子部材300の筒状部材321を磁石セグメント311の外周面317に組み付けた様子を示す、スリーブ部301の軸心を含む面で切った断面図である。
先ず、図4に示すように、テーパ状外周面304上に磁石セグメント311が配置された状態のスリーブ部301の第2端部303を、筒状部材321の軸方向後方の端面323から、筒状部材321の内周面324により取囲まれる筒状部材321の内部空間に挿入してゆく。このとき、筒状部材321の内径の最大値は、前述のように磁石セグメント311の最も後端に位置している部分、即ち、図4における1番右の磁石セグメント311の右端部の部分の外径とほぼ等しく、図4における1番左の磁石セグメント311の左端部の部分の外径より大きいため、前端寄りの位置において、磁石セグメント311の外周面317と筒状部材321の内周面324との間に僅かな隙間が生じている。
そして、テーパ状外周面304上に磁石セグメント311が配置された状態のスリーブ部301を、更に筒状部材321の内部空間に挿入してゆくと、筒状部材321の内周面324が磁石セグメント311の外周面317に当接し、挿入に必要な圧力が発生し始める。更に、スリーブ部301を筒状部材321の内部空間に挿入してゆくと、挿入に必要な圧力が徐々に増加してゆくが、筒状部材321の軸方向前方の端面322に近い部分の内周面324は、磁石セグメント311の外周面317に接触していない。このため、スリーブ部301を、筒状部材321の内部空間に挿入するために必要な圧力は、それほど大きな圧力にはならない。そして、筒状部材321の軸方向後方の端面323を、図4における1番右の磁石セグメント311の端面313に至るまで、スリーブ部301を筒状部材321に挿入して、図5に示すように、スリーブ部301の、筒状部材321の内部空間への圧入による挿入が完了する。このときにも、未だ筒状部材321の軸方向前方の端面322及びその近傍の部分における内周面324は、磁石セグメント311の外周面317に接触していない。
次に、図6、図7を参照して、回転子400の製造工程における、回転子部材300の回転軸部200への組み付けについて説明する。
図6は、第1実施形態に係る回転子部材300のスリーブ部301に回転軸部200を挿入している様子を示す、スリーブ部301の軸心を含む面で切った断面図である。図7は、第1実施形態に係る回転子部材300のスリーブ部301に回転軸部200を挿入した様子を示す、スリーブ部301の軸心を含む面で切った断面図である。
先ず、図6に示すように、回転軸部200の軸方向後端205を、スリーブ部301の第2端部303から、スリーブ部301のテーパ状内周面306により取囲まれるスリーブ部301の内部空間に挿入してゆく。このとき、軸方向後端205の近傍のテーパ状外周面202における回転軸部200の外径は、スリーブ部301の軸方向後端部以外のスリーブ部301の部分(スリーブ部301の軸方向前端部よりの部分)におけるテーパ状内周面306の部分により形成される内径よりも小さいため、図6に示す回転軸部200の右端部寄りの位置において、回転軸部200のテーパ状外周面202とスリーブ部301のテーパ状内周面306との間に僅かな隙間が生じている。
そして、更に、スリーブ部301に回転軸部200を挿入してゆくと、スリーブ部301の第1端部302近傍におけるテーパ状内周面306に、回転軸部200のテーパ状外周面202が当接し、挿入に必要な圧力が発生し始める。更に、スリーブ部301に回転軸部200を挿入してゆくと、挿入に必要な圧力が徐々に増加してゆくが、スリーブ部301の第2端部303に近い部分は、回転軸部200のテーパ状外周面202に、未だ接触していない。このため、回転軸部200を、スリーブ部301の内部空間に挿入するために必要な圧力は、それほど大きな圧力にはならない。そして、回転軸部200の軸方向後端205が、スリーブ部301の第1端部302から後方へ突出するまで、回転軸部200をスリーブ部301に挿入して、図7に示すように、スリーブ部301への回転軸部200の圧入による挿入が完了する。
このとき、テーパ率t1、t2、t3は、スリーブ部301への回転軸部200の圧入による挿入前に、
t1+t2=t3
の関係を有していたため、図7に示すように、回転軸部200のテーパ状外周面202に、スリーブ部301のテーパ状内周面306が面当接し、テーパ状外周面202とテーパ状内周面306との間に隙間が生じていない状態となる。また、筒状部材321の内周面324に、磁石セグメント311の外周面317が面当接し、筒状部材321の内周面324と、磁石セグメント311の外周面317との間に隙間が生じていない状態となる。この状態で、回転軸部200がスリーブ部301をスリーブ部301の径方向外側へ向けて押圧し、また、スリーブ部301と筒状部材321との間で磁石セグメント311が挟持されている。
以上のように、本実施形態によれば、電動機100の回転軸部200に圧入によって固定される回転子部材300は、軸方向第1の側の第1端部302と、軸方向第2の側の第2端部303とを有する筒状のスリーブ部301と、スリーブ部301の径方向外側において周方向に並ぶように配置されて、全体で筒状の磁石セグメント群を構成する複数の磁石セグメント311と、複数の磁石セグメント311を磁石セグメント群の径方向外側から覆い、スリーブ部301との間で複数の磁石セグメント311を挟持する筒状部材321と、を備える。
スリーブ部301の内周面は、第1端部302から第2端部303に向かう方向に於いて一定の割合で連続的にスリーブ部301の内径が増加する内周テーパ面としてのテーパ状内周面306を有する。スリーブ部301の外周面は、テーパ状内周面306が存在するスリーブ部301の軸方向区間において、第1端部302から第2端部303に向かう方向に於いて一定の割合で連続的にスリーブ部301の外径が減少する外周テーパ面としてのテーパ状外周面304を有する。
これにより、スリーブ部301のテーパ状外周面304がテーパ状であるため、回転軸部200をスリーブ部301に圧入により挿入する前の時点における磁石セグメント311の外周面317も、それに倣ってスリーブ部301の軸線に沿ったテーパ状となる。
この結果、筒状部材321の内部空間に、磁石セグメント311が配置されたスリーブ部301を圧入により挿入しているときの、磁石セグメント311の外周面317に摺動する筒状部材321の内周面324の面積を小さくすることができ、圧入にかかる圧力を高くせずに済む。このため、磁石セグメント311が配置されたスリーブ部301に筒状部材321を組付ける作業が容易となる。このため、磁石セグメント311が配置されたスリーブ部301に筒状部材321を組付ける際に、過剰な圧入力によって筒状部材321にダメージを与えてしまうリスクを低減、又は、回避できる。
また、回転子部材300と、回転子部材300のスリーブ部301に圧入される回転軸部200と、を有する電動機100の回転子400は、回転軸部200の外周面の部分であって、回転軸部200の外周面の部分であって、スリーブ部301に回転軸部200が圧入されたときにスリーブ部301のテーパ状内周面306が当接する部分は、第1端部302から第2端部303に向かう方向に於いて一定の割合で連続的に回転軸部200の外径が増加する外周テーパ面としてのテーパ状外周面202を有する。
スリーブ部301に回転軸部200が圧入される前の状態の回転子部材300における、回転子部材300のスリーブ部301の内周テーパ面としてのテーパ状内周面306のテーパ率をt1とし、回転子部材300のスリーブ部301の外周テーパ面としてのテーパ状外周面304のテーパ率をt2とし、スリーブ部301に回転軸部200が圧入される前の状態の回転軸部200における、回転子400の回転軸部200のテーパ状外周面202のテーパ率をt3としたときに、t1+t2=t3の関係を有する。
これにより、回転子部材300が回転軸部200に固定される前の時点でのスリーブ部301のテーパ状内周面306のテーパ率t1と、回転軸部200のテーパ状外周面202のテーパ率t3とが異なっている。
このため、スリーブ部301に回転軸部200が組み付けられたときに、磁石セグメント311の外周面317と筒状部材321の内周面324との間、及び、回転軸部200のテーパ状外周面202とスリーブ部301のテーパ状内周面306との間に形成されていた隙間が相殺されて無くなるようにすることを可能とする。
これにより、回転子部材300が回転軸部200上の所定の位置に圧入され、回転軸部200上に搭載が完了した後の、回転子部材300の磁石セグメント311の外周面317を、回転軸部200の軸線方向に平行にすることが可能となる。この結果、製造される回転子400は、従来と同様の形状の回転子とすることが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態による回転子部材について図8を参照しながら説明する。図8は、第2実施形態に係る回転子400Aを示す、スリーブ部301の軸方向視の断面図である。
第2施形態による回転子400Aの回転子部材300Aにおいては、磁石セグメント311Aの構成が、第1実施形態による磁石セグメント311の構成とは異なる。また、筒状部材321Aの構成が、第1実施形態による筒状部材321とは異なる。これ以外の構成については、第1実施形態による回転子400の回転子部材300の構成と同様であるため、第1実施形態における各構成と同様の構成については、同様の符号を付して説明を省略する。
磁石セグメント群の周方向における磁石セグメント311Aの端部の部分は、図8に示すように、端縁に近づいても厚さは一定である。即ち、磁石セグメント群の周方向におけるいずれの位置においても、磁石セグメント群の径方向における磁石セグメント311Aの厚さは一定である。
筒状部材321Aは、筒状部材321Aの軸方向前側の端面から軸方向後側の端面まで(第1実施形態における筒状部材321の軸方向前方の端面322から軸方向後方の端面323までに相当)の軸方向区間において、内径、外径がそれぞれ一定の完全な円筒形状を有している。筒状部材321Aの内径は、回転子400Aの直径における、磁石セグメント311の一方の外周面317から回転子400Aの中心を通り他方の外周面317に至るまでの長さと略同じ長さを有している。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、回転子部材、回転子、及び、これらを有する電動機の構成は、本実施形態における回転子部材300、300A、回転子400、400A、及び、これらを有する電動機100の構成に限定されない。
例えば、磁石セグメント311は12個設けられていたが、この数に限定されない。また、磁石セグメントは、磁石セグメント群の軸方向おいて分割されていなくてもよい。
また、スリーブ部の外周面は、少なくとも内周テーパ面が存在するスリーブ部の軸方向区間において、第1端部から第2端部に向かう方向に於いて一定の割合で連続的にスリーブ部の外径が減少する外周テーパ面を有していればよい。
また、テーパ率をt1と、テーパ率をt2と、テーパ率をt3とは、
t1+t2=t3
の関係を有していたが、これに限定されない。
100 電動機(回転電機)
200 回転軸部
202 テーパ状外周面
300、300A 回転子部材
301 スリーブ部
302 第1端部
303 第2端部
304 テーパ状外周面
306 テーパ状内周面
311 磁石セグメント
321、321A 筒状部材
400、400A 回転子
t1、t2、t3 テーパ率

Claims (3)

  1. 電動機の回転軸部に圧入によって固定される回転子部材であって、
    軸方向第1の側の第1端部と、軸方向第2の側の第2端部とを有する、筒状のスリーブ部と、
    前記スリーブ部の径方向外側において周方向に並ぶように配置された複数の磁石セグメントと、
    前記複数の磁石セグメントを前記径方向外側から覆い、前記スリーブ部との間で前記複数の磁石セグメントを挟持する筒状部材と、を備え、
    前記スリーブ部の内周面は、前記第1端部から前記第2端部に向かう方向に於いて一定の割合で連続的に前記スリーブ部の内径が増加する内周テーパ面を有し、
    前記スリーブ部の外周面は、少なくとも前記内周テーパ面が存在する前記スリーブ部の軸方向区間において、前記第1端部から前記第2端部に向かう方向に於いて一定の割合で連続的に前記スリーブ部の外径が減少する外周テーパ面を有し、
    前記スリーブ部に前記回転軸部が圧入される前の状態の前記回転子部材においては、複数の前記磁石セグメントの外周面は、前記第1端部から前記第2端部に向かう方向に於いて一定の割合で連続的に前記回転軸部の外径が減少する外周テーパ面を有し、複数の前記磁石セグメントの外周面と前記筒状部材の内周面との間には、隙間が生じており、
    前記スリーブ部に前記回転軸部が圧入された後の状態の前記回転子部材においては、複数の前記磁石セグメントの外周面と前記筒状部材の内周面との間には隙間が生じておらず、複数の前記磁石セグメントの外周面と前記筒状部材の内周面とは面当接する、回転子部材。
  2. 請求項1に記載の回転子部材と、
    前記回転子部材の前記スリーブ部に圧入される回転軸部と、
    を有する電動機の回転子であって、
    前記回転軸部の外周面の部分であって、前記スリーブ部に前記回転軸部が圧入されたときに前記スリーブ部の内周テーパ面が当接する部分は、前記第1端部から前記第2端部に向かう方向に於いて一定の割合で連続的に前記回転軸部の外径が増加する外周テーパ面を有し、
    前記スリーブ部に前記回転軸部が圧入される前の状態の前記回転子部材における、
    前記回転子部材の前記スリーブ部の内周テーパ面のテーパ率をt1とし、
    前記回転子部材の前記スリーブ部の外周テーパ面のテーパ率をt2とし、
    前記スリーブ部に前記回転軸部が圧入される前の状態の前記回転軸部における、
    前記回転子の前記回転軸部の外周テーパ面のテーパ率をt3としたときに、
    t1+t2=t3
    の関係を有する、回転子。
  3. 請求項2に記載の回転子を有する、電動機。
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