JP6460818B2 - 軸受装置および回転機械 - Google Patents
軸受装置および回転機械 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6460818B2 JP6460818B2 JP2015021767A JP2015021767A JP6460818B2 JP 6460818 B2 JP6460818 B2 JP 6460818B2 JP 2015021767 A JP2015021767 A JP 2015021767A JP 2015021767 A JP2015021767 A JP 2015021767A JP 6460818 B2 JP6460818 B2 JP 6460818B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing portion
- rotor shaft
- carrier ring
- bearing
- inner peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Description
この点、特許文献1には、軸受パッドの温度上昇を抑制するための具体的な対策については何ら開示されていない。
キャリアリングと、
前記キャリアリングの内周側においてロータ軸の外周に沿って設けられた第1軸受部と、
前記キャリアリングの内周側において前記第1軸受部よりも前記ロータ軸の回転方向下流側に前記ロータ軸の外周に沿って設けられた第2軸受部と、
前記キャリアリングの軸方向における両側において、前記ロータ軸の外周に沿って設置された一対のサイドプレートと、を備え、
各々の前記サイドプレートの内周面のうち前記キャリアリング側の領域には、前記第1軸受部の延設範囲の少なくとも一部において前記第1軸受部の側面に沿って周方向に延在する溝が形成されており、
前記第1軸受部の内周面と前記ロータ軸の外周面との間の隙間から前記溝に流入した油を案内し、前記第1軸受部の下流側端部と前記第2軸受部の上流側端部との間に前記油を戻すように構成された油案内部をさらに備えることを特徴とする。
前記油案内部は、前記溝内において前記キャリアリング側に迫り出すように各々の前記サイドプレートに設けられた整流壁を含み、
前記整流壁は、前記ロータ軸の回転方向下流側に向かうにつれて前記キャリアリングに近づくように、前記ロータ軸の軸方向に直交する方向に対して傾斜している。
上記(2)の構成によれば、油案内部が、溝内においてキャリアリング側に迫り出すように各々のサイドプレートに設けられた整流壁を含むので、整流壁によって、溝を流れる油の流れ方向を第2軸受部の幅方向中央側へ向くように変化させることができる。また、整流壁は、ロータ軸の回転方向下流側に向かうにつれてキャリアリングに近づくように、ロータ軸の軸方向に直交する方向に対して傾斜しているので、溝内における油の流れ(サイドフロー)を阻害せず円滑に流れ方向を変化させることができる。
前記油案内部は、前記溝にそれぞれ開口する油入口孔および油出口孔との間を連通するように前記サイドプレートの内部に設けられた内部流路を含み、
前記油入口孔は、前記第1軸受部の側方に位置するように設けられ、
前記油出口孔は、前記第1軸受部の下流側端部と前記第2軸受部の上流側端部との間の周方向位置に設けられている。
上記(3)の構成によれば、溝内における油の流れ(サイドフロー)は、第1軸受部の側方の油入口孔から内部流路を通って、第1軸受部の下流側端部と第2軸受部の上流側端部との間に設けられた油出口孔から溝内に戻るようになっている。そのため、第1軸受部と第2軸受部との間のサイドフローの流路を前記内部流路に制限して、第1軸受部から第2軸受部側へ確実にサイドフローを導くことができる。
前記溝は、前記第1軸受部および前記第2軸受部の延設範囲を含む周方向範囲において、前記ロータ軸の外周に沿って延在している。
上記(4)の構成によれば、第1軸受部および第2軸受部の延設範囲を含む周方向範囲においてサイドプレートに設けられた溝を介して、第1軸受部の側方に漏れ出た比較的低温の油を第2軸受部の上流側端部に向けて下流側に導くことができる。
各々の前記サイドプレートの軸方向における全幅をWとし、前記溝の軸方向幅をWgとしたとき、0.15W≦Wgを満たす。
これにより、溝の流路断面積を十分に確保することができ、第1軸受部の内周面とロータ軸の外周面との間の隙間から側方に漏れ出た比較的低温の油を油案内部に向けて下流側に効果的に導くことができる。
各々の前記サイドプレートの内周面に設けられ、前記第1軸受部の下流側端部を挟んで前記ロータ軸の回転方向における両側において前記ロータ軸の外周に沿って延在するフィンをさらに備え、
前記溝は、前記フィンと該フィンよりも前記キャリアリング側の前記サイドプレートの内周面とで画定される凹部によって形成される。
上記(6)の構成によれば、ロータ軸の外周に沿ってサイドプレートの内周面にフィンを設けることで、簡素な構成で以って溝(凹部)を形成することができる。また、サイドプレートの外周面のうちフィン以外の部位が溝として機能するため、第1軸受部の内周面とロータ軸の外周面との間の隙間から側方に漏れ出た比較的低温の油を導くための溝の流路断面積を十分に確保することができる。
各々の前記サイドプレートの内周面と前記ロータ軸の外周面との間の隙間は、前記第1軸受部の延設範囲の少なくとも一部の周方向領域の方が、前記第1軸受部の上流側端部よりも上流側、且つ、前記第2軸受部の下流側端部よりも下流側の周方向範囲の少なくとも一部に比べて狭い。
上記(7)のように、第1軸受部の延設範囲の少なくとも一部の周方向領域におけるサイドプレート内周面とロータ軸外周面との間の隙間を比較的小さくすることで、溝内における比較的低温の油が前記隙間を介して外部に排出されることを抑制できる。これにより、油案内部によって第2軸受部に向けて導かれる比較的低温の油(溝内を流れる油)の流量を十分に確保することができる。
前記溝の底面は、前記第1軸受部の外周面に比べて、前記キャリアリングの半径方向における内側に位置する。
上記(8)の構成によれば、溝が第1軸受部の外周面よりもキャリアリングの半径方向内側に位置するので、サイドプレートの溝の底面及び側面と第1軸受部の側面とで囲まれる空間に第1軸受部から側方に漏れ出た比較的低温の油を受け入れることができる。
前記キャリアリングの上半領域の内周側に設けられ、前記ロータ軸の跳ね上がりを上方から押さえ込むように構成された半円環軸受部をさらに備え、
前記第1軸受部および前記第2軸受部は、それぞれ、前記キャリアリングの下半領域の内周側に設けられ、前記ロータ軸を下方から支えるように構成された一対の軸受パッドである。
上記(9)の構成によれば、キャリアリングの上半領域の内周側に半円環軸受部が設けられているので、半円環軸受部によってロータ軸の跳ね上がりを押さえ込むことができ、ロータ軸の跳ね上がりによる回転機械各部の破損等を防止できる。また、キャリアリングの下半領域に第1軸受部および第2軸受部(一対の軸受パッド)が設けられているので、一対の軸受パッドによってロータ軸を適切に支持できる。
上記(1)乃至(9)の何れか一に記載の軸受装置と、
前記軸受装置によって支持される回転軸と、を備えることを特徴とする。
上記(10)の回転機械によれば、軸受装置の第2軸受部の温度上昇を抑制可能であるため、回転機械の円滑な運転が可能となる。
図1は、一実施形態に係る軸受装置10の軸方向に沿った断面図である。図2は、図1のA−A線断面図である。なお、図2は軸方向に直交する断面である。また、本実施形態において軸方向とは、軸受装置10に支持されるロータ軸2の中心軸線Oの方向であり、径方向とはロータ軸2の半径方向であり、周方向とはロータ軸2の周方向である。
ここで、回転機械1は、回転駆動されるロータ軸2と、ロータ軸2を収容する軸受ハウジング(不図示)と、ロータ軸2を支持するための軸受装置10と、を備える。
キャリアリング11は、上半部キャリアリング12及び下半部キャリアリング13を含む。上半部キャリアリング12及び下半部キャリアリング13は、それぞれ、軸方向に直交する断面が半円弧状となるような内周面12a,13a及び外周面12b,13bを有している。なお、図示される例では、キャリアリング11が上半部キャリアリング12及び下半部キャリアリング13に分割された構成を示しているが、キャリアリング11は一体構造であってもよい。
このように、上半部キャリアリング12の内周側にガイドメタル20,21が設けられているので、ガイドメタル20,21によってロータ軸2の跳ね上がりを押さえ込むことができ、ロータ軸2の跳ね上がりによる部品の破損等を防止できる。なお、キャリアリング11が、上半部キャリアリング12及び下半部キャリアリング13に分割された構造ではなく一体構造である場合、あるいは3以上に分割された構造である場合、ガイドメタル20,21は、キャリアリング11の上半領域に設けられていればよい。
図2に示す例では、ロータ軸2が図中矢印Sに示すように時計回りに回転する場合、ロータ軸2の回転方向Sにおいて上流側から第1給油ノズル25、第2給油ノズル26、第3給油ノズル27、第4給油ノズル28、第5給油ノズル29を含む計5本の給油ノズルが設けられている。第1給油ノズル25及び第2給油ノズル26は、上流側に位置する第1軸受パッド30よりも上流側に、周方向に並んで配置されている。第2給油ノズル26と軸受パッド30の上流側端部との間には間隙が設けられていてもよい。第3給油ノズル27及び第4給油ノズル28は、第1軸受パッド30と、該第1軸受パッド30よりも下流側に位置する第2軸受パッド32との間に、周方向に並んで配置されている。第1軸受パッド30の下流側端部と第3給油ノズル27との間には間隙が設けられていてもよい。第4給油ノズル28と第2軸受パッド32の上流側端部との間には間隙が設けられていてもよい。第5給油ノズル29は、第2軸受パッド32よりも下流側に配置されている。第5給油ノズル29と第2軸受パッド32との間には間隙が設けられていてもよい。
第1軸受パッド30は、下半部キャリアリング13の内周側においてロータ軸2の外周に沿って設けられている。
第2軸受パッド32は、下半部キャリアリング13の内周側において第1軸受パッド30よりもロータ軸2の回転方向Sの下流側にロータ軸2の外周に沿って設けられている。
このように、下半部キャリアリング13に第1軸受パッド30および第2軸受パッド32が設けられているので、第1軸受パッド30および第2軸受パッド32によってロータ軸2を適切に支持できる。
また、第1軸受パッド30及び第2軸受パッド32は、周方向に隣り合う2個の軸受パッドを指すものであって、特定の軸受パッドを指すものではない。例えば、回転方向Sの上流側から順に3個の軸受パッドが設けられた構成において、最上流の軸受パッド及び中間の軸受パッドに着目した場合、最上流の軸受パッドが第1軸受パッド30となり、中間の軸受パッドが第2軸受パッド32となる。あるいは、中間の軸受パッド及び最下流の軸受パッドに着目した場合、中間の軸受パッドが第1軸受パッド30となり、最下流の軸受パッドが第2軸受パッド32となる。
これにより、第1軸受パッド30および第2軸受パッド32の延設範囲を含む周方向範囲においてサイドプレート17,18に設けられた溝17b,18bを介して、第1軸受パッド30の側方に漏れ出た比較的低温の油を第2軸受パッド32の上流側端部に向けて下流側に導くことができる。
この構成によれば、溝17b,18bが第1軸受パッド30の外周面30bよりも径方向内側に位置するので、溝17b,18bを流れる油が第1軸受パッド30の外周面30bに流入することを防げる。
なお、溝17b,18bの底面は、第2軸受パッド32の外周面32bに比べて、下半部キャリアリング13の半径方向における内側に位置するようにしてもよい。
これにより、溝17b,18bの流路断面積を十分に確保することができ、第1軸受パッド30の内周面30aとロータ軸2の外周面との間の隙間から側方に漏れ出た比較的低温の油を油案内部40,50に向けて下流側に効果的に導くことができる。
これにより、第1軸受パッド30および第2軸受パッド32の延設範囲を含む周方向範囲においてサイドプレート17,18に設けられた溝17b,18bを介して、第1軸受パッド30の側方に漏れ出た比較的低温の油を第2軸受パッド32の上流側端部に向けて下流側に導くことができる。
この構成によれば、溝17b,18bが第1軸受パッド30の外周面30bよりも径方向内側に位置するので、溝17b,18bを流れる油が第1軸受パッド30の外周面30bに流入することを防げる。
なお、溝17b,18bの底面は、第2軸受パッド32の外周面32bに比べて、下半部キャリアリング13の半径方向における内側に位置するようにしてもよい。
これにより、溝17b,18bの流路断面積を十分に確保することができ、第1軸受パッド30の内周面30aとロータ軸2の外周面との間の隙間から側方に漏れ出た比較的低温の油を油案内部40,50に向けて下流側に効果的に導くことができる。
これにより、第1軸受部の延設範囲の少なくとも一部の周方向領域におけるサイドプレート17,18の内周面とロータ軸2の外周面との間の隙間を比較的小さくすることで、溝17b,18b内における比較的低温の油が前記隙間を介して外部に排出されることを抑制できる。これにより、油案内部40,50によって第2軸受パッド32に向けて導かれる比較的低温の油(溝内を流れる油)の流量を十分に確保することができる。
油案内部40,50は、第1軸受パッド30の内周面30aとロータ軸2の外周面との間の隙間から溝17b,18bに流入した油を案内し、第1軸受パッド30の下流側端部と第2軸受パッド32の上流側端部との間に油を戻すように構成されている。
整流壁41は、ロータ軸2の回転方向Sの下流側に向かうにつれて下半部キャリアリング13に近づくように、ロータ軸2の軸方向に直交する方向に対して傾斜した傾斜面41aを有している。図示される例では、整流壁41は、平面視(図3のC方向矢視)において、一辺が傾斜面41aである三角形状を有している。あるいは、図示しないが整流壁41は、傾斜面41aを有する板状に形成されてもよい。また、図示される例では、傾斜面41aは平面形状となっている。あるいは、図示しないが傾斜面41aは、平面視において回転方向Sの下流側に凸の湾曲面形状であってもよい。また、整流壁41は、回転方向Sにおいて、第2軸受パッド32よりも上流側に位置してもよい。あるいは、整流壁41は、回転方向Sにおいて、第2軸受パッド32よりも上流側、且つ、第1軸受パッド30よりも下流側に位置してもよい。
他の実施形態では、油出口孔52が、軸方向における軸受装置10の中心側を向くように傾斜して設けられていてもよい。これにより、油出口孔52から溝17b,18b内に戻された低温の油は、油出口孔52によって流れ方向が転換され、第2軸受パッド32の上流側へ円滑に導かれることとなる。
例えば、図12及び図13に示すように、半円環軸受部(ガイドメタル20,21)および軸受パッド(30,32)を含む複数の軸受部のうち、周方向に隣接する2つの軸受部間にサイドフローを戻すようにしてもよい。図12に示す例示的な実施形態では、半円環軸受部(ガイドメタル20,21)と第1軸受パッド30との間、第1軸受パッド30と第2軸受パッド32との間、および、第2軸受パッド32と半円環軸受部(ガイドメタル20,21)との間に整流壁41が設けられている。また、図13に示す例示的な実施形態では、内部流路53を通過した油が、半円環軸受部(ガイドメタル20,21)と第1軸受パッド30との間、第1軸受パッド30と第2軸受パッド32との間、および、第2軸受パッド32と半円環軸受部(ガイドメタル20,21)との間に、それぞれ戻されるようになっている。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
2 ロータ軸
10 軸受装置
11 キャリアリング
12 上半部キャリアリング
13 下半部キャリアリング
17,18 サイドプレート
17a,18a 突出部
17a’ フィン
17b,18b 溝
20,21 ガイドメタル(半円環軸受部)
25〜29 給油ノズル
30 第1軸受パッド
32 第2軸受パッド
40 油案内部
41 整流壁
41a 傾斜面
42a 開口部
43 内部流路
50 油案内部
51 油入口孔
52 油出口孔
53 内部流路
53a 第1径方向流路
53b 第2径方向流路
53c 周方向流路
Claims (10)
- キャリアリングと、
前記キャリアリングの内周側においてロータ軸の外周に沿って設けられた第1軸受部と、
前記キャリアリングの内周側において前記第1軸受部よりも前記ロータ軸の回転方向下流側に前記ロータ軸の外周に沿って設けられた第2軸受部と、
前記キャリアリングの軸方向における両側において、前記ロータ軸の外周に沿って設置された一対のサイドプレートと、を備え、
各々の前記サイドプレートは、該サイドプレートの内周面のうち前記軸方向にて前記キャリアリング側の端部領域に設けられる凹部を含み、
前記凹部によって、前記第1軸受部の延設範囲の少なくとも一部において前記第1軸受部の側面に沿って周方向に延在するとともに、前記軸方向にて前記第1軸受部の前記側面に向かって開口する溝が形成されており、
前記第1軸受部の内周面と前記ロータ軸の外周面との間の隙間から前記溝に流入した油を案内し、前記第1軸受部の下流側端部と前記第2軸受部の上流側端部との間に前記油を戻すように構成された油案内部をさらに備えることを特徴とする軸受装置。 - キャリアリングと、
前記キャリアリングの内周側においてロータ軸の外周に沿って設けられた第1軸受部と、
前記キャリアリングの内周側において前記第1軸受部よりも前記ロータ軸の回転方向下流側に前記ロータ軸の外周に沿って設けられた第2軸受部と、
前記キャリアリングの軸方向における両側において、前記ロータ軸の外周に沿って設置された一対のサイドプレートと、を備え、
各々の前記サイドプレートの内周面のうち前記キャリアリング側の領域には、前記第1軸受部の延設範囲の少なくとも一部において前記第1軸受部の側面に沿って周方向に延在する溝が形成されており、
前記第1軸受部の内周面と前記ロータ軸の外周面との間の隙間から前記溝に流入した油を案内し、前記第1軸受部の下流側端部と前記第2軸受部の上流側端部との間に前記油を戻すように構成された油案内部をさらに備え、
前記油案内部は、前記溝内において前記キャリアリング側に迫り出すように各々の前記サイドプレートに設けられた整流壁を含み、
前記整流壁は、前記ロータ軸の回転方向下流側に向かうにつれて前記キャリアリングに近づくように、前記ロータ軸の軸方向に直交する方向に対して傾斜していることを特徴とする軸受装置。 - キャリアリングと、
前記キャリアリングの内周側においてロータ軸の外周に沿って設けられた第1軸受部と、
前記キャリアリングの内周側において前記第1軸受部よりも前記ロータ軸の回転方向下流側に前記ロータ軸の外周に沿って設けられた第2軸受部と、
前記キャリアリングの軸方向における両側において、前記ロータ軸の外周に沿って設置された一対のサイドプレートと、を備え、
各々の前記サイドプレートの内周面のうち前記キャリアリング側の領域には、前記第1軸受部の延設範囲の少なくとも一部において前記第1軸受部の側面に沿って周方向に延在する溝が形成されており、
前記第1軸受部の内周面と前記ロータ軸の外周面との間の隙間から前記溝に流入した油を案内し、前記第1軸受部の下流側端部と前記第2軸受部の上流側端部との間に前記油を戻すように構成された油案内部をさらに備え、
前記油案内部は、前記溝にそれぞれ開口する油入口孔および油出口孔との間を連通するように前記サイドプレートの内部に設けられた内部流路を含み、
前記油入口孔は、前記第1軸受部の側方に位置するように設けられ、
前記油出口孔は、前記第1軸受部の下流側端部と前記第2軸受部の上流側端部との間の周方向位置に設けられたことを特徴とする軸受装置。 - 前記溝は、前記第1軸受部および前記第2軸受部の延設範囲を含む周方向範囲において、前記ロータ軸の外周に沿って延在していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の軸受装置。
- 各々の前記サイドプレートの軸方向における全幅をWとし、前記溝の軸方向幅をWgとしたとき、0.15W≦Wgを満たすことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の軸受装置。
- キャリアリングと、
前記キャリアリングの内周側においてロータ軸の外周に沿って設けられた第1軸受部と、
前記キャリアリングの内周側において前記第1軸受部よりも前記ロータ軸の回転方向下流側に前記ロータ軸の外周に沿って設けられた第2軸受部と、
前記キャリアリングの軸方向における両側において、前記ロータ軸の外周に沿って設置された一対のサイドプレートと、を備え、
各々の前記サイドプレートの内周面のうち前記キャリアリング側の領域には、前記第1軸受部の延設範囲の少なくとも一部において前記第1軸受部の側面に沿って周方向に延在する溝が形成されており、
前記第1軸受部の内周面と前記ロータ軸の外周面との間の隙間から前記溝に流入した油を案内し、前記第1軸受部の下流側端部と前記第2軸受部の上流側端部との間に前記油を戻すように構成された油案内部をさらに備え、
各々の前記サイドプレートの内周面に設けられ、前記第1軸受部の下流側端部を挟んで前記ロータ軸の回転方向における両側において前記ロータ軸の外周に沿って延在するフィンをさらに備え、
前記溝は、前記フィンと該フィンよりも前記キャリアリング側の前記サイドプレートの内周面とで画定される凹部によって形成されることを特徴とする軸受装置。 - キャリアリングと、
前記キャリアリングの内周側においてロータ軸の外周に沿って設けられた第1軸受部と、
前記キャリアリングの内周側において前記第1軸受部よりも前記ロータ軸の回転方向下流側に前記ロータ軸の外周に沿って設けられた第2軸受部と、
前記キャリアリングの軸方向における両側において、前記ロータ軸の外周に沿って設置された一対のサイドプレートと、を備え、
各々の前記サイドプレートの内周面のうち前記キャリアリング側の領域には、前記第1軸受部の延設範囲の少なくとも一部において前記第1軸受部の側面に沿って周方向に延在する溝が形成されており、
前記第1軸受部の内周面と前記ロータ軸の外周面との間の隙間から前記溝に流入した油を案内し、前記第1軸受部の下流側端部と前記第2軸受部の上流側端部との間に前記油を戻すように構成された油案内部をさらに備え、
各々の前記サイドプレートの内周面と前記ロータ軸の外周面との間の隙間は、
前記第1軸受部の延設範囲の周方向領域における第1隙間と、
前記第1軸受部の上流側端部よりも上流側、且つ、前記第2軸受部の下流側端部よりも下流側の周方向範囲の第2隙間と、
を含み、
前記第1隙間は、前記第2隙間よりも狭いことを特徴とする軸受装置。 - 前記溝の底面は、前記第1軸受部の外周面に比べて、前記キャリアリングの半径方向における内側に位置することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の軸受装置。
- キャリアリングと、
前記キャリアリングの内周側においてロータ軸の外周に沿って設けられた第1軸受部と、
前記キャリアリングの内周側において前記第1軸受部よりも前記ロータ軸の回転方向下流側に前記ロータ軸の外周に沿って設けられた第2軸受部と、
前記キャリアリングの軸方向における両側において、前記ロータ軸の外周に沿って設置された一対のサイドプレートと、を備え、
各々の前記サイドプレートの内周面のうち前記キャリアリング側の領域には、前記第1軸受部の延設範囲の少なくとも一部において前記第1軸受部の側面に沿って周方向に延在する溝が形成されており、
前記第1軸受部の内周面と前記ロータ軸の外周面との間の隙間から前記溝に流入した油を案内し、前記第1軸受部の下流側端部と前記第2軸受部の上流側端部との間に前記油を戻すように構成された油案内部をさらに備え、
前記キャリアリングの上半領域の内周側に設けられ、前記ロータ軸の跳ね上がりを上方から押さえ込むように構成された半円環軸受部をさらに備え、
前記第1軸受部および前記第2軸受部は、それぞれ、前記キャリアリングの下半領域の内周側に設けられ、前記ロータ軸を下方から支えるように構成された一対の軸受パッドであることを特徴とする軸受装置。 - 請求項1乃至9の何れか一項に記載の軸受装置と、
前記軸受装置によって支持される回転軸と、を備えることを特徴とする回転機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015021767A JP6460818B2 (ja) | 2015-02-06 | 2015-02-06 | 軸受装置および回転機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015021767A JP6460818B2 (ja) | 2015-02-06 | 2015-02-06 | 軸受装置および回転機械 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016145588A JP2016145588A (ja) | 2016-08-12 |
JP2016145588A5 JP2016145588A5 (ja) | 2016-12-01 |
JP6460818B2 true JP6460818B2 (ja) | 2019-01-30 |
Family
ID=56686098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015021767A Active JP6460818B2 (ja) | 2015-02-06 | 2015-02-06 | 軸受装置および回転機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6460818B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6745292B2 (ja) | 2018-03-09 | 2020-08-26 | 三菱重工業株式会社 | パッド軸受、回転機械 |
CN113042161B (zh) * | 2019-12-27 | 2024-04-12 | 江苏华洋电力机械制造有限公司 | 一种新型球磨机衬瓦安装结构 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001132737A (ja) * | 1999-11-01 | 2001-05-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 軸受装置、及び、タービン |
JP4764486B2 (ja) * | 2009-02-27 | 2011-09-07 | 三菱重工業株式会社 | ジャーナル軸受 |
JP6037916B2 (ja) * | 2013-03-29 | 2016-12-07 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 回転軸支持構造及び回転機械 |
JP6101135B2 (ja) * | 2013-04-03 | 2017-03-22 | 三菱重工業株式会社 | 軸受装置及び回転機械 |
-
2015
- 2015-02-06 JP JP2015021767A patent/JP6460818B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016145588A (ja) | 2016-08-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4930290B2 (ja) | ティルティングパッド型ジャーナル軸受 | |
WO2018029834A1 (ja) | 軸受装置および回転機械 | |
JP6312346B2 (ja) | ジャーナル軸受、回転機械 | |
WO2016079781A1 (ja) | ターボ機械 | |
JP6101135B2 (ja) | 軸受装置及び回転機械 | |
US20150159692A1 (en) | Tilt pad bearing with through-pivot lubrication | |
WO2013046404A1 (ja) | 直接潤滑方式ティルティングパッドジャーナル軸受 | |
JP6440516B2 (ja) | 軸受装置および回転機械 | |
JP6410006B2 (ja) | ティルティングパッド軸受及びターボ圧縮機 | |
WO2017135101A1 (ja) | ティルティングパッドジャーナル軸受 | |
JP5653790B2 (ja) | 軸受装置及び回転機械 | |
JP6460818B2 (ja) | 軸受装置および回転機械 | |
WO2018029835A1 (ja) | 軸受装置および回転機械 | |
WO2014103004A1 (ja) | 組合せ軸受装置 | |
JP6818668B2 (ja) | ティルティングパッドジャーナル軸受及びこれを用いた遠心圧縮機 | |
WO2017150501A1 (ja) | ジャーナル軸受および回転機械 | |
JP6174863B2 (ja) | 軸受パッド、及び、それを用いた軸受装置並びに回転機械 | |
WO2018123235A1 (ja) | ティルティングパッド型ジャーナル軸受 | |
JP2016217364A (ja) | ティルティングパッド型ジャーナル軸受 | |
JP6399698B2 (ja) | 軸受装置、回転機械 | |
KR20200122496A (ko) | 축하중 지지 장치 | |
JP2018105431A (ja) | ジャーナル軸受およびターボチャージャ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160819 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161013 |
|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20171205 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180810 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180817 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181002 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181225 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6460818 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |