JP2013143726A - 電波受信回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スーパーヘテロダイン方式の電波時計において、イメージ周波数除去を行う複素バンドパスフィルタを適用して、アンプの周波数特性や寄生容量の影響による発振を回避する受信回路を提供する。
【解決手段】 中間周波数信号に含まれるイメージ周波数信号を除去する複素バンドパスフィルタは第1〜第4の並列回路を構成する各コンデンサC1〜C4を有し、これらコンデンサはそれぞれ位相補償用抵抗R15〜R18を介して各出力端5〜6、9〜10と接続され、各位相補償用抵抗は第1〜第4の帰還経路に含まれない位置に設けられている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複素バンドフィルタを用いてイメージ周波数を除去するスーパーヘテロダイン方式の電波時計用受信回路に関するものである。
従来、電波時計などに用いる時刻信号は、アンテナで受信した標準電波信号を増幅し、検波し、所定の基準電圧と比較して二値化することにより形成される。
従来技術として特許文献1にはスーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機などの受信回路が開示されている。更に、特許文献1には、電波受信機においてイメージ周波数による妨害が発生すること、そして、イメージ周波数を除去するために複素フィルタが用いられることが記載されている。また、特許文献2にはスーパーヘテロダイン方式の電波時計が開示されている。
特許文献1には、イメージリジェクション用のフィルタを低コストで高性能に集積化して、受信機のコスト削減及び受信基板面積を削減した受信IF回路が記載されている。受信回路は、
RF入力信号を増幅する可変利得アンプと、可変利得アンプにより増幅されたRF信号を中間周波数に変換した際に生じるイメージ成分を抑圧するための中間多相信号を得る周波数変換器と、中間多相信号が供給され、イメージ成分が抑圧された中間周波数信号を出力するフィルタと、供給される制御信号に応じて周波数応答が可変であって、フィルタから出力された中間周波数信号をチャネル選択するための周波数可変帯域フィルタと、中間周波数信号を検波するIF検波器と、IF検波器の出力信号のレベルを検出し、その検出レベルに応じて可変利得アンプの利得を制御する自動利得制御部とを備えている。
特許文献2には、現在標準電波を発信している主たる国として、40kHzの日本と、60kHzの英国と、77.5kHzの独国にて受信可能な電波受信機能付き電子時計を、形状をあまり大きくすることなく、かつ廉価に提供する技術が開示されている。時計用の32768Hz発信回路を局部発信回路の基準周波数にしており、IF回路で抽出するIF周波数を22416Hz、30634Hz、33547Hzとしている。
時計用の発信回路を局部発信回路の基準周波数としているため、形状をあまり大きくすることなく、かつ廉価に携帯型の電波受信機能付き電子時計を提供することが出来る。
特開2006−121665号公報
特開平6−214054号公報
まず、ヘテロダイン方式で問題となるイメージ妨害について説明する。RFフィルタを通してミキサに入力されたRF信号に、希望波Vrfとイメージ波Vimが含まれた場合のダウンコンバート動作は、希望波Vrfがローカル信号の周波数fldからIF周波数fifだけ高い周波数(fld+fif)であり、イメージ波Vimがローカル周波数fldからIF周波数fifだけ低い周波数(fld−fif)である。
受信系では、周波数(fld+fif)の希望波Vrfまたは、周波数(fld−fif)のイメージ波Vimのどちらが入力されても、ミキサ回路でダウンコンバートされ帯域フィルタを通過後の信号Voutでは、同じ中間周波数fifに変換される。そのためイメージ信号による妨害が発生し、受信品質が劣化する。
特許文献1の図12には、スーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機において、イメージ周波数を除去するために用いられる複素フィルタが記載されている。入力I、−I、Q、−Qの信号は、それぞれ振幅が等しく、位相が0度、−180度、90度、−90度である。30−1、30−2、・・・30−nはそれぞれ帯域フィルタを構成し、n段に接続されている。帯域フィルタ30−1は、オペアンプ31−1、32−1、抵抗R1a、R1b、R1c、R1aで構成され、帯域フィルタ30−2は、オペアンプ31−2、32−2、抵抗R2a、R2b、R2c、R2aで構成され、帯域フィルタ30−nは、オペアンプ31−n、32−n、Rna、Rnb、Rnc、Cnaで構成されている。複素フィルタを用いることによって、各素子の特性の変動に対して、イメージリジェクションの特性の劣化を少なくすることができる。本願の図10は、前述の複素フィルタ回路を流れる信号の周波数特性図を示しており、この図10において破線56は所望信号入力時の周波数特性を示し、実線57はイメージ信号入力時の周波数特性を示す。その差がイメージリジェクションである。
次に、従来の複素バンドパスフィルタ回路の一例を、図7を参照して詳細に説明する。この複素バンドパスフィルタ回路は、I相の信号Iを入力とする第1の入力端103、前記信号Iと180度位相が異なる−I相の信号−Iを入力とする第2の入力端104、前記信号Iと180度位相が異なる信号Ioutを出力する第1の出力端105及び前記信号Ioutと180度位相が異なる信号−Ioutを出力する第2の出力端106を有し、第1の入力端103と第1の出力端105との間の帰還路に挿入されそれぞれ並列接続された第1の抵抗R105及び第1のコンデンサC101からなる第1の並列回路、及び第2の入力端104と第2の出力端106との間の帰還路に挿入されそれぞれ並列接続された第2の抵抗R106及び第2のコンデンサC102からなる第2の並列回路を有する差動型の第1の演算増幅器101を有している。
また、この複素バンドパスフィルタ回路は、信号Iと90度位相が異なるQ相の信号Qを入力とする第3の入力端107、信号Q相と180度位相が異なる−Q相の信号−Qを入力とする第4の入力端108、前記信号Qと180度位相が異なる信号Qoutを出力する第3の出力端107及び前記信号Qoutと180度位相が異なる信号−Qoutを出力する第4の出力端110を有し、第3の入力端107と第3の出力端109との間の帰還路に挿入されそれぞれ並列接続された第3の抵抗R111及び第3のコンデンサC103からなる第3の並列回路、第4の入力端108と第4の出力端110との間の帰還路に挿入接続された第4の抵抗R112及び第4のコンデンサC104からなる第4の並列回路を有する差動型の第2の演算増幅器102を有している。
また、複素バンドパスフィルタ回路は、第1の演算増幅器101の第1の入力端103と第2の演算増幅器102の第4の出力端110とを第5の抵抗R104を介して接続する第1の帰還経路と、第1の演算増幅器101の第2の入力端104と第2の演算増幅器102の第3の出力端109とを第6の抵抗R103を介して接続する第2の帰還経路と、第2の演算増幅器102の第3の入力端107と第1の演算増幅器101の第1の出力端105とを第7の抵抗R108を介して接続する第3の帰還経路と、第2の演算増幅器102の第4の入力端108と第1の演算増幅器101の第2の出力端106とを第8の抵抗R107を介して接続する第4の帰還経路とを有している。
従来技術の電波受信機と同様の構成を有するスーパーヘテロダイン方式の電波時計においても、イメージ周波数が存在しており、S/N、受信感度向上の障害になっていた。本願発明者における検討において、イメージ周波数除去に関する対策としてこのような複素フィルタを電波時計用受信回路に適用したところ、該複素フィルタは、アンプの周波数特性や寄生容量の影響で理論どおり動作せず、位相がずれてしまい、設計値より利得が高くなるという問題が発生した。
図8及び図9は、図7に示す従来の複素バンドパスフィルタ回路の特性を示す図である。図はいずれも横軸が周波数を表し、縦軸は、利得(dB)を表し(図8(a)、図9(a))、また、位相角度を表している(図8(b)、図9(b))。一例として、図8(a)のように、所定の周波数において利得がない(0dB)ように設計したが、試作物では、図9(b)に示すように、所定の周波数において、0dBを越えており利得が高い。また、設計段階における位相角度も図8(b)にも示すように所定の周波数において90度であるところ、試作物では図9(b)に示すように、90度より大きく位相が回っている。また、複素バンドパスフィルタ回路の抵抗比を下げてアンプの利得を下げても利得は0dBを越えてしまう。
本発明は、このような事情によりなされたもので、スーパーヘテロダイン方式の電波時計用受信回路において、イメージ周波数除去を行うための複素バンドパスフィルタを適用して、アンプの周波数特性や寄生容量の影響を受けないように位相補償を行い、設計値どおりの利得とし、寄生発振を回避することができる受信回路を提供する。
本発明の電波時計用受信回路は、ローカル信号を生成する局部発振回路と、電波により外部から入力される受信信号と前記ローカル信号とを合成して中間周波数信号を生成するミキシング回路と、前記中間周波数信号に含まれるイメージ周波数信号を除去する複素バンドパスフィルタ回路と、前記複素バンドパスフィルタ回路を通過した前記中間周波数信号を検波する検波回路とを具備し、
前記複素バンドパスフィルタ回路は、信号Iを入力とする第1の入力端、前記信号Iと180度位相が異なる信号−Iを入力とする第2の入力端、前記信号Iと180度位相が異なる信号Ioutを出力する第1の出力端及び前記信号Ioutと180度位相が異なる信号−Ioutを出力する第2の出力端を有し、前記第1の入力端と前記第1の出力端との間の帰還路に挿入されそれぞれ並列接続された第1の抵抗及び第1のコンデンサからなる第1の並列回路、及び前記第2の入力端と前記第2の出力端との間の帰還路に挿入されそれぞれ並列接続された第2の抵抗及び第2のコンデンサからなる第2の並列回路を有する差動型の第1の演算増幅器と、前記信号Iと90度位相が異なる信号Qを入力とする第3の入力端、前記信号Qと180度位相が異なる信号−Qを入力とする第4の入力端、前記信号Qと180度位相が異なる信号Qoutを出力する第3の出力端及び前記信号Qoutと180度位相が異なる信号−Qoutを出力する第4の出力端を有し、前記第3の入力端と前記第3の反転出力端との間の帰還路に挿入されそれぞれ並列接続された第3の抵抗及び第3のコンデンサからなる第3の並列回路、前記第4の入力端と前記第4の出力端との間の帰還路に挿入接続された第4の抵抗及び第4のコンデンサからなる第4の並列回路を有する差動型の第2の演算増幅器と、前記第1の演算増幅器の前記第1の入力端と前記第2の演算増幅器の前記第4の出力端とを第5の抵抗を介して接続する第1の帰還経路と、前記第1の演算増幅器の前記第2の入力端と前記第2の演算増幅器の前記第3出力端とを第6の抵抗を介して接続する第2の帰還経路と、前記第2の演算増幅器の前記第3の入力端と前記第1の演算増幅器の前記第1の出力端とを第7の抵抗を介して接続する第3の帰還経路と、前記第2の演算増幅器の前記第4の入力端と前記第1の演算増幅器の前記第2の出力端とを第8の抵抗を介して接続する第4の帰還経路とを有し、前記第1、第2、第3及び第4の並列回路を構成する各コンデンサはそれぞれ位相補償用抵抗を介して前記各出力端と接続され、且つ、前記各位相補償用抵抗はそれぞれ前記第1、第2、第3及び第4の帰還経路に含まれない位置に設けられていることを特徴としている。
前記各位相補償用抵抗は、前記第1、第2、第3及び第4の並列回路各々に対して直列に接続されているようにしても良い。前記各位相補償用抵抗は、前記第1、第2、第3及び第4の並列回路各々の内部に設けられるようにしても良い。前記受信信号は、外付けされたアンテナにより入力される時刻情報を含む長波標準電波であるようにしても良い。
本発明は、スーパーヘテロダイン方式の電波時計用受信回路において、イメージ周波数除去を行う複素バンドパスフィルタを適用して、設計値どおりの利得とし、アンプの周波数特性や寄生容量の影響を受けないで位相補償を行うことにより寄生発振を回避することができる。
実施例1に係る電波受信回路のブロック図。 図1の電波受信回路を流れる信号の波形図。 図1の電波受信回路を構成する複素バンドパスフィルタ回路の回路図。 図3の複素バンドパスフィルタ回路を流れる信号の周波数特性図。 実施例2に係る電波受信回路を構成する複素バンドパスフィルタ回路の回路図。 図5の複素バンドパスフィルタ回路を流れる信号の周波数特性図。 従来の電波受信回路を構成する複素バンドパスフィルタ回路の回路図。 従来の複素バンドパスフィルタ回路を流れる信号の周波数特性図。 従来の複素バンドパスフィルタ回路を流れる信号の周波数特性図。 従来の複素バンドパスフィルタ回路を流れる信号の周波数特性図。
以下、実施例を参照して発明の実施の形態を説明する。
図1〜図4を参照して実施例1を説明する。
この実施例の電波受信回路は、電波時計に用いられるものであり、ローカル信号を生成する局部発振回路11と、電波により外部から入力される受信信号と前記ローカル信号とを合成して中間周波数信号を生成するミキシング回路12と、前記中間周波数信号に含まれるイメージ周波数信号を除去する複素バンドパスフィルタ回路13と、前記複素バンドパスフィルタ回路13を通過した前記中間周波数信号を検波する検波回路14を備えている。
アンテナ15から受信した周波数が、例えば、40kHzもしくは60kHzの電波は、アンテナ端で電圧信号に変換され、可変利得アンプ16により増幅される。
増幅された受信信号は、ミキシング(MIX)回路12により、局部発振回路11から供給される直交する局部発振周波数の信号とミキシングされることにより、中間周波数(IF)を有する中間多相信号に変換される。中間多相信号は、I、−I、Q、−Q信号の4相信号である。これら4相の信号は、振幅が等しい正弦波である。−I相の信号−Iは、位相がI相の信号Iより180度ずれており、Q相の信号Qは、位相がI相のI信号より90度ずれており、−Q相の信号−Qは、位相がQ相の信号Qより180度ずれている。この4相信号はその後、複素バンドパスフィルタ回路13に供給される。そして、複素バンドパスフィルタ回路13により不要なイメージ周波数が除去される。このようにして、複素バンドパスフィルタ回路13はイメージ成分が抑圧された中間周波数信号を出力(Iout、−Iout)する。複素バンドパスフィルタ回路3の出力波形は図2(a)に示される。
この出力は、フィルタ回路17に供給され、このフィルタ回路17で所望の信号のみが選択される。フィルタ回路17から出力した信号は、検波回路14に入力して検波され、二値化回路18に入力して二値化される。二値化された信号から時刻信号が形成される。検波回路14の出力信号は、図2(b)に示される。二値化された信号は、図2(c)に示される。
次に、この実施例において用いられる複素バンドパスフィルタ回路について説明する。まず、図3に示す第1の演算増幅器1を例とし、演算増幅器における各入出力端子について次のとおりである。入力端は、図中で負記号(−)表示された第1の入力端および正記号(+)表示された第2の入力端からなり、両者は差動を構成する各入力端である。また、出力端は、負記号(−)表示された第1の出力端および正記号(+)表示された第2の出力端からなり、両者は差動出力である互いに反転した位相信号となる出力端である。更に、第1の入力端と第1の出力端とは、信号の位相が反転する差動構成となっており、第1の入力端と第1の出力端とは、信号の位相が反転する差動構成となっている。そして、同図に示された第2の演算増幅器2についても、構成は上述の第1の演算増幅器1と同じである。
図3に示す複素バンドパスフィルタ回路は、信号Iを入力とする第1の入力端3と、前記信号Iと180度位相が異なる信号−Iを入力とする第2の入力端4、前記信号Iと180度位相が異なる信号Ioutを出力する第1の出力端5、信号Ioutと180度位相が異なる信号−Iを出力する第2の出力端6を有し、第1の入力端3と第1の出力端5との間の帰還路に挿入されそれぞれ並列接続された第1の抵抗R5及び第1のコンデンサC1からなる第1の並列回路、及び第2の入力端4と第2の出力端6との間の帰還路に挿入されそれぞれ並列接続された第2の抵抗R6及び第2のコンデンサC2からなる第2の並列回路を有する差動型の第1の演算増幅器1と、前記信号Iと90度位相が異なる信号Qを入力とする第3の入力端7、前記信号Qと180度位相が異なる信号−Qを入力とする第4の入力端8、前記信号Qと180度位相が異なる信号Qoutを出力する第3の出力端9及び前記信号Qoutと180度位相が異なる信号−Qoutを出力する第4の非反転出力端10を有し、第3の入力端7と第3の出力端9との間の帰還路に挿入されそれぞれ並列接続された第3の抵抗R11及び第3のコンデンサC3からなる第3の並列回路、第4の入力端8と第4の出力端10との間の帰還路に挿入接続された第4の抵抗R12及び第4のコンデンサC4からなる第4の並列回路を有する差動型の第2の演算増幅器2とを具備している。
また、複素バンドパスフィルタ回路は、第1の演算増幅器1の第1の入力端3と第2の演算増幅器2の第4の出力端10とを第5の抵抗R4を介して接続する第1の帰還経路と、第1の演算増幅器1の第2の入力端4と第2の演算増幅器2の第3出力端9とを第6の抵抗R3を介して接続する第2の帰還経路と、第2の演算増幅器2の第3の入力端7と第1の演算増幅器1の第1の出力端5とを第7の抵抗R8を介して接続する第3の帰還経路と、第2の演算増幅器2の第4の入力端8と第1の演算増幅器1の第2の出力端6とを第8の抵抗R7を介して接続する第4の帰還経路とを有している。
そして、第1〜第4の並列回路を構成する各コンデンサC1〜C4は、それぞれ位相補償用抵抗R15〜R18を介して各出力端5〜6、9〜10と接続される。第1の並列回路は、第1の入力端3と第1の出力端5との間の帰還路に挿入され、それぞれ並列接続された第1の抵抗R5及び第1のコンデンサC1からなり、位相補償用抵抗R15は、第1のコンデンサC1と直列に、第1の出力端5側に接続されている。第2の並列回路は、第2の入力端4と第2出力端6との間の帰還路に挿入され、それぞれ並列接続された第2の抵抗R6及び第2のコンデンサC2からなり、位相補償用抵抗R16は、第2のコンデンサC2と直列に、第2の出力端6側に接続されている。
第3の並列回路は、第3の入力端7と第3の出力端9との間の帰還路に挿入され、それぞれ並列接続された第3の抵抗R11及び第3のコンデンサC3からなり、位相補償用抵抗R17は、第3のコンデンサC3と直列に、第3の出力端9側に接続されている。第4の並列回路は、第4の入力端8と第4の出力端10との間の帰還路に挿入され、それぞれ並列接続された第4の抵抗R12及び第4のコンデンサC4からなり、位相補償用抵抗R18は、第4のコンデンサC4と直列に、第4の出力端10側に接続されている。なお、これら位相補償用抵抗R15〜R18は、第1〜第4の帰還経路に含まれない位置に設けられている。
また、前記受信信号は、外付けされたアンテナにより入力される時刻情報を含む長波標準電波である。
この実施例ではこの複素バンドパスフィルタを適用することにより、アンプの周波数特性や寄生容量の影響を受けないように位相補償を行い、設計値どおりの利得とし、寄生発振を回避することができる。図4に示すように、複素バンドパスフィルタ回路の設計値と同じく所定の周波数において利得がなく(0dB)、また、位相角度は設計値と同じく所定の周波数において90度である。
次に、図5及び図6を参照して実施例2を説明する。
この実施例の複素バンドパスフィルタ回路が適用される電波受信回路は、実施例1と同じである(図1参照)。また、複素バンドパスフィルタ回路に用いられる各々の演算増幅器21、22の構成および同じ名称にて扱われる入出力信号の位相の関係も実施例1と同じである。
図5に示す複素バンドパスフィルタ回路は、信号Iを入力とする第1の入力端23と、信号−Iを入力とする第2の入力端24、信号Ioutを出力する第1の出力端25、信号Ioutを出力する第2の出力端26を有し、第1の入力端23と第1の出力端25との間の帰還路に挿入されそれぞれ並列接続された第1の抵抗R25及び第1のコンデンサC21からなる第1の並列回路、及び第2の入力端24と第2の出力端26との間の帰還路に挿入されそれぞれ並列接続された第2の抵抗R26及び第2のコンデンサC22からなる第2の並列回路を有する差動型の第1の演算増幅器21と、信号Qを入力とする第3の入力端27、信号−Qを入力とする第4の入力端28、第3の出力端29及び第4の出力端30を有し、第3の入力端27と第3の出力端29との間の帰還路に挿入されそれぞれ並列接続された第3の抵抗R31及び第3のコンデンサC23からなる第3の並列回路、第4の入力端28と第4の出力端30との間の帰還路に挿入接続された第4の抵抗R32及び第4のコンデンサC24からなる第4の並列回路を有する差動型の第2の演算増幅器22とを具備している。
また、複素バンドパスフィルタ回路は、第1の演算増幅器21の第1の入力端23と第2の演算増幅器22の第4の出力端30とを第5の抵抗R24を介して接続する第1の帰還経路と、第1の演算増幅器21の第2の入力端24と第2の演算増幅器22の第3出力端29とを第6の抵抗R23を介して接続する第2の帰還経路と、第2の演算増幅器22の第3の入力端27と第1の演算増幅器21の第1の出力端25とを第7の抵抗R28を介して接続する第3の帰還経路と、第2の演算増幅器22の第4の入力端28と第1の演算増幅器21の第2の出力端26とを第8の抵抗R27を介して接続する第4の帰還経路とを有している。
そして、各位相補償用抵抗R35〜R38は、第1乃至第4の並列回路の各々の内部に設けられるように構成されているが、この構成は実施例1とは異なっている。
第1の並列回路は、第1の入力端23と第1の出力端25との間の帰還路に挿入され、それぞれ並列接続された第1の抵抗R25及び第1のコンデンサC21からなり、位相補償用抵抗R35は、この並列回路内において、第1のコンデンサC21と直列に、第1の反転出力端25側に接続されている。
第2の並列回路は、第2の入力端24と第2の出力端26との間の帰還路に挿入され、それぞれ並列接続された第2の抵抗R26及び第2のコンデンサC22からなり、位相補償用抵抗R36は、この並列回路内において、第2のコンデンサC22と直列に、第2の出力端26側に接続されている。
第3の並列回路は、第3の入力端27と第3の出力端29との間の帰還路に挿入され、それぞれ並列接続された第3の抵抗R31及び第3のコンデンサC23からなり、位相補償用抵抗R37は、この並列回路内において、第3のコンデンサC23と直列に、第3の出力端29側に接続されている。
第4の並列回路は、第4の入力端28と第4の出力端30との間の帰還路に挿入され、それぞれ並列接続された第4の抵抗R32及び第4のコンデンサC24からなり、位相補償用抵抗R38は、この並列回路内において、第4のコンデンサC24と直列に、第4の出力端30側に接続されている。
なお、これら位相補償用抵抗R35〜R8は、第1〜第4の帰還経路に含まれない位置に設けられている。また、前記受信信号は、外付けされたアンテナにより入力される時刻情報を含む長波標準電波であり、電波時計用受信回路は前記検波回路の出力を2値化し出力する。
この実施例ではこの複素バンドパスフィルタを適用することにより、アンプの周波数特性や寄生容量の影響を受けないように位相補償を行い、設計値どおりの利得とし、寄生発振を回避することができる。図6に示すように、複素バンドパスフィルタ回路の設計値と同じく所定の周波数において利得が0dB、また、位相角度は設計値と同じく所定の周波数において90度である。
1、
21・・・第1の演算増幅器
2、
22・・・第2の演算増幅器
3、
23・・・第1の入力端
4、
24・・・第2の非反転入力端
5、
25・・・第1の出力端
6、
26・・・第2の出力端
7、
27・・・第3の入力端
8、
28・・・第4の入力端
9、
29・・・第3の出力端
10,30・・・第4の出力端
11・・・局部発信回路
12・・・ミキシング(MIX)回路
13・・・複素バンドパスフィルタ回路
14・・・検波回路
15・・・アンテナ
16・・・可変利得アンプ
17・・・フィルタ回路
18・・・2値化回路




Claims (4)

  1. ローカル信号を生成する局部発振回路と、電波により外部から入力される受信信号と前記ローカル信号とを合成して中間周波数信号を生成するミキシング回路と、前記中間周波数信号に含まれるイメージ周波数信号を除去する複素バンドパスフィルタ回路と、前記複素バンドパスフィルタ回路を通過した前記中間周波数信号を検波する検波回路とを具備し、前記複素バンドパスフィルタ回路は、信号Iを入力とする第1の入力端、前記信号Iと180度位相が異なる信号−Iを入力とする第2の入力端、前記信号Iと180度位相が異なる信号Ioutを出力する第1の出力端及び前記信号Ioutと180度位相が異なる信号−Ioutを出力する第2の出力端を有し、前記第1の入力端と前記第1の出力端との間の帰還路に挿入されそれぞれ並列接続された第1の抵抗及び第1のコンデンサからなる第1の並列回路、及び前記第2の入力端と前記第2の出力端との間の帰還路に挿入されそれぞれ並列接続された第2の抵抗及び第2のコンデンサからなる第2の並列回路を有する差動型の第1の演算増幅器と、前記信号Iと90度位相が異なる信号Qを入力とする第3の入力端、前記信号Qと180度位相が異なる信号−Qを入力とする第4の入力端、前記信号Qと180度位相が異なる信号Qoutを出力する第3の出力端及び前記信号Qoutと180度位相が異なる信号−Qoutを出力する第4の出力端を有し、前記第3の入力端と前記第3の出力端との間の帰還路に挿入されそれぞれ並列接続された第3の抵抗及び第3のコンデンサからなる第3の並列回路、前記第4の入力端と前記第4の出力端との間の帰還路に挿入接続された第4の抵抗及び第4のコンデンサからなる第4の並列回路を有する差動型の第2の演算増幅器と、前記第1の演算増幅器の前記第1の入力端と前記第2の演算増幅器の前記第4の出力端とを第5の抵抗を介して接続する第1の帰還経路と、前記第1の演算増幅器の前記第2の入力端と前記第2の演算増幅器の前記第3出力端とを第6の抵抗を介して接続する第2の帰還経路と、前記第2の演算増幅器の前記第3の入力端と前記第1の演算増幅器の前記第1の出力端とを第7の抵抗を介して接続する第3の帰還経路と、前記第2の演算増幅器の前記第4の入力端と前記第1の演算増幅器の前記第2の出力端とを第8の抵抗を介して接続する第4の帰還経路とを有し、前記第1、第2、第3及び第4の並列回路を構成する各コンデンサはそれぞれ位相補償用抵抗を介して前記各出力端と接続され、且つ、前記各位相補償用抵抗はそれぞれ前記第1、第2、第3及び第4の帰還経路に含まれない位置に設けられていることを特徴とする電波受信回路。
  2. 前記各位相補償用抵抗は、前記第1、第2、第3及び第4の並列回路の各々に対して直列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電波受信回路。
  3. 前記各位相補償用抵抗は、前記第1、第2、第3及び第4の並列回路の各々の内部に設けられることを特徴とする請求項1に記載の電波受信回路。
  4. 前記受信信号は、外付けされたアンテナにより入力される時刻情報を含む長波標準電波であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の電波受信回路。

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