JP6463105B2 - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、シートを搬送するシート搬送装置及びこれを備える画像形成装置に関する。
従来、プリンタなどの画像形成装置には、トレイに記録用のシートを積載し、積載されたシートを1枚ずつ分離して送りだすシート給送装置を備えたものがある。この種のシート給送装置において、シートを1枚ずつ分離して送り出す分離部に向けてシートを案内するニップガイドを備え、ニップガイドがシート束の突入により移動可能となっているものが提案されている(特許文献1参照)。
以下、図18及び図19を用いて従来のシート給送装置について説明する。シート給送装置301は、ピックアップローラ310と、フィードローラ353と、リタードローラ364と、を備えており、リタードローラ364がフィードローラ353に所定圧力で加圧されることで分離ニップNが形成されている。フィードローラ353には、不図示の駆動源から矢印a方向の回転駆動力が伝達されている。リタードローラ364には、不図示のトルクリミッタを介して、給紙方向と反対方向(図19(b)の矢印c方向)の回転駆動力が伝達されている。
また、シート給送装置301は、シートカセット300から分離ニップNとの間でシートSが引っかかってジャムとならないように、ニップガイド363を備えている。ニップガイド363は、回動軸363aに回動可能に支持されており、引張りバネ366によってフィードローラ353に近づく方向(矢印b方向)に付勢されている。
図18に示すように、ニップガイド363のガイド面363bは、回動アーム356によって押し上げられた中板351上に積載されたシートSの給送方向Hに対して、所定角度θ(0<θ<90°)をなすようにストッパ365で位置決めされている。ピックアップローラ310、フィードローラ353及びリタードローラ364に動力が伝達され、ピックアップローラ310によってシートSが1枚給送されると、図19(a)に示すように、シートSはニップガイド363によって分離ニップNに案内される。すなわち、シートSが1枚給送された場合には、ニップガイド363のガイド面363bに対して、シートSから負荷がほとんど加わらないため、ニップガイド363は回動せずにストッパ365に当接したままとなる。
一方、複数枚のシートSが束となってシートカセット300から送り出される場合には、束状のシートSからニップガイド363に大きな負荷が加わる。これにより、ニップガイド363は、図19(b)に示すように、フィードローラ353から離れる方向(矢印d方向)に回動する。なお、ピックアップローラ310によって給送されるシートSが1枚だけであっても、剛性の大きい厚紙等のシートの場合には、ニップガイド363に大きな負荷が加わり、ニップガイド363は、矢印d方向に回動する。ニップガイド363が矢印d方向に回動すると、ガイド面363bと束状のシートSとのなす所定角度θが大きくなり、シートSは捌かれながら分離ニップNへ案内される。
特開2003−118865号公報
通常、リタードローラは、ゴム材料が用いられ、かつ給紙方向と反対方向(例えば図19(b)の矢印c方向)の回転駆動力が伝達されているため、分離ニップにおいて摩耗が発生しやすい。リタードローラが摩耗すると、シート搬送性能や分離性能が低下するため、交換が必要となる。
しかしながら、特許文献1記載のニップガイドは、リタードローラを、シートの幅方向及びシート搬送方向における上流側を覆うように一部材で形成されている。そのため、リタードローラを交換するのにあたって、ニップガイドが作業の邪魔となり、メンテナンス性が良くなかった。
そこで、本発明は、ガイド部材(ニップガイド)を回動部材に対して移動位置と開放位置との間で移動可能に設け、もって上述した課題を解決したシート搬送装置を提供することを目的とする。
本発明は、シート搬送装置において、シートが積載される積載部と、前記積載部に積載されたシートに接触した状態で回転することで、シートを搬送する回転体と、前記回転体に向けて押圧され、前記回転体との接触部でシートを1枚ずつ分離する分離部材と、第1の回動支点を中心に回動可能に設けられた回動部材と、第2の回動支点を中心に前記回動部材に対して回動可能に設けられ、前記接触部にシートを案内するガイド部材と、を備え、前記ガイド部材は、前記回動部材に装着された装着位置と、前記回転体と前記ガイド部材との間から前記分離部材の取り外しが許容される開放位置と、の間を移動可能であり、前記装着位置では、前記第1の回動支点を中心に前記回動部材と一体に回動可能である、ことを特徴とする。
本発明は、シートを接触部に案内するガイド部材を、回動部材に対して、装着位置と、開放位置と、の間で移動可能に設けた。ガイド部材が開放位置にあっては、分離部材を取り外しすることができ、メンテナンス性を向上することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るプリンタを示す全体概略図。 手差し給送部を示す全体正面図。 手差し給送部を示す全体断面図。 手差し給送部を示す全体斜視図。 1枚のシートが給送された状態の手差し給送部を示す正面図。 数枚のシートが給送された状態の手差し給送部を示す正面図。 多数枚のシートによってニップガイドが回動した状態の手差し給送部を示す正面図。 ニップガイドの回動支点の位置を説明するための説明図。 比較例である手差し給送部を示し、(a)はニップガイドの回動支点が第1直線に対してフィードローラに近い側に配置された場合を説明する図、(b)はニップガイドの回動支点が第2直線に対して分離ニップより遠い側に配置された場合を説明する図。 比較例において、ストッパ及びニップガイドの回動支点を給紙フレームに配置した手差し給送部を示す正面図。(a)はフィードローラコロが分離ローラと当接している状態を示し、(b)はフィードローラゴムが分離ローラと当接している状態を示す。(c)は給送された複数枚のシートがフィードローラコロと当接した状態を示し、(d)は給送された複数枚のシートがフィードローラゴムと当接した状態を示す。 ニップガイドが回動しても分離ローラホルダが追従しない第1の実施の形態に係る手差し給送部を示し、(a)はフィードローラコロが分離ローラと当接している状態を示し、(b)はフィードローラゴムが分離ローラと当接している状態を示す。 分離ローラホルダの回動支点の位置を説明するための説明図であって、(a)はこの回動支点が第3直線よりフィードローラに近い側に配置されたことを説明する図。(b)はこの回動支点が第4直線よりフィードローラから遠い側に配置されたことを説明する図。 ニップガイドが支持部材に装着された装着位置にある状態を示す正面図。 (a)はニップガイドが支持部材から離間した開放位置にある状態を示す正面図、(b)は分離ローラを取り外した状態を示す正面図。 ニップガイドの第1当接面及び第2当接面を説明する説明図。 (a)は比較例において、ニップガイドに第1当接面のみを設けた場合を示す正面図、(b)は比較例において、ニップガイドに第2当接面のみを設けた場合を示す正面図。 本発明の第2の実施の形態に係る手差し給送部を示す正面図。 従来のシート給送装置を示す全体概略図。 従来のシート給送装置を示し、(a)は1枚のシートが給送されている状態を示す図、(b)は複数枚のシートが給送されている状態を示す図。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。本発明の実施の形態に係るプリンタ1(画像形成装置)は、4色のトナー像を形成する電子写真方式のレーザビームプリンタである。プリンタ1は、図1に示すように、シートを給送するカセット給送部10及び手差し給送部50と、シートに転写する画像を形成する画像形成部30と、を有している。
プリンタ1に画像形成の指令が出力されると、プリンタ1に接続された外部のコンピュータ等から入力された画像情報に基づいて、画像形成部30による画像形成プロセスが開始される。画像形成部30は、スキャナユニット31と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4色の画像を形成する4つのプロセスカートリッジ32Y,32M,32C,32Bkと、を備えている。なお、4つのプロセスカートリッジ32Y,32M,32C,32Bkは、形成する画像の色が異なること以外は同じ構成であり、プロセスカートリッジ32Yの画像形成プロセスのみを説明し、プロセスカートリッジ32M,32C,32Bkの説明は省略する。
スキャナユニット31は、入力された画像情報に基づいて、プロセスカートリッジ32Yの感光ドラム33に向けてレーザ光を照射する。このとき感光ドラム33は、不図示の帯電ローラにより予め帯電されており、レーザ光が照射されることで感光ドラム33上に静電潜像が形成される。その後、現像ローラ35によりこの静電潜像が現像され、感光ドラム33上にイエロー(Y)のトナー像が形成される。
同様にして、プロセスカートリッジ32M,32C,32Bkの感光ドラム上にも、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)のトナー像が形成される。各感光ドラム上に形成された各色のトナー像は、一次転写ローラ36Y,36M,36C,36Bkにより中間転写ベルト37に転写され、M方向に回転する中間転写ベルト37により二次転写ローラ38まで搬送される。なお、各色の画像形成プロセスは、中間転写ベルト37上に一次転写された上流のトナー像に重ね合わせるタイミングで行われる。
上述の画像形成動作に並行して、カセット給送部10に収納されたシート又は手差し給送部50に積載されたシートが、1枚ずつレジストレーションローラ15に向けて給送される。そして、レジストレーションローラ15により所定の搬送タイミングで搬送されたシートには、二次転写ローラ38によって、中間転写ベルト37上のトナー像が転写される。トナー像が転写されたシートは、定着部39でトナー像が定着され、排出ローラ対40により排出トレイ41上に排出される。
シートの両面に画像を形成する場合には、二次転写ローラ38によって第1面に画像が形成されたシートは、切換え部材42によって反転ローラ対43に向けて案内されて、反転ローラ対43によって反転された後に両面搬送路44に案内される。そして、このシートは、レジストレーションローラ15へと再度搬送されて、二次転写ローラ38によって第2面に画像が形成され、排出トレイ41上に排出される。
次に、シート搬送装置としての手差し給送部50について、図2、図3及び図4に沿って説明する。手差し給送部50は、シートS若しくはシート束Saを積載可能なシートトレイ51と、固定部材である給紙フレーム52(フレーム部材)に回転可能に支持されたフィードローラ53(回転体)及び搬送ローラ対55と、を有している。また、手差し給送部50は、不図示のトルクリミッタを内蔵した分離ローラ54(分離部材)を有している。シートトレイ51には、給送方向下流側が昇降可能となるように、中板56(積載部)が回動可能に支持されている。中板56は、フィードローラ53に当接してシート束Saの最上位のシートSが給送可能となるように、中板ばね57によってフィードローラ53に向けて付勢されている。
また、中板56は、積載されたシートが1枚給送される毎に追加してシートを積載できるように、シートの給送が終わる度にフィードローラ53に対して、シート積載上限高さ以上離れて配置される必要がある。そのため、図4に示すように、フィードローラ53を回転可能に支持するフィードローラ軸53cには、昇降カム58,58が固定されており、中板56には、昇降カム58,58に摺動可能なカムフォロワ56a,56aが形成されている。フィードローラ軸53cの軸端部には、フィードローラギヤ59が取付けられており、フィードローラギヤ59の駆動伝達経路上流には、不図示のクラッチが取付けられている。そして、このクラッチによって、不図示の駆動源からフィードローラ53へ伝達される動力が断接される。
すなわち、フィードローラ53が待機状態においては、昇降カム58,58によって中板56のカムフォロワ56a,56aが押し下げられており、シートを中板56上に積載可能な状態になっている。クラッチがONされてフィードローラ軸53cが回転すると、カムフォロワ56a,56aが昇降カム58,58に摺動しつつ、中板ばね57によって、中板56が上昇する。そして、中板56に積載されたシート束Saの最上位のシートSがフィードローラ53に当接し、シートSがフィードローラ53によって給送される。フィードローラ53が1回転すると、シートSは給送方向下流の搬送ローラ対55,55によって搬送され、中板56は昇降カム58,58によって再度押し下げられた状態となる。
ここで、フィードローラ53が1回転し、シートSが搬送ローラ対55,55によって搬送される際には、停止しているフィードローラ53とシートSとが摺動して、フィードローラ53の外周面を覆うフィードローラゴム53aが偏摩耗してしまう。そのため、フィードローラ53は、Dカット形状に形成されたフィードローラゴム53aと、フィードローラゴム53aの軸方向両端部に配置され、回転自在に支持されたフィードローラコロ53b、53bと、を有している。フィードローラコロ53b、53bは、フィードローラゴム53aよりも外径が小さく形成されており、フィードローラゴム53aがDカットされた部分のみ、フィードローラゴム53aよりも外径方向に突出している。
また、フィードローラ53は、待機状態においては、フィードローラコロ53b、53bがシートSと当接する位置で待機しており、搬送ローラ対55,55によってシートSが搬送される際には、シートSとフィードローラゴム53aは摺動しない。したがって、フィードローラゴム53aが偏摩耗することを防止して、フィードローラ53を長寿命化することができる。
図2に示すように、給紙フレーム52には、回動支点60aを中心に分離ローラホルダ60(保持部材)が回動可能に支持されており、分離ローラホルダ60は、分離ローラ54を回転可能に保持している。分離ローラホルダ60は、分離バネ61(分離付勢部材)によって上方に付勢されており、これにより分離ローラ54が所定の接触圧でフィードローラ53に接触し、分離ニップN(接触部)を形成している。分離バネ61は、分離ローラホルダ60と給紙フレーム52の底板52bとの間に縮設されている。フィードローラ53によって給送されたシートSは、分離ニップNによって1枚ずつに分離されて搬送ローラ対55へと搬送される。
分離ローラホルダ60には、回動支点63a(第1の回動支点)を中心に支持部材70(回動部材)が回動可能に支持されている。更に、支持部材70には、回動支点71(第2の回動支点、図5参照)を中心にニップガイド63(ガイド部材)が回動可能に支持されている。ニップガイド63は、中板56に積載されたシート束Saと分離ニップNとの間に配置され、搬送されたシートを分離ニップNに案内する。ニップガイド63の上面には、シートSを分離ニップNに滑らかに案内可能な先端ガイド63bが形成されており、ニップガイド63の右側面には、シートSの先端が接触するガイド面63cが形成されている。
なお、ニップガイド63は、後述するように支持部材に装着された装着位置と、装着位置からフィードローラ53に対して離間した開放位置と、の間を移動可能に構成されているが、以下の説明では、ニップガイド63は装着位置に位置している。すなわち、ニップガイド63が装着位置にある状態では、ニップガイド63は、回動支点63aを中心に、支持部材70と一体に回動する。
ニップガイド63は、ニップガイドバネ64(付勢部材)によって上方に付勢されており、分離ローラホルダ60に設けられたストッパ65(規制部)に当接した当接位置で位置決めされている。ニップガイドバネ64は、ニップガイド63と分離ローラホルダ60との間に縮設されている。そして、ニップガイド63が当接位置にある状態では、先端ガイド63bとフィードローラ53の外周面は、所定距離hだけ離間している。ニップガイド63の右側面には、上記ガイド面63cと、ガイド面63cの下方に形成されるシート非接触面63dと、が形成されている(図5参照)。給紙フレーム52は、シート非接触面63dにシートが当接しないように、突き当て面52aを有している。
すなわち、シート非接触面63dは、中板56に積載されたシートがシート非接触面63dに接触することで、図2におけるニップガイド63が時計回りに回動するように形成されている。ニップガイド63が時計回りに回動すると、所定距離hよりも厚いシート束が分離ニップNに突入し易くなってしまう。そのため、本実施の形態では、給紙フレーム52に突き当て面52aを形成することで、シート非接触面63dにシートが当接することを規制して、所定距離hよりも厚いシート束が分離ニップNに突入し難いように構成されている。これにより、シートの端部が損傷することを防止すると共に、シートの分離性能を向上することができる。また、突き当て面52aは、中板56に積載されたシート束Saと略直角に当接するように形成されており、中板56が昇降する際にシート束Saにダメージを与えないようになっている。なお、ニップガイド63のガイド面63cにシートが当接した際には、図2におけるニップガイド63が反時計回りに回動するように、ニップガイド63に対して力が作用する。
次に、手差し給送部50の一連の動作について、図5乃至図13を用いて説明する。シートトレイ51にシート束Saが積載され、プリンタ1から給送信号が送られると、不図示の駆動源が駆動し、不図示のクラッチが所定の給送タイミングに従ってONされる。これにより、中板56が上昇してシート束Saがフィードローラ53に当接し、フィードローラ53が図5において時計回りに回転することで、シート束Saの最上位のシートSが分離ニップNに向かって搬送され始める。
ここで、フィードローラ53によりシート束SaのシートSが1枚給送される場合と、複数枚給送される場合とのそれぞれについて、図5乃至図7を用いて説明する。まず、シートSが1枚ずつ給送される場合には、図5に示すように、シートSは、フィードローラ53と先端ガイド63bとの間を通過して分離ニップNに向けて搬送される。最上位のシートS以外のシート束Saは、最上位のシートSがフィードローラ53により分離ニップNへの搬送力を受けると、シート同士の摩擦によってガイド面63cに接触して押圧力が生じる。
そのため、ニップガイド63は、ガイド面63cにおいて矢印Q方向に押圧力を受け、回動支点63aを支点として反時計回り方向に回動しようとするが、ストッパ65によって反時計回り方向(フィードローラ53に近づく方向)の回動が規制される。これにより、ニップガイド63は、ストッパ65に当接する当接位置が維持される。
よって、薄紙や厚紙といった剛性の異なる多種多様なシートが給送されても、ニップガイド63の姿勢は変化せず、ニップガイド63の先端ガイド63bがフィードローラ53から離間して、シートSの先端と分離ローラ54との当接角が大きくなることもない。これにより、シートSの先端と分離ローラ54との当接角が大きな状態でシートSの先端が分離ローラ54に衝突することが無く、シートSの先端へのダメージを軽減することができる。また、分離ローラ54にシートSが突き刺さってジャムが発生することを防止することができる。
そして、1枚のシートSが分離ニップNに給送された場合には、フィードローラ53と分離ローラ54の間の摩擦力により、分離ローラ54に内蔵された不図示のトルクリミッタが空転する。これにより、分離ローラ54は、シート給送方向に搬送されるシートSに従動回転して、シートSは下流側へ搬送される。
次いで、複数枚のシートSがフィードローラ53によって束となって給送される場合について説明するが、以下の2つの場合がある。
1つ目は、図6に示すように、シート束Saの上部の数枚が、ガイド面63cを乗り越えて分離ニップNに搬送される場合である。つまり、先端ガイド63bとフィードローラ53の外周面との所定距離hよりも、ガイド面63cを乗り越えた数枚のシートSの厚みが小さい場合(t<h)である。
この場合、1枚のシートSが分離ニップNに給送された場合と同様に、ニップガイド63は、ガイド面63cにおいて矢印Q(シート搬送方向)の方向に押圧力を受け、反時計回り方向に回動しようとするが、ストッパ65によってその回動が規制される。そして、ガイド面63cを乗り越えた数枚のシートSは、フィードローラ53と先端ガイド63bとの間を通過して分離ニップNに搬送される。この時、不図示のトルクリミッタの負荷に対してシートS間の摩擦力が小さいことから、分離ローラ54は回転せず、分離ニップNにおいて数枚のシートSを1枚ずつ分離することができる。これにより、中板56から給送された数枚のシートのうち、最上位のシートSのみが搬送方向下流側に搬送され、それ以外のシートは、停止している分離ローラ54によって止められて分離ニップNにとどまる。
2つ目は、図7に示すように、ガイド面63cを乗り越えた複数枚のシートSの厚みtが所定距離h以上の場合(t≧h)である。この場合、シートSの束は、先端ガイド63bとフィードローラ53との間に挟み込まれる。すると、ニップガイド63には、先端ガイド63bにおいて、シートSの束を挟み込む挟持力の反力が矢印R方向に作用する。そして、ニップガイド63は、矢印R方向の反力によって、ニップガイドバネ64の付勢力に抗して、回動支点63aを中心に時計回り(フィードローラ53から離れる方向)に回動する。
このようにニップガイド63が時計回りに回動すると、ニップガイド63とフィードローラ53によるシートSの束への挟持力は、ニップガイドバネ64の付勢力によって生じる力のみとなる。その結果、シートSの束への挟持力は低減する。この状態でシートSの束が分離ニップNに到達した場合、不図示のトルクリミッタの負荷に対してシートS間の摩擦力が小さいために、分離ローラ54は回転せず、シートSの束を捌くことができる。そして、シートSの束のうち、最上位の1枚のシートのみがシート搬送方向下流側に搬送される。
このように、シートSの束がニップガイド63の先端ガイド63bとフィードローラ53との間に挟み込まれた時に、ニップガイド63が時計回りに回動するためには、回動支点63aは、図8に示すような位置に位置決めされている。すなわち、回動支点63aは、ガイド面63cのフィードローラ53から最も近い側の端部63fを通り、ガイド面63cに垂直な第1直線Aに対してフィードローラ53から遠い側に配置される。また、回動支点63aは、先端ガイド63bのシート搬送方向における下流端63eを通り、分離ニップNの法線に平行な第2直線Bに対して分離ニップNに近い側に配置されている。このように、第1直線Aに対してフィードローラ53から遠い側であって、かつ第2直線Bに対して分離ニップNに近い側である領域(図の斜線部分)を領域Cとする。
ここで、比較例として、ニップガイド63の回動支点63aが領域Cに配置されない構成について、図9を用いて説明する。なお、この比較例では、本実施の形態と同じ構成については、図面に同一の符号を付して、説明を省略する。まず、図9(a)に示すように、第1直線Aに対してフィードローラ53側にニップガイド163の回動支点163aを配置した場合について説明する。
このような場合では、ガイド面163bに接触したシート束Saの矢印U方向の押圧力により、ニップガイド163が時計回りに回動する。すると、先端ガイド163cとフィードローラ53との所定距離hが広がって、ガイド面163bを乗り越えて分離ローラ54に当接したシートSの先端と分離ローラ54の周面との当接角が急激に大きくなる。分離ローラ54の周面は、摩擦係数が大きく設定されているため、当接角が大きな状態でシートSの先端と分離ローラ54とが衝突すると、シートの先端に大きなダメージが発生したり、ジャムが発生したりしてしまう。
次いで、図9(b)に示すように、第2直線Bに対して分離ニップN側にニップガイド263の回動支点263aを配置した場合について説明する。このような場合では、ニップガイド263の先端ガイド263bとフィードローラ53との間に所定距離h以上の厚みのシートSの束が挟み込まれると、ニップガイド263が反時計回りに回動しようとする。すると、シートSの束の挟持圧が大きくなって、先端ガイド263bとフィードローラ53との間で搬送力が発生する。この搬送力が過大になると、複数枚のシートSが分離ニップNを超えて搬送されてしまい、シートが重送されることとなり、ジャムが発生する。
したがって、本実施の形態では、領域Cにニップガイド63の回動支点63aを配置することで、ニップガイド63のガイド面63cに対してシート束Saからの押圧力が作用して、ニップガイド63は反時計回りに回動しようとする。しかし、ストッパ65によってニップガイド63は当接位置で位置決めされるため、搬送されるシートSの先端と分離ローラ54の周面との当接角が大きな状態でシートの先端が分離部材に衝突することが無い。これにより、シートの先端へのダメージを軽減することができ、分離部材にシートが突き刺さってジャムが発生することを防止することができる。
また、ニップガイド63の先端ガイド63bとフィードローラ53との間に所定距離h以上の厚みのシートSの束が挟み込まれると、ニップガイド63は、ニップガイドバネ64の付勢力に抗して、時計回りに回動する。この際、分離ローラホルダ60と給紙フレーム52の底板52b(図2参照)との間に縮設された分離バネ61の付勢力は、分離ローラホルダ60とニップガイド63との間に縮設されたニップガイドバネ64の付勢力よりも十分大きく設定されている。そのため、ニップガイド63が時計回りに回動しても、分離ローラホルダ60は、ニップガイド63と共に回動することはない。これにより、分離ローラ54がフィードローラ53を押圧した状態が維持されるので、シートを確実に1枚ずつ分離することができる。また、ニップガイド63の先端ガイド63bとフィードローラ53との間にシートSの束が詰まって、ジャムが発生することを防止することができる。
また、本実施の形態では、ニップガイド63の回動支点63aと、ストッパ65と、を分離ローラホルダ60に設けている。これは、フィードローラ53が、互いに外径の異なるフィードローラゴム53a及びフィードローラコロ53bから構成され、フィードローラ53が1回転する際に分離ローラ54と接触している部分の直径が変化するためである。
ここで、比較例として、ニップガイドの回動支点と、ストッパと、を給紙フレーム52に設け、これらを回動支点463a、ストッパ465とした場合について、図10を用いて説明する。なお、この比較例では、本実施の形態と同じ構成については、図面に同一の符号を付して、説明を省略する。
フィードローラコロ53bと先端ガイド63bが対向する際には、図10(a)に示すように、フィードローラ53と先端ガイド63bは所定距離h1離れている。フィードローラゴム53aと先端ガイド63bが対向する際には、図10(b)に示すように、フィードローラ53と先端ガイド63bは所定距離h2離れている。したがって、中板56に積載されたシートSを給送するためにフィードローラ53が1回転すると、フィードローラ53と先端ガイド63bとの距離は、待機時には所定距離h1であるが、給送時には所定距離h2に変化する。
また、フィードローラが1回転すると、分離ニップNにおいてフィードローラ53の直径が変化するために、分離ローラ54及び分離ローラホルダ60は、フィードローラ53の直径に応じて回動する。この分離ローラ54及び分離ローラホルダ60の回動は、シートSが分離ニップNに到達する前に行われる。しかし、この比較例では、回動支点463a及びストッパ465を給紙フレーム52に設けたために、分離ローラホルダ60が回動しても、ニップガイド63が分離ローラホルダ60に追従しない。
図10(c)及び図10(d)に示すように、ガイド面63cを乗り越えたシートSの厚みtが所定距離h1と同じ場合(t=h1)、フィードローラ53が1回転すると、所定距離h1から所定距離h2に変化した分だけ、ニップガイド63が回動する。すると、シートSの先端と分離ローラ54の周面との当接角αが急激に大きくなる。分離ローラ54の周面は、摩擦係数が大きく設定されているため、当接角αが大きな状態でシートSの先端と分離ローラ54とが衝突すると、シートの先端に大きなダメージが発生したり、ジャムが発生したりしてしまう。
そのため、本実施の形態では、図11に示すように、ニップガイド63の回動支点63aと、ストッパ65と、を分離ローラホルダ60に設け、分離ローラホルダ60が回動すると、ニップガイド63が分離ローラホルダ60に追従するように構成している。すなわち、分離ニップNにおいてフィードローラ53の直径が変化し、分離ローラ54及び分離ローラホルダ60が回動しても、フィードローラ53と先端ガイド63bとの距離は、常に所定距離h1となる。これは、フィードローラゴム53aと先端ガイド63bとの間に挟まれたシートSの束によってニップガイド63が回動する前に、分離ローラ54及び分離ローラホルダ60がフィードローラゴム53aによって押し下げられるためである。これにより、シートSの先端と分離ローラ54の周面との当接角βが大きくなることはなく、シートの先端のダメージを低減し、ジャムの発生を防止することができる。
なお、本実施形態においては、フィードローラゴム53aによって分離ローラ54が押し下げられる構成としているが、フィードローラゴム53aの回転方向上流に、摩擦係数の低いテーパ面を形成し、該テーパ面によって分離ローラ54を押し下げてもよい。これにより、シートSが分離ニップNに到達する前に、確実に分離ローラ54及び分離ローラホルダ60を押し下げることができ、シートSの先端にダメージが発生することを防止することができる。
また、ガイド面63cは、ニップガイド63がストッパ65に当接した状態で、中板56に積載されたシート束Saと略直角に当接するように形成されている。言い換えれば、ガイド面63cは、シート搬送方向と略直交する方向に沿って形成されている。これにより、分離ローラホルダ60が回動してニップガイド63が追従する際に、ガイド面63cがシート束Saと摺動することに起因してシート束Saの先端にダメージを与えることを防止することができる。なお、略直角又は略直交とは、必ずしも90°でなくてもよく、例えば80°〜100°でもよい。
また、先端ガイド63bは、ニップガイド63がストッパ65に当接した状態で、中板56に積載されたシート束Saと略平行となるように形成されている。言い換えれば、先端ガイド63bは、シート搬送方向と略平行に形成されている。そのため、先端ガイド63bとフィードローラ53との間に挟み込まれたシートSの束から先端ガイド63bに作用する挟持力の反力は、先端ガイド63bの全面に亘ってバランスよく作用する。これにより、ニップガイド63を滑らかに回動することができると共に、シートSの表面の一部に力が集中してシートSの表面にダメージを与えることを防止することができる。
なお、略平行とは、必ずしも先端ガイド63bとシート束Saとのなす角が0°にならなくてもよく、例えばシート搬送方向下流に向かって分離ニップNに近づくように若干の傾斜をつけることで、シートSを滑らかに分離ニップNに案内するようにしてもよい。
次に、分離ローラホルダ60の回動支点60aの位置について、図12を用いて説明する。回動支点60aは、図12(a)に示すように、ガイド面63cのフィードローラ53から最も遠い側の端部Pを通り、中板56に積載可能な上限高さのシート束Sa1の表面に平行な第3直線Dに対して、フィードローラ53に近い側に配置されている。また、回動支点60aは、第4直線Eに対して、フィードローラ53から遠い側に配置されている。第4直線Eとは、ガイド面63cのフィードローラ53から最も近い側の端部63fを通り、中板56に積載されてフィードローラ53に当接した状態の所定厚さ以下のシート束Sa2の表面に平行な直線である。所定厚さ以下のシート束Sa2は、例えば2,3枚のシート束でもよい。
更に、回動支点60aは、分離ニップNの法線G、すなわち分離ニップNにおけるフィードローラ53及び分離ローラ54の接線に垂直な線よりも、シート搬送方向における下流側に配置されている。このように、第3直線Dに対してフィードローラ53に近い側、第4直線Eに対してフィードローラ53から遠い側、かつ法線Gよりシート搬送方向における下流側である領域(図の斜線部分)を領域Fとする。
本実施の形態では、領域F内に分離ローラホルダ60の回動支点60aを配置したので、シート給送時にシート束Sa1又はシート束Sa2からガイド面63cに作用する矢印Q方向の押圧力は、おおよそ回動支点60aに向けて作用する。そのため、ストッパ65によって移動規制されたニップガイド63を介して、分離ローラホルダ60に作用するこの押圧力は、分離ローラホルダ60の回転モーメントとしては作用しない。これにより、中板56に積載されたシート束Saの厚さが変動したとしても、シート給送時の分離ニップNの接触圧(分離圧)は変化せず、安定してシートSを1枚ずつに分離することができる。
次に、ニップガイド63が支持部材70に対して回動する構成について説明する。ニップガイド63は、図13及び図14に示すように、回動支点71を中心に、支持部材70に対して回動可能に構成されている。すなわち、ニップガイド63は、支持部材70に装着された装着位置(図13参照)と、この装着位置から支持部材に対して離間した開放位置(図14参照)と、の間を移動可能となっている。
ニップガイド63には、係合爪72a(係合部)が設けられ、支持部材70には、係合溝72b(被係合部)が設けられており、これら係合爪72a及び係合溝72bによってスナップフィット72が構成されている。そして、係合爪72a及び係合溝72bが係合することによって、ニップガイド63が装着位置に位置決めされる。なお、本実施の形態では、ニップガイド63に係合爪を設け、支持部材70に係合溝を設けたが、ニップガイド63及び支持部材70のいずれか一方に係合爪を、いずれか他方に係合溝を設ければよい。また、スナップフィット72の構造や形状は限定されない。
ニップガイド63は、スナップフィット72のロックを解除することで、図14(a)に示すように開放位置に移動することができ、開放位置においては、ニップガイド63とフィードローラ53との隙間を大きくすることができる。そして、ニップガイド63が開放位置に位置している状態では、ニップガイド63とフィードローラ53との間から分離ローラ54の取り外しが許容される。これにより、作業者が簡単に分離ローラ54を交換することができ、メンテナンス性を向上することができる。
ニップガイド63は、装着位置にあって、支持部材70の対面に設けられたバネ座面73と分離ローラホルダ60との間に縮設されたニップガイドバネ64によって、ストッパ65に押圧されている。ニップガイド63は、円筒形状のストッパ65に当接することで、回動支点63aを中心にしてフィードローラ53に近づく方向に移動することが規制される第1当接面74と、シート搬送方向の移動が規制される第2当接面75と、を有している。
第1当接面74は、図15に示すように、回動支点63aを中心とするニップガイド63の揺動軌跡76の法線方向Lと略平行に形成されている。第2当接面75は、第1当接面74とで形成される角度が、角度Jとなるように構成されている。角度Jは、接線角度K<J<180度となるように設定されている。接線角度Kは、揺動軌跡76とストッパ65の外周との接線と、第1当接面74と、によって形成される角度である。例えば、角度J=接線角度Kとすると、ニップガイド63や支持部材70の寸法精度のばらつきにより、ニップガイド63が回動支点71を中心に回動する際に、第2当接面75とストッパ65が干渉してスムーズに回動することができなくなる場合がある。そのため、本実施の形態では、第2当接面75を鉛直方向に沿って形成し、角度Jを、接線角度K<J<180°となるように設定して、ニップガイド63がスムーズに回動できるように構成している。
次に、比較例として、ニップガイド63に、第1当接面74及び第2当接面75のいずれか一方しか設けていない場合を、図16に沿って説明する。
図16(a)は、ニップガイド63に第1当接面74しか設けてない場合である。ニップガイド63のガイド面63cが、シート束Saによって矢印Q方向の押圧力を受けると、先端ガイド63bを含むニップガイド63の上端部が矢印Q方向に移動する。これは、ニップガイド63の変形や、ニップガイド63と支持部材70の取付けガタによるものである。ニップガイド63の上端部の移動量が大きくなると、ニップガイド63と分離ローラ54とが接触して、分離ローラ54が回転できなくなる。分離ローラ54が停止した状態でシートの先端が分離ローラ54と接触すると、分離ローラ54の周面の摩擦係数が大きいため、シートの先端が分離ニップNに進入できず、ジャムやシート先端へのダメージが発生する。
図16(b)は、ニップガイド63に第2当接面75しか設けてない場合である。ニップガイド63のガイド面63cが、シート束Saによって矢印Q方向の押圧力を受けると、ニップガイド63及び支持部材70には、回動支点63aを中心に矢印V方向の回転力が発生する。この回転力により、先端ガイド63bは、フィードローラ53に近づく方向に移動する。この移動量が大きくなって先端ガイド63bがフィードローラ53に接触すると、ニップガイド63が分離ニップNを塞いでしまい、シートSを分離ニップNに給送出来なくなる。若しくは、上述したように先端ガイド63bとフィードローラ53との間で搬送力が発生し、複数枚のシートSが分離ニップNを超えて、重送やジャムが発生してしまう。
このような比較例の問題点から、本実施の形態では、ニップガイド63を、ストッパ65に対して第1当接面74と第2当接面75の2面で当接するように構成している。これにより、ニップガイド63及び支持部材70の寸法精度や取付けガタ、シート搬送時にシート束Saからニップガイド63が受ける押圧力の影響を受けにくく、安定した給送性能を維持することができる。
以上より、プリンタ等の画像形成装置の高速化、小型化、使用されるメディアの多様化に対して、シートSにダメージを与えず、シートSを1枚ずつ確実に分離して、分離ローラの交換性に優れたシート搬送装置を提供することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明するが、上述した第1の実施の形態と同じ構成については、図面に同一の符号を付して、説明を省略する。シート給送装置650のニップガイド63は、図17に示すように、ニップガイドバネ664によってフィードローラ53に向けて付勢されている。ニップガイドバネ664は、ニップガイド63と給紙フレーム52の底板52bとの間に縮設されている。
これにより、ニップガイド63が、ニップガイドバネ664の付勢力に抗して時計回りに回転する際に、分離ローラホルダ60には力がほとんど作用しない。そのため、ニップガイドバネ664及び分離バネ61の設計自由度を向上することができる。
なお、上述の2つの実施形態においては、ストッパ65は、分離ローラホルダ60と一体に構成されてもよく、別部材を分離ローラホルダ60に固定してもよい。また、ストッパ65を分離ローラホルダ60以外の部材に固定してもよい。
また、上述の2つの実施形態においては、フィードローラ53及び分離ローラ54を備えた手差し給送部50を例に挙げて説明したが、以下のような給送方式によっても、同様の効果が得られる。例えば、ピックアップローラによってシートの給送を行い、フィードローラ及び分離ローラによってシートを1枚ずつに分離するものでもよい。例えば、分離ローラの代わりに、給送方向と逆の回転方向に回転するリタードローラ(分離部材)を用いたものや、分離パッド(分離部材)等の非回転体を用いてシートを1枚ずつに分離するものでもよい。
また、本発明は、手差し給送部だけでなく、カセット式のカセット給送部に適用してもよい。また、昇降可能な中板を備えずに、シートトレイに直接シートを積載するシート給送装置に適用してもよい。
1:画像形成装置(プリンタ)、30:画像形成部、50:シート搬送装置(手差し給送部)、52:フレーム部材(給紙フレーム)、52b:フレーム部材(底板)、53:回転体(フィードローラ)、54:分離部材(分離ローラ)、56:積載部(中板)、60:分離ローラホルダ(保持部材)、61:分離付勢部材(分離バネ)、63:ガイド部材(ニップガイド)、63a:第1の回動支点(回動支点)、64:付勢部材(ニップガイドバネ)、65:規制部(ストッパ)、70:回動部材(支持部材)、71:第2の回動支点(回動支点)、72a:係合部(係合爪)、72b:被係合部(係合溝)、74:第1当接面、75:第2当接面、76:揺動軌跡、J:角度、L:法線方向、N:接触部(分離ニップ)、S:シート、Q:シート搬送方向

Claims (7)

  1. シートが積載される積載部と、
    前記積載部に積載されたシートに接触した状態で回転することで、シートを搬送する回転体と、
    前記回転体に向けて押圧され、前記回転体との接触部でシートを1枚ずつ分離する分離部材と、
    第1の回動支点を中心に回動可能に設けられた回動部材と、
    第2の回動支点を中心に前記回動部材に対して回動可能に設けられ、前記接触部にシートを案内するガイド部材と、を備え、
    前記ガイド部材は、前記回動部材に装着された装着位置と、前記回転体と前記ガイド部材との間から前記分離部材の取り外しが許容される開放位置と、の間を移動可能であり、前記装着位置では、前記第1の回動支点を中心に前記回動部材と一体に回動可能である、
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記回動部材及び前記ガイド部材のいずれか一方に係合部を設け、
    前記回動部材及び前記ガイド部材のいずれか他方に被係合部を設け、
    前記ガイド部材は、前記係合部と前記被係合部とが係合することによって、前記装着位置で位置決めされる、
    請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 前記装着位置に位置する前記ガイド部材を前記回転体に近づく方向に付勢する付勢部材と、
    前記付勢部材によって付勢された前記ガイド部材を位置決めする規制部と、を備え、
    前記ガイド部材は、前記規制部に当接することで、前記第1の回動支点を中心にして前記回転体に近づく方向に移動することが規制される第1当接面と、シート搬送方向の移動が規制される第2当接面と、を有する、
    請求項1又は2記載のシート搬送装置。
  4. 前記分離部材を保持し、前記第1の回動支点が設けられる保持部材と、
    前記保持部材を回動可能に支持するフレーム部材と、
    前記分離部材を前記回転体に押圧するように前記保持部材を付勢する分離付勢部材と、を備え、
    前記規制部は、前記保持部材に設けられる、
    請求項記載のシート搬送装置。
  5. 前記付勢部材は、前記保持部材と前記回動部材との間に縮設される、
    請求項記載のシート搬送装置。
  6. 前記付勢部材は、前記フレーム部材と前記回動部材との間に縮設される、
    請求項記載のシート搬送装置。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載のシート搬送装置と、
    前記シート搬送装置から搬送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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