JP6459625B2 - 通信システム、および通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信システム、および通信方法に関する。
プロトコルTCP/IPにおけるデータの送信形態には、ユニキャスト、ブロードキャストおよびマルチキャストがある。ここで、TCP/IPは、TCP(Transmission Control Protocol)とIP(Internet Protocol)の組合せを表す。ユニキャストは、ネットワークにおいて1対1でデータを送信する形態である。ブロードキャストは、ネットワークにおいて1対多でデータを送信する形態である。マルチキャストは、ネットワークにおいて1つの端末から特定グループの端末にデータを送信する形態である。
マルチキャストは、複数のホストをグループ化しIPアドレスを付与することによって、グループの端末への一斉同報通信を可能とする。この場合、ホストは、宛先のMAC(Media Access Control)アドレスが参加(join)しているグループのMACアドレスであればマルチキャスト・データを受け取る。ホストは、マルチキャストのグループに参加するために、参加(join)メッセージをルータに送信する。ルータは、受信した参加メッセージをグループ管理用のテーブルの情報に反映させ、ホストをグループに参加させる。その後、ルータは、ホストが未だグループに参加しているかどうかをIGMP(Internet Group Management Protocol)クエリ(問合せ)で定期的に確認する。また、ルータは、グループからの離脱を表す離脱または脱退(leave)メッセージをホストから受信した場合に、テーブルからそのホストの情報を削除する。そのプロトコルは、RCF(Request For Comments memoranda)−3376のインターネット・グループ・マネジメント・プロトコル、バージョン3、およびRFC−3810のIPv6用のマルチキャスト・リスナー・ディスカバリ、バージョン2で規定されている。
既知の安否確認機能を備えたサーバ装置は、利用者の利用者情報とその安否の連絡先情報をそれぞれ利用者情報データベースおよび連絡先情報データベースに予め登録する。サーバ装置は、緊急情報が発生した場合に、安否確認対象エリアを特定してこのエリアに存在する利用者の携帯端末に向けて安否確認メールを送信する。サーバ装置は、さらに、利用者からの返信メールの受信を監視して、その受信状況に基づいて安否確認情報を作成し、安否確認情報を安否確認情報データベースに記憶すると共に、連絡先情報データベースに登録された連絡先へ配信する。それによって、災害発生時において被災者の安否の確認が効率良く行われ、それにより通信ネットワークのトラフィックの増大が効果的に抑圧できる。
既知の安否確認システムでは、災害の発生が検出されると、センタ局が、災害状況から予想される通信の輻輳の規模を予測して、予め決められたアクセス制限動作仕様に基づいてアクセス制限のレベルを決定し、そのアクセス制限情報を衛星などを介して通信が輻湊する可能性のある被災地域にブロードキャストする。被災地領域での被災領域情報端末では、受信したアクセス制限レベルに応じたデータ量の安否情報を生成して送信する。この安否情報は安否確認サーバや防災対策本部のデータベース等に格納され、被災地域外の情報端末が、この安否確認サーバから安否情報を、ネットワークを介して取得でき、被災地域での安否を確認することが可能になる。それによって、通信の輻輳の発生を防止して、被災地域での安否確認情報を収集することが、可能になる。
特開2003−186980号公報 特開2004−297131号公報
既知のシステムでは、例えば地震のような広域で災害が発生した場合、被災地域にいる安否確認対象者の安否情報を保存するセンタは、安否情報要求者の端末から集中的に多数のアクセスを受けて、センタとその近傍のネットワークが輻輳する。また、センタが被災地にある場合、安否情報へのアクセスが不可能になる。
発明者は、災害発生時におけるネットワークの輻輳の発生を抑制しつつ、安否確認者の端末が、情報処理装置上の安否確認対象者の安否情報にアクセスできるようにする必要があると、認識した。
1つの観点では、本発明の目的は、ネットワークの輻輳の発生を抑制しつつ、安否情報を効率的に送受信できるようにすることである。
本発明の一態様によれば、災害情報の受信後の無線端末からの位置登録信号に応答して被災に関する無線端末の位置情報を含む無線端末の安否情報を生成し、安否情報をマルチキャスト・グループ宛てにマルチキャストで送信する第1の情報処理装置と、災害情報の受信に応答して、第1の情報処理装置のアドレスに基づくマルチキャスト配信への参加信号を送信する第2の情報処理装置と、を含む通信システムが提供される。
本発明の一観点によれば、ネットワークの輻輳の発生を抑制しつつ、安否情報を効率的に送受信することが可能である。
図1は、実施形態によるネットワーク上の、ルータ、災害警報用のサーバ、ホーム加入者サーバ(HSS)、組織のサーバ、および無線基地局を含む通信システムの概略的構成(configuration)の例を示している。 図2は、第1のHSSでの安否情報の登録、第2のHSSによる安否通知への参加メッセージの送信、および第1のHSSによる安否情報通知メッセージの第2のHSSへのマルチキャストでの配信を含む通信手順の例を説明するための図である。 図3は、ホーム加入者サーバの概略的な構成(configuration)の例を示している。 図4は、組織のサーバの概略的な構成(configuration)の例を示している。 図5は、無線端末の概略的な構成(configuration)の例を示している。 図6は、ホーム加入者サーバのプロセッサの概略的な構成(configuration)の例を示している。 図7は、組織のサーバのプロセッサの概略的な構成(configuration)の例を示している。 図8は、無線端末のプロセッサの概略的な構成(configuration)の例を示している。 図9Aおよび9Bは、無線端末、ホーム加入者サーバ(HSS)、およびルータの間での送受信シーケンスの例を示している。 (図9Aで説明) 図10A〜10Dは、図9Bの後の、無線端末、ホーム加入者サーバ(HSS)、およびルータの間での送受信シーケンスの例を示している。 (図10Aで説明) (図10Aで説明) (図10Aで説明) 図11は、無線端末において生成されて保存される無線端末のデータの例を示している。 図12は、HSSにおける無線端末の加入者データの例を示している。 図13は、HSSにおける他者安否情報テーブルの例を示している。 図14Aは、HSSまたは組織のサーバにおける安否通知離脱条件テーブルの例を示している。図14Bは、HSSまたは組織のサーバにおける安否通知離脱条件テーブルの別の例を示している。 図15は、災害警報用のサーバにおける震度情報テーブルの例を示している。 図16は、HSSにおけるAP近隣震度計リストの例を示している。 図17は、各無線端末から、対応のHSSに送信される避難状況登録メッセージの例を示している。 図18Aは、各HSSから災害警報用のサーバに送信される問合せメッセージの例を示している。図18Bは、問合せメッセージに対して、災害警報用のサーバから各無線端末に送信される応答メッセージの例を示している。 図19Aは、各無線端末から対応の各HSSに送信される他者安否参照メッセージの例を示している。図19Bは、他者安否参照メッセージに対する、各HSSから各無線端末に送信される応答メッセージの例を示している。 図20は、安否確認対象者の無線端末が登録されたHSSから、安否確認者の無線端末が登録されたHSSまたは組織のサーバにマルチキャストで送信される安否通知メッセージの例を示している。 図21は、安否確認者の無線端末が登録されているHSSおよび組織のサーバによって、安否確認対象者の無線端末が登録されているHSSに送信される安否通知参加メッセージ(MLD−join)の例を示している。 図22は、安否確認者の無線端末が登録されているHSSおよび組織のサーバによって、安否確認対象者の無線端末が登録されているHSSに送信される安否通知離脱メッセージ(MLD−leave)の例を示している。 図23は、災害警報の受信時に、HSSによって実行される、安否通知参加メッセージを送信するための処理のフローチャートの例を示している。 図24は、安否確認者の組織のサーバによって実行される、安否通知参加メッセージを送信するための処理のフローチャートの例を示している。 図25は、HSSによって実行される、安否通知参加メッセージを受信した場合に安否通知参加の有無を設定するための処理のフローチャートの例を示している。 図26は、安否確認対象者の無線端末によって実行される位置登録メッセージの生成および送信のための処理のフローチャートの例を示している。 図27Aおよび27Bは、安否確認対象者の無線端末が登録されたHSSによって実行される、被災に関する無線端末の位置情報を設定するための処理のフローチャートの例を示している。 (図27Aで説明) 図28は、安否確認対象者の無線端末によって実行される避難状況登録メッセージの生成および送信のための処理のフローチャートの例を示している。 図29は、HSSによって実行される安否通知メッセージの送信のための処理のフローチャートの例を示している。 図30は、安否通知メッセージの受信時にHSSまたは組織のサーバによって実行される、安否通知メッセージの受信時に安否通知グループから離脱するかどうかを判定するための処理のフローチャートの例を示している。 図31は、HSSによって実行される、安否通知離脱メッセージの受信時の処理のフローチャートの例を示している。 図32は、無線端末および端末装置によって実行される、他者安否参照のための処理のフローチャートの例を示している。 図33Aおよび33Bは、図9Aの送受信シーケンスにおける時間T1での、安否確認対象者の無線端末、HSS、および組織のサーバのデータの例を示している。 (図33Aで説明) 図34Aおよび34Bは、図9Aの送受信シーケンスにおける時間T2での、安否確認対象者の無線端末、HSS、および組織のサーバのデータの例を示している。 (図34Aで説明) 図35Aおよび35Bは、図9Bの送受信シーケンスにおける時間T3での、安否確認対象者の無線端末およびHSS、および組織のサーバのデータの例を示している。 (図35Aで説明) 図36Aおよび36Bは、図10Aの送受信シーケンスにおける時間T4〜T5での、安否確認対象者の無線端末、HSS、および組織のサーバのデータの例を示している。 (図36Aで説明) 図37Aおよび37Bは、図10Bおよび10Cの送受信シーケンスにおける時間T6〜T7での、安否確認対象者の無線端末、HSS、および組織のサーバのデータの例を示している。 (図37Aで説明) 図38Aおよび38Bは、図10Dの送受信シーケンスにおける時間T8〜T9での、安否確認対象者の無線端末、HSS、および組織のサーバのデータの例を示している。 (図38Aで説明)
発明の目的および利点は、請求の範囲に具体的に記載された構成要素および組み合わせによって実現され達成される。
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、典型例および説明のためのものであって、本発明を限定するためのものではない、と理解される。
本発明の非限定的な実施形態を、図面を参照して説明する。図面において、同様のコンポーネントおよび要素には同じ参照番号が付されている。
既知の安否確認のためのシステムでは、個々の組織用のサーバが組織の各メンバーの端末装置に対して安否情報送信の要請を行い、各メンバーが要請に応じてまたは自主的に端末装置で安否情報をサーバに登録することによって、安否情報がサーバで収集される。一方、被災地域内で安否情報を登録する者は、例えば、会社、公共団体、家族、自治会などの複数の組織に属しており、それぞれの組織に安否情報を通知することが求められる。従って、個人が属する組織の数が多い場合、安否情報を登録する者にとって安否情報の登録のための端末装置の作業および通信量がより多くなり、災害発生時にネットワークのトラフィックが増大して、ネットワークが輻輳する可能性が高くなる。
発明者は、安否確認対象者の無線端末の加入者情報を管理するサーバが、安否確認対象者の無線端末から位置情報を受信して安否情報を生成して保存し、安否情報をマルチキャストで効率的に送信することができる、と認識した。また、発明者は、安否確認者の無線端末の加入者情報を管理する別のサーバが、マルチキャスト配信に参加して特定の安否確認対象者の安否情報を受信して選択的に保存し、安否確認者の無線端末が安否情報にアクセスすることができる、と認識した。
実施形態の目的は、ネットワークでの輻輳の発生を抑えつつ、安否確認対象者の無線端末に対応するサーバで安否情報を生成し、安否確認者の無線端末に対応するサーバで安否情報を収集し、収集した安否情報に安否確認者がアクセスできるようにすることである。この目的は、実施形態によって達成することができる。
次は、実施形態による通信システムの概略的な構成(configuration)を説明する。
図1は、実施形態によるネットワーク5上の、ルータ26および28、災害警報用のサーバ2、ホーム加入者サーバ11〜19、組織Xのサーバ21、および無線基地局31〜40を含む通信システム1の概略的構成(configuration)の例を示している。ここで、通信システム1は、さらに、安否確認者の無線端末51〜53および端末装置60と、安否確認対象者の無線端末54〜59とを含んでいる。
図1において、ネットワーク5は、例えば、IP(Internet Protocol)ネットワークおよび移動体通信網を含んでいる。ネットワーク5は、例えば、さらに、ISDN(Integrated Services Digital Network)、光回線、DSL(Digital Subscriber Line)、パケット網、公衆電話網、および/またはCATV(Cable Television)網を含んでいてもよい。無線基地局31〜40は、無線基地局装置であり、例えば、第3世代または第4世代の移動体通信用の基地局(アクセスポイント)装置であっても、または無線LANの無線基地局であってもよい。
ルータ26および28の各々は、1つ以上のルータを集合的に表したものである。ホーム加入者サーバ11〜19は、ネットワーク5上の任意の位置に配置されている。ホーム加入者サーバ11〜13は、ネットワーク5上のルータ26に接続されているものとする。また、ホーム加入者サーバ14〜19は、ネットワーク5上のルータ28に接続されているものとする。無線基地局31〜37、および39は、それぞれ、任意にルータ(図示せず)を介して、ホーム加入者サーバ11〜19に接続される。また、無線基地局38および40は、それぞれ、任意にルータ(図示せず)を介して、ホーム加入者サーバ17および19に接続される。ホーム加入者サーバは、例えば、規格RCF6275のMobile IPv6で規定されたホーム・エージェントを実行するノードのサーバであってもよく、以下でHSSとも称される。また、無線基地局は、以下でAPとも称される。
無線端末51〜59は、移動端末であり、例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット型またはノートブックのパーソナル・コンピュータのようなモバイル型の情報処理端末であってもよい。端末装置60は、例えば、タブレット型またはノートブックのパーソナル・コンピュータのような情報処理端末であってもよい。
無線端末51〜59は、それぞれ無線基地局31〜37および39の通信可能範囲内にあって無線基地局31〜37および39と通信する。無線端末57および59は、災害発生後に、それぞれ無線基地局38および40の通信可能範囲内に移動して無線基地局38および40と通信する。組織Xの端末装置60は、任意にルータ(図示せず)を介して、サーバ21に接続される。
ホーム加入者サーバ(HSS)11〜19は、担当するそれぞれの無線端末51〜59の加入者データを管理し、例えば、担当するそれぞれの無線端末51〜59が無線基地局31〜40等のいずれに位置するかを管理する。
安否確認者A1〜A3は、ホーム加入者サーバ11〜13にそれぞれ登録された無線端末51〜53に関する移動体通信サービスの加入者であるものとする。また、安否確認対象者B1〜B3、C1およびC2は、ホーム加入者サーバ14〜19にそれぞれ登録された無線端末54〜59に関する移動体通信サービスの加入者であるものとする。組織Xは、例えば、会社、公共団体、同窓会、同好会、家族、または自治会、等であってもよい。安否確認対象者B1は、さらに、組織Xのメンバーであるものとする。組織Xの端末装置60は、ネットワーク5上のサーバ21に接続される。
無線端末51〜59は、共に同様の機能を有し、同様の形態で動作する。しかし、以下では、説明上、無線端末51〜53を所持する加入者は、安否確認者であるが、安否確認対象者ともなり得るものとし、無線端末54〜59を所持する加入者は、安否確認対象者であるが、安否確認者ともなり得るものとする。
また、ホーム加入者サーバ11〜19は、共に同様の機能を有し、同様の形態で動作する。説明上、ホーム加入者サーバ11〜13およびサーバ21が、ホーム加入者サーバ14〜19から配信された無線端末54〜59の加入者の安否情報を受信し収集し記憶して、無線端末51〜53および端末装置60に対して安否情報を提供するものとする。しかし、ホーム加入者サーバ11〜13は、無線端末51〜53から位置登録要求を受信して無線端末51〜53の加入者の安否情報を生成し記憶してホーム加入者サーバ14〜19およびサーバ21に配信することもできるものとする。また、説明上、ホーム加入者サーバ14〜19が、無線端末54〜59から位置登録要求を受信して無線端末54〜59の加入者の安否情報を生成し記憶してホーム加入者サーバ11〜13およびサーバ21に配信するものとする。しかし、ホーム加入者サーバ14〜19は、ホーム加入者サーバ11〜13から配信された無線端末51〜53の加入者の安否情報を受信し収集し記憶して、無線端末54〜59および端末装置60に対して安否情報を提供することもできるものとする。
安否確認対象者の無線端末54および55は、災害発生時に被災区域7外に位置する。また、安否確認対象者の無線端末56〜59は、災害発生時に被災区域7内に位置する。また、安否確認対象者の無線端末57は、災害発生後に被災区域7(破線)内で移動するものとする。安否確認対象者の無線端末59は、災害発生後に被災区域7外に移動するものとする(破線)。
図1において、無線端末51〜53は、安否確認者の無線端末であることを示すために、それぞれa1〜a3で識別される。端末装置60は、安否確認者の端末装置であることを示すために、a4で識別される。また、無線端末54、56および59は、安否確認対象者の無線端末であることを示すために、それぞれb1、b2およびb3で識別される。また、無線端末55および57は、安否確認対象者の無線端末であり、災害発生後に電源オン状態になることを示すために、それぞれc1およびc2で識別される。
また、無線基地局31〜33は、安否確認者の無線端末51〜53の近隣にあって無線端末54〜59との通信を中継することを示すために、それぞれAPa1〜APa3で識別される。また、無線基地局34、35および40は、安否確認対象者の無線端末54、55および59の近隣にあり又は近隣となり無線端末54、53および59との通信を中継することを示すために、それぞれAPb1、APc1およびAPb3で識別される。また、無線基地局36〜39は、安否確認対象者の無線端末54〜59の近隣にあって無線端末54〜59との通信を中継し、かつそれぞれの通信範囲が被災区域7内にあることを示すために、それぞれAPα〜APδで識別される。
また、ルータ28は、安否確認対象者側のルータであることを示すためにr1で識別される。また、ルータ26は、安否確認者側のルータであることを示すためにr2で識別される。また、ホーム加入者サーバ(HSS)11〜13は、安否確認者の無線端末a1〜a3の加入者情報を管理するサーバ装置であることを示すために、それぞれA1〜A3で識別される。また、ホーム加入者サーバ(HSS)14〜19は、安否確認者の無線端末b1、c1、b2、c2、b3の加入者情報を管理するサーバ装置であることを示すために、それぞれB1、C1、B2、C2、B3で識別される。サーバ21は、組織Xの安否情報を収集することを示すために、Xで識別される。
次は、実施形態による、一例として、HSS16における安否情報の登録、HSS11による安否通知への参加メッセージの送信、およびHSS16による安否情報通知メッセージのHSS11へのマルチキャストでの配信を含む通信手順について説明する。
図2は、HSS16における安否情報の登録、HSS11による安否通知への参加メッセージの送信、およびHSS16による安否情報通知メッセージのHSS11へのマルチキャストでの配信を含む通信手順の例を説明するための図である。
図2において、例えば地震のような災害発生時に、安否確認対象者の無線端末56(b2)は、災害警報の受信に応答して位置登録メッセージを生成してHSS16に送信して、HSS16に無線端末56の位置情報を登録する。ここで、無線端末56の加入者情報はHSS16に登録されており、HSS16は、ネットワーク5上での無線端末56の位置および移動に関係なく、無線端末56の加入者データを管理する。ここで、加入者データは、例えば、端末識別子、端末アドレス、位置情報、安否情報(b2)、等を含んでいる。
一方、災害発生時に、HSS11は、ルータ26および28を介して、特定の安否確認対象者の安否情報が登録されるHSS16を送信元とする安否通知への参加メッセージを、ネットワーク5にマルチキャストで送信する。一方、HSS16は、無線端末56から位置登録メッセージを受信して無線端末56を所持する安否確認対象者の安否情報(b2)を生成して保存する。また、HSS16は、安否情報(b2)を含む安否通知メッセージを、マルチキャスト・グループ宛てにマルチキャストで配信または送信する。HSS11は、マルチキャストで送信された安否通知メッセージを受信して他者安否情報として保存する。その後、安否確認者の無線端末51は、操作に従って、無線端末51を担当するHSS11に接続して、HSS11から他者安否情報を受信して表示する。
HSS11によって送信された安否通知への参加メッセージは、さらに、他の特定の安否確認対象者の安否情報が登録されるHSS15および17に送信されてもよい。一方、HSS15および17は、HSS16と同様に、それぞれの加入者の安否情報を含む安否通知メッセージを、マルチキャスト・グループ宛てにマルチキャストで配信または送信する。HSS11は、同様に、HSS15および17からマルチキャストで送信された安否通知メッセージを受信し収集して他者安否情報として保存する。その後、安否確認者の無線端末51は、同様に、HSS11から他者安否情報を受信して表示する。
また、HSS12は、HSS11と同様に、ルータ26および28を介して、安否情報が登録されるHSS16を送信元とする安否通知への参加メッセージを、ネットワーク5にマルチキャストで送信する。HSS12は、HSS16からマルチキャストで送信された安否通知メッセージを受信して他者安否情報として保存する。
また、HSS11は、同様に、無線端末51から位置登録メッセージを受信して無線端末51を所持する安否確認対象者の安否情報(a1)を生成して保存してもよい。一方、HSS16は、HSS11を送信元とする安否通知への参加メッセージを、ネットワーク5にマルチキャストで送信してもよい。また、HSS11は、安否情報(a1)を含む安否通知メッセージを、マルチキャスト・グループ宛てにマルチキャストで配信または送信してもよい。HSS16は、マルチキャストで送信された安否通知メッセージを受信して他者安否情報として保存してもよい。
このようなネットワーク5上でのマルチキャストによる安否情報のマルチキャスト配信、安否通知への参加、および安否情報の収集によって、ネットワーク5での安否情報の送受信が効率的に行われ、ネットワーク5での輻輳の発生が抑制される。
次は、ホーム加入者サーバ11〜19、組織Xのサーバ21、および無線端末51〜59の概略的な構成(configurations)について説明する。
図3は、ホーム加入者サーバ11〜19の各々の概略的な構成(configuration)の例を示している。
図3において、ホーム加入者サーバ11〜19の各々は、内部バスに接続された、プロセッサ102、メモリ104、記憶装置106、およびネットワーク・インタフェース(NW/IF)108を含んでいる。ホーム加入者サーバ11〜19は、例えば、コンピュータ、サーバ装置、情報処理装置、または情報管理装置であってもよい。
プロセッサ102は、コンピュータ用のCPU(Central Processing Unit)であってもよい。メモリ104は、例えば、主記憶装置および半導体メモリを含んでいてもよい。記憶装置106は、SD(セキュア・ディジタル)メモリおよび/またはハードディスク・ドライブ(HDD)を含んでいてもよい。
ホーム加入者サーバ11〜19の各々は、外付けドライブ108に接続可能であってもよい。ドライブ108は、ソフトウェアまたはプログラムが記録された例えば光ディスクまたは磁気ディスクのような記録媒体184を読み取るためのものであってもよい。そのソフトウェアは、例えば、OS、データベース管理システム(DBMS)、アプリケーション・プログラム、等を含んでいてもよい。アプリケーション・プログラムは、安否情報管理用のアプリケーションを含んでいてもよい。
プロセッサ102は、例えば集積回路として実装された専用のプロセッサであってもよい。また、プロセッサ102は、メモリ104および/または記憶装置106に格納されたOSおよびアプリケーション・プログラムに従って動作するものであってもよい。アプリケーション・プログラムは、記録媒体184に格納されていて、ドライブ108によって記録媒体184から読み出されてホーム加入者サーバ11〜19にインストールされてもよい。代替形態として、アプリケーション・プログラムは、ネットワーク5上の他のサーバからダウンロードされてホーム加入者サーバ11〜19にインストールされてもよい。
図4は、組織Xのサーバ21の概略的な構成(configuration)の例を示している。
サーバ21は、サーバ装置であり、ホーム加入者サーバ11〜19と同様に、内部バスに接続された、プロセッサ102、メモリ104、記憶装置106、およびネットワーク・インタフェース(NW/IF)108を含んでいる。サーバ21は、例えば、コンピュータ、情報処理装置、または情報収集装置であってもよい。サーバ21は、ホーム加入者サーバ11〜19と同様に、外付けドライブ108に接続可能であってもよい。
図5は、無線端末51〜59の各々の概略的な構成(configuration)の例を示している。
図5において、無線端末51〜59の各々は、内部バスに接続された、プロセッサ502、記憶部504、表示部512、音響部514、入力部516、制御部518、および無線通信部520を含んでいる。
プロセッサ502は、コンピュータ用のCPU(Central Processing Unit)であってもよい。記憶部504は、例えば、主記憶装置および半導体メモリ、SD(セキュア・ディジタル)メモリまたはUSBメモリ等のフラッシュ・メモリのような他の半導体メモリを含み、さらに、ハードディスク・ドライブ(HDD)を含んでいてもよい。
無線端末51〜59の各々は、外付けドライブ530に接続可能であってもよい。ドライブ530は、ソフトウェアまたはプログラムが記録された例えば光ディスクまたは磁気ディスクのような記録媒体536を読み取るためのものであってもよい。そのソフトウェアは、例えば、OS、データベース管理システム(DBMS)、アプリケーション・プログラム、等を含んでいてもよい。アプリケーション・プログラムは、安否情報登録処理および安否情報参照用のアプリケーションを含んでいてもよい。
プロセッサ502は、例えば集積回路として実装された専用のプロセッサであってもよい。また、プロセッサ502は、記憶部504に格納されたOSおよびアプリケーション・プログラムに従って動作するものであってもよい。アプリケーション・プログラムは、記録媒体536に格納されていて、ドライブ530によって記録媒体536から読み出されて無線端末51〜59にインストールされてもよい。代替形態として、アプリケーション・プログラムは、ネットワーク5上のサーバからダウンロードされて無線端末51〜59にインストールされてもよい。
表示部512は、例えば、液晶表示装置、またはタッチパネル付き液晶表示装置であってもよい。音響部514は、例えば、マイクロホン、スピーカ、およびレシーバを含んでいてもよい。入力部516は、例えば、複数のキー、タッチパッド、テンキー、キーボード、タッチパネル、および/またはポインティング・デバイスを含んでいてもよい。
制御部518は、無線通信部520を制御してもよい。無線通信部520は、移動体通信用の無線基地局31〜40を介してネットワーク5に接続することができる。
図6は、ホーム加入者サーバ11〜19のプロセッサ102の概略的な構成(configuration)の例を示している。
図6において、ホーム加入者サーバ11〜19のプロセッサ102は、制御部1020、アプリケーション部1022、安否情報管理部1024、およびその他の処理部1028を含んでいる。制御部1020は、アプリケーション部1022、安否情報管理部1024および処理部1028に制御信号を供給して、これらの要素の動作を制御してもよい。
安否情報管理部1024は、登録された加入者の位置情報を受信して管理し、避難状況、他者安否情報参照、等の安否情報を管理し、また、他の加入者の安否情報を受信して管理する。
図7は、組織Xのサーバ21のプロセッサ102の概略的な構成(configuration)の例を示している。
図7において、サーバ21のプロセッサ102は、ホーム加入者サーバ11〜19と同様に、制御部1020、アプリケーション部1022、安否情報管理部1024、およびその他の処理部1028を含んでいる。
図8は、無線端末51〜59のプロセッサ502の概略的な構成(configuration)の例を示している。
図8において、無線端末51〜59のプロセッサ502は、制御部5020、アプリケーション部5022、安否情報登録処理部5024、安否情報参照部5026、およびその他の処理部5028を含んでいる。制御部5020は、アプリケーション部5022、安否情報登録処理部5024、安否情報参照部5026および処理部5028に制御信号を供給して、これらの要素の動作を制御してもよい。
安否情報登録処理部5024は、無線端末51〜59の位置登録要求、および安否確認対象者によって入力された避難状況、等の情報を、ホーム加入者サーバ11〜19に送信しまたは登録する。また、安否情報参照部5026は、ホーム加入者サーバ11〜19に登録された安否確認対象者の安否情報または他者安否情報を受信して表示部512に表示する。
次は、例えば地震のような災害発生時における、無線端末b1〜b3、c1、c2、ホーム加入者サーバ(HSS)A1〜A3、B1〜B3、C1、C2、およびルータr1、r2の間での送受信シーケンスの例を説明する。
図9Aおよび9Bは、無線端末b1〜b3、c1、c2、ホーム加入者サーバ(HSS)A1〜A3、B1〜B3、C1、C2、およびルータr1、r2の間での送受信シーケンスの例を示している。
図10A〜10Dは、図9Bの後の、無線端末b1〜b3、c1、c2、ホーム加入者サーバ(HSS)A1〜A3、B1〜B3、C1、C2、およびルータr1、r2の間での送受信シーケンスの例を示している。
図1および9Aにおいて、サーバXには、組織Xのメンバーとしての無線端末b1の加入者が安否確認対象者として予め登録されているものとする。また、HSS A3には無線端末b3の加入者が、HSS A2には無線端末b1、b2、c2の加入者が、HSS A1には無線端末b2、c1、c2の加入者が、それぞれの他者安否情報テーブル中の安否確認対象者として予め登録されているものとする。災害警報発生前の最初の時間T0において、無線端末b1〜b3は電源がオン状態にあるが、無線端末c1およびc2は電源がオフ状態にあるものとする。
図9Aを参照すると、例えば気象庁または地方公共団体のような災害情報の管理機関の情報処理装置は、地震警報または地震速報のような災害警報または災害情報を移動体通信業者の災害警報用のサーバ2に送信する。ステップ602において、サーバ2は、受信した災害警報または災害情報を、ネットワーク5にブロードキャストで送信する。HSSA1〜A3、B1〜B3、C1、C2、サーバX、無線基地局31〜40(APa1〜APa3、APb1〜APb3、APc1、APα〜APδ)、および無線端末b1〜b3、c1、c2、a1〜a3は、災害情報をブロードキャストで受信する。
ステップ604において、組織XのサーバXは、災害警報の受信に応答して、サーバXに登録されている組織Xのメンバーの安否情報を受信するために、ルータr2を介して、安否通知参加(join)メッセージをネットワーク5にマルチキャストで送信する。この場合、安否通知参加メッセージは、安否通知メッセージの送信元アドレス(例えば、IPアドレス)として、組織Xのメンバーの加入者情報が登録されているHSS B1のHSSアドレスを含んでいる。安否通知参加メッセージは、ルータr2およびr1を介して転送されてHSS B1に達する。
ステップ606において、HSS A3は、災害警報の受信に応答して、HSS A3に登録されている無線端末b3を所持する安否確認対象者の安否情報を受信するために、ルータr2を介して安否通知参加メッセージをネットワーク5にマルチキャストで送信する。この場合、安否通知参加メッセージは、安否通知メッセージの送信元アドレスとして、安否確認対象者の加入者情報が登録されているHSS B3のHSSアドレスを含んでいる。安否通知参加メッセージは、ルータr2およびr1を介して転送されてHSS B3に達する。
ステップ608で、HSS A2は、災害警報の受信に応答して、HSS A2に登録された無線端末b1、b2、c2を所持する安否確認対象者の安否情報を受信するため、ルータr2を介して安否通知参加メッセージをネットワーク5にマルチキャストで送信する。この場合、安否通知参加メッセージは、安否通知メッセージの送信元アドレスとして、安否確認対象者の加入者情報が登録されているHSS B1、B2およびC2のアドレスを含んでいる。安否通知参加メッセージは、ルータr2およびr1を介して転送されてHSS B1、B2およびC2に達する。
ステップ610で、HSS A1は、災害警報の受信に応答して、HSS A1に登録されている無線端末c1、c2を所持する安否確認対象者の安否情報を受信するため、ルータr2を介して、安否通知参加メッセージをネットワーク5にマルチキャストで送信する。この場合、安否通知参加メッセージは、安否通知メッセージの送信元アドレスとして、安否確認対象者の加入者情報が登録されているHSS C1およびC2のHSSアドレスを含んでいる。安否通知参加メッセージは、ルータr2およびr1を介して転送されてHSS C1およびC2に達する。
一方、安否確認対象者の無線端末b1は、災害警報を受信した後、一定の時間(例えば、3分)が経過しても操作が無いかまたは操作入力を受けた場合、ステップ622の処理を実行する。即ち、ステップ622において、無線端末b1は、自端末の位置を登録するための位置登録メッセージを、近隣の中継APb1を介して、無線端末b1が登録されているHSS B1にユニキャストで送信する。位置登録メッセージは、無線端末(b1)または中継AP(b1)の地理的な位置情報(例えば、緯度経度)を含んでいてもよい。HSS B1は、位置登録メッセージを受信して、無線端末b1の安否情報の一部としての位置情報を生成して保存する。
ステップ624において、HSS B1は、災害警報および位置登録メッセージの受信に応答して、中継APb1の近隣の震度計の識別情報を含む問合せメッセージをサーバ2にユニキャストで送信する。問合せメッセージは、災害の大きさ問合せまたは震度問合せであってもよい。中継APb1の近隣の震度計の識別情報の代わりに、中継APb1の近隣の震度計の地理的な位置情報、または中継APb1の地理的な位置情報が用いられてもよい。
ステップ625において、サーバ2は、問合せメッセージの受信に応答して、中継APb1の近隣の震度計の識別情報に対応する災害の大きさまたは震度の情報を含む応答をHSS B1にユニキャストで送信する。HSS B1は、受信した災害の大きさまたは震度の情報を無線端末b1に対応付けて安否情報の一部として保存する。
ステップ626において、無線端末b2は、同様に、位置登録メッセージを、近隣の中継APαを介して、無線端末b2が登録されているHSS B2にユニキャストで送信する。HSS B2は、位置登録メッセージを受信して、無線端末b2の安否情報の一部としての位置情報を生成して保存する。
ステップ628において、HSS B2は、同様に、災害警報および位置登録メッセージの受信に応答して、中継APb2の近隣の震度計の識別情報を含む問合せメッセージをサーバ2にユニキャストで送信する。
ステップ629において、サーバ2は、同様に、問合せメッセージの受信に応答して、対応する災害の大きさまたは震度の情報を含む応答をHSS B2にユニキャストで送信する。HSS B2は、受信した災害の大きさまたは震度の情報を無線端末b2に対応付けて安否情報の一部として保存する。
ステップ630において、無線端末b3は、同様に、位置登録メッセージを近隣の中継APδを介して、無線端末b3が登録されているHSS B3にユニキャストで送信する。HSS B3は、位置登録メッセージを受信して、無線端末b3の安否情報としての位置情報を生成して保存する。
ステップ632において、HSS B3は、同様に、災害警報および位置登録メッセージの受信に応答して、中継APb3の近隣の震度計の識別情報を含む問合せメッセージをサーバ2にユニキャストで送信する。
ステップ633において、サーバ2は、同様に、問合せメッセージの受信に応答して、対応する災害の大きさまたは震度の情報を含む応答をHSS B3にユニキャストで送信する。HSS B3は、受信した災害の大きさまたは震度の情報を無線端末b3に対応付けて安否情報の一部として保存する。
図9Bを参照すると、ステップ642において、HSS B1は、安否通知参加メッセージの受信(ステップ604)に応答して、無線端末b1に関する安否情報を含む安否通知メッセージを、安否通知グループ宛てにマルチキャストで送信する。ここで、安否情報は、無線端末(b1)およびその加入者である安否確認対象者に関する、位置情報、避難状況および他者安否参照(有無)を含んでいる。安否通知メッセージは、ルータr1、r2を介してサーバXおよびHSS A2に達する。サーバXおよびHSS A2は、受信した安否通知メッセージの安否情報を他者安否情報として保存する。ここで、保存される安否情報は、受信した安否情報の中から選択された、サーバXおよびHSS A2の各々において他者安否情報に含まれている特定の安否確認対象者の安否情報であってもよい。
ステップ644において、サーバXは、安否通知メッセージの受信に応答して、安否通知離脱メッセージをネットワーク5にマルチキャストで送信する。安否通知離脱メッセージは、災害が発生したときにその後の安否確認対象者の安全が確認された場合に送信されてもよい。安否通知離脱メッセージはルータr2に達する。ルータr2は、安否通知グループからサーバXを削除する。
ステップ646において、HSS B2は、同様に、安否通知参加メッセージの受信に応答して、無線端末b2に関する安否情報を含む安否通知メッセージを、安否通知グループ宛てにマルチキャストで送信する。安否通知メッセージは、ルータr1、r2を介してHSS A1およびA2に達する。HSS A1およびA2は、受信した安否通知メッセージの安否情報を保存する。
ステップ648において、HSS B3は、同様に、安否通知参加メッセージの受信に応答して、無線端末b3に関する安否情報を含む安否通知メッセージを、安否通知グループ宛てにマルチキャストで送信する。安否通知メッセージは、ルータr1、r2を介してHSS A3に達する。HSS A3は、受信した安否通知メッセージの安否情報を保存する。
ステップ650において、HSS C1は、同様に、安否通知参加メッセージの受信に応答して、安否通知メッセージを安否通知グループ宛てにマルチキャストで送信する。安否通知メッセージは、ルータr1、r2を介してHSS A1およびA2に達する。HSS A1およびA2は、受信した安否通知メッセージの安否情報を保存する。この場合、HSS C1は、無線端末c1から安否情報を受信していないので、安否情報は、無線端末c1を所持する安否確認対象者の安否が不明であることを表す。
ステップ652において、HSS C2は、同様に、安否通知参加メッセージの受信に応答して、安否通知メッセージを安否通知グループ宛てにマルチキャストで送信する。安否通知メッセージは、ルータr1、r2を介してHSS A1に達する。HSS A1は、受信した安否通知メッセージの安否情報を保存する。この場合、HSS C2は、無線端末c2から安否情報を受信していないので、安否情報は、無線端末c2を所持する安否確認対象者の安否が不明であることを表す。
図10Aを参照すると、安否確認対象者の無線端末c1およびc2は、災害警報を受信した後、時間T3において安否確認対象者によって起動されて電源がオン状態になったものとする。その後、無線端末c1およびc2は、災害警報を受信した後で、一定の時間が経過しても操作が無いかまたは操作入力を受けた場合、ステップ662および666の処理を実行する。
ステップ662において、無線端末c1は、位置登録メッセージを近隣の中継APc1を介して、無線端末c1が登録されているHSS C1にユニキャストで送信する。HSS C1は、位置登録メッセージを受信して、無線端末c1の安否情報の一部としての位置情報を生成して保存する。
ステップ664において、HSS C1は、災害警報および位置登録メッセージの受信に応答して、問合せメッセージをサーバ2にユニキャストで送信する。ステップ665において、サーバ2は、問合せメッセージの受信に応答して、対応する災害の大きさまたは震度の情報を含む応答をHSS C1にユニキャストで送信する。HSS C1は、受信した災害の大きさまたは震度情報を、無線端末c1に対応付けて安否情報の一部として保存する。
ステップ666において、無線端末c2は、位置登録メッセージを近隣の中継APβを介して、無線端末c2が登録されているHSS C2にユニキャストで送信する。HSS C2は、位置登録メッセージを受信して、無線端末c2の安否情報の一部としての位置情報を生成して保存する。
ステップ668において、HSS C2は、災害警報および位置登録メッセージの受信に応答して、問合せメッセージをサーバ2にユニキャストで送信する。ステップ669において、サーバ2は、問合せメッセージの受信に応答して、対応する災害の大きさまたは震度の情報を含む応答をHSS C2にユニキャストで送信する。HSS C2は、受信した災害の大きさまたは震度情報を、無線端末c2に対応付けて安否情報の一部として保存する。
ステップ670において、無線端末b1は、安否確認対象者の操作に従って、無線端末b1が登録されているHSS B1に他者安否参照メッセージをユニキャストで送信する。ステップ671において、HSS B1は、他者安否参照メッセージの受信に応答して、HSS B1において無線端末b1に関係付けて登録されている他者安否情報を無線端末b1にユニキャストで送信する。HSS B1は、無線端末b1による他者安否情報の参照または他者安否情報へのアクセスが有ったことを記憶する。ここで、他者安否情報は、自HSS B1以外のHSS(B2等)から受信した安否確認対象者の安否情報のリストを含んでいる。他者安否情報は無線端末b1に表示される。
ステップ642の周期の次の周期であるステップ682において、HSS B1は、安否通知メッセージを安否通知グループ宛てにマルチキャストで送信する。ここで、安否情報は、最新の安否情報であり、ステップ642の後で更新されている場合がある。この場合、無線端末b2が他者安否情報を参照した(ステップ670)ので、安否通知メッセージにおいて他者安否参照が“有”になっている。安否通知メッセージは、ルータr1、r2を介してHSS A2に達する。HSS A2は、受信した安否通知メッセージの安否情報を他者安否情報として保存する。
ステップ684において、HSS A2は、上述の更新された安否情報を含む安否通知メッセージの受信に応答して、安否通知離脱メッセージをネットワーク5にマルチキャストで送信する。安否通知離脱メッセージはルータr1およびHSS B1に達する。ルータr1およびHSS B1は、安否通知グループからHSS A2を削除する。
ステップ646の周期の次の周期であるステップ686において、ステップ646と同様に、HSS B2によって安否通知メッセージが送信されて、HSS A1およびA2によって受信される。
ステップ648の周期の次の周期であるステップ688において、ステップ648と同様に、HSS B3によって安否通知メッセージが送信されて、HSS A3によって受信される。
ステップ650の周期の次の周期であるステップ690において、ステップ650と同様に、HSS C1によって安否通知メッセージが送信されて、HSS A1およびA2によって受信される。
ステップ652の周期の次の周期であるステップ692において、ステップ652と同様に、HSS C2によって安否通知メッセージが送信されて、HSS A1によって受信される。
図10Bを参照すると、ステップ702において、無線端末b1は、安否確認対象者の操作に従って、無線端末b1が登録されているHSS B1に他者安否参照メッセージをユニキャストで送信する。ステップ703において、HSS B1は、他者安否参照メッセージの受信に応答して、無線端末b1に関係付けて登録されている他者安否情報を無線端末b1にユニキャストで送信する。他者安否情報は無線端末b1に表示される。
ステップ704において、無線端末b2は、安否確認対象者によって入力された避難状況に基づいて避難状況登録メッセージを生成してHSS B2にユニキャストで送信する。HSS B2は、受信した避難状況登録メッセージに従って、無線端末b2の避難状況を安否情報の一部として登録する。この場合、安否通知メッセージにおいて安否情報の避難状況が“避難完了”と設定されたものとする。
その後、無線端末b3を所持する安否確認対象者が、被災区域7からその外に移動して(図1、破線)、近隣のAPb3の通信範囲に入ったものとする。ステップ706において、無線端末b3は、APb3の通信範囲に移動したので、位置登録メッセージを近隣の中継APb3を介して、無線端末b3が登録されているHSS B3にユニキャストで送信する。HSS B3は、位置登録メッセージを受信して、無線端末b3の安否情報の一部としての新しい位置情報を生成して保存する。
ステップ708において、HSS B3は、災害警報受信後の位置登録メッセージの受信に応答して、問合せメッセージをサーバ2にユニキャストで送信する。ステップ709において、サーバ2は、問合せメッセージの受信に応答して、対応する災害の大きさまたは震度の情報を含む応答をHSS B3にユニキャストで送信する。HSS B3は、受信した災害の大きさまたは震度の情報を、無線端末b3に対応付けて安否情報の更新された一部として保存する。
ステップ710において、無線端末c1は、安否確認対象者の操作に従って、無線端末c1が登録されているHSS C1に他者安否参照メッセージをユニキャストで送信する。HSS C1は、無線端末c1による他者安否情報の参照が有ったことを記憶する。ステップ711において、HSS C1は、他者安否参照メッセージの受信に応答して、無線端末c1に関係付けて登録されている他者安否情報を無線端末c1にユニキャストで送信する。他者安否情報は無線端末c1に表示される。
図10Cを参照すると、ステップ686の周期の次の周期であるステップ722において、ステップ646と同様に、HSS B2によって安否通知メッセージが送信されて、HSS A1およびA2によって受信される。この場合、安否通知メッセージにおいて、ステップ704によって、安否情報の避難状況が“避難完了”になっているものとする。
ステップ724において、HSS A1は、上述の更新された安否情報を含む安否通知メッセージの受信に応答して、安否通知離脱メッセージをネットワーク5にマルチキャストで送信する。安否通知離脱メッセージはルータr1に達する。ルータr1は、安否通知グループからHSS A1を削除する。
ステップ726において、HSS A2は、上述の更新された安否情報を含む安否通知メッセージの受信に応答して、安否通知離脱メッセージをネットワーク5にマルチキャストで送信する。安否通知離脱メッセージはルータr2およびHSS B2に達する。ルータr1、r2およびHSS B2は、安否通知グループからHSS A2を削除する。
ステップ688の周期の次の周期であるステップ728において、ステップ648と同様に、HSS B3によって安否通知メッセージが送信されて、HSS A3によって受信される。この場合、無線端末b3は、ステップ706によって被災区域7の外に移動したと判定されて、受信された安否通知メッセージでは、安否情報の位置情報が“被災区域脱出”になっている。
ステップ730において、HSS A3は、上述の更新された安否情報を含む安否通知メッセージの受信に応答して、安否通知離脱メッセージをネットワーク5にマルチキャストで送信する。安否通知離脱メッセージはルータr2およびHSS B2に達する。ルータr1、r2およびHSS B2は、安否通知グループからHSS A2を削除する。
ステップ690の周期の次の周期であるステップ732において、ステップ650と同様に、HSS C1によって安否通知メッセージが送信されて、HSS A1およびA2によって受信される。この場合、ステップ710で無線端末c1が他者安否情報を参照したので、安否通知メッセージでは、他者安否参照が“有”になっている。
ステップ734において、HSS C1は、上述の更新された安否情報を含む安否通知メッセージの受信に応答して、安否通知離脱メッセージをネットワーク5にマルチキャストで送信する。安否通知離脱メッセージはルータr1に達する。ルータr1、r2は、安否通知グループからHSS A1を削除する。
ステップ736において、HSS A2は、上述の更新された安否情報を含む安否通知メッセージの受信に応答して、安否通知離脱メッセージをネットワーク5にマルチキャストで送信する。安否通知離脱メッセージはルータr1に達する。ルータr1、r2およびHSS A2は、安否通知グループからHSS A2を削除する。
ステップ692の周期の次の周期であるステップ738において、ステップ652と同様に、HSS C2によって安否通知メッセージが送信されて、HSS A1によって受信される。
図10Dを参照すると、ステップ742および743は、それぞれステップ702および703と同様である。
ステップ744において、無線端末b3は、無線端末b3が登録されているHSS B3に他者安否参照メッセージをユニキャストで送信する。ステップ745において、HSS B3は、他者安否参照メッセージの受信に応答して、HSS B3において無線端末b3に関係付けて登録されている他者安否情報を無線端末b3にユニキャストで送信する。
ステップ746および747は、それぞれステップ710および711と同様である。
その後、無線端末c2を所持する安否確認対象者が、被災区域7内で移動して(図1、破線)、近隣のAPγの通信範囲に入ったものとする。ステップ748において、無線端末c2は、APγの通信範囲に移動したので、位置登録メッセージを近隣の中継APγを介して、無線端末c2が登録されているHSS C2にユニキャストで送信する。HSS C2は、位置登録メッセージを受信して、無線端末c2の安否情報の一部としての更新された位置情報を生成して保存する。この場合、HSS C2において、無線端末c2は被災区域7内で移動したので、安否情報の位置情報が“被災区域内移動”となっている。
ステップ750において、HSS C2は、災害警報受信後の位置登録メッセージの受信に応答して、問合せメッセージをサーバ2にユニキャストで送信する。ステップ751において、サーバ2は、問合せメッセージの受信に応答して、対応する災害の大きさまたは震度の情報を含む応答をHSS C2にユニキャストで送信する。HSS C2は、受信した災害の大きさまたは震度の情報を、無線端末c2に対応付けて安否情報の更新された一部として保存する。
ステップ738の周期の次の周期であるステップ762において、ステップ652と同様に、HSS C2によって安否通知メッセージが送信されて、HSS A1によって受信される。この場合、無線端末c2は、ステップ748によって被災区域内で移動したと判定されて、受信された安否通知メッセージでは、安否情報の位置情報が“被災区域内移動”となっている。
次は、無線端末51〜59、HSS11〜19および組織のサーバ21によって保存されるデータおよび送受信されるメッセージについて説明する。
図11は、無線端末51〜59において生成されて保存される無線端末51〜59のデータの例を示している。
図11において、無線端末51〜59のデータは、自端末識別子、自端末アドレス、HSSアドレス、タイムスタンプ、中継AP識別子、および避難状況の各フィールドを含み、記憶部504に保存される。自端末アドレスは、無線端末51〜59の現在位置における通信用のアドレスである。HSSアドレスは、無線端末51〜59が加入者として登録されているHSSのアドレスである。タイムスタンプは、各無線端末51〜59のデータの更新時刻である。中継AP識別子は、各無線端末51〜59が無線通信している近隣の中継APの識別子である。避難状況は、各無線端末51〜59の所持者によって入力または選択入力された入力情報である。
無線端末51〜59のデータは、例えば、自端末識別子“T#b2”、自端末アドレス“ADDR_#b2”、およびHSSアドレス“ADDR_Home#B2”を含んでいる。無線端末51〜59のデータは、さらに、例えば、タイムスタンプ“2014/08/2009:00:00:000”(2014年8月20日9時)、中継AP識別子“AP#α”および避難状況“避難完了(安全)”を含んでいる。避難状況は、入力情報がない場合、空白である。
図12は、HSS11〜19における無線端末51〜59の加入者データの例を示している。ここで、加入者データは安否情報を含んでいる。
図12において、HSS11〜19における無線端末51〜59の加入者データは、HSS識別子(ID)、端末識別子(ID)、端末アドレス、HSSアドレス、安否通知グループ・アドレス、および災害警報サーバ・アドレスの各フィールドを含んでいる。加入者データは、さらに、タイムスタンプ、中継AP識別子、位置情報、避難状況および他者安否参照を、安否情報として含んでいる。加入者データは、さらに、自HSSアドレスを送信元とする安否通知への参加を表す安否通知参加の有無、および被災区域閾値を含んでいる。
HSS識別子は、各無線端末51〜59の加入者情報が登録された対応のHSS11〜19の識別子である。HSSアドレスは、対応のHSS11〜19のアドレスである。安否通知グループ・アドレスは、安否通知グループのマルチキャスト・アドレスである。災害警報サーバ・アドレスは、災害警報用のサーバ2のアドレスである。タイムスタンプは、安否情報の更新時刻である。位置情報は、各無線端末51〜59の安否情報としての被災区域に関する位置情報である。避難状況は、安否確認対象者によって入力されて各無線端末51〜59から受信した避難状況である。他者安否参照は、各無線端末51〜59による当該HSS11〜19の他者安否情報(図13)へのアクセスまたは参照の有無を表す。安否通知参加の有無は、当該HSS11〜19において、他のHSSによる11〜19またはサーバ21による、当該HSS11〜19を送信元とする安否通知グループへの参加が、設定されているかどうかを表す。被災区域閾値は、各無線基地局31〜40の通信範囲の地域が被災区域(7)であると判定するのに使用される、被災の大きさまたは震度の閾値または基準である。
加入者データは、例えば、HSS識別子“Home#B2”、端末識別子“T#b2”、端末アドレス“ADDR_#b2”、HSSアドレス“ADDR_Home#B2”、および安否通知グループ・アドレス“MC_ADDR_#m”を含んでいる。加入者データは、さらに、例えば、災害警報サーバ・アドレス“ADDR_DisasterAlrmSrvr”を含んでいる。加入者データは、さらに、例えば、タイムスタンプ“2014/08/2009:00:00:000”、中継AP識別子“AP#α”、位置情報“被災区域内(震度3)”、避難状況“避難完了(安全)”、および他者安否参照“実施”を含んでいる。加入者データは、さらに、例えば、安否通知参加の有無“有”、および被災区域閾値“震度3”を含んでいる。
図13は、HSS11〜19における他者安否情報テーブルの例を示している。
図13において、他者安否情報テーブルは、例えば、安否確認対象者(識別情報)、HSSアドレス、通知受信表示、位置情報、避難状況、他者安否参照、およびタイムスタンプの各フィールドを含んでいる。
安否確認対象者は、例えば、無線端末を所持する安否確認対象者の氏名または識別番号であってもよい。HSSアドレスは、安否確認対象者の無線端末51〜59が登録されているHSSのアドレスである。通知受信表示は、そのHSSアドレスを有し無線端末51〜59が登録されたHSS11〜19を送信元とする安否通知の(当該HSSにおける)受信中または停止中の状態、即ち安否通知グループへの参加または離脱の状態を表す。
他者安否情報テーブルは、例えば、安否確認対象者(氏名)“B2”、HSSアドレス“ADDR_Home#B2”、および通知受信表示“受信中”を含んでいる。他者安否情報テーブルは、さらに、例えば、位置情報“被災区域内(震度3)”、避難状況“避難完了”、他者安否参照“未実施”、タイムスタンプ“2014/08/20 09:00:00:000”を含んでいる。
図14Aは、HSS11〜19または組織Xのサーバ21における安否通知離脱条件テーブルの例を示している。図14Bは、HSS11〜19または組織Xのサーバ21における安否通知離脱条件テーブルの別の例を示している。
図14Aおよび14Bにおいて、安否通知グループ離脱条件テーブルは、位置情報、避難状況、および他者安否参照の各フィールドを含んでいる。位置情報は、一致すると判定される位置情報の条件である。避難状況は、一致すると判定される避難状況の条件である。他者安否参照は、一致すると判定される他者安否参照の条件である。任意は、いずれの場合でも一致すると判定されることを表す。“not null”は何らかの入力された避難状況の情報が保存されている場合に一致すると判定されることを表す。
図14Aにおいて、例えば、位置情報“被災区域外”、避難状況“(任意)”、および他者安否参照“実施”(安否通知離脱条件)が満たされた場合、即ち無線端末が被災区域外に位置しかつ他者安否情報の参照があった場合、安否通知離脱メッセージが送信される。また、例えば、位置情報“被災区域脱出”、避難状況“(任意)”、および他者安否参照“実施”(安否通知離脱条件)が満たされた場合、即ち無線端末が被災区域外に移動しかつ他者安否情報の参照があった場合に、安否通知離脱メッセージが送信される。また、例えば、位置情報“(任意)”、避難状況“(not null)”、および他者安否参照“(任意)”(安否通知離脱条件)が満たされた場合、即ち避難状況に入力情報が存在する場合に、安否通知離脱メッセージが送信される。
図14Bにおいて、例えば、位置情報“被災区域外”、避難状況“(任意)”、および他者安否参照“(任意)”(安否通知離脱条件)が満たされた場合、即ち無線端末が被災区域外に位置している場合に、安否通知離脱メッセージが送信される。また、例えば、位置情報“被災区域脱出”、避難状況“(任意)”、および他者安否参照“実施”(安否通知離脱条件)が満たされた場合に、安否通知離脱メッセージが送信される。また、例えば、位置情報“(任意)”、避難状況“(not null)”、および他者安否参照“(任意)”(安否通知離脱条件)が満たされた場合に、安否通知離脱メッセージが送信される。
図15は、災害警報用のサーバ2における震度情報テーブルの例である。
図15において、震度情報テーブルは、震度計IDおよび震度の各フィールドを含んでいる。震度計IDは、震度計の識別子または識別情報である。震度は、震度計で測定された震度の値である。震度情報テーブルは、例えば、震度計ID“#α1”および震度“1”を含んでいる。
図16は、HSS11〜19におけるAP近隣震度計リストの例を示している。
図16において、AP近隣震度計リストは、AP識別子および近隣震度計IDの各フィールドを含んでいる。近隣震度計IDは、APの近隣にある震度計の識別子または識別情報である。AP近隣震度計リストは、例えば、AP識別子“AP#α”および近隣震度計ID“α1”を含んでいる。
図17は、各無線端末51〜59から、対応のHSS11〜19に送信される避難状況登録メッセージの例を示している。
図17において、避難状況登録メッセージは、安否確認対象者によって入力される安否確認対象者の避難状況を示すメッセージである。避難状況登録メッセージは、L1ヘッダ、L2ヘッダ、IPヘッダに送信元アドレス(SA)および宛先アドレス(DA)、およびTCPデータの各フィールドを含んでいる。TCPデータは、無線端末51〜59における、端末識別子、避難状況、およびタイムスタンプを含んでいる。
送信元アドレスは、メッセージ送信元である安否確認対象者の無線端末51〜59のアドレスである。宛先アドレスは、安否確認対象者の無線端末51〜59が登録されているHSS11〜19のアドレスである。端末識別子は、避難状況登録メッセージの送信元である安否確認対象者の無線端末51〜59の端末識別子である。避難状況は、安否確認対象者によって入力されて登録される避難状況を示す情報である。タイムスタンプは、避難状況登録メッセージが生成された時刻である。
無線端末56(b2)の避難状況登録メッセージは、例えば、送信元アドレス“ADDR_#b2”、宛先アドレス“ADDR_Home#B2”、端末識別子“T#b2”、および避難状況“避難完了(安全)”を含んでいる。
図18Aは、各HSS11〜19から災害警報用のサーバ2に送信される問合せメッセージの例を示している。
問合せメッセージは、災害警報用のサーバ2に災害の大きさまたは震度を問い合わせるためのメッセージである。問合せメッセージは、L1ヘッダ、L2ヘッダ、IPヘッダに送信元アドレス(SA)および宛先アドレス(DA)、およびTCPデータの各フィールドを含んでいる。TCPデータは、サーバ2における1つ以上の震度計ID(識別子または識別情報)を含む震度計リストを含んでいる。
HSS16(B2)の問合せメッセージは、例えば、送信元アドレス“ADDR_Home#B2”、宛先アドレス“ADDR_DisasterAlrmSrvr”、および震度計リスト“震度計#α1、震度計#α2、震度計#α3”を含んでいる。
図18Bは、問合せメッセージに対して、災害警報用のサーバ2から各無線端末51〜59に送信される応答メッセージの例を示している。
応答メッセージは、L1ヘッダ、L2ヘッダ、IPヘッダに送信元アドレス(SA)および宛先アドレス(DA)、およびTCPデータの各フィールドを含んでいる。TCPデータは、震度情報リストとして、サーバ2における1つ以上の震度計IDとその測定された震度情報を含む震度情報リストを含んでいる。
応答メッセージは、例えば、送信元アドレス“ADDR_DisasterAlrmSrvr”、宛先アドレス“ADDR_Home#B2”、および震度情報リスト“震度計#α1:震度1、震度計#α2:震度1、震度計#α3:震度3”を含んでいる。
図19Aは、各無線端末51〜59から対応の各HSS11〜19に送信される他者安否参照メッセージの例を示している。
図19Aにおいて、他者安否参照メッセージは、L1ヘッダ、L2ヘッダ、IPヘッダに送信元アドレス(SA)および宛先アドレス(DA)、およびTCPデータの各フィールドを含んでいる。TCPデータは、送信元の無線端末51〜59の端末識別子を含んでいる。
他者安否参照メッセージは、例えば、送信元アドレス“ADDR_#b2”、宛先アドレス“ADDR_Home#B2”および端末識別子“T#b2”を含んでいる。
図19Bは、他者安否参照メッセージに対する、各HSS11〜19から各無線端末51〜59に送信される応答メッセージの例を示している。
図19Bにおいて、応答メッセージは、L1ヘッダ、L2ヘッダ、IPヘッダに送信元アドレス(SA)および宛先アドレス(DA)、およびTCPデータの各フィールドを含んでいる。TCPデータは、他者安否情報リストとして、安否確認対象者、位置情報、避難状況および他者安否参照に関する情報を含んでいる。安否確認対象者は、例えば氏名または識別情報であってもよい。位置情報は、例えば、“被災区域内”、“被災区域外”、“被災区域内移動”または“被災区域脱出”と、任意に被災区域内の震度とを含んでいてもよい。避難状況は、例えば、“避難完了”または空白であってもよい。他者安否参照は、例えば、実施または未実施であってもよい。
応答メッセージは、例えば、送信元アドレス“ADDR_Home#B2”、および宛先アドレス“ADDR_#b2”を含んでいる。また、応答メッセージは、他者安否情報リストとして、例えば、安否確認対象者“B2”、位置情報“被災区域内(震度3)”、避難状況“避難完了”、および他者安否参照“未実施”を含んでいる。
図20は、安否確認対象者の無線端末54〜59が登録されたHSS14〜19から、安否確認者の無線端末51〜53が登録されたHSS11〜13または組織Xのサーバ21にマルチキャストで送信される安否通知メッセージの例を示している。
図20において、安否通知メッセージは、L1ヘッダ、L2ヘッダ、IPヘッダに送信元アドレス(SA)および宛先アドレス(DA)、およびTCPデータの各フィールドを含んでいる。TCPデータは、安否確認対象者(氏名または識別情報)、位置情報、避難状況、他者安否参照、およびタイムスタンプを含んでいる。タイムスタンプは、位置情報、避難状況または他者安否参照が最後に更新された時刻である。
安否通知メッセージは、例えば、送信元アドレス“ADDR_Home#B2”、宛先アドレス“MC_ADDR_#m1”、位置情報“被災区域(震度3)”、避難状況“避難完了(安全)”、および他者安否参照“実施”を含んでいる。
図21は、安否確認者の無線端末51〜53が登録されているHSS11〜13およびサーバ21によって、安否確認対象者の無線端末54〜59が登録されているHSS14〜19に送信される安否通知参加メッセージ(MLD−join)の例を示している。
安否通知参加メッセージは、リスナーが受信しようとする安否通知グループ宛ての要請存在通知をランデブポイントまたは送信元APに伝えるものである。安否通知参加メッセージは、安否情報に関するマルチキャスト配信またはマルチキャスト・グループへの参加信号、参加表明信号または参加要求信号でもある。安否通知参加メッセージは、L1ヘッダ、L2ヘッダ、IPヘッダに送信元アドレス(SA)および宛先アドレス(DA)、およびICMPv6(Internet Control Message Protocol for IPv6)データの各フィールドを含んでいる。ICMPv6データは、タイプ、およびマルチキャスト・アドレス・レコードを含んでいる。
送信元アドレスは、安否確認者の無線端末51〜53が登録されているHSS11〜13のアドレスである。宛先アドレスは、全てのマルチキャスト・ルータに対するマルチキャスト・アドレスである。タイプは、ルータにマルチキャストを受信させるための、リスナーのレポートを表す“Type = Version 2 Multicast Listener Report”である。マルチキャスト・アドレス・レコードは、レコード・タイプ、マルチキャスト・アドレス、および受信するマルチキャスト配信のHSS14〜19の送信元アドレス(SA)を含んでいる。HSS14〜19の送信元アドレスは、HSSのIPアドレスであってよいが、DSNの名前解決法によって、HSS識別子から取得することもできる。
HSS11からの安否通知参加メッセージは、例えば、送信元アドレス“ADDR_Home#A1”、および宛先アドレス“FF02:0:0:0:0:0:0:16”を含んでいる。マルチキャスト・アドレス・レコードは、例えば、レコード・タイプ“Record Type = Allow_New_Sources”、およびマルチキャスト・アドレス(安否通知グループ・アドレス)“MC_ADDR_#m1”を含んでいる。マルチキャスト・アドレス・レコードは、さらに、例えば、マルチキャスト配信のAPの送信元アドレス“ADDR_Home#B2”、“ADDR_Home#C1”および“ADDR_Home#C2”を含んでいる。
図22は、安否確認者の無線端末51〜53が登録されているHSS11〜13およびサーバ21によって、安否確認対象者の無線端末54〜59が登録されているHSS14〜19に送信される安否通知離脱メッセージ(MLD−leave)の例を示している。
安否通知離脱メッセージは、リスナーが離脱しようとする安否通知グループをランデブポイントまたは送信元APに伝えるものである。安否通知離脱メッセージは、安否情報に関するマルチキャスト配信またはマルチキャスト・グループから離脱するための離脱信号でもある。安否通知離脱メッセージは、安否通知参加メッセージと同様に、L1ヘッダ、L2ヘッダ、IPヘッダに送信元アドレス(SA)および宛先アドレス(DA)、およびICMPv6データの各フィールドを含んでいる。
送信元アドレスおよび宛先アドレスは、安否通知参加メッセージと同様の各フィールドを含んでいる。この場合、マルチキャスト・アドレス・レコードは、例えば、レコード・タイプ“Record Type = Block_Old_Sources”、およびマルチキャスト・アドレス(安否通知グループ・アドレス)“MC_ADDR_#m1”を含んでいる。マルチキャスト・アドレス・レコードは、例えば、HSS16の送信元アドレス“ADDR_Home#B2”を含んでいる。
次は、HSS16および11、および無線端末56および51の動作および処理について説明する。但し、以下のHSS16に関する動作および処理の説明は、他のHSS11〜15および17〜19にも同様に適用される。また、以下のHSS11に関する動作および処理の説明は、他のHSS12〜19にも同様に適用される。また、以下の無線端末56に関する動作および処理の説明は、他の無線端末51〜55、57および59にも同様に適用される。また、以下の無線端末51に関する動作および処理の説明は、他の無線端末52〜59にも同様に適用される。
図23は、災害警報の受信時に、HSS16および11の各々によって実行される、安否通知参加メッセージを送信するための処理のフローチャートの例を示している。
図23を参照すると、ステップ802において、安否確認対象者の無線端末56が登録されているHSS16のプロセッサ102(またはその安否情報管理部1024)は、安否確認対象者としての無線端末56の加入者の安否情報を初期化する。ここで、安否情報は、図12に例示されおり、例えば、中継AP識別子、位置情報、避難状況、他者安否参照、およびタイムスタンプを含んでいる。ステップ802は、安否確認対象者としての、HSS16の加入者の安否情報を、初期化する処理である。また、HSS11も、安否確認対象者としての加入者の無線端末51に対して同様に動作する。
ステップ804において、安否確認者の無線端末51が登録されているHSS11のプロセッサ102(安否情報管理部1024)は、他者安否情報テーブルの各安否確認対象者の安否情報を初期化する。ここで、他者安否情報テーブルは、図13に例示されており、例えば、安否確認対象者の、HSSアドレス、通知受信表示、位置情報、避難状況、他者安否参照、およびタイムスタンプを含んでいる。ステップ804は、安否確認者としての、HSS11で受信されて保存される他者安否情報を、初期化する処理である。また、HSS16も、自己の他者安否情報テーブルについて同様に動作する。
ステップ806において、HSS11のプロセッサ102(安否情報管理部1024)は、他者安否情報テーブル中の各安否確認対象者の通知受信表示を“受信中”と設定する。通知受信表示“受信中”は、安否通知参加メッセージが送信され、安否通知メッセージの受信準備完了の状態にあることを示していてもよい。また、HSS16も、他者安否情報テーブルの通知受信表示について同様に動作する。
ステップ808において、HSS11のプロセッサ102(安否情報管理部1024)は、安否通知参加メッセージをネットワーク5にマルチキャストで送信する。ここで、安否通知参加メッセージは、他者安否情報テーブル中の各安否確認対象者のHSSアドレスを、マルチキャスト・アドレス・レコード中の送信元アドレスとして含んでいる。安否通知参加メッセージは、図21に例示されている。HSS11〜13およびサーバ21によって送信された安否通知参加メッセージは、例えば、他のHSS14〜19によって受信される。また、HSS16も、同様に、安否確認者のために、安否通知参加メッセージを送信することができる。
図24は、安否確認者の組織Xのサーバ21によって実行される、安否通知参加メッセージを送信するための処理のフローチャートの例を示している。
図24を参照すると、ステップ814〜818は、図23のHSS16によって実行されるステップ804〜808とそれぞれ同様であり、サーバ21のプロセッサ102(安否情報管理部1024)によって実行される。サーバ21は加入者情報を管理しないので、図24にはステップ802に対応する処理が存在しない。
図25は、HSS16によって実行される、安否通知参加メッセージを受信した場合に安否通知参加の有無を設定するための処理のフローチャートの例を示している。
図25を参照すると、ステップ822において、HSS16のプロセッサ102(安否情報管理部1024)は、受信した安否通知参加メッセージ中のマルチキャスト・アドレス・レコード中の送信元アドレスを取得する。
ステップ824において、プロセッサ102(安否情報管理部1024)は、マルチキャスト・アドレス・レコード中の送信元アドレスに自己のHSSアドレスがあるかどうかを判定する。送信元アドレスに自己のHSSアドレスがあると判定された場合は、手順はステップ826に進む。送信元アドレス中に自己のHSSアドレスがないと判定された場合は、手順は図25のルーチンを出る。
ステップ824において、プロセッサ102(安否情報管理部1024)は、無線端末56の加入者データにおいて、自己のHSSアドレスを送信元とする安否通知への参加(安否通知参加)の有無に“有”を設定する。それによって、HSS16は、安否通知メッセージを安否通知グループ宛てに周期的に送信するようになる。その後、手順は図25のルーチンを出る。
図26は、安否確認対象者の無線端末56によって実行される位置登録メッセージの生成および送信のための処理のフローチャートの例を示している。
図26を参照すると、ステップ832において、無線端末56のプロセッサ502(またはその安否情報登録処理部5024)は、災害警報の受信に応答して、記憶部504から、無線端末56の端末識別子および中継AP識別子を取得する。中継AP識別子は、無線端末56の近隣にあって無線端末56の通信を中継する無線基地局(AP)36の識別子である。
ステップ834において、プロセッサ502(安否情報登録処理部5024)は、端末識別子および中継AP識別子を含む位置登録メッセージを生成して、無線端末56が登録されたHSS16のHSSアドレス宛てに位置登録メッセージを送信する。HSS16は、無線端末56から位置登録メッセージを受信する。
図27Aおよび27Bは、安否確認対象者の無線端末56が登録されたHSS16によって実行される、被災に関する無線端末56の位置情報を設定するための処理のフローチャートの例を示している。
図27Aを参照すると、ステップ842において、HSS16のプロセッサ102(安否情報管理部1024)は、無線端末56から位置登録メッセージを受信し、災害警報受信後に無線端末56から受信した位置登録メッセージ中の中継AP識別子を取り出す。
ステップ844において、プロセッサ102(安否情報管理部1024)は、災害警報受信後において、中継APが前回の中継APから変更されたかどうかを判定する。前回の中継APは、加入者データの安否情報における中継AP識別子で識別される。ここで、中継APが前回から変更されたと判定された場合、手順はステップ846に進む。災害警報受信直後において安否情報中の中継APは初期化されて消去されるので(図23)、災害警報受信後に位置登録メッセージが最初に受信されたとき、中継APが変更されたと判定される。中継APが前回から変更されていないと判定された場合、安否情報に変更がないので、手順は図27Aおよび27Bのルーチンを出る。
ステップ846において、プロセッサ102(安否情報管理部1024)は、記憶装置106中のAP近隣震度計リストから、端末装置56から受信した中継AP識別子に対応する近隣震度計IDのリストを抽出する。
ステップ848において、プロセッサ102(安否情報管理部1024)は、震度を問い合わせるための問合せメッセージを生成して災害警報用のサーバ2に送信する。問合せメッセージは、受信した中継AP識別子の近隣震度計IDのリストを含んでいる。AP近隣震度計リストは、図16に例示されている。
ステップ850において、サーバ2は、HSS16から問合せメッセージを受信し、震度情報テーブルから、問合せメッセージ中の震度計IDに対応する震度情報を抽出して震度情報リストを生成する。震度情報テーブルは、図15に例示されている。
ステップ852において、サーバ2は、生成された震度情報リストを含む応答メッセージを生成してHSS16に送信する。ステップ854において、HSS16のプロセッサ102(安否情報管理部1024)は、サーバ2から応答メッセージを受信する。
ステップ856において、HSS16のプロセッサ102(安否情報管理部1024)は、受信した応答メッセージから震度情報リスト中の最大値の震度を取り出す。
図27Bを参照すると、ステップ862において、プロセッサ102(安否情報管理部1024)は、最大値の震度が“被災区域内”の震度レベルに相当するかどうかを判定する。“被災区域内”の震度レベルは、例えば閾値震度3または4以上であってもよい。最大値の震度が“被災区域内”の震度レベルに相当しないと判定された場合は、手順はステップ872に進む。最大値の震度が“被災区域内”の震度レベルに相当すると判定された場合は、手順はステップ874に進む。
ステップ864において、プロセッサ102(安否情報管理部1024)は、無線端末56の前回の位置情報が“被災区域内”かどうかを判定する。位置情報が“被災区域内”であると判定された場合は、手順はステップ866に進む。位置情報が“被災区域内”でないと判定された場合は、手順はステップ868に進む。
ステップ866において、プロセッサ102(安否情報管理部1024)は、中継APが変更され、今回の震度が“被災区域内”であり、前回の位置情報が“被災区域内”なので、無線端末56に関して“被災区域内移動”を、安否情報の位置情報に設定する。その際、位置情報に震度が付加されてもよい。この位置情報“被災区域内移動”は、例えば、図1における無線端末57の移動を表し、無線端末57が、例えば、同じ被災区域7内にある2つの中継APβとAPγの通信範囲の間で移動したことを表す。
ステップ868において、プロセッサ102(安否情報管理部1024)は、前回の位置情報が不明かどうかを判定する。例えば、位置情報が初期化されて未設定である場合、位置情報は不明と判定される。位置情報が不明であると判定された場合は、手順はステップ870に進む。前回の位置情報が不明でない、即ち位置情報が“被災区域外”であると判定された場合は、無線端末56が被災区域7外から被災区域7内へ移動したので、手順は図27Aおよび27Bのルーチンを出る。この場合、安否確認対象者は、例えば、被災区域7外から被災区域7内に移動して救助活動をしている可能性がある。
ステップ870において、プロセッサ102(安否情報管理部1024)は、安否情報の位置情報に“被災区域内”を設定する。その際、位置情報に震度が付加されてもよい。
ステップ872において、プロセッサ102(安否情報管理部1024)は、保存されている前回の位置情報が“被災区域内”かどうかを判定する。位置情報が“被災区域内”であると判定された場合は、手順はステップ874に進む。位置情報が“被災区域内”でないと判定された場合は、無線端末56が被災区域7外から別の被災区域7外へ移動したので、位置情報が変更されず、手順は図27Aおよび27Bのルーチンを出る。
ステップ874において、プロセッサ102(安否情報管理部1024)は、前回の位置情報が不明かどうかを判定する。位置情報が不明であると判定された場合は、手順はステップ878に進む。前回の位置情報が不明でない、即ち位置情報が“被災区域内”であると判定された場合、無線端末56が被災区域7内から被災区域7外へ移動したので、手順はステップ876に進む。
ステップ876において、プロセッサ102(安否情報管理部1024)は、無線端末56に関して位置情報に“被災区域脱出”を設定する。この位置情報“被災区域脱出”は、例えば、図1における無線端末59の移動を表し、無線端末59が、例えば、被災区域7内の中継APδの通信範囲から、被災区域7外のAPb3の通信範囲へと移動したことを表す。
ステップ878において、プロセッサ102(安否情報管理部1024)は、無線端末56に関して“被災区域外”を、安否情報の位置情報に設定する。ステップ866、870、876および878の後、手順は図27Aおよび27Bのルーチンを出る。
このようにして、HSS16は、安否確認対象者の被災に関する無線端末56の位置情報を、安否情報の一部として設定することができる。
図28は、安否確認対象者の無線端末56によって実行される避難状況登録メッセージの生成および送信のための処理のフローチャートの例を示している。
図28を参照すると、ステップ882において、プロセッサ502(安否情報登録処理部5024)は、安否確認対象者によって入力された避難状況に関する入力文字を受け付ける。ステップ884において、プロセッサ502(安否情報登録処理部5024)は、入力文字を、安否情報の避難状況として保存する。
ステップ886において、プロセッサ502(安否情報登録処理部5024)は、入力された避難状況を含む避難状況メッセージを生成して、対応するHSS16のHSSアドレス宛てに送信する。
ステップ888において、HSS16は、避難状況メッセージを受信して、避難状況メッセージ中の避難状況を、無線端末56に関する安否情報の一部として保存する。このようにして、無線端末56は、対応するHSS16に、安否確認対象者としての加入者の避難状況を安否情報の一部として登録することができる。
図29は、HSS16によって実行される安否通知メッセージの送信のための処理のフローチャートの例を示している。図29の処理は、例えば1分毎に周期的に実行されてもよい。
ステップ892において、HSS16のプロセッサ102(安否情報管理部1024)は、加入者データにおいて、HSS16の自HSSアドレスを送信元とする安否通知への参加(安否通知参加)が設定されているかどうかを判定する。自HSSアドレスを送信元とする安否通知への参加が“有”と設定されていると判定された場合、手順はステップ894に進む。自HSSアドレスを送信元とする安否通知への参加が“無”と設定されていると判定された場合、安否通知メッセージは送信されず、手順は図29のルーチンを出る。
ステップ894において、プロセッサ102(安否情報管理部1024)は、安否確認対象者の無線端末56の加入者データ中の安否情報を含む安否通知メッセージを生成して安否通知グループ宛てにマルチキャストで送信する。ここで、安否情報は、安否確認対象者の位置情報、避難状況、他者安比参照およびタイムスタンプを含んでいる。その後、手順は図29のルーチンを出る。
このようにして、HSS16は、無線端末56を所持する安否確認対象者の安否情報を、この安否確認対象者を他者安否情報テーブル中に含んでいる安否確認者のHSS11および12にマルチキャストで送信することができる。他のHSS14、15、17、19も、HSS16と同様に動作して、無線端末54、55、57および59を所持する安否確認対象者の安否情報を、安否確認者のHSS11〜13に送信することができる。
図30は、安否通知メッセージの受信時にHSS11または組織Xのサーバ21によって実行される、安否通知メッセージの受信時に安否通知グループから離脱するかどうかを判定するための判定処理のフローチャートの例を示している。
図30を参照すると、ステップ904において、HSS11またはサーバ21のプロセッサ102(安否情報管理部1024)は、受信した安否通知メッセージの安否情報を保存する。その際、プロセッサ102(安否情報管理部1024)は、受信した安否通知メッセージの送信元アドレスに対応する、他者安否情報テーブル中のレコードに、安否通知メッセージの安否情報を保存する。ここで、安否情報は、安否確認対象者の位置情報、避難状況、他者安比参照およびタイムスタンプを含んでいる。他者安否情報テーブルは、図13に例示されている。
ステップ906において、プロセッサ102(安否情報管理部1024)は、安否情報の状態が、安否通知離脱条件に一致するかどうかを判定する。安否情報の状態は、位置情報、避難状況および他者安否参照を含んでいる。安否通知離脱条件は、図14Aおよび14Bに例示されている。安否情報の状態が安否通知離脱条件に一致すると判定された場合は、手順はステップ908に進む。安否情報の状態が安否通知離脱条件に一致しないと判定された場合は、手順は図30のルーチンを出る。
ステップ908において、プロセッサ102(安否情報管理部1024)は、安否通知メッセージの送信元アドレスをマルチキャスト・アドレス・レコードに含む安否通知離脱メッセージを、ネットワーク5にマルチキャストで送信する。それによって、HSS11またはサーバ21は、安否通知グループから離脱することができる。一方、HSS11またはサーバ21が安否通知グループから離脱しても、無線端末51または端末装置60は、HSS11またはサーバ21の他者安否情報にアクセスすることができる。
図31は、HSS16によって実行される、安否通知離脱メッセージの受信時の処理のフローチャートの例を示している。図31の処理は、例えば1分毎の周期で実行されてもよい。
図31を参照すると、ステップ912において、HSS16のプロセッサ102(安否情報管理部1024)は、受信した安否通知離脱メッセージのマルチキャスト・アドレス・レコード中に自己のHSSアドレスがあるかどうかを判定する。自己のHSSアドレスがあると判定された場合は、手順はステップ914に進む。自己のHSSアドレスがないと判定された場合は、手順は図31のルーチンを出る。
ステップ914において、プロセッサ102(安否情報管理部1024)は、自己のHSSアドレスを送信元とする安否通知参加の有無に“無”を設定する。その後、手順は図31のルーチンを出る。
図32は、無線端末51または56および端末装置60によって実行される、他者安否参照のための処理のフローチャートの例を示している。
図32を参照すると、ステップ922において、無線端末51または56のプロセッサ502(またはその安否情報参照部5026)は、安否確認者の操作に従って、他者安否確認メッセージを生成して、対応するHSS11または16に送信する。端末装置60は、同様に、安否確認者の操作に従って、他者安否確認メッセージを生成してサーバ21に送信する。
ステップ924において、HSS11または16のプロセッサ102(安否情報管理部1024)は、他者安否参照メッセージの受信に応答して、他者安否情報を含む応答メッセージを生成して無線端末51または56に送信する。同様に、サーバ21は、他者安否情報を含む応答メッセージを生成して、端末装置60に送信する。
ステップ926において、HSS11または16のプロセッサ102(安否情報管理部1024)は、加入者データ中の安否情報の他者安否参照に“実施”を設定する。
ステップ928において、無線端末51または56のプロセッサ502(安否情報参照部5026)は、応答メッセージを受信する。ステップ930において、プロセッサ502(安否情報参照部5026)は、応答メッセージ中の他者安否情報を無線端末51〜59の表示部512に表示する。他者安否情報のテーブルは図13に例示されている。端末装置60は、同様に、応答メッセージを受信して、応答メッセージ中の他者安否情報を端末装置60に表示する。
図33Aおよび33Bは、図9Aの送受信シーケンスにおける時間T1での、安否確認対象者の無線端末a1〜a3、c1、c2、HSS A1〜A3、C1、C2、A1〜A3、および組織XのサーバXのデータの例を示している。
図9Aの最初の時間T0において、安否確認対象者の無線端末b1〜b3の電源はオン状態にあり、安否確認対象者の無線端末c1およびc2の電源はオフ状態にある。従って、図33Aにおいて、無線端末b1〜b3にそれぞれの中継AP識別子として“AP#b1”、“AP#α”、“AP#δ”が設定されているが、無線端末b1〜b3には中継AP識別子が設定されていない。一方、無線端末b1〜b3、c1およびc2が登録されたそれぞれのHSS B1〜B3、C1およびC2は、図9Aのステップ604〜610で安否通知参加メッセージを受信したので、安否通知参加の有無は“有”に設定されている(破線)。
安否確認者の無線端末a1〜a3(端末識別子:T#a1〜T#a3)が登録されたHSS A1〜A3(HSS識別子:Home#A1〜Home#A3)および組織XのサーバXは、図9Aのステップ604〜610で安否確認参加メッセージを送信した。従って、図33Bにおいて、安否確認者の無線端末a1のHSS A1では、安否確認対象者B2、C1、C2の他者安否情報に関する通知受信表示は“受信中”である。同様に、安否確認者A2の無線端末a2のHSS A2では、安否確認対象者B1、B2、C1の他者安否情報に関する各通知受信表示は“受信中”である。同様に、安否確認者A3の無線端末a3のHSS A3では、安否確認対象者B3の他者安否情報に関する通知受信表示は“受信中”である。同様に、組織Xの端末装置a4が接続するサーバXでは、安否確認対象者B1の他者安否情報に関する通知受信表示は“受信中”である。
図34Aおよび34Bは、図9Aの送受信シーケンスにおける時間T2での、安否確認対象者の無線端末a1〜a3、c1、c2、HSS A1〜A3、C1、C2、A1〜A3、および組織XのサーバXのデータの例を示している。
安否確認対象者の無線端末b1〜b3は、図9Aのステップ622、626、630で位置登録メッセージをそれぞれのHSS B1〜B3に送信した。従って、図34AのHSS B1〜B3に、中継AP識別子“AP#b1”、“AP#α”、“AP#δ”がそれぞれ設定されている(破線)。また、HSS B1〜B3は、ステップ624、625等でサーバ2に震度を問い合わせ、無線端末b1〜b3の位置が被災区域外および被災区域内であると判定した。従って、図34AのHSS B1〜B3に、それぞれ位置情報“被災区域外”、“被災区域内(震度3)”、“被災区域内(震度2)”が設定されている(破線)。
図35Aおよび35Bは、図9Bの送受信シーケンスにおける時間T3での、安否確認対象者の無線端末a1〜a3、c1、c2、HSS A1〜A3、C1、C2、A1〜A3、および組織XのサーバXのデータの例を示している。
HSS A1〜A3およびサーバXは、図9Bのステップ642、および646〜652で安否通知メッセージを受信した。従って、図35BのHSS A1において、HSS B2、C1およびC2の位置情報に“被災区域内(震度3)”、“(不明)”および“(不明)”が設定されている(破線)。同様に、HSS A2において、HSS B1、B2およびC1の位置情報に“被災区域外”、“被災区域内(震度3)”および“(不明)”が設定されている(破線)。同様に、HSS A3において、HSS B3の位置情報に“被災区域内(震度2)”が設定されている(破線)。同様に、サーバXにおいて、HSS B1の位置情報に“被災区域外”が設定されている(破線)。サーバXは、ステップ644で安否通知離脱メッセージを送信したので、通知受信表示が“停止中”に変更されている(破線)。一方、図35Aは図34Aと同様で変化がない。
図36Aおよび36Bは、図10Aの送受信シーケンスにおける時間T4〜T5での、安否確認対象者の無線端末a1〜a3、c1、c2、HSS A1〜A3、C1、C2、A1〜A3、および組織XのサーバXのデータの例を示している。
図36Aにおいて、安否確認対象者の無線端末c1およびc2の電源はオン状態に変更されている(破線)。安否確認対象者の無線端末c1およびc2は、図10Aのステップ662、666で位置登録メッセージをそれぞれのHSS C1およびC2に送信した。従って、図36AのHSS C1およびC2に、中継AP識別子“AP#c1”および“AP#β”がそれぞれ設定されている(破線)。また、HSS C1およびC2は、ステップ664、665等でサーバ2に震度を問い合わせ、無線端末c1およびc2の位置が被災区域外および被災区域内であると判定した。従って、図36AのHSS C1およびC2に、それぞれ位置情報“被災区域外”、“被災区域内(震度5)”が設定されている(破線)。
無線端末b1は、図10Aのステップ670〜671でHSS B1の他者安否情報を参照したので、図10AのHSS B1に他者安否参照“実施”が設定されている(破線)。また、HSS B1は、ステップ684で安否通知離脱メッセージをHSS A2から受信したので、図10AのHSS B1の安否通知参加の有無が“無”に変更されている(破線)。
HSS A1〜A3は、ステップ682、688〜692でHSS B1〜B3、C1およびC2から安否通知メッセージを受信した。従って、図36BのHSS A1において、HSS C1およびC2の位置情報がそれぞれ“被災区域外”および“被災区域内(震度5)”に変更されている(破線)。同様に、図36BのHSS A2において、HSS C1の位置情報が“被災区域外”に変更されている(破線)。また、無線端末b1はステップ670〜671で他者安否情報を参照したので、図36BのHSS A2において、HSS B1の他者安否参照に“実施”が設定されている(破線)。
HSS A2は、ステップ684で安否通知離脱メッセージを送信したので、図36BのHSS A2において、HSS B1の通知受信表示が“停止中”に変更されている(破線)。
図37Aおよび37Bは、図10Bおよび10Cの送受信シーケンスにおける時間T6〜T7での、安否確認対象者の無線端末a1〜a3、c1、c2、HSS A1〜A3、C1、C2、A1〜A3、および組織XのサーバXのデータの例を示している。
無線端末b2はステップ704で避難状況をHSS B2に登録したので、図37AのHSS B2に、避難状況“避難完了”が設定されている(破線)。また、無線端末b3はステップ706で位置登録メッセージをHSS B3に送信したので、図37AのHSS B3において中継AP識別子が“AP#b3”に変更されている(破線)。また、HSS B3は、ステップ708〜709でサーバ2に震度を問い合わせ、無線端末b3の位置が被災区域外であると判定したので、HSS B3において位置情報が“被災区域内(震度2)”から“被災区域脱出”に変更されている(破線)。
また、無線端末c1はステップ710〜711でHSS C1の他者安否情報を参照したので、図37AのHSS C1において他者安否参照“実施”が設定されている。
HSS B2は、ステップ724〜726でHSS A2およびA3から安否通知離脱メッセージを受信したので、図37AのHSS B2において安否通知参加の有無が“無”に変更されている(破線)。また、HSS B3は、ステップ730でHSS A3から安否通知離脱メッセージを受信したので、図37AのHSS B3において安否通知参加の有無が“無”に変更されている(破線)。また、HSS C1は、ステップ734〜736でHSS A1およびA2から安否通知離脱メッセージを受信したので、図37AのHSS C1において安否通知参加の有無が“無”に変更されている(破線)。
HSS A1〜A3は、ステップ722、728、732、738でHSS B2、B3、C1およびC2から安否通知メッセージを受信した。従って、図37BのHSS A1において、HSS B2の避難状況が“避難完了”に変更され、HSS C1の他者安否参照が“実施”に変更されている(破線)。同様に、HSS A2でも、HSS B2の避難状況が“避難完了”に変更され、HSS C1の他者安否参照が“実施”に変更されている(破線)。
また、HSS A1およびA2は、ステップ724〜726でHSS B2に安否通知離脱メッセージを送信したので、図37BのHSS A1およびA2において、HSS B2の通知受信表示が“停止中”に変更されている(破線)。また、HSS A1およびA2は、ステップ734〜736でHSS C1に安否通知離脱メッセージを送信したので、図37BのHSS A1およびA2において、HSS C1の通知受信表示が“停止中”に変更されている(破線)。
また、HSS A3は、ステップ728でHSS B3から安否通知メッセージを受信したので、図37BのHSS A3において、HSS B3の位置情報が“被災区域脱出”に変更されている(破線)。HSS A3は、ステップ730でHSS B3に安否通知離脱メッセージを送信したので、図37BのHSS A3において、HSS B3の通知受信表示が“停止中”に変更されている(破線)。
図38Aおよび38Bは、図10Dの送受信シーケンスにおける時間T8〜T9での、安否確認対象者の無線端末a1〜a3、c1、c2、HSS A1〜A3、C1、C2、A1〜A3、および組織XのサーバXのデータの例を示している。
ステップ748で無線端末c2が位置登録メッセージをHSS C2に送信したので、図38AのHSS C2において、中継AP識別子が“AP#γ”に変更されている(破線)。また、HSS C2は、無線端末c2の位置登録メッセージを受信し、ステップ750〜751でサーバ2に震度を問い合わせ、無線端末c2の位置情報が“被災区域内(震度3)移動”に変更されている(破線)。
HSS A1は、ステップ762でHSS C2から安否通知メッセージを受信した。従って、図38BのHSS A1において、HSS C2の位置情報が“被災区域内(震度3)移動”に変更されている(破線)。また、図38BのHSS A3において、その後のHSS B3からの安否メッセージの受信によって、HSS B3の他者安否参照が“実施”に変更されている(破線)。
上述のように、実施形態によれば、安否確認者のHSS11〜13からそれぞれの安否確認対象者のHSS14〜19への安否通知参加メッセージが、ネットワーク5にマルチキャストで送信される。また、安否確認対象者のHSS14〜19から安否確認者のHSS11〜13への安否通知メッセージが、安否通知グループ宛てにマルチキャストで送信される。従って、HSS11〜13は、HSS14〜19への接続に失敗して接続を繰り返し試行することがない。また、安否通知参加メッセージが複数のHSS14〜19に分散されて送信され、複数のHSS14〜19から分散して各安否通知メッセージが送信されるので、特定のHSSに接続が集中することが防止できる。従って、接続の集中および再試行に起因するネットワーク5のトラフィックの増大が抑制でき、ネットワーク5の輻輳の発生を抑制することが可能である。
ここで挙げた全ての例および条件的表現は、発明者が技術促進に貢献した発明および概念を読者が理解するのを助けるためのものであり、ここで具体的に挙げたそのような例および条件に限定することなく解釈され、また、明細書におけるそのような例の編成は本発明の優劣を示すこととは関係ない、と理解される。本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、それに対して種々の変更、置換および変形を施すことができる、と理解される。
以上の実施例を含む実施形態に関して、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)災害情報の受信後の無線端末からの位置登録信号に応答して被災に関する前記無線端末の位置情報を含む前記無線端末の安否情報を生成し、前記安否情報をマルチキャスト・グループ宛てにマルチキャストで送信する第1の情報処理装置と、
前記災害情報の受信に応答して、前記第1の情報処理装置のアドレスに基づくマルチキャスト配信への参加信号を送信する第2の情報処理装置と、
を含む通信システム。
(付記2)前記第2の情報処理装置は、前記安否情報を受信して記憶し、別の端末からの要求に応答して前記安否情報を前記別の端末に送信するものであることを特徴とする、付記1に記載の通信システム。
(付記3)前記位置情報は、前記無線端末の位置が被災区域内に位置するかどうかを示す情報を含むものであることを特徴とする、付記1または2に記載の通信システム。
(付記4)前記第1の情報処理装置は、前記無線端末との通信を中継する無線基地局の近隣の測定位置における災害の大きさを、他の装置から受信して、区域毎の前記災害の大きさに応じて被災区域を決定するものであることを特徴とする、付記3に記載の通信システム。
(付記5)前記安否情報は、前記無線端末から受信した避難情報を含むものであることを特徴とする、付記1乃至4のいずれかに記載の通信システム。
(付記6)前記安否情報は、前記無線端末による前記第1の情報処理装置における別の安否情報へのアクセスの有無を含むものであることを特徴とする、付記1乃至5のいずれかに記載の通信システム。
(付記7)前記第2の情報処理装置は、受信した前記安否情報において、前記無線端末の位置が被災区域外に位置することが示され、任意に前記無線端末による別の安否情報へのアクセスがあったことが示されている場合、または入力された避難情報が存在する場合に、前記マルチキャスト配信からの離脱信号を送信するものであることを特徴とする、付記1乃至6のいずれかに記載の通信システム。
(付記8)コンピュータが、
災害情報の受信に応答して、別の情報処理装置のアドレスに基づくマルチキャスト配信への参加信号を送信し
前記災害情報の受信後の無線端末からの位置登録信号に応答して被災に関する前記無線端末の位置情報を含む前記無線端末の安否情報を生成し、前記安否情報をマルチキャスト・グループ宛てにマルチキャストで送信する
処理を実行する通信方法。
(付記9)第1の情報処理装置が、災害情報の受信後の無線端末からの位置登録信号に応答して被災に関する前記無線端末の位置情報を含む前記無線端末の安否情報を生成し、前記安否情報をマルチキャスト・グループ宛てにマルチキャストで送信し、
第2の情報処理装置が、前記災害情報の受信に応答して、前記第1の情報処理装置のアドレスに基づくマルチキャスト配信への参加信号を送信する
処理を実行する通信方法。
1 通信システム
7 被災区域
5 ネットワーク
2 災害警報用のサーバ
26、28 ルータ
11〜19 ホーム加入者サーバ(HSS)
21 組織用のサーバ
31〜40 無線基地局
51〜59 無線端末
60 端末装置

Claims (6)

  1. 災害情報の受信後の無線端末からの位置登録信号に応答して被災に関する前記無線端末の位置情報を含む前記無線端末の安否情報を生成し、前記安否情報をマルチキャスト・グループ宛てにマルチキャストで送信する第1の情報処理装置と、
    前記災害情報の受信に応答して、前記第1の情報処理装置のアドレスに基づくマルチキャスト配信への参加信号を送信する第2の情報処理装置と、
    を含む通信システム。
  2. 前記第2の情報処理装置は、前記安否情報を受信して記憶し、別の端末からの要求に応答して前記安否情報を前記別の端末に送信するものであることを特徴とする、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記位置情報は、前記無線端末の位置が被災区域内に位置するかどうかを示す情報を含むものであることを特徴とする、請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 前記第1の情報処理装置は、前記無線端末との通信を中継する無線基地局の近隣の測定位置における災害の大きさを、他の装置から受信して、区域毎の前記災害の大きさに応じて被災区域を決定するものであることを特徴とする、請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記安否情報は、前記無線端末による前記第1の情報処理装置における別の安否情報へのアクセスの有無を含むものであることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の通信システム。
  6. コンピュータが、
    災害情報の受信に応答して、別の情報処理装置のアドレスに基づくマルチキャスト配信への参加信号を送信し、
    前記災害情報の受信後の無線端末からの位置登録信号に応答して被災に関する前記無線端末の位置情報を含む前記無線端末の安否情報を生成し、前記安否情報をマルチキャスト・グループ宛てにマルチキャストで送信する
    処理を実行する通信方法。
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