JP6462541B2 - 複素バンドパスフィルタ及び受信装置 - Google Patents

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Description

本実施形態は、複素バンドパスフィルタ及び受信装置に関する。
従来、局部発振周波数を受信周波数に近づけることにより、中間周波数を受信周波数に比べてかなり低くするLow−IF方式を採用したスーパーヘテロダイン方式の受信装置が知られている。Low−IF方式では、所望の受信信号とイメージ信号の周波数同士が近接するため、イメージ信号の除去が受信装置を構成する場合の課題の一つとなっている。イメージ信号を除去するために、複素バンドパスフィルタを用いる技術が開示されている。
特開2011−160214号公報 特開2008−177897号公報 特開2013−143726号公報 特開2009−147526号公報
一つの実施形態は、イメージ除去比(IRR)を改善できる複素バンドパスフィルタを提供することを目的とする。
一つの実施形態によれば、第1のアクティブフィルタ回路、第2のアクティブフィルタ回路、第1の帰還回路、第2の帰還回路、及び出力回路を有する複素バンドパスフィルタが提供される。第1のアクティブフィルタ回路は、第1の入力信号が供給される。第2のアクティブフィルタ回路は、第2の入力信号が供給される。第2の入力信号は、第1の入力信号に対して略90度の位相差を有する。第1の帰還回路は、第1の素子を含む。第1の素子は、第1のインピーダンスを有する。第1の帰還回路は、第1のアクティブフィルタ回路の出力信号を第2のアクティブフィルタ回路の入力側に帰還させる。第2の帰還回路は、第2の素子を含む。第2の素子は、第2のインピーダンスを有する。第2のインピーダンスは、第1のインピーダンスと異なる。第2の帰還回路は、第2のアクティブフィルタ回路の出力信号を第1のアクティブフィルタ回路の入力側に帰還させる。出力回路は、差動増幅回路を有する。差動増幅回路は、第1のアクティブフィルタ回路からの信号と第2のアクティブフィルタ回路からの信号との差分信号を出力信号として出力する。第1の素子は、第1の抵抗値を有する第1の抵抗素子を含む。第2の素子は、第2の抵抗値を有する第2の抵抗素子を含む。第1の抵抗値は、所定の抵抗値に1/αを乗算して得られる抵抗値である。第2の抵抗値は、所定の抵抗値にαを乗算して得られる抵抗値である。
第1の実施形態にかかる複素バンドパスフィルタが適用された受信装置の構成を示す図。 第1の実施形態にかかる複素バンドパスフィルタの構成を示す図。 第1の実施形態にかかる複素バンドパスフィルタの動作を示す図。 第1の実施形態にかかる複素バンドパスフィルタの動作を示す図。 第1の実施形態の変形例にかかる複素バンドパスフィルタの構成を示す図。 第2の実施形態にかかる複素バンドパスフィルタの構成を示す図。 第2の実施形態の変形例にかかる複素バンドパスフィルタの構成を示す図。 第3の実施形態にかかる複素バンドパスフィルタの構成を示す図。 第4の実施形態における可変抵抗素子の構成を示す図。 第4の実施形態における可変抵抗素子の制御コードを示す図。 第4の実施形態にかかる複素バンドパスフィルタの動作を示す図。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる複素バンドパスフィルタを詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
第1の実施形態にかかる複素バンドパスフィルタ1は受信装置に適用される。例えば、複素バンドパスフィルタ1は、図1に示すような受信装置100に適用される。図1は、複素バンドパスフィルタ1が適用される受信装置100の構成を示す図である。
受信装置100は、高周波増幅回路120、ミキサ121,122、局部発振器124、移相器123、複素バンドパスフィルタ1、可変利得増幅回路126、及び復調器127を有する。高周波増幅回路120は、アンテナ(図示せず)で受信された高周波信号Rを増幅する。高周波増幅回路120の出力信号は、ミキサ121,122に供給される。局部発振器124の信号が移相器123に供給され、移相器123から位相が90度異なる信号がミキサ121、122に供給される。ミキサ121、122では、高周波増幅回路120からの信号と移相器123からの信号が混合され、第1の入力信号Vin_Iと位相が90度異なる第2の入力信号Vin_Qが生成されて、複素バンドパスフィルタ1に供給される。複素バンドパスフィルタ1の出力は可変利得増幅回路126に供給される。可変利得増幅回路126で増幅された信号が復調器127に供給される。復調器127から復調されたベースバンド信号が出力される。
受信装置100において、局部発振器124が受信周波数に近い局部発振周波数の信号を発生し、その信号で受信信号(所望信号)を周波数変換することがある。このとき、所望信号の周波数と反対のイメージ周波数成分(イメージ信号)も周波数変換されるため、イメージ信号が所望信号に干渉して受信装置100の性能を劣化させる可能性がある。このため、イメージ信号の除去が望まれる。
イメージ信号の除去を図るため、複素バンドパスフィルタ1では、図2に示すように、襷掛け状に帰還回路30,40が設けられる。図2は、複素バンドパスフィルタ1の構成を示す図である。
複素バンドパスフィルタ1は、電流変換部60,70、アクティブフィルタ回路10,20、帰還回路30,40、及び出力回路50を有する。
電流変換部60は、入力端子2及びアクティブフィルタ回路10の間に電気的に接続されている。入力端子2は、第1の入力信号Vin_Iが供給される。電流変換部60は、抵抗素子61を有し、抵抗素子61を用いて第1の入力信号Vin_I(電圧)を信号(電流)Iin_Iに変換してアクティブフィルタ回路10へ供給する。
電流変換部70は、入力端子3及びアクティブフィルタ回路20の間に電気的に接続されている。入力端子3は、第2の入力信号Vin_Qが供給される。第2の入力信号Vin_Qは、例えば、第1の入力信号Vin_Iより位相が略90度進んでいる。電流変換部70は、抵抗素子71を有し、抵抗素子71を用いて第2の入力信号Vin_Q(電圧)を信号(電流)Iin_Qに変換してアクティブフィルタ回路20へ供給する。
アクティブフィルタ回路10は、電流変換部60及び出力回路50の間に電気的に接続されている。アクティブフィルタ回路10は、電流変換部60から供給された信号Iin_Iにフィルタ作用を施して出力回路50へ供給する。アクティブフィルタ回路10は、演算増幅回路11、容量素子12、及び抵抗素子13を有する。演算増幅回路11は、反転アンプであり、入力信号を反転増幅する。演算増幅回路11は、入力端子11a及び出力端子11bを有する。容量素子12は、一端が入力端子11aに接続され、他端が出力端子11bに接続されている。抵抗素子13は、一端が入力端子11aに接続され、他端が出力端子11bに接続されている。
アクティブフィルタ回路20は、電流変換部70及び出力回路50の間に電気的に接続されている。アクティブフィルタ回路20は、電流変換部70から供給された信号Iin_Qにフィルタ作用を施して出力回路50へ供給する。アクティブフィルタ回路20は、演算増幅回路21、容量素子22、及び抵抗素子23を有する。演算増幅回路21は、反転アンプであり、入力信号を反転増幅する。演算増幅回路21は、入力端子21a及び出力端子21bを有する。容量素子22は、一端が入力端子21aに接続され、他端が出力端子21bに接続されている。抵抗素子23は、一端が入力端子21aに接続され、他端が出力端子21bに接続されている。
帰還回路30は、アクティブフィルタ回路10及びアクティブフィルタ回路20の間に電気的に接続され、アクティブフィルタ回路10の出力信号をアクティブフィルタ回路20の入力側に帰還させる。帰還回路30は、抵抗素子31を含む。抵抗素子31は、一端が演算増幅回路11の出力端子11bに接続され、他端が演算増幅回路21の入力端子21aに接続されている。
帰還回路40は、アクティブフィルタ回路10及びアクティブフィルタ回路20の間に電気的に接続され、アクティブフィルタ回路20の出力信号をアクティブフィルタ回路10の入力側に帰還させる。帰還回路40は、抵抗素子41及び反転アンプ42を含む。反転アンプ42は、位相を180度反転させる。抵抗素子41は、一端が反転アンプ42経由で演算増幅回路21の出力端子21bに接続され、他端が演算増幅回路11の入力端子11aに接続されている。
出力回路50は、アクティブフィルタ回路10からの信号とアクティブフィルタ回路20からの信号とに応じた出力信号Voutを出力する。出力回路50は、差動増幅回路51を含む。差動増幅回路51は、アクティブフィルタ回路10からの信号とアクティブフィルタ回路20からの信号との差分信号を出力信号Voutとして生成する。差動増幅回路51は、出力信号Voutを出力端子4から出力する。
なお、抵抗素子61の抵抗値と抵抗素子71の抵抗値とは均等な値R1である。抵抗素子13の抵抗値と抵抗素子23の抵抗値とは均等な値R2である。容量素子12の容量値と容量素子22の容量値とは均等な値Cである。
例えば、演算増幅回路11は、入力された信号Iin_Iに対して位相を180度反転させた信号を出力する。演算増幅回路11の入力端子11aには、演算増幅回路11の出力信号に対して位相遅れ無しの信号が抵抗素子13経由で帰還され、演算増幅回路11の出力信号に対して90度位相が遅れた信号が容量素子12経由で帰還される。演算増幅回路11の入力端子11aには、信号Iin_Iに対して90度位相が進んだ信号Iin_Qに対して演算増幅回路21、反転アンプ42でそれぞれ位相が180度反転され、結果として演算増幅回路11の出力信号に対して90度位相が遅れた信号が抵抗素子41経由で帰還される。すなわち、演算増幅回路11の入力端子11aには、演算増幅回路11の出力信号に対して、1つの位相遅れ無しの信号と2つの90度位相遅れの信号とが帰還される。
演算増幅回路21は、入力された信号Iin_Qに対して位相を180度反転させた信号を出力する。演算増幅回路21の入力端子21aには、演算増幅回路21の出力信号に対して位相遅れ無しの信号が抵抗素子23経由で帰還され、演算増幅回路21の出力信号に対して90度位相が遅れた信号が容量素子22経由で帰還される。演算増幅回路21の入力端子21aには、信号Iin_Iに対して90度位相が進んだ信号Iin_Qに対して演算増幅回路11で位相が180度反転され、結果として演算増幅回路21の出力信号に対して90度位相が遅れた信号が抵抗素子31経由で帰還される。すなわち、演算増幅回路21の入力端子21aには、演算増幅回路21の出力信号に対して、1つの位相遅れ無しの信号と2つの90度位相遅れの信号とが帰還される。
すなわち、I側の演算増幅回路11とQ側の演算増幅回路21とのそれぞれにおいて、同様の位相遅れの信号が帰還される。これにより、複素バンドパスフィルタ1では、周波数0近傍に電圧のピークを有するローパスフィルタの通過帯域特性に対して、電圧のピークを図3(a)に示す所望周波数f0(>0)近傍にオフセットさせた通過帯域特性を有するようになる。
例えば、抵抗素子31の抵抗値と抵抗素子41の抵抗値とがともにR3で等しいとすると、図2に示す複素バンドパスフィルタ1の伝達関数は、次の数式(1)、数式(2)のようにあらわすことが可能である。
Figure 0006462541

Figure 0006462541
一方、ローパスフィルタの伝達関数は、次の数式(3)で表される。
Figure 0006462541
数式(1)及び数式(3)を比較すると、数式(1)におけるωoffsetは、ローパスフィルタのピーク周波数(≒0)に対して所望周波数f0(>0)にピークをオフセットさせるためのオフセット量であり、図3(a)に示す周波数オフセット量であることが分かる。
また、複素バンドパスフィルタ1の伝達関数の絶対値は、次の数式(4)のようになる。
Figure 0006462541
例えば、α=1のとき、図2に示す複素バンドパスフィルタ1の通過帯域特性は、図3(a)に破線で示すようになる。複素バンドパスフィルタ1の通過帯域特性のピーク周波数が、局部発振器124の局部発振周波数からωoffsetだけずれ、複素バンドパスフィルタ1における周波数ωが実効的に(ω−ωoffset)にシフトされたようになる。すなわち、所望受信周波数f0が存在する正の周波数領域で通過帯域特性のピークを示し、イメージ信号周波数−f0(<0)が存在する負の周波数領域では減衰特性を示す。この通過帯域特性を利用して、イメージ信号を除去することが出来る。
このとき、イメージ除去比(IRR)を改善するためには、複素バンドパスフィルタ1におけるアクティブフィルタ回路10,20の段数(次数)を増やすことが考えられる。この場合、複素バンドパスフィルタ1の回路規模が増加するので、複素バンドパスフィルタ1の消費電流が増大するとともに回路面積が増大する可能性がある。
そこで、本実施形態では、複素バンドパスフィルタ1において、帰還回路30における抵抗素子31の抵抗値と帰還回路40における抵抗素子41の抵抗値とを工夫することで、少ないアクティブフィルタ回路10,20の段数(次数)でのイメージ除去比(IRR)の改善を目指す。
具体的には、複素バンドパスフィルタ1において、帰還回路30における抵抗素子31の抵抗値(第1のインピーダンス)と帰還回路40における抵抗素子41の抵抗値(第2のインピーダンス)とは異なる。抵抗素子31の抵抗値は、抵抗素子41の抵抗値より大きい。例えば、αを1より小さい数とするとき、抵抗素子31の抵抗値は(1/α)×R3であり、抵抗素子41の抵抗値はα×R3である。
これにより、アクティブフィルタ回路10から出力されるIch出力とアクティブフィルタ回路20から出力されるQch出力とにおいて、所望波は90度位相差のままで、イメージ信号だけ0度位相差まで回すことができる。この結果、出力回路50においてIch出力とQch出力との差分を取ることで、イメージ信号を選択的にキャンセルすることが可能となる。
より具体的には、抵抗素子31の抵抗値は(1/α)×R3であり、抵抗素子41の抵抗値はα×R3であるとすると、図2に示す複素バンドパスフィルタ1の伝達関数は、次の数式(5)のようにあらわすことが可能である。
Figure 0006462541
数式(5)のωoffsetは数式(2)で表される。数式(5)のHは本実施形態により改善された伝達関数の部分を表している。以降、改善された部分の伝達関数を示すHを、改善伝達関数と呼ぶ。改善伝達関数Hは、次の数式(6)で表される。
Figure 0006462541
複素バンドパスフィルタ1の改善伝達関数Hの絶対値|H|は、次の数式(7)で示される。
Figure 0006462541
図3(a)、図3(b)は、α=0.68としたときの周波数特性を確認したものである。図3(a)は、複素バンドパスフィルタ1として見た周波数特性であり、図3(b)は、改善伝達関数Hの絶対値|H|で見た周波数特性である。
図3(b)において所望波付近(f=f0)の利得がIQ合成の影響により例えば3dBアップしているのに対し、イメージ周波数付近(f=−f0)の利得が急激に低下していることが分かる。これにより、複素バンドパスフィルタ1の通過帯域特性は、図3(a)に実線で示すようにイメージ周波数(f=−f0)付近にノッチが入った特性となる。
図3(c)は、α(抵抗の係数)に対する所望波又はイメージ信号入力時の改善伝達関数の絶対値、及びイメージ除去比(IRR)を示す図である。一点鎖線で示すようにイメージ除去比(IRR)を改善できる。例えば、複素バンドパスフィルタ1の特性が、所望周波数f0=2.5MHz、通過帯域幅BW=±1MHzとなるように、図2に示すR2,C,R3を決定し、イメージ信号が抑制可能であるαを求めることを考える。図3(c)は、R2=20kΩ、C=8pF、R3=8kΩとして、αを可変し、所望波およびイメージ信号の改善伝達関数Hの絶対値|H|とその差分から計算されるイメージ除去比(IRR)の改善量をプロットしたものである。図3(c)から、αが0.5より大きく1より小さい数である場合に、イメージ除去比(IRR)が0より大きくなり、イメージ信号が抑制可能であることが分かる。また、αが0.68近傍の時に、イメージ信号を最小化できることが分かる。
ここで、IQ出力の位相の変化を見るため、Ich、Qch其々の伝達関数から位相を計算する。Ich,Qchの伝達関数は、下記の数式(8)、数式(9)の通りになる。
Figure 0006462541

Figure 0006462541
数式(8)及び数式(9)に共通の改善伝達関数H_comは、次の数式(10)で表される。
Figure 0006462541
IQ出力の位相は、それぞれ、数式(11)、数式(12)のようになる。
Figure 0006462541

Figure 0006462541
数式(11)及び数式(12)からψとψの差分(位相差)を計算し、αを可変した時の所望波、イメージ信号のIQ出力位相差をプロットしたものが図4である。図4は、IQ出力位相差を所望波及びイメージ信号のそれぞれについて示す図である。図4から、所望波は概ね90度前後のIQ位相差をキープしているのに対し、イメージ信号は、α=0.68付近で0度となり、差動増幅回路51でIch出力とQch出力との差分を取ることでイメージキャンセルの効果を得られることが分かる。
以上のように、第1の実施形態では、複素バンドパスフィルタ1において、帰還回路30における抵抗素子31の抵抗値(第1のインピーダンス)と帰還回路40における抵抗素子41の抵抗値(第2のインピーダンス)とが異なる。抵抗素子31の抵抗値は、抵抗素子41の抵抗値より大きい。αを1より小さい数とするとき、抵抗素子31の抵抗値は(1/α)×R3であり、抵抗素子41の抵抗値はα×R3である。これにより、アクティブフィルタ回路10から出力されるIch出力とアクティブフィルタ回路20から出力されるQch出力とにおいて、所望波は90度位相差のままで、イメージ信号だけ略0度位相差にすることができる。この結果、出力回路50でIch出力とQch出力との差分を取ることで、イメージ信号を選択的にキャンセルすることが可能となる。すなわち、アクティブフィルタ回路10,20の段数(次数)を少なく抑制しながらイメージ除去比(IRR)を効率的に改善できる。したがって、複素バンドパスフィルタ1の消費電流及び回路面積を低減できる。
なお、実施形態では、複素バンドパスフィルタ1が電圧入力型である場合について例示しいているが、複素バンドパスフィルタ1が電流入力型であれば、複素バンドパスフィルタ1は、電流変換部60,70が省略された構成であってもよい。
あるいは、複素バンドパスフィルタ1iは、Ich出力とQch出力とでイメージ信号の位相差を略180度にし、出力回路50iでIch出力とQch出力とを加算するように構成されていてもよい。複素バンドパスフィルタ1iは、αの値を適切に調節しておくことでIch出力とQch出力とでイメージ信号の位相差を略180度にすることができる。例えば、R2=20kΩ、C=8pF、R3=8kΩの場合、α=1/0.68近傍にすることで、Ich出力とQch出力とのイメージ信号の位相差を略180度にすることができる。
このとき、複素バンドパスフィルタ1iは、出力回路50(図2参照)に代えて、図5に示すような出力回路50iを有してもよい。出力回路50iは、加算回路52i及び増幅回路51iを有する。加算回路52iは、抵抗素子52a及び抵抗素子52bを有する。抵抗素子52aは、一端が演算増幅回路11の出力端子11bに接続され、他端が加算ノード52cに接続されている。抵抗素子52bは、一端が演算増幅回路21の出力端子21bに接続され、他端が加算ノード52cに接続されている。
加算回路52iは、抵抗素子52a,52bを用いて、アクティブフィルタ回路10からの信号(Ich出力)とアクティブフィルタ回路20からの信号(Qch出力)とをそれぞれ電流に変換する。加算回路52iは、変換後の2つの電流を加算ノード52cで電流加算し加算結果の電流を出力する。これにより、信号に含まれたイメージ成分を増幅回路51iで増幅する前にキャンセルできる。増幅回路51は、差動増幅回路51a及び抵抗素子51bを有する。抵抗素子51bは、一端が差動増幅回路51aの出力端子に接続され、他端が差動増幅回路51aの非反転入力端子に接続されている。増幅回路51iは、反転入力端子が接地電位に接続されている。増幅回路51iは、加算結果の電流を加算回路52iから受け、電流に応じた信号を抵抗素子52a,52bの抵抗値と抵抗素子51bの抵抗値との比に応じて増幅して、増幅結果の信号Voutを出力端子4から出力する。
このように、出力回路50iにおいて、アクティブフィルタ回路10からの信号とアクティブフィルタ回路20からの信号とを加算回路52iで電流加算でき、信号に含まれたイメージ成分を増幅回路51iで増幅する前にキャンセルできる。これにより、イメージ信号を効率的にキャンセルでき、イメージ除去比(IRR)をさらに改善できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態にかかる複素バンドパスフィルタ201について説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第1の実施形態では、複素バンドパスフィルタ1がシングルエンドの構成である場合について例示しているが、第2の実施形態では、複素バンドパスフィルタ201が差動構成である場合について例示する。
具体的には、複素バンドパスフィルタ201は、図6に示すように、電流変換部260,270、アクティブフィルタ回路210,220、帰還回路230,240、及び出力回路250を有する。
電流変換部260は、抵抗素子61−p,61−nを有し、抵抗素子61−p,61−nを用いて、入力端子2−p,2−nからの入力信号Vin_IP,Vin_IN(電圧)を信号Iin_IP,Iin_IN(電流)に変換してアクティブフィルタ回路210へ供給する。
電流変換部270は、抵抗素子71−p,71−nを有し、抵抗素子71−p,71−nを用いて、入力端子3−p,3−nからの入力信号Vin_QP,Vin_QN(電圧)を信号Iin_QP,Iin_QN(電流)に変換してアクティブフィルタ回路220へ供給する。
アクティブフィルタ回路210は、平衡型増幅回路211、容量素子212,214、及び抵抗素子213,215を有する。平衡型増幅回路211は、非反転入力端子211a、反転入力端子211c、反転出力端子211b、及び非反転出力端子211dを有する。容量素子212は、一端が非反転入力端子211aに接続され、他端が反転出力端子211bに接続されている。抵抗素子213は、一端が非反転入力端子211aに接続され、他端が反転出力端子211bに接続されている。容量素子214は、一端が反転入力端子211cに接続され、他端が非反転出力端子211dに接続されている。抵抗素子215は、一端が反転入力端子211cに接続され、他端が非反転出力端子211dに接続されている。
アクティブフィルタ回路220は、平衡型増幅回路221、容量素子222,224、及び抵抗素子223,225を有する。平衡型増幅回路221は、非反転入力端子221a、反転入力端子221c、反転出力端子221b、及び非反転出力端子221dを有する。容量素子222は、一端が非反転入力端子221aに接続され、他端が反転出力端子221bに接続されている。抵抗素子223は、一端が非反転入力端子221aに接続され、他端が反転出力端子221bに接続されている。容量素子224は、一端が反転入力端子221cに接続され、他端が非反転出力端子221dに接続されている。抵抗素子225は、一端が反転入力端子221cに接続され、他端が非反転出力端子221dに接続されている。
帰還回路230は、抵抗素子231,232を含む。抵抗素子231は、一端が平衡型増幅回路211の非反転出力端子211dに接続され、他端が平衡型増幅回路221の非反転入力端子221aに接続されている。抵抗素子232は、一端が平衡型増幅回路211の反転出力端子211bに接続され、他端が平衡型増幅回路221の反転入力端子221cに接続されている。
帰還回路240は、抵抗素子241,242を含む。抵抗素子241は、一端が平衡型増幅回路221の非反転出力端子221dに接続され、他端が平衡型増幅回路211の反転入力端子211cに接続されている。抵抗素子242は、一端が平衡型増幅回路221の反転出力端子221bに接続され、他端が平衡型増幅回路211の非反転入力端子211aに接続されている。すなわち、帰還回路240は、アクティブフィルタ回路220のP側出力をアクティブフィルタ回路210のN側入力に帰還し、アクティブフィルタ回路220のN側出力をアクティブフィルタ回路210のP側入力に帰還することで、帰還されるべき信号の位相を180度反転させる。これにより、帰還回路240は、反転アンプ42(図2参照)が省略された構成になっている。
出力回路250は、差分回路254,255及び差動増幅回路251を有する。差分回路254は、抵抗素子254a,254bを有する。抵抗素子254aは、一端が平衡型増幅回路211の反転出力端子211bに接続され、他端が差分ノード254cに接続されている。抵抗素子254bは、一端が平衡型増幅回路221の非反転出力端子221dに接続され、他端が差分ノード254cに接続されている。差分回路254は、抵抗素子254a,254bを用いて、アクティブフィルタ回路210からのN側の信号とアクティブフィルタ回路220からのP側の信号とをそれぞれ電流に変換する。差分回路254は、変換後の2つの電流(逆相の電流)を差分ノード254cで電流加算することで差分を取り、差分結果の電流を出力する。差分結果の電流は、P側の信号に対してN側の信号を減算した信号と捉えることができる。これにより、P側の信号に含まれたイメージ成分を差動増幅回路251で増幅する前にキャンセルできる。
同様に、差分回路255は、抵抗素子255a,255bを有する。抵抗素子255aは、一端が平衡型増幅回路211の非反転出力端子211dに接続され、他端が差分ノード255cに接続されている。抵抗素子255bは、一端が平衡型増幅回路221の反転出力端子221bに接続され、他端が差分ノード255cに接続されている。加算回路255は、抵抗素子255a,255bを用いて、アクティブフィルタ回路210からのP側の信号とアクティブフィルタ回路220からのN側の信号とをそれぞれ電流に変換する。加算回路255は、変換後の2つの電流(逆相の電流)を差分ノード255cで電流加算することで差分を取り、差分結果の電流を出力する。差分結果の電流は、N側の信号に対してP側の信号を減算した信号と捉えることができる。これにより、N側の信号に含まれたイメージ成分を差動増幅回路251で増幅する前にキャンセルできる。
差動増幅回路251は、平衡型増幅回路251a及び抵抗素子251b,251cを有する。抵抗素子251bは、一端が平衡型増幅回路251aの反転出力端子に接続され、他端が平衡型増幅回路251aの非反転入力端子に接続されている。抵抗素子251cは、一端が平衡型増幅回路251aの非反転出力端子に接続され、他端が平衡型増幅回路251aの反転入力端子に接続されている。差動増幅回路251は、差分結果の電流を差分回路254から受け、電流に応じた信号を抵抗素子254a,254bの抵抗値と抵抗素子251bの抵抗値との比に応じて増幅して、増幅結果の信号Vout_Nを出力端子4−nから出力する。差動増幅回路251は、差分結果の電流を差分回路255から受け、電流に応じた信号を抵抗素子255a,255bの抵抗値と抵抗素子251cの抵抗値との比に応じて増幅して、増幅結果の信号Vout_Pを出力端子4−pから出力する。
なお、複素バンドパスフィルタ201において、帰還回路230における抵抗素子231,232の抵抗値(第1のインピーダンス)と帰還回路240における抵抗素子241,242の抵抗値(第2のインピーダンス)とは異なる。抵抗素子231,232の抵抗値は、抵抗素子241,242の抵抗値より大きい。例えば、αを1より小さい数とするとき、抵抗素子231,232の抵抗値は(1/α)×R3であり、抵抗素子241,242の抵抗値はα×R3である。
以上のように、第2の実施形態では、複素バンドパスフィルタ201が差動構成になっており、Ich出力及びQch出力をそれぞれ差動信号(P側の信号、N側の信号)にすることができる。これにより、出力回路250において、Ich出力及びQch出力から逆相の信号を取得して電流加算することでIch出力及びQch出力の差分を取ることができ、P側の信号及びN側の信号に含まれたイメージ成分を差動増幅回路251で増幅する前にそれぞれキャンセルできる。これにより、イメージ信号を効率的にキャンセルでき、イメージ除去比(IRR)をさらに改善できる。
なお、複素バンドパスフィルタ201iは、Ich出力とQch出力とでイメージ信号の位相差を略180度にし、出力回路250iでIch出力とQch出力とを加算するように構成されていてもよい。複素バンドパスフィルタ201iは、αの値を適切に調節しておくことでIch出力とQch出力とでイメージ信号の位相差を略180度にすることができる。例えば、R2=20kΩ、C=8pF、R3=8kΩの場合、α=1/0.68近傍にすることで、Ich出力とQch出力とのイメージ信号の位相差を略180度にすることができる。
このとき、複素バンドパスフィルタ1iは、出力回路250(図6参照)に代えて、図7に示すような出力回路250iを有してもよい。出力回路250iは、加算回路252i,253i,及び差動増幅回路251iを有する。加算回路252iは、抵抗素子252a及び抵抗素子252bを有する。抵抗素子252aは、一端が平衡型増幅回路211の非反転出力端子211dに接続され、他端が加算ノード252cに接続されている。抵抗素子252bは、一端が平衡型増幅回路221の非反転出力端子221dに接続され、他端が加算ノード252cに接続されている。加算回路252は、抵抗素子252a,252bを用いて、アクティブフィルタ回路210からのP側の信号とアクティブフィルタ回路220からのP側の信号とをそれぞれ電流に変換する。加算回路252は、変換後の2つの電流を加算ノード252cで電流加算しP側の加算結果の電流を出力する。これにより、P側の信号に含まれたイメージ成分を差動増幅回路251iで増幅する前にキャンセルできる。
同様に、加算回路253iは、アクティブフィルタ回路210の平衡型増幅回路211の反転出力端子211bとアクティブフィルタ回路220の平衡型増幅回路221の反転出力端子221bとに接続されている。加算回路253は、抵抗素子253a,253bを有する。抵抗素子253aは、一端が平衡型増幅回路211の反転出力端子211bに接続され、他端が加算ノード253cに接続されている。抵抗素子253bは、一端が平衡型増幅回路221の反転出力端子221bに接続され、他端が加算ノード253cに接続されている。加算回路253は、抵抗素子253a,253bを用いて、アクティブフィルタ回路210からのN側の信号とアクティブフィルタ回路220からのN側の信号とをそれぞれ電流に変換する。加算回路253は、変換後の2つの電流を加算ノード253cで電流加算しN側の加算結果の電流を出力する。これにより、N側の信号に含まれたイメージ成分を差動増幅回路251iで増幅する前にキャンセルできる。
差動増幅回路251iは、P側の加算結果の電流を加算回路252iから受け、電流に応じた信号を抵抗素子252a,252bの抵抗値と抵抗素子251bの抵抗値との比に応じて増幅して、増幅結果の信号Vout_Nを出力端子4−nから出力する。差動増幅回路251iは、N側の加算結果の電流を加算回路253iから受け、電流に応じた信号を抵抗素子253a,253bの抵抗値と抵抗素子251cの抵抗値との比に応じて増幅して、増幅結果の信号Vout_Pを出力端子4−pから出力する。
このように、出力回路250iにおいて、アクティブフィルタ回路210からの信号とアクティブフィルタ回路220からの信号とを加算回路252i,253iで電流加算でき、信号に含まれたイメージ成分を増幅回路51iで増幅する前にキャンセルできる。これにより、イメージ信号を効率的にキャンセルでき、イメージ除去比(IRR)をさらに改善できる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態にかかる複素バンドパスフィルタ301について説明する。以下では、第2の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第2の実施形態では、アクティブフィルタ回路210,220が1段(1次)で設けられているが、第3の実施形態では、アクティブフィルタ回路210,220が複数段(複数次)で設けられる。
具体的には、図8に示すように、複素バンドパスフィルタ301において、入力端子2−p,2−n,3−p,3−nと出力回路250との間に、図6と基本的に同様な電流変換部260−1,270−1,260−2,270−2、アクティブフィルタ回路210−1,220−1,210−2,220−2、帰還回路230−1,240−1,230−2,240−2の構成が複数回繰り返し設けられる。図8では、2段(2次)の構成が例示されている。
ただし、帰還回路230,240については、最終段の帰還回路230−2,240−2を図6と同様に構成し、最終段以外の帰還回路230−1,240−1については、各抵抗素子231a,232a,241a,242aの抵抗値を略均等な値R3に揃える。また、最終段のアクティブフィルタ回路210−2,220−2の出力から初段のアクティブフィルタ回路210−1,220−1へ帰還させるための抵抗素子361〜364を追加で設ける。
このように、第3の実施形態では、最終段の帰還回路230−2,240−2が第2の実施形態と同様の構成を有するので、第2の実施形態と同様のイメージ除去比(IRR)を実現可能である。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態にかかる複素バンドパスフィルタ201について説明する。以下では、第2の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第2の実施形態では、帰還回路230の抵抗素子231,232と帰還回路240の抵抗素子241,242とがそれぞれ固定された抵抗値を有するものとされている。
しかし、複素バンドパスフィルタ201では、所望周波数f0の調整が要求されることがある。そのため、第4の実施形態では、帰還回路230の抵抗素子231,232と帰還回路240の抵抗素子241,242とのそれぞれの抵抗値を可変にして、所望周波数f0の調整を可能にする。
具体的には、図6に示す抵抗素子231,232,241,242を、それぞれ、図9に示すような構成を有する可変抵抗素子231b,232b,241b,242bで置き換える。
第2の実施形態では、例えば、抵抗素子231,232の抵抗値が(1/α)×R3であり、抵抗素子241,242の抵抗値がα×R3である。このとき、抵抗素子231,232,241,242を可変抵抗素子231b,232b,241b,242bで置き換えると、可変抵抗素子231b,232bの抵抗値と可変抵抗素子241b,242bの抵抗値との比が適正な比1/α:αからずれる可能性がある。可変抵抗素子231b,232bの抵抗値と可変抵抗素子241b,242bの抵抗値との比が適正な比1/α:αからずれると、複素バンドパスフィルタ201の通過帯域特性においてイメージ周波数付近にノッチを入れることが困難になり、イメージ除去比(IRR)の改善が困難になる可能性がある。
第4の実施形態では、可変抵抗素子231b,232b及び可変抵抗素子241b,242bの変更の仕方を工夫して、ノッチとf0調整との両立を目指す。
このとき、可変抵抗素子231b,232b及び可変抵抗素子241b,242bを単純にリニアステップの可変にするとノッチに適した抵抗比(1/α:α)が崩れてしまう可能性がある。
そこで、第4の実施形態では、襷掛け抵抗をdB刻みで調整可能にする。各可変抵抗素子231b〜242bは、一端及び他端との間にスイッチSW_+7dB〜SW_−7dBを介して抵抗素子R_+7dB〜R_−7dBが並列接続されている。各抵抗素子R_+7dB〜R_−7dBは、基準の抵抗素子R_0dBの抵抗値に対して添え字に対応した割合(dB)分の抵抗値を有する。
各可変抵抗素子231b,232b,241b,242bは、制御回路405により制御可能である。制御回路405は、レジスタ405a及びデコーダ405bを有する。レジスタ405aは、例えば、図10に示すような真理値表を有する。制御回路405は、真理値表をレジスタ405aから読み出してデコーダ405bへ供給し、デコーダ405bで所定のスイッチをオンさせる制御信号が生成され可変抵抗素子231b,232b,241b,242bへ供給される。
例えば、ノッチを適切に(例えば、最適に)設定したあと、IQの抵抗をそれぞれxdB(xは任意の数)ずつ上下させれば適切な比率(比の値)を保ったままf0を動かすことが可能となる。例えば、比の値が1/α÷α=1/α=8dBである場合、8dBの差分を保ったまま、可変抵抗素子231b,232b及び可変抵抗素子241b,242bの抵抗値を上下させることができる。
図10に破線の矢印で示す場合、制御回路405は、可変抵抗素子231b,232bにおいてスイッチSW_+5dBを選択的にオンさせ可変抵抗素子231b,232bを+5dBに設定するとともに、可変抵抗素子241b,242bにおいてスイッチSW_−3dBを選択的にオンさせ可変抵抗素子241b,242bを−3dBに設定する。
図10に一点鎖線の矢印で示す場合、制御回路405は、可変抵抗素子231b,232bにおいてSW_+4dBを選択的にオンさせ可変抵抗素子231b,232bを+4dBに設定するとともに、可変抵抗素子241b,242bにおいてSW_−4dBを選択的にオンさせ可変抵抗素子241b,242bを−4dBに設定する。
図10に二点鎖線の矢印で示す場合、制御回路405は、可変抵抗素子231b,232bにおいてスイッチSW_+3dBを選択的にオンさせ可変抵抗素子231b,232bを+3dBに設定するとともに、可変抵抗素子241b,242bにおいてスイッチSW_−5dBを選択的にオンさせ可変抵抗素子241b,242bを−5dBに設定する。
これにより調整機能を諦めたり、回路を複雑化させたりすることなく、図11(a)に示すように、ノッチとf0調整とを両立できる。図11(a)は、所望周波数f0を調整する際の複素バンドパスフィルタ201の動作を示す図である。
また、アクティブフィルタ回路210,220における容量素子212,214,222,224の容量値も可変化すれば、複素バンドパスフィルタ201の通過帯域幅BWの調整も可能になる。このとき、容量素子212,214,222,224の容量値を変更することで所望周波数f0も同時に動いてしまうので、図11(b)に示すように、f0調整機能を使って所望周波数f0が一定になるように調整できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1,1i,201,201i,301 複素バンドパスフィルタ。

Claims (14)

  1. 第1の入力信号が供給される第1のアクティブフィルタ回路と、
    前記第1の入力信号に対して略90度の位相差を有する第2の入力信号が供給される第2のアクティブフィルタ回路と、
    第1のインピーダンスを有する第1の素子を含み、前記第1のアクティブフィルタ回路の出力信号を前記第2のアクティブフィルタ回路の入力側に帰還させる第1の帰還回路と、
    前記第1のインピーダンスと異なる第2のインピーダンスを有する第2の素子を含み、前記第2のアクティブフィルタ回路の出力信号を前記第1のアクティブフィルタ回路の入力側に帰還させる第2の帰還回路と、
    前記第1のアクティブフィルタ回路からの信号と前記第2のアクティブフィルタ回路からの信号との差分信号を出力信号として出力する差動増幅回路を有する出力回路と、
    を備え
    前記第1の素子は、第1の抵抗値を有する第1の抵抗素子を含み、
    前記第2の素子は、第2の抵抗値を有する第2の抵抗素子を含み、
    αを1より小さい数とするとき、
    前記第1の抵抗値は、所定の抵抗値に1/αを乗算して得られる抵抗値であり、
    前記第2の抵抗値は、前記所定の抵抗値にαを乗算して得られる抵抗値である
    複素バンドパスフィルタ。
  2. 前記出力回路は、前記第1のアクティブフィルタ回路からの信号と前記第2のアクティブフィルタ回路からの信号との加算結果を前記出力信号として生成する加算回路を有する
    請求項に記載の複素バンドパスフィルタ。
  3. 前記第1のアクティブフィルタ回路及び前記第2のアクティブフィルタ回路のそれぞれは、
    入力端子及び出力端子を有する演算増幅回路と、
    一端が前記入力端子に接続され他端が前記出力端子に接続された第3の抵抗素子と、
    一端が前記入力端子に接続され他端が前記出力端子に接続された容量素子と、
    を有する
    請求項1又は2に記載の複素バンドパスフィルタ。
  4. 前記第2の帰還回路は、反転増幅回路をさらに含む
    請求項1からのいずれか1項に記載の複素バンドパスフィルタ。
  5. 前記第1のアクティブフィルタ回路及び前記第2のアクティブフィルタ回路のそれぞれは、
    反転入力端子、非反転入力端子、反転出力端子、及び非反転出力端子を有する平衡型増幅回路と、
    一端が前記反転入力端子に接続され他端が前記非反転出力端子に接続された第3の抵抗素子と、
    一端が前記非反転入力端子に接続され他端が前記反転出力端子に接続された第4の抵抗素子と、
    一端が前記反転入力端子に接続され他端が前記非反転出力端子に接続された第1の容量素子と、
    一端が前記非反転入力端子に接続され他端が前記反転出力端子に接続された第2の容量素子と、
    を有し、
    前記第1の素子は、
    一端が前記第1のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記反転出力端子に接続され他端が前記第2のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記反転入力端子に接続された第5の抵抗素子と、
    一端が前記第1のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記非反転出力端子に接続され他端が前記第2のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記非反転入力端子に接続された第6の抵抗素子と、
    を有し、
    前記第2の素子は、
    一端が前記第2のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記反転出力端子に接続され他端が前記第1のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記非反転入力端子に接続された第7の抵抗素子と、
    一端が前記第2のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記非反転出力端子に接続され他端が前記第1のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記反転入力端子に接続された第8の抵抗素子と、
    を有し、
    前記第5の抵抗素子及び前記第6の抵抗素子のそれぞれは、前記第1の抵抗値を有し、
    前記第7の抵抗素子及び前記第8の抵抗素子のそれぞれは、前記第2の抵抗値を有する
    請求項1又は2に記載の複素バンドパスフィルタ。
  6. 前記出力回路は、
    前記第1のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記反転出力端子と前記第2のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記非反転出力端子とに接続された第1の差分回路と、
    前記第1のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記非反転出力端子と前記第2のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記反転出力端子とに接続された第2の差分回路と、
    を有し、
    前記差動増幅回路は、前記第1の差分回路からの信号と前記第2の差分回路からの信号とに応じた一対の差動信号を前記出力信号として生成する
    求項に記載の複素バンドパスフィルタ。
  7. 前記第1の差分回路は、
    前記差動増幅回路に接続された第1のノードと、
    一端が前記第1のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記反転出力端子に接続され他端が前記第1のノードに接続された第9の抵抗素子と、
    一端が前記第2のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記非反転出力端子に接続され他端が前記第1のノードに接続された第10の抵抗素子と、
    を有し、
    前記第2の差分回路は、
    前記差動増幅回路に接続された第2のノードと、
    一端が前記第1のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記非反転出力端子に接続され他端が前記第2のノードに接続された第11の抵抗素子と、
    一端が前記第2のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記反転出力端子に接続され他端が前記第2のノードに接続された第12の抵抗素子と、
    を有する
    請求項に記載の複素バンドパスフィルタ。
  8. 前記出力回路は、
    前記第1のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記非反転出力端子と前記第2のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記非反転出力端子とに接続された第1の加算回路と、
    前記第1のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記反転出力端子と前記第2のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記反転出力端子とに接続された第2の加算回路と、
    を有し、
    前記差動増幅回路は、前記第1の加算回路からの信号と前記第2の加算回路からの信号とに応じた一対の差動信号を前記出力信号として生成する
    求項に記載の複素バンドパスフィルタ。
  9. 前記第1の加算回路は、
    前記差動増幅回路に接続された第1のノードと、
    一端が前記第1のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記非反転出力端子に接続され他端が前記第1のノードに接続された第13の抵抗素子と、
    一端が前記第2のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記非反転出力端子に接続され他端が前記第1のノードに接続された第14の抵抗素子と、
    を有し、
    前記第2の加算回路は、
    前記差動増幅回路に接続された第2のノードと、
    一端が前記第1のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記反転出力端子に接続され他端が前記第2のノードに接続された第15の抵抗素子と、
    一端が前記第2のアクティブフィルタ回路の平衡型増幅回路の前記反転出力端子に接続され他端が前記第2のノードに接続された第16の抵抗素子と、
    を有する
    請求項に記載の複素バンドパスフィルタ。
  10. 複数段のアクティブフィルタ回路が設けられる場合、前記第1の帰還回路及び前記第2の帰還回路が設けられる前記第1のアクティブフィルタ回路及び前記第2のアクティブフィルタ回路は、前記複数段における最終段に配置される
    請求項1からのいずれか1項に記載の複素バンドパスフィルタ。
  11. 第1の入力信号が供給される第1のアクティブフィルタ回路と、
    前記第1の入力信号に対して略90度の位相差を有する第2の入力信号が供給される第2のアクティブフィルタ回路と、
    第1のインピーダンスを有する第1の素子を含み、前記第1のアクティブフィルタ回路の出力信号を前記第2のアクティブフィルタ回路の入力側に帰還させる第1の帰還回路と、
    前記第1のインピーダンスと異なる第2のインピーダンスを有する第2の素子を含み、前記第2のアクティブフィルタ回路の出力信号を前記第1のアクティブフィルタ回路の入力側に帰還させる第2の帰還回路と、
    前記第1のアクティブフィルタ回路からの信号と前記第2のアクティブフィルタ回路からの信号との差分信号を出力信号として出力する差動増幅回路を有する出力回路と、
    を備え、
    前記第1の素子は、dB刻みで抵抗値を変更可能である第1の可変抵抗素子を含み、
    前記第2の素子は、dB刻みで抵抗値を変更可能である第2の可変抵抗素子を含み、
    αを1より小さい数とするとき、
    前記第1の可変抵抗素子及び前記第2の可変抵抗素子は、前記第1の可変抵抗素子を前記第2の可変抵抗素子で除算した値が1/α に保たれるようにそれぞれ抵抗値が変更される
    複素バンドパスフィルタ。
  12. 前記第1の可変抵抗素子及び前記第2の可変抵抗素子は、互いにdB単位における一定の差分が保たれるようにそれぞれ抵抗値が変更される
    請求項11に記載の複素バンドパスフィルタ。
  13. 前記第1のアクティブフィルタ回路の入力側に接続された第1の電圧電流変換素子と、
    前記第1の電圧電流変換素子に均等なインピーダンスを有し、前記第2のアクティブフィルタ回路の入力側に接続された第2の電圧電流変換素子と、
    をさらに備えた
    請求項1又は11に記載の複素バンドパスフィルタ。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載の複素バンドパスフィルタ
    を備えた受信装置。
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