JP6460820B2 - 電動オイルポンプ - Google Patents
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Description
内接ギヤポンプは、アウターロータと、アウターロータに対し偏心したインナーロータが内接して構成され、インナーロータとアウターロータが噛み合って回転することにより、アウターロータとインナーロータとによって形成される閉じた空間(閉空間)の容積および位置をその回転に伴って変化させ、閉空間の膨張行程においてはオイルを吸込口から吸い込み、閉空間の圧縮行程においては吸い込んだオイルを圧縮し、そして閉空間の排出行程においては圧縮したオイルを吐出口から下流へ圧送している。
図5(a)に示されるように、モータシャフトの軸心CMとポンプシャフトの軸心CPは偏心(芯ズレ)しており、その芯ズレを吸収するためにモータシャフトの軸端部11a(凸部)とポンプシャフトの軸端部22a(凹部)との間には隙間(ガタ)がある。ここで、モータシャフトの軸端部11aはポンプシャフトの軸端部22aのA面に係合しているとする。図5(a)から図5(c)に示されるように、モータシャフトの軸心CMとポンプシャフトの軸心CPは偏心しているため、モータシャフトの軸端部11aはポンプシャフトの軸端部22aのA面に係合しながら、両者の係合形態は面接触から点接触(いわゆる片当たり状態)に移行する。そしてモータシャフトの軸端部11aが更に回転すると、図5(d)に示されるように、ポンプシャフトの軸端部22に対する係合面(片当たり面)がA面からB面に交替するようになる。同時に、この係合面の交替に起因して、モータ反力f1がポンプシャフトの軸端部22aに負荷されることになる。このモータ反力f1は、図5(a)から図5(g)に示されるように、モータシャフトが半回転する毎に1回の割合で発生している。つまり、ポンプシャフトにはモータ反力f1が周期的に繰り返し負荷され、係合面(片当たり面)が交替する際、異音が発生することになる。なお、このモータ反力f1の方向は、係合面の交替が起こるモータシャフトの軸心CMとポンプシャフトの軸心CPとの相対位置(芯ズレ)によって変わってくる。
他方、図6に示されるように、容積型オイルポンプにおいては圧縮されたオイルが吐出口DPから排出される際、オイルの反動によってポンプシャフトにはインナーロータを介して一定方向の油圧反力f2が作用する。
従って、この油圧反力f2に上記モータ反力f1が重なる場合、ポンプシャフト22に大きな荷重が入力され、これによりポンプシャフトの異音およびその支持部の摩耗を引き起こしていた。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであり、その目的は、電動機によって回転駆動されるオイルポンプのポンプシャフトの異音およびその支持部の摩耗を好適に低減することが可能な電動オイルポンプを提供することにある。
従って、上記構成では、モータシャフト(11)の軸心(CM)の位置を、上記モータ反力(f1)の方向が油圧反力(f2)に対し180°異なる向き(逆向き)になるように調整し、これによりモータ反力(f1)と油圧反力(f2)が相殺し合い(打ち消し合い)、その結果、ポンプシャフト(22)に入力される反力荷重が好適に低減され、ポンプシャフトの異音およびその支持部の摩耗を好適に低減することが可能となる。
特に、モータシャフト(11)の軸心(CM)の位置がポンプシャフト(11)の軸心(CP)よりもオイルポンプ(20)の吐出口(26c)側に設けられている場合は、モータ反力(f1)の方向が油圧反力(f2)に対し好適に逆向きとなり、これにより両荷重が相殺し合い(打ち消し合い)、ポンプシャフト(22)に入力される反力荷重をより好適に低減することが可能となる。
この電動オイルポンプ100は、回転動力を発生するモータ部10と、その回転動力によって作動油(オイル)をリザーブタンク(図示せず)から吸引して所定のオイル圧まで高めて下流の油圧作動機構(例えばツインクラッチ機構)へ圧送するポンプ部20とから成り、ポンプ部20はポンプシャフト22上に2個の内接ギヤポンプ21,21が直列に接続された2連ポンプ構造を成している。従って、本電動オイルポンプ100は別個独立に各クラッチ機構へ油圧をそれぞれ供給することが可能である。以下、各構成について更に説明する。
モータシャフト11の軸心CMは、ポンプシャフト22の軸心CPよりもフロントボディ部26の吐出口26cに近接する位置に、ポンプシャフト22の軸心CPに対し偏心して設けられている。このようにモータシャフト11の軸心CMを位置決めすることにより、図4に示されるようにモータ反力f1の向きが油圧反力f2に対し逆向きとなり、両方の反力荷重が相殺し合い、その結果ポンプシャフト22に入力される反力荷重を好適に低減することが可能となる。
図3(a)に示されるように、モータシャフト11は、その軸心CMがポンプシャフト22の軸心CPよりも吐出口26c(図示せず)に近接する位置に、ポンプシャフト22に対し偏心して設けられている。モータシャフト11はドライブシャフトであり、ポンプシャフト22はドリブンシャフトである。モータシャフト11の軸端部11aは、当初、ポンプシャフト22の軸端部22aのB面に面接触している。なお、モータシャフト11は軸心CM及びポンプシャフト22の軸心CPはいずれも回転中心(定点)であり、モータシャフト11は軸心CMの回りを回転し、ポンプシャフト22はモータシャフト11によって回転駆動され軸心CPの回りを回転する。従って、モータシャフト11及びポンプシャフト22は回転中心を異にしているため、両者の回転量は必ずしも等しくない。ここでのθはモータシャフト11の回転量である。
モータ反力f1と油圧反力f2が相殺し合うためには、オイルが吐出口26cから排出されるタイミング(吐出行程)と、モータシャフト11のポンプシャフト22に対する係合面(片当たり面)の交替が発生するタイミング(図3(d)とが一致することが望ましい。従って、モータシャフト11の位置決めについては、吐出口26cだけでなく、インナーロータ23とアウターロータ24の噛み合いに係る回転位置(位相)を考慮して決定することが望ましい。つまり、吐出行程に対応するインナーロータ23とアウターロータ24の噛み合い位置において、モータシャフト11のポンプシャフト22に対する係合面(片当たり面)の交替が発生する(図3(d))ように、吐出口26c側にモータシャフト11をポンプシャフト22に対し偏心して設けることが望ましい。
また、モータシャフト11の位置決めについては、オイルが吐出口26cから排出されるタイミング(吐出行程)と、モータシャフト11のポンプシャフト22に対する係合面(片当たり面)の交替が発生するタイミングとが一致するように、インナーロータ23とアウターロータ24の噛み合いに係る回転位置(位相)を考慮して決定されているため、モータ反力f1と油圧反力f2が好適に相殺し合い、これによりポンプシャフト22の異音およびその支持部の摩耗をより好適に低減することが可能となる。
11 モータシャフト
11a モータシャフト軸端部
12 軸受部
20 ポンプ部
21 内接ギヤポンプ
22 ポンプシャフト
22a ポンプシャフト軸端部
23 インナーロータ
24 アウターロータ
25 ロータハウジング
26 フロントボディ部
27 中間ボディ部
28 リヤボディ部
100 電動オイルポンプ
Claims (2)
- 駆動源となる電動機と、該電動機によって回転駆動されるオイルポンプとを備え、前記電動機のモータシャフトの軸端部はその軸方向の断面が平坦状の凸部に成形されていると共に、前記オイルポンプのポンプシャフトの軸端部はその軸方向の断面がコ状の凹部に成形されている電動オイルポンプであって、
前記モータシャフトの軸心は、前記凹部の前記凸部に対する当たり面が交替することにより発生するモータ反力と、作動油が前記オイルポンプから吐出される際に発生する油圧反力とが相殺される位置に予め前記ポンプシャフトの軸心に対し偏心して取り付けられていることを特徴とする電動オイルポンプ。 - 前記モータシャフトの軸心は、前記オイルポンプの吐出口側に予め前記ポンプシャフトの軸心に対し偏心して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動オイルポンプ。
Priority Applications (1)
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JP2015023723A JP6460820B2 (ja) | 2015-02-09 | 2015-02-09 | 電動オイルポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015023723A JP6460820B2 (ja) | 2015-02-09 | 2015-02-09 | 電動オイルポンプ |
Publications (2)
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JP2016145565A JP2016145565A (ja) | 2016-08-12 |
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Family
ID=56686168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015023723A Expired - Fee Related JP6460820B2 (ja) | 2015-02-09 | 2015-02-09 | 電動オイルポンプ |
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- 2015-02-09 JP JP2015023723A patent/JP6460820B2/ja not_active Expired - Fee Related
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