JP6460508B1 - 金型交換装置 - Google Patents

金型交換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6460508B1
JP6460508B1 JP2018145144A JP2018145144A JP6460508B1 JP 6460508 B1 JP6460508 B1 JP 6460508B1 JP 2018145144 A JP2018145144 A JP 2018145144A JP 2018145144 A JP2018145144 A JP 2018145144A JP 6460508 B1 JP6460508 B1 JP 6460508B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
fluid pressure
pressure cylinder
injection molding
molding machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018145144A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020019231A (ja
Inventor
テー ヒエン ツゥオン
テー ヒエン ツゥオン
Original Assignee
ニチエツ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=65229010&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP6460508(B1) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by ニチエツ株式会社 filed Critical ニチエツ株式会社
Priority to JP2018145144A priority Critical patent/JP6460508B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6460508B1 publication Critical patent/JP6460508B1/ja
Priority to DE102019120491.7A priority patent/DE102019120491A1/de
Priority to US16/526,609 priority patent/US11000981B2/en
Priority to CN201910701734.5A priority patent/CN110789063B/zh
Publication of JP2020019231A publication Critical patent/JP2020019231A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1756Handling of moulds or mould parts, e.g. mould exchanging means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C31/00Handling, e.g. feeding of the material to be shaped, storage of plastics material before moulding; Automation, i.e. automated handling lines in plastics processing plants, e.g. using manipulators or robots
    • B29C31/006Handling moulds, e.g. between a mould store and a moulding machine

Abstract

【課題】金型交換時における金型の加減速の高速化を図りつつ、取扱性と安全性、省エネ性、スペース効率に優れた金型交換装置を提供することを課題とする。【解決手段】射出成形機1へ金型(9・11)の搬入および搬出を行なうとともに、前記金型の位置決めを行う駆動力を備えた搬送手段(42・43)と、前記搬送手段と協働して前記金型の加速と減速を補助する流体圧シリンダ(44・45)とを備えることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、射出成形機に併設されて、この射出成形機に金型を搬入搬出する金型交換装置に関する。
近年ニーズの細分化によって、射出成形においても多品種少量生産の需要が高まり、射出成形機に使用する金型の交換頻度が増加する傾向にある。
そのため、生産性向上を目的として、前述した金型交換に要する時間を短縮することが求められている。
このような要望に対処するために、金型を移動させる主要構成部材に電動アクチュエータを用いつつ、錘を金型に接続して、この錘の上下動により金型の加速と減速を行なうようにした技術が特許文献1に開示されている。
特開2018−1738号公報
特許文献1の方法では、金型が金型交換装置や射出成形機内で移動を完了する基準位置において、錘を最上昇位置にセットし、金型の移動開始と同時に錘が降下し、移動ストロークの半分以下で錘が最下降位置に到達し、金型が目標位置に近づくと錘が上昇を開始し、目標位置にて錘が停止する。
これにより、金型の加速時には錘が重力に引っ張られて下降しながら金型を加速するため、電動アクチュエータ等の駆動部を単体で使用するよりも高い加速が可能となる。
また金型の減速時には錘が上昇に転じ、金型を減速する方向に力を作用させるため、電動アクチュエータ等の駆動部を単体で使用するよりも高い減速が可能となる。
しかし、特許文献1の方法では、金型の移動開始位置では錘が高い位置に位置しているため、金型交換装置から金型を脱着するためには、金型の位置を固定するなどの作業が必要になる。
錘を電動アクチュエータ等の駆動部に接続する方法もあるが、一般的に金型交換装置から金型を脱着する際は、安全のために金型交換装置の電源を落とすが、その際、電動アクチュエータ等の駆動部が錘の重量により移動する可能性がある。
金型が金型交換装置や射出成形機内などの基準位置付近にいるときは、常に金型を移動させようとする力がかかっているため、金型を停止させるために駆動部が力を発生させる必要があり、停止時においても電力が必要となる。
また、非常停止や停電によって電動アクチュエータ等の駆動部への電力供給が断たれると、錘の重量によって金型が動き、他方の金型と接触するなどの可能性がある。
電源供給が断たれた際の金型の移動を防ぐための方法として、駆動部にブレーキ機構付きのモータを使用する方法があるが、ブレーキ機構による保持力はブレーキライニング等による摩擦力によって発生されるものであり、寿命があるため、日常的に使用することは好ましくない。
ところで、金型の加減速を強くするには、駆動部が無理なく制御できる範囲で、より重い錘を設置する必要がある。
しかしながら、重い錘の上下動は金型交換装置や射出成形機の振動発生の原因となることがある。
また、錘が下降から上昇に急速に転ずる際、チェーン、ワイヤ等の線部材、ローラ、スプロケット等の回転部材に大きな衝撃がかかるため、十分に強度のある部材を使用するとともに、定期的な部材の交換等が必要となる。
また、錘を上下動させるためのスペースを金型交換装置内に設ける必要があるため、金型交換装置の大型化が必要になることがあった。
本発明は、前記従来技術の問題点に鑑み、金型交換時における金型の加減速の高速化を図りつつ、取扱性と安全性、省エネ性、スペース効率に優れた金型交換装置を提供するものである。
本発明の金型交換装置は、射出成形機に併設される金型交換装置であって、前記射出成形機へ金型の搬入および搬出を行なうとともに、前記金型の位置決めを行う駆動力を備えた主たる搬送手段と、前記搬送手段と協働して前記金型の加速と減速を補助する補助動力手段とを備えることを特徴とする。
このような構成とすることにより、前記金型が、搬送手段の駆動力によって、射出成形機から取り外された搬出位置と射出成形機に取り付けられる搬入位置との間で移動させられる。
前記金型の搬送開始時に、この金型に補助動力手段による搬送方向前方へ向かう押圧力を加える。
この押圧力が、搬送手段によって与えられる駆動力へ補助の駆動力として作用する。
このように、前記金型の搬送開始時に、金型に加える搬送力を、搬送手段によって与えられる駆動力による搬送力に、補助動力手段の押圧力による補助の駆動力を加えて増幅することができる。
これによって、金型の搬送は、主たる搬送手段を単体で用いるときに比べ、より加速時の速度変化を大きくすることができる。
一方、前記金型が所定の搬送位置に近づくと、金型の搬送速度が搬送手段の駆動力によって減速される。
補助動力手段は、前記搬送手段による減速動作と協調して、その搬送方向と逆方向の押圧力を与え、金型の減速を補助する。
したがって、前記金型の減速時に、金型に加える減速力を、搬送手段による減速力に補助動力手段の押圧力による補助の減速力を加えて増幅することができる。
これによって、金型の減速時の速度変化を大きくすることができる。
このように前記金型の加速時や減速時の速度変化を高めることにより、金型の搬入搬出速度を高めて、金型の交換時間を短縮することができる。
ここで、前記搬送手段の搬入搬出のための駆動力を補助する補助動力手段は、例えば、空圧若しくは油圧を用いた流体圧シリンダが好適に用いられる。
流体圧シリンダは、シリンダ本体とピストンロッドの単純な構造で安価である。
これら流体圧シリンダは流体圧シリンダに接続されたバルブの開閉を制御するによって、必要なときのみ出力を発生させることができる。
また、流体圧の圧力を調整することによりその出力を容易に設定することができるので、小型化が容易である。
したがって、加減速の高速化を図りつつ、取扱性と安全性、省エネ性、スペース効率に優れた金型交換装置とすることができる。
前記搬送手段を、金型が連結される牽引部を備え、直線状の搬送経路を構成するアクチュエータとすることができる。
このアクチュエータは、例えば、サーボモータと、ボールねじと、直動軸受を組み合わせた電動アクチュエータによって構成することができるが、金型を直線的に移動させる駆動力を生じさせるアクチュエータであれば良い。
前記電動アクチュエータは、例えば、ボールねじの軸上を移動するナット部を牽引部とし、直線状の直動軸受の適宜位置で停止させ、かつ、その停止位置に保持することができるので、ナット部に連結された金型の移動や停止を精度良く行なうことができる。
また、前記電動アクチュエータが直線状の外形形状であることから、補助動力手段を電動アクチュエータに沿わせて配置することができる。
これによって、搬送手段の構成部材の配置をコンパクトに収めることができ、設置スペースを小さく抑えることができる。
前記流体圧シリンダのピストンロッドの先端部に、前記ナット部に係脱可能に係合させられる係合部を設けることが好ましい。
このような構成とすることにより、前記補助動力手段と金型との連結を、ナット部を介して行なうことができる。
これによって、前記補助動力手段の駆動力を金型に伝達する構造を簡素化することができる。
前記流体圧シリンダは、引き込み型の単動シリンダあるいは複動シリンダが用いられ、その駆動をなす流体は空圧あるいは油圧が用いられる。
本発明の金型交換装置によれば、金型交換時における金型の加減速の高速化を図りつつ、取扱性と安全性、省エネ性、スペース効率に優れた金型交換装置を提供することができる。
本発明の金型交換装置の一実施形態が用いられた射出成形機の平面図である。 本発明の金型交換装置の一実施形態が用いられた射出成形機を示し、固定金型の金型取付面側から見た図である。 本発明の金型交換装置の一実施形態の駆動部の拡大斜視図である。 本発明の金型交換装置の一実施形態を示すもので、金型交換の手順を示す概略図である。 本発明の金型交換装置の一実施形態を示すもので、金型交換の手順を示す概略図である。 本発明の金型交換装置の一実施形態を示すもので、金型交換の手順を示す概略図である。 本発明の金型交換装置の一実施形態を示すもので、金型交換の手順を示す概略図である。 本発明の金型交換装置の一実施形態を示すもので、金型交換の手順を示す概略図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
まず、本発明の一実施形態が適用された射出成形機の構成、および、この射出成形機における金型交換手順を図1を参照して説明する。
これらの図において符号1は射出成形機を示す。
この射出成形機1は、基台2と、この基台2に間隔をおいて固着された一対の平行な固定盤3・4と、これらの固定盤3・4間に一体に装着された4本のタイバ5(図においては、上方に配置された2本のタイバのみを示した)と、前記両固定盤3・4の間で、前記タイバ5に摺動可能に装着された可動盤6と、前記一方の固定盤3側に設けられ成形用の樹脂を射出する射出シリンダ7と、前記他方の固定盤4に取り付けられ、前記可動盤6を前記一方の固定盤3へ向けて押圧する型締め装置8とを備えている。
前記一方の固定盤3の前記可動盤6との対向面(金型取付面)には、固定金型9がクランプ10によって着脱可能に固定されるようになっており、また、可動盤6の一方の固定盤3との対向面(金型取付面)には、可動金型11がクランプ12によって着脱可能に固定されるようになっている。
前記射出成形機1の両側部で、一方の固定盤3と可動盤6との間に対峙させられる位置に、固定金型9および可動金型11の交換を行なうための本実施形態に係わる金型交換装置20・21がそれぞれ併設されている。
これらの金型交換装置20・21は、前記射出成形機1の基台2と略直交するように配置された基台22・23を備え、これらの基台22・23の上面に、固定金型9および可動金型11(以降、金型(9・11)と総称する)を支持するローラ30が多数装着されている。
これらのローラ30は、その搬送方向が前記タイバ5と直交するように多数配置されるとともに、前記各基台22・23上に、前記タイバ5の長さ方向に間隔をおいて2列装着されている。
また、前記ローラ30は、図2に示すように、前記固定盤3および前記可動盤6の金型取付面にも設置される(ただし、図2においては、固定盤3に設置した状態のみを示してある)。
また、前記基台22・23上に本実施形態に係わる金型交換装置20・21が設けられている。
図1に示すように、各基台22・23上のローラ30の列間に、この列方向と平行に配設された電動アクチュエータ42・43と、各電動アクチュエータ42・43の側部に沿って配設された一対の補助動力手段44・45によって構成されている。
本実施形態の一対の金型交換装置20・21は同様の構成を有し、射出成形機1を挟んで対称に配置されており、以下の説明では、一方の金型交換装置21について記載し、一方の金型交換装置21において使用している符号に、他方の金型交換装置20の該当する部材の符号を括弧で付記する。
さらに詳述すれば、前記電動アクチュエータ43(42)は、ローラ30列間に配設された直線状の直動軸受47(46)と、この直動軸受に移動可能に装着され前記金型に連結された牽引部としてのスライダ49(48)とによって構成されている。
図2に示すように、前記スライダ49(48)には、固定金型9が連結アーム51(50)を介して一体に連結されており、固定金型9がスライダ49(48)とともに直動軸受47(46)に沿って移動させられるようになっている。
まず、スライダ49(48)の構成について図3を参照して説明する。
このスライダ49(48)の両側部には、それぞれ搬送方向の前後に開口する係合溝49a・49b(48a.48b)が形成されている。
前記補助動力手段45は、本実施形態においては、圧縮空気で作動する一対の流体圧シリンダS1・S2(S3・S4)を用いており、この流体圧シリンダS1・S2(S3・S4)は引き込み型の単動シリンダである。
これらの流体圧シリンダS1・S2(S3・S4)は、図2に示すように、相互に逆向きに配置されており、それぞれの流体圧シリンダS1・S2(S3・S4)のピストンロッドの先端に、係合溝49a・49b(48a.48b)に、その開口から入り込んでスライダ49(48)に接離可能に係合させられる係合ピン53(52)が設けられている。
本実施形態においては、前記係合ピン53が、スライダ49(48)と流体圧シリンダS1・S2(S3・S4)との係合部となされている。
ついで、前記流体圧シリンダS1・S2の駆動システムを、図4を参照して説明する。
前記各流体圧シリンダS1・S2(S3・S4)の一方のピストン室には、そのピストンロッドを引き込む方向に圧縮空気を送り込む圧縮空気供給管P1・P2が接続されている。
この圧縮空気供給管P1・P2には、圧縮空気を送り込む空気圧縮機Aが接続されているとともに、それぞれの途中に電磁弁V1・V5が設けられている。
また、前記圧縮空気供給管P1・P2には、流体圧シリンダS1・S2と電磁弁V1・V5との間に、この圧縮空気供給管P1・P2の大気への連通および遮断をなす電磁弁V2・V6と、一方のピストン室の圧力が所定値以上に上昇することを防止するリリーフ弁V3・V7が接続されている。
一方、前記流体圧シリンダS1・S2(S3・S4)の他方のピストン室には、吸排気管P3・P4が接続されており、この吸排気管P3・P4に、この吸排気管P3・P4の開閉をなす電磁弁V4・V8が設けられている。
そして、これらの電磁弁V1・V2・V4・V5・V6・V8は、その駆動部がコントロールユニットCへ電気的に接続されて、このコントロールユニットCからの制御信号に基づき個々に開閉制御されるようになっている。
リリーフ弁V3・V7は、他の電磁弁同様、コントロールユニットCからの制御信号に基づき開閉制御をしても良いが、制御の必要がない機械式のリリース弁とする方が確実である。
また、前記コントロールユニットCには、電動アクチュエータ43(42)が電気的に接続されており、コントロールユニットCに、電動アクチュエータからスライダ49の位置情報や速度情報、および、推力などの情報が送出されるようになっている。
そして、本実施形態の金型交換装置21(20)は、図4に示すように、金型(9・11)を、金型交換装置21(20)上の搬出位置と、射出成形機1内の搬入位置との間で移動させる。
ここで、前記金型(9・11)を搬入する操作について説明する。
搬出位置に待機させられた前記金型(9・11)は、固定金型9が接続されたスライダ49(48)が、電動アクチュエータ43(42)によって待機位置に停止させられている。
また、図4に示すように、前記スライダ49(48)の搬送方向後方に開口する係合溝49aに、搬送方向の下流側に配置されているS1が伸長されて、この流体圧シリンダS1(S3)に設けられている係合ピン53(52)が係合させられている。
ここで、各電磁弁は、例えば、以下の条件1のように制御される。
条件1
電磁弁V1:閉、電磁弁V2・V4:開
これによって、流体圧シリンダS1(S3)が停止状態に保持されている。
前記電動アクチュエータ43(42)の駆動力により、待機位置にある金型(9・11)がスライダ49(48)とともに、図5に矢印で示すように、射出成形機1へ向けて移動させられる。
このような電動アクチュエータ43(42)の作動開始時に、各電磁弁は以下の条件2のように制御される。
条件2
電磁弁V1・V4:開、電磁弁V2:閉
これにより、流体圧シリンダS1(S3)の一方のシリンダ室へ圧縮空気供給管P1を介して圧縮空気が送り込まれる。
このような制御により、前記流体圧シリンダS1(S3)が縮長するように作動させられて、この流体圧シリンダS1(S3)に設けられている係合ピン53(52)が、図5に矢印で示すように、係合状態にあるスライダ49(48)を射出成形機1へ向かう方向に駆動力を補助するように押圧する。
したがって、前記金型(9・11)に電動アクチュエータ43(42)による搬送力に加えて流体圧シリンダS1(S3)の押圧力が補助的に作用する。
これによって、前記金型(9・11)作用する搬送力が増幅されて、これらの移動速度(すなわち搬送速度)が加速される。
なお、搬送補助のための前述した各電磁バルブの制御は、金型搬入開始前に行なうこともできる。
これは、流体圧シリンダS1(S3)に圧縮空気である工場エアが導入され、圧力が十分高まるまでに一定の時間を要することで、押圧力が発生するタイミングが遅れることを防止するのに有効である。
前記金型(9・11)は加速された状態で搬送されるが、その搬送途中で、流体圧シリンダS1(S3)が縮長しきることにより、あるいは、電磁弁が以下の条件3あるいは条件4で制御されることにより、流体圧シリンダS1(S3)の作動が停止する。
条件3
電磁弁V1:閉
条件4
電磁弁V1・V4:閉
これによって、流体圧シリンダS1(S3)への圧縮空気の供給が停止されて、係合ピン53(52)が、図6に示すように、スライダ49(48)から離脱する。
前記流体圧シリンダS1(S3)がスライダ49(48)から離脱した後も、前記電動アクチュエータ43(42)によって、金型(9・11)の搬送は継続される。

そして、搬送位置が搬送距離の半分を過ぎると、前記電動アクチュエータ43(42)に減速力を発生させることで、金型(9・11)の搬送速度が減速される。
このような電動アクチュエータ43(42)による金型(9・11)の減速操作が行なわれるタイミングに前後して、スライダ49(48)の搬送方向前方に開口する係合溝49bが、図7に示すように、縮長状態に保持されている他の流体圧シリンダS2(S4)の係合ピン53に係合させられる。
このスライダ49(48)と係合ピン53(52)とが係合する前に、各電磁弁は、例えば、以下の条件5で制御される。
条件5
電磁弁V5・V8:開、電磁弁V6:閉
このような制御により、金型(9・11)が射出成形機内の基準位置に達する前に、係合ピン53(52)とスライダ49(48)とが接触する。
このように、前記係合ピン53(52)がスライダ49(48)に接触すると、流体圧シリンダS2(S4)と金型(9・11)とが連結され、金型(9・11)の慣性力が流体圧シリンダS2(S4)を伸長させるように作用する。
しかしながら、前記流体圧シリンダS2(S4)は縮長させる方向に作動させられていることから、伸長させる外力への抗力が発生させられている。
このような流体圧シリンダS2(S4)における抗力が、電動アクチュエータ43(42)による減速作用を補助するように作用することとなり、金型(9・11)の減速時の速度変化を大きくする。
ここで、前記条件5において、電磁弁V5またはV8を閉じることによっても減速作用を得ることができるが、開けておくことで減速力を一定にすることができる。
このような減速作用によって、前記金型(9・11)を、図8に示すように、射出成形機1の基準位置に迅速に停止させることができる。
前記金型(9・11)を基準位置に停止させた後は、例えば、各電磁弁が以下の条件6で制御される。
条件6
電磁弁V5:閉、電磁弁V6・V8:開
この制御により、流体圧シリンダS2(S4)に発生する推力をなくして金型(9・11)を停止状態に保持する。
ただし、金型クランプ装置などによって金型(9・11)が固定され、流体圧シリンダS2(S4)の推力を受け止めることができる場合は、前述した条件5に基づく制御を継続しておいてもよい。
特に、金型(9・11)が射出成形機1内にあるときには、金型(9・11)がクランプで強力に保持されているため、圧縮空気を開放しないことが望ましい。
金型(9・11)がクランプで保持されている場合、金型(9・11)がクランプで強力に保持されているため、流体圧シリンダS2(S4)の推力によらず、電動アクチュエータ43(42)の推力はゼロとすることができる。
さらに、前述した条件5に基づく制御を行なった場合、圧縮空気は流体圧シリンダS1・S2(S3・S4)と空気圧縮機Aとの間に閉じ込められ、圧縮空気をほとんどロスすることがないため、圧縮空気を金型の加減速に繰り返し使うことができる。
これによって、圧縮空気を生成するためのエネルギを軽減することができる。
一方、金型が金型交換装置21(20)上にあって、金型交換装置21(20)にクランプが準備されていない場合、金型(9・11)の停止時には流体圧シリンダS1(S3)の圧縮空気を開放することが好ましい。
これは、流体圧シリンダS1(S3)の推力が保たれている場合、金型(9・11)を静止するためには、流体圧シリンダS1(S3)の推力に対抗して電動アクチュエータ43(42)に推力を発生させる必要があるためである。
電動アクチュエータ43(42)の推力を発生させ続ける場合、電動アクチュエータ43(42)の負荷が増大し、消費電力も増加する。
ただし、流体圧シリンダS1(S3)の圧縮空気を開放すると、開放された圧縮空気の補充のために新たな圧縮空気を生成する必要があるため、空気圧縮機Aの消費電力が増加する。
そのため、金型(9・11)の停止時間が短い場合には、圧縮空気を開放しない方法も有効な選択肢となる。
このような加速機能や減速機能は、前記金型(9・11)の搬出時においても、一対の流体圧シリンダS1・S2(S3・S4)が前述した作動と逆の作動を行なうことによって同様に得られる。
ところで、金型重量は重いので、非常時に金型を如何に迅速に停止させるかは極めて重要な事項である。
通常、流体圧シリンダS1・S2(S3・S4)は加速も減速も一定の力で電動アクチュエータ43(42)を補助するが、搬入時の緊急停止時は電磁弁V5・V6・V8を閉じ、搬出時の緊急停止時は電磁弁V1・V2・V4を閉じ、限界まで圧力を高めて高い減速力を生じさせることができる。
ただし、流体圧シリンダS1・S2(S3・S4)は最大圧力が決まっているため、この最大圧力に至った際には、リリーフ弁V3・V7が作動して流体圧シリンダS1・S2(S3・S4)内の圧縮空気を逃がして内部圧力を最大圧力以下とする。
これによって、流体圧シリンダS1・S2(S3・S4)の損傷を防止することができる。
非常停止後は電磁弁V1・V5を閉じて、残りの全電磁弁を開放することにより流体圧シリンダS1・S2(S3・S4)内に圧縮空気が残留することを防ぎ、不用意な金型(9・11)の移動を防止することができる。
なお、前記実施形態において示した各構成部材の種類や形式等は一例であって設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、流体圧シリンダS1・S2・S3・S4に空圧式を用いた例について示したが、これに代えて油圧式を用いることもできる。
また、引き込み型の単動シリンダを引き出し型の単動シリンダとしたり、複動シリンダを用いることも可能である。
主たる搬送手段についても、サーボモータに代えてステッピングモータなどの各種モータを採用しても良く、ボールねじに代えてラックピニオンなどを採用しても良い。
また、主たる搬送手段はリニアモータ等でも良く、位置決め機能を持つ、油圧シリンダや空圧シリンダでも良い。
1 射出成形機
2 基台
3 固定盤
4 固定盤
5 タイバ
6 可動盤
7 射出シリンダ
8 型締め装置
9 固定金型
10 クランプ
11 可動金型
12 クランプ
20 金型交換装置
21 金型交換装置
22 基台
23 基台
30 ローラ
42・43 電動アクチュエータ
44・45 補助動力手段
46・47 直動軸受
48・49 スライダ(牽引部)
48a・48b 係合溝
49a・49b 係合溝
50・51 連結アーム
52・53 係合ピン(係合部)
A 空気圧縮機
C コントロールユニット
S1・S2・S3・S4 流体圧シリンダ(補助動力手段)
V1・V2・V4・V5・V6・V8 電磁弁
V3・V7 リリーフ弁
P1・P2 圧縮空気供給管
P3・P4 吸排気管

Claims (5)

  1. 射出成形機に併設される金型交換装置であって、前記射出成形機へ金型の搬入および搬出を行なうとともに、前記金型の位置決めを行う駆動力を備えた搬送手段と、前記搬送手段と協働して前記金型の加速と減速を補助する補助動力手段とを備えることを特徴とする金型交換装置。
  2. 前記搬送手段が、直線状の搬送経路を構成するアクチュエータであって、このアクチュエータが、前記金型を搬送路に沿って移動させる牽引部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の金型交換装置。
  3. 前記補助動力手段が空圧若しくは油圧等の流体圧シリンダであって、流体圧シリンダのピストンロッドの先端部に、前記牽引部に係脱可能に係合させられる係合部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の金型交換装置。
  4. 前記流体圧シリンダが引き込み型の単動シリンダであることを特徴とする請求項3に記載の金型交換装置。
  5. 前記流体圧シリンダが複動シリンダであることを特徴とする請求項3に記載の金型交換装置。
JP2018145144A 2018-08-01 2018-08-01 金型交換装置 Active JP6460508B1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018145144A JP6460508B1 (ja) 2018-08-01 2018-08-01 金型交換装置
DE102019120491.7A DE102019120491A1 (de) 2018-08-01 2019-07-30 Formwechselvorrichtung
US16/526,609 US11000981B2 (en) 2018-08-01 2019-07-30 Mold changing apparatus
CN201910701734.5A CN110789063B (zh) 2018-08-01 2019-07-31 模具更换装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018145144A JP6460508B1 (ja) 2018-08-01 2018-08-01 金型交換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6460508B1 true JP6460508B1 (ja) 2019-01-30
JP2020019231A JP2020019231A (ja) 2020-02-06

Family

ID=65229010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018145144A Active JP6460508B1 (ja) 2018-08-01 2018-08-01 金型交換装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11000981B2 (ja)
JP (1) JP6460508B1 (ja)
CN (1) CN110789063B (ja)
DE (1) DE102019120491A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020138526A (ja) * 2019-03-01 2020-09-03 ニチエツ株式会社 金型搬送ガイド装置、及び射出成形機
WO2020210253A1 (en) 2019-04-11 2020-10-15 Canon Virginia, Inc. Injection molding system with conveyor devices to insert or eject molds

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6838763B1 (ja) * 2020-08-26 2021-03-03 ニチエツ株式会社 金型交換装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5032257A (ja) * 1973-07-20 1975-03-28
JP2009023268A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Mitsubishi Heavy Industries Plastic Technology Co Ltd 二型搭載射出成形機の金型交換装置
JP2016203241A (ja) * 2015-04-28 2016-12-08 日本電産シンポ株式会社 プレス装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU7581081A (en) 1980-11-06 1982-05-21 Leader, D. (Machinery) Ltd. Mould sorting table
JP3114944B2 (ja) * 1991-07-12 2000-12-04 株式会社スター精機 成形機における金型自動交換方法
US5656903A (en) * 1993-10-01 1997-08-12 The Ohio State University Research Foundation Master-slave position and motion control system
JP3941384B2 (ja) * 2000-12-05 2007-07-04 アイダエンジニアリング株式会社 駆動装置並びにプレス機械のスライド駆動装置及び方法
JP6121601B1 (ja) * 2016-07-07 2017-04-26 キヤノンベトナム カンパニー リミテッドCanon Vietnam Co., Ltd. 製造方法および射出成形システム
JP6441271B2 (ja) 2016-08-23 2018-12-19 株式会社名機製作所 金型回転式射出成形機および金型回転式射出成形機の金型交換方法
CN108059060A (zh) 2018-01-23 2018-05-22 陈少洋 一种多驱动安全升降电梯

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5032257A (ja) * 1973-07-20 1975-03-28
JP2009023268A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Mitsubishi Heavy Industries Plastic Technology Co Ltd 二型搭載射出成形機の金型交換装置
JP2016203241A (ja) * 2015-04-28 2016-12-08 日本電産シンポ株式会社 プレス装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020138526A (ja) * 2019-03-01 2020-09-03 ニチエツ株式会社 金型搬送ガイド装置、及び射出成形機
WO2020210253A1 (en) 2019-04-11 2020-10-15 Canon Virginia, Inc. Injection molding system with conveyor devices to insert or eject molds
CN114423576A (zh) * 2019-04-11 2022-04-29 佳能弗吉尼亚股份有限公司 具有用于插入或顶出模具的传送装置的注射成型系统
EP3953132A4 (en) * 2019-04-11 2023-01-04 Canon Virginia, Inc. INJECTION MOLDING SYSTEM WITH CONVEYING DEVICES TO INSERT OR EJECT MOLDS

Also Published As

Publication number Publication date
CN110789063B (zh) 2021-11-23
DE102019120491A1 (de) 2020-02-06
US20200039131A1 (en) 2020-02-06
CN110789063A (zh) 2020-02-14
JP2020019231A (ja) 2020-02-06
US11000981B2 (en) 2021-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6460508B1 (ja) 金型交換装置
KR100399088B1 (ko) 원형톱 절단기
JP6460507B1 (ja) 射出成形機の金型搬送ガイド装置
JPWO2007125596A1 (ja) 射出成形機
US11484931B2 (en) Fine blanking press and method for handling a process material to be processed in a fine blanking press
KR20180075485A (ko) 액추에이터 장치
JPH05111884A (ja) 移行装置
KR100250401B1 (ko) 금형 교환장치
US11779988B2 (en) Fine blanking system and method of operating
JP2000197936A (ja) トランスファ装置
US11491531B2 (en) Workpiece conveyance device
GB2315371A (en) Electomagnetic linear actuator with air pressure assistance
JP2009050910A (ja) 注湯済み生型の冷却ライン
CN210848743U (zh) 驱动桥壳废料自动拆卸装置
KR101716696B1 (ko) 파손 방지용 링크구조가 적용된 트랜스퍼
CN206643573U (zh) 气动式嵌件抓手装置
JP5474511B2 (ja) ハイブリッド加圧成形装置
CN105618708A (zh) 一种双模板挤压铸造机的合锁模机构
JP2007152365A (ja) モールド台車の移送方法およびその装置
CN203581446U (zh) 一种分组装置
JP3871641B2 (ja) フィーダの非常退避方法
CN216729476U (zh) 暖气片生产用夹具机构
JP2006212640A (ja) 板材加工機
CN211733233U (zh) 工装
JP2021178381A (ja) クランプ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180824

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180824

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20181128

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6460508

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R157 Certificate of patent or utility model (correction)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R157