JP6463389B2 - アクセサリーの製作方法 - Google Patents

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Description

本発明はアクセサリーの製作方法に係り、特に、刺繍糸により縫製されたアクセサリーの製作方法に関する。
ネックレスやブレスレット等の様々なアクセサリーが広く使用されている。しかしながら、いずれのアクセサリーも全体が金属製のものが多く、使用者が装着した場合には相応の重量感を伴うものであり、長時間の使用には煩わしさが伴うこともある。
また、使用者が金属製のネックレスやブレスレットを装着した場合には金属の質感を感じざるをえず、長時間装着し続けた場合には違和感を感じることが多い、という事情もあった。さらに、金属製のアクセサリーにあっては、使用者が金属アレルギーの場合には装着が不可能となる場合もあった。
一方、合成樹脂により装飾部が作成されたアクセサリーも存在するがアクセサリーとしての高級感に欠けるため用途が限定されてしまうものであった。
従って、以前より、軽量であって、長時間使用しても煩わしさや違和感を感じさせることのなく、金属アレルギーの使用者であっても使用でき、高級感を醸し出せるアクセサリーが要望されていた。このような観点から本件出願人は従来技術に関する調査を行い以下の文献を抽出した。
特表2003−520083号公報 特開2012−95898号公報 実用新案登録第3067573号公報 実用新案登録第3066105号公報 特開昭63−211387号公報 特開2013−146367号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、「装身用網目構造物を製造する方法と該方法によって得られる網目構造物」に関するものであり、縦糸及び横糸により網目構造を形成し、縦糸及び横糸に多数の玉または環状スリーブを挿通させて形成するものであり、全体がすべて糸により形成されるものではないことから、全体として所定の重量感があり、前記要請には応えられない。
また、特許文献2に開示された技術はビーズアクセサリーに関するものであり、前記同様の問題がある。特許文献3に開示された技術は金属製筒状体を絞り加工して装飾用鎖を形成するものであり、特許文献4は装飾チェーンに止め金具を装着した使用するものであり、いずれも前記の要請に応えられるものではない。
また、特許文献5及び6には、水溶紙に刺繍を施して平面状の透かし模様を含む単独の刺繍模様を作成する技術や、複数の刺繍模様を接続してより大きな透かし模様を作成するための刺繍データを作成する刺繍データ作成装置が開示されているが、装身できるようなアクセサリーを作製する技術ではなく、前記の要請に応えられるものではない。
そこで、本発明の課題は、軽量であって、長時間使用しても煩わしさや違和感を感じさせることがなく、金属アレルギーの使用者であっても問題なく使用でき、高級感を醸し出せ、用途が限定されないアクセサリーを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明にあっては、機械ミシンにより刺繍糸で縫製して立体的に形成された装飾要素を有するアクセサリーの製作方法であって、製作するアクセサリーのパターンをコンピュータソフトウェアを用いて作成するパターン作成工程と、前記パターンに基づき前記機械ミシンの縫製針の作動を制御する制御データを作成する制御データ作成工程と、前記制御データに基づき前記機械ミシンの縫製針により水溶紙上に前記刺繍糸を打ち込み、前記パターンに従って水溶紙上に刺繍糸によりアクセサリーを縫製する縫製工程と、前記アクセサリーが縫製された水溶紙を水に含浸させて水溶紙を溶かし前記アクセサリーを得る水溶紙溶解工程とを備え、
前記縫製工程は、水溶紙の表面部及び裏面部において、前記機械ミシンの上糸を前記表面部に、前記機械ミシンの下糸を前記裏面部に夫々縫製し、前記表面部及び前記裏面部に夫々、平面状の刺繍を作製する工程と、前記表面部及び前記裏面部に作製された平面状の刺繍に前記機械ミシンの上糸及び下糸を夫々縫製し、前記表面部及び前記裏面部に夫々、立体的に形成された装飾要素を作製する工程とを備え
前記装飾要素は、複数の球状装飾部と、前記複数の球状装飾部を相互に接合する紐状接続部とを有することを特徴とする。
従って、前記パターン作成工程によって、製作するアクセサリーのパターンが作成され、前記制御データ作成工程によって、前記パターンに基づき前記機械ミシンの縫製針の作動を制御する制御データが作成され、前記縫製工程によって、前記制御データに基づき前記機械ミシンの縫製針により水溶紙上に前記刺繍糸が打ち込まれ、前記パターンに従って水溶紙上に刺繍糸によりアクセサリーが縫製され、前記水溶紙溶解工程によって、前記アクセサリーが縫製された水溶紙が水に含浸され水溶紙が溶かされ、前記アクサセリーが得られる。
その結果、機械ミシンを使用して水溶紙を介してあらかじめ作成したパターンに基づき、刺繍により形成された、全体として立体的な印象を与えるアクセサリーが製作されるように構成されている。ここで「水溶紙」とは、水やお湯に浸した場合には溶解する紙の総称である。
また、請求項1記載の発明にあっては、前記縫製工程は、水溶紙の表面部及び裏面部において、前記機械ミシンの上糸を前記表面部に、前記機械ミシンの下糸を前記裏面部に夫々縫製し、前記表面部及び前記裏面部に夫々、平面状の刺繍を作製する工程と、前記表面部及び前記裏面部に作製された平面状の刺繍に前記機械ミシンの上糸及び下糸を夫々縫製し、前記表面部及び前記裏面部に夫々、立体的に形成された装飾要素を作製する工程とを備えたことを特徴とする。
従って、前記機械ミシンの上糸及び下糸によって、水溶紙の表面部及び裏面部に、夫々、平面状の刺繍を基礎とした立体的に形成された装飾要素が作製される。
また、請求項1記載の発明にあっては、前記装飾要素は、複数の球状装飾部と、前記複数の球状装飾部を相互に接合する紐状接続部とを有することを特徴とする。
請求項2記載の発明にあっては、前記球状装飾部は、互いに所定間隔をおいて設けられていることを特徴とする。
請求項3記載の発明にあっては、前記球状装飾部は、互いに当接し連続して設けられていることを特徴とする。
請求項4記載の発明にあっては、前記球状装飾部は相互に所定間隔を置いて平面十字方向に所定間隔をおいて上下左右方向に連続して配置されると共に、前記紐状接続部は前記十字方向に配置された複数の球状装飾部の間に配置されて前記球状装飾部を相互に接合し、全体としてマス目状に形成されていることを特徴とする。
従って、全体としてマス目状に形成されたアクセサリーが製作される。
請求項5記載の発明にあっては、前記球状装飾部は、前記紐状接続部の長さ方向に沿って互いに当接すると共に前記紐状接続部の径方向において互いに当接して、前記紐状接続部の径方向において複数列に設けられていることを特徴とする。
従って、全体として前記紐状接続部の径方向において前記球状装飾部が複数列に設けられたアクセサリーが製作される。
請求項1〜5記載の発明にあっては、機械ミシンを使用して水溶紙を介してあらかじめ作成したパターンに基づき、刺繍糸により形成された立体的な装飾要素を備え、全体として立体的な印象を与えるアクセサリーが製作される。
その結果、立体的な装飾要素を備えていても、金属製の素材を使用していないことから、
軽量であって、長時間使用しても煩わしさや違和感を感じさせることがなく、金属アレルギーの使用者であっても問題なく使用でき、また、合成樹脂製の立体的な装飾要素にはない高級感を醸し出せ、用途が限定されないアクセサリーを提供することができる。
特に、請求項1記載の発明にあっては、前記機械ミシンの上糸及び下糸によって、水溶紙の表面部及び裏面部に、夫々、平面状の刺繍を基礎として立体的に形成された装飾要素が作製されるので、形成された装飾要素はほつれにくく耐久性を有する。
その結果、軽量でありつつ、十分な耐久性を有する刺繍からなるアクセサリーを提供することができる。
請求項2〜5記載の発明にあっては、全体として複雑な形状を有するアクセサリーを作製することができ、その結果、需要者への訴求効果の高いアクサセリーを容易に作製することができる。
図1(a)は、本発明に係るアクセサリーの製作方法の一実施の形態において、アクセサリーの製作方法の工程の流れを示すフローチャートであり、図1(b)は、図1(a)中の縫製工程の流れを示すフローチャートである。 図2は、本発明に係るアクセサリーの製作方法の一実施の形態において、機械ミシンを示す斜視図である。 図3は、本発明に係るアクセサリーの製作方法の一実施の形態において、機械ミシンによって水溶紙上に刺繍糸によりアクセサリーを縫製している状態を示す斜視図である。 図4は、本発明に係るアクセサリーの製作方法の一実施の形態において、機械ミシンにおける上糸を繰り出す装置を示す斜視図である。 図5は、本発明に係るアクセサリーの製作方法の一実施の形態において、機械ミシンにおける下糸を繰り出す装置を示す斜視図である。 図6(a)は、本発明に係るアクセサリーの製作方法の一実施の形態において、機械ミシンによって水溶紙上に刺繍糸により平面状の刺繍が縫製された状態を示す断面図、図6(b)は、機械ミシンによって平面状の刺繍が縫製された水溶紙上に立体状の装飾要素が縫製された状態を示す断面図である。 図7は、本発明に係るアクセサリーの製作方法の一実施の形態において、機械ミシンによって水溶紙上に刺繍糸により刺繍を縫製する際の刺繍針を落とす位置と、刺繍針によって刺繍糸が縫製される位置とを描画イメージとして作成した刺繍パターンを示す概念図である。 図8は、本発明に係るアクセサリーの製作方法によって製作されたアクセサリーの第一の実施の形態を示す斜視図である。 図9(a)、(b)、(c)は、本発明に係るアクセサリーの製作方法によって製作されたアクセサリーの第二の実施の形態を示す斜視図である。 図10は、本発明に係るアクセサリーの製作方法によって製作されたアクセサリーの第三の実施の形態を示す斜視図である。
以下、本発明に係るアクセサリーの製作方法を実施の形態に基づき、図面を参照して詳細に説明する。
図1(a)に示すように、本実施の形態に係るアクセサリーの製作方法は、機械ミシンにより刺繍糸で縫製して立体的に形成された装飾要素を有するアクセサリーの製作方法として構成されており、製作するアクセサリーのパターンをコンピュータソフトウェアを用いて作成するパターン作成工程Aと、前記パターンに基づき前記機械ミシンの縫製針の作動を制御する制御データを作成する制御データ作成工程Bと、前記制御データに基づき前記機械ミシンの縫製針により水溶紙上に前記刺繍糸を打ち込み、前記パターンに従って水溶紙上に刺繍糸によりアクセサリーを縫製する縫製工程Cと、前記アクセサリーが縫製された水溶紙を水に含浸させて水溶紙を溶かし前記アクセサリーを得る水溶紙溶解工程Dとを備えている。
また、図1(b)に示すように、縫製工程Cは、水溶紙の表面部及び裏面部において、前記機械ミシンの上糸を前記表面部に、前記機械ミシンの下糸を前記裏面部に夫々縫製し、前記表面部及び前記裏面部に夫々、平面状の刺繍を作製する工程C1と、前記表面部及び前記裏面部に作製された平面状の刺繍に前記機械ミシンの上糸及び下糸を夫々縫製し、前記表面部及び前記裏面部に夫々、立体的に形成された装飾要素を作製する工程C2とを備えている。
図2に示すように、本実施の形態において使用される機械ミシン10は、複数機の機械ミシン装置11が並列に連装されており、複数のアクセサリーを同時並行的に作製できるように構成されている。本実施の形態に係る機械ミシン装置11は、チェーンステッチが可能な刺繍機を使用している。
図2〜図4に示すように、本実施の形態に係る機械ミシン装置11は、ミシン本体部12と、ミシン本体部12を駆動する駆動部(図示せず)と、被縫製体を載置する縫製台13と、駆動部により駆動される回転軸部(図示せず)と、回転軸部に装着され、上糸(刺繍糸)14が巻装される複数個のボビン(図示せず)と、ボビンに巻装された上糸14を打ち込んで縫製する刺繍針15とを備えている。
図2〜図4に示すように、本実施の形態に係るミシン本体部12には、上糸14を挿通させる合成樹脂製のスパイラルチューブ16と、上糸14の張力を調整しうるロータリーテンションディスク17と、刺繍針15へ上糸14を誘導する誘導部18と、被縫製体を縫製台13との間で挟持する布押さえ19とを有している。
また、図2に示すように、本実施の形態に係る機械ミシン装置11には、鎖状に刺繍を行うチェーンステッチを施すためのチェーンステッチ用頭部20、チェーンステッチに用いるスパンコールを供給するスパンコール供給部61が設けられている。
図5は、縫製台13の下方から見た斜視図である。図5に示すように、本実施の形態に係るミシン本体部12には、縫製台13のボビンケース(図示せず)に巻装された下糸(刺繍糸)21を繰り出す釜22と、釜22を回転させる駆動部23とを有し、釜22に連設された剣先(図示せず)が上糸14と係合し、下糸21と絡ませて縫合することによって球状等の立体的な刺繍が縫製されるように構成されている。
これらの機械ミシン装置11はコンピュータ制御により作動する。即ち、製作者が適宜、接続されたコンピュータ(図示せず)のディスプレイ上においてマウス等の入力装置を使用して所定のソフトウェアにより、図7に示すような描画イメージとして作成した刺繍パターン62を、CPUにより電子データに変換して数値し、CPUは数値化された電子データに基づき、適宜、駆動部を制御して、針の打ち込み方向、間隔、ステッチの種類、送り出す刺繍糸の種類、刺繍糸の送り出し量、使用するステッチの種類等を適宜制御できるように構成されている。
従って、本実施の形態におけるパターン作成工程A、及び、制御データ作成工程Bは、コンピュータ処理により自動的に行われる。
また、本実施の形態にあっては、製作する刺繍アクセサリーは適宜の水溶紙上に縫製して作製される。
即ち、本実施の形態に係る刺繍アクセサリーの製作方法における縫製工程Cは、縫製台13上に適宜のスペックの水溶紙24を載置し、水溶紙24上に対して刺繍針15を前記コンピュータ制御により、適宜の角度、適宜の間隔、適宜の刺繍糸を使用して適宜のステッチを用いることにより水溶紙24上に目的とする刺繍アクセサリーを縫製して形成するように構成されている。
また、特に、本実施の形態に係る縫製工程Cにあっては、平面状の刺繍を作製する工程C1と、立体的に形成された装飾要素を作製する工程C2とを有している。
図6(a)に示すように、平面状の刺繍を作製する工程C1は、水溶紙24の表面部25及び裏面部26において、機械ミシンの上糸14を表面部25に、機械ミシンの下糸21を裏面部26に夫々縫製し、表面部25及び裏面部26に夫々、平面状の刺繍27、28を作製するように構成されている。図示しないが、本実施の形態において、上糸14と下糸21とは水溶紙24を介して縫合されている。
続いて、図6(b)に示すように、立体的に形成された装飾要素を作製する工程C2は、水溶紙24の表面部25及び裏面部26に作製された平面状の刺繍27、28に機械ミシンの上糸14及び下糸21を夫々縫製し、表面部25及び裏面部26に夫々、立体的に形成された装飾要素29、30を作製するように構成されている。
より具体的には、図2〜図5に示すように、布押さえ19と縫製台13との間で挟持された水溶紙24に対して、スパイラルチューブ16を通り、ロータリーテンションディスク17によって張力を調整しながら誘導部18によって誘導された上糸14を、刺繍針15によって打ち込む。
続いて、縫製台13の下方において、駆動部23により回転する釜22から繰り出された下糸21が、釜22が有する剣先によって上糸14と係合し、その後、下糸21と係合した状態で、上糸14が刺繍針15によって打ち込まれることによって、刺繍糸14、21が水溶紙24に対して縫製される。
本実施の形態にあっては、水溶紙24の同じ位置に対して複数回刺繍針15を打ち込むことによって、刺繍糸14、21が水溶紙24の厚さ方向に重なるように縫製される。その結果、図6(b)に示すように、立体状の装飾要素29、30が形成される。
この際、図7に示すように、本実施の形態に係る刺繍針15は、機械ミシン装置11と接続されたコンピュータ(図示せず)において、所定のソフトウェアにより描画イメージとして作成した刺繍パターン62に基づいて、制御される。
図7に示すように、本実施の形態に係る刺繍パターン62は、球状の装飾要素を縫製する場合のパターンであって、刺繍パターン62には、刺繍針15が打ち込まれる位置を示す、同心円状であって、径方向及び周方向に所定間隔寸法離間して配置された刺繍針打込位置63と、刺繍針打込位置63に刺繍針15を打ち込んだ際に刺繍糸14、21が縫製される位置を示す刺繍糸縫製位置64とが表示されている。
図7に示すように、本実施の形態にあっては、刺繍針15が打ち込まれる位置を約0.5mm間隔で僅かに変化させ、偏りなく球状の装飾要素が形成されるように構成されている。
その後、水溶紙溶解工程Dにおいて、アクセサリーが縫製された水溶紙を水に含侵させて水溶紙を溶かし前記アクセサリーを得るものである。
前記したように、上糸と下糸とは水溶紙を介して縫合されているため、水溶紙溶解工程Dによって水溶紙を溶かした場合であっても、立体的に形成された装飾要素29、30は分離することなく、一体に形成された装飾要素として形成される。
すなわち、図6に示すように、本実施の形態にあっては、水溶紙24の表面部25及び裏面部26に夫々、半球状の装飾要素29、30を形成しており、この場合には、水溶紙溶解工程Dによって、水溶紙を溶かし、球状の装飾要素を有するアクセサリーを得ることができる。
このような製造方法により作成される刺繍アクセサリーには、様々なバリエーションが存在する。
図8は、第一の実施形態であるネックレス型の刺繍アクセサリー30を示し、本実施の形態に係る刺繍アクセサリー30にあっては、アクセサリーを構成する装飾要素31は立体的に形成されている。
図8に示すように、本実施の形態に係る装飾要素31は複数の球状装飾部32a、32b・・・と、複数の球状装飾部32a、32b・・・を相互に接合する紐状接続部33、33・・・とにより構成されている。
図8に示すように、本実施の形態に係る球状装飾部は、約1cmの径寸法を有する大球状装飾部32aと、約5mmの径寸法を有する小球状装飾部32bとにより構成されている。
また、図8に示すように、本実施の形態に係る刺繍アクセサリー30には、アクセサリーの端部同士を接合して、首に巻装するための接合部材34と、接合部材34に接合する引き輪部材35とを有している。
図9は、第二の実施形態であるネックレス型の刺繍アクセサリー40を示し、図9(a)、(b)、(c)には、夫々、色彩の異なる3種類の刺繍アクセサリー40a、40b、40cを示す。ここでは、刺繍アクセサリー40aを例に説明する。
図9(a)に示すように、本実施の形態に係る刺繍アクセサリー40aは、複数の球状装飾部41、41・・・と、複数の球状装飾部41、41・・・を相互に接合する紐状接続部42、42・・・とにより構成されている。
図9(a)に示すように、本実施の形態に係る球状装飾部41は、約1cmの径寸法を有する球状の装飾部として構成されている。
また、図9(a)に示すように、本実施の形態に係る刺繍アクセサリー40aには、アクセサリーの端部同士を接合して、首に巻装するための接合部材43が設けられている。
なお、刺繍アクセサリー40b、40cにおいては、刺繍アクセサリー40aの構成と同一であり、同一符号で表すことにより説明を省略する。
図10は、第三の実施形態であるネックレス型の刺繍アクセサリー50である。図10に示すように、本実施の形態に係る刺繍アクセサリー50は、複数の球状装飾部51、51・・・と、複数の球状装飾部51、51・・・を相互に接合する紐状接続部52、52・・・とにより構成されている。
図10に示すように、本実施の形態にあっては、球状装飾部51、51・・・は相互に所定間隔を置いて平面十字方向に所定間隔をおいて上下左右方向に連続して配置されると共に、紐状接続部52、52は前記十字方向に配置された複数の球状装飾部51、51・・・の間に配置されて球状装飾部51、51・・・を相互に接合し、全体としてマス目状に形成されている。
以下、本実施の形態に係るアクセサリーの製作方法の効果について、図を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図7に示すように、本実施の形態に係るアクセサリーの製作方法にあっては、機械ミシン10を使用して水溶紙24を介してあらかじめ作成したパターンに基づき、刺繍糸14、21により形成された立体的な装飾要素を備え、全体として立体的な印象を与えるアクセサリーが製作される。
その結果、立体的な装飾要素を備えていても、金属製の素材を使用していないことから軽量であって、長時間使用しても煩わしさや違和感を感じさせることがなく、金属アレルギーの使用者であっても問題なく使用でき、また、合成樹脂製の立体的な装飾要素にはない高級感を醸し出せ、用途が限定されないアクセサリーを提供することができる。
特に、図7に示すように、本実施の形態に係るアクセサリーの製作方法にあっては、機械ミシン10の上糸14及び下糸21によって、水溶紙24の表面部25及び裏面部26に、夫々、平面状の刺繍27、28を基礎として立体的に形成された装飾要素29、30が作製されるので、形成された装飾要素29、30はほつれにくく耐久性を有する。
その結果、軽量でありつつ、十分な耐久性を有する刺繍からなるアクセサリーを提供することができる。
また、本実施の形態に係るアクセサリーの製作方法にあっては、図8〜10に示す刺繍アクセサリー30、40a、40bのように、全体として複雑な形状を有するアクセサリーを作製することができ、その結果、需要者への訴求効果の高いアクサセリーを容易に作製することができる。
本発明は、アクセサリーの製作方法に広く適用可能であり、産業上利用可能性を有している。
10:機械ミシン
11:機械ミシン装置
12:ミシン本体部
13:縫製台
14:上糸
15:刺繍針
16:スパイラルチューブ
17:ロータリーテンションディスク
18:誘導部
19:布押さえ
20:チェーンステッチ用頭部
21:下糸
22:釜
23:駆動部
24:水溶紙
25:水溶紙の表面部
26:水溶紙の裏面部
27、28:刺繍
29:装飾要素
30、40、40a、40b、40c、50:刺繍アクセサリー
31:装飾要素
32:球状装飾部
32a:大球状装飾部
32b:小球状装飾部
33:紐状接続部
34:接合部材
35:引き輪部材
41:球状装飾部
42:紐状接続部
43:接合部材
51:球状装飾部
52:紐状接続部
61:スパンコール供給部
62:刺繍パターン
63:刺繍針打込位置
64:刺繍糸縫製位置
A:パターン作成工程
B:制御データ作成工程
C:縫製工程
D:水溶紙溶解工程
C1:平面状刺繍作製工程
C2:立体的装飾要素作製工程

Claims (5)

  1. 機械ミシンにより刺繍糸で縫製して立体的に形成された装飾要素を有するアクセサリーの製作方法であって、
    製作するアクセサリーのパターンをコンピュータソフトウェアを用いて作製するパターン作製工程と、
    前記パターンに基づき前記機械ミシンの縫製針の作動を制御する制御データを作製する制御データ作製工程と、
    前記制御データに基づき前記機械ミシンの縫製針により水溶紙上に前記刺繍糸を打ち込み、前記パターンに従って水溶紙上に刺繍糸によりアクセサリーを縫製する縫製工程と、
    前記アクセサリーが縫製された水溶紙を水に含浸させて水溶紙を溶かし前記アクセサリーを得る水溶紙溶解工程とを備え、
    前記縫製工程は、
    前記水溶紙の表面部及び裏面部において、前記機械ミシンの上糸を前記機械ミシンの下糸に係合した状態で前記機械ミシンの刺繍針により前記水溶紙に打ち込むことによって、前記表面部及び前記裏面部に夫々、平面状の刺繍を作製する工程と、
    前記表面部及び前記裏面部に作製された平面状の刺繍に、前記機械ミシンの上糸を前記機械ミシンの下糸に係合した状態で前記機械ミシンの刺繍針により前記水溶紙の同じ位置に複数回打ち込むことによって厚さ方向に重なるように縫製して、前記表面部及び前記裏面部に立体的に形成された装飾要素を作製する工程とを備え
    前記立体的に形成された装飾要素を作製する工程は、前記機械ミシンが前記コンピュータソフトウェアに制御されて前記装飾要素として複数の球状装飾部を作製する工程と、前記コンピュータソフトウェアに制御されて前記球状装飾部の作製に続いて前記複数の球状装飾部を相互に接合する紐状接続部とを作製する工程とを含むことを特徴とするアクセサリーの製作方法。
  2. 前記装飾要素を作製する工程において、前記球状装飾部は、互いに所定間隔をおいて作製されることを特徴とする請求項1記載のアクセサリーの製作方法。
  3. 前記装飾要素を作製する工程において、前記球状装飾部は、互いに当接し連続して作製されることを特徴とする請求項1記載のアクセサリーの製作方法。
  4. 前記装飾要素を作製する工程において、前記球状装飾部は相互に所定間隔を置いて平面十字方向に所定間隔をおいて上下左右方向に連続して作製されると共に、前記紐状接続部は前記十字方向に配置された複数の球状装飾部の間に配置されて前記球状装飾部を相互に接合し、全体としてマス目状に作製されることを特徴とする請求項2記載のアクセサリーの製作方法。
  5. 前記装飾要素を作製する工程において、前記球状装飾部は、前記紐状接続部の長さ方向に沿って互いに当接すると共に前記紐状接続部の径方向において互いに当接して、前記紐状接続部の径方向において複数列に作製されることを特徴とする請求項3記載のアクセサリーの製作方法。
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