JP6460881B2 - 建築物耐震装置 - Google Patents

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本発明は、水平方向に間隔をおいて対峙する一対の耐震壁に渡って地震エネルギー吸収用の連結部材を設置した建築物耐震装置に関する。
図13乃至図17を参照し、特許文献1で開示された建築物耐震装置101について説明する。図13に示した建築物耐震装置101が設けられた超高層建築物102における中央のコア部103について説明する。図13に示したコア部103は、4つの並列連層耐震壁104で囲まれたエレベータ設置用空間として用いられる平面視で角形の空間部105を備える。各並列連層耐震壁104が水平方向に間隔をおいて対峙する部分には開口部106が構成され、開口部106には地震エネルギー吸収用の鉄骨製の連結部材107が材軸方向を水平方向に延長した状態に設けられる。コア部103の周囲には、超高層建築物102における複数個の柱108と複数個の梁109とが設置されている。
図14では、例えば40階建てのような超高層建築物102の地上110より6階立てとなった部分を例示し、7階以上を図示していない態様である。図14に示した左右に対峙する一対の並列連層耐震壁104の間で上下方向に延長された縦長な開口部106には、連結部材107が各階層間の位置で材軸方向を水平方向に延長した状態で上下方向に間隔をおいて複数個設けられている。
図15に示したように、超高層建築物102が地震による矢印111で示した水平荷重を受けたことにより、超高層建築物102が地上110の基礎部を中心として横方向に揺れ、連結部材107が超高層建築物102の揺れを吸収する制振ダンパーとして機能し、地震の規模が大きい場合、連結部材107が塑性化して地震のエネルギーを吸収し、揺れの抑制、超高層建築物102における躯体の連結部材107以外の他の部材の損傷を軽減する。
しかしながら、図16及び図17に示したように、連結部材107の両端部が合成樹脂製のシートのような非結合部材112を全周に設けた状態で一対の並列連層耐震壁104としての耐震壁104に水平方向へ変位できるように非結合な状態に埋め込まれているので、次のような問題点がある。
即ち、地震により連結部材107に塑性化領域(地震による力を取り除いても元の形に戻らないで変形が残る領域)が発生した場合、地震後に、一対の耐震壁104の連結部材の両端部の埋め込まれた部分を欠損させて、上記塑性化領域の生じた古い連結部材107を一対の耐震壁104から取り外し、塑性化領域の生じていない新しい連結部材107の両端部を一対の耐震壁104に埋め込む必要があるので、塑性化領域の生じた古い連結部材107を塑性化領域の生じていない新しい連結部材107に容易に交換することができない。
特開2000−352220号公報
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、一対の耐震壁の一部を欠損させることなく、塑性化領域の生じた古い連結部材を塑性化領域の生じていない新しい連結部材に容易に交換できるようにすることを目的とする。
本発明は、間隔を有する各耐震壁の外面に形成された左,右一対の凹状の欠込み部と、両端部が両欠込み部に収容された連結部材とを備えた建築物耐震装置であって、上記連結部材は、上,下方向寸法が欠込み部の開口の上,下方向寸法より小さく設定されて、これにより連結部材の上面側に間隔が形成され、この間隔には上記連結部材の両端部を上記欠込み部の底部に押し付ける下側楔部材と、この下側楔部材の外向きの上面傾斜面と欠込み部の天井部との間に挿入される上側楔部材とより成る楔部材、又は上記連結部材の上部両端部側にねじ止めされて上方に突出し、先端が欠込み部の天井部側に圧着するねじ部材により構成されたことを特徴とする。
本発明は、連結部材に塑性化領域が発生した場合でも、連結部材の両端部を欠込み部の底部に押し付けることを解除することにより、一対の耐震壁の一部を欠損させることなく、塑性化領域の生じた古い連結部材を塑性化領域の生じていない新しい連結部材に容易に交換できる。本発明において、上側,下側楔部材又はねじ部材が金属製であれば、上側,下側楔部材又はねじ部材の耐久性が高くなる。本発明において、ねじ部材が連結部材に上下方向に移動可能に設けられれば、ねじ部材の脱落が防止できる。又、本発明のねじ部材を連結部材に設ける場合において、欠込み部の天井部に耐力部材が設けられれば、ねじ部材による欠込み部の天井部の欠損を防止できる。
図4のA−A線断面図。 発明を実施するための形態1に係る建築物耐震装置を分解して示した斜視図。 発明を実施するための形態1に係る建築物耐震装置の施工途中を示した斜視図。 発明を実施するための形態1に係る建築物耐震装置の施工完了を示した斜視図。 図6のB矢視図。 発明を実施するための形態1に係る建築物耐震装置の施工された超高層建築物の低層部を示した側面図。 図6の超高層建築物の低層部の地震による水平荷重を受けた時の横揺れを示した側面図。 発明を実施するための形態2に係る建築物耐震装置を分解して示した斜視図。 図8の建築物耐震装置の施工途中を示したC矢視図。 図8の建築物耐震装置の施工完了を示したC矢視図。 図10のD−D線断面図。 発明を実施するための形態3に係る建築物耐震装置を示したA−A線断面図に類似する断面図。 図14のE矢視図。 特許文献1で開示された従来の建築物耐震装置の施工された超高層建築物の低層部を示した側面図。 図14の超高層建築物の低層部の地震による水平荷重を受けた時の横揺れを示した側面図。 特許文献1で開示された従来の建築物耐震装置を示した縦断面図。 図16のF−F線断面図。
図1乃至図7を参照し、発明を実施するための形態1に係る建築物耐震装置1について説明する。
図1に示した建築物耐震装置1は、H鋼より成る連結部材21の両端部が、間隔3付きの耐震壁2の矩形穴としての欠込み部11に収容されて欠込み部11の底部12に搭載され(連結部材21の両端部が欠込み部11に収容されて底部12に搭載された態様は図2参照)、連結部材21の両端部を欠込み部11の底部12に押し付ける楔部材31が欠込み部11の天井部13と連結部材21の両端部との隙間28に設けられたことにより、楔部材31により連結部材21の両端部が耐震壁2に結合され、欠込み部11に対する連結部材21の両端部の上下方向のがたつきが防止され、連結部材21に塑性化領域が発生した場合でも、隙間28から楔部材31が取り除かれることにより、耐震壁2の一部を欠損させることなく、塑性化領域の生じた古い連結部材21を塑性化領域の生じていない新しい連結部材21に容易に交換することができるようになっている。なお、連結部材21は表裏両側の開口21A,21Bのうち片側の開口21Aが欠込み部11の裏側を向き、開口21Bが外側を向くよう取付けられる。
楔部材31として対になった下側楔部材32をまず、隙間28に挿入し、下側楔部材32の上側の外向きの傾斜面31Aと天井部13との間に上側楔部材33を挿入して差込む。この場合、上側楔部材33とが耐震壁2の外側面部5と内側面部6との方向で向きが互い違いになるように重ね合わされて隙間28に挿入され、上側楔部材33の底辺部が矢印35で示した方向に打ち込まれて欠込み部11の天井部13と下側楔部材32との間に圧入されたことにより、楔部材31として下側楔部材32又は上側楔部材33の1個を使用した場合よりも、楔部材31と連結部材21と天井部13との間に発生する上下方向の隙間が可及的に小さくなり、楔部材31が欠込み部11に対する連結部材21の上下方向のがたつきを適切に防止することができる。なお、図中21Cは連結部材21の上面である。なお、上側楔部材33は傾斜面33Aが傾斜面31Aに摺接するように打ち込む。
又、楔部材31が隙間28に設置された状態において、上記打ち込まれる力よりも強い力が下側楔部材32及び上側楔部材33の一方又は両方に与えられることにより、下側楔部材32及び上側楔部材33の一方又は両方が隙間28から取り除かれるようになっている。
上側楔部材33の底辺部が矢印35で示した方向に打ち込まれて天井部13と下側楔部材32との間に圧入された場合において、欠込み部11の縦壁部14の側の奥に天井部13と縦壁部14と上側楔部材33と下側楔部材32とで囲まれた空隙部36を残存させた態様が用いられたので、上側楔部材33が耐震壁2における欠込み部11の縦壁部14に衝突することなく、上側楔部材33が下側楔部材32と連結部材21とを欠込み部11の底部12に強固に押し付けるように圧入され、連結部材21が耐震壁2に強固に結合される。
尚、図1に示した耐震壁2、欠込み部11、連結部材21、上側楔部材33、下側楔部材32、端面部4、外側面部5、内側面部6、上下方向の寸法15、上側フランジ部22、下側フランジ部23、ウェブ部24、上下方向の寸法25等の関係については、図2乃至図4で詳述する。
図2に示した一対の耐震壁2の一方が図1に示した耐震壁2に相等する。一対の耐震壁2は、水平方向に間隔3をおいて対峙している。一対の耐震壁2の連結部材21における両端部を設置する部分には、連結部材21の両端部を別々に収容する欠込み部11が、一対の耐震壁2の互いに対峙する側の端面部4と端面部4から外側に隣接する外側面部5と渡って開口するとともに上下方向の寸法15を連結部材21における両端部の上下方向の寸法25よりも大きく形成した態様として(寸法15>寸法25)、1個ずつ設けられる。欠込み部11は、耐震壁2の端面部4から内側に隣接する内側面部6の側が縦壁部14で塞がれ、端面部4と外側面部5とに渡る開口から耐震壁2の内部に窪む、四角形の溝になっている。耐震壁2の外側面部5は、一対の耐震壁2が図5に示したコア部42の周囲の側に向いた面部である。耐震壁2の内側面部6は、一対の耐震壁2が図5に示した空間部43の側に向いた面部である。
図2において、連結部材21は、短スパンの梁を構成するものであり、形鋼又は鋼管により構成される。形鋼又は鋼管は、土木、建築用の柱、梁、基礎杭に使用される部材である。形鋼としては、H形、溝形等の一定の断面形状に形成された、材軸方向に長い鋼材である。鋼管は、断面が円形または角形の中空断面に形成された、材軸方向に長い鋼材である。
連結部材21としては、一対のフランジ部22,23をウェブ部24で結合したH形の形鋼を例示した。以下、フランジ部22を上側フランジ部22と表現し、フランジ部23を下側フランジ部23と表現する。連結部材21の上下方向の寸法25は、上側フランジ部22の上面部と下側フランジ部23の下面部との間の寸法である。
楔部材31として対になった下側楔部材32と上側楔部材33とが、連結部材21の一端部と他端部とに対して、上下左右で4個ずつの合計8個の平鋼のような材料から側面視三角形になった板材に形成されている。楔部材31が平鋼のような鋼板で構成されているので、楔部材31の耐久性が高くなる。
図2乃至図4において、発明を実施するための形態1に係る建築物耐震装置1の施工について説明する。図2に示した状態から図3に示した状態になるように、連結部材21の両端部が一対の耐震壁2に設けられた欠込み部11のそれぞれに挿入され、挿入された連結部材21の両端部が一対の耐震壁2における欠込み部11の底部12に搭載されることにより、連結部材21が水平方向に間隔3をおいて対峙する一対の耐震壁2に渡って設けられた状態になる。
即ち、図3に示したように、連結部材21の両端部が各欠込み部11に個別に挿入され、挿入された連結部材21の下側フランジ部23が欠込み部11の底部12に搭載され、連結部材21のウェブ部24が垂直になり、一対の耐震壁2の欠込み部11と連結部材21の両端部との間には、隙間28が形成される。
その後、図3及び図4に示したように、隙間28には、楔部材31が挿入される。例えば、一方の耐震壁2と上側フランジ部22との間の隙間28には下側楔部材32及び上側楔部材33が合計4個用いられ、他方の耐震壁2と上側フランジ部22との間の隙間28には下側楔部材32及び上側楔部材33が合計4個用いられる。
先ず、図3に示したように、2個の下側楔部材32が左右に分かれて下側楔部材32の底辺部の側から一方の耐震壁2における欠込み部11の天井部13と上側フランジ部22との隙間28に挿入され、当該2個の下側楔部材32の一辺部が上側フランジ部22の上に置かれ、当該2個の下側楔部材32の尖端部が一方の耐震壁2の外側面部5の側に向けられる。又、別の2個の下側楔部材32が左右に分かれて下側楔部材32の底辺部の側から他方の耐震壁2における欠込み部11の天井部13と上側フランジ部22との隙間28に挿入され、当該2個の下側楔部材32の一辺部が上側フランジ部22に置かれ、当該2個の下側楔部材32の尖端部が他方の耐震壁2の外側面部5の側に向けられる。
次に、図4に示したように、2個の上側楔部材33が左右に分かれて上側楔部材33の尖端部の側から一方の耐震壁2における欠込み部11の天井部13と下側楔部材32との間に挿入され、上側楔部材33が下側楔部材32と天井部13とに接触し、上記挿入が停止される。又、別の2個の上側楔部材33が左右に分かれて上側楔部材33の尖端部の側から他方の耐震壁2における欠込み部11の天井部13と下側楔部材32との間に挿入され、上側楔部材33が下側楔部材32と他方の天井部13とに接触し、上記挿入が停止される。
その後、各上側楔部材33の底辺部がハンマー等の工具又は打ち込み機械で図4に矢印35で示した方向から打ち込まれ、上側楔部材33が一方の耐震壁2における欠込み部11の内側面部6の側に圧入され、合計8個からなる下側楔部材32及び上側楔部材33が連結部材21の両端部を一対の耐震壁2の欠込み部11の底部12に押し付ける。これにより、図1及び図4に示したように楔部材31により連結部材21の両端部が耐震壁2に結合され、欠込み部11に対する連結部材21の上下方向のがたつきが防止された状態になる。
図5を参照し、発明を実施するための形態1に係る建築物耐震装置1が設けられた超高層建築物41における中央のコア部42について説明する。図5に示したコア部42は、4つの並列連層耐震壁2で囲まれた平面視で角形の空間部43を備える。並列連層耐震壁2は、図1乃至図4に示した耐震壁2に相等する。空間部43は、例えば、エレベータ設置用空間として用いられる。各並列連層耐震壁2の対峙する部分には開口部44が構成される。開口部44には、連結部材21が材軸方向を水平方向に延長した状態で設けられる。連結部材21の両端部は、図4に示した欠込み部11と楔部材31とからなる構成により各並列連層耐震壁2に結合されている。コア部42の周囲には、超高層建築物41における複数個の柱45と複数個の梁46とが設置されている。
図6を参照し、発明を実施するための形態1に係る建築物耐震装置1が設けられた例えば40階建て等のような、超高層建築物41について説明する。図6では、超高層建築物41の地上47より6階立てとなった部分を例示し、7階以上を図示していない態様である。図6に示した超高層建築物41の左右に対峙する一対の並列連層耐震壁2の対峙する部分に設けられた開口部44は、上下方向に延長された縦長な四角形になっている。開口部44には、連結部材21が各階層間の位置で材軸方向を水平方向に延長した状態で上下方向に間隔をおいて複数個設けられている。開口部44の横幅3は、図2に示した間隔3に相等する。図6では、欠込み部11及び楔部材31の図示を省略してある。
図7を参照し、超高層建築物41が地震による矢印48で示した水平荷重を受けたときについて説明する。図7に示したように、超高層建築物41が地上47の基礎部を中心として横方向に揺れ、連結部材21が超高層建築物41の揺れを吸収する制振ダンパーとして機能し、地震の規模が大きい場合、並列連層耐震壁2の間に設けられた連結部材21の塑性化により地震のエネルギーが吸収され、揺れの抑制、超高層建築物41における躯体の連結部材21以外の他の部材の損傷が軽減できる。図7でも、欠込み部11及び楔部材31の図示を省略してある。
以上のように図1乃至図7に示した発明を実施するための形態1に係る建築物耐震装置1によれば、地震により連結部材21に塑性化領域が発生した場合、地震後に、図4に示した一対の耐震壁2と連結部材21の両端部とを結合した上側楔部材33及び下側楔部材32の一方又は両方が取り除かれることにより、一対の耐震壁2の一部を欠損させることなく、塑性化領域の生じた古い連結部材21を塑性化領域の生じていない新しい連結部材21に容易に交換することができる。
又、図2に示した欠込み部11の開口した外側面部5が図5に示した並列連層耐震壁2の外側面として構成されることにより、塑性化領域の生じた古い連結部材21が並列連層耐震壁2の周囲の側に取り出され、並列連層耐震壁2の周囲の側から塑性化領域の生じていない新しい連結部材21の両端部を並列連層耐震壁2における図2に示した欠込み部11に相等する図5で図示のされていない欠込み部に挿入することができるので、古い連結部材21を新しい連結部材21に交換する作業が容易になる。
要するに、発明を実施するための形態1に係る建築物耐震装置1によれば、一対の耐震壁2の周囲の側で塑性化領域の生じた古い連結部材21を塑性化領域の生じていない新しい連結部材21に交換する作業を行うことができる。よって、図5に示した超高層建築物41のコア部42が4つの並列連層耐震壁2で囲まれた、エレベータ設置用空間として用いられる空間部43の側ではなく、コア部42よりも外側で塑性化領域の生じた古い連結部材21を塑性化領域の生じていない新しい連結部材21に交換する作業を行うことができるので、交換する作業がエレベータ設置用空間として用いられる空間部43で行われる場合よりも交換のための作業が容易になる。
図2に示した欠込み部11が、図8に示した欠込み部51のように、一対の耐震壁2の端面部4と外側面部5と内側面部6とに開口し、かつ、外側面部5の外側から見て四角形となるように、外側面部5と内側面部6とに貫通した、溝になっていてもよい。このように図2に示した欠込み部11が図8に示した欠込み部51のように貫通した溝になった場合は、連結部材21及び楔部材31を欠込み部11に設置する時又は楔部材31を欠込み部11から取り外す時に、連結部材21及び楔部材31の図5に示したエレベータ設置用の空間として用いられる空間部43の側への脱落が発生しないようにすればよい。
又、欠込み部11に対応する内側面部6が全面的に貫通することなく、欠込み部11に対応する内側面部6の一部が貫通した形状でもよい。このように欠込み部11に対応する内側面部6の一部が貫通した形状の場合、欠込み部11に対応する内側面部6の上部と下部とが残存すれば、連結部材21及び楔部材31の図5に示したレベータ設置用の空間として用いられる空間部43の側への脱落が防止できる。
図8乃至図11を参照し、発明を実施するための形態2に係る建築物耐震装置1について説明する。
図8に示したように、水平方向に間隔3をおいて対峙する一対の耐震壁2の連結部材21の両端部を設置する部分には、欠込み部51が設けられる。欠込み部51は、一対の耐震壁2の端面部4と外側面部5と内側面部6とに開口し、かつ、外側面部5の外側から見て四角形となるように外側面部5と内側面部6とに貫通した、溝になっている。
連結部材21としてはH形の形鋼を例示し、上側フランジ部22にはねじ部材としての頭付きのボルト部材52が螺子嵌合により装着されている。螺子嵌合は、雄螺子と雌螺子とによる嵌め合いである。具体的には、上側フランジ部22には貫通孔部53が上下方向に貫通した態様で設けられる。上側フランジ部22のウェブ部24の側の面には、ナット部材54がナット部材54の螺子孔部と上側フランジ部22の貫通孔部53との位置を互いに合わせた態様で溶接等により固定されている。ボルト部材52は雄螺子部を有する固定部材を構成し、ナット部材54は螺子孔部を有する螺子孔保有部材を構成する。
よって、ボルト部材52の螺子棒部が下方からナット部材54の螺子孔部に螺子嵌合により装着されるのに伴ってナット部材54から貫通孔部53を経由して上側フランジ部22よりも上方に突出可能になった態様で、ボルト部材52が上側フランジ部22に装着されている。上側フランジ部22がナット部材54の螺子孔部に相等する厚みを有する場合は、ナット部材54を設けないで、上側フランジ部22に貫通孔部53の位置に図示のされていない螺子孔部を設けても適用可能である。
即ち、連結部材21が形鋼で構成され、ボルト部材52が形鋼のフランジ部としての上側フランジ部22にナット部材54として設けられた螺子孔部又はナット部材54に代わる上側フランジ部22に設けられた図示のされていない螺子孔部に装着されて上側フランジ部22と欠込み部51とに進退可能に構成されているので、ボルト部材52の脱落が防止できる。螺子孔部は、貫通孔に雌螺子の形成された構造である。連結部材21としては、溝形の形鋼でもよい。
耐力部材55は、ナット部材54から耐震壁2の側に働く荷重や外力に耐える部材であり、板状の平鋼により構成される。耐力部材55には、定着部材56が耐力部材55の板面より上方に突出した態様に溶接等で固定されている。定着部材56は、耐力部材55を耐震壁2に定着させる働きをする。
耐力部材55は、耐震壁2に次のように設けられる。例えば、耐力部材55が耐震壁2を施工する際に欠込み部51を形成する型に設置され、定着部材56が耐震壁2を形成する型の側に配置され、鉄筋や鉄骨の施工後に、コンクリートが耐震壁2を形成する型に打設され、定着部材56がコンクリートの固化により耐震壁2に埋め込まれて結合され、耐力部材55が耐震壁2の天井部13に水平状に定着される。
又は、耐力部材55に設けられた定着部材56が欠込み部51の天井部13に設けられた図示のされていない窪み部に欠込み部51の側から挿入されて接着剤で結合され、耐力部材55が天井部13に水平状に定着される。定着部材56を結合する孔部は、耐震壁2が鉄筋コンクリート又は鉄骨鉄筋コンクリートにより形成される時又は形成後に耐震壁2に設けられる。
図8乃至図11において、発明を実施するための形態2に係る建築物耐震装置1の施工について説明する。図8に示した耐力部材55が耐震壁2に設けられた状態から図9に示した状態になるように、連結部材21の両端部が一対の耐震壁2に設けられた欠込み部51のそれぞれに挿入され、挿入された連結部材21の両端部が耐震壁2の欠込み部51の底部12に搭載される。連結部材21の両端部が欠込み部51のそれぞれに挿入される場合、図9に示したように、ボルト部材52における螺子棒部の先端部が耐力部材55に衝突しないように連結部材21におけるウェブ部24の側に移動されており、ボルト部材52における螺子棒部の先端部が耐力部材55から下方に離れた状態になる。
次に、図9に示したボルト部材52における螺子棒部の先端部が耐力部材55の側に移動するように、ボルト部材52の頭部が回転操作されることに伴い、図10及び図11に示したボルト部材52における螺子棒部の先端部が耐力部材55の側に進行して耐力部材55に押し付けられることにより、欠込み部51を囲む耐震壁2と連結部材21と耐力部材55とが互いに離れないように上下方向で圧迫され、連結部材21が耐震壁2に結合され、欠込み部51に対する連結部材21の両端部の上下方向のがたつきが防止される構成になっている。
上記のようにボルト部材52と耐力部材55とで連結部材21が耐震壁2に結合された建築物耐震装置1によれば、図9及び図10に示したように、欠込み部51に対する連結部材21の両端部の上下方向のがたつきを防止するように、欠込み部51と連結部材21の両端部とにおける上部の隙間28にボルト部材52が取り外し可能に設置された構成になっているので、地震により連結部材21に塑性化領域が発生した場合、地震後に、図10及び図11に示したボルト部材52における螺子棒部の先端部が耐力部材55から下方に離れるように、ボルト部材52が回転操作されることにより、図9に示したようにボルト部材52における螺子棒部の先端部が耐力部材55から下方に離され、一対の耐震壁2の一部を欠損させることなく、塑性化領域の生じた古い連結部材21を塑性化領域の生じていない新しい連結部材21に容易に交換できる。
又、耐力部材55が用いられたので、ボルト部材52における螺子棒部の先端部が欠込み部51の天井部13に接触しないので、ボルト部材52の天井部13に強く押し付けても、天井部13の欠損を防止することができる。
尚、耐力部材55にボルト部材52における螺子棒部の先端部を収容する図示のされていない窪みが設けられれば、当該窪みが設けられていない耐力部材55よりも構造は複雑になるが、ボルト部材52における螺子棒部の先端部が耐力部材55の側に進行して上記耐力部材55に窪みに収容されて押し付けられることにより、地震発生時における連結部材21の耐震壁2への結合が強くなる。
図8に示した欠込み部51が、図2に示した欠込み部51のように、耐震壁2の端面部4と外側面部5とに開口し、かつ、内側面部6で塞がれて一対の耐震壁2の内部に窪む、溝になっていてもよい。このように欠込み部51が塞がれた溝になった場合は、連結部材21が欠込み部51に挿入されて搭載された時に、ボルト部材52が連結部材21の上側フランジ部22のウェブ部24より耐震壁2の外側面部5の側で操作できるように設けられれば、ボルト部材52の操作が適切に行える。
又、図8に示した欠込み部51に対応する内側面部6が全面的に塞がれることなく、欠込み部51に対応する内側面部6の一部が塞がれた形状でもよい。このように欠込み部51に対応する内側面部6の一部が塞がれた形状の場合、欠込み部51に対応する内側面部6の上部と下部とが残存すれば、連結部材21の図5に示したエレベータ設置用空間としての空間部43の側への脱落を防止できるうえ、図11に示したように、ボルト部材52が連結部材21の上側フランジ部22のウェブ部24の両側に位置するように設けられても、ボルト部材52の操作が適切に行える。
図1に示した上側楔部材33並びに下側楔部材32で対になった楔部材31と図8に示した耐力部材55並びにボルト部材52とが混合されたハイブリッド構造でも適用可能である。この場合、ハイブリッド構造を連結部材21の両端部の一方又は両方に用いてもよい。ハイブリッド構造を連結部材21の両端部の一方に用いた場合、連結部材21の両端部の他方には図1に示した上下で対になった上側楔部材33並びに下側楔部材32で対になった楔部材31又は図8に示した耐力部材55並びにボルト部材52を用いればよい。
図8に示したボルト部材52は連結部材21の上側フランジ部22に上側フランジ部22の下側で回転操作されるように設けられたが、ボルト部材52は連結部材21の上側フランジ部22に上側フランジ部22の上側で回転操作されるように設けられてもよい。
又、ボルト部材は、耐力部材55に上下方向に移動可能に設けられてもよい。このように耐力部材55にボルト部材52に相等する図示のされていないボルト部材が設けられる場合、ボルト部材の頭部が耐力部材55の下側で回転操作されるようにボルト部材が耐力部材55に螺子嵌合されれば、ボルト部材が耐力部材55と連結部材21との間つまり連結部材21の外側で回転操作可能になるので、連結部材21として鋼管の使用が可能になる。このように耐力部材55にボルト部材52に相等する図示のされていないボルト部材が設けられる場合、ボルト部材52、ボルト部材52の上下方向への移動に関係する貫通孔部53及びナット部材54等は、連結部材21にそのまま残存させてよいが、連結部材21から除去されれば構造が簡単になる。
図12を参照し、発明を実施するための形態3に係る建築物耐震装置1について説明する。図12に示した建築物耐震装置1は、連結部材21の両端部が耐震壁2の欠込み部11に収容されて欠込み部11の底部12に搭載され、連結部材21の両端部を欠込み部11の底部12に押し付けるボルト・ナット器具61が欠込み部11の天井部13と連結部材21の両端部との隙間28に設けられたことにより、ボルト・ナット器具61により連結部材21の両端部が耐震壁2に結合されるので、連結部材21に塑性化領域が発生した場合でも、隙間28からボルト・ナット器具61が取り除かれることにより、耐震壁2の一部を欠損させることなく、塑性化領域の生じた古い連結部材21を塑性化領域の生じていない新しい連結部材21に容易に交換することができるようになっている。
具体的には、ねじ部材としてのボルト・ナット器具61が、金属製の板状のナット部62と金属製のボルト部63とを備える。ナット部62には、螺子孔部64が上下方向に貫通して設けられ、凹部65が下部から上方への窪みとして設けられる。ボルト部63は、螺子棒部の一端部に頭部を備えている。そして、ボルト部63の螺子棒部がナット部62の上方から螺子孔部64に螺子嵌合され、ボルト部63の頭部がナット部62よりも上方に配置される。
ボルト部63の頭部が天井部13に接触しないようにナット部62の側に配置されているとともに、ボルト部63の螺子棒部の先端部が連結部材21に接触しないように凹部65の内部に配置された状態において、ボルト・ナット器具61が外側面部5の側から隙間28に収容され、ナット部62が連結部材21の上に搭載された後、ボルト部材52の頭部が欠込み部11の天井部13に側に移動するように回転操作されて天井部13に接触し、ボルト・ナット器具61が連結部材21の両端部を欠込み部11の底部12に押し付けられることにより、ボルト・ナット器具61により連結部材21の両端部が耐震壁2に結合される。その状態において、ボルト部材52の頭部が欠込み部11の天井部13から離れるように回転操作されることにより、隙間28からボルト・ナット器具61を取り除くことができるので、耐震壁2の一部を欠損させることなく、塑性化領域の生じた古い連結部材21を塑性化領域の生じていない新しい連結部材21に容易に交換することができる。すなわち、このねじ部材は天井部13に耐力部材55を介して圧着することになる。
図12では図8に示した耐力部材55を設けていないが、耐力部材55に相等する耐力部材55を図12の天井部13に設けてもよい。
図12に示したボルト・ナット器具61を上下逆にし、ナット部62が天井部13に固定され、ボルト部63の頭部が連結部材21の側に向くようにしてもよい。
尚、建築物耐震装置1が設けられる建築物としては、超高層建築物41に限定されるものではなく、高層以下の建築物であっても、一対の耐震壁2に渡って連結部材21を設置した構造を備えた建築物であれば適用可能である。
1 建築物耐震装置
2 耐震壁
3 耐震壁2の対峙する間隔
4 耐震壁2の端面部
5 耐震壁2の外側面部
6 耐震壁2の内側面部
11 欠込み部
12 欠込み部11の底部
13 欠込み部11の天井部
14 欠込み部11の縦壁部
15 欠込み部11の上下方向の寸法
21 連結部材
22 連結部材21の上側フランジ部
23 連結部材21の下側フランジ部
24 連結部材21のウェブ部
25 連結部材21の上下方向の寸法
28 欠込み部11の天井部13と連結部材21との隙間
31 楔部材
32 楔部材31の下側楔部材
33 楔部材31の上側楔部材
35 上側楔部材33の打ち込まれる方向を示した矢印
36 欠込み部11の奥の空隙部
41 超高層建築物
42 コア部
43 空間部
44 開口部
45 柱
46 梁
47 地上
48 地震による水平荷重を示した矢印
51 欠込み部
52 ボルト部材
53 貫通孔部
54 ナット部材
55 耐力部材
56 定着部材
61 ボルト・ナット器具
62 ナット部
63 ボルト部
64 螺子孔部
65 凹部

Claims (4)

  1. 間隔を有する各耐震壁の外面に形成された左,右一対の凹状の欠込み部と、両端部が両欠込み部に収容された連結部材とを備えた建築物耐震装置であって、上記連結部材は、上,下方向寸法が欠込み部の開口の上,下方向寸法より小さく設定されて、これにより連結部材の上面側に間隔が形成され、
    この間隔には上記連結部材の両端部を上記欠込み部の底部に押し付ける下側楔部材と、この下側楔部材の外向きの上面傾斜面と欠込み部の天井部との間に挿入される上側楔部材とより成る楔部材、
    又は上記連結部材の上部両端部側にねじ止めされて上方に突出し、先端が欠込み部の天井部側に圧着するねじ部材により構成された建築物耐震装置。
  2. 上側,下側楔部材又はねじ部材が金属製であることを特徴とする請求項1記載の建築物耐震装置。
  3. ねじ部材が連結部材に上下方向に移動可能に設けられたことを特徴とする請求項1記載の建築物耐震装置。
  4. 欠込み部の天井部には耐力部材が設けられたことを特徴とする請求項3記載の建築物耐震装置。
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