JP6460396B2 - 鍵盤楽器のアクション機構 - Google Patents

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この発明は、ピアノなどの鍵盤楽器のアクション機構に関する。
例えば、鍵盤楽器のアクション機構においては、特許文献1に記載されているように、鍵の押鍵操作によって回転するウイペンと、このウイペンの回転動作に応じて駆動されるジャックと、このジャックによって駆動されて弦を打撃するハンマー部材とを備え、これらが複数の鍵それぞれに対応して設けられた構成のものが知られている。
特開2002−258835号公報
このような鍵盤楽器のアクション機構は、複数の鍵の配列方向にその全長に亘って梁渡されたウイペンレールとハンマーレールとを備えている。ウイペンレールには、複数のウイペン保持部が複数の鍵それぞれに対応して取り付けられており、これらウイペン保持部には、複数のウイペンがそれぞれピンによって回転可能に取り付けられている。
また、ハンマーレールには、複数のハンマー保持部が複数のウイペンそれぞれに対応して取り付けられており、これらハンマー保持部には、複数のハンマー部材の各シャンクがそれぞれピンによって回転可能に取り付けられている。
このような鍵盤楽器のアクション機構では、ウイペンをピンによってウイペン保持部に個別に取り付けなければならないため、複数のウイペンをウイペンレールに取り付ける際に、複数のウイペンの取付手順に応じて複数のウイペン保持部を順番にウイペンレールに個別に取り付ける必要がある。このため、組立て作業が面倒で、生産性が悪く、低コスト化を図ることができないという問題がある。
また、この鍵盤楽器のアクション機構では、ハンマー部材をピンによってハンマー保持部に個別に取り付けなければならないため、複数のハンマー部材をハンマーレールに取り付ける際に、複数のハンマー部材の取付手順に応じて複数のハンマー保持部を順番にハンマーレールに個別に取り付ける必要がある。このため、組立て作業が面倒で、生産性が悪く、低コスト化を図ることができないという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、組立て作業性および生産性が良く、低コスト化を図ることができる鍵盤楽器のアクション機構を提供することである。
この発明の一態様は、並列に配列された複数の鍵と、前後方向の両側部に切欠き部が設けられていることにより前記前後方向の幅が上下方向の幅よりも短い伝達保持軸を有する伝達保持部と、一端側に、前記伝達保持軸に嵌合する、前記伝達保持軸の前記上下方向の幅より短い開口幅の挿入口を有する伝達嵌合部を含み、前記複数の鍵それぞれの押鍵操作に応じて、前記伝達保持軸を中心に回転する複数の伝達部材と、を備え、前記挿入口は、前記伝達部材の長手方向に開口するように配置されているとともに、前記押鍵操作がされていない際に前記伝達保持軸の後側に配置されており、前記伝達部材が前記押鍵操作に応じて回転する際に、前記伝達嵌合部における前記挿入口以外の部位が前記伝達保持軸における前記切欠き部以外の非切欠き部の上側を覆うことにより、前記挿入口は上下方向を向かないことを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構である。
また、この発明の一態様は、並列に配列された複数の鍵と、前後方向の幅が上下方向の幅よりも短いハンマー保持軸を有する複数のハンマー保持部と、一端側に、前記ハンマー保持軸に嵌合する、前記ハンマー保持軸の前記上下方向の幅より短い開口幅の挿入口を有するハンマー嵌合部を含み、前記複数の鍵それぞれの押鍵操作に応じて、前記ハンマー保持軸を中心に回転する複数のハンマー部材と、を備え、前記ハンマー部材が前記押鍵操作に応じて回転する際に、前記挿入口は上下方向を向かないことを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構である。
この発明によれば、伝達部材の伝達嵌合部を伝達保持部の伝達保持軸にその軸方向と直交する方向から挿脱可能に挿入するだけで、伝達部材を伝達保持部に簡単にかつ容易に取り付けることができる。このため、予め、複数の伝達保持部を個別に製作して組み付ける必要がなく、複数の伝達保持部を一度に設置して、伝達部材を伝達保持部に個別に取り付けることができる。これにより、組立て作業が容易にできるので、生産性が良く、低コスト化を図ることができる。
また、この発明によれば、ハンマー部材のハンマー嵌合部をハンマー保持部のハンマー保持軸にその軸方向と直交する方向から挿脱可能に挿入するだけで、ハンマー部材をハンマー保持部に簡単にかつ容易に取り付けることができる。このため、予め、複数のハンマー保持部を個別に製作して組み付ける必要がなく、複数のハンマー保持部を一度に設置して、ハンマー部材をハンマー保持部に個別に取り付けることができる。これにより、組立て作業が容易にできるので、生産性が良く、低コスト化を図ることができる。
この発明を電子鍵盤楽器に適用した一実施形態における鍵盤装置を示した平面図である。 図1に示された鍵盤装置のA−A矢視における拡大側面図である。 図2に示された鍵盤装置において、複数の支持部材に伝達支持レールおよびハンマー支持レールを鍵の配列方向の全長に亘って配置した状態を示した拡大側面図である。 図3に示された支持部材を示した拡大斜視図である。 図2に示された伝達保持部材および伝達部材の各一部を示し、(a)はその拡大平面図、(b)はそのB−B矢視における拡大断面図である。 図2に示された伝達保持部材および伝達部材を示し、(a)はその拡大側面図、(b)はその伝達部材の拡大底面図である。 図2に示された伝達保持部材に伝達部材を取り付ける工程を示し、(a)は伝達保持部材を伝達部材の上方に起立させて対応させた状態を示した拡大側面図、(b)は伝達保持部材を伝達部材に取り付けて時計回りに回転させて鍵の上側に配置した状態を示した拡大側面図である。 図2に示されたハンマー保持部材およびハンマー部材の各一部を示し、(a)はその拡大平面図、(b)はそのC−C矢視における拡大断面図である。 図8(a)に示されたハンマー保持部材およびハンマー部材を示した拡大側面図である。 図2に示されたハンマー保持部材にハンマー部材を取り付ける工程を示し、(a)はハンマー保持部材をハンマー部材の上方に起立させて対応させた状態を示した拡大側面図、(b)はハンマー保持部材をハンマー部材に取り付けて反時計回りに回転させて伝達部材の上側に配置した状態を示した拡大側面図である。 この発明のアクション機構における伝達部材の伝達嵌合部と伝達保持部材の伝達保持軸との第1変形例を示し、(a)は伝達嵌合部を伝達保持軸に嵌合させる際の状態を示した要部の拡大側面図、(b)は伝達嵌合部を伝達保持軸に嵌合させて時計回りに回転させた状態を示した要部の拡大側面図である。 この発明のアクション機構におけるハンマー部材のハンマー嵌合部とハンマー保持部材のハンマー保持軸との第2変形例を示し、(a)はハンマー嵌合部をハンマー保持軸に嵌合させる際の状態を示した要部の拡大側面図、(b)はハンマー嵌合部をハンマー保持軸に嵌合させて反時計回りに回転させた状態を示した要部の拡大側面図である。 この発明の鍵盤装置において、伝達支持レールとハンマー支持レールとをそれぞれ複数に分割した第3変形例を示した平面図である。 この発明の鍵盤装置において、ハンマー保持部のガイド部の第4変形例を示した拡大平面図である。
以下、図1〜図10を参照して、この発明を電子鍵盤楽器に適用した一実施形態について説明する。
この電子鍵盤楽器は、図1および図2に示すように、鍵盤装置1を備えている。この鍵盤装置1は、楽器ケース(図示せず)内に組み込まれるものである。この鍵盤装置1は、並列に配列された複数の鍵2と、これら複数の鍵2の押鍵操作に応じて各鍵2それぞれにアクション荷重を付与するアクション機構3と、を備えている。
複数の鍵2は、図1および図2に示すように、白鍵2aおよび黒鍵2bを有し、これら白鍵2aおよび黒鍵2bが例えば88個並列に配列されている。これら複数の鍵2は、その前後方向(図2では左右方向)におけるほぼ中間部がそれぞれバランスピン4a、4bによって上下方向に回転可能に支持され、この状態でベース板5上に並列に配列されている。
この場合、ベース板5上には、図2に示すように、複数の鍵2の各前端部(図2では右端部)の各下面がそれぞれ接離可能に当接するクッション材6a、6bが鍵2の配列方向に沿って設けられている。また、このベース板5上には、複数の鍵2の各後端部(図2では左端部)の各下面がそれぞれ接離可能に当接するクッション材7が鍵2の配列方向に沿って設けられている。さらに、このベース板5上には、複数の鍵2がその配列方向に横振れするのを防ぐためのガイドピン8a、8bがそれぞれ起立して設けられている。
アクション機構3は、図1および図2に示すように、複数の鍵2の押鍵操作に応じてそれぞれ上下方向に回転する複数の伝達部材10と、これら複数の伝達部材10の各回転動作に応じてそれぞれ上下方向に回転して複数の鍵2それぞれにアクション荷重を付与する複数のハンマー部材11と、を備えている。
また、このアクション機構3は、図2に示すように、複数の伝達部材10をそれぞれ回転自在に保持する複数の伝達保持部13が鍵2の配列方向に沿って一体に形成された伝達保持部材12と、複数のハンマー部材11をそれぞれ回転自在に保持する複数のハンマー保持部15が鍵2の配列方向に沿って一体に形成されたハンマー保持部材14と、を備えている。
この場合、伝達保持部材12は、図2および図3に示すように、鍵2の配列方向に沿って配置された伝達支持レール17上に取り付けられている。また、ハンマー保持部材14は、鍵2の配列方向に沿って配置されたハンマー支持レール18上に取り付けられている。これら伝達支持レール17およびハンマー支持レール18は、複数の支持部材20に支持されて、複数の鍵2の上方に配置されている。
複数の支持部材20は、図1〜図4に示すように、鍵2の配列方向の全長における予め定められた複数個所にそれぞれ位置した状態で、ベース板5上に起立して取り付けられている。この場合、複数の鍵2は全体で例えば88個配列されている。これに応じて、複数の支持部材20は、複数の鍵2の配列方向における両端部と、例えば20個の鍵2ごとに位置する3箇所の各鍵2間と、の個所に配置されている。すなわち、この実施形態では、支持部材20が鍵2の配列方向の全長における5箇所に配置されている。
この支持部材20は、ABS樹脂などの硬質の合成樹脂からなり、図3および図4に示すように、ベース板5上に取り付けられる取付部20aと、この取付部20a上に一体に形成されたブリッジ部20bと、を有している。これにより、支持部材20は、取付部20aがベース板5上に取り付けられることにより、ブリッジ部20bが鍵2の上方に突出した状態で、複数の鍵2の後部間に配置されるように構成されている。
この場合、ブリッジ部20bの後端下部、つまり取付部20aの後側上部(図3では左側上部)には、図3および図4に示すように、伝達支持レール17を支持する後側レール支持部20cが設けられている。また、ブリッジ部20bの前側上部(図3では右側上部)には、ハンマー支持レール18を支持する前側レール支持部20dが設けられている。さらに、ブリッジ部20bの後側上部(図3では左側上部)には、ストッパレール支持部20eが設けられており、ブリッジ部20bの上部には、基板レール支持部20fが設けられている。
伝達支持レール17は、図2および図3に示すように、断面が矩形状の角筒状に形成され、複数の鍵2の配列方向の全長に亘る長さに形成されている。この伝達支持レール17は、鍵2の配列方向における所定箇所が複数の支持部材20の各後側レール支持部20c上に取り付けられるように構成されている。
この伝達支持レール17上には、図2および図3に示すように、複数の伝達保持部材12および複数のストッパ支持部21が鍵2の配列方向に沿って取り付けられている。この場合、複数のストッパ支持部21は、金属板からなり、複数の支持部材10に対応する伝達支持レール17上の5箇所に、図3に示すように、複数の伝達保持部材12の上方に突出した状態で取り付けられている。
伝達保持部材12は、ABS樹脂などの硬質の合成樹脂からなり、図5(a)および図5(b)に示すように、本体板12a上に複数の伝達保持部13が例えば10個程度の各鍵2に対した状態で鍵2の配列方向に沿って一体に形成されている。この伝達保持部13は、伝達部材10が回転自在に取り付けられて伝達部材10の横触れを防ぐ軸支持部22と、梱包輸送時に伝達部材10の横触れを規制する規制部23と、を有している。
この場合、軸支持部22は、図3および図5に示すように、伝達保持部材12の本体板12a上の後端部(図3では左端部)に各鍵2と対応して形成された一対のガイド壁22aと、これら一対のガイド壁22a間に形成された伝達保持軸24と、を有している。一対のガイド壁22aは、伝達部材10の後述する伝達嵌合部26を両側から摺動可能に挟んだ状態で、伝達部材10の伝達嵌合部26を回転可能にガイドするガイド部を構成している。
規制部23は、図3および図5に示すように、伝達保持部材12の本体板12aの前部(図3では右側部)上に各伝達部材10と対応して形成された一対の規制壁である。この規制部23は、図5(a)に示すように、伝達部材10の後側下部を挟んだ状態で、伝達部材10を回転可能にガイドするほか、梱包輸送時に伝達部材10の横振れを規制するように構成されている。
伝達部材10は、ABS樹脂などの硬質の合成樹脂からなり、図2および図6に示すように、鍵2の押鍵操作に応じて上下方向に回転してハンマー部材11を上下方向に回転させる伝達本体部25と、この伝達本体部25に一体に形成されて伝達保持部13の伝達保持軸24に回転自在に取り付けられる伝達嵌合部26と、を有している。
伝達本体部25は、図6(a)および図6(b)に示すように、ワッフル形状に形成されている。すなわち、この伝達本体部25は、厚みの薄い縦板部25aと、この縦板部25aの外周部および両側面に格子状に形成された複数のリブ部25bと、を有し、これらがワッフル形状に形成されている。
この伝達本体部25は、図6(a)および図6(b)に示すように、縦板部25aの形状および複数のリブ部25bの形成密度によって、伝達部材10の重量を調整するように構成されている。また、この伝達本体部25は、縦板部25aの厚みを薄く形成しても、複数のリブ部25bによって強度が確保されると共に、成形時に縦板部25aにヒケの発生を防ぐように構成されている。
伝達嵌合部26は、図6および図7に示すように、全体が逆C字形状に形成され、伝達本体部25の後端部に連結首部26aを介して後方に突出して形成されている。すなわち、この伝達嵌合部26は、図5(a)に示すように、鍵2の配列方向の厚みが軸支持部22の一対のガイド壁22a間とほぼ同じ長さに形成されて、一対のガイド壁22a間に摺動可能に挿入されるように構成されている。
また、この伝達嵌合部26は、図6および図7に示すように、その中心部に伝達保持部13の伝達保持軸24が嵌合する嵌合孔26bが形成され、この嵌合孔26bの周囲における一部、つまり嵌合孔26bの周囲における後部に伝達保持軸24が挿脱可能に挿入する挿入口26cが形成され、この挿入口26cを通して伝達保持軸24が嵌合孔26bに挿入することにより、伝達保持軸24に回転可能に取り付けられるように構成されている。
この場合、伝達保持部13の伝達保持軸24は、図5(b)に示すように、その前後の両側部に切欠き部24aがそれぞれほぼ垂直な状態で互いに平行に形成されている。これにより、伝達保持軸24は、その前後方向(図5(b)では左右方向)の長さL1が伝達保持軸24の外径R1よりも小さく(L1<R1)形成されている。また、伝達嵌合部26は、図6(a)に示すように、その嵌合孔26bの内径R2が伝達保持軸24の外径R1と同じ大きさ(R2≒R1)に形成されている。
また、この伝達嵌合部26の挿入口26cは、図6および図7に示すように、嵌合孔26bの中心から伝達嵌合部26の外周に向けて放射状に形成されている。これにより、挿入口26cは、伝達嵌合部26の外周側が広く、内周側である嵌合孔26bの外周側が狭くなるように形成されている。この挿入口26cは、最も狭い箇所つまり嵌合孔26bの外周に位置する箇所の開口幅W1が伝達保持軸24の前後方向の長さL1と同じ長さであっても良いが、それよりも少し狭く(W1≦L1)形成されていることが望ましい。
これにより、伝達嵌合部26は、図7(a)に示すように、挿入口26cを通して伝達保持軸24が嵌合孔26bに挿入する際に、伝達部材10を伝達保持軸24の上方に起立させて挿入口26cを伝達保持軸24の切欠き部24aに対応させ、この状態で圧入により挿入口26cが伝達保持軸24の切欠き部24aで少し押し広げられることにより、伝達保持軸24が嵌合孔26bに挿入して嵌合するように構成されている。
また、この伝達嵌合部26は、図5(a)および図6(b)に示すように、その厚み方向における中間部にスリット溝26dが、伝達保持軸24の軸方向と直交する方向、つまり伝達部材10の長手方向に沿って形成された構成になっている。このため、伝達嵌合部26は、その厚み方向である伝達保持軸24の軸方向に弾性変形するように構成されている。これにより、伝達嵌合部26は、一対のガイド壁22a間に挿入された際に、スリット溝26dによって一対のガイド壁22aの各対向面に摺動可能に弾接するように構成されている。
ところで、伝達部材10の伝達本体部25における後側下部には、図6(a)および図6(b)に示すように、伝達保持部材12の規制部23に規制される肉厚の薄い係合部27が設けられている。この係合部27は、伝達本体部25の後側下部の両側面を切り欠くことにより、その厚みが規制部23の一対の規制壁間とほぼ同じ長さに形成されている。これにより、係合部27は、規制部23の一対の規制壁間に挿入されることにより、伝達部材10を回転可能にガイドするほか、梱包輸送時に伝達部材10の横振れを規制するように構成されている。
また、この伝達部材10の伝達本体部25は、図2および図7(b)に示すように、その下部が鍵2の上面に向けて突出して形成されている。この伝達本体部25の下端部には、第1伝達フェルト28が設けられている。この第1伝達フェルト28は、鍵2の後側上部に設けられたキャプスタン29が下側から当接するように構成されている。これにより、伝達部材10は、鍵2が押鍵された際に、第1伝達フェルト28に下側から当接する鍵2のキャプスタン29によって押し上げられて、伝達保持軸24を中心に反時計回りに回転するように構成されている。
さらに、伝達部材10の伝達本体部25は、図2および図7(b)に示すように、その前端上部が後端上部よりも高く形成され、これにより上辺部が後部下がりに傾斜するように形成されている。この伝達本体部25の前端上部には、第2伝達フェルト30が設けられている。
この第2伝達フェルト30は、図2および図7(b)に示すように、ハンマー部材11の後述するハンマー突起部31が上方から当接するように構成されている。これにより、伝達部材10は、鍵2が押鍵されて伝達保持軸24を中心に反時計回りに回転した際に、ハンマー部材11のハンマー突起部31を押し上げてハンマー部材11を時計回りに回転させるように構成されている。
一方、ハンマー支持レール18は、図1〜図3に示すように、伝達支持レール17と同様、断面が矩形状の角筒状に形成され、複数の鍵2の配列方向の全長に亘る長さに形成されている。このハンマー支持レール18は、鍵2の配列方向における所定箇所が複数の支持部材20の各前側レール支持部20d上に取り付けられるように構成されている。このハンマー支持レール18上には、複数のハンマー保持部材14が鍵2の配列方向に沿って取り付けられている。
ハンマー保持部材14は、ABS樹脂などの硬質の合成樹脂からなり、図8(a)および図8(b)に示すように、上方が開放されたレール状の本体板14aの後端部に複数のハンマー保持部15が例えば10個程度の各鍵2に対した状態で鍵2の配列方向に沿って一体に形成されている。このハンマー保持部15は、ハンマー部材11が回転自在に取り付けられて、ハンマー部材11の横振れを防ぐ軸支持部32を有している。
この場合、軸支持部32は、図3および図8に示すように、ハンマー保持部材14の本体板14a上の後端部(図3では左端部)に各伝達部材10と対応して形成された一対のガイド壁32aと、これら一対のガイド壁32a間に形成されたハンマー保持軸34と、を有している。一対のガイド壁32aは、ハンマー部材11の後述するハンマー嵌合部37をその配列方向の両側から摺動可能に挟んだ状態で、ハンマー部材11のハンマー嵌合部37を回転可能にガイドするガイド部を構成している。
この場合、ガイド部である一対のガイド壁32aには、図8(a)および図8(b)に示すように、ハンマー保持軸34からハンマー部材11の後端部側(図8(a)では左側)に向けて離れた箇所、つまり軸支持部32の一対のガイド壁32aの後端部に位置し、ハンマー部材11の後述するハンマーアーム36をその配列方向の両側から挟む一対の挟持突起32bが設けられている。
また、ハンマー部材11間に位置して互いに隣接する一対のガイド壁32a間には、図8(a)に示すように、連結押え部32cが設けられている。この連結押え部32cは、ハンマー部材11間に位置して互いに隣接する一対の挟持突起32b同士を連結し、かつハンマー部材11の配列方向における一対の挟持突起32bの弾性変形を抑制して、一対の挟持突起32bをハンマー部材11のハンマーアーム36の両側に押し付けるように構成されている。
これにより、ハンマー部材11は、図8(a)および図8(b)に示すように、一対のガイド壁32aによってハンマー嵌合部37がその配列方向の両側から摺動可能に挟まれると共に、一対の挟持突起32bによってハンマーアーム36がその配列方向の両側から摺動可能に挟まれ、この状態で連結押え部32cによって一対の挟持突起32bがハンマーアーム36の両側に押し付けられることにより、ハンマー部材11の横振れが阻止されるように構成される。
ハンマー部材11は、ABS樹脂などの硬質の合成樹脂からなり、図8および図9に示すように、ハンマー部35とハンマーアーム36とを有し、これらが一体に形成された構成になっている。ハンマー部35は、杓形状の縦板部35aを有し、その外周部およびその両側面にリブ部35bが形成された構成になっている。ハンマーアーム36は、前後方向の長さが伝達部材10とほぼ同じ長さの横板部36aを有し、その外周部および両側面にリブ部36bが形成された構成になっている。
このハンマーアーム36の前端部(図9では右端部)には、図8および図9に示すように、ハンマー保持部材14の軸支持部32に回転自在に取り付けられるハンマー嵌合部37が形成されている。このハンマー嵌合部37は、伝達嵌合部26と同様、全体がC字形状に形成され、ハンマーアーム36の前端部に連結首部37aを介して前方に突出して形成されている。すなわち、このハンマー嵌合部37は、鍵2の配列方向の厚みが軸支持部32の一対のガイド壁32a間とほぼ同じ長さに形成されて、一対のガイド壁32a間に摺動可能に挿入されるように構成されている。
また、このハンマー嵌合部37は、図8〜図10に示すように、その中心にハンマー保持部15のハンマー保持軸34が嵌合する嵌合孔37bが形成され、この嵌合孔37bの周囲における一部、つまり嵌合孔37bの周囲における前部にハンマー保持軸34が挿脱可能に挿入する挿入口37cが形成され、この挿入口37cを通してハンマー保持軸34が嵌合孔37bに挿入することにより、ハンマー保持軸34に回転可能に取り付けられるように構成されている。
この場合、ハンマー保持部15のハンマー保持軸34は、図8〜図10に示すように、その前後の両側部に切欠き部34aがそれぞれほぼ垂直な状態で互いに平行に形成されている。これにより、ハンマー保持軸34は、その前後方向(図8(b)では左右方向)の長さL2がハンマー保持軸34の外径R3よりも小さく(L2<R3)形成されている。また、ハンマー嵌合部37は、図10(a)に示すように、その嵌合孔37bの内径R4がハンマー保持軸34の外径R3と同じ大きさ(R4≒R3)に形成されている。
また、このハンマー嵌合部37の挿入口37cは、図9および図10に示すように、嵌合孔37bの中心からハンマー嵌合部37の外周に向けて放射状に形成されている。これにより、挿入口37cは、伝達嵌合部2の挿入口26cと同様、ハンマー嵌合部37の外周側が広く、内周側である嵌合孔37bの外周側が狭くなるように形成されている。この挿入口37cは、最も狭い箇所、つまり嵌合孔37bの外周に位置する箇所の開口幅W2がハンマー保持軸34の前後方向の長さL2と同じ長さであっても良いが、それよりも少し狭く(W≦L2)形成されていることが望ましい。
これにより、ハンマー嵌合部37は、図9および図10に示すように、挿入口37cを通してハンマー保持軸34が嵌合孔37bに挿入する際に、ハンマー部材11をハンマー保持軸34の上方に起立させて挿入口37cをハンマー保持軸34の切欠き部34aに対応させ、この状態で圧入により挿入口37cがハンマー保持軸34の切欠き部34aで少し押し広げられることにより、ハンマー保持軸34が嵌合孔37bに挿入して嵌合するように構成されている。
また、このハンマー嵌合部37は、図8(a)に示すように、その厚み方向における中間部にスリット溝37dが、ハンマー保持軸34の軸方向と直交する方向、つまりハンマー部材11の長手方向に沿って形成された構成になっている。これにより、ハンマー嵌合部37は、その厚み方向であるハンマー保持軸34の軸方向に弾性変形するように構成されている。
これにより、ハンマー嵌合部37は、図8(a)に示すように、一対のガイド壁32a間に挿入された際に、スリット溝37dによって一対のガイド壁32aの各対向面に摺動可能に弾接するように構成されている。この場合、ハンマー嵌合部37の後端部に位置するハンマーアーム36の前端部は、一対のガイド壁32aの各後端部に設けられた一対の挟持突起32b間にハンマーアーム36の配列方向の両側から摺動可能に挟まれ、この状態で連結押え部32cによって一対の挟持突起32bがハンマーアーム36の両側から押し付けられるように構成されている。
さらに、ハンマーアーム36の前端下部には、図9および図10に示すように、伝達部材10の伝達本体部25の前端上部に設けられた第2伝達フェルト30に上方から当接するハンマー突起部31が設けられている。これにより、ハンマー部材11は、伝達部材10が反時計回りに回転すると、その回転に応じてハンマー突起部31が押し上げられることにより、ハンマー保持部15のハンマー保持軸34を中心に時計回りに回転するように構成されている。
また、このハンマーアーム36は、図2および図10(b)に示すように、その後端下部が下限ストッパ38に上方から当接することにより、初期位置である下限位置に規制されるように構成されている。すなわち、この下限ストッパ38は、伝達支持レール17上に設けられた複数のストッパ支持部21に支持された下限ストッパレール39上に取り付けられている。この場合、複数のストッパ支持部21は、図10(a)および図10(b)に示すように、その各上部が後部下がりに傾斜して形成されている。
下限ストッパレール39は、図1および図10に示すように、下側に開放されたレール状に形成され、鍵2の配列方向の全長に亘る長さに形成されている。この下限ストッパレール39は、複数のストッパ支持部21の各上部に後部下りに傾斜した状態で取り付けられている。このため、下限ストッパ38は、下限ストッパレール39上に後部下がりに傾斜した状態で設けられている。これにより、ハンマー部材10は、ハンマーアーム36の後端下部が下限ストッパ38に上方から当接することにより、後部下がりに傾斜した状態で、初期位置に位置規制されるように構成されている。
また、このハンマーアーム36は、図2および図10(b)に示すように、その後端上部が上限ストッパ40に下方から当接することにより、上限位置が規制されるように構成されている。すなわち、この上限ストッパ40は、複数の支持部材20の各ストッパレール支持部20eに取り付けられた上限ストッパレール41の下面に取り付けられている。
この場合、上限ストッパレール41は、図2および図10(b)に示すように、断面がほぼL字形状に形成された長板であり、鍵2の配列方向の全長に亘る長さに形成されている。この上限ストッパレール41は、その水平部が複数の支持部材20の各ストッパレール支持部20eから後方に突出した状態で、垂直部が各ストッパレール支持部20eにビス41aによって取り付けられている。
上限ストッパ40は、図2および図10(b)に示すように、上限ストッパレール41の水平部の下面に設けられている。これにより、ハンマー部材10は、ハンマーアーム36がハンマー保持部15のハンマー保持軸34を中心に時計回りに回転した際に、ハンマーアーム36の後端上部が上限ストッパ40に下方から当接することにより、上限位置が規制されるように構成されている。
さらに、ハンマーアーム36の前端上部には、図2および図10(b)に示すように、スイッチ押圧部42が形成されている。このハンマーアーム36のスイッチ押圧部42に対応する上方には、スイッチ基板43が一対の基板支持レール44によって配置されている。これら一対の基板支持レール44は、それぞれ断面がL字形状に形成された長板であり、鍵2の配列方向の全長に亘る長さに形成されている。
これら一対の基板支持レール44は、図2および図10(b)に示すように、その各水平部が複数の支持部材20の各基板レール支持部20f上に所定間隔離れた状態で取り付けられている。スイッチ基板43は、図1に示すように、複数に分割されている。すなわち、この実施形態では、スイッチ基板43が例えば4つに分割されて20個程度の各鍵2に対応する長さで、一対の基板支持レール44上に取り付けられている。
これらスイッチ基板43の下面には、図1、図2および図10(b)に示すように、ゴムスイッチ45がそれぞれ設けられている。このゴムスイッチ45は、鍵2の配列方向に長いゴムシートに逆ドーム状の膨出部45aが複数のハンマーアーム36にそれぞれ対応して形成された構成になっている。この膨出部45aの内部には、スイッチ基板43の下面に設けられた複数の固定接点(図示せず)に接離可能に接触する複数の可動接点45bがハンマーアーム36の前後方向に沿って設けられている。
これにより、ゴムスイッチ45は、図2に示すように、ハンマー部材11がハンマー保持部15のハンマー保持軸34を中心に時計回りに回転して、ハンマーアーム36のスイッチ押圧部42によって下側から押圧された際に、逆ドーム状の膨出部45aが弾性変形して、複数の可動接点45bが時間を持って順次、複数の固定接点に接触することにより、鍵2の押鍵強さに応じたスイッチ信号を出力するように構成されている。
次に、このような電子鍵盤楽器の鍵盤装置1を組み立てる場合について説明する。
まず、ベース板5上に複数の鍵2および複数の支持部材20を設置する。この場合には、図1および図2に示すように、88個の鍵2をベース板5上にバランスピン4a、4bによってそれぞれ上下方向に回転可能に取り付けた状態で並列に配列させる。また、支持部材20をベース板5上における鍵2の配列方向における両端部に位置する箇所と、20個の鍵2ごとに位置する3箇所の各鍵2間の箇所とに取り付ける。
この状態で、図3に示すように、複数の支持部材20の各後側レール支持部20c上に伝達支持レール17を取り付けて鍵2の配列方向の全長に亘って配置すると共に、この伝達支持レール17上に複数の伝達保持部材12および複数のストッパ支持部21を鍵2の配列方向に沿って取り付ける。
この場合には、複数のストッパ支持部21を、複数の支持部材10に対応する伝達支持レール17上の5箇所に、複数の伝達保持部材12の上方に突出させた状態で取り付ける。同様に、複数の支持部材20の各前側レール支持部20d上にハンマー支持レール18を取り付けて鍵2の配列方向の全長に亘って配置すると共に、このハンマー支持レール18上に複数のハンマー保持部材14を鍵2の配列方向に沿って取り付ける。
この状態で、複数の伝達部材10を複数の伝達保持部材12の各伝達保持部13に順次取り付ける。この場合には、図7(a)に示すように、伝達部材10を伝達保持部13の上方に起立させて、伝達嵌合部26の挿入口26cを伝達保持部13の伝達保持軸24に対応させ、この状態で圧入により挿入口26cを通して伝達保持軸24が嵌合孔26bに挿入する。
このときには、挿入口26cは伝達嵌合部26の外周側が広く、内周側が狭く形成されているので、挿入口26cを伝達保持軸24に簡単にかつ容易に挿入させることができる。また、伝達保持軸24が挿入口26cに挿入する際には、挿入口26cが伝達保持軸24の切欠き部24aで少し押し広げられることにより、挿入口26cを通して伝達保持軸24が嵌合孔26bに挿入して回転可能に嵌合する。この状態で、伝達保持軸24を中心に伝達部材10を時計回りに回転させる。
このときには、伝達嵌合部26が軸支持部22の一対のガイド壁22a間に挿入された際に、伝達嵌合部26のスリット溝26dによって、伝達嵌合部26が一対のガイド壁22aの各対向面に摺動可能に弾接して挟まれた状態で回転する。このため、伝達部材10が鍵2の配列方向に横触れすることがない。また、このときには、伝達部材10の下部の第1伝達フェルト28が鍵2のキャプスタン29に上方から当接し、伝達部材10が初期位置に規制される。
この場合には、伝達部材10の後側下部に設けられた係合部27が伝達保持部15の規制部23である一対の規制壁間に挿入されて、伝達部材10を回転可能にガイドするほか、梱包輸送時に伝達部材10が鍵2の配列方向に横振れするのを規制する。また、この状態では、伝達嵌合部26の挿入口26cが伝達保持軸24の後部側の切欠き部24aに対応することにより、伝達嵌合部26が不用意に伝達保持軸24から挿入口26cを通して抜け出すことがない。
このように、複数の伝達部材10をそれぞれ起立させて伝達保持部材12の各伝達保持部13に対応させ、この状態で伝達部材10の各伝達嵌合部26を各伝達保持部13の各伝達保持軸24に順次嵌合させることにより、複数の伝達部材10が伝達保持部材12の各伝達保持部13に順次取り付けられる。この取付作業は、複数の伝達保持部材の各伝達保持部13にも同様に行われる。これにより、すべての鍵2に対応してすべての伝達部材10が取り付けられる。
この後、複数のストッパ支持部21の上部に下限ストッパレール39を取り付け、この下限ストッパレール39上に下限ストッパ38を取り付ける。そして、複数のハンマー部材11をそれぞれ複数のハンマー保持部材14の各ハンマー保持部15に順次取り付ける。この場合には、図10(a)に示すように、ハンマー部材11をハンマー保持部15の上方に起立させて、ハンマー嵌合部37の挿入口37cをハンマー保持部15のハンマー保持軸34に対応させ、この状態で圧入により挿入口37cを通してハンマー保持軸23が嵌合孔37bに挿入する。
このときには、挿入口37cはハンマー嵌合部37の外周側が広く、内周側が狭く形成されているので、挿入口37cをハンマー保持軸34に簡単にかつ容易に挿入させることができる。また、ハンマー保持軸34が挿入口37cに挿入する際には、挿入口37cがハンマー保持軸34の切欠き部34aで少し押し広げられることにより、挿入口37cを通してハンマー保持軸34が嵌合孔37bに挿入して回転可能に嵌合する。
このときには、ハンマー嵌合部37が軸支持部32の一対のガイド壁32a間に挿入された際に、ハンマー嵌合部37のスリット溝37dによって、ハンマー嵌合部37が一対のガイド壁32aの各対向面に摺動可能に弾接して挟まれた状態で回転する。また、このときには、ハンマー嵌合部37の後端部に位置するハンマーアーム36の前端部が、一対のガイド壁32aの各後端部に設けられた一対の挟持突起32bによってハンマーアーム36の配列方向の両側から摺動可能に挟まれる。
この場合、一対の挟持突起32bは、連結押え部32cによってハンマーアーム36の配列方向における弾性変形が抑制されている。このため、ハンマーアーム36の前端部は、一対の挟持突起32bが連結押え部32cによってハンマーアーム36の配列方向の両側から押し付けられる。これにより、ハンマー部材11は、一対のガイド壁32aと一対の挟持突起32bと連結押え部32cとによって鍵2の配列方向に横触れすることがなく、上下方向に円滑に回転する。
この状態で、ハンマー保持軸34を中心にハンマー部材11を反時計回りに回転させる。すると、ハンマー部材11のハンマー突起部31が伝達部材10の第2伝達フェルト30に上方から当接すると共に、ハンマーアーム36の後側下部が下限ストッパ38に上方から当接する。これにより、ハンマー部材11が後部下がりに傾斜した状態で初期位置に規制される。
このように、複数のハンマー部材11をそれぞれ起立させてハンマー保持部材14の各ハンマー保持部15に対応させ、この状態でハンマー部材11の各ハンマー嵌合部37を各ハンマー保持部15の各ハンマー保持軸34に順次嵌合させることにより、複数のハンマー部材11がハンマー保持部材14の各ハンマー保持部15に順次取り付けられる。この取付作業は、複数のハンマー保持部材14の各ハンマー保持部15にも同様に行われる。これにより、すべての鍵2に対応してすべてのハンマー部材11が取り付けられる。
この後、複数の支持部材20の各ストッパレール支持部20eに上限ストッパレール41を取り付け、この上限ストッパレール41の下面に上限ストッパ40を取り付ける。また、複数の支持部材20の各基板レール支持部20f上に所定間隔離して一対の基板支持レール44を取り付け、これら一対の基板支持レール44上に複数のスイッチ基板43を鍵2の配列方向に沿って取り付ける。
この場合には、予め、スイッチ基板43の下面にゴムスイッチ45を取り付ける。そして、このスイッチ基板43を一対の基板支持レール44上に取り付ける際には、ゴムスイッチ45の各膨出部45aを複数のハンマーアーム36の各スイッチ押圧部42にそれぞれ対応させる。
次に、このような電子鍵盤楽器の鍵盤装置1の作用について説明する。
この鍵盤装置1では、鍵2を押鍵操作して演奏をする。このときには、鍵2が押鍵されると、鍵2がバランスピン4a、4bを中心に時計回りに回転し、鍵2のキャプスタン29が伝達部材10を押し上げる。これにより、伝達部材10が伝達保持部13の伝達保持軸24を中心に反時計回りに回転する。
このときには、伝達部材10の伝達嵌合部26の嵌合孔26aに伝達保持部13の伝達保持軸24が嵌合しているので、伝達部材10が鍵2の前後方向に位置ずれすることなく、伝達保持軸24を中心に円滑に回転する。また、このときには、伝達部材10の伝達嵌合部26が伝達保持部13の一対のガイド壁22a間に摺動回転可能に挟まれた状態でガイドされるので、伝達部材10が横振れすることなく、円滑に上下方向に回転する。
このように、伝達部材10が鍵2のキャプスタン29によって押し上げられて反時計回りに回転すると、この伝達部材10の第2フェルト30によってハンマー部材11のハンマー突起部31が押上げられる。これにより、ハンマー部材11がハンマー保持部15のハンマー保持軸34を中心に時計回りに回転して、鍵2にアクション荷重を付与する。
このときには、伝達部材10と同様、ハンマー部材11のハンマー嵌合部37の嵌合孔37aにハンマー保持部15のハンマー保持軸34が嵌合しているので、ハンマー部材11が鍵2の前後方向に位置ずれすることなく、ハンマー保持軸34を中心に円滑に回転する。また、このときには、ハンマー部材11のハンマー嵌合部37がハンマー保持部15の一対のガイド壁32a間および一対の挟持突起32bに摺動回転可能に挟まれた状態でガイドされるので、ハンマー部材11が横振れすることなく、円滑に上下方向に回転する。
このようにハンマー部材11がハンマー保持軸34を中心に時計回りに回転する際には、ハンマー部材11の慣性モーメントによって鍵2にアクション荷重が付与される。すなわち、ハンマーアーム36は、鍵2の前後方向の長さが伝達部材10とほぼ同じ長さに形成され、このハンマーハンマーアーム36の後端部にハンマー部35が形成され、この状態でハンマーアーム36の前端部の嵌合部37がハンマー保持軸34に回転可能に取り付けられている。
このため、ハンマー部材11がハンマー保持軸34を中心に時計回りに回転する際には、ハンマー部材11に慣性モーメントが発生し、この慣性モーメントによって鍵2にアクション荷重が付与される。これにより、アコースティックピアノの鍵タッチ感に極めて近似した鍵タッチ感が得られる。
このようにハンマー部材11がハンマー保持軸34を中心に時計回りに回転すると、ハンマーアーム36のスイッチ押圧部42がスイッチ基板43に設けられたゴムスイッチ45の逆ドーム状の膨出部45aを下側から押圧する。これにより、逆ドーム状の膨出部45aが弾性変形して、膨出部45a内の複数の可動接点45bが時間を持って順次、複数の固定接点に接触することにより、鍵2の押鍵強さに応じたスイッチ信号を出力し、スピーカ(図示せず)から楽音を発生する。
そして、ハンマー部材11がハンマー保持軸34を中心に更に時計回りに回転すると、ハンマーアーム36の後端上部が上限ストッパ40に下側から当接して、ハンマー部材11の回転が規制される。この後、鍵2が離鍵動作を開始すると、伝達部材10が時計回りに回転して初期位置に戻ると共に、ハンマー部材11が反時計回りに回転して初期位置に戻る。
このように、この電子鍵盤楽器のアクション機構3によれば、並列に配列された複数の鍵2と、これら複数の鍵2それぞれに対応して設けられ、当該複数の鍵2それぞれの押鍵操作に応じて変位する複数の伝達部材10と、これら複数の伝達部材10それぞれに設けられ、押鍵操作に対応する伝達部材10の変位に応じて回転動作することにより、押鍵操作されている鍵2に対してアクション荷重を付与する複数のハンマー部材11と、複数の伝達部材10それぞれに対応して設けられ、当該複数の伝達部材10それぞれを回転自在に保持する伝達保持軸24を有する複数の伝達保持部23と、を備え、各伝達部材10は、伝達保持軸24に挿脱可能に挿入して回転自在に取り付けられる伝達嵌合部26を有していることにより、組立て作業が容易で、生産性が良く、低コスト化を図ることができる。
すなわち、この電子鍵盤楽器のアクション機構3では、伝達部材10の伝達嵌合部26を伝達保持部13の伝達保持軸24にその軸方向と直交する方向から挿脱可能に挿入するだけで、伝達部材10を伝達保持部13に簡単にかつ容易に取り付けることができる。このため、予め、複数の伝達保持部13を個別に製作して組み付ける必要がなく、複数の伝達保持部13を一度に設置して、伝達部材10を伝達保持部13に個別に取り付けることができる。これにより、組立て作業が容易にできるので、生産性が良く、低コスト化を図ることができる。
この場合、伝達保持部13の伝達保持軸24は、その両側部に一対の切欠き部24aがほぼ垂直な状態で互いに平行に形成されており、伝達部材10の伝達嵌合部26は、その中心部に嵌合孔26bが形成され、その周囲に挿入口26cが形成されていることにより、伝達保持軸24の両側部に形成された一対の切欠き部24aに沿う垂直方向における上方から伝達嵌合部26の挿入口26cを通して伝達保持軸24を伝達嵌合部26の嵌合孔26bに嵌合させれば良いので、伝達部材10を伝達保持部13に簡単にかつ容易に取り付けることができる。
すなわち、伝達保持軸24は、その前後方向の長さL1が伝達保持軸24の外径R1よりも小さく形成されており、伝達嵌合部26は、その嵌合孔26bの内径R2が伝達保持軸24の外径R1と同じ大きさに形成され、その挿入口26cの最も狭い箇所の開口幅W1が伝達保持軸24の前後方向の長さL1よりも少し狭く形成されているので、伝達嵌合部26の挿入口26cを通して伝達保持軸24が嵌合孔26bに挿入する際に、圧入することにより伝達保持軸24の切欠き部24aで挿入口26cを少し押し広げて、伝達保持軸24を嵌合孔26bに嵌合させることができる。
このため、複数の伝達部材10を伝達保持部材12に取り付ける前に、予め、複数の伝達保持部13が鍵2の配列方向に沿って形成された伝達保持部材12を設置しても、複数の伝達保持部13に各伝達部材10を簡単にかつ容易に順次取り付けることができるので、組立て作業が容易にでき、生産性の向上を図ることができる。この場合、挿入口26cは、伝達嵌合部26の外周側が広く、内周側が狭く形成されているので、挿入口26cを伝達保持軸24に簡単にかつ容易に挿入させることができ、これによっても組立て作業が容易にでき、生産性の向上を図ることができる。
また、伝達保持部13には、伝達部材10の横振れを防ぐ一対のガイド壁22aが設けられていることにより、伝達保持部13の伝達保持軸24に伝達部材10の伝達嵌合部26を回転可能に取り付けると、伝達嵌合部26を一対のガイド壁22aで摺動可能に挟むことができる。この場合、伝達嵌合部26には、スリット溝26dが伝達部材10の長手方向に沿って形成されているので、伝達嵌合部26が一対のガイド壁22a間に挿入された際に、スリット溝26dによって一対のガイド壁22aに摺動可能に弾接させることができる。
このため、このアクション機構3では、押鍵操作に応じて伝達部材10が回転する際に、伝達保持部13の一対のガイド壁22aによって伝達部材10が鍵2の配列方向に横振れするのを防ぐことができ、これにより伝達部材10を円滑にかつ良好に回転させることができると共に、伝達部材10の位置精度と動作精度とを高めることができる。
さらに、伝達保持部13には、伝達部材10の横方向の位置を規制する規制部23が設けられており、この規制部23は、伝達保持部材12の本体板12a上に形成された一対の規制壁であり、伝達部材10の伝達本体部25における後側下部の両側面が切り欠かれた係合部27を挟んだ状態で伝達部材10の横方向の位置を規制する構成であることにより、規制部23の一対の規制壁間で伝達部材10の係合部27を規制することができるので、伝達部材10を回転カの射にガイドすることができるほか、梱包搬送時に伝達部材10を横振れさせずに、良好に位置規制できる。
また、この電子鍵盤楽器のアクション機構3では、複数の伝達保持部13が鍵2の配列方向に沿って一体に形成されていることにより、複数の伝達部材10を伝達保持部材12に取り付ける前に、予め、複数の伝達部材10をそれぞれ回転自在に保持する複数の伝達保持部13を個別に製作して組み付ける必要がなく、伝達保持部材12を設置するだけで、簡単に複数の伝達保持部13を一度に設置することができる。このため、これによっても組立て作業が容易にできるので、生産性が良く、低コスト化を図ることができる。
また、この電子鍵盤楽器のアクション機構3によれば、並列に配列された複数の鍵2と、これら複数の鍵2それぞれに対応して設けられ、当該複数の鍵2それぞれの押鍵操作に応じて変位する複数の伝達部材10と、これら複数の伝達部材10それぞれに設けられ、押鍵操作に対応する伝達部材10の変位に応じて回転動作することにより、押鍵操作されている鍵2に対してアクション荷重を付与する複数のハンマー部材11と、これら複数のハンマー部材11それぞれに対応して設けられ、当該複数のハンマー部材11それぞれを回転自在に保持するハンマー保持軸34を有する複数のハンマー保持部15と、を備え、各ハンマー部材11は、ハンマー保持軸34に挿脱可能に挿入して回転自在に取り付けられるハンマー嵌合部37を有していることにより、組立て作業が容易で、生産性が良く、低コスト化を図ることができる。
すなわち、この電子鍵盤楽器のアクション機構3では、ハンマー部材11のハンマー嵌合部37をハンマー保持部15のハンマー保持軸34にその軸方向と直交する方向から挿脱可能に挿入するだけで、ハンマー部材11をハンマー保持部15に簡単にかつ容易に取り付けることができる。このため、予め、複数のハンマー保持部15を個別に製作して組み付ける必要がなく、複数のハンマー保持部15を一度に設置して、ハンマー部材11をハンマー保持部15に個別に取り付けることができる。これにより、組立て作業が容易にできるので、生産性が良く、低コスト化を図ることができる。
この場合、ハンマー保持部15のハンマー保持軸34は、その両側部に一対の切欠き部34aがほぼ垂直な状態で互いに平行に形成されており、ハンマー部材11のハンマー嵌合部37は、その中心部に嵌合孔37bが形成され、その周囲に挿入口37cが形成されていることにより、ハンマー保持軸34の両側部に形成された一対の切欠き部34aに沿う垂直方向である上方からハンマー嵌合部37の挿入口37cを通してハンマー保持軸34をハンマー嵌合部37の嵌合孔37bに嵌合させれば良いので、ハンマー部材11をハンマー保持部15の簡単にかつ容易に取り付けることができる。
すなわち、ハンマー保持軸34は、その前後方向の長さL2がハンマー保持軸34の外径R3よりも小さく形成されており、ハンマー嵌合部37は、その嵌合孔37bの内径R4がハンマー保持軸34の外径R3と同じ大きさに形成され、その挿入口37cの最も狭い箇所の開口幅W2がハンマー保持軸34の前後方向の長さL2よりも少し狭く形成されているので、ハンマー嵌合部37の挿入口37cを通してハンマー保持軸34が嵌合孔37bに挿入する際に、圧入することによりハンマー保持軸34の切欠き部34aで挿入口26cを少し押し広げて、ハンマー保持軸34を嵌合孔37bに嵌合させることができる。
このため、複数のハンマー部材11をハンマー保持部材14に取り付ける前に、予め、複数のハンマー保持部15が鍵2の配列方向に沿って形成されたハンマー保持部材14を設置しても、複数のハンマー保持部15に各ハンマー部材11を簡単にかつ容易に順次取り付けることができるので、組立て作業が容易にでき、生産性の向上を図ることができる。この場合、挿入口37cはハンマー嵌合部37の外周側が広く、内周側が狭く形成されているので、挿入口37cをハンマー保持軸34に簡単にかつ容易に挿入させることができ、これによっても組立て作業が容易にでき、生産性の向上を図ることができる。
また、ハンマー保持部15には、ハンマー部材11の横振れを防ぐ一対のガイド壁32aが設けられていることにより、ハンマー保持部15のハンマー保持軸34にハンマー部材11のハンマー嵌合部37を回転可能に取り付けると、ハンマー嵌合部37を一対のガイド壁32aで摺動可能に挟むことができる。この場合、ハンマー嵌合部37には、スリット溝37dがハンマー部材11の長手方向に沿って形成されているので、ハンマー嵌合部37が一対のガイド壁32a間に挿入された際に、スリット溝37dによって一対のガイド壁32aに摺動可能に弾接させることができる。
また、このハンマー保持部15に設けられたガイド部である一対のガイド壁32aの内面には、ハンマー保持軸34からハンマー部材11の後端部側に向けて離れた箇所、つまり軸支持部32の一対のガイド壁32aの後端部に位置し、かつハンマー部材11をその配列方向の両側から挟む一対の挟持突起32bを備えているので、これら一対の挟持突起32bによってハンマー嵌合部37の後端部に位置するハンマーアーム36の前端部を摺動可能な状態で挟むことができる。
このため、ハンマー部材11は、そのハンマー嵌合部37が一対のガイド壁32aで摺動可能に挟まれると共に、ハンマー嵌合部37の後端部に位置するハンマーアーム36の前端部が一対の挟持突起32bによって摺動可能な状態で挟まれるので、これら一対のガイド壁32aおよび一対の挟持突起32bによってハンマー部材11の横振れを確実にかつ良好に防ぐことができる。
この場合、一対の挟持突起32bは、ハンマー保持軸34から離れた箇所に設けられているので、ハンマー部材11の横振れを効率良く防ぐことができる。さらに、この一対の挟持突起32bを弾性材料で構成し、ハンマー部材11をその配列方向の両側から弾力的に挟むように構成しても良い。
また、ハンマー部材11間に位置して互いに隣接する一対のガイド壁32a間には、ハンマー部材11間に位置して互いに隣接する一対の挟持突起32b同士を連結し、かつハンマーアーム36の配列方向における一対の挟持突起32bの弾性変形を抑制して、一対の挟持突起32bをハンマー部材11のハンマーアーム36の両側に押し付ける連結押え部32cが設けられていることにより、この連結押え部32cによって一対の挟持突起32bをハンマーアーム36の前端部にその配列方向の両側から確実にかつ良好に押えることができる。
これにより、このアクション機構3では、押鍵操作に応じてハンマー部材11が回転する際に、ハンマー保持部15の一対のガイド壁32aと一対の挟持突起32bと連結押え部32cとによってハンマー部材11が鍵2の配列方向に横振れするのを確実にかつ良好に防ぐことができるので、ハンマー部材11を円滑にかつ良好に回転させることができると共に、ハンマー部材11の位置精度と動作精度とを高めることができる。
また、この電子鍵盤楽器のアクション機構3では、複数のハンマー保持部15が鍵2の配列方向に沿って一体に形成されていることにより、複数のハンマー部材11をハンマー保持部材14に取り付ける前に、予め、複数のハンマー部材11をそれぞれ回転自在に保持する複数のハンマー保持部15を個別に製作して組み付ける必要がなく、ハンマー保持部材14を設置するだけで、簡単に複数のハンマー保持部15を一度に設置することができる。このため、組立て作業が容易にできるので、生産性が良く、低コスト化を図ることができる。
また、この電子鍵盤楽器のアクション機構3では、鍵2の配列方向に沿って配置されて伝達保持部材12が取り付けられる伝達支持レール17と、鍵2の配列方向に沿って配置されてハンマー保持部材14が取り付けられるハンマー支持レール18と、を備えていることにより、複数の伝達保持部13が鍵2の配列方向に沿って一体に形成された伝達保持部材12を伝達支持レール17上に順次取り付けることができると共に、複数のハンマー保持部15が鍵2の配列方向に沿って一体に形成されたハンマー保持部材14をハンマー支持レール18上に順次取り付けることができ、これによっても組立て作業の簡素化を図ることができる。
さらに、この電子鍵盤楽器のアクション機構3では、鍵2の配列方向の全長における予め定められた複数個所にそれぞれ配置され、伝達支持レール17およびハンマー支持レール18を支持する複数の支持部材20を備えていることにより、これら複数の支持部材20によって伝達支持レール17およびハンマー支持レール18を鍵2の配列方向の全長に亘って安定した状態で確実にかつ良好に梁渡すことができるので、確実にかつ良好に複数の伝達部材10および複数のハンマー部材11を取り付けることができる。
なお、上述した実施形態では、伝達保持部材12の複数の伝達保持部13にそれぞれ設けられた伝達保持軸24の両側に切欠き部24aを互いに平行に形成し、伝達部材10の伝達嵌合部26の中心部に嵌合孔26bを形成し、その周囲の一部に挿入口26cを形成し、圧入により伝達保持軸24の切欠き部24aで挿入口26cを少し押し広げて、伝達保持軸24を嵌合孔26bに嵌合させるように構成した場合について述べたが、これに限らず、例えば図11(a)および図11(b)に示す第1変形例のように構成しても良い。
すなわち、この第1変形例は、伝達保持部材12の複数の伝達保持部13にそれぞれ設けられた伝達保持軸50を断面円形状の丸棒状に形成し、伝達部材10の伝達嵌合部51の中心部に嵌合孔51bを形成し、その周囲の一部に挿入口51cを形成し、この状態で伝達嵌合部51にその径方向に弾力をもたせて弾性変形するように形成した構成になっている。
この場合、伝達嵌合部51は、嵌合孔51bの周囲に沿って円弧状のスリット孔51dが形成されていることにより、径方向に弾性変形するように構成されている。このため、挿入口51cは、その最も狭い箇所の幅W3が伝達保持軸50の外径R5よりも小さく形成されていても、伝達保持軸50が通り抜ける際に、伝達嵌合部51を嵌合孔51bの径方向に弾性変形させるように構成されている。
このような第1変形例では、図11(a)および図11(b)に示すように、伝達嵌合部51の挿入口51cを通して伝達保持軸50を嵌合孔51bに挿入する際に、伝達部材10を伝達保持軸50の軸方向と直交する任意の方向から伝達嵌合部51の挿入口51cに伝達保持軸50を挿入させることができる。
また、この第1変形例では、伝達嵌合部51の挿入口51cに伝達保持軸50を挿入する際に、伝達保持軸50によって伝達嵌合部51の挿入口51cが径方向に押し広けられて伝達嵌合部51を良好に弾性変形させることができるので、伝達保持軸50を嵌合孔51bに確実にかつ良好に挿入することができ、この状態で伝達嵌合部51が弾性復帰して弾力的に伝達保持軸50に嵌合させることができるので、伝達保持軸50を中心に伝達部材10を回転可能な状態で良好に取り付けることができる。
また、上述した実施形態では、ハンマー保持部材14の複数のハンマー保持部15にそれぞれ設けられたハンマー保持軸34の両側に切欠き部34aを互いに平行に形成し、ハンマー部材11のハンマー嵌合部37の中心部に嵌合孔37bを形成し、その周囲の一部に挿入口37cを形成し、圧入により伝達保持軸34の切欠き部34aで挿入口37cを少し押し広げて、伝達保持軸34を嵌合孔37bに嵌合させるように構成した場合について述べたが、これに限らず、例えば図12(a)および図12(b)に示す第2変形例のように構成しても良い。
すなわち、この第2変形例は、ハンマー保持部材14の複数のハンマー保持部15に設けられた伝達保持軸55を断面円形状の丸棒状に形成し、ハンマー部材11のハンマー嵌合部56の中心部に嵌合孔56bを形成し、その周囲に挿入口56cを形成し、この状態でハンマー嵌合部56にその径方向に弾力をもたせて弾性変形するように形成した構成になっている。
この場合、ハンマー嵌合部56は、嵌合孔56bの周囲に沿って円弧状のスリット孔56dが形成されていることにより、径方向に弾性変形するように構成されている。このため、挿入口56cは、その最も狭い箇所の幅W4がハンマー保持軸55の外径R6よりも小さく形成されていても、ハンマー保持軸55が通り抜ける際に、ハンマー嵌合部56を嵌合孔56bの径方向に弾性変形させるように構成されている。
このような第2変形例では、図12(a)および図12(b)に示すように、ハンマー嵌合部56の挿入口56cを通してハンマー保持軸55を嵌合孔56bに挿入する際に、ハンマー部材11をハンマー保持軸55の軸方向と直交する任意の方向からハンマー嵌合部56の挿入口56cをハンマー保持軸55に挿入させることができる。
また、この第2変形例では、ハンマー嵌合部56の挿入口56cにハンマー保持軸55を挿入する際に、ハンマー保持軸55によってハンマー嵌合部56が径方向に押し広けられて良好に弾性変形させることができるので、ハンマー保持軸55を嵌合孔56bに確実にかつ良好に挿入することができ、この状態でハンマー嵌合部56が弾性復帰して弾力的にハンマー保持軸55に嵌合させることができるので、ハンマー保持軸55を中心にハンマー部材11を回転可能な状態で良好に取り付けることができる。
さらに、上述した実施形態では、伝達支持レール17とハンマー支持レール18とが鍵2の配列方向の全長に亘る長さに形成されている場合について述べたが、これに限らず、例えば図13に示す第3変形例のように、伝達支持レール60とハンマー支持レール61とをそれぞれ複数に分割して鍵2の配列方向の全長に亘って配置するように構成して良い。
この場合、伝達支持レール60とハンマー支持レール61とを複数の支持部材20の配置間隔ごとに4つに分割しても良く、また鍵2の配列方向における全長の半分に分割しても良く、さらに3つに分割しても良い。また、同様に、下限ストッパレール39と上限ストッパレール41も、複数の支持部材20の配置間隔ごとに4つに分割しても良く、また鍵2の配列方向における全長の半分に分割しても良く、さらに3つに分割しても良い。
なおまた、上述した実施形態では、伝達保持部材12に複数の伝達保持部13を10個程度の鍵2にそれぞれ対応させて一体に形成し、ハンマー保持部材14に複数のハンマー保持部15を10個程度の鍵2にそれぞれ対応させて一体に形成した場合について述べたが、これに限らず、例えば複数の伝達保持部13および複数のハンマー保持部15をそれぞれ20個程度の鍵2にそれぞれ対応させて一体に形成しても良く、またこれらに限らず、5個程度の各鍵2に対応するように一体に形成しても良く、その数は自由に選択して一体に形成しても良い。
また、上述した実施形態では、ハンマー保持部15に設けられたガイド部である一対のガイド壁32aの内面に、ハンマー部材11をその配列方向の両側から挟む一対の挟持突起32bを備えている場合について述べたが、これに限らず、例えば図14に示す第4変形例のように構成しても良い。
すなわち、この第4変形例のガイド部は、一対のガイド壁32aがハンマー保持軸15からハンマー部材11の後端部側に向けて延出され、この延出された一対のガイド壁32aにハンマー部材11をその配列方向の両側から弾力的に挟む一対の弾性挟持部32dを形成した構成になっている。
この場合、一対の弾性挟持部32dは、図14に示すように、ハンマー保持軸15からハンマー部材11の後端部側に位置する一対のガイド壁32aの肉厚を薄くすることにより形成されている。すなわち、一対の弾性挟持部32dは、一対のガイド壁32aの各外面側を削り取ることにより、肉厚を薄く形成してハンマー部材11の配列方向に弾力性を有するように構成されている。
これにより、ハンマー部材11は、図14に示すように、一対のガイド壁32aによってハンマー嵌合部37がその配列方向の両側から摺動可能に挟まれると共に、一対の弾性挟持部32dによってハンマーアーム36がその配列方向の両側から摺動可能に弾力的に挟まれることにより、ハンマー部材11の横振れを阻止するように構成される。
また、上述した実施形態およびその第4変形例では、ハンマー部材11を回転可能に保持するハンマー保持部15に、ガイド部である一対のガイド壁32aおよび一対の挟持突起32bまたは一対の弾性挟持部32dを設けた場合について述べたが、これに限らず、伝達部材10を回転可能に保持する伝達保持部13に、ハンマー保持部15の一対の挟持突起32bおよび連結押え部32b、または一対の弾性挟持部32dと同じ構造の一対の挟持突起および連結押え部、または一対の弾性挟持部を設けても良い。
さらに、例えば、伝達部材(ウイペン)は、回転動作するものに限らず、押鍵にともなって変位する(移動する)ことにより、押鍵の力を伝達する構造となっていても良い。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、並列に配列された複数の鍵と、前記複数の鍵それぞれに対応して設けられ、当該複数の鍵それぞれの押鍵操作に応じて変位する複数の伝達部材と、前記複数の伝達部材それぞれに設けられ、押鍵操作に対応する前記伝達部材の変位に応じて回転動作することにより、前記押鍵操作されている鍵に対してアクション荷重を付与する複数のハンマー部材と、前記複数の伝達部材それぞれに対応して設けられ、当該複数の伝達部材それぞれを回転自在に保持する伝達保持軸を有する複数の伝達保持部と、を備え、前記各伝達部材は、前記伝達保持軸に挿脱可能に挿入して回転自在に取り付けられる伝達嵌合部を有していることを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構である。
請求項2に記載の発明は、並列に配列された複数の鍵と、前記複数の鍵それぞれに対応して設けられ、当該複数の鍵それぞれの押鍵操作に応じて変位する複数の伝達部材と、前記複数の伝達部材それぞれに設けられ、押鍵操作に対応する前記伝達部材の変位に応じて回転動作することにより、前記押鍵操作されている鍵に対してアクション荷重を付与する複数のハンマー部材と、前記複数のハンマー部材それぞれに対応して設けられ、当該複数のハンマー部材それぞれを回転自在に保持するハンマー保持軸を有する複数のハンマー保持部と、を備え、前記各ハンマー部材は、前記ハンマー保持軸に挿脱可能に挿入して回転自在に取り付けられるハンマー嵌合部を有していることを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の鍵盤楽器のアクション機構において、前記伝達部材の前記伝達嵌合部は、その中心部に前記伝達保持軸が嵌合する嵌合孔が形成され、この嵌合孔の周囲における一部に前記伝達保持軸が挿脱可能に挿通する挿入口が形成されていることを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の鍵盤楽器のアクション機構において、前記伝達保持部には、前記伝達部材の横振れを防ぐガイド部がそれぞれ設けられていることを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構である。
請求項5に記載の発明は、請求項1、請求項3、請求項4のいずれかに記載の鍵盤楽器のアクション機構において、前記伝達嵌合部には、スリット溝が前記伝達部材の長手方向に沿って設けられていることを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構である。
請求項6に記載の発明は、請求項1、請求項3〜請求項5のいずれかに記載の鍵盤楽器のアクション機構において、前記複数の伝達保持部は、前記鍵の配列方向に沿って一体に形成されていることを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構である。
請求項7に記載の発明は、請求項2に記載の鍵盤楽器のアクション機構において、前記ハンマー部材の前記ハンマー嵌合部は、その中心部に前記ハンマー保持軸が嵌合する嵌合孔が形成され、この嵌合孔の周囲における一部に前記ハンマー保持軸が挿脱可能に挿通する挿入口が形成されていることを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構である。
請求項8に記載の発明は、請求項2に記載の鍵盤楽器のアクション機構において、前記ハンマー保持部は、前記複数のハンマー部材それぞれに対応して、前記各ハンマー部材を両側から挟む一対のガイド壁を備えていることを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構である。
請求項9に記載の発明は、請求項2に記載の鍵盤楽器のアクション機構において、前記ハンマー保持部は、前記複数のハンマー部材それぞれに対応して、前記各ハンマー部材を両側から挟む一対の挟持突起を備えていることを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構である。
請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の鍵盤楽器のアクション機構において、前記ハンマー保持部は、互いに隣接する前記一対のガイド壁の間に連結押え部を備えていることを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構である。
請求項11に記載の発明は、請求項8に記載の鍵盤楽器のアクション機構において、前記一対のガイド壁それぞれには、前記ハンマー部材を両側から弾力的に挟む一対の弾性挟持部を備えていることを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構である。
請求項12に記載の発明は、請求項2、請求項7〜請求項11のいずれかに記載の鍵盤楽器のアクション機構において、前記ハンマー嵌合部には、スリット溝が前記ハンマー部材の長手方向に沿って設けられていることを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構である。
請求項13に記載の発明は、請求項2、請求項7〜請求項12のいずれかに記載の鍵盤楽器のアクション機構において、前記複数のハンマー保持部は、前記鍵の配列方向に沿って一体に形成されていることを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構である。
1 鍵盤装置
2 鍵
3 アクション機構
10 伝達部材
11 ハンマー部材
12 伝達保持部材
13 伝達保持部
14 ハンマー保持部材
15 ハンマー保持部
17、60 伝達支持レール
18、61 ハンマー支持レール
20 支持部材
22 軸支持部
22a ガイド壁
24、50、55 伝達保持軸
24a 切欠き部
26、51、56 伝達嵌合部
26b、51b、56b 嵌合孔
26c、51c、56c 挿入口
26d、51d、56d スリット溝
31 ハンマー突起部
32 軸支持部
32a ガイド壁
32b 挟持突起
32c 連結押え部
32d 弾性挟持部
34 ハンマー保持軸
34a 切欠き部
35 ハンマー部
36 ハンマーアーム
37 ハンマー嵌合部
37b 嵌合孔
37c 挿入口
37d スリット溝
38 下限ストッパ
41 上限ストッパ
43 スイッチ基板
45 ゴムスイッチ

Claims (5)

  1. 並列に配列された複数の鍵と、
    前後方向の両側部に切欠き部が設けられていることにより前記前後方向の幅が上下方向の幅よりも短い伝達保持軸を有する伝達保持部と、
    一端側に、前記伝達保持軸に嵌合する、前記伝達保持軸の前記上下方向の幅より短い開口幅の挿入口を有する伝達嵌合部を含み、前記複数の鍵それぞれの押鍵操作に応じて、前記伝達保持軸を中心に回転する複数の伝達部材と、
    を備え、
    前記挿入口は、前記伝達部材の長手方向に開口するように配置されているとともに、前記押鍵操作がされていない際に前記伝達保持軸の後側に配置されており、
    前記伝達部材が前記押鍵操作に応じて回転する際に、前記伝達嵌合部における前記挿入口以外の部位が前記伝達保持軸における前記切欠き部以外の非切欠き部の上側を覆うことにより、前記挿入口は上下方向を向かないことを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構。
  2. 請求項1に記載の鍵盤楽器のアクション機構において、前記複数の伝達部材の下側に前記複数の鍵が配置されていることを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構。
  3. 請求項1またはに記載の鍵盤楽器のアクション機構において、前記伝達保持部には、
    前記伝達部材の横振れを防ぐガイド部がそれぞれ設けられていることを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構。
  4. 請求項1請求項3のいずれかに記載の鍵盤楽器のアクション機構において、前記伝達嵌合部には、スリット溝が前記伝達部材の長手方向に沿って設けられていることを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構。
  5. 請求項1〜請求項のいずれかに記載の鍵盤楽器のアクション機構において、前記複数の伝達保持部は、前記鍵の配列方向に沿って一体に形成されていることを特徴とする鍵盤楽器のアクション機構。
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