JP6461144B2 - ピラゾールの位置選択的合成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ピラゾールの新しい位置選択的合成方法に関する。
とりわけ、本発明は、複素環の1位、3位、及び4位が特定の基によって置換されているピラゾールの位置選択的合成方法に関する。
1,3,4−置換ピラゾールは、例えばPharmaceuticals,2012年,第5巻,317−324ページ、国際公開第2004/4039365号明細書、米国特許出願公開第2012/0122907号明細書、米国特許出願公開第2013/0012715号明細書、米国特許出願公開第2006/0079562号明細書に記載されているように、医薬分野において中間体として使用されている、又は、例えば米国特許第5,747,518号明細書、国際公開第93/11117号明細書、国際公開第2012/084812号明細書に記載されているように、農芸化学の分野において中間体として使用されている。
1,3−二置換−4−ピラゾールカルボン酸の誘導体の使用は、とりわけ応用上興味深いことが明らかになっている。
これらの化合物は、通常、反応スキームAに示す通り、アクリル酸の適切な誘導体を一置換ヒドラジンと環化することによって調製される。
<スキームA>

式中、Y’は酸素又は硫黄であり、Q’は、例えばアルコキシル等の脱離基(an outgoing group)であり、R、R1a、及びZ’は、ピラゾールの1位、3位、及び4位における置換基である。
上記反応スキームから理解されるように、実際にかなりの量の1,4,5−置換ピラゾール位置異性体が一般に形成されることがこの方法の短所である。
1,3,4−置換生成物の収率が低下することに加え、位置選択性を欠いているため、2つの位置異性体を分離する必要があり、製造方法における製造コストを大きく上昇させる。
Journal of Heterocyclic Chemistry,1987年,第24巻,1669−1675ページでは、例えば、2−(ジメチルアミノメチリデン)−3−オキソ−ブタン酸エチルをメチルヒドラジンと反応させることによって、1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルを、その位置異性体である1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルとともに調製することが記載されている。溶媒としてメタノールを使用すると、1,3,4−置換生成物は23%の位置選択性で得られ、2つの異性体の総収率は88%であり、ジエチルエーテルを使用すると、1,3,4−置換生成物は76%の位置選択性で得られ、2つの異性体の総収率は77%である。
Australian Journal of Chemistry,1983年,第36巻,135−147ページでは,ジエチルエーテル中におけるメチルヒドラジン及び2−(エトキシメチリデン)−3−オキソブタン酸エチルの反応について記載されており、この反応によって、1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルが、10%の1,4,5−置換位置異性体との混合物として形成され、2つの異性体の総収率は94%である。反応スキームBに示す通り、Rがアルキル基である場合は、1,3,4−置換ピラゾールの調製は、アクリル酸の適切な誘導体とヒドラジンとの反応に続く、式R−LGを有する化合物とのアルキル化反応によって行ってもよく、式中、LGは、例えば、1位の窒素原子上にアルキル基を導入するための、ハロゲン等の脱離基(an outgoing group)である。
<スキームB>
しかしながら、分かるように、この場合も例えばAustralian Journal of Chemistry,1983年,第36巻,135−147ページに記載されていて、ピラゾールのN−アルキル化反応は位置選択的ではなく、2つのピラゾール異性体の混合物が形成することになり、このことは、エタノール中において3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルをヨウ化メチルと反応させることによって、1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルが、1,4,5−置換位置異性体との1:1の混合物として形成する。
Tetrahedron Letters,2009年,第50巻,696−699ページでは,β−ケトエステル又はβ−ケトアミド等の1,3−二官能性化合物を出発物として、1−ホルミル−1−メチルヒドラジンと還流温度に加熱して、続いて還流温度においいてナトリウムエトキシドで環化させることによる、3−置換−1−メチルピラゾール−4−カルボン酸の誘導体の位置選択的合成が記載されている。
しかしながら、この手法は、約48%という低収率が短所である。
本出願人は、驚くべきことに、一般式(II)を有する中間体を、

(式中、R、Y、Z、及びQは下記に定義する意味を有する)
遊離した状態又は塩にした状態である、一般式(III)を有する1,2−二置換ヒドラジンと、

(式中、Rは下記に定義する意味を有し、第2の窒素原子は適切に置換されたカルボニル基COに結合している)
反応混合物に添加された無機酸又は有機酸の存在下で反応させることによって、
一般式(I)を有する1,3,4−置換ピラゾールが、高い収率及び位置選択性で得られることを見出した。

(式中、R、R、及びZは下記に定義する意味を有する)
従って、本発明の目的は、一般式(I)を有するピラゾールの合成方法に関するものであり、

その方法は、下記工程を含む:
i)一般式(II)の化合物と、

一般式(III)の1,2−二置換ヒドラジンとを混合して、

一般式(IV)を有する反応中間体を形成すること;

ii)反応スキーム1に従って、工程i)で得られた反応混合物を酸性環境下で環化させ、一般式(I)のピラゾールを形成すること。
<スキーム1>

上記式中、
Rは、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のハロアルキル基であり、これらの基は、R’、OR’、S(O)R’より選択される1つ若しくは複数の基で置換されていてもよく;又は、Rは、炭素数3〜6のシクロアルキル基、炭素数4〜9のシクロアルキルアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基、N、O、Sより選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する5又は6原子の複素環であり、これら全ての基は、ハロゲン原子、R’、OR’、NR’R”、S(O)R’、CONR’R”、COR’、COR’、CN、NOより選択される1つ又は複数の基によって置換されていてもよく;
は、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のハロアルキル基であり、これらの基は、R’、OR’、S(O)R’より選択される1つ若しくは複数の基で置換されていてもよく;又は、Rは、炭素数3〜6のシクロアルキル基、炭素数4〜9のシクロアルキルアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり、これら全ての基は、ハロゲン原子、R’、OR’、S(O)R’、NR’R”、CONR’R”、COR’、COR’、NO、CNより選択される1つ若しくは複数の基によって置換されていてもよく;
Zは、CO基、CONR基、又はCN基であり;
は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基であり、これらの基は、R’、OR’、SR’より選択される1つ若しくは複数の基で置換されていてもよく;又は、Rは、炭素数3〜6のシクロアルキル基、炭素数4〜9のシクロアルキルアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり、これら全ての基は、ハロゲン原子、R’、OR’、S(O)R’、NR’R”、CONR’R”、COR’、COR’より選択される1つ又は複数の基によって置換されていてもよく;
及びRは、互いに同一であるか又は異なっており、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、炭素数4〜9のシクロアルキルアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、N、O、Sより選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する5又は6原子の複素環であり、これら全ての基は、ハロゲン原子、R’、OR’、NR’R”、S(O)R’、CONR’R”、COR’、COR’、CN、NOより選択される1つ又は複数の基によって置換されていてもよく;又は、R及びRは、それらが結合している窒素原子とともに、5又は6原子の複素環式窒素環(a heterocyclic nitrogenated ring with 5 or 6 atoms)であり;
Yは酸素又は硫黄原子であり;
QはOR、SR、NR基であり;
は、炭素数1〜6のアルキル基であり、ハロゲン原子、R’、OR’、SR’より選択される1つ若しくは複数の基で置換されていてもよく;又は、Rは、炭素数3〜6のシクロアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり、これら全ての基は、ハロゲン原子、R’、OR’、S(O)R’、NR’R”、CONR’R”、COR’、CORより選択される1つ若しくは複数の基によって置換されていてもよく;
及びRは、互いに同一であるか又は異なっており、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり;又は、R及びRは、それらが結合している窒素原子とともに、5又は6原子の複素環式窒素環(a heterocyclic nitrogenated ring with 5 or 6 atoms)であり;
Bは、R、OR、又はNR1011基であり;
及びRは、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基、N、O、Sより選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する5又は6原子の複素環であり、これら全ての基は、ハロゲン原子、R’、OR’、NR’R”、S(O)R’、CONR’R”、COR’、COR’、CNより選択される1つ又は複数の基によって置換されていてもよく;
10及びR11は、互いに同一であるか又は異なっており、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり、これらの基は、1つ若しくは複数のハロゲン原子で置換されていてもよく;又は、R10及びR11は、それらが結合している窒素原子とともに、5又は6原子の複素環式窒素環(a heterocyclic nitrogenated ring with 5 or 6 atoms)であってもよく;
R’及びR”は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のハロアルキル基であり;
mは、0、1、又は2である。
炭素数1〜6のアルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルが挙げられる。
炭素数1〜6のハロアルキル基の例としては、ジクロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、ジクロロエチル、トリフルオロエチル、テトラフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、テトラフルオロプロピル、ペンタフルオロプロピル、ジクロロブチル、ジフルオロブチル、ジクロロペンチル、ジフルオロペンチル、ジクロロヘキシル、ジフルオロヘキシルが挙げられる。
炭素数3〜6のシクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルが挙げられる。
炭素数4〜9のシクロアルキルアルキル基の例としては、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシルエチル、シクロヘキシルプロピルが挙げられる。
炭素数2〜6のアルケニル基の例としては、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニルが挙げられる。
炭素数2〜6のアルキニル基の例としては、エチニル、プロピニル(propinyl)、ブチニル(butinyl)、ペンチニル(pentinyl)、ヘキシニル(hexinyl)が挙げられる。
炭素数6〜10のアリール基の例としては、フェニル、ナフチルが挙げられる。
炭素数7〜12のアリールアルキル基の例としては、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、フェニルブチル、フェニルペンチル、フェニルヘキシル、ナフチルメチル、ナフチルエチルが挙げられる。
N、O、Sより選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する、5又は6原子の複素環の例としては、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、フラニル、チオフェニル、ピリジル、ピリミジル、トリアジニルが挙げられる。
5又は6原子の複素環式窒素環(a heterocyclic nitrogenated ring with 5 or 6 atoms)の例としては、ピロリジル,ピペリジル,モルホリル(morpholyl)が挙げられる。
ハロゲン原子の例としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
本発明の方法で調製することができる一般式(I)を有するピラゾールの中でも、好ましいのは下記ものである:
Rは、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、又は、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のハロアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシル基、炭素数1〜4のハロアルコキシル基で置換されていてもよいフェニル基であり;
は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、又は、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のハロアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシル基、炭素数1〜4のハロアルコキシル基で置換されていてもよいフェニル基であり;
Zは、CO基、CONR基であり;
は、炭素数1〜6のアルキル基若しくは炭素数1〜6のハロアルキル基であり;又は、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり、これらの基はハロゲン原子、R’、OR’より選択される1つ又は複数の基によって置換されていてもよく;
及びRは、互いに同一であるか又は異なっており、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり、これらの基のそれぞれもまた、ハロゲン原子、R’、OR’より選択される1つ又は複数の基によって置換されていてもよく;又は、R及びRは、それらが結合している窒素原子とともに、5又は6原子の複素環式窒素環(a heterocyclic nitrogenated ring with 5 or 6 atoms)であり;
R’及びR”は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のハロアルキル基である。
とりわけ好ましいのは、式中が下記である、式(I)を有する生成物である:
Rは、炭素数1〜6のアルキル基、又はハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルであり;
は、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、又はハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルであり;
Zは、CO基であり、式中、Rは、炭素数1〜6のアルキル又はハロアルキル基である。
さらにより好ましいのは、式中が下記である、一般式(I)を有する生成物を合成するための本発明に係る方法である:
Rは、メチルであり;
は、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルであり;
Zは、CO基であり、式中、Rは、炭素数1〜6のアルキル又はハロアルキル基である。
先に記載した通り、本発明の方法、目的は、2つの連続的な工程によって達成される。
まず、一般式(II)を有する化合物と、一般式(III)、より具体的には、式(III−a)、(III−b)、又は(III−c)、

を有する1,2−二置換ヒドラジンとの縮合が起こり、それぞれ一般式(IV−a)、(IV−b)、(IV−c)を有する開いた中間体が得られ、係る中間体は通常分離されず、反応スキーム2−a、2−b、又は2−cに従って、酸性環境下で環化して式(I)を有するピラゾールが得られる:
<スキーム2−a>

<スキーム2−b>

<スキーム2−c>

式中、R、R、R、R、R10、R11、Y、Z、Qは、上記に記載の意味を有する。
一般式(II)を有する化合物と一般式(III)を有する化合物との反応は、その2つの試薬を単に混合することによって開始してもよいが、好ましくは、有機溶媒の存在下で、−20℃〜反応混合物の沸点の範囲の温度で行われ、高い位置選択性を得るためには−10℃〜80℃の温度範囲が特に好ましい。
上記の反応に使用してもよい溶媒としては、脂肪族又は脂環式炭化水素(石油エーテル、ヘキサン、シクロヘキサン等)、塩化炭化水素(塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン等)、芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等)、エーテル(ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン等)、アルコール及びグリコール(メタノール、エタノール、イソプロパノール、メチルセロソルブ、エチレングリコール等)、ケトン(アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソブチルケトン等)、ニトリル(アセトニトリル、ベンゾニトリル等)、非プロトン性双極性溶媒(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、スルホキシド、スルホラン、N−メチル−ピロリドン等)が挙げられる。
これらの中では、トルエン及びキシレンなどの芳香族炭化水素、塩化メチレン及びジクロロエタンなどの塩化炭化水素、メタノール、エタノール、及びイソプロパノールなどのアルコール、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミドが好ましい。
トルエン、ジクロロエタン(DCE)、ジクロロメタン(DCM)及びエタノールが特に好ましい。
反応は、通常大気圧下で行うが、減圧下又は加圧下で行ってもよい。
反応は、一般式(II)を有する1モルの化合物と、一般式(III)を有する0.8〜3モル、好ましくは0.8〜1.5モルの範囲の当量の化合物との反応によって行ってもよく、より好ましくは、2つの試薬を約等モル量で使用して行ってもよい。
中間体(IV)の環化によって式(I)を有するピラゾールを得ることを可能にする酸性環境は、遊離している状態の化合物(III)を出発物とする工程(ii)において無機酸若しくは有機酸を添加することによって得てもよく、又は、無機酸若しくは有機酸で塩にした化合物(III)を出発化合物として使用することによって得てもよい。
本発明に係る方法の第1の実施形態では、有機酸又は無機酸が、工程(i)で得られた反応混合物に、−10℃〜反応混合物の沸点の範囲の温度で、好ましくは、0℃〜40℃の範囲の温度で、添加される。無機強酸又は有機強酸は、濃縮するか又は適切に希釈して、使用することが好ましい。
その目的に適切な酸としては、例えば、HCl、HBr、HSO、CFCOH、CHSOH、CFSOH、p−トルエンスルホン酸、より好ましくは、HCl、HBr、及びHSOが挙げられる。
工程(ii)では、式(III)を有する化合物に対して、0.01〜10モルの酸、好ましくは0.05〜5モル、より好ましくは0.1〜1.5モルの酸が使用される。
本発明に係る方法の第2の実施形態では、式(III)を有する化合物が、有機酸又は無機酸によって塩にした形態で使用される。従って、反応環境中において好適な環化のために必要な酸性度が既に備わっており、続いて酸を添加することは概ね必要ではない。
反応が完了すると、式(I)を有するピラゾールは、実験室スケール及び工業プラント内の双方において、有機化学の慣習における周知の方法に従って分離及び精製してもよい。反応混合物は、例えば、水で希釈し、水に対してわずかに混和性又は不混和性である有機溶媒で抽出し、有機溶媒を蒸発させることによって所望のピラゾールを回収してもよい。
一般式(II)及び(III)を有する出発化合物は、それ自体が既知でない場合、有機化学の慣習における周知の方法に従って容易に調製することができる。
一般式(II)を有する化合物は、例えば、“Organic and Biomolecular Chemistry”,2009年,第7巻,2182−2186ページ;Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,2005年,第15巻,4370−4374ページに記載されている内容に従って、調製してもよい。
本発明に係る方法のための、一般式(II)を有する好ましい化合物は、
式中、
は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、又は、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のハロアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシル基、炭素数1〜4のハロアルコキシル基で置換されていてもよいフェニル基であり;
Zは、CO基、CONR基であり;
は、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のハロアルキル基であり;又は、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり、これらの基は、ハロゲン原子、R’、OR’より選択される1つ又は複数の基によって置換されていてもよく;
及びRは、互いに同一であるか又は異なっており、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり、これらの基のそれぞれもまた、ハロゲン原子、R’、OR’より選択される1つ又は複数の基によって置換されていてもよく;又は、R及びRは、窒素原子とともに、5又は6原子の複素環式窒素環(a heterocyclic nitrogenated ring with 5 or 6 atoms)であり;
R’及びR”は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のハロアルキル基であり;
Yは、酸素原子であり;
Qは、OR基であり;
は、炭素数1〜6のアルキル基である。
一般式(III)を有する化合物が市販されていない場合、それらは、例えば、“Chemical Communications”,2012年,第48巻,5772−5774ページ;“Journal of Organic Chemistry”,1972年,第37巻,3608−3615ページ;米国特許第6,083,908号明細書;米国特許第4,045,484号明細書(III−a):“Angewandte Chemie International Edition”,2013年,第52巻,4613−4617ページ;“Journal of American Chemical Society”,1971年,第93巻,1992−1999ページ;独国特許第951503号明細書(III−b):“Acta Chemica Scandinavica,Series B:Organic Chemistry and Biochemistry”,1977年,第31巻,145−148ページ(III−c):に記載されている手順に従って調製してもよい。
本発明に係る方法のための、一般式(III)を有する好ましい化合物は、
式中、
Rは、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、又は、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のハロアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシル基、炭素数1〜4のハロアルコキシル基で置換されていてもよいフェニル基であり;
Bは、R、OR、又はNR1011基であり;
は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数6〜10のアリール基であり;
は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数6〜10のアリール基であり;
10及びR11は、互いに同一であるか又は異なっており、H、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基である。
一般式(IV)を有する中間体は、文献には記載されていない。既に明示したように、それらは通常分離されず、すぐに反応中に環化して、式(I)を有するピラゾールが得られる。しかしながら、必要な場合、それらは実験室スケール及び工業プラント内の双方において、有機化学における周知の方法に従って分離及び精製してもよい。
特に好ましいのは、式中下記である、一般式(I)を有するピラゾールの合成方法である:
Rは、メチルであり;
は、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルであり;
Zは、CO基であり、式中、Rは、炭素数1〜6のアルキル又はハロアルキル基であり、工程(i)は、有機溶媒中において−10℃〜80℃の範囲の温度で、一般式(II)及び(III)を有する化合物を等モル量で使用して行われ、工程(ii)は、酸性環境下において0℃〜40℃の範囲の温度で行われる。
工程(ii)は、好ましくは、式(III)を有する化合物に対して0.1〜1.5の範囲のモル比で、HCl、HBr、又はHSOより選択される酸を添加することを含む。
とりわけ、一般式(IV)を有する中間体は応用上非常に興味深く、従って、本発明の更なる目的は、一般式(IV)を有する中間体に関する:

式中、
Rは、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、又は、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のハロアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のハロアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基であり;
は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、又は、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のハロアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のハロアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基であり;
Zは、CO基、CONR基であり;
は、炭素数1〜6のアルキル基若しくは炭素数1〜6のハロアルキル基であり;又は、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり、これらの基は、ハロゲン原子、R’、OR’より選択される1つ又は複数の基によって置換されていてもよく;
及びRは、互いに同一であるか又は異なっており、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり、これらの基のそれぞれもまた、ハロゲン原子、R’、OR’より選択される1つ若しくは複数の基によって置換されていてもよく;又は、R及びRは、それらが結合している窒素原子とともに、5又は6原子の複素環式窒素環(a heterocyclic nitrogenated ring with 5 or 6 atoms)であり;
R’及びR”は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のハロアルキル基であり;
Yは、酸素原子であり;
Bは、R、OR、又はNR1011基であり;
は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数6〜10のアリール基であり;
は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数6〜10のアリール基であり;
10及びR11は、互いに同一であるか又は異なっており、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基である。
好ましい中間化合物は、式(II)及び(III)を有する好ましい出発化合物から開始する工程(i)において形成される中間化合物である。
特に好ましいのは、式中下記である、式(IV)を有する中間体である:
Rは、メチルであり;
は、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルであり;
Zは、CO基であり、式中、Rは、炭素数1〜6のアルキル又はハロアルキル基であり、
Bは、R、OR、又はNR1011基であり;
は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数6〜10のアリール基であり;
は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数6〜10のアリール基であり;
10及びR11は、互いに同一であるか又は異なっており、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基である。
本発明の方法は数多くの利点を有している。
位置選択性に加えて、反応は、実験室スケール及び工業プラント中の双方において容易に発生可能な条件下で行われる。
本発明に記載されている条件下で反応させて、1,3−二置換−4−ピラゾールカルボン酸の誘導体を最適な収率及び高い純度で得ることができ、これらは、医薬及び農芸化学の分野の両方における極めて有用な生成物の合成において使用することができる。
下記実施例は、本発明の例示目的のために示されるのであり、本発明を説明するものではあるが限定しないものとみなされるべきである。
<実施例1>
1−イソプロピル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルの調製(化合物番号1.1)
エタノール5ml中に溶解させた2−(エトキシメチリデン)−3−オキシブタン酸エチル(2.0g)を、エタノール14ml中のN’−イソプロピルアセトヒドラジド(1.24g)の溶液に、滴下して加え、0℃に冷却する。混合物全体を室温で終夜撹拌する。
次いで、96%のHSOを2ml加え、混合物を室温で15分間撹拌する。
酢酸エチル及び水を反応の最後に加え、相を分離して、水相を酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を水で洗浄し、次いでNaClの飽和溶液で洗浄し、NaSOで無水化し(anhydrified)、真空下で濃縮する。1.93gの生成物が油状で、99%を超える位置選択性で得られる。
次いで、粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、7:3のn−ヘプタン/酢酸エチルで溶出し、精製する。1.73gの純生成物が得られる(収率83%)。
H−NMR(CDCl):δ 1.30(t,3H,CH エチル),1.47(2d,6H,CH イソプロピル),2.40(s,3H,CH),4.20(q,2H,CH エチル),4.30−4.41(m,1H,CH イソプロピル),7.80(s,1H,H 芳香族)
<実施例2>
1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルの調製(化合物番号2.1)
トルエン5ml中に溶解させた2−メチルヒドラジンカルボン酸メチルトリフルオロアセテート(0.91g)の溶液を、トルエン5ml中の2−(エトキシメチリデン)−3−オキシブタン酸エチル(1.06g)の溶液に加え、0〜10℃の範囲の温度に保持する。混合物全体を放置して室温にし、その温度で3時間撹拌する。
反応の最後に、混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相を水で洗浄し、次いでNaClの飽和溶液で洗浄し、最後にNaSOで無水化し(anhydrified)、真空下で蒸発させる。
0.63gの生成物が固体状で得られる(収率77%、位置選択性>99%)。融点:48〜49℃。
H−NMR(CDCl):δ 1.32(t,3H,CH エチル),2.43(s,3H,CH),3.82(s,3H,CH),4.25(q,2H,CH エチル),7.77(s,1H,H 芳香族)
<実施例3>
1−フェニル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルの調製(化合物3.1)
エタノール3ml中の2−(エトキシメチリデン)−4,4,4−トリフルオロ−3−オキソブタン酸エチル(0.96g)の溶液を、エタノール7ml中の2−メチルヒドラジンカルボキサミドクロロハイドレート(0.5g)の懸濁液に素早く滴下して加え、終夜室温で撹拌して反応させる。
反応の最後に混合物を0℃に冷却し、3mlの10%HClを加え、次いで、酢酸エチル及びNaClの飽和溶液で希釈する。相を分離し、有機相をNaSOで無水化し(anhydrified)、真空下で蒸発させる。
0.69gの生成物が固体状で得られる(収率78%、位置選択性>99%)。融点:53−54℃。
H−NMR(CDCl):δ 1.3(t,3H,CH エチル),3.95(s,3H,CH),4.3(q,2H,CH エチル),7.95(s,1H,H 芳香族)
<実施例4>
上記実施例1に記載された手順に従って、表1に挙げられている化合物を調製し、表2に示されているようにH−NMRによって同定した。
<実施例5>
上記実施例2に記載された手順に従って、表3に挙げられている化合物を調製し、表4に示されているようにH−NMRによって同定した。
<実施例6>
上記実施例3に記載された手順に従って、表5に挙げられている化合物を調製し、表6に示されているようにH−NMRによって同定した。
<実施例4−表1>
<実施例4−表2>
<実施例5−表3>
<実施例5−表4>
<実施例6−表5>
<実施例6−表6>
<実施例7>
2−[2−(エトキシカルボニル)−4,4−ジフルオロ−3−オキソブタ−1−エニル]−2−メチルヒドラジンカルボン酸メチル(中間体IV−b:R=CHF、Y=O、Z=CO、R=CH、R=CH)の調製
塩化メチレン6mlに溶解させた2−(エトキシメチリデン)−4,4−トリフルオロ−3−オキソ−ブタン酸エチル(2.14g)を、塩化メチレン12ml中の2−メチルヒドラジンカルボン酸メチル(1.0g)の溶液に滴下して加え、0℃に冷却する。混合物を室温で撹拌する。
1時間後、反応混合物を真空下で濃縮する。2.60gの生成物が固体状で得られる(収率:定量的)。
H−NMR(CDCl):C=C二重結合のシグナルに基づいて決定したE/Z異性体(70:30)の混合物
δ 1.30(t,3H,CH エチル),3.65(s,3H,COCH),4.25(q,2H,CH エチル),6.35及び6.80(t,1H,CHF),8.00及び8.25(s,1H,HC=C),8.65及び8.90(s,1H,NH)
<実施例8>
3−(2−アセチル−1−イソプロピルヒドラジン)−2−(ジフルオロアセチル)−アクリル酸エチル(中間体IV−a:R=CHF、Y=O、Z=CO、R=iPr、R=CH)の調製
2−(エトキシメチリデン)−4,4−トリフルオロ−3−オキソブタン酸(1.9g)中のN’−イソプロピルアセトヒドラジド(1.0g)の懸濁液を室温で撹拌する。
反応混合物を最初に、時間とともに固化する溶液に変化させる。終夜置いた後、2.51gが固体状で得られる(収率:定量的)。
H−NMR(CDCl):C=C二重結合に基づいて決定したE/Z異性体(84:16)の混合物
δ 1.30(t,3H,CH エチルイソプロピル),1.40(2d,6H,CH3 イソプロピル),1.95(s,3H,COCH),3.9−4.15(m,1H,CH イソプロピル),4.25(q,2H,CH エチル),6.3及び6.75(t,1H,CHF),7.95及び8.2(s,1H,HC=C),8.6及び8.85(s,1H,NH)
<実施例9(比較試験)>
1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルの調製
トルエン5ml中の2−(エトキシメチリデン)−4,4,4−トリフルオロ−3−オキソブタン酸エチル(1.0g)の溶液をトルエン5ml中の1−メチルヒドラジン(0.25g)の溶液に素早く滴下して加え、10℃に冷却し、混合物を終夜室温で撹拌して反応させる。
反応の最後に、混合物を0℃に冷却し、10%のHClを0.5ml加える。相を分離し、有機相を最初に真水で洗浄し、次いで食塩水で洗浄する。溶液全体をNaSOで無水化し、溶媒を減圧下で蒸発させる。
1−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル及び1−メチル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−カルボン酸エチル異性体の87:13の混合物を含有する、0.85gの粗生成物が液体状で得られる。
<実施例10(比較試験)>
1−フェニル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルの調製
エタノール11ml中の2−(エトキシメチリデン)−3−オキソブタン酸エチル(2.0g)の溶液を、エタノール10ml中の1−フェニルヒドラジン(1.16g)の溶液に素早く滴下して加え、0℃に冷却する。混合物を室温に加熱し、終夜撹拌する。
反応の最後に、混合物を0℃に冷却し、10%のHClを30.0ml加える。相を分離し、水相を酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を、最初に真水で洗浄し、次いで食塩水で洗浄する。次いで、それをNaSOで無水化し、溶媒を減圧下で蒸発させる。
1−フェニル−3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル及び1−メチル−5−フェニル−1H−ピラゾール−カルボン酸エチル異性体の6:94の混合物を含有する、2.46gの粗生成物が油状で得られる。

Claims (19)

  1. 下記工程i)及びii)を含む、一般式(I)のピラゾールの合成方法:


    工程i)一般式(II)の化合物と、一般式(III)の1,2−二置換ヒドラジンと、を混合して、一般式(IV)を有する反応中間体を形成すること;






    工程ii)反応スキーム1に従って、工程i)で得られた反応混合物酸性環境下で環化して、一般式(I)のピラゾールを形成すること
    ここで、前記酸性環境は、有機酸若しくは無機酸により塩にした一般式(III)の化合物を使用すること、又は工程ii)において無機酸若しくは有機酸を添加することによって得られ、前記有機酸又は無機酸は強酸である
    反応スキーム1>


    式中、
    Rは、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のハロアルキル基であり、これらの基は、R’、OR’より選択される1つ若しくは複数の基で置換されていてもよく;又は、Rは、炭素数3〜6のシクロアルキル基、炭素数4〜9のシクロアルキルアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基、N、O、Sより選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する5又は6原子複素環であり、これら全ての基は、ハロゲン原子、R’、OR’、NR’R”、S(O)R’、CONR’R”、COR’、COR’、CN、NOより選択される1つ又は複数の基によって置換されていてもよく;
    は、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のハロアルキル基であり、これらの基は、R’、OR’より選択される1つ若しくは複数の基で置換されていてもよく;又は、Rは、炭素数3〜6のシクロアルキル基、炭素数4〜9のシクロアルキルアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり、これら全ての基は、ハロゲン原子、R’、OR’、S(O)R’、NR’R”、CONR’R”、COR’、COR’、NO、CNより選択される1つ若しくは複数の基によって置換されていてもよく;
    Zは、CO基、CONR基、又はCN基であり;
    は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基であり、これらの基は、R’、OR’、SR’より選択される1つ若しくは複数の基で置換されていてもよく;又は、Rは、炭素数3〜6のシクロアルキル基、炭素数4〜9のシクロアルキルアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり、これら全ての基は、ハロゲン原子、R’、OR’、S(O)R’、NR’R”、CONR’R”、COR’、COR’より選択される1つ又は複数の基によって置換されていてもよく;
    及びRは、互いに同一であるか又は異なっており、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、炭素数4〜9のシクロアルキルアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、N、O、Sより選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する5又は6原子複素環であり、これら全ての基は、ハロゲン原子、R’、OR’、NR’R”、S(O)R’、CONR’R”、COR’、COR’、CN、NOより選択される1つ又は複数の基によって置換されていてもよく;又は、R及びRは、それらが結合している窒素原子とともに、5又は6原子複素環式窒素環であり;
    Yは酸素又は硫黄原子であり;
    QはOR、SR、NR基であり;
    は、炭素数1〜6のアルキル基であり、ハロゲン原子、R’、OR’、SR’より選択される1つ若しくは複数の基で置換されていてもよく;又は、Rは、炭素数3〜6のシクロアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり、これら全ての基は、ハロゲン原子、R’、OR’、S(O)R’、NR’R”、CONR’R”、COR’、CORより選択される1つ若しくは複数の基によって置換されていてもよく;
    及びRは、互いに同一であるか又は異なっており、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり;又は、R及びRは、それらが結合している窒素原子とともに、5又は6原子複素環式窒素環であり;
    Bは、R、OR、又はNR1011基であり;
    及びRは、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基、N、O、Sより選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する5又は6原子複素環であり、これら全ての基は、ハロゲン原子、R’、OR’、NR’R”、S(O)R’、CONR’R”、COR’、COR’、CNより選択される1つ又は複数の基によって置換されていてもよく;
    10及びR11は、互いに同一であるか又は異なっており、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり、これらの基は全て、1つ若しくは複数のハロゲン原子で置換されていてもよく;又は、R10及びR11は、それらが結合している窒素原子とともに、5若しくは6原子複素環式窒素環であり;
    R’及びR”は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のハロアルキル基であり;
    mは、0、1、又は2である。
  2. 工程i)は、−20℃〜前記反応混合物の沸点の範囲の温度で行われ、工程ii)は、−10℃〜前記反応混合物の沸点の範囲の温度で行われる、請求項1に記載の合成方法。
  3. 工程i)は、−10℃〜80℃の範囲の温度で行われる、請求項2に記載の合成方法。
  4. 工程ii)は、0℃〜40℃の範囲の温度で行われる、請求項2又は請求項3に記載の合成方法。
  5. 工程ii)において、前記有機酸又は前記無機酸は、式(III)の化合物に対して、0.01〜10の範囲のモル比で存在する、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の合成方法。
  6. 工程ii)において、前記有機酸又は前記無機酸は、式(III)の化合物に対して、0.05〜5の範囲のモル比で存在する、請求項5に記載の合成方法。
  7. 工程ii)において、前記有機酸又は前記無機酸は、式(III)の化合物に対して、0.1〜1.5の範囲のモル比で存在する、請求項5又は請求項6に記載の合成方法。
  8. 前記無機酸は、HCl、HBr、HSOより選択される強酸である、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の合成方法。
  9. 前記有機酸は、CFCOH、CHSOH、CFSOH、p−トルエンスルホン酸より選択される強酸である、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の合成方法。
  10. 式(II)の前記化合物及び式(III)の前記化合物は、0.8〜3の範囲のモル比で使用される、請求項1〜請求項いずれか1項に記載の合成方法。
  11. 式(II)の前記化合物及び式(III)の前記化合物は、0.8〜1.5の範囲のモル比で使用される、請求項10に記載の合成方法。
  12. 式(II)の前記化合物及び式(III)の前記化合物は、それらが等モル量で使用される、請求項10又は請求項11に記載の合成方法。
  13. 肪族又は脂環式炭化水素、塩化炭化水素、芳香族炭化水素、エーテル、アルコール、グリコール、ケトン、ニトリル、双極性非プロトン性溶媒より選択される1つ又は複数の有機溶媒の存在下で行われる、請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の合成方法。
  14. 前記有機溶媒は、トルエン、キシレン、塩化メチレン、ジクロロエタン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミドより選択される、請求項13に記載の合成方法。
  15. 一般式(I)のピラゾールを作製するための、請求項1〜請求項14のいずれか1項に記載の合成方法。


    式中、
    Rは、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、又は、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のハロアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のハロアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基であり;
    は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、又は、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のハロアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のハロアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基であり;
    Zは、CO基、CONR基であり;
    は、炭素数1〜6のアルキル基若しくは炭素数1〜6のハロアルキル基であり;又は、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり、これらの基はハロゲン原子、R’、OR’より選択される1つ又は複数の基によって置換されていてもよく;
    及びRは、互いに同一であるか又は異なっており、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり、これらの基のそれぞれは、ハロゲン原子、R’、OR’より選択される1つ若しくは複数の基によって置換されていてもよく;又は、R及びRは、それらが結合している窒素原子とともに、5又は6原子複素環式窒素環であり;
    R’及びR”は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のハロアルキル基である。
  16. Rは、炭素数1〜6のアルキル基、又はハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルであり;
    は、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、又はハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルであり;
    Zは、CO基であり、式中、Rは、炭素数1〜6のアルキル又はハロアルキル基である、請求項15に記載の合成方法。
  17. Rは、メチル基であり;
    は、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルであり;
    Zは、CO基であり、式中、Rは、炭素数1〜6のアルキル又はハロアルキル基である、請求項15又は請求項16に記載の合成方法。
  18. 一般式(IV)で表される中間体化合物。


    式中、
    Rは、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル基、又は、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のハロアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のハロアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基であり;
    は、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のハロアルキル基であり;
    Zは、CO基、CONR基であり;
    は、炭素数1〜6のアルキル基若しくは炭素数1〜6のハロアルキル基であり;又は、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり、これらの基は、ハロゲン原子、R’、OR’より選択される1つ若しくは複数の基によって置換されていてもよく;
    及びRは、互いに同一であるか又は異なっており、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜12のアリールアルキル基であり、これらの基のそれぞれは、ハロゲン原子、R’、OR’より選択される1つ若しくは複数の基によって置換されていてもよく;又は、R及びRは、それらが結合している窒素原子とともに、5又は6原子複素環式窒素環であり;
    R’及びR”は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のハロアルキル基であり;
    Yは、酸素原子であり;
    Bは、R、OR、又はNR1011基であり;
    は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数6〜10のアリール基であり;
    は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数6〜10のアリール基であり;
    10及びR11は、互いに同一であるか又は異なっており、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基である。
  19. Rは、メチル基であり;
    は、メチル、ジフルオロメチル、又はトリフルオロメチル基であり;
    Zは、CO基であり、式中、Rは、炭素数1〜6のアルキル又はハロアルキル基であり、
    Bは、R、OR、又はNR1011基であり;
    は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数6〜10のアリール基であり;
    は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数6〜10のアリール基であり;
    10及びR11は、互いに同一であるか又は異なっており、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基である、
    請求項18に記載の一般式(IV)で表される中間体化合物。
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